JP4437009B2 - 二次電池ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】
一般に、電気自動車用の二次電池ユニットは、複数の二次電池(セルまたはモジュール)をケース内に縦横に並べて構成されている。従来、このようなケース内の電池ユニットを冷却するために、例えば、ケースの前面に冷却ファンからの風を採り入れる冷気導入口を形成するとともに、ケース内の各電池セルまたはモジュール相互間には風の流路が形成されるようにして、二次電池を配置し、冷却ファンからの風が各二次電池の側方を横向きに流して各電池セルまたはモジュールを冷却する構成が一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−294302号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、冷却風が各二次電池を風上側に位置する電池から風下側に位置する電池へと順に冷却していく構成では、各二次電池を冷却しながらケース内を流れる冷却風の温度は風下に向かうにつれ温度が上昇してしまうことで、風下側に配置された電池の冷却が不十分となるだけでなく、冷却風が各二次電池にうまく当たらないことで二次電池の冷却が不十分となる場合もあった。これを避けるために冷却ファンの出力を増大させると装置全体の大型化を招いてしまう場合があった。
【0005】
そこで本発明は、ケース内に収納した二次電池セルまたはモジュールの冷却を効率的に行うことができる二次電池ユニットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の二次電池ユニットは、冷却風を導入する導入口および冷却風を排出する排出口が形成されたケース内に複数の二次電池を収納する二次電池ユニットにおいて、前記各二次電池が配列され、かつ、配列された前記各二次電池の本体内部から外部へと延びた導電性の伝熱部材が互いに接合されることで壁面の一部が形成された、前記導入口および前記排出口に連通している主流路と、連通部が形成された少なくとも1枚の仕切り板と前記ケースの壁面との間に形成され、前記導入口および前記排出口に連通した、少なくとも1つの副流路とを有し、前記主流路と前記副流路とが前記連通部によって連通していることを特徴とする。
【0007】
上記の通り構成された本発明の二次電池ユニットは、配列された各二次電池の本体内部から外部へと延びた導電性の伝熱部材が互いに接合されることで主流路の壁面の一部を構成している。例えば、伝熱部材が電池の電極端子である場合、電極端子に伝熱された電池内部で発生した熱、および電極端子自身で生じるジュール熱を除去するために電極端子に冷却風を当てることとなるが、本発明の場合、これら各電極端子の電気的な接合を行うことで主流路の壁面の一部を構成することができるため、電極端子に冷却風を当てるための別部品等を必要としない。また、本発明の二次電池ユニットは、導入口および排出口に連通し、連通部が形成された仕切り板によって形成された副流路を有しており、仕切り板に形成された連通部によって主流路と副流路とが連通していることで、副流路側から主流路側へと連通部を介して冷却風を導入することができるため、導入口側から排出口側へと流れるにつれ温度の上昇する主流路内の冷却風の温度上昇を抑制することができる。これにより、上流側と下流側とにおける電池冷却の不均衡を抑制することが可能となる。
【0008】
また、本発明の二次電池ユニットは、仕切り板が、仕切り板上に各二次電池を載置し、ケースの底面との間に第1の副流路を形成する二重底仕切り板であってもよく、この二重底仕切り板の連通部は、二重底仕切り板に形成された複数の孔であってもよいし、あるいは、二重底仕切り板が、例えば、樹脂製メッシュ、ワイヤメッシュや、パンチングメタル等の網状の部材からなるものであってもよい。
【0009】
また、本発明の二次電池ユニットは、連通部が、副流路を流れる冷却風の流速よりも流速の高められた分流を、主流路を流れる冷却風に対して交差する方向に発生させ、分流を、互いに接合されることで各伝熱部材の間に形成された隙間へと供給するとともに各伝熱部材に当てることで伝熱部材を冷却するものであってもよい。
【0010】
また、本発明の二次電池ユニットは、仕切り板が、ケースの上面との間に第2の副流路を形成する、制御回路を備えた制御回路基盤であってもよく、この場合、制御回路基盤の連通部は、ケースの側面と制御回路基盤との間に形成された隙間であってもよい。
【0011】
また、本発明の二次電池ユニットは、主流路と各副流路とは合流してから排出口に連通し、合流する領域に、バスバー、ケーブル、ヒューズ、リレー、または、これらを組み合わせた構成部品が配置されているものであってもよい。
【0012】
さらに、本発明の二次電池ユニットにおいては、伝熱部材が二次電池の電極端子であってもよい。
【0013】
また、本発明の二次電池ユニットは、仕切り板の枚数をnとしたとき、n+1個の、冷却風の流路を有するものであってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態における電池とは、電池セル、あるいは電池モジュールを指すものである。
(第1の実施形態)
本実施形態の、電気自動車あるいはハイブリッド自動車に搭載された状態の二次電池ユニットの模式的な側断面図を図1に、二次電池ユニットの模式的な上面断面図を図2(a)、(b)に示す。また、図3に本実施形態の二次電池ユニットに搭載されるラミネート型電池の模式的な斜視図を示す。
【0015】
二次電池ユニット1は、車室内から冷却風が導入されるインレット4aと冷却風が排出されるアウトレット4bとが形成された箱型のケース本体4内に、ケース本体4の底面4cに対して二重底となるように配置された複数の孔9が形成された二重底仕切板3と、二重底仕切板3上に設けられた支柱14で支持された制御回路基盤2とを有し、二重底仕切板3上に複数の電池(セルまたはモジュール)8を一列に配列して収納可能な構成となっている。また、ケース本体4内のアウトレット4b近傍には、バスバー、ケーブル、ヒューズ、リレー等からなるバスバーケーブル類13が配置されている。
【0016】
ケース本体4のインレット4aはダクトインレット15に接続されており、ダクトインレット15を介して電気自動車の車室内に連通している。一方、アウトレット4bは、ダクトアウトレット5に接続されており、排気ブロワ6より排気される冷却風より少なくとも常時低圧でかつ脈動圧力が少ない場所、例えば、車外部に連通する部分、あるいはトランクルーム部に連通している。
【0017】
ダクトアウトレット5には、冷却風を排気する排気ブロワ6が接続されており、この排気ブロワ6の吸引により、冷却風は車室内からケース本体4に導入され、トランクあるいは外部へと排出される。
【0018】
電池8は、その内部に正極側活電極と負極側活電極からなる積層電極を有し、積層電極に電気的に接続された電極端子であるタブ7が延出するように、アルミニウムなどの金属フィルムと熱融着性の樹脂フィルムとを重ね合わせて形成したラミネートシート16で密封された構造となっている。二重底仕切板3上に一列に配列された各電池8の両側から延出したタブ7は、隣接する他の電池8のタブ7に電気的に接続されている。順次タブ7が接続されて壁面状となることで、ケース本体4の左右の側面4dとの間に冷却風10aを流すための主流路10の一部が形成されている。また、タブ7同士を接続することで、各タブ7間に冷却風をケース本体4の縦方向、すなわち、二重底仕切板3側から制御回路基盤2側に向けて冷却風を流すことができるタブ隙間7aが形成されている。なお、本実施形態における主流路10とは、接合されたタブ7によって形成された壁面とケース本体4の左右の側面4dとの間の領域を含む、二重底仕切板3と制御回路基盤2との間に挟まれた領域であり、各電池8の本体およびタブ7を直接的に冷却する冷却風10aが流れる流路を指す。また、図1においては、各電池8は互いに電池本体部分が密着して配列されたように示しているが、各電池間に冷却風が流れるように隙間が形成されて配列されている。
【0019】
二重底仕切板3は、底面4cと間を空けて二重底を形成するように設けられており、これにより、冷却風11aが流れる第1の副流路11が形成されている。また、上述したように、二重底仕切板3には複数の孔9が形成されているので冷却風11aの一部を分流11bとしてタブ隙間7aに流れ込ませる、さらには分流11bを主流路10を流れる冷却風10aに合流させることができる。
【0020】
二重底仕切板3に形成された複数の孔9の大きさは、例えば、電池8の長さL、厚さtに対して、幅a=L/5、長さb=1.2t〜2.8t程度とすることで流速が高められた分流11bを発生させることができる。また、孔9の形状は、図2(a)には隅R加工された矩形形状のものを一例として示しているが、これに限定されるものではなく、φ0.5t程度の円形のものであってもよいし、この他、楕円形状等であってもよい。また、複数の孔9の開口面積は全て同じである必要はなく、形成された場所によって異なるものであってよい。例えば、孔9の開口面積がケース本体4の長手方向、すなわち、冷却風12aの下流側に向けて徐々に大きくしていくものであってもよいし、あるいはその逆でもよい。あるいは、孔9の開口面積がケース本体4の幅方向で異なるものであってもよい。
【0021】
また、本実施形態では、複数の孔9は、図2(a)に示すように二重底仕切板3にマトリックス状に形成されているが、これに限定されたものではなく、例えば、千鳥配置となっているものでもよい。すなわち、二重底仕切板3に形成される孔9の形状、配置、この他、開口断面形状、開口数等は、電池8の発熱量、電池8の配列数等によって適宜選択可能である。
【0022】
制御回路基盤2は、制御回路基盤2とケース本体4の上面4eとの間に冷却風を流すための第2の副流路12を形成するために上面4eと間を空けて設けられている。この制御回路基盤2は、図2(b)に示すように、第2の副流路12を形成可能なように、すなわち、冷却風12aがインレット4a側からアウトレット4b側まで制御回路基盤2に沿って流れ出るようにするため、制御回路基盤2上における制御回路2aの占有する面積が小さいものであってもインレット4a側からアウトレット4b側への基盤の長さを大きくとることで、第2の副流路12が形成される形状としている。また、制御回路基盤2の幅は、ケース本体4の側面4d間の距離よりも狭いため、制御回路基盤2と側面4dとの間に隙間2bが形成されている。これにより、後述するように、主流路10を流れる冷却風10aの分流10b、あるいは第1の副流路11を流れる冷却風11aの分流11bとが合わさった場合も含み、制御回路基盤2の下面側から上面側に向けて回り込んで第2の副流路12の冷却風12aと合流可能となっている。なお、制御回路基盤2は、分流10bおよび分流11bを冷却風12aに合流させるため、制御回路基盤2の制御回路2aが設けられていない領域に、主流路10と第2の副流路12とを連通させる孔が形成された構造であってもよい。
【0023】
以上のように、本実施形態の二次電池ユニット1内には、大きく分けて、壁面状となったタブ7とケース本体4の側面4dとの間の領域を含む、二重底仕切板3と制御回路基盤2との間に挟まれた領域である主流路10と、二重底仕切板3とケース本体4の底面4cとの間の第1の副流路11と、制御回路基盤2とケース本体4の上面4eとの間の第2の副流路12の3つの流路が形成されている。
【0024】
次に、二次電池ユニット1内の冷却風の流れ方について説明する。なお、以下の説明において、分流11bとは、第1の副流路11を流れる冷却風11aが二重底仕切板3に形成された孔9により分岐された冷却風の流れを指し、分流10aとは、主流路10を流れる冷却風10aのうち、主に、制御回路基盤2や、第2の副流路12に向けて流れる冷却風の流れを指すものとする。
【0025】
まず、排気ブロワ6で吸引されることにより、車室内の空気が冷却風として電気自動車の車室内に連通したダクトインレット15からインレット4aへと流れ込む。
【0026】
次いで、インレット4aへと流れ込んだ冷却風は、インレット4a側で、タブ7とケース本体4の左右の側面4dとの間に形成された主流路10を流れる冷却風10aと、二重底仕切板3により形成された第1の副流路11を流れる冷却風11a、および制御回路基盤2により形成された第2の副流路12を流れる冷却風12aの3つに大きく分けられる。すなわち、本実施形態の二次電池ユニット1は、二重底仕切板3および制御回路基盤2からなる2枚の仕切り板に対して3つの流路が形成されている。
【0027】
以下、冷却風11a、冷却風10a、冷却風12aと、二次電池ユニット1の下方側の流れから順に説明する。
【0028】
第1の副流路11を流れる冷却風11aは、第1の副流路11を流れながら二重底仕切板3に形成された孔9を通って、各電池8間の隙間やタブ隙間7aへ流入する、あるいは冷却風10aへと合流する分流11bに分岐されながら、アウトレット4bに配置されたバスバーケーブル類13を冷却してアウトレット4bより排出される。電池8間の隙間およびタブ隙間7aを上方に向けて流れる分流11bは、電池8の本体、およびタブ7に接触しつつ流れ、電池8内部で発生して電池8の表面に伝熱された熱およびタブ7に伝熱された熱を除去しながら上方に流れて冷却風12aに合流する。タブ隙間7aを上方に向けて流れる分流11bは、上方に向かうほど温度が上昇するが、タブ7の外側、すなわち、主流路10を冷却風10aが流れているため、温度上昇が抑制され、効率的に電池8を冷却することができる。また、分流11bは孔9でその流れが絞られることで流速が上げられているので熱の除去効率も高められている。
【0029】
主流路10を流れる冷却風10aは、タブ7の外側面を冷却しながらインレット4aからアウトレット4bに向けて流れる。冷却風10aは熱を上流側から順次除去していくため下流に向かうにつれてその温度が上昇することとなるが、電池等の発熱体に接触していないことで温度が上昇していない、第1の副流路11を流れる冷却風11aの分流11bが二重底仕切板3の孔9から流入することにより下流側での温度上昇が抑制される。これにより、下流側に配置された電池8も上流側と同程度に冷却することができる。主流路10を流れてきた冷却風10aも、バスバーケーブル類13を冷却してアウトレット4bより排出される。
【0030】
第2の副流路12を流れる冷却風12aは、制御回路基盤2の上面側を冷却しながら下流へと流れる。制御回路基盤2の下面側は、主流10aの分流10bおよび冷却風11aの分流11bにより冷却される。これら分流10b、11bは制御回路基盤2とケース本体4との間に形成された隙間2bから制御回路基盤2の上面側に向けて回り込んで第2の副流路12の冷却風12aと合流する。分流10b、11bが合流した冷却風12aはバスバーケーブル類13を冷却してアウトレット4bより排出される。
【0031】
以上のように、制御回路基盤2および二重底仕切板3からなる2枚の仕切り板と、一列に配列された複数の電池8のタブ7によって形成された壁面により冷却風10a、11a、12aの3つに分かれ、電池8本体、電池8のタブ7、制御回路基盤2およびバスバーケーブル類13を冷却した冷却風は、アウトレット4bで1つにまとまり、ケース本体4外へと排出される。
【0032】
以上説明したように、本実施形態の二次電池ユニット1は、制御回路基盤2および孔9の形成された二重底仕切板3からなる2枚の仕切り板と、電池8のタブ7を用い、冷却風を3つに分けたことで、以下の効果を得ることができる。
【0033】
まず、本実施形態の二次電池ユニット1においては、電池8の電極端子であるタブ7に流路壁としての機能を持たせたことで専用の整流板等が不要であり、二次電池ユニット1の構成部品点数を少なくすることができる。
【0034】
また、本実施形態の二次電池ユニット1は、二重底仕切板3に形成された複数の孔9から供給される分流11bにより、電池8のタブ7に沿って流れることで下流方向に向けて温度が上昇することとなる冷却風10aの温度上昇を抑制することができるので、下流側に配置された電池8の冷却が不十分となることがない。
【0035】
また、本実施形態の二次電池ユニット1は、制御回路基盤2を流路壁としても機能する大きさとしているので専用の整流板等が不要であり、二次電池ユニット1の構成部品点数を少なくすることができる。
【0036】
なお、本実施形態の二次電池ユニット1は、電気自動車に搭載された状態について説明したが、言うまでもなく、電気自動車あるいはハイブリッド車以外の車輌、車輌以外の乗物、その他、任意の場所に設置して使用可能である。
【0037】
また、本実施形態では、制御回路基盤2および二重底仕切板3からなる2枚の仕切り板に対して、冷却風が流れる流路が3つとなる例を示したが、仕切り板の枚数は2枚に限定されるものではなく、仕切り板の枚数nに対して流路の数がn+1となる構成であればよい。
(第2の実施形態)
図4に本実施形態の二次電池ユニットの上面断面図を示す。
【0038】
本実施形態の二次電池ユニット51は、第1の実施形態で示した複数の孔9が形成された二重底仕切板3の代わりに網状部材を二重底仕切板53として用いた構成となっている。なお、これ以外の構成および効果は基本的に第1の実施形態で説明した二次電池ユニット1と同様であるため、詳細の説明は省略する。
【0039】
本実施形態も、第1の実施形態の二次電池ユニット1と同様に、下流側に配置された電池58の冷却が上流側に配置された電池58に対して不十分となることがない。また、本実施形態の場合、二重底仕切板53として、樹脂製メッシュ、ワイヤーメッシュ、あるいはパンチングメタル等の既存の材料を用いることができるため、製作が容易となる。なお、ワイヤーメッシュ、あるいはパンチングメタルの場合、絶縁性を持たせるため、絶縁剤の塗布、絶縁性の樹脂コーティング、絶縁ゴムの焼き付け等の処理を行ったものを使用すると好適である。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、配列された各二次電池の本体内部から外部へと延びた導電性の伝熱部材がお互いに接合されることで主流路の壁面の一部を構成しているため、伝熱部材に冷却風を効率良く当てることが可能となり、かつこの伝熱部材間に形成された隙間を二重底仕切り板の孔から供給された冷却風が伝熱部材下方から上方へと速い速度で流れるため、二次電池を効果的に冷却することができる。これにより二次電池の温度上昇による二次電池の機能低下、機能変動を抑制でき、二次電池ユニットの機能安定化、長寿命化を図ることができる。
【0041】
また、本発明の二次電池ユニットは、仕切り板に形成された連通部によって主流路と副流路とが連通していることで、副流路側から主流路側へと連通部を介して冷却風を導入することができるため、導入口側から排出口側へと流れるにつれ温度の上昇する主流路内の冷却風の温度上昇を抑制することができる。これにより、上流側と下流側とにおける電池冷却の不均衡を抑制することが可能となる。
【0042】
さらに、上記効果を得ることができる本発明は、伝熱部材に冷却風を当てるための別部品を必要としない等、実現する上で比較的簡単な構造で済むため、製造も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における二次電池ユニットの模式的な側断面図である。
【図2】図1に示した二次電池ユニットの模式的な上面断面図である。
【図3】本発明の二次電池ユニットに搭載されるラミネート型電池の模式的な斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における二次電池ユニットの模式的な上面断面図である。
【符号の説明】
1、51 二次電池ユニット
2 制御回路基盤
2a 制御回路
2b 隙間
3、53 二重底仕切板
4 ケース本体
4a インレット
4b アウトレット
4c 底面
4d 側面
4e 上面
5 ダクトアウトレット
6 排気ブロワ
7 タブ
7a タブ隙間
8、58 電池
9 孔
10 主流路
10a、11a、12a 冷却風
10b、11b 分流
11 第1の副流路
12 第2の副流路
13 バスバーケーブル類
14 支柱
15 ダクトインレット
16 ラミネートシート
Claims (10)
- 冷却風を導入する導入口および冷却風を排出する排出口が形成されたケース内に複数の二次電池を収納する二次電池ユニットにおいて、
前記各二次電池が配列され、かつ、配列された前記各二次電池の本体内部から外部へと延びた導電性の伝熱部材が互いに接合されることで壁面の一部が形成された、前記導入口および前記排出口に連通している主流路と、
連通部が形成された少なくとも1枚の仕切り板と前記ケースの壁面との間に形成され、前記導入口および前記排出口に連通した、少なくとも1つの副流路とを有し、前記主流路と前記副流路とが前記連通部によって連通していることを特徴とする二次電池ユニット。 - 前記仕切り板は、前記仕切り板上に前記各二次電池を載置し、前記ケースの底面との間に第1の副流路を形成する二重底仕切り板である、請求項1に記載の二次電池ユニット。
- 前記二重底仕切り板の連通部は、二重底仕切り板に形成された複数の孔である、請求項2に記載の二次電池ユニット。
- 前記二重底仕切り板が網状の部材からなる、請求項2に記載の二次電池ユニット。
- 前記連通部が、前記副流路を流れる冷却風の流速よりも流速の高められた分流を、前記主流路を流れる冷却風に対して交差する方向に発生させ、前記分流を、前記互いに接合されることで前記各伝熱部材の間に形成された隙間へと供給するとともに前記各伝熱部材に当てることで前記伝熱部材を冷却する、請求項1から4のいずれか1項に記載の二次電池ユニット。
- 前記仕切り板が、前記ケースの上面との間に第2の副流路を形成する、制御回路を備えた制御回路基盤である、請求項1から5のいずれか1項に記載の二次電池ユニット。
- 前記制御回路基盤の連通部は、前記ケースの側面と前記制御回路基盤との間に形成された隙間である、請求項6に記載の二次電池ユニット。
- 前記主流路と前記各副流路とは合流してから前記排出口に連通し、前記合流する領域に、バスバー、ケーブル、ヒューズ、リレー、または、これらを組み合わせた構成部品が配置されている、請求項1から7のいずれか1項に記載の二次電池ユニット。
- 前記伝熱部材は、前記二次電池の電極端子である、請求項1から8のいずれか1項に記載の二次電池ユニット。
- 前記仕切り板の枚数をnとしたとき、n+1個の、冷却風の流路を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の二次電池ユニット。
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