JP2022049747A - 制御装置及び、制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】変速を任意のタイミングで行えるようにする。【解決手段】SOWC1を順ワンウェイモード、SOWC2をフリーモードにして第1ギヤ列23により動力伝達経路を確立した車両1の走行中に、第2ギヤ列24にアップシフトする場合には、駆動源10の出力を低下させて、入力軸の回転数を変速先のギヤの回転数以下に低下させた後、SOWC2をフリーモードから順ワンウェイモードに切り替えると共に、SOWC1を順ワンウェイモードからフリーモードに切り替える。【選択図】図5
Description
本開示は、制御装置及び、制御方法に関し、車両の動力伝達装置の制御装置及び、制御方法に関するものである。
この種の動力伝達装置として、駆動源と駆動輪との間の動力伝達経路にワンウェイクラッチを介設したものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。このようなワンウェイクラッチを用いれば、シンクロメッシュ機構等を具備するドグクラッチを用いる構造に比べ、部品点数の削減や装置全体の小型化を図ることが可能となる。
上記のようなワンウェイクラッチとして、一方向にのみ動力を伝達するワンウェイモードと、双方向の動力伝達を遮断するフリーモードとに選択的に切り替え可能な所謂セレクタブルワンウェイクラッチを用いる場合がある。このようなセレクタブルワンウェイクラッチのモード切り替えにより変速を行う場合には、クラッチが入出力回転数差(トルク)を吸収しなければならない。このため、入出力回転数差が大きく、トルクを吸収することができないような状況下においては、モードの切り替えによる変速を適宜に行うことができないといった課題がある。
本開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、クラッチのモード切り替えによる変速を任意のタイミングで行えるようにすることを目的とする。
本開示の装置は、車両に搭載された駆動源と、前記駆動源の動力が入力される入力軸と、前記入力軸と平行に設けられると共に、前記車両の駆動輪に接続された出力軸と、前記入力軸に設けられた第1駆動ギヤ及び、前記出力軸に設けられた第1従動ギヤを含み、前記第1駆動ギヤと前記入力軸との間、又は、前記第1従動ギヤと前記出力軸との間の何れか一方に、入力側から出力側に正回転の動力を伝達しつつ逆回転の動力を遮断する順ワンウェイモードと、入力側と出力側との間の正回転及び逆回転の動力を遮断するフリーモードとに切り替え可能な第1クラッチが介設された第1ギヤ列と、前記入力軸に設けられた第2駆動ギヤ及び、前記出力軸に設けられた第2従動ギヤを含むと共に、前記第1ギヤ列よりもギヤ比を小さく設定されており、前記第2駆動ギヤと前記入力軸との間、又は、前記第2従動ギヤと前記出力軸との間の何れか一方に、入力側から出力側に正回転の動力を伝達しつつ逆回転の動力を遮断する順ワンウェイモードと、入力側と出力側との間の正回転及び逆回転の動力を遮断するフリーモードとに切り替え可能な第2クラッチが介設された第2ギヤ列と、を備える動力伝達装置の制御装置であって、前記第1クラッチを順ワンウェイモード、前記第2クラッチをフリーモードにして前記第1ギヤ列により動力伝達経路を確立した前記車両の走行中に、前記第2ギヤ列にアップシフトする場合には、前記駆動源の出力を低下させて、前記入力軸の回転数を変速先のギヤの回転数以下に低下させた後、前記第2クラッチをフリーモードから順ワンウェイモードに切り替えると共に、前記第1クラッチを順ワンウェイモードからフリーモードに切り替えることを特徴とする。
また、前記第1クラッチ及び、前記第2クラッチは、さらに、入力側から出力側に逆回転の動力を伝達しつつ正回転の動力を遮断する逆ワンウェイモードに切り替え可能であり、前記第2クラッチを逆ワンウェイモード、前記第1クラッチをフリーモードにして前記第2ギヤ列により動力伝達経路を確立した前記車両の走行中に、前記第1ギヤ列にダウンシフトする場合には、前記駆動源の出力を増加させて、前記第1クラッチの入力側と出力側の回転数差を減少させた後、前記第1クラッチをフリーモードから逆ワンウェイモードに切り替えると共に、前記第2クラッチを逆ワンウェイモードからフリーモードに切り替えることが好ましい。
また、前記第1クラッチは、前記入力軸と前記第1駆動ギヤとの間に設けられており、前記ダウンシフトする場合には、前記駆動源の出力を増加させて、前記入力軸の回転数を前記第1駆動ギヤの回転数以上に上昇させた後、前記第1クラッチをフリーモードから逆ワンウェイモードに切り替えると共に、前記第2クラッチを逆ワンウェイモードからフリーモードに切り替えることが好ましい。
本開示の方法は、車両に搭載された駆動源と、前記駆動源の動力が入力される入力軸と、前記入力軸と平行に設けられると共に、前記車両の駆動輪に接続された出力軸と、前記入力軸に設けられた第1駆動ギヤ及び、前記出力軸に設けられた第1従動ギヤを含み、前記第1駆動ギヤと前記入力軸との間、又は、前記第1従動ギヤと前記出力軸との間の何れか一方に、入力側から出力側に正回転の動力を伝達しつつ逆回転の動力を遮断する順ワンウェイモードと、入力側と出力側との間の正回転及び逆回転の動力を遮断するフリーモードとに切り替え可能な第1クラッチが介設された第1ギヤ列と、前記入力軸に設けられた第2駆動ギヤ及び、前記出力軸に設けられた第2従動ギヤを含むと共に、前記第1ギヤ列よりもギヤ比を小さく設定されており、前記第2駆動ギヤと前記入力軸との間、又は、前記第2従動ギヤと前記出力軸との間の何れか一方に、入力側から出力側に正回転の動力を伝達しつつ逆回転の動力を遮断する順ワンウェイモードと、入力側と出力側との間の正回転及び逆回転の動力を遮断するフリーモードとに切り替え可能な第2クラッチが介設された第2ギヤ列と、を備える動力伝達装置の制御方法であって、前記第1クラッチを順ワンウェイモード、前記第2クラッチをフリーモードにして前記第1ギヤ列により動力伝達経路を確立した前記車両の走行中に、前記第2ギヤ列にアップシフトする場合には、前記駆動源の出力を低下させて、前記入力軸の回転数を変速先のギヤの回転数以下に低下させた後、前記第2クラッチをフリーモードから順ワンウェイモードに切り替えると共に、前記第1クラッチを順ワンウェイモードからフリーモードに切り替えることを特徴とする。
また、前記第1クラッチ及び、前記第2クラッチは、さらに、入力側から出力側に逆回転の動力を伝達しつつ正回転の動力を遮断する逆ワンウェイモードに切り替え可能であり、前記第2クラッチを逆ワンウェイモード、前記第1クラッチをフリーモードにして前記第2ギヤ列により動力伝達経路を確立した前記車両の走行中に、前記第1ギヤ列にダウンシフトする場合には、前記駆動源の出力を増加させて、前記第1クラッチの入力側と出力側の回転数差を減少させた後、前記第1クラッチをフリーモードから逆ワンウェイモードに切り替えると共に、前記第2クラッチを逆ワンウェイモードからフリーモードに切り替えることが好ましい。
本開示の技術によれば、クラッチのモード切り替えによる変速を任意のタイミングで行うことができる。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る車両の動力伝達装置、制御装置及び、制御方法を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る車両1の動力伝達装置を示す模式的な全体構成図である。
図1は、本実施形態に係る車両1の動力伝達装置を示す模式的な全体構成図である。
車両1には、駆動源の一例として電動発電機10が搭載されている。電動発電機10は、車両1の加速走行時等には、車載バッテリ80からインバータ81を介して供給される電力により電動機として力行駆動する一方、車両1の減速走行時等には発電機として発電駆動する。電動発電機10により発電される回生電力は、車載バッテリ80の充電残容量等に応じて該車載バッテリ80に蓄電されたり、或いは、不図示の補機類や電装品等に供給されたりする。
電動発電機10のアウトプットシャフト11には、変速機20の入力軸21が一体回転可能に接続されている。変速機20は、入力軸21と、入力軸21に平行に設けられた出力軸22と、これら入力軸21と出力軸22との間の動力伝達経路を確立する1速ギヤ列23、2速ギヤ列24及び、3速ギヤ列25とを備えている。なお、変速機20のギヤ段数は、図示例の3段に限定されず、2段、或いは、4段以上であってもよい。
出力軸22には、プロペラシャフト12が接続されている。また、プロペラシャフト12には、差動装置13を介して左右の駆動輪14L,14Rがそれぞれ接続されている。すなわち、電動発電機10の動力が、変速機20にて所定のギヤ比(出力軸22側のギヤの歯数を入力軸21側のギヤの歯数で除した値)で減速又は増速された後、プロペラシャフト12及び差動装置13を経由して各駆動輪14L,14Rに伝達されるようになっている。
なお、車両1は、図示例の後輪駆動車に限定されず、前輪駆動車、四輪駆動車、全輪駆動車の何れであってもよい。また、車両1は、駆動源として電動発電機10のみを搭載した電気自動車に限定されず、エンジンのみを搭載したエンジン車両、或いは、これら電動発電機10及びエンジンを搭載したハイブリッド車両であってもよい。エンジン車両の場合は、電動発電機10をエンジン、アウトプットシャフト11をクランクシャフトとし、該クランクシャフトにベルト・プーリ等を介してオルタネータを動力伝達可能に接続すればよい。
1速ギヤ列23(本開示の第1ギヤ列の一例)は、2速ギヤ列24及び、3速ギヤ列25よりも大きいギヤ比に設定されており、1速駆動ギヤ23A(本開示の第1駆動ギヤ)と、該1速駆動ギヤ23Aに噛合する1速従動ギヤ23B(本開示の第1従動ギヤ)とを備えている。
1速駆動ギヤ23Aは、第1セレクタブルワンウェイクラッチC1(以下、SOWC1という)を介して入力軸21に選択的に相対回転可能又は一体回転可能に設けられている。1速従動ギヤ23Bは、出力軸22にスプライン嵌合等によって一体回転可能に設けられている。なお、SOWC1は、1速従動ギヤ23Bと出力軸22との間に設けられてもよい。この場合は、1速駆動ギヤ23Aを入力軸21に一体回転可能に設ければよい。
2速ギヤ列24(本開示の第1又は第2ギヤ列の一例)は、1速ギヤ列23よりも小さいギヤ比、且つ、3速ギヤ列25よりも大きいギヤ比に設定されており、2速駆動ギヤ24A(本開示の第1又は第2駆動ギヤ)と、該2速駆動ギヤ24Aに噛合する2速従動ギヤ24B(本開示の第1又は第2従動ギヤ)とを備えている。
2速駆動ギヤ24Aは、第2セレクタブルワンウェイクラッチC2(以下、SOWC2という)を介して入力軸21に選択的に相対回転可能又は一体回転可能に設けられている。2速従動ギヤ24Bは、出力軸22にスプライン嵌合等によって一体回転可能に設けられている。なお、SOWC2は、2速従動ギヤ24Bと出力軸22との間に設けられてもよい。この場合は、2速駆動ギヤ24Aを入力軸21に一体回転可能に設ければよい。
3速ギヤ列25(本開示の第2ギヤ列の一例)は、1速ギヤ列23及び、2速ギヤ列24よりも小さいギヤ比に設定されており、3速駆動ギヤ25A(本開示の第2駆動ギヤ)と、該3速駆動ギヤ25Aに噛合する3速従動ギヤ25B(本開示の第2従動ギヤ)とを備えている。
3速駆動ギヤ25Aは、第3セレクタブルワンウェイクラッチC3(以下、SOWC3という)を介して入力軸21に選択的に相対回転可能又は一体回転可能に設けられている。3速従動ギヤ25Bは、出力軸22にスプライン嵌合等によって一体回転可能に設けられている。なお、SOWC3は、3速従動ギヤ25Bと出力軸22との間に設けられてもよい。この場合は、3速駆動ギヤ25Aを入力軸21に一体回転可能に設ければよい。
SOWC1,2,3は、二方向の動力伝達を選択的に切り替え可能な所謂セレクタブルワンウェイクラッチ(又は、ツーウェイクラッチ)である。セレクタブルワンウェイクラッチとしては、例えば、ラチェット式(ストラット式又はポール式)、或いは、スプラグ式等の公知のクラッチ機構を用いることができる。
本実施形態において、SOWC1,2,3は、車両1の前進走行時の入力軸21の回転方向を正回転、車両1の後進走行時の入力軸21の回転方向を逆回転とすると、(1)入力軸21から駆動ギヤ23A,24A,25Aに正回転の動力を伝達する一方、逆回転の動力伝達を遮断する「順ワンウェイモード」と、(2)入力軸21から駆動ギヤ23A,24A,25Aに逆回転の動力を伝達する一方、正回転の動力伝達を遮断する「逆ワンウェイモード」と、(3)入力軸21と駆動ギヤ23A,24A,25Aとの間の正回転及び逆回転の双方向の動力伝達を遮断する「フリーモード」と、(4)入力軸21と駆動ギヤ23A,24A,25Aとの間で正回転及び逆回転の双方向の動力を伝達する「ロックモード」とに選択的に切り替えできるように構成されている。
これら「順ワンウェイモード」、「逆ワンウェイモード」、「フリーモード」及び、「ロックモード」の切り替えは、制御装置100から各アクチュエータ31,32,33に送信される指示信号に応じて適宜に制御される。アクチュエータ31,32,33は、電磁式又は流体圧式の何れであってもよい。
図2,3は、SOWC1の要部を示す模式的な断面図であり、図2(A)は「順ワンウェイモード」、図2(B)は「逆ワンウェイモード」、図3(A)は「フリーモード」、図3(B)は「ロックモード」をそれぞれ示している。なお、他のSOWC2,3も略同様に構成されるため、以下ではこれらの詳細な説明は省略する。
図2,3に示すように、SOWC1は、互いに軸方向に離間対向する一対の第1及び第2入力側回転部材41,42と、第1及び第2入力側回転部材41,42の間に相対回転可能に配された出力側回転部材43と、第1入力側回転部材41と出力側回転部材43との間に介設された複数の第1ストラット44A及びバネ44Bと、第1入力側回転部材41と出力側回転部材43との間に相対回転可能に配された第1セレクタプレート45と、第2入力側回転部材42と出力側回転部材43との間に介設された複数の第2ストラット46A及びバネ46Bと、第2入力側回転部材42と出力側回転部材43との間に相対回転可能に配された第2セレクタプレート47とを備えている。
出力側回転部材43は、略円環状に形成されており、その外周側を1速駆動ギヤ23A(図1参照)の内周側にスプライン嵌合等によって一体回転可能に取り付けられている。出力側回転部材43は、好ましくは、その内周側を不図示のベアリング等を介して入力軸21(図1参照)の外周に相対回転可能に支持されている。
出力側回転部材43の第1入力側回転部材41と対向する面には、第1ストラット44A及びバネ44Bを収容する複数の第1収容凹部48が周方向に等ピッチで凹設されている。また、出力側回転部材43の第2入力側回転部材42と対向する面には、第2ストラット46A及びバネ46Bを収容する複数の第2収容凹部49が周方向に等ピッチで凹設されている。
第1及び第2入力側回転部材41,42は、略円環状に形成されており、その内周側を入力軸21(図1参照)の外周側にスプライン嵌合等によって一体回転可能に取り付けられている。第1入力側回転部材41の出力側回転部材43と対向する面には、第1ストラット44Aの先端と係合可能な複数の第1係合凹部41Aが周方向に等ピッチで凹設されている。また、第2入力側回転部材42の出力側回転部材43と対向する面には、第2ストラット46Aの先端と係合可能な複数の第2係合凹部42Aが周方向に等ピッチで凹設されている。
本実施形態において、出力側回転部材43は1速駆動ギヤ23A(図1参照)に、第1及び第2入力側回転部材41,42は入力軸21(図1参照)にそれぞれ一体回転可能に設けられるものとして説明するが、これらの関係を入れ替えて構成することもできる。
第1ストラット44Aは、他端側を支点に出力側回転部材43に揺動可能に支持されており、バネ44Bによって第1入力側回転部材41側に向けて常時付勢されている。第2ストラット46Aは、他端側を支点に出力側回転部材43に揺動可能に支持されており、バネ46Bによって第2入力側回転部材42側に向けて常時付勢されている。
第1及び第2セレクタプレート45,47は、略円環状に形成されており、ストラット44A,46Aと係合凹部41A,42Aとの係合/解除を切り替える切替部材として機能する。第1セレクタプレート45には、第1ストラット44A用の複数の貫通孔45Aが周方向に等ピッチで形成されている。第2セレクタプレート47には、第2ストラット46A用の複数の貫通孔47Aが周方向に等ピッチで形成されている。
セレクタプレート45,47は、アクチュエータ31(図1参照)によって出力側回転部材43に対して相対回転するように構成されている。セレクタプレート45,47の貫通孔45A,47Aと収容凹部48,49とが一致する位相(以下、開放位置)のときは、ストラット44A,46Aが起立して係合凹部41A,42Aと係合する一方、貫通孔45A,47Aと収容凹部48,49とが一致しない位相(以下、閉塞位置)のときは、ストラット44A,46Aが収容凹部48,49内に収容されて、係合凹部41A,42Aと係合が解除されるようになっている。
具体的には、図2(A)に示すように、第1セレクタプレート45が開放位置、第2セレクタプレート47が閉塞位置にあるときは、第1ストラット44Aが第1係合凹部41Aとの係合し、第2ストラット46Aは第2収容凹部49内に収容される。これにより、SOWC1は、第1入力側回転部材41から出力側回転部材43に正回転の動力が伝達される一方、逆回転の動力伝達が遮断される「順ワンウェイモード」とされる。
図2(B)に示すように、第1セレクタプレート45が閉塞位置、第2セレクタプレート47が開放位置にあるときは、第2ストラット46Aが第2係合凹部42Aと係合し、第1ストラット44Aは第1収容凹部48内に収容される。これにより、SOWC1は、第2入力側回転部材42から出力側回転部材43に逆回転の動力が伝達される一方、正回転の動力伝達が遮断される「逆ワンウェイモード」とされる。
図3(A)に示すように、第1セレクタプレート45及び、第2セレクタプレート47が何れも閉塞位置にあるときは、第1ストラット44Aは第1収容凹部48内に収容され、第2ストラット46Aは第2収容凹部49内に収容される。これにより、SOWC1は、第1及び第2入力側回転部材41,42と出力側回転部材43との間の動力伝達が正回転及び逆回転の何れも遮断される「フリーモード」とされる。
図3(B)に示すように、第1セレクタプレート45及び、第2セレクタプレート47が何れも開放位置にあるときは、第1ストラット44Aは第1係合凹部41Aと係合し、第2ストラット46Aは第2係合凹部42Aと係合する。これにより、SOWC1は、第1及び第2入力側回転部材41,42と出力側回転部材43との間の動力が正回転及び逆回転の双方向に伝達可能な「ロックモード」とされる。
図1に戻り、車両1には、各種センサ類90~93が設けられている。回転数センサ90は、電動発電機10の出力回転数Nを検出する。アクセル開度センサ91は、アクセルペダル85の踏み込み量に応じたアクセル開度ACを検出する。車速センサ92は、出力軸22又はプロペラシャフト12から車速Vを検出する。なお、車速センサ92は、車輪速センサであってもよい。勾配センサ93は、車両1が位置する路面の勾配(角度又は度合い)を取得する。これらセンサ90~93の検出信号は、電気的に接続された制御装置100に送信される。
[制御装置]
図4は、本実施形態に係る制御装置100及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。
図4は、本実施形態に係る制御装置100及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。
制御装置100は、例えば、コンピュータ等の演算を行う装置であり、互いにバス等で接続されたCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を備え、プログラムを実行する。
また、制御装置100は、プログラムの実行により、電動発電機制御部110、自動変速制御部120、ニュートラル制御部130及び、パーキング制御部140を備える装置として機能する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアである制御装置100に含まれるものとして説明するが、これらの何れか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
電動発電機制御部110は、車両1の走行状態等に応じて電動発電機10の駆動を制御する。具体的には、電動発電機制御部110は、車両1の加速走行時等には、アクセル開度ACや車速Vに応じた要求駆動力を駆動輪14L,14Rに伝達するように、電動発電機10を力行駆動させる。
また、電動発電機制御部110は、アクセルOFF(図1に示すアクセルペダル85の踏み込みが解放された状態)で車両1が惰性走行するコースト走行時には、車速Vに応じた回生トルクを電動発電機10側から駆動輪14L,14R側に伝達するように、電動発電機10を発電駆動させる。この際、現在のギヤ段に対応するSOWC1,2,3は、後述する自動変速制御部120によって「ロックモード」又は、「逆ワンウェイモード」に制御される。電動発電機10により発電される回生電力は、車載バッテリ80の充電残容量等に応じて、不図示の補機類や電装品等に供給されるか、或いは、車載バッテリ80に蓄電される。
このように、車両1のコースト走行時等には、SOWC1,2,3を「ロックモード」に制御して、電動発電機10を発電駆動させることにより、車載バッテリ80の充電残容量を高位に保ちつつ、車両1の制動力も効果的に得ることが可能となる。
[自動変速制御]
自動変速制御部120は、車両1の走行状態等に応じてSOWC1,2,3のモードを切り替えることにより、変速機20のギヤ段を適宜にアップシフト又はダウンシフトさせる自動変速制御を実施する。具体的には、制御装置100のメモリには、車速V及び、アクセル開度AC(又は、出力回転数N)に基づいて参照される変速マップMが格納されている。この変速マップMには、変速機20の各ギヤ列23,24,25に対応するシフトアップ用及び、シフトダウン用の複数本のシフトラインLが設定されている。なお、変速マップMは、グラフ化する必要はなく、数値データとして格納してもよい。
自動変速制御部120は、車両1の走行状態等に応じてSOWC1,2,3のモードを切り替えることにより、変速機20のギヤ段を適宜にアップシフト又はダウンシフトさせる自動変速制御を実施する。具体的には、制御装置100のメモリには、車速V及び、アクセル開度AC(又は、出力回転数N)に基づいて参照される変速マップMが格納されている。この変速マップMには、変速機20の各ギヤ列23,24,25に対応するシフトアップ用及び、シフトダウン用の複数本のシフトラインLが設定されている。なお、変速マップMは、グラフ化する必要はなく、数値データとして格納してもよい。
自動変速制御部120は、アクセル開度AC及び車速Vが変速マップMに設定されたシフトアップ用のシフトラインLを左側から右側に超えると、変速機20を現在のギヤ段から1段高い次のギヤ段にアップシフトする一方、アクセル開度AC及び車速Vが変速マップM上に設定されたシフトダウン用のシフトラインLを右側から左側に超えると、変速機20を現在のギヤ段から1段低い次のギヤ段にダウンシフトする。アクセル開度ACはアクセル開度センサ91、車速Vは車速センサ92からそれぞれ取得すればよい。
以下、自動変速制御部120によるアップシフト及びダウンシフトの制御手順の詳細を説明する。
[アップシフト制御]
自動変速制御部120は、変速機20をアップシフトする場合には、まず、変速元(アップシフト前)の駆動ギヤ23A,24Aに対応するSOWC1,2を「ロックモード」から「順ワンウェイモード」に切り替え(第1工程)、次いで、電動発電機10の出力回転数(入力軸21の回転数)を変速先(アップシフト後)の駆動ギヤ24A,25Aの回転数と同等、又は該回転数よりも所定回転数αだけ低下させた後(第2工程)、変速先の駆動ギヤ24A,25Aに対応するSOWC2,3を「フリーモード」から「順ワンウェイモード」に切り替え(第3工程)、さらに、変速元のSOWC1,2を「フリーモード」にすると共に、電動発電機10の出力回転数(入力軸21の回転数)を増大させることにより、変速先のSOWC2,3を係合状態(動力伝達状態)とする(第4工程)。
自動変速制御部120は、変速機20をアップシフトする場合には、まず、変速元(アップシフト前)の駆動ギヤ23A,24Aに対応するSOWC1,2を「ロックモード」から「順ワンウェイモード」に切り替え(第1工程)、次いで、電動発電機10の出力回転数(入力軸21の回転数)を変速先(アップシフト後)の駆動ギヤ24A,25Aの回転数と同等、又は該回転数よりも所定回転数αだけ低下させた後(第2工程)、変速先の駆動ギヤ24A,25Aに対応するSOWC2,3を「フリーモード」から「順ワンウェイモード」に切り替え(第3工程)、さらに、変速元のSOWC1,2を「フリーモード」にすると共に、電動発電機10の出力回転数(入力軸21の回転数)を増大させることにより、変速先のSOWC2,3を係合状態(動力伝達状態)とする(第4工程)。
ここで、第2工程で用いる変速先の駆動ギヤ24A,25Aの回転数は、出力軸22の回転数に変速先のギヤ列24,25のギヤ比を乗じることにより取得すればよい。出力軸22の回転数は、車速センサ92から取得してもよく、或いは、回転数センサ90のセンサ値を変速元のギヤ列23,24のギヤ比で除算することにより取得してもよい。また、第2工程で用いる所定回転数αは、変速先と変速元とのギヤレシオ差分よりも僅かに大きい値で設定すればよく、変速先のSOWC2,3が吸収可能なトルク(入出力回転差)等、SOWC2,3の具体的な仕様に応じて適宜に設定すればよい。
図5は、1速から2速へのアップシフト制御の一例を説明するタイミングチャート図である。2速から3速のアップシフトも同様の処理内容となるため、説明は省略する。
時刻t0の車両1の発進から、変速機20を2速へアップシフトする直前の時刻t1に至るまでの間、1速ギヤ列23のSOWC1は「ロックモード」に制御される。この時刻t0~t1までの期間にアクセルOFFとなり、車両1が減速走行する場合には、電動発電機10による回生発電を行ってもよい。なお、回生発電を行わない場合、SOWC1は「順ワンウェイモード」であってもよい。
変速開始直前の時刻t1に達すると、自動変速制御部120は、SOWC1を「ロックモード」から「順ワンウェイモード」に切り替えると共に、入力軸21の回転数が低下するように電動発電機10の出力を減少し始める。
時刻t2にて、入力軸21の回転数が変速先の2速駆動ギヤ24Aの回転数よりも所定回転数αほど低下したならば、時刻t3にて、自動変速制御部120は、変速先の2速ギヤ列24のSOWC2を「フリーモード」から「順ワンウェイモード」に切り替える。さらに、時刻t4にて、自動変速制御部120は、変速元の1速ギヤ列23のSOWC1を「順ワンウェイモード」から「フリーモード」に切り替えると共に、入力軸21の回転数が上昇するように電動発電機10の出力を増加し始める。
その後、時刻t5にて、SOWC2が係合状態となり、入力軸21の回転数と変速先の2速駆動ギヤ24Aの回転数とが一致して1速から2速へのアップシフト制御を終了すると、自動変速制御部120は、SOWC2を「順ワンウェイモード」から「ロックモード」に切り替える。以降、3速にアップシフト又は1速にダウンシフトするまでの期間、SOWC2は「ロックモード」に維持される。当該期間にアクセルOFFにより車両1が減速走行する場合には、電動発電機10により回生発電を行ってもよい。なお、回生発電を行わない場合、SOWC2は「順ワンウェイモード」であってもよい。
このように、アップシフトのタイミングで、入力軸21(電動発電機10)の回転数を変速先の2速駆動ギヤ24Aの回転数以下に低下させた後、変速先のSOWC2を「フリーモード」から「順ワンウェイモード」に切り替えて、次のギヤ段の動力伝達経路を確立することにより、入出力回転数差に伴うトルクを効果的に低減できるようになり、任意のタイミングで1速から2速へのアップシフトを確実に行うことが可能となる。また、変速開始から変速終了まで間、SOWC1又はSOWC2の少なくとも何れか一方が「順ワンウェイモード」とされるため、トルク伝達に抜けのないシフトアップを実現することが可能となる。また、変速先のSOWC2が吸収するトルクを確実に低減できるため、変速に伴うショックを効果的に抑制することも可能となる。
なお、SOWC2が、出力軸22と2速従動ギヤ24Bとの間に設けられる構成の場合には、出力軸22の回転数を変速先の2速従動ギヤ24Bの回転数以下にした後、SOWC2を「フリーモード」から「順ワンウェイモード」に切り替えることにより、アップシフトを行えばよい。
[ダウンシフト制御]
自動変速制御部120は、変速機20をダウンシフトする場合には、まず、変速元(ダウンシフト前)の駆動ギヤ25A,24Aに対応するSOWC3,2を「ロックモード」から「逆ワンウェイモード」に切り替え(第1工程)、次いで、電動発電機10の出力回転数(入力軸21の回転数)を変速先(ダウンシフト後)の駆動ギヤ24A,23Aの回転数と同等、又は該回転数よりも所定回転数βだけ上昇させた後(第2工程)、変速先の駆動ギヤ25A,23Aに対応するSOWC3,2を「フリーモード」から「逆ワンウェイモード」に切り替え(第3工程)、さらに、変速元のSOWC3,2を「フリーモード」にすると共に、電動発電機10の出力回転数(入力軸21の回転数)を低下させることにより、変速先のSOWC2,1を係合状態(動力伝達状態)とする(第4工程)。
自動変速制御部120は、変速機20をダウンシフトする場合には、まず、変速元(ダウンシフト前)の駆動ギヤ25A,24Aに対応するSOWC3,2を「ロックモード」から「逆ワンウェイモード」に切り替え(第1工程)、次いで、電動発電機10の出力回転数(入力軸21の回転数)を変速先(ダウンシフト後)の駆動ギヤ24A,23Aの回転数と同等、又は該回転数よりも所定回転数βだけ上昇させた後(第2工程)、変速先の駆動ギヤ25A,23Aに対応するSOWC3,2を「フリーモード」から「逆ワンウェイモード」に切り替え(第3工程)、さらに、変速元のSOWC3,2を「フリーモード」にすると共に、電動発電機10の出力回転数(入力軸21の回転数)を低下させることにより、変速先のSOWC2,1を係合状態(動力伝達状態)とする(第4工程)。
ここで、第2工程で用いる変速先の駆動ギヤ24A,23Aの回転数は、出力軸22の回転数に変速先のギヤ列24,23のギヤ比を乗じることにより取得すればよい。出力軸22の回転数は、車速センサ92から取得してもよく、或いは、回転数センサ90のセンサ値を変速元のギヤ列25,24のギヤ比で除算することにより取得してもよい。また、第2工程で用いる所定回転数βは、変速先と変速元とのギヤレシオ差分よりも僅かに大きい値で設定すればよく、変速先のSOWC1,2が吸収可能なトルク(入出力回転差)等、SOWC1,2の具体的な仕様に応じて適宜に設定すればよい。
図6は、2速から1速へのダウンシフト制御の一例を説明するタイミングチャート図である。3速から2速のダウンシフトも同様の処理内容となるため、説明は省略する。
車両1が変速段を2速にして、アクセルOFFにより減速走行中の時刻t0から、変速機20を1速へダウンシフトする直前の時刻t1に至るまでの間、2速ギヤ列24のSOWC2は「ロックモード」に制御される。なお、時刻t0よりも前の減速走行開始から時刻t5以降の車両停車までの間は、電動発電機10を発電駆動することにより回生発電が適宜に行われる。
変速開始直前の時刻t1に達すると、自動変速制御部120は、SOWC2を「ロックモード」から「逆ワンウェイモード」に切り替えると共に、入力軸21の回転数が上昇するように電動発電機10の出力を増加し始める。
時刻t2にて、入力軸21の回転数が変速先の1速駆動ギヤ23Aの回転数よりも所定回転数βほど上昇したならば、時刻t3にて、自動変速制御部120は、変速先の1速ギヤ列23のSOWC1を「フリーモード」から「逆ワンウェイモード」に切り替える。さらに、時刻t4にて、自動変速制御部120は、変速元の2速ギヤ列24のSOWC2を「逆ワンウェイモード」から「フリーモード」に切り替えると共に、入力軸21の回転数が低下するように電動発電機10の出力を減少し始める。
その後、時刻t5にて、SOWC1が係合状態となり、入力軸21の回転数と変速先の1速駆動ギヤ23Aの回転数とが一致して、2速から1速へのダウンシフト制御を終了すると、自動変速制御部120は、SOWC1を「逆ワンウェイモード」から「ロックモード」に切り替える。以降、2速にアップシフト又は、車両1の停車により後述するニュートラル制御を開始するまでの間、SOWC1は「ロックモード」に維持される。
このように、ダウンシフトのタイミングで、入力軸21(電動発電機10)の回転数を変速先の1速駆動ギヤ23Aの回転数よりも上昇させた後、変速先のSOWC1を「フリーモード」から「逆ワンウェイモード」に切り替えて、次のギヤ段の動力伝達経路を確立することにより、入出力回転数差に伴うトルクを効果的に低減できるようになり、任意のタイミングで2速から1速へのダウンシフトを確実に行うことが可能となる。また、変速開始から変速終了まで間、SOWC1又はSOWC2の少なくとも何れか一方が「逆ワンウェイモード」とされるため、回生ブレーキ力に抜けのないシフトダウンを実現することが可能となる。また、変速先のSOWC1が吸収するトルクを確実に低減できるため、変速に伴うショックを効果的に抑制することも可能となる。
なお、SOWC1が、出力軸22と1速従動ギヤ23Bとの間に設けられる構成の場合には、出力軸22の回転数を変速先の1速従動ギヤ23Bの回転数以上とした後に、SOWC1を「フリーモード」から「逆ワンウェイモード」に切り替えることにより、ダウンシフトを行えばよい。
[ニュートラル制御]
図4に戻り、ニュートラル制御部130は、車両1が変速機20を1速(SOWC1を「ロックモード」且つ、SOWC2,3を「フリーモード」)にした状態で減速中に、電動発電機10の出力回転数Nが所定の閾値回転数N_Minまで低下すると、SOWC1を「逆ワンウェイモード」に切り替えて、電動発電機10側から駆動輪14L,14R側への動力伝達経路を遮断することにより、変速機20を疑似的なニュートラル状態(以下、疑似ニュートラル状態という)にするニュートラル制御を実施する。
図4に戻り、ニュートラル制御部130は、車両1が変速機20を1速(SOWC1を「ロックモード」且つ、SOWC2,3を「フリーモード」)にした状態で減速中に、電動発電機10の出力回転数Nが所定の閾値回転数N_Minまで低下すると、SOWC1を「逆ワンウェイモード」に切り替えて、電動発電機10側から駆動輪14L,14R側への動力伝達経路を遮断することにより、変速機20を疑似的なニュートラル状態(以下、疑似ニュートラル状態という)にするニュートラル制御を実施する。
同様に、ニュートラル制御部130は、車両1に搭載されている駆動源がエンジンの場合において、車両1が変速機20を1速(SOWC1を「ロックモード」且つ、SOWC2,3を「フリーモード」)にした状態で減速中に、エンジンの出力回転数Neが所定の閾値回転数Ne_Minまで低下すると、SOWC1を「逆ワンウェイモード」に切り替えて、エンジン側から駆動輪14L,14R側への動力伝達経路を遮断することにより、変速機20を疑似ニュートラル状態にするニュートラル制御を実施する。エンジンの閾値回転数Ne_Minは、アイドリング回転数、或いは、エンジンがストールしない最低回転数よりも高い回転数領域で設定することが好ましい。
ここで、車両1の減速中に、SOWC1の切り替え先を「フリーモード」ではなく、「逆ワンウェイモード」とする理由は、「ロックモード」でトルクが付与されている状態では、当該トルクの大きさによっては、SOWC1を「フリーモード」に切り替えられない場合があるためである。車両減速中に「逆ワンウェイモード」とされたSOWC1は、車両1の停車後に「フリーモード」へと切り替えればよい。
以下、図7に基づいて、本実施形態に係るニュートラル制御の処理の流れを、駆動源がエンジンの場合を一例に説明する。駆動源が電動発電機10の場合も、略同様の処理となるため、詳細な説明は省略する。本ルーチンは、車両1が変速機20を1速(SOWC1を「ロックモード」且つ、SOWC2,3を「フリーモード」)にした状態で減速するとスタートする。
ステップS100では、エンジン回転数Neが閾値回転数Ne_Minまで低下したか否かを判定する。エンジン回転数Neが閾値回転数Ne_Minまで低下した場合(Yes)、本制御はステップS110に進む。一方、エンジン回転数Neが閾値回転数Ne_Minよりも高い場合(No)、本制御はステップS100の判定処理を繰り返す。
ステップS110では、SOWC1を「ロックモード」から「逆ワンウェイモード」に切り替える。すなわち、エンジン側から駆動輪14L,14R側への正回転の動力伝達経路が遮断される。
ステップS120では、車両1が停車したか否かを判定する。車両1が停車したかは、車速センサ92により取得される車速Vが0か否かで判定すればよい。車両1が停車した場合、本制御はステップS130に進む。一方、車両1が停車していない場合(No)、本制御はステップS140に進み、再加速要求がなされたか否かを判定する。再加速要求は、アクセル開度センサ91のセンサ値等に基づいて判定すればよい。再加速要求がなされた場合(Yes)、本制御はステップS145に進み、SOWC1を「逆ワンウェイモード」から「ロックモード」に戻し、その後、リターンされる。一方、再加速要求がなされていない場合(No)、本制御はステップS110の処理に戻される。
ステップS130では、エンジンをアイドリング回転数に維持しつつ、SOWC1を「フリーモード」に切り替える。
次いで、ステップS132では、ニュートラル制御の解除条件が成立するか否かを判定する。解除条件としては、車両1の発進操作やエンジンのイグニッションスイッチのOFF操作等が含まれる。解除条件が成立しない場合(No)、本制御はステップS130の処理に戻され、解除条件が成立する場合(Yes)、本制御はステップS134に進んでニュートラル制御を解除し、その後、終了する。
このように、車両1が変速機20を1速にして減速走行中に、エンジン回転数Neが閾値回転数Ne_Minまで低下すると、SOWC1を「ロックモード」から「逆ワンウェイモード」に切り替えて、変速機20を疑似ニュートラル状態とするニュートラル制御を実施することで、エンジンと変速機20との間に、乾式単板、或いは、湿式多板等のクラッチ機構を設ける必要がなくなる。その結果、動力伝達装置の小型化や部品点数の削減を図ることが可能となる。また、閾値回転数Ne_Minをエンジンのアイドリング回転数や、エンジンがストールしない最低回転数よりも高い回転数領域に設定することで、SOWC1のモード切り替えに伴うエンジンの意図しないストールを効果的に防止することも可能となる。
[パーキング制御]
図4に戻り、パーキング制御部140は、車両1が停車した際に、勾配センサ93により取得される路面の勾配(角度又は度合い)が所定値以上の場合には、ギヤ比の異なる二系統の変速ギヤ列23,24,25を二重噛み合い状態とすることにより、駆動輪14L,14Rが回転できないパーキンロックを確立するパーキング制御を実施する。なお、車両1が平坦路で停車した際に、パーキングロックを掛ける場合には、少なくとも2以上のSOWC1、2,3をロックモードに切り替えればよい。
図4に戻り、パーキング制御部140は、車両1が停車した際に、勾配センサ93により取得される路面の勾配(角度又は度合い)が所定値以上の場合には、ギヤ比の異なる二系統の変速ギヤ列23,24,25を二重噛み合い状態とすることにより、駆動輪14L,14Rが回転できないパーキンロックを確立するパーキング制御を実施する。なお、車両1が平坦路で停車した際に、パーキングロックを掛ける場合には、少なくとも2以上のSOWC1、2,3をロックモードに切り替えればよい。
ここで、路面勾配の判定に用いる所定値は、車両1が全てのSOWC1,2,3を「フリーモード」にして停車した際に、登り坂路であれば車両1が後進し得る勾配角、下り坂路であれば車両1が前進し得る勾配角を基準に設定すればよい。所定値は、固定値に限定されず、不図示の軸重センサ等により取得される車両1の重量等に応じて可変値(重量が重くなるほど、所定値を小さくする)としてもよい。
また、勾配センサ93は、路面の勾配角を取得する傾斜角センサであってもよく、或いは、加速度センサであってもよい。加速度センサを用いる場合は、加速度センサのセンサ値から路面勾配を推進演算することにより取得すればよい。また、路面勾配は、車両1に搭載されたナビゲーションシステムやGPS(GPS:Global Positioning System)受信機等を用いて検出可能な路面勾配情報等に基づいて取得してもよい。
以下、具体的なパーキング制御の処理内容を、低速側の1速ギヤ列23及び、2速ギヤ列24を用いる場合を一例に説明する。パーキング制御は、ギヤ比が異なる2以上のギヤ列であれば、例えば、1速ギヤ列23と3速ギヤ列25とを用いることもできるが、低速側のギヤ列23,24を用いれば、駆動輪14L,14R側から出力軸22等を介して受け止めるトルクを小さく抑えることができる。
図8は、車両1が下り坂路で停車した場合のパーキング制御を説明する模式図である。
図8に示すように、下り坂路でパーキング制御を実施する際は、SOWC1を「逆ワンウェイモード」、SOWC2を「順ワンウェイモード」に制御する。すなわち、駆動輪14L,14Rから差動装置13及び、プロペラシャフト12を介して出力軸22に伝達される正回転(前進方向)のトルクが、2速従動ギヤ24Bを介して2速駆動ギヤ24Aに伝達され、さらに、1速従動ギヤ23Bから1速駆動ギヤ23A、SOWC1、入力軸21及び、SOWC2を介して2速駆動ギヤ24Aに伝達され、ギヤ列23,24が二重噛み合い状態となる。
このように、ギヤ比の異なるギヤ列23,24が二重噛み合いとなることで、出力軸22及びプロペラシャフト12は回転できない状態となり、車両1が下り坂路に停車したとしても前進しないパーキングロックが確立されるようになる。下り坂路からパーキングロックを解除して、車両1を再発進(前進)させる場合には、まず、SOWC2を「順ワンウェイモード」から「ロックモード」に切り替えて、アクセルペダル85の踏み込みに伴い車両1に前進方向のトルクを付与することにより、車両1を安全に発進させる。この際、SOWC1は空転状態となるので、車両1の発進後、所定のタイミングでSOWC1を「フリーモード」に切り替えればよい。なお、車両1を下り坂路から後進させる場合は、SOWC1を「ロックモード」に切り替え、車両1に後進方向のトルクを付与した後に、SOWC2を「フリーモード」とすればよい。
図9は、車両1が登り坂路で停車した場合のパーキング制御を説明する模式図である。
図9に示すように、登り坂路でパーキング制御を実施する際は、SOWC1を「順ワンウェイモード」、SOWC2を「逆ワンウェイモード」に制御する。すなわち、駆動輪14L,14Rから差動装置13及び、プロペラシャフト12を介して出力軸22に伝達される逆回転(後進方向)のトルクが、1速従動ギヤ23Bを介して1速駆動ギヤ23Aに伝達され、さらに、2速従動ギヤ24Bから2速駆動ギヤ24A、SOWC2、入力軸21及び、SOWC1を介して1速駆動ギヤ23Aに伝達され、ギヤ列23,24が二重噛み合い状態となる。
このように、ギヤ比の異なるギヤ列23,24が二重噛み合いとなることで、出力軸22及びプロペラシャフト12は回転できない状態となり、車両1が登り坂路に停車したとしても後進しないパーキングロックが確立されるようになる。登り坂路からパーキングロックを解除して、車両1を再発進(前進)させる場合には、まず、電動発電機10から入力軸21に正回転(登坂方向)の動力を伝達してから、SOWC2を「フリーモード」に切り替えればよい。このようにすれば、登り坂路でSOWC2に作用する逆回転(後進方向)のトルクが弱められるようになり、SOWC2を「逆ワンウェイモード」から「フリーモード」に容易に切り替えることが可能となる。
以上詳述したパーキング制御によれば、ギヤ比が異なる二列のギヤ列23,24にそれぞれ設けられたSOWC1,2を、車両1が停車した路面の勾配に応じて、「順ワンウェイモード」又は「逆ワンウェイモード」に適宜に切り替えて、これらギヤ列23,24を二重噛み合い状態とすることにより、駆動輪14L,14Rが回転できないパーキングロックを確立するように構成されている。これにより、パーキングギヤやパーキングポール等を別体に備えるパーキングロック機構が不要となり、パーキングロック機構を変速機とは別体に備える構成に比べ、部品点数の削減や装置の小型化、軽量化を確実に図ることが可能となる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することが可能である。
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することが可能である。
例えば、上記自動変速制御において、アクセルOFFの減速走行時に電動発電機10による回生発電を行わない場合には、SOWC1,2,3を少なくとも「順ワンウェイモード」と「フリーモード」とに切り替え可能なクラッチ構造とすればよい。
1 車両
10 電動発電機(駆動源)
14L,14R 駆動輪
20 変速機
21 入力軸
22 出力軸
23 1速ギヤ列(第1ギヤ列)
23A 1速駆動ギヤ(第1駆動ギヤ)
23B 1速従動ギヤ(第1従動ギヤ)
24 2速ギヤ列(第1又は第2ギヤ列)
24A 2速駆動ギヤ(第1又は第2駆動ギヤ)
24B 2速従動ギヤ(第1又は第2従動ギヤ)
25 3速ギヤ列(第2ギヤ列)
25A 3速駆動ギヤ(第2駆動ギヤ)
25B 3速従動ギヤ(第2従動ギヤ)
C1 SOWC1(第1クラッチ)
C2 SOWC2(第1又は第2クラッチ)
C3 SOWC3(第2クラッチ)
100 制御装置
10 電動発電機(駆動源)
14L,14R 駆動輪
20 変速機
21 入力軸
22 出力軸
23 1速ギヤ列(第1ギヤ列)
23A 1速駆動ギヤ(第1駆動ギヤ)
23B 1速従動ギヤ(第1従動ギヤ)
24 2速ギヤ列(第1又は第2ギヤ列)
24A 2速駆動ギヤ(第1又は第2駆動ギヤ)
24B 2速従動ギヤ(第1又は第2従動ギヤ)
25 3速ギヤ列(第2ギヤ列)
25A 3速駆動ギヤ(第2駆動ギヤ)
25B 3速従動ギヤ(第2従動ギヤ)
C1 SOWC1(第1クラッチ)
C2 SOWC2(第1又は第2クラッチ)
C3 SOWC3(第2クラッチ)
100 制御装置
Claims (5)
- 車両に搭載された駆動源と、
前記駆動源の動力が入力される入力軸と、
前記入力軸と平行に設けられると共に、前記車両の駆動輪に接続された出力軸と、
前記入力軸に設けられた第1駆動ギヤ及び、前記出力軸に設けられた第1従動ギヤを含み、前記第1駆動ギヤと前記入力軸との間、又は、前記第1従動ギヤと前記出力軸との間の何れか一方に、入力側から出力側に正回転の動力を伝達しつつ逆回転の動力を遮断する順ワンウェイモードと、入力側と出力側との間の正回転及び逆回転の動力を遮断するフリーモードとに切り替え可能な第1クラッチが介設された第1ギヤ列と、
前記入力軸に設けられた第2駆動ギヤ及び、前記出力軸に設けられた第2従動ギヤを含むと共に、前記第1ギヤ列よりもギヤ比を小さく設定されており、前記第2駆動ギヤと前記入力軸との間、又は、前記第2従動ギヤと前記出力軸との間の何れか一方に、入力側から出力側に正回転の動力を伝達しつつ逆回転の動力を遮断する順ワンウェイモードと、入力側と出力側との間の正回転及び逆回転の動力を遮断するフリーモードとに切り替え可能な第2クラッチが介設された第2ギヤ列と、を備える動力伝達装置の制御装置であって、
前記第1クラッチを順ワンウェイモード、前記第2クラッチをフリーモードにして前記第1ギヤ列により動力伝達経路を確立した前記車両の走行中に、前記第2ギヤ列にアップシフトする場合には、前記駆動源の出力を低下させて、前記入力軸の回転数を変速先のギヤの回転数以下に低下させた後、前記第2クラッチをフリーモードから順ワンウェイモードに切り替えると共に、前記第1クラッチを順ワンウェイモードからフリーモードに切り替える
ことを特徴とする制御装置。 - 前記第1クラッチ及び、前記第2クラッチは、さらに、入力側から出力側に逆回転の動力を伝達しつつ正回転の動力を遮断する逆ワンウェイモードに切り替え可能であり、
前記第2クラッチを逆ワンウェイモード、前記第1クラッチをフリーモードにして前記第2ギヤ列により動力伝達経路を確立した前記車両の走行中に、前記第1ギヤ列にダウンシフトする場合には、前記駆動源の出力を増加させて、前記第1クラッチの入力側と出力側の回転数差を減少させた後、前記第1クラッチをフリーモードから逆ワンウェイモードに切り替えると共に、前記第2クラッチを逆ワンウェイモードからフリーモードに切り替える
請求項1に記載の制御装置。 - 前記第1クラッチは、前記入力軸と前記第1駆動ギヤとの間に設けられており、
前記ダウンシフトする場合には、前記駆動源の出力を増加させて、前記入力軸の回転数を前記第1駆動ギヤの回転数以上に上昇させた後、前記第1クラッチをフリーモードから逆ワンウェイモードに切り替えると共に、前記第2クラッチを逆ワンウェイモードからフリーモードに切り替える
請求項2に記載の制御装置。 - 車両に搭載された駆動源と、
前記駆動源の動力が入力される入力軸と、
前記入力軸と平行に設けられると共に、前記車両の駆動輪に接続された出力軸と、
前記入力軸に設けられた第1駆動ギヤ及び、前記出力軸に設けられた第1従動ギヤを含み、前記第1駆動ギヤと前記入力軸との間、又は、前記第1従動ギヤと前記出力軸との間の何れか一方に、入力側から出力側に正回転の動力を伝達しつつ逆回転の動力を遮断する順ワンウェイモードと、入力側と出力側との間の正回転及び逆回転の動力を遮断するフリーモードとに切り替え可能な第1クラッチが介設された第1ギヤ列と、
前記入力軸に設けられた第2駆動ギヤ及び、前記出力軸に設けられた第2従動ギヤを含むと共に、前記第1ギヤ列よりもギヤ比を小さく設定されており、前記第2駆動ギヤと前記入力軸との間、又は、前記第2従動ギヤと前記出力軸との間の何れか一方に、入力側から出力側に正回転の動力を伝達しつつ逆回転の動力を遮断する順ワンウェイモードと、入力側と出力側との間の正回転及び逆回転の動力を遮断するフリーモードとに切り替え可能な第2クラッチが介設された第2ギヤ列と、を備える動力伝達装置の制御方法であって、
前記第1クラッチを順ワンウェイモード、前記第2クラッチをフリーモードにして前記第1ギヤ列により動力伝達経路を確立した前記車両の走行中に、前記第2ギヤ列にアップシフトする場合には、前記駆動源の出力を低下させて、前記入力軸の回転数を変速先のギヤの回転数以下に低下させた後、前記第2クラッチをフリーモードから順ワンウェイモードに切り替えると共に、前記第1クラッチを順ワンウェイモードからフリーモードに切り替える
ことを特徴とする制御方法。 - 前記第1クラッチ及び、前記第2クラッチは、さらに、入力側から出力側に逆回転の動力を伝達しつつ正回転の動力を遮断する逆ワンウェイモードに切り替え可能であり、
前記第2クラッチを逆ワンウェイモード、前記第1クラッチをフリーモードにして前記第2ギヤ列により動力伝達経路を確立した前記車両の走行中に、前記第1ギヤ列にダウンシフトする場合には、前記駆動源の出力を増加させて、前記第1クラッチの入力側と出力側の回転数差を減少させた後、前記第1クラッチをフリーモードから逆ワンウェイモードに切り替えると共に、前記第2クラッチを逆ワンウェイモードからフリーモードに切り替える
請求項4に記載の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020155947A JP2022049747A (ja) | 2020-09-17 | 2020-09-17 | 制御装置及び、制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020155947A JP2022049747A (ja) | 2020-09-17 | 2020-09-17 | 制御装置及び、制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022049747A true JP2022049747A (ja) | 2022-03-30 |
Family
ID=80854058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020155947A Pending JP2022049747A (ja) | 2020-09-17 | 2020-09-17 | 制御装置及び、制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022049747A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024029248A1 (ja) * | 2022-08-02 | 2024-02-08 | ジヤトコ株式会社 | 変速機の制御装置、変速機の制御方法、及びプログラム |
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2020
- 2020-09-17 JP JP2020155947A patent/JP2022049747A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2024029248A1 (ja) * | 2022-08-02 | 2024-02-08 | ジヤトコ株式会社 | 変速機の制御装置、変速機の制御方法、及びプログラム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20210413 |