JP4400942B2 - 記録媒体並びに電子カメラ及びその処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は記録媒体並びに電子カメラ及びその処理方法に係り、特に記録媒体に電子カメラの処理内容を設定するための情報を記録し、該情報に基づいて電子カメラの処理を実行するようにした記録媒体並びに電子カメラ及びその処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−43667号公報には、カメラの動作プログラムが登録されたメモリカードをカメラに装着することによってカメラをその動作プログラムに従って動作させることができるカメラシステムが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記文献に記載されているカメラは、写真フイルムを使用する写真カメラに適用されるもので、電子カメラへの適用については記載されていない。また、電子カメラには通常メモリカードが装着されるようになっているが、このメモリカードには撮影した画像を記録するのが普通であり、このメモリカードから情報を得てこの情報に基づいてカメラの動作を制御するというものは従来提案されていない。
【0004】
写真カメラでは、写真フイルムの種類を変えることで明るさの感度を変えたり、画像を白黒にしたり、解像度を変える等、記録する画像の特性を変えることができるが、電子カメラでは、メモリカードの種類によってこのように記録する画像の特性を変えるものはなく、更に、電子カメラ側の設定で同様の変更を行い得るためメモリカードに写真フイルムのような種別を設ける必要もなかった。このため記録する画像の特性を変更したい場合には、その都度電子カメラの処理内容の設定を変更する必要があり、この操作に手間を要していた。また、電子カメラをあまり使いなれていないユーザには所望の効果を得るような設定を行うことが難しいという問題もあった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、写真フイルムのように電子カメラに装着する記録媒体を変えることにより、撮影される画像の特性を変えることができるようにした記録媒体並びに電子カメラ及びその処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載の記録媒体は、撮像手段で撮像した画像に信号処理を行う信号処理回路を備えた電子カメラに着脱自在に装着可能な記録媒体であって、前記信号処理回路における画像データの第1の信号処理内容を設定するための特性情報を書換え不可能な状態で記憶した第1の記憶領域と、前記信号処理回路によって信号処理された画像データを記憶するための書換え可能な第2の記憶領域と、を備え、前記記録媒体が装着された前記電子カメラにより前記第1の記憶領域に記憶されている前記特性情報が読み出され、該読み出された前記特性情報に基づいて前記信号処理回路での第1の信号処理内容が設定されると共に、前記第1の信号処理内容に基づいて信号処理された画像データが前記第2の記憶領域の一部に記憶され、ユーザが設定した前記信号処理回路での第2の信号処理内容を設定するための特性情報が、前記書換え可能な第2の記憶領域の、前記第1の信号処理内容に基づいて信号処理された前記画像データの記憶領域とは異なる一部の領域に記憶されると共に、前記第2の信号処理内容に基づいて信号処理された画像データが、前記第2の記憶領域の、前記第2の信号処理内容及び前記第1の信号処理内容に基づいて信号処理された前記画像データの記憶領域とは異なる記憶領域の一部に記憶されることを特徴としている。
【0007】
また、請求項3に記載の電子カメラは、着脱自在の記録媒体を装着し、撮像手段で撮像した画像を前記記録媒体に記録すると共に、前記撮像手段で撮像した画像に信号処理を行う信号処理回路を備えた電子カメラにおいて、請求項1又は請求項2に記載の記録媒体を装着し、該記録媒体から前記特性情報及び前記オプション特性情報が記録されている場合の該オプション特性情報を読み出して該読み出した特性情報及びオプション特性情報に基づいて前記信号処理回路での信号処理内容を設定することを特徴としている。
また、請求項5に記載の電子カメラの処理方法は、着脱自在の記録媒体を装着し、撮像手段で撮像した画像を前記記録媒体に記録すると共に、前記撮像手段で撮像した画像に信号処理回路により信号処理を行う電子カメラの処理方法において、前記記録媒体は、前記信号処理回路における画像データの信号処理内容を設定するための特性情報を書換え不可能な状態で記憶した第1の記憶領域と、前記信号処理回路によって信号処理された画像データを記憶するための書換え可能な第2の記憶領域と、を備え、前記記録媒体が装着された前記電子カメラは、前記第1の記憶領域に記憶されている前記特性情報を読み出して該読み出した特性情報に基づいて前記信号処理回路での信号処理内容を設定すると共に、前記第1の信号処理内容に基づいて信号処理された画像データが前記第2の記憶領域の一部に記録し、ユーザが設定した前記信号処理回路での第2の信号処理内容を設定するための特性情報を、前記書換え可能な第2の記憶領域の、前記第1の信号処理内容に基づいて信号処理された前記画像データの記憶領域とは異なる一部の領域に記録すると共に、前記第2の信号処理内容に基づいて信号処理された画像データが、前記第2の記憶領域の、前記第2の信号処理内容及び前記第1の信号処理内容に基づいて信号処理された前記画像データの記憶領域とは異なる記憶領域の一部に記録することを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、記録媒体に記録された電子カメラの処理内容を設定するための特性情報に基づいて電子カメラの処理を実行するようにしたため、ユーザが電子カメラの各種処理内容の設定を行う手間が軽減される。また、各種異なる内容の前記特性情報を記録した記録媒体を用意しておくことで、写真フイルムのように記録媒体の種類の選択により撮影する画像の特性を変更することができるようになり、特殊効果をねらった画像の撮影等が容易に行えるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る記録媒体並びに電子カメラ及びその処理方法の好ましい実施の形態について詳説する。
図1及び図2は、それぞれ本発明に係る電子カメラを正面側及び背面側から見た斜視図である。図1に示すように電子カメラ10の正面又は上面には撮影レンズ12、光学ファインダー14、補助光発光部16、シャッターボタン18、電源スイッチ20等の部材が配設される。また、電子カメラ10の側面にはデジタルフイルム挿入部22が設けられる。一方、図2に示すように電子カメラ10の背面には、液晶モニタ24、前記光学ファインダー14の接眼部15、フイルム種確認窓26等の部材が配設される。尚、電子カメラ10にはこれらの部材以外に図示しない各種操作スイッチ等が設けられている。
【0010】
上記デジタルフイルム挿入部22には、カード型の記録媒体が装着され、電子カメラ10で撮影された画像は、この記録媒体に記録される。また、詳細は後述するが、本電子カメラ10では、記録媒体に予めフイルム特性情報と称する、電子カメラ10の処理内容等を自動で設定するための情報が記録されたものを使用することができ、電子カメラ10は記録媒体からそのフイルム特性情報を読み出し、そのフイルム特性情報によって指示される処理内容で撮影を実行するようしている。従って、異なる内容のフイルム特性情報が記録された記録媒体を複数種用意しておくことで、例えば感度の異なる写真フイルムのように記録媒体に記録する画像の特性を記録媒体の種類によって設定することができるようになっている。
【0011】
尚、本電子カメラ10で使用する記録媒体は、撮影した画像を記録し、かつ、記録媒体の種類、即ち、フルイム特性情報の内容によって記録する画像の特性を変えることができるという写真フイルムと同様の性質をもつことから写真フイルムと対応させてデジタルフイルムと称することにする。
次に、上記電子カメラ10で使用可能なデジタルフイルムについて説明する。デジタルフイルムとして使用する記録媒体はどのようなものでもよいが、例として図3(A)、(B)に異なる2種類のタイプの記録媒体を示す。図3(A)に示す記録媒体は、フラッシュメモリーカードと呼ばれるもので、この記録媒体は先端にコネクタ60が設けられている。一方、図3(B)に示す記録媒体は、スマートメディア(SSFDC)と呼ばれるもので、この記録媒体は片面の一部にコネクタ62が設けられている。また、このような着脱自在なカード型の記録媒体をデジタルフイルムとして使用する場合には、表面の所定箇所にフイルム種表示部分64、66を確保し、このフイルム種表示部分64、66に、デジタルフイルムに記録されたフイルム特性情報の内容を判別するための表示を行わせるようにする。これにより、デジタルフイルムの種類を外部から判別することができ、デジタルフイルムを電子カメラ10のフイルム挿入部22に装着した際にも、電子カメラ10の裏面に設けられたフイルム種確認窓26(図2参照)からこのフイルム種表示部分64、66を見ることができる。
【0012】
図4(A)、(B)は、デジタルフイルムとして使用する記録媒体の回路構成を示した図である。図4(A)に示す構成は、例えば、フラッシュメモリカードで採用されているもので、インターフェース部70、メモリコントローラ72及びメモリ74とからなる。一方、図4(B)に示す構成は、例えばスマートメディアで採用されているもので、図4(A)のようにメモリコントローラは搭載されておらず、インターフェース部76とメモリ78とから構成されている。デジタルフイルムとして使用する記録媒体はいずれの構成でもよく、メモリコントローラが内蔵されていても内蔵されていなくてもよい。また、他の構成であってもよい。
【0013】
さて、上述のようなデジタルフイルムには、以下のようなフイルム特性情報が記録される。
(1) 撮影される画像の画素数
(2) 撮影される画像の枚数
(3) 撮影される画像のクオリティ(圧縮の有無、圧縮の可逆あるいは非可逆、圧縮率、圧縮方法、撮像デバイス生データ記録など)
(4) 撮影される画像をフルカラーにするか、白黒にするか、又は例えば256色にするか、セピア色にするかなどの色情報
(5) 撮影される画像の階調情報(ビット数、ガンマ等の階調特性、ニー等)
(6) 撮影される画像のホワイトバランス情報(自動、タングステン、デイライト等)
(7) 撮影される画像のフォーカス情報(無限固定、3m固定、動体予測AF、人物AF等)
(8) 撮影される画像のAE情報(中央重点、平均、人物(ポートレートモード)、縦撮り、シャッタースピード優先、又は、スポーツモード)
(9) 撮影される画像のズーム情報(光学ズーム、電子ズームの固定等)
(10)各種補正の有無(黒補正の有無、欠陥画素補正の有無、レンズの収差補正の有無等)を示す情報
(11)SN情報(得られる画像のSNを規定できる)
(12)各種特殊効果(フォギー、マルチスプリット、サークル、マスク、あおり等)に関する情報
(13)ある画像がすでに読み出されたかどうかの情報
(14)ある画像がすでにプリントされたかどうかの情報
デジタルフイルムには、以上のフイルム特性情報(1) 〜(14)全てを記録するようにしてもよいし、一部だけでも良い、また、これらを組み合わせて、特別の用途のデジタルフイルムを作ることも可能である。例えば、電子カメラ10の撮像デバイスの生データを記録して、後からこのデータを読み出して別の高性能な処理装置又はパーソナルコンピュータで画像処理を行うような処理を実行させるデジタルフイルムを作り、プロフェッショナルフイルムとすることもできる。
【0014】
このようなフイルム特性情報(1) 〜(14)は、ユーザが設定してデジタルフイルムに記録させることも可能であるが、これらの情報の幾つかは、特定用途専用のデジタルフイルムとして販売するときにすでに記録しておくことも可能である(但し、フイルム特性情報(13)、(14)は除く)。図5は、特定用途専用として予め所定のフイルム特性情報が記録されたデジタルフイルムのメモリ構成を示した図である。同図に示すようにこのデジタルフイルムのメモリは、書換え不可能なフイルム特性記憶領域M1と、書換え可能なデータ(画像)記録領域M2とに分けられる。フイルム特性記憶領域M1には、上述のフイルム特性情報が記録され、データ(画像)記録領域M2には電子カメラで処理された画像データ等が記録されるようになっている。
【0015】
また、このような特定用途専用のデジタルフイルムにおいてもフイルム特性情報の書換えを許容するために書換え可能なメモリ領域の一部をフイルム特性情報を記録する領域とすることも可能である。また、フイルム特性情報(13)、(14)を記録するためには書換え可能なフイルム特性記憶領域が必要である。図6は、書換え可能なメモリ領域の一部をフイルム特性情報を記録する領域としたもので、図5と同様にフイルム特性情報が予め記録される書換え不可能なフイルム特性記憶領域M1がメモリ上に割り当てられると共に、ユーザ等が設定したフイルム特性情報を記録するフイルム特性記憶領域(オプション領域)M3がメモリ上の書換え可能な領域に割り当てられる。書換え可能な領域の残りの部分は、図5と同様に画像データ等が記録されるデータ(画像)記録領域M2として割り当てられる。
【0016】
また、フイルム特性情報は全てユーザが設定し、このフイルム特性情報をデジタルフイルムに記録させるようにすることも可能である。この場合には、図7に示すように書換え不可能なメモリ領域を設けず、全て書換え可能な領域とし、この領域に、ユーザが設定したフイルム特性情報を記録するフイルム特性記憶領域M3と画像データ等を記録するデータ(画像)記録領域M2を割り当てるようにする。
【0017】
また、撮影時にデジタルフイルムのメモリ空き容量がなくなった場合に、別の種類のデジタルフイルムが残っているといったときには、フイルム特性情報を固定してから臨時に別のデジタルフイルムを電子カメラ10に装着し、あたかも元のデジタルフイルムと同じ種類のデジタルフイルムとして使用できると便利である。
【0018】
そこで、図8に示すように書換え可能なメモリ領域に、新たなフイルム特性情報を記録するフイルム特性記憶領域(記録領域2用)を割り当て、それ以前のデータ(画像)記録領域(記録領域1)には、書換え不可能なフイルム特性記憶領域(記録領域1用)に記録されたフイルム特性情報を用いた画像を記録し、それ以後のデータ(画像)記録領域(記録領域2)には、フイルム特性記憶領域(記録領域2用)に記録された新たなフイルム特性情報を用いた画像を記録する。
【0019】
尚、フイルム特性情報は、バイナリ形式で書き込まれていても良いし、テキスト形式で書き込まれていても良い。テキスト形式で書き込まれている場合には、ユーザがパーソナルコンピューター等で比較的簡単にフイルム特性情報を後から確認することが可能となる。
次に上述のようなデジタルフイルムを使用可能にした電子カメラ10の回路構成を図9に示す。まず、本電子カメラ10の基本的な動作について説明すると、シャッターボタン18(図1参照)が押されると同図に示すCPU30はこれを検知してコントロール回路32にシャッターレリーズのコマンドを送る。これにより、コントロール回路32がシャッター34を駆動する。シャッター34が駆動されると、レンズ36及び絞り38等の光学系を介して被写体像が撮像デバイス40の受光面に結像される。撮像デバイス40は、受光面に結像された画像光をその光量に応じた量の信号電荷に変換する。そして、その信号電荷を電圧信号(画像信号)に変換した後、順次アナログ信号処理回路42に転送する。
【0020】
アナログ信号処理回路42に転送された画像信号は、このアナログ信号処理回路42でホワイトバランス調整等の所要のアナログ信号処理が施された後、A/Dコンバータ44でデジタル信号の画像データに変換され、デジタル信号処理回路46に転送される。
デジタル信号処理回路46は、上述のように転送されてきた画像データにガンマ補正、電子ズーム等の所要のデジタル信号処理を施した後、画像データをYC信号(輝度信号Yとクロマ信号C)に変換する。圧縮伸張回路48は、デジタル信号処理回路46で生成されたYC信号を所定形式で圧縮し、デジタルフイルム50の所定メモリ領域にその圧縮データを記録する。これにより、撮像デバイス40によって撮像された画像がデジタルフイルム50に記録される。
【0021】
また、前記圧縮伸張回路48は、上述の処理の他にデジタル信号処理回路46で生成されたYC信号をそのままD/Aコンバータ52を介して液晶モニタ24(図2参照)に出力する。これにより、撮影した画像が液晶モニタ24に表示される。尚、デジタルフイルム50に記録した画像を液晶モニタ24に再生する際には、圧縮伸張回路48はデジタルフイルム50から読み出した圧縮データを伸張処理した後、D/Aコンバータ52を介して液晶モニタ24に出力する。
【0022】
ところで、同図に示すコントロール回路32は、CPU30から加えられたコマンドにより電子カメラ10の光学系(シャッター34、レンズ36、絞り38等)の動作を制御すると共に、アナログ信号処理回路42の処理内容を制御する回路である。例えば、複数のレンズから構成されるレンズ36の所定のレンズを駆動してフォーカスや光学ズーム等の動作を行わせ、絞り38を制御して画像の明るさを制御する。また、アナログ信号処理回路42で行われるホワイトバランス調整等の処理内容を制御する。
【0023】
CPU30は、上記コントロール回路32、デジタル信号処理回路46及び圧縮伸張回路48にコマンドを送り、これらの回路に所要の処理を実行させる。このときCPU30は、以下のようにしてこれらの回路が実行すべき処理内容を設定し、各回路にコマンドを送る。まず、CPU30はデジタルフイルム50がフイルム挿入部22に挿入されると、デジタルフイルム50に上述のフイルム特性情報が記録されているか否かを検出する。そして、フイルム特性情報が記録されている場合には、デジタルフイルム50からフイルム特性情報を読み出し、これに基づいて上記コントロール回路32、デジタル信号処理回路46及び圧縮伸張回路48が実行すべき処理内容を設定する。例えば、電子カメラ10の光学系(シャッター34、レンズ36、絞り38等)の制御に関係のあるフイルム特性情報(上記フイルム特性情報(7) のフォーカス情報、上記フイルム特性情報(8) のAE情報、上記フイルム特性情報(9) のズーム情報等)、又は、アナログ信号処理回路42の処理内容に関係のあるフイルム特性情報(上記フイルム特性情報(6) のホワイトバランス情報、上記フイルム特性情報(10)の各種補正の有無を示す情報、上記フイルム特性情報(11)のSN情報等)がデジタルフイルム50に記録されている場合には、その情報に基づいて、光学系又はアナログ信号処理回路42を制御するコントロール回路32の処理内容を設定し、これに基づいてコントロール回路32にコマンドを出力する。また、デジタル信号処理回路46に関係のあるフイルム特性情報(上記フイルム特性情報(1) の画素数、上記フイルム特性情報(4) の色情報、上記フイルム特性情報(5) の階調情報、上記フイルム特性情報(9) のズーム情報、上記フイルム特性情報(10)の各種補正の有無を示す情報、上記フイルム特性情報(12)の各種特殊効果に関する情報等)、又は、圧縮伸張回路48に関係のあるフイルム特性情報(上記フイルム特性情報(3) のクオリティ)がデジタルフイルム50に記録されている場合には、その情報に基づいてデジタル信号処理回路46又は圧縮伸張回路48の実行内容を設定し、これに基づいてデジタル信号処理回路46又は圧縮伸張回路48にコマンドを出力する。従って、コントロール回路32、デジタル信号処理回路46及び圧縮伸張回路48ではフイルム特性情報の内容に応じた処理が実行させる。
【0024】
これにより、デジタルフイルムに記録されているフイルム特性情報により電子カメラ10の処理内容が自動で設定され、ユーザが電子カメラの操作スイッチを操作して電子カメラの処理内容を設定するといった手間が削減される。
一方、デジタルフイルムに所要のフイルム特性情報が記録されていない場合、又はユーザの指定によりデジタルフイルムに記録されているフイルム特性情報を変更してユーザが電子カメラの処理内容を設定する場合には、従来の電子カメラと同様にユーザが電子カメラ10に設けられた操作スイッチを操作してその処理内容を設定する。CPU30はこの設定内容に基づいて上述と同様に上記コントロール回路32、デジタル信号処理回路46及び圧縮伸張回路48の処理内容を設定し、これに基づいて各回路にコマンドを送る。また、このようにしてユーザが設定した処理内容をフイルム特性情報としてデジタルフイルム50に記録することも可能であり、ユーザがそのような指定を行った場合には、フイルム特性情報をデジタルフイルムのフイルム特性記憶領域に記録する。これにより、次回にこのデジタルフイルムを使用した場合にはデジタルフイルムにフイルム特性情報が記録されているため、再度ユーザが同様の設定を行うといった手間が削減される。
【0025】
尚、デジタルフイルムにフイルム特性情報が記録されている場合において、そのフイルム特性情報が電子カメラで現在設定されている処理内容と一致しない場合は、音又は光(ランプ、LED、EL等)等で警告するようにしてもよい。また警告後、自動で又はユーザの確認後、一致している内容のみを電子カメラの処理内容としてセットするようにしてもよい。
【0026】
以上、上記実施の形態では、デジタルフイルムとして使用した記録媒体は、画像データやフイルム特性情報を記録するものとして説明したが、これに限らず、記録媒体に小型の画像処理回路又はCPUを搭載し、これらの記録媒体に搭載した回路によって電子カメラの制御や信号処理を行うようにすることも可能である。
【0027】
また、上記実施の形態では、静止画を撮影するための電子カメラ、記録媒体について説明したが、本発明は、静止画に限らず動画を撮影するための電子カメラ、記録媒体についても同様に適用できる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、記録媒体に記録された電子カメラの処理内容を設定するための特性情報に基づいて電子カメラの処理を実行するようにしたため、ユーザが電子カメラの各種処理内容の設定を行う手間が軽減される。また、各種異なる内容の前記特性情報を記録した記録媒体を用意しておくことで、写真フイルムのように記録媒体の種類の選択により撮影する画像の特性を変更することができるようになり、特殊効果をねらった画像の撮影等が容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る電子カメラを正面側から見た斜視図である。
【図2】図2は、本発明に係る電子カメラを背面側から見た斜視図である。
【図3】図3(A)、(B)は、それぞれ記録媒体の外観を示した図である。
【図4】図4(A)、(B)は、それぞれ記録媒体の回路構成を示した図である。
【図5】図5は、デジタルフイルムのメモリ構成の一例を示した図である。
【図6】図6は、デジタルフイルムのメモリ構成の一例を示した図である。
【図7】図7は、デジタルフイルムのメモリ構成の一例を示した図である。
【図8】図8は、デジタルフイルムのメモリ構成の一例を示した図である。
【図9】図9は、本発明に係る電子カメラの回路構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
10…電子カメラ
30…CPU
32…コントロール回路
40…撮像デバイス
42…アナログ処理回路
44…A/Dコンバータ
46…デジタル信号処理回路
48…圧縮伸張回路
50…デジタルフイルム
Claims (5)
- 撮像手段で撮像した画像に信号処理を行う信号処理回路を備えた電子カメラに着脱自在に装着可能な記録媒体であって、
前記信号処理回路における画像データの第1の信号処理内容を設定するための特性情報を書換え不可能な状態で記憶した第1の記憶領域と、
前記信号処理回路によって信号処理された画像データを記憶するための書換え可能な第2の記憶領域と、を備え、
前記記憶媒体が装着された前記電子カメラにより前記第1の記憶領域に記憶されている前記特性情報が読み出され、該読み出された前記特性情報に基づいて前記信号処理回路での第1の信号処理内容が設定されると共に、前記第1の信号処理内容に基づいて信号処理された画像データが前記第2の記憶領域の一部に記憶され、
ユーザが設定した前記信号処理回路での第2の信号処理内容を設定するための特性情報が、前記書換え可能な第2の記憶領域の、前記第1の信号処理内容に基づいて信号処理された前記画像データの記憶領域とは異なる一部の領域に記憶されると共に、前記第2の信号処理内容に基づいて信号処理された画像データが、前記第2の記憶領域の、前記第2の信号処理内容及び前記第1の信号処理内容に基づいて信号処理された前記画像データの記憶領域とは異なる記憶領域の一部に記憶されることを特徴とする記録媒体。 - 前記特性情報は、撮影される画像の画素数、撮影される画像の枚数、撮影される画像のクオリティ、撮影される画像の色情報、撮影される画像の階調情報、撮影される画像のホワイトバランス情報、撮影される画像のフォーカス情報、撮影される画像のAE情報、撮影される画像のズーム情報、各種補正に関する情報、SN情報、及び、各種特殊効果に関する情報のうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1の記録媒体。
- 着脱自在の記録媒体を装着し、撮像手段で撮像した画像を前記記録媒体に記録すると共に、前記撮像手段で撮像した画像に信号処理を行う信号処理回路を備えた電子カメラにおいて、
請求項1又は請求項2に記載の記録媒体を装着し、該記録媒体から前記特性情報及び前記オプション特性情報が記録されている場合の該オプション特性情報を読み出して該読み出した特性情報及びオプション特性情報に基づいて前記信号処理回路での信号処理内容を設定することを特徴とする電子カメラ。 - ユーザが設定した前記信号処理回路での信号処理内容が、前記記録媒体に記録されている特性情報及びオプション特性情報に基づいて設定される信号処理内容と異なる場合には、警告を発することを特徴とする請求項3の電子カメラ。
- 着脱自在の記録媒体を装着し、撮像手段で撮像した画像を前記記録媒体に記録すると共に、前記撮像手段で撮像した画像に信号処理回路により信号処理を行う電子カメラの処理方法において、
前記記録媒体は、前記信号処理回路における画像データの信号処理内容を設定するための特性情報を書換え不可能な状態で記憶した第1の記憶領域と、前記信号処理回路によって信号処理された画像データを記憶するための書換え可能な第2の記憶領域と、を備え、
前記記録媒体が装着された前記電子カメラは、前記第1の記憶領域に記憶されている前記特性情報を読み出して該読み出した特性情報に基づいて前記信号処理回路での信号処理内容を設定すると共に、前記第1の信号処理内容に基づいて信号処理された画像データが前記第2の記憶領域の一部に記録し、
ユーザが設定した前記信号処理回路での第2の信号処理内容を設定するための特性情報を、前記書換え可能な第2の記憶領域の、前記第1の信号処理内容に基づいて信号処理された前記画像データの記憶領域とは異なる一部の領域に記録すると共に、前記第2の信号処理内容に基づいて信号処理された画像データが、前記第2の記憶領域の、前記第2の信号処理内容及び前記第1の信号処理内容に基づいて信号処理された前記画像データの記憶領域とは異なる記憶領域の一部に記録することを特徴とする電子カメラの処理方法。
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