JP4510577B2 - 包装体用積層シートおよびこのシートから形成された包装体 - Google Patents
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Description
すなわち、第一の本発明は、中間層(M層)の両面に、外層(S層)を積層した積層シートにおいて、中間層(M層)が、A成分:示差走査熱量計(DSC)により、加熱速度10℃/minで得られたサーモグラムから求めた結晶融解熱量(ΔHm)が90〜120J/gであるポリプロピレン系樹脂、B成分:石油樹脂、テルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ロジン系樹脂、およびそれらの水素添加誘導体からなる群から選ばれる少なくとも一種以上の樹脂、およびC成分:ビニル芳香族系化合物と共役ジエンとの共重合体、および/またはその水素添加誘導体、からなり、A成分とB成分とを、95:5〜70:30(A成分:B成分)の質量比で、混合した樹脂組成物100質量部に対して、C成分を3〜25質量部配合してなる層であり、外層(S層)が、二軸延伸ポリプロピレン系フィルムからなる層である、ことを特徴とする、包装体用積層シートである。
(1)結晶融解ピーク温度(Tm)、結晶融解熱量(ΔHm)
結晶融解ピーク温度(Tm)および結晶融解熱量(ΔHm)は、パーキンエルマー社製示差走査熱量計「DSC−7」を用い、JIS K 7121、JIS K 7122に準じて、試料10mgを加熱速度10℃/minで、−40℃から200℃まで昇温し、200℃で1分間保持した後、冷却速度10℃/minで、−40℃まで降温し、1分間保持した後、加熱速度10℃/minで再昇温した時のサーモグラムから求めた。
特開2003−292023号公報記載の罫線刃を用いて、10枚のシートに折り曲げ罫線加工を施し、その罫線加工時の割れの有無について目視で確認し、割れが一枚も発生しなかったものを「○」、割れが一枚でも発生したものを「×」として、評価した。
割れが一枚も発生しなかったものについて以下の測定を実施した。
JIS K 6732に準拠して、温度23℃、試験速度5mm/minの条件で引張弾性率を求めた。得られたシートにおける押出機からの流れ方向を縦方向、この縦方向に垂直な方向を横方向として測定した。また、下記の基準で評価した結果も併記した。
(◎):引張弾性率が1500MPa以上
(○):引張弾性率が1200MPa以上、1500MPa未満
(×):引張弾性率が1200MPa未満
JIS K 7105に準拠して、得られたシートの全ヘーズ値(%)を求めた。全ヘーズ値は、その値が小さい方が、透明性が高いことを示している。また、下記の基準で評価した結果も併記した。
(◎):全ヘーズが3.0%未満
(○):全ヘーズが3.0%以上、5.0%未満
(×):全ヘーズが5.0%以上
得られた積層シートを折り曲げた際に、クレーズが発生するかどうかを目視にて確認した。クレーズが発生しないものを○、クレーズが発生するものを×とした。
A成分であるポリプロピレン系樹脂として、ポリプロピレン系樹脂(日本ポリプロ社製、FY6H、Tm:165℃、ΔHm:96J/g、MFR:1.9g/10min)(以下「PP−1」と略す。)を用いて、B成分である石油樹脂類として、水添石油樹脂(荒川化学社製、アルコンP125、軟化点:125℃)を用いて、A成分とB成分との質量比が、A成分:B成分=77:23である樹脂組成物100質量部に対し、C成分である水素添加スチレン−ブタジエンラバー(スチレン含量:10%、共役ジエン部分のビニル結合部分の含有量:78%、比重:0.89、MFR:3.5g/10min、Tg:−50℃、JSR社製、DYNARON1320P)を12質量部添加し、混合した組成物をドライブレンドし、Tダイを備えた40mm同方向二軸押出機(L/D=36)を用いて、設定温度240℃で溶融混練し、キャスト温度20℃で押し出した中間層(M層)の両面に、外層(S層)として二軸延伸ポリプロピレン系フィルム(東レ社製、2500S、50μm)(以下「OPP−1」と略す)でキャストロール側とニップロール側から貼りあわせすることにより、300μmの包装体用積層シートを得た。この積層シートを用いて行った評価結果を表1に示す。また、評価項目の全てに対して問題がなかったシートを(○)、1つでも問題(×)があったシートを(×)として総合評価した。
実施例1において、A成分:B成分=85:15である樹脂組成物100質量部に対し、C成分である水素添加スチレン−ブタジエンラバーを8質量部添加した以外同様にして300μmの積層シートを得た。この積層シートを用いて行った評価結果を表1に示す。
実施例1においてA成分として、ポリプロピレン系樹脂(日本ポリプロ社製、FY6H、Tm:165℃、ΔHm:99J/g、MFR:7.5g/10min)を用いた以外同様の方法にて300μmの積層シートを得た。この積層シートを用いて行った評価結果を表1に示す。
実施例1において、中間層(M層)の両面を、外層(S層)である二軸延伸ポリプロピレン系フィルムで積層しない以外は同様の方法にて、300μmの中間層(M層)のみからなる単層シートを得た。この単層シートを用いて行った評価結果を表1に示す。
実施例1において、C成分を配合しない以外は、実施例1と同様に300μmの包装体用積層シートを得た。この積層シートを用いて行った評価結果を表1に示す。
実施例1において、C成分を30質量部配合する以外は、実施例1と同様に300μmの包装体用積層シートを得た。この積層シートを用いて行った評価結果を表1に示す。
比較例2において、中間層(M層)の両面を、外層(S層)である二軸延伸ポリプロピレン系フィルムで積層しない以外は同様の方法で、300μmの中間層(M層)のみからなる単層シートを得た。この単層シートを用いて行った評価結果を表1に示す。
実施例1において、B成分を配合しない以外は、実施例1と同様に300μmの包装体用積層シートを得た。この積層シートを用いて行った評価結果を表1に示す。
実施例1において、A成分であるPP−1の替わりに、ポリプロピレン系樹脂(出光石油化学社製、F744NP、Tm:134℃、ΔHm:69J/g、MFR:7.0g/10min)(以下「PP−2」と略す)を用いた以外は、実施例1と同様にして、300μmの包装体用積層シートを得た。実施例1と同様の評価を行った結果を表1に示す。
2A、2B 外層(S層)
10 包装体用積層シート
Claims (4)
- 中間層(M層)の両面に、外層(S層)を積層した積層シートにおいて、
前記中間層(M層)が、
A成分:示差走査熱量計(DSC)により、加熱速度10℃/minで得られたサーモグラムから求めた結晶融解熱量(ΔHm)が90〜120J/gであり、結晶融解ピーク温度(Tm)が140〜175℃である、ポリプロピレン系樹脂、
B成分:石油樹脂、テルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ロジン系樹脂、およびそれらの水素添加誘導体からなる群から選ばれる少なくとも一種以上の樹脂、および
C成分:ビニル芳香族系化合物と共役ジエンとの共重合体、および/またはその水素添加誘導体、からなり、
前記A成分と前記B成分とを、95:5〜70:30(A成分:B成分)の質量比で、混合した樹脂組成物100質量部に対して、前記C成分を3〜25質量部配合してなる層であり、
前記外層(S層)が、二軸延伸ポリプロピレン系フィルムからなる層である、ことを特徴とする、包装体用積層シート。 - 前記M層における、A成分とB成分との質量比が、90:10〜77:23(A成分:B成分)であり、A成分とB成分とを混合した樹脂組成物100質量部に対して、前記C成分を7〜15質量部配合してなる、請求項1に記載の包装体用積層シート。
- 前記包装体用積層シート全体に対する、前記中間層(M層)の厚みの比率が、0.30〜0.98である、請求項1または2に記載の包装体用積層シート。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の包装体用積層シートから形成された包装体。
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