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JP4508027B2 - 内燃機関始動回転力伝達機構 - Google Patents

内燃機関始動回転力伝達機構 Download PDF

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JP4508027B2 JP2005220106A JP2005220106A JP4508027B2 JP 4508027 B2 JP4508027 B2 JP 4508027B2 JP 2005220106 A JP2005220106 A JP 2005220106A JP 2005220106 A JP2005220106 A JP 2005220106A JP 4508027 B2 JP4508027 B2 JP 4508027B2
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智章 鈴木
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Description

本発明は、始動時の回転力を、リングギヤからワンウェイクラッチを介してクランク軸に伝達することでクランク軸を回転させる内燃機関始動回転力伝達機構に関する。
内燃機関の始動装置において、ワンウェイクラッチ(逆入力遮断クラッチ)を始動用モーター(スタータモーター)とクランク軸との間に備えることで、スタータモーター側とリングギヤとを常時噛み合わせたままとしている内燃機関始動回転力伝達機構が存在する(例えば特許文献1参照)。特に特許文献1にて示されている従来構成では、リングギヤはクランク軸との間にベアリングを設けることでクランク軸側に支持されると共に、ワンウェイクラッチは第2減速ギヤと駆動ギヤとの間に配置されている。
特開2003−83216号公報(第2頁、図7)
このようにベアリングと共にワンウェイクラッチが設けられているため、特に内燃機関の内外でのオイルシールが重要となる。しかしこのようにベアリングとワンウェイクラッチとがクランク軸周りに配置されているため、どうしてもオイルシールが大径化し、そのために内燃機関運転中においてオイルシールのリップ部が高速で摺動する。このことによりオイルシールの劣化が早まるおそれがある。
本発明は、始動時の回転力を、リングギヤからワンウェイクラッチを介してクランク軸に伝達することでクランク軸を回転させる内燃機関始動回転力伝達機構において、オイルシールのリップ部が高速で摺動しないようにすることを目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項に記載の内燃機関始動回転力伝達機構は、始動用モーター側から回転力が伝達されるリングギヤとクランク軸に連動して回転するクランク軸側部材との間にワンウェイクラッチを設けることにより、リングギヤからクランク軸への始動用モーターによる1方向の回転力を伝達し、逆方向の回転力は伝達を阻止する内燃機関始動回転力伝達機構であって、前記リングギヤの面の内で前記ワンウェイクラッチ側とは反対側を向いている面と前記クランク軸又は前記クランク軸側部材との間にベアリング及び第1オイルシール部材を配置して、該第1オイルシール部材は前記ベアリングに対して内燃機関本体とは反対側に配置されていると共に、前記ワンウェイクラッチは潤滑油供給を不要とするものであり、前記リングギヤと内燃機関本体との間に第2オイルシール部材を配置したことを特徴とする。
このように2つのオイルシール部材を配置していることにより、内燃機関本体内のオイルは漏出することがない。そして第1オイルシール部材よりも内燃機関本体にベアリングが存在するためベアリングに対する潤滑油の供給は内燃機関本体内から可能である。ワンウェイクラッチについては潤滑油供給は不要であるので、第1オイルシール部材とはリングギヤにおいて反対側に存在してもワンウェイクラッチの潤滑に問題を生じることがない。
ここで第1オイルシール部材はリングギヤとクランク軸又はクランク軸側部材との間に配置されているため、第1オイルシール部材は大径化することがない。このため内燃機関運転中においてクランク軸又はクランク軸側部材が回転しても、第1オイルシール部材は小径であるので高速な摺動を生じることがない。
又、第2オイルシール部材はリングギヤと内燃機関本体と間に存在しているため、始動後に内燃機関が運転中となった場合には、リングギヤは内燃機関本体に対して回転が停止した状態となる。このため内燃機関運転中において第2オイルシール部材は大径であったとしても摺動状態とならない。
したがって、いずれのオイルシール部材についても内燃機関運転中においては高速な摺動を生じることがなく、あるいは全く摺動を生じることがないので、いずれのオイルシール部材も劣化が早まることがない。
請求項に記載の内燃機関始動回転力伝達機構では、請求項において、前記リングギヤは前記ワンウェイクラッチにおけるインナーレースを形成し、前記クランク軸側部材は前記ワンウェイクラッチにおけるアウターレースを形成していることを特徴とする。
このようにリングギヤの方にワンウェイクラッチのインナーレースを形成し、クランク軸側部材の方にワンウェイクラッチのアウターレースを形成しているので、ワンウェイクラッチ、ベアリング及び第1オイルシール部材を、クランク軸側部材にてカバーすることができるようになる。このことにより特に潤滑油が供給されておらず、かつ外部との間にオイルシール部材が存在しないワンウェイクラッチに対する外部からの異物の侵入を抑制することができる。そして第1オイルシール部材については内燃機関運転中にて摺動しても異物の噛み込みを防止して高いシール性を維持できる。
請求項に記載の内燃機関始動回転力伝達機構では、請求項又はにおいて、前記ワンウェイクラッチはグリース封入型であることにより、潤滑油供給を不要としていることを特徴とする。
このようにワンウェイクラッチをグリース封入型とすることにより、潤滑油を供給しなくてもワンウェイクラッチを円滑に機能させることができる。
請求項に記載の内燃機関始動回転力伝達機構は、始動用モーター側から回転力が伝達されるリングギヤとクランク軸に連動して回転するクランク軸側部材との間にワンウェイクラッチを設けることにより、リングギヤからクランク軸への始動用モーターによる1方向の回転力を伝達し、逆方向の回転力は伝達を阻止する内燃機関始動回転力伝達機構であって、前記リングギヤの面の内で前記ワンウェイクラッチ側とは反対側を向いている面と前記クランク軸又は前記クランク軸側部材との間にベアリングを配置し、該ベアリングはオイルシールを備え前記ワンウェイクラッチは潤滑油供給を不要とするものであると共に、前記リングギヤと内燃機関本体との間にオイルシール部材を配置したことを特徴とする。
このようにベアリングはオイルシール備え、更にリングギヤと内燃機関本体との間にオイルシール部材が配置されているので内燃機関本体内のオイルは漏出することがない。このように内燃機関本体からの潤滑油はベアリングのオイルシール機能により漏出は阻止されるが、ベアリング自体は内燃機関本体からのオイルにより潤滑される。そしてワンウェイクラッチは潤滑油供給が不要とされているのでワンウェイクラッチに潤滑油が供給されなくてもワンウェイクラッチの潤滑に問題が生じることがない。
この構成においてオイルシールが備えられているベアリングは、リングギヤとクランク軸又はクランク軸側部材との間に配置されているので、ベアリングに組み込まれているオイルシールは大径化しないようにできる。
又、オイルシール部材はリングギヤと内燃機関本体と間に存在しているため、始動後において内燃機関が運転中となった場合には、リングギヤは内燃機関本体に対して回転が停止した状態となる。このためオイルシール部材が大径であったとしても内燃機関運転中は摺動状態とならない。
したがって、このようなオイルシール部材は内燃機関運転中においては全く摺動を生じることがなく、ベアリングに組み込まれているオイルシールは高速な摺動を生じることがない。このためベアリングのオイルシールもオイルシール部材も劣化が早まることがない。
請求項に記載の内燃機関始動回転力伝達機構では、請求項において、前記リングギヤは前記ワンウェイクラッチにおけるインナーレースを形成し、前記クランク軸側部材は前記ワンウェイクラッチにおけるアウターレースを形成していることを特徴とする。
このようにリングギヤの方にワンウェイクラッチのインナーレースを形成し、クランク軸側部材の方にワンウェイクラッチのアウターレースを形成しているので、ワンウェイクラッチ及びベアリングを、クランク軸側部材にてカバーすることが可能となる。このことにより特に潤滑油が供給されておらず、かつ外部との間にオイルシール部材が存在しないワンウェイクラッチに対する外部からの異物の侵入を抑制することができる。ベアリングのオイルシールもカバーして、このオイルシールに対する異物の噛み込みを防止して高いシール性を維持できる。
請求項に記載の内燃機関始動回転力伝達機構では、請求項又はにおいて、前記ワンウェイクラッチはグリース封入型であることにより、潤滑油供給を不要としていることを特徴とする。
このようにワンウェイクラッチをグリース封入型とすることにより、潤滑油を供給しなくてもワンウェイクラッチを円滑に機能させることができる。
請求項に記載の内燃機関始動回転力伝達機構は、始動用モーター側から回転力が伝達されるリングギヤとクランク軸に連動して回転するクランク軸側部材との間にワンウェイクラッチを設けることにより、リングギヤからクランク軸への始動用モーターによる1方向の回転力を伝達し、逆方向の回転力は伝達を阻止する内燃機関始動回転力伝達機構であって、ベアリングが前記ワンウェイクラッチと共に前記リングギヤと前記クランク軸側部材との間に配置され、前記ベアリングと前記ワンウェイクラッチとは共に潤滑油供給を不要とするものであると共に、内燃機関本体と前記クランク軸又は前記クランク軸側部材との間にオイルシール部材を配置したことを特徴とする。
このようにベアリングがワンウェイクラッチと共にリングギヤとクランク軸側部材との間に配置されている。そしてベアリングとワンウェイクラッチとは共に潤滑油供給不要であるので、ベアリング及びワンウェイクラッチは潤滑に問題が生じることがない。
オイルシール部材は内燃機関本体とクランク軸又はクランク軸側部材との間に配置されているので、内燃機関本体のオイルは漏出することがなく、かつオイルシール部材は大径化しないようにできる。したがってこのようなオイルシール部材が内燃機関回転中において高速な摺動が生じることがないので、オイルシール部材の劣化が早まることがない。
請求項に記載の内燃機関始動回転力伝達機構では、請求項において、前記リングギヤは前記ワンウェイクラッチにおけるインナーレースを形成し、前記クランク軸側部材は前記ワンウェイクラッチにおけるアウターレースを形成し、前記インナーレースと前記アウターレースとの間にベアリングが配置されていることを特徴とする。
このようにワンウェイクラッチとベアリングとが構成されているので、ワンウェイクラッチ及びベアリングを、クランク軸側部材とリングギヤとで挟んでカバーすることが可能となる。このことにより特に潤滑油が供給されておらず、かつ外部との間にオイルシール部材が存在しないワンウェイクラッチやベアリングに対する外部からの異物の侵入を抑制することができる。
請求項に記載の内燃機関始動回転力伝達機構では、請求項又はにおいて、前記ベアリングと前記ワンウェイクラッチとは共にグリース封入型であることにより、潤滑油供給を不要としていることを特徴とする。
このようにベアリングとワンウェイクラッチとをグリース封入型とすることにより、潤滑油を供給しなくてもベアリングやワンウェイクラッチを円滑に機能させることができる。
請求項10に記載の内燃機関始動回転力伝達機構では、請求項1〜のいずれか1項において、前記ワンウェイクラッチは、前記リングギヤにて外周面側に向いて形成されている面と、該面に対向して前記クランク軸側部材にて内周面側に向いて形成されている面との間に構成されていることを特徴とする。
このことによりワンウェイクラッチ及びベアリング、構成によりオイルシール部材についても、クランク軸側部材にてなされるカバーが、特に内燃機関外部からの異物侵入抑制に効果的な構成となる。
[実施の形態1]
図1は車両用内燃機関における内燃機関始動回転力伝達機構を示し、変速機側へ出力する内燃機関後部側周辺の縦断面図を示している。
内燃機関のシリンダブロック2の下方にはラダービームにて回転可能に支持されたクランク軸4の後端が配置されている。クランク軸4の後端には、フライホイール6及びアウターレース支持プレート8(クランク軸側部材に相当)が取り付けられ、シリンダブロック2側にはリングギヤ10が取り付けられている。
図1で上半分を示しているフライホイール6は、中心部が円形に開口した略円板形状であり、アウターレース支持プレート8と接触している側とは反対側には、変速機との間で回転力を伝達するためのクラッチ機構の一部として、リング状にクラッチディスク6aが取り付けられている。尚、クラッチ機構はフライホイール6とは別体に形成されていても良い。
図1で上半分を示しているアウターレース支持プレート8は、中心部が開口した円形の平板状に形成されて、前記フライホイール6と共に、中心開口周辺部分にてクランク軸4の後端面4aにボルト締結にて固定されている。このことによりフライホイール6と共にクランク軸4と連動して回転するように構成されている。アウターレース支持プレート8の外周部周りにはワンウェイクラッチ12のアウターレース8aが形成されている。
図1で上半分を示しているリングギヤ10は、中心部が大きく開口し、径方向の中間位置で屈曲部10aを設けた円板であり、中心開口部にフランジ状にワンウェイクラッチ12のインナーレース10bを備え、外周部にリング状にギヤ部10cを備えている。このリングギヤ10は、インナーレース10bの内周側の面にて、ベアリング14(ここでは転がり軸受が用いられている)を介して、内燃機関本体(ここでは、シリンダブロック2及びオイルパン)側に円形に形成されたベアリング嵌合部16に支持されている。
このベアリング嵌合部16は、シリンダブロック2の後部側に半円形に突出している半円周面部2a、及びシリンダブロック2の下方に配置されたオイルパンの後部側にシリンダブロック2側の半円周面部2aと連続するように半円形に突出している部分からなる。
ベアリング嵌合部16の内周面16aとクランク軸4の外周面4bとの間にはリング状のオイルシール部材18が配置されている。オイルシール部材18はベアリング嵌合部16の内周面16a側に嵌合されて、内燃機関本体側に固定されている。このようにベアリング嵌合部16は、内周側においてはオイルシール圧入部又はオイルシールリテーナとしての役割を果たしている。このことでオイルシール部材18の内周側に形成されているシールリップ18aは、クランク軸4の外周面4bに摺動可能に接触し、オイルシールを実行している。
上述したごとくリングギヤ10においては、ワンウェイクラッチ12とは反対側を向いている面、すなわちインナーレース10bにおける内周面と、内燃機関本体との間にベアリング14が配置されている。このためワンウェイクラッチ12が解放状態にある時にはクランク軸4の回転とは独立して自由回転可能である。
リングギヤ10のギヤ部10cは、クランク軸4より下側の位相位置で始動用モーターのピニオンギヤに常時噛み合わされており、ピニオンギヤを介して始動用モーターから回転力を受けることによりリングギヤ10全体を回転できる。したがって、内燃機関始動時に始動用モーターがピニオンギヤを介してリングギヤ10を回転させる時、すなわちリングギヤ10側からアウターレース支持プレート8へトルクを伝達するための一方向での回転の場合、ワンウェイクラッチ12はアウターレース支持プレート8とリングギヤ10とを係合状態とする。このことにより始動用モーターはリングギヤ10、ワンウェイクラッチ12及びアウターレース支持プレート8を介してクランク軸4を回転させることができる。
内燃機関が運転を開始することで内燃機関出力によってクランク軸4が回転し、このクランク軸4に連動するアウターレース支持プレート8の回転が、始動用モーターによるリングギヤ10の回転よりも速くなると、リングギヤ10の回転はアウターレース支持プレート8に対して相対的に逆方向の回転となる。このためワンウェイクラッチ12は解放状態となり、ピニオンギヤとリングギヤ10とが常時噛み合い状態でも、内燃機関始動後における始動用モーターの過回転を防止することができる。
ここでシリンダブロック2あるいはクランク軸4内の油路を介して、図示矢印Aのごとくエンジンオイルが流れる場合がある。しかしベアリング嵌合部16の内周面16aとクランク軸4の外周面4bとの間にはオイルシール部材18が配置されているので、内燃機関本体側から外部へのオイル漏れは阻止される。
尚、ワンウェイクラッチ12及びベアリング14は潤滑油を供給しなくても済む構成(ここではグリース封入型)とされている。したがってオイルシール部材18がワンウェイクラッチ12及びベアリング14よりも内燃機関本体側に存在しても潤滑に問題はない。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).内燃機関本体側であるベアリング嵌合部16とクランク軸4との間にオイルシール部材18が配置されているので内燃機関本体内のオイルが漏出することがない。更に上述したごとくワンウェイクラッチ12及びベアリング14はそれぞれグリース封入型であり潤滑油供給は不要とされている。このためオイルシール部材18がオイルシール機能によりベアリング14及びワンウェイクラッチ12へのエンジンオイルの流れを阻止してもワンウェイクラッチ12及びベアリング14のそれぞれの潤滑に問題を生じることがない。
このように図1に示したごとくオイルシール部材18は、内燃機関本体側とクランク軸4との間でのシールを行えば良く、クランク軸4に密着する小径のオイルシール部材18となり、オイルシール部材18は大径化することがない。このため内燃機関運転中においてクランク軸4が回転しても、小径のオイルシール部材18はクランク軸4の外周面4bとの間で高速な摺動を生じることがない。このことからオイルシール部材18の劣化が早まることがない。
(ロ).ワンウェイクラッチ12のインナーレース10bがリングギヤ10に属し、ワンウェイクラッチ12のアウターレース8aがアウターレース支持プレート8に属している。このためワンウェイクラッチ12、ベアリング14及びオイルシール部材18の配置部分を、クランク軸側部材であるアウターレース支持プレート8がカバーできる。このことにより特に潤滑油が供給されておらず、かつ外部との間にシール部材が存在しないワンウェイクラッチ12及びベアリング14に対する外部からの異物の侵入を抑制することができる。更にオイルシール部材18に対する異物の噛み込みを防止して高いオイルシール性を維持することができる。
(ハ).リングギヤ10とベアリング嵌合部16との間に配置されているベアリング14は、始動時のみ転がり軸受として機能すれば良く、始動後の内燃機関運転時にはリングギヤ10は回転しないので、ベアリング14の最大周速が低くなり、信頼性が向上する。
(ニ).軸方向にては同一位置にて、ワンウェイクラッチ12、ベアリング14、オイルシール部材18が径方向に配置されているので、軸方向での内燃機関始動回転力伝達機構の長さを短くでき、内燃機関の小型化に貢献できる。
(ホ).ワンウェイクラッチ12が径方向において最も外側に配置されているため、十分長い周長部分にワンウェイクラッチ12の内部構成、ここではスプラグを多数配置できるので、スプラグの幅を軸方向に広げる必要が無い。このことからも軸方向での内燃機関始動回転力伝達機構の長さを短くでき、内燃機関の小型化に貢献できる。
[実施の形態2]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は図2の縦断面図に示すごとくである。ここでは、クランク軸4及びフライホイール6の構成については、前記実施の形態1の内燃機関始動回転力伝達機構と同一であるので同一の符号で示している。又、シリンダブロック32、リングギヤ40、グリース封入型のワンウェイクラッチ42、グリース封入型のベアリング44及びオイルシール部材48は各部の配置や径が異なるが基本的な形状は前記実施の形態1と同じである。
前記実施の形態1と異なる点は、アウターレース支持プレート38には、ワンウェイクラッチ42のアウターレース38aよりも中心側にシール摺動部38bが短円筒状に形成されている点である。そしてオイルシール部材48は、シリンダブロック32に形成されたベアリング嵌合部46の内周面46aに嵌合されている点は同じであるが、内周側のシールリップ48aは、上記シール摺動部38bに摺動可能に接触している。
したがってクランク軸4の回転時には、オイルシール部材48はアウターレース支持プレート38との間で摺動してオイルシールを実行することになる。
尚、ワンウェイクラッチ42がアウターレース支持プレート38に形成されたアウターレース38aとリングギヤ40のインナーレース40bとの間に形成され、インナーレース40bの内周側にはベアリング44が配置されている点は前記実施の形態1と同じである。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).内燃機関本体であるベアリング嵌合部46とクランク軸側部材であるアウターレース支持プレート38との間にオイルシール部材48が配置されているので内燃機関本体内のオイルが漏出することがない。更に上述したごとくワンウェイクラッチ42及びベアリング44はそれぞれグリース封入型であり潤滑油供給は不要とされている。このためオイルシール部材48がオイルシール機能によりベアリング44及びワンウェイクラッチ42へのエンジンオイルの流れを阻止してもワンウェイクラッチ42及びベアリング44のそれぞれの潤滑に問題を生じることがない。
このように図2に示したごとくオイルシール部材48は、シリンダブロック32と、クランク軸4に次いで最も中心側に存在するシール摺動部38bとの間でのシールを行えば良く、径方向において中心側に近い位置に配置される小径のオイルシール部材48となる。このためオイルシール部材48全体は大径化することがないことから、内燃機関運転中においてアウターレース支持プレート38がクランク軸4と共に回転しても、小径のオイルシール部材48はシール摺動部38bとの間で高速な摺動を生じることがない。このことからオイルシール部材48の劣化が早まることがない。
(ロ).前記実施の形態1の(ロ)〜(ホ)の効果を生じる。
(ハ).シール摺動部38bの径方向位置を調節することにより、内燃機関始動回転力伝達機構の各部、特にワンウェイクラッチ42の周長を適切なものとして適切な数で適切な幅のスプラグを選択できる。したがって内燃機関始動回転力伝達機構の設計が容易となる。
[実施の形態3]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は図3の縦断面図に示すごとくである。ここでは、フライホイール6の構成については、前記実施の形態1の内燃機関始動回転力伝達機構と同一であるので同一の符号で示している。又、シリンダブロック62、クランク軸64、アウターレース支持プレート68、ワンウェイクラッチ72及びベアリング74は各部の配置や径が異なるが基本的な形状は前記実施の形態1と同じである。
前記実施の形態1と異なる点は、オイルシール部材がアウターオイルシール部材78(第2オイルシール部材に相当)とインナーオイルシール部材80(第1オイルシール部材に相当)との2つが設けられている点である。ただし各オイルシール部材78,80は、それぞれ配置や径が異なるが基本的な形状は前記実施の形態1と同じである。
更に、リングギヤ70の内周部分には、シリンダブロック62側へ短円筒状に突出するシール摺動部70aと、シリンダブロック62とは反対側へ短円筒状に突出するワンウェイクラッチ72のインナーレース70bとが形成されている点が前記実施の形態1と異なる。ここでシール摺動部70aの内周面70dと、インナーレース70bの内周面70eとは同じ径であり連続する内周面を形成している。この内周面70d,70eとクランク軸64の外周面64bとの間にリングギヤ70をクランク軸64に対して自由回転可能に支持するためのベアリング74が配置されている。したがってシリンダブロック62及びオイルパンから短円筒状に突出している部分は、アウターオイルシール部材78を嵌合するためのオイルシール嵌合部76として機能している。
そして上記内周面70d,70eと上記外周面64bとの間に、ベアリング74とは並列にインナーオイルシール部材80が配置されている、このインナーオイルシール部材80は内周面70eに嵌合され、内周側のシールリップ80aをクランク軸64の外周面64bに摺動可能に接触している。このことによりベアリング74側から流れてくるオイル漏れを阻止している。
以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果が得られる。
(イ).図示したごとく2つのオイルシール部材78,80を配置していることにより、内燃機関本体内のオイルは漏出することがない。そしてインナーオイルシール部材80よりも内燃機関本体側にベアリング74が存在するためベアリング74に対する潤滑油の供給は内燃機関本体内から供給されるエンジンオイルにて可能である。ワンウェイクラッチ72についてはグリス封入型であるため潤滑油供給は不要であるので、ワンウェイクラッチ72がインナーオイルシール部材80よりも外側に存在してもワンウェイクラッチ72の潤滑に問題を生じることがない。
そしてインナーオイルシール部材80は、リングギヤ70とクランク軸64との間に配置され、クランク軸64に当接する位置であるので、インナーオイルシール部材80全体は大径化することがない。このため内燃機関運転中においてクランク軸64が回転しても、このインナーオイルシール部材80は小径であるので高速な摺動を生じることがない。
更に、アウターオイルシール部材78については、リングギヤ70とシリンダブロック62との間に存在することから、始動後に内燃機関が運転中となっても、リングギヤ70はシリンダブロック62に対して回転が停止した状態となっている。このため内燃機関運転中においては、アウターオイルシール部材78は大径であったとしても摺動状態とならない。
したがって、いずれのオイルシール部材78,80についても内燃機関運転中においては高速な摺動を生じることがなく、あるいは全く摺動を生じることがなく、いずれのオイルシール部材78,80も劣化が早まることがない。
(ロ).ワンウェイクラッチ72のインナーレース70bがリングギヤ70に属し、ワンウェイクラッチ72のアウターレース68aがアウターレース支持プレート68に属している。このためワンウェイクラッチ72、ベアリング74及びインナーオイルシール部材80の配置部分を、クランク軸側部材であるアウターレース支持プレート68がカバーできる。このことにより特に潤滑油が供給されておらず、かつ外部との間にシール部材が存在しないワンウェイクラッチ72に対する外部からの異物の侵入を抑制することができる。更にインナーオイルシール部材80に対する異物の噛み込みを防止して高いオイルシール性を維持することができる。
(ハ).リングギヤ70とクランク軸64との間に配置されているベアリング74についても、最も内周側に存在しているので周速が低く信頼性が向上する。
[実施の形態4]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は図4の縦断面図に示すごとくである。ここでは、フライホイール6及びクランク軸64の構成については、前記実施の形態3の内燃機関始動回転力伝達機構と同一であるので同一の符号で示している。又、シリンダブロック92、リングギヤ100、ワンウェイクラッチ102、ベアリング104及び2つのオイルシール部材108,110は各部の配置や径が異なるが基本的な形状は前記実施の形態3と同じである。
前記実施の形態3と異なる点は、アウターレース支持プレート98には、ワンウェイクラッチ102のアウターレース98aよりも中心側にリングギヤ支持部98bが短円筒状に形成されている点である。そしてインナーオイルシール部材110が、ワンウェイクラッチ102のインナーレース100bにおける内周面100eに嵌合されている点は同じであるが、内周側のシールリップ110aは上記リングギヤ支持部98bに摺動可能に接触している。更にベアリング104についても外周側はリングギヤ100とリングギヤ支持部98bとの間に配置されてアウターレース支持プレート98に対してリングギヤ100を自由回転可能に支持している。
したがって内燃機関始動後にてクランク軸64の回転時には、インナーオイルシール部材110は、リングギヤ支持部98bとの間で摺動してオイルシールを実行することになる。
ワンウェイクラッチ102がアウターレース支持プレート98にあるアウターレース98aとリングギヤ100にあるインナーレース100bとの間に形成され、アウターオイルシール部材108がオイルシール嵌合部106とシール摺動部100aとの間に配置されている点は前記実施の形態3と同じである。
以上説明した本実施の形態4によれば、以下の効果が得られる。
(イ).リングギヤ支持部98bにて径方向にわずかに持ち上げられている状態であるが、前記実施の形態3と同様な効果を生じる。
(ロ).リングギヤ支持部98bの径方向位置を調節することにより、内燃機関始動回転力伝達機構の各部、特にワンウェイクラッチ102の周長を適切なものとして適切な数で適切な幅のスプラグを選択できるので、内燃機関始動回転力伝達機構の設計が容易となる。特にワンウェイクラッチ102内のスプラグの数が不足する場合には、リングギヤ支持部98bによりリングギヤ100を外周側へ更に持ち上げた構成とすることで、ワンウェイクラッチ102の周長を長くでき、スプラグの数を増加できる。このようにスプラグを多数配置すればスプラグの幅を軸方向に短くできることから、軸方向での内燃機関始動回転力伝達機構の長さを短くでき、内燃機関の小型化に貢献できる。
[実施の形態5]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は図5の縦断面図に示すごとくである。ここではフライホイール6、シリンダブロック62、ベアリング74及びオイルシール部材78,80の構成については、前記実施の形態3の内燃機関始動回転力伝達機構と同一であるので同一の符号で示している。又、クランク軸124、アウターレース支持プレート128及びグリス封入型のワンウェイクラッチ132は各部の配置や径が異なるが基本的な形状は前記実施の形態3と同じである。
前記実施の形態3と異なる点は、リングギヤ130の内周部分にはシリンダブロック62側に突出する短円筒部130aが形成されている。そして、この内周面130b側にてクランク軸124の外周面124bとの間にベアリング74が配置され、このベアリング74を介してリングギヤ130は自由回転可能にクランク軸124に支持されている。更に短円筒部130aの内周面130bには、ベアリング74と並列にインナーオイルシール部材80が嵌合され、クランク軸124の外周面124bにシールリップ80aを摺動可能に接触することにより、リングギヤ130とクランク軸124との間のオイルシールを実行している。
短円筒部130aの外周面130cとオイルシール嵌合部76との間には、オイルシール嵌合部76に嵌合する状態でアウターオイルシール部材78が配置されている。このアウターオイルシール部材78のシールリップ78aが短円筒部130aの外周面130cに摺動可能に接触していることにより、シリンダブロック62とリングギヤ130との間のオイルシールを実行している。
リングギヤ130には内周側の短円筒部130aと外周側のギヤ部130dとの間に屈曲状態とされていることにより中間短円筒部130eが形成されている。この中間短円筒部130eはワンウェイクラッチ132のインナーレースとして形成されている。このことにより、中間短円筒部130eの外周面130f側において、アウターレース支持プレート128の外周側に形成されているアウターレース128aとの間に、ワンウェイクラッチ132が構成されている。
以上説明した本実施の形態5によれば、以下の効果が得られる。
(イ).ワンウェイクラッチ132側(外周面130f側)とは反対側を向いている面である短円筒部130aの内周面130bとは、表裏ではなくリングギヤ130上において径方向に離れている違いはあるが、前記実施の形態3と同様の効果を生じる。
(ロ).本実施の形態のリングギヤ130では内周側の短円筒部130aよりも外側においてワンウェイクラッチ132のインナーレースとしての中間短円筒部130eを形成している。この中間短円筒部130eは、短円筒部130aとは離すことができるので、径方向の位置について設計上の自由度が高い。したがって、例えば中間短円筒部130eを十分に外周側に配置することにより、ベアリング74及びオイルシール部材78,80の周長を長くすることなく、ワンウェイクラッチ132の内部構成、ここではスプラグを多数配置するようにできる。このためスプラグの幅拡大を抑制して軸方向での内燃機関始動回転力伝達機構の長さを短くでき、内燃機関の小型化に貢献できる。このようにしてワンウェイクラッチ132の軸方向の幅を狭くしたり、あるいはワンウェイクラッチ132の容量増加といった調節が、他の構成に影響することなく容易にできる。
[実施の形態6]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は図6の縦断面図に示すごとくである。ここではフライホイール6、シリンダブロック62、アウターオイルシール部材78、アウターレース支持プレート128及びグリス封入型のワンウェイクラッチ132の構成については、前記実施の形態5の内燃機関始動回転力伝達機構と同一であるので同一の符号で示している。又、クランク軸154及びリングギヤ160は各部の配置や径が異なるが基本的な形状は前記実施の形態5と同じである。
前記実施の形態5と異なる点は、リングギヤ160の内周側の短円筒部160aとクランク軸154の外周面154bとの間にベアリング164が配置されているが、インナーオイルシール部材は存在しない。そしてこのベアリング164はオイルシール内蔵型であり、シリンダブロック62側からのエンジンオイルの供給は受けるが、ベアリング164から外部へのオイル漏れは内部のオイルシールにより阻止される。
以上説明した本実施の形態6によれば、以下の効果が得られる。
(イ).オイルシール部材78は1つであるが、ベアリング164がオイルシール内蔵型であることにより、前記実施の形態5と同様の効果を生じる。
(ロ).本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は、リングギヤ160とクランク軸154との間にオイルシール部材が存在せず、ベアリング164のみの配置で良い。そして軸方向においてほぼ同一位置にて径方向にワンウェイクラッチ132、オイルシール部材78及びベアリング164が配置されているので、軸方向での内燃機関始動回転力伝達機構の長さを短くでき、内燃機関の小型化に貢献できる。
[実施の形態7]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は図7の縦断面図に示すごとくである。本実施の形態は前記実施の形態3(図3)の構成において、リングギヤ70とクランク軸64との間の構成が異なり、他の構成は同一である。したがって同一の構成については同一の符号にて示している。
リングギヤ70とクランク軸64との間には、オイルシール部材は配置されておらず、オイルシール内蔵型のベアリング194が配置されている。したがってシリンダブロック62側からエンジンオイルがオイルシール内蔵型のベアリング194に供給されても、エンジンオイルはベアリング194内のみに止まり、グリース封入型のワンウェイクラッチ72側へ漏れることはない。
以上説明した本実施の形態7によれば、以下の効果が得られる。
(イ).前記実施の形態3の効果を生じる。
(ロ).オイルシール部材をリングギヤ70とクランク軸64との間に取り付ける作業が不要であるので、前記実施の形態3に比較して内燃機関始動回転力伝達機構の組立作業が容易となる。
[実施の形態8]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は図8の縦断面図に示すごとくである。本実施の形態は前記実施の形態4(図4)の構成において、リングギヤ100とアウターレース支持プレート98のリングギヤ支持部98bとの間の構成が異なり、他の構成は同一である。したがって同一の構成については同一の符号にて示している。
リングギヤ100とリングギヤ支持部98bとの間には、オイルシール部材は配置されておらず、オイルシール内蔵型のベアリング224が配置されている。したがってシリンダブロック92側からエンジンオイルがオイルシール内蔵型のベアリング224に供給されても、グリース封入型のワンウェイクラッチ102側へ漏れることはない。
以上説明した本実施の形態8によれば、以下の効果が得られる。
(イ).前記実施の形態4の効果を生じる。
(ロ).オイルシール部材をリングギヤ100とリングギヤ支持部98bとの間に取り付ける作業が不要であるので、前記実施の形態4に比較して内燃機関始動回転力伝達機構の組立作業が容易となる。
[実施の形態9]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は図9の縦断面図に示すごとくである。ここではフライホイール6、クランク軸154及びベアリング164の構成については、前記実施の形態6の内燃機関始動回転力伝達機構と同一であるので同一の符号で示している。又、シリンダブロック182、アウターレース支持プレート188、リングギヤ190、ワンウェイクラッチ192及びオイルシール部材198の構成は、各部の配置や径が異なるが基本的な形状は前記実施の形態6と同じである。
前記実施の形態6と異なる点は、アウターレース支持プレート188とリングギヤ190との関係である。尚、リングギヤ190の短円筒部190aとクランク軸154との間にベアリング164が配置されている点は同じである。
リングギヤ190の短円筒部190aにおいてはベアリング164が配置されている内周面190b側とは反対側(外周面190c側)には、アウターレース支持プレート188のアウターレース188aとの間にワンウェイクラッチ192が配置されている。
そして内周側の短円筒部190aと外周側のギヤ部190dとの中間で、かつアウターレース支持プレート188のアウターレース188aの外周側で屈曲して形成されている中間短円筒部190eと、シリンダブロック182側のオイルシール嵌合部196との間にオイルシール部材198が配置されている。このオイルシール部材198はオイルシール嵌合部196に嵌合されて固定され、内周側のシールリップ198aを、中間短円筒部190eの外周面190fに摺動可能に当接し、オイルシールを実行している。
以上説明した本実施の形態9によれば、以下の効果が得られる。
(イ).シリンダブロック182とリングギヤ190との間にオイルシール部材198を配置し、クランク軸154とリングギヤ190との間にオイルシール内蔵型のベアリング164を配置している。このためベアリング164の潤滑は内燃機関本体側からのエンジンオイルにて可能であると共に外部に漏出することがない。又、ワンウェイクラッチ192についてはグリス封入型であるため潤滑油供給は不要であるので、ワンウェイクラッチ192がベアリング164よりも内燃機関本体側でなくても潤滑に問題を生じることがない。
リングギヤ190とシリンダブロック182との間のオイルシール部材198については、始動後において内燃機関運転中となると、リングギヤ190はシリンダブロック182に対して回転が停止した状態となる。このため内燃機関運転中においてオイルシール部材198は大径であったとしても摺動状態とならず、オイルシール部材198の劣化が早まることはない。
(ロ).ワンウェイクラッチ192におけるインナーレースとしての短円筒部190aがリングギヤ190に属し、ワンウェイクラッチ192のアウターレース188aがアウターレース支持プレート188に属している。このためワンウェイクラッチ192及びベアリング164の配置部分を、クランク軸側部材であるアウターレース支持プレート188がカバーできる。したがって特に潤滑油が供給されておらず、かつ外部との間にシール部材が存在しないワンウェイクラッチ192に対する外部からの異物の侵入を抑制することができる。
(ハ).リングギヤ190とクランク軸154との間にオイルシール部材が存在せず、ベアリング164のみの配置で良い。そして軸方向においてほぼ同一位置にて径方向にオイルシール部材198、ワンウェイクラッチ192及びベアリング164が配置されているので、軸方向での内燃機関始動回転力伝達機構の長さを短くでき、内燃機関の小型化に貢献できる。
(ニ).リングギヤ190とクランク軸154との間に配置されているベアリング164は径方向において最も内周側に存在しているので、内燃機関運転中において周速が低く信頼性が向上する。
[実施の形態10]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は図10の縦断面図に示すごとくである。ここでは、フライホイール6の構成については、前記実施の形態1の内燃機関始動回転力伝達機構と同一であるので同一の符号で示している。又、シリンダブロック212、クランク軸214、アウターレース支持プレート218、リングギヤ220、グリース封入型のワンウェイクラッチ222及びオイルシール部材228は各部の配置や径が異なるが基本的な形状は前記実施の形態1と同じである。
前記実施の形態1と異なる点は、ワンウェイクラッチ222が構成されているアウターレース支持プレート218のアウターレース218aとリングギヤ220のインナーレース220aとの間に、グリース封入型のベアリング234が配置されている点である。すなわちリングギヤ220は、アウターレース支持プレート218のみにより自由回転可能に支持されていることになる。
以上説明した本実施の形態10によれば、以下の効果が得られる。
(イ).グリース封入型のベアリング234がグリース封入型のワンウェイクラッチ222と共に、リングギヤ220とアウターレース支持プレート218との間に配置されている。このようにベアリング234とワンウェイクラッチ222とは共に潤滑油供給不要であるので、ベアリング234及びワンウェイクラッチ222は潤滑に問題が生じることがない。
更にオイルシール部材228は内燃機関本体側であるシリンダブロック212とクランク軸214との間に配置されているので、エンジンオイルは漏出することがなく、かつオイルシール部材228は大径化しないようにできる。このためオイルシール部材228には、クランク軸214の回転中において高速な摺動が生じることがないので、オイルシール部材228の劣化が早まることがない。
(ロ).リングギヤ220の方にワンウェイクラッチ222用のインナーレース220aを形成し、アウターレース支持プレート218の方にワンウェイクラッチ222用のアウターレース218aを形成している。そして、このインナーレース220aとアウターレース218aとの間にベアリング234を配置している。すなわちワンウェイクラッチ222及びベアリング234を、アウターレース支持プレート218及びリングギヤ220にて挟んでカバーした状態となっている。このことにより特に潤滑油が供給されておらず、かつ外部との間にオイルシール部材が存在しないワンウェイクラッチ222やベアリング234に対する外部からの異物の侵入を抑制することができる。
(ハ).ワンウェイクラッチ222及びベアリング234は、オイルシール部材228とは独立した配置とされているため、径方向において位置変更してもオイルシール部材228の周長には影響しない。したがってワンウェイクラッチ222及びベアリング234は径方向においての位置設計上の自由度が高い。このため十分に外側に配置すれば、十分長い周長部分にワンウェイクラッチ222の内部構成、ここではスプラグを多数配置できる。このため特にスプラグの幅は狭くても良いことから軸方向での内燃機関始動回転力伝達機構の長さを短くでき、内燃機関の小型化に貢献できる。
[実施の形態11]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は図11の縦断面図に示すごとくである。ここでは、フライホイール6及びクランク軸214の構成については、前記実施の形態10(図10)の内燃機関始動回転力伝達機構と同一であるので同一の符号で示している。又、シリンダブロック242、リングギヤ250、グリース封入型のワンウェイクラッチ252、グリース封入型のベアリング254及びオイルシール部材258は各部の配置や径が異なるが基本的な形状は前記実施の形態10と同じである。
前記実施の形態10と異なる点は、アウターレース支持プレート248には短円筒状のシール摺動部248bがアウターレース248aよりも内周側に形成されている点である。そして、オイルシール部材258は、シリンダブロック242のオイルシール嵌合部256とクランク軸214との間ではなく、オイルシール嵌合部256とシール摺動部248bとの間に配置されている点である。
以上説明した本実施の形態11によれば、以下の効果が得られる。
(イ).シール摺動部248bにてオイルシール部材258が径方向にわずかに持ち上げられている状態であるが、前記実施の形態10の効果を生じる。
[実施の形態12]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は図12の縦断面図に示すごとくである。ここでは、フライホイール6の構成については、前記実施の形態11(図11)の内燃機関始動回転力伝達機構と同一であるので同一の符号で示している。又、シリンダブロック272、クランク軸274、アウターレース支持プレート278、リングギヤ280、グリース封入型のワンウェイクラッチ282、グリース封入型のベアリング284及びオイルシール部材288は、各部の配置や径が異なるが基本的な形状は前記実施の形態11と同じである。
前記実施の形態11と異なる点は、アウターレース支持プレート278は、アウターレース278aより内周側に、シール摺動部としてでなく、ベアリング284を外周側で支持する支持円筒部278bを形成している点である。ここでオイルシール部材288は、シリンダブロック272のオイルシール嵌合部286とクランク軸274との間に配置されている。リングギヤ280のインナーレース280aは、アウターレース支持プレート278のアウターレース278aと支持円筒部278bとの間に挿入状態で配置されている。そしてインナーレース280aとアウターレース278aとの間にワンウェイクラッチ282が構成され、インナーレース280aと支持円筒部278bとの間にベアリング284が配置されている。
このことにより、リングギヤ280はベアリング284を介してアウターレース支持プレート278に対して自由回転可能に支持されていると共に、ワンウェイクラッチ282により、アウターレース支持プレート278に対しては一方向の回転にて係合し、他方の回転にて解放される。
以上説明した本実施の形態12によれば、以下の効果が得られる。
(イ).前記実施の形態10のと同じ効果を生じる。
(ロ).軸方向における同一位置にて、ワンウェイクラッチ282、ベアリング284及びオイルシール部材288が径方向に配置されているので、軸方向での内燃機関始動回転力伝達機構の長さを短くでき、内燃機関の小型化に貢献できる。
(ハ).ベアリング284はワンウェイクラッチ282に対して内周側に配置されているので周速が低く信頼性が向上する。
[実施の形態13]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は図13の縦断面図に示すごとくである。ここでは、フライホイール6及びクランク軸274の構成については、前記実施の形態12(図12)の内燃機関始動回転力伝達機構と同一であるので同一の符号で示している。又、シリンダブロック302、リングギヤ310、グリース封入型のワンウェイクラッチ312、グリース封入型のベアリング314及びオイルシール部材318は、各部の配置や径が異なるが基本的な形状は前記実施の形態12と同じである。
前記実施の形態12と異なる点は、アウターレース支持プレート308は、アウターレース308aより内周側において、ベアリング314を外周側で支持する支持円筒部308bと共に、更に内周側にシール摺動部308cを形成している点である。そしてオイルシール部材318は、シリンダブロック302のオイルシール嵌合部316とシール摺動部308cとの間に配置されている。
リングギヤ310のインナーレース310a、アウターレース支持プレート308のアウターレース308a、支持円筒部308b、ワンウェイクラッチ312及びベアリング314の関係は前記実施の形態12と同じである。
以上説明した本実施の形態13によれば、以下の効果が得られる。
(イ).シール摺動部308cにて径方向にわずかに持ち上げられている状態であるが、前記実施の形態12のと同じ効果を生じる。
(ロ).シール摺動部308cの径方向位置を調節することにより、内燃機関始動回転力伝達機構の各部、特にワンウェイクラッチ312の周長を適切なものとして適切な数で適切な幅のスプラグを選択できるので、内燃機関始動回転力伝達機構の設計が容易となる。したがって前記実施の形態4の(ロ)にて述べたごとく、軸方向での内燃機関始動回転力伝達機構の長さを短くでき、内燃機関の小型化に貢献できる。
[実施の形態14]
本実施の形態の内燃機関始動回転力伝達機構は図14の縦断面図に示すごとくである。ここではフライホイール6及びクランク軸154の構成については、前記実施の形態6(図6)の内燃機関始動回転力伝達機構と同一であるので同一の符号で示している。又、シリンダブロック332、アウターレース支持プレート338、グリス封入型のワンウェイクラッチ342及びオイルシール部材348は、各部の径が異なるが基本的な形状は前記実施の形態6と同じである。
前記実施の形態6と異なる点は、リングギヤ340の内周部分は、オイルシール内蔵型のベアリング344におけるアウターレース340aとして形成されている。このアウターレース340aに、ボール344a、インナーレース344b及び内部オイルシール機構とが組み合わされて、オイルシール内蔵型のベアリング344を構成し、クランク軸154の外周面154bに嵌合されている。尚、このクランク軸154とインナーレース344bとの嵌合部分は摺動しないのでオーリングによるシールを実行しても良い。
このようにベアリング344は、リングギヤ340の内周側に一体に形成されているので、リングギヤ340にベアリング344の嵌合部は不要となり、特に全体の径を小さくできる。
以上説明した本実施の形態14によれば、以下の効果が得られる。
(イ).前記実施の形態6と同じ効果が生じる。
(ロ).上述したごとく内燃機関始動回転力伝達機構全体を小径にすることができ、内燃機関の軽量化・小型化に貢献する。
[その他の実施の形態]
(a).前記各実施の形態において、フライホイールとは別個にアウターレース支持プレートが設けられていたが、フライホイールにアウターレース支持プレートを兼ねさせてもよい。すなわちアウターレース支持プレートに形成されているアウターレース、支持円筒部、シール摺動部はフライホイール側に形成しても良い。又、フライホイールを設けていない内燃機関、例えばトルクコンバータに接合しているドライブプレートを設けている場合には、このドライブプレートにアウターレース、支持円筒部、シール摺動部を設けても良い。
(b).前記実施の形態14(図14)では、リングギヤ340の内周側にベアリング344のアウターレース340aを一体化していたが、他の実施の形態においても、リングギヤの内周側にベアリングのアウターレースを一体化した構成としても良い。
実施の形態1の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態2の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態3の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態4の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態5の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態6の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態7の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態8の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態9の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態10の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態11の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態12の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態13の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。 実施の形態14の内燃機関始動回転力伝達機構の縦断面図。
符号の説明
2…シリンダブロック、2a…半円周面部、4…クランク軸、4b…外周面、6…フライホイール、6a…クラッチディスク、8…アウターレース支持プレート、8a…アウターレース、10…リングギヤ、10a…屈曲部、10b…インナーレース、10c…ギヤ部、12…ワンウェイクラッチ、14…ベアリング、16…ベアリング嵌合部、16a…内周面、18…オイルシール部材、18a…シールリップ、32…シリンダブロック、38…アウターレース支持プレート、38a…アウターレース、38b…シール摺動部、40…リングギヤ、40b…インナーレース、42…グリース封入型のワンウェイクラッチ、44…グリース封入型のベアリング、46…ベアリング嵌合部、46a…内周面、48…オイルシール部材、48a…シールリップ、62…シリンダブロック、64…クランク軸、64b…外周面、68…アウターレース支持プレート、68a…アウターレース、70…リングギヤ、70a…シール摺動部、70b…インナーレース、70d,70e…内周面、72…グリース封入型のワンウェイクラッチ、74…ベアリング、76…オイルシール嵌合部、78…アウターオイルシール部材、78a…シールリップ、80…インナーオイルシール部材、80a…シールリップ、92…シリンダブロック、98…アウターレース支持プレート、98a…アウターレース、98b…リングギヤ支持部、100…リングギヤ、100a…シール摺動部、100b…インナーレース、100e…内周面、102…グリース封入型のワンウェイクラッチ、104…ベアリング、106…オイルシール嵌合部、108…アウターオイルシール部材、110…インナーオイルシール部材、110a…シールリップ、124…クランク軸、124b…外周面、128…アウターレース支持プレート、128a…アウターレース、130…リングギヤ、130a…短円筒部、130b…内周面、130c…外周面、130d…ギヤ部、130e…中間短円筒部、130f…外周面、132…グリス封入型のワンウェイクラッチ、154…クランク軸、154b…外周面、160…リングギヤ、160a…短円筒部、164…オイルシール内蔵型のベアリング、182…シリンダブロック、188…アウターレース支持プレート、188a…アウターレース、190…リングギヤ、190a…短円筒部、190b…内周面、190c…外周面、190d…ギヤ部、190e…中間短円筒部、190f…外周面、192…ワンウェイクラッチ、194…オイルシール内蔵型のベアリング、196…オイルシール嵌合部、198…オイルシール部材、198a…シールリップ、212…シリンダブロック、214…クランク軸、218…アウターレース支持プレート、218a…アウターレース、220…リングギヤ、220a…インナーレース、222…グリース封入型のワンウェイクラッチ、224…オイルシール内蔵型のベアリング、228…オイルシール部材、234…グリース封入型のベアリング、242…シリンダブロック、248…アウターレース支持プレート、248a…アウターレース、248b…シール摺動部、250…リングギヤ、252…グリース封入型のワンウェイクラッチ、254…グリース封入型のベアリング、256…オイルシール嵌合部、258…オイルシール部材、272…シリンダブロック、274…クランク軸、278…アウターレース支持プレート、278a…アウターレース、278b…支持円筒部、280…リングギヤ、280a…インナーレース、282…グリース封入型のワンウェイクラッチ、284…グリース封入型のベアリング、286…オイルシール嵌合部、288…オイルシール部材、302…シリンダブロック、308…アウターレース支持プレート、308a…アウターレース、308b…支持円筒部、308c…シール摺動部、310…リングギヤ、310a…インナーレース、312…グリース封入型のワンウェイクラッチ、314…グリース封入型のベアリング、316…オイルシール嵌合部、318…オイルシール部材、332…シリンダブロック、338…アウターレース支持プレート、340…リングギヤ、340a…アウターレース、342…グリス封入型のワンウェイクラッチ、344…オイルシール内蔵型のベアリング、344a…ボール、344b…インナーレース、348…オイルシール部材。

Claims (10)

  1. 始動用モーター側から回転力が伝達されるリングギヤとクランク軸に連動して回転するクランク軸側部材との間にワンウェイクラッチを設けることにより、リングギヤからクランク軸への始動用モーターによる1方向の回転力を伝達し、逆方向の回転力は伝達を阻止する内燃機関始動回転力伝達機構であって、
    前記リングギヤの面の内で前記ワンウェイクラッチ側とは反対側を向いている面と前記クランク軸又は前記クランク軸側部材との間にベアリング及び第1オイルシール部材を配置して、該第1オイルシール部材は前記ベアリングに対して内燃機関本体とは反対側に配置されていると共に、前記ワンウェイクラッチは潤滑油供給を不要とするものであり、前記リングギヤと内燃機関本体との間に第2オイルシール部材を配置したことを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  2. 請求項1において、前記リングギヤは前記ワンウェイクラッチにおけるインナーレースを形成し、前記クランク軸側部材は前記ワンウェイクラッチにおけるアウターレースを形成していることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  3. 請求項1又は2において、前記ワンウェイクラッチはグリース封入型であることにより、潤滑油供給を不要としていることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  4. 始動用モーター側から回転力が伝達されるリングギヤとクランク軸に連動して回転するクランク軸側部材との間にワンウェイクラッチを設けることにより、リングギヤからクランク軸への始動用モーターによる1方向の回転力を伝達し、逆方向の回転力は伝達を阻止する内燃機関始動回転力伝達機構であって、
    前記リングギヤの面の内で前記ワンウェイクラッチ側とは反対側を向いている面と前記クランク軸又は前記クランク軸側部材との間にベアリングを配置し、該ベアリングはオイルシールを備え前記ワンウェイクラッチは潤滑油供給を不要とするものであると共に、前記リングギヤと内燃機関本体との間にオイルシール部材を配置したことを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  5. 請求項4において、前記リングギヤは前記ワンウェイクラッチにおけるインナーレースを形成し、前記クランク軸側部材は前記ワンウェイクラッチにおけるアウターレースを形成していることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  6. 請求項4又は5において、前記ワンウェイクラッチはグリース封入型であることにより、潤滑油供給を不要としていることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  7. 始動用モーター側から回転力が伝達されるリングギヤとクランク軸に連動して回転するクランク軸側部材との間にワンウェイクラッチを設けることにより、リングギヤからクランク軸への始動用モーターによる1方向の回転力を伝達し、逆方向の回転力は伝達を阻止する内燃機関始動回転力伝達機構であって、
    ベアリングが前記ワンウェイクラッチと共に前記リングギヤと前記クランク軸側部材との間に配置され、前記ベアリングと前記ワンウェイクラッチとは共に潤滑油供給を不要とするものであると共に、内燃機関本体と前記クランク軸又は前記クランク軸側部材との間にオイルシール部材を配置したことを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  8. 請求項7において、前記リングギヤは前記ワンウェイクラッチにおけるインナーレースを形成し、前記クランク軸側部材は前記ワンウェイクラッチにおけるアウターレースを形成し、前記インナーレースと前記アウターレースとの間にベアリングが配置されていることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  9. 請求項7又は8において、前記ベアリングと前記ワンウェイクラッチとは共にグリース封入型であることにより、潤滑油供給を不要としていることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項において、前記ワンウェイクラッチは、前記リングギヤにて外周面側に向いて形成されている面と、該面に対向して前記クランク軸側部材にて内周面側に向いて形成されている面との間に構成されていることを特徴とする内燃機関始動回転力伝達機構。
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