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JP4496764B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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JP4496764B2
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Description

本発明は、摩擦係合要素の掴み換えにより変速を行う自動変速機の制御装置に係り、詳しくは、摩擦係合要素に通常の変速中よりも大きな負荷が発生すること、又は発生し得る状態であることを判定した際に、駆動源の出力トルクをトルクリミテーションする自動変速機の制御装置に関する。
従来、エンジンの回転を入力し、駆動車輪に有段変速して出力する自動変速機においては、クラッチやブレーキの掴み換えによる変速、いわゆるクラッチ・ツウ・クラッチ変速を行うものがある。また、このような自動変速機において、エンジンが駆動力を出力している状態でのアップシフト変速、いわゆるパワーオンアップシフト変速を行う際には、変速後にエンジンの回転数を降下させなくてはならない反面、変速中にエンジンの回転が該エンジンの駆動力によって上昇しようとするので、シフトショックを生じたり、クラッチやブレーキの摩擦板に負荷が生じたりする虞がある。そのため、該変速中にエンジンの出力トルクを一時的に下げるものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
一方、走行状態として車輌の車輪が路面に対して滑る、いわゆるホイルスピン状態となる場合があり、このホイルスピン状態を検出することは、車輌における各種制御にとって有用である。そのため、ホイルスピン状態を車輪に発生する高周波ノイズに基づき検出するものが提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2003−139234号公報 特開平11−304830号公報
ところで、例えばホイルスピンの状態で上述したパワーオンアップシフト変速中となり、該変速中に車輪のグリップが回復した場合や、例えば該変速中にフットブレーキが踏まれた場合など、つまり車輪に接続されている自動変速機の出力軸が減速した場合には、通常のアップシフト変速が終了した場合に比して、更にエンジンの回転数(即ち自動変速機の入力軸の回転数)を下げた形で変速を終了することになる。そのため、クラッチやブレーキの摩擦板に大きな負荷が生じ、大きく発熱して耐久性を損なう虞がある。
そこで本発明は、掴み換えを行う摩擦係合要素に通常の変速中よりも大きな負荷が発生すること、又は該負荷が発生し得る状態であることを判定し、該判定結果に応じてトルクリミテーション要求信号を出力することで、上記課題を解決した自動変速機の制御装置を提供することを第1の目的とするものである。
請求項1に係る本発明は、駆動源(21)に接続し得る入力軸(7)と、駆動車輪(22rf、22lf)に接続し得る出力軸(8)と、該入力軸(7)と該出力軸(8)との間に介在する歯車機構(3)と、係合状態により該歯車機構(3)の伝達経路を決め得る複数の摩擦係合要素(例えばC−1、C−2,C−3,B−1,B−2)と、を有し、それら摩擦係合要素(例えばC−1、C−2,C−3,B−1,B−2)同士の掴み換えによって前記伝達経路を切換えることで変速を行う自動変速機(1)の制御装置(30)において、
車輪(22)のホイルスピン状態を検出するホイルスピン検出手段(42)と、
前記入力軸(7)の回転数(Nin)が、変速中のギヤ比に基づき演算される目標入力軸回転数(Nintg)より高い回転数となる吹き状態を判定する吹き状態判定手段(36)と、
前記ホイルスピン検出手段(42)が前記ホイルスピン状態を検出し、かつ前記吹き状態判定手段(36)により前記吹き状態を判定した際にあって、前記駆動源(21)より駆動力を出力している状態のアップシフト変速中に前記出力軸(8)の回転(Nout)が減速することに伴って、前記掴み換えを行う摩擦係合要素(例えばC−1、C−2,C−3,B−1,B−2)に通常の変速中よりも大きな負荷が発生すること、又は該負荷が発生し得る状態であることを判定する負荷発生判定手段(32)と、
前記負荷発生判定手段(32)の判定結果に応じて、前記掴み換えを行う摩擦係合要素(例えばC−1、C−2,C−3,B−1,B−2)の負荷が低減するように前記駆動源(21)の出力トルクを抑制するトルクダウン要求信号(Tlim)を出力するトルクダウン信号出力手段(31)と、を備える、
ことを特徴とする自動変速機の制御装置(30)にある。
請求項に係る本発明は、前記出力軸(8)の回転加速度が減速方向の比較的大きな第1閾値(α1)を超えたことを検出する第1減速検出手段(34)を備え、
前記負荷発生判定手段(32)は、前記第1減速検出手段(34)により前記出力軸(8)の回転加速度が前記第1閾値(α1)を超えたことを検出した際に、前記掴み換えを行う摩擦係合要素(例えばC−1、C−2,C−3,B−1,B−2)に通常の変速中よりも大きな負荷が発生することを判定してなる、
請求項記載の自動変速機の制御装置(30)にある。
請求項に係る本発明は、前記入力軸(7)の回転数(Nin)が、変速中のギヤ比に基づき演算される目標入力軸回転数(Nintg)より高い回転数となる吹き状態を判定する吹き状態判定手段(36)と、
前記出力軸(8)の回転加速度が減速方向の比較的小さな第2閾値(α2)を超えたことを検出する第2減速検出手段(35)と、を備え、
前記負荷発生判定手段(32)は、前記吹き状態判定手段(36)により前記吹き状態を判定し、かつ前記第2減速検出手段(35)により前記出力軸(8)の回転加速度が前記第2閾値(α2)を超えたことを検出した際に、前記掴み換えを行う摩擦係合要素(例えばC−1、C−2,C−3,B−1,B−2)に通常の変速中よりも大きな負荷が発生することを判定してなる、
請求項1または2記載の自動変速機の制御装置(30)にある。
請求項に係る本発明は、車輌(50)の各車輪(22)の回転数をそれぞれ検出する車輪回転数検出手段(23,41)を備え、
前記ホイルスピン検出手段(42)は、前記車輌(50)が最小回転半径で通常走行した場合に対して、前記車輪回転数検出手段(23,41)により検出された各車輪(22)のうちの最高回転数の駆動車輪(例えば22rf)の回転数及び最低回転数の駆動車輪(例えば22lf、又は22lr)の回転数に基づき、通常走行状態ではありえない走行状態である際に、ホイルスピン状態として検出してなる、
請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機の制御装置(30)にある。
請求項に係る本発明は、前記出力軸(8)の回転加速度が、車輌(50)の加速能力に基づく最高出力軸加速度以上の回転加速度であることを判定する過大加速度判定手段(43)を備え、
前記負荷発生判定手段(32)は、前記過大加速度判定手段(43)の判定結果に基づき、前記掴み換えを行う摩擦係合要素(例えばC−1、C−2,C−3,B−1,B−2)に通常の変速中よりも大きな負荷が発生し得る状態であることを判定してなる、
請求項1ないし4のいずれか記載の自動変速機の制御装置(30)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、負荷発生判定手段が、ホイルスピン検出手段がホイルスピン状態を検出し、かつ吹き状態判定手段により吹き状態を判定した際にあって、通常出力軸が減速することのない変速である、駆動源より駆動力を出力している状態のアップシフト変速中において、出力軸の回転が減速することに伴って、掴み換えを行う摩擦係合要素に通常の変速中よりも大きな負荷が発生すること、又は該負荷が発生し得る状態であることを判定し、トルクダウン信号出力手段が該判定結果に応じて、掴み換えを行う摩擦係合要素の負荷が低減するように駆動源の出力トルクを抑制するトルクダウン要求信号を出力するので、例えば該アップシフト変速中にホイルスピン状態からグリップが回復した場合又は回復し得る状態や、例えば該アップシフト変速中にフットブレーキが踏まれた場合など、つまり該アップシフト変速中に出力軸の回転が減速した場合又は減速し得る場合にあって、入力軸の回転が目標入力軸回転数より高い回転数となり、かつ出力軸の回転が減速していること、即ち変速前後の入力軸回転数の差が通常の変速よりも大きくなることに伴って発生する摩擦係合要素への大きな負荷を防ぐことができ、摩擦係合要素が大きく発熱することを防ぐことができる。それにより、摩擦係合要素の保護や耐久性の向上を図ることができ、自動変速機の保護や耐久性の向上を図ることができる。
請求項に係る本発明によると、負荷発生判定手段が、第1減速検出手段が出力軸の回転加速度が減速方向の比較的大きな第1閾値を超えたことを検出した際に、掴み換えを行う摩擦係合要素に通常の変速中よりも大きな負荷が発生することを判定するので、出力軸の回転が比較的大きく減速したこと、即ち変速前後の入力軸回転数の差が通常の変速よりも大きくなったことに伴って発生する摩擦係合要素への大きな負荷を防ぐことができる。
請求項に係る本発明によると、負荷発生判定手段が、吹き状態判定手段により吹き状態を判定し、かつ第2減速検出手段により出力軸の回転加速度が第2閾値を超えたことを検出した際に、掴み換えを行う摩擦係合要素に通常の変速中よりも大きな負荷が発生することを判定するので、入力軸の回転が目標入力軸回転数より高い回転数となり、かつ出力軸の回転が比較的小さく減速したこと、即ち変速前後の入力軸回転数の差が通常の変速よりも大きくなったことに伴って発生する摩擦係合要素への大きな負荷を防ぐことができる。
請求項に係る本発明によると、ホイルスピン検出手段が、車輌が最小回転半径で通常走行した場合に対して、車輪回転数検出手段により検出された各車輪のうちの最高回転数の駆動車輪の回転数及び最低回転数の駆動車輪の回転数に基づき、通常走行状態ではありえない走行状態である際に、ホイルスピン状態として検出するので、ホイルスピン状態を比較的正確に検出することができる。
請求項に係る本発明によると、負荷発生判定手段が、過大加速度判定手段により出力軸の回転加速度が車輌の加速能力に基づく最高出力軸加速度以上の回転加速度であることを判定したことに基づき、掴み換えを行う摩擦係合要素に通常の変速中よりも大きな負荷が発生し得る状態であることを判定するので、出力軸の回転が減速し得ること、即ち変速前後の入力軸回転数の差が通常の変速よりも大きくなり得ることに伴って発生し得る摩擦係合要素への大きな負荷を未然に防ぐことができる。
以下、本発明に係る実施の形態を図に沿って説明する。図1は本発明を適用し得る自動変速機1におけるギヤトレインを示すスケルトン図、また、図2はこの自動変速機1の作動状況を示す作動表である。
図1に示す自動変速機1は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車輌50(図6参照)に用いる自動変速機の一例を示しており、FF車輌50に搭載された状態において、同図中の右側,左側が、それぞれ実際のFF車輌50の右側,左側に対応している。したがって、後述の入力軸7、カウンタ軸4、駆動車軸15,15は、FF車輌50の左右方向を向けた状態で相互に平行に配置されることになる。
自動変速機1は、図1に示すように、ロックアップクラッチ2aを有するトルクコンバータ2と、摩擦板等からなるクラッチ(摩擦係合要素)C−1,C−2,C−3やブレーキ(摩擦係合要素)B−1,B−2と、プラネタリギヤユニット(歯車機構)3と、カウンタ軸4と、ディファレンシャル装置5とを備えており、これら各部を互いに接合して一体に構成するケース6に収納されている。このケース6の外側には、上述のクラッチやブレーキの締結(係合・係止)及び解放を自在に制御する油圧制御装置(不図示)が配設されている。
上述のプラネタリギヤユニット3は、入力軸7とカウンタギヤが形成されている出力軸8とを有している。この入力軸7は、トルクコンバータ2内の油流を介して、あるいはロックアップクラッチ2aを介して、自動変速機1としての入力軸10に連結されており、該入力軸10は不図示のエンジンクランク軸に接続されている。また出力軸8は、カウンタ軸4に固定・支持された伝達ギヤ11,12と、ディファレンシャル装置5のディファレンシャルケース13の外周側に設けられたファイナルリングギヤ14と、ディファレンシャルケース13とを介して、左右の駆動車軸15,15に連動・連結されている。
プラネタリギヤユニット3は、第1のギヤユニット(プラネタリギヤ)3aと、第2のギヤユニット(プラネタリギヤ)3bとを備えている。このうち第1のギヤユニット3aは、サンギヤS1と、リングギヤR1と、これらに噛合するピニオンP1を支持するキャリヤCR1とを有するシングルピニオンプラネタリギヤによって構成されている。一方、第2のギヤユニット3bは、シングルピニオンプラネタリギヤとダブルピニオンプラネタリギヤとが組み合わされて構成されている。このうち前者のシングルピニオンプラネタリギヤは、大径のサンギヤS3と、リングギヤR2と、これらに噛合するロングピニオンP3を支持するキャリヤCR2とを有している。これに対し、後者のダブルピニオンプラネタリギヤは、上述のサンギヤS3より小径のサンギヤS2と、リングギヤR2と、ショートピニオンP2及びロングピニオンP3を支持する共通のキャリヤCR2とを有している。上述のショートピニオンP2とロングピニオンP3とは、相互に噛合するとともに、それぞれ個別にサンギヤS2、リングギヤR2に噛合している。上述のロングピニオンP3とリングギヤR2とは、シングルピニオンプラネタリギヤとダブルピニオンプラネタリギヤとの双方に対して共通に機能するようになっている。
上述のプラネタリギヤユニット3において、入力軸7は第1のギヤユニット3aのリングギヤR1に連結されており、かつこの第1のギヤユニット3aのサンギヤS1はケース6に固定されている。また、第1のギヤユニット3aのキャリヤCR1は、クラッチC−1を介して第2のギヤユニット3bのサンギヤS2に連結されるとともに、クラッチC−3を介して第2のギヤユニット3bのサンギヤS3に連結されている。このサンギヤS3は、バンドブレーキからなるブレーキB−1により係止・解放自在に構成されている。
また入力軸7は、クラッチC−2を介して、第2のギヤユニット3bのキャリヤCR2に対し連結可能に構成されている。このキャリヤCR2は、ケース6に設けられたブレーキB−2及びワンウェイクラッチF−1により自在に係止又は解放され得るように構成されている。そして、第2のギヤユニット3bのリングギヤR2が出力軸8に連結されている。
次いで、図1のスケルトン図及び図2の作動表を参照しつつ、自動変速機1の作用について説明する。すなわち、ドライブレンジ(前進走行レンジ)における1速(1ST)では、クラッチC−1が係合し、かつワンウェイクラッチF−1が作動し、キャリヤCR2の逆回転がワンウェイクラッチF−1により阻止される。この状態では、入力軸7の回転は、第1のギヤユニット3aのリングギヤR1に伝達され、サンギヤS1が固定されているこの第1のギヤユニット3aによって減速された回転が、キャリヤCR1及びクラッチC−1を介して第2のギヤユニット3bの小径のサンギヤS2に入力される。そして、この第2のギヤユニット3bは、キャリヤCR2が停止状態にあるため、大径のサンギヤS3を空転させながら、リングギヤR2を正方向に大幅減速した状態で回転させ、この減速回転が出力軸8に出力される。すなわち第1のギヤユニット3aの減速と、第2のギヤユニット3bの大幅な減速とにより、リングギヤR2からは、大幅な減速回転が出力軸8に出力される。
2速(2ND)にあっては、1速時のクラッチC−1の係合に加えて、ブレーキB−1が係止するとともに、ワンウェイクラッチF−1が作動解除される。この状態では、空転状態であった大径のサンギヤS3がブレーキB−1によって係止される。キャリヤCR1の減速回転は、クラッチC−1を介して小径のサンギヤS2に入力されるが、サンギヤS3が停止状態にあるので、リングギヤR2の減速された回転が出力軸8に出力される。すなわち第1のギヤユニット3aの減速と、第2のギヤユニット3bの中程度の減速とにより、リングギヤR2からは、中程度の減速回転が出力軸8に出力される。
3速(3RD)にあっては、1,2速時のクラッチC−1の係合に加えて、クラッチC−3が係合するとともにブレーキB−1が解放される。この状態では、入力軸7の回転が、それまでのリングギヤR1及びクラッチC−1を介した小径のサンギヤS2への入力に加え、クラッチC−3を介して大径のサンギヤS3にも入力され、したがって第2のギヤユニット3b全体が直結状態となり、この直結回転がリングギヤR2を介して出力軸8に出力される。すなわち第1のギヤユニット3aの減速と、第2のギヤユニット3bの直結回転とにより、リングギヤR2からは、小幅な減速回転が出力軸8に出力される。
4速(4TH)にあっては、1,2,3速時のクラッチC−1の係合に加えて、クラッチC−2が係合するとともにクラッチC−3が解放される。この状態では、キャリヤCR1の減速回転が、それまでのクラッチC−1を介した小径のサンギヤS2への入力となるのに加え、入力軸7の回転が、クラッチC−2を介してキャリヤCR2への直接入力となる。したがって、第2のギヤユニット3bでは、大径のサンギヤS3を空転させつつ、リングギヤR2から僅かに増速された回転が出力軸8に出力される。これにより、第1のギヤユニット3aによる減速回転が、第2のギヤユニット3bにより僅かに増速されて4速回転が得られる。すなわち第1のギヤユニット3aの減速が、第2のギヤユニット3bの増速を上回り、全体としてリングギヤR2からは、小幅な減速回転が出力軸8に出力される。
5速(5TH)にあっては、クラッチC−1が解放されるとともに、クラッチC−2が係合状態をそのまま維持され、クラッチC−3が係合する。この状態では、入力軸7の回転が、それまでのクラッチC−2を介したキャリヤCR2への直接入力となるのに加え、第1のギヤユニット3aによるキャリヤCR1からの減速回転が、クラッチC−3を介して大径のサンギヤS3にも入力される。これにより、第2のギヤユニット3bでは、小径のサンギヤS2を空転させつつ、リングギヤR2の僅かに増速された回転が出力軸8に出力される。すなわち第1のギヤユニット3aの減速を、第2のギヤユニット3bの増速が僅かに上回り、全体としてリングギヤR2からは、小幅な増速回転が出力軸8に出力される。
6速(6TH)にあっては、クラッチC−3が解放されるとともに、クラッチC−2が係合状態をそのまま維持され、ブレーキB−1が係止される。この状態では、入力軸7の回転は、クラッチC−2を介してキャリヤCR2に入力されるが、サンギヤS3が停止状態にあるので、第2のギヤユニット3bでは、サンギヤS2を空転させつつ、増速した回転がリングギヤR2から出力軸8に出力される。すなわち第1のギヤユニット3aの減速を介することなく、第2のギヤユニット3bの像側回転が出力軸8に出力される。
リバース(REV)レンジにあっては、クラッチC−3が係合されるとともに、ブレーキB−2が係止される。この状態では、キャリヤCR1の回転は、クラッチC−3を介して大径のサンギヤS3に入力され、キャリヤCR2がブレーキB−2により係止されているので、リングギヤR2が逆回転して、この逆回転が出力軸8に出力される。
なお、エンジンブレーキ(コースト)時にあっては、通常の動作に加え、1速時にはブレーキB−2が係止され、キャリヤCR2の回転が確実に阻止されることになる。
ついで、本発明に係る自動変速機の制御装置30について図3乃至図6に沿って説明する。図3は本発明に係る自動変速機の制御装置を示すブロック図、図4は自動変速機の制御装置による制御を示すフローチャート、図5はパワーオンアップシフト中の各回転数及びリミテーショントルクを示すタイムチャート、図6は車輌が最小回転半径で走行した状態を示す説明図である。
図3に示すように、車輌50には、エンジン(駆動源)21と、上述した自動変速機1と、後述する車輪22とが備えられており、自動変速機1には上記出力軸8の回転数Noutを検出する出力軸回転センサ18と、上記入力軸7の回転数Ninを検出する入力軸回転センサ19とが備えられている。また、車輌50には、図6に示すように、右前車輪22rf、左前車輪22lf、右後車輪22rr、左後車輪22lrが備えられており、該右前車輪22rf及び左前車輪22lfがFF車輌50としての駆動車輪となる。そして、該車輌50には、それら各車輪22rf、22lf、22rr、22lrのそれぞれの回転数を検出する回転数センサ23rf、23lf、23rr、23lrが備えられている。
本自動変速機の制御装置30には、図3に示すように、特にパワーオンアップシフト変速中に出力軸8の回転Noutが減速することに伴って、掴み換えを行うクラッチやブレーキ(例えば2−3変速であればブレーキB−1とクラッチC−3、3−4変速であればクラッチC−3とクラッチC−2など)に通常の変速中よりも大きな負荷が発生すること、又は該負荷が発生し得る状態であることを判定する負荷発生判定手段32と、該負荷発生判定手段32の判定結果に応じて、その摩擦係合要素の負荷が低減するようにエンジン21の出力トルクを抑制するトルクリミテーション要求信号(トルクダウン要求信号)Tlimを出力するリミテーション信号出力手段(トルクダウン信号出力手段)31とが備えられている。
また、本自動変速機の制御装置30には、出力軸8の回転加速度が減速方向の比較的大きな第1閾値α1を超えたことを検出する第1減速検出手段34と、入力軸7の回転数Ninが変速中のギヤ比に基づき演算される目標入力軸回転数Nintgより高い回転数となる吹き状態を判定する吹き状態判定手段36と、出力軸8の回転加速度が減速方向の比較的小さな第2閾値α2を超えたことを検出する第2減速検出手段35と、車輪22のホイルスピン状態を検出するホイルスピン検出手段42と、車輌50の各車輪22の回転数をそれぞれ検出する車輪回転数検出手段41、出力軸8の回転加速度が、車輌50の加速能力に基づき、最高出力軸加速度以上の回転加速度であることを判定する過大加速度判定手段43とが備えられている。
なお、詳しくは後述するように、上記車輪回転数検出手段41と、ホイルスピン検出手段42と、過大加速度判定手段43とを有して本発明に係るホイルスピン検出装置40が構成されており、つまり本自動変速機の制御装置30は、ホイルスピン検出装置40を備える形で構成されている。
ここで、まず、ホイルスピン検出装置40について図3及び図6に沿って説明する。図6に示すように、例えばFFタイプの車輌50が最小回転半径で走行した状態、即ち操舵角を最大にした状態で、かつホイルスピン状態でない場合は、駆動車輪間の中心(以下、「車輌中心」という)Aは、旋回中心CTより最小旋回半径R上の軌跡Lminを通過することになる。この際、外周側の駆動車輪である右前車輪22rfは、軌跡Lrf上において、トレッド幅Bの半分(B/2)、車輌中心Aの外周側を通過することになる(R+B/2)。また、内周側の駆動車輪である左前車輪22lfは、軌跡Llf上において、トレッド幅Bの半分(B/2)、駆動車輪の中心Aの内周側を通過することになる(R−B/2)。
なお、右前車輪22rfの軌跡Lrf及び左前車輪22lfの軌跡Llfは、正確に操舵角に基づいて演算してもよいが、説明の便宜上、本明細書中においては、単にトレッド幅Bの半分を旋回半径Rに加算又は減算したものを用いて説明する。
ここで、例えば4つの車輪の回転数の平均より演算される車輌50の車速をVとすると、旋回中心CTからの距離の比より、右前車輪22rfの速度vはv=(R+B/2)×V、また左前車輪22lfの速度vはv=(R−B/2)×Vとなる。これにより、右前車輪22rfの速度v及び左前車輪22lfの速度vの速度差v−vは、v−v=V/R×{(R+B/2)−(R−B/2)}=V/R×Bとなり、つまり車輌50の最小旋回半径Rは、R=V×B/(v−v)となる。
一方、回転数センサ23rf,23lfからの信号に基づき、車輪回転数検出手段41により検出される右前車輪22rf及び左前車輪22lfの回転数から、それら車輪の直径に基づき演算される右前車輪22rfの速度をv’、左前車輪22lfの速度をv’とすると、検出された車輪の回転数から演算される車輌50の旋回半径Rは、R=V×B/(v’−v’)となる。
例えば右前車輪22rfがホイルスピン状態であり、該車輪22rfの回転数が高くなると、旋回半径Rは小さくなる。即ち最小旋回半径R>旋回半径Rとなることは、車輌50が最小旋回半径で走行する状態より更に小さい旋回半径で走行することになり、ホイルスピン状態以外、ありえない状態となる。
つまり、ホイルスピン検出手段42は、車輪回転数検出手段41により検出された駆動車輪の回転数に基づき演算された旋回半径Rが最小旋回半径Rより小さくなったことを検出した際、ありえない状態としてホイルスピン状態を検出する。また、例えば車輌50の車速が極めて低速でない限り、一般的に定義される最外周の車輪の最小回転半径(つまり軌跡Lrfの半径)より最小旋回半径Rが小さくなることはないため、車輌50の仕様としてあらかじめ求められている最小回転半径の値を用い、該最小回転半径よりも旋回半径Rが小さくなった際にホイルスピン状態として検出することができる。
なお、上述した車速が極めて低速の場合に誤判定することを防ぐため、車速が所定の速度以上(例えば5km/h以上)の際だけホイルスピン状態を検出するようにしてもよく、この際は、例えば他の車輪が極めて低速の状態であっても(例えば1km/hであっても)、ホイルスピン状態の車輪が高速の状態となるので(即ち17km/hを超えると)、4つの車輪の平均回転数より演算される車速が所定の速度以上(即ち例えば5km/h以上)となって、ホイルスピン状態が検出されるので、何ら問題はない。
一方、過大加速度判定手段43が、例えば車輌50の重量、エンジン21の出力能力、最も加速し易い走行状態(例えば降坂路の走行状態)などから求めることができる車輌50の加速能力に基づき、あらかじめ演算された最高車輪加速度βよりも、上記回転センサ23により検出される右前車輪22rf及び左前車輪22lfの回転数の加速度が大きいことを判定すると、ホイルスピン検出手段42は、つまりホイルスピン状態以外、ありえない加速状態であるので、ホイルスピン状態として検出する。即ち、例えば駆動車輪である右前車輪22rf及び左前車輪22lfが略同じ回転数で共にホイルスリップ状態であると、右前車輪22rfの速度v’及び左前車輪22lfの速度v’が略同じであり、旋回半径Rが最小旋回半径Rより小さくならないことになるが、このような状態であってもホイルスピン状態を検出することができる。
なお、ホイルスピン検出装置40としての過大加速度判定手段43は、上記回転数センサ23により検出された車輪22の回転数に基づき、車輪回転加速度がありえない加速度であることを検出しているが、車輪22は上記ディファレンシャル装置5などを介して出力軸8に接続されており、該車輪22の回転数と出力軸8の回転数とは略比例関係であるので、自動変速機の制御装置30としては、出力軸8の回転数に基づき、出力軸回転加速度がありえない加速度であることを検出してもよい。
また、本実施の形態においては、ホイルスピン検出装置40をFFタイプの車輌50に用いた場合を一例に説明しているが、これに限らず、FRタイプの車輌、或いは4輪駆動タイプの車輌に用いてもよい。また、特にFFタイプ及びFRタイプの車輌においては、駆動車輪と従動車輪とを有しており、従動車輪がホイルスピン状態になり難いため、従動車輪と駆動車輪との回転数を比較することで比較的容易に駆動車輪のホイルスピン状態を検出することが可能であるが、4輪駆動タイプの車輌においては、従動車輪を有していないため、このようにホイルスピン状態を検出することは難しい。しかしながら、上述のように本ホイルスピン検出装置40は、従動車輪の有無にかかわらず、ホイルスピン状態を検出することが可能であるので、4輪駆動タイプの車輌に用いた場合であってもホイルスピン状態を検出することができる。
なお、4輪駆動タイプの車輌に本ホイルスピン検出装置40を用いる場合には、通常、駆動車輪の最高回転数となる車輪が前輪の外周側、最低回転数となる車輪が後輪の内周側となる。即ち、図6に示すように、最小回転半径で通常走行した場合に軌跡Lrfを通過する右前車輪22rfと、図中破線で示す軌跡Llrを通過する左後車輪22lrと、のそれぞれの回転数に基づき、ありえない走行状態である際に、ホイルスピン状態を検出することができる。また、この際は、上述したFFタイプの車輌50の場合に比して、いわゆる内輪差が大きくなるので、トレッド幅Bだけにより近似的に回転数(旋回半径)を演算するだけでなく、ホイルベース幅Wなども考慮して回転数(旋回半径)を演算することが好ましい。
つづいて、自動変速機の制御装置30の制御について図3乃至図5に沿って説明する。図4に示すように、例えば運転者が不図示の運転席に設けられたイグニッションキーをONすると、制御を開始し(S1)、負荷発生判定手段32が変速中に、特にパワーオンアップシフト変速中に、掴み換えを行うクラッチやブレーキに負荷が発生すること、又は負荷が発生し得ることを判定するまで待機する(S2のNo)。
このステップS2において、負荷発生判定手段32は、下記の第1乃至第4の条件を開始条件として負荷発生の判定を行う。まず、第1の条件として、第1減速検出手段34が、出力軸回転センサ18により検出される出力軸8の回転数Noutに基づき、該出力軸8の回転加速度が、減速方向に比較的大きな第1閾値α1を超えたことを検出した場合、即ち出力軸8の回転数Noutが大きく減速する加速度となった場合には、上記負荷が発生する条件として判定する。
つまりこの場合は、例えばホイルスリップ状態から急にグリップが回復した場合やフットブレーキにより急に車輌50が減速された場合などであって、出力軸8の回転が当初予定した変速終了後の回転数よりも大きく低くなるため、それに伴って、このままでは変速終了後までに入力軸7の回転数Ninを掴み換えを行うクラッチやブレーキによって引き摺る形で変速後のギヤ比まで低くする必要があるので(つまり変速前後の入力軸7の回転数Ninの差が大きいので)、それらクラッチやブレーキに大きな負荷が発生することとして判定する。
また、第2の条件として、第2減速検出手段35が、出力軸回転センサ18により検出される出力軸8の回転数Noutに基づき、該出力軸8の回転加速度が、減速方向に比較的小さな第2閾値α2を超えたことを検出し、かつ吹き状態判定手段36が、入力軸回転センサ19により検出される入力軸7の回転数Ninが、出力軸8の回転数Noutと変速中のギヤ比とによって演算される目標入力軸回転数Nintgよりも高い回転数となる、いわゆる吹き状態を判定した場合には、負荷が発生する条件として判定する。
つまりこの場合は、例えばホイルスリップ状態から急にグリップが回復した場合やフットブレーキにより急に車輌50が減速された場合などであって、出力軸8の回転が当初予定した変速終了後の回転数よりも低くなり、かつ入力軸7の回転数Ninが目標入力軸回転数Nintgより高くなるため、即ち入力軸7と出力軸8との相対回転数が大きく、それに伴って、このままでは変速終了後までに入力軸7の回転数Ninを掴み換えを行うクラッチやブレーキによって引き摺る形で変速後のギヤ比まで低くする必要があるので(つまり変速前後の入力軸7の回転数Ninの差が大きいので)、それらクラッチやブレーキに大きな負荷が発生することとして判定する。
また、第3の条件として、上述したホイルスピン検出手段42が最小回転半径で通常走行した場合に対してホイルスピン状態であることを検出し、かつ上記吹き状態検出手段36が吹き状態を判定した場合、即ち出力軸8の減速加速度が検出されないが、ホイルスピン状態において吹き状態が判定された場合には、負荷が発生する条件として判定する。
つまりこの場合は、例えばホイルスリップ状態から急にグリップが回復した場合などであって、入力軸7の回転数Ninが目標入力軸回転数Nintgより高くなり、かつ吹き状態が起きていることから、入力軸7の回転数Ninに対して出力軸8が減速していることになり、つまり出力軸8と入力軸7との相対回転が大きくなっているため、それに伴って、このままでは変速終了後までに入力軸7の回転数Ninも掴み換えを行うクラッチやブレーキによって引き摺る形で変速後のギヤ比まで低くする必要があるので(つまり変速前後の入力軸7の回転数Ninの差が大きいので)、それらクラッチやブレーキに大きな負荷が発生することとして判定する。
そして、第4の条件として、上述した過大加速度判定手段43が最大車輌加速度βよりも出力軸8の加速度が大きいことを判定した場合には、負荷が発生し得る条件として判定する。
つまりこの場合は、特に駆動車輪が高回転であるホイルスリップ状態から急にグリップが回復する虞がある場合などであって、例えば急にグリップが回復した場合には、それに伴って、変速終了後までに入力軸7の回転数Ninも掴み換えを行うクラッチやブレーキによって引き摺る形で変速後のギヤ比まで低くする必要があるので、それらクラッチやブレーキに大きな負荷が発生し得る状態として判定する。
以上のように、第1乃至第4の条件の何れかの条件が当てはまることに基づき、負荷発生判定手段32が負荷が発生すること、又は負荷が発生し得る状態を判定すると(S2のYes)、ステップS3に進み、トルクリミテーション信号出力手段31が、エンジン2に、例えば該エンジン2の出力トルクを略0にする指令、即ち、エンジン2の出力トルクを0Nmにするリミテーション要求値Tlimで、トルクリミテーション信号の出力を開始する。
なお、このリミテーション要求値Tlimの大きさは、通常のアップシフト時に行われるエンジントルクリダクションに比して、エンジン2の出力トルクを大きく抑制するものであるが、必ずしも0Nmにする必要はなく、掴み換えを行うクラッチやブレーキの負荷を充分低減できる程度のものであればよい。
つづいて、リミテーション信号出力手段31は、入力軸7の回転数Ninと出力軸8の回転数Noutとから算出されるギヤ比に基づき変速の進行度合いを演算し、変速が略終了した状態、即ち入力軸7と出力軸8との相対回転が充分小さくなった状態をリミテーション終了条件として判定する(S4)。つまり、変速が略終了するまではトルクリミテーション信号をそのまま出力し(S4のNo)、変速が略終了したことを判定すると(S4のYes)、ステップS5に進む。
なお、このリミテーション終了条件は、例えば変速が100%(ギヤ比が変速後のギヤ比になった状態)終了した際に判定してもよいが、後述するように、ドライバに違和感を与えないためには、例えば90%進行した際などに判定することが好ましい。この変速が90%進行した状態では、入力軸7の回転数Ninが変速終了後の回転数に対し、大きな回転数差が無いため、クラッチやブレーキなどに大きな負荷が発生することはない。
ついで、リミテーション終了条件が判定され、ステップS5に進むと、リミテーション信号出力手段31は、トルクリミテーションを解除するための復帰制御を開始する。すると、リミテーション信号出力手段31は、該復帰制御を開始した時点で、上述した変速進行度合いに基づき変速終了予想時間(つまり変速が100%となるまでの予定時間)を算出し、実際の変速進行度合いが該予想時間以内に変速終了となる進行度合いである場合、該予想時間に合わせてトルクリミテーションが解除されるように、即ちリミテーション要求値が無くなるように、該リミテーション要求値をスイープアップする。
またこの際、例えばリミテーション要求値がスイープアップされ、エンジン2の出力トルクが増加することで、実際の変速進行度合いが該予想時間以内に変速終了しない進行度合いになった場合には、一時的にリミテーション要求値のスイープアップを停止し(即ちその状態のリミテーション要求値を維持し)、再度、延びた変速終了の予定時間を算出して、実際の変速進行度合いが該予想時間以内に変速終了となる進行度合いになった場合に、そのスイープアップを開始する。
そして、上記ステップS5の復帰制御が終了し、ステップS6に進むと、リミテーション信号出力手段31は、リミテーション要求値がドライバが要求するトルク(即ちアクセル開度に基づき算出される出力トルク)よりも大きく、かつリミテーション要求値がエンジン2の出力トルクより所定量大きく、かつ上記復帰制御の開始から所定時間が経過していることを判定し、それらの条件が当てはまる場合は、以上の制御を終了し(S6)、リターンする(S7)。また、リミテーション信号出力手段31は、これらの条件が当てはまらない場合であっても、上記変速進行度合いに基づく変速終了の予想時間までの時間がなくなった場合、即ち変速が終了した場合には、以上の制御を終了し(S6)、リターンする(S7)。
これにより変速終了後に、トルクリミテーションによってエンジン2の出力トルクが低下した状態になってしまうことを防ぎ、即ち変速終了後にドライバが要求するエンジン2の出力トルクが出力されるので、ドライバに違和感を与えること防ぐことができる。
ついで、例えば車輌50がホイルスピン状態でのパワーオンアップシフト変速中の一例を図5に沿って説明する。図5に示すように、ドライバによりアクセルがオンされ、かつ車輌50がホイルスピン状態であって、例えば車速とアクセル開度とに基づきアップシフト変速が判断されると、時点t1において、変速段に応じたクラッチやブレーキ(例えば2−3変速であればブレーキB−1とクラッチC−3、3−4変速であればクラッチC−3とクラッチC−2など)の掴み換えが開始される。
すると、この時点t1からは、入力軸7の回転数Ninが変速後のギヤ比に向けて降下していく。一方の出力軸8の回転数Noutは、掴み換えを行ってスリップ状態にあるクラッチやブレーキを介して伝達されるエンジン2の出力トルクにより上昇していく。即ち、通常のパワーオンアップシフト変速においては、車輌50自体も加速状態であるので、出力軸8の回転数Nout’が変速中に降下(減速)することはない。
例えばそのまま車輪22がスリップ状態のままである場合は、車輪22の回転数、即ち出力軸8の回転数Nout’は、図中破線で示すように、そのまま上昇し、また、クラッチやブレーキの掴み換えによる変速を通常通り行うことで、時点t5’までに、入力軸7の回転数Nin’も、ホイルスピン状態の車輪22に応じた出力軸8の回転数Nout’に対し、変速後のギヤ比に応じた回転数となって、つまり通常の変速と同様に、入力軸7の回転数Nin’、出力軸8の回転数Nout’とも大幅な変化を生じることなく、変速が終了する。
しかしながら、例えば時点t2において、ホイルスピン状態であった車輪22がグリップを回復すると、それに応じて出力軸8の回転数Noutが降下してしまう。すると、入力軸7の回転数Ninは、例えば図中の時点t5以降に示すように、変速後のギヤ比に応じて大幅に回転数を降下させて変速を終了する必要がある。
ここで、例えば時点t2までにおいて、上記ホイルスピン検出手段42によりホイルスピン状態が検出され、かつ、時点t3までにおいて、出力軸8の回転数Noutが降下し、図中一点鎖線で示すように、変速中のギヤ比に基づき算出される目標入力軸回転数Nintgも降下することで、上記吹き状態判定手段36により吹き状態が判定されると、上記負荷発生判定手段32が上述した開始条件(第3の条件)として判定する(S2のYes)。
すると、時点t3において、該負荷発生判定手段32の判定結果を受けて、上記リミテーション31がエンジン2にリミテーション要求値Tlimのトルクリミテーション信号を出力し、該エンジン2のトルクリミテーションを開始する(S3)。
なお、時点t2から時点t4までの間、実際の入力軸7の回転数Ninは、エンジン2やトルクコンバータ2のイナーシャ(慣性)によって、時点t1から時点t2までの減速加速度がそのまま続き、回転数変化が起こるのが遅れる。そのため、出力軸8の回転数に応じて算出される目標入力軸回転数に対し、上記吹き状態が比較的容易に判定される。
また、例えば時点t2までにホイルスピン検出手段42によりホイルスピン状態が検出されていない場合であっても、例えば時点t3までに、第1減速検出手段34により出力軸8の回転数Noutの加速度が減速方向に第1閾値α1を超えたことを検出したり(第1の条件)、第2減速検出手段35により出力軸8の回転数Noutの加速度が減速方向に第2閾値α2を超えたことを検出し、かつ吹き状態判定手段36が上述のように吹き状態を検出したりすることで(第2の条件)、負荷発生判定手段32により開始条件として判定される。
その後、時点t4において、入力軸7の回転数Ninが、降下した出力軸8の回転数Noutに合わせて降下を開始し、時点t6において、該入力軸7の回転数Ninが変速後のギヤ比に応じた回転数になる。その間、時点t5において、リミテーション信号出力手段31は、上述したように入力軸7の回転数Ninと出力軸8の回転数Noutとより算出されたギヤ比に基づく変速の進行度合いが例えば90%となると、リミテーション要求値Tlimをスイープアップさせる上記復帰制御を開始する(S5)。
そして、時点t6において、入力軸7の回転数Ninが変速後のギヤ比の回転数となり、即ち変速の進行度合いが100%となると、リミテーション信号出力手段31が上述したように制御の終了を判定し(S6)、これによりアップシフト変速が終了する。
以上のように本発明に係る自動変速機の制御装置30によると、負荷発生判定手段32が掴み換えを行うクラッチやブレーキに通常の変速中よりも大きな負荷が発生すること、又は該負荷が発生し得る状態であることを判定し、リミテーション信号出力手段31が該判定結果に応じて、掴み換えを行うクラッチやブレーキの負荷が低減するようにエンジン2の出力トルクを抑制するトルクリミテーション要求信号を出力するので、変速中にクラッチやブレーキに大きな負荷が生じることを防ぐことができ、それらクラッチやブレーキが大きく発熱することを防ぐことができる。それにより、それらクラッチやブレーキの保護や耐久性の向上を図ることができ、自動変速機の保護や耐久性の向上を図ることができる。
また、特に通常出力軸8が減速することのない変速であるパワーオンアップシフト変速中においては、例えばホイルスピン状態からグリップが回復した場合又は回復し得る状態や、例えば該変速中にフットブレーキが踏まれた場合など、つまり該変速中にありえない状態である、出力軸8の回転が減速した場合又は減速し得る場合に、クラッチやブレーキに大きな負荷が生じるが、そのような負荷が発生すること又は発生し得ることを防ぐことができる。
また、負荷発生判定手段32が、第1減速検出手段34が、出力軸8の回転加速度が減速方向の比較的大きな第1閾値α1を超えたことを検出した際に、掴み換えを行うクラッチやブレーキに通常の変速中よりも大きな負荷が発生することを判定するので、出力軸8の回転が比較的大きく減速したこと、即ち変速前後の入力軸回転数の差が通常の変速よりも大きくなったことに伴って発生するクラッチやブレーキへの大きな負荷を防ぐことができる。
更に、負荷発生判定手段32が、吹き状態判定手段により吹き状態を判定し、かつ第2減速検出手段により出力軸の回転加速度が第2閾値を超えたことを検出した際に、掴み換えを行う摩擦係合要素に通常の変速中よりも大きな負荷が発生することを判定するので、入力軸の回転が目標入力軸回転数より高い回転数となり、かつ出力軸の回転が比較的小さく減速したこと、即ち変速前後の入力軸回転数の差が通常の変速よりも大きくなったことに伴って発生する摩擦係合要素への大きな負荷を防ぐことができる。
また、負荷発生判定手段32が、ホイルスピン検出手段42がホイルスピン状態を検出し、かつ吹き状態判定手段36により吹き状態を判定した際に、掴み換えを行うクラッチやブレーキに通常の変速中よりも大きな負荷が発生することを判定するので、入力軸7の回転数Ninが目標入力軸回転数Nintgより高い回転数となり、かつ出力軸8の回転が減速していること、即ち変速前後の入力軸回転数の差が通常の変速よりも大きくなることに伴って発生するクラッチやブレーキへの大きな負荷を防ぐことができる。
更に、ホイルスピン検出手段42が、車輌50が最小回転半径で通常走行した場合に対して、車輪回転数検出手段41により検出された各車輪22のうちの最高回転数の駆動車輪の回転数及び最低回転数の駆動車輪の回転数に基づき、通常走行状態ではありえない走行状態である際に、ホイルスピン状態として検出するので、ホイルスピン状態を比較的正確に検出することができる。
また、負荷発生判定手段32が、過大加速度判定手段43により出力軸8の回転加速度が車輌50の加速能力に基づく最高出力軸加速度以上の回転加速度であることを判定したことに基づき、掴み換えを行うクラッチやブレーキに通常の変速中よりも大きな負荷が発生し得る状態であることを判定するので、出力軸8の回転が減速し得ること、即ち変速前後の入力軸回転数の差が通常の変速よりも大きくなり得ることに伴って発生し得るクラッチやブレーキへの大きな負荷を未然に防ぐことができる。
また、本発明に係るホイルスピン検出装置40によると、車輪回転数検出手段41が、車輌50の各車輪22の回転数をそれぞれ検出し、ホイルスピン検出手段42が、車輌50が最小回転半径で通常走行した場合に対して、車輪回転数検出手段41により検出された各車輪のうちの最高回転数の駆動車輪の回転数及び最低回転数の駆動車輪の回転数に基づき、通常走行状態ではありえない走行状態である際に、ホイルスピン状態として検出するので、ホイルスピン状態を比較的正確に検出することができる。
更に、車輌50が最小回転半径で通常走行した場合の旋回半径Rに対し、車輪回転数検出手段41により検出された最高回転数の駆動車輪の回転数及び最低回転数の駆動車輪の回転数に基づき演算された旋回半径Rが小さい際に、ホイルスピン状態として検出することができる。
また、ホイルスピン検出手段42が、過大加速度判定手段43により車輪22の回転加速度が車輌50の加速能力以上の回転加速度であることを判定した際に、ホイルスピン状態として検出するので、例えば全ての駆動車輪が均一的な回転数でホイルスリップ状態となった場合であっても、ホイルスピン状態を検出することができ、それによって更に正確にホイルスピン状態を検出することができる。
更に、FF車輌、FR車輌のように前後輪の一方と他方との回転数差からホイルスピン状態を検出できるものに対し、車輌が4輪駆動車であって、即ちホイルスピン状態になり難い従動車輪を有していない車輌であっても、ホイルスピン状態を検出することができる。
なお、以上説明した本発明に係る実施の形態において、駆動源の一例としてエンジン2を用いたものを説明したが、これに限らず、例えばモータを駆動源として用いたもの(つまり電気自動車)であってもよく、更に、例えばエンジンとモータとを駆動源として用いたもの(つまりハイブリッド車)であってもよく、つまり変速中にトルクリミテーションを行うことが可能な駆動源であれば、何れのものであってもよい。
また、本実施の形態においては、駆動源(エンジン21)の出力トルクに制限値を設ける形のトルクリミテーションを行うことにより該駆動源の出力トルクを低下(抑制)させるものについて説明したが、これに限らず、例えば駆動源の出力トルクの低下量を指令する形の、いわゆるトルクリダクションを行うことで該駆動源の出力トルクを低下させるものであってもよく、つまり駆動源の出力トルクの抑制(トルクダウン)を行い得るもの(トルクダウン信号出力手段を備えるもの)であれば、どのようなものであってもよい。
また、本実施の形態においては、負荷発生判定における開始条件として、上述した第1乃至第4の条件の、即ち4つの条件に基づいて、クラッチやブレーキに負荷が発生すること又は発生し得ることを判定しているが、これらの条件に限らず、クラッチやブレーキに負荷が発生すること又は発生し得ることが判定できる条件であれば、どのような条件を用いてもよい。
更に、本実施の形態においては、特にパワーオンアップシフト変速の場合について説明したが、例えばパワーオンダウンシフト変速中であって、車輪(出力軸)の回転が急に減速し、駆動減の回転上昇を抑える必要がある場合などに本発明を適用してもよく、つまり、これらに限らず、通常の変速中よりも摩擦係合要素に大きな負荷が発生する又は発生し得る変速の状態であれば、どのような変速の状態に本発明を適用してもよい。
本発明を適用し得る自動変速機におけるギヤトレインを示すスケルトン図。 自動変速機の作動状況を示す作動表。 本発明に係る自動変速機の制御装置を示すブロック図。 自動変速機の制御装置による制御を示すフローチャート。 パワーオンアップシフト中の各回転数及びリミテーショントルクを示すタイムチャート。 車輌が最小回転半径で走行した状態を示す説明図。
符号の説明
1 自動変速機
3 歯車機構(プラネタリギヤユニット)
7 入力軸
8 出力軸
21 駆動源(エンジン)
22 車輪
22rf 駆動車輪
22lf 駆動車輪
23 車輪回転数検出手段
30 自動変速機の制御装置
31 トルクダウン信号出力手段(リミテーション信号出力手段)
32 負荷発生判定手段
34 第1減速検出手段
35 第2減速検出手段
36 吹き状態判定手段
40 ホイルスピン検出装置
41 車輪回転数検出手段
42 ホイルスピン検出手段
43 過大加速度判定手段
50 車輌
Nin 入力軸の回転数
Nintg 目標入力軸回転数
Nout 出力軸の回転
通常走行した場合の旋回半径
演算された旋回半径
Tlim トルクダウン要求信号(トルクリミテーション要求信号)
α1 第1閾値
α2 第2閾値
C−1 摩擦係合要素(クラッチ)
C−2 摩擦係合要素(クラッチ)
C−3 摩擦係合要素(クラッチ)
B−1 摩擦係合要素(ブレーキ)
B−2 摩擦係合要素(ブレーキ)

Claims (5)

  1. 駆動源に接続し得る入力軸と、駆動車輪に接続し得る出力軸と、該入力軸と該出力軸との間に介在する歯車機構と、係合状態により該歯車機構の伝達経路を決め得る複数の摩擦係合要素と、を有し、それら摩擦係合要素同士の掴み換えによって前記伝達経路を切換えることで変速を行う自動変速機の制御装置において、
    車輪のホイルスピン状態を検出するホイルスピン検出手段と、
    前記入力軸の回転数が、変速中のギヤ比に基づき演算される目標入力軸回転数より高い回転数となる吹き状態を判定する吹き状態判定手段と、
    前記ホイルスピン検出手段が前記ホイルスピン状態を検出し、かつ前記吹き状態判定手段により前記吹き状態を判定した際にあって、前記駆動源より駆動力を出力している状態のアップシフト変速中に前記出力軸の回転が減速することに伴って、前記掴み換えを行う摩擦係合要素に通常の変速中よりも大きな負荷が発生すること、又は該負荷が発生し得る状態であることを判定する負荷発生判定手段と、
    前記負荷発生判定手段の判定結果に応じて、前記掴み換えを行う摩擦係合要素の負荷が低減するように前記駆動源の出力トルクを抑制するトルクダウン要求信号を出力するトルクダウン信号出力手段と、を備える、
    ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 前記出力軸の回転加速度が減速方向の比較的大きな第1閾値を超えたことを検出する第1減速検出手段を備え、
    前記負荷発生判定手段は、前記第1減速検出手段により前記出力軸の回転加速度が前記第1閾値を超えたことを検出した際に、前記掴み換えを行う摩擦係合要素に通常の変速中よりも大きな負荷が発生することを判定してなる、
    請求項記載の自動変速機の制御装置。
  3. 前記入力軸の回転数が、変速中のギヤ比に基づき演算される目標入力軸回転数より高い回転数となる吹き状態を判定する吹き状態判定手段と、
    前記出力軸の回転加速度が減速方向の比較的小さな第2閾値を超えたことを検出する第2減速検出手段と、を備え、
    前記負荷発生判定手段は、前記吹き状態判定手段により前記吹き状態を判定し、かつ前記第2減速検出手段により前記出力軸の回転加速度が前記第2閾値を超えたことを検出した際に、前記掴み換えを行う摩擦係合要素に通常の変速中よりも大きな負荷が発生することを判定してなる、
    請求項1または2記載の自動変速機の制御装置。
  4. 車輌の各車輪の回転数をそれぞれ検出する車輪回転数検出手段を備え、
    前記ホイルスピン検出手段は、前記車輌が最小回転半径で通常走行した場合に対して、前記車輪回転数検出手段により検出された各車輪のうちの最高回転数の駆動車輪の回転数及び最低回転数の駆動車輪の回転数に基づき、通常走行状態ではありえない走行状態である際に、ホイルスピン状態として検出してなる、
    請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機の制御装置。
  5. 前記出力軸の回転加速度が、車輌の加速能力に基づく最高出力軸加速度以上の回転加速度であることを判定する過大加速度判定手段を備え、
    前記負荷発生判定手段は、前記過大加速度判定手段の判定結果に基づき、前記掴み換えを行う摩擦係合要素に通常の変速中よりも大きな負荷が発生し得る状態であることを判定してなる、
    請求項1ないし4のいずれか記載の自動変速機の制御装置。
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