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JP4656915B2 - カラー信号復調装置 - Google Patents

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JP4656915B2
JP4656915B2 JP2004325574A JP2004325574A JP4656915B2 JP 4656915 B2 JP4656915 B2 JP 4656915B2 JP 2004325574 A JP2004325574 A JP 2004325574A JP 2004325574 A JP2004325574 A JP 2004325574A JP 4656915 B2 JP4656915 B2 JP 4656915B2
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

本発明は、テレビ信号処理のカラー信号復調装置におけるバーストロック回路およびクロマキラー制御回路に関するものである。
近年、半導体技術の進歩により、アナログテレビ放送の受信デバイスのデジタル処理化が同時進行で進化しており、特に放送方式(NTSC、PAL、SECAMなど)によらず共通デバイスにより受信デバイスのデジタル処理化を実現することが重要視されてきている。
以下、図面を参照しながら従来のバーストロック装置について説明を行う。
図4は、映像復調装置ブロックの全体構成を示す図である。
図4において、映像復調装置ブロック401は、映像信号入力端子402と、A/Dコンバータ403と、YC分離装置404と、カラー信号復調装置405と、輝度成分信号出力端子406と、R−Y信号出力端子407と、B−Y信号出力端子408とからなる。
映像復調装置ブロック401の映像信号入力端子402から入力された映像信号S402は、映像信号復調ブロック401内部のA/Dコンバータ403に入力される。A/Dコンバータ403では、アナログ信号である映像信号S402が、カラー信号復調装置405より出力されるクロック信号S405のタイミングに従ってデジタル信号に変換される。なお、クロック信号S405は、映像信号S402のバックポーチ部分に存在するバースト信号に同期したクロック信号であり、ナイキストのサンプリング定理にしたがって、バースト信号の2倍以上の周波数を有しているものである。なおここでは、バースト信号の4倍の周波数をもったクロック信号S405を発生しているものとする。
次に、A/Dコンバータ403から出力された映像信号をデジタル化したデジタル信号は、YC分離装置404に入力される。
YC分離装置404では、A/Dコンバータ403から出力されたデジタル信号が、映像信号に多重されている輝度成分信号S404yと色成分信号S404cとに分離され、輝度成分信号S404yは、輝度成分信号出力端子406を介して映像復調装置ブロック401外部に出力される。一方で、YC分離装置404で分離された色成分信号S404cは、カラー信号復調装置405に出力される。なお、一般にYC分離装置は、くし型フィルタあるいはノッチフィルタとバンドパスフィルタなどで構成される。
カラー信号復調装置405では、バースト信号に同期したクロックS405の生成を行ってA/Dコンバータ403及びYC分離装置404に供給するとともに、YC分離装置404から出力される色成分信号S404cをR−Y成分信号とB−Y成分信号とに分離して出力する。その後、カラー信号復調装置405により分離されたR−Y成分信号S407はR−Y信号出力端子407を介して、B−Y成分信号S408はB−Y信号出力端子408を介して、それぞれ映像復調装置ブロック401外部に出力される。
次に、図4のカラー信号復調装置405の内部構造についてさらに詳細に説明する。
図5は、従来のカラー信号復調装置の構成を示すブロック図である。なお、このカラー信号復調装置は、NTSC方式の映像信号を受信することを目的として構成されたものである。
図5において、カラー信号復調装置405は、色成分信号入力端子500と、バーストゲートパルス入力端子503と、ループフィルタ51と、色信号多重化回路52と、R−Y出力回路53と、B−Y出力回路54と、4FSCクロックの出力端子513と、R−Y信号出力端子518と、B−Y信号出力端子519とからなる。
色成分信号入力端子500は、カラー信号復調装置405に設けられた入力端子であり、該色成分信号入力端子500を介して、複数ビットのデジタル化された色成分信号S404cがループフィルタ51に出力される。
ループフィルタ51は、バースト信号のN倍(Nは2以上の整数)の周波数を持つバースト信号に同期したクロック信号を生成するものである。なおここでは、バースト信号の4倍の周波数をもったクロック信号S405を発生するものについて説明する。このループフィルタ51は、図5に示すように、フリップフロップ群からなるラッチ回路501と、ゲート回路502と、LPF504と、定数発生回路505と、加算回路506と、ランプ発生回路507と、正弦波ROM508と、D/Aコンバータ509と、LPF510と、4逓倍回路511と、4分周回路512とから構成されている。
ラッチ回路501を構成するフリップフロップ群のL/H端子には、4逓倍回路511から出力されるバースト信号の4倍の周波数を持つクロック信号S405を4分周回路512によって4分周した信号、すなわちバースト信号と同じ周波数をもつ信号がゲート回路502を介して入力される。なお、ゲート回路502は、バーストゲートパルス入力端子503から入力されるバーストゲートパルスと、4分周回路512から出力されたバースト信号と同じ周波数をもつ信号とを論理演算してバースト信号のタイミングでのみフリップフロップ群のL/H端子に信号を供給しようとするものである。
そして、ラッチ回路501は、ラッチ回路501を構成するフリップフロップ群のL/H端子に信号が供給されるタイミングで、色成分信号S404cのバースト信号部分のみをバースト信号と同じ周期でラッチすることになる。これは結果的にバーストロックをさせるときの位相誤差をサンプルしていることになる。
その後、ラッチ回路501でサンプリングされたバーストロック時の位相誤差成分は、LPF回路504に送られる。
このLPF回路504は、累積積分回路であってS404cの色成分信号のバースト部分でサンプリングした位相誤差成分を積分する。この結果、もし位相誤差が発生していなければその出力はゼロであって、バースト信号と、4分周回路512の出力であるバースト信号と同じ周波数をもつ信号とが、周波数、位相ともに完全に一致することになりバーストロックしていることになる。
定数発生回路505は、PLL動作させる時のセンター周波数を決めるものであり、LPF504の出力が非ゼロのときは該センター周波数を出力し、LPF504の出力がゼロ、すなわちバーストロックしているときにはバースト信号の周波数にあわせた一定の値を出力する。
また、加算回路506は、LPF504において累積積分された位相誤差成分と定数発生回路505の出力とを加算した値を発生し、その加算結果をランプ発生回路507に出力する。ランプ発生回路507は、加算回路506からの出力値に応じてランプ波形の傾斜を変化させるものであり、例えば、加算回路506からの出力値が大きければ発生するランプの傾斜も急になり、逆に値が小さければその出力されるランプ波形の傾斜は緩やかになる。
ランプ発生回路507からの出力は、正弦波ROM508のアドレスに接続されており、正弦波ROM508のアドレスが例えば、0、1、2、3・・・nと、n個のアドレスが存在しているとすると、その出力は正弦関数に対応した出力がなされるような構成となっている。つまり、ランプ発生回路507は、アドレス入力を0からnまでの任意の整数である「x」とし、出力を「y」とすればy=sin(2πx/n)の値をデジタル値に置き換えた出力がなされるように構成されている。そして、このような構成にすると正弦波ROM508のアドレス入力は既述のようにランプ発生回路507の出力がランプであるので正弦波がデジタル値として再生されることとなり、さらに、LPF504の出力が非ゼロであるときには、ランプ波形の傾きを制御することにより、それがゼロになるように位相を変動させることができ、正弦波ROM508からの出力はその周波数が変動されたものとなる。
その後、正弦波ROM508からのデジタル出力は、D/Aコンバータ509によりアナログ波形に変換され、LPF510によって、D/Aコンバータ509からの出力波形の離散雑音成分が除去される。
以上の構成を取ることでLPF510からの出力として、バースト信号と同じ周波数、位相をもったバーストロッククロックを発生させることができる。
そして、LPF510からの出力は、逓倍回路511に入力され4逓倍された後、4分周回路512、4FSCクロックの出力端子513、及びセレクタ515に出力される。
4分周回路512は、4逓倍回路511から出力されるバースト信号の4倍の周波数を持つクロック信号S405を4分周し、バースト信号と同じ周波数を持つ信号に変換した後、ゲート回路502に出力する。
また、4FSCクロックの出力端子513からは、逓倍回路511から出力されたバーストクロックの4倍の周波数をもった4FSCクロックが図4に示すようにA/Dコンバータ403及びYC分離装置404に供給される。
次に、色信号多重化回路52は、ループフィルタ51から出力されるクロック信号に基づいて、色成分信号入力端子500から入力された色成分信号をR−Y成分信号とB−Y成分信号とに分離し、R−Y成分信号とB−Y成分信号とを交互のタイミングで多重化した信号を出力するものである。この色信号多重化回路52は、図5に示すように、セレクタ515と、反転回路514とから構成されている。
以下に、この反転回路514と、セレクタ515の処理内容についてさらに詳細に説明する。
NTSC方式やPAL方式の放送システムにおいては、位相変調が施された色成分信号S404cが送信されてくるため、例えば、キャリア信号を正弦波であるとして数式で表示すると、
Cin=R・sin{2πfsc*t+φ(t)} ・・・(1)
と表記できる。なお、fscはバースト信号の周波数であっていわゆるサブキャリア周波数といわれるものであり、Rは振幅を意味するものとする。また、
ωsc=2πfsc
が成立し、さらに図4のA/Dコンバータ403でのサンプリング周波数、つまりクロック信号S405をfsとすれば、
4fsc=fs
という関係が成り立ち、サンプリング周期であるTは、
T=1/fs
と表すことができる。さらにバーストクロックの4倍の周波数で動作することから、それぞれのサンプル点は、
t=4nT,(4n+1)T,(4n+2)T,(4n+3)T
と表記できる。
このときの第1のサンプルポイントのデータは、(1)式に代入すると、
Rsin{ωsc*(4nT)+φ(4nT)}=sin{2πfsc*4n/4fsc+φ(4nT)}=sin{2nπ+φ(4nT)}
=Rsin(φ(4nT))
となって、ωscの項が消える。
同様に第2のサンプルポイントについて計算すると、
Rsin{ωsc*(4n+1)T+φ((4n+1)T)}=Rsin{ωsc*4nT+ωsc*T+φ((4n+1)T)}
Sin内の第1の項は、2nπとなり、第2項は、
ωsc*T=2πfsc/4fsc=π/2
となるから
=Rcos{φ((4n+1)T)}が得られることになる。
以上を整理すると、
第1のサンプルポイント= Rsin(φ(4nT))
第2のサンプルポイント= Rcos(φ((4n+1)T))
となり第1のサンプルポイントでは入力信号(1)と同一の関数形式、第2のサンプルポイントでは、余弦関数に変化する。
また、同様に第3、第4のサンプルポイントについては結果のみを示すと、
第3のサンプルポイント= -Rsin(φ((4n+2)T))
第4のサンプルポイント= -Rcos(φ((4n+3)T))
となり第3のサンプルポイントでは、入力信号(1)と符号が反転する。また、第4のサンプルポイントでは、符号が反転しかつ余弦関数に変化することとなる。
以上の結果をまとめると、入力信号に対して第1と第3のサンプルポイントのみを採用することにより、正弦関数である入力信号と同じ三角関数の形式を持ちかつキャリア信号の落ちた出力が得られることになる。一方で、第2と第4のサンプルポイントのデータは、この計算で用いた正弦関数の入力信号に対して位相が90°ずれた余弦関数の形式を持ちかつキャリア信号の落ちた出力が得られる。
そして、この位相変調がなされたNTSC信号の復調に対しては、ループフィルタ51においてバースト信号の第1のサンプルポイントに対応するサンプルデータ値がゼロになるように制御がなされていることから、セレクタ515からは、第1、第3のサンプルデータがR−Y成分信号として出力され、第2、第4のサンプルデータがB−Y成分信号として出力されることとなる。なお、反転回路514は、この際、第3のサンプルポイント、及び第4のサンプルポイントでのデータ値の符号を反転させるよう動作し、第1のサンプルポイントのデータ値の符号と第3のサンプルポイントのデータ値の符号、及び第2のサンプルポイントでのデータ値の符号と第4のサンプルポイントでのデータ値の符号とを一致させるようにする。
これにより、セレクタ515からは、R−Y成分信号とB−Y成分信号が交互のタイミングで多重化されて出力されることになる。
その後、セレクタ515から交互のタイミングで出力されるR−Y成分信号とB−Y成分信号は、R−Y成分信号がR−Y出力回路53を介してR−Y信号出力端子518からカラー信号復調装置405外部に出力されるとともに、B−Y成分信号がB−Y出力回路54を介してB−Y信号出力端子519からカラー信号復調装置405外部に出力される。
図6に補足説明図を示す。図6において、横軸はB−Y信号の位相を示し、縦軸はR−Y信号の位相であり、NTSC方式では図6に示すようにバースト信号の位相はR−Y軸と直交しておりB−Y信号とは平行な特性を有している。
このように、従来例のカラー信号復調装置の構成をとった場合には、その復調軸は、バースト信号に対してB−Y軸は平行であり、R−Y軸は直交したものとなる。
特開平4−72891号公報
しかしながら上記のような構成では次のような課題を有している。
第1の課題としては、従来例のカラー信号復調装置は、NTSC方式の信号に対してはバーストロックさせることができるが、PAL方式の信号を受信したときはバーストロックさせることはできなかった。
その理由を図7のPAL方式のバースト信号の位相を参照して説明する。なお、図7において、横軸はB−Y信号の位相を示し、縦軸はR−Y信号の位相を示している。
図7で示すようにPAL方式においては、ラインごとにそのバースト信号の位相が90度変移されて送信されてくる。そのため、第1のラインにおいて601のバースト信号に位相をあわせるべくバーストロックさせたとしても、次のラインには602のような位相方向にバースト信号が変移してしまう。そのために前述した従来のカラー信号復調装置では、安定な引き込み特性が確保できず、PAL方式の信号の復調を行うことができなかった。
また、共通デバイスでNTSC方式及びPAL方式を両立させて受信・復調できるようにするために、従来例で示したNTSC方式の復調装置とは全く別に独立のPAL専用の回路を用意することが考えられるが、全く別に独立のPAL専用の装置を用意した場合には、単に回路規模が大きくなってしまい、共通デバイスで回路規模を縮減した形で実現するという目的は実現できなくなってしまう。
また、第2の課題としては、仮に何らかの方法によりPAL方式の信号を受信している状態でバースト信号の位相をNTSC方式のときと同じくR−Y信号の位相軸と平行にすることができたとしても、PAL方式のバースト信号の位相軸は、ラインごとに90度ずつ変移するため、ラインごとに変移するバースト信号の位相の向きを常に正確に検出することが必要となるという課題が発生する。
すなわち、弱電界時やバースト信号のレベル圧縮時などの厳しい条件下であっても、NTSC方式では、ラインごとには一定の位相情報をもっているにすぎないので、特定のラインにおいてバーストロックがはずれるなどの異常な状態に陥ったとしても前のラインの位相情報を保持しておくだけで正常に復調することができる。一方で、PAL方式においては、すでに既述したようにバースト信号がラインごとに90度位相を変移させるため、正確に位相情報を検出しておく必要がある。特に、バースト信号の位相の向き、とりわけバースト信号のR−Y成分信号が正方向を向いているのか、あるいは負方向を向いているのかについての位相情報は、正確に検出しておく必要がある。そして、もしこのラインアイデント信号と呼ばれる信号極性を安定に検出できない場合には、テレビ受像機などの画面上に色横引きノイズ等が現れることになってしまう。
また、第3の課題としては、近年のビデオデコーダーやDVD機器などのメディアの垂直帰線期間に挿入されているコピーガードパルスに由来するものがある。
すなわち、色信号の復調は、バースト信号を基準におこなうが、メディア内に上記コピーガードパルスが挿入されている場合には同期分離回路が誤動作を起こし、バースト信号が存在するタイミングを誤ることがある。これにより、特に、既述したラインアイデント情報の誤検出をしてしまう可能性が高くなる。そのため、メディア内にコピーカードパルスが挿入されている場合にも対応できるように、装置内にさらに対策回路を設けることが必要となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、比較的簡易な回路構成で、弱電界時あるいはバースト圧縮などの劣化条件下でも、NTSC方式およびPAL方式による信号の受信、復調を行うことを可能にするカラー信号復調装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願のカラー信号復調装置は、量子化された信号である色成分信号からバースト信号に同期したクロック信号と当該クロックの位相に対して90度遅延したクロック信号とをPAL方式の信号のR−Y成分信号の極性に基づいて選択的に出力するクロックタイミング変更部を備えるとともに、バースト信号のN倍(Nは2以上の整数)の周波数を持つバースト信号に同期したクロック信号を生成して出力するループフィルタと、前記ループフィルタから出力されるクロック信号に基づいて、前記色成分信号をR−Y成分信号とB−Y成分信号とに分離し、R−Y成分信号とB−Y成分信号とを交互のタイミングで多重化した信号を出力する色信号多重化部と、前記色信号多重化部から出力される多重化信号の位相軸を45度回転させるとともに、該多重化信号と該多重化信号を水平同期信号の1周期分遅延させた1H遅延信号との相関演算処理を行う演算部と、PAL方式の信号のR−Y成分信号の極性に基づいて、前記演算部から出力される信号のR−Y成分信号の極性を選択的に切り替えて出力するR−Y反転部と、前記R−Y反転部から出力されるR―Y成分信号を出力するR−Y出力部と、前記演算部から出力される信号のB−Y成分信号を出力するB−Y出力部とを有することを特徴とするものである。
これにより、NTSC方式の信号を復調するカラー復調装置を利用してPAL方式の信号を受信・復調することが可能になる。
また、本願のカラー信号復調装置は、前記カラー信号復調装置において、受信した信号がNTSC方式の信号である場合には、前記ループフィルタの有するクロックタイミング変更部は、バースト信号に同期したクロック信号のみを出力するようにし、前記R−Y出力部及び前記B−Y出力部は、直接、前記色信号多重化部から出力される多重化信号を入力として、前記R−Y出力部及び前記B−Y出力部からR―Y成分信号及びB−Y成分信号をそれぞれ出力することを特徴とするものである。
これにより、共通デバイスでNTSC方式もPAL方式も両立させて受信・復調することが可能になり、カラー信号復調装置の回路規模の縮小化を実現することができる。
また、本願のカラー信号復調装置は、前記カラー信号復調装置において、前記演算部が、前記色信号多重化部から出力される多重化信号を水平同期信号の1周期分遅延させる1H遅延部と、前記色信号多重化部からの多重化信号及び前記1H遅延部で遅延させた多重化信号の位相軸をそれぞれ45度回転させる位相軸回転部と、前記位相軸回転部により位相軸が変換された、前記色信号多重化部からの多重化信号と前記1H遅延部からの多重化信号の相関を算出する相関演算部とからなることを特徴とするものである。
これにより、NTSC方式の信号の位相軸に対して位相軸が45度傾いたPAL方式の信号の復調を実現することが可能になる。
また、本願のカラー信号復調装置は、前記カラー信号復調装置において、前記位相軸回転部が、前記色信号多重化部から出力された多重化信号及び前記1H遅延部から出力された多重化信号を、前記ループフィルタから前記色信号多重化部に出力されるクロック信号の1周期分遅延させる第1の1T遅延部と、前記色信号多重化部から出力された多重化信号と、前記1T遅延部により1T遅延された前記色信号多重化部からの多重化信号とを加算する第1の加算部と、前記色信号多重化部から出力された多重化信号と、前記1T遅延部により1T遅延された前記色信号多重化部からの多重化信号との差分処理を行う第1の減算部と、前記1H遅延部から出力された多重化信号と、前記1T遅延部により1T遅延された前記1H遅延部からの多重化信号とを加算する第2の加算部と、前記1H遅延部から出力された多重化信号と、前記1T遅延部により1T遅延された前記1H遅延部からの多重化信号との差分処理を行う第2の減算部と、からなり、前記相関演算部は、前記第1の加算部からの出力と、前記第2の加算部からの出力との差分処理を行う第3の減算部と、前記第1の減算部からの出力と、前記第2の減算部からの出力との加算処理を行う第3の加算部と、からなることを特徴とするものである。
これにより、乗算器を用いない簡単な構成で、NTSC方式の信号の位相軸に対して位相軸が45度傾いたPAL方式の信号の復調を実現することが可能になる。
また、本願のカラー信号復調装置は、前記カラー信号復調装置において、前記演算部が、前記色信号多重化部からの多重化信号の位相軸をそれぞれ45度回転させる位相軸回転部と、前記位相軸回転部から出力される多重化信号を水平同期信号の1周期分遅延させる1H遅延部と、前記位相軸回転部から出力される多重化信号と前記1H遅延部から出力される多重化信号の相関を算出する相関演算部とからなることを特徴とするものである。
これにより、NTSC方式の信号の位相軸に対して位相軸が45度傾いたPAL方式の信号の復調を実現することが可能になる。
また、本願のカラー信号復調装置は、前記カラー信号復調装置において、前記位相軸回転部が、前記色信号多重化部から出力された多重化信号を、前記ループフィルタから前記色信号多重化部に出力されるクロック信号の1周期分遅延させる第1の1T遅延部と、前記色信号多重化部から出力された多重化信号と、前記1T遅延部により1T遅延された前記色信号多重化部からの多重化信号とを加算する第1の加算部と、前記色信号多重化部から出力された多重化信号と、前記1T遅延部により1T遅延された前記色信号多重化部からの多重化信号との差分処理を行う第1の減算部と、からなり、前記1H遅延部は、前記第1の加算部及び前記第1の減算部からの出力を水平同期信号の1周期分遅延させ、前記相関演算部は、前記第1の加算部からの出力と、前記1H遅延部により遅延させた前記第1の加算部からの出力との差分処理を行う第3の減算部と、前記第1の減算部からの出力と、前記1H遅延部により遅延させた前記第1の減算部からの出力との加算処理を行う第3の加算部と、からなることを特徴とするものである。
これにより、乗算器を用いない簡単な構成で、NTSC方式の信号の位相軸に対して位相軸が45度傾いたPAL方式の信号の復調を実現することが可能になる。
また、本願のカラー信号復調装置は、前記カラー信号復調装置において、前記色信号多重化部より出力される多重化信号の位相軸を回転した信号から、PAL方式の信号のR−Y成分信号の極性を示す信号であるラインアイデント信号を検出する第1のラインアイデント検出部と、前記相関演算部より出力される信号から、PAL方式の信号のR−Y成分信号の極性を示す信号であるラインアイデント信号を検出する第2のラインアイデント検出部とをさらに備え、前記ループフィルタは、前記第1のラインアイデント検出部から出力されるPAL方式の信号のR−Y成分信号の極性を示す信号に基づいて、バースト信号に同期したクロック信号と該クロックの位相に対して90度遅延したクロック信号とを選択的に出力し、前記R−Y反転部は、前記第2のラインアイデント検出部から出力されるPAL方式の信号のR−Y成分信号の極性を示す信号に基づいて、前記相関演算部から出力される信号のR−Y成分信号の極性を選択的に切り替えて出力することを特徴とするものである。
これにより、第1のラインアイデント検出部は、前記1H遅延部からの出力信号の影響を受けることなく、ラインアイデント信号の検出を行うことができるため、弱電界時やバースト信号のレベル圧縮などの厳しい条件の下であっても第1のラインアイデント検出部から安定的にラインアイデント信号を検出することが可能になる。
また、本願のカラー信号復調装置は、前記カラー信号復調装置において、前記第2のラインアイデント検出部が、前記相関演算部より出力される信号から、PAL方式の信号のR−Y成分信号の極性を検出し、該検出した極性を示す信号を出力する符号検出部と、水平同期信号が入力されるタイミング毎に、異なる極性が示されるように生成された信号を出力する信号生成部を備え、該信号の反転を指示する反転制御部からの制御信号が入力された際に、前記生成した信号を反転して出力する保護ラインアイデント信号生成部と、前記符号検出部から出力される信号が示す極性と、前記保護ラインアイデント信号生成部から出力される信号が示す極性とが一致している否かを、水平同期信号の周期で判断する一致判別部と、前記一致判別部による判断の結果、前記符号検出部から出力される信号が示す極性と前記保護ラインアイデント信号生成部から出力される信号が示す極性との不一致状態が予め定めた所定の回数累積した場合には、前記保護ラインアイデント信号生成部に対して信号の反転を指示する制御信号を出力する反転制御部と、前記保護ラインアイデント信号生成部からの出力信号をラインアイデント信号として出力する出力端子とを有することを特徴とするものである。
これにより、PAL方式による信号を受信する場合においても常に安定的にラインアイデント信号を検出することができ、弱電界時などの厳しい劣化条件でもテレビ受像機などの画面上に色横引きノイズなどを発生させずに安定した復調を実現することができる。
また、本願のカラー信号復調装置は、前記カラー信号復調装置において、前記第2のラインアイデント検出部が、垂直同期信号間に入力される水平同期信号の数を計数し、該計数値が予め設定された値を超えるまでは、前記反転制御部から出力される制御信号を無効化する反転機能停止部をさらに有することを特徴とするものである。
これにより、コピーガードパルスの影響を除外したタイミングで第2のラインアイデント検出部を動作させることが可能になる。
また、本願のカラー信号復調装置は、前記カラー信号復調装置において、前記R−Y反転部に対してPAL方式の信号のR−Y成分信号の極性を示す第2のラインアイデント検出部を備え、該第2のラインアイデント検出部が、前記演算部より出力される信号から、PAL方式の信号のR−Y成分信号の極性を検出し、該検出した極性を示す信号を出力する符号検出部と、水平同期信号が入力されるタイミング毎に、異なる極性が示されるように生成された信号を出力する信号生成部を備え、該信号の反転を指示する反転制御部からの制御信号が入力された際に、前記生成した信号を反転して出力する保護ラインアイデント信号生成部と、前記符号検出部から出力される信号が示す極性と、前記保護ラインアイデント信号生成部から出力される信号が示す極性とが一致している否かを、水平同期信号の周期で判断する一致判別部と、前記一致判別部による判断の結果、前記符号検出部から出力される信号が示す極性と前記保護ラインアイデント信号生成部から出力される信号が示す極性との不一致状態が予め定めた所定の回数累積した場合には、前記保護ラインアイデント信号生成部に対して信号の反転を指示する制御信号を出力する反転制御部と、前記保護ラインアイデント信号生成部からの出力信号をラインアイデント信号として出力する出力端子とを有することを特徴とするものである。
これにより、PAL方式による信号を受信する場合においても常に安定的にラインアイデント信号を検出することができ、弱電界時などの厳しい劣化条件でもテレビ受像機などの画面上に色横引きノイズなどを発生させずに安定した復調を実現することができる。
また、本願のカラー信号復調装置は、前記カラー信号復調装置において、前記第2のラインアイデント検出部が、垂直同期信号間に入力される水平同期信号の数を計数し、該計数値が予め設定された値を超えるまでは、前記反転制御部から出力される制御信号を無効化する反転機能停止部をさらに有することを特徴とするものである。
これにより、コピーガードパルスの影響を除外したタイミングで第2のラインアイデント検出部を動作させることが可能になる。
本発明にかかるカラー信号復調装置によれば、第1に、共通デバイスでNTSC方式もPAL方式も両立させて受信・復調することが可能になる。また、第2には、PAL方式の放送方式の受信において安定的に正確なラインアイデント信号を検出することができ、弱電界時などの厳しい劣化条件でもテレビ受像機などの画面上には色横引きノイズなどを発生させずに安定に復調することができる。さらに第3の効果としては、ビデオデコーダーやDVD機器などのメディアにコピーガードパルスが挿入されている際に同期分離回路がその影響を受けて誤動作に至ることがあっても、安定にラインアイデント信号を検出・補完することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(発明の実施の形態1)
本発明の実施の形態1によるカラー信号復調装置は、従来例で示した図5に示すカラー信号復調装置を流用して、NTSC方式のみならずPAL方式のカラー信号の復調をも行えるようにしたものである。
図1は本発明の実施の形態1によるカラー信号復調装置の構成の一例を示すブロック図であり、図6は、NTSC方式のバースト信号の位相を示す図、図7、図8は、PAL方式のバースト信号の位相を示す図である。
図1において、本発明の実施の形態1によるカラー信号復調装置は、色成分信号入力端子500と、バーストゲートパルス入力端子503と、ループフィルタ1と、色信号多重化回路52と、演算回路2と、第1のラインアイデント検出回路3と、第2のラインアイデント検出回路4と、R−Y反転回路5と、R−Y出力回路53と、B−Y出力回路54と、4FSCクロックの出力端子513と、R−Y信号出力端子518と、B−Y信号出力端子519とからなる。なお、図1において、図5を用いて示した従来のカラー信号復調装置と同じ構成要素については同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。
ループフィルタ1は、図5のループフィルタ51に、バースト信号に同期したクロック信号と当該クロックの位相に対して90度遅延したクロック信号とをPAL方式の信号のR−Y成分信号の極性に基づいて選択的に出力するクロックタイミング変更回路11をさらに設けたものである。
これにより、該クロックタイミング変更回路11を動作させるか否かによって、ループフィルタ1は、バースト信号のN倍(Nは2以上の整数)の周波数を持つバースト信号に同期したクロック信号と、該クロック信号をPAL方式の信号のラインごとに90度変移させた形のクロック信号とを生成し、出力することが可能になる。
以下、このループフィルタ1が有するクロックタイミング変更回路11についてさらに詳細に説明する。
クロックタイミング変更回路11は、セレクタ100と、IT遅延回路101とからなる。
セレクタ100は、第1のラインアイデント検出回路3から出力されるS3に基づいて、1T遅延回路101からの出力と、4分周回路512からの出力とを選択して出力するものである。
1T遅延回路101は、4分周回路512から出力されるバースト信号と同じ周波数をもつクロックの1発分を遅延させ、4分周回路512からの出力されるバースト信号の位相を90度遅延させる回路である。
ここで、第1のラインアイデント検出回路3とは、PAL方式の信号のR−Y成分信号の極性が、図7の601で示すような正方向の信号であるのか、あるいは図7の602で示すような負方向の信号であるのかを検出するものである。
なお、本実施の形態では、第1のラインアイデント検出回路3は、後述する第1の位相軸回転回路22aによって位相軸を回転した加算器104から出力されるR−Y軸の成分の信号と、バーストゲートパルス入力端子503から入力されるバーストゲートパルス入力を入力として、加算器104から出力されるR−Y軸の成分の信号の正負をバーストゲートパルス入力端子503から入力されるバーストゲートパルスがイネーブルしている期間、すなわちバースト信号が存在している間、判別し、バーストゲートパルスがディスエーブルしたときにはその値を保持するものとする。そして、第1のラインアイデント検出回路3は、該検出したバースト信号のR−Y成分信号の極性を示すフラグをS3としてセレクタ100に出力する。なお、この位相の方向を指し示すフラグは一般にはPALのラインアイデント信号と呼ばれる。
もっとも、この第1のラインアイデント検出回路3から出力されるラインアイデント信号は、加算器104からの出力に限らず、第2の位相軸回転回路22bの加算器108からの出力或いは相関演算回路32の減算器110からの出力を用いて算出することも可能である。しかしながら、バーストロックのために検出するラインアイデント信号は加算回路104の出力から取らないと弱電界時やバースト信号のレベル圧縮などの厳しい条件の下で十分な特性を得ることができない。その理由は、第2の位相軸回転回路22bの加算器108からの出力から第1のラインアイデント情報を得た場合には、1H遅延回路21により水平同期信号の1周期分だけ遅れた結果がバーストロックのためのループ制御に使用されるので定常位相誤差が発生してしまうためである。また、相関演算回路32の減算器110からの出力を用いてバーストロックをさせた場合についても、相関演算回路32の減算器110からの出力は第2の位相軸回転回路22bの加算器108からの出力の影響を受けるため、第2の位相軸回転回路22bの加算器108からの出力を用いた場合と同様に定常位相誤差が発生し、バーストロック性能を低下させてしまうことになるからである。
ところで、図5を用いて説明した従来のカラー信号復調装置では、フリップフロップ群501を起点として4逓倍回路511を経由し、最終的にはフリップフロップ群501のロードホールド入力に戻ってくるようなループフィルタを構成している。そのため、S405のバーストクロック信号は、NTSC方式では、図6に示すようなバースト信号に対して平行な位相を保った形のクロックとなる。一方で、PAL方式では、図7に示すようにラインごとにそのバースト信号の位相を90度変移させた形のクロックとなる。
そこで、本発明の実施の形態1によるカラー信号復調装置では、上述したようにセレクタ100と、IT遅延回路101とからなるクロックタイミング変更回路11を設け、PAL方式の信号を受信した場合には、第1のラインアイデント検出回路3から出力されるバースト信号のR−Y成分信号の極性を示すフラグS3に基づいて、4分周回路512から出力されるバースト信号に同期した信号と、1T遅延回路101から出力されるバースト信号の位相に対して90度遅延した信号とを切り換えて出力するようにしている。
これにより、ループフィルタ1によって、バースト信号の位相をラインごとに90度変移させた形でPAL方式の信号の安定な引き込み特性を確保しつつバーストロックさせることが可能になる。
なお、ループフィルタ1を構成するラッチ回路501、ゲート回路502、LPF504、定数発生回路505、加算回路506、ランプ発生回路507、正弦波ROM508、D/Aコンバータ509、LPF510、4逓倍回路511、及び4分周回路512は、背景技術の欄で図5を用いて説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
そして、ループフィルタ1のセレクタ100、及び1T遅延回路101を用いてバースト信号の位相をラインごとに90度変移させた形でバーストロックさせると、入力された色成分信号404cが、図8で示すようにあたかもR−Y軸およびB−Y軸が45度だけ回転したような形でバーストロックすることになる。
即ち、図8で示すように、ある特定の色信号ベクトル603からなる色成分信号404cが入力された場合には、R−Y軸があたかも(R−Y)’軸に、B−Y軸が(B−Y)’軸に45度だけ傾いて変移しているような状態になって色成分信号404cが復調されていると考えられることから、本来の軸に戻して復調することによりPAL方式の信号の復調を行うことが可能になる。
以下に、このPAL方式の信号の復調処理について具体的に説明する。
演算回路2は、色信号多重化回路52から出力される多重化信号の位相軸を45度回転させるとともに、該多重化信号と該多重化信号を水平同期信号の1周期分遅延させた1H遅延信号との相関演算処理を行うものであり、図示するように、1H遅延回路21と、第1の位相軸回転回路22aと、第2の位相軸回転回路22bと、相関演算回路32とからなる。
1H遅延回路106は、水平同期周期の時間だけセレクタ515からの出力を遅延させる回路構成要素である。なお、一般にはメモリなどによって構成されるのが通常である。
第1の位相軸回転回路22a、及び第2の位相軸回転回路22bは、入力された信号の位相軸をそれぞれ45度回転させるものであり、それぞれ、1T遅延回路103、107と、加算器104、108と、減算器105、109とから構成されている。
また、相関演算回路32は、PAL方式の信号を復調する際に必要となる、水平同期信号の2周期にわたる相関演算処理を行うものであり、減算器110と、加算器111とから構成されている。
次に、この演算回路2の具体的な処理内容について説明する。
図1のセレクタ515からは、NTSC方式の信号のときには、従来例にて記述したようにR−Y成分信
号(以下、V信号と称す)とB−Y成分信号(以下、U信号と称す)とが交互に多重して出力されてくる。一方で、PAL方式の信号を受信したときには、図8に示すような、本来のV信号と比べて45度だけ位相が変移したV’信号と本来のU信号に比べて45度だけ位相が変移したU’信号とが交互に多重して出力されてくる。そのため、PAL方式の信号を受信したときには、演算回路2により、位相の軸を45度回転させて本来の軸に戻して復調がなされる。
一般に位相の軸を45度回転させるためには(2)式および(3)式に示す演算を施せば実現できる。
U=cos(π/4)*U' - sin(π/4)*V' = K(U'-V') ・・・(2)
V=sin(π/4)*U' + cos(π/4)*V' = K(U'+V') ・・・(3)
なお、ここでK=2/√2である。
そして、この(2)式、(3)式の演算処理は、第1の位相軸回転回路22a、及び第2の位相軸回転回路22bを構成する1T遅延回路103、107と、加算器104、108と、減算器105、109とにより、以下のように実現される。
先ず、第1の位相軸回転回路22aを構成する1T遅延回路103と、加算器104と、減算器105の処理について説明する。
1T遅延回路103は、反転回路514及びセレクタ515から構成される色信号多重化回路52よりU’信号とV’信号とを交互に出力する際に使用したクロック信号の1周期分遅延させるものであり、ここでは、バースト信号の4倍の周波数をもつ4fscのクロック信号の周期で1発分だけ遅延させる。
加算回路104は、セレクタ515からの出力と1T遅延回路103からの出力との加算処理を行う回路であり、この加算回路104により、(U’+V’)の演算が実現される。また、減算回路105は、セレクタ515からの出力と1T遅延回路103からの出力との減算処理を行う回路であり、この減算回路105によって(U’−V’)の演算が実現される。
これにより、第1の位相軸回転回路22aは、上記(2)式、(3)式の演算処理を行うことができる。なお、ここで(2)式および(3)式と図1との比較において(2)式および(3)式に対応するK倍する回路構成が存在していない。これは、PAL方式の信号の場合には、図7、図8を用いて上述したように、R−Y軸、及びB−Y軸に対して45度傾いたままでバーストロックをかけているので、cos(π/4)=sin(π/4)=√2/2であることから、セレクタ515からの出力段階で、すでに√2/2されたレベルに圧縮された信号が出力されることになるからである。
次に、第2の位相軸回転回路22bを構成する1T遅延回路107、加算器108、及び減算器109の処理についてであるが、これらは、第1の位相軸回転回路22aを構成する1T遅延回路103、加算器104、及び減算器105と全く同じ処理を行うものであり、相違しているのは1H遅延回路106の1H遅延回路要素に対して(2)式および(3)式の演算を施している点である。
これはPAL方式の信号を復調する場合には、この水平同期信号の2周期にわたる相関演算処理が必要となるからであり、相関演算回路32を構成する減算回路110、及び加算回路111により、この水平同期周期の2周期の相関演算が行われる。
以上のように構成すると先の(2)、(3)の演算が完了し、相関演算処理が行われた後に、U信号すなわちB−Y成分信号が加算回路111から出力され、V信号すなわちR−Y成分信号が減算回路110から出力されてくる。
なお、減算回路110から出力されてくるV信号はラインごとに反転するバースト信号の影響のためにラインごとに極性を反転させて出力される。そのため、ここでは、反転回路112とセレクタ113とからなるR−Y反転回路5を設け、第2のラインアイデント検出回路4からの出力結果に基づいて、減算回路110から出力されてくるV信号の振幅極性を反転するか否かの判断を行い、必要に応じてV信号の振幅極性の反転処理を行うR−Y反転回路5として動作させるようにする。
ここで、第2のラインアイデント検出回路4とは、PAL方式の信号のR−Y成分信号の極性が、図7の601で示すような正方向の信号であるのか、あるいは図7の602で示すような負方向の信号であるのかを検出するものである。
なお、本実施の形態では、第2のラインアイデント検出回路4は、減算回路110からの出力のバースト信号期間中の正負判別を行い、その結果を出力し、第2のラインアイデント検出情報を出力するものとする。これにより、第2のラインアイデント検出回路4は、もし減算回路110からの出力であるR−Y信号が反転して出力されているときには、セレクタ回路113に対して反転回路112からの出力を選択するように指示し、もしR−Y信号が反転していなければ、セレクタ回路113に対して反転しない信号を出力として選択するように指示することができる。
次に、セレクタ113のR−Y信号出力は、R−Y出力回路53を介してR−Y信号出力端子518からカラー信号復調装置405外部に出力されることになる。また加算回路111のB−Y信号出力は、B−Y出力回路54を介してB−Y信号出力端子519からカラー信号復調装置外部に出力されることになる。
以上のように、本発明の実施の形態1によるカラー信号復調装置によれば、従来のNTSC方式のカラー信号復調装置に、ラインごとに位相が90度ずつ変移した状態で色成分信号404cをバーストロックさせるクロックタイミング変更回路11を設けるとともに、位相軸回転演算を行うための位相軸回転回路22a、22bを設けて、バースト信号の位相軸の変換を可能にしたことにより、従来例で示した図5に示すカラー信号復調装置を流用してPAL方式のカラー信号の復調処理をおこなうことができる。また、この構成において、第1のラインアイデント検出回路3の出力によりセレクタ回路100の選択が常にクロックタイミング変更回路11の1T遅延回路101を通らないパスを選択するように制御するとともに、セレクタ回路515の出力を直接、R−Y出力回路53とB−Y出力回路54に出力することにより、回路構造としてNTSC方式の映像信号を受信するために適した図5で示したカラー信号復調装置405と同様なものとなり、NTSC、PALなどの放送方式によらず、共通デバイスを用いてカラー信号の復調を行うことができ、カラー信号復調装置の回路規模の縮小化を実現することが可能になる。
なお、本発明の実施の形態1では、演算回路2が、1H遅延回路21により1H遅延信号を生成した後に、位相軸回転回路22a、22bが色信号多重化回路52からの出力と1H遅延回路21からの出力に対して位相軸の回転演算を行ない、両信号の相関関係を相関演算回路32が算出するものについて説明したが、演算回路2の構成はこの構成のみに限られず、例えば、色信号多重化回路52からの出力に対して位相軸回転回路が位相軸の回転演算を行なった後に、1H遅延回路21によって1H遅延信号を生成し、位相軸回転回路からの出力と1H遅延回路21からの出力を用いて相関演算回路32が両信号の相関関係を算出するようにしても良い。なお、この場合には、位相軸回転回路が一つですむため、回路規模の縮小を図ることが可能になる。
(発明の実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2として、実施の形態1で前述したカラー信号復調装置の第2のラインアイデント検出回路4の構成について説明する。
図2は、本発明の実施の形態2によるカラー信号復調装置の第2のラインアイデント検出回路4の構成の一例を示す図である。
図2において、第2のラインアイデント検出回路4は、水平同期信号入力端子201と、R−Y成分信号入力端子202と、バーストゲートパルス入力端子203と、符号検出回路204と、保護ラインアイデント信号生成回路6と、一致判断回路として動作するEORゲート210と、反転制御回路7と、ラインアイデント信号出力端子209とからなる。なお、水平同期信号入力端子201からは水平同期信号が入力され、また、R−Y成分信号入力端子202からは図1の減算回路110の出力が入力され、さらにバーストゲートパルス入力端子203には図1のバーストゲートパルス入力端子503からのバーストゲートパルス信号が入力される。
符号検出回路204はラインアイデント検出回路として動作するものであり、R−Y成分信号入力端子202から入力される信号の正負をバーストゲートパルス入力端子203から入力されるバーストゲートパルスがイネーブルしている期間、すなわちバースト信号が存在している期間、判別し、バーストゲートパルスがディスエーブルしたときにはその値を保持する。このように構成することにより、R−Y成分信号入力端子202からバースト信号のR−Y軸の成分が入力されるので、バースト信号期間中には、結果としてバースト信号のベクトルの正負の向きであるラインアイデント情報が符号検出回路204から出力されることになる。
しかしながら、図1に示す演算回路2からの出力を用いて生成したこのラインアイデント情報は、弱電界時やバースト信号のレベル圧縮時などの厳しい条件のときには、その検出を誤ってしまうことがあり、結果としてテレビ受像機の画面上において色横引きノイズとして現れることになってしまう。そのため、本発明の実施の形態2によるカラー信号復調装置の第2のラインアイデント検出回路4は、さらに保護ラインアイデント信号生成回路6、EORゲート210、及び反転制御回路5を備える。
保護ラインアイデント信号生成回路6は、反転制御回路7から出力される制御信号に基づいて、水平同期信号入力端子201から水平同期信号が入力されるタイミング毎に、異なる極性を示す信号を出力するものである。
この保護ラインアイデント信号生成回路6は、例えば、図示するようにフリップフロップ205と、フリップフロップ206と、論理ゲート207と、EORゲート208とから構成されている。
フリップフロップ205は、トグル式フリップフロップであり、水平同期信号入力端子201から水平同期信号が入力されるたびに反転を繰り返す信号生成回路として機能する。また、フリップフロップ206は、論理ゲート207に反転制御回路7からの制御信号が入力されたタイミングで反転を行うトグル式フリップフロップである。
EORゲート208には、フリップフロップ205からの出力信号とフリップフロップ206からの出力信号とが入力され、反転制御回路7からの制御信号によって反転制御された、水平同期信号が入力されるたびに反転を繰り返す信号が出力される。なお、かかる保護ラインアイデント信号生成回路5により生成された信号は、ラインアイデント信号出力端子209を介してラインアイデント信号として出力されることとなる。
EORゲート210は、符号検出回路204から出力される信号と、EORゲート208から出力される信号とが一致しているか、不一致であるかを水平同期信号の周期で判別する一致判別回路であり、ここでは、符号検出回路204から出力される信号と、EORゲート208から出力される信号とが一致している場合には「0」の値を出力し、逆に不一致である場合には「1」を出力するものとする。
反転制御回路7は、符号検出回路204から出力される信号と、EORゲート208から出力される信号との不一致状態が予め定めた所定の回数累積した場合には、保護ラインアイデント信号生成回路6に対して信号の反転を指示する制御信号を出力するものである。
この反転制御回路7は、例えば、図示するようにアップダウンカウンタ211と、上限リミッタ検出回路212と、下限リミッタ検出回路213と、論理ゲート214とから構成されている。
アップダウンカウンタ211は、一致判断回路であるEORゲート210からの出力を入力として、EORゲート210の出力が一致ならば一致状態の発生数を水平同期信号の周期で累積加算し、逆に不一致ならば累積数を減ずる機能を有する。なお、ここでは一致判別回路であるEORゲート210から、符号検出回路204から出力される信号とEORゲート208から出力される信号とが一致している場合には「0」、不一致である場合には「1」が出力されることから、EORゲート210からの出力が「0」のときにはアップカウントが行われ、「1」のときにはダウンカウントが行われる。
上限リミッタ検出回路212、及び下限リミッタ検出回路213は、アップダウンカウンタ211のカウント値が予め設定された閾値を超えた場合に信号を出力するものである。
具体的には、符号検出回路204から出力される信号とEORゲート208から出力される信号との一致状態が連続し、アップダウンカウンタ211のカウント値が、上限リミッタ検出回路212の予め設定された閾値を超えた場合には、上限リミッタ検出回路212から制御信号が出力され、論理ゲート214を介して該制御信号を受けたアップダウンカウンタ211は、アップカウントを上限リミッタ検出回路212に設定されている所定の閾値で停止させる。
一方で、符号検出回路204から出力される信号とEORゲート208から出力される信号との不一致状態が連続し、アップダウンカウンタ211のカウント値が、下限リミッタ検出回路213に予め設定された閾値を超えた場合には、下限リミッタ検出回路213から制御信号が出力され、論理ゲート214を介して該制御信号を受けたアップダウンカウンタ211は、ダウンカウントを下限リミッタ検出回路213に設定されている所定の閾値で停止する。また、当該制御信号は、保護ラインアイデント信号生成回路6から出力される信号の反転を指示する制御信号として論理ゲート207に出力される。
そして、このように構成された反転制御回路7によって、保護ラインアイデント信号生成回路6から出力される信号の反転制御が行われ、符号検出回路204から出力される信号と、EORゲート208から出力される信号とが一致するように制御される。これにより、安定的に符号検出回路204で検出されるラインアイデント信号と一致したラインアイデント信号を供給することが可能になる。
即ち、弱電界時やバースト信号のレベル圧縮時などの厳しい条件での動作について説明を加えると、例えば、検出ラインアイデント信号が水平同期信号の周期ごとに正常な場合には0、1、0、1、0・・・・と交代に入力されるべきなのに、弱電界時やバースト信号のレベル圧縮時などの厳しい条件での動作であるために、0、1、0、0、0・・・・とあるタイミングで誤った信号となってしまうことがある。しかしながら、本発明による第2のラインアイデント検出回路4によれば、保護ラインアイデント信号生成回路5から出力される信号は、水平同期信号の周期で交代が繰り返されるため、一部に誤った信号が発生した場合であっても安定的に本来のラインアイデント信号がラインアイデント信号出力端子209より出力されることになる。なお、実際に実験によりその効果を弱電界状態において確認したところ回路の挿入前後において12dBμの性能差が生じていることが確認できている。
このように、本発明の実施の形態2によるカラー信号復調装置によれば、図2に示したような第2のラインアイデント検出回路4を設け、バースト信号の位相の向きを検出し、必要な場合には補正を加えるようにしたことにより、PAL方式による信号を受信する場合においても常に安定的にラインアイデント信号を検出することができ、弱電界時などの厳しい劣化条件でもテレビ受像機などの画面上に色横引きノイズなどを発生させずに安定した復調を実現することができる。
(発明の実施の形態3)
また、本発明の実施の形態3として、実施の形態1で前述したカラー信号復調装置の第2のラインアイデント検出回路4の別構成について説明する。
本発明の実施の形態3で説明するカラー信号復調装置の第2のラインアイデント検出回路4は、特に、近年のビデオデコーダーやDVD機器などのメディアによって垂直帰線期間にコピーガードパルスが挿入されている場合があることに由来する課題について対策を講じたものである。
すなわち、色信号の復調はバースト信号を基準に行われるが、上記のコピーガードパルスが挿入されている場合には同期分離回路が誤動作を起こし、バースト信号が存在するタイミングを誤ったタイミングで供給する場合があり、特にラインアイデント情報の誤検出を発生させてしまう。そのため、この誤動作について対策する回路が求められており、図3に示した第2のラインアイデント検出回路4は、これを提供すべく構成されたものである。
図3は、本発明の実施の形態3によるカラー信号復調装置の第2のラインアイデント検出回路4の構成の一例を示す図である。
図3において、第2のラインアイデント検出回路4は、水平同期信号入力端子201と、R−Y成分信号入力端子202と、バーストゲートパルス入力端子203と、符号検出回路204と、保護ラインアイデント信号生成回路6と、一致判断回路として動作するEORゲート210と、反転制御回路7と、ラインアイデント信号出力端子209と、垂直同期信号入力端子302と、反転機能停止回路8とからなる。なお、前記実施の形態2で図2を用いて説明した第2のラインアイデント検出回路4と同じ構成要素については同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。
本発明の実施の形態3によるカラー信号復調装置の第2のラインアイデント検出回路4は、前記実施の形態2で説明した第2のラインアイデント検出回路4の構成要素に加えて、さらに反転機能停止回路8を設けたものである。
この反転機能停止回路8は、垂直同期信号間に入力される水平同期信号の数を計数し、該計数値が予め設定された値を超えるまでは、反転制御回路7から出力される制御信号を無効化するものである。
この反転機能停止回路8は、例えば、図示するようにカウンタ303と、一致検出回路304と、SRフリップフロップ305とから構成されている。
以下、この反転機能停止回路8について図3を用いてさらに詳細に説明する。
図3において、カウンタ303は、水平同期信号入力端子201から入力される水平同期信号のタイミングで計数をおこなう複数ビットのカウンタであって、垂直同期信号入力端子302より入力される垂直同期信号が入力されるタイミングでカウント値がクリアされる。
一致検出回路304は、カウンタから出力される値に対してあらかじめ設定された値と一致したときに一致したことを示すフラグを出力する機能を持つ。なお、前記予め設定された値は、垂直同期信号が入力されるタイミングから同期分離回路が安定するタイミングまでの値を水平同期信号の周期に基づいて設定したものである。
SRフリップフロップ305は、入力のR入力に信号が入力されたとき、すなわち図3においては垂直同期信号入力端子302から垂直同期信号が入力されたときに、ローレベルを保持出力する。また一致検出回路304から一致したことを示すフラグが出力されて、SRフリップフロップ305のS入力にイベントを起こしたときには反転してハイレベルを出力する。
これにより、垂直同期信号が入力された直後の、コピーガードパルスなどの影響により同期が乱れやすいタイミングでは、SRフリップフロップ305は、ローレベルとなって論理ゲート207のゲートを常に閉じた状態にすることができ、反転制御回路6の下限リミッタ回路213からの出力を無効化することができる。一方で、一致検出回路304があらかじめ設定された値と一致したことを示すフラグを出力すると、SRフリップフロップ305は、ハイレベルとなって論理ゲート207のゲートを開き、反転制御回路6の下限リミッタ回路213からの出力を有効化することができる。
このように、本発明の実施の形態3によるカラー信号復調装置によれば、第2のラインアイデント検出回路4内に、さらに垂直同期信号間に入力される水平同期信号の数を計数する機能を有し、該計数値が予め設定された値を超えるまでは、前記保護ラインアイデント信号生成回路から出力される信号を反転させないようにする反転機能停止回路8を設けたことにより、コピーガードパルスの影響を除外したタイミングで第2のラインアイデント検出回路4を動作させることが可能になる。
本発明は、弱電界時あるいはバースト圧縮などの劣化条件下でも、NTSC方式およびPAL方式による信号の受信、復調を行うことを可能にするものである。
本発明の実施の形態1によるカラー信号復調装置の構成の一例を示すブロック図 本発明の実施の形態2によるカラー信号復調装置の第2のラインアイデント検出回路の構成の一例を示す図 本発明の実施の形態3によるカラー信号復調装置の第2のラインアイデント検出回路の構成の一例を示す図 映像復調装置ブロックの全体構成を示す図 従来のカラー信号復調装置の構成を示すブロック図 NTSC方式のバースト信号の位相を示す図 PAL方式のバースト信号の位相を示す図 PAL方式において、バースト信号が正方向に変移している時の状態を示す図
符号の説明
1、51 ループフィルタ
2 演算回路
3 第1のラインアイデント検出回路
4 第2のラインアイデント検出回路
5 R−Y反転回路
6 保護ラインアイデント信号生成回路
7 反転制御回路
8 反転機能停止回路
11 クロックタイミング変更回路
21 1H遅延回路
22a 第1の位相軸回転回路
22b 第2の位相軸回転回路
23 相関演算回路
52 色信号多重化回路
53 R−Y出力回路
54 B−Y出力回路
100、113 セレクタ
101、103、107 1T遅延回路
104、108、111 加算回路
105、109、110 減算回路
112 反転回路
201 水平同期信号入力端子
202 R−Y成分信号入力端子
203 バーストゲートパルス入力端子
204 符号検出回路
205、206 フリップフロップ
207、214 論理ゲート
208、210 EORゲート
209 ラインアイデント信号出力端子
211 アップダウンカウンタ
212 上限リミッタ検出回路
213 下限リミッタ検出回路
302 垂直同期信号入力端子
303 複数ビットのカウンタ
304 一致検出回路
305 SRフリップフロップ
401 映像復調装置ブロック
402 映像信号入力端子
403 A/Dコンバータ
404 YC分離装置
405 カラー信号復調装置
406 輝度成分信号出力端子
407、518 R−Y信号出力端子
408、519 B−Y信号出力端子
501 ラッチ回路
502 ゲート回路
503 バーストゲートパルス入力端子
504、510 LPF
505 定数発生回路
506 加算回路
507 ランプ発生回路
508 正弦波ROM
509 D/Aコンバータ
511 逓倍回路
512 4分周回路
513 4FSCクロックの出力端子
514 反転回路
515 セレクタ
601 第1のラインのバースト信号の位相
602 第2のラインのバースト信号の位相
603 ある色信号ベクトルが入力されている様子を例示したもの
S3 ラインアイデント信号
S402 入力映像信号
S405 クロック信号
S404y 輝度成分信号
S404c 色成分信号
S407 R−Y成分信号
S408 B−Y成分信号

Claims (1)

  1. 量子化された信号である色成分信号からバースト信号に同期したクロック信号と当該クロック信号の位相に対して90度遅延したクロック信号とを生成する位相同期ループであって、受信した信号がPAL方式である場合、バースト信号に同期したクロック信号と90度遅延したクロック信号とをR−Y成分信号の極性に基づいて選択的に出力し、受信した信号がNTSC方式である場合、バースト信号に同期したクロック信号のみを出力するクロックタイミング変更部を備えた位相同期ループと、
    位相同期ループから出力されるクロック信号に基づいて、色成分信号をR−Y成分信号とB−Y成分信号とに分離し、R−Y成分信号とB−Y成分信号とを交互のタイミングで多重化した多重化信号を出力する色信号多重化部と、
    位相軸を45度回転させた多重化信号と、水平同期信号の1周期分遅延させ位相軸を45度回転させた多重化信号との相関演算処理を行う演算部と、
    PAL方式の信号のR−Y成分信号の極性に基づいて、演算部から出力される信号のR−Y成分信号の極性を選択的に切り替えて出力するR−Y反転部と、
    受信した信号がPAL方式である場合、R−Y反転部から出力されるR―Y成分信号を出力し、受信した信号がNTSC方式である場合、色信号多重化部から出力される多重化信号のR−Y成分信号を出力するR−Y出力部と、
    受信した信号がPAL方式である場合、演算部から出力される信号のB−Y成分信号を出力し、受信した信号がNTSC方式である場合、色信号多重化部から出力される多重化信号のB−Y成分信号を出力するB−Y出力部とを有する、
    ことを特徴とするカラー信号復調装置。
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