JP4532627B2 - ズームレンズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラやスチルカメラそしてデジタルカメラ等用いられる負の屈折力のレンズ群が先行する小型で3倍程度のズーム比を有する高い光学性能を維持したズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、民生用としてもデジタル記録が可能なビデオカメラや、電子スチルカメラが台頭してきており、従来の所謂アナログ記録型のビデオカメラや電子スチルカメラよりも更に高画質な記録が可能となり、撮影レンズに求められる光学性能も、より高度なものとなってきている。
【0003】
また、電子スチルカメラでは記録媒体が従来のフロッピーから、ICカードや、ICメモリーへと変化しカメラ全体に締める記録部のスペースが格段に小さくなり、レンズ部の更なる小型化が期待されている。
【0004】
変倍比が3倍程度でFナンバーが2から3程度のズームレンズでは、従来より3群ズームタイプが知られている。
【0005】
3群ズームレンズとして物体側より順に負の屈折力を持つ第1レンズ群と正の屈折力を持つ第2、第3レンズ群よりなり、それら3つのレンズ群の空気間隔を変化させて変倍を行うものが提案されている。
【0006】
負の屈折力のレンズ群が先行するネガティブリード型の3群ズームレンズは高変倍化や大口径化には向かないが比較的少ないレンズで構成することが出来るため、小型化を狙うズームタイプとしてよく利用されている。
【0007】
3群ズームレンズとして特開昭58−097016号公報では第1群を4枚構成とする実施例を提案しており、特開昭58−132207号公報では第1群を3枚で構成するなどしてレンズ系全体の、より簡略化を図っている。
【0008】
一方、特開昭57−005023号公報や特開昭57−019710号公報では、第1群を正レンズ先行とする構成を提案している。
また、特開平03−240011号公報、特開平06−094996号公報、特開平09−021950号公報では、第3群に強い屈折力の正レンズを配置したり、第1群、第2群にプラスチックレンズを導入した提案を行っている。
【0009】
また、特開平05−173073号公報や、特開平09−211326号公報では、第3群を2枚以上のレンズで構成したり、第1、第3群を移動させて変倍を行うズームレンズを提案している。
【0010】
また、特開平08−152558号公報では第1群中の最も物体側に負の非球面レンズを配置した4群構成のズームレンズを提案している。
【0011】
また、特開平06−011650号公報、特開平08−248312号公報、特開平08−304704号公報、特開平10−104518号公報、特開平10−170826号公報では、第1群中の最も物体側に負の非球面レンズを配置し、その非球面係数に条件をつけた構成や、第3群に強い屈折力を持たせた構成や、第1群中に接合レンズを配置したズームレンズや第2、第3群の移動によって変倍を行うものなど数々の提案がなされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来から負の屈折力のレンズ群と2つの正の屈折力のレンズ群の所謂3群構成のズームレンズは、第1群と第2群の間隔の変化で全系の焦点距離の変化を支配し、変倍によるピント変動を第1、第3群のどのレンズ群で補正するかでズームタイプが決まる。
【0013】
3群ズームレンズにおいて高変倍化を図る場合、第1群と第2群の間隔を広げなければならずレンズ系の小型化に逆行する場合が多々あり、その場合、テレ端での第1群と2群の間隔をメカ部品が接触する限界近傍まで接近させねばならなくなる。
【0014】
従ってこの3群タイプのズームレンズで高倍化を図るためには、第1群と第2群のレンズ構成が非常に重要な役割を担うことになる。また、最近のCCD用カメラに対応するためには射出瞳位置が適切な距離をもっていることが望まれている。
【0015】
前述の特開昭58−097016号公報では、第1群が4枚のレンズから構成されており、また第2群の結像倍率も小さいため2倍程度の変倍比である。
【0016】
特開昭58−132207号公報では第1群の構成を簡略化しているが3群が2枚のレンズを用いており、さらに第2群の結像倍率が小さいため2倍程度の変倍比である。
【0017】
特開昭57−005023号公報や特開昭57−019710号公報では、第1群を正レンズ先行としているため、第1群の主点位置がレンズの内部に入り込むため、第1群と第2群のレンズ間隔を広げることが出来ず高倍化が難しい。又、無理に高倍化を進めるには各群の屈折力を強くしなければならなくなり、そのため高い光学性能を維持することが難しくなる。
【0018】
特開平03−240011号公報や特開平05−173073号公報では第3群がすべて移動して変倍を行うため鏡筒構造が複雑となっている。特開平06−094996号公報では、第3群に比較的屈折力の強いレンズ群を配置しているため、射出瞳位置を長く保つ為には絞りと2群の間に距離をおかねばならなくなり小型化が難しい。特開平09−021950号公報では、第1群、第2群にプラスチックレンズを配置して、レンズ系の軽量化を図っているが、収差補正が難しくなっている。
【0019】
また、特開平09−211326号公報では、3群のレンズ構成が2枚のレンズでありレンズ系の小型化が難しい。
【0020】
また、特開平08−152558号公報では4群構成のズームレンズとなっているため、鏡筒構造等が複雑になる傾向があった。
【0021】
また、特開平06−011650号公報では最も物体側のレンズは概して最も大きなレンズとなるためそのレンズを非球面化することが難しい。特開平08−248312号公報では、第3群の屈折力が強くなるため射出瞳位置を長く保つ為には絞りと2群の間に距離をおかねばならなくなり、レンズ全長が長くなる。
【0022】
特開平08−304704号公報では第2群の倍率が等倍より小さいところを利用しているため高倍化が難しい。特開平10−104518号公報、特開平10−170826号公報では、第1群中に接合レンズを配置したり2枚構成として1群の構成の簡略化を行っているが、第1群の主点位置を第1群の像面側に十分出すまでには至らないため、無理に高倍化を進めると各群の屈折力を強くしなければならなくなり、そのため高い光学性能を維持することが難しくなる。
【0023】
本発明は、負の屈折力のレンズ群が先行する3つのレンズ群を有するネガティブリード型のズームレンズにおいて、各レンズ群のレンズ構成を適切に用いることによりレンズ全長の短縮化を図りつつ、高変倍比、広画角を含み、しかも全変倍範囲にわたり諸収差を良好に補正した高い光学性能を有したズームレンズの提供を目的とする。
【0024】
特に本発明は、小型化を達成しつつ、高い光学性能を維持して3倍程度の変倍比を確保したFno2.4程度のズームレンズを提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明のズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力の第1群、正の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群から構成され、互いのレンズ群の間隔を変化させることにより変倍するズームレンズにおいて、前記第1群と前記第2群の間に絞りが配置されており、該絞りは変倍に際して前記第2群と一体で移動し、前記第1群はメニスカス状の負の屈折力の第11レンズ、メニスカス状の負の屈折力の第12レンズ、メニスカス状の正の屈折力の第13レンズより構成され、前記第12レンズの像面側のレンズ面は非球面で構成されており、前記第2群は正の屈折力の第21レンズ、正の屈折力の第22レンズ、負の屈折力の第23レンズ、正の屈折力の第24レンズより構成され、前記第3群は正の屈折力の第31レンズより構成され、前記第12レンズの材質の屈折率をN12n、前記第1群の焦点距離をf1、前記第3群の焦点距離をf3、ワイド端、テレ端における前記第2群の結像倍率をそれぞれβ2W,β2T、ワイド端、テレ端における全系の焦点距離をそれぞれfW,fTとしたとき、
1.55<N12n ・・・(1)
β2W×β2T≦1.0 ・・・(5)
1.1<|f1|/(fW×fT) 1/2 ≦1.441 ・・・(6b)
10.0<f3/fW<15 ・・・(7a)
なる条件式を満足することを特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の後述する数値実施例1のレンズ断面図、図2〜図4は本発明の数値実施例1の広角端,中間,望遠端の収差図である。
【0027】
図5は本発明の後述する数値実施例2のレンズ断面図、図6〜図8は本発明の数値実施例2の広角端,中間,望遠端の収差図である。
【0028】
図9は本発明の後述する数値実施例3のレンズ断面図、図10〜図12は本発明の数値実施例3の広角端,中間,望遠端の収差図である。
【0029】
図13は本発明の後述する数値実施例4のレンズ断面図、図14〜図16は本発明の数値実施例4の広角端,中間,望遠端の収差図である。
【0030】
図17は本発明の後述する数値実施例5のレンズ断面図、図18〜図20は本発明の数値実施例5の広角端,中間,望遠端の収差図である。
【0031】
レンズ断面図において、L1は負の屈折力の第1群、L2は正の屈折力の第2群、L3は正の屈折力の第3群、SPは開口絞り、IPは像面である。Gはフィルター等のガラスブロックである。PGは屈折力が0に近い保護ガラスである。
【0032】
本発明のズームレンズでは広角端から望遠端への変倍に際し、第2群を物体側へ移動させて行ない、変倍に伴う像面変動の補正を第1群を非直線的に移動させて行なっている。又、フォーカシングは第1群、又は第3群で行なっている。
【0033】
第1群でフォーカシングを行なう場合、ズーミングでのフォーカス変動がないことが利点である。又、第3群でフォーカシングを行なう場合、可動部を後方に配することで、システムとしての可動群が小さい部位となるため、小型化に寄与するという特徴がある。
【0034】
絞りSPは第1群と第2群の間にあり、ズーミング中、第2群と一体で移動している。
【0035】
本発明のズームレンズは、物体側から順に負の屈折力の第1群、正の屈折力の第2群そして第3群から構成され、互いのレンズ群間隔を変えることにより変倍するズームレンズにおいて、第1群はメニスカス状の負の第11,第12レンズと、メニスカス状の正の第13レンズを有し、第2群は正の第21,第22レンズと負の第23レンズ、そして正の第24レンズを有し、第3群は正の第31レンズを有していることを基本構成としている。そして各発明は前述の基本構成の下で少なくとも次のうちの1以上の構成をとることを特徴としている。
【0036】
該第12レンズの像面側のレンズ面は非球面で構成されており、該第12レンズの材質の屈折率をN12nとしたとき、
1.55<N12n ‥‥‥(1)
なる条件式を満足することである。
【0037】
前記第12レンズと第13レンズは空気を介して離れており、該第12レンズの像面側のレンズ面の参照曲率半径をRN、該第13レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をRPとしたとき、
0<(RP+RN)/(RP−RN) ‥‥‥(2)
なる条件式を満足することである。
【0038】
前記第12レンズと第13レンズは空気を介して離れており該第12レンズと第13レンズとの空気間隔をd、テレ端での第1群と第2群の間隔をdT,第1群の焦点距離をf1、テレ端での全系の焦点距離をfTとしたとき、
0.1<d/|f1|<0.5 ‥‥‥(3)
0.1<dT/fT ‥‥‥(4)
なる条件式を満足することである。
【0039】
ワイド端とテレ端での第2群の結像倍率をそれぞれβ2W,β2T、該第1群の焦点距離をf1、ワイド端、テレ端の全系の焦点距離を各々fW,fTとしたとき
β2W×β2T≦1.0 ‥‥‥(5)
1.1<|f1|/(fW×fT)1/2 ‥‥‥(6)
なる条件式を満足することである。
【0040】
第3群の焦点距離をf3、ワイド端の全系の焦点距離をfWとしたとき、
10.0<f3/fW ‥‥‥(7)
なる条件式を満足することである。
【0041】
第22レンズと互いに接合されて接合レンズを構成し、該接合レンズの焦点距離をfG、第2群の焦点距離をf2、該第22レンズと第23レンズの材質の屈折率をN22p,N23n、該第22レンズと第23レンズの材質のアッベ数をν22p,ν23nとしたとき
0.5<|fG|/f2<2.5 ‥‥‥(8)
0<N23n−N22p<0.2 ‥‥‥(9)
5<ν22p−ν23n<35 ‥‥‥(10)
なる条件式を満足することである。
【0042】
第i群の焦点距離をfi、ワイド端とテレ端の該第2群の結像倍率を各々β2W,β2T、ワイド端とテレ端の全系の焦点距離を各々fW,fTとしたとき
1.1<|f1|(fW×fT)1/2 ≦1.441 ・・・(6b)
10<f3/fW ‥‥‥(7)
β2W×β2T≦1.0 ‥‥‥(5)
を満足することである。
【0043】
前記第12レンズと第13レンズとの空気間隔をd、テレ端では第1群と第2群の間隔をdT、該第12レンズの像面側のレンズ面の曲率半径をRN、該第13レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をRPとしたとき
0.1<d/|f1|<0.5 ‥‥‥(3)
0.1<dT/fT ‥‥‥(4)
0<(RP+RN)/(RP−RN) ‥‥‥(2)
なる条件を満足することである。
【0044】
前記第12レンズの材質の屈折率をN12n、前記第22レンズと第23レンズの材質の屈折率を各々N22p,N23n、該第22レンズと第23レンズの材質のアッベ数を各々ν22p,ν23n、該第22レンズと第23レンズとは互いに接合されて接合レンズを構成し、該接合レンズの焦点距離をfGとしたとき
1.55<N12n ‥‥‥(1)
0<N23n−N22p<0.2 ‥‥‥(9)
5<ν22p−ν23n<35 ‥‥‥(10)
0.5<|fG|/f2<2.5 ‥‥‥(8)
なる条件を満足することである。
【0045】
前記第1群の物体側に屈折力をほとんど持たない保護ガラスを配置していることを特徴としている。
【0046】
カメラシステムは、前述したズームレンズを有していることを特徴としている。
【0047】
次に前述の各発明の特徴および各条件式の技術的意味について説明する。
【0048】
本発明のような、第1群、第2群の間隔を変えて変倍する所謂3群ズームレンズにおいて第1群をメニスカス状の負の第11,第12レンズとメニスカス状の正の第13レンズを組み合わせることによって第1群の主点位置を第1群の像面側に出すことができ、更に歪曲収差等を効率よく補正するための非球面をメニスカス状の第12レンズに配置している。これにより小型なレンズ系としている。
【0049】
また、負の第12レンズの材質の屈折率を下げることは、ペッツバール和を負の方向で増大させるため像面湾曲が強く発生するため好ましくない。従って(1)式の条件をまもることが肝要である。特に第12レンズの像面側のレンズ面を非球面形状とし、これによって歪曲収差を効率良く補正するとともに条件式(1)を満足することによって像面湾曲を良好に補正している。
【0050】
更に第1群の主点位置を像面側に押し出すためには、第1群の像面側の負の第12レンズと正の第13レンズを空気を介して離し、第12レンズの像面側のレンズ面の参照曲率半径をR4、第13レンズの物体側のレンズ面の参照曲率半径をR5として、条件式(2)を満足させている。
【0051】
この条件式(2)は、第1群中の第12レンズと第13レンズの間の空気レンズのパワーに関する条件で(2)式を満足することは、この空気レンズのパワーを負に保つことを意味し、第1群の主点位置を更に第1群の像面側に押し出すことを可能とするものである。
【0052】
本発明の目的をさらに効果的に達成するためには条件式(2)は
0<(RP+RN)/(RP−RN)<30.0
‥‥‥(2a)
であることが好ましい。
【0053】
(2a)式の上限値は、RNとRPの値が近いことを意味し、空気レンズのパワーが弱くなり、主点を十分に押し出す効果がなくなるため超えない方が好ましい。
【0054】
本発明において、該空気レンズのパワーと主点位置の押し出し及びテレ端での焦点距離の関係は、その第12レンズと第13レンズとの空気間隔をd、テレ端での第1群と第2群の間隔をdT,第1群の焦点距離をf1、テレ端での焦点距離をfTとしたとき条件式(3),(4)を満足しても効果を上げることが出来る。
【0055】
即ち、(3)式の上限値を超えない範囲でdの値を設定すれば、第1群の主点位置を十分に第1群の像面側に押し出すことが可能となり、上限値を超えた場合、第1群自体が大きくなり小型化を達成できなくなる。
【0056】
又、(4)式は第1群の主点位置が十分像面側に押し出されていることを前提とした場合のテレ端の焦点距離を規格化するもので高倍化を達成するための条件である。
【0057】
(4)式の下限値を超えた場合、テレ端の焦点距離が十分大きくならず高倍化を達成することが困難となる。尚、条件式(4)の上限値は0.3とするのが良い。
【0058】
本発明において、第2群の結像倍率をワイド端、テレ端でそれぞれβ2W,β2T,ワイド端,テレ端のそれぞれの焦点距離をfW,fTとしたとき条件式(5),(6)なる条件式を満足することも、該ズームレンズタイプでより高倍化を達成するためには肝要である。
【0059】
即ち、(5)式は第2群の結像倍率の広角端とテレ端での分配割合であり、(6)式は懸かる変倍比を達成するための第1群の焦点距離を規格したものである。
【0060】
(5)式は倍率の分配を規格する。すなわちこの上限値は2群による変倍負担のバランスをとるものであり、上限値を超えた場合、第1群の移動軌跡がテレ端の方が広角端に比べて前方に位置する構成となるため、所定の変倍比を維持するためには第2群の移動量が増すことになる。
【0061】
負レンズ先行の所謂2群または3群ショートズームタイプでは2群の移動量が増加するとそれに比例してテレ端のFno落ちが発生する。
【0062】
従って上限値を超えることは全系を通して大口径なズームレンズを達成することが困難となり好ましくない。
【0063】
本発明の目的をさらに効果的に達成するためには条件式(5),(6)は
0.5<β2W×β2T≦1.0 ‥‥‥(5a)
1.1<|f1|/(fW×fT)1/2 <1.6 ‥‥‥(6a)
を満足することが好ましい。
【0064】
(5a)式の下限値はこれ以下の倍率で変倍領域を確保しようとした場合、広角端での第1群と第2群の間隔が開きすぎて小型化を達成することが困難となる領域である。
【0065】
また、(6a)式の上限値を超えた場合、第1群の焦点距離が長くなりすぎるため、やはり全系の焦点距離レンジを確保しようとした場合、レンズ全長が長大化して好ましくない。
【0066】
また、第3群の焦点距離をf3としたとき、条件式(7)を満足することも肝要である。
【0067】
本条件式は、第3群を撮像面に近いフィールドレンズ(視野レンズ)と位置づけつつ本発明の焦点距離レンジを確保するための条件である。条件式(7)の下限値を下回って第3群の屈折力が大きくなると、像面と射出瞳の間隔が短くなるため、撮像素子による十分な受光が困難になる。第3群の屈折力を大きくしたまま像面と射出瞳の間隔を長く保つためには、像面に対して絞りを遠ざけて配置する必要があるが、レンズ系全体が大型化してしまう。又、条件式(7)の上限値は15とするのが良い。
【0068】
また、これらの条件を満足することにより本発明の目的は達成可能であるが、さらに効果的にレンズシステムを小型化するためには第3群は変倍に際して固定であることが好ましい。また、開口絞りは第2群と一体で移動することにより鏡筒構造がより簡単となりコスト削減効果を上げることが出来る。
【0069】
また、第2群の第23レンズとその物体側の第22レンズは互いに接合されて接合レンズを構成しており、その合成焦点距離をfG、第2群の焦点距離をf2、該接合レンズの第22レンズ、第23レンズの屈折率をN22p、N23n、アッべ数をそれぞれν22p,ν23nとしたとき、条件式(8),(9),(10)を満足することにより、より高い光学性能を維持することが可能となる。
【0070】
すなわち、(8)式は第2群中に負のレンズ成分の接合レンズを配するための条件式であり、下限値を超えた場合、接合レンズとしての負の屈折力が強く像面湾曲の補正が困難となり好ましくなく、上限値を超えると第2群の主点位置が第2群の中に入り込むため、第1群で主点位置を像面側に押し出す効果が減衰してしまうため結局小型化が達成されなくなり好ましくない。
【0071】
(9)式と(10)式は、かかる接合レンズで色収差を小さくし高い光学性能を維持するための条件式で(9)式の下限値、上限値を超えた場合、十分な色収差のバランスを保つことが困難となり好ましくない。
【0072】
また(10)式の下限値を超えた場合、十分な色収差の補正が困難となり、上限値を超えた場合、倍率の色収差の過補正となりやはり高い光学性能を維持することが困難となる。
【0073】
尚、以上の発明において更に好ましくは次の諸条件のうちの少なくとも1つを満足させるのが良い。
【0074】
(ア−1)第2群の望遠端での結像倍率をβ2Tとするとき
β2T<−1.0 ‥‥‥(11)
を満足することである。
【0075】
条件式(11)は広角端と望遠端で第1群が往復運動をすることを意味しており、これによってレンズ系全体の小型化を容易にしている。尚、条件式(1)の下限値は−2.5とするのが良い。
【0076】
(ア−2)第1群中の負の第12レンズの中心肉厚をDaspとしたとき、
0.25<Dasp/fW ‥‥‥(12)
を満足すれば、非球面レンズの成形加工等による製造時の誤差が軽減可能となり、更に好ましい。尚、条件式(12)の上限値は0.4とするのが良い。
【0077】
(ア−3)本発明のズームレンズを撮像部に使用したカメラシステムとして、第1群の物体側に屈折力を持たないか、または、弱い屈折力の保護ガラスを配置し、高い位置精度を必要とする第1群を撮影者等の手扱いから守る構造にするのが良い。これによれば、さらに高い性能を維持したカメラシステムを構築することが可能となる。
【0078】
(ア−4)第1群を移動させてフォーカスを行うのが良いが、第1群以外をフォーカスのために移動させても良い。
【0079】
また、本発明における各群を光軸と垂直方向に独立にまたは、連動させて移動させることにより手振レ等を補正させることも可能である。
【0080】
更には、第1群の前方に配置した保護ガラスの代わりに正の凸レンズを配置しアタッチメントレンズとして至近距離対応とすることも可能である。
【0081】
次に本発明の数値実施例を示す。
【0082】
数値実施例に於てRi、Di、Niは物体側から順にi番目の曲率半径、レンズ厚または空気間隔、屈折率を指し、R1、R2は前述の保護ガラスであり、Sは絞り、R19、R20はローパスフィルター、赤外カットフィルター等に相当するダミーガラスを示す。
【0083】
又、非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、B、C、D、E、Fを各々非球面係数としたとき
【0084】
【数1】
【0085】
なる式で表している。
【0086】
又、前述の各条件式と数値実施例における諸数値との関係を表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば以上のように、負の屈折力のレンズ群が先行する3つのレンズ群を有するネガティブリード型のズームレンズにおいて、各レンズ群のレンズ構成を適切に用いることにより像面湾曲や歪曲収差を良好に補正しつつ高変倍比でレンズ全長の短いズームレンズを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の数値実施例1のレンズ断面図
【図2】本発明の数値実施例1の広角端の収差図
【図3】本発明の数値実施例1の(fW×fT)1/2のズーム位置の収差図
【図4】本発明の数値実施例1の望遠端の収差図
【図5】本発明の数値実施例2のレンズ断面図
【図6】本発明の数値実施例2の広角端の収差図
【図7】本発明の数値実施例2の(fW×fT)1/2のズーム位置の収差図
【図8】本発明の数値実施例2の望遠端の収差図
【図9】本発明の数値実施例3のレンズ断面図
【図10】本発明の数値実施例3の広角端の収差図
【図11】本発明の数値実施例3の(fW×fT)1/2のズーム位置の収差図
【図12】本発明の数値実施例3の望遠端の収差図
【図13】本発明の数値実施例4のレンズ断面図
【図14】本発明の数値実施例4の広角端の収差図
【図15】本発明の数値実施例4の(fW×fT)1/2のズーム位置の収差図
【図16】本発明の数値実施例4の望遠端の収差図
【図17】本発明の数値実施例5のレンズ断面図
【図18】本発明の数値実施例5の広角端の収差図
【図19】本発明の数値実施例5の(fW×fT)1/2のズーム位置の収差図
【図20】本発明の数値実施例5の望遠端の収差図
【符号の説明】
L1 第1群
L2 第2群
L3 第3群
SP 絞り
IP 像面
d d線
g g線
ΔS サジタル像面
ΔM メリディオナル像面
PG 保護ガラス
G ガラスブロック
Claims (5)
- 物体側から順に、負の屈折力の第1群、正の屈折力の第2群、正の屈折力の第3群から構成され、互いのレンズ群の間隔を変化させることにより変倍するズームレンズにおいて、前記第1群と前記第2群の間に絞りが配置されており、該絞りは変倍に際して前記第2群と一体で移動し、前記第1群はメニスカス状の負の屈折力の第11レンズ、メニスカス状の負の屈折力の第12レンズ、メニスカス状の正の屈折力の第13レンズより構成され、前記第12レンズの像面側のレンズ面は非球面で構成されており、前記第2群は正の屈折力の第21レンズ、正の屈折力の第22レンズ、負の屈折力の第23レンズ、正の屈折力の第24レンズより構成され、前記第3群は正の屈折力の第31レンズより構成され、前記第12レンズの材質の屈折率をN12n、前記第1群の焦点距離をf1、前記第3群の焦点距離をf3、ワイド端、テレ端における前記第2群の結像倍率をそれぞれβ2W,β2T、ワイド端、テレ端における全系の焦点距離をそれぞれfW,fTとしたとき、
1.55<N12n
β2W×β2T≦1.0
1.1<|f1|/(fW×fT) 1/2 ≦1.441
10.0<f3/fW<15
なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。 - 前記第12レンズと前記第13レンズは空気を介して離れており、該第12レンズの像面側のレンズ面の参照曲率半径をRN、該第13レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をRPとしたとき、
0<(RP+RN)/(RP−RN)
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1のズームレンズ。 - 前記第12レンズと前記第13レンズは空気を介して離れており、該第12レンズと該第13レンズとの空気間隔をd、テレ端における前記第1群と前記第2群の間隔をdTとしたとき、
0.1<d/|f1|<0.5
0.1<dT/fT
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または2のズームレンズ。 - 前記第22レンズと前記第23レンズは互いに接合されて接合レンズを構成しており、該接合レンズの焦点距離をfG、前記第2群の焦点距離をf2、該第22レンズと該第23レンズの材質の屈折率をそれぞれN22p,N23n、該第22レンズと該第23レンズの材質のアッベ数をそれぞれν22p,ν23nとしたとき、
0.5<|fG|/f2<2.5
0<N23n−N22p<0.2
5<ν22p−ν23n<35
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項のズームレンズ。 - 請求項1から4のいずれか1項のズームレンズを有することを特徴とするカメラシステム。
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