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JP2523484Y2 - ブレーキ制御装置の盲栓 - Google Patents

ブレーキ制御装置の盲栓

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Publication number
JP2523484Y2
JP2523484Y2 JP331391U JP331391U JP2523484Y2 JP 2523484 Y2 JP2523484 Y2 JP 2523484Y2 JP 331391 U JP331391 U JP 331391U JP 331391 U JP331391 U JP 331391U JP 2523484 Y2 JP2523484 Y2 JP 2523484Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
outside
atmosphere chamber
communication hole
blind plug
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP331391U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0498673U (ja
Inventor
秀明 小田
Original Assignee
株式会社リズム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社リズム filed Critical 株式会社リズム
Priority to JP331391U priority Critical patent/JP2523484Y2/ja
Publication of JPH0498673U publication Critical patent/JPH0498673U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2523484Y2 publication Critical patent/JP2523484Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はブレーキ制御装置の盲栓
に関し、詳しくは、大気室を画成するハウジングに設け
られ、大気室を閉塞するブレーキ制御装置の盲栓に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ブレーキ制御装置を構成するマ
スターシリンダ、液圧制御弁等にはブレーキ液が流通す
る流通部に近接する場所に大気室が設けられており、こ
の大気室を画成するハウジングには大気室と外部を連通
する連通孔が形成され、この連通孔には大気室を閉塞す
るための盲栓が設けられている。そして、大気室内に流
通部からブレーキ液が漏出したときにこの盲栓が連通孔
から抜け出るようにしてブレーキ液を連通孔から外部に
排出するようにしている。
【0003】従来、この種のブレーキ制御装置の盲栓と
しては、例えば図4、5に記載されたようなものが知ら
れている。図4はブレーキ制御装置の一部を構成するマ
スターシリンダおよび液圧制御弁を示すものであり、こ
の従来例においては液圧制御弁に形成された大気室を閉
塞する盲栓について説明する。図4において、1はマス
ターシリンダのシリンダ、2、3はシリンダ1の内部に
軸方向に移動可能に設けられたプライマリーピストンお
よびセカンダリーピストンであり、シリンダ1内にはピ
ストン2、3によって第1液室4および第2液室5が画
成され、この液室4、5内にはそれぞれピストン2、3
を図中右方の復帰方向に付勢する第1、第2スプリング
6、7が縮設されている。
【0004】また、シリンダ1の上部にはリザーバタン
ク8が設けられており、このリザーバタンク8内のブレ
ーキ液はシリンダ1に形成された液通路1a、1b、連
通孔1c、1dを介して第1、2液圧室4、5に導入さ
れるようになっている。ピストン2、3にはプライマリ
ーカップ9およびセカンダリーカップ10が介装されてお
り、このカップ9、10は制動時に図示しないブレーキペ
ダルが作動されてピストン2、3が図中左行するのに伴
い連通孔1c、1dを閉塞することにより第1、2液室
4、5内のブレーキ液圧を高める。
【0005】また、シリンダ1には図示しないリヤホイ
ールシリンダに供給されるブレーキ液圧を減圧制御する
液圧制御弁11、12が設けられており(図4(b)において
は制御弁11、12が同様の構成を有しているため制御弁11
のみを示している)、この液圧制御弁11、12は連通孔13
a、13bを介して第2液室5に接続されているととも
に、図5に示すように制御弁11を構成するハウジング14
によって画成された大気室15内に段差ピストン16および
ポペット弁体17を収納している。
【0006】段差ピストン16は大径部16aと、大径部16
aと段差を有して一体的に形成された小径部16bと、中
心部に形成されて軸線方向に延在し、第2液室5から入
口室14aに流入したブレーキ液を出口室14bを介してリ
ヤホイールシリンダに導入し流通部を構成する液通路16
cと、から構成され、ハウジング14内を軸方向に摺動可
能であるとともに大気室15に収納されたスプリング18に
よって図中下方に付勢されている。
【0007】ポペット弁体17はスプリング19によって段
差ピストン16側に向って付勢されており、段差ピストン
16はこのポペット弁体17に当接離隔可能になっている。
また、段差ピストン16の上下端にはOリング20a、20b
が設けられており、このOリング20a、20bによって大
気室15と、入口室14a、出口室14bおよび液通路16cと
の連通が遮断されている。一方、ハウジング14には連通
孔21が形成されており、この連通孔21は大気室15と外部
とを連通している。連通孔21には弾性部材から構成さ
れ、連通孔21の内周部と略同形状の外周部を有する盲栓
22が嵌合されており、大気室15はこの盲栓22によって閉
塞されている。
【0008】このような構成を有するブレーキ制御装置
にあっては、上述したように制動時、ピストン2、3が
ブレーキペダルの操作力を受けて第1および第2液室
4、5内のブレーキ液圧を高めると、このブレーキ液圧
が例えば第2液室5から連通孔13a、13bを介して入口
室14aに導入された後、液通路16cおよび出口室14bを
介してリヤホイールシリンダに導入される。
【0009】そして、第2液室5内のブレーキ液圧がさ
らに高まると、段差ピストン16の大径部16aおよび小径
部16bの断面積差によって該ピストン16がスプリング18
の付勢力に抗して図中上方に移動してポペット弁体17に
当接することにより、入口室14aと液通路16cとの連通
を遮断してリヤホイールシリンダにブレーキ液を供給す
るのを遮断する。以後、段差ピストン16に加わるブレー
キ液圧に応じてこのピストン16が軸線方向に摺動を繰り
返すことによりポペット弁体17と当接離隔を繰り返して
リヤホールシリンダに導入されるブレーキ液圧を減圧制
御する。
【0010】また、上述したように段差ピストン16が摺
動を繰り返していくうちに液通路16c等からOリング20
a、20bを介して大気室15にブレーキ液圧が漏出してい
く。そして、大気室15内がブレーキ液で満たされた際
に、盲栓22がブレーキ液圧を受けて連通孔21から外部に
抜出ることにより大気室15内のブレーキ液が連通孔21か
ら外部に排出される。このため、大気室15内がブレーキ
液で満たされてスプリング18等の作動が十分に行なわれ
ないような事態等が回避され、液圧制御弁11、12に制御
不良が発生するのを防止することができる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のブレーキ制御装置の盲栓22にあっては、連通
孔21の内周部と同形状の外周部を有し、大気室15がブレ
ーキ液で満たされたときに連通孔21から外部に抜け出る
ようになっていたため、盲栓22が抜け出た後に大気室15
と外部が連通孔21を介して連通されてしまい、大気室15
内に連通孔21からごみ、水等が侵入してしまうという問
題があった。このため、ごみ等が段差ピストン16とハウ
ジング1の摺動面に付着して段差ピストン16が円滑に摺
動しなかったり傷付いたりしてしまうという問題があっ
た。
【0012】そこで請求項1記載の考案は、大気室から
ブレーキ液を排出するのみで連通孔から大気室内にごみ
等が侵入することを防止することができ、段差ピストン
の摺動を円滑にすることができるとともに、摺動面を傷
付けるのを防止することができるブレーキ制御装置の盲
栓を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の考案は、
上記課題を達成するため、ブレーキペダルからの操作力
を受けてブレーキ液圧をホイールシリンダに供給するブ
レーキ制御装置に設けられた大気室を閉塞する盲栓であ
って、前記大気室を画成するとともにブレーキ液が流通
する流通部に近接するハウジングに形成され、大気室と
ハウジングの外部を連通する連通孔に嵌合される盲栓に
おいて、ハウジングに嵌合する外周部の所定箇所に大気
室側端部から外部に向って所定長さ延在する溝部を有
し、連通孔内で外部に向って所定距離移動したとき、該
溝部を介して大気室と外部が連通されることを特徴とし
ている。
【0014】
【作用】請求項1記載の考案では、ハウジングに嵌合す
る盲栓の外周部の所定箇所に大気室側端部から外部に向
って所定長さ延在する溝部が設けられ、該盲栓が連通孔
内で外部に向って所定距離移動するとき、溝部を介して
大気室と外部を連通される。したがって、大気室から溝
部を介してブレーキ液が排出されるのみで連通孔から大
気室内にごみ等が侵入しない。この結果、段差ピストン
の摺動が円滑になるとともに、摺動面が傷付くことがな
い。
【0015】
【実施例】以下、本考案を実施例に基づいて説明する。
図1〜3は本考案に係るブレーキ制御装置の盲栓の一実
施例を示す図である。なお、本実施例では、盲栓の構成
が従来と異なるのみであるため、従来例と同様の構成に
は従来例と同様の番号を付して説明を省略する。
【0016】まず、構成を説明する。図1において、ブ
レーキ制御装置の一部を構成する液圧制御弁11のハウジ
ング14内には大気室15が画成されており、この大気室15
は第2液室5と図示しないリヤホイールシリンダを連通
し、第2液室5とリヤホイールシリンダの間でブレーキ
液を流通させる流通部としての入口室14a、液通路16a
および出口室14bの近傍に配設されている。
【0017】ハウジング14には連通孔21が形成されてお
り、大気室15はこの連通孔21を介して外部と連通してい
る。連通孔21には弾性部材から構成される盲栓30が嵌合
しており、大気室15はこの盲栓30によって閉塞されてい
る。盲栓30は図2に示すようにハウジング14に嵌合する
外周部分に溝部30aが形成されており、溝部30aは大気
室15側に位置する端部から外部に向い、その軸線方向の
途中まで延在している。そして、この溝部30aは盲栓30
が連通孔21内で外部に所定距離移動したときに大気室15
と外部を連通するようになっている。
【0018】次に、作用を説明する。段差ピストン16が
第2液室5からのブレーキ液圧に応じてハウジング14内
を摺動するのに伴って液通路16c等からOリング20a、
20bを介して大気室15内にブレーキ液が漏出していく。
そして、大気室15内がブレーキ液で満たされた際に、盲
栓30がブレーキ液圧を受けて連通孔21から外部に向って
移動して行く。このとき、図3に示すように溝部30aが
外部と大気室15を連通する位置まで移動すると、盲栓30
が外部に移動するのを停止して連通孔21に嵌合された状
態を維持し、大気室15から溝部30aを介してブレーキ液
(図3に矢印で示す)を外部に排出する。
【0019】このため、スプリング18等の作動不良が発
生するのを防止することができ、液圧制御弁11を良好に
作動させることができる。これに加えて、ブレーキ液の
排出後に盲栓30が連通孔21に嵌合された状態を維持して
いるため、外部から連通孔21を介して大気室15にごみ、
水等が侵入することがないため、段差ピストン16の摺動
部分にごみ等が付着することがなく段差ピストン16を円
滑に摺動させることができるとともに、その摺動面を傷
付けるのを防止することができる。なお、本実施例で
は、液圧制御弁11の大気室15に盲栓30を設けた例を示し
ているが、これに限らず、ブレーキ制御装置を構成し、
ブレーキ液圧が流通する流通部に近接する大気室、例え
ばアンチスキッドのアクチュエータ等にこの盲栓30を設
けるようにしてもよいのは勿論である。
【0020】
【考案の効果】請求項1記載の考案によれば、ハウジン
グに嵌合する盲栓の外周部の所定箇所に大気室側端部か
ら外部に向って所定長さ延在する溝部を設け、盲栓が連
通孔内で外部に向って所定距離移動するとき、溝部を介
して大気室と外部を連通するようにしているので、大気
室から溝部を介してブレーキ液が排出されるのみで連通
孔から大気室内にごみ等を侵入させないようにして段差
ピストンの摺動面に該ごみ等が付着するのを防止するこ
とができる。このため、段差ピストンの摺動を円滑にす
ることができるとともに、その摺動面を傷付けるのを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の考案に係る盲栓を有するブレー
キ制御装置の断面図である。
【図2】その盲栓の構成図である。
【図3】溝部から外部にブレーキ液が排出される状態を
示す図である。
【図4】従来の盲栓を有するブレーキ制御装置の一部を
示す図であり、図4(a)はマスターシリンダの断面
図、図4(b)は図4(a)のA−A断面図である。
【図5】図4(a)における液圧制御弁の拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
11 液圧制御弁(ブレーキ制御装置) 14 ハウジング 14a 入口室(流通部) 14b 出口室(流通部) 15 大気室 16c 液通路(流通部) 21 連通孔 30 盲栓 30a 溝部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキペダルからの操作力を受けてブレ
    ーキ液圧をホイールシリンダに供給するブレーキ制御装
    置に設けられた大気室を閉塞する盲栓であって、前記大
    気室を画成するとともにブレーキ液が流通する流通部に
    近接するハウジングに形成され、大気室とハウジングの
    外部を連通する連通孔に嵌合される盲栓において、ハウ
    ジングに嵌合する外周部の所定箇所に大気室側端部から
    外部に向って所定長さ延在する溝部を有し、連通孔内で
    外部に向って所定距離移動したとき、該溝部を介して大
    気室と外部が連通されることを特徴とするブレーキ制御
    装置の盲栓。
JP331391U 1991-02-04 1991-02-04 ブレーキ制御装置の盲栓 Expired - Lifetime JP2523484Y2 (ja)

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JPH0498673U JPH0498673U (ja) 1992-08-26
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