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JP4634024B2 - コンタクトレンズ用溶液 - Google Patents

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Description

本発明はコンタクトレンズ用溶液および該溶液に用いる緩衝剤に関する。具体的には、消毒効果と眼に対する安全性が高く、イオン性高含水レンズを含むすべてのソフトコンタクトレンズに対しても有用なコンタクトレンズ用溶液および該溶液に用いる緩衝剤に関する。
ソフトコンタクトレンズは、細菌等の感染の危険性が高いため、装用前の消毒が義務付けられている。最近では過酸化水素やマルチパーパスソリューション(MPS)による消毒方法が、その簡便性から広く普及している。MPSは、一液で洗浄・消毒・すすぎ・保存が可能な多目的溶液であり、浸漬・保存するだけでソフトコンタクトレンズを処理することができる。そのため、MPS自体が高い消毒効果を有し、かつ保存・すすぎ用溶液として眼に対する高い安全性を十分確保することも必要不可欠である。
MPSによる消毒方法に用いる消毒剤としては、ソフトコンタクトレンズへの吸着等の問題から、従来のビグアニド系消毒剤であっても高分子量化されたポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)が広く使用されている。PHMBは、分子サイズがソフトコンタクトレンズのポアサイズよりも大きいため、レンズマトリックス内への取り込みを防止できる。しかしながらMPSに用いた場合、高濃度のPHMBでは眼粘膜に対して刺激を与える等の悪影響を及ぼすので、配合量を低濃度に抑制する必要があり、その消毒効果は十分満足できるものではなかった。
そこでビグアニド系消毒剤を使用する際、低濃度でより高い消毒効果を得ることを目的とした検討が行われてきた。PHMB含有コンタクトレンズ用溶液に非イオン性浸透圧調整剤を用いることにより、低濃度のPHMBで高い消毒効果を示す方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。さらに、ポリクォータニウム系消毒剤と共に非イオン性浸透圧調整剤および/またはアミノ酸を含有する方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。しかしながら、非イオン性浸透圧調整剤やアミノ酸を浸透圧調整剤として用いたコンタクトレンズ用溶液に、医薬審第645号に記載されているグループIVに属するソフトコンタクトレンズ(イオン性高含水レンズ:含水率50%以上)を浸漬した場合には、レンズディメンジョン、特にレンズサイズが著しく変動(膨潤、あるいは縮小)する現象が生じるため、レンズの適合性に問題があった。この現象は、生理的に適正なpH、浸透圧であっても、溶液中のイオン濃度、イオン強度などにより発現することが判明している。
また、低分子アミノ酸の存在下にビグアニド系消毒剤とポリクォータニウム系消毒剤を共存させることにより、消毒効果を相乗的に高めて低濃度の消毒剤で高い消毒効果と眼に対する高い安全性を有すると共に、イオン性高含水レンズのサイズ変化を抑制する方法が提案されている(例えば特許文献3参照)。しかし、この方法もイオン性高含水レンズのサイズ変化の変動量は、製品(レンズ)の表示値±1.0mm程度であり、十分に満足できるものではない。また、等電点4以上、分子量89以上のアミノ酸もしくはその塩、またはその誘導体と水溶液中で金属イオンを生じない酸性成分を配合することで、消毒効果を相乗的に高めて低濃度の消毒剤で高い消毒効果と眼に対する高い安全性を有すると共に、イオン性高含水レンズのサイズ変化を抑制する方法が提案されている(例えば特許文献4参照)。この方法では、レンズのサイズ変化の変動量を製品(レンズ)の表示値±0.2mm程度に安定化できるが、その消毒効果については、ISOスタンドアロン試験の一次実施基準に適合するための十分な評価がされていない。
ところで、コンタクトレンズ用溶液の消毒効果は、「消毒製品のスタンドアロン方法(スタンドアロン試験)」を参考にした試験実施規定に基づいて評価される。この評価方法は、米国食品医薬品局(FDA)眼科装置部門で作成されたコンタクトレンズケア製品の市販前通知(510(k))ガイダンス文書(1997年5月1日付け)によるコンタクトレンズケア製品の消毒効果試験法に準拠している。この試験実施規定はコンタクトレンズの消毒に対する最新のISO規定(1995年改定、以下ISOスタンドアロン試験)に適合している。また、このISOスタンドアロン試験には、一次実施基準と二次実施基準が定められている。従来市販されているコンタクトレンズ用溶液の多くが、ISOスタンドアロン試験の一次実施基準には適合せず、二次実施基準に適合するものである。この二次実施基準に適合する場合には、実際のコンタクトレンズ消毒処理操作の一環として必須である「擦り洗い」および「すすぎ」をすることで消毒効果を補完している。これに対して、一次実施基準に適合する場合は、「擦り洗い」および「すすぎ」をすることなく十分な消毒効果が得られるため、二次実施基準に適合する場合と比較して洗浄、消毒操作が簡単となり、使用者に煩雑な手間を強いる必要がなくなる。このためコンタクトレンズ用溶液としては、ISOスタンドアロン試験の一次実施基準に適合する高い消毒効果を有する製品が望まれている。
特開平10−108899号公報 特開平11−249087号公報 特開2001−242428号公報 特開2003−160482号公報
従来のコンタクトレンズ用溶液に用いられる緩衝剤としては、クエン酸系、ホウ酸系、およびリン酸系緩衝剤が公知である。しかし、いずれの緩衝剤もISOスタンドアロン試験の一次実施基準に適合する消毒効果を有するコンタクトレンズ用溶液としての利用には問題がある。すなわち、クエン酸系は特定の微生物に対する消毒効果が見られず、ホウ酸系やリン酸系は消毒効果が不十分なだけでなくレンズへの適合性に問題がある。特に、リン酸系では中性域での緩衝作用の発現に、水溶液中でナトリウム、カリウム等の金属イオンを発生する酸性、および塩基性成分が用いられるので、PHMBの消毒作用を効果的に発揮させることが困難となる。また、コンタクトレンズ用溶液に用いられる浸透圧調整剤としては、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどのイオン性浸透圧調整剤、プロピレングリコール、グリセリンなどの非イオン性浸透圧調整剤が公知となっている。イオン性浸透圧調整剤は、水溶液中で金属イオンを発生するため、イオン性高含水レンズの適合性に対して有利に作用するが、pHの安定性、および消毒効果は低下する。一方、非イオン性浸透圧調整剤は、pHの安定性、および消毒効果に対して有利に作用するが、レンズの適合性に問題がある。
本発明は、上記の如き事情に鑑みてなされたものであり、その解決課題としては、ISOスタンドアロン試験の一次実施基準に適合する消毒効果を有する一方で、眼に対する安全性が高く、イオン性高含水レンズを含むすべてのソフトコンタクトレンズに対しても有用なコンタクトレンズ用溶液を提供することにある。詳細に述べれば、ポリクォータニウム系消毒剤など他の消毒成分や消毒補助成分を配合することなく、低濃度のビグアニド系消毒剤1種類の配合でISOスタンドアロン試験の一次実施基準に適合する消毒効果と眼に対する高い安全性を有し、イオン性高含水レンズのサイズ変動量を製品(レンズ)の表示値±0.2mmの範囲内に抑制することができるコンタクトレンズ用溶液を提供することにある。
本発明は、消毒剤としてポリヘキサメチレンビグアニドを含有するコンタクトレンズ用溶液であって、酸性成分と、塩基性成分と、浸透圧調整剤とを有し、
前記酸性成分はピロリドンカルボン酸であり、前記塩基性成分はL−アルギニン又はトリスヒドロキシメチルアミノメタンの少なくともいずれかを含有し、前記浸透圧調整剤はトリメチルグリシンであることを特徴とするコンタクトレンズ用溶液である。
本発明は、ポリヘキサメチレンビグアニドの濃度は0.70〜1.00w/v%、ピロリドンカルボン酸の濃度は0.80〜1.00w/v%、L−アルギニンの濃度は0.90〜1.80w/v%、トリスヒドロキシメチルアミノメタンの濃度は0.60〜1.20w/v%、トリメチルグリシンの濃度は1.50w/v%であることを特徴とするコンタクトレンズ用溶液である。
また、本発明は、ピロリドンカルボン酸の濃度が0.80w/v%のときは、1.80w/v%のL−アルギニンと1.50w/v%のトリメチルグリシンとの組合せ又は1.80w/v%のL−アルギニンと0.75w/v%のトリメチルグリシンと0.75w/v%のプロピレングリコールとの組合せを、ピロリドンカルボン酸の濃度が0.90w/v%のときは、0.90w/v%のL−アルギニンと0.60w/v%のトリスヒドロキシメチルアミノメタンと1.50w/v%のトリメチルグリシンとの組合せを、ピロリドンカルボン酸の濃度が1.00w/v%のときは、1.20w/v%のトリスヒドロキシメチルアミノメタンと1.50w/v%のトリメチルグリシンとの組合せを、それぞれ有することを特徴とするコンタクトレンズ用溶液である。
本発明のコンタクトレンズ用溶液は、ISOスタンドアロン試験の一次実施基準に適合する消毒効果と眼に対する安全性を高い水準で両立している。そのため、実際のコンタクトレンズの消毒処理においては、「擦り洗い」、「すすぎ」をすることなく、本発明のコンタクトレンズ用溶液で満たした保存ケース中に所定時間浸漬保存するだけで十分な消毒効果が得られる。したがって、所定時間処理後は、そのまま眼に装用することが可能である。また、眼から外したレンズを本発明のコンタクトレンズ用溶液を用いて「擦り洗い」、「すすぎ」を行った場合には、レンズに付着していた微生物が大幅に減少するため、短時間、例えば10分〜60分の短時間で処理が完了する消毒効果が得られる。すなわち、従来市販のコンタクトレンズ用溶液と比較して簡単な操作、および短縮された時間で同様の処理を行うことが出来る。さらに、イオン性高含水レンズの場合でもサイズ変動を究極的に抑制することができるので、すべてのコンタクトレンズに適合するコンタクトレンズ用溶液として、装用時(装用直後)におけるレンズのズレや異物感などのトラブルを未然に回避することができる。
本発明のコンタクトレンズ用溶液においては、有利には前記ビグアニド系消毒成分としてポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)およびグルコン酸クロルヘキシジンなどの水溶性塩が用いられるが、ポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)が好ましい。PHMBの市販品としてはZeneca社の商標CosmocilTMCQがある。その配合量は通常、0.00001〜0.001w/v%の範囲で用いられる。0.00001w/v%未満ではISOスタンドアロン試験の一次実施基準に適合する消毒効果としては不十分となり、0.001w/v%を越えると眼に対する安全性が問題となる。特に好ましくは0.00005w/v%〜0.0005w/v%の範囲で用いられる。
緩衝剤として、酸性成分にピロリドンカルボン酸、塩基性成分にL−アルギニン、L−リジン、L−ヒスチジンの塩基性アミノ酸、トリスヒドロキシメチルアミノメタン、BIS−Trisなど水溶液中で金属イオンを発生することのない塩基性化合物の中から選択された少なくとも1種類を用いる。
ピロリドンカルボン酸は、光学活性体およびラセミ体共に用いることができる。一般的にピロリドンカルボン酸は、化粧品のpH調整剤としての使用が知られ、その塩であるピロリドンカルボン酸ナトリウム等は化粧品の保湿・温潤剤として用いられている。しかし、コンタクトレンズ用溶液の緩衝剤として、ピロリドンカルボン酸を酸性成分として用い、塩基性成分と組合せることは知られていない。例えば本発明において、ピロリドンカルボン酸の代わりにピロリドンカルボン酸ナトリウムを用いた場合には、十分なpH安定性が得られないだけでなく、その液性を実質的に中性の範囲内にすることができない。また、レンズの適合性、および消毒効果においても障害を生ずる。
ピロリドンカルボン酸と組合される塩基性成分には、L−アルギニン、L−リジン、L−ヒスチジンの塩基性アミノ酸、トリスヒドロキシメチルアミノメタン、BIS−Trisなど水溶液中で金属イオンを発生することのない塩基性化合物の中から必須成分として少なくとも1種類を選択する。塩基性成分は、単独あるいは適宜組合せて使用することができるが、好ましくはL−アルギニン、トリスヒドロキシメチルアミノメタンが用いられ、特に好ましくはL−アルギニンが用いられる。通常コンタクトレンズ用溶液はpH5〜9、好ましくはpH5.5〜8.5の実質的に中性の範囲内で用いられる。pHが5より低くなっても、また9より高くなっても眼に対して刺激や障害を惹起するなどの問題が起こるおそれがある。本発明のコンタクトレンズ用溶液では、溶液のpHを5.5〜8.5の実質的に中性の範囲内に調整、維持するためにピロリドンカルボン酸と上記塩基性成分を組合せた緩衝剤を用いる。その配合量は通常0.1〜10.0w/v%の範囲で用いられる。0.1w/v%未満では、十分なpH安定性が得られず、10.0w/v%を越えても、pHの顕著な安定性が認められないばかりか、冷温下に保存する場合には、緩衝剤が析出する等の問題を生じる可能性がある。
本発明におけるコンタクトレンズ用溶液に配合される浸透圧調整剤は、トリメチルグリシンを用いる。トリメチルグリシンは、グリシンベタインとも言われ、両イオン性のベタイン構造を有し、その保湿・保水効果を利用して化粧品や浴用剤などに使用されている。例えば、特開平9−87126号公報では、トリメチルグリシン、ピロリドンカルボン酸塩、アミノ酸等の化粧料分野では保湿剤として公知である各成分を組合せることで肌と毛髪に張りと潤いを与える化粧料を提案している。
本発明は、コンタクトレンズ用溶液に関するものであり、その上ナトリウム塩ではないピロリドンカルボン酸を緩衝剤の酸性成分として用いる点で、前記の技術とは全く異なるものである。コンタクトレンズ用溶液としては、蛋白分解酵素の安定化を目的にトリメチルグリシンを配合することが知られている(特開平11−178570号公報)。しかし、浸透圧調整剤として用いたトリメチルグリシンが本発明の緩衝剤と相まって、pH安定性および消毒効果向上に寄与しつつ、優れたレンズ適合性を発揮できることは知られていない。したがって、本発明によれば、本発明の緩衝剤とトリメチルグリシンおよびPHMBを共存させることにより、低濃度のPHMBでISOスタンドアロン試験の一次実施基準に適合する消毒効果を発揮し、眼に対する高い安全性を有するコンタクトレンズ用溶液が得られる。
浸透圧調整剤の配合量は通常0.1〜10.0w/v%の範囲で用いられるが、溶液の浸透圧が実質的に生理的浸透圧に等しい範囲の200〜400mmol/kg、好ましくは220〜380mmol/kg、になるようにその配合量が調整される。
本発明では、トリメチルグリシンに加えて従来から公知である非イオン性浸透圧調整剤、例えばグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(平均分子量;100〜400)、グルコース、フルクトース、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、シクロデキストリン、トレハロースなどの中から、単独あるいは適宜組合せて配合することもできる。その配合量は、本発明の作用効果を阻害しない範囲であり、好ましくはトリメチルグリシンに対して1:1以内である。上記以外にも眼に対する安全性が高く、浸透圧調整剤として有用であるならば使用することができるが、従来から公知である塩化ナトリウム、塩化カリウムなどのイオン性浸透圧調整剤を用いることは消毒効果を低下させるため好ましくない。また、塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどの2価のイオン性浸透圧調整剤はグループIVに属するソフトコンタクトレンズのサイズが不可逆的に著しく縮小するため用いることはできない。
さらに本発明の場合、pH、浸透圧について生理的に適正な範囲内を維持し、イオン性高含水レンズのサイズ変動量を製品(レンズ)の表示値±0.2mmの範囲内に制御するために、上記緩衝剤と浸透圧調整剤の配合量をそれぞれ調整する。緩衝剤と浸透圧調整剤の総配合量は、通常1.0〜10.0w/v%の範囲で用いられる。
本発明では、コンタクトレンズに付着したタンパク質や眼脂等の汚れ除去効果、洗浄効果の向上を目的に、界面活性剤をさらに添加することもできる。界面活性剤としては眼に対する安全性が高く、またコンタクトレンズ素材への影響がなく、本発明の消毒効果は、安全性、レンズ適合性を損なわない種類、配合量において陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、いずれの界面活性剤をも用いることができる。中でも好ましいのは非イオン界面活性剤であり、例えばポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシプロピレンエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、エチレンジアミンのポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン付加物などが挙げられる。特に好ましくは、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、エチレンジアミンのポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン付加物が用いられる。その配合量は通常、0.001〜10.0w/v%、好ましくは0.01〜1.0w/v%の範囲で用いられる。
さらに、本発明では、カルシウム等の無機系汚れを除去するため、金属イオン封鎖剤(キレート剤)を添加することもできる。キレート剤としてはエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、およびその塩(二ナトリウム)が好ましく、その配合量は通常、0.002〜0.2w/v%の範囲で用いられる。
本発明では、本発明の目的・効果・作用を阻害するものでなければ、上記成分の他に増粘剤、pH調整剤、タンパク除去剤等も添加することができる。例えば増粘作用を有する天然系および合成系水溶性高分子としてものとして、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、アルギン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ポリ(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン等の天然系及び合成系の水溶性高分子が挙げられ、これらの中から単独あるいは適宜組み合わせて使用することができる。本発明の組成においては、増粘作用に加えてレンズ表面の親水性向上も期待できる成分ととしてポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリ(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンが好ましい。その配合量は通常0.01〜10w/v%の範囲で用いられる。
特に、両イオン性ポリマーであるポリ(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンは、ベタイン構造を有するトリメチルグリシンの保湿・保水作用と相まって、レンズ表面の親水性向上が期待できるので、本発明のコンタクトレンズ用溶液に好適である。このポリマーは単独または共重合体としたものが商業的に容易に入手できる。
pH調整剤としては、塩酸、リン酸、水酸化ナトリウム等を、タンパク除去剤としては、タンパク質分解酵素を、適宜、適量加えることもできる。
以下に、本発明を具体的に明らかにするために、幾つかの実施例を示す。
コンタクトレンズ用溶液として表1に示した実施例1〜9、比較例1〜2の処方の試験溶液を調製し、以下1〜3の評価項目について試験を行った。表1の単位は、特に断らない限り、w/v%である。
1.消毒剤としての有効性試験
2.安全性試験(細胞毒性試験)
3.レンズ適合性試験(イオン性高含水レンズのサイズ変化測定)
Figure 0004634024
−1.消毒剤としての有効性試験−
試験菌株として、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa:ATCC 9027)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus:ATCC 6538)、霊菌(Serratia marcescens:ATCC 13880)、の細菌3種類、およびカンジダ(Candida albicans:ATCC 10231)、フザリウム(Fusarium solani:ATCC 36031)の真菌2種類を用いた。細菌3種類については、ソイビーンカゼイン寒天培地の斜面培地上で35℃×24時間培養した菌原体に、滅菌済みダルベッコリン酸緩衛生理食塩水を加えて回収した懸濁液(108〜109 cfu/mL)を試験菌原液とした。また、真菌2種類については、ブドウ糖ペプトン寒天培地の斜面培地上で35℃×24時間培養した菌原体に、滅菌済みダルベッコリン酸緩衛生理食塩水を加えて回収した懸濁液(108〜109 cfu/mL)を試験菌原液とした。
あらかじめ無菌化した本発明のコンタクトレンズ用溶液10mlに、終末濃度105〜106 cfu/mLになるように上記各試験菌原液0.1mLを接種した後、25℃のインキュベーター中で保管した。所定の消毒時間経過後、前記各試験液1mLを採取し、滅菌済みの不活化剤入り液体培地(Letheen Broth) 9mLに添加(10倍希釈)してPHMBを中和、不活化した。次いで、滅菌済みダルベッコリン酸緩衛生理食塩水を用いて連続した10倍希釈系列を調製し、適当な希釈倍率の3濃度で希釈された試験液1mLを滅菌済みディスポシャーレに採り、寒天培地を加えて混釈し生菌数を測定した。
一方、コンタクトレンズ用溶液に接種した初発菌数(初期の接種菌数)の場合は、すべて滅菌済みダルベッコリン酸緩衝生理食塩水を用いて希釈し、前記と同様の操作で生菌数を測定した。寒天培地は、細菌3種類についてはソイビーンカゼイン寒天培地、真菌2種類についてはブドウ糖ペプトン寒天培地を用いた。この寒天混釈平板法における培養条件は、細菌、真菌共に35℃×48時間とした。消毒時間経過後の対数差(生菌数減少量の対数値)は、初発菌数および接種後試験液の生菌数(対数値)を算出した後、次式により初発菌数の対数値と接種後試験液の生菌数の対数値との差から求めた。
対数差(生菌数減少量の対数値)=
初発菌数(対数値)−接種後試験液の生菌数(対数値)
消毒効果の判定基準は、ISOスタンドアロン試験の一次実施基準に準拠し、所定の消毒時間における対数差が、細菌3種類については対数差3.0以上、真菌2種類については対数差1.0以上であることとした。なお、消毒時間は4時間にて試験を実施した。
Figure 0004634024
表2より、実施例1〜9では、すべての試験対象微生物(細菌3種類、真菌2種類)に対する消毒効果において、ISOスタンドアロン試験の一次実施基準に適合する消毒効果(対数差細菌:3.0以上、真菌:1.0以上)が認められた。特に実施例1〜2では、従来よりも低濃度のPHMB処方量(0.7ppm)で、ISOスタンドアロン試験の一次実施基準に適合する消毒効果が認められた。一方、比較例1〜2では、PHMBを2.0ppm配合しても、カンジダ(Candida albicans:ATCC 10231)に対する消毒効果においてISOスタンドアロン試験の一次実施基準に適合する消毒効果は認められなかった。
−2.安全性試験:細胞毒性試験−
本発明におけるコンタクトレンズ用溶液の安全性を評価するために「医療用具および医用材料の基礎的な生物学的試験のガイドライン1995解説」における第3章「細胞毒性試験」を参考とし、コロニー法を用いて評価を行った。
試験には細胞株として「チャイニーズハムスター由来のV79細胞」を用い、EagleのMEM(Minimum Essential Medium)に、L−グルタミン(0.292g/L)、炭酸水素ナトリウム(2.2g/L)、および、牛胎児血清(10v/v%)を加えた培地(ME10培地)にて培養を行った。
試験方法は、あらかじめME10培地2mLを分注した細胞培養用の12ウェルプレートの各ウェルに、V79細胞を50個ずつ播種し、さらにコンタクトレンズ用溶液を20.0v/v%、10.0v/v%、5.0v/v%、2.5v/v%になるように各濃度3ウェルずつ加え、37℃の炭酸ガス培養器内で7日間培養を行い、コロニーを形成させた。
培養終了後、培地を捨て平衡塩類溶液で細胞表面を洗浄した後、メタノールを加えて細胞を固定化した。細胞の固定化後、メタノールを捨てコロニーを染色するためのギムザ染色液を加え、コロニーを染色した。染色後、各ウェルのコロニー数を計測した。
評価方法は、コントロールとして新鮮培地のみで培養した細胞より生じたコロニー数を100%コロニー形成率とし、次式によりコンタクトレンズ用溶液の各添加濃度における相対コロニー形成率(%)を算出した。
相対コロニー形成率(%)=(試験後の各添加濃度におけるコロニー数/コントロールのコロニー数)×100
安全性試験については、コントロールとの相対評価であるため、明確な判定基準は設定されていないが、相対コロニー形成率がコントロール(コロニー形成率100%)に近いほど安全性が高くなる。すなわち、本試験においては、コンタクトレンズ用溶液の添加濃度20v/v%においても、相対コロニー形成率が100%であることが最も高い安全性を有すると判定される。
Figure 0004634024
表3より、では、試験溶液添加濃度20%における相対コロニー形成率は、実施例1〜8では90%以上、実施例9では75%以上であり、高い安全性が認められた。一方、比較例1〜2(PHMBを2.0ppm配合)では、試験溶液添加濃度20%で相対コロニー形成率20%以下であり、試験溶液添加濃度10%でも相対コロニー形成率が70%以下であり安全性は低かった。
−3.レンズ適合性試験:イオン性高含水レンズのサイズ変化測定−
試験レンズ1枚を生理食塩水(ISO 10344 ( Optics and optical instruments-Contact lenses-Saline solution for contact lens testing ) 4mLの入ったレンズケースに浸漬して、25℃±1℃の恒温水槽にて24時間以上放置した。レンズを取り出し、初期レンズサイズとして、ISO生理食塩水中のレンズサイズ(直径)を測定した。レンズサイズの測定は読み取り顕微鏡を用いて、レンズを200倍に拡大し、25℃±1℃の生理食塩水20mL中のレンズの直径を測定した。レンズ1枚当たり3回測定し、その平均値を実測値とした。次に同一の試験レンズを25℃±1℃のコンタクトレンズ用溶液20mL中に入れ、5分浸漬後、10分浸漬後のレンズサイズを1枚当たり3回測定し、その平均値を実測値とした。測定後のレンズをコンタクトレンズ用溶液4mLの入ったレンズケースに浸漬して、25℃±1℃の恒温水槽にて14日間浸漬保存した。途中、1日浸漬後、7日浸漬後、そして14日浸漬後のレンズサイズを、上記と同様にして、コンタクトレンズ用溶液中において測定した。なお、試験用レンズとしては、ジョンソン・エンド・ジョンソン社製、商品名アキュビュー2(イオン性高含水レンズ:グループIV、表示値(規格):ベースカーブ8.7mm、頂点屈折率−3.00D、直径14.0mm、含水率58%)を用いた。
レンズ適合性試験の判定基準は、日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズ用洗浄剤・保存剤・洗浄保存剤に関する安全自主基準(改訂第5版)」記載、コンタクトレンズへの適合性試験の項、「直径」の基準に準拠して、製品(レンズ)の表示値±0.2mmの範囲内であることとした。
Figure 0004634024
表4より、実施例1〜8では、イオン性高含水レンズのサイズ変動を製品の表示値(14.00mm)±0.2mmの範囲内に抑制することができた。一方、比較例1〜2では、イオン性高含水レンズのサイズ変動を製品の表示値(14.00mm)±0.2mmの範囲内に抑制することができなかった。
以上の結果、実施例1〜8ではISOスタンドアロン試験の一次実施基準に適合する消毒効果を有するとともに、相対コロニー形成率90%以上と安全性が高く、かつイオン性高含水レンズのサイズ変動に対しても、表示値(14.00mm)±0.2mmの範囲内に抑制できる高い安定性を有することがわかる。
また、本発明のコンタクトレンズ用溶液の親水性評価を目視観察により行ったところ、トリメチルグリシンを配合した本発明の溶液は、良好な親水性を有することが確認できた。特に、両イオン性ポリマーを加えた場合には、親水性がさらに向上することが確認できた。

Claims (4)

  1. 消毒剤としてポリヘキサメチレンビグアニドを含有するコンタクトレンズ用溶液であって、
    酸性成分と、塩基性成分と、浸透圧調整剤とを有し、
    前記酸性成分はピロリドンカルボン酸であり、前記塩基性成分はL−アルギニン又はトリスヒドロキシメチルアミノメタンの少なくともいずれかを含有し、前記浸透圧調整剤はトリメチルグリシンであることを特徴とするコンタクトレンズ用溶液。
  2. ポリヘキサメチレンビグアニドの濃度は0.70〜1.00w/v%、ピロリドンカルボン酸の濃度は0.80〜1.00w/v%、L−アルギニンの濃度は0.90〜1.80w/v%、トリスヒドロキシメチルアミノメタンの濃度は0.60〜1.20w/v%、トリメチルグリシンの濃度は1.50w/v%であることを特徴とする請求項1に記載のコンタクトレンズ用溶液。
  3. ピロリドンカルボン酸の濃度が0.80w/v%のときは、1.80w/v%のL−アルギニンと1.50w/v%のトリメチルグリシンとの組合せ又は1.80w/v%のL−アルギニンと0.75w/v%のトリメチルグリシンと0.75w/v%のプロピレングリコールとの組合せを、
    ピロリドンカルボン酸の濃度が0.90w/v%のときは、0.90w/v%のL−アルギニンと0.60w/v%のトリスヒドロキシメチルアミノメタンと1.50w/v%のトリメチルグリシンとの組合せを、
    ピロリドンカルボン酸の濃度が1.00w/v%のときは、1.20w/v%のトリスヒドロキシメチルアミノメタンと1.50w/v%のトリメチルグリシンとの組合せを、それぞれ有することを特徴とする請求項2に記載のコンタクトレンズ用溶液。
  4. 両イオン性ポリマーであるポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを0.30w/v%有することを特徴とする請求項3に記載のコンタクトレンズ用溶液。
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