[go: up one dir, main page]

JP4510343B2 - 焼結用原料の評価方法および配合設計方法 - Google Patents

焼結用原料の評価方法および配合設計方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4510343B2
JP4510343B2 JP2001274144A JP2001274144A JP4510343B2 JP 4510343 B2 JP4510343 B2 JP 4510343B2 JP 2001274144 A JP2001274144 A JP 2001274144A JP 2001274144 A JP2001274144 A JP 2001274144A JP 4510343 B2 JP4510343 B2 JP 4510343B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
characteristic index
sintering
iron ore
powder
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001274144A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003082417A (ja
Inventor
陽三 細谷
潤 岡崎
謙一 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2001274144A priority Critical patent/JP4510343B2/ja
Publication of JP2003082417A publication Critical patent/JP2003082417A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4510343B2 publication Critical patent/JP4510343B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高炉原料用の焼結鉱の製造に用いる各種銘柄の鉄鉱石の特性を評価する評価方法と、該評価結果に基づいて、成品歩留や品質が優れた焼結鉱を製造するための、各種銘柄の鉄鉱石の配合を設計する配合・設計方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、高炉原料用の焼結鉱は、鉄鉱石粉や篩下粉、副原料(石灰石、蛇紋岩等)、粉コークス、無煙炭、返鉱等を配合し、一次ミキサー、二次ミキサーで混合し、粒径1mm以上の核粒子の周りに粒径1mm未満の微粉が付着(微粉が付着した部分を「付着粉部」という。)した擬似粒子を造粒し、その後、この擬似粒子を焼結機に装入して焼結ベッドを形成し、次いで、焼結ベッド表層の粉コークス等の燃料に点火し、下向きに通風しながら燃焼して焼結原料を焼成することにより、製造されている。
【0003】
この焼成過程で、焼結原料は、燃料の燃焼熱により加熱され、その温度は、最高1300℃前後にまで上昇するが、通常、1200℃前後を越えるところで、擬似粒子の付着粉部から初期融液が生成し始め、この後、さらに、温度が1200℃前後を越えて上昇すると、温度の上昇に伴い、初期融液が、焼結原料の中に浸透していき、所要の鉱石成分を溶かし込み、より多くの融液を生成し、最終的には、焼結鉱の結合相を形成する。
【0004】
焼結鉱の品質、歩留は、基本的には、鉄鉱石(粉)の性質に左右されるが、擬似粒子の付着粉部から生成した初期融液が、付着粉部へ浸透していき、焼結鉱の結合相を形成する場合、この結合相の量、拡がり程度、および/または、結合態様も、焼結鉱の品質や、歩留に大きく影響する。
【0005】
初期融液の浸透性とは、融液の拡がり程度のことであるが、初期融液の浸透性が良好な鉄鉱石ほど、均一に拡がる結合相を形成する。そして、焼結鉱中に、均一に拡がる結合相が形成されると、焼結強度が増し、焼結鉱の品質や歩留は向上する。
【0006】
それ故、各種銘柄の鉄鉱石(粉)の浸透性を評価することが、高品質、高歩留の焼結鉱を製造するうえにおいて、まず重要なことであるが、通常、各種銘柄の鉄鉱石(粉)につき、焼結原料としての適性(例えば、焼結性)を、一元的な“指標”で評価することは、何を指標とするのかも含め難しい。
【0007】
これまで、焼結原料としての鉄鉱石(粉)を評価する方法が、いくつか提案されている。例えば、粒径3〜5mmの鉄鉱石粒子に粒径10μm以下のCaO粉末(試薬)を付着させた擬似粒子、または、5mm角に切り出した鉄鉱石粒子をCaOタブレットに置いた試料を電気炉で焼成し、鉄鉱石粒子と石灰石の同化反応の態様を評価する方法が、本発明者らにより提案されている(鉄と鋼、78(1992)7、p.1013)。
【0008】
しかし、この方法は、脈石成分の含有量や結晶水含有量の異なる各種銘柄の鉄鉱石粒子と、副原料の一つである石灰石との同化反応の態様を、相対的に評価するもので、歩留や品質に大きな影響を与える焼結鉱の結合相の量、拡がり程度、および/または、結合態様の指標となる鉄鉱石粉への融液の浸透性を評価する方法ではない。
【0009】
また、結晶水含有量が多いピソライト鉱石を対象として、焼結反応において、その表面に保護層を形成する際における保護層厚の適正化を目的として、擬似粒子の保護層(0.5mm以下の鉄鉱石、石灰石、および、蛇紋岩の混合粉または蛇紋岩粉)に相当するタブレット(直径15mm×高さ5mm、水銀圧入法開気孔率:30%)の上に、カルシウムフェライト(CF)系融液の組成に調合した試薬タブレット(直径8mm×高さ5mm)を載せ、電気炉内で、大気雰囲気中で加熱し、冷却後に試料の中央部を切断、研磨して、融液の保護層への浸透深さを測定する方法が、本発明者らにより提案されている(鉄と鋼、78(1992)7、p.1021)。
【0010】
しかし、この方法は、実際には、擬似粒子内の同化反応の抑制効果が大きい成分組成の保護層の浸透深さを測定し、保護層の融液浸入を抑制する割合を評価する方法であり、焼結鉱の結合相の量、拡がり程度、および/または、結合態様の指標となる鉄鉱石粉への融液の浸透性を評価する方法ではない。
【0011】
このように、従来の鉄鉱石(粉)に対する評価の方法は、鉄鉱石と石灰石(副原料の一つ)の同化反応に影響を与える脈石成分の含有量や結晶水含有量、さらには、気孔率等の点から、同化反応の態様(同化性)を評価するものであり、焼結鉱の成品歩留や品質(強度等)に大きな影響を与える結合相の量、拡がり程度、および/または、結合態様の指標となる、鉄鉱石(粉)への融液浸透性(融液浸透能)を適確に評価する方法は、これまで提案されていなかった。
【0012】
しかし、高炉原料として、高品質の焼結鉱を用いると、高炉操業において燃料比が低減し、出銑比が大幅に向上する効果を期待することができるので、特に、高強度の焼結鉱を高歩留で製造することが求められていた。そのためには、まず、焼結鉱の成品歩留や品質に大きな影響を与える結合相の量、拡がり程度、および/または、結合態様の指標となる鉄鉱石(粉)への融液浸透性(融液浸透能)を相対的に評価できる評価方法を確立することが必要である。
【0013】
そこで、本発明者らは、特願平2000−249712号の出願で、成型した鉄鉱石粉の上に成型した低融点物質を載せ、大気中または低酸素雰囲気下で1000℃以上に昇温して低融点物質を溶融させ、その溶融した融液を鉄鉱石粉中に浸透せしめ、その融液が浸透した距離、断面積および体積の1種または2種以上を測定することにより、鉄鉱石粉への融液浸透性を評価する方法を提案した。
【0014】
この評価方法によれば、各種銘柄の鉄鉱石間における融液浸透性の差違を明確にし、高品質の焼結鉱を高歩留で製造するための各種銘柄の鉄鉱石の配合設計をより適切化することができる。
【0015】
しかし、焼結ベッドにおける焼結反応は、擬似粒子の内部、即ち、核粒子にも及び、焼結反応後の核粒子内部の状態(例えば、気孔の存在態様)は、焼結鉱の品質、歩留に少なからず影響する。
【0016】
それ故、より高品質、高歩留の焼結鉱の製造を目指すには、鉄鉱石(粉)の焼結原料としての適性、即ち、鉄鉱石(粉)を擬似粒子とした時の核粒子の特性、および、付着粉部の特性を適確に評価し、この評価結果を考慮して、各種銘柄の鉄鉱石(粉)の配合・設計を最適化する必要がある。
【0017】
特開昭59−153845号公報には、焼結反応における溶融性を、体積収縮率として指数化し、この体積収縮率が所定の範囲となるように、具体的には、鉱石に20%CaOを配合した焼結原料の体積収縮率が15〜35%となるように銘柄鉱石の配合を管理する方法が開示されている。
【0018】
しかし、この方法においては、鉄鉱石の溶融性を、細粒(焼結反応時に溶融する。)と粗粒(元鉱として焼結鉱中に残存する。)が混在する状態で、融液発生量を評価し、指数化しているので、実際の焼結反応で起きるミクロの溶融の態様を指数化したことにならず、結局、全体の融液生成量を制御するのみで、この指数に基づいて銘柄鉱石の配合を適確に管理することはできない。
【0019】
また、特開昭61−119626号公報には、各銘柄の鉄鉱石の配合量を、基本配合量より増減させる際に、鉄鉱石を、還元粉化指数(RDI)を悪化させるグループと改善させるグループに分類し、配合指数(B.I.=ΣBjWBj[悪化]/ΣAjWAj[改善])に基づいて、焼結鉱の還元粉化を推定する方法が開示され、特開平1−176041号公報には、焼結用原料を構成する鉄鉱石毎の低温還元粉化指数(RDI)を予め測定し、鉄鉱石毎のRDIと焼結原料配合計画に基づく配合比をもとに焼結鉱のRDIを予測し、該予測RDIをもとに焼結鉱のRDIを設定範囲に収めるべく、各鉄鉱石の配合比を修正制御する方法が開示されている。
【0020】
しかし、上記いずれの方法も、各種銘柄の鉄鉱石の配合において、焼結鉱の特性指数である還元粉化指数(RDI)のみを用いるものであって、鉄鉱石の焼結用原料としての適性を評価して、鉄鉱石の配合を設計するものではないから、高品質の焼結鉱を高歩留で製造するという点で、必ずしも満足できる方法ではない。
【0021】
さらに、特開平8−176686号公報には、カオリナイト系のアルミナを含有した高アルミナ鉄鉱石と他の鉄鉱石を配合し、粉コークスや無煙炭などの固体燃料を添加配合して焼結する焼結鉱の製造方法において、他の鉄鉱石として、0.25mm以下の粒度で、かつ、鉄分を67%以上含有する高品位鉄鉱石を、全鉄鉱石中の15〜25wt%配合して、全鉄鉱石中の微粉部のAl/T・Feの重量比率を0.023〜0.027にする焼結鉱の製造方法が開示されている。
【0022】
この方法は、溶融性テストにより、各種銘柄の鉄鉱石(粒度0.25mm以下)の溶融性を評価して、鉄鉱石の配合を行い、鉄鉱石に、カオリナイト系のアルミナ鉱物を含有する高アルミナ鉄鉱石を高い割合で配合した時に生じる焼結鉱の品質の悪化(強度および低温還元粉化性の低下)を回避するもので、安価な鉄鉱石を使用して、焼結鉱の品質を維持できる点で有用な方法である。
【0023】
しかし、使用量、配合割合、鉱石粒度等に限度があるので、汎用性の点で限界があり、この方法により、鉱石配合割合が時々刻々変化する中で、安定して高品質の焼結鉱を高歩留で製造することは期待できない。
【0024】
したがって、前述したように、より高品質、高歩留の焼結鉱の製造を目指すには、鉄鉱石(粉)の焼結原料としての適性、即ち、鉄鉱石(粉)を擬似粒子とした時の核粒子の特性、および、付着粉部の特性を適確に評価し、この評価結果を考慮して、各種銘柄の鉄鉱石の配合・設計を最適化する必要があるところ、そのような評価方法、および、配合・設計方法は、これまで提案されていない。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記必要性に鑑み、1種または2種以上の鉄鉱石(粉)を含む焼結用原料を造粒し、焼結する際における焼結用原料の焼結特性を適確に評価できる評価方法を提供することを目的とする。
【0026】
また、本発明は、前記必要性に鑑み、上記評価結果に基づいて、焼結用原料に配合する1種または2種以上の鉄鉱石(粉)の配合量や配合率を適切に調整し、焼結特性の優れた焼結用原料を設計する配合設計方法を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
前述したように、本発明者は、特願平2000−249712号の出願で、成型した鉄鉱石粉の上に成型した低融点物質を載せ、大気中または低酸素雰囲気下で1000℃以上に昇温して低融点物質を溶融させ、その溶融した融液を鉄鉱石粉中に浸透せしめ、その融液が浸透した距離、断面積および体積の1種または2種以上を測定することにより、鉄鉱石粉への融液浸透性を評価する方法を提案した。
【0028】
上記融液浸透性は、擬似粒子の付着部(細粒鉄鉱石が付着した部分)における焼結反応(付着部と核粒子の焼結反応および付着部同士の焼結反応)の動的態様を模擬的に再現するものであるから、各種銘柄の鉄鉱石間における融液浸透性の差違を指数化し、焼結原料の焼結特性を最適化するための鉄鉱石の選択・配合の基準とすれば、高品質の焼結鉱を高歩留で製造するための各種銘柄の鉄鉱石の配合設計をより適正化できるとの発想に至った。
【0029】
また、本発明者は、焼結反応後における擬似粒子の核粒子(元鉱)の状態(例えば、気孔の存在態様)も、焼結鉱の品質、歩留に少なからず影響することから、同様に、擬似粒子の内部状態を模擬的に代表する特性値を指数化し、鉄鉱石の選択・配合の基準とすれば、高品質の焼結鉱を高歩留で製造するための各種銘柄の鉄鉱石の配合設計をより適正化できるとの発想に至った。
【0030】
さらに、本発明者は、擬似粒子自体の強度も、焼結鉱の品質、歩留に少なからず影響することから、同様に、所定の試験条件で測定した擬似粒子強度を指数化し、併せて、鉄鉱石の選択・配合の基準とすれば、高品質の焼結鉱を高歩留で製造するための各種銘柄の鉄鉱石の配合設計をより適正化できるとの発想に至った。
【0031】
そして、本発明者は、上記発想のもとで鋭意研究を進めた結果、次の知見を得るに至った。
【0032】
(a)2種以上の鉄鉱石(粉)を配合して焼結した焼結鉱の品質(強度)および歩留は、擬似粒子の内部状態を模擬的に代表する特性値に基づく指数A(核特性指数)、および、各種銘柄の鉄鉱石間における融液浸透性に基づく指数B(粉特性指数)を用いて定義した下記式(1)の焼結特性指数SIと相関する。
【0033】
SI=A×B …(1)
x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
(b)上記焼結鉱の品質(強度)および歩留は、擬似粒子の内部状態を模擬的に代表する特性値に基づく指数A(核特性指数)、各種銘柄の鉄鉱石間における融液浸透性に基づく指数B(粉特性指数)、および、擬似粒子強度に基づく指数C(造粒特性指数)を用いて定義した下記式(2)、(3)または(4)の焼結特性指数SIと相関する。
【0034】
SI=A×B×C …(2)
SI=A×B±nC …(3)
SI=A×B±C …(4)
x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
z:造粒特性の寄与率で、0<z≦2
n:造粒特性の寄与係数で、0<n≦15
w:造粒特性の寄与率で、0<w<1
なお、当然のことながら、指数A、指数B、および、指数Cを、それぞれ単独で管理することも可能である。
【0035】
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、その要旨は、以下のとおりである。
【0036】
(1)各種鉄鉱石の1種または2種以上を所定の配合率で含む焼結用原料の特性を評価する評価方法において、各種鉄鉱石のそれぞれを粗粒と細粒に分け、
(1)各種粗粒鉄鉱石に石灰石粉を付着させて造粒した擬似粒子の焼成体における気孔率 を核特性指数として指数化し、および/または、
(2)成型した各種細粒鉄鉱石の上に成型した低融点物質を置いて焼成した時、低融点物 質の融液が上記細粒鉄鉱石の内部に浸透する距離、断面積および体積の1または2以上 を測定して確認する融液浸透性を粉特性指数として指数化し、
(3)核特性指数および/または粉特性指数に基づいて、上記焼結用原料の焼結特性を評 価する、
ことを特徴とする焼結用原料の評価方法。
【0037】
(2)前記粗粒鉄鉱石が粒径1mm以上の鉄鉱石であり、前記細粒鉄鉱石が粒径1mm未満の鉄鉱石であることを特徴とする前記(1)に記載の焼結用原料の評価方法。
【0040】
)前記核特性指数および/または粉特性指数に基づいて、下記式(1)で定義する焼結特性指数SIを算出し、該焼結特性指数SIに基づいて、前記焼結用原料の焼結特性を評価することを特徴とする前記(1)または(2)に記載の焼結用原料の評価方法。
【0041】
SI=A×B …(1)
A:核特性指数
B:粉特性指数
x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
【0042】
)前記核特性指数Aが、下記式(1a)で定義されるものであることを特徴とする前記()に記載の焼結用原料の評価方法。
A=Σ(ai×pi)/Σ(pi) …(1a)
i:鉄鉱石iの核特性指数
i:粒径1mm以上の鉄鉱石iの配合率(%)
【0043】
)前記粉特性指数Bが、下記式(1b)で定義されるものであることを特徴とする前記()に記載の焼結用原料の評価方法。
B=Σ(bi×qi)/Σ(qi) …(1b)
bi :鉄鉱石iの粉特性指数
qi :粒径1mm未満の鉄鉱石iの配合率(%)
【0044】
)各種鉄鉱石の1種または2種以上を所定の配合率で含む焼結用原料の特性を評価する評価方法において、各種鉄鉱石のそれぞれを粗粒と細粒に分け、
(1)各種粗粒鉄鉱石に石灰石粉を付着させて造粒した擬似粒子の焼成体における気孔率 を核特性指数として指数化し、および/または、
(2)成型した各種細粒鉄鉱石の上に成型した低融点物質を置いて焼成した時、低融点物 質の融液が上記細粒鉄鉱石の内部に浸透する距離、断面積および体積の1または2以上 を測定して確認する融液浸透性を粉特性指数として指数化し、さらに、
(3)粗粒鉄鉱石を核粒子とし細粒鉄鉱石を付着させて造粒した各種鉄鉱石の擬似粒子の 機械的強度を造粒特性指数として指数化し、
(4)核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、上記焼 結用原料の焼結特性を評価する、
ことを特徴とする焼結用原料の評価方法。
【0045】
)前記粗粒鉄鉱石が粒径1mm以上の鉄鉱石であり、前記細粒鉄鉱石が粒径1mm未満の鉄鉱石であることを特徴とする前記()に記載の焼結用原料の評価方法。
【0049】
)前記核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、下記式(2)で定義する焼結特性指数SIを算出し、該焼結特性指数SIに基づいて、前記焼結用原料の焼結特性を評価することを特徴とする前記(6)または(7)に記載の焼結用原料の評価方法。
【0050】
SI=A×B×C …(2)
A:核特性指数
B:粉特性指数
C:造粒特性指数
x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
z:造粒特性の寄与率で、0<z≦2
【0051】
)前記核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、下記式(3)で定義する焼結特性指数SIを算出し、該焼結特性指数SIに基づいて、前記焼結用原料の焼結特性を評価することを特徴とする前記(6)または(7)に記載の焼結用原料の評価方法。
【0052】
SI=A×B±nC …(3)
A:核特性指数
B:粉特性指数
C:造粒特性指数
x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
n:造粒特性の寄与係数で、0<n≦15
【0053】
10)前記核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、下記式(4)で定義する焼結特性指数SIを算出し、該焼結特性指数SIに基づいて、前記焼結用原料の焼結特性を評価することを特徴とする前記(6)または(7)に記載の焼結用原料の評価方法。
SI=A×B±C …(4)
A:核特性指数
B:粉特性指数
C:造粒特性指数
x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
w:造粒特性の寄与率で、0<z<1
【0054】
11)前記核特性指数Aが、下記式(1a)で定義されるものであることを特徴とする前記()、()または(10)に記載の焼結用原料の評価方法。
【0055】
A=Σ(ai×pi)/Σ(pi) …(1a)
i:鉄鉱石iの核特性指数
i:粒径1mm以上の鉄鉱石iの配合率(%)
【0056】
12)前記粉特性指数Bが、下記式(1b)で定義されるものであることを特徴とする前記()、()または(10)に記載の焼結用原料の評価方法。
B=Σ(bi×qi)/Σ(qi) …(1b)
i:鉄鉱石iの粉特性指数
i:粒径1mm未満の鉄鉱石iの配合率(%)
【0057】
13)前記造粒特性指数Cが、下記式(1c)で定義されるものであることを特徴とする前記()、()または(10)に記載の焼結用原料の評価方法。
C=Σ(ci×ri)/Σ(ri) …(1c)
i:鉄鉱石iの粉特性指数
i:鉄鉱石iの配合率(%)
【0058】
14)各種鉄鉱石の1種または2種以上を所定の配合率で含む焼結用原料を設計する配合設計方法において、各種鉄鉱石のそれぞれを粗粒と細粒に分け、
(1)各種粗粒鉄鉱石に石灰石粉を付着させて造粒した擬似粒子の焼成体における気孔率 を核特性指数として指数化し、および/または、
(2)成型した各種細粒鉄鉱石の上に成型した低融点物質を置いて焼成した時、低融点物 質の融液が上記細粒鉄鉱石の内部に浸透する距離、断面積および体積の1または2以上 を測定して確認する融液浸透性を粉特性指数として指数化し、
(3)核特性指数および/または粉特性指数に基づいて、下記式(1)で定義する焼結特 性指数SIを算出し、
(4)上記焼結特性指数SIに基づいて、上記焼結用原料の焼結特性を評価し、
(5)評価結果に基づいて、上記焼結用原料に配合する鉄鉱石の配合率を調整する、
ことを特徴とする焼結用原料の配合設計方法。
【0059】
SI=A×B …(1)
A:核特性指
B:粉特性指数
x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
【0060】
15)前記(3)の焼結特性指数SIの算出、前記(4)の焼結特性の評価、および、前記(5)の配合率の調整を、焼結特性指数が所定の値に達するまで繰り返し行うことを特徴とする前記(14)に記載の焼結用原料の配合設計方法。
【0061】
16)前記粗粒鉄鉱石が粒径1mm以上の鉄鉱石であり、前記細粒鉄鉱石が粒径1mm未満の鉄鉱石であることを特徴とする前記(14)または(15)に記載の焼結用原料の配合設計方法。
【0064】
17)前記核特性指数Aが、下記式(1a)で定義されるものであることを特徴とする前記(14)に記載の焼結用原料の配合設計方法。
A=Σ(ai×pi)/Σ(pi) …(1a)
i:鉄鉱石iの核特性指数
i:粒径1mm以上の鉄鉱石iの配合率(%)
【0065】
18)前記粉特性指数Bが、下記式(1b)で定義されるものであることを特徴とする前記(14)に記載の焼結用原料の配合設計方法。
B=Σ(bi×qi)/Σ(qi) …(1b)
i:鉄鉱石iの粉特性指数
i:粒径1mm未満の鉄鉱石iの配合率(%)
【0066】
19)各種鉄鉱石の1種または2種以上を所定の配合率で含む焼結用原料を設計する配合設計方法において、各種鉄鉱石のそれぞれを粗粒と細粒に分け、
(1)各種粗粒鉄鉱石に石灰石粉を付着させて造粒した擬似粒子の焼成体における気孔率 を核特性指数として指数化し、および/または、
(2)成型した各種細粒鉄鉱石の上に成型した低融点物質を置いて焼成した時、低融点物 質の融液が上記細粒鉄鉱石の内部に浸透する距離、断面積および体積の1または2以上 を測定して確認する融液浸透性を粉特性指数として指数化し、さらに、
(3)粗粒鉄鉱石の核粒子に細粒鉄鉱石を付着させて造粒した各種鉄鉱石の擬似粒子の機 械的強度を造粒特性指数として指数化し
(4)核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、下記式 (2)で定義する焼結特性指数SIを算出し、
(5)上記焼結特性指数SIに基づいて、上記焼結用原料の焼結特性を評価し、
(6)評価結果に基づいて、上記焼結用原料に配合する鉄鉱石の配合率を調整する、
ことを特徴とする焼結用原料の配合設計方法。
【0067】
SI=A×B×C …(2)
A:核特性指数
B:粉特性指数
C:造粒特性指数
x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
z:造粒特性の寄与率で、0<z≦1
【0068】
20)各種鉄鉱石の1種または2種以上を所定の配合率で含む焼結用原料を設計する配合設計方法において、各種鉄鉱石のそれぞれを粗粒と細粒に分け、
(1)各種粗粒鉄鉱石に石灰石粉を付着させて造粒した擬似粒子の焼成体における気孔率 を核特性指数として指数化し、および/または、
(2)成型した各種細粒鉄鉱石の上に成型した低融点物質を置いて焼成した時、低融点物 質の融液が上記細粒鉄鉱石の内部に浸透する距離、断面積および体積の1または2以上 を測定して確認する融液浸透性を粉特性指数として指数化し、さらに、
(3)粗粒鉄鉱石の核粒子に細粒鉄鉱石を付着させて造粒した各種鉄鉱石の擬似粒子の機 械的強度を造粒特性指数として指数化し
(4)核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、下記式 (3)で定義する焼結特性指数SIを算出し、
(5)上記焼結特性指数SIに基づいて、上記焼結用原料の焼結特性を評価し、
(6)評価結果に基づいて、上記焼結用原料に配合する鉄鉱石の配合率を調整する、
ことを特徴とする焼結用原料の配合設計方法。
【0069】
SI=A×B±nC …(3)
A:核特性指数
B:粉特性指数
C:造粒特性指数
x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
n:造粒特性の寄与係数で、n≠0
【0070】
21)各種鉄鉱石の1種または2種以上を所定の配合率で含む焼結用原料を設計する配合設計方法において、各種鉄鉱石のそれぞれを粗粒と細粒に分け、
(1)各種粗粒鉄鉱石に石灰石粉を付着させて造粒した擬似粒子の焼成体における気孔率 を核特性指数として指数化し、および/または、
(2)成型した各種細粒鉄鉱石の上に成型した低融点物質を置いて焼成した時、低融点物 質の融液が上記細粒鉄鉱石の内部に浸透する距離、断面積および体積の1または2以上 を測定して確認する融液浸透性を粉特性指数として指数化し、さらに、
(3)粗粒鉄鉱石の核粒子に細粒鉄鉱石を付着させて造粒した各種鉄鉱石の擬似粒子の機 械的強度を造粒特性指数として指数化し
(4)核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、下記式 (4)で定義する焼結特性指数SIを算出し、
(5)上記焼結特性指数SIに基づいて、上記焼結用原料の焼結特性を評価し、
(6)評価結果に基づいて、上記焼結用原料に配合する鉄鉱石の配合率を調整する、
ことを特徴とする焼結用原料の配合設計方法。
【0071】
SI=A×B±C …(4)
A:核特性指数
B:粉特性指数
C:造粒特性指数
x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
w:造粒特性の寄与率で、0<w<1
【0072】
22)前記(4)の焼結特性指数SIの算出、前記(5)の焼結特性の評価、および、前記(6)の配合率の調整を、焼結特性指数が所定の値に達するまで繰り返し行うことを特徴とする前記(19)、(20)または(21)に記載の焼結用原料の配合設計方法。
【0073】
23)前記粗粒鉄鉱石が粒径1mm以上の鉄鉱石であり、前記細粒鉄鉱石が粒径1mm未満の鉄鉱石であることを特徴とする前記(19)〜(22)のいずれかに記載の焼結用原料の配合設計方法。
【0077】
24)前記核特性指数Aが、下記式(1a)で定義されるものであることを特徴とする前記(19)、(20)または(21)に記載の焼結用原料の配合設計方法。
A=Σ(ai×pi)/Σ(pi) …(1a)
i:鉄鉱石iの核特性指数
i:粒径1mm以上の鉄鉱石iの配合率(%)
【0078】
25)前記粉特性指数Bが、下記式(1b)で定義されるものであることを特徴とする前記(19)、(20)または(21)に記載の焼結用原料の配合設計方法。
B=Σ(bi×qi)/Σ(qi) …(1b)
i:鉄鉱石iの粉特性指数
i:粒径1mm未満の鉄鉱石iの配合率(%)
【0079】
26)前記造粒特性指数Cが、下記式(1c)で定義されるものであることを特徴とする前記(19)、(20)または(21)に記載の焼結用原料の配合設計方法。
C=Σ(ci×ri)/Σ(ri) …(1c)
i:鉄鉱石iの粉特性指数
i:鉄鉱石iの配合率(%)
【0080】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。図1に、焼結用原料を造粒した擬似粒子の構造を示す。
【0081】
擬似粒子は、通常、粒径が1mm以上の粗粒鉄鉱石(核粒子)1の周囲に、細粒鉄鉱石(通常、粒径が1mm未満)2、石灰石粉3、および、コークス粉4が付着した(付着粉部)ものであるが、焼結過程において、コークスの燃焼熱により、カルシウムフェライト系の融液(以下「融液」という。)が生成し、この融液が付着粉部に侵入して擬似粒子同士を結合させ、また、核粒子の内部にも侵入し、核粒子の内部状態を変化させる。
【0082】
図2に、焼結反応で擬似粒子が結合した焼結鉱の構造を示す。図2に示すように、焼結鉱は、基本的には、核粒子を主体とする元鉱部5、および、融液が侵入し同化反応が進行した核粒子表層部と付着粉部同士が融合し空隙7や気孔10を内包する融合部を含む基質部6からなり、基質部の性状、さらには、元鉱部の性状が、焼結鉱の品質(強度等)および成品歩留に大きく影響する。
【0083】
それ故、上記基質部の性状、さらには、元鉱部の性状を何らかの指標で評価することができれば、鉄鉱石を選択し配合する際の指針となり、焼結鉱の品質、成品歩留を所要の値に制御できる。
【0084】
そこで、本発明者は、特願平2000−249712号の出願で「鉄鉱石粉の評価方法」を提案した。この方法は、鉄鉱石粉への融液浸透性を評価するもので、この融液浸透性は、焼結鉱の品質(強度等)および歩留に大きく影響する付着粉部同士の融合の程度・態様を表す指標となるものである。
【0085】
そこで、本発明においては、各種銘柄の鉄鉱石(粉)の融液浸透性を、粉特性指数として指数化し、この指数を、焼結用原料の焼結特性を評価し、調整するための“指標”とすることを特徴とする。
【0086】
また、本発明においては、各種銘柄の鉄鉱石(粉)の融液浸透性を指数化することに加え、融液が侵入し同化反応が進行した核粒子表層部の性状を表す特性値を、核特性指数として指数化することを特徴とする。
【0087】
さらに、本発明においては、焼結前の擬似粒子自体の強度も、焼結鉱の品質、歩留に少なからず影響し、焼結用原料の造粒性の良否が、擬似粒子の強度に大きく影響するので、上記2つの指数化に加え、擬似粒子の強度を、造粒特性指数として指数化することを特徴とする。
【0088】
そして、本発明においては、核特性指数、粒特性指数、および/または、造粒特性指数に基づいて、1種または2種以上の鉄鉱石を含む焼結用原料の焼結特性を評価するとともに、該評価結果に基づいて、焼結用原料に配合する鉄鉱石の種類を選択し、さらに、配合量または配合率を調整して、焼結特性の優れた焼結用原料を設計することを特徴とする。
【0089】
1)まず、指数化について説明する。
【0090】
(a)核特性指数
従来から、粒径1mm以上の粗粒鉄鉱石を核粒子として、その周囲に石灰石粉を付着させて造粒した擬似粒子について同化試験を行い、同化率や同化性(通気性や生産性に影響する)により鉄鉱石の焼結特性を評価していた。
【0091】
しかし、同化率や同化性で、核粒子となる粗粒鉄鉱石の焼結特性を評価できても、同化率と焼結鉱の強度・歩留の関係が明確でなく、また、核粒子の同化性と、焼結鉱の同化後の組織が異なったりして、従来の同化試験による結果では、焼結鉱の品質、歩留と密接に相関する核粒子の焼結特性を適切に評価できていないのが実情である。
【0092】
そこで、本発明では、核粒子となる粗粒鉄鉱石の同化後の焼成体における“焼成体気孔率”を、各種粗粒鉄鉱石の焼結特性を表す“指標”として採用する。
【0093】
この“焼成体気孔率”(以下「気孔率」という。)は、核粒子(粗粒鉄鉱石)の周囲に生成した融液が、どれだけ核粒子の周囲において広がりかつ浸透し、核粒子の充填堆積層を緻密にするか、即ち、隣接する核粒子同士が強固に結合し塊成化できるかを表す“指標”である。
【0094】
核粒子となる粗粒鉄鉱石の焼結特性を、“気孔率”(指標)で評価することについて、さらに説明する。
【0095】
図1に、擬似粒子の構造を示し、図2に、焼結反応により擬似粒子が結合した焼結鉱の構造を示したが、図3〜5に、焼結反応により、図2に示す焼結鉱の構造に至る過程を示す。図3に、図1に示す擬似粒子の付着粉部の構造を、一部(図1中、○印の部分)拡大して示す。空隙8を有する粗粒鉄鉱石1の周囲に、細粒鉄鉱石2と石灰石粉3が空隙7を残して付着している(なお、コークス粉は表示されていない。)。
【0096】
図3に示す付着粉部において、コークス粉が燃焼し、擬似粒子が1200℃前後に加熱されると、図4に示すように、石灰石粉3と細粒鉄鉱石2との同化反応により、融液9(CaO・Fe)が生成し始める。
【0097】
融液9は、生成と同時に、付着粉部内の空隙7内に浸透していくが、重要なことは、図5に示すように、融液9が、迅速に、付着粉部内の空隙7内に広く浸透するとともに、粗粒鉄鉱石(核粒子)5の表層部に存在する空隙8にも浸透し、気孔10や空隙8の少ない緻密な核粒子の充填堆積層(結合相)を形成することである。
【0098】
それ故、本発明では、同化反応後結合相中に残る気孔と元鉱部に残る空隙を“気孔”として捉え、その存在割合の“気孔率”を、鉄鉱石の焼結特性を表す“指標”とする。
【0099】
上記充填堆積層の緻密度は、焼結鉱の品質(強度)・歩留と密接に相関し、気孔率が小さいほど、上記充填堆積層の緻密度は大きいから、核粒子(粗粒鉄鉱石)の特性は、(1−気孔率)に基づいて指数化する。
【0100】
図6に、核特性指数(A)の技術的意味を模式的に示す。核特性指数(A)は、擬似粒子構造(a)の焼結用原料を焼結した時、元鉱部5と基質部6からなる焼結鉱の焼結組織が、緻密な組織(b)となるか、または、空疎な組織(c)となるかを、粗粒鉄鉱石1の特性に着目して判断する基準となるものである。
【0101】
表1に、各種鉄鉱石につき測定した気孔率と、該気孔率に基づいて、各種粗粒鉄鉱石の特性を、核特性指数として指数化した例を示す。
【0102】
表1に示す気孔率は、3〜5mmの各種粗粒鉄鉱石の周囲に、粒径−0.125mmの石灰石粉を、CaO/鉄鉱石=0.1となるように10g程度付着せしめ、これを、φ21mm×高さ15mmのNi坩堝に充填し(充填時の空隙率は、各種粗粒鉄鉱石につき一定とする。)、電気炉内で、室温から最高1273℃まで5分で加熱して、焼成し、その後、1275〜1100℃を4分で冷却し、1100℃からは空冷した焼成体において、底面から5mmの焼結体断面における50μm以上の空隙(焼成で生成した気孔を含む。)を測定して求めたものである。
【0103】
しかし、気孔率の測定方法は、上記の測定法に限定されるものではない。本発明においては、測定値を核特性指数として指数化することが重要であるから、各種銘柄の鉄鉱石につき、一定の条件下で測定した測定値が得られればよい。
【0104】
表1には、(1−気孔率)を指数化した核特性指数を示したが、気孔率に替え、残留元鉱率を測定し、これを核特性指数として指数化してもよい。
【0105】
残留元鉱率は、(R/s)・100(R:残留元鉱面積[残留元鉱:マクロ的に融液が浸透していない部分]、s:焼成体面積)で表され、(1−気孔率)に対応する指標である。
【0106】
また、気孔率に替え、焼成体落下強度を測定し、これを核特性指数として指数化してもよい。焼成体落下強度は、直接、充填堆積層の緻密度に依存する指標であるから、核粒子特性を表す指標として好ましい。
【0107】
本発明においては、核特性指数として指数化できる指標であれば、上記以外の指標を用いてもよいことは当然である。
【0108】
【表1】
Figure 0004510343
【0109】
(b)粉特性指数
前述したように、本発明者は、特願平2000−249712号の出願で、粒径1mm未満の細粒鉄鉱石の評価方法を提案した。この方法は、1mm未満の細粒鉄鉱石を成型した所定気孔率の成型体の上に、成型した低融点物質を載せ、大気中または低酸素雰囲気下で1000℃以上に昇温して低融点物質を溶融させ、その溶融した融液を上記成形体中に浸透せしめ、その融液が浸透した距離、断面積および体積の1種または2種以上を測定し、該測定値(融液浸透距離、断面積、体積)をもって、各種鉄鉱石の融液浸透性を評価する方法である。
【0110】
この融液浸透距離(または断面積、体積)は、擬似粒子の付着粉部において、初期に生成するカルシウムフェライト系融液と、鉱石微粉部の同化により生成する融液が流動する流動の程度を示すものであるから、各種銘柄の鉄鉱石間における融液浸透性の差違を明確にし、焼結鉱の品質(強度等)および歩留に大きく影響する付着粉部同士の融合の程度・態様を表す指標となる。
【0111】
融液浸透距離が大きいほど、初期融液を付着粉部で広げることができ、より結合強度を増すことで焼結鉱の品質(強度)、歩留を高めることができるから、融液浸透距離を、粉特性指数として指数化する。
【0112】
図6に、粉特性指数(B)の技術的意味を模式的に示す。粉特性指数(B)は、擬似粒子構造(a)の焼結用原料を焼結した時、元鉱部5と基質部6からなる焼結鉱の焼結組織が、緻密な組織(b)となるか、または、空疎な組織(c)となるかを、細粒鉄鉱石2の特性に着目して判断する基準となるものである。
【0113】
表2に、各種鉄鉱石につき融液浸透距離を測定し、該測定値に基づいて、各種細粒鉄鉱石の特性を、粉特性指数として指数化した例を示す。
【0114】
本発明においては、融液浸透距離を用いて指数化したが、融液浸透断面積、または、融液浸透体積を測定して指数化すれば、細粒鉄鉱石の融液浸透性をより適切に評価できる。
【0115】
【表2】
Figure 0004510343
【0116】
(c)造粒特性指数
実際の焼結は、擬似粒子の造粒、焼結ベッドの形成を経て行われるから、鉄鉱石の焼結特性をより適性に評価するには、核特性指数および/または粉特性指数に加え、鉄鉱石の造粒特性を評価することが好ましい。
【0117】
造粒特性は、例えば、核/粉の質量比を60/40とした単未銘柄鉄鉱石の擬似粒子を造り、完全乾燥した後、ロータップにて篩い処理を行い、−1mm粉の粉率から下記式の擬似粒子強度GSを測定し、該強度を造粒特性指数として指数化することにより評価できる。
【0118】
GS={[粉400g−(篩い後の“−1mm重量g”)]/粉400g}×100(%)
表3に、上記方法で測定した擬似粒子強度と造粒特性指数の1例を示す。
【0119】
なお、擬似粒子強度の測定方法は、上記方法に限られるものではない。
【0120】
本発明においては、造粒特性を指数化して評価することが重要なことであるから、各種銘柄の鉄鉱石につき、一定の条件下で得られる強度であることが必要である。
【0121】
【表3】
Figure 0004510343
【0122】
2)次に、核特性指数、粉特性指数、および/または、造粒特性指数を用いて、各種鉄鉱石の焼結特性指数を算出し、該指数に基づいて焼結用原料の焼結特性を評価することについて説明する。
【0123】
(A)核特性指数および/または粉特性指数による焼結特性の評価
焼結鉱の品質、歩留に大きく影響する鉄鉱石の焼結特性を評価することが、まず、重要であるから、この焼結性を、核特性指数および/または粉特性指数により評価する。
【0124】
核特性指数および粉特性指数のどちらか一方で焼結特性を評価しても、大きな評価の間違いはないが、焼結用原料は粗粒鉄鉱石と細粒鉄鉱石を含むことから、その焼結特性は、粗粒鉄鉱石の焼結特性と細粒鉄鉱石の焼結特性が相乗したものとなることが予想される(図6、参照)。
【0125】
それ故、焼結用原料の焼結特性を、総括的に適正に評価するため、下記式(1)に従って焼結特性指数SIを算出して評価する。
【0126】
SI=A×B …(1)
A:核特性指数
B:粉特性指数
x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
焼結用原料が2種以上の鉄鉱石(粉)を含む場合には、下記式(1a)および(1b)で、それぞれ定義される核特性指数Aおよび粉特性指数Bを用いて、焼結特性SIを計算する。
【0127】
A=Σ(ai×pi)/Σ(pi) …(1a)
i:鉄鉱石iの核特性指数
i:粒径1mm以上の鉄鉱石iの配合率(%)
B=Σ(bi×qi)/Σ(qi) …(1b)
i:鉄鉱石iの粉特性指数
i:粒径1mm未満の鉄鉱石iの配合率(%)
本発明者の研究調査によれば、上記式(1)におけるxおよびyは、それぞれ、0.1以上0.5以下、および、0.5以上1以下が好ましく、さらに、それぞれ、0.3、および、1がより好ましい。
【0128】
2種以上の鉄鉱石を配合した焼結原料につき、表1および表2にそれぞれ示す各種鉄鉱石の核特性指数および粉特性指数を用い、表4に示す配合量(配合1〜7)のもとで、x=0.3およびy=1とした上記式(1)に従って焼結特性指数SIを計算した結果を、併せて表4に示す。
【0129】
【表4】
Figure 0004510343
【0130】
そして、表4に示す焼結特性指数SIを有する焼結用原料を焼結(50kg鍋試験)して得た焼結鉱の冷間強度および成品歩留と、焼結特性指数SIの関係を図7および図8に示す。
【0131】
これらの図から、焼結鉱の成品歩留および冷間強度は、本発明で定義した焼結特性指数SIと強い相関関係にあることが分かる。
【0132】
なお、核特性指数Aおよび粉特性指数Bで焼結特性指数SIを表示する関係式は、上記式(1)に限られるものではない。焼結特性指数SIが、焼結鉱の品質、成品歩留と極めてよい相関関係を示す限りにおいて、どのような関数形式の式でもよい。
【0133】
例えば、p・A+q・B(p、q:係数、0<x、y)でもよい。
【0134】
(B)核特性指数および/または粉特性指数、および、造粒特性指数による焼結特性の評価
鉄鉱石の焼結は、実際には、焼結ベッドの通気性等の影響を受ける。焼結ベッドにおいて、適切な通気性を確保するためには、擬似粒子に適度の強度を付与する必要がある。したがって、焼結用原料を擬似粒子に造粒する際、擬似粒子において、適切な強度を付与できるか否かが重要である。
【0135】
そこで、本発明では、核特性指数および/または粉特性指数に加え、造粒特性指数を用いて、焼結用原料の焼結特性を、総括的により適正に評価する。
【0136】
即ち、本発明において、核特性指数Aおよび/または粉特性指数Bに、造粒特性指数を加えて、焼結用原料の焼結特性SIを評価する場合は、下記式(2)、(3)、または、(4)に従って行う。
【0137】
SI=A×B×C …(2)
SI=A×B±nC …(3)
SI=A×B±C …(4)
x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
z:造粒特性の寄与率で、0<z≦2
n:造粒特性の寄与係数で、0<n≦15
w:造粒特性の寄与率で、0<w<1
焼結用原料の造粒性は、鉱石の組合せ効果も考えられるので、本発明においては、造粒特性指数が、焼結特性指数に相乗的に寄与する場合と、相加的に寄与する場合とを想定し、上記3式を定めた。
【0138】
なお、核特性指数A、粉特性指数B、および、造粒特性指数Cで焼結特性SIを表示する関係式は、上記式(2)、(3)、および、(4)に限られるものではない。核特性指数Aおよび粉特性指数Bで焼結特性指数SIを表示する場合と同様に、焼結特性指数SIが、焼結鉱の品質および成品歩留と極めてよい相関関係を示す限りにおいて、どのような関数形式の式でもよい。
【0139】
例えば、p・A×q・B/r・C、(p・A±r・C)・(q・B±r・C)でもよいし、また、p・A+q・B+r・C(p、q、r:係数、0<x、y、z)、でもよい。
【0140】
上記3式において、核特性指数Aおよび粉特性指数Bは、それぞれ、前記式(1a)および(1b)のとおりであり、造粒特性指数Cは、下記式(1c)のとおりである。
【0141】
C=Σ(ci×ri)/Σ(ri) …(1c)
i:鉄鉱石iの粉特性指数
i:鉄鉱石iの配合率(%)
本発明者の研究調査によれば、上記式(2)、(3)、および、(4)におけるxおよびyは、それぞれ、0.1以上0.5以下、および、0.5以上1以下が好ましく、さらに、それぞれ、0.3、および、1がより好ましい。
【0142】
また、zは、0.2以上1.5以下が好ましく、さらに、0.5または1がより好ましい。
【0143】
また、nは、0.5以上11以下が好ましく、さらに、1、1.5、2または10がより好ましい。
【0144】
wは、0.2以上0.7以下が好ましく、さらに、0.5がより好ましい。
【0145】
ここで、2種以上の鉄鉱石を配合した焼結原料につき、表1および表2に、それぞれ示す各種鉄鉱石の核特性指数および粉特性指数と、表3に示す造粒特性指数を用い、表5に示す配合量(配合1〜7)のもとで、x=0.3、y=1、z=1とした上記式(2)に従って焼結特性指数SIを計算した結果を、併せて表5に示す。
【0146】
【表5】
Figure 0004510343
【0147】
そして、表5に示す焼結特性指数SIを有する焼結用原料を焼結(50kg鍋試験)して得た焼結鉱の冷間強度および成品歩留と、焼結特性指数SIの関係を図9および図10に示す。
【0148】
これらの図から、焼結鉱の冷間強度および成品歩留と焼結特性指数は、極めてよい相関関係にあることが分かる。
【0149】
また、上記式(3)において、x=0.3、y=1、n=2とした焼結特性指数SIと、焼結鉱の冷間強度および成品歩留との関係を図11および図12に示す。
【0150】
さらに、上記式(4)において、x=0.3、y=1、w=0.5とした焼結特性指数SIと、焼結鉱の冷間強度および成品歩留との関係を図13および図14に示す。
【0151】
これらの図から、焼結鉱の冷間強度および成品歩留と焼結特性指数は、極めてよい相関関係にあることが分かる。
【0152】
3)次に、各種鉄鉱石の焼結特性指数に基づいて、焼結用原料の配合設計する方法について説明する。
【0153】
前述したように、本発明の各式で定義する焼結特性指数SIは、焼結鉱の品質(強度)および成品歩留と、極めてよい相関関係を示すから、1種または2種以上の鉄鉱石を含む焼結用原料の焼結特性指数SIに基づいて、該焼結用原料を焼結して得られる焼結鉱の品質(強度)および成品歩留を推定することができる。
【0154】
鉄鉱石は、成分組成が似ていても鉱床形成条件の相違で、鉱石の性状・形態が全く異なるから、このような鉄鉱石を2種以上配合した焼結用原料から所要品質(強度)および成品歩留の焼結鉱を製造しようとする場合には、試行錯誤により、鉄鉱石の配合量または配合率を決めざるを得なかった。
【0155】
しかし、本発明によれば、焼結用原料の焼結特性指数を知ることにより、成品焼結鉱の品質(強度)および成品歩留を推定できる。即ち、本発明に従い焼結用原料の焼結特性を評価することにより、焼結用原料の特性の適否を判断することができ、この評価結果に基づいて、焼結用原料に配合する鉄鉱石の種類、配合量および配合率を選択、調整することができる。
【0156】
本発明においては、焼結特性指数を算出するのに、核特性指数、粉特性指数の他、造粒特性指数を用いたが、さらに、焼結に影響を与える原料特性、例えば、通気性、鉱石の付着力、最適含水量などを指数化して、焼結特性指数の算出に加えてもよい。
【0157】
【実施例】
(実施例1)
表6に示す配合例の焼結用原料を、所定の割合に配合し、石灰石や蛇紋岩、珪石等のその他副原料の割合を調整して、焼結鉱のSiO、CaO/SiO、MgOの割合、比を大きく変化させないようにした。このように調整した配合原料を焼結鍋試験で焼結して冷間強度、成品歩留を測定した。
【0158】
表1、表2、および、表3にそれぞれ示す核特性指数、粉特性指数、および、造粒特性指数を用い、式(1)(x=0.3、y=1)で算出した焼結特性指数SI(1)と、焼結鉱の冷間強度と成品歩留の関係を、図15および図16に、また、式(2)(x=0.3、y=1、z=1)で算出した焼結特性指数SI(2)と、焼結鉱の冷間強度と成品歩留の関係を、図17および図18に示す。
【0159】
焼結特性が悪く、その結果、焼結鉱の品質および成品歩留が劣る焼結用原料については、表6に示すように、鉄鉱石の配合量を調整し、焼結特性指数を高めて、焼結鉱を製造した。これらの図から、焼結特性指数を高めると、焼結鉱の品質および成品歩留を向上させることがわかる。
【0160】
【表6】
Figure 0004510343
【0161】
(実施例2)
次に、焼結面積480mで焼結パレット幅4mの実機焼結機において、本発明法を適用する操業を実施した。本発明法では、式(1)(x=0.3、y=1)、または、式(2)(x=0.3、y=1、z=1)で算出した焼結特性指数SIが190以上になるように、焼結用原料の配合を行った。
【0162】
1週間に2〜3回の頻度で焼結原料の配合変更を行いながら、本発明法適用前後の焼結鉱品質(冷間強度還元粉化指数)と成品歩留の変動を調べた。なお、生産率などの生産条件はほぼ一定とし、焼結鉱品質が管理基準値を外れた時は粉コークス配合比を変化させた。
【0163】
図19に2ヶ月間の実機焼結機の操業における本発明法適用前後の成品歩留、冷間強度、および、還元粉化率(RDI)の推移を示す。生産率がほぼ一定の条件で、本発明法適用後は焼結原料の配合変更を頻繁に行っても、焼結鉱品質と成品歩留は、高位に安定して推移した。特に焼結鉱品質のバラツキが低減したので、高炉操業が極めて安定する結果を得た。
【0164】
【発明の効果】
本発明によれば、1種または2種以上の鉄鉱石を含む焼結用原料の焼結特性を、原料配合段階で適正に評価できるので、より焼結特性の良好な焼結用原料を設計することができる。
【0165】
また、本発明によれば、安価な鉄鉱石や、これまで用いられていなかった鉄鉱石を焼結用原料として用いたり、または、配合変更を頻繁に行っても、品質および成品歩留の良好な焼結鉱を安定して製造することができるので、高炉操業を安定化し、生産性の向上や、燃料比の低下に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼結用原料を造粒した擬似粒子の構造を模式的に示す図である。
【図2】焼結反応により擬似粒子が結合した焼結鉱の構造を模式的に示す図である。
【図3】図1に示す擬似粒子の構造を一部拡大して示す図である。
【図4】付着粉部において、焼結反応の初期に生成した融液の態様を示す図である。
【図5】同化反応が進行し、融液が付着粉部内の空隙と粗粒鉱石(核粒子)表層部の空隙に浸透した態様を示す図である。
【図6】核特性指数および粉特性指数の技術的意味を示す図である。(a)は、擬似粒子の構造を示す図である。(b)は、緻密な焼結組織を示す図であり、(c)は、空疎な焼結組織を示す図である。
【図7】式(1)の焼結特性指数と焼結鉱の冷間強度の関係を示す図である。
【図8】式(1)の焼結特性指数と焼結鉱の成品歩留の関係を示す図である。
【図9】式(2)の焼結特性指数と焼結鉱の冷間強度の関係を示す図である。
【図10】式(2)の焼結特性指数と焼結鉱の成品歩留の関係を示す図である。
【図11】式(3)の焼結特性指数と焼結鉱の冷間強度の関係を示す図である。
【図12】式(3)の焼結特性指数と焼結鉱の成品歩留の関係を示す図である。
【図13】式(4)の焼結特性指数と焼結鉱の冷間強度の関係を示す図である。
【図14】式(4)の焼結特性指数と焼結鉱の成品歩留の関係を示す図である。
【図15】実施例(1)における、焼結特性指数(式(1)(x=0.3、y=1))と焼結鉱の冷間強度の関係を示す図である。
【図16】実施例(1)における、焼結特性指数(式(1)(x=0.3、y=1))と焼結鉱の成品歩留の関係を示す図である。
【図17】実施例(1)における、焼結特性指数(式(2)(x=0.3、y=1、z=1))と、焼結鉱の冷間強度の関係を示す図である。
【図18】実施例(1)における、焼結特性指数(式(2)(x=0.3、y=1、z=1))と、焼結鉱の成品歩留の関係を示す図である。
【図19】従来の焼結操業と本発明法を適用した焼結操業における焼結鉱の品質と成品歩留を比較する図である。
【符号の説明】
1…粗粒鉄鉱石(+1mm以上)
2…細粒鉄鉱石(−1mm未満)
3…石灰石粉
4…コークス粉
5…元鉱部
6…基質部
7、8…空隙
9…融液
10…気孔
A…核特性指数
B…粉特性指数

Claims (26)

  1. 各種鉄鉱石の1種または2種以上を所定の配合率で含む焼結用原料の特性を評価する評価方法において、各種鉄鉱石のそれぞれを粗粒と細粒に分け、
    (1)各種粗粒鉄鉱石に石灰石粉を付着させて造粒した擬似粒子の焼成体における気孔率 を核特性指数として指数化し、および/または、
    (2)成型した各種細粒鉄鉱石の上に成型した低融点物質を置いて焼成した時、低融点物 質の融液が上記細粒鉄鉱石の内部に浸透する距離、断面積および体積の1または2以上 を測定して確認する融液浸透性を粉特性指数として指数化し、
    (3)核特性指数および/または粉特性指数に基づいて、上記焼結用原料の焼結特性を評 価する、
    ことを特徴とする焼結用原料の評価方法。
  2. 前記粗粒鉄鉱石が粒径1mm以上の鉄鉱石であり、前記細粒鉄鉱石が粒径1mm未満の鉄鉱石であることを特徴とする請求項1に記載の焼結用原料の評価方法。
  3. 前記核特性指数および/または粉特性指数に基づいて、下記式(1)で定義する焼結特性指数SIを算出し、該焼結特性指数SIに基づいて、前記焼結用原料の焼結特性を評価することを特徴とする請求項1または2に記載の焼結用原料の評価方法。
    SI=A×B …(1)
    A:核特性指数
    B:粉特性指数
    x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
    y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
  4. 前記核特性指数Aが、下記式(1a)で定義されるものであることを特徴とする請求項に記載の焼結用原料の評価方法。
    A=Σ(ai×pi)/Σ(pi) …(1a)
    i:鉄鉱石iの核特性指数
    i:粒径1mm以上の鉄鉱石iの配合率(%)
  5. 前記粉特性指数Bが、下記式(1b)で定義されるものであることを特徴とする請求項に記載の焼結用原料の評価方法。
    B=Σ(bi×qi)/Σ(qi) …(1b)
    i:鉄鉱石iの粉特性指数
    i:粒径1mm未満の鉄鉱石iの配合率(%)
  6. 各種鉄鉱石の1種または2種以上を所定の配合率で含む焼結用原料の特性を評価する評価方法において、各種鉄鉱石のそれぞれを粗粒と細粒に分け、
    (1)各種粗粒鉄鉱石に石灰石粉を付着させて造粒した擬似粒子の焼成体における気孔率 を核特性指数として指数化し、および/または、
    (2)成型した各種細粒鉄鉱石の上に成型した低融点物質を置いて焼成した時、低融点物 質の融液が上記細粒鉄鉱石の内部に浸透する距離、断面積および体積の1または2以上 を測定して確認する融液浸透性を粉特性指数として指数化し、さらに、
    (3)粗粒鉄鉱石を核粒子とし細粒鉄鉱石を付着させて造粒した各種鉄鉱石の擬似粒子の 機械的強度を造粒特性指数として指数化し、
    (4)核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、上記焼 結用原料の焼結特性を評価する、
    ことを特徴とする焼結用原料の評価方法。
  7. 前記粗粒鉄鉱石が粒径1mm以上の鉄鉱石であり、前記細粒鉄鉱石が粒径1mm未満の鉄鉱石であることを特徴とする請求項に記載の焼結用原料の評価方法。
  8. 前記核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、下記式(2)で定義する焼結特性指数SIを算出し、該焼結特性指数SIに基づいて、前記焼結用原料の焼結特性を評価することを特徴とする請求項6または7に記載の焼結用原料の評価方法。
    SI=A×B×C …(2)
    A:核特性指数
    B:粉特性指数
    C:造粒特性指数
    x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
    y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
    z:造粒特性の寄与率で、0<z≦2
  9. 前記核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、下記式(3)で定義する焼結特性指数SIを算出し、該焼結特性指数SIに基づいて、前記焼結用原料の焼結特性を評価することを特徴とする請求項6または7に記載の焼結用原料の評価方法。
    SI=A×B±nC …(3)
    A:核特性指数
    B:粉特性指数
    C:造粒特性指数
    x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
    y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
    n:造粒特性の寄与係数で、0<n≦15
  10. 前記核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、下記式(4)で定義する焼結特性指数SIを算出し、該焼結特性指数SIに基づいて、前記焼結用原料の焼結特性を評価することを特徴とする請求項6または7に記載の焼結用原料の評価方法。
    SI=A×B±C …(4)
    A:核特性指数
    B:粉特性指数
    C:造粒特性指数
    x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
    y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
    w:造粒特性の寄与率で、0<z<1
  11. 前記核特性指数Aが、下記式(1a)で定義されるものであることを特徴とする請求項または10に記載の焼結用原料の評価方法。
    A=Σ(ai×pi)/Σ(pi) …(1a)
    i:鉄鉱石iの核特性指数
    i:粒径1mm以上の鉄鉱石iの配合率(%)
  12. 前記粉特性指数Bが、下記式(1b)で定義されるものであることを特徴とする請求項または10に記載の焼結用原料の評価方法。
    B=Σ(bi×qi)/Σ(qi) …(1b)
    i:鉄鉱石iの粉特性指数
    i:粒径1mm未満の鉄鉱石iの配合率(%)
  13. 前記造粒特性指数Cが、下記式(1c)で定義されるものであることを特徴とする請求項または10に記載の焼結用原料の評価方法。
    C=Σ(ci×ri)/Σ(ri) …(1c)
    i:鉄鉱石iの粉特性指数
    i:鉄鉱石iの配合率(%)
  14. 各種鉄鉱石の1種または2種以上を所定の配合率で含む焼結用原料を設計する配合設計方法において、各種鉄鉱石のそれぞれを粗粒と細粒に分け、
    (1)各種粗粒鉄鉱石に石灰石粉を付着させて造粒した擬似粒子の焼成体における気孔率 を核特性指数として指数化し、および/または、
    (2)成型した各種細粒鉄鉱石の上に成型した低融点物質を置いて焼成した時、低融点物 質の融液が上記細粒鉄鉱石の内部に浸透する距離、断面積および体積の1または2以上 を測定して確認する融液浸透性を粉特性指数として指数化し、
    (3)核特性指数および/または粉特性指数に基づいて、下記式(1)で定義する焼結特 性指数SIを算出し、
    (4)上記焼結特性指数SIに基づいて、上記焼結用原料の焼結特性を評価し、
    (5)評価結果に基づいて、上記焼結用原料に配合する鉄鉱石の配合率を調整する、
    ことを特徴とする焼結用原料の配合設計方法。
    SI=A×B…(1)
    A:核特性指
    B:粉特性指数
    x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
    y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
  15. 前記(3)の焼結特性指数SIの算出、前記(4)の焼結特性の評価、および、前記(5)の配合率の調整を、焼結特性指数が所定の値に達するまで繰り返し行うことを特徴とする請求項14に記載の焼結用原料の配合設計方法。
  16. 前記粗粒鉄鉱石が粒径1mm以上の鉄鉱石であり、前記細粒鉄鉱石が粒径1mm未満の鉄鉱石であることを特徴とする請求項14または15に記載の焼結用原料の配合設計方法。
  17. 前記核特性指数Aが、下記式(1a)で定義されるものであることを特徴とする請求項14に記載の焼結用原料の配合設計方法。
    A=Σ(ai×pi)/Σ(pi) …(1a)
    i:鉄鉱石iの核特性指数
    i:粒径1mm以上の鉄鉱石iの配合率(%)
  18. 前記粉特性指数Bが、下記式(1b)で定義されるものであることを特徴とする請求項14に記載の焼結用原料の配合設計方法。
    B=Σ(bi×qi)/Σ(qi) …(1b)
    i:鉄鉱石iの粉特性指数
    i:粒径1mm未満の鉄鉱石iの配合率(%)
  19. 各種鉄鉱石の1種または2種以上を所定の配合率で含む焼結用原料を設計する配合設計方法において、各種鉄鉱石のそれぞれを粗粒と細粒に分け、
    (1)各種粗粒鉄鉱石に石灰石粉を付着させて造粒した擬似粒子の焼成体における気孔率 を核特性指数として指数化し、および/または、
    (2)成型した各種細粒鉄鉱石の上に成型した低融点物質を置いて焼成した時、低融点物 質の融液が上記細粒鉄鉱石の内部に浸透する距離、断面積および体積の1または2以上 を測定して確認する融液浸透性を粉特性指数として指数化し、さらに、
    (3)粗粒鉄鉱石の核粒子に細粒鉄鉱石を付着させて造粒した各種鉄鉱石の擬似粒子の機 械的強度を造粒特性指数として指数化し
    (4)核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、下記式 (2)で定義する焼結特性指数SIを算出し、
    (5)上記焼結特性指数SIに基づいて、上記焼結用原料の焼結特性を評価し、
    (6)評価結果に基づいて、上記焼結用原料に配合する鉄鉱石の配合率を調整する、こと を特徴とする焼結用原料の配合設計方法。
    SI=A×B×C …(2)
    A:核特性指数
    B:粉特性指数
    C:造粒特性指数
    x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
    y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
    z:造粒特性の寄与率で、0<z≦1
  20. 各種鉄鉱石の1種または2種以上を所定の配合率で含む焼結用原料を設計する配合設計方法において、各種鉄鉱石のそれぞれを粗粒と細粒に分け、
    (1)各種粗粒鉄鉱石に石灰石粉を付着させて造粒した擬似粒子の焼成体における気孔率 を核特性指数として指数化し、および/または、
    (2)成型した各種細粒鉄鉱石の上に成型した低融点物質を置いて焼成した時、低融点物 質の融液が上記細粒鉄鉱石の内部に浸透する距離、断面積および体積の1または2以上 を測定して確認する融液浸透性を粉特性指数として指数化し、さらに、
    (3)粗粒鉄鉱石の核粒子に細粒鉄鉱石を付着させて造粒した各種鉄鉱石の擬似粒子の機 械的強度を造粒特性指数として指数化し
    (4)核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、下記式 (3)で定義する焼結特性指数SIを算出し、
    (5)上記焼結特性指数SIに基づいて、上記焼結用原料の焼結特性を評価し、
    (6)評価結果に基づいて、上記焼結用原料に配合する鉄鉱石の配合率を調整する、
    ことを特徴とする焼結用原料の配合設計方法。
    SI=A×B±nC …(3)
    A:核特性指数
    B:粉特性指数
    C:造粒特性指数
    x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
    y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
    n:造粒特性の寄与係数で、n≠0
  21. 各種鉄鉱石の1種または2種以上を所定の配合率で含む焼結用原料を設計する配合設計方法において、各種鉄鉱石のそれぞれを粗粒と細粒に分け、
    (1)各種粗粒鉄鉱石に石灰石粉を付着させて造粒した擬似粒子の焼成体における気孔率 を核特性指数として指数化し、および/または、
    (2)成型した各種細粒鉄鉱石の上に成型した低融点物質を置いて焼成した時、低融点物 質の融液が上記細粒鉄鉱石の内部に浸透する距離、断面積および体積の1または2以上 を測定して確認する融液浸透性を粉特性指数として指数化し、さらに、
    (3)粗粒鉄鉱石の核粒子に細粒鉄鉱石を付着させて造粒した各種鉄鉱石の擬似粒子の機 械的強度を造粒特性指数として指数化し
    (4)核特性指数および/または粉特性指数、さらに、造粒特性指数に基づいて、下記式 (4)で定義する焼結特性指数SIを算出し、
    (5)上記焼結特性指数SIに基づいて、上記焼結用原料の焼結特性を評価し、
    (6)評価結果に基づいて、上記焼結用原料に配合する鉄鉱石の配合率を調整する、
    ことを特徴とする焼結用原料の配合設計方法。
    SI=A×B±C …(4)
    A:核特性指数
    B:粉特性指数
    C:造粒特性指数
    x:核特性の寄与率で、0≦x≦1(ただし、y=0のときx≠0)
    y:粉特性の寄与率で、0≦y≦1(ただし、x=0のときy≠0)
    w:造粒特性の寄与率で、0<w<1
  22. 前記(4)の焼結特性指数SIの算出、前記(5)の焼結特性の評価、および、前記(6)の配合率の調整を、焼結特性指数が所定の値に達するまで繰り返し行うことを特徴とする請求項1920または21に記載の焼結用原料の配合設計方法。
  23. 前記粗粒鉄鉱石が粒径1mm以上の鉄鉱石であり、前記細粒鉄鉱石が粒径1mm未満の鉄鉱石であることを特徴とする請求項1922のいずれか1項に記載の焼結用原料の配合設計方法。
  24. 前記核特性指数Aが、下記式(1a)で定義されるものであることを特徴とする請求項1920または21に記載の焼結用原料の配合設計方法。
    A=Σ(ai×pi)/Σ(pi) …(1a)
    i:鉄鉱石iの核特性指数
    i:粒径1mm以上の鉄鉱石iの配合率(%)
  25. 前記粉特性指数Bが、下記式(1b)で定義されるものであることを特徴とする請求項1920または21に記載の焼結用原料の配合設計方法。
    B=Σ(bi×qi)/Σ(qi) …(1b)
    i:鉄鉱石iの粉特性指数
    i:粒径1mm未満の鉄鉱石iの配合率(%)
  26. 前記造粒特性指数Cが、下記式(1c)で定義されるものであることを特徴とする請求項1920または21に記載の焼結用原料の配合設計方法。
    C=Σ(ci×ri)/Σ(ri) …(1c)
    i:鉄鉱石iの粉特性指数
    i:鉄鉱石iの配合率(%)
JP2001274144A 2001-09-10 2001-09-10 焼結用原料の評価方法および配合設計方法 Expired - Lifetime JP4510343B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001274144A JP4510343B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 焼結用原料の評価方法および配合設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001274144A JP4510343B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 焼結用原料の評価方法および配合設計方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003082417A JP2003082417A (ja) 2003-03-19
JP4510343B2 true JP4510343B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=19099246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001274144A Expired - Lifetime JP4510343B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 焼結用原料の評価方法および配合設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4510343B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4518895B2 (ja) * 2004-09-29 2010-08-04 新日本製鐵株式会社 焼結用原料の評価方法および配合設計方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002062290A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Nippon Steel Corp 鉄鉱石粉の評価方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002062290A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Nippon Steel Corp 鉄鉱石粉の評価方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003082417A (ja) 2003-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4518895B2 (ja) 焼結用原料の評価方法および配合設計方法
KR20120042981A (ko) 고로용의 비소성 함탄 괴성광 및 그 제조 방법
JP2002062290A (ja) 鉄鉱石粉の評価方法
CN102159733B (zh) 烧结矿的制造方法
JP4510343B2 (ja) 焼結用原料の評価方法および配合設計方法
JP2007169774A (ja) 焼結鉱の製造方法
KR100510346B1 (ko) 소결용 원료의 소결특성 평가방법 및 배합설계방법
JP2012046828A (ja) 焼結鉱の製造方法
JP4661154B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP4767388B2 (ja) 高温性状の優れた焼結鉱の製造方法
JP4392302B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP3944340B2 (ja) 焼結鉱の製造方法およびその焼結鉱
JP4725230B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP3006884B2 (ja) ピソライト鉄鉱石を原料とする製鉄用焼結鉱及びその製造方法
JP2020084241A (ja) 焼結鉱の製造方法
JP4982993B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP5011637B2 (ja) 焼結に供するための鉱石の処理方法
JP4982986B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JP4661077B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JPH0819486B2 (ja) 高ゲーサイト鉱石を原料とする高炉用焼結鉱の製造法
JP5074043B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
JPH0995742A (ja) 高結晶水鉄鉱石を原料とする焼結鉱の製造方法
TW202430655A (zh) 燒結礦的製造方法
JPH0598359A (ja) 焼結鉱の製造方法
JP2003096522A (ja) 高炉用焼結鉱の製造方法及び高炉用焼結鉱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090811

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091008

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100430

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4510343

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term