JP4675008B2 - 半導体回路装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体回路装置に関し、特に、安定かつ高速に出力信号を生成するための半導体出力回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体記憶装置および半導体論理処理装置などの半導体装置は、バスを介して装置間で信号/データの送受を行なう必要がある。この装置外部に設けられるバスの信号線は負荷が大きいため、高速でこの外部の信号線を駆動して信号/データを転送するために、これらの半導体装置においては、駆動力の大きなトランジスタで構成される出力回路が設けられる。このような出力回路において信号/データを転送する場合には、転送すべき信号/データに応じてバスの信号線をHレベルまたはLレベルに駆動する必要がある。
【0003】
図9は、従来の半導体出力回路の構成の一例を示す図である。図9においては、データDQを出力するデータ出力回路の構成が代表的に示される。図9において、半導体出力回路は、内部データに従ってデータ出力制御信号DQHおよびDQLを生成する出力駆動制御回路100と、出力制御信号DQHを反転して補の出力制御信号/DQHを生成するインバータ102と、インバータ102の出力信号/DQHと出力制御信号DQLとに従って出力ノード104aを駆動する出力バッファ回路104を含む。
【0004】
出力制御信号DQHおよびDQLは、データ出力タイミング信号と内部データとに従って生成される信号であり、データ出力時、内部出力データがHレベルのときには、これらの出力制御信号DQHおよびDQLは、それぞれHレベルおよびLレベルに設定される。逆に、データ出力時に、内部出力データがLレベルのときには、これらの出力制御信号DQHおよびDQLは、それぞれLレベルおよびHレベルに設定される。データ出力以外のときには、この出力駆動制御回路100は、データ出力タイミング信号に従って、出力制御信号DQHおよびDQLをともにLレベルに設定する。
【0005】
出力バッファ回路104は、電源電圧VDDを受ける電源ノードと出力ノード104aの間に接続されかつそのゲートにインバータ102の出力信号/DQHを受けるPチャネルMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)Q71と、出力ノード104aと接地ノードの間に接続されかつそのゲートに出力制御信号DQLを受けるNチャネルMOSトランジスタQ72を含む。PチャネルMOSトランジスタQ71のバックゲートは、電源ノードに接続される。
【0006】
この図9に示す半導体出力回路の構成において、出力制御信号DQHおよびDQLがともにLレベルのときには、MOSトランジスタQ71およびQ72がともにオフ状態であり、この出力バッファ回路104は出力ハイインピーダンス状態となる。
【0007】
出力制御信号DQHがHレベルでありかつ出力制御信号DQLがLレベルのときには、インバータ102の出力信号/DQHがLレベルとなり、出力バッファ回路104において、MOSトランジスタQ71がオン状態、MOSトランジスタQ72がオフ状態となる。したがって、出力ノード104aは、MOSトランジスタQ71を介して電源電圧VDDレベルに駆動される。
【0008】
出力制御信号DQHがLレベルでありかつ出力制御信号DQLがHレベルの場合には、出力バッファ回路104においてMOSトランジスタQ71がオフ状態、MOSトランジスタQ72がオン状態となる。したがって、出力ノード104aは、MOSトランジスタQ72を介して接地電圧レベルに駆動され、出力データDQがLレベルとなる。
【0009】
したがって、この図9に示すように、PチャネルMOSトランジスタQ71とNチャネル型MOSトランジスタQ72とで構成されるCMOSバッファ回路を用いることにより、出力ノード104aを電源電圧VDDレベルおよび接地電圧レベルにまで駆動することができる。
【0010】
このような出力バッファ回路を用いた場合、出力ノード104aには、外部の信号線およびリード端子などの負荷が存在するため、この出力ノード104aの出力信号/データを電源電圧VDDレベルまたは接地電圧レベルにまで駆動するには、ある過渡時間が必要である。この過渡時間を短くするために、出力バッファ回路104の電流供給能力を大きくした場合、出力ノード104aの寄生インダクタンスにより、オーバーシュート/アンダーシュートによるリンギングが発生し、高速で信号/データを転送することができなくなる。したがって、この出力信号の過渡時間はある限界値を有する。
【0011】
また、以下に説明するように、出力データのパターン(Hレベル信号とLレベル信号の系列)に従って出力データの振幅が異なる場合が生じる可能性がある。すなわち、図10において実線LAで示すように、出力データがHレベル、Hレベル、Lレベル、Lレベルと同一論理レベルのデータが2つずつ交互に出力される場合、出力バッファ回路104において出力ノードの同一方向への駆動時間が長くなるため、出力信号が、H側レベルVHおよびL側電圧レベルVLよりも超えて変化する状態が生じる。
【0012】
一方、出力データがHレベル、Lレベル、Hレベル、Lレベルと、論理レベルが交互に変化する場合、出力ノードの同一方向への駆動時間が短くなるため、図10において破線LBで示すように、H側レベルVHおよびL側レベルVLの間で出力信号が変化する。
【0013】
従って、同一周波数で出力データを転送する場合においてもデータパターンに従って、出力データの振幅が異なる状態が生じ、次段回路で正確に与えられたデータの論理レベルを識別することができなくなる可能性が生じ、高速でデータを転送することができなくなる。この場合、HレベルからLレベルに出力データが変化する場合およびLレベルからHレベルに出力データが変化する場合に、中間電圧レベル(次段回路の入力論理しきい値電圧レベル)に到達するまでの時間に差が生じ、次段回路において入力信号に対するタイミングマージンが減少する可能性がある。
【0014】
また、出力データの周波数が異なる場合においても、同様に信号振幅が異なり、高速データ転送時においては、出力ノードの駆動時間が短く出力データの振幅が小さくなり、一方、低速動作時においては、出力ノードの駆動時間が長くなり、振幅が大きくなる。
【0015】
また、さらに、出力データパターンにおいて同一論理レベルのデータが連続して出力される場合、その振幅が、図11に示すように、Hレベル側またはLレベル側に偏る状態が生じる。
【0016】
すなわち、図11において、実線LCが、Lレベルデータが続いてHレベル信号が出力される場合の信号波形を示し、破線LDは、Hレベルデータが連続して読出され、ついでLレベルデータが読出される場合の信号波形を示す。
【0017】
たとえばLレベルデータ/信号が連続した場合、図11において実線LCで示すように、接地電圧GNDレベルにまで信号が変化し、その後、Hレベルへ変化するため、H側電圧VHと接地電圧GNDの間で信号/データが変化する場合が生じる。また、逆に、Hレベルデータが連続した場合、図11において破線LDで示すように、信号/データが、L側電圧VLと電源電圧VDDの間で変化する場合が生じる。
【0018】
この図11に示すように、信号/データの振幅が、Hレベル信号/データを出力する場合とLレベルデータ/信号を転送する場合とで、振幅(次段の入力論理しきい値Vcrに対する振幅)が異なった場合、次段の回路で、正確に、入力信号を取込むことができなくなる。すなわち、入力論理しきい値に対するマージンが異なり、次段回路の入力回路においてHレベル/Lレベルの誤判定が生じる可能性がある。
【0019】
したがって、高速で安定にデータ/信号を転送するためには、図10において破線LBで示すように、次段回路の入力論理しきい値Vcrを中心として、同一振幅で変化する信号/データを転送することが要求される。特にこのような振幅制限を行なって、電源電圧VDDよりも小さな振幅の信号を転送することにより、外部の信号線の充放電電流が低減され、高速転送に加えて、消費電力を低減することができるという利点が得られる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
図12は、従来の半導体回路装置の構成を概略的に示す図である。図12において、半導体回路装置110は、所定の処理を行なって出力制御信号DQLおよび/DQHを生成する半導体回路112と、この半導体回路112の出力制御信号/DQHおよびDQLに従って出力データDQを生成する出力バッファ回路114を含む。出力バッファ回路114は、出力制御信号/DQHに従って出力ノードをプルアップするPチャネルMOSトランジスタQ91と、出力制御信号DQLに従って出力ノードをプルダウンするNチャネルMOSトランジスタQ92を含む。
【0021】
半導体回路112に対しては、電源端子115を介して電源電圧VDDが与えられ、接地端子116を介して接地電圧VSSが与えられる。一方、出力バッファ回路114に対しては、出力電源端子117を介してハイ側出力電源電圧VDDQが与えられ、また電源端子118を介してロー側出力電源電圧VSSQが与えられる。
【0022】
これらの電源電圧VDDQおよびVSSQは、半導体回路112に与えられる電源電圧VDDおよび接地電圧VSSと異なる電圧レベルである。具体的には、出力電源電圧VDDQは、電源電圧VDDよりも低い電圧レベルであり、出力電源電圧VSSQは、接地電圧VSSよりも高い電圧レベルとされる。出力回路専用に、電源電圧VDDQおよびVSSQを与えることにより、この出力バッファ回路114の出力データDQの振幅を、電源電圧VDDよりも小さくすることが可能である。またデータパターンによらず、出力信号の電圧レベルが偏るのも防止することができる。
【0023】
しかしながら、この半導体回路装置110が実装される基板に対しては、電源の種類の数が制限される。したがって、出力回路専用に電源電圧VDDQおよびVSSQを与えることは困難であるという問題が生じる。したがって、この出力バッファ回路114へ与えられる電源電圧VDDQおよびVSSQの電圧レベルを最適化することができないため、先の図11に示すように信号波形の歪みおよびHレベル/Lレベルの振幅の変動が生じ、安定かつ高速に、データ/信号を転送することができなくなるという問題が生じる。従って電源電圧のレベルを変更することなく出力信号/データの振幅を制限することが必要となる。
【0024】
図13は、従来の半導体回路装置の振幅制限機能を有するデータ出力部の構成を示す図である。この図13において、半導体回路装置120は、出力制御信号/DQHおよびDQLに従って出力ノード125を駆動する出力バッファ回路122と、この出力ノード125からのデータDQの振幅を制限する振幅制限回路124を含む。これらの出力バッファ回路122および124へは、電源電圧VDDが、一方動作電源電圧として与えられ、接地電圧GNDが、他方電源電圧として与えられる。
【0025】
出力バッファ回路122は、出力制御信号/DQHに従って出力ノード125の電圧をプルアップするPチャネルMOSトランジスタQ1aと、出力制御信号DQLに従って出力ノード125の電圧をプルダウンするNチャネルMOSトランジスタQ2aを含む。
【0026】
振幅制限回路124は、電源ノードと出力ノード125の間に接続される抵抗素子RHと、出力ノード125と接地ノードの間に接続される抵抗素子RLを含む。
【0027】
この図13に示す半導体回路装置において、出力制御信号/DQHおよびDQLがともにLレベルのときには、出力ノード125へは、MOトランジスタQ1aを介して電流が供給される。このMOSトランジスタQ1aおよび抵抗素子RHを介して供給される電流は、抵抗素子RLを介して接地ノードへ放電される。したがって、このHレベルデータの電圧V(H)は、次式で表わされる。
【0028】
V(H)=RL・VDD/(ON(Q1a)//RH+RL)
ここで、ON(Q1a)は、MOSトランジスタQ1aのチャネル抵抗を示す。抵抗素子RLは、その抵抗値は同一参照符号RLで示す。“//”は、MOSトランジスタQ1aのチャネル抵抗(オン抵抗)ON(Q1a)と抵抗素子RHとの並列合成抵抗を示す。
【0029】
一方、出力制御信号/DQHおよびDQLがともにHレベルのときには、出力ノード125は、MOSトランジスタQ2aを介して接地電圧レベルに放電される。この場合には、抵抗素子RHからMOSトランジスタQ2aおよび抵抗素子RLを介して接地ノードへ電流が放電される。したがって、このLレベルデータを生成する場合の出力ノード125の電圧V(L)は、次式で表わされる。
【0030】
V(L)=(ON(Q2a)//RL)・VDD/(RH+ON(Q2a)//RL)
ここで、ON(Q2a)は、MOSトランジスタQ2aのチャネル抵抗を示す。
【0031】
したがって、これらの抵抗素子RHおよびRLにより、出力電圧V(H)およびV(L)の電圧レベルを、電源電圧VDDと接地電圧の間の電圧レベルに設定するためには、抵抗素子RHおよびRLの抵抗値を、MOSトランジスタQ1aおよびQ2aのチャネル抵抗(オン抵抗)と同程度の抵抗値に設定する必要がある。通常、これらの出力用のMOSトランジスタQ1aおよびQ2aのチャネル抵抗(オン抵抗)は、数十Ωである。抵抗素子RHおよびRLの抵抗値も同程度であると、この出力部において、これらの抵抗素子RHおよびRLを介して常時、数十mAの貫通電流が流れることになる。すなわち、この振幅制限回路124において、データの出力の有無にかかわらず、常時貫通電流が流れ、消費電流、特にスタンバイ電流が大きくなるという問題が生じる。特にこの半導体回路装置が半導体記憶装置であり多ビットデータを出力する場合、この貫通電流がさらに大きくなり、低スタンバイ電流の半導体記憶装置を実現することができない。
【0032】
また、MOSトランジスタQ1aおよびQ2aのオン抵抗および抵抗素子RHおよびRLの抵抗値は、製造工程で、プロセスパラメータのばらつきにより、ばらつきが生じる。したがって、この出力用のMOSトランジスタQ1aおよびQ2aのオン抵抗および抵抗素子RHおよびRLの抵抗値のばらつきに応じて、出力ゲートDQの振幅がばらつくことになり、一定の振幅を有する小振幅信号を生成するのが困難になるという問題が生じる。
【0033】
また、システム構成に応じてこの出力ノード125に接続される負荷が変化した場合、応じて、この出力ノード125からの出力データの振幅も変化する。
【0034】
図14は、従来の半導体回路装置の出力部のさらに他の構成を示す図である。この図14において半導体回路装置130は、出力制御信号/DQHおよびDQLに従って出力ノード132aを駆動する出力バッファ回路132aと、出力ノード132aと外部信号線140の間に接続される電流制限用の抵抗素子RSを含む。
【0035】
この外部の信号線140は、終端抵抗RTを介して終端電圧源142に結合される。この終端電圧源142は、VDD/2の中間電圧を供給する。
【0036】
この図14に示す半導体回路装置の構成においては、MOSトランジスタQ1bがオン状態のときには、このMOSトランジスタQ1b、抵抗素子RSおよび終端抵抗RTを介して終端電圧源142に電流が流れる。したがって、データDQのHレベルの電圧レベルV(DQH)は、次式で表わされる。
【0037】
V(DQH)=VDD・RT/2・(ON(Q1b)+RS+RT)+VDD/2
ここで、ON(Q1b)は、MOSトランジスタQ1bのチャネル抵抗(オン抵抗)を示す。
【0038】
一方、MOSトランジスタQ2bのオン状態時においては、終端電圧源142から抵抗素子RT、抵抗素子RSおよびMOSトランジスタQ2bを介して接地ノードへ電流が流れる。したがって、この場合、データDQのLレベルの電圧レベルV(DQL)は、次式で表わされる。
【0039】
V(DQL)=VDD・(ON(Q2b)+RS)/2(ON(Q2b)+RS+RT)
ここで、ON(Q2b)は、MOSトランジスタQ2bのチャネル抵抗(オン抵抗)を示す。
【0040】
この図14に示す構成のように終端抵抗RTを利用する場合においても、出力データDQの振幅を電源電圧VDDよりも小さくするためには、抵抗素子RSおよびRTの抵抗値は、MOSトランジスタQ1bおよびQ2bのオン抵抗と同程度の抵抗値とする必要がある。したがって、この終端抵抗RTを介して比較的大きな電流が流れる。
【0041】
また、製造工程におけるプロセスパラメータのばらつき、動作温度、および電源電圧の変動などにより、終端抵抗それらのMOSトランジスタQ1bおよびQ2bのチャネル抵抗が抵抗素子RTおよびRSの抵抗値の変動に較べて大きく変動した場合、以下に説明するように、出力データDQの振幅が大きく変化する。
【0042】
すなわち、MOSトランジスタのオン抵抗の製造パラメータのバラツキに起因する変動幅は、±10ないし20%程度である。また、MOSトランジスタの動作温度の変化に対する変動幅は、100度Cの温度変化に対しおよそ±8ないし16%の変動幅を有する。また、電源電圧の変動に対しても、MOSトランジスタのオン抵抗の変動幅は、電源電圧の±10%の変動に対しておよそ±10%ないし15%程度である。これらの変動要因をずべて加味すると、MOSトランジスタのオン抵抗は、およそ±28%ないし51%の範囲で変動する。
【0043】
上式から、出力データDQの振幅V(DQH)−V(DQL)は次式で与えられる:
V(DQH)−V(DQL)
=VDD・RT/(ON(Q2b)+RT+RS).
ここで、MOSトランジスタQ1bおよびQ2bのオン抵抗は同じとしている。従って、MOSトランジスタのオン抵抗が変動した場合、出力データの振幅も変動する。従って、上述のような変動要因によりMOSトランジスタのオン抵抗が変動し、出力データの振幅が大きくなった場合には、高速でデータを転送することができなくなり、また消費電流も増大するという問題が生じる。
【0044】
また、この半導体回路装置130が、たとえば半導体記憶装置であり、このデータDQとしてたとえば64ビットのデータを出力する場合、終端電圧源142は、これらの64ビットのデータに共通に、終端電圧VDD/2を伝達する必要がある。この場合、たとえば64ビットのデータが同一方向に変化した場合、数百mAの電流が消費されるため、これらの電流消費時においても安定にその終端電圧VDD/2の電圧レベルを維持することが要求され、この終端電圧源に142対する要求がかなり厳しいものとなる。
【0045】
特に、終端電圧源を単純な分圧回路で構成した場合、この終端電圧源の貫通電流は大きくなるため、低消費電力のシステムには適さない。小占有面積でかつ低消費電力でかつ大きな電流供給能力を有する終端電圧源を作製するのは困難であるという問題が生じる。
【0046】
したがって、従来の半導体回路装置の出力回路の構成では、高速でかつ安定に低消費電力で小振幅の出力信号/データを転送することができないという問題があった。
【0047】
それゆえ、この発明の目的は、小振幅の出力信号/データを正確かつ安定に生成することのできる半導体回路装置を提供することである。
【0048】
この発明の他の目的は、電源端子の増設を伴うことなく所望の振幅を有する出力信号を正確に生成することのできる半導体回路装置を提供することである。
【0049】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の観点に係る半導体回路装置は、第1の電源ノードと出力ノードとの間に結合される第1の出力トランジスタと、第1の出力制御信号に応答して活性化され、出力ノードの電圧を第1の基準電圧と比較し、該比較結果に従って第1の出力トランジスタを介して流れる電流量を制御する第1の出力制御回路を備える。
【0051】
第1の電源ノードと出力ノードとの間に結合される第2の出力トランジスタと、第1の出力制御信号に応答して活性化され、第1の基準電圧と異なる電圧レベルの第2の基準電圧と出力ノードの電圧とを比較し、該比較結果に従って第2の出力トランジスタを介して流れる電流を制御する第2の出力制御回路がさらに設けられる。
【0052】
好ましくは、第2の出力トランジスタは、第1の出力トランジスタと、同一制御電極電圧条件下における電流駆動能力が異なる。
【0053】
好ましくは、第2の出力制御回路は、出力ノードの電圧と第2の基準電圧とを差動増幅し、その出力信号を第2の出力トランジスタの制御電極ノードへ印加する差動増幅回路を備える。
【0054】
この発明の第2の観点に係る半導体回路装置は、第1の電源ノードと出力ノードとの間に結合される第1の出力トランジスタと、第1の出力制御信号に応答して活性化され、出力ノードの電圧を第1の基準電圧と比較し、該比較結果に従って第1の出力トランジスタを介して流れる電流量を制御する第1の出力制御回路を備える。さらに、第2の電源ノードと出力ノードの間に結合される第2の出力トランジスタと、第2の出力制御信号に応答して活性化され、出力ノードの電圧を第2の基準電圧と比較し、該比較結果に従って第2の出力トランジスタの駆動電流量を制御する第2の出力制御回路が設けられる。
【0055】
好ましくは、第2の基準電圧と第1の基準電圧の電圧レベルとは、互いに個別に設定される。
【0056】
また、好ましくは、第2の出力制御回路は、出力ノードの電圧と第2の基準電圧とを差動増幅し、その出力信号を第2の出力トランジスタの制御電極ノードへ印加する差動増幅回路で構成される。
【0057】
好ましくは、さらに、第2の電源ノードと出力ノードの間に結合される第3の出力トランジスタと、第2の出力制御信号に応答して活性化され、出力ノードの電圧を第2の基準電圧と異なる電圧レベルの第3の基準電圧と比較し、該比較結果に従って第3の出力トランジスタの駆動電流量を制御する第3の出力制御回路が設けられる。
【0058】
好ましくは、第2の出力トランジスタと第3の出力トランジスタとは、サイズが異なる。
【0059】
好ましくは、第3の出力制御回路は、出力ノードの電圧と第3の基準電圧とを差動増幅し、その出力信号を第3の出力トランジスタの制御電極ノードへ与える差動増幅回路を備える。
【0060】
この発明の第3の観点に係る半導体回路装置は、第1の電源ノードと出力ノードとの間に並列に接続される複数のプルアップトランジスタと、これら複数のプルアップトランジスタに対応してかつ各々が互いに電圧レベルの異なる複数のプルアップ基準電圧を生成する第1の基準電圧発生回路と、複数のプルアップトランジスタに対応して配置され、第1の出力制御信号に応答して活性化され、第1の基準電圧発生回路からの対応のプルアップ基準電圧と出力ノードの電圧とを比較し、該比較結果に従って対応のプルアップトランジスタの制御電極電位を調整する複数のプルアップ制御回路と、第2の電源ノードと出力ノードとの間に並列に接続される複数のプルダウントランジスタと、これら複数のプルダウントランジスタに対応しかつ互いに電圧レベルの異なる複数のプルダウン基準電圧を生成する第2の基準電圧発生回路と、これら複数のプルダウントランジスタに対応して配置され、第2の出力制御信号に応答して活性化され、各々が対応のプルダウン基準電圧と出力ノードの電圧とを比較し、該比較結果に従って対応プルダウントランジスタの制御電極電位を制御する複数のプルダウン制御回路を備える。
【0061】
好ましくは、複数のプルアップトランジスタの同一制御電極電圧条件下における電流駆動力は互いに異なる。
【0062】
好ましくは、複数のプルダウントランジスタの同一制御電極電圧条件下での電流駆動力は互いに異なる。
【0063】
また、好ましくは、第1の基準電圧発生回路と第2の基準電圧発生回路は、互いに独立に、複数のプルアップ基準電圧および複数のプルダウン基準電圧の電圧レベルを設定する。
【0064】
また、好ましくは、複数のプルアップ制御回路および複数のプルダウン制御回路の各々は、差動増幅回路で構成される。
【0065】
出力ノードの電圧と基準電圧とを比較し、その比較結果に従って出力トランジスタを制御することにより、この出力ノードの電圧レベルを、基準電圧レベルに応じた電圧レベルに設定することができる。この基準電圧を、電源電圧と異なる電圧レベルに設定することにより、外部のシステム負荷の変動およびトランジスタパラメータの変動にかかわらず、安定に所望の電圧レベルに振幅制限された信号を生成することができる。
【0066】
特に、この基準電圧生成回路にトリミング機能を持たせることにより、基準電圧のレベルを微調整することができ、製造パラメータの変動の影響を受けることなく確実に、所望の電圧レベルに振幅制限された信号を生成することができる。
【0067】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う半導体回路装置の出力部の構成を示す図である。図1においては、図9に示す出力駆動制御回路100からの出力制御信号DQHおよびDQLに従ってデータ出力ノードND0が駆動される。以下の説明においては、データDQを出力するデータ出力部の動作について説明する。しかしながら、この出力回路は、通常の制御信号などを出力する回路であってもよい。
【0068】
図1において、データ出力回路は、出力制御信号DQHの活性化時活性化され、出力ノードND0の電圧と基準電圧VHsetとを比較する比較回路2と、出力制御信号DQLの活性化時活性化され、基準電圧VLsetと出力ノードND0の電圧を比較する比較回路3と、比較回路2および3の出力信号VG1およびVG2に従って出力ノードND0を駆動する出力バッファ回路1を含む。
【0069】
出力バッファ回路1は、電源ノードと出力ノードND0の間に接続されかつそのゲートに比較回路2の出力信号VG1を受けるPチャネルMOSトランジスタQ1と、出力ノードと接地ノードの間に接続されかつそのゲートに比較回路の出力信号VG2を受けるNチャネルMOSトランジスタQ2を含む。
【0070】
比較回路2は、活性化時基準電圧VHsetと出力ノードND0の電圧を比較し、その比較結果に従って駆動制御信号VG1を生成する差動増幅回路4と、出力制御信号DQHの活性化時差動増幅回路4を活性化するNチャネル型MOSトランジスタQ15と、出力制御信号の非活性化時、出力駆動制御信号VG1を電源電圧VDDレベルに保持するPチャネルMOSトランジスタQ16を含む。
【0071】
差動増幅回路4は、電源ノードとノードND1の間に接続されかつそのゲートがノードND2に接続されるPチャネルMOSトランジスタQ11と、電源ノードとノードND2の間に接続されかつそのゲートがノードND2に接続されるPチャネルMOSトランジスタQ12と、ノードND1とノードND3の間に接続されかつそのゲートに基準電圧VHsetを受けるNチャネルMOSトランジスタQ13と、ノードND2とノードND3の間に接続されかつそのゲートが出力ノードND0に接続されるNチャネル型MOSトランジスタQ14を含む。
【0072】
MOSトランジスタQ15はノードND3と接地ノードとの間に接続されかつそのゲートに出力制御信号DQHを受ける。MOSトランジスタQ6は電源ノードとノードND1の間に接続されかつそのゲートに出力制御信号DQHを受ける。MOSトランジスタQ11、Q12およびQ16のバックゲートは、電源ノードに接続される。
【0073】
この比較回路2の構成においては、出力制御信号DQHがLレベルの非活性状態のときには、MOSトランジスタQ15がオフ状態、MOSトランジスタQ16がオン状態になる。差動増幅回路4においては動作電流が流れる経路が遮断され、差動増幅回路4は非活性状態を維持する。したがって、ノードND1は、MOSトランジスタQ16により電源電圧VDDレベルに保持される。この状態においては、出力駆動制御信号VG1は電源電圧VDDレベルであり、出力バッファ回路1においてMOSトランジスタQ1がオフ状態を維持する。
【0074】
出力制御信号DQHがHレベルの時には、MOSトランジスタQ15がオン状態、MOSトランジスタQ16がオフ状態となる。したがって、この差動増幅回路4に対する動作電流が流れる経路が形成され、差動増幅回路4が差動増幅動作を実行する。
【0075】
この差動増幅回路4においては、MOSトランジスタQ11およびQ12がカレントミラー回路を構成し、MOSトランジスタQ12を介して流れる電流のミラー電流が、MOSトランジスタQ11を介して流れる。MOSトランジスタQ13およびQ14は差動段を構成し、基準電圧VHsetと出力ノードND0の電圧を差動増幅する。
【0076】
基準電圧VHsetが、出力ノードND0の電圧レベルよりも低い場合には、MOSトランジスタQ14のコンダクタンスがMOSトランジスタQ13のコンダクタンスよりも大きくなり、MOSトランジスタQ12およびQ14を介して大きな電流が流れる。一方、MOSトランジスタQ11からのミラー電流は、このMOSトランジスタQ13によりすべてを放電することができず、ノードND1からの出力駆動制御信号VG1の電圧レベルが、Hレベル(電源電圧VDDレベル)に上昇し、出力バッファ回路1内のMOSトランジスタQ1がオフ状態となる。
【0077】
一方、出力ノードND0の電圧が、基準電圧VHsetよりも低い場合には、MOSトランジスタQ13のコンダクタンスがMOSトランジスタQ14のコンダクタンスよりも大きくなり、MOSトランジスタQ13は、MOSトランジスタQ11から供給されるミラー電流をすべて放電することができ、ノードND1からの出力駆動制御信号VG1は、ローレベルとなり、MOSトランジスタQ1は、出力ノードND0へ電流を供給する。
【0078】
したがって、この出力ノードND0からのデータDQのHレベルは、この基準電圧VHsetの電圧レベルに設定されることになる。
【0079】
比較回路3は、活性化時基準電圧VLsetと出力ノードND0の電圧とを差動増幅する差動増幅回路5と、出力制御信号DQLを受けるインバータ6を介して与えられる補の出力制御信号/DQLがLレベルのとき導通し、差動増幅回路5に対し動作電流を供給するPチャネルMOSトランジスタQ25と、補の出力制御信号/DQLがHレベルのとき導通し、この差動増幅回路5からの出力駆動制御信号VG2を接地電圧レベルに保持するNチャネルMOSトランジスタQ26を含む。
【0080】
差動増幅回路5は、内部動作電源ノードND4とノードND5の間に接続されかつそのゲートに基準電圧VLsetを受けるPチャネルMOSトランジスタQ23と、ノードND4とノードND6の間に接続されかつそのゲートが出力ノードND0に接続されるPチャネルMOSトランジスタQ24と、ノードND5と接地ノードとの間に接続されかつそのゲートがノードND6に接続されるNチャネルMOSトランジスタQ21と、ノードND6と接地ノードの間に接続されかつそのゲートがノードND6に接続されるNチャネルMOSトランジスタQ22を含む。
【0081】
MOSトランジスタQ25は、導通時この差動増幅回路5の内部動作電源ノードND4へ電源電圧VDDを伝達する。
【0082】
この差動増幅回路5の構成においては、MOSトランジスタQ21およびQ22がカレントミラー回路を構成し、MOSトランジスタQ22を介して流れる電流のミラー電流が、MOSトランジスタQ21を介して流れる。
【0083】
MOSトランジスタQ23およびQ24は、基準電圧VLsetと出力ノードND0の電圧を差動増幅する差動段を構成する。これらのMOSトランジスタQ23およびQ24のバックゲートが、電源電圧VDDを受けるように接続されるのは、この差動増幅回路5が非活性状態のとき、基板領域がフローティング状態となり基板電位が不安定となるのを防止し、またMOSトランジスタQ25、Q23、およびQ24を同一ウェル(基板領域)内に形成して回路占有面積を低減するためである。
【0084】
この比較回路3において、出力制御信号DQLがLレベルのときには、補の出力制御信号/DQLがHレベルであり、MOSトランジスタQ25がオフ状態、MOSトランジスタQ26がオン状態となる。したがって、差動増幅回路5は非活性状態を維持し、ノードND5からの出力駆動制御信号VG2は、接地電圧レベルとなり、出力バッファ回路1のMOSトランジスタQ2は、オフ状態を維持する。
【0085】
この比較回路3の非活性状態においては、MOSトランジスタQ25がオフ状態であり、差動増幅回路5へは、動作電流が供給されないため、ノードND4は、接地電圧レベルに放電される。
【0086】
出力制御信号DQLがHレベルとなると、補の出力制御信号/DQLがLレベルとなり、MOSトランジスタQ25がオン状態、MOSトランジスタQ26がオフ状態となる。差動増幅回路5に対し、MOSトランジスタQ25を介して動作電流が供給されて、この差動増幅回路5が差動増幅動作を行ない、出力ノードNB0の電圧と基準電圧VLsetの電圧差に応じた出力駆動制御信号VG2を生成する。
【0087】
出力ノードND0の電圧が、基準電圧VLsetよりも高い場合には、MOSトランジスタQ23のコンダクタンスがMOSトランジスタQ24のコンダクタンスよりも大きくなり、このMOSトランジスタQ24を介して流れる電流量よりも大きな電流量が、MOSトランジスタQ23を介して流れる。MOSトランジスタQ22は、このMOSトランジスタQ24から供給される電流を接地ノードへ放電し、MOSトランジスタQ21は、このMOSトランジスタQ22を流れる電流のミラー電流を駆動する。したがって、この状態において、MOSトランジスタQ23に対して供給される電流量は、MOSトランジスタQ21を介して流れるミラー電流よりも多くなり、ノードND5の電圧レベルが上昇し、出力駆動制御信号VG2の電圧レベルが上昇し、MOSトランジスタQ2がオン状態となる。
【0088】
逆に、この出力ノードND0の電圧が、基準電圧VLsetよりも低くなると、MOSトランジスタQ24のコンダクタンスが、MOSトランジスタQ23のコンダクタンスよりも大きくなり、MOSトランジスタQ24を介して流れる電流量が、MOSトランジスタQ23を介して流れる電流量よりも大きくなる。この状態においては、ノードND5からの出力駆動制御信号VG2は接地電圧レベルとなり、出力バッファ回路1においてMOSトランジスタQ2はオフ状態となる。
【0089】
したがって、この出力ノードND0からの出力電圧DQのLレベルは、基準電圧VLsetの電圧レベルとなる。
【0090】
基準電圧VHsetを電源電圧VDDよりも低くし、また基準電圧VLsetを接地電圧よりも高い電圧レベルにそれぞれ個々に設定することにより、電源電圧VDDおよび接地電圧GNDを動作電源電圧として出力回路を駆動する構成において、出力データDQの振幅を基準電圧により決定することができ、電源電圧VDDよりも小さい小振幅の信号を生成することができる。これらの基準電圧VHsetおよびVLsetの電圧レベルにより、出力データDQの振幅を所望の値に設定することができる。また、電源電圧VDDを利用するだけであり、振幅制限のための別の電源端子を設ける必要もない。
【0091】
図2は、図1に示す出力回路の動作を示す信号波形図である。図2に示すように、出力回路に対し動作電源電圧として、電源電圧VDDおよび接地電圧GNDを与えても、比較回路2および3により、出力データDQのHレベルは、基準電圧VHsetの電圧レベルに制限され、また、データDQのLレベルは、基準電圧VLsetの電圧レベルに制御される。したがって、高速動作時においても、出力データDQは、電圧VHsetおよびVLsetに振幅制限され、波形歪みを生じることなく、高速で伝達される。
【0092】
また、出力データパターンが偏る場合においても、この出力データDQのHレベルおよびLレベルが、それぞれ基準電圧VHsetおよびVLsetに設定され、電源電圧VDDまたは接地電圧GNDレベルまで、この出力データDQは駆動されることがない。したがって、出力データDQの電位の偏りは生じず、正確に、出力データDQを高速で伝達することができる。
【0093】
また、この図1に示す比較回路2および3を用いて振幅制限を行なうことにより、CMOSレベルの信号を、SSTL(スタブシリーズターミネーテッドトランジスタロジック)またはCTT(センタータップターミネイテッドインターフェイス)などの小振幅のインターフェイスを有する回路装置へ適合した小振幅信号に変換して伝達することができる。
【0094】
したがって、入力部において、このような小振幅のインターフェイスのH/Lレベルの基準電圧を受ける差動増幅回路を入力バッファ回路として利用することにより、小振幅信号を伝達するインターフェイス回路を備えるシステムに対しても、この半導体回路装置を適用することができる。
【0095】
図3は、図1に示す基準電圧VHsetおよびVLsetを生成する基準電圧発生回路の構成の一例を示す図である。図3において、基準電圧発生回路は、電源ノードとノードND7の間に接続されかつそのゲートがノードND7へ接続されるPチャネルMOSトランジスタQ31と、ノードND7とノードND8の間に接続される抵抗素子R31と、ノードND8と接地ノードの間に接続されかつそのゲートがノードND8に接続されるNチャネルMOSトランジスタQ33と、電源ノードとノードND9の間に接続されかつそのゲートがノードND7に接続されるPチャネルMOSトランジスタQ32と、ノードND9と接地ノードの間に接続される抵抗素子R32と、電源ノードとノードND11の間に接続される抵抗素子R33と、ノードND11と接地ノードの間に接続されかつそのゲートがノードND8に接続されるNチャネル型MOSトランジスタQ34を含む。
【0096】
抵抗素子R32およびR33は、それらの抵抗値が例えばレーザトリミングにより調整可能である。これらの抵抗素子R32の及びR33の構成としては、例えば単位抵抗素子を直列に接続しかつこれらの単位抵抗素子と並列にリンク素子を接続する。このレーザトリミングにおいて、単位抵抗素子と並列に接続されるリンク素子をレーザなどにより選択的に溶断して、抵抗値を調整する。
【0097】
抵抗素子R31の抵抗値は、MOSトランジスタQ31およびQ33のチャネル抵抗より十分大きい値に設定される。この条件下においては、MOSトランジスタQ31およびQ33はダイオードモードで動作し、そのしきい値電圧の絶対値の電圧降下を生じさせる。したがって、電流Iは、次式で表わされる。
【0098】
I=(VDD−|Vthp|−Vthn)/R31
ここで、VthpおよびVthnは、MOSトランジスタQ31およびQ33のそれぞれのしきい値電圧を示す。R31は、抵抗素子R31の抵抗値を示す。
この電流Iは、電源電圧VDDが一定であれば、一定の電流である。
【0099】
MOSトランジスタQ31およびQ32は、カレントミラー回路を構成しており、両者のサイズが同じ場合には、MOSトランジスタQ32を介して電流Iが流れる。可変抵抗素子R32の抵抗値をR32とすると、ノードND9に生成される基準電圧VLsetは、次式で表わされる。
【0100】
VLset=I・R32
また、MOSトランジスタQ33およびQ34は、カレントミラー回路を構成しており、これらのMOSトランジスタQ33およびQ34のサイズが同じ場合には、MOSトランジスタQ34に電流Iが流れる。したがって、ノードND11に生成される基準電圧VHsetは、次式で表わされる。
【0101】
VHset=VDD−I・R33
抵抗素子R32およびR33の抵抗値を個々に調節することにより、基準電圧VLsetおよびVHsetの電圧レベルを所望の電圧レベルに設定することができる。特に、これらの抵抗素子R32およびR33の抵抗値が同じ場合、VLsetおよびVDD−VHsetを同じ電圧レベルに設定することができ、VDD/2を中心として同一振幅を有するHレベルおよびLレベルのデータを伝達することができる。
【0102】
また、抵抗素子R32およびR33を、それぞれ、その抵抗値がプログラム可能なレーザトリマブル抵抗素子で構成することにより、製造工程のプロセスパラメータのばらつきなどにより素子特性が、変動した場合においても、これらの基準電圧VLsetおよびVHsetを所望の電圧レベルに設定することができる。たとえば、プロセスパラメータのばらつきにより、MOSトランジスタQ31およびQ33のしきい値電圧が変動し、また抵抗素子R31の抵抗値が変動した場合、電流Iの電流値が変化する。この場合、抵抗素子R32およびR33をレーザトリミングして、その抵抗値を調整することにより、基準電圧VLsetおよびVHsetをそれぞれ、所望の電圧レベルに設定することができる。
【0103】
特に、これらの基準電圧VLsetおよびVHsetは、それぞれ別々の経路を用いて発生しており、抵抗素子R32およびR33により、個々に基準電圧VLsetおよびVHsetの電圧レベルを調整することができ、所望の振幅の信号を高精度で実現することができる。
【0104】
また、これらの基準電圧VLsetおよびVHsetは、それぞれ、図1に示す差動増幅回路5および4へ与えられ、MOSトランジスタのゲートへ与えられる。したがって、これらの基準電圧VLsetおよびVHsetは、図1に示すMOSトランジスタQ23およびQ13のゲート容量を充電するだけでよく大きな電流駆動力は要求されないため、電流Iの電流値をμA程度にまで小さくすることができる。したがって、この基準電圧発生回路の消費電流を十分に小さくすることができる。
【0105】
なお、図3に示す基準電圧発生回路の生成する電流Iは電源電圧VDDに依存している。回路構成を簡略化して回路レイアウト面積を低減する。しかしながら、電源電圧に依存しない電流を生成する基準電流発生回路が用いられてもよい。
【0106】
また差動増幅回路4および5は、上述のようにアナログ的にその出力信号を変化させる回路であってもよく、また、それらの出力信号をHレベルとLレベルとの2値でデジタル的に変化させる回路であってもよい。
【0107】
以上のように、この発明の実施の形態1に従えば、出力制御信号の活性化時出力ノードの電圧と基準電圧とを比較し、その比較結果に従って出力トランジスタを制御しており、この出力ノードの信号/データの振幅を、基準電圧レベルに制限することができ、電流制限用の電源端子を新たに設けることなく高精度で所望の振幅を有する小振幅信号を低消費電力で生成することのできる出力回路を実現することができる。
【0108】
[実施の形態2]
図4は、この発明の実施の形態2に従う半導体回路装置の構成を示す図である。図4において、半導体回路装置は、出力制御信号DQHの活性化時活性化され、基準電圧VHset1と出力ノードND11の電圧を比較し、その比較結果に従って出力駆動制御信号VG1を生成する比較回路11と、出力制御信号DQHの活性化時活性化され、基準電圧VHset2と出力ノードND11の電圧レベルを比較し、その比較結果に従って出力駆動制御信号VG3を生成する比較回路12と、出力制御信号DQLの活性化時活性化され、出力ノードND11の電圧と基準電圧VLset1とを比較し、その比較結果に従って出力駆動制御信号VG2を生成する比較回路13と、出力制御信号DQLの活性化時活性化され、出力ノードND11の電圧と基準電圧VLset2とを比較し、この比較結果に従って出力駆動制御性信号VG4を生成する比較回路14と、出力駆動制御信号VG1−VG4に従って出力ノードND11を駆動して出力データDQを生成する出力バッファ回路10を含む。
【0109】
基準電圧VHset1は、基準電圧VHset2よりも低い電圧レベルであり、基準電圧VLset1は、基準電圧VLset2よりも高い電圧レベルである。
【0110】
出力バッファ回路10は、電源ノードと出力ノードND11の間に接続されかつそのゲートに出力駆動制御信号VG1を受けるPチャネルMOSトランジスタQ41と、電源ノードと出力ノードND11の間に接続されかつそのゲートに出力駆動制御信号VG3を受けるPチャネルMOSトランジスタQ43と、出力ノードND11と接地ノードの間に接続されかつそのゲートに出力駆動制御信号VG2を受けるNチャネルMOSトランジスタQ42と、出力ノードND11と接地ノードの間に接続されかつそのゲートに出力駆動制御信号VG4を受けるNチャネルMOSトランジスタQ44を含む。
【0111】
MOSトランジスタQ41のサイズ(チャネル幅とチャネル長の比W/L)は、MOSトランジスタQ43のサイズよりも大きくされ、またMOSトランジスタQ42のサイズも、MOSトランジスタQ44のサイズよりも大きくされる。従って、MOSトランジスタQ41およびQ42は、それぞれ、MOSトランジスタQ43およびQ44よりも、同一ゲート/ソース電圧の条件下において、大きな電流供給能力を有する。
【0112】
この出力バッファ回路10は、出力駆動制御信号VG1およびVG3に従って2段階で出力ノードND11をプルアップし、また出力駆動制御信号VG2およびVG4に従って2段階で出力ノードND11をプルダウンする。
【0113】
比較回路11は、電源ノードに結合され、カレントミラー回路を構成するPチャネルMOSトランジスタQ411およびQ412と、これらのMOSトランジスタQ411およびQ412から電流を供給されて基準電圧VHset1と出力ノードND11の電圧を比較する差動段を構成するNチャネルMOSトランジスタQ413およびQ414と、出力制御信号DQHの活性化時導通し、MOSトランジスタQ411、Q412、Q413、およびQ414で構成される差動増幅回路の動作電流が流れる経路を形成するNチャネルMOSトランジスタQ415と、出力制御信号DQHの非活性化時導通し、出力駆動制御信号VG1を電源電圧VDDレベルに保持するPチャネルMOSトランジスタQ416を含む。MOSトランジスタQ411およびQ413の接続ノードに、出力駆動制御信号VG1が発生する。
【0114】
比較回路12は、カレントミラー回路を構成するPチャネルMOSトランジスタQ431およびQ432と、基準電圧VHset2と出力ノードND11の電圧を比較する差動段を構成するNチャネルMOSトランジスタQ433およびQ434と、出力制御信号DQHの活性化時導通し、MOSトランジスタQ431、Q432、Q433およびQ434に動作電流が流れる経路を形成するNチャネルMOSトランジスタQ435と、出力制御信号DQHの非活性化時導通し、出力駆動制御信号VG3を電源電圧VDDレベルに保持するPチャネルMOSトランジスタQ436を含む。
【0115】
MOSトランジスタQ431−Q434により、差動増幅回路が構成され、MOSトランジスタQ435は、導通時、この差動増幅回路の電流源トランジスタとして機能する。出力駆動制御信号VG3は、MOSトランジスタQ431およびQ433の接続ノードから取出される。
【0116】
比較回路13は、基準電圧VLset1と出力ノードND11の電圧を比較する差動段を構成するPチャネルMOSトランジスタQ423およびQ424と、これらのMOSトランジスタQ423およびQ424に、同じ大きさの電流を流すカレントミラー回路を構成するNチャネル型MOSトランジスタQ421およびQ422と、出力制御信号DQLを受けるインバータ6から出力される補の出力制御信号/DQLの活性化時導通し、MOSトランジスタQ423およびQ424へ電源電圧VDDを供給するPチャネルMOSトランジスタQ425と、補の出力制御信号/DQLの非活性化時導通し、出力制御信号VG2を接地電圧レベルに保持するNチャネル型MOSトランジスタQ426を含む。
【0117】
MOSトランジスタQ423およびQ421の間の接続ノードに、出力駆動制御信号VG2が発生する。MOSトランジスタQ421−Q424により差動増幅回路が構成され、MOSトランジスタQ425が、導通時、この差動増幅回路の電流源トランジスタとして機能する。
【0118】
MOSトランジスタQ422がカレントミラー回路のマスタ段を構成する。MOSトランジスタQ423およびQ424のバックゲートが電源ノードに結合される。
【0119】
比較回路14は、接地ノードに結合されて、カレントミラー回路を構成するNチャネルMOSトランジスタQ441およびQ442と、これらのMOSトランジスタQ441およびQ442により電流を駆動され、基準電圧VLset2および出力ノードND11の電圧を比較する差動段を構成するPチャネルMOSトランジスタQ443およびQ444と、補の出力制御信号/DQLの活性化時導通し、これらのMOSトランジスタQ443およびQ444へ電源電圧VDDを伝達するPチャネルMOSトランジスタQ445と、補の出力制御信号/DQLの非活性化時導通し、出力駆動制御信号VG4を接地電圧レベルに保持するNチャネルMOSトランジスタQ446を含む。出力駆動制御信号VG4は、MOSトランジスタQ443およびQ441の接続ノードに発生する。
【0120】
MOSトランジスタQ442が、カレントミラー回路のマスタ段を構成する。MOSトランジスタQ443およびQ444のバックゲートが電源ノードに接続される。
【0121】
比較回路11および12は、活性化時、基準電圧VHset1およびVHset2よりも出力ノードND11の電圧レベルが低い場合には、出力駆動制御信号VG1およびVG3をローレベルに設定する。一方、出力ノードND11の電圧レベルが基準電圧VHset1およびVHset2よりも高い場合には、これらの比較回路11および12は、出力駆動制御信号VG1およびVG3をHレベルに設定する。出力ノードND11の電圧が基準電圧VHset1およびVHset2の間のときには、出力駆動制御信号VG1およびVG2は、それぞれHレベルおよびLレベルとなる。
【0122】
したがって、出力バッファ回路10において、MOSトランジスタQ41は、出力ノードND11を、基準電圧VHset1の電圧レベルにまで駆動し、一方、MOSトランジスタQ43は、出力ノードND11を、基準電圧VHset2の電圧レベルにまで駆動する。MOSトランジスタQ41のサイズは、MOSトランジスタQ43のサイズよりも大きいため、高速で、出力データDQのプルアップ時、ノードND11を基準電圧VHset1の電圧レベルにまで駆動し、その後、MOSトランジスタQ43により、基準電圧VHset2の電圧レベルにまで駆動する。これにより、高速動作時におけるオーバーシュートの発生を防止する。
【0123】
比較回路13は、出力ノードND11の電圧が基準電圧VLset1よりも高い場合には、その出力駆動制御信号VG2をハイレベルに設定し、一方、出力ノードND11の電圧が、基準電圧VLset1よりも低い場合には、その出力駆動制御信号VG2をLレベルに設定する。
【0124】
比較回路14は、出力ノードND11の電圧が、基準電圧VLset2よりも高い場合には、出力駆動制御信号VG4をハイレベルに設定し、一方、出力ノードND11の電圧が基準電圧VLset2よりも低い場合には、出力駆動制御信号VG4をLレベルに設定する。
【0125】
したがって、この出力バッファ回路10において、出力ノードND11のプルダウン時において、MOSトランジスタQ42が出力ノードND11を基準電圧VLset1の電圧レベルまで駆動し、またMOSトランジスタQ44が、出力ノードND11を、基準電圧VLset2の電圧レベルまで駆動する。MOSトランジスタQ42のサイズは、MOSトランジスタQ44のサイズよりも大きく設定されており、出力ノードND11のプルダウン時においては、出力ノードND11は、高速で基準電圧VLset1の電圧レベルまで駆動され、その後、MOSトランジスタQ44により、緩やかに、基準電圧VLset2の電圧レベルまで駆動される。これにより、高速動作時における出力データDQのアンダーシュートの発生を抑制する。
【0126】
この半導体回路装置の動作速度がさらに高速化された場合、比較回路および出力ドライブ回路で構成されるフィードバック経路の応答の遅れが生じることが考えられる。このような応答の遅れが生じた場合、図5(A)に示すように、出力データDQが、基準電圧VHsetまたはVLsetを超えた後に、出力ドライブトランジスタがオフ状態となる。高速で、出力ノードがドライブされるため、リンギングが生じ、データが安定化するまでに時間を要し、高速のデータ転送を行なうことができなくなることが考えられる。また、出力データがオーバドライブされた場合、高速転送時において出力データの電位の偏りが生じることが考えられる。
【0127】
しかしながら、図4に示すように、出力データDQのプルアップ時においては、サイズが大きく応じて電流駆動力の大きなMOSトランジスタQ41および電流駆動力の小さなMOSトランジスタQ43より出力ノードND11を駆動し、この出力ノードND11の電圧レベルが、基準電圧VHset1を超えると、電流駆動能力の大きなMOSトランジスタQ41をオフ状態として、電流駆動能力の小さなMOSトランジスタQ43で緩やかに出力ノードND11を基準電圧VHset2の電圧レベルまで駆動する。このような2段階駆動により、オーバーシュートを生じることなく、確実に、出力データDQのHレベルを、基準電圧VHset2の電圧レベルに制限することができる。
【0128】
この場合、比較回路11および出力ドライブトランジスタQ41において応答の遅れが生じた場合でも、この出力ノードND11の電圧レベルは、基準電圧VHset2の電圧レベルまで上昇しておらず、この出力ノードND11の電圧レベルが、基準電圧VHset2の電圧レベルに到達するまでに、比較回路11の出力する出力駆動制御信号VG1に従って電流駆動能力の大きなMOSトランジスタQ41をオフ状態とすることができる。この後、電流駆動能力の小さなMOSトランジスタQ43で、緩やかに、出力ノードND11を駆動する。この場合、出力ノードND11の電圧変化は緩やかであり、比較回路12およびMOSトランジスタQ43のフィードバック経路における応答の遅れは生じず、確実に、出力データDQのハイレベルを、基準電圧VHset2の電圧レベルに設定することができる。
【0129】
また、出力データDQのプルダウン時においては、サイズが大きく応じて電流駆動能力の大きなMOSトランジスタQ42および電流駆動能力の小さなMOSトランジスタQ44を用いて出力ノードND11を高速で放電し、この出力ノードND11の電圧レベルが、基準電圧VLset1に到達したときに、比較回路13の出力する出力駆動制御信号VG2に従って電流駆動能力の大きな(サイズの大きな)MOSトランジスタQ42をオフ状態とする。この後、出力ノードND11を、電流駆動能力の小さなMOSトランジスタQ44で基準電圧VLset2の電圧レベルまで駆動する。
【0130】
この出力データDQのプルダウン時においても、比較回路13およびMOSトランジスタQ42において高速駆動時に応答の遅れが生じても、その出力ノードND11の電圧レベルは、基準電圧VLset2にまで到達しておらず、比較回路13およびMOSトランジスタQ42のフィードバック経路の応答遅れが生じても、この出力ノードND11の電圧レベルが、基準電圧VLset2に到達するまでに、出力駆動制御信号VG2が接地電圧レベルとなり、MOSトランジスタQ42をオフ状態とすることができる。
【0131】
この後、電流駆動能力の小さなMOSトランジスタQ44を用いて緩やかに、この出力ノードND11を基準電圧VLset2の電圧レベルまで駆動する。この基準電圧VLset2への出力ノードND11のプルダウン時においては、電圧変化は緩やかであり、応答の遅れは生じず、確実に、このノードND11の電圧レベルは基準電圧VLset2に到達したときに、出力駆動制御信号VG4に従ってMOSトランジスタQ44をオフ状態とすることができて出力データDQのLレベルを、基準電圧VLset2の電圧レベルに制限することができる。
【0132】
したがって、この出力ノード駆動時において、サイズが大きく電流駆動能力の大きなMOSトランジスタをオン状態として出力ノードND11を高速で駆動し、その後、電流駆動能力の小さなMOSトランジスタにより、緩やかに出力ノードを駆動することにより、高速データ転送時においても、この出力ノードND11のオーバースイングが生じず、正確に、所望の電圧レベルに振幅制限された出力データを高速で転送することができる。
【0133】
なお、比較回路11−14は、それらの出力信号を対応の基準電圧と出力ノードの電圧の差に応じてアナログ的に変化させる回路であってもよく、また、対応の基準電圧と出力ノードの電圧の差に従って出力信号をデジタル的に2値駆動する動作をする回路であってもよい。
【0134】
図6は、図4に示す複数種類の基準電圧を発生する基準電圧発生回路の構成の一例を示す図である。図6において、基準電圧発生回路は、電源ノードとノードND20の間に接続されかつそのゲートがノードND20に接続されるPチャネルMOSトランジスタQ61と、ノードND20とノードND21の間に接続される抵抗素子R61と、ノードND21と接地ノードの間に接続されかつそのゲートがノードND21に接続されるNチャネルMOSトランジスタQ63とを含む。MOSトランジスタQ61およびQ63と抵抗素子R61は、先の図3に示す構成と同様、定電流回路を構成し、次式で示される電流Iを生成する。
【0135】
I=(VDD−|Vthp|−Vthn)/R61
ここで、VthpおよびVthnは、それぞれMOSトランジスタQ61およびQ63のしきい値電圧を示す。R61は、抵抗素子R61の抵抗値を示す。また、電源電圧VDDが一定であれば、この電流Iは定電流となる。
【0136】
基準電圧発生回路は、さらに、電源ノードとノードND22の間に接続されかつそのゲートがND20に接続されるPチャネルMOSトランジスタQ62と、ノードND22と接地ノードの間に直列に接続される抵抗素子R62およびR63を含む。ノードND22に基準電圧VLset1が発生し、抵抗素子R62およびR63の間のノードND23に、基準電圧VLset2が発生する。
【0137】
基準電圧発生回路は、さらに、電源ノードとノードND25の間に直列に接続される抵抗素子R64およびR65と、ノードND25と接地ノードの間に接続されかつそのゲートがノードND21に接続されるNチャネルMOSトランジスタQ64を含む。抵抗素子R64およびR65の間のノードND24に基準電圧VHset2が発生し、ノードND25に、基準電圧VHset1が発生する。
【0138】
MOSトランジスタQ62は、MOSトランジスタQ61とカレントミラー回路を構成し、両者が同じサイズであれば、MOSトランジスタQ62には、電流Iが流れる。同様、MOSトランジスタQ64は、MOSトランジスタQ63とカレントミラー回路を構成し、このMOSトランジスタQ64には、MOSトランジスタQ63を介して流れる電流と同じ大きさの電流Iが流れる(両者は同じサイズのため)。したがって、これらの基準電圧VLset1、VLset2、VHset1、およびVHset2は、それぞれ次式で表わされる電圧レベルとなる。
【0139】
VLset1=I・(R62+R63)、
VLset2=I・R63、
VHset1=VDD−I・(R64+R65)、
VHset2=VDD−I・R64
したがって、これらの抵抗素子R62−R65を、リンク素子などにより、その抵抗値がレーザにより調整可能なレーザトリマブル抵抗素子で構成することにより、製造工程のパラメータのばらつきによる素子パラメータのバラツキに対しても、正確に所望の電圧レベルの基準電圧を生成することができる。
【0140】
この図6に示す基準電圧発生回路の構成においても、基準電圧VHset1、VHset2、VLset1およびVLset2は、それぞれ比較回路11、12、13および14の差動段のMOSトランジスタQ413、Q433、Q423、およびQ443のゲートへ与えられており、それらのゲート容量は小さいため、電流Iは、先の実施の形態1の場合と同様数μA程度の微小電流であり、生成される基準電圧の数が増大しても、この基準電圧発生回路における消費電流の増大は十分に抑制することができ、プルアップ用およびプルダウン用それぞれに対し複数レベルの基準電圧を安定に生成することができる。
【0141】
また、これらのプルアップ用の基準電圧VHset1およびVHset2とプルダウン用の基準電圧VLset1およびVLset2を別々の経路により生成しているため、これらのプルダウン用の基準電圧VLset1およびVLset2とプルアップ用の基準電圧VHset1およびVHset2の電圧レベルをそれぞれ互いに独立に調整することができ、しきい値電圧および抵抗値などの素子パラメータの変動時においても、この基準電圧の電圧レベルを個々に最適値に設定することができ、電圧レベルが高精度に設定された小振幅のデータを高速で転送することができる。
【0142】
また振幅制限に加えて、出力データの変化速度を変更することができ、出力データのスルーレートを最適化することができる。
【0143】
図7は、出力制御信号DQHおよびDQLを生成する部分の構成の一例を示す図である。図7において、内部データDを受けるインバータ20と、出力活性化タイミング信号OEMと内部データDを受け、出力制御信号DQHを生成するAND回路21と、出力活性化タイミング信号OEMとインバータ20からの補の内部データ/Dを受けて出力制御信号DQLを生成するAND回路22を含む。
【0144】
この図7に示す構成において出力活性化タイミング信号OEMがLレベルのときには、出力制御信号DQHおよびDQLはともにLレベルである。したがって、この状態においては、先の出力バッファ回路1または10は、出力ハイインピーダンス状態となる。
【0145】
出力活性化タイミング信号OEMがHレベルとなると、出力制御信号DQHおよびDQLが、この内部データDに従って生成される。
【0146】
したがって、この内部データDを出力活性化タイミング信号OEMに従って出力するたとえば半導体記憶装置のデータ出力回路において、本実施の形態1または2の出力回路を利用することにより、高速かつ安定に内部読出データを転送することができる。
【0147】
内部読出データDは、相補データDおよび/Dが、内部の、たとえば、プリアンプから並列に転送されてもよい。
【0148】
図8は、出力制御信号を発生する部分の他の構成を概略的に示す図である。図8に示す構成においては、クロック信号CLKに同期して内部データDを転送する転送回路23より、出力制御信号DQHおよびDQLが生成される。すなわち、転送回路23は、ラッチ回路でたとえば構成されており、クロック信号CLKの立上がりエッジまたは立下がりエッジに同期して、内部データを転送して相補データDおよび/Dを生成する。これらの相補内部データDおよび/Dを、それぞれ、出力制御信号DQHおよびDQLとして利用する。
【0149】
この図8に示すような転送回路23により、出力制御信号DQHおよびDQLが、内部データDおよび/Dに従って生成されるたとえばロジックのような回路装置において、本実施の形態1または2に示す出力回路を利用することにより、高速かつ安定にデータを転送することができる。
【0150】
この図8に示す構成においても、転送回路23へは、相補データDおよび/Dが与えられてもよい。
【0151】
したがって、本発明の半導体回路装置を、半導体記憶装置のデータ出力回路および一般のロジック回路のデータ出力回路部分に用いることができる。また、このデータに代えて、制御信号などの2値信号を出力する回路部分に、本発明に従う半導体回路装置が用いられてもよい。
【0152】
また、図4に示す半導体回路装置においては、出力ノードのプルアップ/プルダウンにおいては2段階動作が行なわれている。しかしながら、この場合、さらに複数段階にわたって出力ノードがプルアップ/プルダウンされてもよい。この場合、個々の出力ドライブトランジスタのサイズを特に異ならせる必要はなく、複数の出力トランジスタによる出力ノードのプルアップ/プルダウン、また最終的に1つの出力トランジスタによる出力ノードのプルアップ/プルダウンを行なうことができ、出力ノードのオーバースイングを確実に抑制することができる。
【0153】
【発明の効果】
以上のように、この発明に従えば、出力ノードの電圧と基準電圧とを比較し、その比較結果に従って出力ドライブトランジスタを制御しており、正確に、追加の電源端子を設けることなく出力信号の振幅を高精度で制限して、小振幅信号を高速でかつ安定に転送することができる。
【0154】
すなわち、第1の電源ノードと出力ノードの間に結合される第1の出力トランジスタを流れる電流量を、この出力ノードの電圧を第1の基準電圧との比較結果に従って制御することにより、出力ノードの電圧が基準電圧レベルに到達したときに、この出力トランジスタをオフ状態とすることができ、正確に、出力ノードの電圧を、基準電圧レベルに設定することができ、正確に、所望の電圧レベルに、出力信号の振幅を制限することができる。
【0155】
また、この第1の出力トランジスタと並列に第2の出力トランジスタを設け、この第2の出力トランジスタを、第2の基準電圧と出力電圧との比較結果に従って、その流れる電流を制御することにより、高速で、出力ノードのオーバースイングを生じさせることなく所望の電圧レベルまで出力ノードの電圧レベルを駆動することができる。
【0156】
また、これらの第1および第2の出力トランジスタの電流駆動能力を異ならせることにより、高速動作時において高速で出力ノードを駆動した後、緩やかに、出力ノードを駆動することができ、応答速度が遅い場合においても、この出力ノードのオーバースイングするのを確実に防止することができる。
【0157】
また、この出力ノードの電圧と基準電圧との比較を差動増幅回路を用いて行なうことにより、正確に、この出力ノードと基準電圧との差に応じて出力トランジスタを介して流れる電流量を調整することができる。
【0158】
また、第2の電源ノードと出力ノードの間に第2の出力トランジスタを設け、この第2の出力トランジスタを介して流れる電流量を、第2の基準電圧と出力ノードの電圧との比較結果に応じて制御することにより、出力ノードの信号/データのプルアップおよびプルダウン時いずれにおいても、正確に、振幅制限を行なうことができる。
【0159】
また、第2の基準電圧と第1の基準電圧との電圧レベルを独立に設定することにより、製造プロセスにおけるパラメータのばらつきが生じても、個々に、基準電圧の電圧レベルを調整することができ、正確に振幅制限電圧レベルを設定することができる。
【0160】
また、第2の出力制御回路を差動増幅回路で構成することにより、正確に出力ノードの電圧レベルに応じて第2の出力トランジスタのゲート電位を制御することができ、正確に振幅制限をすることができる。
【0161】
また、この第2の出力トランジスタと並列に第3の出力トランジスタを設け、この第3の出力トランジスタを出力ノードの電圧と第3の基準電圧との比較結果において調整することにより、出力ノードのプルアップ/プルダウン時いずれにおいても、高速で出力ノードのオーバースイングを生じさせることなく、振幅制限された信号/データを出力することができる。
【0162】
また、この第2および第3の出力トランジスタのサイズを異ならせることにより、高速駆動時においても、高速で出力ノードを駆動しかつその後緩やかに出力ノードを駆動することができ、高速動作時において、この比較回路の応答が遅れる場合においても、出力ノードのオーバースイングを生じさせることなく、正確に振幅制限された信号/データを出力することができる。
【0163】
また、比較回路を用いて基準電圧と出力ノードの電圧を比較することにより、正確に出力ノードの電圧と基準電圧との差に応じて出力トランジスタの駆動電流量を調整することができる。
【0164】
また、第1の電源ノードと出力ノードの間に並列に複数のプルアップトランジスタを設け、これらのプルアップトランジスタそれぞれに対応して互いに電圧レベルの異なるプルアップ基準電圧を生成し、またこれらのプルアップトランジスタそれぞれに対応してプルアップ制御回路を設け、このプルアップ制御回路により、出力ノードの電圧と対応のプルアップ基準電圧との比較結果に従って対応のプルアップトランジスタの駆動電流量を調整し、かつ出力ノードと第2の電源ノードの間に並列にプルダウントランジスタを設け、これらのプルダウントランジスタそれぞれに対応して互いに電圧レベルの異なるプルダウン基準電圧を生成し、これらのプルダウン基準電圧と出力ノードの電圧をそれぞれ比較し、その比較結果に従って対応のプルダウントランジスタの駆動電流量を調整することにより、プルアップ時およびプルダウン時いずれにおいても高速で出力ノードの電圧のオーバースイングを生じさせることなく、出力ノードの電圧を追加の電源を用いることなく、正確に所望の電圧レベルに振幅制限することができる。
【0165】
また、複数のプルアップトランジスタの電流駆動能力をそれぞれ互いに異ならせることにより、確実に、高速で出力ノードをオーバースイングを生じさせることなくプルアップすることができる。
【0166】
また、プルダウントランジスタの駆動電流量を異ならせることにより、出力ノードを、高速でオーバースイングを生じさせることなく所望の電圧レベルにまでプルダウンさせることができる。
【0167】
また、これらのプルダウン基準電圧およびプルアップ基準電圧をそれぞれ個々に電圧レベルを設定することにより、製造パラメータのバラツキによる素子パラメータの変動時においても、個々に、プルアップ基準電圧レベルおよびプルダウン基準電圧レベルを調整することができ、正確に所望の電圧レベルに振幅制限電圧を設定することができる。
【0168】
また、出力ノードの電位変化速度を調整することができ、出力信号/データのスルーレートを最適化することができる。
【0169】
また、これらのプルアップ制御回路およびプルダウン制御回路をそれぞれ、差動増幅回路で構成することにより、出力ノードの電圧と対応の基準電圧との差に応じて高速で対応のプルアップ/プルダウントランジスタを駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う半導体回路装置の構成を示す図である。
【図2】 図1に示す半導体回路装置の動作を示す信号波形図である。
【図3】 図1に示す基準電圧を発生する回路の構成の一例を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に従う半導体回路装置の構成を示す図である。
【図5】 (A)は、高速動作時の応答遅れの出力信号波形を示し、(B)は、図4に示す出力回路の動作を示す信号波形図である。
【図6】 図4に示す基準電圧を発生する回路の構成の一例を示す図である。
【図7】 図1および図4に示す出力制御信号を発生する部分の構成の一例を示す図である。
【図8】 図1および図4に示す出力制御信号を発生する他の構成を概略的に示す図である。
【図9】 従来の出力回路の構成の一例を示す図である。
【図10】 図9に示す出力回路において動作周波数が異なると出力信号振幅が変化する様子を示す図である。
【図11】 図9に示す半導体回路装置の高速動作時の出力信号波形を示す図である。
【図12】 従来の半導体回路装置の全体の構成の一例を示す図である。
【図13】 従来の振幅制限機能付き出力回路の構成の一例を示す図である。
【図14】 従来の振幅制限機能付き出力回路の他の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 出力バッファ回路、2,3 比較回路、4,5 差動増幅回路、Q1 PチャネルMOSトランジスタ、Q2 NチャネルMOSトランジスタ、Q32−Q34 MOSトランジスタ、R31−R33 抵抗素子、10 出力バッファ回路、11,12,13,14 比較回路、Q41−Q43 MOSトランジスタ、Q411−Q416,Q431−Q436,Q441−Q446,Q421−Q426 MOSトランジスタ、Q61−Q64 MOSトランジスタ、R61−R65 抵抗素子。
Claims (14)
- 第1の電源ノードと出力ノードとの間に結合される第1の出力トランジスタ、
第1の出力制御信号に応答して活性化され、前記出力ノードの電圧を第1の基準電圧と比較し、該比較結果に従って前記第1の出力トランジスタを介して流れる電流量を制御する第1の出力制御回路、
前記第1の電源ノードと前記出力ノードとの間に結合される第2の出力トランジスタ、および
前記第1の出力制御信号に応答して活性化され、前記第1の基準電圧と異なる電圧レベルの第2の基準電圧と前記出力ノードの電圧とを比較し、該比較結果に従って前記第2の出力トランジスタを介して流れる電流量を制御する第2の出力制御回路を備える、半導体回路装置。 - 前記第2の出力トランジスタは、前記第1の出力トランジスタと同一制御電極電圧条件下における電流駆動能力が異なる、請求項1記載の半導体回路装置。
- 前記第2の出力制御回路は、前記出力ノードの電圧と前記第2の基準電圧とを差動増幅し、その出力信号を前記第2の出力トランジスタの制御電極ノードへ印加する差動増幅回路を備える、請求項1記載の半導体回路装置。
- 第1の電源ノードと出力ノードとの間に結合される第1の出力トランジスタ、
第1の出力制御信号に応答して活性化され、前記出力ノードの電圧を第1の基準電圧と比較し、該比較結果に従って前記第1の出力トランジスタを介して流れる電流量を制御する第1の出力制御回路、
第2の電源ノードと前記出力ノードの間に結合される第2の出力トランジスタ、および
第2の出力制御信号に応答して活性化され、前記出力ノードの電圧を第2の基準電圧と比較し、該比較結果に従って前記第2の出力トランジスタの駆動電流量を制御する第2の出力制御回路を備える、半導体回路装置。 - 前記第2の基準電圧と前記第1の基準電圧の電圧レベルとは、互いに個別に設定される、請求項4記載の半導体回路装置。
- 前記第2の出力制御回路は、前記出力ノードの電圧と前記第2の基準電圧とを差動増幅し、その出力信号を前記第2の出力トランジスタの制御電極ノードに印加する差動増幅回路を備える、請求項4記載の半導体回路装置。
- 前記第2の電源ノードと前記出力ノードの間に結合される第3の出力トランジスタと、
前記第2の出力制御信号に応答して活性化され、前記出力ノードの電圧を前記第2の基準電圧と異なる電圧レベルの第3の基準電圧と比較し、該比較結果に従って前記第3の出力トランジスタの駆動電流量を制御する第3の出力制御回路をさらに備える、請求項4記載の半導体回路装置。 - 前記第2の出力トランジスタと前記第3の出力トランジスタとはサイズが異なる、請求項7記載の半導体回路装置。
- 前記第3の出力制御回路は、前記出力ノードの電圧と前記第3の基準電圧とを差動増幅し、その出力信号を前記第3の出力トランジスタの制御電極ノードへ与える差動増幅回路を備える、請求項7記載の半導体回路装置。
- 第1の電源ノードと出力ノードとの間に並列に接続される複数のプルアップトランジスタ、
前記複数のプルアップトランジスタに対応してかつ各々が互いに電圧レベルの異なる複数のプルアップ基準電圧を生成する第1の基準電圧発生回路、
前記複数のプルアップトランジスタに対応して配置され、第1の出力制御信号に応答して活性化され、前記第1の基準電圧発生回路からの対応のプルアップ基準電圧と前記出力ノードの電圧とを比較し、該比較結果に従って対応のプルアップトランジスタの制御電極電位を調整する複数のプルアップ制御回路、
第2の電源ノードと前記出力ノードとの間に並列に接続される複数のプルダウントランジスタ、
前記複数のプルダウントランジスタに対応しかつ互いに電圧レベルの異なる複数のプルダウン基準電圧を生成する第2の基準電圧発生回路、および
前記複数のプルダウントランジスタに対応して配置され、第2の出力制御信号に応答して活性化され、各々が対応のプルダウン基準電圧と前記出力ノードの電圧とを比較し、該比較結果に従って対応プルダウントランジスタの制御電極電位を制御する複数のプルダウン制御回路を備える、半導体回路装置。 - 前記複数のプルアップトランジスタの同一制御電極電圧条件下における電流駆動力は互いに異なる、請求項10記載の半導体回路装置。
- 前記複数のプルダウントランジスタの同一制御電極電圧条件下での電流駆動力は互いに異なる、請求項10記載の半導体回路装置。
- 前記第1の基準電圧発生回路と前記第2の基準電圧発生回路とは、互いに独立に前記複数のプルアップ基準電圧と前記複数のプルダウン基準電圧の電圧レベルを設定する、請求項10記載の半導体回路装置。
- 前記複数のプルアップ制御回路および前記複数のプルダウン制御回路の各々は、対応の基準電圧と前記出力ノードの電圧を差動増幅し、その出力信号を対応のトランジスタの制御電極へ伝達する差動増幅回路を備える、請求項10記載の半導体回路装置。
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