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JP4459691B2 - 硬化性複合材料とそれを用いた回路基板 - Google Patents

硬化性複合材料とそれを用いた回路基板 Download PDF

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本発明は耐熱性、耐湿性に優れた硬化物を与える硬化性樹脂組成物に関するもので、特に当該硬化性樹脂組成物に無機充填材を含有させた、回路基板の絶縁材料として好適な硬化性複合材料に関する。また、前記硬化性複合材料を用いてなる回路基板に関する。
エポキシ樹脂化合物は、耐熱性、電気特性等のよさから、電気部品用途において幅広く使用されている。また、ビスマレイミド化合物は、耐熱性の向上の観点から配合された例もある(特許文献1参照)。
特開平4−206676号公報。
また、耐熱性を要求される分野ではポリイミド樹脂が一般的であるが、耐湿性が不十分であるという欠点がある。
樹脂基板が適用される用途として、いわゆる弱電関係から、自動車用途分野に目を向けた場合、耐熱性、耐湿性は最低限で必須の要件となっており、現在の樹脂基板(FR−4、FR−5)では不十分と言われている。
回路基板を担う樹脂は、近年、半導体のジャンクション温度(150℃)以上の耐熱性が要求され、最高使用温度(以下、MOTと略す。)も現状の130℃では性能不足と考えられ、更なる耐熱性が要求されている。
また、半導体封止材の分野では、ビスマレイミドを配合し、耐熱性をカバーする例は散見されるものの、耐湿性評価において、kVレベルの高電圧をかけるバイアス試験に耐えられるような組成物は存在していない。
上記従来技術の事情に鑑み、本発明は、従来から回路基板用の絶縁材料に用いられてきた、エポキシ樹脂組成物に、一層の耐熱性と、一層の耐湿性を付与することを具体的課題とし、その結果として、従来よりも耐熱性と耐湿性に優れる回路基板を提供することを目的とする。
本発明は、(1)エポキシ樹脂、(2)フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂又はビスフェノールAノボラック樹脂、(3)ビスマレイミド樹脂、及び(4)2,3−ジヒドロ−1−H−ピロロ[1,2−a]ベンズイミダゾールからなることを特徴とする硬化性樹脂組成物であって、(1)エポキシ樹脂がビフェニル骨格のうち少なくとも一方の芳香族環を水素添加してなるジグリシドール誘導体からなることを特徴とする硬化性樹脂組成物に塊状アルミナと球状アルミナを含有させたことを特徴とする硬化性複合材料。
また、本発明は、前記の硬化性樹脂組成物に無機充填材を含有させたことを特徴とする硬化性複合材料である。
加えて、本発明は、前記の硬化性複合材料を用いてなることを特徴とする回路基板であり、好ましくは、金属ベース回路基板であることを特徴とする前記の回路基板であり、更に好ましくは、最高使用温度が180℃から200℃であることを特徴とする前記の回路基板である。
本発明は、エポキシ樹脂と、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂又はビスフェノールAノボラック樹脂と、ビスマレイミド樹脂とを2,3−ジヒドロ−1−H−ピロロ[1,2−a]ベンズイミダゾールを用いて硬化体を得るに際し、エポキシ樹脂としてビフェニル骨格のうち少なくとも一方の芳香族環を水素添加してなるジグリシドール誘導体からなるエポキシ樹脂を用い、更に、塊状アルミナと球状アルミナを含有させているので、従来のエポキシ樹脂複合材料では得られなかった耐熱性と耐湿性とを併せ持つ硬化性複合材料を得ることができる特徴がある。
本発明の硬化性複合材料は前記特徴を有する硬化性樹脂組成物を用い、その中に無機充填材を含有させているので、熱放散性にも優れる特徴を有し、回路基板の絶縁材料として好適である。
本発明の回路基板は、前記硬化性複合材料を用いているので、最高使用温度が180℃から200℃という耐熱性を有し、しかも耐湿性に優れると共に熱放散性にも優れる特徴を有しているので、いろいろな用途に適用可能であり、特に、自動車や車両等の車載用の回路基板として実用的に価値あるものである。
本発明者は、従来技術のエポキシ樹脂の耐湿性や耐熱性を高めるべく、いろいろ実験的検討を行った結果、(1)ビフェニル骨格のうち少なくとも一方の芳香族環を水素添加してなるジグリシドール誘導体からなるエポキシ樹脂、(2)フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂又はビスフェノールAノボラック樹脂、(3)ビスマレイミド樹脂、及び(4)2,3−ジヒドロ−1−H−ピロロ[1,2−a]ベンズイミダゾールからなる硬化性樹脂組成物に塊状アルミナと球状アルミナを含有させているので、耐熱性と耐湿性とに優れた硬化性複合材料を与えるという知見を得て、本発明に至ったものである。
従来からエポキシ樹脂としては、汎用のビスフェノールFジグリシジルエーテル(ジャパンエポキシレジン社製、EP-807)、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(大日本インキ社製、EXA−850CRP)、ナフタレン型ジグリシジルエーテル(大日本インキ社製、HP−4032)等が知られているが、本発明の硬化性樹脂組成物に於いては、ビフェニル骨格のうち少なくとも一方の芳香族環を水素添加してなるジグリシドール誘導体からなるエポキシ樹脂(例えば、ジャパンエポキシレジン社製、YL6800)であれば良く、特に、ビスマレイミドに相溶し、グリシジル基を持ち硬化するものが好ましい。ただしビスフェノールFグリシジルエーテル等はガラス転移点が低くなり、耐熱性という観点から好ましいとは言えない。
本発明の硬化性樹脂組成物に用いる、ビフェニル骨格のうち少なくとも一方の芳香族環を水素添加してなるジグリシドール誘導体からなるエポキシ樹脂の構造例を以下に示す。なお、ビフェニル骨格の一方だけに水素添加したものは、NMRの結果から、互変異性体であることも知られているが、本発明ではこのようなものも用いることができるのは言うまでもない。
Figure 0004459691
また、本発明の硬化性樹脂組成物に用いるフェノールノボラック樹脂、(オルト)クレゾールノボラックあるいはビスフェノールA型樹脂は、上記ビスマレイミド樹脂エポキシ樹脂混合物に相溶ものであれば、どのようなものであっても構わない。
具体的には、フェノライトTD−2131(大日本インキ社製)、フェノライトKA−1160(大日本インキ社製)、フェノライトVH−4150(大日本インキ社製)、ベスモールCZ−256−A(大日本インキ社製)が挙げられる。
量的には、エポキシ等量比に対して、水酸基として、0.7等量比から1.0等量比が望ましい。少なすぎるとエポキシとの反応が進行しなくなり、多すぎると耐湿性が悪くなるからである。
本発明の硬化性樹脂組成物に用いることのできるフェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂あるいはビスフェノールAノボラック系樹脂の構造例を以下に示す。
Figure 0004459691

Figure 0004459691

Figure 0004459691
また、本発明の硬化性樹脂組成物で用いられるビスマレイミド化合物としては、2,2’−ビス[4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル]プロパン(化5)(ケーアイ化成製、以下、BMI−80と略す。)等が挙げられ、本発明の趣旨である耐熱性、耐湿性を満足するビスマレイミドとしては、BMI−70((化6)参照、ケーアイ化成製)、BMI−S((化7)三井化学製)等が挙げられる。
Figure 0004459691

Figure 0004459691

Figure 0004459691
量的には、エポキシ樹脂に対し10質量%から50質量%程度配合され、低すぎると耐熱性が落ち、多すぎると耐湿性が悪くなることがある。
本発明の硬化性樹脂組成物に於いて、硬化剤については、DSCによる解析によれば、350℃程度で無触媒反応が生じるので、硬化剤を用いなくても構わない。しかし、硬化温度を下げる目的で、工業的に許される操業温度を考慮して、硬化剤が一般的に使用される。
硬化促進剤としては、イミダゾール類が一般的であるが、トリフェニルフォスフィン、ジアザジシクロウンデセンも使うことができる。尚、イミダゾールは一般的に耐熱性に富むが、耐湿性に欠点がある傾向がある。
本発明の硬化性樹脂組成物に於いては、得られる硬化物の耐湿性向上を達成するために2,3−ジヒドロ−1−H−ピロロ[1,2−a]ベンズイミダゾール(以下TBZと略す)を用いることを特徴としており、TBZは、耐湿性の欠点の無い触媒と位置付けることができる。触媒量としては、樹脂量の0.1質量部程度が用いられ、少なすぎると硬化不良をひきおこしたり、硬化温度が高すぎたりして実用的でなくなるし、また、多すぎると硬化温度が低すぎたりして、やはり実用的でなくなる。
本発明の硬化性樹脂組成物に用いられる、TBZの構造を(化8)に示す。
Figure 0004459691
本発明の硬化性樹脂組成物は、耐熱性が十分で、しかも耐湿性が良好である樹脂硬化体を提供でき、いろいろな用途の電子部品材料として好適である。
本発明の複合材料は、前記の硬化性樹脂組成物に無機充填剤を含有させたものである。本発の硬化性複合材料に用いる無機充填剤としては、アルミナ(酸化アルミニウム)、窒化アルミニウム、シリカ(酸化ケイ素)等が挙げられるが、得られる硬化体の熱伝導性を向上させることから、アルミナあるいは窒化アルミニウムが好ましく、また安定性からアルミナがさらに好ましい。本発明の複合材料においては、無機充填剤が66体積%程度使用され、高熱伝導性等を与える。
前記無機充填剤の形状は、粉体であっても、繊維状であっても差し支えない。例えば、金属板の表面に絶縁層を形成して、前記絶縁層上に回路を設けた金属ベース回路基板の前記絶縁層を形成せしめる場合には、塗布特性を満足させるために粉体であることが好ましいし、また、例えば、樹脂基板の両面に回路を有する樹脂回路基板の基板材料を構成する場合には強度が高くなるように繊維状のものが好ましく選択される。つまり、得られる硬化体の用途に対応する特性に応じて、粉状のものや繊維状のものを適宜選択すればよい。
本発明の硬化性複合材料においては、必要に応じて、シランカップリング剤、溶剤等を加えても構わない。
本発明の硬化性複合材料は、前記硬化性樹脂組成物が耐熱性、耐湿性を備えていることを反映し、また無機充填剤を含有していることから、熱放散性にも優れているという特徴があるので、回路基板を初めとする電気用材料として好ましい材料である。
本発明の回路基板は、前記硬化性複合材料の特徴を反映して、熱放散性と耐熱性、耐湿性に優れるので、当該回路基板を用いて信頼性のある混成集積回路を容易に得ることができる。
特に、金属板の表面に絶縁層を形成して、前記絶縁層上に回路を設けた金属ベース回路基板の前記絶縁層に適用することにより、従来得ることのできなかった、180℃から200℃のMOTを有する金属ベース回路基板が確実に得ることができる特徴がある。尚、従来公知の金属ベース回路基板において、そのMOTは高々130℃である。
本発明の金属ベース回路基板は、MOTが180から200℃であるので、例えば自動車や電鉄等の車載向け混成集積回路用基板として実用的なものであり、非常に有用である。
(実施例1)エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製、YL−6800)143gを120℃に加熱し、ビスマレイミド(ケーアイ化成社製、BMI−80)を61g投入し、同温度で1時間攪拌し、溶解を確認した。
次に、塊状アルミナ(平均粒径12μm)1272g、球状アルミナ545g(平均粒径0.8μm)、TD−2131(大日本インキ社製、フェノール樹脂)57gおよびシランカップリング剤(日本ユニカー社製、A−187)20gを、前記溶解物に仕込み、万能混合攪拌機(90℃外温設定)にて50分攪拌した。さらにブチルセルソルブ80gを加え、容器から抜き出し、絶縁層組成物とした。
次に、前記絶縁層組成物2000gに対して、TBZを0.93g、ブチルセルソルブ60gを加え、予め脱脂処理した、アルミニウム板2mm×500mm×500mmの表面に100μmの厚みとなるように、スクリーン印刷を行った。
前記アルミニウム板を、100℃のオーブンで30分乾燥させ、前記絶縁層組成物からなる絶縁層上に、片側電解処理銅箔35μm×500mm×500mmをのせ、50kg/cmの加圧条件下で、90℃30分、更に200℃2時間の温度条件で真空プレス成型し、前記硬化性複合材料を硬化させた。プレス終了後に金属箔上にパターニングし、試験回路をエッチングして、回路を形成して金属ベース回路基板を作成した。
前記操作で得た金属ベース回路基板について、以下に記す評価を行った。尚、Tgの評価、回路基板としての耐熱性試験、絶縁耐圧の評価、PCTテスト、耐熱耐湿性その1、耐熱耐湿性その2の各実験で繰り返し実験数を9とし、その平均値を求めた。MOTにおいて、耐電圧については繰り返し実験数を9とし、ピール強度については繰り返し実験数を5とし、その平均値をもとめ、それぞれの値とした。
Tgの評価方法:金属ベース回路基板から アルカリ溶液でアルミニウムを溶解し、次に硫酸過酸化水素混合液にて銅を溶解し、100μm厚みの絶縁層を取り出し、幅3mmの短冊状にして、レオメトリック社製RSA3を用いて、静荷重100g周波数11Hzの条件にて測定し、ターンδのピークをTg(℃)とした。
回路基板としての耐熱性試験:前述の方法によりアルミニウムを溶解し、絶縁層に銅回路の付いた構造体とし、ハンダ浴(270℃)に浮かべ、外観上の変化の有無について調べた。また、前記構造体の試験片を裁断して10mgを精秤し、大気雰囲気下、熱天秤にて0.5質量%減少を示す温度を測定し、本硬化性樹脂組成物の熱分解温度とした。
絶縁耐圧の評価方法:直径2cmの銅のパターンが1cm間隔で得られるようにエッチングし、試験パターンとし、パターン側とアルミニウム板との間について、菊水電子社製耐圧試験機を用いて、AC段階昇圧法で測定し、2mA流れた時を絶縁破壊電圧とした。
PCTテスト:121℃2気圧にて100時間処理した後、アドバンテック社製の絶縁抵抗計にて、印加電圧100Vの条件で絶縁抵抗を測定した。
耐熱耐湿性その1:85℃85%RHの恒温恒湿層に、回路とアルミニウム板との間にDC1kVをかけ、絶縁破壊するまでの時間、および2000時間後の絶縁抵抗、耐電圧(前述の方法)で評価し、表3では絶縁破壊した個数で示した。
耐熱耐湿性その2:85℃70%RHの恒温恒湿層に、回路とアルミニウム板途の間にAC1kVに半波整流したDC1kvをかけ、絶縁破壊するまでの平均時間(Hr)で評価した。
MOT:280℃、260℃、240℃のそれぞれの温度において、耐電圧およびピール強度の性能半減時間(hr)を求め、両対数グラフに、温度(℃)と時間(Hr)をプロットして直線近似し、100000時間での性能半減時間を求めてMOTとした。
(実施例2)エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製、YL−6800)126gを120℃に加熱し、ビスマレイミド(ケーアイ化成社製、BMI−80)を54g投入し、同温度で1時間攪拌し、溶解を確認した。
次に、塊状アルミナ(平均粒径12μm)1272g、球状アルミナ545g(平均粒径0.8μm)、ビスフェノールA変性ノボラック樹脂(大日本インキ社製、CZ−256−A)78gおよびシランカップリング剤(日本ユニカー社製、A−187)20gを溶解物に仕込み、万能混合攪拌機(90℃外温設定)にて50分攪拌した。さらにブチルセルソルブ80gを加え、容器から抜き出し、絶縁層組成物とした。
次に、前記絶縁層組成物2000gに硬化剤0.74g、ブチルセルソルブ60gを加えた。以降は実施例1と同様に金属ベース回路基板を作成し、評価した。
(比較例1)ビスフェノールAジグリシジルエーテル(大日本インキ社製、EXA−850CRP)に、塊状アルミナ(平均粒径12μm)63g、球状アルミナ27g(平均粒径0.8μm)を加え、ハイブリットミキサーで2分間攪拌した。次に、ジアミノジフェニルメタン(DDM)粉体を3.3g加え、さらに同ミキサーにて1分間攪拌し、1gのA−187(日本ユニカー社製)と1gのブチルセルソルブを加えて攪拌した。
以降は実施例1と同様に金属ベース回路基板を作成し、評価した。
(比較例2)フェノライト(大日本インキ社製、TD−2131)4.8gをEXA−850CRP(大日本インキ社製)10gに溶解し、塊状アルミナ(平均粒径12μm)63g、球状アルミナ27g(平均粒径0.8μm)を加え、ハイブリットミキサーで2分間攪拌した。次に、イミダゾール2E4MZ(四国化成社製)0.05gを加え、さらに同ミキサーにて1分間攪拌し、1gのA−187(日本ユニカー社製)と1gのブチルセルソルブを加え攪拌した。以降は実施例1と同様に金属ベース回路基板を作成し、評価した。
Figure 0004459691

Figure 0004459691

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本発明の硬化性樹脂組成物は、ビフェニル骨格のうち少なくとも一方の芳香族環を水素添加してなるジグリシドール誘導体からなるエポキシ樹脂と、フェノールノボラッック樹脂、クレゾールノボラック樹脂又はビスフェノールAノボラック樹脂と、ビスマレイミド樹脂とをTBZを用いて硬化体を得るので、従来のエポキシ樹脂では得られなかった耐熱性と耐湿性とを併せ持つ樹脂硬化体を得ることができる特徴を有しており、電子用途の材料として用いることができる。
本発明の硬化性複合材料は前記特徴を有する硬化性樹脂組成物を用い、その中に無機充填材を含有させているので、熱放散性にも優れる特徴を有し、回路基板の絶縁材料として好適である。
更に、本発明の回路基板は、前記硬化性複合材料を用いているので、耐熱性、耐湿性に優れると共に熱放散性にも優れる特徴を有していて、いろいろな用途に適用可能であり、特に、自動車や車両等の車載用の回路基板として実用的に価値あるものである。

Claims (4)

  1. (1)エポキシ樹脂、(2)フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂又はビスフェノールAノボラック樹脂、(3)ビスマレイミド樹脂、及び(4)2,3−ジヒドロ−1−H−ピロロ[1,2−a]ベンズイミダゾールからなることを特徴とする硬化性樹脂組成物であって、(1)エポキシ樹脂が、ビフェニル骨格のうち少なくとも一方の芳香族環を水素添加してなるジグリシドール誘導体からなることを特徴とする硬化性樹脂組成物に塊状アルミナと球状アルミナを含有させたことを特徴とする硬化性複合材料。
  2. 請求項1記載の硬化性複合材料を用いてなることを特徴とする回路基板。
  3. 金属ベース回路基板であることを特徴とする請求項2記載の回路基板。
  4. 最高使用温度が180℃から200℃であることを特徴とする請求項3記載の回路基板。
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