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JP4666281B2 - 無線タグ回路素子及びタグラベル作成装置 - Google Patents

無線タグ回路素子及びタグラベル作成装置 Download PDF

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Description

本発明は、外部より無線通信を介し無線タグ情報の読み取り又は書き込みを行える無線タグ回路素子及びこれを備えたタグラベルを作成するタグラベル作成装置に関する。
従来、受信機とアンテナのアンテナインピーダンスを、受信周波数に応じて整合する無線通信システムがすでに提唱されている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、アンテナインピーダンス検出値に基づいてマッチングデータを受信周波数ごとに取得して記憶手段に記憶する。そして、受信時にその受信周波数に応答して対応する記憶マッチングデータを読み出し、その読み出したデータに対応した整合制御信号で整合用素子により定数を調整制御し、自動的に整合を行うようになっている。
特開平6−90186号公報
近年、小型の無線タグに対し、リーダ/ライタより非接触で問い合わせの送信及び返答の受信を行うことで、無線タグの情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio
Frequency Identification)システムが知られている。
無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部と、このIC回路部に接続されたアンテナと、アンテナで受信した質問器からの搬送波(信号)を整流して電力を発生させる電力発生手段と、所定の情報信号に基づき搬送波を変調し、アンテナを介し反射返信する変調反射手段とが備えられている。そして、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部に対してアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
このような無線タグ通信システムにおいて、アンテナとIC回路部とのインピーダンスを整合させ効率よく電力を発生させ通信を行うために、上記従来技術を適用し、装置側(リーダ/ライタ側)から送信された信号を無線タグ回路素子のアンテナで受信した時に、IC回路部のメモリに予め格納蓄積されていたマッチングデータを読み出し、これに応じてインピーダンス整合を行うことが考えられる。
しかしながら、この場合、以下のような不都合が生じる。すなわち、無線タグ回路素子は受信電波により電力が供給されこれを駆動源として動作するものが多いため、例えば装置側(リーダ/ライタ側)から無線タグ回路素子までの距離が比較的離れていると無線タグ回路素子へ電力が十分に供給されず、インピーダンス整合を行うためにメモリからデータを読み出す動作自体が不可能となる可能性がある。このため無線タグ回路素子のアンテナとIC回路部との良好なインピーダンス整合状態を確保するのは難しく、長距離通信を確実に行うのは困難であった。
本発明の目的は、アンテナとIC回路部との良好なインピーダンス整合状態を実現でき、長距離通信を確実に行うことができる無線タグ回路素子及びこれを備えた無線タグラベルを作成するタグラベル作成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、情報を記憶するIC回路部と、このIC回路部に接続されたタグ側アンテナとを備え、情報の送受信を行う無線タグ回路素子であって、前記IC回路部は、外部からの入力信号に応じインピーダンスを可変設定し、その設定状態を不揮発性にて保持するインピーダンス制御手段を備え、前記インピーダンス制御手段は、前記タグ側アンテナに対し互いに並列に接続された複数のリアクタンス素子と、これら複数のリアクタンス素子にそれぞれ直列に接続された複数のヒューズと、前記外部からの入力信号に応じて、前記複数のヒューズを個別に切断可能な切断制御手段とを備え、前記切断制御手段は、前記外部からの入力信号に応じて制御信号を出力するタグ側第1制御手段と、このタグ側第1制御手段からの前記制御信号に応じて前記ヒューズに溶断電流を供給可能なヒューズ制御用電流印加手段とを備えることを特徴とする。
本願第1発明においては、IC回路部に設けたインピーダンス制御手段が、外部入力信号に応じて無線タグ回路素子のインピーダンスを可変に設定する機能を備えている。これにより、例えば比較的強い信号強度が確保できるタグラベル作成装置の装置側アンテナにより無線タグ回路素子インピーダンス整合のための信号送信を行い、これに対する無線タグ回路素子側からの返信信号に応じてインピーダンス設定用の制御信号をインピーダンス制御手段へ出力しIC回路部のインピーダンスを可変に設定するようにすれば、インピーダンス制御手段へ確実に電力を供給してインピーダンス整合を実行することができる。またこのとき、インピーダンス制御手段が設定したインピーダンスを不揮発性にて保持する機能を備えることにより、いったんインピーダンス整合設定した後は、特に整合用の駆動電源等をさらに発生させなくても、確実に当該良好なインピーダンス整合状態を維持できる。以上の結果、無線タグ回路素子のアンテナとIC回路部との良好なインピーダンス整合状態を常に実現できるので、長距離通信を確実に行うことができる。
複数のリアクタンス素子に直列接続した複数のヒューズを切断制御手段で個別に切断することにより、タグ側アンテナに対し互いに並列に接続されるリアクタンス素子の数を減少させ、これによってIC回路部のインピーダンスを可変に設定しかつその設定を不揮発性にて保持することができる。
タグ側第1制御手段で制御信号を出力し、これに応じてヒューズ制御用電流印加手段がヒューズに溶断電流を供給して切断することにより、複数のヒューズを個別に切断することができる。
上記目的を達成するために、第2の発明は、情報を記憶するIC回路部と、このIC回路部に接続されたタグ側アンテナとを備え、情報の送受信を行う無線タグ回路素子であって、前記IC回路部は、外部からの入力信号に応じインピーダンスを可変設定し、その設定状態を不揮発性にて保持するインピーダンス制御手段を備え、前記インピーダンス制御手段は、前記タグ側アンテナに対し互いに並列に接続された複数のリアクタンス素子と、これら複数のリアクタンス素子にそれぞれ直列に接続された複数のヒューズと、前記外部からの入力信号に応じて、前記複数のヒューズを個別に切断可能な切断制御手段とを備え、前記切断制御手段は、前記複数のヒューズのうち切断可能な個数あるいは箇所に関する情報を記憶する第1不揮発性記憶手段を備えることを特徴とする。
第1不揮発性記憶手段より例えばそれ以降さらに切断可能なヒューズの個数や箇所、あるいは既に切断されたヒューズの個数や箇所等の情報を取得し、過不足のない確実なインピーダンス制御を行うことができる。
第3の発明は、上記第1又は第2発明において、前記リアクタンス素子は、キャパシタであることを特徴とする。
複数のリアクタンス素子としてのキャパシタに直列接続した複数のヒューズを切断制御手段で個別に切断することにより、タグ側アンテナに対し互いに並列に接続されるキャパシタの数を減少させ、これによってIC回路部のインピーダンスを可変に設定しかつその設定を不揮発性にて保持することができる。また、キャパシタは容易にIC回路部内に作製できる。
上記目的を達成するために、第4の発明は、情報を記憶するIC回路部と、このIC回路部に接続されたタグ側アンテナとを備え、情報の送受信を行う無線タグ回路素子であって、前記IC回路部は、外部からの入力信号に応じインピーダンスを可変設定し、その設定状態を不揮発性にて保持するインピーダンス制御手段を備え、前記インピーダンス制御手段は、前記タグ側アンテナに接続されたリアクタンス素子と、前記タグ側アンテナに関し直列あるいは並列に接続された記憶スイッチ素子と、前記外部からの入力信号に応じて、前記記憶スイッチ素子を制御可能な素子制御手段とを備え、前記記憶スイッチ素子は、浮遊ゲート型電界効果トランジスタであり、前記素子制御手段は、前記浮遊ゲート型電界効果トランジスタの電荷量又は電荷量レベルに関する情報を記憶する第2不揮発性記憶手段を備えることを特徴とする。
例えば浮遊ゲート型電界効果トランジスタの電荷量を制御して増減させる等、記憶スイッチ素子を素子制御手段で制御することにより、IC回路部のインピーダンスを可変に設定しかつその設定を不揮発性にて保持することができる。
素子制御手段で例えば記憶スイッチ素子としての浮遊ゲート型電界効果トランジスタの電荷量を制御して増減させることにより、IC回路部のインピーダンスを可変に設定しかつその設定を不揮発性にて保持することができる。
第2不揮発性記憶手段より、例えばその時点で浮遊ゲート型電界効果トランジスタに発生しているあるいはさらに蓄積しうる電荷の量や、あるいは電荷量レベル等に関する情報を取得し、過不足のない確実なインピーダンス制御を行うことができる。
第5の発明は、上記第4発明において、前記素子制御手段は、前記外部からの入力信号に応じて制御信号を出力するタグ側第2制御手段と、このタグ側第2制御手段からの前記制御信号に応じて前記浮遊ゲート型電界効果トランジスタに所定の電荷を発生可能な電荷注入手段とを備えることを特徴とする。
タグ側第2制御手段で制御信号を出力し、これに応じて電荷注入手段が浮遊ゲート型電界効果トランジスタに所定の電荷を発生(又は消滅)させることにより、浮遊ゲート型電界効果トランジスタの電荷量を制御することができる。
上記目的を達成するために、第6の発明は、タグテープに配置され、外部からの入力信号に応じインピーダンスを可変設定しその設定状態を不揮発性にて保持するインピーダンス制御手段を有するIC回路部及びこのIC回路部に接続されたタグ側アンテナを備えた無線タグ回路素子との間で無線通信により情報の送受信を行う装置側アンテナと、前記IC回路部へのアクセス情報を生成し、前記装置側アンテナを介して前記無線タグ回路素子へ送信し、前記IC回路部へアクセスを行う情報アクセス手段と、この情報アクセス手段による前記アクセス情報に応じて前記無線タグ回路素子より返信された返信信号を、前記装置側アンテナを介して受信する返信信号受信手段と、この返信信号受信手段で受信された前記返信信号より、前記IC回路部のインピーダンスと前記タグ側アンテナのインピーダンスとの整合状態を判定する判定手段と、この判定手段の前記判定結果に基づき、前記無線タグ回路素子の前記IC回路部の前記インピーダンス制御手段へインピーダンス設定用の制御信号を出力するインピーダンス制御信号出力手段とを有することを特徴とする。
タグラベル作成装置においては、タグテープに備えられた無線タグ回路素子に対し、情報アクセス手段で生成されたアクセス情報が装置側アンテナを介して送信されてIC回路部へのアクセス(読み取り又は書き込み)が行われ、このように情報読み取り又は書き込みが行われた後の無線タグ回路素子付きタグテープを用いてタグラベルが作成される。
ここで、本願第6発明においては、例えば上記IC回路部へのアクセスの前にインピーダンス整合のために情報アクセス手段からの上記アクセス情報を装置側アンテナを介し無線タグ回路素子へ送信し、これに応じて無線タグ回路素子より返信された返信信号を装置側アンテナを介して返信信号受信手段で受信する。そしてこの返信信号に基づき、判定手段が無線タグ回路素子のIC回路部とタグ側アンテナとのインピーダンスの整合状態を判定し、さらにその判定結果に基づき、インピーダンス設定用の制御信号が無線タグ回路素子のインピーダンス制御手段へ出力され、IC回路部のインピーダンスが可変に設定される。これにより、無線タグ回路素子のIC回路部とタグ側アンテナとのインピーダンスを整合させることができる。
また、通常、タグラベル作成装置ではアクセス時の装置側アンテナと無線タグ回路素子との距離は比較的短くなっていることから、上記のようにして、タグラベル作成装置におけるIC回路部へのアクセスに用いる装置側アンテナを利用してインピーダンス整合のための信号送信を行うことで、比較的強い信号強度で無線タグ回路素子へ信号を届かせインピーダンス制御手段へ電力を供給することができ、確実にインピーダンス整合を実行することができる。またこのとき、インピーダンス制御手段は設定したインピーダンスを不揮発性にて保持することにより、いったんインピーダンス整合設定した後は、特に整合用の駆動電源等をさらに発生させなくても、確実に当該良好なインピーダンス整合状態を維持できる。以上の結果、ラベル作成後のユーザ使用時において、無線タグ回路素子のアンテナとIC回路部との良好なインピーダンス整合状態を常に実現できるので、長距離通信を確実に行うことができる。
第7の発明は、上記第6発明において、前記判定手段は、前記情報アクセス手段が所定の信号強度で前記無線タグ回路素子への送信を行い、これに対する前記返信信号が前記返信信号受信手段で受信されたとき、前記前記IC回路部のインピーダンスと前記タグ側アンテナのインピーダンスとの整合完了状態と判定することを特徴とする。
例えば十分に小さい所定の信号強度で無線タグ回路素子への送信を行ってもこれに対応する返信信号が返信信号受信手段で受信できた場合には、タグ側アンテナで受信した所定の信号強度の電波が効率よく無線タグ回路素子の電力発生手段に供給され、回路の動作に必要な十分な電力を発生でき、装置側アンテナと無線タグ回路素子との間で良好な通信状態が実現されていることがわかる。したがって、判定手段ではIC回路部とタグ側アンテナとでインピーダンスが良好に整合されていると見なし、整合完了状態と判定することができる。
第8の発明は、上記第6発明において、前記返信信号受信手段で受信された前記返信信号の信号強度を検出する信号強度検出手段を有し、前記判定手段は、前記情報アクセス手段が所定の信号強度で前記無線タグ回路素子への送信を行い、前記信号強度検出手段で検出された前記返信信号の信号強度が所定のしきい値以上となったとき、前記前記IC回路部のインピーダンスと前記タグ側アンテナのインピーダンスとの整合完了状態と判定することを特徴とする。
例えばある定まった所定の信号強度で無線タグ回路素子への送信を行い、これに対応して返信信号受信手段で受信した返答信号が比較的大きく所定のしきい値以上となる場合には、装置側アンテナと無線タグ回路素子との間で良好な通信状態が実現されていることがわかる。したがって、判定手段ではIC回路部とタグ側アンテナとでインピーダンスが良好に整合されていると見なし、整合完了状態と判定することができる。
第9の発明は、上記第6乃至第8発明のいずれか1つにおいて、前記タグテープを繰り出すための駆動手段と、前記タグテープの所定領域に印字を行う印字手段とを有することを特徴とする。
駆動手段でタグテープを繰り出すことにより無線タグ回路素子に順次アクセスを行うことができ、また印字手段でタグテープの所定領域に印字を行うことにより印字済みタグテープを生成することができ、これを用いて印字付き無線タグラベルを作成することができる。
第10の発明は、上記第9発明において、前記タグテープの繰り出しが停止したときに前記判定及びこれに応じた前記インピーダンス設定用の制御信号の出力を行うように、前記駆動手段、前記判定手段、及び前記インピーダンス制御信号出力手段を制御する装置側第1制御手段を有することを特徴とする。
これにより、タグテープの繰り出しが停止し、タグテープ上の無線タグ回路素子と装置側アンテナとの位置関係及び距離が固定された状態で安定的にインピーダンス整合制御を行うことができる。
第11の発明は、上記第9発明において、前記タグテープの所定領域への印字が開始される前に前記判定及びこれに応じた前記インピーダンス設定用の制御信号の出力を行うように、前記印字手段、前記判定手段、及び前記インピーダンス制御信号出力手段を制御する装置側第2制御手段を有することを特徴とする。
これにより、例えばインピーダンス整合制御を行った後に、無線タグ回路素子へのアクセス及びタグテープ所定領域への印字を行い、印字付き無線タグラベルを作成することができる。
第12の発明は、上記第9発明において、前記タグテープの所定領域への印字が完了した後に前記判定及びこれに応じた前記インピーダンス設定用の制御信号の出力を行うように、前記印字手段、前記判定手段、及び前記インピーダンス制御信号出力手段を制御する装置側第3制御手段を有することを特徴とする。
これにより、例えば先にタグテープ所定領域への印字を行った後にインピーダンス整合制御を行い、さらにその後に無線タグ回路素子へのアクセスを行って、印字付き無線タグラベルを作成することができる。
本発明によれば、アンテナとIC回路部との良好なインピーダンス整合状態を実現でき、長距離通信を確実に行うことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態のタグラベル作成装置が適用される無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。
図1に示すこの無線タグ生成システム1において、本実施形態によるタグラベル作成装置2は、有線あるいは無線による通信回線3を介してルートサーバ4、端末5、汎用コンピュータ6、及び複数の情報サーバ7に接続されている。
図2は、上記タグラベル作成装置2の詳細構造を表す概念的構成図である。
図2において、タグラベル作成装置2の装置本体8には、凹所としてのカートリッジホルダ部(図示せず)が設けられ、このホルダ部に、カートリッジ(無線タグ回路素子カートリッジ)100が着脱可能に取り付けられている。
装置本体8は、第2ロール104から繰り出されるカバーフィルム103に所定の印字(印刷)を行う印字ヘッド(サーマルヘッド、印字手段)10と、カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105を駆動するリボン巻取りローラ駆動軸11と、カバーフィルム103と第1ロール102から繰り出される基材テープ(タグテープ)101とを貼り合わせつつ印字済タグラベル用テープ110としてカートリッジ100から繰り出すための圧着ローラ駆動軸12(駆動手段)と、基材テープ101に備えられる無線タグ回路素子To(詳細は後述)との間でUHF帯等の高周波を用いて無線通信により信号の送受を行うアンテナ(装置側アンテナ)14と、上記印字済タグラベル用テープ110を所定のタイミングで所定の長さに切断しラベル状の無線タグラベルT(詳細は後述)を生成するカッタ15と、無線タグラベルTを搬出口16へと搬送し送出する送出ローラ17と、上記搬出口16における無線タグラベルTの有無を検出するセンサ18と、それらを収納するように外郭を構成し、カートリッジ100を着脱可能に嵌合させる上記カートリッジホルダ部及び上記搬出口16を備える筐体9とを有する。
アンテナ14は、一方側(この例では図2の紙面に向かって手前側)に指向性を備えた指向性アンテナ(この例ではいわゆるパッチアンテナ)で構成されるとともに上記第1ロール102の軸方向(図2の紙面に向かって奥側)近傍に配置されており、第1ロール102の基材テープ101の送り出し部分近傍領域Xと通信可能となるように配置されている。
一方、装置本体8はまた、上記アンテナ14を介し上記無線タグ回路素子Toへアクセス(書き込み又は読み取り)を行うための高周波回路21と、無線タグ回路素子Toから読み出された信号を処理するための信号処理回路22と、前述したリボン巻取りローラ駆動軸11、圧着ローラ駆動軸12を駆動するカートリッジ用モータ23と、このカートリッジ用モータ23の駆動を制御するカートリッジ駆動回路24と、上記印字ヘッド10への通電を制御する印刷駆動回路25と、上記カッタ15を駆動して切断動作を行わせるソレノイド26と、そのソレノイド26を制御するソレノイド駆動回路27と、上記送出ローラ17を駆動する送出ローラ用モータ28と、上記高周波回路21、信号処理回路22、カートリッジ駆動回路24、印刷駆動回路25、ソレノイド駆動回路27、送出ローラ駆動回路29等を介し、タグラベル作成装置2全体の動作を制御するための制御回路30とを有する。
制御回路30は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。またこの制御回路30は、入出力インターフェイス31を介し例えば通信回線に接続され、この通信回線に接続された前述のルートサーバ4、他の端末5、汎用コンピュータ6、及び情報サーバ7等との間で情報のやりとりが可能となっている。
図3は、上記カートリッジ100の詳細構造を説明するための説明図である。
この図3において、カートリッジ100は、筐体100Aと、この筐体100A内に配置され帯状の上記基材テープ101が巻回された上記第1ロール102と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103が巻回された上記第2ロール104と、上記インクリボン105(熱転写リボン、但しカバーフィルムが感熱テープで構成される場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済タグラベル用テープとしつつ矢印Aで示す方向にテープ送りをする(=テープ送りローラとしても機能する)圧着ローラ107とを有する。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが所定の等間隔で順次配設された上記基材テープ101を巻回している。
基材テープ101はこの例では4層構造となっており(図3中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図3中右側)よりその反対側(図3中左側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着層101a、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b、適宜の粘着材からなる粘着層101c、剥離紙101dの順序で積層され構成されている。
ベースフィルム101bの裏側(図3中左側)には、情報の送受信を行うアンテナ(タグ側アンテナ)152が一体的に設けられており、これに接続するように情報を更新可能に(書き換え可能rewritableに)記憶するIC回路部151が形成され、これらによって無線タグ回路素子Toが構成されている。
ベースフィルム101bの表側(図3中右側)には、後にカバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側(図3中左側)には、無線タグ回路素子Toを内包するように設けた上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。なお、この剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルTが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できるようにしたものである。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置された上記リボン供給側ロール111及び上記リボン巻取りローラ106で駆動されるリボン105が、上記印字ヘッド10に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
リボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107は、それぞれカートリッジ100外に設けた例えばパルスモータである上記カートリッジ用モータ23(前述の図2参照)の駆動力が上記リボン巻取りローラ駆動軸11及び上記圧着ローラ駆動軸12に伝達されることによって回転駆動される。
上記構成のカートリッジ100において、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、圧着ローラ107へと供給される。一方、第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されたリボン供給側ロール111及びリボン巻取りローラ106で駆動されるインクリボン105が上記印字ヘッド10に押圧されて当該カバーフィルム103の裏面に当接させられる。
そして、カートリッジ100が上記装置本体8のカートリッジホルダ部に装着されロールホルダ(図示せず)が離反位置から当接位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が印字ヘッド10とプラテンローラ108との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103が圧着ローラ107とサブローラ109との間に狭持される。そして、カートリッジ用モータ23の駆動力によってリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107が矢印B及び矢印Dで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述の圧着ローラ駆動軸12と上記サブローラ109及びプラテンローラ108はギヤ(図示せず)にて連結されており、圧着ローラ駆動軸12の駆動に伴い圧着ローラ107、サブローラ109、及びプラテンローラ108が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のように圧着ローラ107へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、上記印刷駆動回路25により印字ヘッド10の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム103の裏面に印字R(後述の図7参照)が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記圧着ローラ107及びサブローラ109により接着されて一体化され、印字済タグラベル用テープとして形成され、カートリッジ100外へと搬出される。なお、カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸11の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。また、第1ロール102の繰り出し近傍にはガイドローラ120が設けられており、第1ロール102の残量により外径が変化しても装置側のアンテナ14と無線タグラベルTの位置関係が所定の範囲となるように規制して、無線タグ回路素子Toとの通信条件を一定に保つようになっている。
図4は、上記高周波回路21の詳細機能を表す機能ブロック図である。この図4において、高周波回路21は、アンテナ14を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部32と、アンテナ14により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波を入力する受信部33と、送受分離器34とから構成される。
送信部32は、無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報にアクセスする(書き込み又は読み取りを行う)ための搬送波を発生させる水晶振動子35、PLL(Phase
Locked Loop)36、及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)37と、上記信号処理回路22から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例では信号処理回路22からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路38(但し振幅変調の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路38により変調された変調波(無線タグ情報)を、制御回路30からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定し増幅する可変送信アンプ39とを備えている。そして、上記発生される搬送波は、好適にはUHF帯やマイクロ波帯の周波数を用いており、上記送信アンプ39の出力は、送受分離器34を介してアンテナ14のいずれかに伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部151に供給される。なお、無線タグ情報は上記のように変調した信号に限られず、単なる搬送波のみの場合もある。
受信部33は、アンテナ14により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生させられた搬送波とを掛け合わせる受信第1乗算回路40と、その受信第1乗算回路40の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタ41と、この第1バンドパスフィルタ41の出力を増幅して第1リミッタ42に供給する受信第1アンプ43と、上記アンテナ14により受信された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記発生された後に位相が90°遅れた搬送波とを掛け合わせる受信第2乗算回路44と、その受信第2乗算回路44の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタ45と、この第2バンドパスフィルタ45の出力を入力するとともに増幅して第2リミッタ46に供給する受信第2アンプ47とを備えている。そして、上記第1リミッタ42から出力される信号「RXS−I」及び第2リミッタ46から出力される信号「RXS−Q」は、上記信号処理回路22に入力されて処理される。
また、受信第1アンプ43及び受信第2アンプ47の出力は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)回路48にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」が信号処理回路22に入力されるようになっている。このようにして、本実施形態のタグラベル作成装置2では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの反射波の復調が行われる。
図5は、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。この図5において、無線タグ回路素子Toは、タグラベル作成装置2側のアンテナ14とUHF帯等の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行う上記アンテナ152(タグ側アンテナ)と、このアンテナ152に接続された上記IC回路部151とを有している。
IC回路部151は、アンテナ152に対し互いに並列に接続された複数(この例では4個)の切断可能なキャパシタC1,C2,C3,C4(リアクタンス素子)及び切断不能なキャパシタC0と、それら複数のキャパシタC1,C2,C3,C4に(詳細には両端の端子側に)それぞれ直列に接続された複数(この例では4組×各組2個=8個)のヒューズF11,F12、ヒューズF21,F22、ヒューズF31,F32、ヒューズF41,F42と、外部からの入力信号に応じて制御信号を出力する制御回路・メモリ155(タグ側第1制御手段)と、この制御回路・メモリ155からの上記制御信号に応じたゲート電圧で上記ヒューズF11,F12,F21,F22,F31,F32,F41,F42にそれぞれ溶断電流を供給可能なFET(=電界効果トランジスタ、ヒューズ制御用電流印加手段)t11,t12,t21,t22,t31,t32,t41,t42と、アンテナ152により受信された搬送波を整流する整流回路153と、上記アンテナ152に接続された変復調回路158と、上記整流回路153により整流された搬送波のエネルギを蓄積しIC回路部151の駆動電源とするための電源回路(制御回路・メモリ155内)と、上記アンテナ152により受信された搬送波からクロック信号を抽出して上記制御回路・メモリ155に供給するクロック抽出部(図示せず)とを有している。なお、IC回路部151とアンテナ152との間には、アンテナ152に対しそれぞれ直列に接続された2つのコイル(但し配線パターンによってコイル機能を持たせるようにしても良い)L1,L2が設けられている。但しこのコイルL1,L2はIC回路部151内に内蔵させても良い。
制御回路・メモリ155は、無線タグ回路素子Toの作動を制御するとともに所定の情報信号を記憶し得る機能を備えたものであり、この例では、上記4個のキャパシタC1〜C4のうち切断可能な個数(言い換えれば4組8個のヒューズF11,F12、ヒューズF21,F22、ヒューズF31,F32、ヒューズF41,F42のうち切断可能なものが何組残っているか。各組ごとに同時に切断される)に関する情報を記憶する(第1不揮発性記憶手段、詳細は後述)。もちろん、切断可能な個数ではなく、切断された組、あるいは未切断の組を示す切断箇所情報あるいは未切断箇所情報を記憶しても良い。また制御回路・メモリ155は、上記変復調回路158により復調された受信信号を解釈するとともに、前述のように記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調回路158により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
変復調回路158は、アンテナ152により受信された上記タグラベル作成装置2のアンテナ14からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御回路・メモリ155からの応答信号に基づき、アンテナ152より受信された搬送波を変調反射する。
FETt11〜t42は、上記整流回路153で取得され制御回路・メモリ155内でチャージされた電流を、対応するヒューズF11〜F42にそれぞれ流すようになっている。
キャパシタC1,C2,C3,C4は、この例では、それぞれ互いの容量が等しくなっている。
図6(a)及び図6(b)は、上述のようにして無線タグ回路素子Toの情報書き込み及び印字済タグラベル用テープ110の切断が完了し形成された無線タグラベルTの外観の一例を表す図であり、図6(a)は上面図、図6(b)は下面図である。また図7は、図6中VII−VII′断面による横断面図である。
これら図6(a)、図6(b)、及び図7において、無線タグラベルTは、図3に示した4層構造にカバーフィルム103が加わった5層構造となっており、カバーフィルム103側(図7中上側)よりその反対側(図7中下側)へ向かって、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層を構成している。そして、前述のようにベースフィルム101bの裏側に設けられたアンテナ152を含む無線タグ回路素子Toが粘着層101c内に備えられるとともに、カバーフィルム103の裏面に印字R(この例では無線タグラベルTの種類を示す「RF−ID」の文字)が印刷されている。
図8は、上述したようなタグラベル作成装置2による無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報へのアクセス(書き込み又は読み取り)に際して、上記した端末5又は汎用コンピュータ6に表示される画面の一例を表す図である。
図8において、この例では、タグラベルの種別(アクセス周波数及びテープ寸法)、無線タグ回路素子Toに対応して印刷された印字文字R、その無線タグ回路素子Toに固有のIDであるアクセス(書き込み又は読み取り)ID、上記情報サーバ7に記憶された物品情報のアドレス、及び上記ルートサーバ4におけるそれらの対応情報の格納先アドレス等が前記端末5又は汎用コンピュータ6に表示可能となっている。そして、その端末5又は汎用コンピュータ6の操作によりタグラベル作成装置2が作動されて、カバーフィルム103に上記印字文字Rが印刷されると共に、後述するようにIC回路部151に上記書き込みID及び物品情報等の情報が書き込まれる(又はIC回路部151に予め記憶された物品情報等の無線タグ情報が読みとられる)。
上記のような書き込み(又は読み取り)の際、生成された無線タグラベルTのIDとその無線タグラベルTのIC回路部151から読みとられた情報(又はIC回路部151に書き込まれた情報)との対応関係は、前述のルートサーバ4に記憶され、必要に応じて参照できるようになっている。
ここで、本実施形態のタグラベル作成装置2の最も大きな特徴は、無線タグラベル作成の際に、IC回路部151内に備えられたヒューズF11〜F42を用いてキャパシタC1〜C4を(予め定められた)所定の順序にて切断することにより、インピーダンス整合を実行し、かつ非揮発性をもってその設定を保持することにある。以下、その内容を順次詳細に説明する。
図9は、上記制御回路30によって実行される制御手順を表すフローチャートである。
この図9において、タグラベル作成装置2の書き込み(又は読み取り)操作が行われるとこのフローが開始される。まずステップS10において、上記端末5又は汎用コンピュータ6を介して入力操作された、アンテナ14より無線タグ回路素子ToのIC回路部151へ書き込むべき無線タグ情報と、印字ヘッド10により無線タグラベルTへ印字すべき印字情報とが、通信回線3及び入出力インターフェイス31を介し読み込まれる。
その後、ステップS15に移り、無線タグ回路素子Toからの応答がなく、リトライ(再試行)を行った回数をカウントする変数N、及び通信良好か不良かを表すフラグFを0に初期化する。
次に、ステップS16において、カートリッジ駆動回路24に制御信号を出力し、カートリッジ用モータ23の駆動力によってリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107を回転駆動させる。これにより、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され圧着ローラ107へ供給されるとともに、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出される。さらに送出ローラ駆動回路29を介して送出ローラ用モータ28に制御信号を出力し、送出ローラ17を回転駆動させる。以上の結果、前述したように基材テープ101と(後述のように印刷が終了した)カバーフィルム103とが上記圧着ローラ107及びサブローラ109により接着されて一体化され、印字済タグラベル用テープ110としてカートリッジ体100外方向へと搬送されていくように、各テープ101,103,110が駆動開始される。
その後、ステップS17に移り、基材テープ101が所定位置(無線タグ回路素子Toがアンテナ14に正対する位置)にまで搬送されたかどうかを判定する。具体的には、例えば、基材テープ101(詳細には例えば剥離紙101d、あるいはカバーフィルム103等でもよい)に対し各無線タグ回路素子Toに対応して設けた適宜の識別用マークをカートリッジ100外(例えばカッタ15のさらに搬送方向下流側)に設けた公知のテープセンサで検出することにより行えば足りる。
判定が満たさされたらステップS18に移って、カートリッジ駆動回路24に制御信号を出力してリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107の回転駆動を停止するとともに、送出ローラ駆動回路29を介して送出ローラ用モータ28に制御信号を出力し送出ローラ17の回転駆動を停止し、テープ搬送を停止させる。
その後、ステップS200において、無線タグ回路素子Toのアンテナ152とIC回路部151とのインピーダンス整合処理を実施する(詳細は後述する図10参照)。
そして、ステップS20に移り、カートリッジ駆動回路24に制御信号を出力して再びリボン巻取りローラ106及び圧着ローラ107を回転駆動させるとともに、送出ローラ駆動回路29を介して送出ローラ用モータ28に制御信号を出力し、送出ローラ17を再び回転駆動させ、テープ駆動を再開する。
その後、ステップS30において、無線タグ情報を無線タグ回路素子Toに送信し書き込む書き込み処理を行う(詳細は後述の図11を参照)。
そして、ステップS35に移り、印刷駆動回路25に制御信号を出力し、印字ヘッド10を通電して、カバーフィルム103のうち所定の領域(例えば基材テープ101に所定ピッチで等間隔で配置された無線タグ回路素子Toの裏面に貼り合わせることとなる領域)に、ステップS10で読み込んだ文字、記号、バーコード等の印字Rを印刷させる。ステップS35が終了すると、ステップS39に移る。
ステップS39では、フラグF=0であるかどうかが判定される。書き込み処理が正常に完了していればF=0のまま(後述の図11に示すフローのステップS38A参照)であるので、この判定が満たされ、ステップS40に移る。一方、何らかの理由で書き込み処理が正常に完了していない場合はF=1とされている(後述の図11に示すフローのステップS38A参照)のでこの判定が満たされず、ステップS45に移り、印刷駆動回路25に制御信号を出力して印字ヘッド10を通電を中止し印字を停止させる。このように印字中途停止によって当該無線タグ回路素子Toが正常品でないことを明らかに表示するようにした後、後述のステップS60へ移る。
ステップS40では、上記ステップS30で無線タグ回路素子Toへ書き込んだ無線タグ情報と、これに対応して印字ヘッド10により印字された印字情報との組み合わせが、入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し端末5又は汎用コンピュータ6を介して出力され、情報サーバ7やルートサーバ4に記憶される。なお、この記憶データは必要に応じて端末5又は汎用コンピュータ6より参照可能に例えばデータベース内に格納保持される。
その後、ステップS50で、カバーフィルム103のうちこの時点で処理対象としている無線タグ回路素子Toに対応する領域への印字がすべて完了しているかどうかを確認した後、ステップS60へ移る。
ステップS60では、印字済タグラベル用テープ110がカッタ15で切断されるべき所定位置にまで搬送されたかどうかを判定する。具体的には、例えば、対象とする無線タグ回路素子To及びこれに対応するカバーフィルム103の印字領域のすべてがカッタ15を所定の長さ(余白量)分だけ越えたかどうかを、基材テープ101(詳細には例えば剥離紙101d、あるいはカバーフィルム103等でもよい)に対し各無線タグ回路素子Toに対応して設けた適宜の識別用マークをカートリッジ100外(例えばカッタ15のさらに搬送方向下流側)に設けた公知のテープセンサで検出することにより行えば足りる。またこのような検出を行わず、印字Rの印字文字長に所定の余白領域分を加えた長さが無線タグ回路素子Toの全長を超えているかどうかを印字情報に基づき判定する(超えていれば、少なくともカバーフィルム103の印字が完了した段階でその余白領域外をカッタ15で切断するようにすれば、貼り合わせられる無線タグ回路素子Toを切断することは回避できるため)ことで代用してもよい。
上記ステップS60の判定が満たされたら、ステップS70に移る。ステップS70では、カートリッジ駆動回路24及び送出ローラ駆動回路29に制御信号を出力し、カートリッジ用モータ23及び送出ローラ用モータ28の駆動を停止して、リボン巻取りローラ106、圧着ローラ107、送出ローラ17の回転を停止する。これにより、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び送出ローラ17による印字済タグラベル用テープ110の搬送が停止する。
次のステップS80では、ソレノイド駆動回路27に制御信号を出力してソレノイド26を駆動し、カッタ15によって印字済タグラベル用テープ110の切断を行う。前述したように、この時点で、例えば処理対象の無線タグ回路素子To及びこれに対応するカバーフィルム103の印字領域のすべてがカッタ15を十分に越えており、このカッタ15の切断によって、無線タグ回路素子Toの無線タグ情報が読み取られかつこれに対応する所定の印字が行われたラベル状の無線タグラベルTが生成される。
その後、ステップS90に移り、送出ローラ用駆動回路29に制御信号を出力し、送出ローラ用モータ28の駆動を再開して、送出ローラ17を回転させる。これにより、送出ローラ17による搬送が再開されて上記ステップS150でラベル状に生成された無線タグラベルTが搬出口16へ向かって搬送され、搬出口16から装置2外へと排出される。
そして最後に、ステップS100で、カートリッジ100内の通信範囲(前述の領域X)に残存する無線タグラベル回路素子Toに備えられたIC回路部151の全無線タグ情報を消去(初期化)する。詳細には、無線タグ回路素子Toのメモリ部157に記憶された情報を初期化する「Erase」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で無線タグ情報としての「Erase」信号が生成されて高周波回路21の送信部32及びアンテナ14を介し通信範囲(上記領域X)内の全無線タグ回路素子Toに送信され、そのメモリ部157を初期化する。
図10は、上記ステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。
図10において、図9における前述のステップS18が終了すると、まずステップS205に移り、高周波回路21の送信部32に備えられる前記可変送信アンプ39に「TX_PWR」信号を出力し、送信部32の無線タグ回路素子Toに対するアクセスパワー(出力電力量)値を(この装置2が許容する範囲内における、あるいは予め設定された電力範囲内のうちで)最大値に設定する。
その後、ステップS210に移り、通信範囲内に存在する無線タグ回路素子Toの存在を探知するとともにその応答を求める(言い換えればインピーダンスマッチングの予告を行う)ための「マッチング」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で所定のマッチング信号(=この例では問いかけ信号、例えば「Scroll All ID」信号や「Ping」信号等のアクセス情報信号)が生成されて高周波回路21を介して通信範囲内に存在する対象の無線タグ回路素子Toに送信され、対象の無線タグ回路素子のIDを識別する。複数の無線タグ回路素子Toが応答した場合は、所定のID(例えば、ID番号が最小または最大など)を有する無線タグ回路素子をマッチングの対象とする。この対象となるタグ回路素子に対してマッチングコマンドを送信し、返信を促す。
そして、ステップS215において、上記マッチング信号に対応して対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号(例えばタグID情報等を含む無線タグ情報)をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む。そしてその取り込み結果より、無線タグ回路素子Toから正しい応答信号が受信されたかどうかを判定する。応答信号が受信されていない場合は判定が満たされず、ステップS220に移り、所定のエラー処理を行う。例えばエラー表示信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応するエラー表示(対象タグなし)を行わせ、このフローを終了する。なお、対象となる無線タグ回路素子がインピーダンスマッチング処理に対応できない場合も正しい応答信号は受信されない(マッチングコマンドを認識できない無線タグ回路素子では、コマンドは無視されリプライ信号を送信しない、あるいは、コマンドに対し、対処不能という正しくない応答信号を送信する)ので、ステップ220に移る。
無線タグ回路素子Toより正しい応答信号が受信された場合は判定が満たされ、ステップS225に移る。ステップS225では、高周波回路21の送信部32に備えられる前記可変送信アンプ39に「TX_PWR」信号を出力し、送信部32の無線タグ回路素子Toに対するアクセスパワー(出力電力量)値を(この装置2が許容する範囲内における、あるいは予め設定された電力範囲内のうちで)最小値に設定する。
その後、ステップS230に移り、応答してきた(=通信範囲内に存在することが確認された)無線タグ回路素子Toに対しその応答を求める(言い換えれば現在のインピーダンスの整合の程度を検出する)ための「起動」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で所定の起動信号(=この例では問いかけ信号、例えば「Scroll All ID」信号や「Ping」信号等のアクセス情報信号)が生成されて高周波回路21を介してインピーダンスマッチング対象の無線タグ回路素子Toに送信され、返信を促す。
そして、ステップS235において、上記起動信号に対応して対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号(例えばタグID情報等を含む無線タグ情報)をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む。そしてその取り込み結果より、無線タグ回路素子Toから正しい応答信号が受信されたかどうかを判定する。応答信号が受信されていない場合はインピーダンス整合が十分にとれていない(そのため受信感度が低い)とみなされて判定が満たされず、ステップS240に移る。
ステップS240では、上記ステップS205と同様、高周波回路21の送信部32に備えられる前記可変送信アンプ39に「TX_PWR」信号を出力し、送信部32の無線タグ回路素子Toに対するアクセスパワー(出力電力量)値を最大値に設定する。
そしてステップS245において、無線タグ回路素子Toに(予め比較的多めに)複数個(この例では4個)設けられたキャパシタC1〜C4を所定数ずつ(この例では1つずつ)切断するための「キャパシタ切断」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で所定のキャパシタ切断信号が生成されて高周波回路21を介して通信範囲内に存在する対象の無線タグ回路素子Toに送信され、当該無線タグ回路素子Toの制御回路・メモリ155に取り込まれる。
そして、ステップS250において、上記キャパシタ切断信号に対応して対象の無線タグ回路素子Toから送信された応答信号をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む。そしてその取り込み結果より、無線タグ回路素子Toから正しい切断応答信号(=キャパシタ切断信号に応じて対応する1つのキャパシタC1〜C4に係るヒューズF11〜F42の組を切断した旨の信号。詳細は後述)が受信されたかどうかを判定する。切断応答信号が受信された場合は判定が満たされ、ステップS225に戻って再び送信出力を最小値にし、以降同様の手順を繰り返す。このようにして送信電力最小値において無線タグ回路素子Toによる起動応答信号が受信されない間はステップS225→ステップS230→ステップS235→ステップS240→ステップS245→ステップS250→ステップS225を繰り返しステップS245にてキャパシタ切断信号によりその都度無線タグ回路素子ToのIC回路部151のキャパシタC1〜C4に係るヒューズF11〜F42が1組ずつ切断され(詳細は後述)、これによってキャパシタC1〜C4の静電容量が変化し入力インピーダンスが順次変化(減少)していく(すなわちこの例では容量成分を減少させることでマッチングをとる)。
このような繰り返しにより入力インピーダンスが減少して徐々に感度が増大し、起動応答信号が受信されるようになると、インピーダンス整合が十分にとれた(そのため受信感度が高くなった)とみなされてステップS235の判定が満たされ、ステップS265に移る。
ステップS265では、高周波回路21の送信部32に備えられる前記可変送信アンプ39に「TX_PWR」信号を出力し、送信部32の無線タグ回路素子Toに対するアクセスパワー(出力電力量)値を、装置2において無線タグラベル作成時のIC回路部151への情報書き込み用に予め最適に設定された値に設定し、図9のステップS20へと戻る。
一方、上記のようにステップS225→ステップS230→ステップS235→ステップS240→ステップS245→ステップS250→ステップS225を繰り返しヒューズF11〜F42が1組ずつ切断され入力インピーダンスが減少して徐々に感度が増大しても、起動応答信号が受信されず、ついに切断するヒューズF41〜F42の組がなくなって切断応答信号が受信されなくなった場合には、ステップS250の判定が満たされず、ステップS255へ移る。
ステップS255では、上記のように感度を大きく増大させても起動応答信号が受信されなかったことに対応し、当該無線タグ回路素子Toがタグラベル作成装置2によるインピーダンスマッチング範囲を超えて感度が非常に小さかった旨のエラー表示信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応する低感度表示を行わせ、ステップS260へ移る。
ステップS260では、操作者よりタグラベル作成の旨の操作指示信号が入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し例えば端末5から入力されたかどうかを判定する。上記ステップS255において端末5又は汎用コンピュータ6において上記低感度表示をした場合でも、それを承知の上で操作者がタグラベル作成の指示をした場合(すなわち近距離通信しか使用できないことを操作者が承知している場合)は判定が満たされ、上記ステップS265へ移り、前述と同様、アクセスパワー(出力電力量)値を無線タグラベル作成時の情報書き込み用の値に設定し、図9のステップS20へと戻る。操作者がタグラベル作成の指示をしなかった場合(低感度なのであきらめる場合等)は、前述のステップS220に移り所定のエラー処理(例えば、感度が低くタグラベル作成を行いません等のエラー表示)を行わせ、このフローを終了する。なおエラー処理としては、そのほか、情報書き込み又は読み取りを行わずに無線タグ回路素子Toを排出するようにしてもよい。
図11は、上記ステップS30の詳細手順を表すフローチャートである。
図11において、図9における前述のステップS20が終了すると、まずステップS31に移り、所望のデータをメモリ部157に書き込む「Program」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で例えばID情報を含む無線タグ情報としての「Program」信号が生成されて高周波回路21の送信部32及びアンテナ14を介して通信可能エリア内(前述の領域X内)にあるすべての無線タグ回路素子Toに送信され、そのメモリ部157に情報が書き込まれる。
その後、ステップS32において、メモリ部157の内容を確認する「Verify」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で無線タグ情報としての「Verify」信号が生成されて高周波回路21の送信部32及びアンテナ14を介して上記通信可能エリア内の全無線タグ回路素子Toに送信され、返信を促す。
そして、ステップS33に移り、上記「Verify」信号に対応して上記通信可能エリア内の全無線タグ回路素子Toから送信(返信)されたリプライ(応答)信号をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21の受信部33及び信号処理回路22を介し取り込む。
次に、ステップS34において、上記ステップS33の受信結果に基づき、上記通信エリア内の全無線タグ回路素子Toのうち、少なくとも1つから何らかの有効なリプライ信号(メモリ部157に正常に記憶されたことを表す信号)が受信されたかどうかを判定する。
判定が満たされたら、上記領域X内の少なくとも1つの無線タグ回路素子Toには正しく書き込まれており、領域X内の全無線タグ回路素子Toへの書き込み失敗は回避されていることから、このルーチンを終了する。判定が満たされない場合はステップS36に移ってNに1を加え、さらにステップS37においてN=5かどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS31に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合はステップS38に移る。ステップS38では、エラー表示信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせた後、ステップS38AでフラグF=1としてこのルーチンを終了する。このように、情報書き込みが不調でも5回までは再試行が行われることにより、書き込み信頼性の確保上、万全を期すことができる。
また、インピーダンスマッチング処理において、マッチング処理する対象の無線タグ回路素子Toが識別されているので、その無線タグ回路素子Toのみを指定してステップ30の書き込み処理を行っても良い。書き込み処理は図11と同様であり、この場合、書き込み処理の対象が1つの無線タグ回路素子Toに限定されるので、安定した書き込み処理を行うことができる。さらに、図9のステップ100は不要となる。
なお、以上は、無線タグ回路素子Toに対し無線タグ情報を送信しIC回路部151に書き込みを行う場合を説明したが、これに限られず、予め所定の無線タグ情報(タグ識別情報等)が書き換え不可に記憶保持されている読み取り専用の無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取りながら、これに対応する印字を行って無線タグラベルTを作成する場合がある。
この場合には、図9におけるステップS10において印字情報のみを読み込み、ステップS30で無線タグ情報の読み込み処理を行うようにすればよい(詳細は後述の図12参照)。その後ステップS40では印字情報とその読み込んだ無線タグ情報との組み合わせを保存する。
図12は、上記無線タグ読み取り処理の詳細手順を表すフローチャートである。
この図12において、情報読み取り対象とする無線タグ回路素子Toがアンテナ14近傍に搬送されてきたら、ステップS101において、無線タグ回路素子Toに記憶された情報を読み出す「Scroll
All ID」コマンドを信号処理回路22に出力する。これに基づき信号処理回路22で無線タグ情報としての「Scroll All ID」信号が生成されて高周波回路21を介して読み取り対象の無線タグ回路素子Toに送信され、返信を促す。
次に、ステップS102において、上記「Scroll All ID」信号に対応して読み取り対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号(タグID情報等を含む無線タグ情報)をアンテナ14を介して受信し、高周波回路21及び信号処理回路22を介し取り込む。
次に、ステップS103において、上記ステップS102で受信したリプライ信号に誤りがないか否かを公知の誤り検出符号(CRC符号;Cyclic Redundancy Check等)を用いて判定する。
判定が満たされない場合はステップS104に移ってNに1を加え、さらにステップS105においてN=5かどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS101に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合はステップS106に移り、エラー表示信号を入出力インターフェイス31及び通信回線3を介し上記端末5又は汎用コンピュータ6へ出力し、対応する読み取り失敗(エラー)表示を行わせた後、ステップS107でフラグF=1としてこのルーチンを終了する。このように、情報読み取りが不調でも5回までは再試行が行われることにより、読み取り信頼性の確保上、万全を期すことができる。
ステップS103の判定が満たされた場合、読み取り対象とする無線タグ回路素子Toからの無線タグ情報の読み取りが完了し、このルーチンを終了する。
図13は、図10に示したタグラベル作成装置2の制御回路30によるステップS200のフローに対応して、無線タグ回路素子ToのIC回路部151の制御回路・メモリ155で実行される制御手順を表すフローチャートである。
図13において、無線タグ回路素子Toでは、前述したように、タグラベル作成装置2のアンテナ14より何らかの信号が送信されこれをアンテナ152で受信して上記整流回路153で整流後、上記電源回路により駆動電源が供給されるとこのフローが開始される。
まず、ステップS305で、上記アンテナ152を介し受信され上記変復調回路158により復調された受信信号を解釈し、その中に何らかのコマンドが含まれるかどうかを判定する。図9及び図10を用いて前述したように、本実施形態では、受信されうるコマンドを含んだ信号として、マッチング信号(図10のステップS210参照)、起動信号(図10のステップS230参照)、キャパシタ切断信号(図10のステップS245参照)、及びタグラベル作成の際の情報書き込み又は読み取りを行うアクセス情報信号(図9、図11、図12におけるScroll All ID 信号、Erase信号、Program ID信号、Verify信号等)がある。受信信号がこれらのいずれかである場合にはステップS305の判定が満たされ、ステップS310に移る。
ステップS310では、上記受信信号が上記マッチング信号であるかどうかが判定される。マッチング信号であった場合は判定が満たされてステップS315へ移り、前述したように記憶された情報信号に基づいてこのマッチング信号に対応した応答信号を生成し、上記変復調回路158によりアンテナ152を介しタグラベル作成装置2のアンテナ14へと返信を行った後、ステップS305へ戻って同様の手順を繰り返す。マッチング信号でなかった場合はステップS310の判定が満たされずステップS320へ移る。なお、ステップS315で応答信号の返信を行ってステップS305に戻る前に、マッチング信号であった旨のフラグを制御回路・メモリ155内の不揮発メモリ手段に立ててからステップS305に戻り、これ以降はそのフラグが立ったことを判定してステップS305、ステップS310を飛ばしてステップS320へ移るようにしてもよい(その他の信号についても同様)。
ステップS320では、上記受信信号が上記起動信号であるかどうかが判定される。起動信号であった場合は判定が満たされてステップS325へ移り、前述したように記憶された情報信号に基づいてこの起動信号に対応した応答信号を生成し、上記変復調回路158によりアンテナ152を介しタグラベル作成装置2のアンテナ14へと返信を行った後、ステップS305へ戻って同様の手順を繰り返す。起動信号でなかった場合はステップS320の判定が満たされずステップS330へ移る。
ステップS330では、上記受信信号が上記キャパシタ切断信号であるかどうかが判定される。キャパシタ切断信号であった場合は判定が満たされてステップS335へ移る。ここで、前述したように制御回路・メモリ155はキャパシタ切断可能回数(言い換えれば、未切断のヒューズF11〜42の組が何組残っているかの数)NFを記憶保持する機能を備えており、ステップS335では、この切断可能回数NFを読み出す。
その後、ステップS340において、上記ステップS335で読み出した切断可能回数NF=0であるかどうかを判定する(既に切断した個数NF′を記憶するようにしてこれが配置済みの個数NFo(この例ではNFo=4)に達したかどうかを判定してもよい)。未切断のヒューズF11〜F42の組(言い換えれば未切断のキャパシタC1〜C4)が残っている場合はNF≧1であり判定が満たされず、ステップS345へ移る。
ステップS345では、未切断のヒューズF11〜F42の組のうち所定の順序に沿った次のヒューズの組切断処理を行う。すなわち対応する上記FETt11〜t42に制御信号を出力し、これに応じてFETt11〜t42から当該制御信号に対応したゲート電圧が対応する上記ヒューズF11〜F42へ出力され、当該1組のヒューズが溶断(切断)される。
その後、ステップS350において、上記ステップS345による切断に対応して上記ステップS340で読み出したNFの値を1つ減じ、ステップS355でその減じた値を新たなNFの値として更新記憶した後、ステップS360に移る。
ステップS360では、前述したように記憶された情報信号に基づいて所定の(1組のヒューズFの切断処理が完了した旨の)切断応答信号を生成し、上記変復調回路158によりアンテナ152を介しタグラベル作成装置2のアンテナ14へと返信を行った後、ステップS305へ戻って同様の手順を繰り返す。
このようにして切断信号が受信されかつNF≧1である間(=切断可能なヒューズF11〜F42の組が1組以上残っている間)は、ステップS305→ステップS310→ステップS320→ステップS330→ステップS335→ステップS340→…→ステップS360→ステップS305を繰り返し、上記所定の順序に沿って1組ずつヒューズFを切断してキャパシタC全体による静電容量を減少させ、IC回路部151の感度を向上させていく。このような繰り返しの間にNF=0となると(=すべてのヒューズF11〜F42を切断した状態となると)、ステップS340の判定が満たされ、ステップS365に移る。
ステップS365では、(すべてのキャパシタC1〜C4の切断が終了し)これ以上の切断処理は不可能である旨の切断不能信号を生成し、上記変復調回路158によりアンテナ152を介しタグラベル作成装置2のアンテナ14へと返信を行った後、ステップS305へ戻って同様の手順を繰り返す。
一方、前述のステップS330において前述した受信信号が上記キャパシタ切断信号でなかった場合は判定が満たされず、ステップS370へ移る。ステップS370では、上記受信信号が前述したタグラベル作成の際の情報書き込み又は読み取りを行うアクセス情報信号(Scroll All ID 信号、Erase信号、Program ID信号、Verify信号等)であるかどうかが判定される。アクセス情報信号であった場合は判定が満たされてステップS375へ移り、前述したように記憶された情報信号に基づいてそれぞれの信号に対応した応答信号を生成し(先の図11及び図12参照)、上記変復調回路158によりアンテナ152を介しタグラベル作成装置2のアンテナ14へと返信を行った後、ステップS305へ戻って同様の手順を繰り返す。それらアクセス情報信号でなかった場合はステップS375の判定が満たされず、上記同様ステップS305へ戻る。
以上において、無線タグ回路素子Toの制御回路・メモリ155とFETt11〜t42とが、各請求項記載の外部からの入力信号に応じて、複数のヒューズを個別に切断可能な切断制御手段を構成し、これらと、キャパシタC1〜C4と、ヒューズF11〜F42とが、外部からの入力信号に応じインピーダンスを可変設定し、その設定状態を不揮発性にて保持するインピーダンス制御手段を構成する。
また、タグラベル作成装置2の高周波回路21の送信部32及び信号処理回路22が、IC回路部へのアクセス情報を生成し装置側アンテナを介して無線タグ回路素子へ送信し、IC回路部へアクセスを行う情報アクセス手段を構成し、また高周波回路21の受信部33及び信号処理回路22が、情報アクセス手段によるアクセス情報に応じて無線タグ回路素子より返信された返信信号を、装置側アンテナを介して受信する返信信号受信手段を構成する。また、制御回路30が実行する図10のフローのうち、ステップS235が、この返信信号受信手段で受信された前記返信信号より、前記IC回路部のインピーダンスと前記タグ側アンテナのインピーダンスとの整合状態を判定する判定手段を構成する。ステップS245が、この判定手段の判定結果に基づき、無線タグ回路素子のIC回路部のインピーダンス制御手段へインピーダンス設定用の制御信号を出力するインピーダンス制御信号出力手段を構成する。
さらに、制御回路30が実行する図9のフローのステップS18、ステップS200が、タグテープの繰り出しが停止したときに判定及びこれに応じたインピーダンス設定用の制御信号の出力を行うように、駆動手段、判定手段、及びインピーダンス制御信号出力手段を制御する装置側第1制御手段を構成する。
また、制御回路30が実行する図9のフローのステップS200が、基材テープ101の所定領域への印字が開始される前に判定及びこれに応じたインピーダンス設定用の制御信号の出力を行うように、印字手段、判定手段、及びインピーダンス制御信号出力手段を制御する装置側第2制御手段を構成する。
以上説明した本実施形態において、無線タグラベル作成装置2による無線タグラベルTの作成時には、基材テープ101に備えられた無線タグ回路素子Toに対し、信号処理回路22及び高周波回路21で生成されたアクセス情報信号がアンテナを14介して送信されてIC回路部151へのアクセス(読み取り又は書き込み)が行われ、このように情報読み取り又は書き込みが行われた後の無線タグ回路素子Toを備えた印字済みタグラベル用テープ110を用いて無線タグラベルTが作成される。
このとき、無線タグラベル作成装置2においては、上記無線タグラベルTの作成前において、インピーダンス整合のために上記同様に信号処理回路22及び高周波回路32からアクセス情報としての起動信号をアンテナ14を介し無線タグ回路素子Toへ送信し(図10のステップS230参照)、これに応じて無線タグ回路素子Toより返信された返信信号をアンテナ14を介して受信する。そしてこの返信信号に基づき、制御回路30がIC回路部151とアンテナ152とのインピーダンスの整合状態を判定し(ステップS235)、さらにその判定結果に基づき、インピーダンス設定用の制御信号(=この例ではキャパシタ切断信号)が無線タグ回路素子Toの制御回路・メモリ155へ出力され(ステップS245参照)、キャパシタC1〜C4に係る各組のヒューズF11〜F42を順次切断し全体の総静電容量を変化させることでIC回路部151のインピーダンスが可変に設定される。これにより、無線タグ回路素子ToのIC回路部151とアンテナ152とのインピーダンスを整合させることができる。
また、無線タグラベル作成装置2ではアクセス時のアンテナ14と無線タグ回路素子Toとの距離が比較的短く設定されており、本実施形態では上記のようにして、無線タグラベル作成装置2におけるIC回路部151へのアクセスに用いるアンテナ14を利用してインピーダンス整合のための信号送信を行うので、比較的強い信号強度で無線タグ回路素子Toへ信号を届かせ制御回路・メモリ155等へ電力を供給することができ、また、ヒューズ切断に必要な電力も供給することができるので、確実にインピーダンス整合を実行することができる。またこのとき、ヒューズF11〜42を溶断(切断)してインピーダンス可変設定を行い、その設定したインピーダンス値を不揮発性にて保持することができる(=一度IC回路部151に設定したマッチング条件は電力供給が絶たれても保持されている)ので、いったんインピーダンス整合設定した後は、特に整合用の駆動電源等をさらに発生させなくても、確実に当該良好なインピーダンス整合状態を維持できる。以上の結果、作成した後の無線タグラベルTをユーザ使用時において、無線タグ回路素子Toのアンテナ152とIC回路部151との良好なインピーダンス整合状態を常に実現でき、長距離通信を確実に行うことができる。
また、この実施形態では特に、無線タグ回路素子Toの制御回路・メモリ155内にそれ以降さらに切断可能なヒューズFの組の数や、あるいは既に切断されたヒューズFの組の数等の情報を記憶しているので、これを用いて過不足のない確実なインピーダンス制御を行うことができる。
またこの実施形態では特に、図9に示すフローのステップS18及びステップS200において、基材テープ101の繰り出しが停止したときにインピーダンス整合状態の判定及びこれに応じたインピーダンス設定用の制御信号の出力を行う。これにより、基材テープ101の第1ロール102からの繰り出しが停止し、基材テープ101上の無線タグ回路素子Toとアンテナ14との位置関係及び距離が固定された状態で安定的にインピーダンス整合制御を行うことができる。
また、上記実施形態は、上記以外にも、その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲でさらに種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順次説明する。
(1)受信信号強度に基づきインピーダンス整合状態の判定を行う場合
上記実施形態においては、図10に示したように、無線タグラベル作成装置2側から無線タグ回路素子Toへの送信電力を最小値にして送信を行い(ステップS225、ステップS230)、その応答があったかどうかによってインピーダンス整合状態の判定を行った(ステップS235)が、これに限られない。
すなわち、ステップS225では特に最小値とはせず所定の固定値で送信を行うようにし、ステップS235において、起動信号に対応してアンテナ14で受信された無線タグ回路素子Toからの起動応答信号の信号強度(高周波回路21の受信部33の信号強度検出手段であるRSSI回路48にて検出され、信号処理回路22にて取得されている)が、所定のしきい値以上となったかどうかによって上記インピーダンス整合状態を判定するようにしてもよい。
インピーダンスが良好に整合されている場合、タグ用アンテナで受信された電力は効率よく整流回路に供給され、タグ用アンテナから反射される電力は小さい。無線タグ回路で起動応答信号等に基づき変調を行う場合、例えば、変調回路のダイオード等によりタグ用アンテナ間が短絡されると整流回路には電力は供給されず受信した電力はほとんどタグ用アンテナから反射される。従って、この変調に伴ってタグ用アンテナから反射される電波の強度変化は大きくなる。インピーダンスが整合されていない場合は、変調回路によりタグ用アンテナ間が短絡されていない場合でも不整合による反射があり、タグ用アンテナから反射される電波の強度はインピーダンスが整合されている場合より大きくなるので、タグ用アンテナから反射される電波の変調に伴う強度変化は小さくなる。これにより、I−Q直交復調された返答信号はインピーダンスが良好に整合されている程大きくなる。
すなわちこの場合、受信した返答信号が比較的大きく上記しきい値以上となる場合には、アンテナ14と無線タグ回路素子Toとの間で良好な通信状態が実現されていることがわかるので、IC回路部151とアンテナ152とでインピーダンスが良好に整合されていると判定することができる。
あるいは、上記実施形態のように送信電力値を最初から最小とするのではなく、何段階かに分けて下げていくようにしてもよい。この際は、キャパシタC1〜C4の静電容量を互いに異なる値とし、起動電力に応じて無線タグラベル作成装置2側より切断すべき容量を指定するようにすると効果的である。すなわち例えば、電力が大きいのに起動応答がなければマッチングずれが大きいので、容量の大きなキャパシタCを切断する。送信電力が小さくなってから起動しないときは、マッチングずれが小さくなってきているので、容量の小さなキャパシタCを切断する。この場合、無線タグラベル作成装置2側からキャパシタ切断信号を送信する時に、どのキャパシタCを切断するか指定した信号を送信すればよい。このとき、無線タグ回路素子Toは切断したキャパシタCの箇所あるいは未切断で切断可能なキャパシタCの箇所を切断の度に更新、記憶しておき、切断可能かどうかを判定すればよい。
(2)コイルとキャパシタとを逆に配置した場合
図14は、この変形例による無線タグ回路素子To−1の機能的構成を表す機能ブロック図であり、前述の図5に相当する図である。この図14では、図5に示したキャパシタC1,C2,C3,C4,C0の位置に、これに代えて、リアクタンス素子としてのコイルLA,LB,LC,LD,L0を設け、また図5に示したコイルL1,L2の位置に、これに代えて、キャパシタCA,CBを設けている。コイルLA,LB,LC,LD,LEには前述の複数(この例では4組×各組2個=8個)のヒューズF11,F12、ヒューズF21,F22、ヒューズF31,F32、ヒューズF41,F42が直列に接続されており、上記FETt11,t12,t21,t22,t31,t32,t41,t42が、制御回路・メモリ155からの上記制御信号に応じたゲート電圧で上記ヒューズF11,F12,F21,F22,F31,F32,F41,F42にそれぞれ溶断電流を供給するようになっている。
本変形例の無線タグ回路素子To−1は、上記実施形態の無線タグ回路素子Toと、互いにリアクタンス素子としてのキャパシタCとコイルLとを入れ替えただけであり、動作の詳細等は上記入れ替え部分を除けばほぼ同様であるので、説明を省略する。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得る。
(3)ヒューズを用いずにインピーダンス調整を行う場合
本変形例は、ヒューズを用いずに浮遊ゲート型のFET(電界効果トランジスタ)の電荷量を制御してインピーダンスを制御するものである。
図15は、本変形例による無線タグ回路素子To−2の機能的構成を表す機能ブロック図であり、上記図5、図11にほぼ相当する図である。この図15において、無線タグ回路素子To−2は、アンテナ152に接続されたリアクタンス素子としてのキャパシタCPと、アンテナ152に関し並列に接続された記憶スイッチ素子としての浮遊ゲート型の電界効果トランジスタ(FET)ttAと、外部からの入力信号に応じて制御信号を出力するタグ側第2制御手段として機能する制御回路・メモリ155からの制御信号に応じて浮遊ゲート型電界効果トランジスタ(FET)ttAに所定の電荷を発生可能な電荷注入手段としての電界効果トランジスタ(FET)tAとを備えている。
前述したようにタグラベル作成装置2のアンテナ14から送信された信号に応じて無線タグ回路素子To−2の制御回路・メモリ部155が対応する制御信号(インピーダンス設定用の制御信号)を出力し、さらにこの制御信号に応じて電荷注入手段としてのFETtAが浮遊ゲート型電界効果トランジスタttAに所定の電荷(ゲート電荷)を発生(又は消滅)させ、これによって浮遊ゲート型電界効果トランジスタttAの電荷量を制御する(=容量を変化させる)ようになっている。
またこのとき、上記実施形態において制御回路・メモリ155が切断可能なヒューズFの組数を記憶していたのと同様に、本変形例では、制御回路・メモリ155が浮遊ゲート型電界効果トランジスタttAの電荷量又は電荷量レベルに関する情報、例えば、印加電圧、印加電流やその印加時間等を記憶する(第2不揮発性記憶手段)機能を備え、これによって、例えばその時点で浮遊ゲート型電界効果トランジスタttAに発生しているあるいはさらに蓄積しうる電荷の量や、あるいは電荷量レベル等の情報を取得し、過不足のない確実なインピーダンス制御を行えるようになっている。
以上において、制御回路・メモリ155及びFETtAが、外部からの入力信号に応じて、記憶スイッチ素子を制御可能な素子制御手段を構成し、これと浮遊ゲート型FETttAとキャパシタCP(リアクタンス素子)とが、外部からの入力信号に応じインピーダンスを可変設定し、その設定状態を不揮発性にて保持するインピーダンス制御手段を構成する。また制御回路・メモリ155は、浮遊ゲート型電界効果トランジスタの電荷量又は電荷量レベルに関する情報を記憶する第2不揮発性記憶手段をも構成する。
本変形例においては、上述したように制御回路・メモリ155の制御により浮遊ゲート型電界効果トランジスタttAの電荷量を制御して増減させることにより、IC回路部151のインピーダンスを可変に設定しかつその設定を不揮発性にて保持することができる。この結果、上記実施形態と同様、インピーダンス可変設定を行うとともにその設定したインピーダンス値を不揮発性にて保持することができる。以上の結果、作成した後の無線タグラベルTをユーザ使用時において、無線タグ回路素子Toのアンテナ152とIC回路部151との良好なインピーダンス整合状態を常に実現でき、長距離通信を確実に行うことができる。
なお、上記の無線タグ回路素子To−2においては、図15に示したように、浮遊ゲート型電界効果トランジスタtAはアンテナ152に並列に接続されていたが、これに限られず、直列に接続しても良い。
図16はそのようなさらなる変形例の無線タグ回路素子To−3の機能的構成を表す機能ブロック図である。この図16において、無線タグ回路素子To−3では、アンテナ152に接続されたリアクタンス素子としてのコイルLPと、アンテナ152に関し直列に接続された記憶スイッチ素子としての浮遊ゲート型の電界効果トランジスタ(FET)ttB,ttCと、制御回路・メモリ155からの制御信号に応じて浮遊ゲート型電界効果トランジスタ(FET)ttB,ttCに所定の電荷を発生可能な電荷注入手段としての電界効果トランジスタ(FET)tB,tCとを備えている。なお、図中破線で示したように、上記浮遊ゲート型電界効果トランジスタ(FET)ttB,ttCと並列にキャパシタCQ,CRを接続配置しても良い。
以上において、本変形例では、制御回路・メモリ155及びFETtB,tCが、外部からの入力信号に応じて、記憶スイッチ素子を制御可能な素子制御手段を構成し、これと浮遊ゲート型FETttB,ttCとコイルLP(リアクタンス素子)とが、外部からの入力信号に応じインピーダンスを可変設定し、その設定状態を不揮発性にて保持するインピーダンス制御手段を構成する。
本変形例によっても、上記図15に示した変形例と同様の作動原理で同様の効果を得ることができる。
なお、上記図15及び図16に示した2つの変形例では、記憶スイッチ素子として浮遊ゲート型FETを用いたが、これに限られず、強誘電体型FETを用いたり、あるいは別の構造の不揮発性メモリとスイッチの組み合わせを用いて同様の機能を実行しても良い。この場合も同様の効果を得る。
(4)カートリッジ及びアンテナの配置構成のバリエーション
以上においては、図3に示したように、カートリッジ100内に存在している状態の基材テープ101の無線タグ回路素子ToのIC回路部151に対し、アンテナ14を介してアクセス(読み取り・書き込み)を行うとともに、当該アンテナ14を用いてインピーダンス整合(マッチング)も行った。言い換えれば、アンテナ14をアクセス用とマッチング用の兼用アンテナとして用いた。そして、マッチングについてはテープ駆動を停止した状態(すなわち印字終了後か印字開始前の少なくとも印字は行っていない状態)にて行った。
図17(a)はこれを概念的に表した図であるが、本発明の適用はこのようなアンテナ配置に限られるものではない。
すなわち、図17(b)に示すように、カートリッジ100内に存在している状態の基材テープ101の無線タグ回路素子ToのIC回路部151に対しアクセス(読み取り・書き込み)を行うためのアクセス専用アンテナを設けるとともに、カートリッジ100外において無線タグ回路素子Toに対しインピーダンス整合(マッチング)を行うマッチング専用のアンテナを別途設けても良い。この場合、例えば基材テープ101及びカバーフィルム103を搬送駆動しつつアクセス専用アンテナによるアクセス(読み取り・書き込み)及び印字ヘッドによる印字を行った後、テープ駆動を停止し、この停止状態でマッチングを行えばよい。
また逆に、図17(c)に示すように、カートリッジ100内に存在している状態の基材テープ101の無線タグ回路素子ToのIC回路部151に対しインピーダンス整合(マッチング)を行うマッチング専用のアンテナを設けるとともに、カートリッジ100外において無線タグ回路素子Toにアクセス(読み取り・書き込み)を行うためのアクセス専用アンテナを設けても良い。この場合、まず基材テープ101及びカバーフィルム103の駆動を停止しこの停止状態でマッチングを行った後、テープ搬送駆動を開始し搬送しつつアクセス専用アンテナによるアクセス(読み取り・書き込み)及び印字ヘッドによる印字を行うようにすればよい。
(5)貼り合わせを行わない場合
すなわち、特に図面を用いて説明はしないが、上記実施形態のように無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101とは別のカバーフィルム103に印字を行ってこれらを貼り合わせるのではなく、タグテープに備えられたカバーフィルムに印字を行ういわゆるノンラミネートタイプのカートリッジに本発明を適用してもよい。この場合、複数の無線タグ回路素子Toを感熱テープに設け、複数の発熱素子を有する印字ヘッドにより感熱テープの表面に印字を印刷するようにしてもよいし、上記実施形態のようなインクリボンを用いた印字としてもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様、無線タグ回路素子Toのアンテナ152とIC回路部151との良好なインピーダンス整合状態を常に実現でき、長距離通信を確実に行えるという本発明本来の効果を得ることができる。
(6)その他
また、キャパシタC1〜C4のほかに同様のキャパシタを新たに無線タグ回路素子Toの外部より取付(=いわゆる外付け)て接続可能としてもよい。このようにすることで、例えばキャパシタC1〜C4をすべて合計してもインピーダンス整合のための静電容量が足りなかった場合に、上記外付けの別のキャパシタCを付け加えることでマッチング範囲を広げることが可能となる。
また、無線タグラベル作成装置2内において、インピーダンスマッチング時のアンテナ14の位置と無線タグ回路素子Toの位置は常に同じにしておくことが好ましいので、位置決め用のローラ等を別途設けてもよい。また、位置決め用のマーカを基材テープ101に設け、これを検出手段で検出して高精度の位置決めを行うようにしても良い。この場合、図9において説明したようにテープセンサにて検出される識別用マーク(テープ切断位置や無線タグ情報書込み位置の位置決め用)と兼用してもよい。
また、図9に示したようにステップS200ですべての無線タグ回路素子Toに対しインピーダンス整合処理を行うのでなく、例えば予め操作者がインピーダンス整合処理を行う(言い換えれば長距離通信用無線タグ回路素子である)かどうかを指定するようにしても良い。あるいは逆に、インピーダンス非整合処理を行って(=インピーダンス整合処理の逆でわざとインピーダンスをずらして)超近距離用無線タグ回路素子Toを意図的に作成しても良い。
また、現状、無線タグ回路素子Toとの無線通信周波数は、国ごとに少しずつ異なるので、無線タグ回路素子To(カートリッジ)は共通とし、タグラベル作成装置2を各国対応としてもよい。この場合、アンテナが共通でも各国の無線通信周波数に応じてインピーダンスを整合でき、安定した通信を行える無線タグを作成できる。
また、以上においては、印刷動作に伴いカートリッジ100等の内部を移動中の基材テープ101(又は感熱テープ)に対して通信(書き込み又は読み取り)を行う例を示したが、これに限られず、基材テープ101等を所定位置で停止させて(さらに所定の搬送ガイドにて保持した状態で)上記通信を行うようにしてもよい。
さらに、以上で用いた「Scroll All ID」信号、「Erase」信号、「Verify」信号、「Program」信号とは、EPC globalが策定した仕様に準拠しているものとする。EPC globalは、流通コードの国際機関である国際EAN協会と、米国の流通コード機関であるUniformed Code Council(UCC)が共同で設立した非営利法人である。なお、他の規格に準拠した信号でも、同様の機能を果たすものであればよい。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施形態のタグラベル作成装置が適用される無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。 タグラベル作成装置の詳細構造を表す概念的構成図である。 カートリッジの詳細構造を説明するための説明図である。 高周波回路の詳細機能を表す機能ブロック図である。 無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 無線タグラベルの外観の一例を表す上面図及び下面図である。 図6中VII−VII′断面による横断面図である。 端末又は汎用コンピュータに表示される画面の一例を表す図である。 制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 図9に示したステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。 図9に示したステップS30の詳細手順を表すフローチャートである。 無線タグ読み取り処理の詳細手順を表すフローチャートである。 無線タグ回路素子のIC回路部の制御回路・メモリで実行される制御手順を表すフローチャートである。 コイルとキャパシタとを逆に配置した変形例による無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 ヒューズを用いずにインピーダンス調整を行う変形例による無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 浮遊ゲート型電界効果トランジスタとアンテナとを直列に接続た変形例の無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 アンテナをアクセス用とマッチング用の兼用アンテナとして用いた本発明の一実施形態を概念的に表した図、カートリッジ内にアクセス用アンテナを設けカートリッジ外にマッチング専用アンテナを設けた場合を概念的に表した図、カートリッジ外にアクセス用アンテナを設けカートリッジ内にマッチング専用アンテナを設けた場合を概念的に表した図である。
符号の説明
2 タグラベル作成装置
10 印字ヘッド(印字手段)
12 圧着ローラ駆動軸(駆動手段)
14 アンテナ(装置側アンテナ)
21 高周波回路
22 信号処理回路(情報アクセス手段、返信信号受信手段)
30 制御回路(判定手段、インピーダンス制御信号出力手段、
装置側第1制御手段、装置側第2制御手段)
32 送信部(情報アクセス手段)
33 受信部(返信信号受信手段)
48 RSSI回路(信号強度検出手段)
101 基材テープ(タグテープ)
151 IC回路部
152 アンテナ(タグ側アンテナ)
155 制御回路・メモリ(切断制御手段、インピーダンス制御手
段、第1不揮発性記憶手段、タグ側第1
制御手段;素子制御手段、インピーダン
ス制御手段、第2不揮発性記憶手段、タ
グ側第2制御手段)
C1〜4 キャパシタ(リアクタンス素子、インピーダンス制御手段)
CP キャパシタ(リアクタンス素子、インピーダンス制御手段)
F11〜42 ヒューズ(インピーダンス制御手段)
LP コイル(リアクタンス素子、インピーダンス制御手段)
T 無線タグラベル
To 無線タグ回路素子
To−1 無線タグ回路素子
To−2 無線タグ回路素子
t11〜42 FET(切断制御手段、ヒューズ制御用電流印加手段、イ
ンピーダンス制御手段)
tA FET(素子制御手段、インピーダンス制御手段)
tB,tC FET(素子制御手段、インピーダンス制御手段)
ttA FET(インピーダンス制御手段)
ttB,ttC FET(インピーダンス制御手段)

Claims (12)

  1. 情報を記憶するIC回路部と、このIC回路部に接続されたタグ側アンテナとを備え、情報の送受信を行う無線タグ回路素子であって、
    前記IC回路部は、
    外部からの入力信号に応じインピーダンスを可変設定し、その設定状態を不揮発性にて保持するインピーダンス制御手段を備え
    前記インピーダンス制御手段は、
    前記タグ側アンテナに対し互いに並列に接続された複数のリアクタンス素子と、
    これら複数のリアクタンス素子にそれぞれ直列に接続された複数のヒューズと、
    前記外部からの入力信号に応じて、前記複数のヒューズを個別に切断可能な切断制御手段とを備え、
    前記切断制御手段は、
    前記外部からの入力信号に応じて制御信号を出力するタグ側第1制御手段と、このタグ側第1制御手段からの前記制御信号に応じて前記ヒューズに溶断電流を供給可能なヒューズ制御用電流印加手段とを備える
    ことを特徴とする無線タグ回路素子。
  2. 情報を記憶するIC回路部と、このIC回路部に接続されたタグ側アンテナとを備え、情報の送受信を行う無線タグ回路素子であって、
    前記IC回路部は、
    外部からの入力信号に応じインピーダンスを可変設定し、その設定状態を不揮発性にて保持するインピーダンス制御手段を備え、
    前記インピーダンス制御手段は、
    前記タグ側アンテナに対し互いに並列に接続された複数のリアクタンス素子と、
    これら複数のリアクタンス素子にそれぞれ直列に接続された複数のヒューズと、
    前記外部からの入力信号に応じて、前記複数のヒューズを個別に切断可能な切断制御手段とを備え
    前記切断制御手段は、
    前記複数のヒューズのうち切断可能な個数あるいは箇所に関する情報を記憶する第1不揮発性記憶手段を備える
    ことを特徴とする無線タグ回路素子。
  3. 請求項1又は2記載の無線タグ回路素子において、
    前記リアクタンス素子は、キャパシタであることを特徴とする無線タグ回路素子。
  4. 情報を記憶するIC回路部と、このIC回路部に接続されたタグ側アンテナとを備え、情報の送受信を行う無線タグ回路素子であって、
    前記IC回路部は、
    外部からの入力信号に応じインピーダンスを可変設定し、その設定状態を不揮発性にて保持するインピーダンス制御手段を備え、
    前記インピーダンス制御手段は、
    前記タグ側アンテナに接続されたリアクタンス素子と、
    前記タグ側アンテナに関し直列あるいは並列に接続された記憶スイッチ素子と、
    前記外部からの入力信号に応じて、前記記憶スイッチ素子を制御可能な素子制御手段とを備え、
    前記記憶スイッチ素子は、
    浮遊ゲート型電界効果トランジスタであり、
    前記素子制御手段は、
    前記浮遊ゲート型電界効果トランジスタの電荷量又は電荷量レベルに関する情報を記憶する第2不揮発性記憶手段を備える
    ことを特徴とする無線タグ回路素子。
  5. 請求項4記載の無線タグ回路素子において、
    前記素子制御手段は、
    前記外部からの入力信号に応じて制御信号を出力するタグ側第2制御手段と、
    このタグ側第2制御手段からの前記制御信号に応じて前記浮遊ゲート型電界効果トランジスタに所定の電荷を発生可能な電荷注入手段と
    を備えることを特徴とする無線タグ回路素子。
  6. タグテープに配置され、外部からの入力信号に応じインピーダンスを可変設定しその設定状態を不揮発性にて保持するインピーダンス制御手段を有するIC回路部及びこのIC回路部に接続されたタグ側アンテナを備えた無線タグ回路素子との間で無線通信により情報の送受信を行う装置側アンテナと、
    前記IC回路部へのアクセス情報を生成し、前記装置側アンテナを介して前記無線タグ回路素子へ送信し、前記IC回路部へアクセスを行う情報アクセス手段と、
    この情報アクセス手段による前記アクセス情報に応じて前記無線タグ回路素子より返信された返信信号を、前記装置側アンテナを介して受信する返信信号受信手段と、
    この返信信号受信手段で受信された前記返信信号より、前記IC回路部のインピーダンスと前記タグ側アンテナのインピーダンスとの整合状態を判定する判定手段と、
    この判定手段の前記判定結果に基づき、前記無線タグ回路素子の前記IC回路部の前記インピーダンス制御手段へインピーダンス設定用の制御信号を出力するインピーダンス制御信号出力手段とを有することを特徴とするタグラベル作成装置。
  7. 請求項6記載のタグラベル作成装置において、
    前記判定手段は、前記情報アクセス手段が所定の信号強度で前記無線タグ回路素子への送信を行い、これに対する前記返信信号が前記返信信号受信手段で受信されたとき、前記前記IC回路部のインピーダンスと前記タグ側アンテナのインピーダンスとの整合完了状態と判定することを特徴とするタグラベル作成装置。
  8. 請求項6記載のタグラベル作成装置において、
    前記返信信号受信手段で受信された前記返信信号の信号強度を検出する信号強度検出手段を有し、
    前記判定手段は、前記情報アクセス手段が所定の信号強度で前記無線タグ回路素子への送信を行い、前記信号強度検出手段で検出された前記返信信号の信号強度が所定のしきい値以上となったとき、前記前記IC回路部のインピーダンスと前記タグ側アンテナのインピーダンスとの整合完了状態と判定することを特徴とするタグラベル作成装置。
  9. 請求項6乃至8のいずれか1項記載のタグラベル作成装置において、
    前記タグテープを繰り出すための駆動手段と、
    前記タグテープの所定領域に印字を行う印字手段とを有することを特徴とするタグラベル作成装置。
  10. 請求項9記載のタグラベル作成装置において、
    前記タグテープの繰り出しが停止したときに前記判定及びこれに応じた前記インピーダンス設定用の制御信号の出力を行うように、前記駆動手段、前記判定手段、及び前記インピーダンス制御信号出力手段を制御する装置側第1制御手段を有することを特徴とするタグラベル作成装置。
  11. 請求項9記載のタグラベル作成装置において、
    前記タグテープの所定領域への印字が開始される前に前記判定及びこれに応じた前記インピーダンス設定用の制御信号の出力を行うように、前記印字手段、前記判定手段、及び前記インピーダンス制御信号出力手段を制御する装置側第2制御手段を有することを特徴とするタグラベル作成装置。
  12. 請求項9記載のタグラベル作成装置において、
    前記タグテープの所定領域への印字が完了した後に前記判定及びこれに応じた前記インピーダンス設定用の制御信号の出力を行うように、前記印字手段、前記判定手段、及び前記インピーダンス制御信号出力手段を制御する装置側第3制御手段を有することを特徴とするタグラベル作成装置。
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