JP4587389B2 - 防護柵 - Google Patents
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Description
<請求項1記載の発明>
請求項1記載の発明は、所定の間隔をもって隔てられると共に、自立するそれぞれの索条支持部材に対して索条を架設し、この索条に柵本体を懸架して形成される防護柵であって、前記柵本体は、所定の間隔をもって配設された複数の間伐材と、これら間伐材に跨って取付けられた網部材と、を備え、地盤に固定される前記索条支持部材に対して、植生する立木の幹が遊貫している構成とされた、ことを特徴とする防護柵である。
柵本体を懸架する索条が架設される索条支持部材が地盤に固定されており、かつこの索条支持部材に対して、植生する立木の幹が遊貫している構成とすることにより、平時では、索条支持部材は立木に接触しない、又は接触しても大きな外力がかからない状態であるが、上方向から落下した石や土砂が柵本体にぶつかったとき、その応力は索条支持部材を介して立木に伝達され、最終的に立木によって応力が吸収される。そのため、平時には、立木の成長の阻害といった立木への負担をかけることなく、石や土砂等の落下の際には、立木を効果的に利用して容易に土砂流出防止や落石防止対策を図ることができる。
また、柵本体に間伐材を利用することにより、施工が容易で施工コストを低減させ、かつ自然と調和した景観をもたらすことができる。
請求項2記載の発明は、前記索条は、前記索条支持部材の上部及び下部にそれぞれ架設され、前記柵本体の上部及び下部を懸架するように構成された、請求項1記載の防護柵である。
索条は、索条支持部材の上部及び下部にそれぞれ架設され、柵本体の上部及び下部を懸架するように構成することにより、柵本体の一体性が高まる。
請求項3記載の発明は、前記間伐材には、これを挟み込んで支持可能な狭持部材が取付けられ、この狭持部材を前記索条が懸架する構成とされた、請求項1又は2記載の防護柵である。
間伐材に対して、索条を貫通させるための貫通孔等を設ける必要がないので、施工手間が軽減されると共に、間伐材の耐朽性を向上させることができる。
請求項4記載の発明は、前記索条支持部材は、立木の幹を遊貫させ、かつ前記索条と連結する係合部と、この係合部を支持すると共に、地盤に固定される支柱部と、を備えた構成とされた、請求項1乃至3のいずれか1項記載の防護柵である。
柵本体を懸架する索条が架設される係合部が支柱部により支持され、かつこの支柱部は地盤に固定されており、さらに、係合部に対して、植生する立木の幹が遊貫している構成とすることにより、平時では、係合部は立木に接触しない、又は接触しても大きな外力がかからない状態であるが、上方向から落下した石や土砂が柵本体にぶつかったとき、その応力は係合部を介して立木に伝達され、最終的に立木によって応力が吸収される。そのため、平時には、立木の成長の阻害といった立木への負担をかけることなく、石や土砂等の落下の際には、立木を効果的に利用して容易に土砂流出防止や落石防止対策を図ることができる。
請求項5記載の発明は、前記係合部は、前記柵本体を懸架する索条から受ける引張力に吊り合うように、地盤に貫入されたアンカー部材から引張力を受ける構成とされた、請求項4記載の防護柵である。
係合部は、柵本体を懸架する索条から受ける引張力に吊り合うように、地盤に貫入されたアンカー部材から引張力を受ける構成とすることにより、係合部は立木に接触しない、又は接触しても大きな外力がかからない状態を維持しやすくなる。また、アンカー部材から引張力を受けていることにより、上方向から落下した石や土砂が柵本体にぶつかったときには、地盤も応力を吸収するので、防護柵の耐久性も向上する。
請求項6記載の発明は、前記係合部は、両端にフランジを有する半割円筒体状の背板を一組備えており、これら背板を連結して円筒体を形成し、この円筒体内に立木の幹が遊貫される構成とされ、前記背板に形成された環状部に前記支柱部が貫通すると共に、前記環状部は締着部材を介して支柱部に係止される構成とされた、請求項4又は5記載の防護柵である。
係合部は、両端にフランジを有する半割円筒体状の一組の背板であり、これら背板を連結して円筒体を形成し、この円筒体内に立木の幹が遊貫される構成であることにより、立木への係合作業が容易化される。また、背板に形成された環状部に支柱部が貫通すると共に、環状部は締着部材を介して支柱部に係止される構成であることにより、係合部の取付けが容易化されている。
本発明に係る防護柵1は、図1に示すように、所定の間隔をもって隔てられると共に、自立するそれぞれの索条支持部材2,2に対して索条4,4を架設し、この索条4,4に柵本体3を懸架して形成されるものである。具体的には、所定の間隔をもって離間して植生する立木W,Wの幹が、索条支持部材2,2を遊貫するように、この索条支持部材2,2を地盤に固定し、そして索条4,4を架設して、所定の間隔をもって配設された複数の間伐材3A,3A,…と、これら間伐材3A,3A,…に跨って取付けられた網部材3Bとを備えた柵本体3を懸架するものである。
このうち、係合部2Aは、図2及び図3に示すように、両端にフランジ21a,21bが形成された半割円筒体状の背板20を一組備えており、それぞれのフランジ21a,21bを相互に当接すると共にボルトとナット等の締着具22によって締着し、これら背板20,20を連結して円筒体を形成し、この円筒体内に立木Wの幹が遊貫される構成となっている。係合部2Aは、立木Wの幹と直接的に接することがないように、立木Wの幹よりも円筒体の径が大きくなるように予め設定されており、所定の間隔を持って立木Wを包囲するようになっている。このように、立木Wは係合部2Aを遊貫しているため、係合部2Aが立木Wの成長を阻害することはない。
Claims (6)
- 所定の間隔をもって隔てられると共に、自立するそれぞれの索条支持部材に対して索条を架設し、この索条に柵本体を懸架して形成される防護柵であって、
前記柵本体は、所定の間隔をもって配設された複数の間伐材と、これら間伐材に跨って取付けられた網部材と、を備え、
地盤に固定される前記索条支持部材に対して、植生する立木の幹が遊貫している構成とされた、
ことを特徴とする防護柵。 - 前記索条は、前記索条支持部材の上部及び下部にそれぞれ架設され、前記柵本体の上部及び下部を懸架するように構成された、請求項1記載の防護柵。
- 前記間伐材には、これを挟み込んで支持可能な狭持部材が取付けられ、この狭持部材を前記索条が懸架する構成とされた、請求項1又は2記載の防護柵。
- 前記索条支持部材は、立木の幹を遊貫させ、かつ前記索条と連結する係合部と、この係合部を支持すると共に、地盤に固定される支柱部と、を備えた構成とされた、請求項1乃至3のいずれか1項記載の防護柵。
- 前記係合部は、前記柵本体を懸架する索条から受ける引張力に吊り合うように、地盤に貫入されたアンカー部材から引張力を受ける構成とされた、請求項4記載の防護柵。
- 前記係合部は、両端にフランジを有する半割円筒体状の背板を一組備えており、
これら背板を連結して円筒体を形成し、この円筒体内に立木の幹が遊貫される構成とされ、
前記背板に形成された環状部に前記支柱部が貫通すると共に、前記環状部は締着部材を介して支柱部に係止される構成とされた、請求項4又は5記載の防護柵。
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JP2007023605A JP2007023605A (ja) | 2007-02-01 |
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JP2003261910A (ja) * | 2002-03-11 | 2003-09-19 | Kaihatsu Concrete Kk | 網を用いた防護体及び防護構造 |
JP2004011388A (ja) * | 2002-06-11 | 2004-01-15 | Free Kogyo Kk | 木製パネル及び落石防止柵 |
JP2005113424A (ja) * | 2003-10-03 | 2005-04-28 | Nissei Techno Plan:Kk | 落石防止工法及び落石防止ネット |
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