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JP4491999B2 - 内燃機関の2次空気供給構造 - Google Patents

内燃機関の2次空気供給構造 Download PDF

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JP4491999B2
JP4491999B2 JP2001219532A JP2001219532A JP4491999B2 JP 4491999 B2 JP4491999 B2 JP 4491999B2 JP 2001219532 A JP2001219532 A JP 2001219532A JP 2001219532 A JP2001219532 A JP 2001219532A JP 4491999 B2 JP4491999 B2 JP 4491999B2
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    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気系を流通する吸気の一部または外気、いわゆる2次空気を同機関の排気系に供給する内燃機関の2次空気供給構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、車載内燃機関には、排気エミッションの改善を意図して、同機関の排気系に2次空気を供給する2次空気供給装置を備えたものがある。この2次空気供給装置は、大きくは、機関の吸気系を流通する吸気の一部を取り出して排気系へ供給するタイプと、外気を排気系に直接供給するタイプとがある。前者のタイプの場合には、機関の吸気系と排気系とを連通する2次空気供給通路が備えられている。この2次空気供給通路の途中には、前記吸気系から排気系への2次空気の供給状態と非供給状態とを切り替える切換弁等が配設されている。また、後者のタイプの場合には、吸気系とは別に設けられて排気系に接続される2次空気供給通路が備えられている。この2次空気供給通路の途中には、外部から前記排気系への2次空気の供給状態と非供給状態とを切り替える切換弁の他にエアクリーナやエアポンプ等が配設されている。
【0003】
そして従来、これら2次空気供給装置としては、例えば実開平5―10735号公報や特開平5―86851号公報に記載された装置が知られている。
前者の公報に記載された2次空気供給装置では、その2次空気供給通路の下流部に配設されるデリバリパイプが2本の連通パイプを介してエキゾーストマニホールドに接続されている。エキゾーストマニホールドには、内燃機関のシリンダヘッドに接続されるフランジと、それぞれ対応する機関燃焼室からの排気ガスが流通するブランチとの接続部近傍に前記連通パイプを接続するための一対のボスが一体形成されている。そして、前記デリバリパイプの内部と前記エキゾーストマニホールドの内部とが前記連通パイプを介して連通されている。
【0004】
一方、後者の公報に記載された2次空気供給装置では、図4に示されるように、その2次空気供給通路の一部が、内燃機関のシリンダヘッド100におけるエキゾーストマニホールドが接続される一側壁部101内に一体形成されている。この一側壁部101に形成された2次空気供給通路は、エアポンプ等を介して外気が供給される供給通路102と、同供給通路102に連通するデリバリ通路103と、同デリバリ通路103とシリンダヘッド100の各エキゾーストポート104とを連通する連通路105とから構成されている。供給通路102とデリバリ通路103とは、平行をなした状態で内燃機関の気筒の配列方向に延設されている。また、供給通路102は、その下流側の端部がL字状に屈曲され、その屈曲部がデリバリ通路103の長手方向の中央にてこれに接続されている。そして、供給通路102の内部とエキゾーストポート104の内部とがデリバリ通路103と連通路105とを介して連通されている。
【0005】
これら各公報に記載の2次空気供給装置によれば、例えば内燃機関が冷間始動等され、排気系の途中に配設される触媒がまだ活性化されていない期間には、2次空気供給通路を介して機関の排気系に2次空気が供給される。そして、排気系に2次空気が供給されると、同排気系内の排気ガスに含まれる未燃焼ガスが燃焼され、同排気ガス中の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)が酸化される。このように、排気ガス中のHCやCOを酸化させることによりそれらHCやCOの残存量が減少し、前記触媒が活性化していない期間におけるHCやCOの外部への放出が抑制され、排気エミッションが改善される。また、未燃焼ガスの燃焼により前記触媒が速やかに昇温され、内燃機関の冷間始動後、同触媒が早期に活性状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記各公報に記載の2次空気供給装置では、それぞれ以下のような問題があった。
【0007】
まず、前者の公報に記載の2次空気供給装置では、前記デリバリパイプ及び連通パイプを通過した2次空気は、エキゾーストマニホールドの内部に吹き出される。ここで一般に、エキゾーストマニホールドは、機関燃焼室からシリンダヘッドのエキゾーストポートを介する分だけ離間した位置に配設されており、このエキゾーストマニホールド内を通過する排気ガスは、その温度が燃焼直後の排気ガスの温度よりも低い状態となる。これにより、2次空気の供給による排気ガス中の未燃焼ガスを燃焼させる際の未燃焼ガスの温度も低くなり、排気ガス中のHCやCOを酸化するのに十分な未燃焼ガスの燃焼状態が得られなくなる。このため、エキゾーストマニホールドに対して2次空気を供給することによる排気エミッションの低減効果が十分に得られなくなる。
【0008】
一方、図4にその構造を示した後者の公報に記載の2次空気供給装置では、供給通路102及びデリバリ通路103をシリンダヘッド100の一側壁部101に一体形成しており、2次空気の通路の形状が複雑になっている。ここで、シリンダヘッド100の各エキゾーストポート104内に供給される2次空気の供給量は、排気ガスの低エミッション化を達成する上で重要な要素となっている。すなわち、この供給量が僅かでも所望の供給量より少なくなると、排気ガス中のHCやCOの酸化される量が激減してしまう。このため、シリンダヘッド100に供給通路102やデリバリ通路103を形成して、その通路が複雑な形状となると、特に供給通路102とデリバリ通路103との接続部や、デリバリ通路103と各連通路105との接続部において、圧損抵抗の生じるような加工不良が発生し易くなる。従って、シリンダヘッド100の各エキゾーストポート104に供給する2次空気の供給量の管理を行いにくくなるおそれがあった。
【0009】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、2次空気の供給による排気エミッションの低減効果をより高めることができてかつ、シリンダヘッドにおける2次空気供給通路の複雑化をも抑制することのできる内燃機関の2次空気供給構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段及びその作用効果について以下に記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関のシリンダヘッドに形成されたエキゾーストポートに2次空気供給通路を介して2次空気を供給する内燃機関の2次空気供給構造であって、前記2次空気供給通路は、前記2次空気を前記シリンダヘッドに沿って案内するデリバリ通路部と、該デリバリ通路部に一端が接続されて他端が前記エキゾーストポートに開口する連通路部とを備えて構成され、前記デリバリ通路部の少なくとも一部は、前記シリンダヘッドに接続されるエキゾーストマニホールドのフランジの内部に2次空気の流れる空間を有するとともに、同空間の流路断面がその全体にわたって前記フランジの内壁により区画形成されることで同フランジに一体的に設けられてなることを要旨とする。
【0011】
上記構成によれば、デリバリ通路部をエキゾーストマニホールドのフランジに設けたことにより、2次空気供給通路の一部をシリンダヘッド内に形成する場合であっても、その2次空気供給通路を直線的に形成することができる。このため、シリンダヘッドにおける2次空気供給通路の形状が複雑になることを抑制することができる。また、このようにシリンダヘッドにおける2次空気供給通路の複雑化が抑制されることで、その加工の際の加工不良等による2次空気の圧損抵抗が生じにくくなり、エキゾーストポートに供給される2次空気の流量管理を容易に行うことができる。
【0012】
また、内燃機関の始動後、連通路部は機関燃焼室での混合気の燃焼により高温となるとともに、デリバリ通路部も排気ガスの熱によってエキゾーストマニホールドのフランジ共々高温となる。これにより、2次空気は、デリバリ通路部を流通する際にそのデリバリ通路部の壁面からの伝熱により昇温され、かつ連通路部を流通する際にはその連通路部の壁面からの伝熱により昇温された状態でエキゾーストポートに供給される。このため、2次空気をエキゾーストポートに供給する前に予熱することができ、排気ガス中の未燃焼ガスをより温度の高い状態で燃焼させることができる。この結果、排気ガス中のHCやCOの残存量をより低減することが可能となり、同HCやCOの外部への排出抑制効率、すなわち排気エミッションの低減効果をより高めることができる。また、活性状態前の触媒を速やかに昇温させることができる。
【0013】
また、デリバリ通路部をエキゾーストマニホールドのフランジに対して一体的に設けることで、フランジにデリバリ通路部を予め設けた状態で内燃機関にエキゾーストマニホールドを組み付けることができる。このため、内燃機関の組付け工数を低減することができるとともに、その組付け時間を短縮することができる。また、デリバリ通路部を構成する部材と内燃機関との間にガスケットが配設される場合には、そのガスケットを、エキゾーストマニホールドとシリンダヘッドとの間に配設されるガスケットと一体化することができる。
【0014】
また、デリバリ通路部をエキゾーストマニホールドのフランジに溶接等すれば、デリバリ通路部を内燃機関に対して固定するためのボルト等が不要となるため、部品点数を削減することができる。また、内燃機関の大型化を抑制することが可能となり、内燃機関が配置されるスペースを確保し易くなる。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の2次空気供給構造において、前記デリバリ通路部は、前記フランジに対する穴あけ加工により形成されてなることを要旨とする。
【0016】
上記構成とすることで、デリバリ通路部を容易にエキゾーストマニホールドのフランジに一体化することができる。また、部品点数をより削減することができる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の2次空気供給構造において、前記エキゾーストポートは、仕切壁により複数の分岐流路に分岐されてなり、前記連通路部は、その内部を流通する2次空気を前記各分岐流路に分岐可能に前記仕切壁の近傍に開口されてなることを要旨とする。
【0018】
上記構成によれば、シリンダヘッドのエキゾーストポートに供給された2次空気は、仕切壁のエキゾーストマニホールド側の端部に接触した後、同仕切壁によって切り裂かれるかたちで分岐され、分岐流路内を機関燃焼室に向かって流れる。このため、各エキゾーストポートに複数設けられる分岐流路毎に連通路部を形成しなくても、各エキゾーストポートに供給される2次空気をより温度の高い状態の排気ガスに接触させることができる。この結果、排気ガス中の未燃焼ガスをさらに温度の高い状態で燃焼させることができる。また、内燃機関の内部の冷却水や潤滑油の流通が連通路部により阻害されにくくなるため、内燃機関の冷却能力や潤滑能力が低下することを抑制することができ、内燃機関の信頼性を維持することができる。また、2次空気が分岐流路に対して均一に供給されるように連通路部の開口を形成すれば、分岐流路間で排気ガス中の未燃焼ガスの燃焼状態がばらつくことを抑制することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、ガソリン機関である内燃機関11には、吸気が流通する吸気通路12と、排気ガスが流通する排気通路13と、吸気通路12とは別に設けられて、外気である2次空気が流通する2次空気供給通路30とが接続されている。2次空気供給通路30には、外部から2次空気供給通路30を介して排気通路13内に2次空気を供給するための2次空気供給装置31が設けられている。
【0020】
内燃機関11は、シリンダブロック14と、同シリンダブロック14の上面を覆うように設けられるシリンダヘッド15と、同シリンダヘッド15の上面を覆うように設けられるシリンダヘッドカバー(図示略)と備えて構成されている。
【0021】
シリンダブロック14は、内燃機関11の気筒数(単数または複数)と同数のシリンダボア16を有し、各シリンダボア16には、上下動可能に配設されたピストン17が収容されている。ピストン17は、コネクティングロッド18を介して機関出力軸であるクランクシャフト(図示略)に駆動連結されている。このクランクシャフトは、シリンダブロック14の下部で軸支されている。また、前記シリンダボア16の内周面とピストン17の頂面とシリンダヘッド15の下面とにより区画される空間には、燃焼室19が形成されている。
【0022】
また、前記シリンダヘッド15には、吸気通路12の一部を構成するインテークポート20と、排気通路13の一部を構成するエキゾーストポート21とが各気筒毎に形成されている。インテークポート20には、インテークマニホールド22が接続され、このインテークマニホールド22の内部がインテークポート20を介して燃焼室19に連通している。一方、エキゾーストポート21には、エキゾーストマニホールド(以後、単に「エキマニ」という)23が接続され、このエキマニ23の内部がエキゾーストポート21を介して燃焼室19に連通している。また、インテークポート20とインテークマニホールド22との間、エキゾーストポート21とエキマニ23との間には、それぞれガスケット(図示略)が介装されている。
【0023】
また、インテークポート20にはインテークバルブ24が、一方、エキゾーストポート21にはエキゾーストバルブ25がそれぞれ揺動可能に設けられている。また、シリンダヘッド15には、燃焼室19内に供給された混合気に対して点火を行うための点火プラグ26が設けられている。また、前記インテークマニホールド22には、インテークポート20内に燃料を噴射するための燃料噴射弁27が設けられている。
【0024】
図2に示すように、前記エキゾーストバルブ25は各気筒に対して2個ずつ設けられている。また、各エキゾーストポート21は、その燃焼室19側が仕切壁28により2つの分岐流路21aに分岐されており、同分岐流路21aは、それぞれ対応するエキゾーストバルブ25の開弁・閉弁により燃焼室19との連通状態及び遮断状態が切り替えられる。そして、分岐流路21aは、各気筒毎に仕切壁28のエキマニ側端部28aで合流されている。
【0025】
また、図1に示すように、前記2次空気供給装置31は、2次空気供給通路30の上流より順に、エアクリーナ32と電動式エアポンプ33とコンビバルブ34とを備えている。エアクリーナ32は、前記2次空気を浄化するためのものであり、電動式エアポンプ33は、2次空気を2次空気供給通路30内に流通させるためのものである。なお、エアクリーナ32と電動式エアポンプ33とは、前記2次空気供給通路30の一部を構成する例えばステンレス製パイプ30aを介して、また、電動式エアポンプ33とコンビバルブ34とは、同じく2次空気供給通路30の一部を構成する例えばステンレス製パイプ30bを介して連通されている。
【0026】
前記コンビバルブ34は、2次空気供給通路30を介した外部と排気通路13との連通状態と遮断状態とを切り替えるための切換弁34aと、排気通路13から外部への排気ガスや2次空気の放出を防止するための逆止弁34bとを備えている。切換弁34aはダイアフラム弁であり、その空気室35内のばね36により、前記排気通路13と外部とを遮断するように付勢されている。また、コンビバルブ34の空気室35は、負圧通路37を介して前記吸気通路12におけるスロットルバルブ(図示略)の下流部に連通している。この負圧通路37の途中には、バキュームスイッチングバルブ(VSV)38が配設されている。同VSV38は、電磁ソレノイド(図示略)を備え、この電磁ソレノイドに対する電圧印加を制御することで、コンビバルブ34の空気室35と吸気通路12との連通状態と遮断状態とが切り替えられる。なお、切換弁34aは電磁弁であってもよく、その場合には、負圧通路37及びVSV38は省略される。また、前記電動式エアポンプ33の作動制御、及びVSV38の前記電磁ソレノイドに対する印加電圧制御は、電子制御装置(ECU)50を介して行われる。
【0027】
また、図1〜図3に示されるように、前記2次空気供給通路30は、そのコンビバルブ34の下流にデリバリ通路部39と連通路部41とを備えている。デリバリ通路部39は、コンビバルブ34と、例えばステンレス製等のパイプ30cとを通過した2次空気をシリンダヘッド15に沿って案内する。また、連通路部41は、前記内燃機関11の気筒数と同数だけ設けられ、デリバリ通路部39とシリンダヘッド15の各エキゾーストポート21とを連通している。
【0028】
デリバリ通路部39は、その全体が前記エキマニ23のフランジ23aの上部に対する穴あけ加工によって、シリンダヘッド15に沿う方向(図2中の矢印Aの方向)に直線状に形成されている。同デリバリ通路部39の上流端は、フランジ23aにおける前記矢印Aの方向と直交する両側面のうちの一方の側面に開口している。一方、同デリバリ通路部39の下流端は、前記フランジ23aのどの側面にも開口しておらず、閉塞されている。
【0029】
このように、2次空気供給通路30のデリバリ通路部39をエキマニ23のフランジ23aに一体的に設けることで、シリンダヘッド15における2次空気供給通路30を直線的に形成することができる。このため、その2次空気供給通路30の形状が複雑になることを抑制することができる。また、このようにシリンダヘッド15における2次空気供給通路30の複雑化が抑制されることで、その加工の際の加工不良等による2次空気の圧損抵抗が生じにくくなり、シリンダヘッド15のエキゾーストポート21に供給される2次空気の流量管理を容易に行うことができる。
【0030】
また、内燃機関11の始動後、連通路部41は燃焼室19での混合気の燃焼により高温となるとともに、2次空気供給通路30のデリバリ通路部39も排気ガスの熱によってエキマニ23のフランジ23a共々高温となる。これにより、2次空気は、デリバリ通路部39を流通する際にその壁面からの伝熱により昇温され、かつ連通路部41を流通する際にはその壁面からの伝熱により昇温された状態でシリンダヘッド15のエキゾーストポート21に供給される。このため、2次空気を各エキゾーストポート21に供給する前に予熱することができ、排気ガス中の未燃焼ガスをより温度の高い状態で燃焼させることができる。この結果、触媒(図示略)が活性化していない期間における排気ガス中のHCやCOの残存量をより低減することが可能となり、同HCやCOの外部への排出抑制効率、すなわち排気エミッションの低減効果をより高めることができる。また、活性状態前の触媒を速やかに昇温させることができる。
【0031】
また、フランジ23aにデリバリ通路部39を予め設けた状態で内燃機関11のシリンダヘッド15にエキマニ23を組み付けることができるため、内燃機関11の組付け工数を低減することができるとともに、その組付け時間を短縮することができる。
【0032】
また、デリバリ通路部39とシリンダヘッド15との間のガスケットをエキマニ23とシリンダヘッド15との間のガスケットと一体化することができる。また、デリバリ通路部39をシリンダヘッド15に固定するためのボルトやデリバリ通路部39を構成する管体等が不要となる。このため、部品点数を削減することができる。また、内燃機関11の大型化を抑制することが可能となり、同機関11が配置されるスペースを確保し易くなる。
【0033】
前記連通路部41は、その一端がデリバリ通路部39に接続されるとともに、他端がシリンダヘッド15のエキゾーストポート21に開口した吹出口40を有する。同連通路部41は、前記一端近傍がエキマニ23のフランジ23a内を、そして、前記一端近傍以外の部分がシリンダヘッド15内を通過するようデリバリ通路部39から斜め下方に向かって形成されている。そして、連通路部41は、エキマニ23がシリンダヘッド15に対して所定位置に組み付けられることにより、デリバリ通路部39とシリンダヘッド15のエキゾーストポート21とを連通する。
【0034】
図2及び図3に示すように、同連通路部41の吹出口40は、2次空気供給通路30からシリンダヘッド15のエキゾーストポート21に供給された2次空気を前記分岐流路21aに分岐可能に前記仕切壁28のエキマニ側端部28a近傍に形成されている。これにより、シリンダヘッド15のエキゾーストポート21に供給された2次空気は、仕切壁28のエキマニ側端部28aに接触した後、同仕切壁28によって切り裂かれるかたちで分岐され、その仕切壁28により分岐される分岐流路21a内を燃焼室19に向かって流れる。このため、連通路部41を分岐流路21a毎に個別に形成しなくても、エキゾーストポート21毎に1つずつ設けることでエキゾーストポート21に供給される2次空気をより温度の高い状態の排気ガスに接触させることができる。この結果、排気ガス中の未燃焼ガスをより温度の高い状態で燃焼させることができる。また、シリンダヘッド15内を流通する冷却水や潤滑油の流通が連通路部41により阻害されにくくなり、内燃機関11の冷却能力や潤滑能力が低下することを抑制することができ、内燃機関11の信頼性を維持することができる。また、エキゾーストポート21に供給された2次空気が各分岐流路21aに対して均一に流れるように連通路部41の吹出口40を形成すれば、分岐流路21a間で排気ガス中の未燃焼ガスの燃焼状態がばらつくことを抑制することができる。なお、この連通路部41の吹出口40をなるべくシリンダヘッド15における仕切壁28のエキマニ側端部28aに接近した位置に形成することが望ましい。
【0035】
以上詳述したように、この実施形態にかかる内燃機関の2次空気供給構造によれば、以下に示すような優れた効果が得られるようになる。
(1)排気ガス中の未燃焼ガスをより温度の高い状態で燃焼させることができ、触媒が活性化していない期間における排気ガス中のHCやCOの残存量をより低減することができる。このため、排気ガス中のHCやCOの外部への排出抑制効率、すなわち排気エミッションの低減効果をより高めることができる。また、活性状態前の触媒を速やかに昇温させることができる。
【0036】
(2)シリンダヘッド15における2次空気供給通路30の形状が複雑になることを抑制することができる。また、このように2次空気供給通路30の複雑化が抑制されることで、その加工の際の加工不良等による2次空気の圧損抵抗が生じにくくなり、シリンダヘッド15のエキゾーストポート21に供給される2次空気の流量管理を容易に行うことができる。
【0037】
(3)内燃機関11の組付け工数を低減することができるとともに、その組付け時間を短縮することができる。
(4)部品点数を削減することができる。また、内燃機関11の大型化を抑制することが可能となり、同機関11が配置されるスペースを確保し易くなる。
【0038】
(5)シリンダヘッド15内を流通する冷却水や潤滑油の流通が連通路部41により阻害されにくくなる。このため、内燃機関11の冷却能力や潤滑能力が低下することを抑制することができ、内燃機関11の信頼性を維持することができる。
【0039】
なお、上記実施形態は例えば、以下のようにその構成を適宜変更することもできる。
・上記実施形態において、2次空気供給通路30のデリバリ通路部39におけるパイプ30cの接続位置は任意である。なお、エキマニ23のフランジ23aにおけるシリンダヘッド15に沿う方向と直交する側面以外の位置でパイプ30cが接続される場合には、その側面に形成されたデリバリ通路部形成用開口は閉塞される。
【0040】
・上記実施形態では、2次空気供給通路30のデリバリ通路部39をエキマニ23のフランジ23aに対する穴あけ加工により形成したが、これを例えば、デリバリ通路部を構成する管体をエキマニ23のフランジ23aに溶接等することにより形成してもよい。
【0041】
・上記実施形態では、連通路部41をシリンダヘッド15のエキゾーストポート21に対して1個のみ形成する構成とした。しかし、エキゾーストポート21が仕切壁28によって複数の分岐流路21aに分岐される場合には、連通路部41をエキゾーストポート21の分岐流路21a毎に個別に設ける構成としてもよい。このようにすれば、連通路部41の吹出口40をより燃焼室19に接近した位置に形成することができる。
【0042】
・上記実施形態において、内燃機関11に複数のエキマニ23が設けられる場合には、2次空気供給通路30のデリバリ通路部39をそれらのエキマニ23のフランジ23aのそれぞれに個別に一体形成する構成としてもよい。なお、このようにした場合には、エキマニ23のフランジ23aに個別に一体形成されたデリバリ通路部39に対して個別に2次空気を流通させてもよいし、それぞれのデリバリ通路部39を連通した状態で2次空気を流通させてもよい。
【0043】
・上記実施形態では、シリンダヘッド15のエキゾーストポート21が2つの分岐流路21aに分岐された内燃機関11の例を示した。しかし、本発明は、分岐されていないエキゾーストポート21や、例えば1つのエキゾーストポート21において2つの仕切壁28により3つの分岐流路21aに分岐された内燃機関等であっても同様に適用することができる。なお、1つのエキゾーストポート21において仕切壁28が複数設けられる場合には、それぞれの仕切壁28の近傍に吹出口40を形成することで、分岐流路21a毎に連通路部41を形成しなくても、2次空気をより温度の高い状態の排気ガスに接触させることができる。この結果、排気ガス中の未燃焼ガスをさらに温度の高い状態で燃焼させることができる。また、内燃機関11の内部の冷却水や潤滑油の流通が連通路部41により阻害されにくくなるため、内燃機関11の冷却能力や潤滑能力が低下することを抑制することができ、内燃機関11の信頼性を維持することができる。また、2次空気が分岐流路21aに対して均一に供給されるように連通路部41の吹出口40を形成すれば、分岐流路21a間で排気ガス中の未燃焼ガスの燃焼状態がばらつくことを抑制することができる。
【0044】
・上記実施形態では、2次空気供給通路30を介して外気を排気通路13に直接供給するタイプの例を示したが、本発明は、内燃機関11の吸気通路12を流通する吸気の一部を取り出して排気通路13へ供給するタイプにも同様に適用することができる。
【0045】
・上記実施形態では、ガソリン機関である内燃機関11の例を示したが、本発明はディーゼル機関にも同様に適用することができる。
その他、前記実施形態、並びに以上の記載から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に記載する。
【0046】
(イ)前記デリバリ通路部は管体からなり、同管体が、前記エキゾーストマニホールドの前記フランジに一体的に固定されてなることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の2次空気供給構造。
【0047】
上記構成とすることで、請求項1に記載した発明の効果を容易に奏することができる。
(ロ)請求項1〜2、上記(イ)のいずれか一項に記載の内燃機関の2次空気供給構造において、前記エキゾーストポートは、仕切壁により複数の分岐流路に分岐されてなり、前記連通路部は、前記分岐流路毎に個別に形成されてなることを特徴とする内燃機関の2次空気供給構造。
【0048】
上記構成によれば、連通路部の開口をエキゾーストポートにおける機関燃焼室に、より接近した位置に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる2次空気供給構造及び同2次空気供給構造が適用された内燃機関の断面図。
【図2】同実施形態のシリンダヘッドの断面図。
【図3】同じくシリンダヘッドの断面図。
【図4】従来の2次空気供給構造を示す断面図。
【符号の説明】
11…内燃機関、12…吸気通路、13…排気通路、14…シリンダブロック、15…シリンダヘッド、16…シリンダボア、17…ピストン、18…コネクティングロッド、19…燃焼室、20…インテークポート、21…エキゾーストポート、21a…分岐流路、22…インテークマニホールド、23…エキゾーストマニホールド(エキマニ)、23a…フランジ、24…インテークバルブ、25…エキゾーストバルブ、26…点火プラグ、27…燃料噴射弁、28…仕切壁、28a…エキマニ側端部、30…2次空気供給通路、30a〜30c…ステンレス製パイプ、31…2次空気供給装置、32…エアクリーナ、33…電動式エアポンプ、34…コンビバルブ、34a…切換弁、34b…逆止弁、35…空気室、36…ばね、37…負圧通路、38…バキュームスイッチングバルブ(VSV)、39…デリバリ通路部、40…吹出口、41…連通路部、50…電子制御装置(ECU)。

Claims (3)

  1. 内燃機関のシリンダヘッドに形成されたエキゾーストポートに2次空気供給通路を介して2次空気を供給する内燃機関の2次空気供給構造であって、
    前記2次空気供給通路は、前記2次空気を前記シリンダヘッドに沿って案内するデリバリ通路部と、該デリバリ通路部に一端が接続されて他端が前記エキゾーストポートに開口する連通路部とを備えて構成され、前記デリバリ通路部の少なくとも一部は、前記シリンダヘッドに接続されるエキゾーストマニホールドのフランジの内部に2次空気の流れる空間を有するとともに、同空間の流路断面がその全体にわたって前記フランジの内壁により区画形成されることで同フランジに一体的に設けられてなる
    ことを特徴とする内燃機関の2次空気供給構造。
  2. 前記デリバリ通路部は、前記フランジに対する穴あけ加工により形成されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の2次空気供給構造。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の2次空気供給構造において、
    前記エキゾーストポートは、仕切壁により複数の分岐流路に分岐されてなり、前記連通路部は、その内部を流通する2次空気を前記各分岐流路に分岐可能に前記仕切壁の近傍に開口されてなる
    ことを特徴とする内燃機関の2次空気供給構造。
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