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JP4455391B2 - 座標入力装置及びその制御方法、プログラム - Google Patents

座標入力装置及びその制御方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、座標入力領域上の指示位置を検出する座標入力装置及びその制御方法、プログラムに関するものである。
座標入力面に、指示具(例えば、専用入力ペン、指等)によって指示して座標を入力することにより、接続されたコンピュータを制御したり、文字や図形などを書き込むために用いられる座標入力装置が存在する。
従来より、この種の座標入力装置としては、タッチパネルとして、各種方式のものが提案、または製品化されており、特殊な器具などを用いずに、画面上でパーソナルコンピュータ等の端末の操作が簡単にできるため、広く用いられている。
座標入力方式としては、抵抗膜を用いたもの、また、超音波を用いたものなど、さまざまなものがあるが、光を用いたものとして、例えば、特許文献1がある。この特許文献1では、座標入力領域の外側に再帰性反射シートを設け、座標入力領域の角端部に配置された光を照明する照明部と光を受光する受光部とにより、座標入力領域内において指等の光を遮蔽する遮蔽物と受光部間の角度を検出し、その検出結果に基づいて、その遮蔽物の指示位置を決定する構成が開示されている。
また、特許文献2や3等にあるように、再帰反射部材を座標入力領域周辺に構成し、再帰反射光が遮光される部分(遮光部分)の座標を検出する座標入力装置が開示されている。
これらの装置において、例えば、特許文献2では、微分等の波形処理演算によって受光部が受光する遮蔽物による遮光部分のピークを検出することにより、受光部に対する遮光部分の角度を検出し、その検出結果からその遮蔽物の座標を算出している。また、特許文献3では、特定のレベルパターンとの比較によって遮光部位の一方の端と他方の端を検出し、それらの座標の中心を検出する構成が示されている。
ここで、特許文献1乃至3のような、遮光位置を検出して座標を算出する方式を、以下、遮光方式と称する。
また、更に、このような遮光方式の座標入力装置においては、特に、その座標入力領域のサイズが大きい場合には、複数の操作者が同時に入力することを許容して、利便性を向上し、より効率的な会議等の用途での要求がある。そのため、複数の同時入力に対応する座標入力装置が考案されている。
複数の座標を同時に入力するために、特許文献4〜特許文献6では、一つの受光センサで複数の遮光部分の角度を検出し、各センサの角度の組み合わせから数点の入力座標候補を算出し、更に、その入力座標候補から実際に入力した座標を判別する技術が開示されている。
例えば、2点入力の場合には、入力座標候補として最大4点の座標を算出し、この4点の内、実際に入力した座標2点を判定し、出力する。つまり、この判定は、複数の入力座標候補の中から、実際の入力座標と虚偽の入力座標を選別して、最終的な入力座標を判定する。そして、この判定を、ここでは「虚実判定」と呼ぶことにする。
この虚実判定の具体的な方法としては、特許文献5や特許文献6では、従来の座標入力領域の一辺の両端に、座標入力領域内で指示された座標を精度良く算出するに十分な距離を隔てて設置される第1及び第2センサの他に、これも、第1及び第2センサから入力領域内で指示された座標を精度良く算出するに十分な距離を隔てて第1及び第2センサの間の位置に設置される第3センサを設ける。そして、この第3センサにおける第1及び第2センサの角度情報とは異なる角度情報に基づいて、第1及び第2センサで検出された複数の角度情報に対し、この虚実判定を行う技術が開示されている。
一方で、複数のセンサユニットを所定間隔空けて座標入力領域上の周囲に配置し、ほぼ同じ方向、ほぼ同じ領域を観測させることにより、複数の遮光影が重複した場合でも、一方の影が他方の影に完全に隠れて検出されることを回避する方法が提案されている。また、複数の影が重複したとき、其々の影の一方の端部を観測することにより、影が存在する方向を其々検出する方法が提案されている。
米国特許第4507557号公報 特開2000−105671号公報 特開2001−142642号公報 特開2002−055770号公報 特開2003−303046号公報 特許登録第2896183号
上記の遮光方式の座標入力装置では、どのような構成でも、例えば、2つの入力を並行して行う場合に4つの座標候補点(2つの実像と、2つの虚像からなる)を検出することは、原則的に可能である。
しかしながら、この4つの座標候補点の中から、実入力点としての座標候補を決定するための虚実判定には、それぞれ難点がある。
例えば、特許文献5や6においては、安定した虚実判定を行うための第3センサの視野範囲が不十分であること、また、座標入力領域に対して常に誤りのない虚実判定を行うために、視野範囲を十分に確保して第3センサを設置することは、装置の制約上難しい。また、第3センサで確保できない視野範囲を補うために、更なる第4センサを設けた場合は、各センサでの検出値の整合を図るための処理が複雑化する。
また、複数の遮光影が重複した場合でも、一方の影が他方の影に完全に隠れて検出されることを回避する方法においても、実入力点にともなう複数の影が何れかのセンサユニットで重複して観測される場合には、虚実判定の精度が悪化し、外乱や様々なゆらぎの状況次第では、虚実判定を誤る可能性がある。このような場合には、本来ありえない誤った位置の座標を検出してしまう可能性がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、並行して複数入力された座標を精度良く検出することができる座標入力装置及びその制御方法、プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明による座標入力装置は以下の構成を備える。即ち、
座標入力領域上の指示位置を検出する座標入力装置であって、
前記座標入力領域に対し光を投光する投光部と、到来光を受光する受光部とからなる光学ユニットを2つ備える、前記座標入力領域の一辺の両端近傍に設けられた第1及び第2センサ手段と、
2つの指示手段による指示によって、前記第1及び第2センサ手段それぞれが備えるそれぞれの光学ユニットから得られる、遮光領域である影を含む光量分布に基づいて、前記影の方向を示す角度情報を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出する角度情報に対し、
1)互いに異なる前記センサ手段が備える一組の光学ユニットで検出される前記影の角度情報の組み合わせと、
2)同一の前記センサ手段が備える一組の光学ユニットで検出される前記影の角度情報の組み合わせと
を用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出する算出手段と
を備える。
また、好ましくは、前記算出手段は、
前記影が全ての前記光学ユニットにおいて重複せずに検出される場合、前記第1センサ手段に属する処理対象の光学ユニットに関して、
a)
前記処理対象の光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第2センサ手段に位置する方向に遠い方の影の角度を第一角度とし、
前記第2センサ手段が備える何れかの光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第1センサ手段が位置する方向に遠い方の影の角度を第二角度としたとき、
前記第一角度と前記第二角度で決定される座標をP1として算出し、
b)
前記処理対象の光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第2センサ手段に位置する方向に近い方の影の角度を第角度とし、
前記第2センサ手段が備える何れかの光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第1センサ手段が位置する方向に近い方の影の角度を第角度としたとき、
前記第角度と前記第角度で決定される座標をP2として算出し、
c)
前記処理対象の光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第2センサ手段に位置する方向に遠い方の影の角度を第角度とし、
前記第2センサ手段が備える何れかの光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第1センサ手段が位置する方向に近い方の影の角度を第角度としたとき、
前記第角度と前記第角度で決定される座標をP3として算出し、
d)
前記処理対象の光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第2センサ手段に位置する方向に近い方の影の角度を第角度とし、
前記第2センサ手段が備える何れかの光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第1センサ手段が位置する方向に遠い方の影の角度を第角度としたとき、
前記第角度と前記第角度で決定される座標をP4として算出し、
選択条件に基づいて、前記第1及び前記第2センサ手段のどちらかを選択する場合に、その選択したセンサ手段が前記第1センサ手段であり、かつその第1センサ手段が備える2つの光学ユニットの内、検出する2つの影が相対的に接近して検出する方の光学ユニットを第1光学ユニットとし、他方を第2光学ユニットとする場合において、
前記第1光学ユニットが、前記第1センサ手段内で、前記第2センサ手段に対し近い方に位置する場合、前記第1光学ユニットが属する前記第1センサ手段に対する前記座標P1及びP2を、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標と判定し、
前記第1光学ユニットが、前記第1センサ手段内で、前記第2センサ手段に対し遠い方に位置する場合、前記第1光学ユニットが属する前記第1センサ手段に対する前記座標P3及びP4を、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標と判定する。
また、好ましくは、前記選択条件は、検出する2つの影が最も接近している光学ユニットを備えるセンサ手段を選択する。
また、好ましくは、前記選択条件は、処理対象の光学ユニットの位置をPsとする場合に、
距離(Ps−P2) < 距離(Ps−P1)
距離(Ps−P3) < 距離(Ps−P4)
を満足する光学ユニットを備えるセンサ手段を選択する。
また、好ましくは、前記算出手段は、前記第1センサ手段が備える2つの光学ユニットそれぞれにおいて2つの影が重複して検出され、かつその重複影の重複率がより大きい光学ユニットを第1光学ユニットとする場合、
前記第1光学ユニットで検出される重複影の中心に対応する角度と、前記第2センサ手段が備える2つの光学ユニットでどちらかで検出される2つの影の角度を用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出する。
また、好ましくは、前記算出手段は、前記第1センサ手段が備える2つの光学ユニットそれぞれにおいて2つの影が重複して検出され、かつその重複影の重複率がより大きい光学ユニットを第1光学ユニットとする場合、
前記第1光学ユニットで検出される重複影の略中心に対応する角度と、前記第2センサ手段が備える2つの光学ユニットでどちらかで検出される2つの影の角度を用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出する。
また、好ましくは、前記重複率は、前記2つの光学ユニットそれぞれにおいて、重複して検出される影の一方の端部に対応する角度と他方の端部に対応する角度との差によって決まる角度幅の比である。
また、好ましくは、前記算出手段は、前記第1センサ手段が備える2つの光学ユニットそれぞれにおいて2つの影が重複して検出され、かつその重複影の重複率が大きい方を第1光学ユニットと、小さい方を第2光学ユニットとする場合において、
a)前記第1光学ユニットが、前記第1センサ手段内で、前記第2センサ手段に対し近い方に位置する場合は、
1)前記第1あるいは前記第2光学ユニットで検出される重複影の端部の内、前記第2センサ手段が位置する方向に近い方の端部に対応する角度と、
2)前記第2センサ手段を構成する2つの光学ユニットで検出される影の内、前記第2センサ手段が位置する方向に近い方の影の角度と
で決まる第1の組み合わせと、
3)前記第1あるいは前記第2光学ユニットで検出される重複影の端部の内、前記第2センサ手段が位置する方向に遠い方の端部に対応する角度と、
4)前記第2センサ手段を構成する2つの光学ユニットで検出される影の内、前記第2センサ手段が位置する方向に遠い方の影の角度と
で決まる第2の組み合わせとを用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出し、
b)前記第1光学ユニットが、前記第1センサ手段内で、前記第2センサ手段に対し遠い方に位置する場合は、
5)前記第1あるいは前記第2光学ユニットで検出される重複影の端部の内、前記第2センサ手段が位置する方向に近い方の端部に対応する角度と、
6)前記第2センサ手段を構成する2つの光学ユニットで検出される影の内、前記第2センサ手段が位置する方向に遠い方の影の角度と
で決まる第3の組み合わせと、
7)前記第1あるいは前記第2光学ユニットで検出される重複影の端部の内、前記第2センサ手段が位置する方向に遠い方の端部に対応する角度と、
8)前記第2センサ手段を構成する2つの光学ユニットで検出される影の内、前記第2センサ手段が位置する方向に近い方の影の角度と
で決まる第4の組み合わせとを用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出する。
上記の目的を達成するための本発明による座標入力装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
座標入力領域に対し光を投光する投光部と、到来光を受光する受光部とからなる光学ユニットを2つ備える、前記座標入力領域の一辺の両端近傍に設けられた第1及び第2センサ手段を用いて、座標入力領域上の指示位置を検出する座標入力装置の制御方法であって、
2つの指示手段による指示によって、前記第1及び第2センサ手段それぞれが備えるそれぞれの光学ユニットから得られる、遮光領域である影を含む光量分布に基づいて、前記影の方向を示す角度情報を検出する検出工程と、
前記検出工程が検出する角度情報に対し、
1)互いに異なる前記センサ手段が備える一組の光学ユニットで検出される前記影の角度情報の組み合わせと、
2)同一の前記センサ手段が備える一組の光学ユニットで検出される前記影の角度情報の組み合わせと
を用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出する算出工程と
を備える。
上記の目的を達成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備える。即ち、
座標入力領域に対し光を投光する投光部と、到来光を受光する受光部とからなる光学ユニットを2つ備える、前記座標入力領域の一辺の両端近傍に設けられた第1及び第2センサ手段を用いて、座標入力領域上の指示位置を検出する座標入力装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
2つの指示手段による指示によって、前記第1及び第2センサ手段それぞれが備えるそれぞれの光学ユニットから得られる、遮光領域である影を含む光量分布に基づいて、前記影の方向を示す角度情報を検出する検出手順と、
前記検出手順が検出する角度情報に対し、
1)互いに異なる前記センサ手段が備える一組の光学ユニットで検出される前記影の角度情報の組み合わせと、
2)同一の前記センサ手段が備える一組の光学ユニットで検出される前記影の角度情報の組み合わせと
を用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出する算出手順
コンピュータに実行させるためのプログラム。
本発明によれば、並行して複数入力された座標を精度良く検出することができる座標入力装置及びその制御方法、プログラムを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
<実施形態1>
図1は本発明の実施形態1の座標入力装置の外観構成を示す図である。
図1において、1L、1Rは投光部および受光部を有するセンサユニットであり、実施形態1の場合、図示の如く座標入力面であるところの座標入力有効領域3のX軸に平行に、かつY軸に対称な位置に、所定距離離れて配置されている。センサユニット1L及び1Rは、制御・演算ユニット2に接続され、制御信号を制御・演算ユニット2から受信すると共に、検出した信号を制御・演算ユニット2に送信する。
4は入射光を到来方向に反射する再帰反射面を有する再帰反射部であり、座標入力有効領域3の外側3辺に図示が如く配置され、左右それぞれのセンサユニット1L及び1Rから略90°範囲に投光された光を、センサユニット1L及び1Rに向けて再帰反射する。
尚、再帰反射部4は、ミクロ的に見て三次元的な構造を有し、現在では、主にビーズタイプの再帰反射テープ、或いはコーナキューブを機械加工等により規則正しく配列することで再帰現象を起こす再帰反射テープが知られている。
再帰反射部4で再帰反射された光は、センサユニット1L及び1Rによって1次元的に検出され、その光量分布が制御・演算ユニット2に送信される。
座標入力有効領域3は、PDPやリアプロジェクタ、LCDパネルなどの表示装置の表示画面で構成することで、インタラクティブな入力装置として、利用可能となっている。
このような構成において、座標入力有効領域3に指や指示具等の指示手段による入力指示がなされると、センサユニット1L及び1Rの投光部から投光された光が遮られ(遮光部分)、センサユニット1L及び1Rの受光部ではその遮光部分の光(再帰反射による反射光)を検出できないので、その結果、どの方向からの光が検出できなかったかを判別することが可能となる。
そこで、制御・演算ユニット2は、左右のセンサユニット1L及び1Rが検出する光量変化から、指示具によって入力指示された部分の複数の遮光範囲を検出し、その遮光範囲の端部情報から、センサユニット1L及び1Rそれぞれに対する遮光範囲の端部の方向(角度)をそれぞれ算出する。また、指示具が信号発信部を有する場合には、その指示具からのペン信号をペン信号受信部5が受信する。
そして、検出された遮光範囲の数に基づいて、座標算出に用いる遮光範囲から得られるデータを決定し、それぞれ算出された方向(角度)、及びセンサユニット1L及び1R間の距離情報等から、座標入力有効領域3上の指示具の遮光位置を幾何学的に算出し、表示装置に接続されているホストコンピュータ等の外部端末に、インタフェース7(例えば、USB、IEEE1394等)を経由してその座標値を出力する。
このようにして、指示具によって、画面上に線を描画したり、表示装置に表示されるアイコンを操作する等の外部端末の操作が可能になる。
<センサユニット1の詳細説明>
次に、センサユニット1L及び1R内の構成について、図2を用いて説明する。尚、センサユニット1L及び1Rは、上述したように、大きく分けて投光部と受光部から構成される。
図2は本発明の実施形態1のセンサユニットの詳細構成を示す図である。
図2において、101A及び101Bは、赤外光を発する赤外LEDであり、各々投光レンズ102A及び102Bによって、再帰反射部4に向けて略90°範囲に光を投光する。ここで、センサユニット1L及び1R中の投光部は、この赤外LED101A及び101Bと、投光レンズ102A及び102Bによって実現される。これにより、センサユニット1L及び1Rには、それぞれ2つの投光部が構成されることになる。
そして、投光部より投光された赤外光は、再帰反射部4により到来方向に再帰反射され、センサユニット1L及び1R中の受光部によって、その光を検出する。
受光部は、光線の視野を制限すると共に電気的なシールドをになうシールド部材105を設けた1次元のラインCCD104、集光光学系としての受光用レンズ(例えば、fθレンズ)106A及び106B、入射光の入射方向を概略制限する絞り108A及び108B、及び可視光等の余分な光(外乱光)の入射を防止する赤外フィルター107A及び107Bからなる。
そして、再帰反射部4によって反射された光は、赤外フィルター107A及び107B、絞り108A及び108Bを抜けて受光用レンズ106A及び106Bによって、ラインCCD104の検出素子110面上に集光される。これにより、センサユニット1L及び1Rには、それぞれ2つの受光部が構成されることになる。
部材103及び部材109は、投光部及び受光部を構成する光学部品を配置するとともに、投光部で投光した光が直接受光部に入射することを防ぐ、あるいは外来光をカットするための上フード103、下フード109として機能する。
尚、実施形態1においては、絞り108A及び108Bは下フード109に一体で成型されているが、別部品であってもよいことはいうまでもなく、さらには、上フード103側に、絞り108A及び108Bと受光用レンズ106A及び106Bの位置決め部を設けることで、投光部の発光中心に対する受光部の位置決めを容易にする構成(つまり、上フード103のみで、すべての主要な光学部品が配置される構成)に実現することも可能である。
図3Aは、図2の状態のセンサユニット1L(1R)を組み上げた状態を、正面方向(座標入力面に対し垂直方向)から見た図である。図3Aに示すように、センサユニット1L(1R)中の2つの投光部は、所定距離d離れた状態で、それぞれの主光線方向が略平行となるように配置され、各々の投光レンズ102A及び102Bによって、それぞれ略90°範囲に光を投光するように構成している。
図3Bは、図3Aの太矢印で示される部分の断面図であり、赤外LED101A(101B)からの光は、投光レンズ102A(102B)により、座標入力面に略平行に制限された光束として、主に再帰反射部4に対して光が投光されるように構成している。
一方、図3Cは、図3Aにおける赤外LED101A及び101B、投光レンズ102A及び102B、上フード103を取り除いた状態を、正面方向(座標入力面に対し垂直方向)から見た図である。
ここで、実施形態1の場合、投光部と受光部は、座標入力面である座標入力有効領域3の垂直方向に対し重ねた配置構成(図3B参照)となっており、正面方向(座標入力面に対し垂直方向)から見て、投光部の発光中心と受光部の基準位置(つまり、角度を計測するための基準点位置に相当し、実施形態1にあっては絞り108A(108B)の位置であって、図中の光線が交差する点となる)が一致する構造となっている。
従って、前述した通り、2つの投光部は所定距離d離れた状態で、それぞれの主光線方向略平行となるように配置されているので、2つの受光部も同様に所定距離d離れた状態で、かつ各々の光軸(光学的な対称軸)が略平行となるように構成されている。
また、投光部により投光された座標入力面に略平行な光束であって、面内方向に略90°方向に投光されている光は、再帰反射部4により光の到来方向に再帰反射され、赤外フィルター107A(107B)、絞り108A(108B)、集光レンズ106A(106B)を経て、ラインCCD104の検出素子110面上に集光、結像することになる。
従って、ラインCCD104の出力信号は、反射光の入射角に応じた光量分布を出力することになるので、ラインCCD104を構成する各画素の画素番号が角度情報を示すことになる。
尚、図3Bに示す投光部と受光部の距離Lは、投光部から再帰反射部4までの距離に比べて十分に小さな値であり、距離Lを有していても十分な再帰反射光を受光部で検出することが可能な構成となっている。
以上説明したように、センサユニット1L(1R)は、少なくとも2つの投光部と、各々の投光部で投光された光を各々検出する2つの受光部(実施形態1の場合、投光部が2組、受光部が2組)を有する構成である。
また、実施形態1にあっては、受光部の一部であるラインCCD104におけるライン状に配置された検出素子110の左側部分を第1受光部の集光領域、右側部分を第2受光部の集光領域とすることで、部品の共通化を図っているが、これに限定されるものでなく、各受光部毎に個別にラインCCDを設けてもよいことは言うまでもない。
<制御・演算ユニットの説明>
制御・演算ユニット2とセンサユニット1L及び1Rの間では、主に、受光部内のラインCCD104用のCCD制御信号、CCD用クロック信号と出力信号、及び投光部内の赤外LED101A及び101Bの駆動信号がやり取りされている。
ここで、制御・演算ユニット2の詳細構成について、図4を用いて説明する。
図4は本発明の実施形態1の制御・演算ユニットの詳細構成を示すブロック図である。
CCD制御信号は、ワンチップマイコン等で構成される演算制御回路(CPU)21から出力され、ラインCCD104のシャッタタイミングやデータの出力制御等が行われる。
尚、この演算制御回路21は、クロック発生回路(CLK)22からのクロック信号に従って動作する。また、CCD用のクロック信号は、クロック発生回路(CLK)22からセンサユニット1L及び1Rに送信されると共に、各センサユニット内部のラインCCD104との同期をとって各種制御を行うために、演算制御回路21にも入力されている。
投光部の赤外LED101A及び101Bを駆動するためのLED駆動信号は、演算制御回路21からLED駆動回路(不図示)を介して、対応するセンサユニット1L及び1Rの投光部内の赤外LED101A及び101Bに供給されている。
センサユニット1L及び1Rそれぞれの受光部内のラインCCD104からの検出信号は、A/Dコンバータ23に入力され、演算制御回路21からの制御によって、デジタル値に変換される。この変換されたデジタル値は、メモリ132に記憶され、指示具の角度計算に用いられる。そして、この計算された角度から座標値が算出され、外部端末にシリアルインタフェース7(例えば、USB、IEEE1394、RS232Cインタフェース等)を介して出力される。
また、指示具としてペンを用いる場合、ペンからのペン信号を受信するペン信号受信部5からは、ペン信号を復調したデジタル信号が出力され、ペン信号検出回路としてのサブCPU24に入力され、ペン信号が解析された後、その解析結果が演算制御回路21に出力される。
<センサユニット1の光学配置に関する詳細説明>
図5は本発明の実施形態1の座標入力装置の光学的な配置を説明するための説明図である。
図5では、特に、左側センサユニット1Lの配置について説明する。尚、右側センサユニット1Rについては、図中Y軸について左側センサユニット1Lと対称な関係にある以外は、その特徴は同一なので、その説明は省略する。
先に述べた通り、センサユニット1Lには、2組の投光部と受光部(光学ユニットL1及びL2)を有し、両者の光軸(光学的な対称軸であって、光線151、及び光線161に相当)は、略平行にかつ所定距離d離れて配置されている。また、センサユニット1Lは、そのセンサ面が、座標入力有効領域3の一辺に対し、θsだけ傾いた方向となるように配置されている。
また、センサユニット1L中の一方の投光部の投光範囲(もしくは受光部の検出角度範囲)を光線152及び光線153、もう一方のそれを光線162及び光線163と定義する。
尚、センサユニット1Rには、2組の投光部と受光部(光学ユニットR1及びR2)を有している。
光線152及び光線153、もしくは光線162及び光線163で定義される2組の光学ユニット(投光部及び受光部)の有効視野範囲は略90°であり、無論その範囲を、例えば、100°とすることも可能であるが、その有効視野範囲をより大きく設定、設計することは、例えば、光学ユニットを構成する光学部品(例えば、レンズ)の光学歪が大きくなり、安価に光学系を構成するという点で不利となる。
従って、各々の受光部で、投光された光を遮光する指示具の指示位置情報を得るためには、光線152及び光線163で定義される領域内に、座標入力有効領域を設定するのが好ましい形態である。そこで、座標入力有効領域を図示が如く領域171に設定すれば、センサユニット1L中の2組の受光部で、領域171中の指示具(遮光物体)の遮光位置を検出することが可能となる。
しかしながら、このように設定することで、例えば、各部品を内蔵した座標入力装置の筐体172と座標入力可能な領域171の関係で決まる筐体枠が大きくなり、操作可能な領域に比べ、座標入力装置全体の大きさが大きくなってしまうという課題が生じる。この課題を解決するためには、センサユニット1L(1R)の形状を小さくすることはいうまでも無く、さらには、光線151及び光線161で定義される2組の光学ユニット(投光部及び受光部)の所定距離dをより小さくするのが好ましい。
実施形態1の座標入力装置に有っては、座標入力有効領域3と筐体172で決まる筐体枠を極力小さくするために、センサユニット1L(1R)中の一方の受光部は、座標入力有効領域3の全ての領域を有効視野に収めているが、もう一方の受光部は、図中領域173で定義される領域が有効視野外となる設定となっている。
さて、距離dは、指示具が座標入力有効領域3の左右端部ないし上端部にあるときに、指示具の方向から見た投影成分、即ち、d*cos(θL−θs)が、指示具の半径と略等しくなるよう構成されている。
このようにすることにより、図5において、背後の指示具が図中の光線151及び光線161の間の領域に完全に入り込んでしまうことがないように構成されている。
実施形態1は、例えば、図5中の光学ユニットL1、L2、R2、R1夫々から得られる光強度分布を取得する。そして、この光強度分布から夫々の光学ユニットで得られる、影の数、影の位置(角度)を算出し、センサユニット1Lを構成する光学ユニットL1あるいはL2と、センサユニット1Rを構成する光学ユニットR1あるいはR2から得られる4種類の組み合わせ、即ち、(L1,R1)、(L1,R2)、(L2,R1)及び(L2,R2)を順番に選択する。
次に、それぞれの組み合わせにおいて、座標候補点の確定ないし座標候補点の重複状況の確定を行い、その中から、適切な光学ユニットの組み合わせを選定する。これにより、座標候補点の中から、実入力点を判定(所謂、虚実判定)し、最終的に、2つの入力座標を決定する。
以降、(L1,R1)、(L1,R2)、(L2,R1)及び(L2,R2)の4通りの組み合わせを、「LR光学ユニット組み合わせ」ないし「LR組み合わせ」と表現する。
次に、実施形態1における座標算出処理について、図6を用いて説明する。
図6は本発明の実施形態1の座標入力装置が実行する座標算出処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1で、光学ユニットL1、L2、R1及びR2の各光学ユニットにおける光強度分布データを取得する。次に、ステップS102で、取得した光強度分布データより、LR組み合わせに対する光強度分布データを順次選択して、選択した光強度分布データについて、座標候補点確定処理を実行して、各LR組み合わせに対する影数の構成を決定する(ステップS2〜ステップS5)。
次に、処理結果に基づいて、座標算出処理(ステップS6〜ステップS17)を実行する。
そして、各LR組み合わせに対する影数の構成によって、以下のいずれかの状態が得られる。
状態A(1−1) :光学ユニットの両者とも1つの影のみ検知される場合
状態B(2−1) :一方のセンサユニットの何れかの光学ユニットで影が2つ検知され、他方のセンサユニットの何れかの光学ユニットで重複している影が1つだけ検知される場合
状態C(2−2) :一方のセンサユニットの何れかの光学ユニットと、他方のセンサユニットの何れかの光学ユニットが両方とも2つの影が検知される場合
状態D(0−0) :光学ユニットの両者のどちらでも影が検知されない場合
尚、以下に示す[*a−*b]は、LR組み合わせの中で、検出される影数が多い方の光学ユニットの検出影数を*aに、相対的に少ない方の光学ユニットの検出影数を*bで表現している。従って、*aと*bの順番関係と、LR組み合わせの組み合わせ内容とは無関係である。
また、実施形態1においては、指示具により何らかの入力が行われて、何れかの光学ユニットがそれに伴う影を検出した場合、他の影と重複していない限り、必ず、他の全ての光学ユニットから、その入力に伴う影を観測することができるというのが前提である。
即ち、ここでは、例えば、何らかの入力が行われて、ある光学ユニットで影が検出されていていて、なおかつ、他の影と重複していないのにも関わらず、光学特性条件の違いや検出タイミングの微妙な差によって、他の何れかの光学ユニットで検出できないという場合に関しては、本発明の趣旨に鑑み、除外して説明している。
そして、実施形態1では、各LR組み合わせそれぞれが、上記の状態A〜Dのいずれであるかを判定して、その判定結果に基づいて、センサユニット1L及び1R内の各光学ユニットにおける影数の検出状態を決定する。
検出状態[1]:全てのLR組み合わせにおいて、[1−1]である。
検出状態[2]:[2−2]のLR組み合わせが2つ存在する。
検出状態[3]:[2−2]のLR組み合わせと[2−1]のLR組み合わせが存在する。
検出状態[4]:[2−1]のLR組み合わせが2つ存在する。
そして、実施形態1では、各光学ユニットにおける影数の検出状態を判定し(ステップS6〜ステップS8、ステップS10及びステップS11)、その判定した検出状態に応じて予め定義された座標算出方法[1]〜[4]で座標算出を行う(ステップS13〜ステップS16)。そして、座標算出結果を出力する(ステップS17)。一方、上記の検出状態のいずれも判定されない場合は、座標検出が不可能であると判定して、処理を終了する(ステップS9あるいはステップS12)。
尚、図6では、検出状態[1]〜[4]に関しては、上から順に優先的に検出状態を判定する。例えば、検出状態[3]と[4]を満足する場合は、優先的に検出状態[3]と判定する。
以下、座標算出方法[1]〜[4]それぞれの詳細について説明する。
座標算出方法[1](ステップS13:検出状態[1]の場合)
検出状態[1]の場合において、全てのLR組み合わせにおいて[1−1]の場合は、単一入力がなされている場合である。この場合、虚実判定の必要はない。
そして、この場合、どのLR組み合わせでも座標算出を実行することが可能であるが、例えば、(L1,R1)の光学ユニット組み合わせにおいて、後述する<座標算出処理(1)>によって座標算出を実行する。
座標算出方法[2](ステップS14:検出状態[2]の場合)
検出状態[2]の場合とは、LR組み合わせ(L1,R1)、(L1,R2)、(L2,R1)及び(L2,R2)の中から2組以上[2−2]が存在する場合である。
この中から2つの組を選択し、其々から得られる4座標候補点を比較する。
ここで、検出状態[2]の具体例について、3つのパターンに分けて説明する。ここで、各パターンを、検出状態[2]−1、[2]−2、[2]−3と定義する。
まず、検出状態[2]−1の場合(図7)、センサユニット1R側の光学ユニットR1及びR2では、図8に示すような、夫々2つの影を持つ遮光波形(光強度分布)を観測する。
ここで、例えば、図7に示す4つの座標候補点P11、P12、P21及びP21の内、P12及びP21が実際の入力点である場合、センサユニット1Rの2つの光学ユニットR1及びR2の検出波形を比較すると、この2つの点によって決まる直線(P12−P21)の方向は、光学ユニットR2が存在する方向よりも光学ユニットR1が存在する方向に相対的に近い。換言すれば、光学ユニットR2で観測するよりも光学ユニットR1で観測する場合の方が、観測する2つの影が接近している。これは一般に言われる視差に相当する。
つまり、P12、P21が実際の入力点である場合は、図8(a)に示すように、光学ユニットR1の観測波形の方が光学ユニットR2の観測波形より、2つの影が接近して見える。
一方、図7で、P11、P22が実際の入力点である場合、図8(b)に示すように、光学ユニットR1の観測波形より光学ユニットR2の観測波形の方が、2つの影が接近している。
即ち、光学ユニットR1及びR2の観測波形の内、どちらの観測波形で2つの影が接近しているかで、図7に示す4つの座標候補点に対する虚実判定が可能であるといえる。
また、図7の場合は、センサユニット1L側の光学ユニットL1から観測される波形に関しても、同様のことがいえる。
即ち、どちらのセンサユニットでも、それを構成する2つの光学ユニットのどちらで2つの影がより接近して観測されるかで、虚実判定を実行することができる。
次に、このような4つの座標候補点の組み合せにおいて、図9(検出状態[2]−2)及び図10([2]−3)に示す検出状態について説明する。
まず、検出状態[2]−2(図9)の場合で、まず、センサユニット1Lで虚実判定を実行する場合を考える。
例えば、P11、P22が実際の入力点である場合、光学ユニットL2で観測される2つの影の方が、光学ユニットL1で観測される2つの影より接近しているのは図より明白である。
また、P12、P21が実際の入力点である場合、光学ユニットL1で観測される2つの影の方が、光学ユニットL2で観測される2つの影より接近しているのは図より明白である。
従って、センサユニット1Lにおいて、4つの座標候補点に対する虚実判定は可能である。
次に、センサユニット1Rで虚実判定を実行する場合を考える。
例えば、P11、P22が実際の入力点である場合、光学ユニットR2で観測される2つの影の方が、光学ユニットR1で観測される2つの影より接近していることは図より明白である。
これに対し、P12、P21が実際の入力点である場合、光学ユニットR1で観測される2つの影の方が、光学ユニットR2で観測される2つの影より接近しているとは必ずしもいえない。
従って、この場合、センサユニット1Rにおいて、4つの座標候補点に対する虚実判定は不可能である。
次に、検出状態[2]−3(図10)の場合で、まず、センサユニット1Rで虚実判定を実行する場合を考える。
例えば、P11、P22が実際の入力点である場合、光学ユニットR2で観測される2つの影の方が、光学ユニットR1で観測される2つの影より接近しているのは図より明白である。
また、P12、P21が実際の入力点である場合、光学ユニットR1で観測される2つの影の方が、光学ユニットR2で観測される2つの影より接近しているのは図より明白である。
従って、この場合、センサユニット1Rにおいて、4つの座標候補点に対する虚実判定は可能である。
次に、センサユニット1Lで虚実判定を実行する場合を考える。
例えば、P12、P21が実際の入力点である場合、光学ユニットL1で観測される2つの影の方が、光学ユニットL2で観測される2つの影より接近していることは図より明白である。
また、P11、P22が実際の入力点である場合、光学ユニットL2で観測される2つの影の方が、光学ユニットL1で観測される2つの影より接近していることは必ずしも言えない。
従って、この場合、センサユニット1Lにおいて、4つの座標候補点に対する虚実判定は不可能である。
上記の各検出状態の虚実判定の可否についてまとめると、以下のようになる。
検出状態[2]−1(図7)の場合、センサユニット1Lで虚実判定可能、センサユニット1Rでも虚実判定可能である。
検出状態[2]−2(図9)の場合、センサユニット1Lで虚実判定可能、センサユニット1Rで虚実判定不可能である。
検出状態[2]−3(図10)の場合、センサユニット1Lで虚実判定不可能、センサユニット1Rで虚実判定可能である。
ここで、このようなことになる原因を一般化してみると、以下のようになる。
本発明における、虚実判定の原理は、既に述べているが、ここで重要なことは、本発明において虚実判定を行うための前提条件は、4つの座標候補点の中で、センサユニット1L側のθLが大きいものほど、センサユニット1R側に近い位置にある。同様に、センサユニット1R側のθRが大きいものほど、センサユニット1L側に近い位置にある、というのが前提である。
また、これについて換言すると、図7に示す4つの座標候補点P11,P12、P21,P22と、センサユニット1L及び1Rの略位置をL1及びR1(この場合は、便宜上、光学ユニットL1及びR1の位置として示しているが、光学ユニットL2及びR2もしくは各センサユニットの2つ光学ユニット間の中心点でもよい)とすると、夫々の距離の関係として
L1−P22 < L1−P11 (11)
L1−P12 < L1−P21 (12)
R1−P22 < R1−P11 (13)
R1−P21 < R1−P12 (14)
が成立する必要がある。
式(11)〜式(14)が全て成立している場合、センサユニット1L及び1Rの双方で虚実判定が可能である。
また、式(11)及び式(12)が成立している場合、センサユニット1Lで虚実判定が可能である。
また、式(13)及び式(14)が成立している場合、センサユニット1Rで虚実判定が可能である。
ここで、図7の場合では、式(11)〜式(14)が全て成立しているので、センサユニット1L及び1Rの双方で虚実判定が可能である。
また、図9の場合では、式(11)及び式(12)がともに成立しているので、センサユニット1Lで虚実判定が可能である。一方、図9の場合では、式(14)が不成立なので、センサユニット1Rでは虚実判定が不可能である。
更に、図10の場合では、式(13)及び式(14)がともに成立しているので、センサユニット1Lで虚実判定が可能である。一方、図10の場合では、式(11)が不成立なので、センサユニット1Lでは虚実判定が不可能である。
以上のように、本発明では、検出状態[2]の場合、式(11)〜式(14)が夫々成立するか否かで、虚実判定に用いるセンサユニットを選択する、もしくは、式(11)〜式(14)が成立していないセンサユニットについては、虚実判定用に選択することを禁止することにより、座標入力装置全体としての虚実判定を誤りなく成立させることができる。
そして、この虚実判定により選択された光学ユニットの組み合わせにおいて、P11及びP22、もしくはP12及びP21の座標を後述する<座標算出処理(1)>によって座標算出を実行する。
座標算出方法[3](ステップS15:検出状態[3]の場合)
検出状態[3]とは、[2−2]のLR組み合わせと[2−1]のLR組み合わせが存在する場合である。
ここで、具体例として、(L1,R2)が[2−2]、(L1,R1)が[2−1]の場合を、図11及び図12を用いて説明する。
検出状態3の場合は、以下のような処理を実行する。
まず、検出状態3においては、1つの[2−2]が存在する。従って、この段階で既に4つの座標候補点は決定されていて、これに虚実判定を適用して実際の入力点を決定する。
例えば、センサユニット1Lを構成する光学ユニットでL1及びL2は、何れも影が2つ観測されて、センサユニット1Rを構成する一方の光学ユニットのみ影が重複して観測され、他方の光学ユニットで2つの影が観測される場合(図11及び図12)を想定する。
ここで、図13(a)に示す状態、即ち、光学ユニットR2が検出する影が2つであり、光学ユニットR1で検出する影が1つである場合は、光学ユニットR2と、センサユニット1L側の何れかの光学ユニットできまる4つの座標候補点P11、P12、P21及びP22の内、P12及びP21が実際の入力点である。また、仮に、P11及びP22が実際の入力点であると、光学ユニットR1から観測される影は、重複して1つの影になるようなことはありえない。
同様に、図13(b)に示す状態、即ち、光学ユニットR1が検出する影が2つであり、光学ユニットR2が検出する影が1つである場合、光学ユニットR1と、センサユニット1L側の何れかの光学ユニットできまる4つの座標候補点のP11、P12、P21及びP22の内、P11及びP22が実際の入力点である。また、仮に、P12及びP21が実際の入力点であると、光学ユニットR2から観測される影は、重複して1つの影になるようなことはありえない。
このように、検出状態3の場合においては、一方のセンサユニットを構成する2つの光学ユニットの中の1つのみにおいて、影が重複して検知されたとき、以下のようにして実入力の座標を確定する。
まず、一方のセンサユニットを構成する2つの光学ユニットの中の1つのみにおいて、影が重複して検知されたとき、その光学ユニットを甲とし、同一のセンサユニットを構成するもう一方の光学ユニットを乙とする。
そして、甲が他方のセンサユニットに近い方に位置する場合(即ち、光学ユニットL2あるいはR2である場合)、互いに異なるセンサユニットに属する2つの光学ユニットでそれぞれ検出される、その他方のセンサユニットが位置する方向に近い角度の影同士、及び遠い角度の影同士による2つの組み合わせによって決まる2座標(即ち、P11及びP22)を2つの実入力の座標とみなす。
一方、甲が他方のセンサユニットに遠い方に位置する場合(即ち、光学ユニットL1あるいはR1である場合)、互いに異なるセンサユニットに属する2つの光学ユニットでそれぞれ検出される、他方のセンサユニットが位置する方向に近い角度の影と遠い角度の影と、及び遠い角度の影と近い角度の影による2つの組み合わせによって決まる2座標(即ち、P12及びP21)を2つの実入力の座標とみなす。
そして、図11は(L1,R2)の組み合わせから、後述する<座標算出処理(2)>に基づいて、P11,P12,P21,P22を決定する。また、図12は(L1,R1)の組み合わせから、後述する<座標算出処理(1)>に基づいて、PP1,PP2を決定する。
ここで、図11におけるP11,P12,P21,P22のなかで、(P11,P22)または(P12,P21)のどちらかの内、図12における(PP1,PP2)に相対的に近い座標候補点を選択し、それらを2入力点の座標値の組として決定する。
尚、図11及び図12の例では、P12,P21が現実の入力に基づく2入力点として決定されている。
座標算出方法[4](ステップS16:検出状態[4]の場合)
検出状態[4]とは、[2−2]のLR組み合わせが存在せず、[2−1]のLR組み合わせが2つ存在する場合である。
ここで、具体例として、(L1,R2)が[2−1]、(L1,R1)が[2−1]の場合を、図14及び図15を用いて説明する。
図14は(L1,R2)の組み合わせから、後述する<座標算出処理(2)>に基づいて、PP1、PP2を決定する。また、図15の(L1,R1)の組み合わせから、後述する<座標算出処理(1)>に基づいて、P11、P22を決定する。
この場合は、重複する影からその重複する影を成す2つの仮想的影の方向を示す角度を推定し、その角度に基づいて、影が2つ検知されている場合と同様の方法で座標を算出する。
具体例としては、図14及び図15に示すように、光学ユニットR2及びR1とも重複した影が検知されている。
ここでは、図14の光学ユニットR2で検知されている状態を用いて、4つの座標候補点を算出する。
まず、使用している指示具の径ないし指示具の先端部の径の情報が予め設定されている、もしくは、ここにいたる過去の座標検出時において算出されているものとする。さらに、この径の情報に基づいて算出した、指示具の影の太さを、図16のΔθ1、Δθ2とする。
これにより、仮想的影の略中心位置を示す角度θR1’及びθR2’は、次のように算出することができる。
θR1’ = θR_f + Δθ1/2 (201)
θR2’ = θR_e − Δθ2/2 (202)
このようにして、図17に示すように、光学ユニットL1と光学ユニットR2の組み合わせによって、4つの座標候補点P11、P12、P21及びP22を成立させることができる。そして、これらの座標候補点に対して、虚実判定を実行する。
図17に示すように、光学ユニットR2における仮想的影の方向を示す角度と、光学ユニットL1の2つの影できまる4つの座標候補点P11、P12、P21及びP22の内、P12、P21に実際の入力点がある場合は光学ユニットR1の影の重複率の方が大きくなる。これに対して、P11、P22に実際の入力点がある場合は、光学ユニットR1の影の重複率の方が小さくなる。
即ち、図18(a)及び(b)のように、光学ユニットR1及びR2における、重複した影の幅ΔθR1_fe及びΔθR2_feを定義すると、ΔθR1_fe及びΔθR2_feの値が小さいほど影の重複率が高いことは明白である。
しかしながら、例えば、P12、P21が実際の入力点である場合は、図18(a)に示すように、光学ユニットR1の方が影の重複率が高い。即ち、ΔθR1_feがΔθR2_feに対して相対的に小さく観測される。
また、P11、P22が実際の入力点である場合は、図18(b)に示すように、光学ユニットR2の方が影の重複率が高い。即ち、ΔθR2_feがΔθR1_feに対して相対的に小さく観測される。
即ち、ΔθR1_feあるいはΔθR2_feの値、即ち、光学ユニットに対するΔθR_feの値が、光学ユニットR1及びR2のどちらでより小さい値をとるかで、状態[4]における虚実判定が決まる。
以上のような、座標算出方法[1]〜[4]のいずれかで算出された1入力点ないし2入力点の座標算出結果は、外部端末にシリアルインタフェース7を介して出力され、画像表示装置等の出力装置にカーソルの動きないし軌跡として表示される。
次に、座標算出処理(1)〜(3)の処理内容の詳細について説明する。
<座標算出処理(1)>
ここでは、光学ユニットL1及びR1の組み合わせによって座標を算出する座標算出処理(1)について、図19を用いて説明する。
図19のセンサユニット1L及び1Rにおいて、座標入力有効領域3に対し、左右外側の光学ユニットが光学ユニット(L1、R1)となる。また、左右内側の光学ユニットが光学ユニット(L2、R2)となる。
そして、各光学ユニットから得られる角度データは、対応するセンサユニットから見てY軸下方向を0°とし、内側に向かって、かつ左右対象な方向に角度が大となるように定義する。また、各光学ユニットが存在する座標位置をP(L1),P(L2),P(R1),P(R2)とする。
そして、例えば、光学ユニット(L1、R1)から得られる角度データに基づいて座標を算出する場合、点Oを原点として、図示のように、X及びY方向を決める、以下のような関数Xt、Ytを定義する。
Xt(θL-45,θR-45)
=(tan(θL-45)-tan(θR-45))/[2*(1-tan(θL-45)*tan(θR-45))] (120)
Yt(θL-45 , B-45)
=(-1)*[(1-tan(θL-45))*(1-tan(θR-45))
/(2*(1-tan(θL-45)*tan(θR-45)))-0.5] (121)
このように定義すると、図19の点Oを原点としたときの点P(X,Y)の座標は、
X = DLR*Xt(θL-45,θR-45) (122)
Y = DLR*Yt(θL-45,θR-45) (123)
となる。
<座標算出処理(2)>
ここでは、光学ユニットL2及びR1の組み合わせによって座標を算出する座標算出処理(2)について、図20を用いて説明する。
図20において、指示具の指示位置をP’とする。また、直線P(L1)−P(R1)と直線P(L2)−P’の交点をS’とする。
図20において、3点S’,P(R1),O’の位置関係からP’の座標を算出することは、図19で、3点P(L1),P(R1),OからPの座標を算出することと同等である。ここで、ベクトルO’P’をO’→P’、そのX成分を(O’→P’)x、Y成分を(O’→P’)yと表記し、式(120)及び(121)を用いると、
(O'→P')x = (DLR-ΔD)*Xt(θL-45,θR-45) (130)
(O'→P')y = (DLR-ΔD)*Yt(θL-45,θR-45) (131)
となる。ここで、図20より
ΔD = Sx+Sy*tan(θL) (132)
但し、Sx=d*cos(θs),Sy=d*sin(θs) (133)
さらに、図20から明らかなように
(O→O')x = ΔD/2 (134)
(O→O')y = (-1)*ΔD/2 (135)
となる。これにより、点Oを原点としたP’の座標は、(O→P')=(O→O')+(O→P')のX成分とY成分として算出することができる。
ここで、同様に、光学ユニットL1、光学ユニットR2の組み合わせによって座標を算出する場合には、上述のX成分のみ符号を変えれば、同様に算出することができる。
<座標算出処理(3)>
ここでは、光学ユニットL2及びR2の組み合わせによって座標を算出する座標算出処理(3)について、図21を用いて説明する。
図21において、3点P(L2),P(R2),O’’の位置関係からP’’の座標を算出することは、図19で、3点P(L1),P(R1),OからPの座標を算出することと同等である。ここで、ベクトルO’’P’’をO’’→P’’、そのX成分を(O’’→P’’)x、Y成分を(O’’→P’’)yと表記し、式(120)及び(121)を用いると、
(O''→P'')x = (DLR-2*Sx)*Xt(θL-45,θR-45) (141)
(O''→P'')y = (DLR-2*Sx)*Yt(θL-45,θR-45) (142)
となる。また、図21から明らかなように、
(O→O'')x = 0 (143)
(O→O'')y = (-1)*(Sx+Sy) (144)
となる。これにより、点Oを原点としたP’’の座標は、(O→P'')=(O→O'')+(O→P'')のX成分とY成分として算出することができる。
以上のように、実施形態1では、LR組み合わせのすべてにおいて座標を算出することができる。
このように、実施形態1では、両方もしくは何れかのセンサユニットを構成する2つの光学ユニットでそれぞれ検知される2つの影がより接近している方の光学ユニットを判定する。そして、実施形態1では、図8(a)に示すように、2つの影の接近の度合いを示すパラメータとして、
第一には、夫々の影の略中心間の距離、即ち、それに対応する角度ΔθR_中(第一角度)
第二には、夫々の影の内側端間の距離、即ち、それに対応する角度ΔθR_内(第二角度)
第三には、夫々の影の外側端間の距離、即ち、それに対応する角度ΔθR_外(第三角度)
第四には、第二角度/第三角度もしくは第二角度/第一角度
の4種類のパラメータを想定する。そして、これらのパラメータのいずれかが相対的に小さければ、処理対象の光学ユニットで観測される2つの影が相対的に接近していると判定する。そして、この判定した光学ユニットを用いて、虚実判定を実行する。
特に、この4種類のパラメータによる虚実判定は、上述の検出状態[2]における座標算出処理で用いる。
そこで、この検出状態[2]における座標算出処理の詳細について、図22を用いて説明する。つまり、LR組み合わせ(L1,R1),(L1,R2),(L2,R1)及び(L2,R2)の中から、2組以上、[2−2]が得られる場合の座標算出処理の詳細である。
図22は本発明の実施形態1の検出状態[2]における座標算出処理の詳細を示すフローチャートである。
尚、図22あるいは後述の実施形態2の図23中で示す用語を、下記のように定義する。
距離(*1−*2) : 点*1と*2の間の距離
Total_kj : 総合虚実判定
Lkj : センサユニット1Lによる虚実判定
Rkj : センサユニット1Rによる虚実判定
Unit_kj : 選択される何れかのセンサユニットによる虚実判定
ST : 入力点P11とP22を実座標とする虚実判定
CR : 入力点P11とP22を実座標とする虚実判定
NG : 虚実判定不可
Min(θcnt(*)) : 全ての光学ユニットにおけるθcnt(*)の最小値
実施形態1では、上述の式(11)〜式(14)を満足するか否かで、夫々のセンサユニットにおける虚実判定が成立するかどうかが決まる。そこで、図22では、以下のような処理を実行する。
まず、ステップS101で、センサユニット1Lで虚実判定が可能であるか否かを判定する。ここでは、式(11)及び(12)(L1−P22<L1−P11及びL1−P12<L1−P21)を満足するか否かを判定することになる。
式(11)及び(12)を満足しない場合(ステップS101でNO)、ステップS105に進み、センサユニット1Lでの虚実判定は不可能(Lkj=NG)であると判定する。一方、式(11)及び(12)を満足する場合(ステップS101でYES)、ステップS102に進む。
ステップS102で、センサユニット1Lにおける光学ユニットL1及びL2のどちらが、観測される2つの影が相対的に接近してるかを判定する。ここでは、角度の大きさ(小さい方が接近していることを示す)によって判定することになる。ここで、ΔθL1_*(*=外、内、中のいずれか)と表現される角度は、図8(a)及び図8(b)を用いて説明すると、ΔθL_外、ΔθL_内、ΔθR_中、及び(ΔθL_内/ΔθR_中)、(ΔθL_内/ΔθL_外)の何れかで、2つの影の接近状態を判定する。
そして、これらの大小関係に基づいて、ΔθL1_*>ΔθL2_*が成立する場合(ステップS102でYES)、ステップS103に進み、センサユニット1Lによる虚実判定はLkj=STとなる。一方、ΔθL1_*>ΔθL2_*が成立しない場合(ステップS102でNO)、ステップS104に進み、センサユニット1Lによる虚実判定はLkj=CRとなる。
同様にして、センサユニット1Rに対しても、ステップS101〜ステップS105に対応する処理である、ステップS106〜ステップS110を実行する。但し、ステップS106では、式(13)及び(14)(R1−P21<R1−P12及びR1−P22<R1−P11)を満足するか否かを判定する。また、ステップS107では、ΔθR1_*>ΔθR2_*が成立するか否かを判定する。
そして、センサユニット1L及び1Rに対する処理結果に基づいて、ステップS111で、最終的な虚実判定である総合虚実判定を決定する。この場合、図中のステップS111で示す、センサユニット1L及び1Rそれぞれの虚実判定のLkj及びRkjが示す判定結果の組み合わせに基づいて、総合虚実判定Total_kjとして、ST、CRあるいはNGが決定される。
そして、総合虚実判定Total_kj=STの場合、ステップS112で、P11及びP22を実際の入力点として、その座標を算出する。また、総合虚実判定Total_kj=CRの場合、ステップS113で、P12及びP21を実際の入力点として、その座標を算出する。更に、総合虚実判定Total_kj=NGの場合、ステップS114で、座標検出が不可能であると確定する。
以上説明したように、実施形態1による、遮光方式の座標入力装置では、座標入力有効領域の一辺の両端近傍にそれぞれセンサユニットを構成し、このセンサユニットは、指示具が座標入力有効領域に入ることによって検出する影または像の方向を示す角度情報を検出する2つの光学ユニットが、所定の視差(距離)をもって配置される。
そして、このセンサユニットの内の、互いに異なるセンサユニットを構成する2つの光学ユニットそれぞれで検出する影の角度情報の組み合わせと、同一のセンサユニットを構成する2つの光学ユニットそれぞれで検出する影の角度情報の組み合わせとで、指示具が2つ並行して座標入力有効領域に入る場合のそれぞれの位置の座標を算出する。
特に、実施形態1では、何れの光学ユニットからみても2つの入力に伴う影が重複しない場合に、所定条件(座標候補点の距離の関係)によって虚実判定に用いるセンサユニットを選択し、その選択したセンサユニットを構成する2つの光学ユニットの検出結果と上記視差を用いて虚実判定を実行する。
これにより、検出される影の重複の有無に関わらず、安定した虚実判定を実行することができ、並行して複数の入力を許容する場合の座標入力装置の座標算出動作を安定確実なものとすることができる。
<実施形態2>
実施形態2は、実施形態1の応用例である。
実施形態1で説明した検出状態[2]における座標算出処理は、LR組み合わせ(L1,R1),(L1,R2),(L2,R1)及び(L2,R2)の中から、2組以上、[2−2]が得られる場合に対し、式(11)〜式(14)を用いて、虚実判定に用いるセンサユニットを選択して、その選択したセンサユニットを用いて座標算出処理を実行した。
ここで、図7、図9及び図10それぞれの検出状態において、上記の式を満足しない場合は、4つの座標候補点の配置に明白な特徴が得られる。
まず、図7の場合(検出状態[2]−1)は、式(11)を満足する場合であって、4つの座標候補点の配置に偏りは少ない。
図9の場合(検出状態[2]−2)は、4つの座標候補点によって形成される四角形が著しく扁平であり、かつセンサユニット1Lまたはセンサユニット1Rのどちらかで検出される角度はゼロに近い(即ち、座標入力有効領域3の左辺または右辺に、座標候補点が接近している)。
ここで、例えば、センサユニット1Lで検出される2つの影がセンサユニット1Rで検出される2つの影に比べて接近している場合、センサユニット1Lによる虚実判定は成立し、センサユニット1Rによる虚実判定は成立しない。逆に、センサユニット1Rで検出される2つの影がセンサユニット1Lで検出される2つの影に比べて接近している場合、センサユニット1Rによる虚実判定は成立し、センサユニット1Lによる虚実判定は成立しない。
図10の場合(検出状態[2]−3)は、4つの座標候補点が座標入力有効領域3の上辺付近で、かつその中央付近に集まっている状態である。この場合、センサユニット1L及び1Rで検出される角度が、いずれも比較的90度に近い状況である。
この場合、P11及びP22が、上記の式(11)〜(14)を満足しない場合がある。例えば、図10では、P11よりP22がセンサユニット1Lの位置から遠い位置にあるので、センサユニット1Lによる虚実判定は成立しない。
一方、センサユニット1Rによる虚実判定は成立する。ここで、幾何学的に明らかなように、P11及びP22に関しては、式(11)と式(13)が同時に不成立になることはなく、常に、どちらかの式を満足する。
従って、図10の場合には、P11及びP22の座標候補点のみを検出して、この座標候補点を用いて、式(11)及び式(13)の成立の有無を判定して、その判定結果に基づいて虚実判定及び座標算出を実行する。
以下、実施形態2の検出状態[2]における座標算出処理の詳細について、図23を用いて説明する。
図23は本発明の実施形態2の検出状態[2]における座標算出処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS201で、センサユニット1Lで虚実判定が可能であるか否かを判定する。ここでは、式(11)及び(12)(L1−P22<L1−P11及びL1−P12<L1−P21)を満足するか否かを判定するのではなく、ΔθL1_*>ΔθL2_*が成立するか否かを判定する。
ΔθL1_*>ΔθL2_*が成立する場合(ステップS201でYES)、ステップS202に進み、センサユニット1Lによる虚実判定はLkj=STとなる。一方、ΔθL1_*>ΔθL2_*が成立しない場合(ステップS201でNO)、ステップS203に進み、センサユニット1Lによる虚実判定はLkj=CRとなる。
同様にして、センサユニット1Rに対しても、ステップS201〜ステップS203に対応する処理である、ステップS204〜ステップS206を実行する。但し、ステップS204では、式(13)及び(14)(R1−P21<R1−P12及びR1−P22<R1−P11)を満足するか否かを判定するのではなく、ΔθR1_*>ΔθR2_*が成立するか否かを判定する。
そして、センサユニット1L及び1Rに対する処理結果に基づいて、ステップS207で、最終的な虚実判定である総合虚実判定を決定する。この場合、図中のステップS207で示す、センサユニット1L及び1Rそれぞれの虚実判定のLkj及びRkjが示す判定結果の組み合わせに基づいて、総合虚実判定Total_kjとして、ST、CRあるいはNGが決定される。
そして、総合虚実判定Total_kj=STの場合、ステップS216で、P11及びP22を実際の入力点として、その座標を算出する。また、総合虚実判定Total_kj=CRの場合、ステップS217で、P12及びP21を実際の入力点として、その座標を算出する。更に、総合虚実判定Total_kj=NGの場合、ステップS208に進む。
このように、ステップS207での判定では、センサユニット1L及び1Rそれぞれの虚実判定結果が等しい場合は、そのまま虚実判定を確定する。これは、図7に示す状態(検出状態[2]−1)である。
一方、虚実判定結果が異なる場合は、一旦、総合虚実判定Total_kj=NGと判定する。この場合、センサユニット1Lまたは1Rのどちからの虚実判定が誤りである。即ち、図9あるいは図10に示す状態(検出状態[2]−2あるいは検出状態[2]−3)であるといえる。そこで、誤りの虚実判定を特定するためにステップS208以降の処理を実行する。
ここで、
θcnt(L1)=(θL1-P11+θL1-P22)/2
θcnt(L2)=(θL2-P11+θL1-P22)/2
θcnt(R1)=(θR1-P11+θL1-P22)/2
θcnt(R2)=(θR2-P11+θL1-P22)/2
を定義する。
各θにおけるここで添え字L1、L2、R1及びR2は、夫々の光学ユニットL1、L2、R1及びR2で検出される角度を示し、P11及びP22はそれぞれ座標候補点P11及びP22に関わる角度を示している。従って、PP1で示される角度より、P22で示される角度の方が大きい(座標入力有効領域3の上辺方向に近い)角度となる。
ステップS208で、各光学ユニットL1、L2、R1及びR2に対するθcnt(*)を算出する。ステップS209で、θcntの最小値Min(θcnt(*))を選択する。
次に、ステップS210で、Min(θcnt(*))が所定角度θA(例えば、45度)未満であるか否かを判定する。所定角度θA未満である場合(ステップS210でYES)、検出状態[2]−2であると推定して、ステップS212に進む。
ステップS212では、光学ユニットで検出される2つの影がより接近した方のセンサユニットを選択するための判定を実行する。ここでは、例えば、ΔθLとΔθRの大きさを比較することにより、光学ユニットを選択する。具体的には、ΔθL<ΔθRを満足する光学ユニット(Unit_kj)を光学ユニット1L(Unit_kj=L)あるいは1R(Unit_kj=R)から選択する。
そして、ステップS213で、ステップS212の判定によって選択された光学ユニットの虚実判定を、最終的な総合虚実判定として確定する。その後、得られた総合虚実判定結果に基づいて、ステップS216あるいはステップS217に進む。
一方、ステップS210において、所定角度θA以上である場合(ステップS210でNO)、ステップS211に進み、Min(θcnt(*))が所定角度θB(例えば、60度)より大きいか否かを判定する。所定角度θBより大きい場合(ステップS211でYES)、検出状態[2]−3であると推定して、ステップS214に進む。
ステップS214で、式(11)あるいは式(13)(距離Unit_kj−P22>距離Unit_kj−P11)を満足するセンサユニットを選択する。
そして、ステップS215で、ステップS214の判定によって選択された光学ユニットの虚実判定を、最終的な総合虚実判定として確定する。その後、得られた総合虚実判定結果に基づいて、ステップS216あるいはステップS217に進む。
一方、ステップS211において、所定角度θB未満である場合(ステップS211でNO)、つまり、θA≦Min(θcnt(*))≦θBの場合、ステップS218で、虚実判定が不可能と判定する。これにより、座標検出が不可能であると確定する。
以上説明したように、実施形態2によれば、実施形態1の構成において、何れの光学ユニットからみても2つの入力に伴う影が重複しない場合に、所定条件(座標候補点に対する角度の関係)によって虚実判定に用いるセンサユニットを選択し、その選択したセンサユニットを構成する2つの光学ユニットの検出結果と上記視差を用いて虚実判定を実行する。
これにより、検出される影の重複の有無に関わらず、安定した虚実判定を実行することができ、並行して複数の入力を許容する場合の座標入力装置の座標算出動作を安定確実なものとすることができる。
<実施形態3>
実施形態1や2では、選択されたセンサユニットで観測される光強度分布において、本来、2つの影が重複しないで観測される場合の虚実判定方法について説明した。これに対し、実施形態3では、選択されたセンサユニットで観測される光強度分布において、本来、2つの影が重複して観測される場合の虚実判定方法について説明する。
実施形態3では、各LR組み合わせに対する影数の構成によって、以下のいずれかの状態について検討する。
状態A (1−1) :光学ユニットの両者とも1つの影のみ検知される場合
状態B1(2−1) :一方のセンサユニットで影が2つ検知される場合、他方のセンサユニットで重複している影が1つだけ検知される場合
状態C1(2−2) :両方のセンサユニットで2つの影が検知される場合
状態D (0−0) :光学ユニットの両者のどちらもで影が検知されない場合
そして、実施形態3では、各LR組み合わせそれぞれが、上記の状態A、B1、C1及びDのいずれであるかを判定して、その判定結果に基づいて、センサユニット1L及び1R内の各光学ユニットにおける影数の検出状態を決定する。
影数の検出状態としては、実施形態1と同様であるが、各検出状態[1]〜[4]に対する座標算出方法の内容が異なる。そこで、以下では、実施形態1と異なる部分について説明する。
まず、検出状態[1]及び[3]では、実施形態1と同様に、座標算出方法[1]及び[3]を実行する。
次に、検出状態[2]では、座標算出方法[2]を実行することになるが、その算出内容が実施形態1と異なる。以下、実施形態3における座標算出方法[2]について説明する。
座標算出方法[2]
検出状態[2]とは、LR組み合わせ(L1,R1)、(L1,R2)、(L2,R1)及び(L2,R2)の中から2組以上[2−2]が存在する場合である。
この中から2つの組を選択し、其々から得られる4座標候補点を比較する。
ここで、具体例として、(L1,R1)と(L2,R1)が[2−2]である場合を、図24及び図25を用いて説明する。
図24は(L1,R1)の組み合わせから、上述の<座標算出処理(1)>に基づいて、P11,P12,P21,P22を決定する。同様に、図25は(L2,R1)の組み合わせから、上述の<座標算出処理(2)>に基づいて、P’11,P’12,P’21,P’22を決定する。
ここで、それぞれのLR組み合わせから得られた4座標候補点の値を比較する。
この中で、現実に入力された座標に基づく座標候補点は、どちらのLR組み合わせにおいても原理的に同じ座標となる。一方、現実に入力された座標に基づかない座標(いわゆる、虚像としての座標候補点)は、光学ユニット位置のオフセットの影響で夫々の組み合わせにおいて異なった座標となる。
従って、それぞれのLR組みあわせから得られた4座標候補点の値を比較して、その比較結果が略一致した座標候補点が、2入力点の真実の座標値であるとして決定することができる。
尚、図24及び図25の例では、P11,P22が現実の入力に基づく2入力点として決定されている。
次に、実施形態3における座標算出方法[4]について説明する。
座標算出方法[4]
検出状態[4]とは、[2−2]のLR組み合わせが存在せず、[2−1]のLR組み合わせが2つ存在する場合である。
ここで、具体例として、(L1,R2)が[2−1]、(L1,R1)が[2−1]の場合を、図14及び図15を用いて説明する。
図14は(L1,R2)の組み合わせから、上述の<座標算出処理(2)>に基づいて、PP1,P22を決定する。同様に、図15は(L1,R1)の組み合わせから、上述の<座標算出処理(1)>に基づいて、PP1,PP2を決定する。
このように、どちらのLR組み合わせにおいても、現実の入力に基づく2つの入力座標を近似的に決定できる。
実施形態3においては、影が重複して観測される場合、その重複波形の中心の角度(θR_c)方向にその重複した影が直線状に並んでいると近似する。
ここで、重心の影の方向とは、図14及び図15、図18(a)及び(b)において、光学ユニットR1及びR2に対するθR_cの角度方向である。
従って、どちらの場合も、(θL1s、θR_c)(θL2s、θR_c)の2つの点が決定できる。但し、各光学ユニットR1及びR2に対するθR_cで近似する場合は、図14及び図15から見て明らかなように、2つの入力点に対する影がよりぴったり重複して検出する光学ユニットR1の光強度分布を採用したほうが、より正確な座標位置に近い座標を決定できる。
具体的には、図18(a)に示すように、光学ユニットR2の光強度分布から得られるθR_cを前提に座標算出するよりも、光学ユニットR1の光強度分布影から得られるθR_cを前提に座標算出する方が正確に近い座標を算出することができる。
図18(a)で示すように、光学ユニットR2及びR1の各光強度分布の重複率の大小を比較する場合、図中に示すように、重複した影の幅ΔθR1_fe及びΔθR2_feの内、小さい方を重複率大として採用する。
そして、並行してなされる2つの入力に伴って、一方のセンサユニットを構成する2つの光学ユニットにおいて影が重複して検知され、その重複した影が、より高い重複率である方の光学ユニットを甲としたとき、その甲によって検出される重複影の中心で決まる角度と、もう一方のセンサユニットを構成する2つの光学ユニットのどちらかで検出される2つの影の角度とで決まる2つの座標を、2つの入力座標として決定する。
これにより、(L1,R2)あるいは(L1,R1)のどちらの組み合わせからも2つの座標PP1及びPP2を算出することができる。
ここで、図14及び図15に示したように、影の重複状態として、相対的にぴったり重複している方のLR組み合わせを用いた方が、精度の高い座標を算出することができる。
従って、図14及び図15の例では、図15に示すPP1及びPP2が現実の入力に基づく2入力点として決定される。
以上のような、座標算出方法[1]〜[4]のいずれかで算出された1入力点ないし2入力点の座標算出結果は、外部端末にシリアルインタフェース7を介して出力され、画像表示装置等の出力装置にカーソルの動きないし軌跡として表示される。
以上説明したように、実施形態3によれば、実施形態1の構成において、何れかの光学ユニットからみて2つの入力に伴う影が重複した場合でも、それによって、虚実判定の判定精度を落とすことなく、その重複状態を利用して虚実判定の判定制度を向上させることができる。これにより、検出される影が重複している場合でも、安定した虚実判定を実行することができ、並行して複数の入力を許容する場合の座標入力装置の座標算出動作を安定確実なものとすることができる。
<実施形態4>
実施形態1における座標算出方法[4]と、実施形態3における座標算出方法[4]については、用途や目的に応じて、どちらかを採用して座標算出を実行する構成とすることもできる。同様に、実施形態1における座標算出方法[2]と、実施形態3における座標算出方法[2]についても、用途や目的に応じて、どちらかを採用して座標算出を実行する構成とすることもできる。
ここで、実施形態3における座標算出方法[4]に対し、実施形態1における座標算出方法[4]の内容をより一般的に表現すれば、以下のようになる。
並行してなされる2つの入力に伴って、一方の第1センサユニット(例えば、センサユニット1R)を構成する2つの光学ユニット(例えば、光学ユニットR1及びR2)の両者において影が重複して検知され、その重複した影が、より高い重複率である方の光学ユニットを甲とし、もう一方の光学ユニットを乙とする。
ここで、甲が、もう一方の第2センサユニット(例えば、センサユニット1L)に近い方に位置する場合(この場合、光学ユニットR2)、
1)甲または乙において検出される重複影の端部で、第2センサユニットが位置する方向に近い方の端部に基づく角度と、
2)第2センサユニットを構成するどちらかの光学ユニット(例えば、光学ユニットL1及びL2)で検出される、第2センサユニットが位置する方向に近い方の影の角度とで決まる第1の組み合わせと、
3)甲または乙において検出される重複影の端部で、第2センサユニットが位置する方向に遠い方の端部に基づく角度と、
4)第2センサユニットを構成するどちらかの光学ユニット(例えば、光学ユニットL1及びL2)で検出される、第2センサユニットが位置する方向に遠い方の影の角度とで決まる第2の組み合わせとを定義する。
そして、これらの組み合わせによってそれぞれ決まる2つの座標を実入力の座標として算出する。
一方、甲が、もう一方の第2センサユニット(例えば、センサユニット1L)に遠い方に位置する場合(この場合、光学ユニットR1)、
5)甲または乙において検出される重複影の端部で、第2センサユニットが位置する方向に近い方の端部に基づく角度と、
6)第2センサユニットを構成するどちらかの光学ユニット(例えば、光学ユニットL1及びL2)で検出される、第2センサユニットが位置する方向に遠い方の影の角度とで決まる第3の組み合わせと、
7)甲または乙において検出される重複影の端部で、第2センサユニットが位置する方向に遠い方の端部に基づく角度と、
8)第2センサユニットを構成するどちらかの光学ユニット(例えば、光学ユニットL1及びL2)で検出される、第2センサユニットが位置する方向に近い方の影の角度とで決まる第4の組み合わせとを定義する。
そして、これらの組み合わせによってそれぞれ決まる2つの座標を実入力の座標として算出する。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の実施形態1の座標入力装置の外観構成を示す図である。 本発明の実施形態1のセンサユニットの詳細構成を示す図である。 本発明の実施形態1のセンサユニットの光学的配置図である。 本発明の実施形態1のセンサユニットの光学的配置図である。 本発明の実施形態1のセンサユニットの光学的配置図である。 本発明の実施形態1の制御・演算ユニットの詳細構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1の座標入力装置の光学的な配置を説明するための説明図である。 本発明の実施形態1の座標入力装置が実行する座標算出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1の座標算出方法を説明するための図である。 図7の入力操作におけるセンサユニットから得られる光強度分布を示す図である。 本発明の実施形態1の座標算出方法を説明するための図である。 本発明の実施形態1の座標算出方法を説明するための図である。 本発明の実施形態1の座標算出方法を説明するための図である。 本発明の実施形態1の座標算出方法を説明するための図である。 図11及び図12の入力操作におけるセンサユニットから得られる光強度分布を示す図である。 本発明の実施形態1の座標算出方法を説明するための図である。 本発明の実施形態1の座標算出方法を説明するための図である。 本発明の実施形態1の指示具の影の太さの算出を説明するための図である。 本発明の実施形態1の座標算出処理を説明するための図である。 図14及び図15の入力操作におけるセンサユニットから得られる光強度分布を示す図である。 本発明の実施形態1の座標算出処理を説明するための図である。 本発明の実施形態1の座標算出処理を説明するための図である。 本発明の実施形態1の座標算出処理を説明するための図である。 本発明の実施形態1の検出状態[2]における座標算出処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の検出状態[2]における座標算出処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2の座標算出方法を説明するための図である。 本発明の実施形態2の座標算出方法を説明するための図である。
符号の説明
1L、1R センサユニット
2 演算・制御ユニット
3 座標入力有効領域
4a〜4c 再帰反射部
5 ペン信号受信部

Claims (10)

  1. 座標入力領域上の指示位置を検出する座標入力装置であって、
    前記座標入力領域に対し光を投光する投光部と、到来光を受光する受光部とからなる光学ユニットを2つ備える、前記座標入力領域の一辺の両端近傍に設けられた第1及び第2センサ手段と、
    2つの指示手段による指示によって、前記第1及び第2センサ手段それぞれが備えるそれぞれの光学ユニットから得られる、遮光領域である影を含む光量分布に基づいて、前記影の方向を示す角度情報を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出する角度情報に対し、
    1)互いに異なる前記センサ手段が備える一組の光学ユニットで検出される前記影の角度情報の組み合わせと、
    2)同一の前記センサ手段が備える一組の光学ユニットで検出される前記影の角度情報の組み合わせと
    を用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出する算出手段と
    を備えることを特徴とする座標入力装置。
  2. 前記算出手段は、
    前記影が全ての前記光学ユニットにおいて重複せずに検出される場合、前記第1センサ手段に属する処理対象の光学ユニットに関して、
    a)
    前記処理対象の光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第2センサ手段に位置する方向に遠い方の影の角度を第一角度とし、
    前記第2センサ手段が備える何れかの光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第1センサ手段が位置する方向に遠い方の影の角度を第二角度としたとき、
    前記第一角度と前記第二角度で決定される座標をP1として算出し、
    b)
    前記処理対象の光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第2センサ手段に位置する方向に近い方の影の角度を第角度とし、
    前記第2センサ手段が備える何れかの光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第1センサ手段が位置する方向に近い方の影の角度を第角度としたとき、
    前記第角度と前記第角度で決定される座標をP2として算出し、
    c)
    前記処理対象の光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第2センサ手段に位置する方向に遠い方の影の角度を第角度とし、
    前記第2センサ手段が備える何れかの光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第1センサ手段が位置する方向に近い方の影の角度を第角度としたとき、
    前記第角度と前記第角度で決定される座標をP3として算出し、
    d)
    前記処理対象の光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第2センサ手段に位置する方向に近い方の影の角度を第角度とし、
    前記第2センサ手段が備える何れかの光学ユニットで検出される影の位置に基づく2つの角度の内、前記第1センサ手段が位置する方向に遠い方の影の角度を第角度としたとき、
    前記第角度と前記第角度で決定される座標をP4として算出し、
    選択条件に基づいて、前記第1及び前記第2センサ手段のどちらかを選択する場合に、その選択したセンサ手段が前記第1センサ手段であり、かつその第1センサ手段が備える2つの光学ユニットの内、検出する2つの影が相対的に接近して検出する方の光学ユニットを第1光学ユニットとし、他方を第2光学ユニットとする場合において、
    前記第1光学ユニットが、前記第1センサ手段内で、前記第2センサ手段に対し近い方に位置する場合、前記第1光学ユニットが属する前記第1センサ手段に対する前記座標P1及びP2を、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標と判定し、
    前記第1光学ユニットが、前記第1センサ手段内で、前記第2センサ手段に対し遠い方に位置する場合、前記第1光学ユニットが属する前記第1センサ手段に対する前記座標P3及びP4を、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標と判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  3. 前記選択条件は、検出する2つの影が最も接近している光学ユニットを備えるセンサ手段を選択するという条件である
    ことを特徴とする請求項2に記載の座標入力装置。
  4. 前記選択条件は、処理対象の光学ユニットの位置をPsとする場合に、
    距離(Ps−P2) < 距離(Ps−P1)
    距離(Ps−P3) < 距離(Ps−P4)
    を満足する光学ユニットを備えるセンサ手段を選択するという条件である
    ことを特徴とする請求項2に記載の座標入力装置。
  5. 前記算出手段は、前記第1センサ手段が備える2つの光学ユニット中の1つのみにおいて2つの影が重複して検出される場合、その光学ユニットを第1光学ユニットとする場合において、
    前記第1光学ユニットが、前記第1センサ手段内で、前記第2センサ手段に対し近い方に位置する場合は、前記第1及び前記第2センサ手段が備える2つの光学ユニットにてそれぞれ検出される影において、両センサ手段それぞれが位置する方向に互いに近い影の角度同士及び遠い影の角度同士を用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出し、
    前記第1光学ユニットが、前記第1センサ手段内で、前記第2センサ手段に対し遠い方に位置する場合は、前記第1及び前記第2センサ手段が備える2つの光学ユニットにてそれぞれ検出される影において、両センサ手段それぞれが位置する方向に一方が近く他方が遠い2種類の組み合わせの影同士を用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  6. 前記算出手段は、前記第1センサ手段が備える2つの光学ユニットそれぞれにおいて2つの影が重複して検出され、かつその重複影の重複率がより大きい光学ユニットを第1光学ユニットとする場合、
    前記第1光学ユニットで検出される重複影の中心に対応する角度と、前記第2センサ手段が備える2つの光学ユニットでどちらかで検出される2つの影の角度を用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出する
    ことを特徴とする請求項1に座標入力装置。
  7. 前記重複率は、前記2つの光学ユニットそれぞれにおいて、重複して検出される影の一方の端部に対応する角度と他方の端部に対応する角度との差によって決まる角度幅の比である
    ことを特徴とする請求項に記載の座標入力装置。
  8. 前記算出手段は、前記第1センサ手段が備える2つの光学ユニットそれぞれにおいて2つの影が重複して検出され、かつその重複影の重複率が大きい方を第1光学ユニットと、小さい方を第2光学ユニットとする場合において、
    a)前記第1光学ユニットが、前記第1センサ手段内で、前記第2センサ手段に対し近い方に位置する場合は、
    1)前記第1あるいは前記第2光学ユニットで検出される重複影の端部の内、前記第2センサ手段が位置する方向に近い方の端部に対応する角度と、
    2)前記第2センサ手段を構成する2つの光学ユニットで検出される影の内、前記第2センサ手段が位置する方向に近い方の影の角度と
    で決まる第1の組み合わせと、
    3)前記第1あるいは前記第2光学ユニットで検出される重複影の端部の内、前記第2センサ手段が位置する方向に遠い方の端部に対応する角度と、
    4)前記第2センサ手段を構成する2つの光学ユニットで検出される影の内、前記第2センサ手段が位置する方向に遠い方の影の角度と
    で決まる第2の組み合わせとを用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出し、
    b)前記第1光学ユニットが、前記第1センサ手段内で、前記第2センサ手段に対し遠い方に位置する場合は、
    5)前記第1あるいは前記第2光学ユニットで検出される重複影の端部の内、前記第2センサ手段が位置する方向に近い方の端部に対応する角度と、
    6)前記第2センサ手段を構成する2つの光学ユニットで検出される影の内、前記第2センサ手段が位置する方向に遠い方の影の角度と
    で決まる第3の組み合わせと、
    7)前記第1あるいは前記第2光学ユニットで検出される重複影の端部の内、前記第2センサ手段が位置する方向に遠い方の端部に対応する角度と、
    8)前記第2センサ手段を構成する2つの光学ユニットで検出される影の内、前記第2センサ手段が位置する方向に近い方の影の角度と
    で決まる第4の組み合わせとを用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  9. 座標入力領域に対し光を投光する投光部と、到来光を受光する受光部とからなる光学ユニットを2つ備える、前記座標入力領域の一辺の両端近傍に設けられた第1及び第2センサ手段を用いて、座標入力領域上の指示位置を検出する座標入力装置の制御方法であって、
    2つの指示手段による指示によって、前記第1及び第2センサ手段それぞれが備えるそれぞれの光学ユニットから得られる、遮光領域である影を含む光量分布に基づいて、前記影の方向を示す角度情報を検出する検出工程と、
    前記検出工程が検出する角度情報に対し、
    1)互いに異なる前記センサ手段が備える一組の光学ユニットで検出される前記影の角度情報の組み合わせと、
    2)同一の前記センサ手段が備える一組の光学ユニットで検出される前記影の角度情報の組み合わせと
    を用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出する算出工程と
    を備えることを特徴とする座標入力装置の制御方法。
  10. 座標入力領域に対し光を投光する投光部と、到来光を受光する受光部とからなる光学ユニットを2つ備える、前記座標入力領域の一辺の両端近傍に設けられた第1及び第2センサ手段を用いて、座標入力領域上の指示位置を検出する座標入力装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    2つの指示手段による指示によって、前記第1及び第2センサ手段それぞれが備えるそれぞれの光学ユニットから得られる、遮光領域である影を含む光量分布に基づいて、前記影の方向を示す角度情報を検出する検出手順と、
    前記検出手順が検出する角度情報に対し、
    1)互いに異なる前記センサ手段が備える一組の光学ユニットで検出される前記影の角度情報の組み合わせと、
    2)同一の前記センサ手段が備える一組の光学ユニットで検出される前記影の角度情報の組み合わせと
    を用いて、前記2つの指示手段それぞれの指示位置の座標を算出する算出手順
    コンピュータに実行させるためのプログラム。
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