図1と図2には、この発明に係るダイナミック型RAMの一部一実施例の概略回路図が示されている。図1には、そのうちのメモリアレイ部が示され、図2には電源回路が示されている。ダイナミック型RAMを構成するアドレスやデータの入出力インターフェイス、カラム系の選択回路及び制御回路等は省略されている。
図1において、ダイナミック型メモリセルは、代表として例示的に示されている1つのメモリアレイMACに設けられたワード線W1〜W3…Wnと、2対の相補ビット線bit,/bitのうちの一方bit又は/bitの間に設けられた8つが代表として例示的に示されている。ダイナミック型メモリセルは、アドレス選択MOSFETQmと記憶キャパシタCsから構成される。アドレス選択MOSFETQmのゲートは、対応するワード線W1等に接続され、このMOSFETQmのドレインが対応するビット線bit等に接続され、ソースに記憶キャパシタCsが接続される。記憶キャパシタCsの他方の電極は共通化されてプレート電圧が与えられる。
この実施例のダイナミック型RAMにおいては、上記ワード線W1等の選択レベルは、上記ビット線bit等のハイレベルに対して上記アドレス選択MOSFETQmのしきい値電圧分だけ高くされた高電圧VCHとされる。そして、上記ワード線の非選択レベルは、回路の接地電位VSSに対して低くされた負電圧VNNとされる。
後述するセンスアンプを内部降圧電圧VDLで動作させるようにした場合、次に説明するセンスアンプSAにより増幅されてビット線に与えられる上記ハイレベルは、上記内部電圧VDLに対応したレベルにされる。したがって、上記ワード線の選択レベルに対応した高電圧VCHは、VDL+Vthのような高電圧にされる。センスアンプSAの入出力ノードは、上記一対の相補ビット線bitと/bitに接続される。上記相補ビット線bitと/bitは、同図に示すように平行に延長するように配置され、容量バランス等をとるために必要に応じて適宜に交差させられる。かかる相補ビット線bitと/bitは、上記センスアンプがシェアードセンス方式をとるときには、シェアードスイッチMOSFETによりセンスアンプSAの単位回路の入出力ノードと接続される。
センスアンプSAの単位回路は、ゲートとドレインとが交差接続されてラッチ形態にされたNチャンネル型の増幅MOSFETQ4,Q5及びPチャンネル型の増幅MOSFETMOSFETQ6,Q7から構成される。Nチャンネル型MOSFETQ4とQ5のソースは共通ソース線に接続され、かかる共通ソース線にはセンスアンプの動作タイミングにおいてNチャンネル型のパワースイッチMOSFETQ8を介して回路の接地電位VSSが供給される。Pチャンネル型MOSFETQ6とQ7のソースは、共通ソース線に接続され、かかる共通ソース線にはセンスアンプの動作タイミングにおいてPチャンネル型のパワースイッチMOSFETQ9を介して上記内部降圧電圧VDLが供給される。
特に制限されないが、上記センスアンプのハイレベル側の動作電圧は、センスアンプの高速動作を図るために、増幅動作開始からビット線の増幅信号が上記電圧VDLに到達する前の間にVCHのような高電圧を一時的に供給するというオーバードライブとするものであってもよい。つまり、上記MOSFETQ9と並列にPチャンネル型MOSFETを設けて、かかるPチャンネル型MOSFETをセンスアンプの増幅動作の開始時に一時的にオン状態にして上記高電圧VCHを供給するようにすればよい。
上記センスアンプの単位回路の入出力ノードには、相補ビット線を短絡させるイコライズMOSFETQ1と、相補ビット線bit,/bitにハーフプリチャージ電圧VDL/2を供給するスイッチMOSFETQ2とQ3からなるプリチャージ回路が設けられる。これらのMOSFETQ1〜Q3のゲートは、共通にイコライズ(又はプリチャージ)信号EQが供給される。このイコライズ信号EQを形成するドライバ回路は、上記ワード線W1〜W3…Wnを駆動するワードドライバWD1等と同じく、選択レベルをVCHとし、非選択レベルをVNNのような負電圧とするものである。
これに対して、上記センスアンプSAに回路の接地電位を供給するパワースイッチMOSFETQ8を駆動するドライバSANDは、上記内部電圧VDLと上記負電圧VNNで動作して、内部降圧電圧のようなハイレベルと、負電圧VNNのようなロウレベルからなる駆動動信号SANを形成する。上記センスアンプSAに内部降圧電圧VDLを供給するパワースイッチMOSFETQ9を駆動するドライバSAPDは、上記高電圧VCHのようなハイレベルと回路の接地電位VSSのようなロウレベルからなる駆動信号SAPを形成する。
特に制限されないが、メモリアレイMACが形成されるP型ウェル領域には、上記負電圧VNNより低い電位にされた基板電圧VBBが印加され、上記P型ウェル領域が形成される深い深さのN型ウェル領域と結合され、上記センスアンプを構成するPチャンネル型MOSFETが形成されるN型ウェル領域には、上記高電圧VCHより高い電圧にされた高電圧VPPが印加される。上記電圧VBBと電圧VPPとは、後述するようにそれぞれチャージポンプ回路により形成されるものである。
上記ワード線W1等の選択信号を形成するXデコーダXDECとワードドライバWD、アレイコントロール回路ACに含まれ、上記プリチャージ信号EQを形成するドライバ、及びセンスアンプの駆動信号を形成するドライバSAND,SANPには、上記動作電圧としてVCH、VDL、VSS,VNNが供給され、これらの各ドライバを構成するPチャンネル型MOSFETが形成されるN型ウェル領域にはバイアス電圧として高電圧VCPPが印加され、Nチャンネル型MOSFETが形成されるP型ウェル領域又はP型基板には負電圧VBBが印加される。
図2において、高電圧VPPは、高電圧発生回路VPPGにより形成される。上記高電圧発生回路VPPGは、発振回路1とチャージポンプ回路(Charge pump circuit)2と、レベルセンサ(Level Sensor) 3とにより構成され、チャージポンプ回路2は、発振回路1で形成された発振パルスを受けて、チャージポンプ動作によって高電圧を発生させる。この高電圧VPPが所望の高電圧に安定化させるよう上記レベルセンサ3によりレベルセンス動作を行い、上記発振回路1の動作を間欠的に制御する。つまり、高電圧VPPが所望の高電圧に到達すると発振動作を停止させ、高電圧VPPが低下すると上記発振回路1を動作させるようにするものである。
上記高電圧VPPは、上記ワード線W1等の選択レベルに対応した高電圧VCHに対して高い電圧に設定される。例えば、図3の動作波形図に示すように、ワード線の選択電圧VCHを2.25Vに設定したなら、上記高電圧VPPは2.6Vのような高い電圧に設定される。上記必要な電圧VCHに対して余分に高い電圧を形成しておいて、かかる高い電圧VPPに基づいて基準電圧発生回路RGFPを動作させる。この基準電圧発生回路RGFPは、定電流IpをPチャンネル型MOSFETQ10とQ11からなる電流ミラー回路を介して上記内部電圧VDL(又は外部電源電圧Vext )を基準にした抵抗Rpに流して、上記アドレス選択用MOSFETQmのしきい値電圧Vthに相当する電圧を発生させる。これにより、基準電圧VRHは上記VDL(又はVext )+Vthに対応された電圧とされる。
定電圧発生回路RGPは、上記高電圧VPPと内部高電圧VCHとの間に設けられた可変抵抗素子としてのPチャンネル型MOSFETQ12と、上記基準電圧VRHと上記内部高電圧VCHとを受ける差動増幅回路4とにより構成され、上記差動増幅回路4の出力信号が上記MOSFETQ12のゲートに供給される。基準電圧VRHに対して上記内部高電圧VCHが低くなろうとすると、ロウレベルに変化する信号を形成して上記MOSFETQ12の抵抗値を小さくして両者を一致させ、逆に、基準電圧VRHに対して上記内部高電圧VCHが高くなろうとすると、ハイレベルに変化する信号を形成して上記MOSFETQ12の抵抗値を大きくして両者を一致させるように制御する。
負電圧VBBは、負電圧発生回路VBBGにより形成される。上記負電圧発生回路VBBGは、上記のような発振回路6及びネガティブチャージポンプ回路(Negative Charge pump circuit) 7と、レベルセンサ(Level Sensor) 8とにより構成され、チャージポンプ回路7は、上記発振回路6で形成された発振パルスを受けて、チャージポンプ動作によって負電圧を発生させる。この負電圧VBBが所望の負電圧に安定化させるよう上記レベルセンサ8によりレベルセンス動作を行い、上記発振回路6の動作を間欠的に制御する。つまり、負電圧VBBが所望の負電圧に到達すると発振動作を停止させ、負電圧が絶対値的に低下すると上記発振回路6を再び動作させるようにするものである。
上記負電圧VBBは、上記ワード線W1等の非選択レベルに対応した負電圧VNNに対して絶対値的に大きな電圧に設定される。例えば、図3の動作波形図に示すように、ワード線の非選択電圧VNNを−0.75Vに設定したなら、上記負電圧VBBは−1.1Vのような絶対値的に大きな電圧に設定される。上記必要な電圧VNNに対して余分に負方向に大きな電圧を形成しておいて、かかる負電圧VBBに基づいて上記の同様に基準電圧発生回路RGFNを動作させる。この基準電圧発生回路RGFNは、定電流InをNチャンネル型MOSFETQ13とQ14からなる電流ミラー回路を介して回路の接地電位VSSを基準にした抵抗Rnに流して、上記アドレス選択用MOSFETQmのゲート,ソース間に印加させる逆バイアス電圧VRNを発生させる。この実施例では、上記のように電圧VRNを−0.75Vのような負電圧とするものである。
定電圧発生回路RGNは、上記負電圧VBBと上記内部負電圧VNNとの間に設けられた可変抵抗素子としてのNチャンネル型MOSFETQ15と、上記基準電圧VRNと上記内部負電圧VNNとを受ける差動増幅回路9とにより構成され、上記差動増幅回路9の出力信号が上記MOSFETQ15のゲートに供給される。基準電圧VRNに対して上記内部高電圧VNNが絶対値的に小さくろうとすると、ハイレベルに変化する信号を形成して上記MOSFETQ15の抵抗値を小さくして両者を一致させ、逆に、基準電圧VRNに対して上記内部負電圧VNNが絶対値的に大きくなろうとすると、ロウレベルに変化する信号を形成して上記MOSFETQ15の抵抗値を大きくして両者を一致させるように制御するものである。
定電圧発生回路(Voltage regurator)5は、外部端子から供給された外部電圧Vext を受けて、上記定電圧発生回路RGPと同様な回路により上記内部降圧電圧VDLを発生させるものである。この定電圧発生回路5は、必ずしも必要とされるものではない。上記センスアンプやアドレス選択回路等の周辺回路は、外部端子から供給される外部電圧Vext により動作させるようにするものであってもよい。この場合には、上記のようにかかる外部電圧Vext を基準にして上記内部高電圧VCHのレベルが形成されるものである。上記定電圧発生回路5を設けた場合でも、この定電圧VDLは上記センスアンプの動作電圧として用い、アドレスバッファやアドレスデコーダ等の内部回路を上記外部電圧Vext により動作させるようにしてもよい。
上記のようなチャージポンプ回路2又は7で形成された電圧VPPやVBBは、寄生容量等に蓄積された電荷に保持されており、例えばワード線を非選択レベルから選択レベルに切り換えるとき、あるいはその逆に選択レベルから非選択レベルに切り換えるときに、多数のメモリセルが接続されることにより比較的大きな寄生容量を持つワード線のチャージアップ又はディスチャージさせるための電流によって前述のように大きく変動する。このような電圧変動を見込んで、上記ワード線の選択レベルや非選択レベルを設定すると、ワード線に接続されるアドレス選択用MOSFETのゲート絶縁膜や、上記ワード線を駆動するワードドライバを構成する出力MOSFETのゲート絶縁膜に上記レベル変動分を見込んだ分だけ大きな電圧が印加されることに応じた高耐圧化を施す必要がある。
これに対して、本願発明では上記のような定電圧回路RGPやRGNを介して上記ワード線の選択レベル、非選択レベルを形成するようにすると、上記のようにワード線を非選択レベルから選択レベルに切り換えるとき、あるいはその逆に選択レベルから非選択レベルに切り換えるときに、多数のメモリセルが接続されることにより比較的大きな寄生容量を持つワード線のチャージアップ又はディスチャージさせるための電流によって上記同様にVPPとVBBは変動するが、上記定電圧回路RGPやRGNの可変抵抗としてのMOSFETQ12とQ15の抵抗値が変化してその電圧変動を吸収してしまうことになるため、ほぼ一定の電圧VCHとVNNを確保することができる。
上記内部高電圧VCHと上記高電圧VPPの電圧差及び上記内部負電圧VNNと上記負電圧VBBとの電圧差は、それぞれ上記ワード線の駆動電流に対応したチャージポンプ回路2と7の出力電圧変動を補うように形成するものである。これにより、ワードドライバWDの出力MOSFETやメモリセルのアドレス選択MOSFETのゲート絶縁膜に印加される電圧は、上記安定化された電圧VCHやVNNで決まる比較的小さな電圧となり、上記のような電圧変動を見込んだ余分な高耐圧化を施す必要がなくなる。
図3には、この発明に係るダイナミック型RAMの概略動作を説明するための波形図が示されている。同図においては、主にメモリセルの選択動作が示されている。上記イコライズ信号EQは、メモリセルが情報保持状態では上記内部高電圧VCHのようなハイレベルにされている。これにより、上記MOSFETQ1〜Q3をオン状態にし、相補ビット線bit,/bitを短絡するとともに上記ハーフプリチャージ電圧VDL/2を供給する。上記相補ビット線bit,/bitはハーフプリチャージ電圧VDL/2にされるので、イコライズ信号EQのレベルはVDLのような低い電位でも動作そのものについては問題ないが、この実施例のように内部高電圧VCHを用いることにより、上記MOSFETQ1のオン抵抗を小さくして短時間で上記相補ビット線bitと/bitのハイレベル/ロウレベルを短絡させて中間電位VDL/2に設定することができる。
メモリアクセスに際して上記イコライズ信号EQがハイレベルからロウレベルに変化する。このとき、イコライズ信号EQのロウレベルは、回路の接地電位ではなく、上記負電圧VNNにされる。この理由は、コイライズを高速化するためにしきい値電圧が小さくされるものであるために、上記MOSFETQ1〜Q3のゲートに負電圧VNNを供給して、ドレイン−ソース間に流れるリーク電流を防止するようにするものである。
上記同様に、センスアンプ活性化信号SANにおいても、センスアンプが非動作状態では上記負電圧VNNに設定され、それが供給されるパワースイッチMOSFETQ8にリーク電流が流れるのを防止する。つまり、MOSFETQ8は、センスアンプの高速化のためにゲート絶縁膜を薄い厚さに形成されており、低しきい値電圧にされている。このような低しきい値電圧のMOSFETを用いることにより、それが動作状態にされるときに比較的大きな電流を流すことができ、センスアンプの増幅動作を高速にする。このことは、Pチャンネル型MOSFETQ9においても同様であり、センスアンプが非動作状態では上記内部高電圧VCHに設定され、それが供給されるパワースイッチMOSFETQ9にリーク電流が流れるのを防止している。
上記イコライズ信号EQが負電圧VNNのような非選択レベルにされた後に、ワード線Wiが上記内部高電圧VCHのようなハイレベルの選択状態にされる。これにより、メモリセルのアドレス選択MOSFETQmがオン状態にされて、情報記憶キャパシタCsとビット線bit又は/bitの上記ハーフプリチャージ電位VDL/2にされた寄生容量との間で電荷分散が行われ、例えば情報記憶キャパシタCsに電荷が無い状態なら同図のようにメモリセルと接続されたビット線電位が低下する。
センスアンプ活性化信号SANは、上記のように負電圧VNNから内部降圧電圧VDLに立ち上がり、上記Nチャンネル型MOSFETQ8をオン状態にして回路の接地電位のようなロウレベルの動作電圧を与え、センスアンプ活性化信号SAPは、上記内部高電圧VCHから回路の接地電位VSSのようなロウレベルに立ち下がり、上記Pチャンネル型MOSFETQ9をオン状態にして内部降圧電圧VDLのようなハイレベルの動作電圧を与える。上記のようにMOSFETQ8とQ9は、ゲート絶縁膜が薄く形成されることにより低しきい値電圧にされているので、オン状態にされたときに比較的大きな電流を流してセンスアンプの増幅動作を高速にする。このセンスアンプの増幅動作によって相補ビット線bitと/bitの電位は、上記メモリセルからの読み出し電位差が拡大されて内部降圧電圧VDLのようなハイレベルと、回路の接地電位のようなロウレベルに増幅される。
上記のようなセンスアンプの増幅動作によって、相補ビット線bitと/bitのハイレベルとロウレベルに対応して、上記ワード線Wiの選択動作によって上記ビット線bit又は/bitに接続されているメモリセルの記憶キャパシタCsには、上記もとの記憶電荷状態に対応したロウレベルが再書き込みされる。
メモリアクセスの終了により、ワード線Wiは上記内部高電圧VCHから上記負電圧VNNに立ち下がり、その後にイコライズ信号EQが上記負電圧VNNから内部高電圧VCHに立ち上がり、上記相補ビット線bitと/bitのハイレベル/ロウレベルを短絡してハーフプリチャージ電圧VDL/2にする。このように形成されたハーフプリチャージ電圧VDL/2がリーク電流により変動するのを防止するために、上記MOSFETQ2とQ3が設けられており、そのオン状態によりハーフプリチャージ電圧VDL/2を上記相補ビット線bitと/bitに伝えるものである。
図4には、この発明に係るダイナミック型RAMの一実施例の概略素子断面図が示されている。この実施例のダイナミック型RAMは、3重ウェル構造により各素子が形成される。つまり、p−型基板上に深い深さのn型ウェル領域DWELLを形成し、かかるn型ウェル領域DWELL上にメモリセルのアドレス選択MOSFETとセンスアンプのNチャンネル型MOSFETを形成するp型ウェル領域pWELLを形成するものである。このようにして、メモリセルが形成されるp型ウェル領域pWELLには基板バックバイアス電圧VBBを印加し、上記アドレス選択MOSFETのしきい値電圧を高くして情報保持時間を長くするとともに、α線等によりかかるp型ウェル領域pWELLに発生した小数キャリアを基板バックバイアス電圧VBB側に吸収して情報保持時間を長くさせる。
上記p型ウェル領域pWELLを取り囲み、かつ上記DWELLと接合するようにn型ウェル領域が形成されて、センスアンプ等を構成するPチャンネル型MOSFETが形成される。Xデコーダ等の周辺回路は、上記p−基板上に形成されたp型ウェル領域pWELLに形成される。この構成では、上記メモリセルやセンスアンプのNチャンネル型MOSFETが形成されるpWELLを含んでDWELL内にセンスアンプやメモリセル及びワードドライバを格別な素子分離領域を設けることなく纏めて形成できるために高集積化が実現できる。
この実施例では、MOSFETは2種類のゲート絶縁膜を持つようにされる。メモリセルのアドレス選択MOSFETと、ワードドライバを構成する出力MOSFETは、ゲート絶縁膜が膜厚tox2のように厚い厚さで形成される。センスアンプや周辺回路を構成するMOSFETは、ゲート絶縁膜が膜厚tox1のように薄い厚さで形成される。このようにゲート絶縁膜の膜厚を2種類用いることの利点は、デバイスの信頼性と動作の高速化を両立できることである。つまり、ゲート絶縁膜が1種類のときには、デバイスの信頼度確保(ゲート絶縁膜の耐圧確保)のために印加される最も高い電圧条件でゲート絶縁膜の膜厚が規定されてしまうために、上記のような高い電圧が印加されない回路では、しきい値電圧が高くなって電流駆動能力が低下して動作速度が遅くなってしまうからである。特に、周辺回路とセンスアンプはMOSFETの駆動能力に大きく依存するものであるのでその影響が大きい。
この実施例では、上記のような内部高電圧VCHと負電圧VNNのような大きな信号振幅がゲートに印加されるアドレス選択MOSFETと、かかる信号振幅の出力信号を形成するワードドライバの出力MOSFETは、上記ゲート絶縁膜の耐圧破壊を防止するために厚い厚さtox2に設定し、上記内部降圧電圧VDL等しか印加されないセンスアンプや周辺回路のMOSFETは、動作の高速化のために薄い厚さtox1に設定し、上記のようにデバイスの信頼性と動作の高速化を両立させるものである。
この実施例では、p−基板には、その上に形成されたpWELLを通して回路の接地電位VSSのようなバイアス電圧が印加される。上記DWELLには、チャージポンプ回路で形成された高電圧VPPが印加される。また、上記DWELL内に形成されたpWELLには、上記チャージポンプ回路で形成された基板バックバイアス電圧VBBが印加される。この構成では、上記DWELLの接合容量と,pWELLの接合容量がチャージポンプ回路2と7の電圧保持容量としてそれぞれ利用できる。
上記DWELLには内部高電圧VCHを供給し、上記DWELL内に形成されたpWELLには上記負電圧VNNを供給してもよい。この構成では、上記DWELLの接合容量と,pWELLの接合容量が上記図2に示された定電圧回路RGPとRGNの出力に設けられた電圧安定化のためのキャパシタCDHとCDNに利用できる。したがって、同図のように上記DWELLには高電圧VPPを供給し、上記DWELL内に形成されたpWELLには上記負電圧VBBを供給した構成では、上記定電圧回路RGPとRGNの出力に電圧安定化のためのキャパシタCDHとCDNをMOS容量等で形成する必要がある。
図5には、この発明に係るダイナミック型RAMの他の一実施例の概略素子断面図が示されている。この実施例においても上記同様に3重ウェル構造により各素子が形成される。つまり、p−型基板上に深い深さのn型ウェル領域DWELLを形成し、かかるn型ウェル領域DWELL上にメモリセルのアドレス選択MOSFETを形成するp型ウェル領域pWELLを形成するものである。上記メモリセルが形成されるp型ウェル領域pWELLには基板バックバイアス電圧VBBを印加し、上記アドレス選択MOSFETのしきい値電圧を高くして情報保持時間を長くするとともに、α線等によりかかるp型ウェル領域pWELLに発生した小数キャリアを基板バックバイアス電圧VBB側に吸収して情報保持時間を長くさせる。
この実施例では、センスアンプを構成するNチャンネル型MOSFETは、上記メモリセルが形成されるp型WELLとは上記DWELLにより分離されたp型ウェル領域に形成される。この構成では、センスアンプのNチャンネル型MOSFETが形成されるp型ウェル領域pWELLには、上記メモリセルのように基板バックバイアス電圧VBBではなく、回路の接地電位VSSが供給されることになる。この結果、上記バックバイアスにより基板効果の影響を受けなくなって、センスアンプを構成するNチャンネル型MOSFETのしきい値電圧が小さくできるために同一の素子サイズなら駆動能力が高くなってセンスアンプの動作を高速化にできる。
図6には、上記ワードドライバWDの一実施例の回路図が示されている。同図には、前記ワードドライバWDのうち、ワード線Wiに対応された1つのワードドライバWDiが代表として例示的に示されている。XデコーダXDECを構成する論理回路G1,G2等は、前記のように内部降圧電圧VDLと回路の接地電位VSSにより動作するものであり、それに対応してハイレベル/ロウレベルの非選択/選択の出力信号N1を形成する。
これに対してワード線Wiの選択レベルは内部電圧VCHに対応し、非選択レベルは内部負電圧VNNに対応した電圧であるので、上記VDLとVSSに対応したXデコーダXDECの出力信号N1をレベル変換する必要がある。この実施例では、デバイスの信頼度を高くするために出力MOSFETのゲートに印加される電圧を極力小さくするよう工夫されている。すなわち、上記出力信号N1は、2つのレベル変換回路LSPとLSNによりそれぞれ2つの異なるレベルに変換される。レベル変換回路LSPは、上記XデコーダXDECの出力信号N1を上記高電圧VCHのような選択レベルを形成する出力MOSFETMP1のゲートに供給される信号N5を形成するためのものであり、レベル変換回路LSNは、上記上記XデコーダXDECの出力信号N1を上記負電圧VNNのような非選択レベルを形成する出力MOSFETMN1のゲートに供給される信号N3を形成するためのものである。
上記レベル変化回路LSPは、接地電位VSSと上記高電圧VCHで動作するようにされ、Pチャンネル型MOSFETQ18とQ19とNチャンネル型MOSFETQ16とQ17からなる一対のCMOSインバータ回路と、上記Pチャンネル型MOSFETQ18とQ19にそれぞれ直列形態に接続され、ゲートが互いに他方のCMOSインバータ回路の出力信号が供給されるようラッチ形態にされたPチャンネル型MOSFETQ20とQ21が設けられて上記高電圧VCHが供給される。上記XデコーダXDECの出力信号N1は、一方のCMOSインバータ回路を構成するMOSFETQ17とQ19のゲートに供給され、インバータ回路IV1により反転されて他方のCMOSインバータ回路を構成するMOSFETQ16とQ18のゲートに供給される。
上記一方のインバータ回路の出力信号N4は、ドライバとして動作するCMOSインバータ回路IV2の入力に供給され、かかるインバータ回路IV2の出力信号N5が上記Pチャンネル型出力MOSFETMP1のゲートに供給され、かかる出力MOSFETMP1を駆動するものである。上記インバータ回路IV1は、上記レベル変換回路LSPの一部として示されているが、実際には上記XデコーダXDECの出力信号の反転信号を形成するだけの役割しか持たない。それ故、レベル変換回路LSPが上記のように高電圧VCHと回路の接地電位VSSで動作するものであるが、上記インバータ回路IV1はXデコーダXDECと同様に上記内部降圧電圧VDLと接地電位VSSとで動作させられる。
上記レベル変化回路LSNは、前記レベル変換回路LSPと回路的には同じ構成にされる。ただし、Pチャンネル型MOSFETとNチャンネル型MOSFETとが逆にされて、Nチャンネル型MOSFET側にラッチ形態のMOSFETが設けられるとともに、ハイレベル側の動作電圧が上記内部高電圧VCHに代えて内部降圧電圧VDLにされ、ロウレベル側の動作電圧が回路の接地電位VSSに代えて内部負電圧VNNにされる点が異なる。すなわち、上記レベル変換回路LSNは、内部降圧電圧VDLと内部負電圧VNNとで動作するようにされ、上記同様なPチャンネル型MOSFETとNチャンネル型MOSFETからなる一対のCMOSインバータ回路と、上記Pチャンネル型MOSFETにそれぞれ直列形態に接続され、ゲートが互いに他方のCMOSインバータ回路の出力信号が供給されるようラッチ形態にされたNチャンネル型MOSFETが設けられて上記内部負電圧VNNが供給される。
上記XデコーダXDECの出力信号N1は、上記同様に一方のCMOSインバータ回路を構成するMOSFETのゲートに供給され、インバータ回路より反転されて他方のCMOSインバータ回路を構成するMOSFETのゲートに供給される。上記一方のインバータ回路の出力信号N2は、ドライバとして動作するCMOSインバータ回路の入力に供給され、かかるインバータ回路の出力信号N3が上記Nチャンネル型出力MOSFETMN1のゲートに供給され、かかる出力MOSFETMN1を駆動するものである。
この実施例では、上記出力MOSFETMP1とMN1のゲートとドレイン間に印加される電圧を小さくするために、言い換えるならば、上記MOSFETMP1とMN1のゲート絶縁膜にかかるストレスを緩和するために、ワード線Wiが接続される出力端子との間にそれぞれPチャンネル型MOSFETMP2とNチャンネル型MOSFETMN2が直列に接続される。上記Pチャンネル型MOSFETMP2のゲートには、接地電位VSSが印加されて定常的にオン状態にされ、上記Nチャンネル型MOSFETMN2のゲートには上記内部降圧電圧VDLが印加されて定常的にオン状態にされる。
上記レベル変換回路LSPは、上記のようにVCHとVSSのような信号振幅の駆動信号N5を形成して、上記出力MOSFETMP1のオン/オフ状態を制御する。そして、上記Pチャンネル型MOSFETMP2は、ワード線Wiが負電圧VNNのときでも、出力MOSFETMP1のドレイン電圧を接地電位VSS+VT(ここでVTはMOSFETMP2のしきい値電圧)に保つ。
その結果、図7の動作波形図に示すように、出力端子がNチャンネル型出力MOSFETMN1のオン状態によりワード線Wiを非選択レベルに対応された負電圧VNNのときでも、上記オフ状態のPチャンネル型出力MOSFETMP1のゲートとドレイン間には、VCH−(VSS+VT)の電圧しか印加されない。
上記レベル変換回路LSNは、上記のようにVDLとVNNのような信号振幅の駆動信号N3を形成して、上記出力MOSFETMN1のオン/オフ状態を制御する。そして、上記Nチャンネル型MOSFETMN1は、ワード線Wiが高電圧VCHのときでも、出力MOSFETMN1のドレイン電圧を内部降圧電圧VDL−VT(ここでVTはMOSFETMN2のしきい値電圧)に保つ。その結果、図7の動作波形図に示すように、出力端子が上記Pチャンネル型MOSFETMP1のオン状態によりワード線Wiの選択レベルに対応された内部高電圧VCHのときでも、上記オフ状態のNチャンネル型出力MOSFETMN1のゲートとドレイン間には、(VDL−VT)−VNNのような電圧しか印加されない。
つまり、図7の動作波形図に示すように、上記のような2種類のレベル変換回路LSPとLSNによる駆動電圧N5とN3のような信号振幅の制限作用と、上記直列に設けられたMOSFETMP2とMN2による印加電圧分割作用とが相乗的に作用して、上記のようにワード線Wiの選択レベル/非選択レベルが内部高電圧VCHと内部負電圧VNNに対応した大きな電圧であるにもかかわらず、出力MOSFETMP1とMN1とに印加される電圧は、小さく制限されたものとすることができる。そして、メモリセルについてみると、記憶キャパシタCsには、回路の接地電位VSSか内部降圧電圧VDLが保持されているから、ワード線Wiが非選択のような負電圧VNNにされたとき、VNN−VDLのような最大電圧が印加され、ワード線Wiが選択電圧VCHにされた直後ではVSS−VCHのような最大電圧が印加される。
上記レベル変換回路LSPのレベル変換動作の概略は、次の通りである。上記XデコーダXDECを構成するゲート回路G1の出力信号N1が接地電位VSSに対応したロウレベルのときには、一方のCMOSインバータ回路(Q17とQ19)のPチャンネル型MOSFETQ19がオン状態にされる。他方のCMOSインバータ回路(Q16とQ18)には、インバータ回路IV1の出力信号のハイレベルによりNチャンネル型MOSFETQ16がオン状態となり、出力信号をロウレベルにする。これにより、Pチャンネル型MOSFETQ21がオン状態にされて上記オン状態のMOSFETQ19を通して出力信号N4を高電圧VCHのようなハイレベルにする。この結果、上記高電圧VCHに対応したハイレベルを形成しつつ、Pチャンネル型MOSFETQ20がオフ状態にされて他方のCMOSインバータ回路に直流電流が流れないようにする。
上記XデコーダXDECを構成するゲート回路G1の出力信号N1が内部降圧電圧VDLのようなハイレベルときには、一方のCMOSインバータ回路(Q17とQ19)のNチャンネル型MOSFETQ17がオン状態にされる。他方のCMOSインバータ回路(Q16とQ18)には、インバータ回路IV1の出力信号がロウレベルになり、Pチャンネル型MOSFETQ18をオン状態にする。上記MOSFETQ17のオン状態により出力信号N4がロウレベルにされて、Pチャンネル型MOSFETQ20をオン状態にするので、他方のCMOSインバータ回路の出力信号が高電圧VCHに対応したハイレベルにされる。この結果、Pチャンネル型MOSFETQ21がオフ状態にされて上記ロウレベルの出力信号N4を形成している一方のCMOSインバータ回路に直流電流が流れないようにする。
レベル変換回路LSNのレベル変換動作の概略も上記のほぼ同様であるので、上記XデコーダXDECを構成するゲート回路G1の出力信号N1が接地電位VSSに対応したロウレベルのときの動作のみを説明すると以下の通りである。上記出力信号N1が供給される一方のCMOSインバータ回路のPチャンネル型MOSFETがオン状態にされる。他方のCMOSインバータ回路には、それと反転されたハイレベルの信号が供給れるために、Nチャンネル型MOSFETがオン状態となる。上記一方のCMOSインバータ回路のPチャンネル型MOSFETのオン状態により出力信号N2が内部降圧電圧VDLのようなハイレベルとなり、他方のCMOSインバータ回路のNチャンネル型MOSFETをオン状態にさせる。この結果、他方のCMOSインバータ回路の出力信号は、2つのNチャンネル型MOSFETがオン状態にされて負電圧VNNを出力する。この結果、上記内部降圧電圧VDLに対応したハイレベルの出力信号N2を形成しつつ、それに対応した負電圧VNN側のNチャンネル型MOSFETをオフ状態して上記一方のCMOSインバータ回路に直流電流が流れないようにするものである。
図8には、上記ワードドライバWDの他の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、Xデコーダが2つの回路に分割されて構成される。第1デコーダXDECでは、ワード線4本分の選択信号N1を形成する。この選択信号は、図示しない第2デコーダで形成された選択信号X00、X01、X10及びX11によりスイッチ制御されるスイッチMOSFETM10〜M13を通してそれぞれに対応されたワードドライバWDiに供給される。
ワードドライバWDiは、1つの回路が代表として例示的に示されているようにレベル変換機能とワードドライブ機能とを合わせ持つようにされる。Pチャンネル型出力MOSFETM3とM4、Nチャンネル型MOSFETM6とM5は、前記のようなワードドライバを構成するものである。上記Nチャンネル型の出力MOSFETM6は、Nチャンネル型MOSFETM7とラッチ形態にされて前記のようなレベル変換機能を持つようにされる。このMOSFETM7には、前記のように耐圧緩和のためのNチャンネル型MOSFETM8が直列に接続され、上記MOSFETM5とともにゲートに内部降圧電圧VDLが供給される。
上記Pチャンネル型出力MOSFETM3には、レベル変換のためにラッチ形態にされたPチャンネル型MOSFETM2が設けられる。上記出力MOSFETM3のゲートには、プリチャージ信号WPHにより制御されるPチャンネル型MOSFETM1を通して高電圧VCHにプリチャージされる。そして、この入力点には上記スイッチMOSFETM10を通して選択信号N5が供給される。
図9には、上記ワードドライバの動作を説明するためのタイミング図が示されている。プリチャージ信号WPHが回路の接地電位GNDのようなロウレベルのときに、Pチャンネル型MOSFETM1がオン状態にされて上記入力端子が高電圧VCHにプリチャージされる。このプリチャージ動作によりMOSFETM3がオフ状態にされ、それとともにオン状態のMOSFETM9、MOSFETM8を通してNチャンネル出力MOSFETM6のゲート電位N3がVDL−VTのようなハイレベルにされる。このため、MOSFETM6がオン状態にされてワード線Wiを負電圧VNNのような非選択レベルにしている。
上記MOSFETM6のオン状態により、それとラッチ形態にされているMOSFETM7のゲートに負電圧VNNが供給されてオフ状態にされる。それ故、上記オン状態にされているプリチャージMOSFETM1と、上記電圧緩和のために定常的にオン状態にされているMOSFETM9とM8と上記MOSFETM7からなる直列経路に貫通電流が流れることが防止できる。
Xデコーダの動作により、第1デコーダXDEC1の出力信号N1がロウレベルにされる。そして、4つのワード線のうち選択信号X00のハイレベルによりMOSFETM10がオン状態にされると、上記入力端子の選択信号N5がロウレベルに引き抜かれる。この結果、出力MOSFETM3がオフ状態からオン状態に変化し、ワード線Wiを負電圧VNNから高電圧VCHに向けて立ち上げる。この電圧の立ち上がりにより、MOSFETM7がオン状態にされて、MOSFETM6のゲート電圧N3をVDL−VTから負電圧VNNに低下させる。このため、MOSFETM6がオフ状態にされて、ワード線Wiの電位は高速に高電圧VCHに立ち上がることになる。他の非選択ワード線は、それに対応したワードドライバにおいて、上記プリチャージ電圧を維持するために、上記Pチャンネル型出力MOSFETがオフ状態となり、Nチャンネル型出力MOSFETがオン状態となって上記負電圧VNNのような非選択レベルを維持する。
上記ワード線Wiの選択動作の終了によりデコード信号X00がロウレベルにされて、上記MOSFETM10はオフ状態にされる。また、第1デコーダXDEC1の出力信号N1がハイレベルに復帰する。この後に、プリチャージ信号WPHがロウレベルの変化して、上記MOSFETM1をオン状態にさせる。このため、入力端子の電圧N5は上記高電圧VCHにプリチャージされる。このプリチャージ動作により、Pチャンネル型出力MOSFETM3がオフ状態にされるとともに、Nチャンネル型MOSFETM6のゲート電圧N3が上記MOSFETM8によりVDL−VTのように制限されたハイレベルにされる。このMOSFETM6のオン状態により、ワード線Wiの選択レベル(VCH)を非選択レベルに対応した負電圧VNNに立ち下げる。この構成においても、出力MOSFETM3やM6に印加される電圧は、上記のように制限されたものとなり、デバイスの高信頼性を確保することができるものである。
この実施例では、上記のような第1のXデコーダ回路XDECに対して4本のワード線に対応したワードドライバに共用するものである。これにより、1つのワード線当たりに必要なMOSFETの数を低減させることができる。言い換えるならば、高密度で配置れるワード線のピッチと、その選択信号を形成するXデコーダのピッチとを合わせ込むことができ高集積化を可能にするものである。
図10には、この発明を階層化(分割ワード線方式)ワードドライバに適用した場合の一実施例の構成図が示されている。階層化ワード線とは、ワード線をメインワード線とサブワード線に分け、サブワード線にメモリセルを接続するようにするものである。上記のような階層化ワード方式においては、高抵抗のワード線を低抵抗のメタル配線層で裏打ちするいわゆるワードシャント方式におけるメタル配線層のレイアウトピッチを緩和するためのものである。このような分割ワード線とすることにより、大記憶容量化を図りつつ、高集積化を実現することができる。
同図には、上記メモリマットのメインワード線とサブワード線との関係を説明するための概略構成が示されている。同図においては、代表として2本のメインワード線MW0とMWiが示されている。上記メインワード線MW0,MWi等は、メインワードドライバMWDに設けられた各ドライバMDRV0,MDRVi等により選択/非選択にされる。上記1つのメインワード線MW0には、それの延長方向に対して複数組のサブワード線SWLが設けられる。同図には、そのうちの3組のサブワード線SWLが代表として例示的に示されている。サブワード線SWLは、偶数0〜6と奇数1〜7の合計8本のサブワード線が1つのメモリマットMAT0とMAT1に交互に配置される。このように1つのメインワード線に対して、その配列方向に8本のサブワード線を割り当てることにより、メインワード線のピッチを1/8に緩和することができる。
上記メインワードドライバMWDに隣接する偶数0〜6と、図示しないメインワード線MW0の遠端側(ワードドライバの反対側)に配置される奇数1〜7を除いて、メモリマット間に配置されるサブワードドライバSWD1等は、それを中心にした左右のメモリマットMAT0とMAT1等の一対のサブワード線の選択信号を形成する。このようにサブワード線の長さをメインワード線の延長方向に対して分割することにより、1つのサブワード線に接続されるメモリセルの数を減らすことができ、メモリセルの選択動作を高速にすることができる。
上記のようにサブワード線を偶数0〜6と偶数1〜7に分け、それぞれメモリマットの両側にサブワードドライバSWD0,SWD1等を配置する構成では、メモリセルの配置に合わせて高密度に配置されるサブワード線SWLの実質的なピッチがサブワードドライバSWD0,SWD1の中で2倍に緩和でき、サブワードドライバSWD0,SWD1に設けられるドライバSDRVとそれに対応したサブワード線SWL等とを効率よくレイアウトすることができる。上記ドライバSDRVは、メインワード線MWiとサブワード選択線FX1との論理積(アンド)によりサブワード線SWLを選択/非選択とするものである。
XデコーダXDECを構成するゲート回路AN3,AN4等で形成された選択信号がメインワードドライバMWDに供給される。メインワードドライバMWDは、上記選択信号を受けるドライバMDRV0,MDRVi等により構成され、各メモリマットMAT0,MAT1において4本ずつのサブワード線0〜6(1〜7)に対応した選択信号としてのメインワード線MW0,MWi等を選択/非選択に駆動する。上記4つのサブワード線0〜6又は1〜7の中から1つのサブワード線を選択するためのサブワード選択線FXiが設けられる。サブワード選択線FXiは、FX0〜FX7のような8本から構成され、上記XデコーダXDECに含まれるゲート回路AN1,AN2等で選択信号が形成される。
上記メインワードドライバMWDに含まれるドライバFDRV0等を介して偶数サブワード選択線FX0〜FX6が上記偶数列のサブワードドライバSDRV0〜6に供給され、ドライバFDRV1等を介して奇数サブワード選択線FX1〜FX7が上記奇数列のサブワードドライバFDRV1〜7に供給される。特に制限されないが、サブワード選択線FX0〜FX7は、アレイの周辺部では上記メインワード線MW0等と同じ第2層目の金属配線層M2により形成される。サブワード選択線FX0〜FX7は、上記サブワードドライバに対応した部分で分岐して、同じく第2層目の金属配線層M2により構成されるメインワード線MW0〜MWiと交差する箇所では、第3層目の金属配線層M3により構成されて上記メインワード線と直交する方向に延長され、上記サブワードドライバの入力に導かれる。
図11には、上記階層化ワードドライバ方式に対応したサブワードドライバSDRVの一実施例の回路図が示されている。この実施例では、前記のような高信頼性を確保するために、上記サブワード選択線とメインワード線とは、一対の信号線により構成される。つまり、一対からなるサブワード選択線の信号FXiBとFXiは、信号FXiBが内部高電圧VCHのようなハイレベルのとき信号FXinが負電圧VNNのようなロウレベルとなり、信号FXiBが回路の接地電位VSSのようなロウレベルのとき、信号FXinは内部降圧電圧VDLのようなハイレベルにされる実質的な相補信号とされる。
上記サブワード選択線の信号FXiとFXiBは、サブワードドライバが設けられる分岐部にドライバDV1とDV2によりそれぞれ反転させられて、対応するサブワードドライバに対応したサブワード選択線の信号FXiBnとFXinにされる。この分岐されたサブワード選択線の信号FXinは、次に説明するサブワードドライバSDRVの動作電圧として利用される。つまり、選択されたものが前記のような内部高電圧VCHにされ、非選択のものは回路の接地電位VSS(0V)にされる。上記分岐されたサブワード選択線の信号FXiBnは、上記信号FXinが非選択の接地電位0Vのときに、サブワード線SWLを負電圧VNNに設定するために利用される。
一対からなるメインワード線MWiBPとMWiBNは、メインワード線MWiBPが内部高電圧VCHのようなハイレベルのときメインワード線MWiBNは、内部降圧電圧VDLのようなハイレベルとなり、メインワード線MWiBPが接地電位VSSのようなロウレベルのときメインワード線MWiBNは、内部負電圧VNNのようなロウレベルとなるという実質的な同相の選択/非選択信号が供給される。
このような2つの信号MWiBPとMWiBNにより、前記図6と同様なPチャンネル型出力MOSFETM14とNチャンネル型出力MOSFETM17を駆動して、サブワード線SWLをVCHとVNNのような選択/非選択レベルにする。ただし、前記図6の回路と異なる点は、上記のように動作電圧がサブワード選択線FXinにより供給される。したがって、サブワード選択線FXinが0Vのような非選択レベルで、上記メインワード線の信号MWiBPとMWiBNが選択レベルのときに、サブワード線SWLを非選択の負電圧VNNにするために、MOSFETM18とM19が設けられ、かかるMOSFETM19のゲートには上記サブワード選択線FXiBnの内部降圧電圧VDLが供給される。これにより、上記サブワード選択線FXinが0Vのような非選択レベルで、上記メインワード線の信号MWiBPとMWiBNが選択レベルのときに、上記MOSFETM19がオン状態になってサブワード線SWLを負電圧VNNのような非選択レベルにするものである。
MOSFETM15、M16及びM18は、前記のように出力MOSFETM14、M17及びM19に印加されるゲート絶縁膜に印加される電圧を分担して低くするものであり、上記各信号の信号振幅をVNN〜VDLとVSS〜VCHのように小さくすることとが相乗的に作用して上記のようにデバイスの高信頼性を確保することがきる。
図12には、上記サブワード選択線とメインワード線を駆動するドライバの一実施例の回路図が示されている。図13の波形図に示すように、ドライバFDRVは、XデコーダXDECで形成された0〜VDLのような小振幅のサブワード選択線FSXiを受けて、上記サブワード選択線に供給される信号FXiとFXiBを形成する。つまり、上記小振幅信号FSXiは、前記図6で説明したのと同様なレベル変換回路LSNとLSPとでVNN〜VDLと0〜VCHとのような信号振幅にそれぞれレベル変換され、出力部に設けられたドライバDV3とDV4を介してサブワード選択線FXiとFXiBに出力される。
メインワードドライバMDRVは、上記図13の波形図に示すように、Xデコーダで形成された0〜VDLで変化する小振幅のメインワード線選択信号を受けて、上記メインワード線MWiBNとMWiBPに供給される選択/非選択信号を形成する。つまり、上記小振幅信号XDECは、前記図6で説明したと同様なレベル変換回路LSNとLSPとでVNN〜VDLと0〜VCHとのような信号振幅にそれぞれレベル変換され、出力部に設けられたドライバDV5とDV6を介して上記メインワード線MWiBNとMWiBPを駆動するものである。
このような階層ワード方式においても、上記のように各ドライバを構成する出力MOSFETには、前記のような電圧分担用のMOSFETを設け、かつ、その信号振幅をPチャンネル型MOSFET側とNチャンネル型MOSFET側用に分けて、2通りの比較的小さな信号振幅として伝えるようにすることにより、デバイスの高信頼性を確保することができる。
図14には、この発明に係るダイナミック型RAMにおける電源回路の他の一実施例の概略ブロック図が示されている。この実施例のダイナミック型RAMは、複数(同図では4個)のメモリアレイMCAを持つようにされる。これらのメモリアレイMCAは、前記階層ワードドライバ方式をとる場合、それぞれが後述するような複数のメモリマットから構成される。この実施例では、高電圧用のチャージポンプ回路VPPGと負電圧用のチャージポンプ回路VBBGに対して、複数の定電圧回路RGNとRGPが設けられる。特に制限されないが、これらの定電圧回路RGNとRGPとは、上記複数からなるメモリアレイMCAに一対一に対応して複数個設けられる。各メモリアレイMCAにおいて、上記電圧VCHとVNNは、同じであることから上記VCHとVNNに対応させられ基準電圧VRHとVRNを形成する基準電圧発生回路RGFPとRGFNとは共通の回路が用いられる。
この構成では、負荷となるメモリアレイMCAのワード線選択回路XDECとWDに近接して、上記定電圧回路RGPとRGNとを配置させることができ、その間の配線も短くなり、電源インピーダンスを低くすることができるとともに、上記チャージポンプ回路VPPGとVBBG及び基準電圧発生回路RGFPとRGFNを共通に使用できるために回路規模を小さくすることができる。上記チャージポンプ回路VPPGとVBBGで形成される電圧は、上記ワード線の選択状態又は非選択状態への変化時に電圧変動が生じても問題ないように予め絶対値的に大きく形成されていること、及び上記基準電圧発生回路は、上記差動回路の参照電圧として使用されるだけでほとんど電流は流れないので上記のように複数の回路に共通に設け、その間の配線長が長くなってもほとんど問題ない。
図15には、前記階層化ワードドライバ方式に対応したサブワード選択線用のドライバ及びサブワードドライバの他の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、1本のメインワード線MWiBと1本のサブワード選択線FXiBにより上記サブワード線を選択できるよう工夫されたものである。このような1本のサブワード選択線とメインワード線とで構成することにより、配線数を減らすとともに回路素子数も低減できる。
上記のようにサブワード選択線とメインワード線を1本で構成することに対してして、選択/非選択の信号レベルは、図16の波形図に示すようにVNN〜VCHのような大きな信号振幅とされる。サブワード選択線の前記のような分岐部には、反転信号を形成するドライバが設けられる。このドライバは、上記VCHとVNNの電圧で動作して、図16の波形図に示すように上記信号FXiBnとは反転されたサブワード選択線FXinを形成して、サブワードドライバの動作電圧として利用される。
上記分岐部のドライバにおいて、上記サブワード選択線FXiBの信号は、ゲートにVDLが供給されたNチャンネル型MOSFETM21を介して負電圧VNNを出力するNチャンネル型の出力MOSFETM25のゲートに伝えられ、ゲートに接地電位VSSが供給されたPチャンネル型MOSFETM20を介して高電圧VCHを出力するPチャンネル型の出力MOSFETM22のゲートに伝えられる。上記Pチャンネル型の出力MOSFETM22と出力端子との間には、上記VSSがゲートに印加されたPチャンネル型MOSFETM24が直列に挿入され、上記Nチャンネル型の出力MOSFETM25と出力端子と間には、上記VDLがゲートに印加されたNチャンネル型MOSFETM24が設けられる。
上記のようにサブワード選択線FXiBには、VCHとVNNのような大きな信号振幅とするにもかかわらず、上記ドライバを構成する出力MOSFETM22とM25には、それぞれ前記図7と同様に比較的小さな電圧しか印加されずデバイスの高信頼性を確保することができるものとなる。
サブワードドライバも上記ドイラバと同様である。ただし、メインワード線MWiBがVNNのような選択レベルのときに、上記サブワード選択線FXinがVNNのような非選択レベルのときに、サブワード線SWLiを負電圧VNNのような非選択レベルにするために、上記サブワード選択線FXiBnがゲートに接続されたMOSFET27が設けられ、そのハイレベル(VCH)が前記同様にゲートにVDLが印加された電圧分割用のMOSFETを介してゲートに伝えられてオン状態となり、サブワード線SWLiを負電圧VNNにする。このときにも、サブワード線SWLiが接続される出力端子との間には、前記VDLがゲートに印加された電圧分割用のMOSFETM26が直列に接続される。
上記サブワード選択線FXiBやメインワード線MWiBを駆動するドライバは、VNN〜VCHのような出力信号を形成するものであるから、前記図6に示したようなワードドライバを利用するものである。
図17には、基準電圧発生回路の一実施例の回路図が示されている。この実施例回路では、前記VCHとVNNに対応した基準電圧VRNとVRPを発生させる。基準電圧発生回路は、バイポーラトランジスタのシリコンバンドギャップを利用した基準電圧回路BGGと、基準電圧回路で形成された電圧を電流信号に変換する電圧電流変換回路IVCONと、かかる電流信号を電流ミラー回路を利用して上記各基準電圧VRNとVRPを発生する回路から構成される。
バイポーラトランジスタT1とT2は、そのエミッタ面積AE が1と8のように異なるように形成され、そのコレクタとベースを共通接続してダイオード形態にするとともに、エミッタに1MΩのような高抵抗を介して同じ電流が流れるようにして、シリコンバンドギャップに対応した差電圧を発生させて88KΩのような抵抗に印加して定電流を発生させる。つまり、上記トランジスタT1のエミッタ電圧と上記88KΩを介したトランジスタT2のエミッタ電圧が等しくなるように差動MOSFETQ21とQ22からなる差動増幅回路で上記高抵抗に供給される電圧を制御する。これにより、上記高抵抗において1.26Vのような基準電圧VREFを発生させる。
上記トランジスタT1とT2は、Pチャンネル型MOSFETのソース,ドレイン拡散領域をエミッタとし、それが形成されるn型ウェル領域nWELLをベースとし、p−型基板をコレクタとして用いる。上記コレクタとベースとは共通に接続して、上記p−型基板に与えられる接地電位にされる。上記88KΩの抵抗に発生した差電圧は、それと同じ電流が流れる上記高抵抗との抵抗比に対応して上記1.26Vのような電圧にされる。
上記ゲートに接地電位が供給されて抵抗素子として作用するPチャンネル型MOSFETQ23は、起動回路を構成する。上記トランジスタT1とT2及び差像増幅回路からなるBGGは、VREFが0Vのとき、つまりトランジスタT1,T2がオフ状態で、差動MOSFETQ21とQ22がオフ状態でも安定するために、上記起動回路を設けて上記1.26Vのような基準電圧を形成するものである。上記基準電圧VREFは、キャパシタC1が設けられていっそうの安定化させられるものである。
電圧電流変換回路IVCONは、差動MOSFETQ24とQ25からなる差動回路と出力MOSFETQ26によりボルテージフォロワ回路を構成し、上記基準電圧VREFを抵抗RFに流して定電流を形成する。この定電流は上記出力MOSFETQ26に流れるので、それとゲートとソースが共通化されたPチャンネル型MOSFETQ27、Q30を設けて電流ミラー回路を構成し、上記MOSFETQ27及びQ30のドレインから電流変換された基準電流を取り出す。特に制限されないが、上記抵抗RFにより形成された基準電圧VREF0は、特に制限されないが、後述するレベルサンサに利用される。
上記MOSFETQ27のドレインから出力される基準電流は、前記チャージポンプ回路VBBGで形成された−1.0Vのような基板電圧VBBにソースが接続されたNチャンネル型MOSFETQ28とQ29からなる電流ミラー回路に供給され、その出力電流を接地電位との間に設けられた抵抗RL1に流すようにして、−0.75Vのような基準電圧VRNを発生させる。上記抵抗RL1には、キャパシタC3が並列に設けられて電圧安定化が図られている。
上記MOSFETQ30のドレインから出力される基準電流は、回路の接地電位にソースが接続されたNチャンネル型MOSFETQ31とQ32からなる電流ミラー回路に供給され、かかる電流ミラー回路を介した基準電流は、前記チャージポンプ回路VPPGで発生された高電圧VPPにソースが接続されたPチャンネル型MOSFETQ33とQ34に供給し、その出力と内部電圧VDD(VDL)との間に抵抗RL2を設けて上記VDDを基準にして約2.25Vのような基準電圧VRPが形成される。キャパシタC4は、上記基準電圧VRPを安定化させるために設けられる。
上記電流ミラー回路を構成するPチャンネル型MOSFETとNチャンネル型MOSFETとはそれぞれ同じ素子サイズとされて上記抵抗RFで形成された基準電圧と等しい電流を形成するようにすると、上記基準電圧VRPとVRNとは、次式(1)と(2)のように表される。
VRP=VREF×RL2/RF+VDD(VDL) ………(1)
VRN=−VREF×RL1/RF ………(2)
このように上記実施例回路においては、シリコンバンドギャップを利用して上記基準電圧VREFを形成し、抵抗比RL2/RF、RL1/RFにより上記基準電圧VRPとVRNを形成するものであるため、プロセスバラツキの大きな半導体回路に形成される回路素子を用いても、上記抵抗比はその影響を受けないので高い精度で上記基準電圧VRPとVRNとを形成することができる。
図18には、前記定電圧発生回路RGPの一実施例の回路図が示されている。この実施例では、差動増幅回路は2つの回路から構成される。差動MOSFETQ40とQ41及び可変抵抗素子との作用するMOSFETQ44からなる回路は、動作電流を形成するMOSFETQ48のゲートに定常的にVDLのような定電圧が印加されて定常的に動作させられる。つまり、メモリ回路がスタンバイ状態のときの定電圧発生回路自体での電流消費を小さくするために上記MOSFETQ48には小さな電流しか流れないようにされる。
メモリアクセスによりワード線の選択/非選択動作の切り換えに対応して、比較的大きな電流供給能力を持つようにするため、制御信号ACTHによりNチャンネル型MOSFETQ47をオン状態にして上記メモリアクセス時に差動MOSFETQ42とQ43及び可変抵抗素子として作用するMOSFETQ45からなる定電圧回路を動作させる。この回路は、上記信号ACTHがロウレベルの非動作状態にのときに、Pチャンネル型MOSFETQ46をオン状態して上記可変抵抗素子としてのMOSFETQ45をオフ状態にさせるものである。
図19には、前記定電圧発生回路RGNの一実施例の回路図が示されている。この実施例では、上記同様に差動増幅回路は2つの回路から構成される。差動MOSFETQ50とQ51及び可変抵抗素子との作用するMOSFETQ52からなる回路は、動作電流を形成するMOSFETQ43のゲートに定常的にVSSのような接地電位が印加されて定常的に動作させられる。つまり、メモリ回路がスタンバイ状態のときの定電圧発生回路自体での電流消費を小さくするために上記MOSFETQ53には前記同様に小さな電流しか流れないようにされる。
メモリアクセスによりワード線の選択/非選択動作の切り換えに対応して、比較的大きな電流供給能力を持つようにするため、制御信号ACTNのロウレベルによりPチャンネル型MOSFETQ58をオン状態にして、上記メモリアクセス時に差動MOSFETQ54とQ44及び可変抵抗素子として作用するMOSFETQ56からなる定電圧回路を動作させる。この回路は、上記信号ACTNがハイレベルの非動作状態にされるとき、Nチャンネル型MOSFETQ57をオン状態にして、上記可変抵抗素子としてのMOSFETQ56をオフ状態にさせるものである。
図20には、前記VBB用のチャージポンプ回路7の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、特に制限されないが、Pチャンネル型MOSFETQ59〜Q66を用いて構成される。これらのPチャンネル型MOSFETはN型ウェル領域に形成される。それ故、メモリセルが形成されるP型ウェル領域と電気的に分離でき、チャージポンプ動作においてN型ウェル領域に少数キャリアが発生することになるので、P型のウェル領域に形成されるメモリセルに何ら影響を及ぼすことがない。
MOS容量を利用して形成されたキャパシタC13とMOSFETQ61及びQ63により負電圧VBBを発生させるポンピング回路の基本回路が構成される。キャパシタC14とMOSFETQ62及びQ64も同様な基本回路であるが、入力されるパルスOSCとOSCBとが互いにそのアクティブレベルが重なり合うことの無い逆相関係にあり、入力パルスOSCとOSCBに対応して交互に動作して効率の良いチャージポンプ動作を行うようにされる。
MOSFETQ61とQ63は、基本的にはダイオード形態にされてもよいが、このようにすると、そのしきい値電圧分だけレベル損失が生じてしまう。パルス信号OSCのハイレベルが3.3Vのような低電圧であるときには、実質的に動作しなくなる。そこで、MOSFETQ61は、入力パルスOSCがロウレベルのときにオン状態にされればよいことに着目し、入力パルスと同様なパルスを形成するインバータ回路N10とキャパシタC11及びスイッチMOSFETQ59を設けて負電圧にされる制御電圧を形成する。これより、レベル損失なくキャパシタC13の負電位を基板電圧VBB側に伝えることができる。MOSFETQ59は他方の入力パルスOSCBによって負電圧を形成するときにオン状態にされ、キャパシタC11のチャージアップを行う。キャパシタC11は、上記MOSFETQ61の制御電圧を形成するに足る小さなサイズのキャパシタである。
MOSFETQ63は、バックゲート(チャンネル部分)に他方の入力パルスOSCBを受ける駆動用インバータ回路N13のハイレベルの出力信号を受けることによって早いタイミングでオフ状態にされ、基板電位の引き抜きを効率よくする。同様にMOSFETQ61のバックゲートには、駆動用のインバータ回路N12の出力信号が供給されることによって、キャパシタC13をチャージアップするときMOSFETQ61を早いタイミングでオフ状態にし、基板電位VBBのリークを最小にする。他方の入力パルスOSCBに対応したMOSFETQ62のゲートに供給される制御電圧、MOSFETQ64とQ62のバックゲート電圧も同様な動作を行うようなインバータ回路N13及びキャパシタC14により形成れるパルス信号及び入力パルスOSCに基づいて形成されるパルス信号が用いられる。
上記MOSFETQ59とQ63(Q60とQ64)ゲート電圧を早いタイミングで引き抜くMOSFETQ65(Q66)が設けられる。このMOSFETQ65(Q66)は、ゲートとドレインとが共通接続されてダイオード形態にされるとともに、バックゲートに自身の入力パルスOSC(OSCB)を受ける駆動用インバータ回路N12(N13)の出力信号が供給されることにより、MOSFETQ63(Q64)と相補的にスイッチ制御される。これにより、入力パルスOSC(OSCB)に応じて駆動用インバータ回路N12(N13)の出力信号がロウレベルに変化するときMOSFETQ63(Q64)がオン状態からオフ状態に切り換わるのを早くできるから、効率よく基板電位を負電位に引き抜くことができる。
図21には、前記VBB用のチャージポンプ回路7に供給される発振パルスを形成する発振回路6の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、CMOSインバータ回路を構成するPチャンネル型MOSFETQ67とNチャンネル型MOSFETQ70に抵抗素子として作用するPチャンネル型MOSFETQ68とNチャンネル型MOSFETQ69をそれぞれ直列接続し、次段のCMOSインバータ回路の入力容量とともに時定数回路を構成して信号遅延を行わせる。これらのCMOSインバータ回路の奇数個(同図では5個)を縦列接続してリングオシレータを構成する。
これらのリングオシレータを間欠的に動作させるために、言い換えるならば、基板電圧VBBが所望の負電圧(−1.0V程度)に到達したとき、発振回路の動作を停止して基板電圧VBBの安定化と低消費電力化を図るよう制御回路が設けられる。信号DETAは、次に説明するレベルセンサにより形成された信号であり、上記基板電圧VBBが所望の電位に到達したことを判定するとロウレベルにされる。この信号DETAのロウレベルにより、インバータ回路N15とN16を通した出力信号がロウレベルとなり、上記リングオシレータを構成する最終段のCMOSインバータ回路に設けられ、抵抗素子として作用するNチャンネル型MOSFETをオフ状態にさせるとともに、その出力端子に設けられたPチャンネル型MOSFETをオン状態にさせて、強制的に最終段出力をハイレベルに固定させる。そして、ゲート回路G1とG2の出力をハイレベルにし、ゲート回路G3の出力信号をロウレベルにして発振パルスOSCをロウレベルに、発振パルスOSCBをハイレベルに固定させる。
信号VBOSCSWは、メモリがスタンバイ状態にされたときにハイレベルにされる信号であり、この信号VBOSCSWのハイレベルにより、ゲート回路G1がゲートを閉じ、ゲート回路G2を開いて、上記リングオシレータで形成された比較的高い周波数に代えて内蔵のセルフリフレッシュタイマー用の発振パルスSLOSCを上記チャージポンプ回路に供給する発振パルスOSC、OSCBとして用いる。このような低い周波数でのチャージポンプ回路の動作においても、上記信号DETAのロウレベルにより、ゲートG2がゲートを閉じるようにして発振パルスOSCをロウレベルに、発振パルスOSCBをハイレベルに固定させるものである。
図22には、前記VBB用のレベルセンサ8の一実施例の回路図が示されている。前記定電圧VREF0がゲート,ソース間に印加されたNチャンネル型MOSFETQ72により定電電流を形成して、それを基に電流ミラー回路により基準となる電流i1を形成する。電流経路にNチャンネル型MOSFETを複数個直列接続して基板電圧VBBを供給する。上記複数個の直列MOSFETは、調整用の端子が設けられておりデバイスのプロセスバラツキの調整に用いられる。つまり、基板電圧VBBが前記のように−1.0のとき、かかる直列MOSFETに流れる電流i2が上記電流i1とバランスするようにされる。つまり、MOSFETQ76のソース電位が接地電位VSSに一致するようにして、かかるMOSFETQ76に流れる電流i2と上記電流i1とのバランス調整を行う。上記基準となる電流i1の調整も可能とするためにNチャンネル型の電流ミラー回路にも2個のMOSFETQ73とQ74が直列に接続され、選択的なソースとドレインの短絡によりミラー電流比が調整されるものである。
上記基板電圧VBBが上記設定電圧より絶対値的に小さいときには、MOSFETQ76のソース電位が接地電位より高くなって上記電流i2<i1の関係となる。これにより、上記基準電流i1を流すPチャンネル型MOSFETQ76と並列に設けられたPチャンネル型MOSFETQ77には電流が流れなく、上記電流i1に対応した電流を流すNチャンネル型MOSFETQ78との電流差に対応して電圧vsがロウレベルにされる。このロウレベルの信号vsは、MOSFETQ68〜Q71からなるCMOSインバータ回路により増幅され、さらにインバータ回路とゲート回路G4を通してセンス出力DETAとして出力される。
上記センス出力DETAのハイレベルにより上記MOSFETQ78と並列形態に電流経路が形成されて上記信号vsをよりロウレベル側に引き抜くように作用させている。基板電位VBBが所望の電圧より絶対値的に大きくなると、上記電流i2>i1のように逆転し、かかる電流の差分がPチャンネル型MOSFETQ77に流れて上記電圧vsをハイレベル側に持ち上げるように作用する。この電位vsが上記CMOSインバータ回路のロジックスレョシルドを超えて高くなると、センス出力DETAがロウレベルに変化し、それが帰還されて上記電圧vsをロウレベル側に引き下げているNチャンネル型MOSFETがオフ状態にさせて急減に電圧vsをハイレベルに立ち上げる。このような帰還回路により上記CMOSインバータ回路によるレベル判定がヒステリシス特性を持つようにされる。このようなヒステリシス特性を持たせることにより、上記発振回路の間欠動作を安定的に制御するとともに、基板電圧VBBを設定値に対して約10%の範囲内に安定的に設定することができる。
信号SETBは、電源投入直後に一時的にハイレベルにされる信号であり、この信号SETBのハイレベルにより上記センス出力DETAを強制的にハイレベルにして発振回路を起動させるものである。電圧VSNやVSPは、上記電圧vsのハイレベル/ロウレベルを判定するCMOSインバータ回路等のように低消費電流で動作させるためのバイアス電圧として用いられる。
図23には、前記VPP用のチャージポンプ回路2の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、外部端子から供給される電源電圧の変動に影響されないで、安定的に高電圧VPPを発生させるために、上記内部降圧電圧VDLが動作電圧として用いられる。発振パルスOSCHがハイレベルのとき、キャパシタC8とキャパシタC9及びキャパシタC10に対して内部降圧電圧VDLまでのチャージアップが行われる。このチャージアップのときには、キャパシタC7により形成された昇圧電圧チャージアップ用のMOSFETがオン状態にされるものであるので、そのしきい値電圧によるレベル損失なく上記VDLまでのチャージアップが行われる。
上記発振パルスOSCHがロウレベルに変化すると、上記キャパシタC7にチャージアップが行われるとともに、キャパシタC10には2VDLの昇圧電圧が発生される。この2VDLの昇圧電圧は、MOSFETQ71とQ72からなるCMOSインバータ回路の動作電圧が、上記キャパシタC9で形成された2VDLの昇圧電圧とされることから、キャパシタC8にはかかる2VDLの電圧が供給されるために3VDLの昇圧電圧VPP’を形成して出力用のMOSFETをオン状態にさせる。これにより、上記キャパシタC10で形成された2VDLの昇圧電圧がそのままレベル損失なく昇圧電圧VPPとして出力される。
前記のように内部降圧電圧VDLは、1.5V程度であるので上記実施例のチャージポンプ回路により最大で約3Vのような昇圧電圧VPPを形成することができる。この実施例では、前記のように昇圧電圧VPPは2.6V程度であればよいので、後述するような発振回路の間欠動作により上記2.6Vのような昇圧電圧VPPを発生させるものである。
図24には、前記VPP用の発振回路1の一実施例の回路図が示されている。この実施例の発振回路1は、前記VBB用の発振回路6と実質的に同じ回路が用いられるものである。ただし、上記のようなチャージポンプ回路に対応して発振パルスOSCHのように1つのパルスのみを出力する点が異なる。
図25には、上前記VPP用のレベルセンサ3の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、内部降圧電圧VDLを受けるPチャンネル型MOSFETQ72のソースに昇圧電圧VPPを印加する。このMOSFETQ72には電源投入時に一時的にロウレベルにされる起動信号NSENBが供給されるMOSFETQ73が設けられている。定常状態ではMOSFETQ73はオン状態にされており、Nチャンネル型MOSFETQ74との抵抗比により昇圧電圧VPPを分圧させる。この分圧電圧をNチャンネル型MOSFETQ76、Q77及びNチャンネル型MOSFETQ78からなるインバータ回路のロジックスレッショルドで判定する。
つまり、昇圧電圧VPPが設定値より高いと、上記分圧電圧がロジックスレッショルド電圧より高くなり、ロウレベルの出力信号を形成し、それを2段のCMOSインバータ回路を通して増幅してセンス出力DETHをロウレベルにする。これにより、前記発振回路の動作を停止させる。昇圧電圧VPPが設定値より低くなると、上記分圧電圧がロジックスレッショルド電圧より低くなり、ハイレベルの出力信号を形成し、それを2段のCMOSインバータ回路を通して増幅してセンス出力DETHをハイレベルにする。これにより、前記発振回路の動作を再開させる。電源投入時には、信号NSENBをハイレベルにし、上記VPPのセンス経路のPチャンネル型MOSFETQ73をオフ状態にするととに、Nチャンネル型MOSFETQ75をオン状態にして上記増幅MOSFETQ76をオフ状態にする。これにより、センス出力DETHは強制的にハイレベルにされて上記発振回路を動作させる。
図26には、この発明に係るダイナミック型RAMの一実施例の概略全体構成図が示されている。ダイナミック型RAMは、情報記憶を行うメモリセルをマトリックス状態に配置してなるメモリセルアレイMCAと、その中から1ビット単位でのアクセスなら1個のメモリセルを、複数ビット単位でのメモリアクセスなら複数個のメモリセルを選択するXデコーダXDEC、ワードドライバWD及びYデコーダYDECと、外部制御信号/RAS(ロウアドレスストローブ)、/CAS(カラムアドレスストローブ)、/WE(ライトイネーブル)及び/OE(アウトプットイネーブル)を受けてそれらの制御を行う制御回路から構成される。
ダイナミック型RAMのメモリセルは、前記のように1キャパシタ、1トランジスタ(MOSFET)で構成される。同図において、WDは前記のようなワードドライバであり、ワード線Wi(i=1〜n)が出力される。ワードドライバWDは、その前段のXデコーダXDECにより選択される。SAは、センスアンプ、bit,/bitはビット線、ACはアレイコントロール回路であり、かかるACによりビット線のイコライズ信号EQとセンスアンプ起動信号が出力される。IOCは、読み出し時と書き込み時にI/O線の選択とデータの増幅を行うリードアンプ(メインアンプ)RAとライトアンプWAが設けられる。
メモリの読み出し動作は、信号EQがハイレベル(VCH)となり、ビット線がイコライズされたところから始まる。上記信号EQがロウレベル(VNN)となってイコライズが解除され、ワード線が負電圧VNNからVCHのような選択レベルに立ち上がる。これにより、ワード線に接続されたメモリセルからビット線に信号が現れる。次に、センスアンプ起動信号SAPとSANによりセンスアンプを起動する。これにより、ビット線上の信号は外部電圧Vext又は図示しい前記のような内部降圧電圧VDLのようなハイレベルと接地電位VSSのようなロウレベルにされる。上記ビット線に付加された行選択スイッチをYデコーダYDECの出力で選択し、ビット線を入出力線I/Oに接続させてリードアンプRA、入出力バッファに含まれる出力バッファを通してチップ外へデータが出力される。
メモリの書き込み動作は、上記のような選択動作において入出力バッファに含まれる入力バッファが動作状態にされて、チップ外から入力された書き込みデータをライトアンプWA−入出力線I/O及び行選択スイッチ−ビット線を通してメモリセルのキャパシタに書き込まれる。
この実施例では、内部電源回路として基板電圧発生回路によりメモリセルが形成されたp型ウェル領域に負のバックバイアス電圧VBBを形成するチャージポンプ回路VBBGと、この電圧VBBを利用して図示しない前記のような定電圧回路により上記ワード線の非選択レベルとしての負電圧VNNを形成する。また、チャージポンプ回路VPPGにより昇圧電圧VPPを発生させ、これを基に図示しない前記定電圧により上記ワード線の選択レベルVCHに対応した高電圧を発生させる。この高電圧VCHは、メモリセルを構成するMOSFETのしきい値電圧の影響を受けないで上記ビット線のハイレベルをそのままキャパシタにフルライトさせるものである。上記基板電圧VBBは、ビット線やセンスアンプのpn接合容量を低減させ、あるいはメモリセルのMOSFETのしきい値電圧を高くしてデータ保持特性を改善させ、α線によって誘起された少数キャリアを吸収してソフトエラーを低減させるように作用する。
上記メモリセルの選択のためのアドレス信号Aiは、アドレスバッファを介して上記デコーダXDEC,YDEC等に供給される。ダイナミック型RAMでは、アドレスマルチプレックス方式により、上記/RAS信号に同期してX系アドレス信号が入力され、続いて上記信号/CASに同期してY系アドレス信号が入力される。アドレスバッファには、アドレスラッチ回路が設けられており、上記時系列的に入力されたアドレス信号を保持している。また、同図では、省略されているが、ダイナミック型メモリセルでは、上記キャパシタに保持された情報電荷が時間の経過とともに失われてしまう。そこで、電荷が失われる前に読み出して、もとの電荷の状態に戻すというリフレッシュ動作が必要である。同図においては省略されていが、前記制御回路に上記リフレッシュ動作を一定時間間隔で行う自動リフレッシュ制御回路も設けられるものである。
図27には、この発明に係るダイナミック型RAMにおけるワードドライバの他の一実施例の回路図が示されている。この実施例の特徴は、前記のような階層ワード線方式のサブワードドライバを階層化しない方式のワードドライバに適用したものである。つまり、ワードドライバWDiの動作電圧として、デコード信号X0を用いるようにするものである。この構成により、前記スイッチMOSFETが省略でき、高耐圧用のMOSFETが付加されているにもかかわらずに、ワードドライバWDiの素子数が全体で6個のように少ないので、ワード線のピッチがより小さなメモリアレイにも適用することができる。
この実施例では、XデコーダXDECとして選択信号を形成する論理回路と、その出力信号をレベル変換する2個のレベル変換回路LSPとLSNに対してワード線4本分のワードドライバを割り当てている。これに対してデコード信号Xiを上記4種類から8種類に拡張して、ワード線8本分のワードドライバに共通に用いるようにしてもよい。この場合、Xデコーダのレイアウトピッチがいっそう緩和されるので、レベル変換回路LSPとLSNを横方向に広げることで、レイアウトパターンの縦寸法(ワード線の延長方向)を低減できる。
図28には、この発明に係るダイナミック型RAMにおける外部電圧と内部電圧VCHとVNN、VDLの関係を説明するための一実施例の電圧特性図が示されている。通常半導体メモリでは、出荷される前に初期不良を洗い出しために通常使用される電圧よりも高い電圧を印加して、不良の素子を取り除くというエージング試験又はバーンイン試験が実施される。この実施例では、この試験を容易にし、さらに試験での歩留りを向上させる。この実施例では、ゲート絶縁膜を前記のように2種類とし、VCHとVDLを一定のレベル差でともに外部電源電圧に比例して上昇させ、標準動作領域とバーンイン領域の間でそのレベル差を切り換えるようにするものである。
これに対して負電圧VNNは、外部電源電圧に対して無関係に一定の値を保つようにしている。バーインのときに大きくするようにしてもよい。上記VCHは、上記電圧変化の傾きを大きくすることによりVDLとの差を拡大させるようにしてもよいが、上記のような方式の方が、VCHが図17の抵抗RL2の抵抗値を2段階に切り換えるだけで容易に実現できるという利点がある。上記のような電圧切り換えにより、標準動作領域でバーンイン領域でも電圧が精度よく設定できるために、ストレスのかかりすぎによるデバイスの破壊が防止でき、結果として歩留りを高くすることができる。上記VDLは外部電圧Vextに等しい。
図29には、この発明に係るダイナミック型RAMにおける外部電圧と内部電圧VCHとVNN、VDLの関係を説明するための他の一実施例の電圧特性図が示されている。この実施例では、外部電源電圧を2.5Vにしたときに、図28の実施例と同じ種類、同じ厚さのゲート絶縁膜を用いることができるように電圧リミッタを用いて降圧し、標準動作領域での内部電圧VDLを1.5Vに設定している。上記2種類のMOSFETのうちの厚い厚さのゲート絶縁膜のMOSFETは、前述のワードドライバやメモリセル以外に入力バッファと出力バッファに用いられ、薄い薄さのゲート絶縁膜のMOSFETは、周辺回路やセンスアンプに用いられる。
上記VCHとVDLとは、標準動作領域近傍では外部電源電圧に無関係に一定レベルとする一方で、バーンイン領域近傍では外部電源電圧に対応して上昇させる。その切り替えは、前記図28の実施例と同様に、標準動作領域とバーイン領域との間で行うようにされる。負電圧VNNは、外部電源電圧に無関係に一定である。この実施例でも、VCHはその基準電圧VRPを前記のようにVDLを基準として発生させ、抵抗RL2の抵抗値を2段階に切り替えるようにして、バーンイン領域ではVDLとの差電圧を大きくしている。これにより、標準動作領域でもバーイン領域でもMOSFETに印加される電圧を精度よく設定でき、ストレスのかかりすぎにより不良になる素子を減らようにできるので製品歩留りを高くすることができる。
上記VDLは、標準動作領域では前記基準電圧VREF0を用いて、前記同様な定電圧回路でVDLを発生させ、バーイン動作領域では上記電圧VREF0に代えて上記外部電源電圧に依存して変化する電圧に切り替えるようにすればよい。この外部電圧に依存して変化する電圧としては、抵抗の一端をVDLに接続して他端を接地電位VSSを基準のNチャンネル型MOSFETによる電流ミラー回路に接続して、そこで発生する電圧を利用すればよい。
図30には、この発明に係る電源回路が搭載されるダイナミック型RAMの一実施例の概略レイアウト図が示されている。この実施例では、特に制限されないが、メモリアレイは、チップの縦と横に4個ずつに分けられ、チップ全体では16個のメモリセルアレイが構成される。チップの長手方向の中央部分は、間接回路領域とされて、縦に並ぶ□で示されたボンディンバッド、及び電源回路を含む周辺回路設けられる。上記間接回路領域には、上記ボンディングパッドに対応してアドレスバッファ回路や、データ入力バッファ、データ出力バッファが適宜に形成される。
上述のように半導体チップの長手方向に対して左右に2個ずつ合計4個と、上下方向に4個ずつに分けられた合計16個からなる各メモリアレイにおいて、長手方向に対して上下中央部で2に分けられ、2個づつに分けられた中央部分においてメインワード選択回路MWLが設けられる。このメインワード選択回路MWLの各メモリセルアレイに隣接した上下には、図示しないがメインワードドライバが形成されて、上記上下に分けられたメモリアレイのメインワード線をそれぞれが駆動するようにされる。チップの横方向に並んで2個ずつ配置されるメモリセルアレイの間には、Y選択回路YDが設けられる。
上記メモリセルアレイは、上記長手方向とそれに対して直角方向(横方向)とに複数のメモリマットが配列される。つまり、1つのメモリセルは、長手方向に8分割されて8個のメモリマットが設けられ、上記直角方向に16分割されて16個のメモリマットが設けられる。言い換えるならば、ワード線が8分割され、ビット線が16分割させられる。これにより、1つのメモリマットに設けられるメモリセルの数が上記8分割と16分割され、メモリアクセスの高速化を図るようにされる。上記メモリマットは、後述するようにそれを挟んで同図ではセンスアンプ領域が左右に配置され、サブワードドライバ領域が上下に配置されるものである。上記センスアンプ領域に設けられるセンスアンプは、シェアードセンス方式により構成され、メモリセルアレイの両端に配置されるセンスアンプを除いて、センスアンプを中心にして左右に相補ビット線が設けられ、左右いずれかのメモリマットの相補ビット線に選択的に接続される。
上述のように2個ずつ組となって配置された2つのメモリアレイは、その中央部分にメインワード選択回路MWLとメインワードドライバが配置される。このメインワード選択回路MWLは、それを中心にして上下に振り分けられた2個のメモリアレイに対応して共通に設けられる。メインワードドライバは、上記1つのメモリアレイを貫通するように延長されるメインワード線の選択信号を形成する。また、上記メインワードドライバにサブワード選択用のドライバも設けられ、後述するように上記メインワード線と平行に延長されてサブワード選択線の選択信号を形成する。
1つのメモリマットは、図示しないがサブワード線が256本とされ、それと直交する相補ビット線(又はデータ線)が512対とされる。上記1つのメモリアレイにおいて、上記メモリマットがビット線方向に16個設けられるから、全体としての上記サブワード線は約8K分設けられ、チップ全体では16K分設けられる。また、上記1つのメモリアレイにおいて、上記メモリマットがワード線方向に8個設けられるから、相補ビット線は全体として約4K分設けられる。このようなメモリアレイが全体で4個設けられるから、全体では16K分の相補データ線が設けられ、全体としての記憶容量は、16K×16K=256Mビットのような大記憶容量を持つようにされる。
上記1つのメモリセルアレイは、メインワード線方向に対して8個に分割される。かかる分割されたメモリセルアレイ15毎にサブワードドライバ(サブワード線駆動回路)が設けられる。サブワードドライバは、メインワード線に対して1/8の長さに分割され、それと平行に延長されるサブワード線の選択信号を形成する。この実施例では、メインワード線の数を減らすために、言い換えるならば、メインワード線の配線ピッチを緩やかにするために、特に制限されないが、1つのメインワード線に対して、相補ビット線方向に4本からなるサブワード線を配置させる。このようにメインワード線方向には8本に分割され、及び相補ビット線方向に対して4本ずつが割り当てられたサブワード線の中から1本のサブワード線を選択するために、サブワード選択ドライバが配置される。このサブワード選択ドライバは、上記サブワードドライバの配列方向に延長される4本のサブワード選択線の中から1つを選択する選択信号を形成する。
上記1つのメモリセルアレイに着目すると、1つのメインワード線に割り当てられる8個のメモリセルアレイのうち選択すべきメモリセルが含まれる1つのメモリマットに対応したサブワードドライバにおいて、1本のサブワード選択線が選択される結果、1本のメインワード線に属する8×4=32本のサブワード線の中から1つのサブワード線が選択される。上記のようにメインワード線方向に4K(4096)のメモリセルが設けられるので、1つのサブワード線には、4096/8=512個のメモリセルが接続されることとなる。特に制限されないが、リフレッシュ動作(例えばセルフリフレッシュモード)においては、1本のメインワード線に対応する8本のサブワード線が選択状態とされる。
上記のように1つのメモリアレイは、相補ビット線方向に対して4Kビットの記憶容量を持つ。しかしながら、1つの相補ビット線に対して4Kものメモリセルを接続すると、相補ビット線の寄生容量が増大し、微細な情報記憶用キャパシタとの容量比により読み出される信号レベルが得られなくなってしまうために、相補ビット線方向に対しても16分割される。つまり、メモリマット間に配置されたセンスアンプにより 相補ビット線が16分割に分割される。特に制限されないが、センスアンプは、上記のようにシェアードセンス方式により構成され、メモリセルアレイの両端に配置されるセンスアンプを除いて、センスアンプ16を中心にして左右に相補ビット線が設けられ、左右いずれかの相補ビット線に選択的に接続される。
この実施例では、特に制限されないが、前記図14の実施例に対応して、2組ずつ合計4組の定電圧回路RGP,RGNが設けられようにされる。つまり、ボンディングパッド列を挟んで、縦方向に2組(RGPとRGN)ずつが割り当てられる。この結果、1組の定電圧回路(RGPとRGN)は、4つのメモリセルアレイを受け持つようにされる。特に制限されないが、チャージポンプ回路VPPGとVBBGとは、チップの中央部分に設けられ、上記4個の定電圧回路RGP,RGNに対してチャージポインプ電圧VPPとVBBを供給する。中央に設けられた基準電圧発生回路RGFNも上記4組の定電圧発生回路に対してそれぞれ定電圧を供給する。この構成では、チャージポンプ回路VPPGとVBBG及び基準電圧発生回路RGFNと各定電圧回路との距離が均一にしかも短く形成することができる。
図31には、この発明が適用されるシングルチップマイクロコンピュータの一実施例のブロック構成図が示されている。特に制限されないが、この実施例のシングルチップマイクロコンピュータMCUは、自動車又は産業用機械等に組み込まれ、その制御装置として機能する。
同図のマイクロコンピュータMCUは、いわゆるストアドプログラム方式の中央処理装置CPUとされる。中央処理装置CPUには、特に制限されないが、内部バスIBUSを介してリードオンリーメモリROM,ランダムアクセスメモリRAM,アナログディジタル変換回路A/D,ウォッチドッグタイマWDT,タイマー回路TIM及びシリアルコミュニケーションインターフェイスSCIが結合される。また、中央処理装置CPUを含むマイクロコンピュータMCUの各部には、クロック生成回路CLKGから所定のクロック信号CLKが供給され、マイクロコンピュータMCUは、さらに、クロック生成回路CLKGの動作を制御するためのクロックコントローラCLKCと、電源投入時にマイクロコンピュータMCUの各部を初期状態にリセットするためのパワーオンリセット回路PORとを備える。
ウォッチドッグタイマWDTには、中央処理装置CPUから内部信号PRが供給され、その出力信号つまり異常検出信号TDは、クロックコントローラCLKCに供給される。クロック生成回路CLKGの一方の入力端子は、外部端子EXTALを介して水晶発振子XTALの一方の電極に結合され、その他方の入力端子には、クロックコントローラCLKCのクロック出力信号CGが供給される。水晶発振子XTALの他方の電極は、外部端子XTALを介してクロックコントローラCLKCに結合される。
パワーオンリセット回路PORには、外部端子VCC及びVSSを介してシングルチップマイクロコンピュータMCUの動作電源となる電源電圧VCC及び接地電位VSSがそれぞれ供給され、その出力信号つまりパワーオンリセット信号PORは、クロックコントローラCLKCに供給される。上記クロックコントローラCLKCには、さらに中央処理装置CPUから完全停止制御レジスタRSTPの出力信号RSTPならびにモード制御レジスタRCMDの出力信号RCMDが供給され、その出力信号つまり通常リセット信号RSは、中央処理装置CPUを含むマイクロコンピュータMCUの各部に供給される。
上記中央処理装置CPUは、リードオンリーメモリROMに格納されたユーザプログラムに従ってステップ動作し、所定の演算処理を実行するとともに、マイクロコンピュータの各部を制御・統括する。この実施例において、中央処理装置CPUは、命令により書き込み可能な完全停止制御レジスタ及びモード制御レジスタを備え、その出力信号RSTP及びRCMDは、前述のように、クロックコントローラCLKCに供給される。また、中央処理装置CPUのプログラム実行状況を示す内部信号PRは、ウォッチドッグタイマWDTによって常時モニタされ、マイクロコンピュータMCUの異常検出に供される。リードオンリーメモリROMは、例えば所定の記憶容量を有するマスクROM等からなり、中央処理装置CPUの制御に必要なプログラムや固定データを格納する。ランダムアクセスメモリRAMは、例えば所定の記憶容量を有するスタティック型RAM等からなり、中央処理装置CPUの演算結果や制御データ等を一時的に格納する。フラッシュEPEOMは、電気的に書き換え可能なROMであり、電源が遮断されたときに保持すべきデータを記憶する。
アナログディジタル変換回路A/Dは、外部の各種センサから入力されるアナログ入力信号を所定ビットのディジタル信号に変換し、内部バスIBUSを介して中央処理装置CPU等に伝達する。この実施例では、前記のような予充放電電圧を形成するために用いられる基準電圧Vref が供給される。この基準電圧Vref は、A/D変換器にも供給され、A/D変換動作のための基準電圧としても用いるようにしても差支えない。アナログディジタル変換器A/Dに含まれる前記のようなサンプル・ホールド手段、予備充放電手段に用いられるサンプリングクロック及び予充放電クロックは、前記クロック発生回路CPGにより形成されたクロックに基づいて形成される。また、A/変換器ADCそれ自体に用いられるクロック信号も同様である。
タイマー回路TIMは、クロック発生回路CPGから供給されるクロック信号に従って時間計時を行い、シリアルコミュニケーションインターフェイスSCIは、例えばマイクロコンピュータの外部に結合されたシリアル入出力装置とランダムアクセスメモリRAMとの間の高速データ転送をサポートする。
ウォッチドッグタイマWDTは、中央処理装置CPUから出力される内部信号PRをモニタし、この内部信号PRが所定時間を超えて形成されないことを受けて、言い換えるならば中央処理装置CPUによる命令フェッチが長期間にわたって行われないことを受けて中央処理装置つまりはマイクロコンピュータの異常を検出して、その出力信号つまり異常検出信号TDを選択的にハイレベルとする。上記パワーオンリセット回路PORは、外部端子VCC及びVSSを介して供給される電源電圧VCC及び接地電位VSSの電位をモニタし、動作電源が投入された当初において、その出力信号つまりパワーオンリセット信号PORを所定期間だけ一時的にハイレベルとする。ウォッチドッグタイマWDTによる異常検出信号TD及びパワーオンリセット回路PORによるパワーオンリセット信号PORは、クロックコントローラCLKCに供給される。
自動車や産業用機械等に組み込まれるシングルチップマイクロコンピュータ等において、ウォッチドッグタイマによる異常検出あるいは中央処理装置からの命令による所定レジスタの書き込みを受けて選択的にクロック生成回路の動作を停止しうるクロックコントローラを設け、この完全停止状態の解除を、電源再投入時のパワーオンリセット信号によってのみ可能とすることで、異常発生時には、動作電源が切断後再投入されるまでの間、マイクロコンピュータ等の動作を完全に停止することができる。
上記のようなマイクロコンピュータの内部電圧+V,+V’及び−V,−V’のような内部電圧を発生させる前記のような電源回路POWが搭載される。この電源回路は、チャージポンプ回路と定電圧回路とを組み合わせて安定的な内部電圧+V,+V’及び−V,−V’を発生させる。電圧+Vと−Vは、特に制限されないが、12Vと−12Vのような高い電圧とされ、上記FEPROMの書き込みと消去電圧として利用される。
これにより、FEPROMをシステムに搭載した状態で書き換えが可能になる。−V,−V’は、上記A/D変換器の動作電圧とされる。このようにA/D変換器が正負二電圧で動作させられるために、アナログ信号を外部端子から直接にさせることができる。つまり、一電源で動作させられるA/D変換回路のように直流阻止用のカップリング容量を設けることなく、アナログ信号を入力できるから低い周波数の入力信号も受け付けることができるとともに大容量の外付容量が不用になる。
図32には、この発明に係る基準電圧発生回路の他の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、MOSFETのしきい値電圧が高くなっても差動アンプに十分な電流が流れるように入力トランジスタにPチャンネル型MOSFETを用い、さらに従来通りPチャンネル型出力バッファを駆動できるようにダブルエンド構成のプッシュプル変換回路が設けられる。
トランジスタT3,T4のベース,エミッタ間電圧で形成されるノード(a),(b)の電位は、0.6V〜0.7Vと低い。このため、前記図17に示した実施例回路では、電源電圧が3.3V〜5V用のMOSFETでは、しきい値電圧が上記ノード(a),(b)の電位と同程度となり、十分な電流を流すことができないため、パワーオン特性や安定性等が悪化する。特に、パワーオン時には、ノード(a),(b)の電位は、0Vなので差動アンプが動作できずに基準電圧Vref が立ち上がらない可能性も生じる。
この実施例では、上記ノード(a),(b)の比較的低い電圧をPチャンネル型MOSFETMP1とMP2で受けるために、かかるMOSFETMP1,MP2のしきい値電圧が上記のように高く設定されてしいても十分なゲート,ソース間電圧を確保することができ、電流をより多く流すことができる。これにより上記パワーオン特性や安定性等を改善することができる。
また、基準電圧Vref を接地電位VSS基準で作るためにはバイポーラトランジスタのベース又はエミッタ端子を接地電位VSSに接続する必要がある。これを低い電源電圧から動作させるためには、Pチャンネル型MOSFETのドライバが必要になる。これを通常のPチャンネル型MOSFET入力の電流ミラー負荷型のアンプで駆動すると、ハイレベルが十分に出ず、Pチャンネル型のMOSドライバをカットオフできなくなってしまう。本実施例では、それを解決するためにダブルエンド構成のプッシュプル変換回路を設けて十分なハイレベルを確保できるようになっている。
つまり、上記差動アンプを構成する一方のPチャンネル型MOSFETMP1のドレインと回路の接地電位との間には、ダイオード形態のNチャンネル型MOSFETQ80と、それと電流ミラー形態にNチャンネル型MOSFETQ81を接続する。このMOSFETQ81は、電源電圧側に設けられたダイオード形態のPチャンネル型MOSFETQ82を駆動する。上記差動アンプを構成する他方のPチャンネル型MOSFETMP2のドレインと回路の接地電位との間にも、ダイオード形態のNチャンネル型MOSFETQ83と、それと電流ミラー形態にNチャンネル型MOSFETQ84を接続する。このMOSFETQ84のドレインと、上記Pチャンネル型MOSFETQ82と電流ミラー接続されたPチャンネル型MOSFETQ85のドレインと接続して、ダブルエンド構成のプッシュプル変換回路を構成する。このプッシュプル回路により、Pチャンネル型MOSFETMP3を駆動し、上記トランジスタT3,T4をドライブするものである。なお、Pチャンネル型MOSFETQ87は、ゲートが定常的に回路の接地電位に接続されて抵抗素子として作用しパワーオン時のノード(a),(b)の電位を立ち上げる役割を果たす。それ故、オン抵抗値は十分大きく設定される。
この実施例では、MOSFETのしきい値電圧が高くなっても、十分低い電源電圧から安定的に動作させることができる。また、パワーオン時の立ち上がりも速く、安定性も高くできる。
図33には、この発明に係る電源回路の他の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、チャージポンプ回路を動作させる発振パルスの周波数を負荷電流に対応して変化させるよう工夫されたものである。
チャージポンプ回路として、消費電流を低減させるために発振回路の周波数を動作時とスタンバイ時に合わせて2種類に設定することが考えられる。しかし、この構成では、それぞれのモードでの最大電流に合わせて発振周波数を決める必要がある。前述のように低電源電圧で動作する回路では、高速動作化のためにはMOSFETのしきい値電圧を下げる必要がある。このため、スタンバイ時のように回路が動作をしていないとき、つまりオフ状態のMOSFETにおいても比較的大きなサブスレッショルドリーク電流が流れるものとなる。この電流は、温度に対して指数関数的に変化するため、それに合わせて発振周波数も高く設定する必要があり、消費電流が必要以上に大きくなるという問題がある。
この実施例では、昇圧電圧VCHを形成するPチャンネル型の出力MOSFETM1に並列にPチャンネル型の電流検出用のMOSFETM2を設ける。このMOSFETM2には、上記出力MOSFETM1とのサイズ比kに対応した検出電流kILが形成され、かかる電流kILをダイオード形態にされたNチャンネル型のMOSFETM3に流すようにして、それに対応した電圧信号CFBを発振回路に供給し、発振周波数を連続的に変化させるようにするものである。つまり、検出電流kILの増加に対応して発振周波数が高くなるように発振回路を制御するものである。
図34には、上記図33の実施例回路に用いられる発振回路の一実施例の回路図が示されている。発振回路は、インバータ回路をリング状に縦列接続したリングオシレータが利用される。上記各インバータ回路の動作電流を流すNチャンネル型MOSFETM5〜M9は、上記電流検出を行うNチャンネル型MOSFETM3と電流ミラー形態にされる。つまり、上記各MOSFETM5〜M9のゲートには、上記信号CFBが供給される。
上記信号CFBがゲートに供給されたNチャンネル型MOSFETM4によりaILの電流に変換し、それをダイオード形態にされたPチャンネル型MOSFETM10に流し、それと上記各インバータ回路に動作電流を流すPチャンネル型MOSFETM11〜M15と電流ミラー形態にし、上記信号CFBに対応して各インバータ回路の遅延時間を制御し、電流の増加に反比例させて遅延時間を変化させ、発振周波数を制御するものである。
上記電源回路の負荷電流ILが増加すると、発振周波数も高くなって単位時間当たりのチャージポンプ回数が増加し、電源回路は上記負荷電流の増加に対応した電流供給能力を持つようにされる。このとき、発振出力パルスのデューティ比は、ほぼ一定に保たれるので、チャージポンプ回路の効率もほぼ一定となる。
この実施例によれば、MOSFETのしきい値電圧が低くなったり、高温度になって負荷電流が増加しても、チャージポンプ回路に入力される発振パルスの発振周波数がそれに応答して自動的に高くなるので電流供給能力が不足することはない。また、低温度時には自動的に発振周波数が低くなって消費電流を低減させるので、低消費電流化が重要な携帯用電子機器に搭載される電源回路に好適なものとなる。
上記実施例では、昇圧回路を例にして具体的に説明したが、負電圧を形成するネガティブチャージポンプ回路に対しても同様に適用できることはいうまでもない。
図35は、この発明に係る出力回路の一実施例の回路図が示されている。この実施例は、リーク電流を低減しながら駆動能力を増強できるよう工夫されたプッシュプル出力回路に向けられている。この実施例回路は、図1に示したセンスアンプ駆動回路と同様に、駆動能力を増強するためにNチャンネル型の駆動MOSFETMO1とPチャンネル型の駆動MOSFETMO2を低しきい値電圧のものとする。そして、これらのMOSFETMO1又はMO2がオフ状態のときのサブスレッショルドリーク電流による両MOSFETMO1とMO2を通して流れる直流電流(貫通電流)を低減するために、これらのMOSFETMO1とMO2のゲートに供給されるオフ状態でのソース,ゲート間が逆バイアス状態になるような入力信号を形成するレベル変換回路LSNとLSPが設けられる。
一方のレベル変換回路LSNは、VSS−VDDのような入力信号を受けて、VDD−VNNにレベル変換する。これにより、VNNが出力された状態では、MOSFETMO1のゲートとソース間には、VNN−VSSの逆バイアス電圧が印加されることになる。他方のレベル変換回路LSPは、VSS−VDDのような入力信号を受けて、VCH−VSSにレベル変換する。したがって、VCHが出力された状態では、MOSFETMO2のゲートとソース間には、VDD−VCHの逆バイアス電圧が印加されることになる。
上記VDDは、半導体集積回路装置の内部で形成するものであってもよいし、外部端子から供給された動作電圧をそのまま用いるものであってもよい。
この実施例では、CMOS(プッシュプル)回路において、出力MOSFETのしきい値電圧を小さくして駆動能力を増強しつつ、それを駆動する駆動回路にレベル変換回路を用いて、オフ状態にさせる信号レベルがMOSFETのゲート,ソース間を逆バイアス状態にさせるような電圧に設定するとにより、サブスレッショルドリーク電流による貫通電流を抑えることができる。したがって、3V以下の低電圧で動作する回路又はシステムに好適なものとなる。
図36は、この発明に係る出力回路を出力バッファに適用した場合の一実施例を示す回路図である。この実施例の出力バッファでも、駆動能力を増強しながらサブスレッショルドリーク電流による貫通電流を抑えることができる。この実施例回路では、レベル変換回路LSPとLSNと、出力MOSFETMO2とMO1のゲートとの間に抵抗Rg1とRg2、ゲート保護MOSFETME2とME1が挿入される。
上記抵抗Rg1,Rg2は、駆動MOSFETのゲート電圧の変化時間を長くして出力の立ち上がりと立ち下がり波形を鈍らせてオーバーシュートやアンダーシュートを防止するよう作用する。
ゲート保護MOSFETME1とME2は、出力端子DOに外部から高電圧が印加されたときに出力MOSFETMO1とMO2のゲート絶縁膜(酸化膜)が破壊されるのを防止するよう作用する。つまり、出力端子DOの電位が電源電圧VDD以上に高くされると、Pチャンネル型MOSFETME1がオン状態になって出力MOSFETMO2のゲートと出力端子DOとを短絡し、出力端子DOの電位が接地電位VSS以下にあると、Nチャンネル型MOSFETME2がオン状態になって出力MOSFETMO1のゲートと出力端子DOとを短絡して上記ゲート絶縁膜に高電圧が印加されないようにする。
この実施例では、上記レベル変換回路LSNとLSPに対して、出力制御信号HIZで制御されるゲート回路やインバータ回路等による制御回路を介して別々の入力信号を入力する。この制御回路により、出力バッファの貫通電流防止と、両出力MOSFETMO1とMO2を共にオフ状態にして、出力ハイインピーダンス状態にするものである。
以上のような本実施例回路では、プッシュプル型出力バッファにおいて、駆動能力を増強しながら、サブスレッショルドリーク電流による貫通電流を抑えることができる。したがって、3V以下の低電圧で動作する回路又はシステムに好適なものとなる。
上記の実施例から得られる作用効果は、下記の通りである。
(1)外部端子から供給される電源電圧により動作させられる第1の回路ブロックと電源回路により形成された内部電圧で動作させられる第2の回路ブロックとを備えてなる半導体集積回路装置において、上記内部電圧に対して絶対値的に大きな電圧をチャージポンプ回路で形成し、この出力電圧と上記内部電圧との間に可変インピーダンス手段を設け、上記チャージポンプ回路で形成された出力電圧を動作電圧とする差動増幅回路により基準電圧と上記内部電圧とを比較して両者が一致するよう上記可変インピーダンス手段を制御して上記内部電圧を形成することにより、任意の内部電圧を安定的に発生させることができるという効果が得られる。
(2)上記電源回路を二種類設けることにより、上記電源回路により上記外部端子から供給された電圧と同じ極性で絶対値的に大きな電圧や外部端子から供給された電圧と異なる極性の電圧を安定的に発生させることができるという効果が得られる。
(3)上記ダイナミック型RAMのワード線選択レベルと負電圧の非選択レベルを上記電源回路で形成することにより、メモリセルのデータ保持特性の改善と、デバイスの高信頼性を確保することができるという効果が得られる。
(4)上記電源回路に設けられる差動増幅回路として、内部電圧を維持することができる程度の小さな電流により定常的に動作させられるものと、内部回路が動作状態にされるときに対応して上記内部電圧を維持するに必要な大きな電流により動作させられるものとを組み合わせることにより、必要な電圧を低消費電力で形成することができるという効果が得られる。
(5)上記第1の電源回路のチャージポンプ回路で形成された出力電圧を上記ダイナミック型メモリセルが形成されるP型のウェル領域が形成される深い深さのN型のウェル領域に印加することにより、そこでの寄生容量が利用できるとともにラッチアップのための格別な対策が不要にできるという効果が得られる。
(6)上記第2の電源回路のチャージポンプ回路で形成された出力電圧は、上記ダイナミック型メモリセルが形成される上記P型のウェル領域に与えられる基板バックバイアス電圧としても用いることにより、上記接合容量を利用できることの他、α線によるソフトエラーの改善と回路の共用化による簡素化が可能になるという効果が得られる。
(7)上記内部回路は、上記外部端子から供給された電源電圧を降圧して定電圧を形成する第3の電源回路と、かかる第3の電源回路で形成された降圧電圧により動作させられる回路部分とにより構成することにより、外部電源の依存性を無くして内部回路を安定的に動作させることができるという効果が得られる。
(8)上記内部回路を構成し、上記第1の電源回路で形成されたハイレベルと、第2の電源回路で形成されたロウレベルとを出力する出力回路において、上記第1の電源回路で形成された内部電圧を出力させる第1導電型の出力MOSFETと、上記第2の電源回路で形成された内部電圧を出力させる第2導電型の出力MOSFETに対してそれぞれ接地電位がゲートに供給された第1導電型のMOSFETと内部電圧がゲートに供給された第2導電型のMOSFETとをそれぞれ直列に設けることにより、各MOSFETに印加される電圧を分割させることができるために高信頼性を確保することができるという効果が得られる。
(9)上記出力回路を構成する第1導電型の出力MOSFETゲートに供給される駆動信号を形成する第1の駆動回路として、上記電源電圧又は内部降圧電圧と回路の接地電位で動作させられる内部回路で形成された入力信号を上記第1の電源回路の出力電圧と上記回路の接地電位に対応された第1信号レベルに変換する第1レベル変換回路を用い、上記出力回路を構成する第2導電型の出力MOSFETゲートに供給される駆動信号を形成する第2の駆動回路として、上記入力信号を上記内部電圧と上記第2の電源回路の出力電圧に対応された第2信号レベルに変換する第2レベル変換回路を用いることにより、上記出力MOSFETに印加される電圧を低く抑えていっそうの高信頼性を確保することができるという効果が得られる。
(10)上記ダイナミック型メモリセルを構成するアドレス選択MOSFETのゲート絶縁膜と、上記ワード線の選択信号を形成する出力MOSFETのゲート絶縁膜とを同じ第1の膜厚に設定し、センスアンプ及びアドレス選択回路を構成するMOSFETのゲート絶縁膜を上記第1の膜厚に対して薄くされた第2の膜厚に設定することにより、高信頼性とともに動作の高速化を図ることができるという効果が得られる。
(11)上記内部回路として、幾何学的に別れた複数回路から構成し、上記電源回路として、上記複数回路に一対一に対応し、上記外部端子から供給された電圧と同じ極性で絶対値的に大きな電圧を発生させる複数からなる第1電源回路と、上記外部端子から供給された電圧と異なる極性の電圧を発生させる複数からなる第2電源回路とし、上記第1と第2のチャージポンプ回路を共通にして、上記複数回路のそれぞれに隣接して上記可変インピーダンス手段と差動増幅回路とを複数個設けることにより、回路の簡素化を図りつつ効率のよい動作電圧の供給が可能になるという効果が得られる。
(12)上記ダイナミック型メモリセルの複数個がマトリックス構成されてなるメモリアレイを複数組に分割し、上記第1と第2の電源回路として、上記第1と第2のチャージポンプ回路を共通にして、上記各組のメモリアレイに対応して上記可変インピーダンス手段と差動増幅回路とを複数個設けるようにすることにより、回路の簡素化を図りつつ効率のよい動作電圧の供給と記憶容量を大規模にすることができるという効果が得られる。
(13)上記内部回路として、中央処理装置、フラッシュEPROM、アナログ/デジタル変換回路を含む1チップのマイクロコンピュータに適用し、上記第1電源回路と第2電源回路を、上記フラッシュEPROMとアナログ/デジタル変換回路の動作に用いられる正と負の電圧を形成することより、オンチップでの記憶情報の一括消去やカップリングコンデンサを用いることなくアナログ信号をそのまま入力することができるという効果が得られる。
(14)上記内部回路として、上記電源電圧又はそれ以下の電圧を出力させるPチャンネル型MOSFETと、回路の接地電位を出力させるNチャンネル型MOSFETと、上記第1電源回路の出力電圧又はチャージポンプ出力電圧により上記Pチャンネル型MOSFETをオフ状態にする信号レベルに用い、上記第2の電源回路の出力電圧又はチャージポンプ出力電圧により上記Nチャンネル型MOSFETをオフ状態にする信号レベルに用いる回路とを備えることにより、MOSFETをソース,ゲート間を逆バイアス状態でオフ状態にできるからスレショルドリーク電流を大幅に低減できるという効果が得られる。
(15)上記基準電圧として、エミッタ電流密度差に対応して形成されたシリコンバンドギャップを利用して形成された定電圧を電圧電流変換回路で定電流に変換し、1ないし複数からなるカレントミラー回路を介して上記電源回路を構成するチャージポンプ電圧が印加された電流ミラー回路からの定電流に変換して抵抗の一端に流し、かかる抵抗の他端を所定の内部電圧端子に接続することにより高精度及び高安定の電圧設定が容易にできるという効果が得られる。
(16)エミッタ面積が小さく形成され、共通化されたベースとコレクタとが回路の接地電位に接続された第1トランジスタのエミッタに大きな抵抗値を持つようにされた第1抵抗の一端を接続し、エミッタ面積が大きく形成され、共通化されたベースとコレクタとが回路の接地電位に接続された第2トランジスタのエミッタに上記第1抵抗の抵抗値に比べて無視できる程度に小さくされた第2抵抗の一端を接続し、その他端に上記第1抵抗とほぼ同じ大きな抵抗値を持つようにされた第3抵抗の一端を接続し、上記第1トランジスタのエミッタ電位と上記第2抵抗と第3抵抗の接続点の電位とを受けるPチャンネル型の差動MOSFETを含む差動増幅回路により、上記両電圧が同じくなるように電圧を形成して、上記第1抵抗と第3抵抗の共通接続された他端に供給して上記定電圧を形成することにより、低電圧まで安定的に定電圧を形成することができるという効果が得られる。
(17)上記電源回路において、上記可変インピーダンス手段を構成するMOSFETにゲートとソースを共通接続し、そのサイズ比に対応した小さなMOSFETにより負荷電流に対応したセンス電流を形成する電流センスMOSFETを設け、上記センス電流に対応して発振周波数が変化させられる発振回路で形成された発振パルスで上記チャージポンプ回路のポンピング周期を制御することにより、チャージポンプ回路の効率を高くすることができるという効果が得られる。
以上本発明者よりなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、ダイナミック型RAMを構成する各回路の具体的構成やそのレイアウト構成は、種々の実施形態をとることができる。上記定電圧回路は、差動増幅回路と可変抵抗素子としてのMOSFETとを用いるもの他、定電圧がゲートに印加されたソースフォロワMOSFETを用いるもの等種々の実施例形態をとることができる。ダイナミック型RAMの入出力インターフェスイは、シンクロナスDRAMに対応されたもの、あるいはランバス仕様に対応されたもの等種々の実施形態を取ることができる。
この発明は、前記のようなダイナミック型RAMや1チップのマイクロコンピュータ等のように外部端子から供給される電圧に対して、それと異なる内部電圧を必要とする各種半導体集積回路装置に広く利用できるものである。
MCA…メモリセルアレイ、XDEC…Xデコーダ、WD…ワードドライバ、AC…アレイ制御回路、SAND,SAPD…センスアンプ用ドライバ、W1〜Wn…ワード線、
1…VPP用発振回路、2…VPP用チャージポンプ回路、3…VPP用レベルセンサ、5…内部降圧回路、6…VBB用発振回路、7…VBB用チャージポンプ回路、8…VBB用レベルセンサ、
RGFP,RGFN…基準電圧発生回路、RGP,RGN…定電圧回路、DWELL…深い深さのn型ウェル領域、pWELL…p型ウェル領域、nWELL…n型ウェル領域、
LSP,LSN…レベル変換回路、AN1〜AN4…論理回路、FDRV0〜MDRVi…ドライバ、MAT0〜MAT1…メモリマット、SWD0〜2…サブワードドライバ、
VBBG…VBB発生回路、VPPG…VPP発生回路、
T1,T2…トランジスタ、Q1〜Q78…MOSFET、MP1,MP2…MOSFET、MN1,MN2…MOSFET、M1〜M9…MOSFET、C1〜C14…キャパシタ、RF,RL1,RL2…抵抗、
MWL…メインワードドラバ、YD…Yドライバ、
MCU…シングルチップマイクロコンピュータ、CPU…中央処理装置、IBUS…内部バス、POW…電源回路、ROM…リードオンリメモリ、FEPROM…フラッシュEPROM、RAM…ランダムアクセスメモリ、A/D(ADC)…アナログディジタル変換回路、WDT…ウォッチドッグタイマ、TIM…タイマー回路、SCI…シリアルコミュニケーションインターフェイス、POR…パワーオンリセット回路、CLKC…クロックコントローラ、CLKG…クロック生成回路、XTAL…水晶発振子。