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JP4433788B2 - ベンジルスルフィド誘導体ならびにその有害節足動物防除用途 - Google Patents

ベンジルスルフィド誘導体ならびにその有害節足動物防除用途 Download PDF

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JP4433788B2
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Description

本発明は、ベンジルスルフィド誘導体とその有害節足動物防除用途に関する。
従来より、有害節足動物の防除のために多くの有害節足動物防除剤が開発され、実用に供されている。
本発明は、有害節足動物に対して優れた防除効力を有する新規な化合物とその用途を提供することを課題とする。
本発明者等は、有害節足動物に対して優れた防除効力を有する化合物を見出すべく鋭意検討した結果、下記式(I)で示されるベンジルスルフィド誘導体が有害昆虫類並びに有害ダニ類等の有害節足動物に対して優れた効力を有することを見出し、本発明の完成に到った。
即ち、本発明は下記式(I)
Figure 0004433788
〔式中、R1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜3アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C3アルキニル基、シアノ基又は水素原子を表し、
2はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基又は水素原子を表し、R3はC1〜C3フルオロアルキル基、C2〜C3フルオロアルケニル基またはC2〜C3フルオロアルキニル基を表し、R4はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、C1〜C4ハロアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基を表し、R5は同一又は相異なり、水素原子又はフッ素原子を表し、mは1〜3の任意の整数を表し、nは0〜2の任意の整数を表す。但し、mが2又は3である場合には、R4は同一でも相異なっていてもよい。〕で表されるベンジルスルフィド、ベンジルスルホキシド及びベンジルスルホン化合物(以下、例えばベンジルスルフィド誘導体あるいは本発明化合物と記す場合がある。)、本発明化合物を有効成分として含有することを特徴とする本発明の有害節足動物防除剤及び本発明化合物の有効量を有害節足動物又は有害節足動物の生息場所に施用することを特徴とする有害節足動物の防除方法を提供する。
本発明化合物は、有害節足動物に対して優れた防除効力を有することから、有害節足動物防除剤の有効成分として有用である。
本発明において、C1〜C4等の記載は、各置換基を構成する全炭素数を意味する。また、本発明において、フルオロアルキル基との記載は、炭素原子に1個又は2個以上のフッ素原子が結合してなるアルキル基を表す。
式(I)において、R1で示される
ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、クロロメチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基及び1,1,2,2−テトラフルオロエチル基があげられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C3アルケニル基としては、例えばビニル基、2,2−ジフルオロビニル基、1,2,2−トリフルオロビニル基、1−プロペニル基及び2−プロペニル基があげられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C3アルキニル基としては例えば1−プロピニル基及び3,3,3−トリフルオロ−1−プロピニル基があげられる。
2で示される
ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、1−メチルエチル基、1,1−ジメチルエチル基、クロロメチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基及び1,1,2,2−テトラフルオロエチル基があげられる。
3で示される
C1〜C3フルオロアルキル基としては、例えばトリフルオロメチル基、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル基、1,1−ジフルオロエチル基または1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロピル基があげられ、
C2〜C3フルオロアルケニル基としては例えば1,2,2−トリフルオロビニル基または2,2−ジフルオロビニル基があげられ、
C2〜C3フルオロアルキニル基としては例えば2−フルオロエチニル基または3,3,3−トリフルオロ−1−プロピニル基があげられる。
4で示される
ハロゲン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子及び臭素原子があげられ、
C1〜C4ハロアルキル基としては、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基等のC1〜C2フルオロアルキル基;
1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロピル基、1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基及び1−フルオロ−1−トリフルオロメチル−2,2,2−トリフルオロエチル基があげられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルケニル基としては、例えばビニル基、1−プロペニル基及び2,2−ジフルオロビニル基があげられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基としては、例えばエチニル基、1−プロピニル基及び3,3,3−トリフルオロ−1−プロピニル基があげられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基としては、例えばトリフルオロメトキシ基、ブロモジフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、クロロジフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基及び1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基があげられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基としては例えばメチルチオ基、エチルチオ基、トリフルオロメチルチオ基及び2,2,2−トリフルオロエチルチオ基があげられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基としては例えばメチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基及びトリフルオロメチルスルフィニル基があげられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基としては例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基及びトリフルオロメチルスルホニル基があげられる。
本発明化合物の態様としては、例えば以下の化合物が挙げられる。
式(I)において、R1が水素原子である化合物;
式(I)において、R1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である化合物;
式(I)において、R1がシアノ基である化合物;
式(I)において、R1がメチル基である化合物;
式(I)において、R2が水素原子である化合物;
式(I)において、R2が水素原子又はメチル基である化合物;
式(I)において、R2がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である化合物;
式(I)において、R1及びR2が水素原子である化合物;
式(I)において、R1及びR2がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である化合物;
式(I)において、R1及びR2がメチル基である化合物;
式(I)において、R1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基であり、R2が水素原子である化合物;
式(I)において、R3がC1〜C2フルオロアルキル基である化合物;
式(I)において、R3がフルオロメチル基である化合物;
式(I)において、R3がトリフルオロメチル基である化合物;
式(I)において、R3が2,2,2−トリフルオロエチル基である化合物;
式(I)において、R3が1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル基である化合物;
式(I)において、mが1である化合物;
式(I)において、mが1であり、R4が4位に置換した塩素原子である化合物;
式(I)において、mが1であり、R4が4位に置換したハロゲン原子である化合物;
式(I)において、mが1であり、R4がトリフルオロメチル基である化合物;
式(I)において、mが2である化合物;
式(I)において、mが2であり、R4の一方が4位に置換したハロゲン原子である化合物;
式(I)において、mが3である化合物;
式(I)において、mが3であり、4位に置換したR4がハロゲン原子である化合物;
式(I)において、mが3であり、R4がいずれもハロゲン原子である化合物;
式(I)において、mが3であり、3位及び5位に置換したR4がフッ素原子である化合物;
式(I)において、R5がいずれも水素原子である化合物;
式(I)において、R5の一方が水素原子であり、他方がフッ素原子である化合物;
式(I)において、R5がいずれもフッ素原子である化合物;
式(I)において、R5がいずれも水素原子であり、mが1である化合物;
式(I)において、R5の一方が水素原子であり、他方がフッ素原子であり、mが1である化合物;
式(I)において、R5がいずれも水素原子であり、mが1であり、R4が4位に置換した塩素原子である化合物;
式(I)において、R5の一方が水素原子であり、他方がフッ素原子であり、mが1であり、R4が4位に置換した塩素原子である化合物;
式(I)において、R5がいずれも水素原子であり、mが1であり、R4が4位に置換したハロゲン原子である化合物;
式(I)において、R5の一方が水素原子であり、他方がフッ素原子であり、mが1であり、R4が4位に置換したハロゲン原子である化合物;
式(I)において、R5がいずれも水素原子であり、mが1であり、R4がトリフルオロメチル基である化合物;
式(I)において、R5がいずれも水素原子であり、mが2である化合物;
式(I)において、R5がいずれも水素原子であり、mが2であり、R4の一方が4位に置換したハロゲン原子である化合物;
式(I)において、R5がいずれも水素原子であり、mが3である化合物;
式(I)において、R5がいずれも水素原子であり、mが3であり、4位に置換したR4がハロゲン原子である化合物;
式(I)において、R5がいずれも水素原子であり、mが3であり、R4がいずれもハロゲン原子である化合物;
式(I)において、R5がいずれも水素原子であり、mが3であり、3位及び5位に置換したR4がフッ素原子である化合物;
式(I)において、R5がいずれもフッ素原子であり、mが3であり、3位及び5位に置換したR4がフッ素原子である化合物;
式(I)において、nが0である化合物;
式(I)において、R2が水素原子又はメチル基であり、nが0である化合物;
式(I)において、R3がC1〜C3フルオロアルキル基であり、nが0である化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が水素原子又はメチル基であり、nが0である化合物;
式(I)において、R2が水素原子又はメチル基であり、R3がC1〜C3フルオロアルキル基である化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が水素原子又はメチル基であり、R3がC1〜C3フルオロアルキル基である化合物;
次に、本発明化合物の製造法について説明する。
前記式(I)で示される本発明化合物のうちnが0である式(I−a)で示される化合物は、例えば以下の(製造法1)〜(製造法4)により製造することができる。
(製造法1)
式(I−a)で示される化合物は、例えば下記の化合物(a)と化合物(b)とを反応させることにより製造することができる。
Figure 0004433788
[式中、R1、R2、R3、R4、R5及びmは前記と同じ意味を表し、Z1は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニル基等の脱離基を表す。]
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(a)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(b)の量は、化合物(a)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I−a)を単離することができる。単離した化合物(I−a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法2)
式(I−a)で示される化合物は、例えば下記の化合物(c)と化合物(d)とを反応させることにより製造することもできる。
Figure 0004433788
〔式中、R1、R2、R3、R4、R5及びmは前記と同じ意味を表し、Z2は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニル基等の脱離基を表す。〕
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(d)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(c)の量は、化合物(d)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I−a)を単離することができる。単離した化合物(I−a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
尚、前記化合物(a)及び化合物(d)は、例えばThe Journal of Organic Chemistry, 27(1), p.93-95(1962)、HETEROCYCLES, 24(5), p.1331-1346(1986)に記載の方法に準じて製造することができる。
(製造法3)
式(I−a)で示される化合物は、化合物(c)から以下の方法により製造することもできる。
Figure 0004433788
〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、m、Z1及びZ2は前記と同じ意味を表し、R11はメチル基又はアミノ基を表す。〕
工程(3−1)
化合物(f)は、化合物(c)と化合物(e)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール等のアルコール類及びそれらの混合物があげられる。
反応に用いられる化合物(e)の量は、化合物(c)1モルに対して、通常1〜3モルの割合である。
該反応の反応温度は通常20〜200℃の範囲であり、反応時間は通常0.5〜240時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(f)を単離することができる。単離された化合物(f)はそのまま工程(3−2)に用いることができるが、必要により再結晶等によりさらに精製することもできる。
工程(3−2)
式(I−a)で示される化合物は、化合物(f)と化合物(b)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基及びナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシドあげられる。
反応に用いられる塩基の量は、化合物(f)1モルに対して通常1〜50モルの割合である。
反応に用いられる化合物(b)の量は、化合物(f)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応は必要に応じて、臭化テトラn−ブチルアンモニウム等の相間移動触媒を用いて行うことができる。その場合に用いられる相間移動触媒の量は、化合物(f)1モルに対して、通常0.05〜1.0モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I−a)を単離することができる。単離した化合物(I−a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法4)
式(I−a)で示される化合物は、化合物(b)から以下の方法により製造することもできる。
Figure 0004433788
〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、m、Z1及びZ2は前記と同じ意味を表し、R12はメチル基又はフェニル基を表す。〕
工程(4−1)
化合物(h)は、化合物(b)と化合物(g)とを、塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類及びそれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。
反応に用いられる塩基の量は、化合物(b)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(g)の量は、化合物(b)1モルに対して、通常1〜5モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜80℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を酸性水(希塩酸等)に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(h)を単離することができる。単離した化合物(h)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
工程(4−2)
式(I−a)で示される化合物は、化合物(c)と化合物(h)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシドがあげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(h)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(c)の量は、化合物(h)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I−a)を単離することができる。単離した化合物(I−a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法5)
式(I)で示される本発明化合物のうち、nが1又は2である式(I−b)で示される化合物は、式(I−a)で示される化合物を酸化させることにより製造することができる。
Figure 0004433788
〔式中、R1、R2、R3、R4、R5及びmは前記と同じ意味を表し、rは1又は2を表す。〕
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸、トリフルオロ酢酸等の脂肪族カルボン酸類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる酸化剤としては、例えば過酢酸、トリフルオロ過酢酸、m−クロロ過安息香酸類等の有機過酸化物類、塩素、臭素のハロゲン分子、N−クロロコハク酸イミド等の含ハロゲンイミド類、過塩素酸(若しくはその塩)、過ヨウ素酸(若しくはその塩)等のハロゲン化物類、過マンガン酸カリウム等の過マンガン酸塩類、クロム酸カリウム等のクロム酸塩類及び過酸化水素があげられる。反応に用いられる酸化剤の量は、化合物(I−a)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜200℃の範囲であり、反応時間は通常1〜72時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I−b)を単離することができる。単離した有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、スルフィド誘導体(I−b)を単離することができる。単離したスルフィド誘導体(I−b)は、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
式(I)で示される本発明化合物が効力を示す有害節足動物としては、有害昆虫類並びに有害ダニ類等が挙げられる。より具体的には、下記のものが挙げられる。
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus)、オオトゲシラホシカメムシ(Eysarcoris lewisi)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris parvus)、チャバネアオカメムシ(Plautia stali)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)アカスジカスミカメ(Stenotus rubrovittatus)、アカヒゲホソミドリカスミカメ(Trigonotylus ruficornis)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Unaspis citri)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等。
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類等。
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)等のイエカ類、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属、(Anopheles sinensis)等のアノフェレス属、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)等のハモグリバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ブユ類、アブ類、サシバエ類等。
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)等のコガネムシ類、メイズウィービル(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ類、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等。
ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等。
アザミウマ目害虫:ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)等。
膜翅目害虫:アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、ニホンカブラバチ(Athalia japonica)等のハバチ類等。
直翅目害虫:ケラ類、バッタ類、コオロギ類等。
隠翅目害虫:ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等。
シラミ目害虫:コロモジラミ(Pediculus humanus corporis)、ケジラミ (Phthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ヒツジジラミ(Dalmalinia ovis)、ブタジラミ(Haematopinus suis)等。
シロアリ目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)等。
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、オリゴニカス属等のハダニ類、トマトサビダニ(Aculops lycopers)、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類、ヒメハダニ類、ケナガハダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis flava)、タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanicus)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcatus) 、オウシマダニ(Boophilus microplus)等のマダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)等のツメダニ類、ワクモ類等。
クモ類:カバキコマチグモ(Chiracanthium japonicum)、セアカゴケグモ(Latrodectus hasseltii)等。
唇脚綱類:ゲジ(Thereuonema hilgendorfi)、トビズムカデ(Scolopendra subspinipes)等。
倍脚綱類:ヤケヤスデ(Oxidus gracilis)、アカヤスデ(Nedyopus tambanus)等。
等脚目類:オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)等。
腹足綱類:チャコウラナメクジ(Limax marginatus)、キイロコウラナメクジ(Limax flavus)等。
本発明の有害節足動物防除剤は本発明化合物そのものでもよいが、通常は固体担体、液体担体及び又はガス状担体と混合し、更に必要に応じて界面活性剤その他の製剤用補助剤を添加して、乳剤、油剤、シャンプー剤、フロアブル剤、粉剤、水和剤、粒剤、ペースト状製剤、マイクロカプセル製剤、泡沫剤、エアゾール製剤、炭酸ガス製剤、錠剤、樹脂製剤等の形態に製剤化されたものである。これらの製剤は、毒餌、蚊取り線香、電気蚊取りマット、燻煙剤、燻蒸剤、シートに加工されて、使用されることもある。
これらの製剤は、本発明化合物を通常0.1〜95重量%含有する。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、合成含水酸化珪素、タルク、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、塩安、尿素等)等の微粉末及び粒状物が挙げられる。
液体担体としては、例えば芳香族または脂肪族炭化水素類(キシレン、トルエン、アルキルナフタレン、フェニルキシリルエタン、ケロシン、軽油、ヘキサン、シクロヘキサン等)、ハロゲン化炭化水素類(クロロベンゼン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン等)、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ヘキサノール、エチレングリコール等)、エーテル類(ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシド等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、植物油(大豆油、綿実油等)、植物精油(オレンジ油、ヒソップ油、レモン油等)および水などが挙げられる。
ガス状担体としては、例えばブタンガス、フロンガス、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル、炭酸ガス等を挙げることができる。
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類及び糖アルコール誘導体が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、固着剤、分散剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイン、ゼラチン、多糖類(澱粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−t−ブチル−4−メトキシフェノールと3−t−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)、植物油、鉱物油、脂肪酸及び脂肪酸エステルが挙げられる。
樹脂製剤の基材としては、例えば塩化ビニル系重合体、ポリウレタン等を挙げることができ、これらの基材には必要によりフタル酸エステル類(フタル酸ジメチル、フタル酸ジオクチル等)、アジピン酸エステル類、ステアリン酸等の可塑剤が添加されていてもよい。樹脂製剤は該基材中に化合物を通常の混練装置を用いて混練した後、射出成型、押出成型、プレス成型等により成型することにより得られ、必要により更に成型、裁断等の工程を経て、板状、フィルム状、テープ状、網状、ひも状等の樹脂製剤に加工できる。これらの樹脂製剤は、例えば動物用首輪、動物用イヤータッグ、シート製剤、誘引ひも、園芸用支柱として加工される。
毒餌の基材としては、例えば穀物粉、植物油、糖、結晶セルロース等が挙げられ、更に必要に応じて、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末等の子供やペットによる誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料ピーナッツオイル等の害虫誘引性香料等が添加される。
本発明の有害節足動物防除剤は、例えば有害節足動物に直接、及び/又は有害節足動物の生息場所(植物体、動物体、土壌等)に施用することにより用いられる。
本発明の有害節足動物防除剤を農林害虫の防除に用いる場合は、その施用量は有効成分量として通常1〜10000g/ha、好ましくは10〜500g/haである。乳剤、水和剤、フロアブル剤、マイクロカプセル製剤等は通常有効成分濃度が1〜1000ppmとなるように水で希釈して使用し、粉剤、粒剤等は通常そのまま使用する。これらの製剤を有害節足動物から保護すべき植物に対して直接散布してもよい。これらの製剤を土壌に処理することにより土壌に棲息する有害節足動物を防除することもでき、またこれらの製剤を植物を植え付ける前の苗床に処理したり、植付時に植穴や株元に処理することもできる。さらに、本発明の有害節足動物防除剤のシート製剤を植物に巻き付けたり、植物の近傍に設置したり、株元の土壌表面に敷くなどの方法でも施用することができる。
本発明の有害節足動物防除剤を防疫用として用いる場合は、その施用量は空間に適用するときは有効成分量として通常0.001〜10mg/m3であり、平面に適用するときは0.001〜100mg/m2である。乳剤、水和剤、フロアブル剤等は通常有効成分濃度が0.01〜10000ppmとなるように水で希釈して施用し、油剤、エアゾール、燻煙剤、毒餌等は通常そのまま施用する。
本発明の有害節足動物防除剤をウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ニワトリ用の家畜、イヌ、ネコ、ラット、マウス等の小動物の外部寄生虫防除に用いる場合は、獣医学的に公知の方法で動物に使用することができる。具体的な使用方法としては、全身抑制を目的にする場合には、例えば錠剤、飼料混入、坐薬、注射(筋肉内、皮下、静脈内、腹腔内等)により投与され、非全身的抑制を目的とする場合には、例えば油剤若しくは水性液剤を噴霧する、ポアオン処理若しくはスポットオン処理を行う、シャンプー製剤で動物を洗う又は樹脂製剤を首輪や耳札にして動物に付ける等の方法により用いられる。動物体に投与する場合の本発明化合物の量は、通常動物の体重1kgに対して、0.1〜1000mgの範囲である。
本発明の有害節足動物防除剤は他の殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等と混用又は併用することもできる。
かかる他の殺虫剤、殺ダニ剤としては、例えば、アレスリン、テトラメスリン、プラレトリン、フェノトリン、レスメトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、アルファシペルメトリン、ゼータシペルメトリン、デルタメトリン、トラロメトリン、シフルトリン、ベータシフルトリン、シハロトリン、ラムダシハロトリン、フラメトリン、イミプロトリン、エトフェンプロクス、フェンバレレート、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、シラフルオフェン、ビフェントリン、トランスフルスリン、フルシトリネート、タウフルバリネート、アクリナトリン、テフルトリン、メトフルスリン、ジメフルスリン、プロフルスリン等のピレスロイド化合物、ジクロルボス、フェニトロチオン、シアノホス、プロフェノホス、スルプロホス、フェントエート、イソキサチオン、テトラクロロビンホス、フェンチオン、クロルピリホス、ダイアジノン、アセフェート、テルブホス、フォレート、クロルエトキシホス、ホスチアゼート、エトプロホス、カズサホス、メチダチオン等の有機燐化合物、プロポキサー、カルバリル、メトキサジアゾン、フェノブカルブ、メソミル、チオジカルブ、アラニカルブ、ベンフラカルブ、オキサミル、アルジカルブ、メチオカルブ等のカーバメート化合物、ルフェヌロン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、ジフルベンズロン、トリフルムロン、テフルベンズロン、フルフェノクスロン、フルアズロン、ノバルロン、トリアズロン等のベンゾイルフェニルウレア化合物、ピリプロキシフェン、メトプレン、ハイドロプレン、フェノキシカルブ等の幼若ホルモン様物質、アセタミプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、ジノテフラン、クロチアニジン等のネオニコチノイド系化合物、アセトプロール、エチプロール等のN-フェニルピラゾール系化合物、テブフェノジド、クロマフェノジド、メトキシフェノジド、ハロフェノジド等のベンゾイルヒドラジン化合物、ジアフェンチウロン、ピメトロジン、フロニカミド、トリアザメート、ブプロフェジン、スピノサド、エマメクチン安息香酸塩、クロルフェナピル、インドキサカルブ、ピリダリル、シロマジン、フェンピロキシメート、ビフェナゼート、テブフェンピラド、トルフェンピラド、ピリダベン、ピリミジフェン、フルアクリピリム、エトキサゾール、フェナザキン、アセキノシル、ヘキシチアゾクス、クロフェンテジン、酸化フェンブタスズ、ジコホル、プロパルギット、エバーメクチン、ミルベメクチン、アミトラズ、カルタップ、ベンスルタップ、チオシクラム、エンドスルファン、スピロジクロフェン、スピロメシフェン及びアザジラクチンがあげられる。
他の殺菌剤としては、例えば、アゾキシストロビン等のストロビルリン化合物、トリクロホスメチル等の有機リン化合物、トリフルミゾール、ペフラゾエート、ジフェノコナゾール等のアゾール化合物、フサライド、フルトラニル、バリダマイシン、プロベナゾール、ジクロメジン、ペンシクロン、ダゾメット、カスガマイシン、IBP、ピロキロン、オキソリニック酸、トリシクラゾール、フェリムゾン、メプロニル、EDDP、イソプロチオラン、カルプロパミド、ジクロシメット、フラメトピル、フルジオキソニル、プロシミドン及びジエトフェンカルブがあげられる。
以下、本発明を製造例、製剤例及び試験例等によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定するものではない。なお、製造例中の化合物番号は後記(表1)〜(表7)に記載の番号である。
まず、本発明化合物の製造例を示す。
製造例1
N,N−ジメチルホルムアミド10mlに4−クロロベンジルメルカプタン0.78g及び1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.87gを溶解し、室温で炭酸カリウム0.68gを加えて6時間撹拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(1))1.17gを得た。収率 93%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.31(d,2H)、7.23(d,2H)、3.70(s,2H)、2.55−2.59(m,2H)、2.24−2.36(m,2H)
製造例2
クロロホルム20mlに3−クロロベンジルブロマイド1.5gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.55gを加えた後、2日間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.29g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.07g、水酸化ナトリウム11.0g、トルエン20ml及び水10mlを加え、室温で1時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(2))1.47gを得た。収率 79%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.32−7.39(m,2H)、7.19−7.29(m,2H)、3.86(s,2H)、2.62−2.66(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
製造例3
メタノール10mlに4−フルオロベンジルクロライド1.5g及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30gを溶解し、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを滴下した。同温で12時間攪拌した後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(3))0.27gを得た。収率 88%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.27(dd,2H)、7.02(dd,2H)、3.71(s,2H)、2.55−2.59(m,2H)、2.24−2.36(m,2H)
製造例4
クロロホルム20mlに4−ブロモベンジルブロマイド3.0gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.90gを加えた後、10時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン2.12g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.12g、水酸化ナトリウム18.0g、トルエン20ml及び水20mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−ブロモベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(4))2.84gを得た。収率 79%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.45(d,2H)、7.16(d,2H)、3.68(dd,2H)、2.54−2.58(m,2H)、2.24−2.38(m,2H)
製造例5
メタノール20ml、4−ヨードベンジルブロマイド0.70g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.55g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.5mlを用い、製造例3記載の方法に準じて4−ヨードベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(5))0.75gを得た。収率 92%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.65(d,2H)、7.06(d,2H)、3.68(s,2H)、2.54−2.58(m,2H)、2.24−2.36(m,2H)
製造例6
クロロホルム20mlに4−シアノベンジルブロマイド2.0gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.77gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.81g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.10g、水酸化ナトリウム15.3g、トルエン20ml及び水20mlを加え、室温で2時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−シアノベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(6))1.88gを得た。収率 75%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.63(d,2H)、7.43(d,2H)、3.73(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.25−2.40(m,2H)
製造例7
メタノール5ml、4−ニトロベンジルブロマイド0.20g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.18g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mlを用い、反応時間を0.5時間にした以外は製造例3記載の方法に準じて4−ニトロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(7))0.19gを得た。収率 84%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.22(d,2H)、7.48(d,2H)、3.81(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.28−2.39(m,2H)
製造例8
メタノール5ml、4−(トリフルオロメチル)ベンジルブロマイド0.10g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.10g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.1mlを用い、反応時間を10時間にした以外は製造例3記載の方法に準じて(4−トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(8))0.09gを得た。収率 78%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.59(d,2H)、7.43(d,2H)、3.77(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.26−2.40(m,2H)
製造例9
N,N−ジメチルホルムアミド10ml、(3−トリフルオロメチル)ベンジルメルカプタン0.50g、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.46g及び炭酸カリウム0.36gを用い、反応時間を2時間にした以外は製造例1記載の方法に準じて(3−トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(9))0.60gを得た。収率 80%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.42−7.64(m,4H)、3.78(s,2H)、2.57−2.64(m,2H)、2.26−2.37(m,2H)
製造例10
メタノール10ml、4−(1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル)ベンジルブロマイド0.30g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.24g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mlを用い、製造例3記載の方法に準じて4−(1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(10))0.24gを得た。収率 68%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.59(d,2H)、7.44(d,2H)、3.78(s,2H)、2.58−2.62(m,2H)、2.21−2.37(m,2H)
製造例11
クロロホルム5mlに4−エチニルベンジルブロマイド0.50gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.19gを加えた後、1時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.45g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化ナトリウム3.84g、トルエン10ml及び水5mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−エチニルベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(11))0.41gを得た。収率 65%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.45(d,2H)、7.25(d,2H)、3.72(s,2H)、3.08(s,1H)、2.54−2.58(m,2H)、2.23−2.35(m,2H)
製造例12
メタノール10ml、4−(トリフルオロメトキシ)ベンジルブロマイド0.33g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを用い、製造例3記載の方法に準じて4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(12))0.37gを得た。収率 95%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.34(d,2H)、7.18(d,2H)、3.73(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.25−2.37(m,2H)
製造例13
メタノール10ml、4−(メチルチオ)ベンジルクロライド0.30g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.41g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.4mlを用い、反応時間を3日間にした以外は製造例3記載の方法に準じて4−(メチルチオ)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(13))0.39gを得た。収率 84%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.18−7.25(m,4H)、3.70(s,2H)、2.55−2.59(m,2H)、2.50(s,3H)、2.24−2.46(m,2H)
製造例14
メタノール10ml、4−(トリフルオロメチルチオ)ベンジルブロマイド0.20g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.17g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mlを用い、反応時間を10時間にした以外は製造例3記載の方法に準じて4−(トリフルオロメチルチオ)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(14))0.22gを得た。収率 93%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.62(d,2H)、7.37(d,2H)、3.75(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.24−2.36(m,2H)
製造例15
メタノール10ml、4−(メチルスルホニル)ベンジルクロライド0.26g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを用い、反応時間を1時間にした以外は製造例3記載の方法に準じて4−(メチルスルホニル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(15))0.37gを得た。収率 97%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.92(d,2H)、7.52(d,2H)、3.80(s,2H)、3.07(s,3H)、2.58−2.62(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
製造例16
エタノール10mlに4−クロロ−3−フルオロベンジルクロライド1.20gを溶解し、ここにチオ尿素0.56gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.19g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.06g、水酸化カリウム4.89g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で1時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−3−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(16))1.24gを得た。収率 68%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.34(dd,1H)、7.14(d,1H)、7.04(d,1H)、3.72(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.26−2.38(m,2H)
製造例17
メタノール10ml、4−クロロ−2−フルオロベンジルブロマイド0.29g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを用い、反応時間を1時間にした以外は製造例3記載の方法に準じて4−クロロ−2−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(17))0.25gを得た。収率 72%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.25−7.27(m,1H)、7.09−7.14(m,2H)、3.73(s,2H)、2.60−2.64(m,2H)、2.29−2.41(m,2H)
製造例18
エタノール10mlに4−クロロ−3,5−ジフルオロベンジルクロライド0.50gを溶解し、ここにチオ尿素0.21gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.45g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化カリウム1.87g、トルエン10ml及び水5mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−3,5−ジフルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(18))0.42gを得た。収率 56%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)6.97(d,2H)、3.68(s,2H)、2.57−2.65(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
製造例19
エタノール10mlに3,4−ジクロロベンジルクロライド1.00gを溶解し、ここにチオ尿素0.43gを加えた後、4時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.91g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.05g、水酸化カリウム3.13g、トルエン10ml及び水15mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3,4−ジクロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(19))1.14gを得た。収率 77%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.39−7.42(m,2H)、7.14(dd,1H)、3.68(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.29−2.39(m,2H)
製造例20
エタノール10mlに4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジルブロマイド0.62gを溶解し、ここにチオ尿素0.19gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.40g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化カリウム1.66g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(20))0.42gを得た。収率 57%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.63(s,1H)、7.41−7.48(m,2H)、3.74(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
製造例21
クロロホルム5mlに3,4−ジフルオロベンジルブロマイド0.50gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.18gを加えた後、10時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.43g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化ナトリウム3.60g、トルエン20ml及び水10mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3,4−ジフルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(21))0.46gを得た。収率 75%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.00−7.18(m,3H)、3.66(dd,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.27−2.35(m,2H)
製造例22
エタノール10mlに3−クロロ−4−フルオロベンジルクロライド0.41gを溶解し、ここにチオ尿素0.19gを加えた後、10時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.40g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化カリウム1.66g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3−クロロ−4−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(22))0.45gを得た。収率 72%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.37(dd,1H)、7.07−7.19(m,2H)、3.68(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.26−2.38(m,2H)
製造例23
クロロホルム10mlに3,4,5−トリフルオロベンジルブロマイド1.54gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.45gを加えた後、14時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.07g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.06g、水酸化ナトリウム9.04g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3,4,5−トリフルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(23))1.66gを得た。収率 74%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)6.97(ddd,2H)、3.66(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.27−2.39(m,2H)
製造例24
メタノール10ml、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジルブロマイド0.28g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.25g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mlを用い、製造例3記載の方法に準じて2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(24))0.29gを得た。収率 88%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)3.79(d,2H)、2.68−2.72(m,2H)、2.35−2.53(m,2H)
製造例25
クロロホルム20mlに4−ブロモ−3−フルオロベンジルブロマイド1.96gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.55gを加えた後、2日間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.29g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.07g、水酸化ナトリウム11.0g、トルエン20ml及び水10mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−ブロモ−3−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(25))1.88gを得た。収率 81%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.50(dd,1H)、7.12(dd,1H)、6.97(dd,1H)、3.68(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.23−2.38(m,2H)
製造例26
1−メチル−2−ピロリジノン10mlに4−ブロモ−3−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.34gを溶解し、得られた濃縮物にシアン化第一銅0.13gを加えた後、160℃で6時間、次いで180℃で2日間加熱攪拌した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−シアノ−3−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(26))0.07gを得た。収率 25%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.60(dd,1H)、7.21−7.26(m,2H)、3.76(s,2H)、2.58−2.65(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
製造例27
ジクロロメタン10mlにジエチルアミノ硫黄トリフルオリド0.45gを溶解し、ここに−78℃で3−(4−クロロベンジルチオ)−1−プロパノール0.50gを添加し、同温度で1時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで昇温しさらに1時間攪拌した。反応混合物を水に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロベンジル=3−フルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(27))0.12gを得た。収率 24%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.28(d,2H)、7.25(d,2H)、4.49(dt,2H)、3.68(s,2H)、2.52(t,2H)、1.85−2.01(m,2H)
製造例28
ジクロロメタン5mlにジエチルアミノ硫黄トリフルオリド0.08gを溶解し、ここに室温でジクロロメタン5mlに溶解した3−(4−クロロベンジルチオ)プロピオンアルデヒド0.10gを添加し、同温度で2時間撹拌した。反応混合物を水に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロベンジル=3,3−ジフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(28))0.10gを得た。収率 91%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.29(d,2H)、7.24(d,2H)、5.88(ddt,1H)、3.69(s,2H)、2.52(t,2H)、2.00−2.12(m,2H)
製造例29
N,N−ジメチルホルムアミド5ml、4−クロロベンジルメルカプタン0.20g、1−ヨード−4,4,4−トリフルオロブタン0.30g及び炭酸カリウム0.17gを用い、反応時間を10時間にした以外は製造例1記載の方法に準じて4−クロロベンジル=4,4,4−トリフルオロブチル=スルフィド(本発明化合物(29))0.31gを得た。収率 92%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.30(d,2H)、7.25(d,2H)、3.67(s,2H)、2.45(t,2H)、2.10−2.22(m,2H)、1.76−1.83(m,2H)
製造例30
N,N−ジメチルホルムアミド10ml、4−クロロベンジルメルカプタン0.30g、1−ヨード−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタン0.52g及び炭酸カリウム0.22gを用い、反応時間を2日間にした以外は製造例1記載の方法に準じて4−クロロベンジル=3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル=スルフィド(本発明化合物(30))0.45gを得た。収率 78%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.29(d,2H)、7.27(d,2H)、3.71(s,2H)、2.53−2.63(m,2H)、2.25(ddt,2H)
製造例31
N,N−ジメチルホルムアミド10ml、4−クロロベンジルメルカプタン0.17g、1−ブロモ−3,4,4−トリフルオロ−3−ブテン0.20g及び炭酸カリウム0.15gを用い、反応時間を10時間にした以外は製造例1記載の方法に準じて4−クロロベンジル=3,4,4−トリフルオロ−3−ブテニル=スルフィド(本発明化合物(31))0.26gを得た。収率 92%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.30(d,2H)、7.26(d,2H)、3.69(s,2H)、2.58(t,2H)、2.44−2.54(m,2H)
製造例32
N,N−ジメチルホルムアミド5ml、1−(4−クロロフェニル)エチルメルカプタン0.10g、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.10g及び炭酸カリウム0.08gを用い、反応時間を12時間にした以外は製造例1記載の方法に準じて1−(4−クロロフェニル)エチル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(32))0.12gを得た。収率 75%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.31(d,2H)、7.26(d,2H)、3.93(q,1H)、2.44−2.50(m,2H)、2.17−2.30(m,2H)、1.56(dd,3H)
製造例33
エタノール10mlに1−(3,4,5−トリフルオロフェニル)エチルクロライド0.50gを溶解し、ここにチオ尿素0.22gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.45g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化ナトリウム3.85g、トルエン10ml及び水5mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(3,4,5−トリフルオロフェニル)エチル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(33))0.40gを得た。収率 54%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)6.94−7.02(m,2H)、3.87(q,1H)、2.49(t,2H)、2.20−2.33(m,2H)、1.50(d,3H)
製造例34
エタノール10mlに1−(4−クロロフェニル)プロピルブロマイド0.53gを溶解し、ここにチオ尿素0.19gを加えた後、20時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.40g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化カリウム1.66g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(4−クロロフェニル)プロピル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(34))0.25gを得た。収率 39%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.30(d,2H)、7.23(d,2H)、3.65(t,1H)、2.39−2.45(m,2H)、2.14−2.27(m,2H)、1.76−1.94(m,2H)、0.89(t,3H)
製造例35
テトラヒドロフラン10mlに4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.30gを溶解し、ここに−78℃でリチウムジイソプロピルアミド(2M−テトラヒドロフラン/n−へプタン溶液)0.6mlを滴下した。同温度で10分間攪拌した後、1−ヨードプロパン0.20gを加えて反応混合物を室温まで昇温した。さらに3時間攪拌した後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(4−クロロフェニル)ブチル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(35))0.10gを得た。収率 29%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.31(d,2H)、7.24(d,2H)、3.74(dd,1H)、2.19−2.44(m,4H)、1.78−1.82(m,2H)、1.21−1.41(m,2H)、0.88(t,3H)
製造例36
テトラヒドロフラン10ml、4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.30g、リチウムジイソプロピルアミド(2M−テトラヒドロフラン/n−へプタン溶液)0.6ml及び2−ヨードプロパン0.20gを用い、反応時間を4時間にした以外は製造例35記載の方法に準じて(1−(4−クロロフェニル)−2−メチル)プロピル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(36))0.12gを得た。収率 34%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.31(d,2H)、7.23(d,2H)、3.51(d,1H)、2.01−2.39(m,5H)、1.07(d,3H)、0.81(d,3H)
製造例37
メタノール10mlにブロモ(4−クロロフェニル)アセトニトリル0.30g及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30gを溶解し、−78℃でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを滴下した。同温で3時間攪拌した後、室温まで昇温しさらに1時間攪拌した。反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(4−クロロフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロピルチオアセトニトリル(本発明化合物(37))0.04gを得た。収率 11%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.44(d,2H)、7.42(d,2H)、4.82(s,1H)、2.79−2.95(m,2H)、2.39−2.47(m,2H)
製造例38
N,N−ジメチルホルムアミド10ml、(1−(4−クロロフェニル)−1−メチル)エチルメルカプタン0.28g、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.26g及び炭酸カリウム0.06gを用い、反応時間を10時間にした以外は製造例1記載の方法に準じて(1−(4−クロロフェニル)−1−メチル)エチル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(本発明化合物(38))0.20gを得た。収率 48%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.45(d,2H)、7.30(d,2H)、2.36−2.40(m,2H)、2.04−2.13(m,2H)、1.73(s,6H)
製造例39
アセトニトリル20mlに4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.70gを溶解し、ここに室温で過ヨウ素酸テトラ−n−ブチルアンモニウム1.19g及び塩化アルミニウム0.18gを添加した後10時間加熱還流した。反応混合物を室温付近まで放冷して水に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルホキシド(本発明化合物(39))0.25gを得た。収率 34%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.40(d,2H)、7.24(d,2H)、3.98(dd,2H)、2.52−2.84(m,4H)
製造例40
酢酸10mlに4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.50gを溶解し、ここに室温で過酢酸溶液10mlを添加した後90℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温付近まで放冷して水に注加し、析出した結晶をろ過した。さらに結晶を水で洗浄した後、減圧下1日間乾燥し、4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルホン(化合物(40))0.55gを得た。収率 98%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.42(d,2H)、7.35(d,2H)、4.26(s,2H)、3.04−3.08(m,2H)、2.53−2.65(m,2H)
製造例41
酢酸5ml、4−(トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.10g及び過酢酸溶液5mlを用い、製造例40記載の方法に準じて4−(トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルホン(本発明化合物(41))0.11gを得た。収率 98%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.71(d,2H)、7.55(d,2H)、4.35(s,2H)、3.08−3.12(m,2H)、2.59−2.66(m,2H)
次に本発明化合物の具体的例を化合物番号とともに(表1)〜(表7)に示す。但し、表中R5の(F, H)等の記載は、(2位に位置するR5がF,6位に位置するR5がH)であることを表す。
式(I)
Figure 0004433788
で示される化合物。
Figure 0004433788
Figure 0004433788
Figure 0004433788
Figure 0004433788
Figure 0004433788
Figure 0004433788
Figure 0004433788
次に、本発明化合物の中間体の製造例を参考製造例として示す。
参考製造例1
1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン9.6g及びチオ安息香酸5gをN,N−ジメチルホルムアミド30mlに溶解し、氷冷下水素化ナトリウム(60%油性)1.45gを加えた後、反応混合物を室温まで昇温した。同温で12時間攪拌した後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式で示されるS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート
Figure 0004433788
6.90gを得た。収率 81%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.97(d,2H)、7.58−7.62(m,1H)、7.47(dd,2H)、3.24(t,2H)、2.44−2.56(m,2H)
参考製造例2
ジエチルエーテル20ml中の水素化リチウムアルミニウム0.13gに、4−(1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル)安息香酸エチル0.95gを0℃で加え2時間攪拌した。その後、反応混合物に少量の氷を加え、さらに混合物の灰色の部分がなくなるまで攪拌した後、混合物をセライトろ過した。ろ液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式で示される4−(1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル)ベンジルアルコール
Figure 0004433788
0.79gを得た。収率 98%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.59(d,2H)、7.50(d,2H)、4.79(s,2H)
参考製造例3
ジクロロメタン20mlに4−(1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル)ベンジルアルコール2.00g及びトリフェニルホスフィン2.78gを溶解し、氷冷下で四臭化炭素4.40gを少量ずつ加えた。添加後、反応混合物を室温まで昇温し、さらに0.5時間攪拌した。その後、反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式で示される4−(1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル)ベンジルブロマイド
Figure 0004433788
2.28gを得た。収率 89%
1H−NMR(CDCl3、TMS):δ(ppm)7.60(d,2H)、7.52(d,2H)、4.50(s,2H)
参考製造例4
メタノール10mlに4−((2−トリメチルシリル)エチニル)ベンズアルデヒド2.0gを溶解し、室温で水素化ホウ素ナトリウム0.19gを添加した。同温で2時間攪拌した後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。これを精製することなくテトラヒドロフラン10mlに溶解し、室温でテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド(1M−テトラヒドロフラン溶液)10mlを添加した。同温で0.5時間攪拌した後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物をジクロロメタン30mlに溶解し、トリフェニルホスフィン3.11gを加えた。ここへ氷冷下四臭化炭素4.92gを少量ずつ添加し同温で2時間攪拌した。室温まで昇温しさらに10時間攪拌した後、反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式で示される4−(エチニル)ベンジルブロマイド
Figure 0004433788
1.68gを得た。収率 87%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.45(d,2H)、7.34(d,2H)、4.50(s,2H)、3.10(s,1H)
参考製造例5
5−ブロモ−2−クロロ−1,3−ジフルオロベンゼン2.0gをジエチルエーテル30mlに溶解し、−78℃でn−ブチルリチウム(1.6M−n−ヘキサン溶液)6.6mlを滴下した。同温で15分間攪拌し、N,N−ジメチルホルムアミド0.7mlを加え、さらに15分間攪拌した後、反応混合物を室温まで昇温した。反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物をメタノール30mlに溶解し、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム0.32gを添加した。同温で0.5時間攪拌した後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物を四塩化炭素20mlに溶解し、トリフェニルホスフィン2.77gを加え、10時間加熱還流した。その後室温付近まで放冷し、反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式で示される4−クロロ−3,5−ジフルオロベンジルクロライド
Figure 0004433788
1.13gを得た。収率 65%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.03(dd,2H)、4.51(s,2H)
参考製造例6
ジメチルスルホキシド5mlに3−(4−クロロベンジルチオ)−1−プロパノール0.21g及びトリエチルアミン1.3mlを溶解し、室温で三酸化硫黄ピリジン錯体1.2gを添加した。同温で2日間攪拌した後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式で示される3−(4−クロロベンジルチオ)プロピオンアルデヒド
Figure 0004433788
0.10gを得た。収率 49%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)9.72(s,1H)、7.29(d,2H)、7.25(d,2H)、3.70(s,2H)、2.65−2.72(m,4H)
参考製造例7
3,4,5−トリフルオロベンズアルデヒド2.0gをテトラヒドロフラン50mlに溶解し、0℃で臭化メチルマグネシウム(0.93M−テトラヒドロフラン溶液)13.4mlを加えた。同温で1時間攪拌した後、反応混合物を室温まで昇温した。反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。これを精製することなく四塩化炭素30mlに溶解し、トリフェニルホスフィン3.75gを加え、6時間加熱還流した。その後室温付近まで放冷した反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式で示される1−(3,4,5−トリフルオロフェニル)エチルクロライド
Figure 0004433788
1.85gを得た。収率 76%
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)6.97−7.10(m,2H)、4.96(q,1H)、1.80(d,3H)
次に製剤例を示す。なお、部は重量部を示す。ただし、本発明化合物は前記の化合物番号で表す。
製剤例1
本発明化合物(1)〜(41)9部を、キシレン37.5部およびN,N−ジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく撹拌混合して乳剤を得る。
製剤例2
本発明化合物(1)〜(41)40部にソルポール5060(東邦化学登録商標名)5部を加え、よく混合して、カープレックス#80(塩野義製薬登録商標名、合成含水酸化ケイ素微粉末)32部、300メッシュ珪藻土23部を加え、ジュースミキサーで混合して、水和剤を得る。
製剤例3
本発明化合物(1)〜(41)3部、合成含水酸化珪素微粉末5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5部、ベントナイト30部およびクレー57部を加え、よく撹拌混合し、ついでこれらの混合物に適当量の水を加え、さらに撹拌し、増粒機で製粒し、通風乾燥して粒剤を得る。
製剤例4
本発明化合物(1)〜(41)4.5部、合成含水酸化珪素微粉末1部、凝集剤としてドリレスB(三共社製)1部、クレー7部を乳鉢でよく混合した後にジュースミキサーで撹拌混合する。得られた混合物にカットクレー86.5部を加えて、充分撹拌混合し、粉剤を得る。
製剤例5
本発明化合物(1)〜(41)10部;ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン35部;及び水55部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、製剤を得る。
製剤例6
本発明化合物(1)〜(41)0.5部をジクロロメタン10部に溶解し、これをアイソパーM(イソパラフィン:エクソン化学登録商標名)89.5部に混合して油剤を得る。
製剤例7
本発明化合物(1)〜(41)0.1部、ネオチオゾール(中央化成株式会社)49.9部をエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25部のジメチルエーテル及び25部のLPGを充填し、アクチュエータを装着することにより油性エアゾールを得る。
製剤例8
本発明化合物(1)〜(41)0.6部、BHT0.01部、キシレン5部、脱臭灯油3.39部および乳化剤{アトモス300(アトモスケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したものと、蒸留水50部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部分を取り付け、該バルブを通じて噴射剤(LPG)40部を加圧充填して、水性エアゾールを得る。
次に、本発明化合物が有害節足動物防除剤の有効成分として有効であることを試験例により示す。
試験例1
製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃度が55.6ppmとなるように希釈し、試験用薬液を調製した。
一方、底に直径5mmの穴を5箇所あけたポリエチレンカップに培土ボンソル2号(住友化学工業(株)製)50gを入れて種子を10〜15粒播種し、第2本葉が展開するまで生育させたイネに、上記のように調製した試験用薬液45mlをカップの底から吸収させることによって処理した。その後、温室内〈25℃〉に6日間静置した後、イネの高さを5cmに切り揃え、トビイロウンカの初齢幼虫を30頭放し、温室内〈25℃〉に静置した。トビイロウンカの幼虫を放してから6日後に当該イネに寄生するトビイロウンカの数を調査した。
本発明化合物(4)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)、(22)、(23)、(24)、(25)、(26)、(30)、(33)、(39)、(41)の処理においては各々処理6日後に寄生する虫数は3頭以下であった。
試験例2
製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用薬液を調製した。直径5.5cmのポリエチレンカップの底に同大の濾紙を敷き、該試験用薬液0.7mlを濾紙上に滴下し、餌としてショ糖30mgを均一に入れた。該ポリエチレンカップ内にイエバエ(Musca domestica)雌成虫10頭を放ち、蓋をした。24時間後にイエバエの生死を調査し死虫率を求めた。
本発明化合物(1)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)、(21)、(22)、(23)、(24)、(25)、(26)、(27)、(28)、(30)、(31)、(32)、(33)、(34)、(36)、(37)、(41)の処理においては死虫率70%以上を示した。
試験例3
製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用薬液を調製した。直径5.5cmのポリエチレンカップの底に同大の濾紙を敷き、該試験用薬液0.7mlを濾紙上に滴下し、餌としてショ糖30mgを均一に入れた。該ポリエチレンカップ内にチャバネゴキブリ(Blattalla germanica)雄成虫2頭を放ち、蓋をした。6日後にチャバネゴキブリの生死を調査し死虫率を求めた。
本発明化合物(1)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)、(21)、(22)、(23)、(24)、(25)、(26)、(30)、(32)、(33)、(34)、(36)、(37)の処理においては死虫率100%を示した。

Claims (6)

  1. 式(I)
    Figure 0004433788
    〔式中、R1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基又は水素原子を表し、
    2はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基又は水素原子を表し、
    3はC1〜C3フルオロアルキル基又はC2〜C3フルオロアルケニル基を表し、
    4はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、C1〜C4ハロアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基を表し、
    5は同一又は相異なり、水素原子又はフッ素原子を表し、
    mは1〜3の任意の整数を表し、nは0〜2の任意の整数を表す。
    但し、mが2又は3である場合には、R4は同一でも相異なっていてもよい。〕
    で示されるベンジルスルフィド誘導体。
  2. 2が水素原子又はメチル基である請求項1記載のベンジルスルフィド誘導体。
  3. nが0である請求項1又は2記載のベンジルスルフィド誘導体。
  4. 3がC1〜C3フルオロアルキル基で示される請求項1〜3いずれか一項記載のベンジルスルフィド誘導体。
  5. 請求項1〜4いずれか一項記載の式(I)で示されるベンジルスルフィド誘導体を有効成分として含有することを特徴とする有害節足動物防除剤。
  6. 請求項1〜4いずれか一項記載の式(I)で示されるベンジルスルフィド化合物の有効量を有害節足動物又は有害節足動物の生育場所に施用することを特徴とする有害節足動物の防除方法。
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