JP4677148B2 - 情報処理装置及びその制御方法、並びに、コンピュータプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置及びその制御方法及びコンピュータプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンピュータ上で動作するアプリケーションから印刷指示を与えたときの、その装置の処理手順を簡単に説明すると次の通りである。
【0003】
アプリケーションは、指示された印刷対象となるデータをOSを介してプリンタドライバ(ソフトウェア)に供給する。プリンタドライバは、接続されたプリンタに適したデータ(ページ記述言語)に変換し、その結果を出力する。このとき、OSに印刷出力ポートとして、パラレルインターフェイス(米国セントロニクス社仕様のインターフェイス)が設定されていれば、印刷データをそのパラレルインターフェイスを介して出力する。また、ネットワーク上のデバイス名(一般には、ネットワーク上のプリンタの名前(又はIP)、プリントサーバの名前(又はIP))であれば、その宛て先に印刷データを出力する。また、回線を介して遠隔にある装置やネットワークと接続し、その後で相手側にあるプリンタに印刷させることをも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プリンタといっても、そのメーカ、モデル、印刷方式(インク液滴吐出方式か、電子写真方式か等)によって、印刷データの言語は勿論のこと、それぞれ固有の能力や機能なども異なる。
【0005】
例えば、ページ記述言語として、米国アドビ社が提唱しているPostScriptの場合、印刷するプリンタにマッチするPPD(PostScript Printer Description)ファイルを用意しなければならない。
【0006】
このPPDファイルとは、各プリンタ固有の機能とその設定可能な選択肢が記述されたり、あるいは、UI Constraintsと呼ばれるGUI上の制限事項などが記述されたりしている。UI Constraintsとは、例えば、OHPシートへの両面コピーをユーザが誤って設定してしまった場合に出力まで気づかないとユーザは手痛い出費となる。あるいは、ステープルソータ付きのプリンタの場合、グループソート(各ソートビンに111,222,333…という具合に同じページを出力する出力方式)とステープルを行うユーザはいないため、もし、ユーザがこの設定を誤って設定してしまった場合に、これらの組み合わせをGUI上で予め防ぐのである。あるいは、プリンタ側にダメージを与えるような組み合わせを防ぐ場合もある。例えば、一般にA5/Statementサイズ以下の小さな紙に両面設定をすると紙パスが小さい紙に耐えられるように設計されていない場合には紙ジャムを起こしやすい。この作業を繰り返して起こすとプリンタ側にダメージを与えかねないので、ユーザがそれらを行おうとした場合に、禁止して防いだりしてくれる機能のことである。
【0007】
しかし、UI Constraintsには2つの弱点がある。1つ目は、一般に2次元(2つの機能の組み合わせ)に対して禁止させることは可能だが、3次元以上(3つ以上の複雑な組み合わせ)の場合には、これを禁止できない。2つ目は、PPDにて提供される一般的ドライバ(例えば、MicroSoft社製Windows95,98,Me用ドライバやAdobe社製ドライバ)の場合、PPDのサイズ容量には予め制限が設けられていることが多い。これらを超えてPPDを作成してしまうと、UI Constraintsの一部の機能に制限が掛けられなく点である。
【0008】
また、従来は、米国MicroSoft社が提供するOS、Windows95/98/M用、或いは同WindowsNT/2000用あるいは、米国Apple社のMacintosh用などさまざまなPPDファイルを用意してそれぞれ評価作業を行っていた。
【0009】
次に、セキュリティの問題が挙げられる。ネットワークの普及と共に、誰でもプリントドライバさえ入手すれば、どのクライアントコンピュータからでも簡単にプリントができる一方で、逆に重要なユーザ(あるいはジョブ)とそれほどでもないユーザ(あるいはジョブ)にセキュリティレベルを設けて出力の可否を決めたり、プリンタへのアクセス権限を設けたりすることも必要になってきている。また、あるいは、大量にプリントを行うプリントオンディマンドの市場では、ジョブの優先順位を変えて出力するなどの工夫も必要になってきている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題に鑑みなされたものであり、ネットワーク上の所望とする出力デバイス、或いは、複数の出力デバイスのいずれかを、同様の操作によって指定でき、しかも、その操作が複数の出力デバイスで出力させる際における出力モードの決定にも適用できるネットワークデバイス管理サーバ及び情報処理装置及び方法、並びに、コンピュータプログラム及び記憶媒体を提供しようとするものである。
【0011】
この課題を解決するため、例えば本発明の情報処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
複数の出力デバイスと通信する情報処理装置であって、
ネットワーク上に存在する複数の出力デバイスを1つの仮想出力デバイスとして設定する設定手段と、
前記設定手段で設定された仮想出力デバイス用に前記仮想出力デバイスの出力モードを選択する選択手段と、
出力デバイスとして前記仮想出力デバイスが指定された場合には、前記仮想出力デバイスの出力モードに従って出力情報の送信先を前記仮想出力デバイスに含まれる複数の出力デバイスから決定する出力制御手段とを備え、
前記仮想出力デバイスがモノクロ出力デバイスとカラー出力デバイスとの混在によって構成される場合に選択できる出力モードと前記仮想出力デバイスが同じタイプの出力デバイスで構成される場合に選択できる出力モードとが異なることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
【0013】
〔システムの概要説明〕
図1A及び図1Bは、実施形態のシステムの構成概念図であり、図1Bは比較的な簡単なネットワーク構成を示している。また、図1Aは、ネットワークトラフィック及びパフォーマンスを優先するために、図1Bのネットワーク101を2系統に分割した構成を示している。本実施形態では、いずれの構成にも適用できるものである。また、図1Aを構成する2系統のネットワークを、以下では、パブリックネットワーク101a、及び、プライベートネットワーク101bと呼ぶこととする。
【0014】
ドキュメントサーバ102には、ハードウェア上2系統のネットワークインターフェイスカード(NIC)を有しており、一方はパブリックネットワーク101a側につながるNIC111、もう一方はプリンタ側に接続するプライベートネットワーク101b側に接続されたNIC112が存在する。
【0015】
コンピュータ103a,103b及び103cはドキュメントサーバ102にジョブを送るクライアントである。図示されていないがクライアントはこれらのほかにも多数接続されている。以下、クライアントを代表して103と表記する。
【0016】
更にプライベートネットワーク101bにはMFP(Multi Function Peripheral:マルチファンクション周辺機器) 105及びプリンタ107が接続されている。105はモノクロにてスキャン、プリントまたは、低解像度や2値の簡易的なカラースキャン、カラープリントなどを行うMFPである。また、図示していないがプライベートネットワーク101b上には上記以外のMFPを初め、スキャナ、プリンタあるいは、FAXなどその他の機器も接続されている。
【0017】
MFP104は高解像度、高階調のフルカラーでスキャンまたは、プリントなどが可能なフルカラーMFPであり、プライベートネットワーク101bに接続してデータの送受を行ってもよいが、データ量が膨大となるためここでは、独立したインターフェイスで複数ビットを同時に送受できるものとし、ドキュメントサーバ102とは、独自のインターフェイスカード113にて接続されている。
【0018】
また、スキャナ106は紙ドキュメントからの画像イメージを取り込む装置で、図のようにネットワークに接続されているものの他に、SCSIインターフェイスでコンピュータに接続されるものがある。また、スキャナ自体はMFP105の一部の機能としてサポートされている場合もある。
【0019】
次に、ドキュメントサーバ102のハードウェアの構成は、CPUやメモリなどが搭載されたマザーボードと呼ばれる部分にPCIバスと呼ばれるインターフェイスで前述のNIC(Network Interface Card)や、専用I/Fカード、あるいは、SCSIカードなどが接続されている。
【0020】
ここで、クライアントコンピュータ103上では、いわゆるDTP(Desk Top Publishing)を実行するアプリケーションソフトウェアを動作させ、各種文書/図形が作成/編集される。クライアントコンピュータ103は作成された文書/図形をページ記述言語(Page Description Language)に変換し、ネットワーク101aを経由してMFP104や105に送出することで、プリントアウトを行う。
【0021】
MFP104,105はそれぞれ、ドキュメントサーバ102とネットワーク101bまたは、専用インターフェイス109を介して情報交換できる通信手段を有しており、MFP104,105の情報や状態をドキュメントサーバ102、あるいは、それを経由してクライアントコンピュータ103側に逐次知らせる仕組みとなっている。更に、ドキュメントサーバ102(あるいはクライアント103)は、その情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアを持っており、MFP104,105はコンピュータ102(あるいはクライアント103)により管理される。
【0022】
〔MFP104,105の構成〕
次に、図2〜図11を用いてMFP104,105の構成について説明する。但し、MFP104とMFP105の差はフルカラーとモノクロの差であり、色処理以外の部分ではフルカラー機器がモノクロ機器の構成を包含することが多いため、ここではフルカラー機器に絞って説明し、必要に応じて、随時モノクロ機器の説明を加えることとする。
【0023】
MFP104,105は、画像読み取りを行うスキャナ部201とその画像データを画像処理するスキャナIP部202、ファクシミリなどに代表される電話回線を利用した画像の送受信を行うFAX部203、更に、ネットワークを利用して画像データや装置情報をやりとりするNIC(Network Interface Card:ネットワークインターフェイスカード)部分204と、フルカラーMFP104との情報交換を行う専用I/F部205がある。そして、MFP104,105の使い方に応じてコア部206で画像信号を一時保存したり、経路を決定する。
【0024】
次に、コア部206から出力された画像データは、プリンタIP部207及び、PWM(Pulse Width Moduration)部208を経由して画像形成を行うプリンタ部209に送られる。プリンタ部209でプリントアウトされたシートはフィニッシャ部210へ送り込まれ、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
【0025】
〔スキャナ部201の構成〕
図3を用いてスキャナ部201の構成を説明する。301は原稿台ガラスであり、読み取られるべき原稿302が置かれる。原稿302は照明ランプ303により照射され、その反射光はミラー304、305、306を経て、レンズ307によりCCD308上に結像される。ミラー304、照明ランプ303を含む第1ミラーユニット310は速度vで移動し、ミラー305、306を含む第2ミラーユニット311は速度v/2で移動することにより、原稿302の全面を走査する。第1ミラーユニット310及び第2ミラーユニット311はモータ309により駆動する。
【0026】
〔スキャナIP部202の構成〕
図4Aを用いてスキャナIP部202について説明する。入力された光学的信号は、CCDセンサ308により電気信号に変換される。このCCDセンサ308はRGB3ラインのカラーセンサであり、R、G、Bそれぞれの画像信号としてA/D変換部401に入力される。ここでゲイン調整、オフセット調整をされた後、A/Dコンバータで、各色信号毎に8ビットのデジタル画像信号R0,G0,B0に変換される。その後、402のシェーディング補正で色ごとに、基準白色板の読み取り信号を用いた、公知のシェーディング補正が施される。更に、CCDセンサ308の各色ラインセンサは、相互に所定の距離を隔てて配置されているため、ラインディレイ調整回路(ライン補間部)403において、副走査方向の空間的ずれが補正される。
【0027】
次に、入力マスキング部404は、CCDセンサ308のR,G,Bフィルタの分光特性で決まる読取色空間を、NTSCの標準色空間に変換する部分であり、CCDセンサ308の感度特性/照明ランプのスペクトル特性等の諸特性を考慮した装置固有の定数を用いた3×3のマトリックス演算を行い、入力された(R0,G0,B0)信号を標準的な(R,G,B)信号に変換する。
【0028】
更に、輝度/濃度変換部(LOG変換部)405はルックアップテーブル(LUT)RAMにより構成され、RGBの輝度信号がC1,M1,Y1の濃度信号になるように変換される。
【0029】
一方、モノクロ画像用であるMFP105では、図4Bに従って、単色の1ラインCCDセンサ308を用いて、単色でA/D変換401及び、シェーディング402を行ったのちコア部206に送られる。
【0030】
〔FAX部203の構成〕
図5を用いてFAX部203について説明する。まず、受信時には、電話回線から来たデータをNCU部501で受け取り、電圧の変換を行い、モデム部502の中の復調部504でA/D変換及び復調操作を行った後、伸張部506でラスタデータに展開する。一般にFAXでの圧縮伸張にはランレングス法などが用いられる。ラスタデータに変換された画像は、メモリ部507に一時保管され、画像データに転送エラーがないことを確認後、コア部206へ送られる。
【0031】
次に、送信時には、コア部よりやってきたラスタイメージの画像信号に対して、圧縮部505でランレングス法などの圧縮を施し、モデム部502内の変調部503にてD/A変換及び変調操作を行った後、NCU部501を介して電話回線へと送られる。
【0032】
〔NIC部204の構成〕
図6Aを用いてNIC部204について説明する。ネットワーク101に対してのインターフェイスの機能を持つのが、このNIC部204であり、例えば10Base-T/100Base-TXなどのEthernetケーブルなどを利用して外部からの情報を入手したり、外部へ情報を流す役割を果たす。
【0033】
外部より情報を入手する場合は、まず、トランス部601で電圧変換され、602のLANコントローラ部に送られる。LANコントローラ部602は、その内部に第1バッファメモリ(不図示)を持っており、その情報が必要な情報か否かを判断した上で、第2バッファメモリ(不図示)に送った後、コア部206に信号を流す。
【0034】
次に、外部に情報を提供する場合には、コア部206より送られてきたデータは、LANコントローラ部602で必要な情報を付加して、トランス部601を経由してネットワーク101に接続される。
【0035】
〔専用I/F部205の構成〕
また、専用I/F部205は、フルカラーMFP104とのインターフェイス部分でCMYKそれぞれ多値ビットがパラレルに送られているインターフェイスであり、4色×8ビットの画像データと通信線からなる。もし、Ethernetケーブルを利用して送信すると、MFP104に見合ったスピードで出力できない点と、ネットワークに接続された他のデバイスのパフォーマンスも犠牲になる点からこのような専用のパラレルインターフェイスを用いている。
【0036】
〔コア部206の構成〕
図7を用いてコア部206について説明する。コア部206のバスセレクタ部611は、MFP104,105の利用における、いわば交通整理の役割を担っている。すなわち、複写機能、ネットワークススキャナ、ネットワークプリンタ、ファクシミリ送信/受信、あるいは、ディスプレイ表示などMFP104,105における各種機能に応じてバスの切り替えを行うところである。
【0037】
以下に各機能を実行するためのパス切り替えパターンを示す。
・複写機能:スキャナ201→コア206→プリンタ209
・ネットワークスキャナ:スキャナ201→コア206→NIC部204
・ネットワークプリンタ:NIC部204→コア206→プリンタ209
・ファクシミリ送信機能:スキャナ201→コア206→FAX部203
・ファクシミリ受信機能:FAX部203→コア206→プリンタ209
次に、バスセレクタ部611から出力された画像データは、圧縮部612、ハードディスク(HDD)などの大容量メモリからなるメモリ部613及び、伸張部614を介してプリンタ部209へ送られる。圧縮部612で用いられる圧縮方式は、JPEG,JBIG,ZIPなど一般的なものを用いればよい。圧縮された画像データは、ジョブ毎に管理され、ファイル名、作成者、作成日時、ファイルサイズなどの付加データと一緒に格納される。
【0038】
更に、ジョブの番号とパスワードを設けて、それらも一緒に格納すれば、パーソナルボックス機能をサポートすることができる。これは、データの一時保存や特定の人にしかプリントアウト(HDDからの読み出し)ができない様にするための機能である。記憶されているジョブのプリントアウトの指示が行われた場合には、パスワードによる認証を行った後にメモリ部613より呼び出し、画像伸張を行ってラスタイメージに戻してプリンタ部207に送られる。
【0039】
〔プリンタIP部207の構成〕
701は出力マスキング/UCR回路部であり、M1,C1,Y1信号を画像形成装置のトナー色であるY,M,C,K信号にマトリクス演算を用いて変換する部分であり、CCDセンサ308で読み込まれたRGB信号に基づいたC1,M1,Y1,K1信号をトナーの分光分布特性に基づいたC,M,Y,K信号に補正して出力する。
【0040】
次に、ガンマ補正部702にて、トナーの色味諸特性を考慮したルックアップテーブル(LUT)RAMを使って画像出力のためのC,M,Y,Kデータに変換されて、空間フィルタ703では、シャープネスまたは、スムージングが施された後、画像信号はコア部206へと送られる。
【0041】
〔PWM部208の構成〕
図8によりPWM部208を説明する。プリンタIP部207を出たイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に色分解された画像データ(MFP105の場合は、単色となる)はそれぞれのPWM部208を通ってそれぞれ画像形成される(カラーの場合には図8Aの構成が4つ必要になる)。801は三角波発生部、802は入力されるデジタル画像信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ(D/A変換部)である。三角波発生部801からの信号(図8Bの信号a)及びD/Aコンバータ802からの画像信号(図8Bの信号b)は、コンパレータ803で大小比較されて、図8Bの信号cのような濃度に依存したパルス幅信号となってレーザ駆動部804に送られる。C,M,Y,Kそれぞれが、それぞれのレーザ805でレーザビームに変換される。
【0042】
そして、ポリゴンスキャナ913で、それぞれのレーザビームを走査して、それぞれの感光ドラム917,921,925,929に照射される。
【0043】
〔プリンタ部209の構成(カラーMFP104の場合)〕
図9に、カラープリンタ部の断面構造図を示す。913は、ポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ805より発光された4本のレーザ光を受ける。その内の1本はミラー914、915、916を経て感光ドラム917を走査露光し、次の1本はミラー918、919、920をへて感光ドラム921を走査露光し、次の1本はミラー922、923、924をへて感光ドラム925を走査露光し、最後の1本はミラー926、927、928をへて感光ドラム929を走査露光する。
【0044】
一方、930はイエロー(Y)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム917上にイエローのトナー像を形成し、931はマゼンタ(M)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム921上にマゼンタのトナー像を形成し、932はシアン(C)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム925上にシアンのトナー像を形成し、933はブラック(K)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム929上にマゼンタのトナー像を形成する。以上4色(Y,M,C,K)のトナー像がシートに転写され、フルカラーの出力画像を得ることができる。
【0045】
シートカセット934、935および、手差しトレイ936のいずれかより給紙されたシートは、レジストローラ937を経て、転写ベルト938上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム917、921、925、929には各色のトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。各色のトナーが転写されたシートは、分離され、搬送ベルト939により搬送され、定着器940によって、トナーがシートに定着される。定着器940を抜けたシートはフラッパ950により一旦下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ950を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しいページ順となる。
【0046】
なお、4つの感光ドラム917、921、925、929は、距離dをおいて、等間隔に配置されており、搬送ベルト939により、シートは一定速度vで搬送されており、このタイミング同期がなされて、4つの半導体レーザ805は駆動される。
【0047】
〔プリンタ部209の構成(モノクロMFP105の場合)〕
図10に、モノクロプリンタ部の概観図を示す。1013は、ポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ805より発光されたレーザ光を受ける。レーザ光はミラー1014、1015、1016をへて感光ドラム1017を走査露光する。一方、1030は黒色のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム1017上にトナー像を形成し、トナー像がシートに転写され、出力画像を得ることができる。
【0048】
シートカセット1034、1035および、手差しトレイ1036のいずれかより給紙されたシートは、レジストローラ1037を経て、転写ベルト1038上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム1017にはトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。トナーが転写されたシートは、分離され、定着器1040によって、トナーがシートに定着される。定着器1040を抜けたシートはフラッパ1050により一旦下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ1050を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しいページ順となる。
【0049】
〔フィニッシャ部209の構成〕
図11に、フィニッシャ部の断面構造図を示す。プリンタ部209の定着部940(または、1040)を排出したシートは、フィニッシャ部209に入る(フィニッシャが接続されている場合)。フィニッシャ部209には、サンプルトレイ1101及びスタックトレイ1102があり、ジョブの種類や排出されるシートの枚数に応じて切り替えて排出される。
【0050】
ソート方式には2通りあり、複数のビンを有して各ビンに振り分けるビンソート方式と、後述の電子ソート機能とビン(または、トレイ)を奥手前方向にシフトしてジョブ毎に出力シートを振り分けるシフトソート方式によるソーティングを行うことができる。電子ソート機能は、コレートと呼ばれ、前述のコア部で説明した大容量メモリを持っていれば、このバッファメモリを利用して、バッファリングしたページ順と排出順を変更する、いわゆるコレート機能を用いることで電子ソーティングの機能もサポートできる。次にグループ機能は、ソーティングがジョブ毎に振り分けるのに対し、ページ毎に仕分けする機能である。
【0051】
更に、スタックトレイ1102に排出する場合には、シートが排出される前のシートをジョブ毎に蓄えておき、排出する直前にステープラ1105にてバインドすることも可能である。
【0052】
そのほか、上記2つのトレイに至るまでに、紙をZ字状に折るためのZ折り機1104、ファイル用の2つ(または3つ)の穴開けを行うパンチャ1106があり、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理を行う。
【0053】
更に、サドルステッチャ1107は、シートの中央部分を2ヶ所バインドした後に、シートの中央部分をローラに噛ませることによりシートを半折りし、週刊誌やパンフレットのようなブックレットを作成する処理を行う。サドルステッチャ1107で製本されたシートは、ブックレットトレイ1108に排出される。
【0054】
そのほか、図には記載されていないが、製本のためのグルー(糊付け)によるバインドや、あるいはバインド後にバインド側と反対側の端面を揃えるためのトリム(裁断)などを加えることも可能である。
【0055】
また、インサータ1103はトレイ1110にセットされたシートをプリンタへ通さずにトレイ1101、1102、1108のいずれかに送るためのものである。これによってフィニッシャ209に送り込まれるシートとシートの間にインサータ1103にセットされたシートをインサート(中差し)することができる。インサータ1103のトレイ1110にはユーザによりフェイスアップの状態でセットされるものとし、ピックアップローラ1111により最上部のシートから順に給送する。従って、インサータ1103からのシートはそのままトレイ1101、1102へ搬送することによりフェイスダウン状態で排出される。サドルステッチャ1107へ送るときには、一度パンチャ1106側へ送り込んだ後スイッチバックさせて送り込むことによりフェースの向きを合わせる。
【0056】
〔ドキュメントサーバ102の構成〕
次に実施形態におけるドキュメントサーバ102について図12A、12Bを用いて説明する。図12Aは、ドキュメントサーバ102のハードウェア構成を表しているが、ここで紹介するハードウェア構成は一例にしか過ぎず、様々な接続方法や、様々なインターフェイスを有した構成が一般に考えられる。
【0057】
まず、点線で囲まれた部分がマザーボード1200と呼ばれる基板で、この上に以下に説明する機能が搭載されている。1201と1202はCPUであり、このサーバのソフトウェアを制御しており、CPUバス1221を経由して二次キャッシュメモリ1203と接続され、更にノースブリッジ1204、サウスブリッジ1205と呼ばれるLSIによって、マザーボード上の様々なバスの制御を行っている。ノースブリッジ1204とサウスブリッジ1205のデータのやり取りにはメモリ(SDRAM1206)が使用されている。
【0058】
次にノースブリッジ1204は、高速PCI(Peripheral Component Interconnect)バス(32ビット/66MHz)1222を持ち、SCSIコントローラ及びSCSIインターフェイス114に接続されて、SCSIバス1224によってHDD(Hard Disk Drive)1207に接続されて、大容量のデータのアクセスを可能にしている。また、一般にHDDには後述のIDE(Integrated Disk Electronics)バス対応のものもある。また、高速PCIバス1222にはビデオデータを直接プリンタに送るようなタイプのプリンタを接続する際にも用いることができ、必要に応じて、ビデオインターフェイスカード113aや113bが接続され、カラープリンタとのインターフェイスなどに有効である。更に、ノースブリッジ1204には、ディスプレイ1209を表示させるためのグラフィックコントローラ1208もAGPバス1226によって接続されている。
【0059】
次に、サウスブリッジ1205側は、一般のPCIバス(32ビット/33MHz)1223が接続されており、EthernetなどのNIC(Network Interface Card)が接続される。図中に2枚のNICが接続されているのは、図1Aのように2系統のネットワークを有する場合であり、図1Bのような1系統の場合には、1枚でも構わない。また、サウスブリッジ1205には、IDEバス1225により、CD−ROMドライブまたは、読み書き可能なCD−R/RWドライブ1210が接続され本ドキュメントサーバ102のインストール時や、大量データのアーカイブ(データ保存)などに役立つ。その他、USBポート1211や、スーパーI/O部1212を経由してキーボード1213やマウス1214あるいは、フロッピーディスクドライブ1215につながって、データの入出力を行うことができる。
【0060】
次に、図12Bを用いてドキュメントサーバ102内のデータフローを説明する。これらのフローは上述のCPUによって制御され、必要に応じてメモリ1206やハードディスク1207が利用される。なお、同図は、ドキュメントサーバ102に電源が投入され、HDD1207に格納されているサーバOS及び実施形態のドキュメントサーバとして機能するプログラムがRAM1206にロードされた後のものである。
【0061】
まず、NIC 111やSCSI114から入力されたジョブは、入力デバイス制御部1251よりサーバ内に入り、サーバに様々なクライアントアプリケーションと連結することにおいてその役割を果たす。入力としてPDLデータとJCL(Job Control Language)データを受け付ける。それはプリンタとサーバに関する状態情報で様々なクライアントに対応し、 このモジュールの出力は、適切なPDLとJCLの構成要素すべてを結合する役割を持つ。
【0062】
次に、入力ジョブ制御部1252はジョブの要求されたリストを管理し、サーバに提出される個々のジョブにアクセスするために、ジョブリストを作成する。更に、このモジュールには、ジョブのルートを決めるジョブルーティング、分割してRIPするか否かを司るジョブスプリット、そしてジョブの順序を決めるジョブスケジューリングの3つの機能がある。
【0063】
ラスタライズ処理(RIP)部1253は複数個存在する。1253-a, 1253-b, 1253-cあるいは必要に応じて更に増やすことも可能だが、ここでは総称して1253と記載する。RIPモジュールは様々なジョブのPDLをRIP処理して、適切なサイズと解像度のビットマップを作成する。RIP処理に関しては、PostScript(米国Adobe社の商標登録)をはじめ、PCL、TIFF、 JPEG、PDFなど様々なフォーマットのラスタライズ処理が可能である。
【0064】
データ変換部1254は、RIPによって作り出されるビットマップイメージを圧縮したり、フォーマット変換を施す役割を果たし、それぞれのプリンタにマッチした最適な画像イメージタイプを選び出す。例えば、ジョブをページ単位で扱いたい場合には、TIFFやJPEGなどをRIP部でラスタライズした後のビットマップデータにPDFヘッダを付けて、PDFデータとして編集するなどの処理を行う。
【0065】
出力ジョブ制御部1255は、ジョブのページイメージを取って、それらがコマンド設定に基づいてどう扱われるのかを管理する。ページはプリンタに印刷されたり、ハードディスク1207にセーブされる。印刷後のジョブは、ハードディスク1207に残すか否かは選択可能であり、セーブされた場合には、再呼び出しすることもできる。さらに、このモジュールはハードディスク1207とメモリ1206との相互作用で管理する。
【0066】
出力デバイス制御部1256は、どのデバイスに出力するか、またどのデバイスをクラスタリング(複数台接続して一斉にプリントすること)するかを司り、選択されたデバイスのインターフェイスカード112または113に送られる。また、このモジュールはデバイス104や105の状態監視と装置状況をドキュメントサーバ102に伝える役割も果たしている。
【0067】
〔ページ記述言語(Page Description Language:以後PDLと略する。)〕
次にPDLデータについて説明する。Adobe社のPostScript(登録商標)言語に代表されるPDLは、以下の3要素に分類される。
【0068】
(a)文字コードによる画像記述
(b)図形コードによる画像記述
(c)ラスタ画像データによる画像記述
すなわち、PDLは、上記の要素を組み合わせで構成された画像を記述する言語であり、それで記述されたデータをPDLデータと呼ぶ。
【0069】
図13Aは、文字情報R1301を記述した例である。L1311は、文字の色を指定する記述であり、カッコの中は順にCyan、Magenta、Yellow、Blackの濃度を表わしている。最小は0.0であり、最大は1.0である。L1311では、文字を黒にすることを指定する例を示している。次に、L1312は変数String1に文字列“IC”を代入している。次にL1313では、第1、第2パラメータが、文字列をレイアウトする用紙上の開始位置座標のx座標とy座標を示し、第3パラメータが文字の大きさ、第4パラメータが文字の間隔を示しており、第5パラメータがレイアウトすべき文字列を示している。要するにL1313は座標(0.0, 0.0)のところから、大きさ0.3、間隔0.1で文字列“IC”をレイアウトするという指示となる。
【0070】
次に、図形情報R1302を記述した例では、L1321はL1311と同様、線の色を指定しており、ここでは、Cyanが指定されている。次に、L1322は、線を引くことを指定するためのものであり、第1、2パラメータが線の始端座標、第3、4パラメータが終端座標のそれぞれ、x、y座標である。第5パラメータは線の太さを示す。
【0071】
さらに、ラスタ画像情報を記述した例では、L1331は、ラスタ画像を変数image1に代入している。ここで、第1パラメータはラスタ画像の画像タイプ、及び色成分数を表わし、第2パラメータは1色成分あたりのビット数を表わし、第3、第4パラメータは、ラスタ画像のx方向、y方向の画像サイズを表わす。第5パラメータ以降が、ラスタ画像データである。ラスタ画像データの個数は、1画素を構成する色成分数、及び、x方向、y方向の画像サイズの積となる。L1331では、CMYK画像は4つの色成分(Cyan、Magenta、Yellow、Black)から構成されるため、ラスタ画像データの個数は(4×5×5=)100個となる。次にL1332は、座標(0.0, 0.5)のところから、0.5×0.5の大きさにimage1をレイアウトすることを示している。
【0072】
図13Bは、1ページの中で上記3つの画像記述を解釈して、ラスタ画像データに展開した様子を示したものである。R1301,RR1302, R1303はそれぞれのPDLデータを展開したものである。これらのラスタ画像データは、実際にはC、M、Y、K色成分毎にメモリ1206(あるいは、ハードディスク1207)に展開されており、例えばR1301の部分は、各CMYKのメモリ1206に、C=0、M=0、Y=0、K=255が書かれており、R1302の部分は、それぞれ、C=255, M=0, Y=0, K=0が書き込まれることにな。
【0073】
ドキュメントサーバ102内では、クライアント103(あるいは、ドキュメントサーバ自身)から送られてきたPDLデータは、PDLデータのままか、上記のようにラスタ画像に展開された形で、 メモリ1206(あるいは、ハードディスク1207)に書き込まれ、必要に応じて保存されている。
【0074】
[ネットワーク101]
次に、ネットワーク101について説明する。
【0075】
ネットワーク101は図14Aに示すように、前述の図1のような構成がルータと呼ばれるネットワークを相互に接続する装置により接続され、LAN(Local Area Network)と呼ばれる更なるネットワークを構成する。
【0076】
また、LAN1406は、内部のルータ1401を介して、専用回線1408を通して、別のLAN1407内部のルータ1405に接続され、これらのネットワーク網は幾重にも張り巡らされて、広大な接続形態を構築している。
【0077】
次に、その中を流れるデータについて図14Bに従って説明する。
【0078】
送信元のデバイスA(1420a)に存在するデータ1421があり、そのデータは画像データでも、PDLデータでも、プログラムであっても構わない。これがネットワーク101を介して受信先のデバイスB(1420b)に転送する場合、データ1421を細分化しイメージ的に1422のように分割する。この分割されたデータ1423,1424,1426などに対して、ヘッダ1425と呼ばれる送り先アドレス(TCP/IPプロトコルを利用した場合には、送り先のIPアドレス)などを付加し、パケット1427として順次ネットワーク101上にパケットを送って行く。デバイスBのアドレスとパケット1430のヘッダ1431が一致するとデータ1432は分離され、デバイスAにあったデータの状態に再生される。
【0079】
[スキャナドライバ]
次にスキャナドライバについて説明する。
【0080】
図15はコンピュータ102(または103等)上にて、スキャン動作を指示するためのスキャナドライバのGUI(Graphic User Interface)を示したものであり、これで指示することでユーザは所望の設定パラメータを指示して、所望の画像イメージをデータ化する事が可能となる。
【0081】
まず、1501はスキャナドライバのウィンドウであり、その中の設定項目として、1502はターゲットとなる送信元を選択するソースデバイス選択カラムである。一般的には前述のスキャナ201のようなものであるが、メモリ108から画像を持ってきたり、あるいは、デジタルカメラのようなものからでも構わない。1503は選択されたソースデバイスに関する詳細設定を行うためのものであり、ここをクリックすると別画面にてそのデバイス固有の設定情報を入力し、特殊な画像処理(例えば、文字モード/写真モード)を選択して、それに合った処理モードで画像入力が可能となる。
【0082】
次に1504はスキャン方法の選択で、ここでは、フラットベッドかADF(Auto Document Feeder)からの取り込みを選択できる。1505は原稿の読み取り面を指示する部分で片面原稿か両面原稿かを指示できる。1506はイメージサイズを決める選択するイメージサイズカラム、1507で解像度を入力し、1508にてハーフトーンモードを選択でき、単純2値、ディザ法、誤差拡散、あるいは多値(8bit)など選択可能である。
【0083】
さらに、1509と1510は二者択一でADF使用時に全ページスキャンか指定ページのみスキャンかを設定できる。また、1511〜1513は画像エリアのサイズを決める部分であり、それぞれ単位と縦横の長さを入力する。
【0084】
これらの指定を行った後、プリスキャンキー1516を押すと、コンピュータ102(または、103)より、ソースデバイス選択カラム1502で選択されたデバイスに指示要求を発行し、画像入力を開始する。ここでは、プリスキャンであるため実際の解像度より粗く画像読み取りが行われ、得られた画像はプレビュー画像1514として表示部1515に表示される。表示に当たっては、先ほどの画像エリアの単位1511に従ってスケール表示される。
【0085】
ここで、プレビュー画像でOKと判断した場合には、1517のスキャンキーをクリックすることにより、スキャン動作を開始する。開始に当たっては、スキャンファイルを保存するためのファイル名とディレクトリィ名を入力するダイアログが現れ、入力後、OKキーを押すとスキャン画像が保存される。プレビュー画像がNGの場合には、再度プリスキャンを行って確かめ、キャンセルの場合には、キャンセルキー1518をクリックする。
【0086】
[プリンタドライバ]
次に図16A乃至16Cを用いて、コンピュータ102(または、103)からプリンタドライバにより画像データをプリンタに送信する工程について説明する。プリンタドライバは、プリント動作を指示するためのGUI(アプリケーション等から印刷指示したときに表示される印刷設定用のGUI上において、「プリンタ」に関するプロパティの表示指示を行った場合に表示されるGUI)で、これで指示することによりユーザは所望の設定パラメータを指示して、所望の画像イメージをプリンタなどの送信先に送る事が可能となる。
【0087】
ここで1601はプリンタドライバのウィンドウであり、その中の設定項目として、1602はターゲットとなる出力先を選択する送信先の選択カラムである。実施形態では、前述のMFP104,105あるいは、プリンタ107が選択対象となる。1603はジョブの中から出力ページを選択するページ設定カラムであり、コンピュータ102(または、103)上で動作するアプリケーションソフトで作成された画像イメージのどのページを出力するかを決定する。1604は部数を指定する部数設定カラムであり、カーソル1604をこの位置に移動させ、図示の矢印(スクロールバーの矢印)をクリックすることで、部数の増減が設定できる。また、1607は送信先選択カラム1602にて選択された送信先デバイスに関する詳細設定を行うためのプロパティキーである。そして、所望の設定が済めば、OKキー1605により印刷を開始する。取り消す場合には、キャンセルキー1606により印刷を取りやめる。
【0088】
図16B、16Cは、図16Aにおけるプロパティキー1607をクリックした際の表示画面(GUI)である。ここには、例えば、Paper, Graphics, Device Options, PDLなどのタブがあり、それらをクリックするごとに設定内容が異なる。図16BはPaperタブ1611が例としてあげられており。ここではサイズ1615、面つけレイアウト1616、紙の向き1617、あるいは給紙段1618などの設定が行える。また、Device Optionsタブ1613が選ばれると、そのデバイス固有の設定情報、例えばステープルなどのフィニッシングの設定や、プリンタIP部207内のガンマ変換部702や空間フィルタ部703のパラメータを変更する画像処理関連のより細かい調整を行うことが可能となる。選択には機能1631とその設定値1632をそれぞれ所望の値に設定することとなる。1633は設定値を初期値も戻すデフォルトキーである。
【0089】
また、図示されていないが、同様にしてGraphicsタブ1612では、解像度やハーフトーン設定、あるいは、PDLタブ1614ではPDLの出力形式などの選択ができる。
【0090】
[ウェブブラウザによる操作]
ドキュメントサーバ102は、MicroSoft社のIIS(Internet Information Server)に代表されるウェブサーバプログラムも同時に動作している。クライアント103(あるいは、102自身)からのhttpプロトコルによる呼びかけに対して、現在のドキュメントサーバ102の状態あるいは、周辺デバイスの情報などを知らせることができる。
【0091】
図17Aは、サーバ102内部に設けられたウェブサービスのメイン画面であり、サーバのIPアドレス(ここでは例えば、192.168.100.11とする。DNSがサポートされている環境ならばサーバ名称でも構わない)をURLアドレス部に入力すると、このサービス画面が読み込まれるように予め設定されている。
【0092】
このサービスツールは、ジョブステータス(1701)、デバイスステータス(1702)、ジョブサブミット(1703)、スキャンニング(1704)、コンフィギュレーション(1705)、及び、本サービスのマニュアルが入っているヘルプ(1706)の各タブで構成されており、ジョブステータスから順に説明していく。
【0093】
[ジョブステータス]
図17Aのジョブステータスタブはデバイス表示部1707、アクティブジョブのジョブステータス表示部1708,1709と、ジョブ履歴の表示部1710,1711から構成されており、1709と1711の表示は全部表示しきれないため、必要に応じて1708のキーを押すと全部のアクティブジョブが表示され、1710を押すと全ジョブ履歴が参照できるようになっており、それらの詳細を図17−2,3,4にて説明する。
【0094】
まず、デバイス表示部1707は図17Bに示すごとく、ネットワーク上のMFP等のデバイスの名称1721〜1724、デバイスアイコン1725〜1728(ステータスに応じてアイコンが1727や1728のように変化する)、さらに、それらのステータス1729〜1732を文字でも見ることが可能である。
【0095】
次に、ジョブステータス1709は、サーバ内部にあるそれぞれのジョブの状態をモニタでき、Spooling(RIP前のデータを受信中)、Ripping(RIP中)、Wait to Print (Print待機中)あるいは、Printing(Print中)で表現される。また、予めジョブ投入時にサーバ内部で待機を指示されているジョブに関しては、RIPされる前の状態でHoldとして保持されている。エラーやジャムが生じた場合には、その旨表示されユーザに知らせるプリント後は、次のジョブ履歴(フィニッシュドジョブ)に渡される。各ネットワークデバイスのステータスは、所定期間毎にサーバが問い合わせる、及び/又は、各ネットワークデバイスが自身のステータスに変化があったときにサーバに通知することで対処した。
【0096】
ジョブ履歴1711にて、ジョブの履歴を見ることができ、正常終了の場合にはPrinted、途中キャンセル時にはCanceledが示される。
【0097】
[アクティブジョブステータス]
実行中のジョブ1709では、ジョブ名1742、ターゲットプリンタ1743、ジョブステータス1744、ジョブプライオリティ1745、ジョブID1746、クライアント名1747の他、ジョブのページ数1748、部数1749、紙サイズ1750、あるいは、クライアントからのオペレータへの要望事項などを記述しておくコメント欄1751などが表示される。
【0098】
さらに、これらのジョブ一つずつに対して、ある特権を与えられたの者(たとえば、管理者)のみが制御可能なコントロールキー1741がある(図17C)。具体的には、ジョブのキャンセル1752、ジョブの一時停止(ジョブのポーズまたは、ホールド)1753、ジョブの再開(ポーズジョブまたは、ホールドジョブのリリース)1754などを意味する。
【0099】
[ジョブ履歴(フィニッシュドジョブ)]
同様にして、ジョブ履歴1711にも、ジョブ名1762、ターゲットプリンタ1763、ジョブステータス1764、ジョブID1766、クライアント名1767の他、ジョブのページ数1768、部数1769、紙サイズ1770、あるいは、クライアントからのオペレータへの要望事項などを記述しておくコメント欄1771などが表示される。
【0100】
さらに、これらのジョブ一つずつに対して、ある特権を与えられたの者(たとえば、管理者)のみが制御可能なコントロールキー1761がある。具体的には、ジョブのアーカイブ(ジョブをネットワーク上の別の場所に保管しておく機能)1772、ジョブの削除(ジョブのデリート)1773、ジョブの再プリント(リプリントジョブ)1774などがある(図17D)。これらの指示に基づいて、オペレータはサーバを扱うことができる。
【0101】
[デバイスステータス]
MFP104,105あるいはプリンタ107内のネットワークインターフェース部分にはMIB(Management Information Base)と呼ばれる標準化されたデータベースが構築されており、SNMP(Simple Network Management Protocol)というネットワーク管理プロトコルを介してネットワーク上のコンピュータと通信し、MFP104,105をはじめとして、ネットワーク上につながれたデバイスの状態をコンピュータ102(または、103)と必要な情報の交換が可能である。
【0102】
例えば、MFP104,105の装備情報としてどんな機能を有するフィニッシャ210が接続されているかを検知したり、ステータス情報として現在エラーやジャムが起きていないか、プリント中かアイドル中かなど検知したり、MFP104,105の装備情報、装置の状態、ネットワークの設定、ジョブの経緯、使用状況の管理、制御などあらゆる静的情報を入手することが可能となる。ドキュメントサーバは、このMIBを利用して、MFP等のステータスを随時取り込み、それをHTMLファイルとして更新することで、クライアントからは常にその状態を閲覧することができる。
【0103】
図18は、デバイスステータスをあらわすタブで、サーバが管理するデバイス内の装備された紙サイズやその補充状況(1801〜1806に示すように各用紙スタッカもしくはカセットの用紙残量)を確認したり、各デバイスに装備されたフィニッシャなどのアクセサリ状況(1807)を予め確認することが可能である。ただし、用紙残量については、そのためのセンサで検出するものであり、記録紙1枚の精度で検出することは難しいので例えば最小単位は10枚程度である(ただし、用紙無しは確実に検出できる)。
【0104】
[ジョブサブミット]
次に、図19Aを用いて、ジョブサブミットタブについて説明する。利用方法は前述のプリントドライバと同様だが、これはクライアント103上のファイルをアプリケーションで開かずに(アプリケーション上で印刷指示しないで)、直接ドキュメントサーバ102に投げ込む(印刷対象の文書ファイルに以下の付加情報を付随させて転送又はコピーする)ためのものである。
【0105】
すなわち、通常、プリントドライバは、2つの役割を持っており、その1つは、クライアント103上のアプリケーションでデータを立上げて、そのデータをPostScript(或いはPCL)などのPDLデータに変換する役割と、もう1つは、ドキュメントサーバ102(あるいは、プリンタ)にその変換されたPDLデータを投げ込む役割である。これは従来型のRIP処理が1種類のRIP処理しか対応できていなかったためであった。
【0106】
しかし、これに対して、ジョブサブミットは、役割的には、GUIを用いてジョブチケットと共にジョブを投げ込む処理だけなのだが、近年、様々なフォーマット(たとえば、pdfやtif,jpgなど)のデータを同一のソフトウェアRIPモジュールでRIP処理可能なものが登場したり、ドキュメントサーバ102内に複数種類のソフトウェアRIPモジュール(例えば、PSやPCL)を有していて、データに応じてそのRIPモジュールを切り替えて使用できたりと、1種類のPDLだけでなく様々なフォーマット(たとえば、pdfやtif,jpgなど)を直接ドキュメントサーバ102に送付しても、従来の単一のPDLデータ同様にRIP処理を行い、ビットマップデータに展開してくれるのである。
【0107】
また、仮にMFP104またはMFP105のインターフェイスの都合で、ビットマップデータでなく、PSデータのみを扱うタイプのRIP処理機能付きのプリンタである場合には、ドキュメントサーバ102は上記RIP処理にてビットマップデータに展開後、そのデータをJBIGやG4(CCITT)にて画像圧縮したあと、それにPS等のヘッダ(PSデータであることを示すヘッダ)をつけて、そのMFPに出力することにより、様々なプリンタに対してもこれらの各種フォーマットデータのプリントを実現することができる。
【0108】
ジョブサブミットで付加する設定項目として、1901はターゲットとなる出力先を選択する送信先選択カラムである。一般的には前述のMFP104,105あるいは、プリンタ107であるが、後述のクラスタプリンタを設定することも可能となる。1906はファイルを選択するカラムで直接ファイル名をディレクトリィと一緒に指示しても良いが、一般的にはその右のブラウズボタンで自身のコンピュータ(あるいは、ネットワーク内)にあるジョブファイルを選ぶことになる。
【0109】
かかる設定を行い、プリントキー1905をクリックすると、設定された内容と指定されたファイルがドキュメントサーバ102に転送され、印刷ジョブとして追加(キュー)されることになる。
【0110】
[ジョブチケット]
次に、図19の1907はジョブチケットと呼ばれるカラムであり、ジョブと一緒にジョブのイメージデータ以外の設定項目をまとめてあるファイルを意味する。具体的には、1911に示されるようなもので、紙サイズ、画像の向き、部数といったジョブの一般的な設定だけでなく、両面の有無、ステープルといったフィニッシング処理や、カラー画像の場合には画像処理による色の調整や、オペレータにとってジョブの優先順位を指示するなどジョブに関する様々な設定すべてがこのジョブチケットにて設定可能となる。
【0111】
このジョブチケットはそれぞれのデバイスに固有の設定項目があるばかりでなく、予め用意しておけば、操作がスムーズに運ぶという利点があるため、ここでは、ジョブチケットの呼び出しキー1914の他に、任意に設定したジョブチケットを保存しておくセーブキー1915(再使用するため)、及び、新しく名前を付けて保存できるセーブアズキー1917があり、また、デフォルトの状態に戻せるようにジョブチケットのリセットキーが用意されている。更に、また、保存したジョブチケットを削除するための削除キーを用意しても構わない。
【0112】
フィニッシャ1903をクリックすると、図19Bに示すGUIが表示される。ここで、たとえば、Duplexの設定カラムには、ONとOFFが用意されており、ONにすれば両面印刷にてプリントされ、OFFにすれば片面印刷にてプリントされる。ただし、両面機能を有しないプリンタが選択された場合には、この項目そのものが表示されないしくみになっている。また、デフォルトの設定項目には頻度の高いものがあらかじめ設定されており、Duplexでは片面プリントの使用頻度が高いため、OFFがデフォルトに選ばれている。
【0113】
また、ここで設定される項目は、フィニッシング機能だけでなく、画像処理のパラメータやコピー部数、紙サイズといったプリンタの基本機能も選択変更可能となっている。
【0114】
そして所望の設定が済み、図19Aにおけるプリントキー1905をクリックすると、ジョブサブミット1906で設定された印刷対象のファイルと、ジョブチケットが設定されていればその設定された内容がドキュメントサーバ102に出力される。
【0115】
また、テストプリンタ1910をクリックすると、予め所定のフォルダ内に置いてあるテストプリンタ用のPSデータを後述のホットフォルダにコピーすることにより、出力画像のチェックができるようになっている。
【0116】
[UI Constraints]
また、これらのジョブチケット内の各設定項目にはPPDファイル内のUI Constraintsに相当する制約事項を設けることができる。UI Constraintsとは、例えば、OHPシートへの両面コピーをユーザが誤って設定することを回避させるため、あるいは、ステープルソータ付きのプリンタの場合、グループソート(各ソートビンに111,222,333…という具合に同じページを出力する出力方式)でステープルを行うことをGUI上で予め防ぐのである。あるいは、プリンタ側にダメージを与えるような組み合わせを防ぐ場合もある。例えば、一般にA5/Statementサイズ以下の小さな紙に両面設定をすると紙パスが小さい紙に耐えられるように設計されていない場合には紙ジャムを起こしやすい。この作業を繰り返して起こすとプリンタ側にダメージを与えかねないので、ユーザがそれらを行おうとした場合に、禁止して防いだりしてくれる機能のことである。
【0117】
しかしながら、PPDの中のUI Constraintsでは、一般に2次元(2つの機能の組み合わせ)に対して禁止させることは可能だが、3次元以上(3つ以上の複雑な組み合わせ)の場合には、これを禁止できなかったが、ジョブサブミットページは、HTML(Hyper Text Markup Language)にて記述されているため、3次元以上の組み合わせであっても制約をつけることは容易である。また、PPDにて提供される一般的ドライバ(例えば、MicroSoft社製Windows95,98,Me用ドライバやAdobe社製ドライバ)の場合、PPDのサイズ容量には予め制限が設けられていることが多く、これらを超えてPPDを作成してしまうと、UI Constraintsの一部の機能に制限が掛けられなかったが、HTMLでの記述ならば特にサイズ制限もないことも特徴として挙げられる。
【0118】
[スキャンニング]
図20はスキャン動作を司るスキャンニングタブのブラウザの表示例で、2001には利用可能なスキャナの状態が表示される。2002はスキャンニングキーであり、これを押すと前述のスキャナドライバが呼び出される仕組みになっている。2003はクイックコピーキーで、スキャン動作後、予め指定されたプリンタに連続動作でプリントされる仕組みになっている。つまり、ネットワーク上に別々に存在するスキャナ及びプリンタを任意の組み合わせによる仮想複写機を実現することになる。
【0119】
[コンフィギュレーション]
図21のコンフィギュレーションタブは、プリンタコンフィギュレーションキー2101、クラスタコンフィギュレーションキー2102、キューコンフィギュレーションキー2103、アーカイブキー2104、ジョブコンフィギュレーションキー2105からなっている。以下、各タブについて説明する。
【0120】
[プリンタコンフィギュレーション]
プリンタコンフィギュレーションキーがクリックされると、図22のフローチャートに入る。ここにはプリンタの追加、修正、消去の3つのモードが用意されている。追加モードは所望のプリンタタイプ(たとえばカラーや白黒など)を選択して、サーバが許可する制限数以下ならば、さらなる設定が可能であり、そのときプリンタの諸情報(たとえばIPアドレスやアクセサリの有無など)を設定し、プリンタ名をつけてサーバ102に登録しておく。
【0121】
プリンタ修正モードは、IPアドレスやアクセサリなどのプリンタ情報が変更になった場合に修正を行って再保存するモードであり、プリンタ消去モードは、不必要ななったプリンタをサーバ管理下から取り除くためのモードである(プリンタそのものはネットワーク上に存在していても構わない)。
【0122】
[クラスタコンフィギュレーション]
複数のプリンタをサーバ102に登録すると、今度はそれらのプリンタを組み合わせてクラスタプリンタとして登録することが可能となる。図23のフローチャートに従ってその手順を説明する。
【0123】
まず、登録されたプリンタ群の中から、2つかあるいはそれ以上のプリンタを選択する。たとえば、A、B、Cの3台のプリンタならば、A&B,A&C、B&C、A&B&Cという4通りの組み合わせが可能となる。また、同じプリンタの組み合わせでもこれから説明するモードが異なれば別のクラスタプリンタとして登録することも可能である。
【0124】
次に、選択された組み合わせがカラープリンタと白黒プリンタのように異なるタイプのプリンタであった場合、カラー/白黒ページ分離モードとカラー/白黒自動ルーティングモードの2つから選択することが可能となる。すなわち、これらのモードは、カラー/白黒プリンタが混在した環境で有効になる機能であり、その際に、これら2つの候補が選択可能となり、いずれかを選択して仮想プリンタ(仮想出力デバイス)として登録することができる。
【0125】
カラー/白黒ページ分離モードは、カラーページと白黒ページが混在する1つのジョブに対して、予めジョブをページ単位でカラーページと白黒ページに分離し、カラー情報を含むページはカラープリンタに、カラー情報を含まない(モノクロ)ページはモノクロプリンタに出力するモードである。
【0126】
カラー/白黒自動ルーティングモードは、同様に予めカラーページと白黒ページを見分けた上で、1枚でもカラーページが混在していればジョブすべてをカラープリンタに出力し、ジョブすべてが白黒ページでできていれば、白黒プリンタに自動的にルーティングするものである。これらの機能は、カラーページと白黒ページのパープリントコストにギャップがあることからコストダウンと操作性の簡素化を目的にしているものである。
【0127】
さらに、選択された組み合わせがカラープリンタとカラープリンタ、あるいは、白黒プリンタと白黒プリンタのように同じタイプのプリンタの場合には、ジョブクラスタモード、部数クラスタモード、及びページクラスタモードの3つのモードが用意されている。すなわち、同一タイプのプリンタで構成される場合には、これら3つの候補が選択可能となり、その中の1つを選択し、仮想プリンタ(仮想出力デバイス)として登録することができる。
【0128】
ジョブクラスタモードは、ジョブを設定されたプリンタのうち、空いているもの、あるいは一番早くアイドル状態になると予想されるプリンタに順次ジョブを配布するいわばロードバランスの最適化したモードである。
【0129】
部数クラスタは、たとえば100部設定されたジョブを3台の同じ能力のプリンタに33部、33部、34部(3で割ると1余りが発生するから)部というように割り振り、早くジョブが終了するようにしたものである。
【0130】
ページクラスタは、1000ページのジョブを2台のプリンタに500ページずつ割り振るようにしたものである。
【0131】
それぞれのクラスタプリンタは、同じプリンタの組み合わせでも異なるタイプのモードで予め名前を付けて登録することができ、通常の1台のプリンタと同様に仮想的な高速プリンタとして扱うことが可能となる。
【0132】
また、モードに応じて、1台あたりの最小ページや最小部数などを各モードに合わせて、予め設定できたり、1台がジャムやエラーでダウンした場合には、そのジョブを自動的に他のプリンタに割り振るジョブリルーティングのための待ち時間を設定することができる。
【0133】
[キューコンフィギュレーション]
図21のキューコンフィギュレーションキー2103をクリックすると、図24のフローチャートに入る。以下、その手順を説明する。
【0134】
キューコンフィギュレーションには、スプールキューの追加、修正、消去の3つのモードがあり、1つを選択できる。スプールキュー追加時には、まず、ホットフォルダを作成しなければいけない。ホットフォルダとは、たとえば、サーバコンピュータ102上のフォルダ(もしくはディレクトリ)をネットワーク内のコンピュータと共有設定(Share)し、クライアントコンピュータ103から自由にこのフォルダを開放すると共に、サーバコンピュータ102は、このホットフォルダ内にあるジョブを常に監視(ポーリング)して、ジョブが投げ込まれている場合には、そのジョブをプリントへと導いてくれるフォルダである。
【0135】
そして、追加したスプールキューと作成したホットフォルダの関連づけを行い、次に先ほどプリンタコンフィギュレーションで作成したプリンタか、あるいは、クラスタコンフィギュレーションで作成されたクラスタプリンタのいずれか1つを関連づけ、最後に関連づけしたプリンタまたはクラスタのジョブチケットを関連づける。この場合のジョブチケットは、あくまでもクライアント側に参照させるデフォルト値であり、クライアント側で好みに応じてジョブチケットはジョブ発行時に変更可能である。
【0136】
ここで、関連づけされたスプールキューは、図25のようにして、サーバ内にスプールキューテーブルとして保存される。
【0137】
[ジョブサブミットによるプリントフロー]
上記の一連の流れを説明したものが、図26〜図28である。
【0138】
まず図26は、ジョブサブミット時のフローで、クライアント103は前述のジョブサブミットからファイルを投げ込む際には、まずWebブラウザでサーバ側にあるWebサーバ部2631にアクセスする(S2608)。サーバ側は予め決められたWebページをクライアント側に表示させ、クライアント側は、ジョブサブミット画面を開く(S2609)。次にオペレータは所望のプリントファイルを自分のコンピュータあるいは、自分がアクセス可能なネットワーク上にあるプリントファイルを選択する(S2610)。このとき選ぶファイルは、サーバがラスタライズ(RIP)可能ならば、必ずしもPSファイルでなくてもよく、PCL、TIFF、JPEG、PDFなどでもよい。更に、オペレータは出力したいプリンタあるいは、クラスタを選択する(S2611)。選択されたプリンタ名あるいはクラスタ名は、すぐさまサーバ102に知らされ、サーバ側にて予め用意されていたデフォルト(あるいは所望)のジョブチケットが表示される(S2612)。オペレータは表示されたジョブチケットに対して、プリントしたい所望の設定値にブラウザ上で変更し(S2613)、OKボタンをクリックすると、選択されたジョブと所望のジョブチケットがサーバ側のホットフォルダ2632に送信される。
【0139】
一方、サーバでは複数のホットフォルダを順次ポーリングによって監視(S2634)しており、ホットフォルダ2632内にジョブがあれば(S2635)、入力ジョブ制御部1252に渡されて、前述のフローに従って、RIP(S2636)が行われて、オペレータが選択した所望のプリンタ(あるいはクラスタ)のスプールキューテーブル2633が参照されて(S2638及びS2639)、そこに登録されている出力デバイスにプリントされる(S2640)。
【0140】
[通常のドライバによるプリントフロー]
次に、図27は、クライアントで動作するアプリケーション(例えばワープロソフト等)から印刷指示し、その結果、プリンタドライバからジョブを投げ込む場合のフローである。
【0141】
ドライバには、大きく分けて2つの役割があり、アプリケーション上のデータから(PSに代表される)PDLデータを作成する役割と、クライアント(あるいは、サーバ自身)からそこで作成されたPDLデータをサーバ内の所定のホットフォルダに送り込む役割である。
【0142】
そのために、クライアント103は、アプリケーションソフトを立上げて(S2701)、印刷対象となるファイルをオープン或いは作成し、印刷指示を行う。このとき、図16A乃至16Cに代表されるようなGUIが表示される(S2702)。オペレータは、1602でプリンタの選択を行い(S2703)、プロパティ1607などを利用して所望の機能を設定する(S2705)。オペレータがOKボタン1605をクリックすると(S2706)、クライアントコンピュータ103内でPDLデータの作成を開始する(S2707)。
【0143】
PDLデータが出来上がるとすぐにサーバ内にある所定のホットフォルダ2732に送られ、あとは前述のジョブサブミットによるプリントフローと同様にプリントされる仕組みとなっている。
【0144】
ここで、プリンタあるいはクラスタを選択するに当たっては、予めクライアントコンピュータ103内でPPD(PostScript Printer Description)ファイルなどを用意して、プリンタドライバを設定しておく必要がある。PPDファイルはそのプリンタを制御するための設定項目とその初期値、あるいは設定の組み合わせの可否などが記述されており、そのプリンタあるいは、クラスタ毎に固有のファイルとして提供されることになる。そしてオペレータは、プリンタやクラスタ毎に自分自身のコンピュータ内にそのPPDとドライバをリンクさせて予め用意しておかなければいけないことになる。
【0145】
さらに、ドライバの中には、SNMP/MIBなどを利用して逐次プリンタ側と交信するいわゆるオートコンフィギュレーション機能付きのものもある。
【0146】
すなわち、プリンタ側に予めサポートされている機能とその初期値をMIBで登録しておき、ネットワーク経由でクライアント側からドライバを開いた時点でプリンタがどんな機能をサポートしているかを問い合わせるのである。たとえば、ステープル機能付きのソータがついている場合には、ステープル機能を開示して、ユーザ側のドライバにサポート設定項目一覧を見せて、所望の設定項目に変更させるのである。
【0147】
[本実施形態におけるドライバからのプリントフロー]
図28Aは、本実施形態におけるドライバからのプリントフローである。即ち、S2801からS2807までは、図27のS2701からS2707までと同様に動作するが、その後が異なる。
【0148】
通常のプリンタドライバがポート設定として、ネットワーク上のプリンタのIPアドレスまたは名称などを設定したり、パラレルポートを設定したりするのに対して、本実施形態におけるプリンタドライバは、ドキュメントサーバ102内にあるWebサーバのJob Submitページを取得するためのURLを割り当てている点に特徴がある。
【0149】
図28Bはプリンタ105aのプロパティ画面2851であり、クライアントコンピュータ103上で、プリンタドライバを設定した直後にポートの設定を行う際のGUIをあらわしている。プロパティ画面は機能ごとにタブ(2852〜2858)構成になっており、例えば、詳細(Details)タブ2853内にポートの設定がある場合を示している。但し、このプロパティ内のタブや各機能はそれぞれのドライバで異なっているため、必ずしも一意ではない。
【0150】
2859が印刷先のポートを選ぶ欄(コンボボックス)だが、初めてプリンタドライバをクライアントコンピュータ103にインストールする場合は、ポートは用意されていない。そのため、ポートの追加(Add Port)キー2862をクリックし、図28Cのウィンドウを表示させる。ポート名称(ここでは、Document Server 102)とServer URLを入力する項目が現れ、図19AのJob SubmitページのURLを記述して、OKボタン2885をクリックして、図28Bの画面に戻る。
【0151】
そして、印刷に使用するドライバ2860でプリンタ105aが選択されていることを確認して、必要に応じてタイムアウト2861などを設定し、OKボタン2869でプロパティ画面2851を閉じる。
【0152】
このように、ドキュメントサーバ内のWebサーバのURL(具体的には、“http://〜”のように、更に特定のページの閲覧要求となっている)になっているため、後述するように、ドキュメントサーバからジョブサブミット画面のGUI情報を取得してクライアントのブラウザで表示することができ、また、クライアントで生成された印刷ジョブ(印刷データ)がTCP/IP、Port9100等の代わりにアプリケーション層のファイル転送プロトコル(FTPプロトコルなど)で指定されたURLのウェブサイトに送信されることになる。つまり、プリンタドライバのポートモニタを従来とは異なりURL指定することにより、OSでサポートされていないプロトコルでの印刷ジョブ送信が可能となる。例えば、クライアントとドキュメントサーバのOSが全く異なっていたり、更には、インターネットを介して遠隔地のドキュメントサーバに対して印刷ジョブの送信(ドキュメントサーバのWebサーバがアクセスを許可していえば)が可能となる。
【0153】
図28Aに戻って、これらの設定により、S2806でOKボタン1605をクリックすると、アプリケーション上のデータをPDLデータ(例えばPSデータ)に書き換える作業が開始させるのと同時に、所定のポートとしてサーバ103の内のJob SubmitページのURLが送られる。すなわち、クライアント側で動作しているプリンタドライバは、アプリケーションから渡された印刷対象のデータをPDL化処理すると共に、ドキュメントサーバ102が用意しているジョブサブミットにかかるHTMLページ(URLとそれに続くJob SubmitのHTMLファイル名)を、クライアントが有するブラウザに引き数として与えて、起動する。この結果、クライアントではブラウザが起動し、指定されたHTMLファイルをドキュメントサーバ102(Webサーバでもあることは既に説明した)に要求する。なお、ジョブサブミットのHTMLファイルの転送要求するタイミングであるが、PDL化処理が済み、それをホットホルダーに登録し、印刷データがサーバに登録されたことを確認してから(サーバから登録完了が通知されるようにする)、そのHTMLファイルを要求するようにしても良い。この場合、S2814では、既にPDLデータがサーバに登録されていることになるので、送信するのはジョブチケットを送信するだけになる。
【0154】
或いは、以下のようにしても構わない。
【0155】
図28Aに戻って、上記の設定により、S2806でOKボタン1605をクリックすると、アプリケーション上のデータをPDLデータ(例えばPSデータ)に書き換える作業が開始され、PDLデータが出来上がると、クライアント103で予め登録されていた所定のポートとしてドキュメントサーバ103の内のJob SubmitページのURLに起動がかかる。すなわち、クライアント側で動作しているプリンタドライバは、アプリケーションから渡された印刷対象のデータをPDL化した後、ドキュメントサーバ102が用意しているジョブサブミットにかかるHTMLページ(URLとそれに続くJob SubmitのHTMLファイル名)を、クライアントが有するブラウザに引き数として与えて、起動する。この結果、クライアントではブラウザが起動し、ブラウザは指定されたHTMLファイルをドキュメントサーバ102(Webサーバでもあることは既に説明した)に要求する。
【0156】
なお、ジョブサブミットのHTMLファイルの転送要求するタイミングであるが、通常のプリントドライバでは、上記のようにシーケンシャルに処理が進められていたが、本実施形態では、必ず再度ジョブサブミットのブラウザ画面が呼び出され、再度プリント起動をかけることから、図28DのようにドライバのOKボタンクリック直後にクライアント103はドキュメントサーバ102のWebサーバ2831に起動をかけると同時に、クライアント103内でPDL化処理が済みも同時に進めておいて、クライアント103にてブラウザ起動により、ユーザがジョブチケットを設定している時間を有効利用して、ジョブサブミット画面のプリントボタンのクリック時までに処理を済ませて、このタイミングでPDLデータと所望のジョブチケットを一緒にドキュメントサーバ102に送り込むという方法も可能である。
【0157】
あるいは、図28Aにて予めPDLデータをホットフォルダに登録し、印刷データがサーバに登録されたことを確認してから(サーバから登録完了が通知されるようにする)、そのHTMLファイルを要求するようにしても良い。この場合、S2814では、既にPDLデータがサーバに登録されていることになるので、送信するのはジョブチケットを送信するだけになる。
【0158】
これを受けて、サーバ103内のWebサーバ部2831は、ジョブサブミット画面(htmlファイル)をクライアントに送信することで、クライアントにそのジョブサブミット画面が表示させ(S2808)、オペレータは所望のジョブチケットに再度変更することができる。そして、S2807のPDLファイルが作成されたら、そのPDLファイルと変更後のジョブチケットをホットフォルダ(S2814)に送信し、あとは図26,27と同様なフローでプリントされる。
【0159】
[本実施形態におけるドライバからのクラスタプリントフロー]
一般に、プリンタはそれぞれ固有の能力や機能などを持ち合わせており、クライアントがプリンタの設定を行う際に、それぞれのプリンタドライバを設定したり、それぞれのプリンタにマッチしたPPD(PostScript Printer Description)ファイルなどを用意したりする必要があるのだが、これらはあくまでターゲットプリンタが1台の場合であり、もし2台以上のプリンタ、しかも異なるタイプのプリンタに同時にプリンタしたい場合、あるいは、1つのジョブを分割して異なるタイプのプリンタに出したい場合など、いわゆるクラスタプリントやジョブスプリットという動作をサポートしようとした場合には対応できていないのが現実である。
【0160】
もし、異なる2タイプのプリンタのそれぞれ固有の能力や機能をANDまたは、ORでPPDファイルを作ろうとすると、その組み合わせは膨大となるし、3つ以上の異なるタイプのプリンタとなるともはやサポートしきれなくなる。
【0161】
そこで、まず、図23のフローで異なるタイプのプリンタをクラスタプリンタとして登録する。次に、図28Aのフローにてクラスタプリントを行う。即ち、アプリケーションで開き、ドライバによる印刷指示を行う。このとき、通常のドライバでは異なる2タイプのプリンタに関して、ジョブチケットを設定することができない。しかし、図28Bと図28Cの方法で予めドライバをドキュメントサーバ102として設定しておけば、上記本実施形態のプリントフローと同様にクラスタプリントも扱うことが可能となる。
【0162】
図35は、クラスタプリントのためのGUIであり、同図の1901にてクラスタプリント(図示ではMFP104&MFP105によるクラスタプリント)を設定すると、ウェブサーバ内に予め登録されているMFP104とMFP105の両方のジョブチケットをそれぞれ呼び出すことが可能であり、同図の1911にてMFP104とMFP105それぞれのジョブチケットをそれぞれ選択して、プリント起動をかければ、クラスタプリントが実現できる。
【0163】
また、実施形態では、説明を簡単にするために異なる2タイプのMFPへのクラスタプリントを例にフローやGUIにて説明しているが、言うまでもなく、3台以上の対応の場合や、同一タイプの複数台のMFPを対応させる場合にも同様な方法で対応することが可能となる。ただし、同一タイプの場合には、共通のジョブチケットを選択することが多いので、ジョブチケットを1つのみ指定することで、他のプリンタにも同様のジョブチケットが指定されたものとして見なすようにしてもよい。
【0164】
実施形態での印刷処理は、通常のアプリケーションから印刷指示することで行われる場合と、上記のジョブサブミットによって行われる場合がある。いずれの場合にも、ドキュメントサーバ102におけるホットフォルダにそのデータがファイルとして格納され、印刷待ちとして管理されることになる。各印刷データファイルは、どのプリンタで印刷するのかを示す情報が、クライアントから要求されているので、それを用いて実際に印刷データを出力するプリンタが決定されることになる。
【0165】
そこで、実際に印刷処理が行われる段階になった場合の、ドキュメントサーバ102の処理を図38のフローチャートに従って説明する。
【0166】
先ず、ステップS3801で、印刷対象となったデータファイル及びサブミットされた設定情報を読出し、そのジョブを判断する。ジョブの判断は、設定情報中に、単独のプリンタ名が設定されているか、或いは、図23において、登録したプリンタグループ名(ジョブクラスタモードとして登録された複数のプリンタによるグループ名、部数クラスタモードとして登録された複数のプリンタによるグループ名、ページクラスタモードとして登録された複数のプリンタによるグループ名)で記述されているのかを判断する。具体的には、ジョブを送る際に、データファイルとジョブチケットファイルの2つのファイルをクライアント103からドキュメントサーバ102に送るのだが、前者は、既に説明したようにPSデータを初めとする様々なデータファイルであり、後者(ジョブチケットファイル)は、テキスト形式のファイルで、出力に関する様々な情報が記載されてた形で発行される。
【0167】
ジョブチケットファイルには、上記データファイルとリンクしているジョブ名があり、ジョブ名は出力先とリンクしており、これに基づいてS3801でジョブ判断が行われる。またRIPやプリンタの情報も記述されており、これらに基づいてドキュメントサーバではRIP処理が行われる。
【0168】
単独のプリンタ名である場合には、ステップS3802に進み、そのデータファイル(クライアントのプリンタドライバが出力してきた例えばPSデータ、或いはジョブサブミットとして転送されてきた画像データファイル)を、RIP処理し、指定されたプリンタに向けて出力する。
【0169】
また、プリンタグループ名(例えば、図19Aの「MFP104&105_CopyCluster」等)である場合には、ステップS3803乃至3804のいずれかに進むことになる。
【0170】
ステップS3803乃至3804は、先に説明した各クラスタの意味から容易に類推できると考えるが、部数クラスタモードとして登録されたプリンタグループ名が指定された場合の処理(S3804)について図39のフローチャートに従って説明する。
【0171】
先ず、ステップS3901では、設定情報中の部数を、部数クラスタモードグループとして登録されたプリンタ数で除算することで、1台のプリンタに割り当てる部数を算出するが、余りが出る場合には、いくつかのプリンタに多めに配布することもある。また、予め最低部数(あるいはページ数)を設定しておいて、それ以下の場合は、予め優先順位がついたプリンタに最低部数以下の部数の場合のみ出力することもできる。
【0172】
次いで、ステップS3902で、変数i(iはページ番号を表わす変数として用いる)を“1”で初期化し、ステップS3903に進む。
【0173】
ステップS3903では、先に決定した各プリンタで印刷する部数を、それぞれのプリンタに向けてPDL形式のデータで通知する。ステップS3904では、iページのデータ(RIP処理されたデータ)を、それぞれのプリンタに出力する。この後、印刷の要求のあった全ページについての印刷が完了したか否かを判断し、否の場合にはステップS3906に進んで変数iを“1”だけ増加させ、ステップS3903に戻る。
【0174】
なお、上記の処理の場合、結果的に、各プリンタでは、1、1、1、…2、2、2…と印刷されるが、1、2、3…、1、2、3と印刷させるようにしても構わないのは勿論である。
【0175】
<第2の実施形態>
[ドライバからのクラスタプリントフロー]
図34Aに第2の実施形態におけるプリントフローを示す。
【0176】
図34Aでは、図28Aとは異なり、S2803のプリンタ/クラスタの選択がない。すなわち、ドライバをインストールするには、各プリンタのドライバのセットアップを行ったり、プリンタごとのPPDファイルを用意したりとわずらわしい手間がかかる。
【0177】
そこで、このドキュメントサーバ102に接続されている(あるいは、接続可能な)プリンタドライバのジョブチケットは予めドキュメントサーバ102内のWebサーバ部にそれぞれのジョブサブミット画面(ジョブチケット)として入っているため、それを代用する。
【0178】
即ち、ドライバそのものは図34Bのように、どのプリンタでも持ちあわせているページや部数、あるいは、PDLデータを作成する際に必要な項目(例えば、解像度など)だけを用意し、これらをWebサーバ部に送るのである。Webサーバ部では、とりあえずデフォルトのジョブサブミットページを表示させ、オペレータはプリンタを図19Aの1901から選択すると、選ばれたプリンタに合わせて、それぞれのプリンタのジョブチケットを持ったジョブサブミット画面を表示し、オペレータはその画面上で細かなジョブ設定を行う。その際に、図34Bにあるページや部数などの設定は、Webサーバ部にて既に反映させて表示されており、オペレータは任意の設定に変更した上で、ジョブの投入を行うことができる。
【0179】
<第3の実施形態>
第1の実施形態のように異なるタイプのクラスタプリントを設定しても、ジョブチケットとしてそれぞれのプリンタの共通項とプリンタ依存の固有部分の設定が出てくる。ブラウザ上でページを分けてしまうと、それぞれのウェブページ内で同じ設定をしなければならず、設定し忘れると思い通りの出力ができない可能性がでてくる。
【0180】
そこで、図36A〜図36Fに示すように、リンクマーク3601を用意し、それぞれのプリンタの共通項であるか、それぞれのプリンタ依存の設定であるかを判別できるようにする。
【0181】
例えば、ジョブ分配モード(図23のS2307)や部数クラスタ(図23のS2308)が選択された場合には、図36A内の1911の部数設定は、それぞれのプリンタ(MFP104とMFP105)で別々に設定できた方がいいが、逆に、ページクラスタ(図23のS2309)やページ分離モード(図23のS2305)ならば、部数は互いに1部なので、設定できなくてもよい。
【0182】
また、同様にジョブ分配モードや部数クラスタならばステープル設定はできた方がよいが、ページクラスタやページ分離モードならば、できない方がいいことになる。このとき例えば、図36C,図36DのようにジョブチケットはNot Availableなどを表示し、設定不可としておく。
【0183】
<第4の実施形態>
プリントドライバからプリント起動を掛けられた場合には、プリンタはセキュリティなど気にせずに出力される場合が一般的であるが、上記の実施形態(第1の実施形態)におけるフローを用いてプリントする場合には、一旦、サーバのWebサーバ部を経由するため、それぞれのユーザやオペレータに対して、セキュリティレベルを規定することが可能となる。
【0184】
[ユーザ/グループのセキュリティレベル]
オペレータ介在型のプリントサービスを行う場合には、一般ユーザとオペレータ、あるいは、オペレータの中でもシステム構成を任意に追加や変更ができるアドミニストレータなどユーザのセキュリティレベルを決めておくことが重要である。
【0185】
図29は、ユーザ/グループコンフィギュレーションキー2105(図21)が押下されたときに現れるユーザの特権あるいは、セキュリティレベルを予め決めておく場合の画面である。
【0186】
ここでは、ユーザ/グループ設定部2901で自分のユーザまたはグループレベルを入力すると、それに応じた自分に許されたユーザ特権2902が表示される。
【0187】
ユーザ特権2902には、たとえば、ウェブブラウザのアクセス権2903をはじめとして、ジョブやデバイスのステータスを監視でき権利2904,2905、ジョブをサーバにサブミットする権利2906、スキャナデバイスのアクセス権2907といった一般ユーザに与えられる権利、あるいは、図17C、17Dで示されている1741と1761のようなジョブのコントロールができる権利2908、ジョブのプライオリティやリリース順序を変更できる権利2909、前にプリントしたジョブを再度プリントするリプリントの権利2910などのようにオペレータ全員に与えられる権利、そして、前述のようなプリンタ/クラスタ/キューの追加、修正、削除などシステム構成に関わる権利2908や、ユーザ特権を変更できる権利2909などと言ったアドミニストレータ(システム管理者)にのみ許された権限などがある。
【0188】
[ユーザ/グループコンフィギュレーション]
次にこのユーザ特権を変更できる権利2909が与えられているユーザが、新規ユーザを登録したり、ユーザ特権を変更したり、ユーザ/グループを消去したりするフローを図30に従って説明する。
【0189】
本システムのウェブブラウザに入る際には、全てのユーザが予めユーザ名とそのパスワードを入力(S3001,3002)することする。その際に入力されたユーザ名とパスワードを一度サーバコンピュータ102に送信する。サーバコンピュータ102では送られてきたユーザ名とパスワードが予め登録されていたものと一致するか否かを確認(S3003)する。このとき、アドミニストレータ(システム管理者)のように予めユーザ特権を変更できるレベルのユーザであれば、モード選択S3005に移るが、そうでなければユーザ特権を変更することはできない。
【0190】
サーバが、アクセスしたクライアントがアドミニストレータであると認識した場合には、新規ユーザの登録(S3005以降)、特権の変更(S3011以降)、あるいはユーザの削除(S3015以降)の所望とする処理が選択(S3005)できるようになる。
【0191】
[ジョブコンフィギュレーション]
図31は、ジョブの制御方法と表示順序を決める画面であり、クライアント103(あるいはサーバ102自身)からサブミットされたジョブを一旦サーバ内で保留(ホールド)し、ホールドされたジョブに対してオペレータが優先順位をつけて開放(リリース)する制御方法を決定しており、さらに、図32はその際のワークフローを示している。
【0192】
即ち、Use Hold Jobs 3101がチェック(S3201)されていれば、ジョブのホールドの仕方を3102にて決定する。ここでは、モード1:全てのジョブをホールドする(S3203)。モード2:オペレータのジョブはスルー(ホールドしない)で流れ、それ以外のユーザのジョブはホールドする(S3208)。モード3:ある特定のユーザ(たとえば、図29のWithout Hold Job 2913がチェックされているユーザのみ)のジョブはスルーで流れて、それ以外のユーザのジョブは全てホールドされる(S3210)。また、3101がチェックされていなければ、モード4:全てのジョブをスルー(ホールドしない)にする。
【0193】
ホールドされたジョブは、オペレータまたは、ジョブをコントロールできるユーザ(図29の2908にて許可された者)がジョブをリリースしない限り、ホットフォルダ内で保留状態となる。そして、スルーのジョブまたは、オペレータがリリースしたジョブに関しては、ホットフォルダから入力ジョブ制御部1252、RIP部1253へと順次渡される運びとなる。
【0194】
[ソートジョブ]
次に、オペレータの立場で、ホールドされたいくつものジョブの中からどのジョブを優先的に出すかが重要になる。実際には、オペレータもウェブブラウザのジョブステータスの画面を見ながら、優先順位をつけて順次リリースするので、予め決められた順序で画面上に表示されていれば、オペレータは上から順にジョブのステータスを見ながらリリースするだけなので手間が省ける。そのためには、予め決められた順序にジョブをソートして表示しておく必要がある。
【0195】
図33はアクティブになっているジョブのソートのフローを表したものであり、図31のSort Jobs 3103がチェックされていた場合に、まず、アクティブになっているジョブのリストを読み出し、選択されたソートキー3104と、ソートオーダ(昇順または降順)3105にてソートを行う。
【0196】
ここで指定できるソートキー3104には、図17Cで説明したジョブ名1742、ターゲットプリンタ1743、ジョブステータス1744、ジョブプライオリティ1745、ジョブID1746、クライアント名1747、ジョブのページ数1748、部数1749、紙サイズ1750、あるいは、クライアントからのオペレータへの要望事項などを記述しておくコメント欄1751などがある。
【0197】
ここで予め設定しておくのは、図31におけるキーワードジョブのみを表示するか否かを選択するチェックボックス3106で、これが選択されていれば図31における3107と3108が有効になり、されていなければ全アクティブジョブリストを表示することになる。表示キー3107には、ソートキー3104と同様の設定項目から選択することができ、そのキーワード3108は、ユーザが任意に入力することが可能である。
【0198】
[ソートされたホールドジョブの一斉制御]
ソートされたジョブは、アクティブジョブリスト内でひとかたまりになって表示されている。ここでオペレータは、たとえば、ステータス順に並んだジョブの内、ホールドジョブのみをひとかたまりのジョブ群として選択し、選択された状態で図17Cのコントロールキー1741のうち、いずれかをクリックすると一斉にジョブをコントロールすることができる。
【0199】
ジョブコントロールには、前述のキャンセルキー1752、ジョブの一時停止(ジョブのポーズまたは、ホールド)1753、ジョブの再開(ポーズジョブまたは、ホールドジョブのリリース)1754などがある。
【0200】
また、ジョブ履歴(フィニッシュドジョブ:図17D)の場合も同様の方法で、ジョブのソートやサーチができ、それに応じて選択されたジョブの一斉アーカイブ(ジョブをネットワーク上の別の場所に保管しておく機能)1772、ジョブの一斉削除(ジョブのデリート)1773、ジョブの一斉再プリント(リプリントジョブ)1774など可能になる。
【0201】
<第5の実施形態>
第1の実施形態では、プリンタドライバに対して印刷指示がなされたとき、または、プリンタドライバが、アプリケーションから渡された印刷対象のデータをPDL化処理した後に、ドキュメントサーバ102が用意しているジョブサブミットにかかるHTMLページ(URLとそれに続くJob SubmitのHTMLファイル名)を、クライアントが有するブラウザに引き数として与えて、起動し、この結果、クライアントではブラウザが起動し、起動されたブラウザが指定されたHTMLファイルをドキュメントサーバ102(Webサーバでもあることは既に説明した)に要求されていた。
【0202】
しかし、クライアント103のブラウザの起動方法に着目してみると、もう一つの起動方法が考えられる。すなわち、プリンタドライバが、アプリケーションから渡された印刷対象のデータをPDL化処理した後(または印刷指示がなされたとき)、クライアント自身のブラウザを起動させる。その際に、ドキュメントサーバ102内のWebサーバ部の中にあるJob Submit画面のURL(例えば、図19Aを呼び出すならば、http://192.168.100.11/jobSubmit.htm)にて起動させる。起動したブラウザは、指定のURLにhtml画面を探しに行き、サーバ102はこのURLで示されたhtmlファイルの情報をクライアント側に送ることとなる。
【0203】
あとは、第1の実施形態と同様に、オペレータは所望のジョブチケットに必要ならば再度変更を行い、プリントキーをクリックすれば、プリント処理が行われる。
【0204】
なお、図1、図2のネットワーク構成そのものは、通常のネットワークとかわるものではなく、むしろ、本発明は、各装置上で動作するプログラムを実行することによって実現ところに特徴がある。例えば、クライアントであれば、そのプログラムとは、プリンタドライバやブラウザである。また、サーバであればそのWebサーバとして機能するプログラム、ネットワークリソース(スキャナやプリンタ、或いは共有フォルダ)を管理するプログラム、印刷処理を行う際のスケジューラ、RIP処理にかかるプログラム、更に、ネットワークリソースの制御(プリンタであれば、印刷データの配信)にかかるプログラムで構成されることになる。従って、本発明はこれらコンピュータプログラムをもその範疇とするものであるのは容易に理解出来よう。
【0205】
また、通常、コンピュータをパーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置上で動作させるためには、これらプログラムを格納したフロッピーやCDROM等の記憶媒体をセットし、インストーラを起動したり、装置にコピーすることになるので、これら記憶媒体も本願発明の範疇に含まれる。
【0206】
以上説明したように実施形態によれば、クライアントからプリントドライバを用いてプリントする際に、サーバ内に用意されたWebサーバ部にポート設定を行い、常にジョブチケット画面からプリント起動を行うことで、クライアントはいくつものプリンタドライバを設定したり、設定ファイルを集めたりすることなく、常に統一されたGUIで思い通りの出力先を選んでプリントすることが可能となる。
【0207】
また、ドライバPPD作成時に問題となるUI Constraintsの制約などもなくなり、ユーザフレンドリなGUIを提供することができる。
【0208】
更に、従来ではできなかったそれぞれのクライアントごとにセキュリティレベルを予め設定して、権限の許されたユーザのジョブのみをプリントしたり、オペレータ権限で、ジョブのキャンセル、保留、開放などの制御も同時に行ったりすることもできる。
【0209】
また、実施形態によれば、従来実現が難しいとされていた複数デバイス、特に異なるタイプのデバイスへのクラスタプリントやジョブスプリットに対して、プリントドライバからのクラスタプリントを簡単に実現できるようなる。
【0210】
また、従来のプリンタドライバの弱点であった複数デバイス、特に異なるタイプのデバイスへのクラスタプリントやジョブスプリットに対して、非常に有効な効果を発揮する。
【0211】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ネットワーク上の所望とする出力デバイス、或いは、複数の出力デバイスのいずれかを、同様の操作によって指定でき、しかも、その操作が複数の出力デバイスで出力させる際における出力モードの決定にも適用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】実施形態のネットワーク構成を示す図である。
【図1B】実施形態の他のネットワーク構成を示す図である。
【図2】画像形成装置のブロック構成図である。
【図3】画像形成装置のスキャナ部の構造を示す図である。
【図4A】画像形成装置のカラースキャナIP部のブロック図である。
【図4B】画像形成装置のモノクロスキャナIP部のブロック図である。
【図5】画像形成装置のFAX部のブロック構成図である。
【図6A】画像形成装置のNIC部のブロック構成図である。
【図6B】画像形成装置のコア部のブロック図である。
【図7A】カラー画像形成装置のプリンタIP部のブロック構成図である。
【図7B】モノクロ画像形成装置のプリンタIP部のブロック構成図である。
【図8A】画像形成装置のPWM部のブロック構成図である。
【図8B】画像形成装置のPWM部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図9】カラー画像形成装置の断面構造図である。
【図10】モノクロ画像形成装置の断面構造図である。
【図11】画像形成装置のフィニッシャ部の断面構造図である。
【図12A】実施形態におけるドキュメントサーバのハードウェア構成図である。
【図12B】実施形態におけるドキュメントサーバ内部のジョブフローを示す図である。
【図13A】PDLデータの記述例を示す図である。
【図13B】PDLデータのラスタ展開後をイメージデータを示す図である。
【図14A】ネットワーク環境を示す図である。
【図14B】ネットワークデータ転送を示す図である。
【図15】スキャナドライバのGUI画面例を示す図である。
【図16A】プリンタドライバのGUI画面例を示す図である。
【図16B】プリンタドライバのGUI画面例を示す図である。
【図16C】プリンタドライバの画面例を示す図である。
【図17A】ジョブステータスタブの画面例を示す図である。
【図17B】図17AのGUIの一部分を示す図である。
【図17C】図17AのGUIの一部分を示す図である。
【図17D】図17AのGUIの一部分を示す図である。
【図18】デバイスステータスタブの画面例を示す図である。
【図19A】ジョブサブミットタブの画面例を示す図である。
【図19B】ジョブサブミットタブのFinishingを選択した際のGUIの一部を示す図である。
【図19C】ジョブサブミットタブのImage Qualityを選択した際のGUIの一部を示す図である。
【図20】スキャニングタブの画面例を示す図である。
【図21】コンフィギュレーションタブの画面例を示す図である。
【図22】プリンタコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図23】クラスタコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図24】キューコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図25】スプールキューテーブルの例を示す図である。
【図26】ジョブサブミットからのプリント時のフローチャートである。
【図27】従来のドライバを用いた際のプリント時のフローチャートである。
【図28A】本実施形態のドライバからのプリント時のフローチャートである。
【図28B】本実施形態のドライバ設定のプロパティ画面を示す図である。
【図28C】本実施形態のドライバ設定のプロパティ画面を示す図である。
【図29】ユーザ/グループコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図30】ユーザ/グループコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図31】ジョブコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図32】ホールドジョブの制御を表すフローチャートである。
【図33】アクティブジョブリスト表示のフローチャートである。
【図34A】第2の実施形態におけるドライバからプリントを行った際の動作処理手順を示すフローチャートである。
【図34B】第2の実施形態におけるプリントドライバのGUI画面例を示す図である。
【図35】第1の実施形態におけるクラスタの際のジョブサブミットタブ画面を示す図である。
【図36A】第3の実施形態におけるクラスタの際のジョブサブミットタブ画面を示す図である。
【図36B】第3の実施形態におけるクラスタの際のジョブサブミットタブ画面を示す図である。
【図36C】第3の実施形態におけるクラスタの際のジョブサブミットタブ画面の一部を示す図である。
【図36D】第3の実施形態におけるクラスタの際のジョブサブミットタブ画面の一部を示す図である。
【図36E】第3の実施形態におけるクラスタの際のジョブサブミットタブ画面の一部を示す図である。
【図36F】第3の実施敬愛におけるクラスタの際のジョブサブミットタブ画面の一部を示す図である。
【図37】第3の実施形態におけるドライバからのプリントした際の動作処理手順を示すフローチャートである。
【図38】実施形態におけるドキュメントサーバにおける印刷データ出力処理の手順を示すフローチャートである。
【図39】図38におけるS3804の内容を示すフローチャートである。
Claims (15)
- 複数の出力デバイスと通信する情報処理装置であって、
ネットワーク上に存在する複数の出力デバイスを1つの仮想出力デバイスとして設定する設定手段と、
前記設定手段で設定された仮想出力デバイス用に前記仮想出力デバイスの出力モードを選択する選択手段と、
出力デバイスとして前記仮想出力デバイスが指定された場合には、前記仮想出力デバイスの出力モードに従って出力情報の送信先を前記仮想出力デバイスに含まれる複数の出力デバイスから決定する出力制御手段とを備え、
前記仮想出力デバイスがモノクロ出力デバイスとカラー出力デバイスとの混在によって構成される場合に選択できる出力モードと前記仮想出力デバイスが同じタイプの出力デバイスで構成される場合に選択できる出力モードとが異なることを特徴とする情報処理装置。 - 前記出力デバイスは、プリンタであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記設定手段で設定された仮想出力デバイスが、モノクロ/カラープリンタの混在によって構成されるか、同タイプのプリンタで構成されるかを判断する判断手段と、
前記判断手段によって、前記仮想出力デバイスが、モノクロ/カラープリンタの混在によって構成されると判断した場合、前記選択手段は、印刷対象となる情報中の各ページ毎に、カラーに関する情報が存在した場合にカラープリンタに出力し、カラーに関する情報が存在しない場合にはモノクロプリンタに出力するカラー/モノクロページ分離モードと1ページでもカラーに関する情報が存在する場合にはカラープリンタに全情報を出力し、カラーに関する情報が存在しない場合にはモノクロプリンタに全情報を出力するカラー/モノクロルーティングモードとから前記出力モードを選択し、
前記判断手段によって、前記仮想出力デバイスが、同タイプのプリンタによって構成されると判断した場合、前記仮想出力デバイスを構成する個々のプリンタに対して複数のジョブを分配するジョブクラスタモードと前記仮想出力デバイスを構成する個々のプリンタに印刷部数を割り振る部数クラスタモードと印刷する全ページをページ単位で分割し、それぞれのプリンタに分散させるページクラスタモードとから前記出力モードを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。 - クライアントから所定の要求があった場合、前記出力デバイス及び仮想出力デバイスを選択するためのGUI情報を、前記クライアントが有するブラウザに送信するGUI情報送信手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記出力デバイスとして前記仮想出力デバイスが指定された場合、前記仮想出力デバイスを構成する複数の出力デバイスにおいて共通して設定される共通項目と複数の出力デバイスにおいて個別に設定される個別項目とを含む設定画面を表示する表示制御手段を更に有し、
前記設定画面において前記共通項目と個別項目とは識別可能に表示されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 複数の出力デバイスと通信する情報処理装置の制御方法であって、
ネットワーク上に存在する複数の出力デバイスを1つの仮想出力デバイスとして設定する設定工程と、
前記設定工程で設定された仮想出力デバイス用に前記仮想出力デバイスの出力モードを選択する選択工程と、
出力デバイスとして前記仮想出力デバイスが指定された場合には、前記仮想出力デバイスの出力モードに従って出力情報の送信先を前記仮想出力デバイスに含まれる複数の出力デバイスから決定する出力制御工程とを備え、
前記仮想出力デバイスがモノクロ出力デバイスとカラー出力デバイスとの混在によって構成される場合に選択できる出力モードと前記仮想出力デバイスが同じタイプの出力デバイスで構成される場合に選択できる出力モードとが異なることを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 前記出力デバイスは、プリンタであることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置の制御方法。
- 前記設定工程で設定された仮想出力デバイスが、モノクロ/カラープリンタの混在によって構成されるか、同タイプのプリンタで構成されるかを判断する判断工程と、
前記判断工程によって、前記仮想出力デバイスが、モノクロ/カラープリンタの混在によって構成されると判断した場合、前記選択工程では、印刷対象となる情報中の各ページ毎に、カラーに関する情報が存在した場合にカラープリンタに出力し、カラーに関する情報が存在しない場合にはモノクロプリンタに出力するカラー/モノクロページ分離モードと1ページでもカラーに関する情報が存在する場合にはカラープリンタに全情報を出力し、カラーに関する情報が存在しない場合にはモノクロプリンタに全情報を出力するカラー/モノクロルーティングモードとから前記出力モードを選択し、
前記判断工程によって、前記仮想出力デバイスが、同タイプのプリンタによって構成されると判断した場合、前記仮想出力デバイスを構成する個々のプリンタに対して複数のジョブを分配するジョブクラスタモードと前記仮想出力デバイスを構成する個々のプリンタに印刷部数を割り振る部数クラスタモードと印刷する全ページをページ単位で分割し、それぞれのプリンタに分散させるページクラスタモードとから前記出力モードを選択することを特徴とする請求項6または7に記載の情報処理装置の制御方法。 - クライアントから所定の要求があった場合、前記出力デバイス及び仮想出力デバイスを選択するためのGUI情報を、前記クライアントが有するブラウザに送信するGUI情報送信工程を備えることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置の制御方法。
- 前記出力デバイスとして前記仮想出力デバイスが指定された場合、前記仮想出力デバイスを構成する複数の出力デバイスにおいて共通して設定される共通項目と複数の出力デバイスにおいて個別に設定される個別項目とを含む設定画面を表示する表示制御工程を更に有し、
前記設定画面において前記共通項目と個別項目とは識別可能に表示されることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置の制御方法。 - コンピュータに読み込ませ実行させることで、前記コンピュータを、複数の出力デバイスと通信する情報処理装置として機能させるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
ネットワーク上に存在する複数の出力デバイスを1つの仮想出力デバイスとして設定する設定手段、
前記設定手段で設定された仮想出力デバイス用に前記仮想出力デバイスの出力モードを選択する選択手段、
出力デバイスとして前記仮想出力デバイスが指定された場合には、前記仮想出力デバイスの出力モードに従って出力情報の送信先を前記仮想出力デバイスに含まれる複数の出力デバイスから決定する出力制御手段として機能させ、
前記仮想出力デバイスがモノクロ出力デバイスとカラー出力デバイスとの混在によって構成される場合に選択できる出力モードと前記仮想出力デバイスが同じタイプの出力デバイスで構成される場合に選択できる出力モードとが異なることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記出力デバイスは、プリンタであることを特徴とする請求項11に記載のコンピュータプログラム。
- 前記設定手段で設定された仮想出力デバイスが、モノクロ/カラープリンタの混在によって構成されるか、同タイプのプリンタで構成されるかを判断する判断手段として機能させ、
前記判断手段によって、前記仮想出力デバイスが、モノクロ/カラープリンタの混在によって構成されると判断した場合、前記選択手段は、印刷対象となる情報中の各ページ毎に、カラーに関する情報が存在した場合にカラープリンタに出力し、カラーに関する情報が存在しない場合にはモノクロプリンタに出力するカラー/モノクロページ分離モードと1ページでもカラーに関する情報が存在する場合にはカラープリンタに全情報を出力し、カラーに関する情報が存在しない場合にはモノクロプリンタに全情報を出力するカラー/モノクロルーティングモードとから前記出力モードを選択し、
前記判断手段によって、前記仮想出力デバイスが、同タイプのプリンタによって構成されると判断した場合、前記仮想出力デバイスを構成する個々のプリンタに対して複数のジョブを分配するジョブクラスタモードと前記仮想出力デバイスを構成する個々のプリンタに印刷部数を割り振る部数クラスタモードと印刷する全ページをページ単位で分割し、それぞれのプリンタに分散させるページクラスタモードとから前記出力モードを選択する
ことを特徴とする請求項11または12に記載のコンピュータプログラム。 - クライアントから所定の要求があった場合、前記出力デバイス及び仮想出力デバイスを選択するためのGUI情報を、前記クライアントが有するブラウザに送信するGUI情報送信手段を備えることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
- 前記出力デバイスとして前記仮想出力デバイスが指定された場合、前記仮想出力デバイスを構成する複数の出力デバイスにおいて共通して設定される共通項目と複数の出力デバイスにおいて個別に設定される個別項目とを含む設定画面を表示する表示制御手段として機能させ、
前記設定画面において前記共通項目と個別項目とは識別可能に表示されることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
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