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JP4580584B2 - 潜像表示体 - Google Patents

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JP4580584B2
JP4580584B2 JP2001131061A JP2001131061A JP4580584B2 JP 4580584 B2 JP4580584 B2 JP 4580584B2 JP 2001131061 A JP2001131061 A JP 2001131061A JP 2001131061 A JP2001131061 A JP 2001131061A JP 4580584 B2 JP4580584 B2 JP 4580584B2
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常の状態では見えないが、観察する角度を変えることにより、地色とは異なる色のパターンを見ることができるようになる潜像を有する表示体に関するものである。本発明はまた、上記のパターンが、観察する角度を変えることにより、二種種類以上の異なった色に着色して見える潜像を有する表示体に関するものでもある。
【0002】
【従来の技術】
観察する角度によって、パターンが見えるようになったり、また、そのパターンが他の色やパターンに切り替わって見えるようにする試みとして、種々のタイプのものが知られている。
例えば、特開平5−177799号公報には、透明な基材フィルム裏面側に絵柄を印刷し、表面側には、細かい凸部を設け、見る角度により凸部の間から絵柄が見えるようにし、また、凸部もしくは凸部の頂部に着色を施しておき、絵柄が着色して見えるようにした化粧シートが記載されている。
【0003】
しかしながら、上記の化粧シートにおいては、絵柄は、普通の印刷方法により形成されているので、斜めから眺めて、凸部の間の隙間が見えないときにのみ、絵柄が見えなくなるものであって、通常の状態で正面付近から見れば、絵柄はたやすく見えるものである。また、絵柄の変更には印刷版の取り替えを要する。
着色に関しては、凸部や凸部の間に着色しておくことにより、いわば、着色したすだれ越しに眺めるようにしたものであって、絵柄の着色も擬似的なものである。
【0004】
また、布地のような生地への表示テープとして、畝(うね、凸条部のこと)を形成して、畝の両面にプリントや色糸で、異なる表示を施したことが特開平10−298847号公報に記載されている。
この方法においても、表示を変更しようとすると、プリント用の印刷版をその都度取り替える必要があり、また、凸条部の側面への印刷はむずかしい上、いずれのパターンも通常の状態で見えるものである。
【0005】
最近、偽造防止の観点から、ホログラムシールがよく利用されており、角度によって見えるパターンが切り替わったり、光の干渉により、種々の色に着色して見える。ホログラムシールは、その製造工程数が多く、製造自体も高度な技術を要することから、自身も高額であり、従って、不正者による偽造の対象となりやすい、クレジットカードや高額商品等に、使用が限られているのが現状である。
また、ホログラムシールのホログラム画像を変更するにも、その都度、ホログラムの撮影、もしくはCGホログラムの作製に始まる、一連の工程を経なければならず、対象によっては、より安価で簡易な方法で製造可能なものが望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明においては、上記の従来技術において、絵柄が簡単に見えてしまう点、絵柄の着色が擬似的である点を解消すること、および、ホログラムシールにおける製造工程数が多く、製造が困難であることを解消することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決する手段】
発明者の検討の結果、例えば、正方形を縦横に各々二分して得られる四つの区域の各々を、黄色、赤色、青色、および白色に着色したユニットを、左右上下に多数並べて配置しておき、四角錐状の尖ったエンボス版を用いて、四つの区域の中心に凹部を形成し、適当な角度から観察すると、凹部の壁面の着色状態に応じ、二色が並んでいるときは、その混合色が観察され、場合によって、壁面ごとに異なる色が観察でき、また、凹部を形成しなかった部分では、各ユニットを形成する際の4色の区域が微細であるために、混色が見えることが判明した。
そして、凹部の形成をパターン状に行なうと、直接の着色によりパターンを形成するのではないため、絵柄が適度に隠蔽され、しかも、見る角度によって、二種色以上の変化をも実現できることが判明し、本発明に到達した。
【0008】
第1の発明は、基材上に、区域内が縦横等分に区分された長方形の単位混色区域の各々に、二種類以上の色の微細着色区域が無数に並べて配置されたものが格子状に配置されたことにより構成された混色の着色層が積層されており、前記着色層の所定の部分の、隣接する少なくとも前記着色層を構成する微細着色区域の色の種類よりも少ない種類の前記微細着色区域の表面が、前記基材と傾きを有する傾斜面となっていることにより、前記色層とは異なる色を表示する表示単位区域を形成しており、前記表示単位区域の集合が表示部を形成し、前記着色層には、前記単位混色区域の縦の長さaおよび横の長さbに対し、a/2を縦の底辺の長さ、b/2を横の底辺の長さとする四角錐の形状を有する凸部、もしくは前記四角錐の逆型形状を有する凹部の集合からなる表示部が形成されており、前記凹部の中心もしくは前記凸部の中心が、(1)前記単位混色区域の中央の位置、(2)前記中央から縦方向にa/2移動した位置、(3)前記中央から横方向にb/2移動した位置、並びに(4)前記中央から縦方向にa/2、および横方向にb/2移動した位置、の少なくともいずれかであることを特徴とする潜像表示体に関するものである。第2の発明は、第1の発明において、前記(1)〜(4)から選択された異なる位置に、前記凹部もしくは前記凸部の中心がある、異なる二以上の表示部を有することを特徴とする潜像表示体に関するものである。第3の発明は、第1の発明において、前記表示部が背景部とパターン部とからなり、前記背景部と前記パターン部とにおける前記凹部もしくは前記凸部の中心が、前記(1)〜(4)の中から選択された異なる位置にあることを特徴とする潜像表示体に関するものである。第4の発明は、第2の発明において、重複部を有する二つの表示部の非重複部の前記凹部もしくは前記凸部の位置が、一方の表示部においては、前記重複部における前記凹部もしくは前記凸部の位置に対して縦方向にa/2移動した位置にあり、他方の表示部においては、前記重複部における前記凹部もしくは前記凸部の位置に対して横方向にb/2移動した位置であることを特徴とする潜像表示体に関するものである。第5の発明は、第4の発明において、前記表示部が、背景部を有しており、前記背景部の前記凹部もしくは前記凸部の位置が、前記重複部における前記凹部もしくは前記凸部の位置に対して縦方向にa/2、かつ横方向にb/2移動した位置にあることを特徴とする潜像表示体に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の表示体の最も簡素な構成を示す図であって、表示体1は、図1(a)の下部に示すように、基材2上に着色層3が積層したもので、着色層3は基材2上に平行に積層されていて、着色層3の大部分は平坦であるが、一部の個所が傾斜面4を形成しているものである。
【0010】
着色層3は、互いに異なる二種類の色の微細着色区域3aおよび3bが、格子状に、同じ色どうしが辺で接することなく、四隅で接して交互に並べられて配置されたものである。なお、本明細書中、色とは、単に色相のみで区別されるものではなく、色相、明度、彩度のいずれか、もしくはこれらの組み合わせにより区別されるものを指す。
図1では、一方の微細着色区域3aにハッチを施し、他方の微細着色区域3bを白地で示してあるが、いずれも着色されているものとする。両区域3aおよび3bは、図上では区別し得るが、実際には、見る距離に比して、両微細着色区域の大きさが充分小さく、観察者には両者の色が混合した混色の着色層として見えるものである。一例として、微細着色区域の大きさは350μm程度である。
【0011】
着色層3を形成する微細着色区域3aおよび3bのうち、図中、区域の枠を太線で示した部分は、図1(a)の下部に示されるように、基材面とは傾きを持った右上がりの傾斜面4をなしている。この着色層3を真上から見たときは、微細着色区域3aおよび3bの両方が見えるので、混色の着色層の色が見えるが、斜め右上方向6からの照明で、基材面に対して浅い角度の斜め左上方向7から眺めると、図中、白地で示した微細着色区域3bの色が優先的に見えるので、周囲の混色の着色層と、色の区別ができる。
【0012】
従って、このことを利用し、傾斜面4となった微小着色区域3bを表示単位5aとし、この表示単位5aの集合が、文字やパターンを構成するよう、適宜な位置の微細着色区域3bを傾斜面4とすることにより、図1(b)に示すように、表示部5(ここでは三角形である。)を形成することができる。
【0013】
図1を引用して説明した上記の例においては、異なる二種類の色を用いて、表示部5を形成したが、色としては、三種類、四種類もしくはそれ以上を使用することができる。
【0014】
図2(a)に示すように、着色層3には、互いに異なる三種類の色の微細着色区域(ここでは、分かりやすいように、各区域に色名A、B、およびCを付しておき、区域名としてもA、B、およびCを使用する。)が、各行にA、B、およびCがこの順に繰返して並べられ、一行目の先頭をAとすると、二行目の先頭はB、三行目の先頭はCのように、順次、ずれて行くように配置されて、A、B、およびCの三色の混色の着色層を構成しているものである。
【0015】
この例では、第一行目の先頭のAと、そのAから三列間をあけた直後のBおよび続くC、さらに三列間をあけた直後のA、さらにそのAから三列間をあけた直後のBおよび続くCのようなルールにより、微細着色区域を選び、A単独の部分には右下がりの傾斜面4bを、また、同じ行で隣接するBおよびCは、一つの右上がりの傾斜面4aを形成する。
【0016】
従って、この表示体1を、真上から見たときは、微細着色区域A、B、およびCが見えるので、これら三色の混色の色の着色層3が見えるが、傾斜面4aを表示体1の斜め左上方向7aから眺めると、傾斜面4aを構成するBおよびCの混色の色が見え、傾斜面4bを表示体1の斜め右上方向7bから眺めると、傾斜面4bを構成するAの色が見え、いずれも周囲の混色の着色層と、色的に区別されて見える。
従って、この表示体1からは、角度を変えることによりAの色を有する比較的幅狭の斜めの線の表示部5bと、BおよびCの混色の色を有する比較的幅広の斜めの線の表示部5aとが見える。
このように、一つの表示体1の中に、傾きを異にする傾斜面が混在していると見る角度によって、一方が見えやすくなるので、角度により、異なる表示が可能になる。
【0017】
図3は、着色層3を、互いに異なる四種類の色の微細着色区域(図2の例にならって、各区域の色名および区域名をA、B、C、およびDとする。)で構成した例で、一行目が、先頭からA、B、C、およびD、並びに、以降、これらの順の繰返しからなっており、二行目は、先頭がC、次がDで、以降は、A、B、C、およびDの繰返しである。三行目以降は、奇数行目が一行目と同じ、偶数行目が二行目と同じである。
図3においても、A、B、CおよびDの四色で、混色の着色層3を構成している。
【0018】
図3に示す例では、各行における連続するA、B、CおよびDを2サイクル毎に選べ、そのうちAおよびBで右上がりの一つの傾斜面を形成し、CおよびDで右下がりの傾斜面を形成している。
従って、この表示体1を、真上から見たときは、微細着色区域A、B、CおよびDが見えるので、これら四色の混色の色の着色層3が見えるが、傾斜面4aを表示体1の斜め左上方向7aから眺めると、傾斜面4aを構成するAおよびBの混色の色の表示5aが見え、傾斜面4bを表示体1の斜め右上方向7bから眺めると、傾斜面4bを構成するCおよびDの混色の色の表示5bが見え、いずれも周囲の混色の着色層と、色的に区別されて見える。
従って、この表示体1からは、角度を変えることにより、AおよびBの混色の色を有する斜めの線の表示部と、CおよびDの混色の色を有する斜めの線の表示部とが見え、両者はほぼ同一個所であるので、角度を変えて見ることにより、あたかも、同一の線の色が変化したように見える。
【0019】
図1〜図3を用いた例においては、着色層3を構成する個々の微細着色区域に対応して傾斜面4を形成した例を示したが、次に説明するように、微細着色区域の境界に凹部もしくは凸部として形成することもできる。
図4および図5は、そのような例を原理的に示したもので、いずれの図においても、基材2上に微細着色区域A、B、CおよびDが、図3に示したように配列された表示単位に、凹部もしくは凸部を形成した状態を示す。
【0020】
図4(a)においては、田の字状に配列した微細着色区域A、B、CおよびDの中央に、四角錐の逆型形状の凹部8aが形成されており、従って、凹部内に、図ではすべてを明示出来ないが、四つの三角形状の斜面が形成されていて、正面の斜面には、微細着色区域Aの一部と微細着色区域Bの一部が互いに等しい面積を占めている。同様に、向かって右側の斜面を、微細着色区域Bの一部と微細着色区域Dの一部が占め、向かって左側の斜面を、微細着色区域Cの一部と微細着色区域Aの一部が占め、手間側の斜面を微細着色区域Dの一部と微細着色区域Cの一部が占めている。
【0021】
図4(a)および次の図4(b)に示す表示単位は、見る方向により見える色が異なるが、このことを説明するために、見る方向の呼称のしかたを、図4(c)により次のように定めておく。
即ち、平面の奥側をN、手前側をS、向かって左側をW、向かって右側をEとし、平面の中心をNの上方から見る場合の方向をN’方向、同様にS、W、およびEの各々の上方から見る場合の方向をS’方向、W’方向およびE’方向と呼称し、これらの間の方向、例えば、SとEの間の上方から見る場合の方向を(SE)’方向と呼称する。
【0022】
図4(a)に示す凹部8aをS’方向から見ると、斜面がAとBの混色の色となって見え、以下、同様に、E’方向からはCとAの混色、N’方向からはDとCの混色、W’方向からはBとDの混色が見える。
【0023】
図4(b)は、図4(a)における四角錐の逆型形状の凹部8aを、四角錐の形状の凸部8bに置き換えたものであって、凸部8bの各斜面は、四角錐の逆型形状の凹部8aを形成した図4(a)の凹部8aの各斜面と同様な作用効果をもたらす。
【0024】
図5(a)は、図4(a)における四角錐の逆型形状の凹部8aを、円錐の逆型形状の凹部9aに置き換えたものである。
凹部9aにおいては、四角錐の逆型形状の凹部8aにおけるように、斜面が平面ではないが、S’方向、E’方向、N’方向、およびW’方向から見たときには、四角錐の逆型形状の凹部8aと同様な混色が見える。
また、(SE)’方向からはAの色、(SW)’方向からはBの色、(NE)’方向からはCの色、および(NW)’方向からはDの色が見えるように、いずれの角度から見ても反射光が得られ、潜像の見える範囲が広い。
【0025】
図5(b)は、図5(a)における円錐の逆型形状の凹部9aを、円錐の形状の凸部9bに置き換えたものであって、凸部9bの斜面は、円錐の逆型形状の凹部9aを形成した図5(a)の凹部9aの斜面と同じ作用効果をもたらす。
【0026】
図4および図5を引用した例においては、微細着色区域の境界に凹部もしくは凸部を形成して傾斜面を形成する例を示したが、凹部および凸部は以上に例示した以外の形状や形成のしかたが有り得る。
【0027】
凸部の形状としては、底面が正四角形もしくは長方形の四角錐状の凸部、半球状の凸部、三角錐状の凸部、円錐の断面を楕円形としたもの、もしくは円錐を中心を外して高さ方向に切断したものどうしを合せた形状等があり得る。また、凹部の形状としては、これらの凸部の形状に対応する逆型形状のものがあり得る。
半球状の凸部もしくは凹部は、その周囲に傾斜面が幾つあるか表現し難いが、現実的には、四角錐状の凸部もしくは凹部と同様な効果を有するので、一応、四面の傾斜面から構成されるものとみなす。
凸部もしくは凹部を構成する傾斜面の数は、特に限定されるものではないが、通常、二つから四つとする。
なお、径斜面の数が二つである二面の傾斜面とは、上記の「円錐を中心を外して高さ方向に切断したものどうしを合せた形状」のほか、二面の傾斜面からなる切り妻屋根状の凸部もしくはその逆型形状がある。
【0028】
着色層3については、いままでに例示したいずれの例においても、微細着色区域は縦横の格子で定められた枠内に配置されたものを想定し、図示しているが、一行毎に、列が1/2ピッチずつずれた配置があり得るし、各列毎に同じ色の微細着色区域が配列したストライプ状の着色層も有り得る。また、単位着色区域を四等分し、田の字の左上をA、右上をB、左下をC、および右下をDとしたとき、A、B、およびCを異なる三色として、DはCと同色にしておき、このような単位着色区域が格子状、もしくは列毎に1/2ピッチずつずれた配置となっていてもよい。
なお、着色層3の単位混色区域および微小着色区域は、四角形として説明してきたが、四角形以外の円形等の形状であってもよい。ただし、できるだけ密に形成することが好ましい。
単位混色区域のピッチは、50〜500μm程度が好ましい。あまり小さいと目で見分けることが困難になるからであり、また、形成もむずかしくなる。大きすぎると、各微細着色区域が分離して見え、混色になって見えない。
凹部の深さもしくは凸部の高さは、効果を挙げる上では、20μm以上であることが好ましい。凹部もしくは凸部の径は、上記の単位混色区域のピッチの1/2ということから、25〜250μm程度である。
【0029】
既に説明した例では、四角錐状の凸部、もしくはその逆型形状の凹部は、凸部もしくは凹部が着色層3と接する部分の四角形の各辺が、微細着色区域の格子の各線と平行に形成されているように図示したが、例えば、四角形の各辺が、格子の各線と45°等の角度をなして形成されていてもよい。
さらに、上記のように、田の字の左上にA、右上にB、左下にC、および右下にDが配置されたとき、凹部もしくは凸部を、それらの中心が、AとBの中心になるよう形成してもよいし、各微細着色区域と一致させて凹部もしくは凸部を形成してもよい。
【0030】
より好ましい、着色層3の微細着色区域の配置、凹部の形成位置、およびこれらを利用した複数の表示、角度を変えることによるパターンの色の変化について次に述べる。
【0031】
まず、着色層3は、図6(a)に示すような微細着色区域A、B、C、およびDが図3におけるのと同様に配置された単位混色区域10が、縦横の格子状に配置されたものの集合からなっているものとする。この例では単位混色区域10は正方形で、縦横の寸法がaであり、縦横等分に四つに区分されている。
【0032】
この着色層3に対して形成する凹部は、図4(a)を用いて説明した四角錐の逆型形状からなるもので、四角錐の底面は、縦横共、略a/2の寸法を有しているものとする。なお、ここでは四角錐の底面の正四角形の各辺が、着色層3の格子と平行な向きになるよう、凹部を形成する。
凹部を形成する位置は、図6(b)の(イ)に示すように、四角錐8の頂点が単位混色区域の中央にある位置(以降、単に四角錐の頂点の位置で示す。)、(ロ)に示すように、四角錐の頂点が単位混色区域の中央から、図の上方向にa/2ずれた位置、(ハ)に示すように、四角錐の頂点が単位混色区域の中央から、図の向かって右方向にa/2ずれた位置、(二)に示すように、四角錐の頂点が単位混色区域の中央から、図の上方向にa/2、かつ図の向かって右方向にa/2ずれた位置、の4通りの位置が有り得る。これらの凹部の形成位置は、一つの単位混色区域に関して一つを選ぶものとする。
なお、上記において、上方向を下方向、右方向を左方向と置き換えて定義しても、結果的には同様である。
【0033】
上記のように、一つの単位混色区域に対し、(イ)〜(ニ)の四通りの凹部の形成位置があり、各々の形成位置に対して、図4(c)に示したように、見る方向が四方向あり、それぞれの色が見える。
例えば、(イ)の形成位置に対して、N’方向からはDおよびCの混色、S’方向からはAおよびBの混色が見え、W’方向からはBおよびDの混色、E’方向からはCおよびAの混色が見える。
(ロ)の形成位置に対して、N’方向からはBおよびAの混色、S’方向からはCおよびDの混色が見え、W’方向からはDおよびBの混色、E’方向からはAおよびCの混色が見える。
(ハ)の形成位置に対して、N’方向からはCおよびDの混色、S’方向からはBおよびAの混色が見え、W’方向からはAおよびCの混色、E’方向からはDおよびBの混色が見える。
(ニ)の形成位置に対して、N’方向からはAおよびBの混色、S’方向からはDおよびCの混色が見え、W’方向からはCおよびAの混色、E’方向からはBおよびDの混色が見える。
【0034】
以上をまとめると次の「表1」のようになる。
【0035】
【表1】
Figure 0004580584
【0036】
ここで、仮に、A;黄色、B;青色、C;赤色、D;白色とすると、例えば、S’方向から見た(イ)のAとBの混色は黄緑色、S’方向から見た(ニ)のBとAの混色も黄緑色であるので、「表2」のようになる。
【0037】
【表2】
Figure 0004580584
【0038】
例えば、あるパターンを(ロ)の位置に形成した凹部の集合で形成し、パターン以外の部分を(イ)の位置に形成した凹部の集合で形成すると、N’方向からは桃色の背景中に黄緑色のパターンが見え、正反対のS’方向からは、黄緑色の背景中に桃色のパターンが見える。ただ、この場合、W’方向およびE’方向からは、背景とパターンの色の違いが無いので、パターンが見えない。
また、パターンを(ハ)の位置に形成した凹部の集合で形成し、パターン以外の部分を(イ)の位置に形成した凹部の集合で形成すると、W’方向からは水色の背景中に橙色のパターンが見え、正反対のE’方向からは、橙色の背景中に水色のパターンが見える。ただ、この場合、N’方向およびS’方向からは、背景とパターンの色の違いが無いので、パターンが見えない。
【0039】
あるパターンを(二)の位置に形成した凹部の集合で形成し、パターン以外の部分を(イ)の位置に形成した凹部の集合で形成すると、N’方向からは桃色の背景中に黄緑色のパターンが見え、正反対のS’方向からは、黄緑色の背景中に桃色のパターンが見える。さらに、この場合、W’方向からは、水色の背景中に橙色のパターンが見え、正反対のE’方向からは、橙色の背景中に水色のパターンが見える。
【0040】
上記のように(ニ)の位置に形成した凹部の集合からなるパターンは、(イ)との関係において、N’方向、S’方向、W’方向、およびE’方向の四方向から見ることができる。
こことを利用して、あるパターンを(ロ)と(ニ)の位置の凹部とで形成し、背景を(イ)の位置の凹部で形成しておき、N’方向からは、桃色の背景中に黄緑色のパターンが見え、S’方向からは、黄緑色の背景中に桃色のパターンが見えるようにし、さらに、上記のパターンとは別のパターンを、(ハ)と(ニ)の位置の凹部とで形成すると、W’方向からは、水色の背景中に橙色のパターンが見え、正反対のE’方向からは、橙色の背景中に水色のパターンが見える。
従って、(イ)を背景とするときは、異なる二つのパターンの重複部の凹部を(ニ)の位置とすることが好ましい。
【0041】
図7および図8は、背景中に二つのパターンが重複部を有して重なった表示部の作製を示す図である。
【0042】
図7は、図6(a)の右側に示したものと同じ着色層3に、各単位混色区域の中心に四角錐8の中心を合わせた状態を示す。図6(b)の(イ)に相当する位置である。一応、各単位混色区域の中心を、標準的な位置であるとする。
【0043】
図6(a)に示す着色層3に、図6(b)に、ハート形に線11で囲み、かつ黒丸を付した個所において、このハート形を表示するために凹部を形成すべき位置を、上記の標準的な位置から、四角錐の寸法aに対しa/2だけ、上方にずらし、図6(b)の(ロ)に相当する位置に移動させる。移動後の状態を図8(a)に示す。このハート形を第1のパターンとする。
【0044】
ここで、ハート形とほぼ大きさの等しい英文字「H」(ただし、90°回転させたものとする。)を第2のパターンとし、図8(a)中に線13で囲み、かつ黒丸を付した個所において、凹部を形成すべき位置を、四角錐の寸法aに対しa/2だけ、右方にずらし、図8(b)の状態にする。
このとき、ハート形を表示する目的でずらした凹部を形成すべき位置は、最終的には、図6(b)の(ニ)の位置になり、今回、初めてずらされた凹部の位置は、(ハ)の位置になる。また、先にハート形を表示する目的でずらしたが、今回はずらさなかった凹部の位置は、(ロ)のままである。
【0045】
図9に、以上のプロセスにより決定し、形成した凹部を塗り分けて示す。
図9中に示した(イ)〜(ニ)は、見る方向により、「表2」に示したような色が見えるものであるので、例えば、N’方向から見るとき、(イ)と(ハ)が桃色、(ロ)と(ニ)が黄緑色であり、S’方向から見るとき、(イ)と(ハ)が黄緑色、(ロ)と(ニ)が桃色のようにちょうど反転し、図10(a)(b)に模式的に示すように、N’方向からも、S’方向からも、ハート形の形状が見える。
また、図9中の(イ)〜(ニ)は、W’方向から見るとき、(イ)と(ロ)が水色、(ハ)と(ニ)が橙色であり、E’方向から見るとき、(イ)と(ロ)が橙色、(ハ)と(ニ)が水色のように、やはり反転し、図10(c)(d)に模式的に示すように、W’方向からも、E’方向からも、90°回転したHの字の形状が見える。
【0046】
より好ましい、着色層3の微細着色区域の配置、凹部の形成位置、およびこれらを利用した複数の表示、角度を変えることによるパターンの色の変化について説明したが、上記の例においても、なお、種々の変形態様をとることができる。
【0047】
上記の例では、単位混色区域を構成する微細着色区域を、白も含めて全て異なる色としたが、A、B、C、およびDを順に、赤色、赤色、赤色、および白色としてもよく、この場合、潜像は、赤色もしくは桃色で表現されて見える。なお、白色の微細着色区域は、白色の基材の表面を利用したものであってもよい。
あるいは、A、B、C、およびDを順に、黄色、青色、赤色、および赤色としてもよく、潜像は、緑色、赤色、紫色、もしくは橙色で表現されて見える。
着色層は、通常、一様に形成するが、意匠的な都合で、着色層の半分を異なる混色にする等のバリエーションを行なってもよい。
【0048】
潜像を凹部や凸部で形成するとき、背景を設ける必要は必ずしも無いが、背景なしで、パターンを形成すると、パターンの外形が目立ってしまうこともあり得るので、背景も含めて凹部や凸部を形成し、背景も含めた凹部もしくは凸部の形成部分の外形が特に意味を持たないようにすることが好ましい。
背景の部分においても、パターンの部分においても、凹部もしくは凸部における色は同じであるから、正面から見ただけでは、特定の凹部もしくは凸部が、いずれを形成しているかは分かりにくい。
【0049】
本発明の潜像表示体は、紙、プラスチック、もしくは金属箔等の任意の素材のシートもしくは板状のもの、またはそれらの任意の組み合わせからなる複合体の基材の表面の一部もしくは全部に形成することができる。
基本的には、基材上に微細着色区域からなる混色の着色層を形成し、着色層上から、先端が凸部もしくは凹部となった型を用い、基材ごとX−Yテーブル上で移動させつつ刻印するか、同じ物を多量に作る場合には、必要な面積に必要な数の凸部もしくは凹部を形成した型板を形成しておいて、押し付けることにより形成することができる。
【0050】
着色層は、通常のインキを用い、オフセット等の通常の印刷方式により形成することができる。着色層はその形成の際に精密さを要し、概ね小さい面積であるので、昇華転写等の転写法で形成してもよい。
また、着色層上には、透明な保護層を形成しておいて、摩耗を防止することができる。
【0051】
なお、基材には、用途に応じて、任意な印刷等の装飾を施しておいてよい。また、印刷を着色層上に、潜像を表示する部分のカモフラージュのために行なってもよい。
【0052】
本発明の潜像表示体は、以上に説明したような構造を持ち、正面からは確認できないが、角度を付けて見ることにより、潜像が背景と異なる色を呈するため、見えるようになり、確認のために特別な判定器具、判定機器を要しない特徴がある。
また、本発明の潜像表示体は、着色の構造に加えて、凹部もしくは凸部を特定の形状で、特定の位置に形成してあるものであるため、カラーコピー機やカラースキャナー等の光学的な手段のみでは不正な意図による複製が困難である。
なお、微細着色区域の色の一部もしくは全部を、可視領域以外での反射もしくは吸収を持つもので形成しておくことにより、外観的な確認のみならず、赤外領域もしくは紫外領域に感度を持つセンサーを用いての確認を行なうことも可能である。
【0053】
本発明の潜像表示体は、不正な意図での偽装や変造が行なわれる可能性のある次のような種々の用途に、それらを構成する基材を潜像表示体の基材として、適用するか、もしくはそれらの基材に潜像表示体を貼り付ける等により適用することができる。種々の用途としては、次の様なものがある;
紙幣、商品券、株券、もしくは証券等。
運転免許証、パスポート、カード型の証書、例えば、防火、消毒もしくは防火等の保安、衛生上の資格、もしくは等級を示すもの等。
乗車券、乗船券、航空券等。
宝くじや各種のくじ、競馬・競輪等の勝馬投票券・車券等、各種催事の入場券等。
金融機関の取引明細や各種証明用途で使用されるジャーナル(例;銀行カードでの取引の際に発光される明細書)等。
値札や種別の表示用タグやラベル等。
各種パッケージ、包装紙、紙器等。
【0054】
第1の発明によれば、四つに区分された単位混色区域の各々に微細着色区域を形成して、着色層を形成し、各単位混色区域に定められた四つの凹部もしくは凸部の形成可能な位置を選んで、凹部もしくは凸部を形成して潜像を形成するので、位置の選択により有する潜像の色や見える角度を変えることが可能な潜像表示体を提供することができる。第2の発明によれば、第1の発明の効果に加え、見える色や見える角度をパターンごとに変えた二つの潜像を有する潜像表示体を提供することができる。第3の発明によれば、第1の発明の効果に加え、パターン、および背景の各々を異なる色、異なる見える角度とした、潜像表示体を提供することができる。第4の発明によれば、第2の発明の効果に加え、互いに重複部を有する二つのパターンを、角度を変えたときに各々が重複部で損なわれることなく見える、潜像表示体を提供することができる。第5の発明によれば、第4の発明の効果に加え、背景を有しており、二つのパターンのいずれを見る際にも、角度により、背景とパターンとが異なる色で見えるため、それぞれのパターンの視認性を損なわない、潜像表示体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】着色層が二色の混色である潜像表示体の図である。
【図2】着色層が三色の混色である潜像表示体の図である。
【図3】着色層が四色の混色である潜像表示体の図である。
【図4】四角錐状の凸部もしくは凹部を示す図である。
【図5】円錐状の凸部もしくは凹部を示す図である。
【図6】好ましい着色層と凹部の形成位置を示す図である。
【図7】二つのパターンのうち、第1のパターンの形成を示す図である。
【図8】二つのパターンのうち、第2のパターンの形成を示す図である。
【図9】二つのパターンを形成した際の凹部もしくは凸部の位置を示す図である。
【図10】二つのパターンの見え方を示す図である。
【符号の説明】
1 潜像表示体
2 基材
3 着色層
4 傾斜面
5 表示部(5a;表示単位)
8、9 凹部もしくは凸部
10 単位混色区域

Claims (5)

  1. 基材上に、区域内が縦横等分に区分された長方形の単位混色区域の各々に、二種類以上の色の微細着色区域が無数に並べて配置されたものが格子状に配置されたことにより構成された混色の着色層が積層されており、前記着色層の所定の部分の、隣接する少なくとも前記着色層を構成する微細着色区域の色の種類よりも少ない種類の前記微細着色区域の表面が、前記基材と傾きを有する傾斜面となっていることにより、前記色層とは異なる色を表示する表示単位区域を形成しており、前記表示単位区域の集合が表示部を形成し、前記着色層には、前記単位混色区域の縦の長さaおよび横の長さbに対し、a/2を縦の底辺の長さ、b/2を横の底辺の長さとする四角錐の形状を有する凸部、もしくは前記四角錐の逆型形状を有する凹部の集合からなる表示部が形成されており、前記凹部の中心もしくは前記凸部の中心が、(1)前記単位混色区域の中央の位置、(2)前記中央から縦方向にa/2移動した位置、(3)前記中央から横方向にb/2移動した位置、並びに(4)前記中央から縦方向にa/2、および横方向にb/2移動した位置、の少なくともいずれかであることを特徴とする潜像表示体。
  2. 前記(1)〜(4)から選択された異なる位置に、前記凹部もしくは前記凸部の中心がある、異なる二以上の表示部を有することを特徴とする請求項1記載の潜像表示体。
  3. 前記表示部が背景部とパターン部とからなり、前記背景部と前記パターン部とにおける前記凹部もしくは前記凸部の中心が、前記(1)〜(4)の中から選択された異なる位置にあることを特徴とする請求項1記載の潜像表示体。
  4. 重複部を有する二つの表示部の非重複部の前記凹部もしくは前記凸部の位置が、一方の表示部においては、前記重複部における前記凹部もしくは前記凸部の位置に対して縦方向にa/2移動した位置にあり、他方の表示部においては、前記重複部における前記凹部もしくは前記凸部の位置に対して横方向にb/2移動した位置であることを特徴とする請求項2記載の潜像表示体。
  5. 前記表示部が、背景部を有しており、前記背景部の前記凹部もしくは前記凸部の位置が、前記重複部における前記凹部もしくは前記凸部の位置に対して縦方向にa/2、かつ横方向にb/2移動した位置にあることを特徴とする請求項4記載の潜像表示体。
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