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JP4509408B2 - マスタシリンダ - Google Patents

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JP4509408B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のブレーキ装置等にブレーキ液を供給するマスタシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のマスタシリンダとして、実願昭55−152602号(実開昭57−73248号)のマイクロフィルムに記載されているように、ディスクブレーキやドラムブレーキ等のブレーキ装置に対してブレーキ液を供給する際、作動初期に大容量のブレーキ液を供給する、いわゆるファーストフィルを行うことで、ストローク初期の無効液量分を補い、その結果、ペダルストロークを短縮可能なものがある。
【0003】
このマスタシリンダは、大径シリンダ部および小径シリンダ部を有する段付シリンダと、該段付シリンダの大径シリンダ部内に摺動可能に挿入される大径ピストン部および小径シリンダ部内に摺動可能に挿入される小径ピストン部を有する段付ピストンとを有し、段付シリンダに、段付シリンダ内を大径ピストン側の大径与圧室と小径ピストン側の小径液圧室とに区画するとともに大径与圧室側から小径液圧室側へのブレーキ液の流れのみを許容するカップシールを備え、段付ピストンの小径液圧室側への摺動による大径与圧室の体積減少によりカップシールを変形させて流路を開いて大径与圧室側から小径液圧室側へ液補給を行うことにより、上記ファーストフィルを行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のマスタシリンダには、以下の問題があった。
上記マスタシリンダでは、切欠を設けているため、低昇圧時に大径与圧室の液がリザーバに流入してしまうため、ファーストフィルを充分に行えないという問題があった。
また、上記マスタシリンダでは、カップシールが変形することで流路を開いて大径与圧室側から小径液圧室側へ液補給を行うものであるため、流路抵抗が大きく、その結果、特に高昇圧時においては、大径与圧室の液圧のみが上昇して小径液圧室への液補給が遅れるという、上記ファーストフィル性能を十分に得ることができないケースがあった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高昇圧時においても、十分なファーストフィル性能を得ることができるマスタシリンダを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のマスタシリンダは、大径シリンダ部および小径シリンダ部を有する段付シリンダと、該段付シリンダの前記大径シリンダ部内に摺動可能に挿入される大径ピストン部および前記小径シリンダ部内に摺動可能に挿入される小径ピストン部を有して前記段付シリンダ内を前記大径ピストン部側の大径与圧室と前記小径ピストン部側の小径液圧室とに区画する段付ピストンと、前記段付シリンダ内を前記大径ピストン部側の大径与圧室と前記小径ピストン部側の小径液圧室とに区画するとともに前記大径与圧室側から前記小径液圧室側へのブレーキ液の流れのみを許容する逆止開閉部と、前記大径与圧室とリザーバとを連通する連通ポートと、前記段付ピストン外に設けられ所定の解除液圧になると前記連通ポートを遮断状態から連通状態として前記小径液圧室の液圧上昇に相関して前記大径与圧室の液圧を一定の割合で低下させる制御弁とを有し、前記段付ピストンには、そのほぼ軸心に前記大径与圧室と前記小径液圧室とを連通する連通穴と、弁体が移動することで前記連通穴を開閉し前記大径与圧室側から前記小径液圧室側へのブレーキ液の流れのみを許容する逆止弁とが設けられ、該逆止弁は、前記大径与圧室の液圧が前記小径液圧室の液圧より高い場合に開弁し、前記小径液圧室の液圧が前記大径与圧室の液圧以上の場合に閉弁することを特徴としている。
【0007】
このように、段付ピストンに、そのほぼ軸心に大径与圧室と小径液圧室とを連通する連通穴と、弁体が移動することで連通穴を開閉し大径与圧室側から小径液圧室側へのブレーキ液の流れのみを許容する逆止弁とが設けられているため、段付ピストンの小径液圧室側への摺動により大径与圧室の体積減少が生じると、逆止弁の弁体が移動して流路を完全に開放し、十分な流路断面積で大径与圧室側から小径液圧室側へ液補給を行うことになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態のマスタシリンダを図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、本実施形態のマスタシリンダを示すもので、図1中、符号11は図示せぬブースタを介して導入されるブレーキペダルの入力に応じてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ本体を、符号12は該マスタシリンダ本体11の上部に取り付けられて該マスタシリンダ本体11に対しブレーキ液を給排するリザーバをそれぞれ示している。
【0010】
マスタシリンダ本体11は、横方向に沿う略有底筒状の段付シリンダ15と、該段付シリンダ15の開口部側(図における右側)に摺動可能に嵌合されたプライマリピストン(段付ピストン)16と、段付シリンダ15のプライマリピストン16より底部15a側(図における左側)に摺動自在に嵌合されたセカンダリピストン17とを有している。
【0011】
段付シリンダ15は、該段付シリンダ15の底部15aが形成されるとともに横方向に沿って穴部20が形成された有底円筒状の第1部材21と、該第1部材21の穴部20内に底部15a側から順次嵌合される略円筒状の第2部材22、第3部材23、第4部材24および第5部材25と、第5部材25の底部15aに対し反対側に該第5部材25を覆うように設けられる第6部材26と、該第6部材26の底部15aに対し反対側に設けられるとともに第1部材21に螺合されて第2部材22〜第6部材26を第1部材21に保持する第7部材27とを有している。
【0012】
第2部材22の内側に、上記セカンダリピストン17が摺動可能に嵌合されている。セカンダリピストン17は一端側から穴部30が形成された有底円筒状をなしており、該穴部30を第1部材21の底部15aに対向させるようにして第2部材22に嵌合されている。
【0013】
ここで、第1部材21の底部15a側とセカンダリピストン17の底部15a側すなわち穴部30側とで囲まれた部分が、セカンダリ側小径液圧室32となっている。
【0014】
第2部材22には、一端側が該第2部材22の径方向における内周面に開口するとともに他端側が第1部材21の流路33を介してリザーバ12に常時連通するポート34が形成されており、セカンダリピストン17には、上記ポート34とセカンダリ側小径液圧室32とを連通可能なリリーフポート35が形成されている。
【0015】
第2部材22と第1部材21との間には、セカンダリ側小径液圧室32とポート34との連通を遮断可能なカップシール36が設けられている。このカップシール36はセカンダリ側小径液圧室32の液圧がリザーバ12側の液圧以上の場合にこれらの連通を遮断するもので、セカンダリ側小径液圧室32の液圧がリザーバ12側の液圧より低い場合にはこれらを連通させ液補給を可能とする。
【0016】
セカンダリピストン17の穴部30と第1部材21の底部15aとの間には、図示せぬブレーキペダル側(図における右側)から入力がない初期状態(このときの各部の位置を初期位置と以下称す)でこれらの間隔を決めるセカンダリピストンスプリング38が設けられている。この初期位置にあるとき、セカンダリピストン17は、リリーフポート35をポート34に連通させており、その結果、セカンダリ側小径液圧室32をリザーバ12に連通させている。
【0017】
この状態からセカンダリピストン17が第1部材21の底部15a側に移動すると、セカンダリ側小径液圧室32の液圧がリザーバ12側の液圧以上の状態においては、該セカンダリピストン17はそのリリーフポート35がカップシール36で閉塞されてポート34との連通が遮断され、その結果、セカンダリ側小径液圧室32とリザーバ12との連通が遮断されることになり、これにより、さらにセカンダリピストン17が底部15a側に移動することでセカンダリ側小径液圧室32からブレーキ装置にブレーキ液を供給する。
【0018】
第4部材24は、底部15a側の小径シリンダ部40と、底部15aに対し反対側の、小径シリンダ部40より大径の大径シリンダ部41とを有する段付形状をなしており、これら小径シリンダ部40および大径シリンダ部41の内側に、上記プライマリピストン16が摺動可能に嵌合されている。
【0019】
プライマリピストン16は一端側に、セカンダリピストン17に対向配置される穴部43が形成されるとともに他端側にも図示せぬブースタのロッドが挿入される穴部44が形成されており、第4部材24の小径シリンダ部40に摺動可能に挿入される小径ピストン部46と、第4部材24の大径シリンダ部41に摺動可能に挿入される大径ピストン部47とを有している。この大径ピストン部47は、第5部材25にも摺動可能に挿入されている。
【0020】
セカンダリピストン17の底部15aに対し反対側と、プライマリピストン16の底部15a側すなわち穴部43側と第3部材23とで囲まれた部分が、プライマリ側小径液圧室(小径液圧室)49となっている。
【0021】
ここで、第3部材23には、第1部材21との間に、穴部50を介してプライマリ側小径液圧室49に常時連通する小径液圧室連通流路51が形成されている。
【0022】
第2部材22と第3部材23とセカンダリピストン17との間には、プライマリ側小径液圧室49と流路33及びポート34との連通を遮断するカップシール53が設けられている。
【0023】
また、第3部材23の小径液圧室連通流路51より底部15a側と第1部材21との間には、小径液圧室連通流路51と流路33及びポート34との連通を常時遮断するOリング54が設けられている。
【0024】
プライマリピストン16と第4部材24の大径シリンダ部41側とで囲まれた部分が、大径与圧室56となっている。
【0025】
第4部材24には、一端側が小径シリンダ部40の径方向の内周面に開口するとともに他端側が大径与圧室56に常時連通するポート57が形成されており、プライマリピストン16の小径ピストン部46には、上記ポート57と穴部43すなわちプライマリ側小径液圧室49とを連通可能なリリーフポート58が形成されている。なお、ポート57は、第3部材23と第4部材24との間の与圧室連通流路59にも常時連通している。
【0026】
第3部材23と第4部材24とプライマリピストン16の小径ピストン部46との間には、プライマリ側小径液圧室49と大径与圧室56側との連通を遮断可能なカップシール61が設けられている。このカップシール61は、プライマリ側小径液圧室49の液圧が大径与圧室56の液圧以上の場合にこれらの連通を遮断するもので、逆に大径与圧室56の液圧がプライマリ側小径液圧室49の液圧より高い場合には、第3部材23とプライマリピストン16の小径ピストン部46との間であってカップシール61の変形により生じた流路を介して、これらを連通可能とする。このカップシール61は、言い換えれば、段付シリンダ15内を大径ピストン部47側の大径与圧室56と小径ピストン部46側のプライマリ側小径液圧室49とに区画するとともに大径与圧室56側からプライマリ小径液圧室49側へのブレーキ液の流れのみを許容するものである。
【0027】
第3部材23の小径液圧室連通流路51より底部15aに対し反対側と第1部材21との間には、小径液圧室連通流路51と大径与圧室56側との連通を常時遮断するOリング62が設けられている。
【0028】
セカンダリピストン17とプライマリピストン16との間には、図示せぬブレーキペダル側(図1における右側)から入力がない初期状態でこれらの間隔を決めるプライマリ初期位置決機構64が設けられている。このプライマリ初期位置決機構64は、セカンダリピストン17に当接する当接部材65と、プライマリピストン16側に延出するように該当接部材65に固定された軸部材66と、該軸部材66を所定の範囲で移動可能に保持するとともにプライマリピストン16の穴部43の底側に突き当てられる当接部材67と、当接部材65,67同士を相反方向に付勢するプライマリピストンスプリング68とを有している。
【0029】
プライマリ初期位置決機構64がプライマリピストンスプリング68の付勢力で当接部材65,67同士を軸部材66で規定される最も離れた位置に位置させるとき、プライマリピストン16は、初期位置に配置され、このとき、リリーフポート58をポート57に連通させており、プライマリ側小径液圧室49を大径与圧室56に連通させている。
【0030】
初期状態から底部15a側に移動すると、プライマリ側小径液圧室49の液圧が大径与圧室56の液圧以上の場合に、プライマリピストン16は、そのリリーフポート58がカップシール61で閉塞されてポート57との連通が遮断され、プライマリ側小径液圧室49と大径与圧室56側との該リリーフポート58を介しての連通を遮断することになり、この状態からさらに底部15a側に移動すると、プライマリ側小径液圧室49からブレーキ装置にブレーキ液を供給する。なお、リリーフポート58を閉塞させた状態であっても大径与圧室56の液圧がプライマリ側小径液圧室49の液圧より大きいときは、カップシール61を介して大径与圧室56のブレーキ液がプライマリ側小径液圧室49に流れるようになっている。
【0031】
第4部材24は、第1部材21との間に、第1部材21の流路70を介してリザーバ12に常時連通する大気圧の液補給室71を形成している。この第4部材24の液補給室71より底部15a側と第1部材21との間には、大径側与圧室56と液補給室71との連通を常時遮断するOリング72が設けられている。
【0032】
第5部材25には、一端側が径方向における内周面に開口するとともに他端側が液補給室71に常時連通するポート74が形成されており、プライマリピストン16には、一端側が大径ピストン部47の径方向における外周面に開口することでポート74すなわち液補給室71に連通可能であるとともに他端側が大径ピストン部47と小径ピストン部46との境界の段部75すなわち大径与圧室56に常時連通するリリーフポート76が形成されている。
【0033】
第4部材24と第5部材25とプライマリピストン16の大径ピストン部47との間には、大径与圧室56と液補給室71との連通を遮断可能なカップシール78が設けられている。このカップシール78は、大径与圧室56の液圧が液補給室71の液圧以上の場合にこれらの連通を遮断するもので、逆に液補給室71の液圧が大径与圧室56の液圧より高い場合にはこれらを連通させて液補給を行う。
【0034】
そして、本実施形態においては、プライマリピストン16に、段付シリンダ15内を大径ピストン部47側の大径与圧室56と小径ピストン部46側のプライマリ側小径液圧室49とに区画するとともに、弁体200が移動することで開閉し大径与圧室56側からプライマリ側小径液圧室49側へのブレーキ液の流れのみを許容するセンタバルブタイプの逆止弁201が設けられている。
【0035】
すなわち、逆止弁201は、プライマリピストン16の穴部43,44間の底部16aに、該プライマリピストン16の軸線上に形成された段付形状の弁穴部202,203を有しており、これら弁穴部202,203は、リリーフポート76すなわち大径与圧室56と、穴部43すなわちプライマリ側小径液圧室49とを連通可能となっている。弁穴部202は、穴部43に開口する大径のもので、弁穴部203は、弁穴部202の穴部43に対し反対側に形成された、弁穴部202より小径のものである。
【0036】
また、逆止弁201の上記弁体200は、弁穴部203に隙間をもって挿入可能なステム205と、該ステム205の先端側に固定されるとともに弁穴部202,203の境界の段部からなる着座部206に着座することで弁穴部202,203間の連通を遮断する弁頭部207とを有している。
【0037】
そして、逆止弁201は、穴部43に挿入されて底部15aと当接部材67との間に挟持されたスプリング保持部材209と、該スプリング保持部材209と弁体200の弁頭部207との間に介装されたバルブスプリング210とを有している。
【0038】
この逆止弁201は、上記したカップシール61と同じように、プライマリ側小径液圧室49の液圧が大径与圧室56の液圧以上の場合に、バルブスプリング210の付勢力で弁体200が着座部206に着座し、弁穴部202,203間を遮断して、これら弁穴部202,203およびリリーフポート76を介してのプライマリ側小径液圧室49と大径与圧室56との連通を遮断する。
【0039】
逆に大径与圧室56の液圧がプライマリ側小径液圧室49の液圧より高い場合には、該液圧差によって弁体200がバルブスプリング210の付勢力に抗してプライマリピストン16の軸線方向に沿ってプライマリ側小径液圧室49側に移動し、着座部206から離座して、弁穴部202,203と弁体200との間の流路およびリリーフポート76を介してプライマリ側小径液圧室49と大径与圧室56とを連通させる。このときの逆止弁201の流路断面積は、φ4(mm)程度が確保される。なお、逆止弁201としては、球状の弁体の移動で開閉するボール弁タイプのものを用いてもよい。
【0040】
ここで、初期位置にあるとき、プライマリピストン16は、リリーフポート76をポート74に連通させており、大径与圧室56を液補給室71に連通させている。そして、プライマリピストン16が、初期状態から底部15a側すなわちプライマリ側小径液圧室49側に摺動すると、大径与圧室56側の液圧が液補給室71の液圧以上の場合、そのリリーフポート76がカップシール78で閉塞されてポート74との連通が遮断され、大径与圧室56と液補給室71との該リリーフポート76を介しての連通を遮断することになり、さらにプライマリ側小径液圧室49側に摺動すると、プライマリピストン16は大径ピストン部47が大径与圧室56の体積を減少させることで、大径与圧室56の液圧を高め、該大径与圧室56とプライマリ側小径液圧室49との間に設けられたカップシール61および逆止弁201を開いて、大径与圧室56側からプライマリ側小径液圧室49へ液補給を行うことになる。すなわち、大径与圧室56の液圧がプライマリ側小径液圧室49の液圧より高くなると、上記カップシール61と逆止弁201とが両方開状態となって、これら両方を介して大径与圧室56からプライマリ側小径液圧室49に液補給がなされる。
【0041】
第5部材25と第6部材26とプライマリピストン16の大径ピストン部47との間には、カップシール79が設けられ、第1部材21と第6部材26との間にはOリング80が設けられている。
【0042】
なお、リリーフポート35,58,76は、液流通抵抗を抑えるためすべて直径がφ2(mm)と大きくされかつそれぞれ数箇所設けられている。また、セカンダリピストン17のリリーフポート35近傍のカップシール36と接触する周囲部分、プライマリピストン16のリリーフポート58近傍のカップシール61と接触する周囲部分、およびプライマリピストン16のリリーフポート76近傍のカップシール78と接触する周囲部分には、本出願人が先に出願を行った特願平10−294502号に記載されたテーパ面が形成されている。これらにより、トラクションコントロール装置と組み合わせ、該トラクションコントロール装置がプライマリ側小径液圧室49およびセカンダリ側小径液圧室32から強制的にブレーキ液を吸入する際に、ブレーキ液をトラクションコントロール装置に大きな流量で流すことができるようになっている。
【0043】
そして、本実施形態では、第1部材21に、小径液圧室連通流路51を介してプライマリ側小径液圧室49に常時連通する小径液圧室連通ポート82と、与圧室連通流路59を介して大径与圧室56に常時連通する与圧室連通ポート83と、液補給室71に常時連通する液補給室連通ポート84とが形成されており、これらポート82,83,84には、それぞれ外部配管からなる連結流路85a〜85cを介して該マスタシリンダ本体11とは別体の制御弁86が連結されている。
【0044】
制御弁86は、有底円筒状のバルブシリンダ87と、該バルブシリンダ87内に摺動可能に嵌合されるバルブピストン88と、該バルブピストン88をバルブシリンダ87の底部87a方向に押圧するバルブスプリング89と、バルブシリンダ87の開口側を閉塞させるとともにバルブピストン88との間にバルブスプリング89を保持する蓋部材90と、バルブシリンダ87に蓋部材90を固定するCリング91とを有している。
【0045】
バルブピストン88は、先端側に第1軸部93が形成され、該第1軸部93に隣り合ってこれより大径の第2軸部94が形成され、また、該第2軸部94に隣り合ってこれより小径の第3軸部95が形成され、さらに、該第3軸部95に隣り合って第2軸部94より大径の第4軸部96が形成され、最後に、該第4軸部96に隣り合ってこれより小径でバルブスプリング89内に挿入される第5軸部97が形成されている。そして、第1軸部93の先端にはシール部材99が設けられている。また、第2軸部94と第4軸部96とには、バルブシリンダ87の内面との隙間を常時シールするOリング100,101が設けられている。
【0046】
バルブシリンダ87の底部87aには、バルブピストン88のシール部材99で開閉されるポート102が形成されており、該ポート102が連結流路85bを介して与圧室連通ポート83に連通されている。また、バルブシリンダ87の側部87bの底部87a側には、バルブシリンダ87、バルブピストン88の第1軸部93、第2軸部94およびシール部材100で囲まれた液室104に常時連通するポート105が形成されており、該ポート105が連結流路85cを介して液補給室連通ポート84に連通されている。さらに、バルブシリンダ87の側部87bには、バルブシリンダ87、バルブピストン88の第2軸部94、第3軸部95、第4軸部96、シール部材100およびシール部材101で囲まれた液室106に常時連通するポート107が形成されており、該ポート107が連結流路85aを介して小径液圧室連通ポート82に連通されている。
【0047】
そして、制御弁86は、バルブピストン88を、ポート102に導入される大径与圧室56の液圧と液室106に導入されるプライマリ側小径液圧室49の液圧とバルブスプリング89の付勢力でバランスさせる。このときのバランスは次式で表される。
【0048】
すなわち、図2に示すように、Oリング101によるシール断面積をA1、Oリング100によるシール断面積をA2(ただし、A2<A1)、シール部材99によるシール断面積をA3とし、プライマリ側小径液圧室49の液圧をPa、大径与圧室56の液圧をPb、バルブスプリング89のセット荷重をFとすると、
Pa×(A1−A2)+Pb×A3=F
となる。
【0049】
そして、図3に示すように、大径与圧室56の液圧が上昇を開始すると(p1点)、プライマリ側小径液圧室49もカップシール61が開かれることで該大径与圧室56の液圧と同圧で上昇する(p1点〜p2点)。そして、Pa×(A1−A2)+Pb×A3>Fとなると(p2点。この点の液圧を与圧室解除液圧と称す)、制御弁86のバルブピストン88がバルブスプリング89の付勢力に抗して微小に移動してポート102を微小に開き、大径与圧室56の液圧解除を開始させる。このとき、Pa×(A1−A2)+Pb×A3=Fの式を満足させるようにプライマリ側小径液圧室49の液圧Paの上昇に応じて徐々に大径与圧室56の液圧Pbが下がるように、言い換えれば、プライマリ側小径液圧室49の液圧上昇に相関して大径与圧室56の液圧Pbが低下するように、大径与圧室56の液圧Pbを液補給室71を介してリザーバ12側に逃がすことになる(p2点〜p3点)。
【0050】
ここで、高昇圧時すなわちブレーキペダルを比較的速い速度で踏圧する操作時においては、ブレーキブースタからの入力はリニアに上昇することになり、プライマリ側小径液圧室49の液圧Paは一定割合で上昇することになるため、制御弁86は、大径与圧室56の液圧Pbを設定した勾配に沿って徐々に低下するようにリザーバ12側に逃がすことになる。この勾配は任意に設定可能であり、車両に合わせたチューニングが可能である。
【0051】
そして、大径与圧室56の液圧が解除され大気圧になると(p3点以降)、バランス式は、
Pa×(A1−A2)>F
となり、制御弁86は開状態が維持されるため、プライマリ側小径液圧室49のみでブレーキ液圧を制御することになる。
【0052】
次に、上記マスタシリンダの作動について説明する。
ブレーキペダルに連結されたブースタのロッドによりプライマリピストン16が底部15a方向に押されると、プライマリピストンスプリング68を介してセカンダリピストン17も同時に移動する。そして、プライマリピストン16のリリーフポート58がカップシール61により閉じられた時点で大径与圧室56が液圧を上昇させ、セカンダリピストン17のリリーフポート35がカップシール36により閉じられた時点でセカンダリ側小径液圧室32が液圧を上昇させる。プライマリ側小径液圧室49については、リリーフポート58,76のいずれか一方が閉じた時点で液圧を上昇させることになる(設計上は、リリーフポート58,76は同時に閉じられるようになっているが、寸法バラツキ等により前後することがある)。
【0053】
そして、液圧が上昇すると、プライマリ側小径液圧室49については、プライマリピストン16のストローク量×(大径与圧室56の外径−プライマリ側小径液圧室49の外径)分の液量が、カップシール61を変形させて開くとともに弁体200を着座部206から離間させ逆止弁201を開いて、図4に矢印で示すように、第3部材23とプライマリピストン16との間のカップシール61の変形により生じた流路と、逆止弁201の弁穴部202,203と弁体200との間の流路とを介して、大径与圧室56からプライマリ側小径液圧室49に送り込まれ、ストローク初期の無効液量分(主にキャリパロールバック分)を補う。その後、プライマリ側小径液圧室49の小径化に伴う液量不足を補うため、大径与圧室56からプライマリ側小径液圧室49にブレーキ液が送り込まれつつ、大径与圧室56とプライマリ側小径液圧室49とが同圧で与圧室解除液圧まで上昇する(p1点〜p2点)。
【0054】
そして、与圧室解除液圧まで上昇すると、制御弁86が大径与圧室56の液圧を解除する。このとき、制御弁86は、上記したようにプライマリ側小径液圧室49の液圧Paの上昇に応じて徐々に大径与圧室56の液圧Pbが下がるように、大径与圧室56の液圧Pbを液補給室71を介してリザーバ12側に逃がすことになる(p2点〜p3点)。
【0055】
そして、大径与圧室56の液圧が解除され大気圧になると、制御弁86は開状態が維持され、プライマリ側小径液圧室49のみでブレーキ液圧を制御することになる。
【0056】
以上に述べた実施形態によれば、プライマリピストン16に、段付シリンダ15内を大径ピストン部47側の大径与圧室56と小径ピストン部46側のプライマリ側小径液圧室49とに区画するとともに、弁体200が移動することで開閉し大径与圧室56側からプライマリ側小径液圧室49側へのブレーキ液の流れのみを許容する逆止弁201が設けられているため、プライマリピストン16のプライマリ側小径液圧室49側への摺動により大径与圧室56の体積減少が生じると、逆止弁201の弁体200が移動して流路を完全に開放し、十分な流路断面積で大径与圧室56側からプライマリ側小径液圧室49側へ液補給を行うことになる。
【0057】
したがって、高昇圧時においても、大流量で液補給を行うことができ、十分なファーストフィル性能を得ることができる。
【0058】
なお、以上の実施形態のマスタシリンダでは、大径与圧室56の液圧がプライマリ側小径液圧室49の液圧より高くなると、カップシール61と逆止弁201とが両方開状態となって、これら両方を介して大径与圧室56からプライマリ側小径液圧室49に液補給がなされる場合を例にとり説明したが、逆止弁201で十分な流路断面積が確保できれば、カップシール61を介しては液補給をしないようにしてもよい。しかしながら、上記のようにカップシール61と逆止弁201の両方で液補給を行う方が、ファーストフィル性能を一層高めることができるため好ましい。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のマスタシリンダによれば、段付ピストンに、そのほぼ軸心に大径与圧室と小径液圧室とを連通する連通穴と、弁体が移動することで連通穴を開閉し大径与圧室側から小径液圧室側へのブレーキ液の流れのみを許容する逆止弁とが設けられているため、段付ピストンの小径液圧室側への摺動により大径与圧室の体積減少が生じると、逆止弁の弁体が移動して流路を完全に開放し、十分な流路断面積で大径与圧室側から小径液圧室側へ液補給を行うことになる。
【0060】
したがって、高昇圧時においても、大流量で液補給を行うことができ、十分なファーストフィル性能を得ることができる。
また、ペダルによる昇圧速度の影響を受けないため、どのような昇圧動作時にも安定してファーストフィルを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のマスタシリンダの構成を示す側断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態のマスタシリンダの制御弁のバルブピストンのシール部分の断面積を示す断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態のマスタシリンダのプライマリ側小径液圧室の液圧と大径与圧室の液圧との関係を示す特性線図である。
【図4】 本発明の一実施形態のマスタシリンダの構成を示す側断面図であって大径与圧室からプライマリ側小径液圧室への液補給時のブレーキ液の流れを矢印で示すものである。
【符号の説明】
11 マスタシリンダ本体
15 段付シリンダ
16 プライマリピストン(段付ピストン)
40 小径シリンダ部
41 大径シリンダ部
46 小径ピストン部
47 大径ピストン部
49 プライマリ側小径液圧室(小径液圧室)
56 大径与圧室
200 弁体
201 逆止弁

Claims (1)

  1. 大径シリンダ部および小径シリンダ部を有する段付シリンダと、
    該段付シリンダの前記大径シリンダ部内に摺動可能に挿入される大径ピストン部および前記小径シリンダ部内に摺動可能に挿入される小径ピストン部を有して前記段付シリンダ内を前記大径ピストン部側の大径与圧室と前記小径ピストン部側の小径液圧室とに区画する段付ピストンと、
    前記段付シリンダ内を前記大径ピストン部側の大径与圧室と前記小径ピストン部側の小径液圧室とに区画するとともに前記大径与圧室側から前記小径液圧室側へのブレーキ液の流れのみを許容する逆止開閉部と
    前記大径与圧室とリザーバとを連通する連通ポートと、
    前記段付ピストン外に設けられ所定の解除液圧になると前記連通ポートを遮断状態から連通状態として前記小径液圧室の液圧上昇に相関して前記大径与圧室の液圧を一定の割合で低下させる制御弁とを有し、
    前記段付ピストンには、そのほぼ軸心に前記大径与圧室と前記小径液圧室とを連通する連通穴と、弁体が移動することで前記連通穴を開閉し前記大径与圧室側から前記小径液圧室側へのブレーキ液の流れのみを許容する逆止弁とが設けられ
    該逆止弁は、前記大径与圧室の液圧が前記小径液圧室の液圧より高い場合に開弁し、前記小径液圧室の液圧が前記大径与圧室の液圧以上の場合に閉弁することを特徴とするマスタシリンダ。
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