JP4509274B2 - 導電部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、導電部材に関し、特に、電子写真感光体、転写プロセスに用いる転写ドラム及び転写ベルト、又は中間搬送ベルト、並びに現像プロセスに用いられる現像ブレード等の電荷平坦化、除電及び帯電をするために用いて好適な導電部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
帯電装置には、コロナ放電を利用したコロナチャージャや接触帯電装置が知られている。コロナチャージャは4〜8kVの高電圧をワイヤに印加する必要があり、ワイヤからワイヤを囲むケースに電流がリークするのを防ぐためにワイヤとケースとを離す必要があり、大型になってしまう。また、ワイヤの放電電流の大半はケースに流れ込み、感光体側に必要な電流量を確保するには大量の放電が必要である。よって、オゾンの発生量が多く、装置構成部を酸化するとともに感光体表面を劣化させ画像ぼけを生じやすく、また、人体に害をおよぼす危険がある。
【0003】
そこで、近年はこれらのコロナチャージャの欠点を克服すべく、接触帯電装置が用いられることが多くなった。
【0004】
接触帯電装置は、コロナチャージャと比較して低電圧で感光体などの被帯電体を帯電することができ、コロナチャージャと比較して小型化が可能で、装置のコンパクト化に貢献している。また、オゾンの発生量がコロナチャージャの1/10〜1/100程度と少量である。接触帯電装置には、導電性ブラシや単層構造のローラや、複層構造のローラやブレードが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、レーヨンなどの繊維にカーボンを含有させた導電性ブラシを用いたブラシ帯電装置では、ブラシの毛抜けが避けられず、他の帯電装置に電流がリークする原因を作ったり、使用とともに毛が広がっていき近接部に電流がリークする可能性がある。また、帯電が不均一になりがちで、感光体表面に電位の微小な凹凸が生じ、画像に白筋や黒筋の欠陥を発生させる。
【0006】
一方、ローラなどの単層の導電部材は、感光体に傷などの欠陥があるときに印加した電圧が感光体にリークする問題がある。また、基材に添加した導電剤の量に敏感に依存して抵抗のコントロールが困難である。
【0007】
また、チューブで皮膜したローラなどの複層構造の導電部材は、構造が複雑で高価である。
【0008】
さらに、導電性の基材に絶縁層を塗布したり、貼り付けを行ったブレードなどの導電部材は、絶縁層が摩耗した時に導電剤の剥き出しや剥がれが起きる虞がある。また、絶縁性の基材に導電剤を塗布したブレードも同様に導電層の剥がれが起きる虞がある。また、単体構造よりも高価である。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑み、接触帯電装置に用いて良好な帯電を行うことができ、耐久性があり、且つ製造が簡単で安価な導電部材を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、被接触体に接触させて用いられるブレード形状の電子写真用の導電部材であって、少なくともカーボンブラック0.1〜5.0重量%を含む導電剤を含有して体積抵抗5×10 8 Ω・cm以下のポリウレタンからなる高分子基材を遠心成形により製造した単体構造で且つ前記カーボンブラックの存在比率が大きい部分と小さい部分との二層で構成され、当該小さい部分が、前記被接触体との接触端からその内側2〜20μmまでの範囲であることを特徴とする導電部材にある。
【0011】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記カーボンブラックの粒子の真密度又は前記導電剤を含む粒子の比重が前記高分子基材の比重よりも大きいことを特徴とする導電部材にある。
【0014】
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記導電部材の導電剤は、少なくともカーボンブラックを主成分として含み、さらに、イオン導電剤及びカーボンブラック分散剤からなる群から選択される少なくとも一種を前記高分子基材に対して0.01〜5.0重量%含有することを特徴とする導電部材にある。
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記カーボンブラックがトーカブラック#5500であることを特徴とする導電部材にある。
【0021】
感光体などの被帯電体と接触する導電部材では、被帯電体との接触部に絶縁層を持つことで電圧を印加したときに感光体などの被帯電体の傷への電圧のリークを防止することができることは知られているが、本発明は、高分子基材の単体構造で被接触体(=感光体などの被帯電体)との接触部が他部よりも導電剤の分布密度が低いか、もしくは導電剤が実質的に存在しないようにしたものである。
【0022】
本発明は、導電剤の分布密度が大きい部分の電気抵抗に依らず、導電剤の分布密度が小さい部分の厚さで導電部材の電気抵抗をコントロールすることができるという知見に基づいたものであり、これにより、容易に所望の電気抵抗の導電部材が作成できるようになった。導電剤の分布密度が小さいか存在しない部分は、導電剤の分布密度が大きい部分に対して電気抵抗が十分に高ければ(たとえば体積抵抗で3桁以上)、導電部材の抵抗は導電剤の分布密度が小さい部分の電気抵抗に支配されるようになる。したがって、本発明の導電部材の電気抵抗は、導電剤の分布密度が大きい部分の電気抵抗に影響を受け難いので、含有させる導電剤の量を厳密にする必要がなく、コントロールするのが容易である。なお、従来の導電部材は、基材に含有させる導電剤の量に電気抵抗が敏感に影響を受けて、電気抵抗をコントロールするのが困難であった。
【0023】
また、従来の導電部材には、導電性の基材に絶縁層を付着したものがある。例えば、絶縁層のチューブなどで皮膜したローラや、絶縁層を塗布したり貼り付けたブレードが挙げられる。しかしながら、絶縁層を皮膜したり塗布や貼り付けすることで、導電部材の構造が複雑で高価になり、摩耗時に絶縁層の剥がれが発生する虞がある。また絶縁体の基材に導電層を皮膜したり塗布や貼り付けすることも同様な虞がある。
【0024】
本発明の導電部材は、導電剤の分布密度が小さいか存在しない部分が感光体などの被帯電体と接触するために、絶縁性基材の本来の摩擦に対する耐久性を引き出すことができる。また、被帯電体との接触による導電部材の摩耗に対して、導電剤が欠落して被帯電体を傷つけることを防止することが可能である。さらに単体構造であるために構造が簡単で安価であり、剥がれなどの問題を防止できる。
【0025】
本発明の導電部材の形状は、ブロック状、ローラ状、ブレード状の何れでもよい。また、ブレード状のものは、トレール当接又はアゲンスト当接の何れで用いてもよい。
【0026】
図1には、各種形状の導電部材の例を示す。(A)の導電部材10Aは、単一構造のブロック状のものであり、大部分が導電部11Aからなり、一端面側に、導電剤の密度が相対的に小さい非導電部12Aを有し、非導電部12Aを被接触体としての感光体1に接触させて用いられる。
【0027】
(B)の導電部材10Bは、単一構造のローラ形状のものであり、導電部11B及び表面の非導電部12Bからなるローラ層を芯金13B上に設けたものである。
【0028】
(C)の導電部材10Cは、ブレード状のものであり、導電部11Cの厚さ方向の一端面に非導電部12Cを有するものである。なお、この導電部材10Cは、非導電部12Cを感光体1に接触させるようにすればその接触の状態は特に限定されず、図中、感光体1が時計回り方向に回転するトレール当接でも、感光体1が反時計回り方向に回転するアゲンスト当接でもよい。
【0029】
(D)の導電部材10Dは、ブレード状のものであるが、導電部11Dの長手方向の一端部に非導電部12Dを有するものである。なお、使用態様は導電部材10Cと同様である。
【0030】
後述のように導電部材は弾性体か可撓性の材料から成ることが好ましく、導電剤の分布密度が小さい部分の厚さが2〜20μm、即ち、少なくとも2μmで、且つ20μm未満であるのが好ましい。これは、導電剤の分布密度が小さい部分の厚さが2μm以下では、感光体などの被帯電体に印加した電圧がリークする虞れや、摩耗で導電剤を起点にして欠けが発生する虞れがあり、20μm以上の厚さのときは、後述のように、電圧を長時間にわたって印加した場合に導電部材の電気抵抗が上昇する可能性があるためである。
【0031】
本発明の導電部材に用いられる導電剤は、カーボンブラック、金属粉など電気伝導性を有し且つゴム部材などの高分子基材に不溶なものなら何れでもよい。特に、カーボンブラックは比較的に安価で立体構造が取り易く、金属粉よりも比較的に少量で導電性を発現できる。カーボンブラックは、導電性が温度湿度に影響を受け難いというメリットがある。また、カーボンブラックの種類は特に限定されず、例えば、ケッチェンブラック(ライオン社製)、トーカブラック#5500(東海カーボン社製)などが挙げられる。
【0032】
一方、カーボンブラックや金属粉はフィラー同士の直接触で導電性が発現するために比較的多量含有させる必要があり、ゴム部材の物性を低下させる虞がある。これに対して、イオン導電剤は少量の添加で導電性を発現することができて、導電剤を含有する基材の物性を低下させないメリットがある。このため、カーボンブラックや金属粉単独では導電性が不十分である場合には、イオン導電剤を補助的に用いることが出来る。イオン導電剤は特に限定されず、たとえば過塩素酸リチウムなどが挙げられる。また、イオン導電剤の他にカーボンブラック分散剤を用いても良い。カーボンブラック分散剤としては、ディスパロンDA−703−50(商品名:楠本化成社製)などを挙げることができる。イオン導電剤及びカーボンブラック分散剤はそれぞれ単独で用いても良いし、複数併用しても良い。
【0033】
カーボンブラックとイオン導電剤若しくはカーボンブラック導電剤の両者を併せて用いる場合には、カーボンブラックを単独使用するよりも少量の添加で導電性を発現することができ、基材の物性を低下させず、且つ、カーボンブラックのメリットである温度湿度に導電性が影響を受け難い特性を併せ持つことができる。
【0034】
つまり、カーボンブラック単独で導電性を発現させるか、両者を併せて用いるのがそれぞれ好ましい。
【0035】
本発明に用いる導電剤は、導電剤そのものを高分子基材に添加してもよいが、導電剤を他の粒子に担持又は付着させて添加してもよい。また、導電剤の粒子の真密度又は導電剤を含む粒子の比重は、高分子基材の比重よりも大きいのが好ましい。これは、本発明の導電部材の被接触体との接触部近傍で分散剤の分布密度を小さくするか又は導電剤が実質的に存在しないようにするために必要だからである。なお、ここでいう真密度とは、カーボンブラックなど凹凸の大きい粒子の見かけ上の体積における嵩密度ではなく、隙間を全てなくした場合の体積における密度である。また、粒子とは、一般的に粒子と呼ばれるものの他、粉末、短繊維状、薄片状などを含むものとする。さらに、導電剤を担持又は付着させる粒子としては、ガラス粒子、高密度の樹脂粒子などを挙げることができる。
【0036】
導電部材の高分子基材は、絶縁性又は半導電性であれば、剛体でも構わないが、感光体などの被帯電体と接触を確実にするために弾性体か可撓性の材料が好ましい。弾性体としては、各種エラストマー、ポリウレタンやシリコーンゴム、その他のゴム材を挙げることができる。可撓性の材料としては、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリエステル、その他の有機材料が挙げられる。
【0037】
また、高分子基材は、導電材料を良好に分散させることができるものであり、この点からは、液状の熱硬化性エラストマー、液状ポリウレタン、液状シリコーンゴムが好ましい。
【0038】
また、ゴム材料は可塑剤を含有するものが多く、被帯電体と接触放置させると可塑剤汚染を発生させる危険性があるので、被帯電体が感光体であるときは、ポリウレタンやシリコーンゴムが好ましい。ただし、シリコーンゴムも低分子体のオリゴマーが徐々に染み出す危険性があるので、この点ではポリウレタンがもっとも好ましい。
【0039】
ここで、ポリウレタンとしては、特に、注型タイプの液状ポリウレタンが好ましい。かかるポリウレタンは、高分子量ポリオール、イソシアネート化合物、鎖延長剤及び架橋剤などを熱硬化することにより得ることができる。ポリオールとしては、例えば、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートエーテルポリオールなどを挙げることができる。また、イソシアネート化合物としては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,6−トルエンジイソシアネート(TDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、3,3−ジメチルジフェニル−4−ジイソシアネート(TODI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPDI)などが挙げられる。さらに鎖延長剤としては、例えば、ブタンジオール、エチレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリンなどの多価アルコールを挙げることができる。また、架橋剤としては、例えば、芳香族ジアミン系架橋剤を挙げることができる。
【0040】
感光体などの被帯電体との接触部分に導電剤の分布密度が他部よりも小さいか実質的に零の導電部材を製造する方法は特に限定されないが、遠心成形法を用いるのが好ましい。導電剤の真密度を基材の比重よりも大きくすると静的な成形でも導電剤は沈降する。これは、導電剤を他の粒子に担持又は付着させた場合にも、その粒子の比重が基材の比重よりも大きければ同様である。しかしながら、基材の粘度が大きい場合や、導電剤の比表面積が大きい場合や基材の硬化速度が導電剤の沈降速度よりも速い場合には導電剤の沈降が進まないで、導電剤の分布密度が十分低い部分を得ることができないので、このような場合には遠心成形が好ましい。
【0041】
遠心成形法では、導電剤の沈降を促進するために、遠心成形機の回転ドラムに成形材料を投入して、ドラムを所定の回転数で回転しながら成形する。すなわち、回転ドラムに材料を投入して、ドラムを所定の回転数で回転しながら成形すればよい。なお、ドラム内に型面を形成するための下地層を形成したのち、成形材料を投入してもよい。
【0042】
ここで、遠心成形装置の一例を図2に示す。図2に示すように、この遠心成形装置は、モータ21により回転駆動される回転軸22の一端に底部の中央部が固定された円筒型23を有する。円筒型23は、箱形の加熱ジャケット24内に保持され、加熱ジャケット24の開口は蓋25で塞がれるようになっている。また、加熱ジャケット24の外周には、加熱用流体を流すための加熱用通路26が設けられ、その外側は保温層27で覆われている。
【0043】
このような装置を用い、円筒型23内に、高分子基材にカーボンブラック導電剤を混合した材料を投入して、この円筒型23を回転させると、この回転による遠心力で真密度の大きい導電剤の円筒型23の内面側への速やかな移動が促進される。すなわち、導電剤の真密度を基材の密度よりも大きくすると、導電部材のドラム金型面側にいくほど導電剤の分布密度が大きくなり、エアー面側で分布密度が十分に小さいか又は導電剤が実質的に存在しなくなる。従って、導電部材を遠心成形した場合には、導電部材のエアー面側を感光体などの被帯電体に接触させるようにする。
【0044】
また、ドラム金型面側の導電部材表面はドラム金型面の凹凸を拾うのに対し、ドラムエアー面は凹凸がないので、被帯電体との接触が確実になって好ましい。
【0045】
なお、ドラムの回転を停止したのち、一端を切断してシート上にし、必要に応じて熟成させた後、特に、導電部材の長手方向が円周方向に沿うように切断すれば厚さが均一な導電部材を得ることができる。また、導電部材の肉厚はドラムに投入する材料の量でコントロールすることができる。
【0046】
また、遠心成形法では、導電剤が相対的に多量に入った材料を第一層として投入し、半硬化状態で導電剤が相対的に少ない又は入っていない材料を投入することによっても、単一構造で一表面側で分布密度が十分に小さいか存在しなくなる導電部材を得ることができる。さらには、同様に、二種類の材料を型に積層状態で投入してプレス成形することによっても、単一構造で一表面側で分布密度が十分に小さいか存在しなくなる導電部材を得ることができる。
【0047】
本発明の導電部材で導電剤の分布密度が小さいか導電剤が実質的に存在しない部分の範囲は、高分子基材の粘度及び硬化速度、高分子基材と導電剤との比重差及び親和性、導電剤の粒径及び形状、導電剤の種類及び配合量等、さらに、遠心成形の場合には、ドラムの回転により生じる遠心力の大きさにより制御することができる。
【0048】
また、導電剤として添加するカーボンの種類を選択したり、カーボンの粒子径分布をシャープにすることで、導電剤の分布密度が大きい部分と小さい部分との境目の凹凸を小さくする改善が可能であることがわかった。
【0049】
導電剤の分布密度が小さい層の厚みで電気抵抗値をコントロールできる。
【0050】
また、カーボンの種類の選択によりある程度の電気抵抗をコントロールすることが可能であることが判明した。つまり、カーボンの分布密度が小さい層の厚さが同一であっても、カーボンの種類を選択することで、ある程度の電気抵抗値をコントロールできる。
【0051】
例えば、導電剤として用いられるカーボンブラック(トーカブラック#5500)の真密度は1.8程度であり、高分子基材として用いられるシリコーンゴムは、比重が0.9〜1.2程度、ポリウレタンは、1.0〜1.3程度である。従って、高分子基材としては、この点からもポリウレタンを用いるのが好ましく、導電剤の分布密度が小さいか又は導電剤が存在しない部分を容易に形成できる。なお、導電剤の真密度より高分子基材の比重が大きい場合には、導電剤を、例えば、比重が2.5のガラス粒子に付着させて用いるようにすればよい。
【0052】
また、本発明の導電部材で導電剤の分布密度が小さい又は導電剤が実質的に存在しない範囲は、接触端からその内側2〜20μmまでの範囲とするのが好ましいが、この範囲は、例えば、以下の試験により確認された。
【0053】
例えば、高分子基材としてポリエステルポリオールを加熱溶解し、これにカーボンブラック(トーカブラック#5500:東海カーボン社製)を分散させ、減圧脱水後1,4−ジフェニルメタンイソシアネ−ト(MDI)を反応させてプレポリマーを調製した。これに、1,4−ブタンジオール及びトリメチロールプロパンを配合した後、予め加熱しておいた遠心成形ドラムに注型し、回転させながら加熱硬化させた。その後に、導電部材を遠心方向に沿って切断し厚さ2.0mmのブレード状の導電部材を作成した。
【0054】
遠心成形法により、ドラムの回転速度、つまり遠心力を振ったサンプルを作成し、薄くスライスして金属顕微鏡(倍率200倍)で導電剤の分布密度が小さいか存在しない範囲を写真撮影した。撮影した写真から、導電剤の存在比率が30%以下の部分を、導電剤の分布密度が小さいか実質的に存在しない範囲とし、厚さを測定した。この結果得られたサンプルの導電剤の存在比率が30%以下の部分の厚さは、それぞれ0、5、10、20、30、50、100μmとなった。
【0055】
これらのウレタンシートの体積表抵抗を表1に示す。これらのサンプルをシート状に加工し、気温23℃、湿度55%RHで100Vを印加したときの体積抵抗を、電圧印加後30秒の値と電圧印加後1時間で測定した結果を示す。なお、カーボンの分布密度が小さい部分の厚さが0μmのサンプルは、カーボンが表層に露出した部分が存在しているものである。
【0056】
【表1】
【0057】
電圧印加後の初期では、全てのサンプルで良好な導電性を確認できた。カーボンの分布密度が小さい部分の厚さが20μmまでは、電圧印加後1時間でも体積抵抗が大きく変化することがなく良好であった。30μmから電気抵抗の上昇が顕著になり50μmでは体積抵抗が109を上回った。これらのサンプルは6時間ほど放置すると、ほぼ初期の体積抵抗に戻ることを確認した。
【0058】
これらのサンプルをブレード状に加工し、電圧を−1200V印加して周速度24mm/sの反転方式のプリンタに設置してランニングテストを行った。表層にカーボンが存在するサンプルではA4サイズの紙を数百枚印字したところで感光体と接する部分でカーボンを起点にしてブレードのエッジが欠けていることが確認できた。
【0059】
カーボンの分布密度が小さい部分の厚さが5μmのサンプルは65000枚印字したところでブレードのエッジの欠けが発生した。カーボンの粒子径分布をシャープにすることで、導電剤の分布密度が大きい部分と小さい部分との境目の凹凸を小さくする改善が可能になった。ブレードを薄くスライスしてカーボンの分布密度が小さい部分の厚さを詳細に観察したところ、導電剤の分布密度が小さい部分の厚さは平均的には5μmだが、最も薄いところで2μm程度になっているところが確認できた。つまり、カーボンの分布密度が小さい部分の厚さが最も薄いところで2μmのサンプルは、60000枚の寿命が有り、プリンタに搭載可能である。
【0060】
カーボンの分布密度が小さい部分の厚さが10μm以上のサンプルでは、150000枚以上の寿命があることが確認できた。
【0061】
以上のことから、カーボンの分布密度が小さい部分の厚さは、2〜20μmが好ましいことがわかった。
【0062】
さらに、本発明の導電部材では、導電剤として特にカーボンブラックを用いるのが好ましいが、その添加量の好ましい範囲は、例えば、高分子基材としてポリウレタンを用い、カーボンブラックを各種配合で添加して遠心成形することにより確認できた。なお、導電剤の分布密度が小さいか存在しない部分の厚さは40μmになるように作成条件を調整した。
【0063】
この結果、カーボンブラックとしてトーカブラック#5500(東海カーボン社製)を使用したところ、体積抵抗5×108Ω・cm以下になるように、カーボンブラック単独で導電性を発現させるための高分子基材に対する含有量は、0.1〜5.0wt%(重量パーセント)の範囲であった。0.1wt%未満では導電性を十分発現させることができず、好ましくない。一方、5.0wt%以上では、100%永久伸びが基材と比較して上昇するため、ブレード状に成形して1.5g/cm程度の高い圧力で感光体に当接させると、基材が変形し当接力が減少していき、長寿命に使用できない。また、カーボンブラック量が増加すると、遠心成形を行うときにカーボンブラック添加過剰による粘度上昇で良好なエアー面が得られない問題が生じた。更に、エアー面近傍にカーボンブラックが存在すると、被帯電体の傷に電流がリークする、摩擦によりカーボンブラックが欠落するなどの問題点がある。
【0064】
カーボンブラック含有量が0.1〜5.0wt%という範囲は、カーボンブラック凝集体と粘度上昇に問題がなく、基材と比較しての圧縮永久歪特性に若干劣化が見られる程度である。抵抗のばらつきが少なくなく、圧縮永久歪特性を満足し、もっとも好ましい範囲は0.5〜2.5wt%であった。
【0065】
更に、イオン導電剤として過塩素酸リチウムを併用した。イオン導電剤を併用することで、カーボンブラック含有量を減らしても、十分な導電性を得られ、かつ電気抵抗のばらつきを抑えることができる。体積抵抗5×108Ω・cm以下になるようにするための基材に対する含有量は、0.5〜5.0wt%(重量パーセント)の範囲であった。0.01wt%未満ではイオン導電剤の効果を十分発現させることができない。一方、5.0wt%以上では、イオン導電剤が導電部材から徐々に染み出して感光体汚染などの原因となり実用的でない。イオン導電剤含有量が0.01〜5.0wt%の範囲は、イオン導電剤の染み出しがなく、摩耗特性が若干、基材単体よりも劣化していたが問題ない範囲であった。抵抗のばらつきを抑え、摩擦特性を満足し、もっとも好ましい範囲は0.05〜1.0wt%であった。
【0066】
従って、導電剤としてカーボンブラックとイオン導電剤を混合することにより、それぞれの添加量を低下することができ、また、カーボンブラックもイオン導電剤も含有量の下限が広がるため、それぞれを過剰に含有させたときの問題が発生する危険がなくなるという利点がある。
【0067】
本発明の導電部材の機能としては、感光体などの被帯電体に接触して被帯電体上の電荷をならして平滑化する、除電・帯電することが挙げられる。
【0068】
このような機能を被帯電体を感光体とし、図3に基づいて説明する。本発明の導電部材を電気的にフロートにして感光体に接触させると、感光体の表面に局部的に電荷の載る状態が周囲と極端に異なる部分があった場合に、導電部材は電荷の載る状態が周囲となじむように働きかけて、電荷が平滑化される。例えば、マイナス極性の一次帯電を行う反転現像でプラス極性の転写が過剰の場合に、図(a-1)に示すように、転写材の外側に相当する感光体表面にプラス極性の電荷が載り、転写材の内側に相当する感光体表面にマイナス極性の電荷が載り、転写材の端部に相当する感光体表面電位Vに段差Vaができる。プラス極性の電荷が載った部分は次の一次帯電のときに所望の電位まで立ち上がることができず、感光体上に不必要なトナーが付着したり、画像上にかぶりや中間調に濃度ムラが生じる。しかしながら、電気的にフロートな導電部材を感光体に接触させることで、図(a-2)に示すように、プラス極性の電荷が載った部分とマイナス極性の電荷が載った部分で、電荷が平滑化されて感光体上に不必要なトナーが付着したり、画像がかぶるのを緩和することができる。
【0069】
また、導電部材を電気的にGNDに導通させて感光体に接触させると、感光体上の電荷をGND方向に移動する方向に働き(=除去)、電荷を平滑化するとともに感光体表面電位Vを0Vに近づける。前述のようにマイナス極性の一次帯電を行う反転現像で転写で感光体にプラス極性の電荷が載った場合に(図(b-1))、電荷を平坦化することができ(図(b-2))、感光体上に不必要なトナーが付着したり、画像がかぶるのを緩和することができる。
【0070】
さらに、本発明の導電部材に電圧印加手段(=高電圧トランス)を接続して感光体に接触させると(図(c-1))、図(c-2)に示すように、前述した方法よりも確実に感光体上の電荷の除去が可能で、感光体上に不必要なトナーが付着したり、画像上にかぶりが生じるのを防止することができる。
【0071】
つまり、導電部材で感光体上の電荷を平滑化したり除去する能力は、電圧を印加する、GNDに接続する、フロートにするの順番で有効であり、目的によって使い分ければよい。
【0072】
なお、導電部材に電圧を印加する場合は、一次帯電手段として使用することができる。感光体などの被帯電体を表面電位V0にするために直流電圧を印加する場合は、V0に帯電開始電圧を加えた電圧を印加すればよい。また、交流電圧を重畳する場合は、直流電圧をV0で、交流電圧を帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧にすればよい。
【0073】
被帯電体は、感光体に限らず電荷を平滑化するか帯電したい部材のどれでも構わない。
【0074】
例えば、紙などの転写材を介して感光体に接触する転写ベルトや中間転写体の電荷の平滑化や除電・帯電、転写材の背面から感光体に接触して感光体上のトナーを転写材に転写しても構わない。
【0075】
このような使用態様の例を図4に示す。(A)は、複数の感光体31を回転駆動される転写ベルト32に接触させて設け、感光体31の転写ベルト32を挟んだ反対側に転写ローラ33を設けたものであり、本発明の導電部材30は、例えば、転写ベルト32に接触するように配置される。
【0076】
また、(B)は、感光体31に、転写ローラ33Aを挟んで中間転写体34を接触するように設けたものであり、転写材35は転写ローラ33Bにより中間転写体34に接触される。かかる構成では、現像器36により形成された画像は中間転写体34を介して転写材35に転写されるが、本発明の導電部材30は、例えば、中間転写体34の内側に接触するように配置される。
【0077】
さらに、(C)は、感光体31に直接、転写材35を接触させ、現像器36により形成された画像を転写材35に転写するものであり、本発明の導電部材30は、例えば、転写材35の感光体31とは反対側に接触するように設けられる。
【0078】
また、図5にはさらに他の使用態様を示す。かかる態様では、転写材搬送手段37を介して供給される転写材35は、感光体31と転写材ローラ38との間を搬送された後、定着手段39の一対の定着ローラ39aの間を搬送される。このような場合において、本発明の導電部材は、例えば、転写材35に直接接触させてもよいし(導電部材30A)、転写材搬送手段37に接触させて設けてもよいし(導電部材30B)、定着ローラ39aと接触させて設けてもよく(導電部材30C)、何れの場合も、電荷の平滑化や除電・帯電を行うことができる。
【0079】
さらに、図6には、他の使用態様を示す。かかる態様は、一成分現像装置における現像ブレードとしての使用を示す。ここで、現像器36は、トナーが保持されるトナー容器41内に設けられたトナー供給ロール42と接触して設けられ、且つ当該現像器36に接触するように感光体31が設けられる。導電部材30は、現像器36のトナー容器41出口側に接触するように配置されて現像器36に形成されるトナー層の厚さを規制するための現像ブレードとして用いられる。また、この場合、現像バイアス(例えば、負極性)と同一バイアスを導電部材30に印加することで、逆極性のトナーが現像器36に付着するのが防止される。さらに、導電部材30の現像器36との摺接部分に導電剤の分布密度が低いかもしくは導電剤が存在しないので、現像器36の傷への電圧のリークが防止され且つ耐久性に優れるという利点がある。
【0080】
なお、本発明の導電部材を清掃装置として用いる場合には、感光体上の残留トナーを清掃するために当接圧力を強める必要があり、摩耗に対して耐久性が必要である。本発明のように、導電剤の分布密度が小さいか存在しない部分が感光体に接触することで、基材に使用したポリウレタン等の高分子基材の摩耗に対する耐久性能を引き出すことができる。また、従来のようにブレード状の基材に絶縁層を貼り合わせたものは、感光体とブレードの摩擦で貼り合わせの剥がれが生じ易い、製造工程が複雑である等の問題があり、この点で本発明のように単体構造であるのが有利である。
【0081】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0082】
(実施例1〜3)
実施例1〜3の配合を表2に示す。
【0083】
下記配合のポリエステルポリオールを加熱溶解し、これにカーボンブラック(トーカブラック#5500:東海カーボン社製)と、イオン性導電剤としての過塩素酸リチウム及びカーボンブラック分散剤であるディスパロンDA−703−50(商品名:楠本化成社製)の少なくとも一方とを分散させ、これに、1,4−ジフェニルメタンジイソシアネ−ト(MDI)を反応させてプレポリマーを調製した。これに、1,4−ブタンジオール及びトリメチロールプロパンを下記配合比で混合した後、これを予め加熱しておいた遠心成形ドラムに注型し、遠心力120Gで回転させながら加熱硬化させた。なお、使用したカーボンブラックの真密度は、1.8であり、基材となるプレポリマーの比重は、1.16であった。
【0084】
成形後、所定寸法に切断してゴムブレードとし、これを金属製ホルダに接着した。接着剤硬化後、ゴムブレードとホルダとを、導電性カーボンペーストで導通をとり、導電性ブレードとした。なお、ブレードの切断端面を観察したところ、導電剤の分布密度が30%以下の部分は、端部から5μmの範囲であった。
【0085】
なお、下記ポリオールPCL 220Nは、ダイセル化学社製のエステル系ポリオール(Mn=2000)、P−2010は、クラレ社製のエステル系ポリオール(Mn=2000)、PPG2000は、三洋化成社製のエーテル系ポリオール(Mn=2000)である。
【0086】
(実施例4)
実施例1と同様の配合で、遠心成形ドラムの回転を遠心力180Gで行う以外は、実施例1と同様にして導電性ブレードを製造した。ブレードの切断端面を観察したところ、導電剤の分布密度が30%以下の部分は、端部から10μmの範囲であった。
【0087】
(実施例5)
実施例1と同様の配合で、遠心成形ドラムの回転を遠心力240Gで行う以外は、実施例1と同様にして導電性ブレードを製造した。ブレードの切断端面を観察したところ、導電剤の分布密度が30%以下の部分は、端部から20μmの範囲であった。
【0088】
【表2】
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の導電部材は、単体構造で、被接触体(=感光体などの被帯電体)との接触部近傍2〜20μmの領域でカーボンブラックの存在比率が実質的に零であるとすることにより、感光体などの被帯電体の傷にリークせず、接触部分でのカーボンブラックの欠落が無く、また、その部分の厚さで導電部材の電気抵抗をコントロールすることが容易であるという効果を奏する。また、単体構造で構造が簡単で安価であり、剥がれなどの問題が防止できる。さらに、高分子基材、特に、液状ポリウレタンを用いることで遠心成形が可能で可塑剤の染み出しを生じることがないという効果を奏する。
【0090】
本発明の導電部材は、感光体などの被帯電体に接触して被帯電体上の電荷をならして平滑化したり、除電・帯電することができる。また、電気的な機能に他の機能を付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導電部材の形状の例を示す図である。
【図2】本発明の導電部材の製造装置の一例を示す図である。
【図3】本発明の導電部材の機能を説明するための図である。
【図4】本発明の導電部材の使用態様の例を示す図である。
【図5】本発明の導電部材の使用態様の例を示す図である。
【図6】本発明の導電部材の使用態様の例を示す図である。
【符号の説明】
1,31 感光体
10A〜10D,30,30A〜30C 導電部材
11A〜11D 導電部
12A〜12D 非導電部
32 転写ベルト
33,33A,33B 転写ローラ
34 中間転写体
35 転写材
36 現像器
37 転写材搬送手段
38 転写材ローラ
39 定着手段
Claims (4)
- 被接触体に接触させて用いられるブレード形状の電子写真用の導電部材であって、少なくともカーボンブラック0.1〜5.0重量%を含む導電剤を含有して体積抵抗5×10 8 Ω・cm以下のポリウレタンからなる高分子基材を遠心成形により製造した単体構造で且つ前記カーボンブラックの存在比率が大きい部分と小さい部分との二層で構成され、当該小さい部分が、前記被接触体との接触端からその内側2〜20μmまでの範囲であることを特徴とする導電部材。
- 請求項1において、前記カーボンブラックの粒子の真密度又は前記導電剤を含む粒子の比重が前記高分子基材の比重よりも大きいことを特徴とする導電部材。
- 請求項1又は2において、前記導電部材の導電剤は、少なくともカーボンブラックを主成分として含み、さらに、イオン導電剤及びカーボンブラック分散剤からなる群から選択される少なくとも一種を前記高分子基材に対して0.01〜5.0重量%含有することを特徴とする導電部材。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記カーボンブラックがトーカブラック♯5500であることを特徴とする導電部材。
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