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JP4416038B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、固体高分子型の燃料電池に関するものである。
固体高分子型燃料電池のセルは、イオン透過性の電解質膜と、該電解質膜を挟持するアノード電極層およびカソード電極層と、から膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を形成し、この外側にセパレータが配されて単セルを形成している。なお、電極層の外側にガス流れの促進と集電効率を高めるためのガス拡散層(GDL)が設けられて膜電極接合体(MEGA:Membrane Electrode & Gas Diffusion Layer Assembly)を成し、このガス拡散層の外側にセパレータが配される形態もある。このセパレータは、セル間を画成するとともに、凹凸形状を有することでガス流路として作用し、集電作用をも備えるものであるが、昨今のセル構造においては、ガス流路層をフラットタイプのセパレータと別体に設けたセル構造も開発されている。実際の燃料電池は、これらの単セルが発電能力に応じて所定段数積層されてスタックが形成されている。
上記する燃料電池では、アノード電極に燃料ガスとして水素ガス等が提供され、カソード電極には酸化剤ガスとして酸素や空気が提供され、各電極では固有のガス流路層にて面内方向にガスが流れ、次いでガス拡散層にて拡散されたガスが電極触媒に導かれて電気化学反応がおこなわれるものである。
ところで、燃料電池のセル構造では、上記するMEAもしくはMEGAの周縁にガスシール作用を付与するためのガスケットが形成されており、たとえば特許文献1に開示の燃料電池(ここでは、膜電極アッセンブリ)を挙げることができる。この膜電極アッセンブリにおけるガスケットの構造を図8,9を参照して説明する。電解質膜a(または膜電極接合体)とこれを挟持するガス拡散層b1、b2の端部に、2重の突起c1、c2を備えたガスケットcを設け、これらをセパレータd1、d2で挟み込みながら2重突起c1、c2を潰すことにより、各種ガスのシール性を高めることとしている。なお、図8は、ガスケットd1、d2で2重突起c1、c2を潰す前の状態を示しており、図9は、潰した後の状態を示している。
しかし、上記する従来技術には以下の課題が存在する。その一つは、図9に示すごとく、セパレータd1、d2とガスケットc(の突起c1)との間に隙間eが存在することで、ガス拡散層b1、b2を矢印の方向に流れたガスは、電解質膜aに提供されずに、相対的に圧力損失の低い上記隙間eに流れてしまうことである(これを、一般にパスカットと称することもある)。
その他の課題として、ガス拡散層b1、b2は圧縮後においてもその厚みにばらつきがあり、本発明者等によれば、±35μm程度ものばらつきが生じ得ることが特定されているが、この厚みのばらつきに起因する課題であり、圧縮後のガス拡散層の厚みが厚すぎる場合と薄すぎる場合とで、以下のようなそれぞれに固有の課題が存在する。
まず、ガス拡散層の厚みが厚すぎる場合に関し、上記する突起c1に作用する反力が大きくなることは理解に易いが、これによって相対的に電極(電解質膜aおよびガス拡散層b1,b2)に作用する荷重は小さくなる。その結果、セパレータd1、d2とガス拡散層b1、b2との接触抵抗が高められ、発電性能の低下の原因となるものである。さらには、突起c2に作用する反力が所望の値よりも小さくなることから、ガスシール性が低下する原因にもなる。
一方、ガス拡散層の厚みが薄すぎる場合には、突起c1に作用する反力が小さくなる結果、ガスシール性が低下し、突起c1とセパレータd1、d2の間をガスがリークし易くなる。また、相対的に突起c2に作用する反力が大きくなることで電極は短絡し易くなり、突起c2が破断に至る可能性が高くなるというものである。
燃料電池を構成するセルごとの性能やガスのシール性は上記するガス拡散層のばらつきに左右されると言っても過言ではないが、その一方で、上記ばらつきを許容して所望のシール性を担保するのは非常に困難である。また、上記のごとくその部位ごとにばらつきのあるガスケットを使用した場合には、燃料電池をスタックとして一体とした際の圧力、すなわち、膜電極接合体に作用する圧力にばらつきが存在することとなり、このことは面内均一な発電を阻害し、燃料電池の発電性能の低下に直結するものである。
さらに、図8,9のセル構造に対し、これに、既述するセパレータから分離したガス流路層を具備した構造を図10に示す。同図において、電解質膜aとこれを挟持するガス拡散層b1、b2と、さらにこれを挟持するガス流路層f1,f2と、からなり、これらの周縁に突起c1とマニホールドMの周囲に形成されたシール用突起c2を備えたガスケットcを設け、これらをセパレータd1、d2で挟み込みながら突起c1、c2を潰すものである。なお、同図はガス流路となるマニホールドMが形成された箇所で切断された縦断面を示している。
図10で示すセル構造においても、ガス流路層f1、f2とガスケットc(の突起c1)の間に隙間eが存在することにより、図中の矢印で示すごとくマニホールドMを介し、セパレータd2間を流れたガスは、ガス流路層f2に提供されずに、相対的に圧力損失の低い上記隙間eに流れてしまうことになる。
特表2006−529049号公報
本発明は、上記する問題に鑑みてなされたものであり、ガスケットに従来のような加工誤差(ばらつき)が存在する場合でも、高いガスシール性能を有し、さらには、パスカットされることなくガスを膜電極接合体に提供することのできるシール構造を備えた燃料電池を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明による燃料電池は、少なくとも電解質膜とこれを挟持するアノード電極層およびカソード電極層とからなる膜電極接合体と、該膜電極接合体を挟持するガス流路層と、ガス流路層を挟持するセパレータと、からなり、該膜電極接合体および該ガス流路層の周縁に形成され、ガス流路となるマニホールドを備えたガスケットと、からなる燃料電池であって、前記ガスケットのうち、マニホールドの周囲には第1のシール用突条が形成されており、前記ガス流路層の端部には切欠きが形成されており、前記ガスケットの端部は、該切欠きを閉塞するとともに、ガス流路層表面から突出して前記第1のシール用突条と同レベルまたはそれ以下の高さを有する1以上の第2のシール用突条を備えており、前記セパレータが第1のシール用突条および第2のシール用突条を押しつぶした姿勢で前記ガス流路層に当接され、前記第2のシール用突条とセパレータによって1以上の線状シール構造が形成されているものである。
本発明の燃料電池は、膜電極接合体(ガス拡散層を含んでもよい)を挟持するガス流路層とそれらの周縁に形成されるガスシール用のガスケットとの密着性を高めることで効果的にガスを膜電極接合体に提供することができ、さらには、ガス拡散層等の製造誤差をも許容して膜電極接合体に面内均一な圧力を作用させ、もって発電効率と発電性能に優れた燃料電池に関するものである。
そのための構成として、ガス流路層の端部に切欠きを形成しておき、ガスケットの端部をこの切欠き上に載置することで該切欠きを閉塞するとともに、この切欠き上に載置されたガスケットの端部にガス流路層表面から突出する1以上のシール用突条(第2のシール用突条)を形成しておくものである。
ガスケットには、ガスを提供し、もしくは排気するためのマニホールドが形成されており、このマニホールドの周囲には公知のガスシール用のシール用突条(第1のシール用突条)が形成されている。
上記する第2のシール用突条は、ガス流路層表面から突出するものであり、かつ、第1のシール用突条と同レベルかまたはそれ以下の高さを有するものである。第2のシール用突条に作用する圧力は直接的に膜電極接合体に作用することとなるため、仮にこれが第1のシール用突条よりも高くなると、膜電極接合体に過度の圧力が作用してしまい、膜電極接合体を損傷させたり、面内均一な発電を阻害する要因となるからである。
上記するように、この第2のシール用突条は、一条であってもよいし、複数条であってもよい。たとえば2条の第2のシール用突条を形成する場合には、平面視がたとえば矩形のガス流路層の外周縁に枠縁状に切欠きを形成しておき、この切欠き上に、間隔をおいて、2条の無端矩形状の第2のシール用突条を載置する形態となる。
アノード側およびカソード側から2つのセパレータでガス流路層を挟持し、さらにスタック形成時の圧力が加わることにより、このセパレータが第1のシール用突条および第2のシール用突条を押しつぶした姿勢でガス流路層に当接されるとともに、第2のシール用突条とセパレータの間には、1以上の線状シール構造が形成される。
上記する本発明の燃料電池によれば、ガス流路層とガスケットとの間の密着性が高められ、既述する従来構造のごとくパスカットを生じる隙間が生じることはなくなる。さらに、ガス流路層の端部に形成された切欠き上に1条以上の突条が載置され、これがマニホールド周囲のシール用突条とともにセパレータとの間でシール構造を形成するため、ガスシール性が一層高められるものである。
また、本発明による燃料電池の他の実施の形態は、少なくとも電解質膜とこれを挟持するアノード電極層およびカソード電極層とからなる膜電極接合体と、該膜電極接合体を挟持するガス流路層と、ガス流路層を挟持するセパレータと、からなり、該膜電極接合体および該ガス流路層の周縁に形成され、ガス流路となるマニホールドを備えたガスケットと、からなる燃料電池であって、前記ガスケットのうち、マニホールドの周囲には第1のシール用突条が形成されており、前記ガス流路層の端部には切欠きが形成されており、前記ガスケットの端部は、該切欠きを閉塞するとともに、ガス流路層表面と同レベルもしくは該表面から突出する複数の第2のシール用突条を相互に交差した姿勢で備えており、前記セパレータが第1のシール用突条を押しつぶした姿勢で前記ガス流路層に当接され、前記相互に交差した第2のシール用突条とセパレータによって面状シール構造が形成されているものである。
本実施の形態は、線状に第2のシール用突条を形成する代わりに、第2のシール用突条を相互に交差させてたとえば碁盤目形状とし、この碁盤目状の2のシール用突条をガス流路層の端部の切欠き上に載置するものである。
第2のシール用突条が相互に交差していることにより、仮に、第2のシール用突条とガス流路層との高さが同レベルであったとしても(したがって、スタック形成時の圧力が第2のシール用突条に作用しない)、第2のシール用突条が相互に交差することでこれとセパレータとの間のガス流れに対する圧力損失は極めて高くなり、ガス流路層からのガスリークが効果的に抑止される。
上記する燃料電池は、ガスシール性に優れ、発電効率、発電性能に優れていることより、近時その生産が拡大しており、発電性能の高い車載用燃料電池を急務の課題としているハイブリッド車や電気自動車等に好適である。
以上の説明から理解できるように、本発明の燃料電池によれば、ガス流路層とガスケットとの間の密着性が高められ、ガスシール性が高められた燃料電池を得ることができる。さらには、ガス拡散層に製造誤差がある場合でも、これを許容して、膜電極接合体に面内均一なスタック形成時の圧力を作用させることができ、発電性能に優れた燃料電池を得ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は膜電極接合体をガス流路層が挟持したセル構造の平面図であり、図2は図1のII−II矢視図であり、図3は図2のIII部の拡大図である。図4は図2の断面図にカソード側のセパレータが取り付けられた状態を示した断面図である。なお、図示する線状シール用突条(第2のシール用突条)はマニホールド周囲のシール用突条(第1のシール用突条)よりも高さの低いものであるが、双方が同じ高さであってもよいことは勿論のことである。
図1,2に示すセル構造は、イオン交換膜である電解質膜1(MEA)と、これを挟持するアノード側、カソード側のガス拡散層2,2(GDL)と、から形成される膜電極接合体(MEA)と、この膜電極接合体を挟持する導電性多孔体であるガス流路層3,3と、からなり、その周縁にたとえばゴム等の樹脂製のガスケット5が一体に形成されている。なお、図1の理解を助けるために、図1では図2で示すガスケット5の図示を省略している。
電解質膜1は、高分子材料であるフッ素系膜、HC膜などからなり、ガス拡散層2は、白金やその合金からなる触媒をカーボン等に担持させた多孔質素材であり、カーボンペーパーやカーボンクロスから形成される。また、ガスケット5は、膜電極接合体(MEGA)を成形型内に収容し、所望の樹脂を成形型内に射出するインサート成形にて形成することができる。
図示する実施例において、ガス流路層3は多孔質のラスメタルからなるもので、たとえばアノード側のラスメタルの端部がカソード側に屈曲し、さらに屈曲してマニホールド6側に延びることでガスケット5の補強材32となっている。ガス流路層3が比較的硬質のラスメタルから形成されることにより、かかる補強材としての兼用が可能となっている。
図1の平面図で示すように、ガスケットの補強材32には、水素ガス、酸素ガス(または空気)を供給するための孔(マニホールド6)と、反応後のガスを排気するための孔(マニホールド6)がそれぞれに対応する基数だけ穿孔されており、実際の燃料電池では、単セルが発電能力に応じた基数だけ積層され、対応する孔が積層方向に繋がることでガス供給用もしくは排気用のマニホールド6が形成される。
図2で示すように、ガス流路層3の端部には切欠き31が形成されており、この切欠き31上に、ガスケット5の端部に形成された線状シール用突条52が載置され、この突起52が切欠き31と完全に密着してこれを閉塞する。一方、ガスケット5のマニホールド6の周囲箇所には別途のシール用突条51が形成されている。図1に戻り、このシール用突条52は、平面視矩形の膜電極接合体の端辺に沿って矩形輪郭の無端状に形成され、シール用突条51は、各マニホールド6の周囲でこれを囲繞するように形成される。
図3は、図2のIII部を拡大した図であるが、同図で示すように、切欠き31上に載置された線状シール用突条52はガス流路層3の上面よりもh1だけ突出しており、h1よりも高いh2だけ突出するシール用突条51よりも低く形成されている。シール用突条51が相対的に高く形成されていることにより、マニホールド6の周囲のシール性をより高めることができ、さらには、線状シール用突条52の下方の膜電極接合体に過大な圧力が作用しないこととなる。なお、このh1の設定範囲としては、ガスシール性と膜電極接合体に作用する圧力との関係から、0≦h1≦50μm程度とするのが好ましい。ここで、線状シール用突条52が一条の場合には、h1は0より大きく設定しておくのが望ましく、2条以上の構造の場合にはガス流れに対する圧力損失が高くなることより、h1を0に設定すること、すなわち、ガス流路層3の上面と同レベルに設定することも可能となる。
図4は、図2で示す構造のガス流路層3,3をセパレータ4,4で挟持した状態を示している。ここで、図示するセパレータ4は、フラットタイプの当該セル用セパレータ41と隣接セル用セパレータ43の間に、酸素ガスを当該セル用セパレータ41に分配し、水素ガスを隣接セル用セパレータ43に分配するためのガス分配層42が介在した構造を呈している。なお、このセパレータ4は、メタル製やカーボン製のセパレータである。
たとえば、酸素ガス供給用のマニホールド6を介して提供された酸素ガスは図示の矢印の方向で流れ、ガス流路層3に提供された後に膜電極接合体に拡散供給される。
図4からも明らかなように、ガス流路層3の端部に形成された切欠き31上の線状シール用突条52が該切欠き31と密着し、この姿勢で線状シール用突条52がセパレータ4にて押圧されて押し潰されることにより、ガスがパスカットする隙間が形成されることはなく、供給ガスの全てが効果的にガス流路層3を介して膜電極接合体に提供される。
図5は切欠き31上に載置されるシール用突条の他の実施の形態を示した平面図であり、図6はこのVI−VI矢視図である。さらに、図7は、図6の構成にカソード側のセパレータが取り付けられた状態を示した図である。
図示するシール用突条53は、線状のシール用突条が交互に交差して碁盤目状(溝54が形成されている)を呈しており、これが、図1の線状シール用突条52と同様の平面配置で形成されるものである。図2で示すシール用突条52が線状であるのに対し、このシール用突条53は碁盤目状のシール用突条53の多数のフラット頂面でセパレータ4と当接しており、すなわち、線状に対して面状に当接していることから、面状シール用突条53を形成するものである。
なお、図6では、この面状シール用突条53がガス流路層3の上面から若干突出した形態が示されているが、該突条53とガス流路層3とが同レベルであってもよい。面状シール用突条53が碁盤目状を呈していることより、これがセパレータ4との当接面で圧力を受けていない状態であっても、かかる碁盤目状の接触構造にてガス流れに対する圧力損失は高くなり、したがって、セパレータ4と面状シール用突条53の接触面を介したガスリークは抑止されるからである。
上記するシール構造を呈する単セルが発電能力に応じた基数だけ積層されてスタックを形成し、さらに該スタックの外周にターミナルプレート、インシュレータおよびエンドプレートが設けられ、このエンドプレート間で所望の圧力をかけて一体とすることにより、燃料電池が製造される。
この燃料電池は、上記するシール構造を呈していることにより、発電効率と発電性能に優れた燃料電池となる。かかる燃料電池は、航空機、船舶、移動ロボットなどの移動体用として、さらには家屋等の定置用として、多様な用途に適用可能であるが、中でも、発電性能の高い車載用燃料電池を急務の課題としているハイブリッド車や電気自動車等への適用に好適である。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
膜電極接合体をガス流路層が挟持したセル構造の平面図である。 図1のII−II矢視図である。 図2のIII部の拡大図である。 図2の断面図にカソード側のセパレータが取り付けられた状態を示した断面図である。 ガスケットの他の実施の形態を示した図であり、膜電極接合体の端部とガスケットの接続部を拡大した平面図である。 図5のVI−VI矢視図である。 図6の断面図にカソード側のセパレータが取り付けられた状態を示した断面図である。 従来の膜電極接合体端部のガスケットによるシール構造を形成する前の説明した断面図である。 従来の膜電極接合体端部のガスケットによるシール構造を説明した断面図である。 従来の膜電極接合体端部のガスケットによるシール構造の他の実施の形態の断面図である。
符号の説明
1…電解質膜(MEA)、2…ガス拡散層(GDL)、3…ガス流路層、31…切欠き、32…補強材、4…セパレータ、41…当該セル用セパレータ、42…ガス分配層、43…隣接セル用セパレータ、5,5A…ガスケット、51…シール用突条(第1のシール用突条)、52…線状シール用突条(第2のシール用突条)53…面状シール用突条(第2のシール用突条)、54…溝、6…マニホールド

Claims (2)

  1. 少なくとも電解質膜とこれを挟持するアノード電極層およびカソード電極層とからなる膜電極接合体と、該膜電極接合体を挟持するガス流路層と、ガス流路層を挟持するセパレータと、からなり、該膜電極接合体および該ガス流路層の周縁に形成され、ガス流路となるマニホールドを備えたガスケットと、からなる燃料電池であって、
    前記ガスケットのうち、マニホールドの周囲には第1のシール用突条が形成されており、
    前記ガス流路層の端部には切欠きが形成されており、前記ガスケットの端部は、該切欠きを閉塞するとともに、ガス流路層表面から突出して前記第1のシール用突条と同レベルまたはそれ以下の高さを有し、かつ、該第1のシール用突条と同方向に突出する1以上の第2のシール用突条を前記切欠き上となる位置に備えており、
    前記セパレータが第1のシール用突条および第2のシール用突条を押しつぶした姿勢で前記ガス流路層に当接され、前記第2のシール用突条とセパレータによって1以上の線状シール構造が形成されている、燃料電池。
  2. 少なくとも電解質膜とこれを挟持するアノード電極層およびカソード電極層とからなる膜電極接合体と、該膜電極接合体を挟持するガス流路層と、ガス流路層を挟持するセパレータと、からなり、該膜電極接合体および該ガス流路層の周縁に形成され、ガス流路となるマニホールドを備えたガスケットと、からなる燃料電池であって、
    前記ガスケットのうち、マニホールドの周囲には第1のシール用突条が形成されており、
    前記ガス流路層の端部には切欠きが形成されており、前記ガスケットの端部は、該切欠きを閉塞するとともに、ガス流路層表面と同レベルもしくは該表面から突出する複数の第2のシール用突条を相互に交差した姿勢で、かつ前記切欠き上となる位置に備えており、
    前記セパレータが第1のシール用突条を押しつぶした姿勢で前記ガス流路層に当接され、前記相互に交差した第2のシール用突条とセパレータによって面状シール構造が形成されている、燃料電池。
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