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JP4615057B1 - プローブカード - Google Patents

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JP4615057B1 JP2009167194A JP2009167194A JP4615057B1 JP 4615057 B1 JP4615057 B1 JP 4615057B1 JP 2009167194 A JP2009167194 A JP 2009167194A JP 2009167194 A JP2009167194 A JP 2009167194A JP 4615057 B1 JP4615057 B1 JP 4615057B1
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Abstract

【課題】温度を変化させる必要のあるウェハテストで、ウェハの電極パッドからのバンプのずれを防止することができるプローブカードを提供する。
【解決手段】プローブカードを、ウェハの半導体チップに対応した複数の貫通穴3を有するフレーム板1と、配線基板23と、貫通穴3に対応する大きさを有し、フレーム板1の貫通穴3又は貫通穴3周辺に固定した異方導電膜5と、貫通穴3に対応する大きさを有し、フレーム板1の貫通穴3周辺に固定した接点膜7と、から構成する。接点膜7を、絶縁膜15の表面に配置したバンプ17と、絶縁膜15の表面および絶縁膜15内に形成した導電電極19と、から構成し、バンプ17を異方導電膜5の導電路11に電気的に接続する。
【選択図】図2A

Description

本発明は、半導体デバイス又は半導体チップのウェハテストに用いるプローブカードに関するもので、特に、ウェハ一括テスト用の多数ピンのプローブカードに関するものである。
ウェハに形成された半導体デバイス又は半導体チップのテスト工程では、プローブカードを用いてウェハ上の半導体デバイスの電極パッドにコンタクトし、信号を印加、収集してテストを実施する。従来、このためにプローバ装置のステージ上に置かれたウェハに対し、上方向よりタングステンなどによるプローブピンを用いたカンチレバー方式、屈曲ピンを用いたマトリクス方式などによるプローブカードを区分的にウェハに当てコンタクトさせてテストを実施している。従来のプローブカードを用いたテストにおいては、プローブカードにてコンタクトできるウェハ上の半導体チップはウェハ全体の一部であり、そのため区分的にコンタクトをしながらプローバ装置にて順次ウェハを移動してウェハ全体のテストを実施していた。
これに対し多数ピンのプローブカードによりこの区分数を少なくしてテスト効率を上げたいとの強い要望がある。例えば特許文献1に記載された、メンブレンバンプを用いたメンブレン方式のプローブカードはこの要望に対応できる数万の多数ピンを持つプローブカードを実現できる構造を有する。
図14を用いて従来のメンブレン方式のプローブカードの構成について説明する。図14において、201はメンブレンバンプであり、剛性リング203に張られたポリイミドシート205にバンプ207、短絡部209及び裏面電極部211が形成されており、このバンプ207がウェハ上の引出し端子である電極パッドにコンタクトする役割を持つ。213は異方導電膜であり、ゴム材により形成された弾性膜215に、厚み方向に圧縮されることにより厚み方向に通電する導電路217を形成することにより構成され、ウェハの電極パッドやバンプ207などの高さバラツキを吸収し、バンプ207に均一なコンタクト圧を与える役割を持つ。219は配線基板であり、基材となる厚さ3乃至5mmの絶縁性基板221、端子223、外部端子225およびその間を接続する引出線227により構成され、バンプ207から導電路217を介して端子223に伝わった信号を外部に引出す役割を持つ。ここでバンプ207、短絡部209、裏面電極部211、導電路217及び端子223は、テストの対象となるウェハ上の引出し端子である電極パッドに対応した位置(より具体的には、電極パッドに水平方向の位置が一致した状態)に形成され、必要に応じて数千から数万が用意される。
次にメンブレンバンプ201の製造方法を図15乃至図17を用いて説明する。まず、図15に示すような、厚さ約18μmの銅箔229に厚さ約25μmのポリイミドシート205を貼り合わせた材料に対し、ポリイミドシート205にレーザを照射して直径約30μmの小径穴231を形成する。次に、図16に示すように、銅箔229に保護レジスト233を塗布し、銅箔229にメッキ電極を接続してニッケルの電気メッキを行う。メッキは、小径穴231を埋めるようにして短絡部209を形成し、更にポリイミドシート205の表面に達すると、全ての方向に一様に拡がって半球状に進み、バンプ207を形成する。メッキは、バンプ207の高さが10〜20μmになるまで行われる。次に、図17に示すように、銅箔229の表面に塗布された保護レジスト233を除去し、再度レジストを塗布して裏面電極部のパターンを感光させ、銅箔229のエッチングにより裏面電極部211を形成する。そして、レジストを除去し、最後にポリイミドシート205を剛性リング203に貼りメンブレンバンプ201を構成する。
特開平10−178074号
特許文献1のメンブレン方式のプローブカードは数万の多数ピンを持つことができるものであるが、材料に薄いポリイミドシートを用いるため、強度不足による伸び縮みが発生しやすく、全面に渡り必要とされる10μmといったバンプの位置精度を実現するのが困難であった。特に温度を変化させる必要のあるテストでは、ウェハと同等の熱膨張特性を得るためにポリイミドシートを剛性リングに貼り、更に電極パッドからのバンプのずれを防止するため強い圧力にてバンプを電極パッドに押し付ける必要があった。
次の課題として、狭いピッチでバンプを配置し難く、また、狭いピッチでバンプを配置できても、ウェハの電極パッドとの安定したコンタクトが達成できなかった。すなわち、異方導電膜の導電路の直径サイズ、これに接触するメンブレンバンプの裏面電極サイズが比較的大きいため、ウェハの電極パッドのピッチが100μm以下である狭ピッチ向けのプローブカードでは、導電路および裏面電極間の間隔が狭くなり、精度の高い製造工程が必要となって、歩留りが落ちる課題があった。そして、バンプを狭い間隔にて配置する場合には、隣接バンプがポリイミドシートを介して強い繋がりを持つことになり、自由な高さバラツキの吸収を阻み、安定したコンタクトに支障を来たすことが多かった。また、この影響を軽減すべくポリイミドシートの厚さを薄くすると、薄膜の強度不足によりバンプの位置精度がより悪くなる傾向があった。
そして、このようなプローブカードは、高価な低熱膨張率の配線基板を用いるものである。
さらに、メッキ、レジストによるパターンニングといった処理が大径シートでは簡単に高い精度が得られないことが多く、精度、歩留りを低める要因となり、300mm以上の直径を有するプローブカードの製作を困難なものとしていた。
加えて、従来のプローブカードの構成では、不良無しに数千から数万のピンを一括形成する必要があり、製造上の大きな問題を有していた。
本発明は、こういった従来の問題を解決するためになされたもので、大径及び多数ピンであり、従来技術の課題の少なくとも1つを解決することができるプローブカードの提供を目的としている。
この目的を達成するための本発明のプローブカードは、ウェハ(半導体ウェハ)に形成された半導体チップの電極パッドに対応した端子を有する配線基板と、前記半導体チップに対応して複数の貫通穴が形成されたフレーム板と、前記貫通穴に対応した大きさを有し、前記貫通穴又は前記貫通穴周辺に支持された弾性膜及びこの弾性膜内に相互に絶縁された状態で形成された、厚み方向に延びる複数の導電路を有する異方導電膜と、前記貫通穴に対応した大きさを有し、前記貫通穴周辺の表面側に支持された絶縁膜、この絶縁膜の表面に配置され、前記電極パッドに電気的に接触するバンプ(例えば複数のバンプ)及びこのバンプと電気的に接続され、前記バンプから前記絶縁膜内を厚み方向に延びる導電電極を有する接点膜と、を備え、前記導電電極及び前記配線基板の前記端子が、前記導電路により電気的に接続されるものである。配線基板は、この端子と接続された外部端子を有する。接点膜は、異方導電膜の表面側、すなわちステージ側(ウェハ側)に配置される。ここでは、大きな直径(例えばウェハと同じような大きな直径)を有するフレーム板を用いるが、ウェハと同じような大きな直径を有するメンブレンバンプは用いられていない。バンプは、半導体チップに対応するように、あるいは、フレーム板の貫通穴に対応するように、または、フレーム板の貫通穴よりも多少広いように形成された接点膜(絶縁膜)に形成又は配置されている。したがって、プローブカードが加熱されても、接点膜の熱膨張率に起因するバンプの位置ずれは生じない。そこで、フレーム板の熱膨張係数をウェハの熱膨張係数と一致又は近似するように設定しておけば、ウェハの電極パッド位置とウェハにコンタクトするバンプ位置の熱膨張率による差異を少なくして又は無くして、温度変化に対する電気的コンタクトの安定性を得ることができる。検査対象のウェハの熱膨張係数は、ほぼ3.5×10−6/℃であるので、フレーム板の熱膨張係数は0乃至1×10−5/℃であることが望ましい。フレーム板の貫通穴、接点膜及び異方導電膜は1つの半導体チップに対応するように形成される場合がある。あるいは、フレーム板の貫通穴、接点膜及び異方導電膜は2つ乃至5つの半導体チップに対応するように形成される場合がある。接点膜、異方導電膜は、接着剤を用いて、もしくは嵌め込みにて貫通穴又は貫通穴周辺に支持される。導電電極を導電路と同一又は同等の面積若くは導電路より大きな面積のものとすれば、プローブカードの製造効率が上昇する。
例えば、導電電極はそれぞれ、バンプの並ぶ方向と直交する方向である幅方向に延びるように形成され、幅方向一端側が導電路と接触し、幅方向他端側が弾性膜と接触するように配置される。そして、バンプの並ぶ方向である長さ方向で隣り合う導電路を、バンプの並びを挟んで互いに反対側に設けることができる。このように構成することにより、バンプを狭い間隔で配置しても、異方導電膜の導電路同士が接近しすぎるといったことを防止できる。バンプは、例えば、導電電極の表面中央部又は幅方向中央部に配置される。このように構成すれば、バンプが電極パッドと接触するときに傾いてしまうことが防止される。
配線基板は、貫通穴に対応した大きさの、貫通穴周辺に支持された配線膜を有し、この配線膜の表面には半導体チップの電極パッドに対応した第1の端子(半導体チップの電極パッドに対応した端子)が設けられ、配線膜の裏面には第1の端子と接続された第2の端子が設けられていて、配線基板はさらに、第2の端子に対応する位置に第3の端子が設けられた接続基板と、第2の端子と第3の端子を接続する異方導電膜又はMEMS(メムス、Micro Electro Mechanical Systems)と、を有するといったように構成できる。ここでは、接続基板を比較的大きな熱膨張係数を有する安価な材料で形成しても、温度変化によって信号経路が不安定になるといったことを防止することが可能なので、低熱膨張率基板に代わる配線基板の採用により低コストにて多ピンプローブカードを供給することができる。例えば、バンプの並ぶ方向で隣り合う、第2の端子及びこの第2の端子に対応する第3の端子の組を、バンプの並びを挟んで互いに反対側に設ける。そして、例えば、第2の端子のバンプ側の部分と、第1の端子とを電気的に接続する。そうすると、第2の端子及び第3の端子をバンプの並ぶ方向に長く形成できるので、接続基板を熱膨張率の高いものとしておき、かつ、ウェハテスト時に加熱しても、第1の端子、第2の端子及び第3の端子の正しく確実な電気的接続が確保される。第2の端子と第3の端子は、例えば中央部分で、異方導電膜の導電路等によって電気的に接続される。配線膜は、接着剤を用いて、もしくは嵌め込みにて貫通穴又は貫通穴周辺に支持される。
本発明では、ウェハに形成された半導体チップの電極パッドに対応した端子を有する配線基板と、弾性膜及びこの弾性膜内に相互に絶縁された状態で形成された、厚み方向に延びる複数の導電路を有する異方導電膜と、絶縁膜、この絶縁膜の表面に配置され、前記電極パッドに電気的に接触するバンプ及びこのバンプと電気的に接続され、前記バンプから前記絶縁膜内を厚み方向に延びる導電電極を有する接点膜と、を備え、前記導電電極はそれぞれ、前記バンプの並ぶ方向と直交する方向である幅方向に延びるように形成され、幅方向一端側が前記導電路と接触し、幅方向他端側が前記弾性膜と接触するように配置されるプローブカードを提供することができる。ここでは、配線基板、異方導電膜及び接点膜は、半導体ウェハと対応する大きな径を有している。
また、本発明によれば、ウェハに形成された半導体チップに対応して複数の貫通穴が形成されたフレーム板と、前記貫通穴に対応した大きさの、前記貫通穴周辺に支持された配線膜と、を有し、この配線膜の表面には半導体チップの電極パッドに対応した第1の端子が設けられ、前記配線膜の裏面には前記第1の端子と接続された第2の端子が設けられていて、前記第2の端子に対応する位置に第3の端子が設けられた接続基板と、前記第2の端子と前記第3の端子を接続する異方導電膜又はMEMSと、をさらに有するプローブカード用の配線基板を提供することができる。フレーム板には、例えば、貫通穴又は貫通穴周辺に支持された弾性膜及びこの弾性膜内に相互に絶縁された状態で形成された、厚み方向に延びる複数の導電路を有する異方導電膜と、貫通穴に対応した大きさを有し、前記貫通穴周辺の表面側に支持された絶縁膜、この絶縁膜の表面に配置され、電極パッドに電気的に接触するバンプ及びこのバンプと電気的に接続され、バンプから絶縁膜内を厚み方向に延びる導電電極を有する接点膜と、が設けられる。導電電極と第1の端子は、異方導電膜の導電路により電気的に接続される。
本発明のプローブカードによれば、金属材料などを用いた寸法精度の高いフレーム板に精度よく小さな接点膜、異方導電膜を支持する方式により、バンプの位置精度を向上させることができる。さらにフレーム板とウェハとの熱膨張係数の差異を少なくしたり無くしたりして、温度変化に対するさらなる安定性を得ることができる。また、本発明によれば、温度が変化してもウェハの電極パッドに対するバンプの位置ずれは微小であったりなかったりするため、バンプの位置ずれを防止するために電極パッドにバンプを強く押し付ける必要がなく、異方導電膜の長寿命化および多数ピンの構成を容易にすることができる。さらに、本発明のプローブカードでは、例えば、小面積の絶縁膜に密度高く形成した接点膜、異方導電膜より良品の接点膜、異方導電膜を選別し、これをフレーム板に接着剤もしくは嵌め込みにて支持することにより多数ピンの大径プローブカードを製造できるので、効率的にプローブカードを製造することができる。配線膜を用いる場合にも、良品を選別して、同様の効果を達成できる。
そして、接点膜の熱膨張によるバンプの位置ずれを考慮する必要がないので、例えば、薄く柔らかいポリイミドシートを採用し、バンプ同士の繋がりを弱くしてバンプの独立性を高めることにより、狭ピッチのプローブカードのコンタクト性を高めることが可能である。
本発明の第1の実施形態におけるフレーム板を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるプローブカードの構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるプローブカードの構造を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態における貼り合わせシートを示す図である。 本発明の第1の実施形態における貼り合わせシートの断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるポリイミドエッチングの工程を示す図である。 本発明の第1の実施形態における導電電極形成の工程を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるバンプ形成穴形成の工程を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるバンプ形成の工程を示す図である。 本発明の第1の実施形態における導電電極ベース形成のレジスト工程を示す図である。 本発明の第1の実施形態における導電電極ベース形成のエッチング工程を示す図である。 本発明の第1の実施形態における接着剤塗布工程を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるプローブカードの構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態におけるプローブカードの構造を示す別の断面図である。 本発明の第2の実施形態におけるプローブカードの構造を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態におけるプローブカードの構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態におけるプローブカードの構造を示す別の断面図である。 本発明の第3の実施形態におけるプローブカードの構造を示す平面図である。 従来のプローブカードの構造を示す断面図である。 従来のメンブレンバンプの製造方法の第1工程を示す図である。 従来のメンブレンバンプの製造方法の第2工程を示す図である。 従来のメンブレンバンプの製造方法の第3工程を示す図である。
以下、本発明の第1の実施の形態(プローブカード)について、図1乃至図11を参照して説明する。
図1において、1はフレーム板であり、検査対象のウェハ(半導体ウェハ)のサイズとほぼ同等の200mm乃至300mmの直径を有していて、厚さは例えば40μm乃至80μmとなっている。また、フレーム板1は、温度変化に伴う位置ずれの影響を排除できるように、ウェハに近い熱膨張係数又は線熱膨張係数を有していて、フレーム板1の熱膨張係数又は線熱膨張係数は例えば0乃至1×10−5/℃となっている。そのため、フレーム板1の材質は、インバー、42アロイといった金属材料が適している。さらに、フレーム板1にはウェハに形成された半導体チップに対応して厚み方向に貫通する複数の貫通穴3が形成されており、これらはエッチングにより形成される。ここでは、貫通穴3は、1つの半導体チップに対応するように形成されているが、2乃至5個の半導体チップに対応するように形成されてもよい。
次に図2を参照してプローブカードの構造を説明する。
図2はフレーム板1に形成された貫通穴3周辺の構造を示しており、貫通穴3周辺にて支持された状態で異方導電膜5と接点膜7が配置されている。フレーム板1のそれぞれの貫通穴3に図2の構造が構成される。異方導電膜5は、弾性膜9と、この弾性膜9に設けられた導電路11とにより構成され、弾性膜9は、厚さ80μmのゴム材料により形成されていて、外周がフレーム板1の貫通穴3周辺に固定され、導電路11を保持する役割を持つ。弾性膜9の外周上端(外周表側)には、外向きの支持フランジ13が一体的に形成されていて、弾性膜9は、支持フランジ13が貫通穴3の外周表面に載って支持されるように、貫通穴3に、例えばきつく、嵌め込まれている。
導電路11は厚さ130μmの弾性膜中に金属粒子を多数含み、厚み方向から圧力が加わると変形して金属粒子同士の接触により上下方向に通電する機能を有する。すなわち、導電路11は、弾性膜9に、突出部分(ここでは上下(表面側及び裏面側)に突出部分)が形成されるように、部分的に130μmの厚さ部分を形成することにより構成される。
一方、接点膜7は、絶縁膜15と、絶縁膜15の表面側に形成されたあるいは絶縁膜15の表面に設けられたバンプ17と、導電電極19とにより構成されている。絶縁膜15は、厚さ25μmのポリイミドにて形成され、その周辺部又は周辺部裏面を接着剤21によりフレーム板1(異方導電膜5の外周のフレーム板1表面)に固定されている。絶縁膜15の表面にはニッケルにより直径高さ共約20μmのバンプ17が形成されているわけだが、このバンプ17は、ウェハの半導体チップの電極パッドにコンタクトする役割を持つ。さらに、絶縁膜15には、バンプ17に繋がる導電電極19が絶縁膜15の表面および膜内に形成され、この導電電極19の下端部(裏面側端部)は、異方導電膜5の導電路11と同等若しくはより広い面積にて形成されていて、導電電極19は、裏側端面が絶縁膜15の裏面で露出し、バンプ17と異方導電膜5の導電路11とを接続する役割を有する。23はウェハ又はフレーム板1に対応する大きな径を有する配線基板であり、基材となる厚さ3乃至5mmの絶縁性基板25、端子27、外部端子29および引出線31により構成され、引出線31により、バンプ17から導電電極19、導電路11を介して端子27に伝わった信号を外部端子29から外部に引出す役割を持つ。ここでバンプ17、導電電極19、導電路11、端子27は、テストの対象となるウェハ上の引出し端子である半導体チップの電極パッドに水平方向の位置が一致した状態に形成され、必要に応じて数千から数万が用意される。
図3乃至図11を用いて接点膜7の製造方法を以下に示す。接点膜7は、サイズが小さいので、ウェハと同一の熱膨張係数(線熱膨張係数)を有する必要はなく(具体的には、ウェハよりも大きな熱膨張係数を有する)、加工が容易な材料を用いて安価に形成することができる。
図3において33は貼合せシートであり、この中に接点膜7を多数形成する。この場合、フレーム板1に搭載される接点膜7の必要数より多めに接点膜7を形成するが、形成ピッチを高めて(狭めて)形成するため、貼合せシート33全体のサイズとしてはフレーム板11より小さい、1辺が200mm程度の縮小された正方形状のものとなり、メッキ、レジストによるパターンニングを通常の装置により容易に高精度にて処理できる。図4は貼合せシート(1つの接点膜7を形成する部分)の断面を示しており、貼合せシート33は、絶縁膜15となる25μm厚のポリイミドシート35に対し4μm厚の銅箔37を貼合せたものを用いる。次に図5に示すように貼合せシート33にレジスト38を貼り、ウェハに形成された半導体チップの電極パッドに対応した又は電極パッドと同じ位置に導電電極を形成すべく、フォトマスクを用いてレジスト38にパターンを形成する。次に貼合せシート33をポリイミドエッチング液に浸し、レジスト38に形成したパターンをマスクとしてポリイミドシート35に導電電極形成穴39を形成する。この場合、ポリイミドの持つ異方性により、水平面に対して57°の角度(X)にてすり鉢状にエッチングが進行する。次に図6に示すように、レジスト38を剥がし、銅箔37に保護レジスト41を塗布し、銅箔37をメッキ電極としてニッケルメッキを行い、ポリイミドシート35の厚さ程度まで導電電極形成穴39にニッケルを成長させ、導電電極19(導電電極19の埋まっている部分)を形成する。次に保護レジスト41を剥離し、図7に示すように銅箔37にレジスト43を貼り、半導体チップの電極パッドに対応した又は電極パッドと同じ位置にバンプ17を形成すべくフォトマスクを用いてレジスト43にバンプ形成穴45を形成する。さらに、図8に示すようにポリイミドシート35に保護レジスト47を塗布し、銅箔37をメッキ電極としてニッケルメッキを行い、レジスト43の厚さを超えない範囲でバンプ形成穴45にニッケルを成長させバンプ17を形成する。次にレジスト43を剥離し、さらに図9の仮想線で示すように、レジスト49を貼り、バンプ17の周囲に導電電極19の一部を構成する導電電極ベースを形成すべく、図9に示すように、フォトマスクを用いてレジスト49にパターンを形成する。この状態にて図10に示すように銅をエッチングするエッチング液に浸し、銅箔37をエッチングして導電電極ベース51を形成し導電電極19の一部とする。この後、保護レジスト47およびレジスト49を剥離し、図3における二点鎖線位置にて裁断し、分割して接点膜7を形成する。図11に示すように、この中より選別した良品の接点膜7に接着剤21を塗布し、実装機を用いてフレーム板1の各貫通穴3に図2のように搭載し、さらにフレーム板1全体を配線基板23の上又は表面側に配置することによりプローブカードを完成させる。ここでは、従来のバンプ、短絡部および裏面電極部の形成手法に較べ、残渣の残りやすいポリイミドに加工した穴径が大きいためメッキが容易となり、歩留りよくバンプおよび導電電極を形成することができる。すなわち、レーザによりポリイミドシートに開けた小口径の穴は加工に伴って発生する残渣によりメッキの成長不良が発生しやすく、バンプに不良が発生するおそれがあった。
本プローブカードをプローバ装置に搭載し、位置合わせをした上でウェハに押し付けるとウェハの電極パッドにバンプ17が当たり、その圧力は導電電極19を通して異方導電膜5の導電路11に加わり、ウェハの電極パッドとコンタクトして得られた信号はバンプ17、導電電極19、導電路11及び端子27を通して外部端子29に引き出される。
次に本発明の第2の実施の形態(プローブカード)について図12を参照して説明する。
第2の実施の形態でも、フレーム板53は、検査対象のウェハ(半導体ウェハ)のサイズとほぼ同等の200mm乃至300mmの直径を有していて、厚さは例えば40μm乃至80μmとなっている。また、フレーム板53は、温度変化に伴う位置ずれの影響を排除できるように、ウェハに近い線熱膨張係数を有していて、フレーム板53の線熱膨張係数は例えば0乃至1×10−5/℃となっている。そのため、フレーム板53の材質は、インバー、42アロイといった金属材料が適している。さらに、フレーム板53にはウェハに形成された半導体チップ(例えば1つの半導体チップ)に対応して厚み方向に貫通する貫通穴55が複数形成されており、これらはエッチングにより形成される。フレーム板53は、フレーム板1と、例えば貫通穴の大きさ又は形状が異なるように形成できる。図12はフレーム板53に形成された貫通穴55周辺の構造を示しており、貫通穴55周辺にて支持された状態で異方導電膜57と接点膜59が配置されている。フレーム板53のそれぞれの貫通穴55に図12の構造が構成される。異方導電膜57は、弾性膜61と、この弾性膜61に設けられた導電路63とにより構成され、弾性膜61は、厚さ80μmのゴム材料により形成されていて、外周がフレーム板53の貫通穴55周辺に固定され、導電路63を保持する役割を持つ。異方導電膜57にはさらに、弾性膜突起部65が形成されている。弾性膜61の外周上端(外周表側)には、外向きの支持フランジ67が一体的に形成されていて、弾性膜61は、支持フランジ67が貫通穴55の外周表面に載って支持されるように、貫通穴55に、例えばきつく、嵌め込まれている。
導電路63は厚さ130μmの弾性膜中に金属粒子を多数含み、厚み方向から圧力が加わると変形して金属粒子同士の接触により上下方向(厚み方向)に通電する機能を有する。すなわち、導電路63は、弾性膜61に、突出部分(ここでは上下(表面側及び裏面側)に突出部分)が形成されるように、部分的に130μmの厚さ部分を形成することにより構成される。また、弾性膜突起部65も、弾性膜61に、突出部分(ここでは上下(表面側及び裏面側)に突出部分)が形成されるように、部分的に130μmの厚さ部分を形成することにより構成されるが、通電性を有していない。導電路63と弾性膜突起部65とは同一又はほぼ同一の形状に形成されている。
一方、接点膜59は、絶縁膜69と、絶縁膜69の表面側に形成されたあるいは絶縁膜69の表面に設けられたバンプ71と、導電電極73とにより構成されている。絶縁膜69は、厚さ25μmのポリイミドにて形成され、その周辺部又は周辺部裏面を接着剤75によりフレーム板53(異方導電膜57の外周のフレーム板53表面)に固定されている。絶縁膜69の表面にはニッケルにより直径高さ共約20μmのバンプ71が形成されているが、このバンプ71は、ウェハの半導体チップの電極パッドにコンタクトする役割を持つ。さらに、絶縁膜69には、バンプ71に繋がる導電電極73が絶縁膜69の表面および膜内に形成され、この導電電極73の下端部(裏面側端部)は、異方導電膜57の導電路63の2倍と同等若しくはより広い面積にて形成されていて、導電電極73は、裏側端面が絶縁膜69の裏面で露出し、バンプ71と異方導電膜61の導電路63とを接続する役割を有する。この導電電極63はそれぞれ、バンプ71の並ぶ方向(長さ方向)と直交する方向(幅方向)に長く延びるように形成されていて(図12B及び図12C参照)、幅方向一端側77が導電路63の突出部上に載ってこの導電路63と接触し、幅方向他端側79が弾性膜突起部65の突出部上に載って支持されるように構成されている。バンプ71は導電電極73の中央に配置されている。1つの導電路63と1つの弾性膜突起部65とが幅方向に並んで導電電極73の1つの支持部を形成し、この支持部が長さ方向に複数(具体的には4つ)形成されるが、隣り合う支持部同士では、導電路63と弾性膜突起部65との幅方向の位置が反対となっている(図12C参照)。81はウェハ又はフレーム板53に対応する大きな径を有する配線基板であり、基材となる厚さ3乃至5mmの絶縁性基板83、端子85、外部端子87および引出線89により構成され、引出線89によりバンプ71から導電電極73、導電路63を介して端子85に伝わった信号を外部端子87から外部に引出す役割を持つ。ここでバンプ71、導電電極73、導電路63、端子85はテストの対象となるウェハ上の引出し端子である電極パッドに対応した位置に形成され、必要に応じて数千から数万が用意される。接点膜59の形成方法については第1の実施の形態の接点膜7と同様であり、加工が容易な材料(例えばウェハよりも熱膨張係数の大きな材料)を用いて安価に形成することができ、導電電極73は、導電電極ベース90を有するように形成される。
このような構成のプローブカードをプローバ装置に搭載し、位置合わせをした上でウェハに押し付けると、ウェハの電極パッドにバンプ71が当たりその圧力の半分は導電電極73の幅方向一端側77を通して異方導電膜57の導電路63に加わって導電路63を圧縮し、圧力の半分は導電電極73の幅方向他端側79を通して異方導電膜57の弾性膜突起部65に加わって弾性膜突起部65を圧縮する。ウェハの電極パッドとコンタクトして得られた信号はバンプ71、導電電極73、導電路63、端子85を通して外部端子87に引き出される。ここで異方導電膜57の導電路63に加わる圧力は、第1の実施の形態に比べ約半分となるが、導電路63の通電性には支障なく、図12Cに示すように、長さ方向で隣接する導電路63を交互に配置することが可能となり狭いピッチを有するウェハの電極パッドへの対応が容易になる利点を持つ。あるいは、従来の背面電極形成の狭いマスク間隔に比較し、本発明による導電電極形成の広いマスク間隔による製造歩留りが高いため、狭ピッチのプローブカードを容易に実現できることとなる。多くの場合、導電路63の弾性率は高く、弾性膜突起部65の弾性率は低いが、導電路63を構成するゴム材料に較べ弾性膜突起部65を構成するゴム材料の硬度を高くすることにより両者の弾性率を近づけることが可能であり、また逆に両者の弾性率に差異があることにより導電電極73が傾き、バンプ71がウェハの半導体チップの電極パッドをスクライブし、接触をより安定にする効果が期待できる。また、導電電極73を導電路63および弾性膜突起部65にて分割して支えるここに記載した構造は、従来のプローブカードにも適用できる。
次に第3の実施の形態(プローブカード)について図13を参照して説明する。
第3の実施の形態でも、フレーム板91は、検査対象のウェハ(半導体ウェハ)のサイズとほぼ同等の200mm乃至300mmの直径を有していて、厚さは例えば40μm乃至80μmとなっている。また、フレーム板91は、温度変化に伴う位置ずれの影響を排除できるように、ウェハに近い線熱膨張係数を有していて、フレーム板91の線熱膨張係数は例えば0乃至1×10−5/℃となっている。フレーム板91の材質は、インバー、42アロイといった金属材料が適している。さらに、フレーム板91にはウェハに形成された半導体チップ(例えば1つの半導体チップ)に対応して厚み方向に貫通する貫通穴93が複数形成されており、これらはエッチングにより形成される。フレーム板91は、フレーム板1と、例えば貫通穴の大きさ又は形状が異なるように形成できる。図13はフレーム板91に形成された貫通穴93周辺の構造を示しており、貫通穴93周辺にて支持された状態で異方導電膜95、接点膜97および配線膜99が配置されている。フレーム板91のそれぞれの貫通穴93に図13の構造が構成される。
異方導電膜95は、弾性膜101と、この弾性膜101に設けられた導電路103とにより構成され、弾性膜101は、厚さ80μmのゴム材料により形成されていて、外周がフレーム板91の貫通穴93周辺に固定され、導電路103を保持する役割を持つ。弾性膜101の外周上端(外周表側)には、外向きの支持フランジ105が一体的に形成されていて、弾性膜101は、支持フランジ105が貫通穴93の外周表面に載って支持されるように、貫通穴93に、例えばきつく、嵌め込まれている。
導電路103は厚さ130μmの弾性膜中に金属粒子を多数含み、厚み方向から圧力が加わると変形して金属粒子同士の接触により上下方向(厚み方向)に通電する機能を有する。すなわち、導電路103は、弾性膜101に、突出部分(ここでは上下(表面側及び裏面側)に突出部分)が形成されるように、部分的に130μmの厚さ部分を形成することにより構成される。
一方、接点膜97は、絶縁膜107と、絶縁膜107の表面側に形成されたあるいは絶縁膜107の表面に設けられたバンプ109と、導電電極111とにより構成されている。絶縁膜107は、厚さ25μmのポリイミドにて形成され、その周辺部又は周辺部裏面を接着剤113によりフレーム板91(異方導電膜95の外周のフレーム板91表面)に固定されている。絶縁膜107の表面にはニッケルにより直径高さ共約20μmバンプ109が形成されているが、このバンプ109は、ウェハの半導体チップの電極パッドにコンタクトする役割を持つ。さらに、絶縁膜107には、バンプ109に繋がる導電電極111が絶縁膜107の表面および膜内に形成され、この導電電極111の下端部(裏面側端部)は、異方導電膜95の導電路103と同等若しくはより広い面積にて形成されていて、導電電極111は、裏側端面が絶縁膜107の裏面で露出し、バンプ109と異方導電膜95の導電路103とを接続する役割を有する。
配線膜99は、基材となる厚さ50μmの絶縁膜115、表面側端子(第1の端子、電極パッドに対応した端子)117、裏面側端子(第2の端子)119およびその間を接続する電極121により構成され、周辺(表面側周辺)を接着剤123によりフレーム板91に固定され搭載されている。125は異方導電膜であり、弾性膜127中に導電路129を形成したものであり、異方導電膜95と同様の構造を持つが、ウェハ又はフレーム板91に対応する大きな径を有している。導電路129は厚さ130μmの弾性膜中に金属粒子を多数含み、厚み方向から圧力が加わると変形して金属粒子同士の接触により上下方向に通電する機能を有する(弾性膜127は80μmの厚みを有する)。131はウェハ又はフレーム板91に対応する大きな径を有する接続基板であり、表面端子(第3の端子)133、外部端子135およびその間を接続する引出線137を有している。ここで配線膜99は、サイズが小さいため、ウェハと同一の熱膨張係数(線熱膨張係数)を有する必要はなく、加工が容易な材料(例えばウェハよりも熱膨張係数の大きな材料)を用いて安価に形成することができる。接続基板131はガラスエポキシなどの材料により一体的に構成されており、安価ではあるが、熱膨張係数(線熱膨張係数)が大きく、そのため接続基板131の周縁では、加熱時に、比較的大きな熱膨張による電気接点の位置ずれを生ずる可能性がある。そのための対策として、裏面側端子119およびこの裏面側端子119と同じ大きさで同じ水平方向位置に設けられた表面端子133の電極配置サイズ(例えば長さ方向の電極サイズ)を大きくし、この間を異方導電膜125により接続している。ここでバンプ109、導電電極111、導電路103、表面側端子117は、テストの対象となるウェハ上の引出し端子である電極パッドと同じ水平方向位置に形成され、必要に応じて数千から数万が用意される。しかしながら、図13Cに示すように、最も右側の裏面側端子119(表面端子133は裏面側端子119に重なっている)は、バンプ109の位置より手前に、この裏面側端子119と長さ方向で隣り合う裏面側端子119は、バンプ109の位置より奥側に配置され、長さ方向で隣り合う、一組の裏面側端子119及び表面端子133は、バンプ109の並びを挟んで互いに反対側に設けられている。 裏面側端子119及び表面端子133の組は、必要に応じて数千から数万が用意される。そして、表面側端子117と対応する裏面側端子119とが電気的に接続されるが、ここでは、表面側端子117の裏面側端子119側と、裏面側端子119のバンプ109側とが電極121で電気的に接続される。裏面側端子119と表面端子133は、中央部分が導電路129で電気的に接続されている。接点膜97の形成方法については第1の実施の形態と同様であり、加工が容易な材料(例えばウェハよりも熱膨張係数の大きな材料)を用いて、安価に形成することができる。ここでは、配線膜99、異方導電膜125及び接続基板131により配線基板が構成される。このような構成のプローブカードをプローバ装置に搭載し、位置合わせをした上でウェハに押し付けると、ウェハの電極パッドにバンプ109が当たりその圧力は導電電極111を通して異方導電膜95の導電路103に加わり、さらにその圧力は配線膜99を通して異方導電膜125の導電路129に加わり、バンプ109より導電電極111、導電路103を介して伝わった信号を、表面側端子117、電極121、裏面側端子119、異方導電膜125の導電路129、表面端子133、引出線137を通して外部端子135から外部に引出すことができる。ここでは、低熱膨張率基板に代わる配線基板の採用により低コストにて供給することができる。また、稼働中に損傷した異方導電膜95、接点膜97、配線膜99を良品に交換することによりリペアすることも可能となる。
本発明のプローブカードを用いて多ピンのコンタクト方法を実施すれば、ウェハの電極パッドに対するバンプのコンタクトを高い位置精度にて安定に実現できる。次に、例えば、異方導電膜や接点膜を選別し搭載することにより歩留りよく製造することが可能となり、また、稼働中に損傷した異方導電膜や接点膜を良品に交換することによりリペアすることも可能となる。
以上により、ウェハに形成された半導体デバイスのテストを効率よく行うことを実現でき、半導体テストに必要なコストの低減が可能となる。
1、53、91 フレーム板
3、55、93 貫通穴
5、57、95 異方導電膜
7、59、97 接点膜
9、61、101 弾性膜
11、63、103 導電路
15、69、107 絶縁膜
17、71、109 バンプ
19、73、111 導電電極
23、81 配線基板
99 配線膜
131 接続基板

Claims (10)

  1. ウェハに形成された半導体チップの電極パッドに対応した端子を有する配線基板と、前記半導体チップに対応して複数の貫通穴が形成されたフレーム板と、前記貫通穴に対応した大きさを有し、前記貫通穴又は前記貫通穴周辺に支持された弾性膜及びこの弾性膜内に相互に絶縁された状態で形成された、厚み方向に延びる複数の導電路を有する異方導電膜と、前記貫通穴に対応した大きさを有し、前記貫通穴周辺の表面側に支持された絶縁膜、この絶縁膜の表面に配置され、前記電極パッドに電気的に接触するバンプ及びこのバンプと電気的に接続され、前記バンプから前記絶縁膜内を厚み方向に延びる導電電極を有する接点膜と、を備え、前記導電電極及び前記配線基板の前記端子が、前記導電路により電気的に接続され
    前記導電電極はそれぞれ、前記バンプの並ぶ方向と直交する方向である幅方向に延びるように形成され、幅方向一端側が前記導電路と接触し、幅方向他端側が前記弾性膜と接触するように配置されている、ことを特徴とするプローブカード。
  2. 前記バンプの並ぶ方向である長さ方向で隣り合う前記導電路は、前記バンプの並びを挟んで互いに反対側に設けられている、ことを特徴とする請求項1記載のプローブカード。
  3. 前記導電電極の裏面側端部は、前記導電路と同一又は前記導電路よりも広い面積を有している、ことを特徴とする請求項1又は2記載のプローブカード。
  4. 前記配線基板は、前記貫通穴に対応した大きさの、前記貫通穴周辺に支持された配線膜を有し、この配線膜の表面には前記半導体チップの前記電極パッドに対応した第1の端子が設けられ、前記配線膜の裏面には前記第1の端子と電気的に接続された第2の端子が設けられていて、
    前記配線基板はさらに、前記第2の端子に対応する位置に第3の端子が設けられた接続基板と、前記第2の端子と前記第3の端子を接続する異方導電膜を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のプローブカード。
  5. ウェハに形成された半導体チップの電極パッドに対応した端子を有する配線基板と、前記半導体チップに対応して複数の貫通穴が形成されたフレーム板と、前記貫通穴に対応した大きさを有し、前記貫通穴又は前記貫通穴周辺に支持された弾性膜及びこの弾性膜内に相互に絶縁された状態で形成された、厚み方向に延びる複数の導電路を有する異方導電膜と、前記貫通穴に対応した大きさを有し、前記貫通穴周辺の表面側に支持された絶縁膜、この絶縁膜の表面に配置され、前記電極パッドに電気的に接触するバンプ及びこのバンプと電気的に接続され、前記バンプから前記絶縁膜内を厚み方向に延びる導電電極を有する接点膜と、を備え、前記導電電極及び前記配線基板の前記端子が、前記導電路により電気的に接続され、
    前記配線基板は、前記貫通穴に対応した大きさの、前記貫通穴周辺に支持された配線膜を有し、この配線膜の表面には前記半導体チップの前記電極パッドに対応した第1の端子
    が設けられ、前記配線膜の裏面には前記第1の端子と電気的に接続された第2の端子が設
    けられていて、
    前記配線基板はさらに、前記第2の端子に対応する位置に第3の端子が設けられた接続基板と、前記第2の端子と前記第3の端子を接続する異方導電膜を有することを特徴とするプローブカード。
  6. 前記バンプの並ぶ方向である長さ方向で隣り合う、前記第2の端子及びこの第2の端子に対応する第3の端子の組が、前記バンプの並びを挟んで互いに反対側に設けられている、ことを特徴とする請求項4又は5記載のプローブカード。
  7. 前記配線膜は、接着剤で前記貫通穴周辺に固定されて前記貫通穴周辺に支持されている、ことを特徴とする請求項4、5又は6記載のプローブカード。
  8. 前記接点膜及び前記異方導電膜はそれぞれ、1つの半導体チップから数個の半導体チップに対応するように形成されている、ことを特徴とする請求項1、2又は3記載のプローブカード。
  9. 前記接点膜、前記異方導電膜及び前記配線膜は、1つの半導体チップから数個の半導体チップに対応するように形成されている、ことを特徴とする請求項4、5、6又は7記載のプローブカード。
  10. 前記フレーム板は熱膨張係数が0から1×10 −5 /℃である、ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のプローブカード。
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