[go: up one dir, main page]

JP4566456B2 - 微量液体制御機構および微量液体制御方法 - Google Patents

微量液体制御機構および微量液体制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4566456B2
JP4566456B2 JP2001163740A JP2001163740A JP4566456B2 JP 4566456 B2 JP4566456 B2 JP 4566456B2 JP 2001163740 A JP2001163740 A JP 2001163740A JP 2001163740 A JP2001163740 A JP 2001163740A JP 4566456 B2 JP4566456 B2 JP 4566456B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
channel
opening
liquid
sectional area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001163740A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002357616A (ja
Inventor
実 関
龍介 青山
▲じょん▼▲うく▼ 洪
輝夫 藤井
勲 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RIKEN Institute of Physical and Chemical Research filed Critical RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority to JP2001163740A priority Critical patent/JP4566456B2/ja
Priority to US10/157,075 priority patent/US20020195463A1/en
Publication of JP2002357616A publication Critical patent/JP2002357616A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4566456B2 publication Critical patent/JP4566456B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L3/00Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
    • B01L3/50Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes
    • B01L3/502Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes with fluid transport, e.g. in multi-compartment structures
    • B01L3/5027Containers for the purpose of retaining a material to be analysed, e.g. test tubes with fluid transport, e.g. in multi-compartment structures by integrated microfluidic structures, i.e. dimensions of channels and chambers are such that surface tension forces are important, e.g. lab-on-a-chip
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2200/00Solutions for specific problems relating to chemical or physical laboratory apparatus
    • B01L2200/06Fluid handling related problems
    • B01L2200/0605Metering of fluids
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2300/00Additional constructional details
    • B01L2300/08Geometry, shape and general structure
    • B01L2300/0809Geometry, shape and general structure rectangular shaped
    • B01L2300/0816Cards, e.g. flat sample carriers usually with flow in two horizontal directions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2300/00Additional constructional details
    • B01L2300/08Geometry, shape and general structure
    • B01L2300/0861Configuration of multiple channels and/or chambers in a single devices
    • B01L2300/0864Configuration of multiple channels and/or chambers in a single devices comprising only one inlet and multiple receiving wells, e.g. for separation, splitting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2400/00Moving or stopping fluids
    • B01L2400/04Moving fluids with specific forces or mechanical means
    • B01L2400/0403Moving fluids with specific forces or mechanical means specific forces
    • B01L2400/0406Moving fluids with specific forces or mechanical means specific forces capillary forces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2400/00Moving or stopping fluids
    • B01L2400/04Moving fluids with specific forces or mechanical means
    • B01L2400/0475Moving fluids with specific forces or mechanical means specific mechanical means and fluid pressure
    • B01L2400/0487Moving fluids with specific forces or mechanical means specific mechanical means and fluid pressure fluid pressure, pneumatics
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2400/00Moving or stopping fluids
    • B01L2400/06Valves, specific forms thereof
    • B01L2400/0688Valves, specific forms thereof surface tension valves, capillary stop, capillary break

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Clinical Laboratory Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微量液体制御機構および微量液体制御方法に関し、さらに詳細には、各種サンプルを用いた分析や化学反応を行う際などに用いて好適な微量液体制御機構および微量液体制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電気泳動やクロマトグラフィーなどにより分析を行うための各種装置が知られており、こうした装置においては、使用するサンプルなどの液体を定量的に扱うことにより、正確な分析結果を得ることができるものである。
【0003】
このため、こうした電気泳動やクロマトグラフィーなどに用いられる各種装置において、サンプルなどの液体を定量的に扱うための手法が各種提案されているが、いずれの手法においても実際に分析に必要な量以上のサンプルが必要になってしまい、サンプルのデットボリュームを減らすことができないという問題点があった。
【0004】
また、液体を定量的に扱うために電圧を印加するような方法においては、電源装置などが必要となり、分析装置全体の省スペース化と低コスト化とを実現することができないという問題点があった。
【0005】
さらに、微量なサンプルなどの液体を用いた化学反応や分析などにおいては、微小なチップにより構成されるマイクロチップが用いられることがある。こうしたマイクロチップを用いる場合においても、使用するサンプルなどの液体を定量的に扱うことにより、正確な結果が得られるものであるが、液体を定量的に扱うための各種複雑な構成が必要となり、その構成を扱うための操作が煩雑になるという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術の有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、単純な構成により、簡単な操作のみで液体を定量的に扱うことができるようにした微量液体制御機構および微量液体制御方法を提供しようとするものである。
【0007】
また、本発明の目的とするところは、定量的な液体の扱いが必要とされる各種装置において、サンプルのデットボリュームを減らすことができるとともに、装置全体の省スペース化と低コスト化とを実現することができるようにした微量液体制御機構および微量液体制御方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、液体の表面張力に着目し、液体が流路に対して起こす毛細管現象を利用してなされたものである。
【0009】
図1(a)(b)には、本発明の原理を説明するための概念説明図が示されている。3本の流路A,流路B,流路Cが、太い2本の流路A,流路Bの間に細い流路Cを橋渡しするような構造を有する場合、即ち、細い流路Cが太い流路Aと太い流路Bとを連結している場合、細い流路C内の液体の端面における毛管引力の方が太い流路A,流路B内の液体の毛管引力よりも大きくなる。このため、太い流路Aあるいは流路B内の液体は細い流路C内に入り込み、正の毛細管現象が生じる。
【0010】
より詳細には、2本の太い流路のうち流路Aに液体100(図1における網掛け領域参照)を導入した場合、流路Aの流路壁aaにおいて開口する細い流路Cの開口部c1を介して、液体100はより強い毛管引力によって開口部c1から細い流路C内に引き込まれる(図1(a)参照)。
【0011】
この際、細い流路Cの反対側の流路端、即ち、太い流路Bの流路壁bbにおいて開口している細い流路Cの開口部c2まで到達した液体100は、細い流路C内のより強い毛管引力によってせき止められ、太い流路B内に入り込むことはない。
【0012】
そして、太い流路A内に残留する液体100を、例えば、太い流路Aの両端部に適当な圧力差を生起させてより低圧側に移動させるなどし、太い流路A内から取り除く(図1(b)参照)。
【0013】
この際、細い流路C内の液体100は、細い流路C内のより強い毛管引力によって細い流路C内に留まり、太い流路A内に戻って入り込むようなことはない。
【0014】
その結果、細い流路C内の液体100の両端面たる端面100aと端面100bとが、細い流路Cの開口部c1ならびに開口部c2に位置するようになり、3本の流路A,流路B,流路Cのうちの細い流路C内のみに液体100が残留し、細い流路Cの容積に応じた体積の液滴の形成が可能となる。
【0015】
本発明は、それぞれ所定の方向に延長される第1の流路ならびに第2の流路と、上記第1の流路ならびに上記第2の流路のそれぞれの流路壁において開口して上記第1の流路と上記第2の流路とを連結する上記第1の流路ならびに上記第2の流路の太さより細い第3の流路とを有し、上記第1の流路に導入された液体が、上記1の流路の流路壁において開口する上記第3の流路の開口部を介して毛細管現象により上記第3の流路内に引き込まれた後、上記第1の流路に残留する上記液体を取り除き、上記第3の流路の容積に応じた体積の液滴を作成するようにしたものである。
【0016】
従って、第1の流路に導入された液体が、毛細管現象により第3の流路内に引き込まれて、第3の流路の容積に応じた体積の液滴が作成されるので、単純な構成により、簡単な操作のみで液体を定量的に扱うことができるとともに、サンプルのデットボリュームの低減と装置全体の省スペース化と低コスト化とを実現することができる。
【0017】
また、それぞれ所定の方向に延長される第1の流路ならびに第2の流路と、上記第1の流路ならびに上記第2の流路のそれぞれの流路壁において開口して上記第1の流路と上記第2の流路とを連結する上記第1の流路ならびに上記第2の流路の太さより細い第3の流路とを有し、上記第1の流路に導入された液体が、上記1の流路の流路壁において開口する上記第3の流路の開口部を介して毛細管現象により上記第3の流路内に引き込まれた後、上記第1の流路に残留する上記液体を取り除き、上記第3の流路の容積に応じた体積の液滴を作成する系を少なくとも2つ有し、上記2つの系は互いに、上記第1の流路または上記第2の流路を共有するようにしたものである。
【0018】
従って、2つの系が互いに第1の流路または第2の流路を共有するので、例えば、第2の流路を共有する2つの系のそれぞれにおいて異なる種類の液滴を定量的に作成すると、当該2つの系で共有する第2の流路において、作成した複数の種類の液滴の合一/分析反応を行うことができる。
【0019】
また、上記第1の流路における上記第3の流路の開口部近傍の断面積をS1とし、上記第2の流路における上記第3の流路の開口部近傍の断面積をS2とし、上記第1の流路の流路壁において開口する上記第3の流路の開口部の断面積をS3とし、上記第2の流路の流路壁において開口する上記第3の流路の開口部の断面積をS4としたときに、「S1≧S3>S2≧S4」の条件を満たすようにしてもよい。
【0020】
このようにすると、定量的に作成された第3の流路内の液滴を、第2の流路の流路壁において開口する第3の流路の開口部から第2の流路に容易に流出させることができる。
【0021】
また、上記第3の流路が複数形成されているようにしてもよい
【0022】
従って、複数の第3の流路の容積に応じた体積の液滴を、定量的かつ並列的に作成することができる。
【0023】
作成された上記第3の流路の容積に応じた体積の液滴を、上記第2の流路の流路壁において開口する上記第3の流路の開口部を介して上記第3の流路から上記第2の流路に流出させる流出手段を有するようにしてもよい
【0024】
定量的に作成された第3の流路内の液滴を、第2の流路の流路壁において開口する第3の流路の開口部から第2の流路に一層確実に流出させることができる。
【0025】
また、上記第1の流路と上記第2の流路と上記第3の流路とはそれぞれ、マイクロチップに形成されたチャネルであるようにしてもよい
【0026】
単純な構成により、簡単な操作のみで、微小体積の液滴を定量的に作成することができるとともに、より一層のサンプルのデットボリュームの低減と装置全体の省スペース化と低コスト化とを実現することができる。
【0027】
また、上記第1の流路と上記第2の流路と上記第3の流路との流路壁に親水化処理を施こすようにしてもよい。
【0028】
上記第3の流路の容積は、nl(ナノリットル)オーダーの大きさに形成されていてもよい
【0029】
単純な構成により、簡単な操作のみで、nlオーダーの微小体積の液滴を定量的に作成することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明による微量液体制御機構および微量液体制御方法の実施の形態を詳細に説明するものとする。
【0031】
図2(a)(b)には、本発明による微量液体制御機構の第1の実施の形態を備えたマイクロチップが示されており、図2(a)は図2(b)におけるA矢視図であり、図2(b)は図2(a)におけるB−B線による断面図である。
【0032】
このマイクロチップ10は、高分子(ポリマー)材料、例えば、PDMS(ポリジメチルシロキサン)により形成された平板状の基板12と、この基板12の上面12aに配設されるPMMA(ポリメチルメタクリレート)により形成された平板状の表面板14とを有して構成されている。
【0033】
そして、基板12の上面12aには、マイクロチャネルとして、所謂、I字型状の直線型流路を構成するマイクロチャネル16が形成されている。
【0034】
このマイクロチャネル16は、基板12の上面12aにおいて互いに平行して左右方向に延長される第1チャネル21ならびに第2チャネル22と、第1チャネル21と第2チャネル22とを連結する第3チャネル23とにより構成されている。
【0035】
そして、上記のようにして基板12の上面12aに形成されたマイクロチャネル16を構成する第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23は、表面板14によって封止(シール)されているものである。
【0036】
また、表面板14には、表面板14の上面14aから下面14bへ貫通するようにして形成された開口部として、サンプルなどの各種の液体を導入あるいは排出するための4つのポートたる第1ポート18a、第2ポート18b、第3ポート18cおよび第4ポート18dが穿設されている。
【0037】
ここで、第1ポート18a、第2ポート18b、第3ポート18cおよび第4ポート18dと、第1チャネル21および第2チャネル22とは、第1ポート18aの一部に第1チャネル21の左端部21Lが位置し、第2ポート18bの一部に第2チャネル22の左端部22Lが位置し、第3ポート18cの一部に第1チャネル21の右端部21Rが位置し、第4ポート18dの一部に第2チャネル22の右端部22Rが位置するように寸法設定されて配置されており、第1ポート18aと第1チャネル21の左端部21Lとが連通し、第2ポート18bと第2チャネル22の左端部22Lとが連通し、第3ポート18cと第1チャネル21の右端部21Rとが連通し、第4ポート18dと第2チャネル22の右端部22Rとが連通するようになされている。
【0038】
ここで、図3には、図2(a)の一部を拡大し、マイクロチャネル16を構成する第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23を中心に示した説明図が示されている。
【0039】
基板12の上面12aにおいて左右方向に延長される第1チャネル21ならびに第2チャネル22の略中央部位に、前後方向に延長される第3チャネル23が位置している。
【0040】
そして、第1チャネル21の前方側の流路壁21Fにおいて、第3チャネル23が開口部23Bで開口し、第2チャネル22の後方側の流路壁22Bにおいて、第3チャネル23が開口部23Fで開口して、第3チャネル23を介し第1チャネル21と第2チャネル22とが連通して連結されている。
【0041】
ここで、第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23は、いずれも同一平面上に形成されて同一の深さD1(図2(b)参照)を有し、横断面は矩形形状を有するものである。
【0042】
また、第1チャネル21における第3チャネル23の開口部23B近傍の幅Wと、第2チャネル22における第3チャネル23の開口部23F近傍の幅Wと、第3チャネル23の開口部23Bの幅Wと、第3チャネル23の開口部23Fの幅Wとは、下記数式1を満たすように寸法設定されている。
【0043】
≧W>W≧W ・・・数式1
従って、第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23は、上記したようにいずれも横断面が矩形形状で同一の深さD1を有して上記数式1を満たしているので、第1チャネル21における第3チャネル23の開口部23B近傍の断面積Sと、第2チャネル22における第3チャネル23の開口部23F近傍の断面積Sと、第3チャネル23の開口部23Bの断面積Sと、第3チャネル23の開口部23Fの断面積Sとは、下記数式2を満たすことになる。
【0044】
≧S>S≧S ・・・数式2
なお、これらマイクロチャネル16を構成する第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23の内壁や、第1ポート18a、第2ポート18b、第3ポート18cならびに第4ポート18dの壁面は、親水化処理が施されて、いずれも親水性を有するものである。
【0045】
なお、第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23の深さは、それぞれ同一の深さD1に限定されるものではなく、それぞれを異なる深さに設定するようにしてもよく、必要に応じて任意の深さに設定することができるものである。例えば、1μm〜8000μmの間の任意の値に設定することが可能である。
【0046】
また、第1チャネル21の幅Wや、第2チャネル22の幅Wや、第3チャネル23の開口部23Bの幅Wや、開口部23Fの幅Wも、特に限定されるものではなく、必要に応じて任意の大きさの幅に設定することができるものであり、例えば、1μm〜8000μmの間の任意の値に設定することが可能である。
【0047】
さらに、第1チャネル21ならびに第2チャネル22の左右方向における全長や、第3チャネル23の前後方向における全長なども、特に限定されるものではなく、必要に応じて任意の大きさの幅に設定することができるものであり、例えば、1μm〜8000μmの間の任意の値に設定することが可能である。
【0048】
要は、マイクロチャネル16を構成する第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23の寸法設定は、特に限定されるものではなく、上記した数式2を満たすとともに、第3チャネル23の容積が所望の大きさ(即ち、作成したい液滴の体積)になるようにして、任意に設定すればよい。
【0049】
具体的には、例えば、深さD1を50μmに設定し、第3チャネル23の開口部23Bの幅Wを100μmに設定し、第3チャネル23が開口部23Fの幅Wを50μmに設定し、開口部23Bと開口部23Fとの間隔H(図3参照)を1000μmに設定すると、第3チャネル23の容積は5nl(ナノリットル)とすることができる。
【0050】
次に、上記したマイクロチップ10は、例えば、図4(a)乃至図4(g)を参照しながら説明する製造プロセスにより製造することができるものであるが、その製造プロセスに先だって、まずマイクロチップ10におけるマイクロチャネル16、即ち、第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23のレイアウトのパターンを、フォトリソグラフィーのマスクとして利用するために、高解像度、例えば、4064dpiで透明フィルムに印刷しておくものである。
【0051】
ここで、図4(a)乃至図4(g)には、マイクロチップ10の製造プロセスの概略が示されており、このマイクロチップ10の製造においては、マスターの製作(図4(a)乃至図4(d)参照)とPDMSチップの製作(図4(e)乃至図4(g)参照)との2つ段階がある。
【0052】
以下、上記したPDMSにより形成された基板12を備えたマイクロチップ10を形成するためのプロセスについて、詳細に説明することとする。
【0053】
はじめに、シリコン(Si)ウエハをオーブンで乾燥させ(図4(a)参照)、ネガティブフォトレジストSU−8を500rpmで10秒間、1500rpmで10秒間スピン塗布し、その後に、90℃のオーブンで30分間保温する(図4(b)参照)。
【0054】
次に、マスクアライナー(なお、マスクアライナーとしては、例えば、「PEM−800;Union Optical Co., Tokyo, Japan」を用いることができる。)を用いて、マスク上に印刷したマイクロチップ10におけるレイアウトのパターンを、SU−8を塗布したシリコンウエハにフォトリソグラフィーの手法で転写し、1−メトキシ−2−プロピル酢酸中に20分間入れ現像する(図4(c)ならびに図4(d)参照)。
【0055】
こうして作製されたマスターは、基板12のマイクロチャネル16の鋳型となる凸形構造を有するものであり、このマスターを、イソプロピルアルコール、引き続いて、蒸留水で洗浄する。
【0056】
次に、PDMSのプレポリマーを注ぎ入れる前に、RIE(ReactiveIon Etching:反応性イオンエッチング)システムを用いて、このマスターをフルオロカーボンで処理する。なお、フルオロカーボン処理は、型取り後のPDMSレプリカの取り外しに役に立つ。
【0057】
それから、PDMSのプレポリマーとキュアリング試薬(キュアリング試薬としては、例えば、「Sylgard 184:Dow Corning Co., MI」を用いることができる。)とを「10:1」の割合で混合し、充分に攪拌した後に15分間だけ真空脱気してプレポリマー混合液を作成する。こうして作成されたプレポリマー混合液をマスター上に注ぎ、65℃で1時間、それから95℃で15分間キュアリングを行なう(図4(e)参照)。
【0058】
上記したキュアリングの後に、PDMSレプリカをマスターから引き剥がすことにより、PDMSの基板12が得られることになる(図4(f)参照)。さらに、基板12の上面12a側は、RIEシステムを用いて酸素プラズマで酸化して親水化処理を施す。
【0059】
一方、PMMAにより形成された平板状の表面板14には、第1ポート18a、第2ポート18b、第3ポート18cおよび第4ポート18dを穿設する。なお、この表面板14の下面14b側ならびに第1ポート18a、第2ポート18b、第3ポート18c、第4ポート18dも、RIEシステムを用いて酸素プラズマで酸化して親水化処理を施す。
【0060】
そして、このPDMSの基板12を、基板12の上面12aと表面板14の下面14bとが接するようにして表面板14に被せて取り付けて、マイクロチャネル16を構成する第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23を封止(シール)するものである(図4(g)参照)。
【0061】
ここで、基板12の上面12aならびに表面板14の下面14bならびに第1ポート18a、第2ポート18b、第3ポート18c、第4ポート18dに施す親水化処理は、上記したように酸素プラズマで酸化する手法に限られるものではなく、適宜に他の手法を用いることができる。
【0062】
また、こうした親水化処理を、基板12の上面12aの全面ならびに表面板14の下面14bならびに第1ポート18a、第2ポート18b、第3ポート18c、第4ポート18dの全面に施こすことにより、当該基板12の上面12aと表面板14の下面12bとによって形成される第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23の内壁や、第1ポート18a、第2ポート18b、第3ポート18c、第4ポート18dの壁面をいずれも親水性とすることができるので、特定範囲のみに親水処理を施すのとは異なり安易なプロセスで製造することができる。
【0063】
なお、この第1の実施の形態において「マイクロチャネル16を構成する第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23を封止(シール)する」とは、マイクロチャネル16を構成する第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23を完全に密閉することを意味するものではなく、第1ポート18aと第1チャネル21の左端部21Lとが連通し、第2ポート18bと第2チャネル22の左端部22Lとが連通し、第3ポート18cと第1チャネル21の右端部21Rとが連通し、第4ポート18dと第2チャネル22の右端部22Rとが連通するようになされている。
【0064】
以上の構成において、図5を参照しながら、上記したマイクロチップ10を用いた液滴の作成について説明する。
【0065】
図5(a)乃至図5(c)には、本発明による微量液体制御機構を備えたマイクロチップ10における液滴の作成を説明するための概略説明図が示されている。
【0066】
まず、液体100(図5(a)における網掛け領域参照)を第1ポート18aから導入すると、導入された液体100は、第1ポート18aと連通している第1チャネル21の左端部21Lから毛細管現象により第1チャネル21内に引き込まれる(図5(a)矢印a参照)。
【0067】
こうして第1チャネル21に導入された液体100は、
断面積S≧断面積S
なので、より強い毛管引力によって、第3チャネル23の開口部23Bを介して、開口部23Bから第3チャネル23内に引き込まれる。
【0068】
さらに、第3チャネル23内に引き込まれた液体100は、
断面積S>断面積S
なので、第3チャネル23内を開口部23Bから開口部23Fに向かう方向(図5(a)矢印b参照)で引き込まれる。
【0069】
しかしながら、第3チャネル23の開口部23Fまで到達した液体100は、
断面積S≧断面積S
なので、第3チャネル23内のより強い毛管引力によってせき止められ、第2チャネル22内に入り込むことはない(図5(a)における破線エリアA参照)。
【0070】
そして、第1チャネル21内に残留する液体100を、例えば、第1チャネル21の左端部21Lと右端部21Rとの間に適当な圧力差を生起させてより低圧側に移動させるなどし、第1チャネル21内から取り除く(図5(b)矢印c参照)。
【0071】
この際、第3チャネル23内の液体100は、
断面積S>断面積S
なので、第3チャネル23内のより強い毛管引力によって第3チャネル23内に留まり、第1チャネル21内に戻って入り込むようなことはない(図5(b)における破線エリアB参照)。
【0072】
その結果、第3チャネル23内の液体100の両端面たる端面100aと端面100bとが、第3チャネル23の開口部23Bならびに開口部23Fに位置するようになり、第3チャネル23内にのみ液体100が残留し、第3チャネル23の容積に応じた体積の液滴が形成される(図5(c)参照)。
【0073】
具体的には、上記したようにしてマイクロチップ10の第3チャネル23の容積を5nlに設定した場合に、サンプルたる液体100として10mM(ミリモル)アニリンブルー水溶液を用い、10mM(ミリモル)アニリンブルー水溶液を第1ポート18aから1μl(マイクロリットル)滴下すると、5nlの体積の液滴が作成された。
【0074】
上記したようにして本発明による微量液体制御機構の第1の実施の形態においては、細い流路たる第3チャネル23が太い流路たる第1チャネル21と第2チャネル22とを連結する構成としたため、毛細管現象により第3チャネルの容積に応じた体積の液滴が作成されるので、単純な構成により、簡単な操作のみで液体を定量的に扱うことができる。
【0075】
また、本発明による微量液体制御機構の第1の実施の形態によれば、第3チャネルの容積を、作成する液滴の所望の体積、例えば、nl(ナノリットル)オーダーの容積とすれば、単純な構成により、簡単な操作のみで、nlオーダーの微小体積の液滴を定量的に作成することができる。
【0076】
また、本発明による微量液体制御機構の第1の実施の形態によれば、サンプルなどの液体を定量的に扱うために、流路たる第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23内を、予めバッファーで満たしておくような必要がないので、サンプルたる液体のみを流路内に導入すればよく、より一層簡単な操作のみで液体を定量的に扱うことができる。
【0077】
また、本発明による微量液体制御機構の第1の実施の形態を、例えば、上記したようにしてマイクロチップ10に備えるようにすると、単純な構成により、簡単な操作のみで、nlオーダーの微小体積の液滴を定量的に作成することができるとともに、より一層のサンプルのデットボリュームの低減と装置全体の省スペース化と低コスト化とを実現することができる。
【0078】
例えば、こうしたマイクロチップ10において、定量的な液体の扱いが必要とされる電気泳動やクロマトグラフィーなどの各種分析を行うようにすると、液体を定量的に扱うために電圧を印加する電源装置などを配設する必要はなくなり、単純な構成なので、装置において必要とされるサンプルの総量が低減され、サンプルのデットボリュームを減らすことができるとともに、装置全体の省スペース化と低コスト化とを実現することができる。
【0079】
さらにまた、本発明による微量液体制御機構の第1の実施の形態は、上記したマイクロチップ10のように、平面的な構造とすることができるとともに、図4(a)乃至図4(g)に示した製造プロセスにより、安易かつ安価に製造することができる。このため、本発明による微量液体制御機構は、1回のみ使用しただけで廃棄するという使い捨て使用に適しているとともに、使い捨ての部品としてマイクロデバイスに組み込むことも可能となる。
【0080】
なお、上記した本発明による微量液体制御機構の第1の実施の形態を備えたマイクロチップ10において作成された液滴(図5(c)参照)は、第2チャネル22の後方側の流路壁22Bにおいて開口する第3チャネル23の開口部23Fを介して、第3チャネル23から第2チャネル22に流出させることができる(図6(a)(b)参照)。
【0081】
より詳細には、例えば、第1ポート18a、第2ポート18b、第3ポート18cおよび第4ポート18dのうちの所定のポートにシリンジを配設して、液滴の両端面、即ち、第3チャネル23内の液体100の端面100aと端面100bとに、適当な圧力差を極短時間かけるようにする。
【0082】
すると、この圧力差により、第3チャネル23内の液体100が開口部23Fから漏れ出す(図6(a)におけるエリアC参照)。そして、第2チャネル22内に漏れ出した液体100は、
断面積S>断面積S
なので、毛細管現象により、第2チャネル22内に開口部23Fから左に向かう方向(図6(b)矢印e参照)と右に向かう方向(図6(b)矢印f参照)とに引き込まれて、液滴は第2チャネル22に流出する。
【0083】
なお、第3チャネル23内の液体100を第2チャネル22に流出させる場合には、上記したようなシリンジを用いた圧力の付加に限られることなしに、例えば、第1チャネル21内に各種液体をさらに導入するなどしてもよい。
【0084】
また、上記した本発明による微量液体制御機構の第1の実施の形態を備えたマイクロチップ10においては、第3チャネル23は1つのみ形成されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、複数の第3チャネル23によって第1チャネル21と第2チャネル22とを連結するようにしてもよい(図7(a)(b)参照)。
【0085】
例えば、複数の第3チャネル23−1,23−2,23−3,・・・23−n(ただし、「n」は正の整数であり、第3チャネル23の総数を示す。)が、第1チャネル21と第2チャネル22とを連結していると、第1チャネル21に導入された液体100が、第3チャネル23−1〜23−nのそれぞれの開口部23B−1〜23B−nを介して、複数の第3チャネル23−1〜23−n内へそれぞれ引き込まれる(図7(a)参照)。
【0086】
そして、第1チャネル21内に残留する液体100を第1チャネル21内から取り除くと、複数の第3チャネル23−1〜23−n内のそれぞれのみに液体100が残留し、第3チャネル23−1〜23−nの容積に応じた体積の液滴が形成される(図7(b)参照)。
【0087】
このように、複数の第3チャネル23−1〜23−nを形成すると、第1チャネル21に導入した液体100から、複数の液滴を定量的かつ並列的に作成することができるようになる。
【0088】
なお、複数の第3チャネル23−1〜23−nの容積はそれぞれ、同一であってもよいし、あるいは、異なるようにしてもよい。
【0089】
次に、図8を参照しながら、本発明による微量液体制御機構の第2の実施の形態を備えたマイクロチップついて説明する。
【0090】
この第2の実施の形態と上記した第1の実施の形態とは、上記した第1の実施の形態におけるマイクロチャネル16が、第1チャネル21と第2チャネル22とを連結する第3チャネル23とからなる系をただ1つだけ有しているのに対して(図2参照)、第2の実施の形態におけるマイクロチャネル16は第1チャネル21と第2チャネル22とを連結する第3チャネル23とからなる系を2つ有している点において、両者は互いに異なっている。
【0091】
即ち、本発明による微量液体制御機構の第2の実施の形態を備えたマイクロチップのマイクロチャネル16は、系Iと系IIとの2つの系を有している。
【0092】
系Iは、第1チャネル21−Iと、第2チャネル22と、第3チャネル23−Iとから構成されており、系IIは、第1チャネル21−IIと、第2チャネル22と、第3チャネル23−IIとから構成されている。つまり、系Iと系IIとは、互いに第2チャネル22を共有している。
【0093】
なお、上記した系Iを構成する第1チャネル21−I、第2チャネル22ならびに第3チャネル23−Iや、系IIを構成する第1チャネル21−II、第2チャネル22ならびに第3チャネル23−IIはそれぞれ、上記した数式1ならびに数式2を満たすように寸法設定されている。
【0094】
また、第1チャネル21−I、第1チャネル21−IIならびに第2チャネルの両端部はそれぞれ、表面板14に穿設された6つのポート18a,18b,18c,18d,18e,18fの一部に位置し、それぞれのポートと連通するようになされている。
【0095】
そして、この第2の実施の形態においては、第3チャネル23−Iならびに第3チャネル23−IIの容積はいずれも19nlに設定されているものとする。
【0096】
次に、第2の実施の形態におけるマイクロチップを用いて化学反応を行った実験結果の一例として、グルコース水溶液とグルコース分析用試薬との合一/分析反応について説明する。
【0097】
図9には、実験システムの構成を示す説明図が示されており、マイクロチップはステージ102上に設置される。なお、マイクロチップは、PDMSにより形成された基板12とPMMAにより形成された表面板14とから構成される透明なマイクロチップであり、ステージ102も透明である。
【0098】
そして、マイクロチップの表面板14に対向するようにして配設されたハロゲンランプ104からの投下光が、マイクロチップとステージ102とを通過し、ステージ102の下面102a側に配設されたレンズ106とミラー108とを介してCCDカメラ110に受光されるようになされている。
【0099】
さらに、CCDカメラ110の受光結果は、パーソナル・コンピューター112に入力され、パーソナル・コンピューター112のモニター112aにリアルタイムで表示されるとともに録画可能となされている。
【0100】
また、各種試薬等のサンプルは、マイクロチップの第1チャネル21−Iの左端部と連通するポート18aに接続されたシリンジ114−1と、第1チャネル21−IIの左端部と連通するポート18eに接続されたシリンジ114−2とにより供給される。
【0101】
また、マイクロチップの第2チャネル22の左端部と連通するポート18bにもシリンジ114−3が接続されている。
【0102】
そして、温度制御装置116により、マイクロチップの温度が制御されるようになされている。
【0103】
図10(a)乃至図10(g)には、第2の実施の形態のマイクロチップにおけるグルコース水溶液とグルコース分析用試薬との合一/分析反応の過程を経時的に示した説明図が示されている。
【0104】
まず、系Iにおいて10mMグルコース水溶液200の液滴の作成を行う(図10(a)(b)参照)。
【0105】
具体的には、10mMグルコース水溶液200(図10(a)における斜線領域参照)をポート18aから1μl滴下すると、滴下された10mMグルコース水溶液200は、ポート18aと連通している第1チャネル21−Iの左端部から毛細管現象により第1チャネル21−I内に引き込まれる。
【0106】
こうして第1チャネル21−Iに導入された10mMグルコース水溶液200は、より強い毛管引力によって、第3チャネル23−Iの開口部23B−Iを介して、開口部23B−Iから第3チャネル23−I内に引き込まれる(図10(a)参照)。
【0107】
そして、第1チャネル21−I内に残留する10mMグルコース水溶液200を、第1チャネル21−I内から取り除く。その結果、第3チャネル23−I内にのみ10mMグルコース水溶液200が残留し、第3チャネル23−Iの容積に応じた19nlの10mMグルコース水溶液200の液滴が定量的に形成される(図10(b)参照)。
【0108】
次に、系IIにおいてグルコース分析用試薬300の液滴の作成を行う(図10(c)(d)参照)。
【0109】
具体的には、グルコース分析用試薬300(図10(c)における網掛け領域参照)をポート18eから滴下すると、滴下されたグルコース分析用試薬300は、ポート18eと連通している第1チャネル21−IIの左端部から毛細管現象により第1チャネル21−II内に引き込まれる。
【0110】
こうして第1チャネル21−IIに導入されたグルコース分析用試薬300は、より強い毛管引力によって、第3チャネル23−IIの開口部23B−IIを介して、開口部23B−IIから第3チャネル23−II内に引き込まれる(図10(c)参照)。
【0111】
そして、第1チャネル21−II内に残留するグルコース分析用試薬300を、第1チャネル21−II内から取り除く。その結果、第3チャネル23−II内にのみグルコース分析用試薬300が残留し、第3チャネル23−IIの容積に応じた19nlのグルコース分析用試薬300の液滴が定量的に形成される(図10(d)参照)。
【0112】
こうして、系Iにおける10mMグルコース水溶液200の液滴の作成と、系IIにおけるグルコース分析用試薬300の液滴の作成とを終了すると、例えば、第3チャネル23−I内の10mMグルコース水溶液200の端面200aと端面200bとに、適当な圧力差を極短時間かける。
【0113】
これにより、第3チャネル23−I内の10mMグルコース水溶液200が開口部23F−Iから漏れ出だして、第2チャネル22に流入する(図10(e)参照)。
【0114】
さらに、第2チャネル22内に流入した10mMグルコース水溶液200が、第3チャネル23−IIの開口部23B−IIにまで至ると、毛細管現象により、第3チャネル23−II内のグルコース分析用試薬300が開口部23B−IIから漏れ出だして、第2チャネル22に流入する(図10(f)参照)。
【0115】
この際、10mMグルコース水溶液200の19nlの液滴と、グルコース分析用試薬300の19nlの液滴との合一が生じて、10mMグルコース水溶液200とグルコース分析用試薬300とが混合する。
【0116】
その結果、10mMグルコース水溶液200とグルコース分析用試薬300との反応が生じ、10mMグルコース水溶液200のグルコース量を示す赤いキノン色素が形成されて、第2チャネル22の10mMグルコース水溶液200とグルコース分析用試薬300との混合液が赤色に変化する(図10(g)における塗りつぶし領域参照)。
【0117】
上記したようにして本発明による微量液体制御機構の第2の実施の形態を備えたマイクロチップにおいては、第1チャネル21−Iと第2チャネル22とを連結する第3チャネル23−Iとからなる系Iと、第1チャネル21−IIと第2チャネル22とを連結する第3チャネル23−IIとからなる系IIとの2つの系を有し、系Iと系IIとでは互いに第2チャネル22を共有するようにしたため、10mMグルコース水溶液200の液滴ならびにグルコース分析用試薬300の液滴の複数の異なる種類の液滴を定量的に作成し、作成された複数の液滴の合一/分析反応を行うことができる。
【0118】
なお、第2の実施の形態においても、上記した第1の実施の形態と同様に、単純な構成により、簡単な操作のみで液体を定量的に扱うことができ、nl(ナノリットル)オーダーの微小体積の液滴を定量的に作成することができ、サンプルのデットボリュームを減らすことができるとともに、装置全体の省スペース化と低コスト化とを実現することができる。
【0119】
このため、本発明による微量液体制御機構の第2の実施の形態を、例えば、上記したようにしてマイクロチップに備えるようにすると、微量なサンプルを用いた分析や化学反応などを行うことができる。この際、マイクロチップ全体が透明なので、マイクロチップ内に導入された液体の各種反応などの観察を容易に行うことができる。
【0120】
また、このマイクロチップは、使い捨て使用に適しているので、クロスコンタミネーションの確率が低く、かつ、コスト的に安いディスポーサブルなシステムを構築することができ、研究分野や医療分野などにおいて、例えば、検査に際しての即時的な化学反応を可能にして臨床医療の現場での高効率化を実現することができる。
【0121】
具体的には、サンプルとして血液を用いる場合においても、そのサンプルたる血液から複数の液滴を作成して、複数の化学反応を1つのマイクロチップにおいて行うことができるので効率が良く、さらに、マイクロチップは使い捨てできるので衛生的である。
【0122】
なお、マイクロチャネル16を構成する2つの系(系Iならびに系II)は互いに、第2チャネルを共有することに限られることなしに、各種の化学反応や分析の種類に応じて、第1チャネルを共有するようにしてもよい(図11(a)参照)。
【0123】
また、上記した本発明による微量液体制御機構の第2の実施の形態を備えたマイクロチップにおいても、本発明による微量液体制御機構の第1の実施の形態を備えたマイクロチップ10と同様にして、第3チャネルが複数形成されるようにしてもよい(図11(b)参照)。
【0124】
さらに、上記した本発明による微量液体制御機構の第2の実施の形態を備えたマイクロチップにおいては、マイクロチャネル16が系Iと系IIとの2つの系のみから構成されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、マイクロチャネル16が系Iと系IIとの2つの系が複数集まって構成されるようにしてもよい(図11(c)ならびに図12(a)(b)参照)。
【0125】
例えば、図12(a)(b)には、マイクロチップのマイクロチャネル16が系Iと系IIとの2つの系が6つ集まって構成される場合を示す説明図がされており、(a)と(b)とではそれぞれ配置パターンが異なっている。
【0126】
従って、例えば、第1チャネル21−Iからサンプルを導入すると、導入されたサンプルが6つの第3チャネル内にそれぞれ引き込まれて、6つのサンプルの液滴が作成される。
【0127】
そして、第1チャネル21−II,21−III,21−IV,21−V,21−VI,21−VIIからそれぞれ異なる種類の試薬を導入すると、導入された試薬と作成された6つのサンプルの液滴とがそれぞれ反応する。
【0128】
このようにすると、1つのマイクロチップにおいて、1種類のサンプルに対して、複数の試薬を並列的に反応させて分析結果を得ることができるようになる。
【0129】
従って、図13に示すように、マイクロチャネル16が系Iと系IIとの2つの系が多数集まって構成されるようにすると、1種類のサンプルに対して、さらに多くの種類の試薬を並列的に反応させて分析結果を得ることができるようになる。
【0130】
この際、マイクロチャネル16の系Iと系IIとの2つの系が複数集まる配置パターンを、例えば、図13に示すように円形形状にすると、系Iと系IIとの2つの系が複数集まる場合においても、マイクロチャネル16全体の省スペース化を実現することができる。
【0131】
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(5)に説明するように適宜に変形してもよい。
【0132】
(1)上記した実施の形態においては、マイクロチップ10を形成する各種材料を例示したが、これに限られるものではないことは勿論であり、各種用途などに応じた材料を用いてマイクロチップ10を形成するようにしてもよく、表面板14をPDMSに代わってプラスチックやガラスなどによって形成するようにしてもよい。
【0133】
従って、各種用途などに応じては所定の材料を用い、マイクロチップ10を形成するようにしてもよく、その際には、ポートを穿設する位置などの各種変更を行うようにすればよい。
【0134】
(2)上記した第1の実施の形態ならびに第2の実施の形態においては、マイクロチャネルを構成する第1チャネル21、第2チャネル22ならびに第3チャネル23は、図3に示すような形状としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、上記した数式2を満たしていればよいので、例えば、図14に示すように第3チャネルの形状を変更してもよい。
【0135】
(3)上記した実施の形態においては、第3チャネル23内の液体を第2チャネル22に流出させる場合には、シリンジを用いた圧力の付加や、あるいは、第1チャネル21内に各種液体をさらに導入するなどしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
【0136】
例えば、図15に示すように、第2チャネル22の形状を先細に変更するようにしたり、あるいは、第2チャネル22の端部にろ紙を配設するようにして、第3チャネル23内の液体が自動的に第2チャネル22に流出するような構成としてもよい。
【0137】
(4)上記した第1の実施の形態ならびに第2の実施の形態においては、本発明による微量液体制御機構がマイクロチップに備えられるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、定量的な液体の扱いが必要とされる各種装置、例えば、分析装置などに本発明による微量液体制御機構が備えられるようにしてもよい。
【0138】
(5)上記した実施の形態ならびに上記(1)乃至(4)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
【0139】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、単純な構成により、簡単な操作のみで液体を定量的に扱うことができるという優れた効果を奏する。
【0140】
また、本発明は、以上説明したように構成されているので、定量的な液体の扱いが必要とされる各種装置において、サンプルのデットボリュームを減らすことができるとともに、装置全体の省スペース化と低コスト化とを実現することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は、本発明の原理を説明するための概念説明図である。
【図2】本発明による微量液体制御機構の第1の実施の形態を備えたマイクロチップを示し、図2(a)は図2(b)におけるA矢視図であり、図2(b)は図2(a)におけるB−B線による断面図である。
【図3】図2(a)の一部を拡大し、マイクロチャネルを構成する第1チャネル、第2チャネルならびに第3チャネルを中心に示した説明図である。
【図4】(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)は、本発明による微量液体制御機構を備えたマイクロチップの製造プロセスを示す概略説明図である。
【図5】(a)(b)(c)は、本発明による微量液体制御機構を備えたマイクロチップにおける液滴の作成を説明するための概略説明図である。
【図6】(a)(b)は、本発明による微量液体制御機構を備えたマイクロチップにおいて作成された液滴の第2チャネルへの流出を説明するための概略説明図である。
【図7】本発明による微量液体制御機構の第1の実施の形態を備えたマイクロチップにおいて、第3チャネルが複数形成された場合を示す説明図である。
【図8】(a)(b)は、本発明による微量液体制御機構の第2の実施の形態を備えたマイクロチップを示し、(b)は(a)の要部拡大図である。
【図9】本発明による微量液体制御機構の第2の実施の形態を備えたマイクロチップを用いた実験システムの構成を示す説明図である。
【図10】(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)は、本発明による微量液体制御機構の第2の実施の形態を備えたマイクロチップを用いた化学反応の一例を説明するための概略説明図である。
【図11】(a)(b)(c)は、本発明による微量液体制御機構の第2の実施の形態を備えたマイクロチップの他の例を示す説明図である。
【図12】(a)(b)は、本発明による微量液体制御機構の第2の実施の形態を備えたマイクロチップの他の例を示す説明図である。
【図13】本発明による微量液体制御機構の第2の実施の形態を備えたマイクロチップの他の例を示す説明図である。
【図14】本発明による微量液体制御機構を備えたマイクロチップの他の例を示す説明図である。
【図15】本発明による微量液体制御機構を備えたマイクロチップの他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 マイクロチップ
12 基板
12a 上面
14 表面板
14a 上面
14b 下面
16 マイクロチャネル
18a 第1ポート
18b 第2ポート
18c 第3ポート
18d 第4ポート
18e,18f ポート
21 第1チャネル
21L 左端部
21R 右端部
21F 流路壁
22 第2チャネル
22L 左端部
22R 右端部
22B 流路壁
23,23−1〜23−n 第3チャネル
23B,23F 開口部
102 ステージ
102a 下面
104 ハロゲンランプ
106 レンズ
108 ミラー
110 CCDカメラ
112 パーソナル・コンピューター
112a モニター
114−1,114−2,114−3 シリンジ
116 温度制御装置
100 液体
200 10mMグルコース水溶液
300 グルコース分析用試薬

Claims (8)

  1. それぞれ所定の方向に延長される第1の流路ならびに第2の流路と、前記第1の流路ならびに前記第2に流路のそれぞれの流路壁において開口して前記第1の流路と前記第2の流路とを連結する予め定められた容積の第3の流路とを有し、前記第1の流路における前記第3の流路の開口部近傍の断面積をS とし、前記第2の流路における前記第3の流路の開口部近傍の断面積をS とし、前記第1の流路の流路壁において開口する前記第3の流路の開口部の断面積をS とし、前記第2の流路の流路壁において開口する前記第3の流路の開口部の断面積をS としたときに、「S ≧S >S ≧S 」の条件を満たすマイクロチップと、
    前記第1の流路の両端に圧力差を生起させる手段と
    を有し、
    前記第1の流路に導入された液体が、前記1の流路の流路壁において開口する前記第3の流路の開口部を介して毛細管現象により前記第3の流路内に引き込まれた後、前記手段により、前記第1の流路に残留する液体を取り除き、かつ、前記第3の流路内に引き込まれた液体を前記第3の流路内に保持させる圧力差を生起させ、前記第3の流路の容積に応じた体積の液滴を作成する
    ことを特徴とする微量液体制御機構。
  2. それぞれ所定の方向に延長される第1の流路ならびに第2の流路と、前記第1の流路ならびに前記第2に流路のそれぞれの流路壁において開口して前記第1の流路と前記第2の流路とを連結する予め定められた容積の第3の流路とを有し、前記第1の流路における前記第3の流路の開口部近傍の断面積をS とし、前記第2の流路における前記第3の流路の開口部近傍の断面積をS とし、前記第1の流路の流路壁において開口する前記第3の流路の開口部の断面積をS とし、前記第2の流路の流路壁において開口する前記第3の流路の開口部の断面積をS としたときに、「S ≧S >S ≧S 」の条件を満たし、前記第1の流路または前記第2の流路を共有する系を少なくとも2つ備えたマイクロチップと、
    前記第1の流路の両端に圧力差を生起させる少なくとも1つの手段と
    有し、
    前記第1の流路に導入された液体が、前記第1の流路の流路壁において開口する前記第3の流路の開口部を介して毛細管現象により前記第3の流路内に引き込まれた後、前記手段により、前記第1の流路に残留する液体を取り除き、かつ、前記第3の流路内に引き込まれた液体を前記第3の流路内に保持させる圧力差を生起させ、前記第3の流路の容積に応じた体積の液滴を作成する
    ことを特徴とする微量液体制御機構。
  3. 請求項1または請求項のいずれか1項に記載の微量液体制御機構において、
    前記第3の流路が複数形成されている
    ことを特徴とする微量液体制御機構。
  4. 請求項1、請求項2または請求項のいずれか1項に記載の微量流体制御機構において、さらに、
    作成された前記第3の流路の容積に応じた体積の液滴を、該液滴の前記第1の流路側の端面および前記第2の流路側の端面とに圧力差を生起することにより、前記第2の流路の流路壁において開口する前記第3の流路の開口部を介して前記第3の流路から前記第2の流路に流出させる流出手段
    を有することを特徴とする微量液体制御機構。
  5. 請求項1、請求項2、請求項3または請求項のいずれか1項に記載の微量液体制御機構において、
    前記第1の流路と前記第2の流路と前記第3の流路との流路壁には親水化処理が施されている
    ことを特徴とする微量液体制御機構。
  6. 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項のいずれか1項に記載の微量液体制御機構において、
    前記第3の流路の容積は、nl(ナノリットル)オーダーの大きさに形成されている
    ことを特徴とする微量液体制御機構。
  7. それぞれ所定の方向に延長される第1の流路ならびに第2の流路と、前記第1の流路ならびに前記第2に流路のそれぞれの流路壁において開口して前記第1の流路と前記第2の流路とを連結する予め定められた容積の第3の流路とを有し、前記第1の流路における前記第3の流路の開口部近傍の断面積をS とし、前記第2の流路における前記第3の流路の開口部近傍の断面積をS とし、前記第1の流路の流路壁において開口する前記第3の流路の開口部の断面積をS とし、前記第2の流路の流路壁において開口する前記第3の流路の開口部の断面積をS としたときに、「S ≧S >S ≧S 」の条件を満たすマイクロチップを用い、
    前記第1の流路に導入された液体が、前記第1の流路の流路壁において開口する前記第3の流路の開口部を介して毛細管現象により前記第3の流路内に引き込まれた後、前記第1の流路の両端に圧力差を生起させる手段により、前記第1の流路に残留する液体を取り除き、かつ、前記第3の流路内に引き込まれた液体を前記第3の流路内に保持させる圧力差を生起させ、前記第3の流路の容積に応じた体積の液滴を作成する
    ことを特徴とする微量液体制御方法。
  8. それぞれ所定の方向に延長される第1の流路ならびに第2の流路と、前記第1の流路ならびに前記第2に流路のそれぞれの流路壁において開口して前記第1の流路と前記第2の流路とを連結する予め定められた容積の第3の流路とを有し、前記第1の流路における前記第3の流路の開口部近傍の断面積をS とし、前記第2の流路における前記第3の流路の開口部近傍の断面積をS とし、前記第1の流路の流路壁において開口する前記第3の流路の開口部の断面積をS とし、前記第2の流路の流路壁において開口する前記第3の流路の開口部の断面積をS としたときに、「S ≧S >S ≧S 」の条件を満たし、前記第1の流路または前記第2の流路を共有する系を少なくとも2つ備えたマイクロチップを用い、
    前記第1の流路に導入された液体が、前記第1の流路の流路壁において開口する前記第3の流路の開口部を介して毛細管現象により前記第3の流路内に引き込まれた後、前記第1の流路の両端に圧力差を生起させる少なくとも1つの手段により、前記第1の流路に残留する液体を取り除き、かつ、前記第3の流路内に引き込まれた液体を前記第3の流路内に保持させる圧力差を生起させ、前記第3の流路の容積に応じた体積の液滴を作成する
    ことを特徴とする微量液体制御方法
JP2001163740A 2001-05-31 2001-05-31 微量液体制御機構および微量液体制御方法 Expired - Lifetime JP4566456B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001163740A JP4566456B2 (ja) 2001-05-31 2001-05-31 微量液体制御機構および微量液体制御方法
US10/157,075 US20020195463A1 (en) 2001-05-31 2002-05-30 Control mechanism for trace quantity of liquid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001163740A JP4566456B2 (ja) 2001-05-31 2001-05-31 微量液体制御機構および微量液体制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002357616A JP2002357616A (ja) 2002-12-13
JP4566456B2 true JP4566456B2 (ja) 2010-10-20

Family

ID=19006650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001163740A Expired - Lifetime JP4566456B2 (ja) 2001-05-31 2001-05-31 微量液体制御機構および微量液体制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20020195463A1 (ja)
JP (1) JP4566456B2 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10302721A1 (de) * 2003-01-23 2004-08-05 Steag Microparts Gmbh Mikrofluidische Anordnung zum Dosieren von Flüssigkeiten
WO2004087322A2 (en) * 2003-04-04 2004-10-14 Koninklijke Philips Electronics N.V. Fluid partitioning in multiple microchannels
JP4547967B2 (ja) * 2004-04-14 2010-09-22 東ソー株式会社 微小流路構造体及びそれを用いた液滴生成方法
JP4683538B2 (ja) * 2004-05-06 2011-05-18 セイコーインスツル株式会社 分析用マイクロチップを含む分析システムと分析方法
JP4546779B2 (ja) * 2004-07-08 2010-09-15 積水化学工業株式会社 微量液体制御装置及びそれを用いた微量液体制御方法
JP4470640B2 (ja) * 2004-08-12 2010-06-02 東ソー株式会社 微粒子製造方法及びそのための微小流路構造体
DE102005000835B3 (de) * 2005-01-05 2006-09-07 Advalytix Ag Verfahren und Vorrichtung zur Dosierung kleiner Flüssigkeitsmengen
ATE410220T1 (de) * 2005-01-05 2008-10-15 Olympus Life Science Res Europ Verfahren und vorrichtung zur dosierung und durchmischung kleiner flüssigkeitsmengen
US20080074646A1 (en) * 2005-01-18 2008-03-27 Solus Biosystems, Inc. Multiple Sample Screening Using Ir Spectroscopy with Capillary Isoelectric Focusing
WO2006084472A1 (en) * 2005-02-10 2006-08-17 Chempaq A/S Dual sample cartridge and method for characterizing particle in liquid
JP4630785B2 (ja) * 2005-09-30 2011-02-09 富士フイルム株式会社 秤量チップ及びそれを用いた検査方法
US7846716B2 (en) 2005-04-28 2010-12-07 Fujifilm Corporation Microchip and analysis method using the same
US8133741B2 (en) 2005-10-26 2012-03-13 General Electric Company Methods and systems for delivery of fluidic samples to sensor arrays
US7723120B2 (en) * 2005-10-26 2010-05-25 General Electric Company Optical sensor array system and method for parallel processing of chemical and biochemical information
JP4177884B2 (ja) * 2006-03-09 2008-11-05 積水化学工業株式会社 マイクロ流体デバイスおよび微量液体希釈方法
JP4159596B2 (ja) * 2006-03-09 2008-10-01 積水化学工業株式会社 微量液体希釈方法
JP5065803B2 (ja) * 2006-08-08 2012-11-07 積水化学工業株式会社 微量液体秤取装置、それを有するマイクロチップ及び微量な液体の秤取方法
KR101419312B1 (ko) * 2006-09-01 2014-07-14 도소 가부시키가이샤 미소유로 구조 및 그것을 사용한 미소입자 제조 방법
CN1996009B (zh) * 2007-01-10 2010-05-19 博奥生物有限公司 一种用于多样品分析的微流体器件和使用方法
US9308530B2 (en) * 2007-03-02 2016-04-12 Shimadzu Corporation Reaction container plate and reaction treatment apparatus
JP4922065B2 (ja) * 2007-05-18 2012-04-25 積水化学工業株式会社 マイクロ流体デバイス
JP2009115732A (ja) * 2007-11-09 2009-05-28 Konica Minolta Medical & Graphic Inc マイクロ検査チップ、マイクロ検査チップの液体定量方法および検査装置
JP2009133719A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Konica Minolta Medical & Graphic Inc マイクロ検査チップ、マイクロ検査チップの液体定量方法および検査装置
JP5490783B2 (ja) * 2008-05-09 2014-05-14 アコーニ バイオシステムズ マイクロアレイシステム
WO2009136600A1 (ja) 2008-05-09 2009-11-12 コニカミノルタエムジー株式会社 マイクロチップ、マイクロチップ送液システム、及びマイクロチップの送液方法
US9216413B2 (en) * 2009-07-07 2015-12-22 Boehringer Ingelheim Microparts Gmbh Plasma separation reservoir
JP5374446B2 (ja) * 2010-06-08 2013-12-25 積水化学工業株式会社 微量液滴秤取構造、マイクロ流体デバイス及び微量液滴秤取方法
US9453793B2 (en) 2012-04-20 2016-09-27 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Integrated sensors
DK2839295T3 (en) * 2012-04-20 2017-05-15 Hewlett-Packard Dev Company Integrated sensors
US9744534B2 (en) 2012-09-28 2017-08-29 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology Assay device using porous medium
US9718057B2 (en) 2013-01-17 2017-08-01 Technion Research And Development Foundation Ltd. Microfluidic device and method thereof
JP6002610B2 (ja) * 2013-03-19 2016-10-05 株式会社日立ハイテクノロジーズ 送液デバイスおよびそれを用いた化学分析装置
JP5992872B2 (ja) * 2013-06-28 2016-09-14 日本電信電話株式会社 フローセル
CN114558627B (zh) * 2020-11-27 2024-03-19 京东方科技集团股份有限公司 一种微流控芯片

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06504698A (ja) * 1991-03-05 1994-06-02 ドゥランゴ ホルディング ゲーエムベーハー 液体流量を測定する方法および装置
WO1999046045A1 (de) * 1998-03-11 1999-09-16 MICROPARTS GESELLSCHAFT FüR MIKROSTRUKTURTECHNIK MBH Probenträger
JP2001153876A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Seiko Instruments Inc 試料導入装置
JP2001521622A (ja) * 1997-04-04 2001-11-06 カリパー テクノロジーズ コーポレイション 閉ループ生化学分析器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6429025B1 (en) * 1996-06-28 2002-08-06 Caliper Technologies Corp. High-throughput screening assay systems in microscale fluidic devices
US6143248A (en) * 1996-08-12 2000-11-07 Gamera Bioscience Corp. Capillary microvalve
US6235471B1 (en) * 1997-04-04 2001-05-22 Caliper Technologies Corp. Closed-loop biochemical analyzers
BR9914554A (pt) * 1998-10-13 2001-06-26 Biomicro Systems Inc Componentes de circuito fluido com base em dinâmica dos fluidos passiva
AU2002306486A1 (en) * 2001-02-09 2002-08-28 Microchem Solutions Method and apparatus for sample injection in microfabricated devices

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06504698A (ja) * 1991-03-05 1994-06-02 ドゥランゴ ホルディング ゲーエムベーハー 液体流量を測定する方法および装置
JP2001521622A (ja) * 1997-04-04 2001-11-06 カリパー テクノロジーズ コーポレイション 閉ループ生化学分析器
WO1999046045A1 (de) * 1998-03-11 1999-09-16 MICROPARTS GESELLSCHAFT FüR MIKROSTRUKTURTECHNIK MBH Probenträger
JP2001153876A (ja) * 1999-11-26 2001-06-08 Seiko Instruments Inc 試料導入装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20020195463A1 (en) 2002-12-26
JP2002357616A (ja) 2002-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4566456B2 (ja) 微量液体制御機構および微量液体制御方法
US7743928B2 (en) Integrated apparatus and methods for treating liquids
Brody et al. Diffusion-based extraction in a microfabricated device
CN101696916B (zh) 基于芯片一体化取样探针的液滴分析筛选装置
EP1946830B1 (en) Microreactor
US6742661B1 (en) Well-plate microfluidics
CN101454664B (zh) 血浆分离用微流路
US20200276579A1 (en) Acoustofluidic systems including acoustic wave generators for manipulating fluids, droplets, and micro/nano objects within a fluid suspension and related methods
US20090185955A1 (en) Microfluidic device for molecular diagnostic applications
CN105543064A (zh) 一种数字pcr芯片及其使用方法
KR20090010510A (ko) 유체분석용 칩
Zhai et al. A robust, portable and backflow-free micromixing device based on both capillary-and vacuum-driven flows
JP2004501360A (ja) ミクロ流体装置および高スループット・スクリーニングのための方法
Liu et al. A power-free, parallel loading microfluidic reactor array for biochemical screening
JP3888632B2 (ja) マイクロミキサ、試料分析キット及びその製造方法
CN110650806A (zh) 具有可编程微流体节点的可定制微流体设备
CN208642693U (zh) 芯片和水质多参量检测设备
CN109937092B (zh) 具有微珠集成系统的微流体芯片和芯片中集成受体的方法
KR100975611B1 (ko) 세포 주화성 검사용 마이크로 플루이딕 칩 및 제조방법
JP2004157097A (ja) 液体制御機構
KR100485317B1 (ko) 마이크로 혼합기 및 그의 제조방법
JP3873866B2 (ja) 微小流体混合器
CN106179547B (zh) 自驱动超高流速激光刻蚀微缝-纸基微流装置及制备方法
KR100661930B1 (ko) 미세 유체 채널을 이용한 효소 활성도 분석용 칩 및 이를이용한 효소 활성도 측정 방법
US20240359174A1 (en) Gene detection substrate, gene detection chip and method for preparing gene detection sample

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20031201

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040316

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4566456

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term