JP4524941B2 - サンルーフ装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、車両用のサンルーフ装置に関し、特にサンルーフ装置に用いられるサンシェードを組み付け易くする案内片と、サンシェードの作動範囲を規定するストッパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のルーフに設けられた開口部を可動パネルで開閉するサンルーフ装置で、車室内への日光を遮断するために取付けられるサンシェードについて、従来一般的に採用されている組み付け方法を、図10に示している。このサンシェードは、可動パネルをスライドさせるために、開口部の両側に取付けられるガイドレール80のガイド溝13と摺動係合するように取付けられている。このようなサンシェード11をガイド溝13に組み付けるときは、ガイド溝13の後部側から挿入し、しかる後に、サンシェード11の全開位置を規定するストッパ16をガイド溝13に組込み、スクリュ17で、締結固定していた。同様な従来技術は、例えば特開平8−34240号公報に開示されている。
【0003】
サンシェード11は大きな面積を有し、一般的に樹脂材料を成形して作製される。またその表面はソフトな内装の外観を有するように表皮が取付けられている。このため、サンシェード11をガイド溝13の後部開口へ挿入するときに、サンシェード11は撓み易い。このため通常、ガイド溝13の後部開口と接触して表皮が損傷するのを防ぐように、ガイド溝13の後端部に面取り部13aを形成し、さらにレールの板厚の角部もR形状にする加工を施していた。
【0004】
そして、一般にサンシェード11をガイド溝13に挿入した後、ストッパ116をガイド溝13の締結用孔18にスクリュ17で取付け、ガイドレール80の後端には、ドレインピース114が適当なシールを介してガイドレール80に取付ける構成が採用されていた。この場合、サンシェード11を取り外す必要がある場合は、この組み付けの手順を逆に辿り、ドレインピース114を外す必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の構造では、ガイド溝13に、面取り部13aと、角部へのR形状、さらにストッパ取付用の穴の形成を必要とし、加工に多くの費用を要していた。
【0006】
また、汚れ、破損などでサンシェードを交換するときには、ドレンピースを取り外す必要がある構造では、修理工場等でシールの信頼性を確保することも大きな課題である。
【0007】
それ故に本発明は、このような加工の追加を不要とする安価に作製できるようにするとともに、確実なシールを保証できるサンルーフの構造を実現することを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するの手段】
上記した課題を解決するために本新技術において講じた技術的手段は、車両のルーフに設けられた開口部を開閉するように移動する可動パネルと、前記開口部の両側に取付けられ、可動パネルをガイドするガイドレールと、前記ガイドレールの端部に取付けられるドレンピースと、前記ガイドレールのガイド溝に取付けられるサンシェードとを有するサンルーフ装置において、前記ドレンピースに、前記ガイド溝の上下高さと略同一の間隔をもって1対の上案内片と下案内片を形成したことである。
【0009】
この技術的手段によれば、サンシェードはドレンピースに設けられた1対の案内片によってガイドされ、ガイドレールの端部に接触して損傷されることがなく容易にガイド溝に挿入される。また、サンシェードを挿入後、ドレインピースに設けた穴からガイド溝に嵌め込むだけで、ストッパを取付けることができる。従来のように、ガイドレール端部への面取り加工、およびストッパ取付けるためのネジおよびガイドレールへのネジ穴の加工の必要がなくなり、生産効率の向上が図れ、安価に製造できるようになる。
【0010】
本構成では、ドレンピースを取り外す必要がなくサンシェードの脱着が可能となって、修理工場などでシールの保証をする必要がなくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の具体例を図面に基いて説明する。
【0012】
図1に示すように、車両のルーフ10にはサンルーフ装置12が搭載されている。周知のように、サンルーフ装置12のガラスルーフパネル121(以下可動パネルと呼ぶ)は、ルーフ10の開口部10aを閉塞したり(図2、図3)、ルーフ10の開口部10aに対してチルト・アップしたり(図4)、ルーフ10の開口部10aを開放する。また、周知のように、サンルーフ装置12の下側には、サンシェード11が車両の前後方向に移動するように設けられており、全閉位置(図2)と全開位置(図3、図4、図5)の間の任意の位置に、手動で位置させることができる構成となっている。
【0013】
図3に示すように、サンルーフ装置12の両側には、アルミ製のガイドレール80が配設され、さらに左右のガイドレール80の前端部は相互にチャンネル81で連結されている。また、ガイドレール80各遊端部は、ネジ70にて、樹脂製のドレンピース14が、固定されている。ガイドレール80とドレンピース14の接合部は水密性を確保するように、シール材144a(図8)を介在し取付けられる。両側のガイドレール80の内側の面には、相互に対向するように開放する形状を有し、サンシェード11を車両前後方向に案内するガイド溝13と、ガイド溝13の下側に天井材(図示せず)を取付ける溝13aが、ガイドレール80に一体的に形成されている。
【0014】
サンシェード11のガイド溝13への挿入方法と、サンシェード11のストッパ機能(挿入方向とは反対方向への移動規制)について、図7、図8および図9に基づいて、説明する。
【0015】
樹脂成形で作製されるドレンピース14は、車両内側方向の側面に、車両内側方向に略水平に突出し、上下に所定の間隔をもち車両前後方向に並行に延びるように、下案内片141と上案内片142が一体的に形成されている。下案内片141と上案内片142の上下の高さは、ガイド溝13の上下間隔と概略同じである。
【0016】
下案内片141の前方部には上下方向の穴部143及び支持部144が形成されている。
【0017】
下案内片141は、上案内片142より車両の後方側に延びている。これにより、サンシェード11をガイド溝13に挿入するとき、まずサンシェード11の両方の側端部11aを下案内片141の上面に載せ、そして押し込むことができる。押し込む過程で、サンシェード11の上面も上案内片142によって表皮部11aを損傷することなく案内される。そして、ガイド溝13内に挿入組み付けすることができる。尚、図示のように、上案内片142の後端部を斜面に形成すれば、より円滑に挿入できるようになる。
【0018】
このサンシェード11の両側の側端部11aを、ガイド溝13内に挿入した後、弾性体で形成されたストッパ16を穴部143に挿入・固定すれば、このストッパ16によって、サンシェード11の車両の最も後方位置、つまりサンシェード11の全開位置が規制される。ストッパ16は、図4から明らかなように、その上部に前後方向に突出する膨らみ部16aを有し、弾性力を適当に持たせるために膨らみ部16aには穴16bが形成されている。一方穴部143の前後方向の幅は、ストッパ16の膨らみ部16aの下側の部分とほぼ同じ幅を有している。従って、ストッパ16の膨らみ部16aを圧縮して穴部143に嵌装すると、膨らみ部16aによって穴部143内に固定される。
【0019】
更に、サンシェードの汚れ、破損などのために交換するときには、組み付けとは逆の手順で、ストッパ16を穴部143から抜き、サンシェード11をガイド溝13から簡単に取り外すことができる。このとき、ドレンピース14をガイドレール80から取り外さないでサンシェード14を取り外すことができる。ドレンピース14とガイドレール80の間には雨洩れを防止するシール144aが取付けられているが、分解修理の際にこのシール144aを取付直す必要がない。
なお、このストッパ16は、サンシェード11が勢い良く開放されたときにも衝撃を緩和し、異音の発生を防止する。
【0020】
【本発明の効果】
本発明は、上記のように、サンシェード11のガイド溝13へ挿入する際、その損傷を防げる。また、サンシェード11の全開位置を規制するストッパ16を簡単に装着・離脱でき、そしてシールなどへの影響を及ぼさずにサンシェード14の組み替えができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるサンルーフ装置の平面図である。
【図2】本発明に係わるサンルーフ装置の中央断面図で、可動パネルが閉じ、サンシェードが閉じた状態を示す。
【図3】本発明に係わるサンルーフ装置の中央断面図で、可動パネルが閉じ、サンシェードの開いた状態を示す。
【図4】本発明に係わるサンルーフ装置の中央断面図で、可動パネルがチルトアップし、サンシェードの開いた状態を示す。
【図5】本発明に係わるサンルーフ装置の中央断面図で、可動パネルが開き、サンシェードの開いた状態を示す。
【図6】本発明に係わるサンルーフ装置のサンシェードをガイド溝への挿入の際の斜視図である。
【図7】図3のC部拡大図である。
【図8】図1のA―A断面である。
【図9】図1のB―B断面である。
【図10】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
10 ルーフ
10a 開口部
11 サンシェード
12 可動パネル
13 ガイド溝
14 ドレンピース
16 ストッパ
80 ガイドレール
141 下案内片
142 上案内片
143 穴部(穴)
Claims (3)
- 車両のルーフに設けられた開口部を開閉するように移動する可動パネルと、
前記開口部の両側に取付けられ、可動パネルをガイドするガイドレールと、
前記ガイドレールの端部に取付けられるドレンピースと、
前記ガイドレールのガイド溝に取付けられるサンシェードとを有するサンルーフ装置において、
前記ドレンピースに、前記ガイド溝の上下高さと略同一の間隔をもって1対の上案内片と下案内片を形成したことを特徴とするサンルーフ装置。 - 前記上案内片または下案内片の一方と前記ガイドレールの端部との間に穴を形成し、前記穴から前記ガイド溝にストッパを挿入し取付可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載のサンルーフ装置。
- 前記下案内片を、前記上案内片より前記ガイドレールと当接する方向と逆方向に延伸したことを特徴とする請求項1または2に記載のサンルーフ装置。
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- 2001-03-15 JP JP2001074967A patent/JP4524941B2/ja not_active Expired - Fee Related
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