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JP4418306B2 - 自動二輪車のエアボックス - Google Patents

自動二輪車のエアボックス Download PDF

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JP4418306B2
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Description

本発明は、走行風圧により加圧された空気を取入れる自動二輪車のエアボックスに関するものである。
自動二輪車では、走行中にエアボックス内に走行風圧(いわゆる、ラム圧(ram pressure))により圧縮された空気を貯え、この空気を燃焼室内に送ることで吸気効率を向上させたものがある。しかし、走行条件によっては空気の加圧を必要としない場合もあり、エアボックス内の圧力を調整できるものもある。
このような調圧構造を備える従来の自動二輪車のエアボックスとして、エアークリーナボックスの端部に調圧弁を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実公昭62−35888号公報
特許文献1を説明する。なお、符号は同公報に記載されているものを使用した。
同公報の第1図に示される通り、エアークリーナボックス1は、カウリング4を貫通させて空気取入口3を前方に向けてラッパ状に開口させ、後部に空気の逃し口7を設け、この逃し口7に調圧弁8を設けたものである。
調圧弁8は、エアークリーナボックス1に軸9で開閉自在に取付けたものであり、この軸9の端部に外部に露出する風受け板11を取付け、常時は調圧弁8をバネ10で閉じる側に付勢する。
車両が走行すると、空気が空気取入口3からエアークリーナボックス1内に圧縮されながら取込まれる。車速が大きくなると、風受け板11が風圧で回転し、これに伴って軸9が回転して調圧弁8を開く。これにより、エアークリーナボックス1内の圧力が所定圧力以上となった場合には、空気が逃し口7から逃げるため、エアークリーナボックス1内の圧力は所定圧力以上には上昇しない。
しかしながら、エアークリーナボックス1内の圧力が所定圧力以下の状態であっても、スロットル開度が小さい、又はパーシャルのような状態の時には、吸気の加圧の影響により、スロットルグリップのわずかな開け閉めによって駆動輪のトルクが変動しやすく、車両の走行がぎくしゃくすることがあり、走行フィーリングに影響を及ぼすことがあった。
本発明の課題は、ラム圧により圧縮された空気を一時的に貯えるエアボックスを備える自動二輪車において、特に、スロットル開度が小さい、又はパーシャル時の走行フィーリングを向上できるエアボックスを提供することにある。
請求項1に係る発明は、車両の前部に空気取入口を設けるとともにこの空気取入口をエアボックスに連結し、このエアボックス内の圧力を外部に逃がす逃がし口に調圧弁を設け、走行風により加圧された空気を前記エアボックス内に蓄積し、エアボックスからスロットルボディを介してエンジンの燃焼室に加圧された空気を送る自動二輪車のエアボックスにおいて、調圧弁の開閉制御を少なくともスロットル開度をパラメータとして行い、調圧弁を自動二輪車の変速機のギヤポジションに応じて開閉させることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、ギヤポジションが低速用の場合は、調圧弁を開けてエアボックス内を外部に開放し、ギヤポジションが高速用の場合は、調圧弁を閉じてエアボックス内を加圧することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、スロットル開度が閉じ方向の時、又は所定開度以下の時にエアボックス内を外部に開放することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、スロットル開度が開け方向であって、スロットル開度が所定開度以下の時には、エアボックス内を外部に開放することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、走行風により加圧された空気の圧力を、少なくともスロットル開度をパラメータとして調整するので、スロットル開度が小さい時、又はパーシャル時に駆動輪の大きなトルク変動を抑えることができ、車両走行のぎくしゃく感を無くすことができて、走行フィーリングを向上させることができる。
また、調圧弁を自動二輪車の変速機のギヤポジションに応じて開閉させるので、低・中速用ギヤポジション時に発生する駆動輪の大きなトルク変動による車両走行のぎくしゃく感を防止することができ、走行フィーリングを向上させることができる。
請求項2に係る発明では、低速用ギヤポジションでは、調圧弁を開けてエアボックス内を外部に開放し、高速用ギヤポジションでは、調圧弁を閉じてエアボックス内を加圧するので、低速用ギヤポジションにおいて、駆動輪の大きなトルク変動によるぎくしゃく感を防止することができ、高速用ギヤポジションにおいて、エンジン出力を向上させることができる。従って、低速走行時の運転性向上と、高速走行時の走行性能向上との両立を図ることができる。
請求項3に係る発明では、スロットル開度が閉じ方向の時、又は所定開度以下の時にはエアボックス内を外部に開放するので、加圧されていたエアボックス内の圧力を下げることができ、例えば、減速時の駆動輪の大きなトルク変動によるぎくしゃく感を防止することができ、車両の走行フィーリングを向上させることができる。
請求項4に係る発明では、スロットル開度が開け方向であって、スロットル開度が所定開度以下の時には、エアボックス内を外部に開放するので、加圧されていたエアボックス内の圧力を下げることができ、例えば、加速時の駆動輪の大きなトルク変動によるぎくしゃく感を防止することができ、車両の走行フィーリングを向上させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るエアボックスを備えた自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11と、このヘッドパイプ11から後方斜め下方に延ばした左右一対のメインフレーム12,13(手前側の符号12のみ示す。)と、これらのメインフレーム12,13の後部にそれぞれ連結したピボットプレート14,15(手前側の符号14のみ示す。)と、メインフレーム12,13の前部下部に取付けた左右一対のエンジンハンガ16,17(手前側の符号16のみ示す。)とからなる車体フレーム20を備え、メインフレーム12,13、ピボットプレート14,15及びエンジンハンガ16,17でエンジン23及びこのエンジン23に一体的に設けた変速機24を支持する。
エンジン23は、前側気筒26及び後側気筒27を備えるV型であり、これらの前側気筒26及び後側気筒27にそれぞれスロットルボディ(不図示。図5で説明する。)を取付けたものであり、これらのスロットルボディをエンジン23の上方且つ左右のメインフレーム12,13の間に配置したエアボックス31内に収納する。
エアボックス31は、フロントカウル33の前部に設けた空気取入口34に吸気ダクト(不図示)を介して接続したものであり、自動二輪車10の走行中に、空気取入口34から吸気ダクトを介して走行風圧によって加圧された空気を一時的に貯める。この加圧空気はスロットルボディを通じてエンジン23の燃焼室内へ供給される。このように、走行風圧(ラム圧)により吸気を加圧することで、燃焼室内へ多くの空気を送ることができ、吸気効率を高めることができる。
ここで、41はフロントフォーク、42は前輪、43はフロントフェンダ、44はハンドル、46はラジエータ、47は燃料タンク、48はエアボックス31及び燃料タンク47を覆うカバー、51はシート、52はリヤフレーム、53はスイングアーム、54はスイングアーム53のピボット軸、56はリヤクッションユニット、57は後輪、58はリヤフェンダである。
図2は本発明に係るエアボックス及び吸気ダクトの側面図(図中の矢印(FRONT)は車両前方を表す。)であり、エアボックス31の側壁に、車両前方に延ばした吸気ダクト66を接続したことを示す。なお、68はエアボックス31と吸気ダクト66との接続部を示す。
エアボックス31は、エンジン23(図1参照)に取付けるロアケース71と、このロアケース71に被せたアッパケース72とからなり、アッパケース72は、エアボックス31内の圧力を調整する調圧弁73と、この調圧弁73を駆動するダイアフラム型アクチュエータ74とを内蔵した部材である。なお、75は空気取入口34(図1参照)に接続するために吸気ダクト66の前端に設けた吸気口である。
図3は本発明に係るエアボックスの要部を示す断面図であり、調圧弁73は、エアボックス31の上部壁部77に設けた開口部78を開閉するものであり、上部壁部77から内側に突出させた突出部79に設けた支軸81と、この支軸81にスイング自在に取付けた弁基部82と、この弁基部82に複数のリベット83で取付けた板状の弁本体84とからなる。なお、86は開口部78の外側の縁部に取付けたフィルタである。
弁基部82は、突出片88を一体に設けたものであり、この突出片88にダイアフラム型アクチュエータ74を接続する。
ダイヤフラム型アクチュエータ74は、ケース部91と、このケース部91内に取付けたダイアフラム92と、このダイアフラム92に取付けた可動部93と、この可動部93を調圧弁73側へ付勢するスプリング94と、ケース部91に取付けたホース接続管96とからなる。図中の74A,74Bはケース部91内をダイアフラム92で隔てて出来た第1室及び第2室である。
ケース部91は、第1ケース半体101と第2ケース半体102とからなり、第1ケース半体101の縁をダイアフラム92の縁と共に第2ケース半体102の縁で加締めたものであり、第1ケース101を上部壁部77に一体に形成した傾斜壁部103に取付け、第2ケース102の底を上げて底上げ部104を形成する。
可動部93は、ダイアフラム92の中央部を2枚のプレート105,106で挟み込むとともにこれらのプレート105,106及びダイヤフラム92をロッド部108の一端部で加締め、第1ケース101に開けた摺動穴107にロッド部108を移動自在に挿入し、ロッド部108内に係止ロッド109を移動自在に挿入し、ロッド部108の他端部に蓋部材111を取付けて係止ロッド109の抜け止めをしたものである。なお、114は係止ロッド109をダイアフラム92側に付勢するスプリングである。
係止ロッド109は先端部を曲げて調圧弁73の突出片88に掛けた部材である。
ホース接続管96は、スロットルボディ側から負圧を引くホース116を接続する管である。
以上に述べた調圧弁73及びダイアフラム型アクチュエータ74の作用を次に説明する。
図4は本発明に係る調圧弁及びダイアフラム型アクチュエータの作用を示す作用図である。
第1室74Aは、図示せぬ通孔により外部と通じているから内部には大気圧が作用しているため、ダイヤフラム型アクチュエータ74の第2室74Bに、ホース116及びホース接続管96を介して負圧を作用させると、可動部93は、矢印aで示すように、第2室74B側に移動し、ロッド部108の一端部が第2ケース半体102の底上げ部104に当たる。
これにより、可動部93の係止ロッド109に取付けた調圧弁73が支軸81を中心にして矢印bで示すようにスイングし、エアボックス31の内部が外部と開口部78を介して通じる。従って、走行風圧により加圧されたエアボックス31内の空気は、矢印cで示すように、開口部78から外部に逃げるため、エアボックス31内の圧力は低下し、吸気管へのラム圧加給はなくなる。
図5(a),(b)は本発明に係る調圧弁を開閉及び制御するための構成及び作用を示す説明図である。
(a)において、調圧弁73を開閉及び制御する開閉・制御機構120は、スロットルボディ121の吸気通路122に接続することで負圧を得るバキュームホース123と、このバキュームホース123の先端に接続した逆止め弁126と、この逆止め弁126を内部に配置した負圧蓄積用のチャンバ124と、このチャンバ124及びダイヤフラム型アクチュエータ74のそれぞれを接続する配管127と、この配管127の途中に介在させた切換弁128と、この切換弁128を駆動するソレノイド131と、このソレノイド131をオンオフするオン・オフ信号(オン信号SON((b)参照)又はオフ信号SOFFである。)を送る制御装置132と、変速機24(図1参照)のギヤポジションを検出してギヤポジション情報GJを制御装置132に送るギヤポジションスイッチ133と、スロットルバルブの開度を検出してスロットル開度信号KSを制御装置132に送るスロットル開度センサ134とからなる。なお、135はスロットルボディ121の吸気通路122を開閉するスロットルバルブであり、図示せぬスロットルグリップの操作に連動して開閉する。
逆止め弁126は、チャンバ124内からバキュームホース123側への空気の流れを許し、逆方向の空気の流れを阻止するものである。従って、チャンバ124の中は常に負圧が維持される。
チャンバ124は、エンジン運転中であれば、吸気通路122内の負圧によって空気が引かれて負圧状態を維持する室である。
切換弁128は、スリーブ136と、このスリーブ136内に移動自在に挿入した弁体137とからなり、弁体137は、第1流路141及び第2流路142を形成した部材である。なお、145,146はスリーブ136内に設けたスリーブ第1通路及びスリーブ第2通路、147はスリーブ第3通路、148はスリーブ第3通路147に連通するとともに大気に開放する開放通路、151は開放通路148の先端に設けたフィルタである。
ソレノイド131は、ロッド153を備え、ソレノイド131に通電(即ちオンにする)したときにロッド153が突出し、ソレノイド131に通電しない(即ちオフにする)ときにロッド153が引き込まれ、これによって、切換弁128の弁体137が移動して第1流路141と第2流路142とが切り換わる。
次に開閉・制御機構120の作用を説明する。
例えば、自動二輪車が走行しているときに、変速機のギヤポジションが5速又は6速である場合、ギヤポジションスイッチ133からのギヤポジション情報GJに基づいて制御装置132は、ソレノイド131にオフ信号SOFFを送る。
これにより、ソレノイド131は、弁体137を図の状態に維持する。即ち、弁体137の第2流路142がスリーブ136のスリーブ第2通路146及びスリーブ第3通路147に接続するため、ダイアフラム型アクチュエータ74内は配管127、スリーブ第2通路146、第2流路142、スリーブ第3通路147、開放通路148を介して大気に開放された状態となり、ダイアフラム型アクチュエータ74は可動部93(図3参照)を移動させないため、調圧弁73は閉じた状態となる。このとき、スロットル開度による制御は行わない。
(b)において、例えば、自動二輪車が走行しているときに、変速機のギヤポジションが1速〜3速のいずれかである場合、ギヤポジションスイッチ133からのギヤポジション情報GJに基づいて制御装置132は、ソレノイド131にオン信号SONを送る。
これにより、ソレノイド131は、弁体137を矢印dの向きに移動させる。これにより、弁体137の第1流路141がスリーブ136のスリーブ第1通路145及びスリーブ第2通路146に接続するため、ダイアフラム型アクチュエータ74内は配管127、スリーブ第2通路146、第1流路141、スリーブ第1通路145、配管127を介してチャンバ124に接続した状態となり、チャンバ124内の負圧がダイアフラム型アクチュエータ74内に作用して、ダイアフラム型アクチュエータ74は可動部93(図3参照)を移動させるため、調圧弁73は開いた状態となる。これにより、ラム圧が開放されてラム圧加給は行われない。また、スロットル開度による制御は行わない。
更に、例えば、自動二輪車が走行しているときに、変速機のギヤポジションが4速である場合は、ギヤポジションスイッチ133からのギヤポジション情報GJと、スロットル開度センサ134からのスロットル開度信号KSとに基づいて制御装置132は、ソレノイド131にオン信号SON又はオフ信号SOFF((a)参照)を送り、調圧弁73を開く、又は閉じる。このときの調圧弁73の開閉の制御については図6で詳細に説明する。
図6は本発明に係る調圧弁の開閉制御を示すフローチャートである。なお、STXXはステップ番号を表す。
ST01…変速機のギヤポジションを読込む。
ST02…所定のギヤポジションかどうか判断する。
ギヤポジションが所定のもの(例えば、4速ギヤ)でない(NO)ならば、処理を終了する。
ギヤポジションが所定のもの(例えば、4速ギヤ)である(YES)ならば、ST03に進む。
ST03…スロットル開度開け側しきい値A、スロットル開度閉じ側しきい値B、ラム圧開放待ちタイマ設定時間T1、ラム圧開放タイマ設定時間T2を読込む。
スロットル開度開け側しきい値Aとは、スロットルグリップを操作してスロットル開度を次第に開けたときの所定のスロットル開度であり、全開に近い開度である。
スロットル開度閉じ側しきい値Bとは、スロットルグリップを操作してスロットル開度を次第に閉じたときの所定のスロットル開度であり、全閉に近い開度である。
ラム圧開放待ちタイマ設定時間T1とは、ラム圧を開放する前の待ち時間であり、ラム圧開放待ちタイマで設定する。
ラム圧開放タイマ設定時間T2とは、ラム圧を開放する時間であり、ラム圧開放待ちタイマ設定時間T1が経過した時点でラム圧開放タイマがオンになり、このラム圧開放タイマで設定した時間T2が経過した時点でラム圧開放タイマはオフとなる。
上記したラム圧開放待ちタイマ設定時間T1及びラム圧開放タイマ設定時間T2を設けるのは、自動二輪車を運転するライダーの好みによって、スロットルグリップを操作したときに直ちに調圧弁を開閉しないで所定の遅れを生じさせ、運転性のセッティングの自由度を増すためである。
ST04…スロットル閉じ方向か、即ち、スロットルバルブを閉じる側へ操作をしているかどうか判断する。
スロットル閉じ方向でない(NO)、即ち、スロットル開け方向ならば(スロットルバルブを開ける側へ操作をしているならば)、ST05に進む。
スロットル閉じ方向である又はスロットル維持(スロットルバルブの開度を保つ)ならば(YES)、ST07に進む。
ST05…スロットル開度θTHがスロットル開度開け側しきい値Aよりも大きいか又は等しいかどうか判断する。
θTH≧Aでない(NO)、即ち、θTH<Aならば、ST06に進む。
θTH≧Aである(YES)ならば、ST13に進む。
スロットル開度開け側しきい値Aは、スロットル開度15〜40%程度であり、好ましくは30%である。
ST06…ソレノイドをONにしてラム圧を開放する。
ST07…スロットル開度θTHがスロットル開度閉じ側しきい値Bよりも小さいかどうか判断する。
θTH<Bでない(NO)、即ち、θTH≧Bならば、ST09に進む。
θTH<Bである(YES)ならば、ST08に進む。
ST08…ラム圧開放待ちタイマをONにする。
ST09…ラム圧開放待ちタイマ設定時間T1≦0(ゼロ)かどうか、即ちT1が経過したかどうか判断する。
T1≦0でない(NO)、即ち、T1が経過していないならば、ST13に進む。
T1≦0である(YES)、即ち、T1が経過したならば、ST10に進む。
ST10…ラム圧開放タイマをONにする。
ST11…ラム圧開放タイマ設定時間T2≦0(ゼロ)かどうか、即ちT2が経過したかどうか判断する。
T2≦0でない(NO)、即ち、T2が経過していないならば、ST12に進む。
T2≦0である(YES)、即ち、T2が経過したならば、ST13に進む。
ST12…ソレノイドをONにしてラム圧を開放する。
ST13…ソレノイドをOFFにしてラム圧を加圧する。
図7は本発明に係るスロットル開度の変化によるラム圧の開放・加圧状態を示すグラフであり、図6に示したフローチャートでの調圧弁開閉制御によるものである。グラフの縦軸はスロットル開度θTH、ラム圧開放待ちタイマ(ONか、OFFか)、ラム圧開放タイマ(ONか、OFFか)、ソレノイド動作(ONか、OFFか)、ラム圧(加圧か、開放か)、横軸は時間Tを表す。
例えば、時間T=0(ゼロ)でスロットル開度θTHがCの状態から、スロットル開度θTHを徐々に小さくする。そして、スロットル開度θTHがしきい値Bを下回ると、ラム圧開放待ちタイマがONになり、設定時間T1経過した後にOFFとなる。
そして、ラム圧開放待ちタイマがOFFになると、今度はラム圧開放タイマがONになり、設定時間T2経過した後にOFFとなる。
このようにラム圧開放タイマがONのときには、ソレノイドがONになり、加圧状態となっていたラム圧が開放される。
スロットル開度θTHがしきい値Bより小さい状態から、再び、スロットル開度θTHが次第に大きくなってしきい値Aになると、それまでONとなっていたソレノイドはOFFとなり、これに伴って、ラム圧は開放状態から加圧状態となる。そして、スロットル開度θTHがしきい値Aを越えてもラム圧加圧状態は維持される。
スロットル開度θTHを次第に大きくしたときに、スロットル開度θTHがしきい値Aよりも小さい場合は、ソレノイドがONになり、時間Tがt3のときには、ラム圧開放タイマがOFFになるにもかかわらず、ソレノイドはON状態を維持する。
以上の図1、図3及び図5(a),(b)で説明したように、本発明は第1に、車両の前部に空気取入口34を設けるとともにこの空気取入口34をエアボックス31に連結し、このエアボックス31内の圧力を外部に逃がす逃がし口としての開口部78に調圧弁73を設け、走行風により加圧された空気をエアボックス31内に蓄積し、エアボックス31からスロットルボディ121を介してエンジン23の燃焼室に加圧された空気を送る自動二輪車10のエアボックス31において、調圧弁73の開閉制御を少なくともスロットル開度をパラメータとして行うことを特徴とする。
走行風により加圧された空気の圧力を、少なくともスロットル開度をパラメータとして調整するので、スロットル開度が小さい時、又はパーシャル時に、詳しくは、コーナーの入口で減速のためにスロットルバルブ135を一端閉じ側に操作し、コーナーの出口で加速のためにスロットルバルブ135を開け側に操作する場合などに、駆動輪としての後輪57の大きなトルク変動を抑えることができ、車両走行のぎくしゃく感を無くすことができて、走行フィーリングを向上させるとともにコーナリング時等の加減速をスムーズに行うことができる。
本発明は第2に、調圧弁73を自動二輪車10の変速機24のギヤポジションに応じて開閉させることを特徴とする。
調圧弁73を自動二輪車10の変速機24のギヤポジションに応じて開閉させるので、低・中速用ギヤポジション時に発生する駆動輪の大きなトルク変動による車両走行のぎくしゃく感を防止することができ、走行フィーリングを向上させることができる。
本発明は第3に、ギヤポジションが低速用の場合は、調圧弁73を開けてエアボックス31内を外部に開放し、ギヤポジションが高速用の場合は、調圧弁73を閉じてエアボックス31内を加圧することを特徴とする。
低速用ギヤポジションでは、調圧弁73を開けてエアボックス31内を外部に開放し、高速用ギヤポジションでは、調圧弁73を閉じてエアボックス31内を加圧するので、低速用ギヤポジションにおいて、後輪57の大きなトルク変動によるぎくしゃく感を防止することができ、高速用ギヤポジションにおいて、エンジン出力を向上させることができる。従って、低速走行時の運転性向上と、高速走行時の走行性能向上との両立を図ることができる。
本発明は第4に、スロットル開度が閉じ方向の時、又は所定開度としてのしきい値B以下の時にエアボックス31内を外部に開放することを特徴とする。
スロットル開度が閉じ方向の時、又は所定開度B以下の時にはエアボックス31内を外部に開放するので、加圧されていたエアボックス31内の圧力を下げることができ、例えば、減速時の後輪57の大きなトルク変動によるぎくしゃく感を防止することができ、自動二輪車10の走行フィーリングを向上させることができる。
本発明は第5に、スロットル開度が開け方向であって、スロットル開度が所定開度としてのしきい値A以下の時には、エアボックス31内を外部に開放することを特徴とする。
スロットル開度が開け方向であって、スロットル開度が所定開度A以下の時には、エアボックス31内を外部に開放するので、加圧されていたエアボックス31内の圧力を下げることができ、例えば、加速時の後輪57の大きなトルク変動によるぎくしゃく感を防止することができ、自動二輪車10の走行フィーリングを向上させることができる。
尚、本発明の実施形態では、調圧弁の開閉制御をパラメータとしてギヤポジション及びスロットル開度で行ったが、これらに限らず、車速、エンジン回転数、吸気通路内の吸入負圧をパラメータとしてもよい。また、本実施形態のエアボックス31は、エアクリーナボックスに換えても良い。
本発明のエアボックスは、自動二輪車に好適である。
本発明に係るエアボックスを備えた自動二輪車の側面図である。 本発明に係るエアボックス及び吸気ダクトの側面図である。 本発明に係るエアボックスの要部を示す断面図である。 本発明に係る調圧弁及びダイアフラム型アクチュエータの作用を示す作用図である。 本発明に係る調圧弁を開閉及び制御するための構成及び作用を示す説明図である。 本発明に係る調圧弁の開閉制御を示すフローチャートである。 本発明に係るスロットル開度の変化によるラム圧の開放・加圧状態を示すグラフである。
10…自動二輪車、23…エンジン、24…変速機、31…エアボックス、34…空気取入口、73…調圧弁、78…逃がし口(開口部)、121…スロットルボディ、θTH…スロットル開度。

Claims (4)

  1. 車両の前部に空気取入口を設けるとともにこの空気取入口をエアボックスに連結し、このエアボックス内の圧力を外部に逃がす逃がし口に調圧弁を設け、走行風により加圧された空気を前記エアボックス内に蓄積し、エアボックスからスロットルボディを介してエンジンの燃焼室に加圧された空気を送る自動二輪車のエアボックスにおいて、
    前記調圧弁の開閉制御を少なくともスロットル開度をパラメータとして行い
    前記調圧弁を自動二輪車の変速機のギヤポジションに応じて開閉させることを特徴とする自動二輪車のエアボックス。
  2. 前記ギヤポジションが低速用の場合は、前記調圧弁を開けて前記エアボックス内を外部に開放し、ギヤポジションが高速用の場合は、前記調圧弁を閉じてエアボックス内を加圧することを特徴とした請求項1記載の自動二輪車のエアボックス。
  3. 前記スロットル開度が閉じ方向の時、又は所定開度以下の時に前記エアボックス内を外部に開放することを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のエアボックス。
  4. 前記スロットル開度が開け方向であって、スロットル開度が所定開度以下の時には、前記エアボックス内を外部に開放することを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のエアボックス。
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