JP2004255745A - ネットワークデバイス制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のネットワークプリンタにおいては、大量部数の出力途中に画質調整を実行することは困難であった。
【解決手段】ネットワークに接続されるネットワークデバイスを管理し、ネットワーク上のクライアントからの要求に応じてネットワークデバイスへの出力処理を行うネットワークデバイス管理サーバにおいて、クライアントからの出力指示情報と出力対象情報を受信し、該出力指示情報に基づいて出力対象情報を調整し、該調整された出力対象情報を前記ネットワークデバイスに向けて出力している最中に、クライアントからの出力指示情報の変更指示を受信する(S5032)と、該変更指示に基づいて出力指示情報を変更する(S5041,S5044)。
【選択図】 図42
【解決手段】ネットワークに接続されるネットワークデバイスを管理し、ネットワーク上のクライアントからの要求に応じてネットワークデバイスへの出力処理を行うネットワークデバイス管理サーバにおいて、クライアントからの出力指示情報と出力対象情報を受信し、該出力指示情報に基づいて出力対象情報を調整し、該調整された出力対象情報を前記ネットワークデバイスに向けて出力している最中に、クライアントからの出力指示情報の変更指示を受信する(S5032)と、該変更指示に基づいて出力指示情報を変更する(S5041,S5044)。
【選択図】 図42
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クライアントからの要求に応じてネットワークデバイスへの出力処理を行うネットワークデバイス制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、印刷業界では、装置が安定するまでに時間がかかることと、色味がその日の環境(温度/湿度など)や装置の磨耗度合い、インクのブランド/型番、あるいは、紙のブランド/紙種などに応じて変化するのは日常茶飯事であり、経験を積んだ調整担当者がそれらの条件を加味した上で、出力の最中に試し刷りを行い、試し刷りの中で色味を合わせ込んでいくことが広く行われている。
【0003】
また、画像形成装置におけるプリントジョブにおいては、プリンタドライバに対し、設定されたジョブチケットと共に画像データが投げ込まれてプリントされることが一般的であり、一度設定されたジョブチケットは変更できないため、大量部数を出力している最中に、色味などの画像変動が起きた場合でも修正する術が無く、最初から最後まで同じジョブチケットで出力されることが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
昨今のプリント・オン・ディマンド(POD)と呼ばれる大量部数や大量ジョブを扱う市場では、印刷に変わって、ディジタルプリントを利用したプリント処理がなされるケースが増えている。
【0005】
このような場合、従来のオフィスで用いられていた小部数を扱う画像形成装置とは異なる考え方が必要になってくるが、従来の画像形成装置では例えば、大量ページであっても1ページ目から最終ページまで同じ色味を保証しようという考え方や、印刷業界に見られるような、たとえ調整中のページを捨ててでも、装置が十分に安定した後に得られる調整済み色味での出力結果のみを利用する、という考え方はなかった。
【0006】
例えばプリントジョブにおいては、ドライバ上で設定されたジョブチケットによって、たとえ大量部数であっても1部目から最終部までの全てのプリント作業が、一旦設定されたガンマテーブルに基づいて行われていた。
【0007】
このように、従来の画像形成装置は、PODによる大量のプリントに十分に対応できるものではなく、必ずしも満足のいく出力結果が得られるとは限らなかった。
【0008】
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、大量部数の出力中であっても、プリント動作を止めることなく、画質調整を実行可能とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した問題を解決するための一手法として、本発明は以下の工程を備える。
【0010】
すなわち、ネットワークに接続されるネットワークデバイスを管理し、ネットワーク上のクライアントからの要求に応じて前記ネットワークデバイスへの出力処理を行うネットワークデバイス管理サーバにおいて、前記クライアントからの出力指示情報と出力対象情報を受信し、前記出力指示情報に基づいて前記出力対象情報を調整し、該調整された出力対象情報を前記ネットワークデバイスに向けて出力し、前記出力対象情報の出力中に、前記クライアントからの前記出力指示情報の変更指示を受信すると、該変更指示に基づいて前記出力指示情報を変更することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、ネットワークに接続されるネットワークデバイスを管理し、ネットワーク上のクライアントからの要求に応じてネットワークデバイスへの出力処理を行うと共に、ウェブサーバ機能を有するネットワークデバイス管理サーバにおいて、クライアントからの出力指示情報と出力対象情報を受信し、出力指示情報に基づいて出力対象情報を調整し、該調整された出力対象情報を前記ネットワークデバイスに向けて出力している最中に、クライアントからの出力指示情報の変更指示を受信すると、該変更指示に基づいて出力指示情報を変更するものであり、出力指示情報が変更されると、出力対象情報の出力を該変更後の出力指示情報に基づく調整によるものに切り替えて続行する。
【0012】
ネットワークデバイス管理サーバは、変更前の出力指示情報と変更後の出力指示情報とをそれぞれ保持し、所定のタイミングでこれらを切り替えて出力対象情報の調整を行うものであり、ネットワークデバイスは、ネットワークプリンタである。また、出力対象情報は、クライアントが指定したファイルであり、このファイルは、出力指示情報とともにネットワークデバイス管理サーバが記憶管理するフォルダに一旦保存される。するとネットワーク管理サーバは、ファイルの出力中にフォルダに保存されている出力指示情報を監視し、これが更新されていれば、該ファイルの出力を該更新後の出力指示情報に基づく調整によるものに切り替えて続行する。
【0013】
なお、クライアントからの出力指示情報は、ウェブブラウザ経由で変更可能である。また、出力指示情報は画質調整に関する情報を含み、該画質調整情報に基づいて前記出力対象情報が調整される。また、出力対象となるファイルはページ記述言語により記述され、該ファイルは前記出力指示情報に従って画像データに展開される。
【0014】
また、ネットワークデバイス管理サーバはクライアントからの要求に応じて、出力先となるネットワークデバイスを選択させるためのGUI情報をクライアントが有するブラウザに送信し、該GUI情報を送信した結果、クライアントから要求のあった出力対象情報、及び、選択されたネットワークデバイスを特定する情報を受信して管理し、該管理手段で管理された出力対象情報を、選択されたネットワークデバイスに向けて出力するが、このとき、GUI情報は出力にかかる条件を設定するためのジョブチケットに関する情報を表示する情報を含んでいる。
【0015】
このような本発明は、具体的に願書に添付する図面に示す構成及び処理において、以下の実施形態と対応して実現できる。
【0016】
以下、本発明に係る一実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
<第1実施形態>
●システムの概要説明
図1A及び図1Bは、本実施形態のシステム構成の概念を示す図である。図1Bは比較的な簡単なネットワーク構成を示しており、図1Aは、ネットワークトラフィック及びパフォーマンスを優先するために、図1Bのネットワーク101を、101a,101bの2系統に分割した構成を示している。本実施形態は、これらいずれの構成にも適用可能である。また、図1Aを構成する2系統のネットワークを、以下では、パブリックネットワーク101a、及びプライベートネットワーク101bと呼ぶこととする。
【0018】
以下、図1A及び図1Bに共通する構成には同一番号を付し、両図の構成をまとめて説明する。
【0019】
ドキュメントサーバ102は、ハードウェア上2系統のネットワークインターフェイスカード(Network Interface Card ;NIC)を有しており、一方はパブリックネットワーク101a側につながるNIC111、もう一方はプリンタを有するプライベートネットワーク101b側に接続されたNIC112が存在する。
【0020】
コンピュータ103a,103b及び103cは、ドキュメントサーバ102にジョブを送るクライアントである。図示されていないがクライアントはこれらのほかにも多数接続されている。以下、複数のクライアントを代表してクライアント103と表記する。
【0021】
更にプライベートネットワーク101bには、MFP(Multi Function Peripheral:マルチファンクション周辺機器)105及びプリンタ107が接続されている。MFP105はモノクロでのスキャンやプリント、または低解像度や2値の簡易的なカラースキャンやカラープリントなどを行う。また、図示していないがプライベートネットワーク101b上には上記以外のMFPをはじめ、スキャナ、プリンタあるいはファクシミリ装置等、その他の機器も接続されている。
【0022】
MFP104は高解像度、高階調のフルカラーによるスキャンまたはプリント等を可能とするフルカラーMFPであり、プライベートネットワーク101bに接続してデータの送受を行ってもよいが、データ量が膨大となるためここでは、独立したインターフェイスで複数ビットを同時に送受できるものとし、ドキュメントサーバ102とは、独自のインターフェイスカード113にて接続されている。
【0023】
また、スキャナ106は紙ドキュメントからの画像イメージを取り込む装置であり、図示されるようにネットワークに接続されているものの他に、SCSIインターフェイスを介してコンピュータに直接接続されるものがある。また、スキャナ機能自体がMFP105の一部機能としてサポートされている場合もある。
【0024】
ドキュメントサーバ102は、そのハードウェア構成としてCPUやメモリなどが搭載されたマザーボードと呼ばれる部分にPCIバスと呼ばれるインターフェイスによって前述のNICや専用I/Fカード、あるいは、SCSIカードなどが接続されている。
【0025】
ここで、クライアントコンピュータ103上では、いわゆるDTP(Desk Top Publishing)を実行するアプリケーションソフトウェアを動作させ、各種文書/図形が作成/編集される。クライアントコンピュータ103は作成された文書/図形をページ記述言語(Page Description Language;PDL)に変換し、ネットワーク101aを経由してMFP104や105に送出することで、プリントアウトを行う。
【0026】
MFP104,105はそれぞれ、ドキュメントサーバ102とネットワーク101bまたは専用インターフェイス109を介して情報交換できる通信手段を有しており、MFP104,105の情報や状態をドキュメントサーバ102、あるいは、それを経由してクライアントコンピュータ103側に逐次知らせる仕組みとなっている。更に、ドキュメントサーバ102(あるいはクライアント103)は、その情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアを持っており、MFP104,105はコンピュータ102(あるいはクライアント103)により管理される。
【0027】
●MFP104,105の構成
次に、図2〜図11を用いてMFP104,105の構成について説明する。但し、MFP104とMFP105の違いはフルカラーとモノクロの差であり、色処理以外の部分ではフルカラー機器がモノクロ機器の構成を包含することが多いため、ここではフルカラー機器に絞って説明し、必要に応じて、随時モノクロ機器の説明を加えることとする。
【0028】
MFP104,105は、図2に示す様に、画像読み取りを行うスキャナ部201とその画像データを画像処理するスキャナIP部202、ファクシミリなどに代表される電話回線を利用した画像の送受信を行うFAX部203、更に、ネットワークを利用して画像データや装置情報をやりとりするNIC(Network Interface Card)部204と、フルカラーMFP104との情報交換を行う専用I/F部205がある。そして、MFP104,105の使い方に応じてコア部206で画像信号を一時保存したり、経路を決定したりする。
【0029】
コア部206から出力された画像データは、プリンタIP部207及び、PWM(Pulse Width Moduration)部208を経由して画像形成を行うプリンタ部209に送られる。プリンタ部209でプリントアウトされたシートはフィニッシャ部210へ送り込まれ、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
【0030】
[スキャナ部201の構成]
次に図3を用いて、スキャナ部201の構成を説明する。301は原稿台ガラスであり、読み取られるべき原稿302が置かれる。原稿302は照明ランプ303により照射され、その反射光はミラー304,305,306を経て、レンズ307によりCCD308上に結像される。ミラー304、照明ランプ303を含む第1ミラーユニット310は速度vで移動し、ミラー305、306を含む第2ミラーユニット311は速度v/2で移動することにより、原稿302の全面を走査する。第1ミラーユニット310及び第2ミラーユニット311はモータ309により駆動される。
【0031】
[スキャナIP部202の構成]
まず図4Aを用いて、カラー画像用のMFP104におけるスキャナIP部202について説明する。入力された光学的信号は、CCDセンサ308により電気信号に変換される。このCCDセンサ308はRGB3ラインのカラーセンサであり、R,G,Bそれぞれの画像信号としてA/D変換部401に入力され、ここでゲイン調整、オフセット調整がなされた後、各色信号毎に8ビットのデジタル画像信号R0,G0,B0に変換される。その後、シェーディング補正部402で色ごとに、基準白色板の読み取り信号を用いた周知のシェーディング補正が施される。更に、CCDセンサ308の各色ラインセンサは相互に所定の距離を隔てて配置されているため、ラインディレイ調整回路(ライン補間部)403において、副走査方向の空間的ずれが補正される。
【0032】
次に、入力マスキング部404は、CCDセンサ308のR,G,Bフィルタの分光特性で決まる読取色空間を、NTSCの標準色空間に変換する部分であり、CCDセンサ308の感度特性/照明ランプのスペクトル特性等の諸特性を考慮した装置固有の定数を用いた3×3のマトリックス演算を行い、入力された(R0,G0,B0)信号を標準的な(R,G,B)信号に変換する。
【0033】
更に、輝度/濃度変換部(LOG変換部)405はルックアップテーブル(LUT)RAMにより構成され、RGBの輝度信号がC1,M1,Y1の濃度信号になるように変換される。
【0034】
一方、モノクロ画像用であるMFP105のスキャナIP部202では、図4Bに従って、単色の1ラインCCDセンサ308を用いて、単色によるA/D変換401及び、シェーディング402を行った後、単色の画像データがコア部206に送られる。
【0035】
[FAX部203の構成]
以下、図5を用いて、FAX部203の構成について説明する。まず、受信時には、電話回線を介して入力されてきた画像データをNCU部501で受け取って電圧の変換を行い、モデム部502の中の復調部504でA/D変換及び復調操作を行った後、伸張部506でラスタデータに展開する。一般にファクシミリ装置での圧縮伸張にはランレングス法などが用いられる。ラスタデータに変換された画像は、メモリ部507に一時保管され、画像データに転送エラーがないことを確認後、コア部206へ送られる。
【0036】
次に、送信時には、コア部より入力されたラスタイメージの画像信号に対して、圧縮部505でランレングス法などの圧縮を施し、モデム部502内の変調部503にてD/A変換及び変調操作を行った後、NCU部501を介して電話回線へと送られる。
【0037】
[NIC部204の構成]
図6Aを用いて、NIC部204の構成について説明する。ネットワーク101に対してのインターフェイス機能を果たすのが、このNIC部204であり、例えば10Base−T/100Base−TXなどのEthernet(登録商標)ケーブルなどを利用して外部からの情報を入手したり、外部へ情報を流す役割を果たす。
【0038】
外部より情報を入手する場合は、まず、トランス部601で電圧変換され、LANコントローラ部602に送られる。LANコントローラ部602は、その内部に第1バッファメモリ(不図示)を持っており、その情報が必要な情報か否かを判断した上で、第2バッファメモリ(不図示)に送った後、コア部206に信号を流す。
【0039】
次に、外部に情報を提供する場合には、コア部206より送られてきたデータに対し、LANコントローラ部602で必要な情報を付加して、トランス部601を経由してネットワーク101に接続する。
【0040】
[専用I/F部205の構成]
専用I/F部205は、フルカラーMFP104とのインターフェイス部分であり、CMYKそれぞれ多値ビットがパラレルに送られて、4色×8ビットの画像データと通信線からなる。本実施形態においては、イーサネット(登録商標)ケーブルを利用した送信ではMFP104に見合ったスピードによる出力ができない点と、ネットワークに接続された他のデバイスのパフォーマンスも犠牲になる点から、このような専用のパラレルインターフェイスを用いている。
【0041】
[コア部206の構成]
以下、図6Bを用いて、コア部206の構成について説明する。コア部206のバスセレクタ部611は、MFP104,105の利用における、いわば交通整理の役割を担っている。すなわち、複写機能、ネットワークススキャナ、ネットワークプリンタ、ファクシミリ送信/受信、あるいは、ディスプレイ表示等、MFP104,105における各種機能に応じてバスの切り替えを行う。
【0042】
以下に、各機能を実行するためのバス切り替えパターンを示す。
【0043】
・複写機能:スキャナ201→コア206→プリンタIP207
・ネットワークスキャナ:スキャナ201→コア206→NIC部204
・ネットワークプリンタ:NIC部204→コア206→プリンタIP207
・ファクシミリ送信機能:スキャナ201→コア206→FAX部203
・ファクシミリ受信機能:FAX部203→コア206→プリンタIP207
次に、バスセレクタ部611から出力された画像データは、圧縮部612、ハードディスク(HDD)などの大容量メモリからなるメモリ部613及び、伸張部614を介してプリンタIP部207へ送られる。圧縮部612で用いられる圧縮方式は、JPEG,JBIG,ZIP等の一般的なものを用いればよい。圧縮された画像データは、ジョブ毎に管理され、ファイル名、作成者、作成日時、ファイルサイズなどの付加データと一緒に格納される。
【0044】
更に、ジョブの番号とパスワードを設けて、それらも一緒に格納すれば、パーソナルボックス機能をサポートすることができる。これは、データの一時保存や特定の人にしかプリントアウト(HDDからの読み出し)ができない様にするための機能である。記憶されているジョブに対するプリントアウト指示が行われた場合には、パスワードによる認証を行った後にメモリ部613より呼び出し、画像伸張を行ってラスタイメージに戻して、プリンタIP部207に送られる。
【0045】
[プリンタIP部207の構成]
以下、図7A及び図7Bを用いて、プリンタIP部207の構成について説明する。なお、図7A及び図7Bは、後段のプリンタ209がカラープリンタ及びモノクロプリンタである場合をそれぞれ示す。
【0046】
図7Aの701は出力マスキング/UCR回路部であり、M1,C1,Y1信号をプリンタ209のトナー色であるY,M,C,K信号にマトリクス演算を用いて変換する部分であり、CCDセンサ308で読み込まれたRGB信号に基づいたC1,M1,Y1,K1信号をトナーの分光分布特性に基づいたC,M,Y,K信号に補正して出力する。
【0047】
次に、ガンマ変換部702にて、トナーの色味諸特性を考慮したルックアップテーブル(LUT)RAMを用いて画像出力のためのC,M,Y,Kデータに変換し、空間フィルタ703においてシャープネスまたはスムージング等の空間フィルタ処理が施された後、画像信号はPWM部208へと送られる。
【0048】
一方、図7Bにおいては出力マスキング/UCR回路部を備えず、コア部206より入力された画像信号に対してガンマ変換部702にて直接ガンマ変換を施し、空間フィルタ部703にて空間フィルタ処理を施した後、二値化回路704にて二値化してPWM部208へ送出する。
【0049】
[PWM部208の構成]
図8A及び図8Bを参照してPWM部208の構成を説明する。プリンタIP部207から出力されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に色分解された画像データ(MFP105の場合は、単色となる)は、それぞれのPWM部208を通って画像形成される(カラーの場合には図8Aに示す構成が4色分必要になる)。
【0050】
図8Aにおいて、801は三角波発生部、802は入力されるデジタル画像信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ(D/A変換部)である。三角波発生部801からの信号(図8Bの信号a)及びD/Aコンバータ802からの画像信号(図8Bの信号b)は、コンパレータ803で大小比較されて、図8Bの信号cのような濃度に依存したパルス幅信号となって、レーザ駆動部804に送られる。これによりC,M,Y,Kの各色が、それぞれのレーザ805でレーザビームに変換される。そして、ポリゴンスキャナ913で、各色のレーザビームを走査して、各色の感光ドラム(図9に示す917,921,925,929)に照射される。
【0051】
[プリンタ部209の構成(カラーMFP104の場合)]
図9に、カラープリンタ部の断面構造図を示す。913はポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ805より発光された4本のレーザ光を受ける。その内の1本はミラー914、915、916を経て感光ドラム917を走査露光し、次の1本はミラー918、919、920をへて感光ドラム921を走査露光し、次の1本はミラー922、923、924をへて感光ドラム925を走査露光し、最後の1本はミラー926、927、928をへて感光ドラム929を走査露光する。
【0052】
一方、930はイエロー(Y)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム917上にイエローのトナー像を形成する。931はマゼンタ(M)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム921上にマゼンタのトナー像を形成する。932はシアン(C)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム925上にシアンのトナー像を形成する。933はブラック(K)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム929上にマゼンタのトナー像を形成する。以上4色(Y,M,C,K)のトナー像が搬送されてきたシートに転写されることによって、フルカラーの出力画像を得ることができる。
【0053】
シートカセット934、935および、手差しトレイ936のいずれかより給紙されたシートは、レジストローラ937を経て、転写ベルト938上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム917、921、925、929には各色のトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。各色のトナーが転写されたシートは転写ベルト938より分離されて搬送ベルト939により搬送され、定着器940によってトナーがシートに定着される。定着器940を抜けたシートはフラッパ950により一旦下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ950を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しいページ順となる。
【0054】
なお、4つの感光ドラム917、921、925、929は、距離dをおいて、等間隔に配置されており、搬送ベルト939により、シートは一定速度vで搬送されており、このタイミング同期がなされて、4つの半導体レーザ805は駆動される。
【0055】
また、999はレジストレーションのずれ具合を検知するCCDセンサであり、レジストレーション調整用のマークを読み取り、画像位置を調整するために利用される。
【0056】
[プリンタ部209の構成(モノクロMFP105の場合)]
図10に、モノクロプリンタ部の概観図を示す。1013はポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ805より発光されたレーザ光を受ける。レーザ光はミラー1014、1015、1016をへて感光ドラム1017を走査露光する。1030は黒色のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム1017上にトナー像を形成し、トナー像が搬送されてきたシートに転写されることによって、モノクロの出力画像を得ることができる。
【0057】
シートカセット1034、1035および、手差しトレイ1036のいずれかより給紙されたシートは、レジストローラ1037を経て、転写ベルト1038上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム1017にはトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。トナーが転写されたシートは転写ベルト1038より分離され、定着器1040によってトナーがシートに定着される。定着器1040を抜けたシートはフラッパ1050により一旦下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ1050を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しいページ順となる。
【0058】
1099はレジストレーションのずれ具合を検知するCCDセンサであり、レジストレーション調整用のマークを読み取り、画像位置を調整するために利用される。
【0059】
[フィニッシャ部209の構成]
図11に、フィニッシャ部209の断面構造図を示す。プリンタ部209の定着部940(または、1040)から排出されたシートは、接続されているフィニッシャ部209に入る。フィニッシャ部209は、サンプルトレイ1101及びスタックトレイ1102を備え、ジョブの種類や排出されるシートの枚数に応じて切り替えて排出される。
【0060】
ソート方式には2通りあり、複数のビンを有して各ビンに振り分けるビンソート方式と、後述の電子ソート機能とビン(または、トレイ)を奥手前方向にシフトしてジョブ毎に出力シートを振り分けるシフトソート方式によるソーティングを行うことができる。
【0061】
電子ソート機能はコレートと呼ばれ、前述のコア部206で説明したメモリ部613のような大容量メモリを備えていれば、これを利用してバッファリングしたページ順と排出順を変更する。また、ジョブ毎の振り分けを行うソーティングに対し、ページ毎に仕分けを行うグループ機能も備えている。更に、スタックトレイ1102への排出を行う場合には、排出直前のシートをジョブ毎に蓄えておき、排出時にステープラ1105にてバインドすることも可能である。
【0062】
その他、上記2つのトレイに至るまでに、紙をZ字状に折るためのZ折り機1104、ファイル用の2つ(または3つ)の穴開けを行うパンチャ1106を備え、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理を行う。
【0063】
更に、サドルステッチャ1107は、シートの中央部分を2ヶ所バインドした後に、シートの中央部分をローラに噛ませることによりシートを半折りし、週刊誌やパンフレットのようなブックレットを作成する処理を行う。サドルステッチャ1107で製本されたシートは、不図示のブックレットトレイに排出される。
【0064】
そのほか、図示していないが、製本のためのグルー(糊付け)によるバインドや、あるいはバインド後にバインド側と反対側の端面を揃えるためのトリム(裁断)機能などを加えることも可能である。
【0065】
また、インサータ1103はトレイ1110にセットされたシートをプリンタへ通さずにトレイ1101、1102、1108のいずれかに送るためのものである。これによってフィニッシャ部209に送り込まれるシートとシートの間にインサータ1103にセットされたシートをインサート(中差し)することができる。インサータ1103のトレイ1110には、ユーザにより中差し用シートがフェイスアップの状態でセットされるものとし、ピックアップローラ1111により最上部のシートから順に給送する。従って、インサータ1103からのシートはそのままトレイ1101、1102へ搬送することによりフェイスダウン状態で排出される。また、サドルステッチャ1107へシートを送る際には、一度パンチャ1106側へ送り込んだ後スイッチバックさせて送り込むことによって、フェースの向きを合わせる。
【0066】
次に、トリマ(裁断機)1112について説明する。サドルステッチャ1107においてブックレット(中綴じの小冊子)にされた出力は、このトリマ1112に入ってくる。その際に、まず、ブックレットの出力は、ローラで予め決められた長さ分だけ紙送りされ、カッター部1113にて予め決められた長さだけ切断され、ブックレット内の複数ページ間でばらばらになっていた端部がきれいに揃えられることとなる。そして、ブックレットホールド部1114に格納される。
【0067】
●ネットワーク101
以下、図12を参照して、本実施形態のネットワーク101について説明する。
【0068】
ネットワーク101は、図1に示したような各構成(図12に示す構成101a)がルータ(同1201〜1205)と呼ばれるネットワークを相互に接続する装置を介して接続され、LAN(Local Area Network)と呼ばれる更なるネットワーク(同1206,1207)を構成する。
【0069】
LAN1206は、内部のルータ1201により専用回線1208を介して、別のLAN1207内部のルータ1205に接続される。このようなネットワーク網は幾重にも張り巡らされて、広大な接続形態を構築している。
【0070】
次に、ネットワーク101内を流れるデータについて、図13を参照して説明する。
【0071】
送信元のデバイスA(1300a)内にデータ1301が存在し、そのデータは画像データでも、PDLデータでも、プログラムであっても構わないとする。このデータ1301をネットワーク101を介して受信先のデバイスB(1300b)に転送する場合、まずデータ1301を1302に示す様に細分化し、この分割された各データ1303,1304,1306とうに対して、ヘッダ1305と呼ばれる送り先アドレス(TCP/IPプロトコルを利用した場合には、送り先のIPアドレス)などを付加し、パケット1307として順次ネットワーク101上に送出する。ネットワーク101上のパケット1310のヘッダ1311が、デバイスBのアドレスと一致すると、パケット1310からデータ1312が分離され、デバイスB上でデバイスAと同様のデータ状態に再生される。
【0072】
[プリンタドライバ]
次に図14A乃至14Cを用いて、コンピュータ102(または103)からプリンタドライバによって画像データをプリンタへ送信する工程について説明する。
【0073】
プリンタドライバは、プリント動作を指示するためのGUI(アプリケーション等から印刷指示があった場合に表示される印刷設定用のGUI上で、「プリンタ」に関するプロパティの表示指示を行った場合に表示されるGUI)において、ユーザが所望の設定パラメータを指示することによって、所望の画像イメージをプリンタなどの送信先に送る事を可能とする。
【0074】
図14Aにおいて、1401はプリンタドライバのウィンドウを示し、その中の設定項目として、ターゲットとなる出力先を選択する送信先の選択カラム1402がある。本実施形態では、前述のMFP104あるいは、MFP105が選択対象となる。1403はジョブの中から出力ページを選択するページ設定カラムであり、コンピュータ102(または103)上で動作するアプリケーションソフトで作成された画像イメージのどのページを出力するかを設定する。1404は印刷部数を指定する部数設定カラムであり、カーソル1404をこの位置に移動させ、図示の矢印(スクロールバーの矢印)をクリックすることで、部数を増減することができる。また、1407は送信先選択カラム1402にて選択された送信先デバイスに関する詳細設定を行うためのプロパティキーである。そして、所望の設定が済めば、OKキー1405により印刷を開始する。一方、キャンセルキー1406によって印刷を取りやめることもできる。
【0075】
図14B、14Cは、図14Aにおいてプロパティキー1407をクリックした際に表示されるGUI例を示す図である。このGUIには、「Paper」,「Graphics」,「Device Options」,「PDL」などのタブがあり、それらをクリックするごとに設定対象となる項目が異なる。図14Bは「Paper」タブ1411が選択された例を示しており、ここでは用紙サイズ1415、面つけレイアウト1416、用紙の向き1417、あるいは給紙段1418、などの設定が行える。また、図14Cは「Device Options」タブ1413が選ばれた例であり、そのデバイス固有の設定情報、例えばステープルなどのフィニッシングの設定や、プリンタIP部207内のガンマ変換部702や空間フィルタ部703のパラメータ変更するなど、画像処理関連のより細かい調整を行うことが可能となる。具体的には、機能種別1431とその設定値1432をそれぞれ所望の値に設定する。なお、1433は設定値を初期値に戻すためのデフォルトキーである。
【0076】
また、図示されていないが、「Graphics」タブ1412の選択によって解像度やハーフトーン設定が可能であり、「PDL」タブ1414ではPDLの出力形式などが選択できる。
【0077】
●ドキュメントサーバ102
次に、本実施形態におけるドキュメントサーバ102の構成について図15を用いて説明する。なお、図15に示すハードウェア構成は一例に過ぎず、様々な接続方法や、様々なインターフェイスを有した構成が一般に考えられる。
【0078】
図15において、点線で囲まれた部分がマザーボード1500と呼ばれる基板であり、この基板上に、以下に説明する機能が搭載されている。
【0079】
1501と1502は、ドキュメントサーバ102のソフトウェアを制御するCPUであり、CPUバス1521を経由して二次キャッシュメモリ1503と接続され、更にノースブリッジ1504、サウスブリッジ1505と呼ばれるLSIによって、マザーボード上の様々なバスの制御を行っている。ノースブリッジ1504とサウスブリッジ1505のデータのやり取りには、SDRAM1506が使用されている。
【0080】
ノースブリッジ1504は、高速PCI(Peripheral Component Interconnect)バス(32ビット/66MHz)1522を備え、SCSIコントローラ及びSCSIインターフェイス114を介してSCSIバス1524によってHDD(Hard Disk Drive)1507に接続され、大容量のデータのアクセスを可能にしている。なお、一般にHDD1507としては後述のIDE(Integrated Disk Electronics)バス対応のものもある。また、高速PCIバス1522はビデオデータを直接プリンタに送るようなタイプのプリンタを接続する際にも用いることができ、必要に応じて、ビデオインターフェイスカード113aや113bが接続され、カラープリンタとのインターフェイスなどに有効である。更に、ノースブリッジ1504には、ディスプレイ1509を表示させるためのグラフィックコントローラ1508もAGPバス1526によって接続されている。
【0081】
サウスブリッジ1505側は、一般のPCIバス(32ビット/33MHz)1523が接続されており、Ethernet(登録商標)などのNIC(Network Interface Card)111,112が接続される。図中に2枚のNICが接続されているのは、図1Aのように2系統のネットワークを有する場合であり、図1Bのような1系統の場合には、1枚でも構わない。また、サウスブリッジ1505には、IDEバス1525によりCD−ROMドライブまたは、読み書き可能なCD−R/RWドライブ1510が接続され、本ドキュメントサーバ102のインストール時や、大量データのアーカイブ(データ保存)時に使用される。その他、USBポート1511や、スーパーI/O部1512を経由してキーボード1513やマウス1514あるいは、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ1515が接続され、データの入出力を行うことができる。
【0082】
次に、図16を用いてドキュメントサーバ102内のデータフローを説明する。これらのフローは上述のCPUによって制御され、必要に応じてSDRAM1506やHDD1507が利用される。なお、同図は、ドキュメントサーバ102に電源が投入され、HDD1507に格納されているサーバOS及び本実施形態のドキュメントサーバとして機能するプログラムがRAM1506にロードされた後に、実行される。
【0083】
まず、NIC111やSCSI114から入力されたジョブは、入力デバイス制御部1601よりサーバ内に入り、様々なクライアントアプリケーションと連結することにおいてその役割を果たす。なお、入力としてPDLデータとJCL(Job Control Language)データを受け付ける。これらのデータはプリンタとサーバに関する状態情報として様々なクライアントに対応しており、このモジュールの出力として、適切なPDLとJCLの構成要素すべてが結合される。
【0084】
次に、入力ジョブ制御部1602において、ジョブの要求されたリストを管理し、サーバに提出される個々のジョブにアクセスするために、ジョブリストを作成する。更にこのモジュールは、ジョブのルートを決めるジョブルーティング、分割してRIPするか否かを司るジョブスプリット、そしてジョブの順序を決めるジョブスケジューリングの3つの機能を有する。
【0085】
ラスタライズ処理(RIP)部1603は、例えば1603−a,1603−b,1603−cの複数個が存在し、必要に応じて更に増やすことも可能であるが、ここでは総称して1603と記載する。RIPモジュール1603は様々なジョブのPDLをRIP処理して、適切なサイズと解像度のビットマップを作成する。このRIP処理としては、PostScript(米国Adobe社の商標登録、以下PS)をはじめ、PCL,TIFF,JPEG,PDFなど様々なフォーマットのラスタライズ処理が可能である。
【0086】
データ変換部1604では、RIPによって作り出されるビットマップイメージを圧縮したり、フォーマット変換を施す役割を果たし、それぞれのプリンタにマッチした最適な画像イメージタイプを選び出す。例えば、ジョブをページ単位で扱いたい場合には、TIFFやJPEGなどをRIP部1603でラスタライズした後のビットマップデータにPDFヘッダを付けて、PDFデータとして編集するなどの処理を行う。
【0087】
出力ジョブ制御部1605は、ジョブのページイメージについて、それらがコマンド設定に基づいてどう扱われるのかを管理する。ページイメージはプリンタで印刷されたり、HDD1507にセーブされる。印刷後のジョブをHDD1507に残すか否かは選択可能であり、セーブされた場合には、再呼び出しすることもできる。このモジュールは、HDD1507とSDRAM1506との相互作用によって管理される。
【0088】
出力デバイス制御部1606は、どのデバイスに出力するか、またどのデバイスをクラスタリング(複数台接続して一斉にプリントすること)するかを司り、選択されたデバイスのインターフェイスカード112または113に送られる。このモジュールはまた、デバイス104や105の状態監視と装置状況をドキュメントサーバ102に伝える役割も果たしている。
【0089】
[ページ記述言語(Page Description Language:PDL)]
以下、PDLデータとRIP部1603について説明する。
【0090】
PS言語に代表されるPDLは、以下の3要素に分類される。
【0091】
(a)文字コードによる画像記述
(b)図形コードによる画像記述
(c)ラスタ画像データによる画像記述
すなわちPDLは、上記の要素を組み合わせで構成された画像を記述する言語であり、それで記述されたデータをPDLデータと呼ぶ。
【0092】
図17は、図16に示したRIP部1603の内部処理を説明する図である。各RIP部1603は、PDLの翻訳を行うインタプリタ部1701と、PDLの色描写を行うレンダリング部1702に大きく分けることができる。
【0093】
インタプリタ部1701は、図18Aに示すようなPDLの記述を、図18Bに示す図形として解釈する機能を有する。
【0094】
図18Aに示す文字情報R1801において、L1811は文字の色を指定する記述であり、カッコ内は順にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの濃度を表わし、濃度の最小値は0.0、最大値は1.0である。L1811はすなわち、文字を黒にすることを指定する例を示している。次にL1812は、変数「String1」に文字列「ABC」を代入している。次にL1813は、第1、第2パラメータが文字列をレイアウトする用紙上の開始位置座標のx座標とy座標を示し、第3パラメータが文字の大きさ、第4パラメータが文字の間隔、第5パラメータがレイアウトすべき文字列、をそれぞれ示している。L1813ではすなわち、座標(0.0,0.0)の位置から、大きさ0.2、間隔0.3で文字列「ABC」をレイアウトする、という指示を示す。
【0095】
また、図形情報R1802の記述例では、L1821はL1811と同様、線の色を指定しており、ここではシアンが指定されている。L1822では線を引くことが指定されており、第1、第2パラメータが線の始端座標、第3、第4パラメータが終端座標のそれぞれ、x、y座標を示す。また、第5パラメータは線の太さを示す。
【0096】
また、ラスタ画像情報R1803の記述例では、L1831でラスタ画像を変数「image1」に代入している。ここで、第1パラメータはラスタ画像の画像タイプ及び色成分数を表わし、第2パラメータは1色成分あたりのビット数、第3、第4パラメータはラスタ画像のx、y方向の画像サイズを表わし、第5パラメータ以降が、ラスタ画像データである。ラスタ画像データの個数は、1画素を構成する色成分数、及び、x方向、y方向の画像サイズの積となる。L1831では、CMYK画像は4つの色成分から構成されるため、ラスタ画像データの個数は(4×5×5=)100個となる。次にL1832は、座標(0.0,0.5)の位置から、0.5×0.5の大きさにimage1をレイアウトすることを示している。
【0097】
図18Bは、1ページ内で上記3つの画像記述を解釈して、ラスタ画像データに展開した様子を示したものであり、R1801,R1802,R1803はそれぞれ図18AのPDLデータに対応している。これらのラスタ画像データは、実際にはC、M、Y、Kの色成分毎にSDRAM1506(あるいはHDD1507)に展開されており、例えばR1801の部分は、各CMYKのSDRAM1506にC=0,M=0,Y=0,K=255が書かれており、R1802の部分はC=255,M=0,Y=0,K=0が書き込まれることになる。
【0098】
ドキュメントサーバ102内においては、クライアント103(あるいは、ドキュメントサーバ102自身)から送られてきたPDLデータは、PDLデータのままか、上記のようにラスタ画像に展開された形で、SDRAM1506(あるいはHDD1507)に書き込まれ、必要に応じて保存されている。
【0099】
次に、図17に戻って、レンダリング部1702について説明する。インタプリタ部1701から出力された画像データには、グレースケール,RGB,CMYKのほか様々な色空間のものがあり、その他の色空間の場合には、CRD(Color Rendering Dictionary)部1703にて一度CMYK空間に変換される。
【0100】
そしてCMYKデータについては、オーバープリント検知部1704においてPDL言語における画像の重ね合わせ状況がテストされる。すなわち、通常PDLでは、各パーツを重ね合わせた場合、上書きされたパーツの色が最終的に描写されるが、Adobe社のPhotoshopやIllustlatorに代表されるアプリケーションにおけるオーバープリント機能では、下地の色を残したまま上の色を混色させる。
【0101】
黒検知部/黒補正部1705では、ユーザが設定するジョブチケットにおいて、純粋なブラックとプロセスブラック(CMYまたはCMYK混色による黒)の選択や、網点上の黒文字や黒細線を強制的にブラック100%で打つ機能の設定に応じて、CMYKの各値を変化させる。
【0102】
カラーマッチング部1706では図19に示す様に、入力されたRGBまたはCMYKデータに対して、CMM部1904においてICCプロファイルによる色調整が行われる。
【0103】
ICCプロファイルは、図20に示すように、ソースプロファイル1905とプリンタプロファイル1906に大別され、ソースプロファイル1905は、RGB(またはCMYK)データを、規格化されたL*a*b*空間に一旦変換し、このL*a*b*データを、ターゲットとなるプリンタに適したCMYK空間上のデータに再度変換する。
【0104】
ソースプロファイル1905はRGBプロファイルとCMYKプロファイルからなっており、入力画像がRGB系画像(Microsoft社のアプリケーションソフトやJPEG、TIFF画像など)の場合は、RGBプロファイルが選択され、CMYK系画像(Adobe社のPhotoshopやIllustlatorの一部データなど)の場合にはCMYKプロファイルが選択される。
【0105】
また、プリンタプロファイル1906は、各プリンタごとの色特性に合わせて作られており、RGB系画像の場合は、Perceptual(色味優先)やSaturation(鮮やかさ優先)を選択するのが好ましく、CMYK系画像の場合は、Colorimetric(色差最小)を選んで最適画像を出力することが多い。
【0106】
ICCプロファイルは一般にルックアップテーブル形式で作られており、ソースプロファイル1905では、RGB(またはCMYK)データが入力されると一意にL*a*b*データに変換され、プリンタプロファイルでは、L*a*b*データがCMYKデータに変換される。
【0107】
図17に戻り、オーバープリント制御部1707では、上述したオーバープリント検知部1704でのテスト結果を受けて、必要に応じてオーバープリント処理を行う。そしてトナーリダクション部1708では、トナーの載り量が多すぎてプリンタにダメージを与える恐れがある場合に、それを制限する。
【0108】
以上の処理を行った後、画像データはビットマップデータ1709としてSDRAM1506(またはHDD1507)に一旦書き込まれ、プリント処理が起動されると、ガンマ補正部1710において各色の出力特性が補正された後、プリントアウトされる。
【0109】
ガンマ補正部1710には、図21Aに示すようなリニアなガンマ曲線がデフォルトで用意されており、プリンタ特性に応じてテーブルを用意する。例えば、MFP104aの出力特性Gpが図21Bに示す値であった場合、その逆関数Ga(図21C)をガンマテーブルとして掛け合わせることによって、出力特性が図21Aのようなリニア値に修正される。また、一般的な業務用印刷のような出力特性Gb(図21D)を得たい場合には、GaxGbによる値のテーブルを掛け合わせれば良い。なお、これらのガンマテーブルを作成するために、MFP104aのスキャナ部や濃度計などを利用した、後述するキャリブレーション機能も一般に知られている。
【0110】
●ウェブブラウザ
以下、本実施形態でのウェブブラウザによる操作について説明する。
【0111】
ドキュメントサーバ102上では、Microsoft社のIIS(Internet Information Server)に代表されるウェブサーバプログラムも同時に動作しており、クライアント103(あるいは102自身)からのhttpプロトコルによる呼びかけに対して、現在のドキュメントサーバ102の状態あるいは、周辺デバイスの情報などを知らせることができる。
【0112】
図22Aは、サーバ102内に設けられたウェブサービスのメイン画面であり、サーバのIPアドレス(ここでは例えば、192.168.100.11である。DNSがサポートされている環境ならばサーバ名称でも構わない)をURLアドレス部に入力すると、このサービス画面が読み込まれるように予め設定されている。
【0113】
このサービスツールは、「ジョブステータス」、「デバイスステータス」、「ジョブサブミット」、「スキャンニング」、「コンフィギュレーション」、及び、本サービスのマニュアルが入っている「ヘルプ」の各タブ(2701〜2706)で構成されている。以下、これら各タブ選択時の操作について説明する。
【0114】
[ジョブステータス]
図22Aに示されるように「ジョブステータス」タブ2701は、デバイス表示部2707、アクティブジョブのジョブステータス表示部2708,2709と、ジョブ履歴の表示部2710,2711から構成されており、表示部2709と2711については全てを表示しきれないため、必要に応じてジョブステータス表示キー2708を押すと全アクティブジョブが表示され、ジョブ履歴表示キー2710を押すと全ジョブ履歴が参照できるようになっている。以下、これら各表示部の詳細を、図22B、図22C、図22Dを用いて説明する。
【0115】
まず、デバイス表示部2707は図22Bに示すように、ネットワーク上のMFP等のデバイス名称2721〜2724と、デバイスアイコン2725〜2728(ステータスに応じてアイコンが2727や2728のように変化する)が表示され、さらに文字によっても、各デバイスのステータス2729〜2732が表示される。
【0116】
ジョブステータス表示部2709では、サーバ内の各ジョブの状態(ステータス)をモニタでき、「Spooling」(RIP前のデータを受信中)、「Ripping」(RIP中)、「Wait to Print」(Print待機中)あるいは、「Printing」(Print中)として表現される。また、予めジョブ投入時にサーバ内部で待機を指示されているジョブに関しては、RIPされる前の状態で「Hold」として保持されている。デバイスにエラーやジャムが生じた場合にはその旨が表示され、ユーザに知らせる。そしてプリント終了後のジョブ情報は、ジョブ履歴(フィニッシュドジョブ)表示部2711に渡される。各ネットワークデバイスのステータスは、所定期間毎にサーバが問い合わせる、及び/又は、各ネットワークデバイスが自身のステータスに変化があった際にサーバに通知する。
【0117】
ジョブ履歴表示部2711ではジョブの履歴が表示され、ジョブが正常終了した場合には「Printed」、途中キャンセル時には「Canceled」が示される。
【0118】
実行中のジョブ情報を表示するジョブステータス表示部2709においては、図22Cに示されるように、ジョブ名2742、ターゲットプリンタ2743、ジョブステータス2744、ジョブプライオリティ2745、ジョブID2746、クライアント名2747の他、ジョブのページ数2748、部数2749、紙サイズ2750、あるいは、クライアントからオペレータへの要望事項などを記述しておくコメント欄2751などが表示される。さらに、これら各ジョブに対して、ある特権を与えられた者(管理者等)のみが制御可能であるコントロールキー2741が表示される。具体的には、ジョブのキャンセルキー2752、ジョブの一時停止(ジョブのポーズまたは、ホールド)キー2753、ジョブの再開(ポーズジョブまたは、ホールドジョブのリリース)キー2754などがある。
【0119】
同様にジョブ履歴表示部2711においても、図22Dに示されるように、ジョブ名2762、ターゲットプリンタ2763、ジョブステータス2764、ジョブID2766、クライアント名2767の他、ジョブのページ数2768、部数2769、紙サイズ2770、あるいは、クライアントからのオペレータへの要望事項などを記述しておくコメント欄2771などが表示される。さらに、これら各ジョブに対して、ある特権を与えられた者(管理者等)のみが制御可能なコントロールキー2761が表示される。具体的には、ジョブのアーカイブ(ジョブをネットワーク上の別の場所に保管しておく機能)キー2772、ジョブの削除(ジョブのデリート)キー2773、ジョブの再プリント(リプリントジョブ)キー2774などがある。これらの指示に基づいて、オペレータはサーバを扱うことができる。
【0120】
[デバイスステータス]
以下、「デバイスステータス」タブ2702選択時における表示について、図23を参照して説明する。
【0121】
MFP104,105あるいはプリンタ107内のネットワークインターフェース部分には、MIB(Management Information Base)と呼ばれる標準化されたデータベースが構築されており、SNMP(Simple Network Management Protocol)というネットワーク管理プロトコルを介してネットワーク上のコンピュータと通信し、MFP104,105をはじめネットワークに接続されたデバイスの状態を必要な情報と交換することが可能である。例えば、MFP104,105の装備情報としてどんな機能を有するフィニッシャ210が接続されているかを検知したり、ステータス情報として現在エラーやジャムが起きていないか、プリント中かアイドル中かなど検知したり、MFP104,105の装備情報、装置の状態、ネットワークの設定、ジョブの経緯、使用状況の管理、制御等、あらゆる静的情報を入手することができる。ドキュメントサーバ102は、このMIBを利用して、MFP等のステータスを随時取り込み、それをHTMLファイルとして更新することで、クライアントからは常にその状態を閲覧することができる。
【0122】
図23に示されるように「デバイスステータス」タブ2702によれば、サーバが管理するデバイス内の装備された紙サイズやその補充状況(各用紙スタッカもしくはカセット2801〜2806の用紙残量)を確認したり、各デバイスに装備されたフィニッシャなどのアクセサリ状況(2807)を予め確認したりすることが可能である。ただし、用紙残量はセンサによって検出されるため、記録紙1枚の精度による検出は困難であり、検出の最小単位を例えば10枚程度であるとするが、用紙無し状態は確実に検出できる。
【0123】
[ジョブサブミット]
次に、図24Aを用いて、「ジョブサブミット」タブ2703選択時について説明する。
【0124】
ジョブサブミット機能の利用方法は、上述したプリントドライバと同様であるが、これはクライアント103上のファイルをアプリケーションで開かずに(アプリケーション上で印刷指示しないで)、直接ドキュメントサーバ102に投げ込む、すなわち、印刷対象の文書ファイルに以下に示す付加情報を付随させて転送又はコピーするためのものである。
【0125】
通常、プリントドライバは2つの役割を持っており、その一つは、クライアント103上のアプリケーションでデータを立ち上げて、そのデータをPS(或いはPCL)などのPDLデータに変換する役割であり、もう一つは、ドキュメントサーバ102(あるいは、プリンタ)にその変換されたデータを投げ込む役割である。これは、従来型のRIP処理が1種類のRIP処理にしか対応できなかったためである。
【0126】
このようなプリンタドライバに対してジョブサブミットは、役割的には、GUIを用いてジョブチケットと共にジョブを投げ込む処理のみを行うのであるが、PSのみでなく様々なフォーマット(たとえば、PDFやTIFF,JPEGフォーマット等)のデータを同一のソフトウェアRIPモジュールでRIP処理可能なものが登場したり、ドキュメントサーバ102内に複数種類のソフトウェアRIPモジュール(例えば、PSとPCL)を有していて、データに応じてそのRIPモジュールを切り替えて使用できたりと、1種類のPDLのみでなく、上記各種フォーマットや様々なPDLデータを直接ドキュメントサーバ102に送付した場合でも、従来の単一のPDLデータ同様にRIP処理を行い、ビットマップデータに展開する。
【0127】
また、仮にMFP104またはMFP105のインターフェイスの都合で、ビットマップデータでなくPSデータのみを扱うタイプのRIP処理機能付きのプリンタに対しては、ドキュメントサーバ102は上記RIP処理にてビットマップデータに展開後、そのデータをJBIGやG4(CCITT)にて画像圧縮した後、該圧縮データにPS等のヘッダ(PSデータである旨を示す情報)を付して出力する。このようにジョブサブミット機能によれば、様々なプリンタによる各種フォーマットデータのプリントを実現することができる。
【0128】
図24Aに示すように、ジョブサブミットで付加する設定項目として、ターゲットとなる出力先を選択する送信先選択カラム2901がある。一般的には前述のMFP104,105あるいはプリンタ107が選択されるが、後述するクラスタプリンタを設定することも可能である。また、2911はファイルを選択するカラムであり、直接ファイル名をディレクトリと一緒に指示しても良いが、一般的にはその右のブラウズボタンにより、サーバ自身のコンピュータ(あるいはネットワーク内)にあるジョブファイルを選択する。
【0129】
かかる設定を行い、プリントキー2907をクリックすると、設定された内容と指定されたファイルがドキュメントサーバ102に転送され、印刷ジョブとして追加(キューイング)されることになる。
【0130】
以下、ジョブチケット呼び出しキー2912による設定内容について説明する。
【0131】
ジョブチケットは、ジョブのイメージデータ以外の設定項目をまとめてあるファイルを意味する。それぞれのジョブチケットの詳細設定項目は、例えば本実施形態では以下の図24A〜図24Eに示すようにいくつかに分類されており、様々な設定が可能となっている。
【0132】
1.一般設定:(図24A:2921)
部数、紙サイズ、給紙段、メディアタイプ、両面の有無など
2.ジョブ制御:(図24B:2922)
ジョブの優先順位、ジョブセーブの有無など
3.フィニッシング:(図24C:2923)
ステープル、パンチ、ブックレットなど
4.画像処理設定:(図24D:2924)
シャープネス、ブライトネス、トナーリダクション設定など
5.カラー設定:(図24E:2925)
ガンマ変換テーブルの設定、ICCプロファイルの設定など
ジョブチケットはそれぞれのデバイスに固有の設定項目があるばかりでなく、予め用意しておけば操作がスムーズに進むという利点があるため、本実施形態では、図24Aにおいてジョブチケットの呼び出しキー2912の他にキー2913として示されるように、任意に設定したジョブチケットを再使用するために保存しておくセーブキー、及び、新しく名前を付けて保存できるセーブアズキー、そしてジョブチケットを削除するデリートキーを備える。また、ジョブチケットをデフォルトの状態に戻せるようにジョブチケットのリセットキー2908が用意されている。
【0133】
次に、ジョブチケットの各設定項目について詳細に説明する。図24Aの表示画面においてフィニッシングキー2904をクリックすると、図24Cに示すGUIが表示される。ここで、たとえば、ステープル(stapling)の設定カラムには、OnとOffが用意されており、Onに設定すればジョブがステープルされて出力され、Offに設定すればそのまま出力される。ただし、ステープル機能を有しないプリンタが選択された場合には、この項目そのものが表示されなかったり、On選択ができないように制御される。また、デフォルトの設定項目として選択頻度の高い方が予め用意されているが、ユーザ設定がそれと異なる場合にはジョブチケットを登録しておけば、ユーザ自身のデフォルトとして現れる。
【0134】
また、ここで設定される項目は、一般設定やフィニッシング機能だけでなく、例えば図24Aにおいてジョブ制御(Job Management)キー2903をクリックすると、一般設定部2921の位置に図24Bのに示すジョブ制御設定部2922が表示され、ジョブ制御用の設定が可能になる。同様に、画像処理(Image Quality)キー2905をクリックすると図24Dの画像処理設定部2924が、、カラー(Color)キー2906をクリックすると図24Eのカラー設定部2925が表示され、それぞれのパラメータやプリンタの機能の選択変更が可能となっている。
【0135】
そして所望の設定が済み、図24Aにおけるプリントキー2907をクリックすると、ファイル選択部2911で設定された印刷対象のファイルとジョブチケットが設定されていれば、その設定された内容がドキュメントサーバ102に転送される。
【0136】
これらのジョブチケット内の各設定項目には、プリントドライバのPPDファイル内のUIコンストレインツに相当する制約事項を設けることができる。ここでUIコンストレインツとは、GUIによる禁止設定の回避であり、例えば、OHPシートへの両面コピーをユーザが誤って設定することを回避する、あるいは、ステープルソータ付きのプリンタの場合、グループソート(ソートビン毎に同ページを出力する出力方式)でステープルを行うことをGUI上で予め防ぐためのものである。また、プリンタ側にダメージを与えるような設定の組み合わせを防ぐ場合もある。例えば、一般にA5/Statementサイズ以下の小さな紙に両面設定を行うと、紙パスが小さい紙に耐えられるように設計されていない場合には紙ジャムを起こしやすい。このような作業を繰り返すとプリンタ側にダメージを与えかねないため、ユーザがそのような設定を行った場合に、これを禁止して防ぐことができる。
【0137】
しかしながら、PPD中のUIコンストレインツでは、一般に2次元(2機能の組み合わせ)に対する禁止は可能であるが、3次元以上(3機能以上の複雑な組み合わせ)の場合には、この禁止が難しかった。しかしながら、ジョブサブミットページはHTML(Hyper Text Markup Language)にて記述されているため、3次元以上の組み合わせであっても制約をつけることは容易である。また、PPDにて提供される一般的なドライバ(例えば、Microsoft社製Windows(登録商標)95, 98, Me用ドライバやAdobe社製ドライバ)の場合、PPDのサイズ容量には予め制限が設けられていることが多く、これらを超えてPPDを作成してしまうと、UIコンストレインツの一部の機能に制限が掛けられなかったが、HTML記述ならば特にサイズ制限もないことも利点として挙げられる。
【0138】
ここで、本実施形態におけるクラスタプリントについて説明する。図25に、クラスタプリント用のジョブサブミットのGUI例を示す。同図の送信先選択カラム2901にてクラスタプリント(MFP104&MFP105によるページスプリット)が設定されると、ウェブサーバ内に予め登録されているMFP104とMFP105の両方のジョブチケットをそれぞれ呼び出すことが可能であり、同図の2902〜2906をクリックしてそれぞれのジョブチケットを呼び出し、MFP104とMFP105の各ジョブチケットの設定を選択してプリント起動をかけることによって、クラスタプリントが実行される。
【0139】
なお、本実施形態においては説明を簡単にするために、異なる2タイプのMFPへのクラスタプリントを例として、以下のフローやGUIを説明するが、3台以上への対応や、同一タイプの複数台のMFPを対応させる場合にも、同様な方法で対応可能であることは言うまでもない。ただし、同一タイプのプリンタであれば共通のジョブチケットを選択することが多いので、1つのジョブチケット指定によって複数台のプリンタに同様のジョブチケットが指定されたものと見なしても良い。
【0140】
本実施形態における印刷処理は、通常のアプリケーションからの印刷指示によって行われる場合と、上記のジョブサブミットによって行われる場合がある。いずれの場合にも、ドキュメントサーバ102におけるホットフォルダにそのデータがファイルとして格納され、印刷待ちとして管理されることになる。各印刷データファイルは、どのプリンタで印刷するのかを示す情報がクライアントから要求されているので、それを用いて実際に印刷データを出力するプリンタが決定されることになる。そこで、実際に印刷処理が実行段階になった場合の、ドキュメントサーバ102における処理を、図26Aのフローチャートに従って説明する。
【0141】
まずステップS3101で、印刷対象となったデータファイル及びサブミットされた設定情報を読出し、そのジョブを判断する。ここでジョブの判断とは、設定情報中に、単独のプリンタ名が設定されているか、或いは、後述の登録したプリンタグループ名(ジョブクラスタモードとして登録された複数のプリンタによるグループ名、部数クラスタモードとして登録された複数のプリンタによるグループ名、ページクラスタモードとして登録された複数のプリンタによるグループ名)で記述されているのかを判断する。具体的には、ジョブを送る際に、データファイルとジョブチケットファイルの2つのファイル(あるいは、これら2つを一体化させた1つのファイルの場合もある)をクライアント103からドキュメントサーバ102に送るのであるが、前者は、既に説明したようにPSデータをはじめとする様々なデータファイルであり、後者は、図27Aまたは図27Bに示されるようなテキスト形式のファイルで、出力に関する様々な情報が記載された形で発行される。
【0142】
ここで例えば図27Aにおいて、3201はジョブ名を表し、上記データファイルとリンクしている。3202は出力先とリンクしており、これに基づいてステップS3101でジョブ判断が行われる。また、3203はRIPやプリンタの情報が記述されており、これらに基づいてRIPが行われる。3204は図24A〜図24Eで設定された設定情報を示し、RIPやプリントの際に必要となる。なお、図27Bの各内容については、図27Aとほぼ同様であるため、説明を省略する。
【0143】
図26Aに戻り、ステップS3101でジョブが単独のプリンタ名であると判断された場合にはステップS3102に進み、そのデータファイル(クライアントのプリンタドライバが出力してきた例えばPSデータ、或いはジョブサブミットとして転送されてきた画像データファイル)をRIP処理し、指定されたプリンタに向けて出力する。
【0144】
また、ジョブがプリンタグループ名(例えば、図25に示す「MFP104&105_PageSplit」等)である場合には、ステップS3103乃至3105のいずれかに進むことになる。ステップS3103乃至3105は、先に説明した各クラスタの意味から容易に類推できるが、以下、部数クラスタモードとして登録されたプリンタグループ名が指定された場合の、ステップS3104の処理について図26Bのフローチャートに従って説明する。
【0145】
まずステップS3121において、設定情報中の部数を部数クラスタモードグループとして登録されたプリンタ数で除算することによって、1台のプリンタに割り当てる部数を算出するが、余りが出る場合には、いくつかのプリンタに多めに配布することもある。また、予め最低部数(あるいはページ数)を設定しておき、割り当て部数がそれ以下となる場合には、予め設定された優先順位に従って出力プリンタを選択することも可能である。
【0146】
次いでステップS3122において、ページ番号をあらわす変数iを「1」で初期化し、ステップS3123に進む。そしてステップS3123において、先に決定した各プリンタで印刷する部数を、それぞれのプリンタに向けてPDL形式のデータで通知し、ステップS3124で、iページのRIP処理済みデータデータをそれぞれのプリンタに出力する。この後、印刷要求のあった全ページについての印刷が完了したか否かを判断し、完了していなければステップS3126に進んで変数iをインクリメントし、ステップS3123に戻る。
【0147】
なお、図26Bに示す処理を行った場合、結果的にそれぞれのプリンタに1,1,1,...2,2,2,...の順に印刷されるが、これを1,2,3,...,1,2,3,...と印刷させるようにしても構わないことはもちろんである。
【0148】
[スキャンニング]
次に、図28Aを用いて、スキャン動作を司る「スキャニング」タブ2704選択時のブラウザ表示例について説明する。
【0149】
図28Aにおいて、3301に利用可能なスキャナの状態が表示される。3302はスキャンニングキーであり、後述するスキャナドライバの呼び出しを指示する。3303はクイックコピーキーであり、スキャン動作後に連続して、予め指定されたプリンタへのプリントを指示する。クイックコピー動作によりすなわち、ネットワーク上に別々に存在するスキャナ及びプリンタの任意の組み合わせによる仮想複写機が実現される。なお、クイックコピー用のプリンタは、プリンタ選択部3304にて予め設定でき、同時に、デフォルト紙サイズ選択部3305にてデフォルトの紙サイズを、解像度選択部3306にて解像度を、ハーフトーンモード選択部3307にてハーフトーンモードを設定しておくことができる。
【0150】
以下、スキャナドライバの機能について説明する。上述したように、スキャニングキー3301がクリックされると、スキャナドライバが起動する。図28Bは、コンピュータ102(または103)上にて、スキャン動作を指示するためのスキャナドライバのGUI例を示したものであり、このGUIから指示することによって、ユーザは所望の設定パラメータを指定して、所望の画像イメージをデータ化することができる。
【0151】
図28Bにおいて、3321はスキャナドライバのウィンドウであり、その中の設定項目として、3322はターゲットとなる送信元を選択するソースデバイス選択カラムである。一般的には前述のスキャナ201のようなものであるが、メモリから画像を読み出したり、あるいは、デジタルカメラ等の撮像装置からの入力であっても構わない。
【0152】
3323は選択されたソースデバイスに関する詳細設定を行うためのボタンであり、これをクリックすると別画面にてそのデバイス固有の設定情報を入力し、特殊な画像処理(例えば、文字モード/写真モード)を選択して、それに合った処理モードによる画像入力が可能となる。
【0153】
3324はスキャン方法の選択を行うカラムであり、フラットベッドかADF(Auto Document Feeder)からの取り込みを選択できる。3325は原稿の読み取り面を指示する部分であり、片面原稿か両面原稿かを指示できる。また、3326でイメージサイズが選択でき、3327で解像度が入力できる。3328ではハーフトーンモードが選択でき、単純2値、ディザ法、誤差拡散、あるいは多値(8ビット)などが選択可能である。
【0154】
さらに、3329と3330は二者択一でADF使用時に全ページスキャンか指定ページのみスキャンかを設定できる。また、3331〜3333は画像エリアのサイズを決める部分であり、それぞれ単位と縦横の長さを入力する。
【0155】
これらの指定を行った後、プリスキャンキー3336を押すと、コンピュータ102(または103)より、ソースデバイス選択カラム3322で選択されたデバイスに指示要求を発行し、画像入力を開始する。ここでは、プリスキャンであるため実際の解像度より粗く画像読み取りが行われ、得られた画像はプレビュー画像3334として表示部3335に表示される。表示に当たっては、先ほどの画像エリアの単位3331に従ってスケール表示される。
【0156】
ここで、プレビュー画像でOKと判断した場合には、3337のスキャンキーをクリックすることにより、スキャン動作を開始する。開始に当たっては、スキャンファイルを保存するためのファイル名とディレクトリィ名を入力するダイアログが現れ、入力後、OKキーを押すとスキャン画像が保存される。プレビュー画像がNGの場合には、再度プリスキャンを行って確かめ、キャンセルの場合には、キャンセルキー3338をクリックする。
【0157】
[コンフィギュレーション]
次に、図29Aを用いて、「コンフィギュレーション」タブ2705選択時のブラウザ表示例について説明する。
【0158】
図29Aに示すGUIは、プリンタコンフィギュレーションキー3401、クラスタコンフィギュレーションキー3402、スプールキューコンフィギュレーションキー3403、システムコンフィギュレーションキー3404、アーカイブコンフィギュレーションキー3405、ディスククリーンコンフィギュレーションキー3406、ユーザ・グループコンフィギュレーションキー3407、ライセンスコンフィギュレーションキー3408、ガンマコンフィギュレーション3409の各タブを有している。以下、それぞれについて説明する。
【0159】
・プリンタコンフィギュレーション
プリンタコンフィギュレーションキー3401がクリックされると、図29Bのフローチャートに示す処理に入る。ここでは、プリンタの追加、修正、消去の3つのモードが用意されている。追加モードは所望のプリンタタイプ(たとえばカラーや白黒など)を選択して、サーバが許可する制限数以下であればさらなる設定が可能であり、そのときプリンタの諸情報(たとえばIPアドレスやアクセサリの有無など)を設定し、プリンタ名をつけてサーバ102に登録しておく。
【0160】
プリンタ修正モードは、IPアドレスやアクセサリなどのプリンタ情報が変更になった場合に修正を行って再保存するモードであり、プリンタ消去モードは、不必要となったプリンタをサーバ管理下から取り除くためのモードである(プリンタそのものはネットワーク上に存在していても構わない)。
【0161】
図29Aに示す3420は、それぞれのプリンタを設定する際に予め設定しておく諸情報であり、サブミットキー3421のクリックによりそれらの設定が登録され、リセットキー3422によって初期設定に戻される。また、テストプリントキー3423をクリックすると、予め所定のフォルダ内に置いてあるテストプリント用のPSデータが後述のホットフォルダにコピーされ、出力画像をチェックすることができる。
【0162】
・クラスタコンフィギュレーション
複数のプリンタをサーバ102に登録すると、今度はそれらのプリンタを組み合わせてクラスタプリンタとして登録することが可能となる。以下、図30のフローチャートに従ってその手順を説明する。
【0163】
まず、登録されたプリンタ群の中から、2台以上のプリンタを選択する(S3501)。たとえば、A,B,Cの3台のプリンタがあれば、A&B,A&C,B&C,A&B&C、という4通りの組み合わせが可能となる。また、同じプリンタの組み合わせであっても、以降で説明するモードが異なれば、別のクラスタプリンタとして登録することも可能である。
【0164】
ここで、選択された組み合わせがカラープリンタと白黒プリンタのように異なるタイプのプリンタであった場合、カラー/白黒ページ分離モードとカラー/白黒自動ルーティングモードの2つから選択することが可能となる(S3502,S3503)。
【0165】
カラー/白黒ページ分離モード(S3505)は、カラーページと白黒ページが混在する1つのジョブに対して、予めジョブをページ単位でカラーページと白黒ページに分離し、カラー情報を含むページはカラープリンタに、カラー情報を含まない(モノクロ)ページはモノクロプリンタに出力するモードである。
【0166】
カラー/白黒自動ルーティングモード(S3506)は、同様に予めカラーページと白黒ページを見分けた上で、1枚でもカラーページが混在していればジョブすべてをカラープリンタに出力し、ジョブすべてが白黒ページでできていれば、白黒プリンタに自動的にルーティングするものである。これらの機能は、カラーページと白黒ページのパープリントコストにギャップがあることから、コストダウンと操作性の簡素化を実現するために有効である。
【0167】
さらに、選択された組み合わせがカラープリンタとカラープリンタ、あるいは、白黒プリンタと白黒プリンタのように同じタイプのプリンタの場合には、ジョブクラスタリングモード、部数クラスタリングモード、及びページクラスタリングモードの3つのモードが用意されている(S3504)。
【0168】
ジョブクラスタリングモード(S3507)は、ジョブを設定されたプリンタのうち、空いているもの、あるいは一番早くアイドル状態になると予想されるプリンタに順次ジョブを配布するいわばロードバランスの最適化したモードである。
【0169】
部数クラスタリングモード(S3508)は、例えば100部設定されたジョブを3台の同じ能力のプリンタに33部、33部、34部というように割り振り、ジョブが早く終了するようにしたものである。
【0170】
ページクラスタリングモード(S3509)は、1000ページのジョブを2台のプリンタに500ページずつ割り振るようにしたものである。
【0171】
それぞれのクラスタプリンタは、同じプリンタの組み合わせでも異なるタイプのモードで予め名前を付けて登録することができ、通常の1台のプリンタと同様に仮想的な高速プリンタとして扱うことが可能となる。
【0172】
また、モードに応じて、1台あたりの最小ページや最小部数などを各モードに合わせて予め設定できたり、1台がジャムやエラーでダウンしたりした場合には、そのジョブを自動的に他のプリンタに割り振るジョブリルーティングのための待ち時間を設定することができる。
【0173】
・スプールキューコンフィギュレーション
図31Aに示すように、スプールキューコンフィギュレーションキー3403をクリックすると、図31Bのフローチャートに示す処理に入る。以下、その手順を説明する。
【0174】
スプールキューコンフィギュレーションには、スプールキューの追加、修正、消去の3つのモードがあり、そのうちの1つを選択できる(S3601)。以下、スプールキュー追加処理について説明する。
【0175】
スプールキュー追加(S3602)時には、まず、ホットフォルダを作成する(S3603)。ここでホットフォルダとは、例えば、サーバコンピュータ102上のフォルダ(もしくはディレクトリ)をネットワーク内のコンピュータと共有設定(Share)し、クライアントコンピュータ103に対してこのホットフォルダを開放すると共に、サーバコンピュータ102は、このホットフォルダ内にあるジョブを常に監視(ポーリング)して、ジョブが投げ込まれている場合には、そのジョブをプリントへと導くためのフォルダである。
【0176】
そして、追加したスプールキューと作成したホットフォルダの関連づけを行い(S3604)、次に先ほどプリンタコンフィギュレーションで作成したプリンタか、あるいは、クラスタコンフィギュレーションで作成されたクラスタプリンタのいずれか1つを関連づけ(S3605)、最後に、関連づけしたプリンタまたはクラスタのジョブチケットを関連づける(S3606)。この場合のジョブチケットは、あくまでもクライアント側に参照させるデフォルト値であり、ジョブチケットは、クライアント側で好みに応じてジョブ発行時に変更可能である。
【0177】
以上のように関連づけされたスプールキューは、図31Cに示されるようになスプールキューテーブルとしてサーバ内に保存される(S3607)。
【0178】
・システムコンフィギュレーション
図32Aは、ジョブの制御方法とセキュリティを決定するためのシステムコンフィギュレーションキー3404がクリックされた際の表示画面例である。同図は、クライアント103(あるいはサーバ102自身)からサブミットされたジョブを一旦サーバ102内で保留(ホールド)し、ホールドされたジョブに対してオペレータが優先順位をつけて開放(リリース)する制御方法を決定した例を示しており、さらに、図32Bはその際のワークフローを示している。
【0179】
即ち、「Hold All incoming jobs」3722がチェックされていれば(S3701)、ジョブのホールドの仕方を決定する(S3702)。ここでは、全てのジョブをホールドする「モード1」(S3703)、オペレータのジョブはスルー(ホールドしない)で流れ、それ以外のユーザのジョブはホールドする「モード2」(S3708)が選択できる。また、3722がチェックされていなければ、全てのジョブをスルーとする(ホールドしない)「モード3」が選択される。
【0180】
ホールドされたジョブは、後述のユーザ・グループコンフィギュレーションにてオペレータとしての権限をもつユーザがジョブをリリースしない限り、ホットフォルダ内で保留状態となる。そして、スルーのジョブまたは、オペレータがリリースしたジョブに関しては、ホットフォルダから入力ジョブ制御部1602、RIP部1603へと順次渡される。
【0181】
・アーカイブコンフィギュレーション
図33は、ジョブのアーカイブ(データ保管)の制御方法とセキュリティを決定するためのアーカイブコンフィギュレーションキー3405がクリックされた際の表示画面例である。ここでは、ディレクトリパス設定部3801を介して、プリントジョブ、フォント、面付け用テンプレート、あるいは、クライアントユーザのパスワードを格納しておくことが可能である。また、3802はそれぞれのアーカイブ及びリストア(保管データの呼び出し)キーであり、上記ディレクトリィ内のアーカイブ対象データを指定し、ネットワーク内のファイルサーバや、CD−R/Wなどの読み書き可能なメディアに対して、データの書き込み(アーカイブ)、読み出し(リストア)を行うものである。
【0182】
・ディスククリーンアップコンフィギュレーション
図34は、ドキュメントサーバ102内のディスクスペースを確保するためのディスククリーンアップコンフィギュレーションキー3406がクリックされた際の表示画面例である。ここで、3901は自動ディスククリーンアップ機能の有効/無効の設定を示し、これが有効を示す場合に、3902及び3903が現れる。3902はクリーンアップのスケジュールであり、ディスクスペースや日数、あるいはジョブ数に応じて、必要以上にジョブが溜まり過ぎた際に消去してくれる機能である。また、3903はクリーンアップの方法を設定する部分であり、全ての関連ファイルの消去や、サイズの大きいプリンタレディファイルのみの消去、あるいは、ファイルサイズに応じた消去、等を予め設定できる。
【0183】
・ユーザ/グループコンフィギュレーション
プリントドライバからプリント起動が掛けられた場合、プリンタからはセキュリティなどを考慮せずに出力が行われる場合が一般的であるが、本実施形態では、一旦サーバのウェブサーバ部を経由するため、それぞれのユーザやオペレータに対してセキュリティレベルを規定することが可能となる。
【0184】
オペレータ介在型のプリントサービスを行う場合には、一般ユーザとオペレータ、あるいは、オペレータの中でもシステム構成の追加や変更を任意に行えるアドミニストレータ等の、ユーザのセキュリティレベルを決めておくことが重要である。
【0185】
図35Aは、ユーザ/グループコンフィギュレーションキー3407が押下された際に表示される、ユーザの特権あるいはセキュリティレベルを予め設定するための画面である。ここでは、ユーザ/グループ設定部4021で自分のユーザまたはグループレベルを入力すると、それに応じて、自分に許されたユーザ特権4022が表示される。
【0186】
ユーザ特権4022としては例えば、ウェブブラウザのアクセス権をはじめとして、ジョブやデバイスのステータスを監視できる権利、ジョブをサーバにサブミットする権利、スキャナデバイスのアクセス権といった一般ユーザに与えられる権利や、ジョブのコントロールができる権利、ジョブのプライオリティやリリース順序を変更できる権利、前にプリントしたジョブを再度プリントするリプリントの権利といったオペレータ全員に与えられる権利、そして、前述のようなプリンタ/クラスタ/キューの追加、修正、削除などシステム構成に関わる権利、ユーザ特権を変更できる権利といったアドミニストレータ(システム管理者)にのみ許された権限、等がある。
【0187】
以下、ユーザ特権を変更できる権利が与えられているユーザ(システム管理者)による、新規ユーザの登録やユーザ特権の変更、ユーザ/グループの消去等の処理を、図35Bのフローチャートに従って説明する。
【0188】
本システムのウェブブラウザに入る際には、全てのユーザが予めユーザ名とそのパスワードを入力し(S4001,S4002)、入力されたユーザ名とパスワードは、一度サーバコンピュータ102に送信される。サーバコンピュータ102では送られてきたユーザ名とパスワードが予め登録されていたものと一致するか否かを確認し(S4003)、アドミニストレータ(システム管理者)のように予めユーザ特権を変更できるレベルのユーザであれば(S4004)モード選択処理(S4005)に移るが、そうでなければユーザ特権を変更することはできない。
【0189】
サーバ102が、アクセスしたクライアントがアドミニストレータであると認識した場合には、新規ユーザの登録(S4006以降)、特権の変更(S4011以降)、あるいはユーザの削除(S4015以降)のうち、所望とする処理が選択できる(S4005)。
【0190】
・ライセンスコンフィギュレーション
図36は、ドキュメントサーバ102が管理可能なデバイスの数を管理するライセンスコンフィギュレーションキー3408がクリックされた際の表示画面例であり、ライセンス許可されたソフトウェア4101と、機種ごとのライセンス許可されたデバイス数が確認できる。このライセンス管理は、不正にソフトウェアが複製、頒布されたりするのを防ぐ働きと、デバイスをスケーラブルに追加させたりすることができるように管理するものである。また、ライセンスデバイス管理キー4103をクリックすることによって、対応デバイス数の増減も可能である。その際には、ライセンスのキーコードなどが必要になる。
【0191】
・ガンマコンフィギュレーション
以下、ガンマコンフィギュレーションキー3409がクリックされた際の、ガンマテーブルの書き換えによる一次色の色味調整処理について説明する。前述したように、ガンマ補正部1710は書き換え可能なメモリであり、図37A乃至図37Eに示すGUIを用いてこれを書き換えることができる。
【0192】
ガンマコンフィギュレーションキー3409をクリックすると、図37A(または図37B)のGUIが表示され、図37Cのフローチャートに従って動作する。
【0193】
まず、デバイスを選択し(S4221)、次にモードの選択を行う(S4222)。ここでモードとしては、キャリブレーションモード(S4223)、テーブルの編集モード(S4233)、保存モード(S4242)、消去モード(S4246)がある。
【0194】
キャリブレーションモード(S4223)は、リニアな出力になるように階調補正を行うモードであり、MFPのスキャナ部や濃度計等を利用する方法が一般に知られている。何れの場合も、プリンタ部からテストプリントを出力し(S4224)、その出力値の濃度をサンプリング測定して(S4227,S4232)、前述のようにガンマテーブルを作成してファイル名とともに保存する(S4228〜S4230)。なお、テストプリントに際しては図37Dまたは図37Eのようなチャートが利用される。図37Eは濃度の面均一性が取れていないプリンタの場合に用いられ、ランダムに配置されることでそれを緩和させるように、予め決められた場所に予め決められた濃度が出ているかが読み取られる。
【0195】
図37Cに戻り、編集モード(S4233)の場合は、ガンマ特性を示すデータまたはグラフを利用して、図37Aまたは図37BのGUIによってこれを編集する。図37Aに示すデータによる編集においては、CMYKの各入力値に対する出力値を直接入力し、図37Bに示すグラフによる編集においては、CMYKの各グラフ上の曲線をマウス等を利用して編集する。編集後、サブミットキー4205をクリックすると、編集したデータをガンマテーブルに反映して良いか否かの確認メッセージが現れて、OKが入力されれば反映される。
【0196】
また、テーブル保存モード(S4242)と消去モード(S4246)は、ジョブチケット同様にテーブルの保存及び、テーブルの消去に利用される。
【0197】
[ジョブサブミットによるプリント処理]
以下、上述したジョブサブミットによる、一連のプリント処理の流れについて、図38〜図40のフローチャートを参照して説明する。
【0198】
図38は、ジョブサブミット時のフローチャートを示す。クライアント103は、ジョブサブミットによってファイルを投げ込む際に、まずウェブブラウザでサーバ側のウェブサーバ部4631にアクセスする(S4608)。するとサーバ側は、予め決められたウェブページをクライアント側に表示させ、クライアント側はジョブサブミット画面を開く(S4609)。そしてクライアント側のオペレータは、自分のコンピュータあるいは自分がアクセス可能なネットワーク上にあるプリントファイルから、所望のプリントファイルを選択する(S4610)。このとき選ぶファイルは、サーバ102がラスタライズ(RIP)可能であれば、必ずしもPSファイルでなくてもよく、PCL、TIFF、JPEG、PDF等の形態であっても良い。
【0199】
更に、オペレータは出力したいプリンタあるいはクラスタを選択する(S4611)。選択されたプリンタ名あるいはクラスタ名は、すぐさまサーバ102に知らされ、サーバ側にて予め用意されていたデフォルト(あるいは所望)のジョブチケットが、クライアント側で表示される(S4612)。オペレータは表示されたジョブチケットに対して、プリントに関する各値を所望の設定値にブラウザ上で変更し(S4613)、OKボタンをクリックすると、選択されたジョブと所望のジョブチケットがサーバ側のホットフォルダ4632に送信される。このとき、受信したジョブファイル(ここでは、PDLファイルとアプリケーションファイルの両方を総称する)とジョブ設定情報(ジョブチケット)は、例えば別々の拡張子によって、別々に管理されている。
【0200】
一方、サーバ102では複数のホットフォルダを順次ポーリングによって監視しており(S4634)、ホットフォルダ4632内にジョブがあれば(S4635)、入力ジョブ制御部1602に渡され、前述したフローチャートに従ってRIPが行われ(S4637)、オペレータが選択した所望のプリンタ(あるいはクラスタ)のスプールキューテーブル4633が参照され(S4638,S4639)、そこに登録されている出力デバイスにプリントされる(S4640)。
【0201】
[通常のドライバによるプリント処理]
次に、クライアントで動作するアプリケーション(例えばワープロソフト等)から印刷指示を行い、その結果、プリンタドライバからジョブが投げ込まれる場合の処理について、図39のフローチャートを参照して説明する。
【0202】
プリンタドライバには、大きく分けて2つの役割がある。一方はアプリケーション上のデータから(PSに代表される)PDLデータを作成する役割であり、他方はクライアント(あるいは、サーバ自身)からそこで作成されたPDLデータをサーバ内の所定のホットフォルダに送り込む役割、である。
【0203】
そのためにクライアント103は、アプリケーションソフトを立ち上げて(S4701)、印刷対象となるファイルをオープン或いは作成し、印刷指示を行う。このとき、図14A乃至14Cに代表されるようなGUIが表示される(S4702)。オペレータは、1402でプリンタの選択を行い(S4703)、プロパティ1407などを利用して所望の機能を設定する(S4705)。オペレータがOKボタン1405をクリックすると(S4706)、クライアントコンピュータ103内でPDLデータの作成を開始する(S4707)。
【0204】
PDLデータが出来上がると、該データはすぐにサーバ内にある所定のホットフォルダ4732に送られ、上述したジョブサブミットによるプリント処理と同様にプリントされる。
【0205】
ここで、プリンタあるいはクラスタを選択するに当たっては、予めクライアントコンピュータ103内でPPD(PostScript Printer Description)ファイルなどを用意してプリンタドライバを設定しておく必要がある。PPDファイルはそのプリンタを制御するための設定項目とその初期値、あるいは設定の組み合わせの可否などが記述されており、そのプリンタあるいはクラスタ毎に固有のファイルとして提供される。そしてオペレータは、プリンタやクラスタ毎に自分自身のコンピュータ内にそのPPDとドライバをリンクさせて予め用意しておかなければいけないことになる。
【0206】
さらに、ドライバの中には、SNMP/MIBなどを利用して逐次プリンタ側と交信するいわゆるオートコンフィギュレーション機能を有するものもある。すなわち、プリンタ側に予めサポートされている機能とその初期値をMIBで登録しておき、ネットワーク経由でクライアント側からドライバを開いた時点で、プリンタがどんな機能をサポートしているかを問い合わせるのである。たとえば、ステープル機能付きのソータがついている場合には、ステープル機能を開示し、ユーザ側のドライバにサポート設定項目一覧を見せて、所望の設定項目に変更させる。
【0207】
[本実施形態のドライバによるプリント処理]
図40は、本実施形態においてプリンタドライバからプリント処理を行う場合のフローチャートである。同図において、ステップS4801〜S4807は図39に示すステップS4701〜S4707と同様に動作するが、その後の処理が異なる。
【0208】
すなわち、通常のプリンタドライバがポート設定として、ネットワーク上のプリンタのIPアドレスまたは名称などを設定したり、パラレルポートを設定したりするのに対して、本実施形態におけるプリンタドライバは、ドキュメントサーバ102内にあるウェブサーバのジョブサブミットページを取得するためのURLを割り当てている点に特徴がある。
【0209】
図41Aはプリンタ105aのプロパティ画面4901を示す図であり、クライアントコンピュータ103上で、プリンタドライバを設定した直後にポートの設定を行う際のGUIを表している。プロパティ画面は機能ごとのタブ(4902〜4908)構成となっており、例えば、詳細(Details)タブ4903内にポートの詳細設定欄がある。但し、このプロパティ内のタブや各機能はそれぞれのドライバで異なっているため、必ずしも一意ではない。
【0210】
4909が印刷先のポートを選ぶ欄(コンボボックス)であるが、初めてプリンタドライバをクライアントコンピュータ103にインストールする場合は、ポートは用意されていない。そのため、ポートの追加(Add Port)キー4912をクリックし、図41Bに示すウィンドウを表示させる。このウィンドウにおいて、ポート名称(ここでは、ドキュメントサーバ102)とサーバのURLを入力し、図24AのジョブサブミットページのURLを記述した後、OKボタン4935をクリックして、図41Aの画面に戻る。
【0211】
そして、印刷に使用するドライバ4910としてプリンタ105aが選択されていることを確認して、必要に応じてタイムアウト4911などを設定し、OKボタン4919でプロパティ画面4901を閉じる。
【0212】
このように、ドキュメントサーバ内のウェブサーバのURL(具体的には、“http://〜”のように、更に特定のページの閲覧要求となっている)になっているため、後述するように、ドキュメントサーバからジョブサブミット画面のGUI情報を取得してクライアントのブラウザで表示することができ、また、クライアントで生成された印刷ジョブ(印刷データ)がTCP/IP、Port9100等の代わりにアプリケーション層のファイル転送プロトコル(FTPプロトコルなど)で指定されたURLのウェブサイトに送信されることになる。つまり、プリンタドライバのポートモニタを従来とは異なりURL指定することにより、OSでサポートされていないプロトコルでの印刷ジョブ送信が可能となる。例えば、クライアントとドキュメントサーバのOSが全く異なっていたり、更には、インターネットを介して遠隔地のドキュメントサーバに対して印刷ジョブの送信(ドキュメントサーバのウェブサーバがアクセスを許可していれば)が可能となる。
【0213】
図40に戻って、これらの設定により、S4806でOKボタン1405をクリックすると、アプリケーション上のデータをPDLデータ(例えばPSデータ)に書き換える作業が開始されるのと同時に、クライアント103で予め登録されていた所定のポートとしてサーバ102の内のジョブサブミットページのURLに起動がかかる。すなわち、クライアント側で動作しているプリンタドライバは、アプリケーションから渡された印刷対象のデータをPDL化処理すると共に、ドキュメントサーバ102が用意しているジョブサブミットにかかるHTMLページ(URLとそれに続くジョブサブミットのHTMLファイル名)を、クライアントが有するブラウザに引き数として与えて、起動する。この結果、クライアントではブラウザが起動し、指定されたHTMLファイルをドキュメントサーバ102(ウェブサーバでもあることは既に説明した)に要求する。
【0214】
なお、ジョブサブミットのHTMLファイルの転送要求するタイミングであるが、通常のプリントドライバでは、上記のようにシーケンシャルに処理が進められていたが、本実施形態では、必ず再度ジョブサブミットのブラウザ画面が呼び出され、再度プリント起動をかけることから、図40のようにドライバのOKボタンクリック直後にクライアント103はドキュメントサーバ102のウェブサーバ4831に起動をかけると同時に、クライアント103内でPDL化処理も同時に進めておいて、クライアント103にてブラウザ起動によりユーザがジョブチケットを設定している時間を有効利用して、ジョブサブミット画面のプリントボタンのクリック時までに処理を済ませ、このタイミングでPDLデータと所望のジョブチケットを一緒にドキュメントサーバ102に送り込むという方法も可能である。
【0215】
あるいは、図40にて予めPDLデータをホットフォルダに登録し、印刷データがサーバに登録されたことを確認してから(サーバから登録完了が通知されるようにする)、そのHTMLファイルを要求するようにしても良い。この場合、ステップS4814では、既にPDLデータがサーバに登録されていることになるので、送信するのはジョブチケットのみとなる。
【0216】
これを受けて、サーバ103内のウェブサーバ部4831は、ジョブサブミット画面(HTMLファイル)をクライアントに送信することで、クライアントにそのジョブサブミット画面を表示させ(S4808)、オペレータは所望のジョブチケットに再度変更することができる。そして、ステップS4807のPDLファイルが作成されたら、そのPDLファイルと変更後のジョブチケットをホットフォルダに送信し(S4814)、あとは図38,図39と同様の流れでプリントがなされる。
【0217】
[本実施形態のドライバによるクラスタプリント処理]
一般に、プリンタはそれぞれ固有の能力や機能などを持ち合わせており、クライアントがプリンタの設定を行う際に、それぞれのプリンタドライバを設定したり、それぞれのプリンタにマッチしたPPD(PostScript Printer Description)ファイルなどを用意したりする必要があるが、これらはあくまでターゲットプリンタが1台の場合であり、もし2台以上のプリンタ、しかも異なるタイプのプリンタに対して同時にプリントを行いたい場合、あるいは1つのジョブを分割して異なるタイプのプリンタに出力したい場合など、いわゆるクラスタプリントやジョブスプリットという動作をサポートしようとした場合には対応できていないのが現実である。
【0218】
もし、異なる2タイプのプリンタのそれぞれ固有の能力や機能をANDまたは、OR合成によってPPDファイルを作ろうとすると、その組み合わせは膨大となるし、3つ以上の異なるタイプのプリンタとなるともはやサポートしきれなくなる。
【0219】
そこでまず、図30に示した処理によって、異なるタイプのプリンタをクラスタプリンタとして登録する。次に、図40のフローチャートに示す処理によってクラスタプリントを行う。即ち、アプリケーションを開き、ドライバによる印刷指示を行う。このとき、通常のドライバでは異なる2タイプのプリンタに関してジョブチケットを設定することができない。しかしながら本実施形態では、図41Aと図41Bに示す方法で予めドライバをドキュメントサーバ102として設定しておけば、上述したフローチャートで示した本実施形態のプリント処理と同様に、クラスタプリントも扱うことが可能となる。
【0220】
以上のように本実施形態においては、クライアントからプリントドライバを用いてプリントする際に、サーバ内に用意されたウェブサーバ部にポート設定を行い、常にジョブチケット画面からプリント起動を行うことで、クライアントはいくつものプリンタドライバを設定したり、設定ファイルを集めたりすることなく、常に統一されたGUIで思い通りの出力先を選んでプリントすることが可能となる。
【0221】
[プリント中の色味調整]
以下、本実施形態におけるプリント中の色味調整処理について、図42を用いて説明する。
【0222】
まず、上述したガンマコンフィギュレーション(図37A〜図37E)によりガンマ調整を行った後、図42のステップS5014に示すサブミットを行うと、設定されたガンマテーブルの情報がサーバ側のホットフォルダ5032に送られる。
【0223】
ホットフォルダ内のファイルはポーリングにより監視されており(S5034)、ガンマテーブルがサブミットされてきた場合には、ガンマテーブルの書き換えが行われる。ここで、ガンマテーブルは2つ以上用意されており、それぞれをガンマテーブルA、ガンマテーブルBと呼ぶとする。
【0224】
次に、該当プリンタが現在ジョブの処理前であるか処理中であるかを区別する必要があるが(S5036)、処理前であれば、例えばガンマテーブルAへの書き込みを行い(S3037)、次に処理されるジョブからはガンマテーブルAが適用される。
【0225】
一方、ジョブ処理中であれば、現在処理中のプリントではガンマテーブルAを利用し(S5040)、この間に、サブミットされた新たなガンマテーブルを空いているガンマテーブルBに並列処理にて書き込む(S5041)。書き込み終了後(S5042)、ページ間でガンマテーブルAとBを切り替え、ガンマテーブルBを利用したプリントを行う(S5044)。すなわち、プリンタ出力を止めずにガンマテーブルを切り替えることができる。
【0226】
更なるガンマテーブルの調整要求があれば、同様の手順で、仕掛りページまでをガンマテーブルBを用いてプリントし、同時にガンマテーブルAに新しいガンマテーブルの書き込み作業を行う。書き込み終了後、仕掛りページの具合を伺って、合間を見てガンマテーブルAに切り替えてプリント動作を止めずに出力を続行する。
【0227】
以上説明したように本実施形態によれば、例えば大量部数のプリント中であっても、プリント動作を止めることなく、ジョブチケットの各色濃度の設定を変更することができる。したがって、オペレータが出力中の画像を見ながら各色濃度の微調整を行うことたできると共に、出力途中に画像特性に変動が起こった場合でも、その出力を見ながら補正することが可能となる。
【0228】
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。
【0229】
本発明においてプリント中に切り替えることが可能な調整処理としては、ガンマ変換に限定されず、出力マスキングや空間フィルタなども考えられる。
【0230】
例えば、出力マスキングならば、CMYKデータからCMYKデータを作り出す行列演算かルックアップテーブルをガンマテーブル同様に用いて、それぞれの色味の割合を変えることが可能である。
【0231】
あるいは、空間フィルタならば、フィルタの度合いに合わせて強いシャープネスから弱いシャープネスに換えたり、スムージングをかけたりすることも可能である。
【0232】
その他、二値化処理やスクリーニングをプリント中に切り替えたり、圧縮の度合いを切り替えたりしても良い。
【0233】
これらの作業を行うに当たっては、プリントの度にガンマコンフィギュレーション画面を開いて設定を行うと、高速プリンタではかなりの記録紙や消耗品の無駄を招いてしまうため、手際よく行う必要がある。
【0234】
そこで、例えば、図22Aの2709に表示されるアクティブなジョブの中から所望のジョブを選んでダブルクリックすると、前回設定したプリンタ、ジョブファイル及び、そのジョブチケットが図24Aのジョブサブミット画面のように表示されれば、所望の設定を短時間で反映させることが可能になる。あるいは、いくつかの設定が予め決められているならば、それらのジョブチケットを名前を付けて保存しておき、ジョブチケット2912として呼び出して設定変更を行ってもよい。
【0235】
第2実施形態における処理の流れを、図43のフローチャートに示す。すなわち、指定されたジョブが現在処理中(アクティブ)であるか否かをジョブIDなどに基づいて判別し(S5236)、処理中の場合には、その設定の差分を比較したり(S5242)、あるいは上書きしたりして(S5244)、第1実施形態と同様なダブルバッファ形式の設定を行って、区切りの良いページ間で新規設定を反映させてプリントを止めないように出力する。
【0236】
<第3実施形態>
以下、本発明に係る第3実施形態について説明する。
【0237】
第3実施形態においては、色変換用のICCプロファイルをプリント中に変更する例について説明する。一般に、プリント中にICCプロファイルを変更するためには、再度RIPを行わなければならない。すなわち一般のカラーマッチングにおいては、RIP展開の一環としてビットマップデータに変換する過程でICCプロファイルと呼ばれるルックアップテーブルの参照作業が行われるため、ICCプロファイルそのものやマッチング条件が変更された場合には、RIP作業は最初からやり直さなければならない。しかしながら、RIP展開は通常時間がかかるため、これをプリント中に行うとかなりの記録紙や消耗品の無駄を招いてしまうばかりでなく、ジョブのページ数、部数、あるいはプロファイルの切り替えのタイミングなどによっては、プリントそのものが終了してしまう恐れがある。
【0238】
そこで第3実施形態においては、例えば、図17に示すインタプリタ部1701の出力後のデータを中間ファイル(あるいは、ビットマップファイル)として格納しておけば、ICCプロファイルをプリント中に変更することも容易に可能となる。
【0239】
また、ICCプロファイルは一般にいくつかのルックアップテーブルを1つのファイルにまとめてあるが、CMYKそれぞれの色成分の割合や強さを変えられるようなUIを作成し、これを用いて色調整を行うようにしてもよい。
【0240】
<第4実施形態>
以下、本発明に係る第4実施形態について説明する。
【0241】
上述した各実施形態において、ガンマテーブルをはじめとして所望の設定値がプリント中に切り替えられるわけであるが、このとき、調整前と調整後のデータが、どこの出力で切り替わったかが分かることが望ましい。したがって第4実施形態においては、図44Aに示すような出力があった場合に、例えば図44Bのように、切り替わりのタイミングで出力用紙間に合紙を挟むように制御する。ここで合紙としては図44Bに示すように、白紙や、調整される値などの特性が記述された用紙が考えられ、また、色紙がセットされた給紙段から合紙を割り込ませたりしても良い。これにより、調整値の切り替わり位置が容易に認識できる。
【0242】
また図44Cに示すように、調整値の切り替わりのタイミングでクロスコレート機能させ、例えばA4とA4Rというように用紙を回転出力したり、また、シフト機能付きのフィニッシャを備えていれば調整前後でシフト出力を行ったり、ソートビン付きのフィニッシャを備えていれば調整前後でビンを変えて出力する、ということも有効である。
【0243】
このように、第4実施形態のネットワークプリンタにおいては、出力指示情報が変更された場合に、変更のタイミングを示す所定の用紙を出力対象情報を出力した記録紙の間に合紙するか、または、変更の前後で出力対象情報を出力する記録紙を異ならせることによって、出力された記録紙群において、出力指示情報(調整値)が変更となった位置(タイミング)を容易に把握することができる。
【0244】
なお、図1A、図1Bのネットワーク構成そのものは、通常のネットワークとなんら変わるものではなく、むしろ本発明は、各装置上で動作するプログラムを実行することによって実現されるところに特徴がある。例えばクライアントであれば、そのプログラムとはプリンタドライバやブラウザである。また、サーバであればそのウェブサーバとして機能するプログラム、ネットワークリソース(スキャナやプリンタ、或いは共有フォルダ)を管理するプログラム、印刷処理を行う際のスケジューラ、RIP処理にかかるプログラム、更に、ネットワークリソースの制御(プリンタであれば、印刷データの配信)にかかるプログラムで構成されることになる。従って、本発明はこれらコンピュータプログラムをもその範疇とするものであるのは容易に理解出来よう。
【0245】
また、通常、コンピュータをパーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置上で動作させるためには、これらプログラムを格納したフロッピー(登録商標)やCD−ROM等の記憶媒体をセットし、インストーラを起動したり、装置にコピーしたりすることになるので、これら記憶媒体も本願発明の範疇に含まれる。
【0246】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、大量部数の出力中であっても、プリント動作を止めることなく、画像調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】実施形態のネットワーク構成を示す図である。
【図1B】実施形態の他のネットワーク構成を示す図である。
【図2】画像形成装置のブロック構成図である。
【図3】画像形成装置のスキャナ部の構造を示す図である。
【図4A】画像形成装置のカラースキャナIP部のブロック図である。
【図4B】画像形成装置のモノクロスキャナIP部のブロック図である。
【図5】画像形成装置のFAX部のブロック構成図である。
【図6A】画像形成装置のNIC部のブロック構成図である。
【図6B】画像形成装置のコア部のブロック図である。
【図7A】カラー画像形成装置のプリンタIP部のブロック構成図である。
【図7B】モノクロ画像形成装置のプリンタIP部のブロック構成図である。
【図8A】画像形成装置のPWM部のブロック構成図である。
【図8B】画像形成装置のPWM部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図9】カラー画像形成装置の断面構造図である。
【図10】モノクロ画像形成装置の断面構造図である。
【図11】画像形成装置のフィニッシャ部の断面構造図である。
【図12】ネットワーク環境を示す図である。
【図13】ネットワークデータ転送を示す図である。
【図14A】プリンタドライバのGUI画面例を示す図である。
【図14B】プリンタドライバのGUI画面例を示す図である。
【図14C】プリンタドライバのGUI画面例を示す図である。
【図15】ドキュメントサーバのハードウェア構成例である。
【図16】ドキュメントサーバ内部のジョブフローを示す図である。
【図17】RIP部のフローを示す図である。
【図18A】PDLデータの記述例を示す図である。
【図18B】PDLデータのラスタ展開後のイメージを示す図である。
【図19】カラーマッチング部のフローを示す図である。
【図20】ICCプロファイルの種類を示す図である。
【図21A】リニアなガンマテーブルを示す図である。
【図21B】プリンタ出力特性を示す図である。
【図21C】キャリブレーションされたガンマテーブルを示す図である。
【図21D】出力特性を加味したガンマテーブルを示す図である。
【図22A】ジョブステータスタブの画面例を示す図である。
【図22B】ジョブステータスタブ内のデバイス状況を示す図である。
【図22C】ジョブステータスタブ内のアクティブジョブを示す図である。
【図22D】ジョブステータスタブ内のプリント後のジョブを示す図である。
【図23】デバイスステータスタブの画面例を示す図である。
【図24A】ジョブサブミットタブ(一般設定)の画面例を示す図である。
【図24B】ジョブサブミットタブ(ジョブ制御設定)の画面例を示す図である。
【図24C】ジョブサブミットタブ(フィニッシング設定)の画面例を示す図である。
【図24D】ジョブサブミットタブ(画質設定)の画面例を示す図である。
【図24E】ジョブサブミットタブ(カラー設定)の画面例を示す図である。
【図25】クラスタ時のジョブサブミットタブの画面例を示す図である。
【図26A】ジョブ判断とプリンタモード選択のフローチャートである。
【図26B】クラスタプリント時の部数分割のフローチャートである。
【図27A】プリントジョブのジョブチケットの参考例を示す図である。
【図27B】クラスタジョブのジョブチケットの参考例を示す図である。
【図28A】スキャニングタブの画面例を示す図である。
【図28B】スキャナドライバのGUI画面例を示す図である。
【図29A】プリンタコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図29B】プリンタコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図30】クラスタコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図31A】スプールキューコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図31B】スプールキューコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図31C】スプールキューテーブルの例を示す図である
【図32A】システムコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図32B】システムコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図33】アーカイブコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図34】ディスククリーンアップコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図35A】ユーザ/グループコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図35B】ユーザ/グループコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図36】ライセンスコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図37A】ガンマコンフィギュレーション(データ)の画面例を示す図である。
【図37B】ガンマコンフィギュレーション(グラフ)の画面例を示す図である。
【図37C】ガンマコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図37D】キャリブレーション用テストパターンを示す図である。
【図37E】キャリブレーション用テストパターンを示す図である。
【図38】ジョブサブミットからのプリント時のフローチャートである。
【図39】従来のプリンタドライバからのプリント時のフローチャートである。
【図40】ウェブページに連携したプリンタドライバからのプリント時のフローチャートである。
【図41A】ウェブページに連携したプリンタドライバ設定のプロパティ画面である。
【図41B】ウェブページに連携したプリンタドライバ設定のプロパティ画面である。
【図42】本実施例におけるプリント中のガンマテーブル書き換えのフローチャートである。
【図43】第2実施形態における通常プリントとプリント中のジョブ処理のフローチャートである。
【図44A】第4実施形態におけるガンマテーブル書き換え前後の出力例を示す図である。
【図44B】第4実施形態におけるガンマテーブル書き換え前後の出力例を示す図である。
【図44C】第4実施形態におけるガンマテーブル書き換え前後の出力例を示す図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、クライアントからの要求に応じてネットワークデバイスへの出力処理を行うネットワークデバイス制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、印刷業界では、装置が安定するまでに時間がかかることと、色味がその日の環境(温度/湿度など)や装置の磨耗度合い、インクのブランド/型番、あるいは、紙のブランド/紙種などに応じて変化するのは日常茶飯事であり、経験を積んだ調整担当者がそれらの条件を加味した上で、出力の最中に試し刷りを行い、試し刷りの中で色味を合わせ込んでいくことが広く行われている。
【0003】
また、画像形成装置におけるプリントジョブにおいては、プリンタドライバに対し、設定されたジョブチケットと共に画像データが投げ込まれてプリントされることが一般的であり、一度設定されたジョブチケットは変更できないため、大量部数を出力している最中に、色味などの画像変動が起きた場合でも修正する術が無く、最初から最後まで同じジョブチケットで出力されることが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
昨今のプリント・オン・ディマンド(POD)と呼ばれる大量部数や大量ジョブを扱う市場では、印刷に変わって、ディジタルプリントを利用したプリント処理がなされるケースが増えている。
【0005】
このような場合、従来のオフィスで用いられていた小部数を扱う画像形成装置とは異なる考え方が必要になってくるが、従来の画像形成装置では例えば、大量ページであっても1ページ目から最終ページまで同じ色味を保証しようという考え方や、印刷業界に見られるような、たとえ調整中のページを捨ててでも、装置が十分に安定した後に得られる調整済み色味での出力結果のみを利用する、という考え方はなかった。
【0006】
例えばプリントジョブにおいては、ドライバ上で設定されたジョブチケットによって、たとえ大量部数であっても1部目から最終部までの全てのプリント作業が、一旦設定されたガンマテーブルに基づいて行われていた。
【0007】
このように、従来の画像形成装置は、PODによる大量のプリントに十分に対応できるものではなく、必ずしも満足のいく出力結果が得られるとは限らなかった。
【0008】
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、大量部数の出力中であっても、プリント動作を止めることなく、画質調整を実行可能とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した問題を解決するための一手法として、本発明は以下の工程を備える。
【0010】
すなわち、ネットワークに接続されるネットワークデバイスを管理し、ネットワーク上のクライアントからの要求に応じて前記ネットワークデバイスへの出力処理を行うネットワークデバイス管理サーバにおいて、前記クライアントからの出力指示情報と出力対象情報を受信し、前記出力指示情報に基づいて前記出力対象情報を調整し、該調整された出力対象情報を前記ネットワークデバイスに向けて出力し、前記出力対象情報の出力中に、前記クライアントからの前記出力指示情報の変更指示を受信すると、該変更指示に基づいて前記出力指示情報を変更することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、ネットワークに接続されるネットワークデバイスを管理し、ネットワーク上のクライアントからの要求に応じてネットワークデバイスへの出力処理を行うと共に、ウェブサーバ機能を有するネットワークデバイス管理サーバにおいて、クライアントからの出力指示情報と出力対象情報を受信し、出力指示情報に基づいて出力対象情報を調整し、該調整された出力対象情報を前記ネットワークデバイスに向けて出力している最中に、クライアントからの出力指示情報の変更指示を受信すると、該変更指示に基づいて出力指示情報を変更するものであり、出力指示情報が変更されると、出力対象情報の出力を該変更後の出力指示情報に基づく調整によるものに切り替えて続行する。
【0012】
ネットワークデバイス管理サーバは、変更前の出力指示情報と変更後の出力指示情報とをそれぞれ保持し、所定のタイミングでこれらを切り替えて出力対象情報の調整を行うものであり、ネットワークデバイスは、ネットワークプリンタである。また、出力対象情報は、クライアントが指定したファイルであり、このファイルは、出力指示情報とともにネットワークデバイス管理サーバが記憶管理するフォルダに一旦保存される。するとネットワーク管理サーバは、ファイルの出力中にフォルダに保存されている出力指示情報を監視し、これが更新されていれば、該ファイルの出力を該更新後の出力指示情報に基づく調整によるものに切り替えて続行する。
【0013】
なお、クライアントからの出力指示情報は、ウェブブラウザ経由で変更可能である。また、出力指示情報は画質調整に関する情報を含み、該画質調整情報に基づいて前記出力対象情報が調整される。また、出力対象となるファイルはページ記述言語により記述され、該ファイルは前記出力指示情報に従って画像データに展開される。
【0014】
また、ネットワークデバイス管理サーバはクライアントからの要求に応じて、出力先となるネットワークデバイスを選択させるためのGUI情報をクライアントが有するブラウザに送信し、該GUI情報を送信した結果、クライアントから要求のあった出力対象情報、及び、選択されたネットワークデバイスを特定する情報を受信して管理し、該管理手段で管理された出力対象情報を、選択されたネットワークデバイスに向けて出力するが、このとき、GUI情報は出力にかかる条件を設定するためのジョブチケットに関する情報を表示する情報を含んでいる。
【0015】
このような本発明は、具体的に願書に添付する図面に示す構成及び処理において、以下の実施形態と対応して実現できる。
【0016】
以下、本発明に係る一実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
<第1実施形態>
●システムの概要説明
図1A及び図1Bは、本実施形態のシステム構成の概念を示す図である。図1Bは比較的な簡単なネットワーク構成を示しており、図1Aは、ネットワークトラフィック及びパフォーマンスを優先するために、図1Bのネットワーク101を、101a,101bの2系統に分割した構成を示している。本実施形態は、これらいずれの構成にも適用可能である。また、図1Aを構成する2系統のネットワークを、以下では、パブリックネットワーク101a、及びプライベートネットワーク101bと呼ぶこととする。
【0018】
以下、図1A及び図1Bに共通する構成には同一番号を付し、両図の構成をまとめて説明する。
【0019】
ドキュメントサーバ102は、ハードウェア上2系統のネットワークインターフェイスカード(Network Interface Card ;NIC)を有しており、一方はパブリックネットワーク101a側につながるNIC111、もう一方はプリンタを有するプライベートネットワーク101b側に接続されたNIC112が存在する。
【0020】
コンピュータ103a,103b及び103cは、ドキュメントサーバ102にジョブを送るクライアントである。図示されていないがクライアントはこれらのほかにも多数接続されている。以下、複数のクライアントを代表してクライアント103と表記する。
【0021】
更にプライベートネットワーク101bには、MFP(Multi Function Peripheral:マルチファンクション周辺機器)105及びプリンタ107が接続されている。MFP105はモノクロでのスキャンやプリント、または低解像度や2値の簡易的なカラースキャンやカラープリントなどを行う。また、図示していないがプライベートネットワーク101b上には上記以外のMFPをはじめ、スキャナ、プリンタあるいはファクシミリ装置等、その他の機器も接続されている。
【0022】
MFP104は高解像度、高階調のフルカラーによるスキャンまたはプリント等を可能とするフルカラーMFPであり、プライベートネットワーク101bに接続してデータの送受を行ってもよいが、データ量が膨大となるためここでは、独立したインターフェイスで複数ビットを同時に送受できるものとし、ドキュメントサーバ102とは、独自のインターフェイスカード113にて接続されている。
【0023】
また、スキャナ106は紙ドキュメントからの画像イメージを取り込む装置であり、図示されるようにネットワークに接続されているものの他に、SCSIインターフェイスを介してコンピュータに直接接続されるものがある。また、スキャナ機能自体がMFP105の一部機能としてサポートされている場合もある。
【0024】
ドキュメントサーバ102は、そのハードウェア構成としてCPUやメモリなどが搭載されたマザーボードと呼ばれる部分にPCIバスと呼ばれるインターフェイスによって前述のNICや専用I/Fカード、あるいは、SCSIカードなどが接続されている。
【0025】
ここで、クライアントコンピュータ103上では、いわゆるDTP(Desk Top Publishing)を実行するアプリケーションソフトウェアを動作させ、各種文書/図形が作成/編集される。クライアントコンピュータ103は作成された文書/図形をページ記述言語(Page Description Language;PDL)に変換し、ネットワーク101aを経由してMFP104や105に送出することで、プリントアウトを行う。
【0026】
MFP104,105はそれぞれ、ドキュメントサーバ102とネットワーク101bまたは専用インターフェイス109を介して情報交換できる通信手段を有しており、MFP104,105の情報や状態をドキュメントサーバ102、あるいは、それを経由してクライアントコンピュータ103側に逐次知らせる仕組みとなっている。更に、ドキュメントサーバ102(あるいはクライアント103)は、その情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアを持っており、MFP104,105はコンピュータ102(あるいはクライアント103)により管理される。
【0027】
●MFP104,105の構成
次に、図2〜図11を用いてMFP104,105の構成について説明する。但し、MFP104とMFP105の違いはフルカラーとモノクロの差であり、色処理以外の部分ではフルカラー機器がモノクロ機器の構成を包含することが多いため、ここではフルカラー機器に絞って説明し、必要に応じて、随時モノクロ機器の説明を加えることとする。
【0028】
MFP104,105は、図2に示す様に、画像読み取りを行うスキャナ部201とその画像データを画像処理するスキャナIP部202、ファクシミリなどに代表される電話回線を利用した画像の送受信を行うFAX部203、更に、ネットワークを利用して画像データや装置情報をやりとりするNIC(Network Interface Card)部204と、フルカラーMFP104との情報交換を行う専用I/F部205がある。そして、MFP104,105の使い方に応じてコア部206で画像信号を一時保存したり、経路を決定したりする。
【0029】
コア部206から出力された画像データは、プリンタIP部207及び、PWM(Pulse Width Moduration)部208を経由して画像形成を行うプリンタ部209に送られる。プリンタ部209でプリントアウトされたシートはフィニッシャ部210へ送り込まれ、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
【0030】
[スキャナ部201の構成]
次に図3を用いて、スキャナ部201の構成を説明する。301は原稿台ガラスであり、読み取られるべき原稿302が置かれる。原稿302は照明ランプ303により照射され、その反射光はミラー304,305,306を経て、レンズ307によりCCD308上に結像される。ミラー304、照明ランプ303を含む第1ミラーユニット310は速度vで移動し、ミラー305、306を含む第2ミラーユニット311は速度v/2で移動することにより、原稿302の全面を走査する。第1ミラーユニット310及び第2ミラーユニット311はモータ309により駆動される。
【0031】
[スキャナIP部202の構成]
まず図4Aを用いて、カラー画像用のMFP104におけるスキャナIP部202について説明する。入力された光学的信号は、CCDセンサ308により電気信号に変換される。このCCDセンサ308はRGB3ラインのカラーセンサであり、R,G,Bそれぞれの画像信号としてA/D変換部401に入力され、ここでゲイン調整、オフセット調整がなされた後、各色信号毎に8ビットのデジタル画像信号R0,G0,B0に変換される。その後、シェーディング補正部402で色ごとに、基準白色板の読み取り信号を用いた周知のシェーディング補正が施される。更に、CCDセンサ308の各色ラインセンサは相互に所定の距離を隔てて配置されているため、ラインディレイ調整回路(ライン補間部)403において、副走査方向の空間的ずれが補正される。
【0032】
次に、入力マスキング部404は、CCDセンサ308のR,G,Bフィルタの分光特性で決まる読取色空間を、NTSCの標準色空間に変換する部分であり、CCDセンサ308の感度特性/照明ランプのスペクトル特性等の諸特性を考慮した装置固有の定数を用いた3×3のマトリックス演算を行い、入力された(R0,G0,B0)信号を標準的な(R,G,B)信号に変換する。
【0033】
更に、輝度/濃度変換部(LOG変換部)405はルックアップテーブル(LUT)RAMにより構成され、RGBの輝度信号がC1,M1,Y1の濃度信号になるように変換される。
【0034】
一方、モノクロ画像用であるMFP105のスキャナIP部202では、図4Bに従って、単色の1ラインCCDセンサ308を用いて、単色によるA/D変換401及び、シェーディング402を行った後、単色の画像データがコア部206に送られる。
【0035】
[FAX部203の構成]
以下、図5を用いて、FAX部203の構成について説明する。まず、受信時には、電話回線を介して入力されてきた画像データをNCU部501で受け取って電圧の変換を行い、モデム部502の中の復調部504でA/D変換及び復調操作を行った後、伸張部506でラスタデータに展開する。一般にファクシミリ装置での圧縮伸張にはランレングス法などが用いられる。ラスタデータに変換された画像は、メモリ部507に一時保管され、画像データに転送エラーがないことを確認後、コア部206へ送られる。
【0036】
次に、送信時には、コア部より入力されたラスタイメージの画像信号に対して、圧縮部505でランレングス法などの圧縮を施し、モデム部502内の変調部503にてD/A変換及び変調操作を行った後、NCU部501を介して電話回線へと送られる。
【0037】
[NIC部204の構成]
図6Aを用いて、NIC部204の構成について説明する。ネットワーク101に対してのインターフェイス機能を果たすのが、このNIC部204であり、例えば10Base−T/100Base−TXなどのEthernet(登録商標)ケーブルなどを利用して外部からの情報を入手したり、外部へ情報を流す役割を果たす。
【0038】
外部より情報を入手する場合は、まず、トランス部601で電圧変換され、LANコントローラ部602に送られる。LANコントローラ部602は、その内部に第1バッファメモリ(不図示)を持っており、その情報が必要な情報か否かを判断した上で、第2バッファメモリ(不図示)に送った後、コア部206に信号を流す。
【0039】
次に、外部に情報を提供する場合には、コア部206より送られてきたデータに対し、LANコントローラ部602で必要な情報を付加して、トランス部601を経由してネットワーク101に接続する。
【0040】
[専用I/F部205の構成]
専用I/F部205は、フルカラーMFP104とのインターフェイス部分であり、CMYKそれぞれ多値ビットがパラレルに送られて、4色×8ビットの画像データと通信線からなる。本実施形態においては、イーサネット(登録商標)ケーブルを利用した送信ではMFP104に見合ったスピードによる出力ができない点と、ネットワークに接続された他のデバイスのパフォーマンスも犠牲になる点から、このような専用のパラレルインターフェイスを用いている。
【0041】
[コア部206の構成]
以下、図6Bを用いて、コア部206の構成について説明する。コア部206のバスセレクタ部611は、MFP104,105の利用における、いわば交通整理の役割を担っている。すなわち、複写機能、ネットワークススキャナ、ネットワークプリンタ、ファクシミリ送信/受信、あるいは、ディスプレイ表示等、MFP104,105における各種機能に応じてバスの切り替えを行う。
【0042】
以下に、各機能を実行するためのバス切り替えパターンを示す。
【0043】
・複写機能:スキャナ201→コア206→プリンタIP207
・ネットワークスキャナ:スキャナ201→コア206→NIC部204
・ネットワークプリンタ:NIC部204→コア206→プリンタIP207
・ファクシミリ送信機能:スキャナ201→コア206→FAX部203
・ファクシミリ受信機能:FAX部203→コア206→プリンタIP207
次に、バスセレクタ部611から出力された画像データは、圧縮部612、ハードディスク(HDD)などの大容量メモリからなるメモリ部613及び、伸張部614を介してプリンタIP部207へ送られる。圧縮部612で用いられる圧縮方式は、JPEG,JBIG,ZIP等の一般的なものを用いればよい。圧縮された画像データは、ジョブ毎に管理され、ファイル名、作成者、作成日時、ファイルサイズなどの付加データと一緒に格納される。
【0044】
更に、ジョブの番号とパスワードを設けて、それらも一緒に格納すれば、パーソナルボックス機能をサポートすることができる。これは、データの一時保存や特定の人にしかプリントアウト(HDDからの読み出し)ができない様にするための機能である。記憶されているジョブに対するプリントアウト指示が行われた場合には、パスワードによる認証を行った後にメモリ部613より呼び出し、画像伸張を行ってラスタイメージに戻して、プリンタIP部207に送られる。
【0045】
[プリンタIP部207の構成]
以下、図7A及び図7Bを用いて、プリンタIP部207の構成について説明する。なお、図7A及び図7Bは、後段のプリンタ209がカラープリンタ及びモノクロプリンタである場合をそれぞれ示す。
【0046】
図7Aの701は出力マスキング/UCR回路部であり、M1,C1,Y1信号をプリンタ209のトナー色であるY,M,C,K信号にマトリクス演算を用いて変換する部分であり、CCDセンサ308で読み込まれたRGB信号に基づいたC1,M1,Y1,K1信号をトナーの分光分布特性に基づいたC,M,Y,K信号に補正して出力する。
【0047】
次に、ガンマ変換部702にて、トナーの色味諸特性を考慮したルックアップテーブル(LUT)RAMを用いて画像出力のためのC,M,Y,Kデータに変換し、空間フィルタ703においてシャープネスまたはスムージング等の空間フィルタ処理が施された後、画像信号はPWM部208へと送られる。
【0048】
一方、図7Bにおいては出力マスキング/UCR回路部を備えず、コア部206より入力された画像信号に対してガンマ変換部702にて直接ガンマ変換を施し、空間フィルタ部703にて空間フィルタ処理を施した後、二値化回路704にて二値化してPWM部208へ送出する。
【0049】
[PWM部208の構成]
図8A及び図8Bを参照してPWM部208の構成を説明する。プリンタIP部207から出力されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に色分解された画像データ(MFP105の場合は、単色となる)は、それぞれのPWM部208を通って画像形成される(カラーの場合には図8Aに示す構成が4色分必要になる)。
【0050】
図8Aにおいて、801は三角波発生部、802は入力されるデジタル画像信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ(D/A変換部)である。三角波発生部801からの信号(図8Bの信号a)及びD/Aコンバータ802からの画像信号(図8Bの信号b)は、コンパレータ803で大小比較されて、図8Bの信号cのような濃度に依存したパルス幅信号となって、レーザ駆動部804に送られる。これによりC,M,Y,Kの各色が、それぞれのレーザ805でレーザビームに変換される。そして、ポリゴンスキャナ913で、各色のレーザビームを走査して、各色の感光ドラム(図9に示す917,921,925,929)に照射される。
【0051】
[プリンタ部209の構成(カラーMFP104の場合)]
図9に、カラープリンタ部の断面構造図を示す。913はポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ805より発光された4本のレーザ光を受ける。その内の1本はミラー914、915、916を経て感光ドラム917を走査露光し、次の1本はミラー918、919、920をへて感光ドラム921を走査露光し、次の1本はミラー922、923、924をへて感光ドラム925を走査露光し、最後の1本はミラー926、927、928をへて感光ドラム929を走査露光する。
【0052】
一方、930はイエロー(Y)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム917上にイエローのトナー像を形成する。931はマゼンタ(M)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム921上にマゼンタのトナー像を形成する。932はシアン(C)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム925上にシアンのトナー像を形成する。933はブラック(K)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム929上にマゼンタのトナー像を形成する。以上4色(Y,M,C,K)のトナー像が搬送されてきたシートに転写されることによって、フルカラーの出力画像を得ることができる。
【0053】
シートカセット934、935および、手差しトレイ936のいずれかより給紙されたシートは、レジストローラ937を経て、転写ベルト938上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム917、921、925、929には各色のトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。各色のトナーが転写されたシートは転写ベルト938より分離されて搬送ベルト939により搬送され、定着器940によってトナーがシートに定着される。定着器940を抜けたシートはフラッパ950により一旦下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ950を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しいページ順となる。
【0054】
なお、4つの感光ドラム917、921、925、929は、距離dをおいて、等間隔に配置されており、搬送ベルト939により、シートは一定速度vで搬送されており、このタイミング同期がなされて、4つの半導体レーザ805は駆動される。
【0055】
また、999はレジストレーションのずれ具合を検知するCCDセンサであり、レジストレーション調整用のマークを読み取り、画像位置を調整するために利用される。
【0056】
[プリンタ部209の構成(モノクロMFP105の場合)]
図10に、モノクロプリンタ部の概観図を示す。1013はポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ805より発光されたレーザ光を受ける。レーザ光はミラー1014、1015、1016をへて感光ドラム1017を走査露光する。1030は黒色のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム1017上にトナー像を形成し、トナー像が搬送されてきたシートに転写されることによって、モノクロの出力画像を得ることができる。
【0057】
シートカセット1034、1035および、手差しトレイ1036のいずれかより給紙されたシートは、レジストローラ1037を経て、転写ベルト1038上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム1017にはトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。トナーが転写されたシートは転写ベルト1038より分離され、定着器1040によってトナーがシートに定着される。定着器1040を抜けたシートはフラッパ1050により一旦下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ1050を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しいページ順となる。
【0058】
1099はレジストレーションのずれ具合を検知するCCDセンサであり、レジストレーション調整用のマークを読み取り、画像位置を調整するために利用される。
【0059】
[フィニッシャ部209の構成]
図11に、フィニッシャ部209の断面構造図を示す。プリンタ部209の定着部940(または、1040)から排出されたシートは、接続されているフィニッシャ部209に入る。フィニッシャ部209は、サンプルトレイ1101及びスタックトレイ1102を備え、ジョブの種類や排出されるシートの枚数に応じて切り替えて排出される。
【0060】
ソート方式には2通りあり、複数のビンを有して各ビンに振り分けるビンソート方式と、後述の電子ソート機能とビン(または、トレイ)を奥手前方向にシフトしてジョブ毎に出力シートを振り分けるシフトソート方式によるソーティングを行うことができる。
【0061】
電子ソート機能はコレートと呼ばれ、前述のコア部206で説明したメモリ部613のような大容量メモリを備えていれば、これを利用してバッファリングしたページ順と排出順を変更する。また、ジョブ毎の振り分けを行うソーティングに対し、ページ毎に仕分けを行うグループ機能も備えている。更に、スタックトレイ1102への排出を行う場合には、排出直前のシートをジョブ毎に蓄えておき、排出時にステープラ1105にてバインドすることも可能である。
【0062】
その他、上記2つのトレイに至るまでに、紙をZ字状に折るためのZ折り機1104、ファイル用の2つ(または3つ)の穴開けを行うパンチャ1106を備え、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理を行う。
【0063】
更に、サドルステッチャ1107は、シートの中央部分を2ヶ所バインドした後に、シートの中央部分をローラに噛ませることによりシートを半折りし、週刊誌やパンフレットのようなブックレットを作成する処理を行う。サドルステッチャ1107で製本されたシートは、不図示のブックレットトレイに排出される。
【0064】
そのほか、図示していないが、製本のためのグルー(糊付け)によるバインドや、あるいはバインド後にバインド側と反対側の端面を揃えるためのトリム(裁断)機能などを加えることも可能である。
【0065】
また、インサータ1103はトレイ1110にセットされたシートをプリンタへ通さずにトレイ1101、1102、1108のいずれかに送るためのものである。これによってフィニッシャ部209に送り込まれるシートとシートの間にインサータ1103にセットされたシートをインサート(中差し)することができる。インサータ1103のトレイ1110には、ユーザにより中差し用シートがフェイスアップの状態でセットされるものとし、ピックアップローラ1111により最上部のシートから順に給送する。従って、インサータ1103からのシートはそのままトレイ1101、1102へ搬送することによりフェイスダウン状態で排出される。また、サドルステッチャ1107へシートを送る際には、一度パンチャ1106側へ送り込んだ後スイッチバックさせて送り込むことによって、フェースの向きを合わせる。
【0066】
次に、トリマ(裁断機)1112について説明する。サドルステッチャ1107においてブックレット(中綴じの小冊子)にされた出力は、このトリマ1112に入ってくる。その際に、まず、ブックレットの出力は、ローラで予め決められた長さ分だけ紙送りされ、カッター部1113にて予め決められた長さだけ切断され、ブックレット内の複数ページ間でばらばらになっていた端部がきれいに揃えられることとなる。そして、ブックレットホールド部1114に格納される。
【0067】
●ネットワーク101
以下、図12を参照して、本実施形態のネットワーク101について説明する。
【0068】
ネットワーク101は、図1に示したような各構成(図12に示す構成101a)がルータ(同1201〜1205)と呼ばれるネットワークを相互に接続する装置を介して接続され、LAN(Local Area Network)と呼ばれる更なるネットワーク(同1206,1207)を構成する。
【0069】
LAN1206は、内部のルータ1201により専用回線1208を介して、別のLAN1207内部のルータ1205に接続される。このようなネットワーク網は幾重にも張り巡らされて、広大な接続形態を構築している。
【0070】
次に、ネットワーク101内を流れるデータについて、図13を参照して説明する。
【0071】
送信元のデバイスA(1300a)内にデータ1301が存在し、そのデータは画像データでも、PDLデータでも、プログラムであっても構わないとする。このデータ1301をネットワーク101を介して受信先のデバイスB(1300b)に転送する場合、まずデータ1301を1302に示す様に細分化し、この分割された各データ1303,1304,1306とうに対して、ヘッダ1305と呼ばれる送り先アドレス(TCP/IPプロトコルを利用した場合には、送り先のIPアドレス)などを付加し、パケット1307として順次ネットワーク101上に送出する。ネットワーク101上のパケット1310のヘッダ1311が、デバイスBのアドレスと一致すると、パケット1310からデータ1312が分離され、デバイスB上でデバイスAと同様のデータ状態に再生される。
【0072】
[プリンタドライバ]
次に図14A乃至14Cを用いて、コンピュータ102(または103)からプリンタドライバによって画像データをプリンタへ送信する工程について説明する。
【0073】
プリンタドライバは、プリント動作を指示するためのGUI(アプリケーション等から印刷指示があった場合に表示される印刷設定用のGUI上で、「プリンタ」に関するプロパティの表示指示を行った場合に表示されるGUI)において、ユーザが所望の設定パラメータを指示することによって、所望の画像イメージをプリンタなどの送信先に送る事を可能とする。
【0074】
図14Aにおいて、1401はプリンタドライバのウィンドウを示し、その中の設定項目として、ターゲットとなる出力先を選択する送信先の選択カラム1402がある。本実施形態では、前述のMFP104あるいは、MFP105が選択対象となる。1403はジョブの中から出力ページを選択するページ設定カラムであり、コンピュータ102(または103)上で動作するアプリケーションソフトで作成された画像イメージのどのページを出力するかを設定する。1404は印刷部数を指定する部数設定カラムであり、カーソル1404をこの位置に移動させ、図示の矢印(スクロールバーの矢印)をクリックすることで、部数を増減することができる。また、1407は送信先選択カラム1402にて選択された送信先デバイスに関する詳細設定を行うためのプロパティキーである。そして、所望の設定が済めば、OKキー1405により印刷を開始する。一方、キャンセルキー1406によって印刷を取りやめることもできる。
【0075】
図14B、14Cは、図14Aにおいてプロパティキー1407をクリックした際に表示されるGUI例を示す図である。このGUIには、「Paper」,「Graphics」,「Device Options」,「PDL」などのタブがあり、それらをクリックするごとに設定対象となる項目が異なる。図14Bは「Paper」タブ1411が選択された例を示しており、ここでは用紙サイズ1415、面つけレイアウト1416、用紙の向き1417、あるいは給紙段1418、などの設定が行える。また、図14Cは「Device Options」タブ1413が選ばれた例であり、そのデバイス固有の設定情報、例えばステープルなどのフィニッシングの設定や、プリンタIP部207内のガンマ変換部702や空間フィルタ部703のパラメータ変更するなど、画像処理関連のより細かい調整を行うことが可能となる。具体的には、機能種別1431とその設定値1432をそれぞれ所望の値に設定する。なお、1433は設定値を初期値に戻すためのデフォルトキーである。
【0076】
また、図示されていないが、「Graphics」タブ1412の選択によって解像度やハーフトーン設定が可能であり、「PDL」タブ1414ではPDLの出力形式などが選択できる。
【0077】
●ドキュメントサーバ102
次に、本実施形態におけるドキュメントサーバ102の構成について図15を用いて説明する。なお、図15に示すハードウェア構成は一例に過ぎず、様々な接続方法や、様々なインターフェイスを有した構成が一般に考えられる。
【0078】
図15において、点線で囲まれた部分がマザーボード1500と呼ばれる基板であり、この基板上に、以下に説明する機能が搭載されている。
【0079】
1501と1502は、ドキュメントサーバ102のソフトウェアを制御するCPUであり、CPUバス1521を経由して二次キャッシュメモリ1503と接続され、更にノースブリッジ1504、サウスブリッジ1505と呼ばれるLSIによって、マザーボード上の様々なバスの制御を行っている。ノースブリッジ1504とサウスブリッジ1505のデータのやり取りには、SDRAM1506が使用されている。
【0080】
ノースブリッジ1504は、高速PCI(Peripheral Component Interconnect)バス(32ビット/66MHz)1522を備え、SCSIコントローラ及びSCSIインターフェイス114を介してSCSIバス1524によってHDD(Hard Disk Drive)1507に接続され、大容量のデータのアクセスを可能にしている。なお、一般にHDD1507としては後述のIDE(Integrated Disk Electronics)バス対応のものもある。また、高速PCIバス1522はビデオデータを直接プリンタに送るようなタイプのプリンタを接続する際にも用いることができ、必要に応じて、ビデオインターフェイスカード113aや113bが接続され、カラープリンタとのインターフェイスなどに有効である。更に、ノースブリッジ1504には、ディスプレイ1509を表示させるためのグラフィックコントローラ1508もAGPバス1526によって接続されている。
【0081】
サウスブリッジ1505側は、一般のPCIバス(32ビット/33MHz)1523が接続されており、Ethernet(登録商標)などのNIC(Network Interface Card)111,112が接続される。図中に2枚のNICが接続されているのは、図1Aのように2系統のネットワークを有する場合であり、図1Bのような1系統の場合には、1枚でも構わない。また、サウスブリッジ1505には、IDEバス1525によりCD−ROMドライブまたは、読み書き可能なCD−R/RWドライブ1510が接続され、本ドキュメントサーバ102のインストール時や、大量データのアーカイブ(データ保存)時に使用される。その他、USBポート1511や、スーパーI/O部1512を経由してキーボード1513やマウス1514あるいは、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ1515が接続され、データの入出力を行うことができる。
【0082】
次に、図16を用いてドキュメントサーバ102内のデータフローを説明する。これらのフローは上述のCPUによって制御され、必要に応じてSDRAM1506やHDD1507が利用される。なお、同図は、ドキュメントサーバ102に電源が投入され、HDD1507に格納されているサーバOS及び本実施形態のドキュメントサーバとして機能するプログラムがRAM1506にロードされた後に、実行される。
【0083】
まず、NIC111やSCSI114から入力されたジョブは、入力デバイス制御部1601よりサーバ内に入り、様々なクライアントアプリケーションと連結することにおいてその役割を果たす。なお、入力としてPDLデータとJCL(Job Control Language)データを受け付ける。これらのデータはプリンタとサーバに関する状態情報として様々なクライアントに対応しており、このモジュールの出力として、適切なPDLとJCLの構成要素すべてが結合される。
【0084】
次に、入力ジョブ制御部1602において、ジョブの要求されたリストを管理し、サーバに提出される個々のジョブにアクセスするために、ジョブリストを作成する。更にこのモジュールは、ジョブのルートを決めるジョブルーティング、分割してRIPするか否かを司るジョブスプリット、そしてジョブの順序を決めるジョブスケジューリングの3つの機能を有する。
【0085】
ラスタライズ処理(RIP)部1603は、例えば1603−a,1603−b,1603−cの複数個が存在し、必要に応じて更に増やすことも可能であるが、ここでは総称して1603と記載する。RIPモジュール1603は様々なジョブのPDLをRIP処理して、適切なサイズと解像度のビットマップを作成する。このRIP処理としては、PostScript(米国Adobe社の商標登録、以下PS)をはじめ、PCL,TIFF,JPEG,PDFなど様々なフォーマットのラスタライズ処理が可能である。
【0086】
データ変換部1604では、RIPによって作り出されるビットマップイメージを圧縮したり、フォーマット変換を施す役割を果たし、それぞれのプリンタにマッチした最適な画像イメージタイプを選び出す。例えば、ジョブをページ単位で扱いたい場合には、TIFFやJPEGなどをRIP部1603でラスタライズした後のビットマップデータにPDFヘッダを付けて、PDFデータとして編集するなどの処理を行う。
【0087】
出力ジョブ制御部1605は、ジョブのページイメージについて、それらがコマンド設定に基づいてどう扱われるのかを管理する。ページイメージはプリンタで印刷されたり、HDD1507にセーブされる。印刷後のジョブをHDD1507に残すか否かは選択可能であり、セーブされた場合には、再呼び出しすることもできる。このモジュールは、HDD1507とSDRAM1506との相互作用によって管理される。
【0088】
出力デバイス制御部1606は、どのデバイスに出力するか、またどのデバイスをクラスタリング(複数台接続して一斉にプリントすること)するかを司り、選択されたデバイスのインターフェイスカード112または113に送られる。このモジュールはまた、デバイス104や105の状態監視と装置状況をドキュメントサーバ102に伝える役割も果たしている。
【0089】
[ページ記述言語(Page Description Language:PDL)]
以下、PDLデータとRIP部1603について説明する。
【0090】
PS言語に代表されるPDLは、以下の3要素に分類される。
【0091】
(a)文字コードによる画像記述
(b)図形コードによる画像記述
(c)ラスタ画像データによる画像記述
すなわちPDLは、上記の要素を組み合わせで構成された画像を記述する言語であり、それで記述されたデータをPDLデータと呼ぶ。
【0092】
図17は、図16に示したRIP部1603の内部処理を説明する図である。各RIP部1603は、PDLの翻訳を行うインタプリタ部1701と、PDLの色描写を行うレンダリング部1702に大きく分けることができる。
【0093】
インタプリタ部1701は、図18Aに示すようなPDLの記述を、図18Bに示す図形として解釈する機能を有する。
【0094】
図18Aに示す文字情報R1801において、L1811は文字の色を指定する記述であり、カッコ内は順にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの濃度を表わし、濃度の最小値は0.0、最大値は1.0である。L1811はすなわち、文字を黒にすることを指定する例を示している。次にL1812は、変数「String1」に文字列「ABC」を代入している。次にL1813は、第1、第2パラメータが文字列をレイアウトする用紙上の開始位置座標のx座標とy座標を示し、第3パラメータが文字の大きさ、第4パラメータが文字の間隔、第5パラメータがレイアウトすべき文字列、をそれぞれ示している。L1813ではすなわち、座標(0.0,0.0)の位置から、大きさ0.2、間隔0.3で文字列「ABC」をレイアウトする、という指示を示す。
【0095】
また、図形情報R1802の記述例では、L1821はL1811と同様、線の色を指定しており、ここではシアンが指定されている。L1822では線を引くことが指定されており、第1、第2パラメータが線の始端座標、第3、第4パラメータが終端座標のそれぞれ、x、y座標を示す。また、第5パラメータは線の太さを示す。
【0096】
また、ラスタ画像情報R1803の記述例では、L1831でラスタ画像を変数「image1」に代入している。ここで、第1パラメータはラスタ画像の画像タイプ及び色成分数を表わし、第2パラメータは1色成分あたりのビット数、第3、第4パラメータはラスタ画像のx、y方向の画像サイズを表わし、第5パラメータ以降が、ラスタ画像データである。ラスタ画像データの個数は、1画素を構成する色成分数、及び、x方向、y方向の画像サイズの積となる。L1831では、CMYK画像は4つの色成分から構成されるため、ラスタ画像データの個数は(4×5×5=)100個となる。次にL1832は、座標(0.0,0.5)の位置から、0.5×0.5の大きさにimage1をレイアウトすることを示している。
【0097】
図18Bは、1ページ内で上記3つの画像記述を解釈して、ラスタ画像データに展開した様子を示したものであり、R1801,R1802,R1803はそれぞれ図18AのPDLデータに対応している。これらのラスタ画像データは、実際にはC、M、Y、Kの色成分毎にSDRAM1506(あるいはHDD1507)に展開されており、例えばR1801の部分は、各CMYKのSDRAM1506にC=0,M=0,Y=0,K=255が書かれており、R1802の部分はC=255,M=0,Y=0,K=0が書き込まれることになる。
【0098】
ドキュメントサーバ102内においては、クライアント103(あるいは、ドキュメントサーバ102自身)から送られてきたPDLデータは、PDLデータのままか、上記のようにラスタ画像に展開された形で、SDRAM1506(あるいはHDD1507)に書き込まれ、必要に応じて保存されている。
【0099】
次に、図17に戻って、レンダリング部1702について説明する。インタプリタ部1701から出力された画像データには、グレースケール,RGB,CMYKのほか様々な色空間のものがあり、その他の色空間の場合には、CRD(Color Rendering Dictionary)部1703にて一度CMYK空間に変換される。
【0100】
そしてCMYKデータについては、オーバープリント検知部1704においてPDL言語における画像の重ね合わせ状況がテストされる。すなわち、通常PDLでは、各パーツを重ね合わせた場合、上書きされたパーツの色が最終的に描写されるが、Adobe社のPhotoshopやIllustlatorに代表されるアプリケーションにおけるオーバープリント機能では、下地の色を残したまま上の色を混色させる。
【0101】
黒検知部/黒補正部1705では、ユーザが設定するジョブチケットにおいて、純粋なブラックとプロセスブラック(CMYまたはCMYK混色による黒)の選択や、網点上の黒文字や黒細線を強制的にブラック100%で打つ機能の設定に応じて、CMYKの各値を変化させる。
【0102】
カラーマッチング部1706では図19に示す様に、入力されたRGBまたはCMYKデータに対して、CMM部1904においてICCプロファイルによる色調整が行われる。
【0103】
ICCプロファイルは、図20に示すように、ソースプロファイル1905とプリンタプロファイル1906に大別され、ソースプロファイル1905は、RGB(またはCMYK)データを、規格化されたL*a*b*空間に一旦変換し、このL*a*b*データを、ターゲットとなるプリンタに適したCMYK空間上のデータに再度変換する。
【0104】
ソースプロファイル1905はRGBプロファイルとCMYKプロファイルからなっており、入力画像がRGB系画像(Microsoft社のアプリケーションソフトやJPEG、TIFF画像など)の場合は、RGBプロファイルが選択され、CMYK系画像(Adobe社のPhotoshopやIllustlatorの一部データなど)の場合にはCMYKプロファイルが選択される。
【0105】
また、プリンタプロファイル1906は、各プリンタごとの色特性に合わせて作られており、RGB系画像の場合は、Perceptual(色味優先)やSaturation(鮮やかさ優先)を選択するのが好ましく、CMYK系画像の場合は、Colorimetric(色差最小)を選んで最適画像を出力することが多い。
【0106】
ICCプロファイルは一般にルックアップテーブル形式で作られており、ソースプロファイル1905では、RGB(またはCMYK)データが入力されると一意にL*a*b*データに変換され、プリンタプロファイルでは、L*a*b*データがCMYKデータに変換される。
【0107】
図17に戻り、オーバープリント制御部1707では、上述したオーバープリント検知部1704でのテスト結果を受けて、必要に応じてオーバープリント処理を行う。そしてトナーリダクション部1708では、トナーの載り量が多すぎてプリンタにダメージを与える恐れがある場合に、それを制限する。
【0108】
以上の処理を行った後、画像データはビットマップデータ1709としてSDRAM1506(またはHDD1507)に一旦書き込まれ、プリント処理が起動されると、ガンマ補正部1710において各色の出力特性が補正された後、プリントアウトされる。
【0109】
ガンマ補正部1710には、図21Aに示すようなリニアなガンマ曲線がデフォルトで用意されており、プリンタ特性に応じてテーブルを用意する。例えば、MFP104aの出力特性Gpが図21Bに示す値であった場合、その逆関数Ga(図21C)をガンマテーブルとして掛け合わせることによって、出力特性が図21Aのようなリニア値に修正される。また、一般的な業務用印刷のような出力特性Gb(図21D)を得たい場合には、GaxGbによる値のテーブルを掛け合わせれば良い。なお、これらのガンマテーブルを作成するために、MFP104aのスキャナ部や濃度計などを利用した、後述するキャリブレーション機能も一般に知られている。
【0110】
●ウェブブラウザ
以下、本実施形態でのウェブブラウザによる操作について説明する。
【0111】
ドキュメントサーバ102上では、Microsoft社のIIS(Internet Information Server)に代表されるウェブサーバプログラムも同時に動作しており、クライアント103(あるいは102自身)からのhttpプロトコルによる呼びかけに対して、現在のドキュメントサーバ102の状態あるいは、周辺デバイスの情報などを知らせることができる。
【0112】
図22Aは、サーバ102内に設けられたウェブサービスのメイン画面であり、サーバのIPアドレス(ここでは例えば、192.168.100.11である。DNSがサポートされている環境ならばサーバ名称でも構わない)をURLアドレス部に入力すると、このサービス画面が読み込まれるように予め設定されている。
【0113】
このサービスツールは、「ジョブステータス」、「デバイスステータス」、「ジョブサブミット」、「スキャンニング」、「コンフィギュレーション」、及び、本サービスのマニュアルが入っている「ヘルプ」の各タブ(2701〜2706)で構成されている。以下、これら各タブ選択時の操作について説明する。
【0114】
[ジョブステータス]
図22Aに示されるように「ジョブステータス」タブ2701は、デバイス表示部2707、アクティブジョブのジョブステータス表示部2708,2709と、ジョブ履歴の表示部2710,2711から構成されており、表示部2709と2711については全てを表示しきれないため、必要に応じてジョブステータス表示キー2708を押すと全アクティブジョブが表示され、ジョブ履歴表示キー2710を押すと全ジョブ履歴が参照できるようになっている。以下、これら各表示部の詳細を、図22B、図22C、図22Dを用いて説明する。
【0115】
まず、デバイス表示部2707は図22Bに示すように、ネットワーク上のMFP等のデバイス名称2721〜2724と、デバイスアイコン2725〜2728(ステータスに応じてアイコンが2727や2728のように変化する)が表示され、さらに文字によっても、各デバイスのステータス2729〜2732が表示される。
【0116】
ジョブステータス表示部2709では、サーバ内の各ジョブの状態(ステータス)をモニタでき、「Spooling」(RIP前のデータを受信中)、「Ripping」(RIP中)、「Wait to Print」(Print待機中)あるいは、「Printing」(Print中)として表現される。また、予めジョブ投入時にサーバ内部で待機を指示されているジョブに関しては、RIPされる前の状態で「Hold」として保持されている。デバイスにエラーやジャムが生じた場合にはその旨が表示され、ユーザに知らせる。そしてプリント終了後のジョブ情報は、ジョブ履歴(フィニッシュドジョブ)表示部2711に渡される。各ネットワークデバイスのステータスは、所定期間毎にサーバが問い合わせる、及び/又は、各ネットワークデバイスが自身のステータスに変化があった際にサーバに通知する。
【0117】
ジョブ履歴表示部2711ではジョブの履歴が表示され、ジョブが正常終了した場合には「Printed」、途中キャンセル時には「Canceled」が示される。
【0118】
実行中のジョブ情報を表示するジョブステータス表示部2709においては、図22Cに示されるように、ジョブ名2742、ターゲットプリンタ2743、ジョブステータス2744、ジョブプライオリティ2745、ジョブID2746、クライアント名2747の他、ジョブのページ数2748、部数2749、紙サイズ2750、あるいは、クライアントからオペレータへの要望事項などを記述しておくコメント欄2751などが表示される。さらに、これら各ジョブに対して、ある特権を与えられた者(管理者等)のみが制御可能であるコントロールキー2741が表示される。具体的には、ジョブのキャンセルキー2752、ジョブの一時停止(ジョブのポーズまたは、ホールド)キー2753、ジョブの再開(ポーズジョブまたは、ホールドジョブのリリース)キー2754などがある。
【0119】
同様にジョブ履歴表示部2711においても、図22Dに示されるように、ジョブ名2762、ターゲットプリンタ2763、ジョブステータス2764、ジョブID2766、クライアント名2767の他、ジョブのページ数2768、部数2769、紙サイズ2770、あるいは、クライアントからのオペレータへの要望事項などを記述しておくコメント欄2771などが表示される。さらに、これら各ジョブに対して、ある特権を与えられた者(管理者等)のみが制御可能なコントロールキー2761が表示される。具体的には、ジョブのアーカイブ(ジョブをネットワーク上の別の場所に保管しておく機能)キー2772、ジョブの削除(ジョブのデリート)キー2773、ジョブの再プリント(リプリントジョブ)キー2774などがある。これらの指示に基づいて、オペレータはサーバを扱うことができる。
【0120】
[デバイスステータス]
以下、「デバイスステータス」タブ2702選択時における表示について、図23を参照して説明する。
【0121】
MFP104,105あるいはプリンタ107内のネットワークインターフェース部分には、MIB(Management Information Base)と呼ばれる標準化されたデータベースが構築されており、SNMP(Simple Network Management Protocol)というネットワーク管理プロトコルを介してネットワーク上のコンピュータと通信し、MFP104,105をはじめネットワークに接続されたデバイスの状態を必要な情報と交換することが可能である。例えば、MFP104,105の装備情報としてどんな機能を有するフィニッシャ210が接続されているかを検知したり、ステータス情報として現在エラーやジャムが起きていないか、プリント中かアイドル中かなど検知したり、MFP104,105の装備情報、装置の状態、ネットワークの設定、ジョブの経緯、使用状況の管理、制御等、あらゆる静的情報を入手することができる。ドキュメントサーバ102は、このMIBを利用して、MFP等のステータスを随時取り込み、それをHTMLファイルとして更新することで、クライアントからは常にその状態を閲覧することができる。
【0122】
図23に示されるように「デバイスステータス」タブ2702によれば、サーバが管理するデバイス内の装備された紙サイズやその補充状況(各用紙スタッカもしくはカセット2801〜2806の用紙残量)を確認したり、各デバイスに装備されたフィニッシャなどのアクセサリ状況(2807)を予め確認したりすることが可能である。ただし、用紙残量はセンサによって検出されるため、記録紙1枚の精度による検出は困難であり、検出の最小単位を例えば10枚程度であるとするが、用紙無し状態は確実に検出できる。
【0123】
[ジョブサブミット]
次に、図24Aを用いて、「ジョブサブミット」タブ2703選択時について説明する。
【0124】
ジョブサブミット機能の利用方法は、上述したプリントドライバと同様であるが、これはクライアント103上のファイルをアプリケーションで開かずに(アプリケーション上で印刷指示しないで)、直接ドキュメントサーバ102に投げ込む、すなわち、印刷対象の文書ファイルに以下に示す付加情報を付随させて転送又はコピーするためのものである。
【0125】
通常、プリントドライバは2つの役割を持っており、その一つは、クライアント103上のアプリケーションでデータを立ち上げて、そのデータをPS(或いはPCL)などのPDLデータに変換する役割であり、もう一つは、ドキュメントサーバ102(あるいは、プリンタ)にその変換されたデータを投げ込む役割である。これは、従来型のRIP処理が1種類のRIP処理にしか対応できなかったためである。
【0126】
このようなプリンタドライバに対してジョブサブミットは、役割的には、GUIを用いてジョブチケットと共にジョブを投げ込む処理のみを行うのであるが、PSのみでなく様々なフォーマット(たとえば、PDFやTIFF,JPEGフォーマット等)のデータを同一のソフトウェアRIPモジュールでRIP処理可能なものが登場したり、ドキュメントサーバ102内に複数種類のソフトウェアRIPモジュール(例えば、PSとPCL)を有していて、データに応じてそのRIPモジュールを切り替えて使用できたりと、1種類のPDLのみでなく、上記各種フォーマットや様々なPDLデータを直接ドキュメントサーバ102に送付した場合でも、従来の単一のPDLデータ同様にRIP処理を行い、ビットマップデータに展開する。
【0127】
また、仮にMFP104またはMFP105のインターフェイスの都合で、ビットマップデータでなくPSデータのみを扱うタイプのRIP処理機能付きのプリンタに対しては、ドキュメントサーバ102は上記RIP処理にてビットマップデータに展開後、そのデータをJBIGやG4(CCITT)にて画像圧縮した後、該圧縮データにPS等のヘッダ(PSデータである旨を示す情報)を付して出力する。このようにジョブサブミット機能によれば、様々なプリンタによる各種フォーマットデータのプリントを実現することができる。
【0128】
図24Aに示すように、ジョブサブミットで付加する設定項目として、ターゲットとなる出力先を選択する送信先選択カラム2901がある。一般的には前述のMFP104,105あるいはプリンタ107が選択されるが、後述するクラスタプリンタを設定することも可能である。また、2911はファイルを選択するカラムであり、直接ファイル名をディレクトリと一緒に指示しても良いが、一般的にはその右のブラウズボタンにより、サーバ自身のコンピュータ(あるいはネットワーク内)にあるジョブファイルを選択する。
【0129】
かかる設定を行い、プリントキー2907をクリックすると、設定された内容と指定されたファイルがドキュメントサーバ102に転送され、印刷ジョブとして追加(キューイング)されることになる。
【0130】
以下、ジョブチケット呼び出しキー2912による設定内容について説明する。
【0131】
ジョブチケットは、ジョブのイメージデータ以外の設定項目をまとめてあるファイルを意味する。それぞれのジョブチケットの詳細設定項目は、例えば本実施形態では以下の図24A〜図24Eに示すようにいくつかに分類されており、様々な設定が可能となっている。
【0132】
1.一般設定:(図24A:2921)
部数、紙サイズ、給紙段、メディアタイプ、両面の有無など
2.ジョブ制御:(図24B:2922)
ジョブの優先順位、ジョブセーブの有無など
3.フィニッシング:(図24C:2923)
ステープル、パンチ、ブックレットなど
4.画像処理設定:(図24D:2924)
シャープネス、ブライトネス、トナーリダクション設定など
5.カラー設定:(図24E:2925)
ガンマ変換テーブルの設定、ICCプロファイルの設定など
ジョブチケットはそれぞれのデバイスに固有の設定項目があるばかりでなく、予め用意しておけば操作がスムーズに進むという利点があるため、本実施形態では、図24Aにおいてジョブチケットの呼び出しキー2912の他にキー2913として示されるように、任意に設定したジョブチケットを再使用するために保存しておくセーブキー、及び、新しく名前を付けて保存できるセーブアズキー、そしてジョブチケットを削除するデリートキーを備える。また、ジョブチケットをデフォルトの状態に戻せるようにジョブチケットのリセットキー2908が用意されている。
【0133】
次に、ジョブチケットの各設定項目について詳細に説明する。図24Aの表示画面においてフィニッシングキー2904をクリックすると、図24Cに示すGUIが表示される。ここで、たとえば、ステープル(stapling)の設定カラムには、OnとOffが用意されており、Onに設定すればジョブがステープルされて出力され、Offに設定すればそのまま出力される。ただし、ステープル機能を有しないプリンタが選択された場合には、この項目そのものが表示されなかったり、On選択ができないように制御される。また、デフォルトの設定項目として選択頻度の高い方が予め用意されているが、ユーザ設定がそれと異なる場合にはジョブチケットを登録しておけば、ユーザ自身のデフォルトとして現れる。
【0134】
また、ここで設定される項目は、一般設定やフィニッシング機能だけでなく、例えば図24Aにおいてジョブ制御(Job Management)キー2903をクリックすると、一般設定部2921の位置に図24Bのに示すジョブ制御設定部2922が表示され、ジョブ制御用の設定が可能になる。同様に、画像処理(Image Quality)キー2905をクリックすると図24Dの画像処理設定部2924が、、カラー(Color)キー2906をクリックすると図24Eのカラー設定部2925が表示され、それぞれのパラメータやプリンタの機能の選択変更が可能となっている。
【0135】
そして所望の設定が済み、図24Aにおけるプリントキー2907をクリックすると、ファイル選択部2911で設定された印刷対象のファイルとジョブチケットが設定されていれば、その設定された内容がドキュメントサーバ102に転送される。
【0136】
これらのジョブチケット内の各設定項目には、プリントドライバのPPDファイル内のUIコンストレインツに相当する制約事項を設けることができる。ここでUIコンストレインツとは、GUIによる禁止設定の回避であり、例えば、OHPシートへの両面コピーをユーザが誤って設定することを回避する、あるいは、ステープルソータ付きのプリンタの場合、グループソート(ソートビン毎に同ページを出力する出力方式)でステープルを行うことをGUI上で予め防ぐためのものである。また、プリンタ側にダメージを与えるような設定の組み合わせを防ぐ場合もある。例えば、一般にA5/Statementサイズ以下の小さな紙に両面設定を行うと、紙パスが小さい紙に耐えられるように設計されていない場合には紙ジャムを起こしやすい。このような作業を繰り返すとプリンタ側にダメージを与えかねないため、ユーザがそのような設定を行った場合に、これを禁止して防ぐことができる。
【0137】
しかしながら、PPD中のUIコンストレインツでは、一般に2次元(2機能の組み合わせ)に対する禁止は可能であるが、3次元以上(3機能以上の複雑な組み合わせ)の場合には、この禁止が難しかった。しかしながら、ジョブサブミットページはHTML(Hyper Text Markup Language)にて記述されているため、3次元以上の組み合わせであっても制約をつけることは容易である。また、PPDにて提供される一般的なドライバ(例えば、Microsoft社製Windows(登録商標)95, 98, Me用ドライバやAdobe社製ドライバ)の場合、PPDのサイズ容量には予め制限が設けられていることが多く、これらを超えてPPDを作成してしまうと、UIコンストレインツの一部の機能に制限が掛けられなかったが、HTML記述ならば特にサイズ制限もないことも利点として挙げられる。
【0138】
ここで、本実施形態におけるクラスタプリントについて説明する。図25に、クラスタプリント用のジョブサブミットのGUI例を示す。同図の送信先選択カラム2901にてクラスタプリント(MFP104&MFP105によるページスプリット)が設定されると、ウェブサーバ内に予め登録されているMFP104とMFP105の両方のジョブチケットをそれぞれ呼び出すことが可能であり、同図の2902〜2906をクリックしてそれぞれのジョブチケットを呼び出し、MFP104とMFP105の各ジョブチケットの設定を選択してプリント起動をかけることによって、クラスタプリントが実行される。
【0139】
なお、本実施形態においては説明を簡単にするために、異なる2タイプのMFPへのクラスタプリントを例として、以下のフローやGUIを説明するが、3台以上への対応や、同一タイプの複数台のMFPを対応させる場合にも、同様な方法で対応可能であることは言うまでもない。ただし、同一タイプのプリンタであれば共通のジョブチケットを選択することが多いので、1つのジョブチケット指定によって複数台のプリンタに同様のジョブチケットが指定されたものと見なしても良い。
【0140】
本実施形態における印刷処理は、通常のアプリケーションからの印刷指示によって行われる場合と、上記のジョブサブミットによって行われる場合がある。いずれの場合にも、ドキュメントサーバ102におけるホットフォルダにそのデータがファイルとして格納され、印刷待ちとして管理されることになる。各印刷データファイルは、どのプリンタで印刷するのかを示す情報がクライアントから要求されているので、それを用いて実際に印刷データを出力するプリンタが決定されることになる。そこで、実際に印刷処理が実行段階になった場合の、ドキュメントサーバ102における処理を、図26Aのフローチャートに従って説明する。
【0141】
まずステップS3101で、印刷対象となったデータファイル及びサブミットされた設定情報を読出し、そのジョブを判断する。ここでジョブの判断とは、設定情報中に、単独のプリンタ名が設定されているか、或いは、後述の登録したプリンタグループ名(ジョブクラスタモードとして登録された複数のプリンタによるグループ名、部数クラスタモードとして登録された複数のプリンタによるグループ名、ページクラスタモードとして登録された複数のプリンタによるグループ名)で記述されているのかを判断する。具体的には、ジョブを送る際に、データファイルとジョブチケットファイルの2つのファイル(あるいは、これら2つを一体化させた1つのファイルの場合もある)をクライアント103からドキュメントサーバ102に送るのであるが、前者は、既に説明したようにPSデータをはじめとする様々なデータファイルであり、後者は、図27Aまたは図27Bに示されるようなテキスト形式のファイルで、出力に関する様々な情報が記載された形で発行される。
【0142】
ここで例えば図27Aにおいて、3201はジョブ名を表し、上記データファイルとリンクしている。3202は出力先とリンクしており、これに基づいてステップS3101でジョブ判断が行われる。また、3203はRIPやプリンタの情報が記述されており、これらに基づいてRIPが行われる。3204は図24A〜図24Eで設定された設定情報を示し、RIPやプリントの際に必要となる。なお、図27Bの各内容については、図27Aとほぼ同様であるため、説明を省略する。
【0143】
図26Aに戻り、ステップS3101でジョブが単独のプリンタ名であると判断された場合にはステップS3102に進み、そのデータファイル(クライアントのプリンタドライバが出力してきた例えばPSデータ、或いはジョブサブミットとして転送されてきた画像データファイル)をRIP処理し、指定されたプリンタに向けて出力する。
【0144】
また、ジョブがプリンタグループ名(例えば、図25に示す「MFP104&105_PageSplit」等)である場合には、ステップS3103乃至3105のいずれかに進むことになる。ステップS3103乃至3105は、先に説明した各クラスタの意味から容易に類推できるが、以下、部数クラスタモードとして登録されたプリンタグループ名が指定された場合の、ステップS3104の処理について図26Bのフローチャートに従って説明する。
【0145】
まずステップS3121において、設定情報中の部数を部数クラスタモードグループとして登録されたプリンタ数で除算することによって、1台のプリンタに割り当てる部数を算出するが、余りが出る場合には、いくつかのプリンタに多めに配布することもある。また、予め最低部数(あるいはページ数)を設定しておき、割り当て部数がそれ以下となる場合には、予め設定された優先順位に従って出力プリンタを選択することも可能である。
【0146】
次いでステップS3122において、ページ番号をあらわす変数iを「1」で初期化し、ステップS3123に進む。そしてステップS3123において、先に決定した各プリンタで印刷する部数を、それぞれのプリンタに向けてPDL形式のデータで通知し、ステップS3124で、iページのRIP処理済みデータデータをそれぞれのプリンタに出力する。この後、印刷要求のあった全ページについての印刷が完了したか否かを判断し、完了していなければステップS3126に進んで変数iをインクリメントし、ステップS3123に戻る。
【0147】
なお、図26Bに示す処理を行った場合、結果的にそれぞれのプリンタに1,1,1,...2,2,2,...の順に印刷されるが、これを1,2,3,...,1,2,3,...と印刷させるようにしても構わないことはもちろんである。
【0148】
[スキャンニング]
次に、図28Aを用いて、スキャン動作を司る「スキャニング」タブ2704選択時のブラウザ表示例について説明する。
【0149】
図28Aにおいて、3301に利用可能なスキャナの状態が表示される。3302はスキャンニングキーであり、後述するスキャナドライバの呼び出しを指示する。3303はクイックコピーキーであり、スキャン動作後に連続して、予め指定されたプリンタへのプリントを指示する。クイックコピー動作によりすなわち、ネットワーク上に別々に存在するスキャナ及びプリンタの任意の組み合わせによる仮想複写機が実現される。なお、クイックコピー用のプリンタは、プリンタ選択部3304にて予め設定でき、同時に、デフォルト紙サイズ選択部3305にてデフォルトの紙サイズを、解像度選択部3306にて解像度を、ハーフトーンモード選択部3307にてハーフトーンモードを設定しておくことができる。
【0150】
以下、スキャナドライバの機能について説明する。上述したように、スキャニングキー3301がクリックされると、スキャナドライバが起動する。図28Bは、コンピュータ102(または103)上にて、スキャン動作を指示するためのスキャナドライバのGUI例を示したものであり、このGUIから指示することによって、ユーザは所望の設定パラメータを指定して、所望の画像イメージをデータ化することができる。
【0151】
図28Bにおいて、3321はスキャナドライバのウィンドウであり、その中の設定項目として、3322はターゲットとなる送信元を選択するソースデバイス選択カラムである。一般的には前述のスキャナ201のようなものであるが、メモリから画像を読み出したり、あるいは、デジタルカメラ等の撮像装置からの入力であっても構わない。
【0152】
3323は選択されたソースデバイスに関する詳細設定を行うためのボタンであり、これをクリックすると別画面にてそのデバイス固有の設定情報を入力し、特殊な画像処理(例えば、文字モード/写真モード)を選択して、それに合った処理モードによる画像入力が可能となる。
【0153】
3324はスキャン方法の選択を行うカラムであり、フラットベッドかADF(Auto Document Feeder)からの取り込みを選択できる。3325は原稿の読み取り面を指示する部分であり、片面原稿か両面原稿かを指示できる。また、3326でイメージサイズが選択でき、3327で解像度が入力できる。3328ではハーフトーンモードが選択でき、単純2値、ディザ法、誤差拡散、あるいは多値(8ビット)などが選択可能である。
【0154】
さらに、3329と3330は二者択一でADF使用時に全ページスキャンか指定ページのみスキャンかを設定できる。また、3331〜3333は画像エリアのサイズを決める部分であり、それぞれ単位と縦横の長さを入力する。
【0155】
これらの指定を行った後、プリスキャンキー3336を押すと、コンピュータ102(または103)より、ソースデバイス選択カラム3322で選択されたデバイスに指示要求を発行し、画像入力を開始する。ここでは、プリスキャンであるため実際の解像度より粗く画像読み取りが行われ、得られた画像はプレビュー画像3334として表示部3335に表示される。表示に当たっては、先ほどの画像エリアの単位3331に従ってスケール表示される。
【0156】
ここで、プレビュー画像でOKと判断した場合には、3337のスキャンキーをクリックすることにより、スキャン動作を開始する。開始に当たっては、スキャンファイルを保存するためのファイル名とディレクトリィ名を入力するダイアログが現れ、入力後、OKキーを押すとスキャン画像が保存される。プレビュー画像がNGの場合には、再度プリスキャンを行って確かめ、キャンセルの場合には、キャンセルキー3338をクリックする。
【0157】
[コンフィギュレーション]
次に、図29Aを用いて、「コンフィギュレーション」タブ2705選択時のブラウザ表示例について説明する。
【0158】
図29Aに示すGUIは、プリンタコンフィギュレーションキー3401、クラスタコンフィギュレーションキー3402、スプールキューコンフィギュレーションキー3403、システムコンフィギュレーションキー3404、アーカイブコンフィギュレーションキー3405、ディスククリーンコンフィギュレーションキー3406、ユーザ・グループコンフィギュレーションキー3407、ライセンスコンフィギュレーションキー3408、ガンマコンフィギュレーション3409の各タブを有している。以下、それぞれについて説明する。
【0159】
・プリンタコンフィギュレーション
プリンタコンフィギュレーションキー3401がクリックされると、図29Bのフローチャートに示す処理に入る。ここでは、プリンタの追加、修正、消去の3つのモードが用意されている。追加モードは所望のプリンタタイプ(たとえばカラーや白黒など)を選択して、サーバが許可する制限数以下であればさらなる設定が可能であり、そのときプリンタの諸情報(たとえばIPアドレスやアクセサリの有無など)を設定し、プリンタ名をつけてサーバ102に登録しておく。
【0160】
プリンタ修正モードは、IPアドレスやアクセサリなどのプリンタ情報が変更になった場合に修正を行って再保存するモードであり、プリンタ消去モードは、不必要となったプリンタをサーバ管理下から取り除くためのモードである(プリンタそのものはネットワーク上に存在していても構わない)。
【0161】
図29Aに示す3420は、それぞれのプリンタを設定する際に予め設定しておく諸情報であり、サブミットキー3421のクリックによりそれらの設定が登録され、リセットキー3422によって初期設定に戻される。また、テストプリントキー3423をクリックすると、予め所定のフォルダ内に置いてあるテストプリント用のPSデータが後述のホットフォルダにコピーされ、出力画像をチェックすることができる。
【0162】
・クラスタコンフィギュレーション
複数のプリンタをサーバ102に登録すると、今度はそれらのプリンタを組み合わせてクラスタプリンタとして登録することが可能となる。以下、図30のフローチャートに従ってその手順を説明する。
【0163】
まず、登録されたプリンタ群の中から、2台以上のプリンタを選択する(S3501)。たとえば、A,B,Cの3台のプリンタがあれば、A&B,A&C,B&C,A&B&C、という4通りの組み合わせが可能となる。また、同じプリンタの組み合わせであっても、以降で説明するモードが異なれば、別のクラスタプリンタとして登録することも可能である。
【0164】
ここで、選択された組み合わせがカラープリンタと白黒プリンタのように異なるタイプのプリンタであった場合、カラー/白黒ページ分離モードとカラー/白黒自動ルーティングモードの2つから選択することが可能となる(S3502,S3503)。
【0165】
カラー/白黒ページ分離モード(S3505)は、カラーページと白黒ページが混在する1つのジョブに対して、予めジョブをページ単位でカラーページと白黒ページに分離し、カラー情報を含むページはカラープリンタに、カラー情報を含まない(モノクロ)ページはモノクロプリンタに出力するモードである。
【0166】
カラー/白黒自動ルーティングモード(S3506)は、同様に予めカラーページと白黒ページを見分けた上で、1枚でもカラーページが混在していればジョブすべてをカラープリンタに出力し、ジョブすべてが白黒ページでできていれば、白黒プリンタに自動的にルーティングするものである。これらの機能は、カラーページと白黒ページのパープリントコストにギャップがあることから、コストダウンと操作性の簡素化を実現するために有効である。
【0167】
さらに、選択された組み合わせがカラープリンタとカラープリンタ、あるいは、白黒プリンタと白黒プリンタのように同じタイプのプリンタの場合には、ジョブクラスタリングモード、部数クラスタリングモード、及びページクラスタリングモードの3つのモードが用意されている(S3504)。
【0168】
ジョブクラスタリングモード(S3507)は、ジョブを設定されたプリンタのうち、空いているもの、あるいは一番早くアイドル状態になると予想されるプリンタに順次ジョブを配布するいわばロードバランスの最適化したモードである。
【0169】
部数クラスタリングモード(S3508)は、例えば100部設定されたジョブを3台の同じ能力のプリンタに33部、33部、34部というように割り振り、ジョブが早く終了するようにしたものである。
【0170】
ページクラスタリングモード(S3509)は、1000ページのジョブを2台のプリンタに500ページずつ割り振るようにしたものである。
【0171】
それぞれのクラスタプリンタは、同じプリンタの組み合わせでも異なるタイプのモードで予め名前を付けて登録することができ、通常の1台のプリンタと同様に仮想的な高速プリンタとして扱うことが可能となる。
【0172】
また、モードに応じて、1台あたりの最小ページや最小部数などを各モードに合わせて予め設定できたり、1台がジャムやエラーでダウンしたりした場合には、そのジョブを自動的に他のプリンタに割り振るジョブリルーティングのための待ち時間を設定することができる。
【0173】
・スプールキューコンフィギュレーション
図31Aに示すように、スプールキューコンフィギュレーションキー3403をクリックすると、図31Bのフローチャートに示す処理に入る。以下、その手順を説明する。
【0174】
スプールキューコンフィギュレーションには、スプールキューの追加、修正、消去の3つのモードがあり、そのうちの1つを選択できる(S3601)。以下、スプールキュー追加処理について説明する。
【0175】
スプールキュー追加(S3602)時には、まず、ホットフォルダを作成する(S3603)。ここでホットフォルダとは、例えば、サーバコンピュータ102上のフォルダ(もしくはディレクトリ)をネットワーク内のコンピュータと共有設定(Share)し、クライアントコンピュータ103に対してこのホットフォルダを開放すると共に、サーバコンピュータ102は、このホットフォルダ内にあるジョブを常に監視(ポーリング)して、ジョブが投げ込まれている場合には、そのジョブをプリントへと導くためのフォルダである。
【0176】
そして、追加したスプールキューと作成したホットフォルダの関連づけを行い(S3604)、次に先ほどプリンタコンフィギュレーションで作成したプリンタか、あるいは、クラスタコンフィギュレーションで作成されたクラスタプリンタのいずれか1つを関連づけ(S3605)、最後に、関連づけしたプリンタまたはクラスタのジョブチケットを関連づける(S3606)。この場合のジョブチケットは、あくまでもクライアント側に参照させるデフォルト値であり、ジョブチケットは、クライアント側で好みに応じてジョブ発行時に変更可能である。
【0177】
以上のように関連づけされたスプールキューは、図31Cに示されるようになスプールキューテーブルとしてサーバ内に保存される(S3607)。
【0178】
・システムコンフィギュレーション
図32Aは、ジョブの制御方法とセキュリティを決定するためのシステムコンフィギュレーションキー3404がクリックされた際の表示画面例である。同図は、クライアント103(あるいはサーバ102自身)からサブミットされたジョブを一旦サーバ102内で保留(ホールド)し、ホールドされたジョブに対してオペレータが優先順位をつけて開放(リリース)する制御方法を決定した例を示しており、さらに、図32Bはその際のワークフローを示している。
【0179】
即ち、「Hold All incoming jobs」3722がチェックされていれば(S3701)、ジョブのホールドの仕方を決定する(S3702)。ここでは、全てのジョブをホールドする「モード1」(S3703)、オペレータのジョブはスルー(ホールドしない)で流れ、それ以外のユーザのジョブはホールドする「モード2」(S3708)が選択できる。また、3722がチェックされていなければ、全てのジョブをスルーとする(ホールドしない)「モード3」が選択される。
【0180】
ホールドされたジョブは、後述のユーザ・グループコンフィギュレーションにてオペレータとしての権限をもつユーザがジョブをリリースしない限り、ホットフォルダ内で保留状態となる。そして、スルーのジョブまたは、オペレータがリリースしたジョブに関しては、ホットフォルダから入力ジョブ制御部1602、RIP部1603へと順次渡される。
【0181】
・アーカイブコンフィギュレーション
図33は、ジョブのアーカイブ(データ保管)の制御方法とセキュリティを決定するためのアーカイブコンフィギュレーションキー3405がクリックされた際の表示画面例である。ここでは、ディレクトリパス設定部3801を介して、プリントジョブ、フォント、面付け用テンプレート、あるいは、クライアントユーザのパスワードを格納しておくことが可能である。また、3802はそれぞれのアーカイブ及びリストア(保管データの呼び出し)キーであり、上記ディレクトリィ内のアーカイブ対象データを指定し、ネットワーク内のファイルサーバや、CD−R/Wなどの読み書き可能なメディアに対して、データの書き込み(アーカイブ)、読み出し(リストア)を行うものである。
【0182】
・ディスククリーンアップコンフィギュレーション
図34は、ドキュメントサーバ102内のディスクスペースを確保するためのディスククリーンアップコンフィギュレーションキー3406がクリックされた際の表示画面例である。ここで、3901は自動ディスククリーンアップ機能の有効/無効の設定を示し、これが有効を示す場合に、3902及び3903が現れる。3902はクリーンアップのスケジュールであり、ディスクスペースや日数、あるいはジョブ数に応じて、必要以上にジョブが溜まり過ぎた際に消去してくれる機能である。また、3903はクリーンアップの方法を設定する部分であり、全ての関連ファイルの消去や、サイズの大きいプリンタレディファイルのみの消去、あるいは、ファイルサイズに応じた消去、等を予め設定できる。
【0183】
・ユーザ/グループコンフィギュレーション
プリントドライバからプリント起動が掛けられた場合、プリンタからはセキュリティなどを考慮せずに出力が行われる場合が一般的であるが、本実施形態では、一旦サーバのウェブサーバ部を経由するため、それぞれのユーザやオペレータに対してセキュリティレベルを規定することが可能となる。
【0184】
オペレータ介在型のプリントサービスを行う場合には、一般ユーザとオペレータ、あるいは、オペレータの中でもシステム構成の追加や変更を任意に行えるアドミニストレータ等の、ユーザのセキュリティレベルを決めておくことが重要である。
【0185】
図35Aは、ユーザ/グループコンフィギュレーションキー3407が押下された際に表示される、ユーザの特権あるいはセキュリティレベルを予め設定するための画面である。ここでは、ユーザ/グループ設定部4021で自分のユーザまたはグループレベルを入力すると、それに応じて、自分に許されたユーザ特権4022が表示される。
【0186】
ユーザ特権4022としては例えば、ウェブブラウザのアクセス権をはじめとして、ジョブやデバイスのステータスを監視できる権利、ジョブをサーバにサブミットする権利、スキャナデバイスのアクセス権といった一般ユーザに与えられる権利や、ジョブのコントロールができる権利、ジョブのプライオリティやリリース順序を変更できる権利、前にプリントしたジョブを再度プリントするリプリントの権利といったオペレータ全員に与えられる権利、そして、前述のようなプリンタ/クラスタ/キューの追加、修正、削除などシステム構成に関わる権利、ユーザ特権を変更できる権利といったアドミニストレータ(システム管理者)にのみ許された権限、等がある。
【0187】
以下、ユーザ特権を変更できる権利が与えられているユーザ(システム管理者)による、新規ユーザの登録やユーザ特権の変更、ユーザ/グループの消去等の処理を、図35Bのフローチャートに従って説明する。
【0188】
本システムのウェブブラウザに入る際には、全てのユーザが予めユーザ名とそのパスワードを入力し(S4001,S4002)、入力されたユーザ名とパスワードは、一度サーバコンピュータ102に送信される。サーバコンピュータ102では送られてきたユーザ名とパスワードが予め登録されていたものと一致するか否かを確認し(S4003)、アドミニストレータ(システム管理者)のように予めユーザ特権を変更できるレベルのユーザであれば(S4004)モード選択処理(S4005)に移るが、そうでなければユーザ特権を変更することはできない。
【0189】
サーバ102が、アクセスしたクライアントがアドミニストレータであると認識した場合には、新規ユーザの登録(S4006以降)、特権の変更(S4011以降)、あるいはユーザの削除(S4015以降)のうち、所望とする処理が選択できる(S4005)。
【0190】
・ライセンスコンフィギュレーション
図36は、ドキュメントサーバ102が管理可能なデバイスの数を管理するライセンスコンフィギュレーションキー3408がクリックされた際の表示画面例であり、ライセンス許可されたソフトウェア4101と、機種ごとのライセンス許可されたデバイス数が確認できる。このライセンス管理は、不正にソフトウェアが複製、頒布されたりするのを防ぐ働きと、デバイスをスケーラブルに追加させたりすることができるように管理するものである。また、ライセンスデバイス管理キー4103をクリックすることによって、対応デバイス数の増減も可能である。その際には、ライセンスのキーコードなどが必要になる。
【0191】
・ガンマコンフィギュレーション
以下、ガンマコンフィギュレーションキー3409がクリックされた際の、ガンマテーブルの書き換えによる一次色の色味調整処理について説明する。前述したように、ガンマ補正部1710は書き換え可能なメモリであり、図37A乃至図37Eに示すGUIを用いてこれを書き換えることができる。
【0192】
ガンマコンフィギュレーションキー3409をクリックすると、図37A(または図37B)のGUIが表示され、図37Cのフローチャートに従って動作する。
【0193】
まず、デバイスを選択し(S4221)、次にモードの選択を行う(S4222)。ここでモードとしては、キャリブレーションモード(S4223)、テーブルの編集モード(S4233)、保存モード(S4242)、消去モード(S4246)がある。
【0194】
キャリブレーションモード(S4223)は、リニアな出力になるように階調補正を行うモードであり、MFPのスキャナ部や濃度計等を利用する方法が一般に知られている。何れの場合も、プリンタ部からテストプリントを出力し(S4224)、その出力値の濃度をサンプリング測定して(S4227,S4232)、前述のようにガンマテーブルを作成してファイル名とともに保存する(S4228〜S4230)。なお、テストプリントに際しては図37Dまたは図37Eのようなチャートが利用される。図37Eは濃度の面均一性が取れていないプリンタの場合に用いられ、ランダムに配置されることでそれを緩和させるように、予め決められた場所に予め決められた濃度が出ているかが読み取られる。
【0195】
図37Cに戻り、編集モード(S4233)の場合は、ガンマ特性を示すデータまたはグラフを利用して、図37Aまたは図37BのGUIによってこれを編集する。図37Aに示すデータによる編集においては、CMYKの各入力値に対する出力値を直接入力し、図37Bに示すグラフによる編集においては、CMYKの各グラフ上の曲線をマウス等を利用して編集する。編集後、サブミットキー4205をクリックすると、編集したデータをガンマテーブルに反映して良いか否かの確認メッセージが現れて、OKが入力されれば反映される。
【0196】
また、テーブル保存モード(S4242)と消去モード(S4246)は、ジョブチケット同様にテーブルの保存及び、テーブルの消去に利用される。
【0197】
[ジョブサブミットによるプリント処理]
以下、上述したジョブサブミットによる、一連のプリント処理の流れについて、図38〜図40のフローチャートを参照して説明する。
【0198】
図38は、ジョブサブミット時のフローチャートを示す。クライアント103は、ジョブサブミットによってファイルを投げ込む際に、まずウェブブラウザでサーバ側のウェブサーバ部4631にアクセスする(S4608)。するとサーバ側は、予め決められたウェブページをクライアント側に表示させ、クライアント側はジョブサブミット画面を開く(S4609)。そしてクライアント側のオペレータは、自分のコンピュータあるいは自分がアクセス可能なネットワーク上にあるプリントファイルから、所望のプリントファイルを選択する(S4610)。このとき選ぶファイルは、サーバ102がラスタライズ(RIP)可能であれば、必ずしもPSファイルでなくてもよく、PCL、TIFF、JPEG、PDF等の形態であっても良い。
【0199】
更に、オペレータは出力したいプリンタあるいはクラスタを選択する(S4611)。選択されたプリンタ名あるいはクラスタ名は、すぐさまサーバ102に知らされ、サーバ側にて予め用意されていたデフォルト(あるいは所望)のジョブチケットが、クライアント側で表示される(S4612)。オペレータは表示されたジョブチケットに対して、プリントに関する各値を所望の設定値にブラウザ上で変更し(S4613)、OKボタンをクリックすると、選択されたジョブと所望のジョブチケットがサーバ側のホットフォルダ4632に送信される。このとき、受信したジョブファイル(ここでは、PDLファイルとアプリケーションファイルの両方を総称する)とジョブ設定情報(ジョブチケット)は、例えば別々の拡張子によって、別々に管理されている。
【0200】
一方、サーバ102では複数のホットフォルダを順次ポーリングによって監視しており(S4634)、ホットフォルダ4632内にジョブがあれば(S4635)、入力ジョブ制御部1602に渡され、前述したフローチャートに従ってRIPが行われ(S4637)、オペレータが選択した所望のプリンタ(あるいはクラスタ)のスプールキューテーブル4633が参照され(S4638,S4639)、そこに登録されている出力デバイスにプリントされる(S4640)。
【0201】
[通常のドライバによるプリント処理]
次に、クライアントで動作するアプリケーション(例えばワープロソフト等)から印刷指示を行い、その結果、プリンタドライバからジョブが投げ込まれる場合の処理について、図39のフローチャートを参照して説明する。
【0202】
プリンタドライバには、大きく分けて2つの役割がある。一方はアプリケーション上のデータから(PSに代表される)PDLデータを作成する役割であり、他方はクライアント(あるいは、サーバ自身)からそこで作成されたPDLデータをサーバ内の所定のホットフォルダに送り込む役割、である。
【0203】
そのためにクライアント103は、アプリケーションソフトを立ち上げて(S4701)、印刷対象となるファイルをオープン或いは作成し、印刷指示を行う。このとき、図14A乃至14Cに代表されるようなGUIが表示される(S4702)。オペレータは、1402でプリンタの選択を行い(S4703)、プロパティ1407などを利用して所望の機能を設定する(S4705)。オペレータがOKボタン1405をクリックすると(S4706)、クライアントコンピュータ103内でPDLデータの作成を開始する(S4707)。
【0204】
PDLデータが出来上がると、該データはすぐにサーバ内にある所定のホットフォルダ4732に送られ、上述したジョブサブミットによるプリント処理と同様にプリントされる。
【0205】
ここで、プリンタあるいはクラスタを選択するに当たっては、予めクライアントコンピュータ103内でPPD(PostScript Printer Description)ファイルなどを用意してプリンタドライバを設定しておく必要がある。PPDファイルはそのプリンタを制御するための設定項目とその初期値、あるいは設定の組み合わせの可否などが記述されており、そのプリンタあるいはクラスタ毎に固有のファイルとして提供される。そしてオペレータは、プリンタやクラスタ毎に自分自身のコンピュータ内にそのPPDとドライバをリンクさせて予め用意しておかなければいけないことになる。
【0206】
さらに、ドライバの中には、SNMP/MIBなどを利用して逐次プリンタ側と交信するいわゆるオートコンフィギュレーション機能を有するものもある。すなわち、プリンタ側に予めサポートされている機能とその初期値をMIBで登録しておき、ネットワーク経由でクライアント側からドライバを開いた時点で、プリンタがどんな機能をサポートしているかを問い合わせるのである。たとえば、ステープル機能付きのソータがついている場合には、ステープル機能を開示し、ユーザ側のドライバにサポート設定項目一覧を見せて、所望の設定項目に変更させる。
【0207】
[本実施形態のドライバによるプリント処理]
図40は、本実施形態においてプリンタドライバからプリント処理を行う場合のフローチャートである。同図において、ステップS4801〜S4807は図39に示すステップS4701〜S4707と同様に動作するが、その後の処理が異なる。
【0208】
すなわち、通常のプリンタドライバがポート設定として、ネットワーク上のプリンタのIPアドレスまたは名称などを設定したり、パラレルポートを設定したりするのに対して、本実施形態におけるプリンタドライバは、ドキュメントサーバ102内にあるウェブサーバのジョブサブミットページを取得するためのURLを割り当てている点に特徴がある。
【0209】
図41Aはプリンタ105aのプロパティ画面4901を示す図であり、クライアントコンピュータ103上で、プリンタドライバを設定した直後にポートの設定を行う際のGUIを表している。プロパティ画面は機能ごとのタブ(4902〜4908)構成となっており、例えば、詳細(Details)タブ4903内にポートの詳細設定欄がある。但し、このプロパティ内のタブや各機能はそれぞれのドライバで異なっているため、必ずしも一意ではない。
【0210】
4909が印刷先のポートを選ぶ欄(コンボボックス)であるが、初めてプリンタドライバをクライアントコンピュータ103にインストールする場合は、ポートは用意されていない。そのため、ポートの追加(Add Port)キー4912をクリックし、図41Bに示すウィンドウを表示させる。このウィンドウにおいて、ポート名称(ここでは、ドキュメントサーバ102)とサーバのURLを入力し、図24AのジョブサブミットページのURLを記述した後、OKボタン4935をクリックして、図41Aの画面に戻る。
【0211】
そして、印刷に使用するドライバ4910としてプリンタ105aが選択されていることを確認して、必要に応じてタイムアウト4911などを設定し、OKボタン4919でプロパティ画面4901を閉じる。
【0212】
このように、ドキュメントサーバ内のウェブサーバのURL(具体的には、“http://〜”のように、更に特定のページの閲覧要求となっている)になっているため、後述するように、ドキュメントサーバからジョブサブミット画面のGUI情報を取得してクライアントのブラウザで表示することができ、また、クライアントで生成された印刷ジョブ(印刷データ)がTCP/IP、Port9100等の代わりにアプリケーション層のファイル転送プロトコル(FTPプロトコルなど)で指定されたURLのウェブサイトに送信されることになる。つまり、プリンタドライバのポートモニタを従来とは異なりURL指定することにより、OSでサポートされていないプロトコルでの印刷ジョブ送信が可能となる。例えば、クライアントとドキュメントサーバのOSが全く異なっていたり、更には、インターネットを介して遠隔地のドキュメントサーバに対して印刷ジョブの送信(ドキュメントサーバのウェブサーバがアクセスを許可していれば)が可能となる。
【0213】
図40に戻って、これらの設定により、S4806でOKボタン1405をクリックすると、アプリケーション上のデータをPDLデータ(例えばPSデータ)に書き換える作業が開始されるのと同時に、クライアント103で予め登録されていた所定のポートとしてサーバ102の内のジョブサブミットページのURLに起動がかかる。すなわち、クライアント側で動作しているプリンタドライバは、アプリケーションから渡された印刷対象のデータをPDL化処理すると共に、ドキュメントサーバ102が用意しているジョブサブミットにかかるHTMLページ(URLとそれに続くジョブサブミットのHTMLファイル名)を、クライアントが有するブラウザに引き数として与えて、起動する。この結果、クライアントではブラウザが起動し、指定されたHTMLファイルをドキュメントサーバ102(ウェブサーバでもあることは既に説明した)に要求する。
【0214】
なお、ジョブサブミットのHTMLファイルの転送要求するタイミングであるが、通常のプリントドライバでは、上記のようにシーケンシャルに処理が進められていたが、本実施形態では、必ず再度ジョブサブミットのブラウザ画面が呼び出され、再度プリント起動をかけることから、図40のようにドライバのOKボタンクリック直後にクライアント103はドキュメントサーバ102のウェブサーバ4831に起動をかけると同時に、クライアント103内でPDL化処理も同時に進めておいて、クライアント103にてブラウザ起動によりユーザがジョブチケットを設定している時間を有効利用して、ジョブサブミット画面のプリントボタンのクリック時までに処理を済ませ、このタイミングでPDLデータと所望のジョブチケットを一緒にドキュメントサーバ102に送り込むという方法も可能である。
【0215】
あるいは、図40にて予めPDLデータをホットフォルダに登録し、印刷データがサーバに登録されたことを確認してから(サーバから登録完了が通知されるようにする)、そのHTMLファイルを要求するようにしても良い。この場合、ステップS4814では、既にPDLデータがサーバに登録されていることになるので、送信するのはジョブチケットのみとなる。
【0216】
これを受けて、サーバ103内のウェブサーバ部4831は、ジョブサブミット画面(HTMLファイル)をクライアントに送信することで、クライアントにそのジョブサブミット画面を表示させ(S4808)、オペレータは所望のジョブチケットに再度変更することができる。そして、ステップS4807のPDLファイルが作成されたら、そのPDLファイルと変更後のジョブチケットをホットフォルダに送信し(S4814)、あとは図38,図39と同様の流れでプリントがなされる。
【0217】
[本実施形態のドライバによるクラスタプリント処理]
一般に、プリンタはそれぞれ固有の能力や機能などを持ち合わせており、クライアントがプリンタの設定を行う際に、それぞれのプリンタドライバを設定したり、それぞれのプリンタにマッチしたPPD(PostScript Printer Description)ファイルなどを用意したりする必要があるが、これらはあくまでターゲットプリンタが1台の場合であり、もし2台以上のプリンタ、しかも異なるタイプのプリンタに対して同時にプリントを行いたい場合、あるいは1つのジョブを分割して異なるタイプのプリンタに出力したい場合など、いわゆるクラスタプリントやジョブスプリットという動作をサポートしようとした場合には対応できていないのが現実である。
【0218】
もし、異なる2タイプのプリンタのそれぞれ固有の能力や機能をANDまたは、OR合成によってPPDファイルを作ろうとすると、その組み合わせは膨大となるし、3つ以上の異なるタイプのプリンタとなるともはやサポートしきれなくなる。
【0219】
そこでまず、図30に示した処理によって、異なるタイプのプリンタをクラスタプリンタとして登録する。次に、図40のフローチャートに示す処理によってクラスタプリントを行う。即ち、アプリケーションを開き、ドライバによる印刷指示を行う。このとき、通常のドライバでは異なる2タイプのプリンタに関してジョブチケットを設定することができない。しかしながら本実施形態では、図41Aと図41Bに示す方法で予めドライバをドキュメントサーバ102として設定しておけば、上述したフローチャートで示した本実施形態のプリント処理と同様に、クラスタプリントも扱うことが可能となる。
【0220】
以上のように本実施形態においては、クライアントからプリントドライバを用いてプリントする際に、サーバ内に用意されたウェブサーバ部にポート設定を行い、常にジョブチケット画面からプリント起動を行うことで、クライアントはいくつものプリンタドライバを設定したり、設定ファイルを集めたりすることなく、常に統一されたGUIで思い通りの出力先を選んでプリントすることが可能となる。
【0221】
[プリント中の色味調整]
以下、本実施形態におけるプリント中の色味調整処理について、図42を用いて説明する。
【0222】
まず、上述したガンマコンフィギュレーション(図37A〜図37E)によりガンマ調整を行った後、図42のステップS5014に示すサブミットを行うと、設定されたガンマテーブルの情報がサーバ側のホットフォルダ5032に送られる。
【0223】
ホットフォルダ内のファイルはポーリングにより監視されており(S5034)、ガンマテーブルがサブミットされてきた場合には、ガンマテーブルの書き換えが行われる。ここで、ガンマテーブルは2つ以上用意されており、それぞれをガンマテーブルA、ガンマテーブルBと呼ぶとする。
【0224】
次に、該当プリンタが現在ジョブの処理前であるか処理中であるかを区別する必要があるが(S5036)、処理前であれば、例えばガンマテーブルAへの書き込みを行い(S3037)、次に処理されるジョブからはガンマテーブルAが適用される。
【0225】
一方、ジョブ処理中であれば、現在処理中のプリントではガンマテーブルAを利用し(S5040)、この間に、サブミットされた新たなガンマテーブルを空いているガンマテーブルBに並列処理にて書き込む(S5041)。書き込み終了後(S5042)、ページ間でガンマテーブルAとBを切り替え、ガンマテーブルBを利用したプリントを行う(S5044)。すなわち、プリンタ出力を止めずにガンマテーブルを切り替えることができる。
【0226】
更なるガンマテーブルの調整要求があれば、同様の手順で、仕掛りページまでをガンマテーブルBを用いてプリントし、同時にガンマテーブルAに新しいガンマテーブルの書き込み作業を行う。書き込み終了後、仕掛りページの具合を伺って、合間を見てガンマテーブルAに切り替えてプリント動作を止めずに出力を続行する。
【0227】
以上説明したように本実施形態によれば、例えば大量部数のプリント中であっても、プリント動作を止めることなく、ジョブチケットの各色濃度の設定を変更することができる。したがって、オペレータが出力中の画像を見ながら各色濃度の微調整を行うことたできると共に、出力途中に画像特性に変動が起こった場合でも、その出力を見ながら補正することが可能となる。
【0228】
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。
【0229】
本発明においてプリント中に切り替えることが可能な調整処理としては、ガンマ変換に限定されず、出力マスキングや空間フィルタなども考えられる。
【0230】
例えば、出力マスキングならば、CMYKデータからCMYKデータを作り出す行列演算かルックアップテーブルをガンマテーブル同様に用いて、それぞれの色味の割合を変えることが可能である。
【0231】
あるいは、空間フィルタならば、フィルタの度合いに合わせて強いシャープネスから弱いシャープネスに換えたり、スムージングをかけたりすることも可能である。
【0232】
その他、二値化処理やスクリーニングをプリント中に切り替えたり、圧縮の度合いを切り替えたりしても良い。
【0233】
これらの作業を行うに当たっては、プリントの度にガンマコンフィギュレーション画面を開いて設定を行うと、高速プリンタではかなりの記録紙や消耗品の無駄を招いてしまうため、手際よく行う必要がある。
【0234】
そこで、例えば、図22Aの2709に表示されるアクティブなジョブの中から所望のジョブを選んでダブルクリックすると、前回設定したプリンタ、ジョブファイル及び、そのジョブチケットが図24Aのジョブサブミット画面のように表示されれば、所望の設定を短時間で反映させることが可能になる。あるいは、いくつかの設定が予め決められているならば、それらのジョブチケットを名前を付けて保存しておき、ジョブチケット2912として呼び出して設定変更を行ってもよい。
【0235】
第2実施形態における処理の流れを、図43のフローチャートに示す。すなわち、指定されたジョブが現在処理中(アクティブ)であるか否かをジョブIDなどに基づいて判別し(S5236)、処理中の場合には、その設定の差分を比較したり(S5242)、あるいは上書きしたりして(S5244)、第1実施形態と同様なダブルバッファ形式の設定を行って、区切りの良いページ間で新規設定を反映させてプリントを止めないように出力する。
【0236】
<第3実施形態>
以下、本発明に係る第3実施形態について説明する。
【0237】
第3実施形態においては、色変換用のICCプロファイルをプリント中に変更する例について説明する。一般に、プリント中にICCプロファイルを変更するためには、再度RIPを行わなければならない。すなわち一般のカラーマッチングにおいては、RIP展開の一環としてビットマップデータに変換する過程でICCプロファイルと呼ばれるルックアップテーブルの参照作業が行われるため、ICCプロファイルそのものやマッチング条件が変更された場合には、RIP作業は最初からやり直さなければならない。しかしながら、RIP展開は通常時間がかかるため、これをプリント中に行うとかなりの記録紙や消耗品の無駄を招いてしまうばかりでなく、ジョブのページ数、部数、あるいはプロファイルの切り替えのタイミングなどによっては、プリントそのものが終了してしまう恐れがある。
【0238】
そこで第3実施形態においては、例えば、図17に示すインタプリタ部1701の出力後のデータを中間ファイル(あるいは、ビットマップファイル)として格納しておけば、ICCプロファイルをプリント中に変更することも容易に可能となる。
【0239】
また、ICCプロファイルは一般にいくつかのルックアップテーブルを1つのファイルにまとめてあるが、CMYKそれぞれの色成分の割合や強さを変えられるようなUIを作成し、これを用いて色調整を行うようにしてもよい。
【0240】
<第4実施形態>
以下、本発明に係る第4実施形態について説明する。
【0241】
上述した各実施形態において、ガンマテーブルをはじめとして所望の設定値がプリント中に切り替えられるわけであるが、このとき、調整前と調整後のデータが、どこの出力で切り替わったかが分かることが望ましい。したがって第4実施形態においては、図44Aに示すような出力があった場合に、例えば図44Bのように、切り替わりのタイミングで出力用紙間に合紙を挟むように制御する。ここで合紙としては図44Bに示すように、白紙や、調整される値などの特性が記述された用紙が考えられ、また、色紙がセットされた給紙段から合紙を割り込ませたりしても良い。これにより、調整値の切り替わり位置が容易に認識できる。
【0242】
また図44Cに示すように、調整値の切り替わりのタイミングでクロスコレート機能させ、例えばA4とA4Rというように用紙を回転出力したり、また、シフト機能付きのフィニッシャを備えていれば調整前後でシフト出力を行ったり、ソートビン付きのフィニッシャを備えていれば調整前後でビンを変えて出力する、ということも有効である。
【0243】
このように、第4実施形態のネットワークプリンタにおいては、出力指示情報が変更された場合に、変更のタイミングを示す所定の用紙を出力対象情報を出力した記録紙の間に合紙するか、または、変更の前後で出力対象情報を出力する記録紙を異ならせることによって、出力された記録紙群において、出力指示情報(調整値)が変更となった位置(タイミング)を容易に把握することができる。
【0244】
なお、図1A、図1Bのネットワーク構成そのものは、通常のネットワークとなんら変わるものではなく、むしろ本発明は、各装置上で動作するプログラムを実行することによって実現されるところに特徴がある。例えばクライアントであれば、そのプログラムとはプリンタドライバやブラウザである。また、サーバであればそのウェブサーバとして機能するプログラム、ネットワークリソース(スキャナやプリンタ、或いは共有フォルダ)を管理するプログラム、印刷処理を行う際のスケジューラ、RIP処理にかかるプログラム、更に、ネットワークリソースの制御(プリンタであれば、印刷データの配信)にかかるプログラムで構成されることになる。従って、本発明はこれらコンピュータプログラムをもその範疇とするものであるのは容易に理解出来よう。
【0245】
また、通常、コンピュータをパーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置上で動作させるためには、これらプログラムを格納したフロッピー(登録商標)やCD−ROM等の記憶媒体をセットし、インストーラを起動したり、装置にコピーしたりすることになるので、これら記憶媒体も本願発明の範疇に含まれる。
【0246】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、大量部数の出力中であっても、プリント動作を止めることなく、画像調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】実施形態のネットワーク構成を示す図である。
【図1B】実施形態の他のネットワーク構成を示す図である。
【図2】画像形成装置のブロック構成図である。
【図3】画像形成装置のスキャナ部の構造を示す図である。
【図4A】画像形成装置のカラースキャナIP部のブロック図である。
【図4B】画像形成装置のモノクロスキャナIP部のブロック図である。
【図5】画像形成装置のFAX部のブロック構成図である。
【図6A】画像形成装置のNIC部のブロック構成図である。
【図6B】画像形成装置のコア部のブロック図である。
【図7A】カラー画像形成装置のプリンタIP部のブロック構成図である。
【図7B】モノクロ画像形成装置のプリンタIP部のブロック構成図である。
【図8A】画像形成装置のPWM部のブロック構成図である。
【図8B】画像形成装置のPWM部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図9】カラー画像形成装置の断面構造図である。
【図10】モノクロ画像形成装置の断面構造図である。
【図11】画像形成装置のフィニッシャ部の断面構造図である。
【図12】ネットワーク環境を示す図である。
【図13】ネットワークデータ転送を示す図である。
【図14A】プリンタドライバのGUI画面例を示す図である。
【図14B】プリンタドライバのGUI画面例を示す図である。
【図14C】プリンタドライバのGUI画面例を示す図である。
【図15】ドキュメントサーバのハードウェア構成例である。
【図16】ドキュメントサーバ内部のジョブフローを示す図である。
【図17】RIP部のフローを示す図である。
【図18A】PDLデータの記述例を示す図である。
【図18B】PDLデータのラスタ展開後のイメージを示す図である。
【図19】カラーマッチング部のフローを示す図である。
【図20】ICCプロファイルの種類を示す図である。
【図21A】リニアなガンマテーブルを示す図である。
【図21B】プリンタ出力特性を示す図である。
【図21C】キャリブレーションされたガンマテーブルを示す図である。
【図21D】出力特性を加味したガンマテーブルを示す図である。
【図22A】ジョブステータスタブの画面例を示す図である。
【図22B】ジョブステータスタブ内のデバイス状況を示す図である。
【図22C】ジョブステータスタブ内のアクティブジョブを示す図である。
【図22D】ジョブステータスタブ内のプリント後のジョブを示す図である。
【図23】デバイスステータスタブの画面例を示す図である。
【図24A】ジョブサブミットタブ(一般設定)の画面例を示す図である。
【図24B】ジョブサブミットタブ(ジョブ制御設定)の画面例を示す図である。
【図24C】ジョブサブミットタブ(フィニッシング設定)の画面例を示す図である。
【図24D】ジョブサブミットタブ(画質設定)の画面例を示す図である。
【図24E】ジョブサブミットタブ(カラー設定)の画面例を示す図である。
【図25】クラスタ時のジョブサブミットタブの画面例を示す図である。
【図26A】ジョブ判断とプリンタモード選択のフローチャートである。
【図26B】クラスタプリント時の部数分割のフローチャートである。
【図27A】プリントジョブのジョブチケットの参考例を示す図である。
【図27B】クラスタジョブのジョブチケットの参考例を示す図である。
【図28A】スキャニングタブの画面例を示す図である。
【図28B】スキャナドライバのGUI画面例を示す図である。
【図29A】プリンタコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図29B】プリンタコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図30】クラスタコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図31A】スプールキューコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図31B】スプールキューコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図31C】スプールキューテーブルの例を示す図である
【図32A】システムコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図32B】システムコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図33】アーカイブコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図34】ディスククリーンアップコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図35A】ユーザ/グループコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図35B】ユーザ/グループコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図36】ライセンスコンフィギュレーションの画面例を示す図である。
【図37A】ガンマコンフィギュレーション(データ)の画面例を示す図である。
【図37B】ガンマコンフィギュレーション(グラフ)の画面例を示す図である。
【図37C】ガンマコンフィギュレーションのフローチャートである。
【図37D】キャリブレーション用テストパターンを示す図である。
【図37E】キャリブレーション用テストパターンを示す図である。
【図38】ジョブサブミットからのプリント時のフローチャートである。
【図39】従来のプリンタドライバからのプリント時のフローチャートである。
【図40】ウェブページに連携したプリンタドライバからのプリント時のフローチャートである。
【図41A】ウェブページに連携したプリンタドライバ設定のプロパティ画面である。
【図41B】ウェブページに連携したプリンタドライバ設定のプロパティ画面である。
【図42】本実施例におけるプリント中のガンマテーブル書き換えのフローチャートである。
【図43】第2実施形態における通常プリントとプリント中のジョブ処理のフローチャートである。
【図44A】第4実施形態におけるガンマテーブル書き換え前後の出力例を示す図である。
【図44B】第4実施形態におけるガンマテーブル書き換え前後の出力例を示す図である。
【図44C】第4実施形態におけるガンマテーブル書き換え前後の出力例を示す図である。
Claims (21)
- ネットワークに接続されるネットワークデバイスを管理し、ネットワーク上のクライアントからの要求に応じて前記ネットワークデバイスへの出力処理を行うネットワークデバイス管理サーバにおいて、
前記クライアントからの出力指示情報と出力対象情報を受信し、
前記出力指示情報に基づいて前記出力対象情報を調整し、
該調整された出力対象情報を前記ネットワークデバイスに向けて出力し、
前記出力対象情報の出力中に、前記クライアントからの前記出力指示情報の変更指示を受信すると、該変更指示に基づいて前記出力指示情報を変更する
ことを特徴とするネットワークデバイス制御方法。 - 前記ネットワークデバイス管理サーバは、前記出力指示情報が変更されると、前記出力対象情報の出力を該変更後の出力指示情報に基づく調整によるものに切り替えて続行する
ことを特徴とする請求項1記載のネットワークデバイス制御方法。 - 前記ネットワークデバイス管理サーバは、変更前の出力指示情報と変更後の出力指示情報とをそれぞれ保持し、所定のタイミングでこれらを切り替えて前記出力対象情報の調整を行う
ことを特徴とする請求項2記載のネットワークデバイス制御方法。 - 前記ネットワークデバイスは、ネットワークプリンタであることを特徴とする請求項1記載のネットワークデバイス制御方法。
- 前記出力対象情報は、前記クライアントが指定したファイルであることを特徴とする請求項1記載のネットワークデバイス制御方法。
- 前記ファイルは、前記出力指示情報とともに前記ネットワークデバイス管理サーバが記憶管理するフォルダに一旦保存されることを特徴とする請求項5記載のネットワークデバイス制御方法。
- 前記ネットワーク管理サーバは、前記ファイルの出力中に前記フォルダに保存されている前記出力指示情報を監視し、これが更新されていれば、該ファイルの出力を該更新後の出力指示情報に基づく調整によるものに切り替えて続行する
ことを特徴とする請求項6記載のネットワークデバイス制御方法。 - 前記クライアントからの出力指示情報は、ウェブブラウザ経由で変更可能である
ことを特徴とする請求項7記載のネットワークデバイス制御方法。 - 前記出力指示情報は画質調整に関する情報を含み、該画質調整情報に基づいて前記出力対象情報が調整される
ことを特徴とする請求項1記載のネットワークデバイス制御方法。 - 前記ファイルはページ記述言語により記述され、該ファイルは前記出力指示情報に従って画像データに展開される
ことを特徴とする請求項5記載のネットワークデバイス制御方法。 - 前記ネットワークプリンタにおいては、前記出力指示情報が変更された場合に、該変更のタイミングを示す所定の用紙を前記出力対象情報を出力した記録紙の間に合紙する
ことを特徴とする請求項4記載のネットワークデバイス制御方法。 - 前記ネットワークプリンタにおいては、前記出力指示情報が変更された場合に、該変更の前後で前記出力対象情報を出力する記録紙を異ならせる
ことを特徴とする請求項4記載のネットワークデバイス制御方法。 - 前記ネットワークデバイス管理サーバにおいて、
前記クライアントからの要求に応じて、出力先となるネットワークデバイスを選択させるためのGUI情報を、前記クライアントが有するブラウザに送信し、
該GUI情報を送信した結果、クライアントから要求のあった出力対象情報、及び、選択されたネットワークデバイスを特定する情報を受信して管理し、
該管理手段で管理された出力対象情報を、選択されたネットワークデバイスに向けて出力し、
前記GUI情報は、出力にかかる条件を設定するためのジョブチケットに関する情報を表示する情報を含む
ことを特徴とする請求項1記載のネットワークデバイス制御方法。 - ネットワークに接続されるネットワークデバイスを管理し、ネットワーク上のクライアントからの要求に応じて前記ネットワークデバイスへの出力処理を行うネットワークデバイス管理サーバであって、
前記クライアントからの出力指示情報と出力対象情報を受信する受信手段と、
前記出力指示情報に基づいて前記出力対象情報を調整する調整手段と、
該調整された出力対象情報を前記ネットワークデバイスに向けて出力する出力手段と、
前記出力対象情報の出力中に、前記クライアントからの前記出力指示情報の変更指示を受信すると、該変更指示に基づいて前記出力指示情報を変更する変更手段と、
を有することを特徴とするネットワークデバイス管理サーバ。 - ネットワークに接続されるネットワークデバイスを管理し、ネットワーク上のクライアントからの要求に応じて前記ネットワークデバイスへの出力処理を行うネットワークデバイス管理サーバの制御方法であって、
前記クライアントからの出力指示情報と出力対象情報を受信する受信工程と、
前記出力指示情報に基づいて前記出力対象情報を調整する調整工程と、
該調整された出力対象情報を前記ネットワークデバイスに向けて出力する出力工程と、
前記出力対象情報の出力中に、前記クライアントからの前記出力指示情報の変更指示を受信すると、該変更指示に基づいて前記出力指示情報を変更する変更工程と、
を有することを特徴とするネットワークデバイス管理サーバの制御方法。 - ウェブサーバとして機能するサーバを、ネットワークに接続されるネットワークデバイスを管理し、ネットワーク上のクライアントからの要求に応じて前記ネットワークデバイスへの出力処理を行うネットワークデバイス管理サーバとして機能させるコンピュータプログラムであって、
前記クライアントからの出力指示情報と出力対象情報を受信する受信工程のプログラムと、
前記出力指示情報に基づいて前記出力対象情報を調整する調整工程のプログラムと、
該調整された出力対象情報を前記ネットワークデバイスに向けて出力する出力工程のプログラムと、
前記出力対象情報の出力中に、前記クライアントからの前記出力指示情報の変更指示を受信すると、該変更指示に基づいて前記出力指示情報を変更する変更工程のプログラムと、
を有することを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項16記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
- ネットワーク上のプリンタを管理し、所定のファイル記憶用フォルダに格納されたデータファイルに基づく印刷データを前記プリンタに向けて配信するネットワーク管理サーバに対し、印刷すべきファイルを格納する端末としての情報処理装置であって、
アプリケーションからの印刷指示に応じて、前記ネットワークデバイス管理サーバに向けて送信すべき出力指示情報及び出力対象情報を生成する生成手段と、
該生成された出力指示情報及び出力対象情報を前記ネットワークデバイス管理サーバに通知することで、前記ファイル記憶用フォルダに前記データファイルとして格納させるファイル送信手段と、
前記ネットワーク管理サーバによる前記出力対象情報の前記プリンタへの配信途中に、前記出力指示情報の変更指示を送信する変更指示送信手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - ネットワーク上のプリンタを管理し、所定のファイル記憶用フォルダに格納されたデータファイルに基づく印刷データを前記プリンタに向けて配信するネットワーク管理サーバに対し、印刷すべきファイルを格納する端末としての情報処理装置の制御方法であって、
アプリケーションからの印刷指示に応じて、前記ネットワークデバイス管理サーバに向けて送信すべき出力指示情報及び出力対象情報を生成する生成工程と、
該生成された出力指示情報及び出力対象情報を前記ネットワークデバイス管理サーバに通知することで、前記ファイル記憶用フォルダに前記データファイルとして格納させるファイル送信工程と、
前記ネットワーク管理サーバによる前記出力対象情報の前記プリンタへの配信途中に、前記出力指示情報の変更指示を送信する変更指示送信工程と、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - ネットワーク上のプリンタを管理し、所定のファイル記憶用フォルダに格納されたデータファイルに基づく印刷データを前記プリンタに向けて配信するネットワーク管理サーバに対し、印刷すべきファイルを格納する端末として情報処理装置を機能させるコンピュータプログラムであって、
アプリケーションからの印刷指示に応じて、前記ネットワークデバイス管理サーバに向けて送信すべき出力指示情報及び出力対象情報を生成する生成工程のプログラムと、
該生成された出力指示情報及び出力対象情報を前記ネットワークデバイス管理サーバに通知することで、前記ファイル記憶用フォルダに前記データファイルとして格納させるファイル送信工程のプログラムと、
前記ネットワーク管理サーバによる前記出力対象情報の前記プリンタへの配信途中に、前記出力指示情報の変更指示を送信する変更指示送信工程のプログラムと、
を有することを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項20記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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