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JP4399340B2 - スピーカ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スピーカ装置に関し、特にスピーカ装置を取付箇所に取り付ける際の緩衝材の取付方法に関する。
一般的に、車両用のスピーカ装置などにおいては、車両側の取付箇所にグリル枠などを設け、そのグリル枠に対してスピーカ装置のフレームを固定している(例えば特許文献1を参照)。その場合、グリル枠などの車両側の取付箇所と、スピーカ装置のフレームなどとの間にクッション材を設ける場合がある。
そのようなクッション材は、車両側で発生する振動を吸収して、その振動がスピーカ装置に伝わることを防止する振動吸収材としての役割や、スピーカ装置の放音側を密閉して音質の劣化を防止するシール材としての役割などを有している。よって、クッション材の取付状態が部分的に不適当であったりすると、その部分での密閉効果が得られず、音質が低下するなどの問題が発生しうる。
特開平9−99784号公報
本発明が解決しようとする課題には、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、スピーカ装置の取付箇所との間に緩衝材を適正な状態で確実に取り付けることが可能なスピーカ装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、スピーカ装置であって、フレームと、前記フレームの外周上に固定された絶縁体からなる円環状のパッキンと、変形自在の棒状緩衝部材を前記パッキンの取付面上に取り付けてなる緩衝部と、を備え、前記パッキンは、内周壁と、外周壁と、前記内周壁と前記外周壁とを連結する複数の連結部と、を有し、前記複数の連結部は、前記パッキンの周方向における幅が他の連結部より大きい幅広連結部を含み、前記棒状緩衝部材の両端は前記幅広連結部上に取り付けられていることを特徴とする。
本発明の好適な実施形態では、スピーカ装置は、フレームと、前記フレームの外周上に固定された絶縁体からなる円環状のパッキンと、変形自在の棒状緩衝部材を前記パッキンの取付面上に取り付けてなる緩衝部と、を備え、前記パッキンは、内周壁と、外周壁と、前記内周壁と前記外周壁とを連結する複数の連結部と、を有し、前記複数の連結部は、前記パッキンの周方向における幅が他の連結部より大きい幅広連結部を含み、前記棒状緩衝部材の両端は前記幅広連結部上に取り付けられている。
上記のスピーカ装置は、例えば車両のグリルなどの取付箇所に、パッキン及び緩衝部材を介して取り付けられる。スピーカ装置は、フレームと、その上に固定された円環状のパッキンと、パッキンの上に取り付けられる緩衝部とを有する。パッキンは、内周壁と外周壁の間を複数のリブなどの連結部により連結してなる。一方、緩衝部は棒状の緩衝部材を変形してパッキン上に取り付けてなる。ここで、棒状の緩衝部材の両端は、緩衝部材を絵リング状などに変形させた状態で複数の連結部のうち幅広の連結部上に取り付けられる。よって、緩衝部材の両端は幅広の連結部上で通常のリブより広い面積で支持されることになり、緩衝部材の端部が連結部間の空間に落ち込むことが防止できる。これにより、緩衝部材を車両などの取付箇所との間に正しく介在させることができる。
上記のスピーカ装置の一態様では、前記幅広連結部は、前記内周壁及び前記外周壁との連結部分における幅が、前記内周壁と前記外周壁との間の略中央における幅よりも大きい。また、他の一態様では、前記幅広連結部は、前記内周壁及び前記外周壁との連結部分に、前記内周壁と前記外周壁と間の空間に張り出した拡大支持部を有する。これにより、緩衝部材の端部の角が、連結部間の空間に落ちることがより確実に防止される。
好適な例では、前記複数の連結部は前記パッキンの径方向に延在して前記内周壁と前記外周壁とを連結する。また、前記棒状緩衝部材の両端面は、前記幅広連結部上で相互に接触している。これにより、緩衝部材に隙間が無くなり、緩衝部材による密閉効果が確保される。
また、好適な例では、前記パッキンは樹脂材料からなり、前記内周壁、前記外周壁及び前記複数の連結部は前記樹脂材料により一体成型される。これにより、複数の連結部を容易に形成することができる。
上記のスピーカ装置の他の一態様では、前記パッキンは、前記外周壁に凸部を有する。好適な例では、前記凸部は、前記幅広連結部の位置における前記外周壁に設けられている。また、他の好適な例では、前記凸部は、前記幅広連結部の位置及び他の位置において前記外周壁に設けられており、前記幅広連結部の位置に設けられた凸部と、前記他の位置に設けられた凸部とは形状が異なる。これにより、幅広連結部の位置に設けられた凸部は、当該スピーカ装置を作成する作業者が幅広連結部を探す際の目印として機能する。
さらに他の好適な例では、前記フレームは前記パッキンの外周壁の外側に起立した起立壁を有し、前記凸部は前記起立壁の内壁面に当接している。これにより、凸部がフレームの起立壁とパッキンの外周壁との間に挟まってパッキンをフレーム内に固定し、パッキンのガタつきを防止する。
さらに他の好適な例では、前記凸部の底面は前記パッキンの底面と面一である。これにより、凸の底面もパッキンの底面と同様にフレームに対する接着面として機能する。よって、凸部の分だけ接着面積が増大し、フレームに対するパッキンの接着強度を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[スピーカ装置の構成]
図1及び図2に、本発明の実施例に係るスピーカ装置100の概略構成を模式的に示す。なお、本実施例のスピーカ装置100は車載用スピーカとして好適に用いることができる。図1(a)は、スピーカ装置100の平面図を示している。図1(b)は、図1(a)におけるスピーカ装置1の切断線A−A’に沿った断面図を示している。図2(a)は、スピーカ装置100の背面図を示している。図2(b)は、図1(a)におけるスピーカ装置100の矢印B方向からの側面図を示している。以下、図1及び図2を参照して、本実施例のスピーカ装置100の構成等について説明する。
スピーカ装置100は、図1(b)に示すように、主として、フレーム8と、振動板1、ダンパー2、ボイスコイルボビン3及びボイスコイル4を有する振動系10と、ツボ型ヨーク5、マグネット6及びプレート7を有する磁気回路系11と、その他各種の部材を備えている。なお、本スピーカ装置100は、一般にダブルボイス或いはデュアルボイスと呼ばれるタイプのスピーカ装置であり、大音量の出力で放音することができる。
先ず、振動系10の各構成要素について説明する。
振動板1は、いわゆるコーン形状の振動板であり、別体のエッジ部1aと接着して接合するか、あるいはエッジ部1aと一体的に形成されている。振動板1には、各種の用途に応じ、紙系、高分子系、金属系などの各種の材料を適用することができる。振動板1の外周縁部、即ちエッジ部1aの下端部は、フレーム8の外周縁部の上面に固着している。フレーム8には、スピーカ装置100の様々な構成部品が固定され、スピーカ装置100を支持する役目も担うので、強度がある金属材料を用いることが好ましい。一方、振動板1の内周縁部は、ボイスコイルボビン3の外周壁の上端近傍に固着している。
ダンパー2は、例えば、複数の波型が形成された布製の材料からなる。本例のスピーカ装置100ではダンパー2が複数設けられている。これにより、駆動力の大きなボイスコイルボビン3を移動自在に支持することができる。各ダンパー2の内周縁部は、ボイスコイルボビン3の外周壁に固着している。一方、各ダンパー2の外周縁部は、フレーム8の内面に固着している。
ボイスコイルボビン3は、下面に開口部分を有し、略円筒状の形状をなす。ボイスコイルボビン3の下端部の外壁には、ボイスコイル4が巻回されている。ボイスコイルボビン3の下端部の外周壁は、上面に開口部分を有するツボ型ヨーク5の内周壁と一定の間隔を隔てて対向している。一方、ボイスコイルボビン3の内周壁は、環状のプレート7の外周壁、及びその環状のプレート7より若干小なる大きさの環状のマグネット6の外周壁と夫々一定の間隔を隔てて対向している。これにより、プレート7の外周壁と、ツボ型ヨーク5の内周壁との間に空隙(磁気ギャップ20)が形成されている。
ボイスコイル4は、2つの独立したボイスコイル4a及び4b(図3参照)から構成されている。2つのボイスコイルには、アンプ側から2組の1チャンネル分の電気信号が入力される。例えば、当該スピーカ装置100がLチャンネル用として使用される場合、同一のLチャンネル用音声信号が2つのボイスコイル4a及び4bにそれぞれ入力される。ボイスコイル4は、2組のプラス/マイナスのリード端子を有しており、各リード端子は、振動板1の所定の位置において、2組の錦糸線9に夫々電気的に接続されている。プラス側のリード端子はLチャンネル信号の入力端子であり、マイナス側のリード端子はグランド(GND:接地)信号の入力端子である。
次に、磁気回路系11の各構成要素について説明する。
磁気回路系11は、内磁型の磁気回路系として構成されている。本磁気回路は、環状のマグネット6と、そのマグネット6の上部に重なり合うように配置される環状のプレート7と、それらを収容するツボ型ヨーク5とを有する。磁気回路系11では、マグネット6及びプレート7により磁気回路を構成し、プレート7の外周面とツボ型ヨーク5の内周面との間に形成される磁気ギャップ20にマグネット6の磁束を集中させている。
次に、各種の構成部材について説明する。
各種の構成部材には、防塵キャップ12、パッキン13、緩衝部材14、及びワイヤーハーネス15などの部材が含まれる。
防塵キャップ12は、ドーム型の形状をなしている。防塵キャップ12の外周縁部は、振動板1の内周縁部の近傍に固着している。このため、防塵キャップ12は、磁気回路系11などに粉塵などの異物が侵入するのを防止する機能を果たしている。
パッキン13は、環状をなし、絶縁性を有する部材である。パッキン13の材料としては、例えば、樹脂などの材料が好適である。パッキン13の下面は、フレーム8の外周縁部の上面に固着している。なお、フレーム8は外周縁に起立壁8aを有し(図1(b)参照)、パッキン13はその起立壁8aの内側に取り付けられる。
緩衝部材14は、スピーカ装置100を車両の所定位置に取り付ける際の緩衝材としての機能を有するとともに、スピーカ装置100の本体に対して、外部からの振動が伝達するのを防止する機能などを果たす部材である。このため、緩衝部材14の材料としては、例えば、クッション性のあるスポンジなどの部材が好適である。また、緩衝部材14は、棒状をなし、片面に接着剤が塗布、又は両面テープが貼り付けてある。緩衝部材14は、環状に変形された状態で、その接着剤又は両面テープを介してパッキン13の上面に貼着される。
ワイヤーハーネス15は、4線式の配線であり、アンプから出力される1チャンネル分の電気信号を、各錦糸線9を介してボイスコイル4へ出力する。ワイヤーハーネス15の一端は半田17により接続端子16に接続されており、ワイヤーハーネス15の他端は、コネクタ端子18に接続されている。これにより、ワイヤーハーネス15、錦糸線9、及びボイスコイル4が電気的に接続されている。
次に、図3を参照して、スピーカ装置100への電気信号の供給方法について簡単に述べる。スピーカ装置100への電気信号の供給は、音響ソース30、アンプ31、及びアンプ32などを通じてなされる。音響ソース30としては、CD(Compact Disc)プレーヤやMD(Mini Disc)プレーヤなどが該当する。音響ソース30は、Lチャンネル(又はRチャンネル)の1チャンネル分の音声信号を夫々アンプ31及び32へ出力する(信号S1)。例えば、スピーカ装置100がLチャンネル用として使用されるものとすると、アンプ31及びアンプ32は、その出力されたLチャンネルの音声信号を所定の増幅率で増幅し、各錦糸線9などを介して、各ボイスコイル4a及び4bへ出力する。このため、スピーカ装置100は、大音量の出力を放音できる。
以上に述べたスピーカ装置100において、アンプ側からワイヤーハーネス15に電気信号が入力されると、その電気信号は接続端子16、錦糸線9、及びボイスコイル4のリード端子を介してボイスコイル4へ供給される。これにより、磁気ギャップ20内でボイスコイル4に駆動力が発生し、振動板1をスピーカ装置100の軸方向に振動させる。こうして、スピーカ装置100は、図1(b)及び図2(b)に示す矢印50の方向に音声を発生する。
[緩衝部材の取付構造]
次に、パッキン13に対する緩衝部材14の取付構造について説明する。図4(a)にパッキン13の平面形状を示す。なお、図1(b)に示すようにパッキン13の上方には緩衝部材14が取り付けられるが、説明の便宜上、図4(a)では緩衝部材14の図示を省略している。また、図4(b)は図4(a)の切断線X−X’に沿った断面図であり、図4(c)は図4(a)の切断線Y−Y’に沿った断面図である。
図示のように、パッキン13は樹脂材料などからなる円環状の部材であり、内周壁13eと、外周壁13dとが環状の底部13fにより連結されてなる。即ち、パッキン13の下底面はリング状の底部13fにより覆われている。また、図4(a)及び4(b)に示されるように、外周壁13dと内周壁13eとの間には、パッキン13の径方向に延在した複数のリブ13a及び13bが設けられている。図4(b)によく示されるようにリブ13a及び13bはパッキン13の上端面から下端面まで延びており、パッキン13の全厚さにわたって外周壁13dと内周壁13eとを連結している。リブ13a及び13bはパッキン13の周方向に所定の間隔で設けられている。
図4(c)によく示されるように、隣接するリブ13a及び13bの間には空間13cが形成されている。このように複数のリブ13a及び13bにより外周壁13dと内周壁13eとを連結する構造としたのは、パッキン13を軽量化するためと樹脂成形時の肉逃げ(肉盗み)のためである。なお、パッキン13は樹脂材料などの絶縁体からなり、外周壁13d、内周壁13e、底部13f並びに複数のリブ13a及び13bを一体成型して製作される。
複数のリブ13a及び13bのうち、図4(a)の破線領域D内に示されるリブ13aは、他の複数のリブ13bよりもパッキンの周方向における幅が広くなっている。即ち、図4(a)に示すように、リブ13bの幅L2に対して、幅広連結部としてのリブ13aは幅L2より大きい幅L1を有する。これは、後述するように、棒状の緩衝部材14の両端の合わせ目(継ぎ目)を安定的に支持するためである。
次に、緩衝部材14について説明する。図5(a)は緩衝部材14の取付前の形状を示す斜視図であり、図5(b)はパッキン13の上面に取り付けるために緩衝部材14を変形させる様子を模式的に示す平面図である。
図5(a)に示すように、緩衝部材14は例えばスポンジ、ゴムなどの可撓性を有する変形可能な棒状の部材である。図5(b)に示すように、緩衝部材14をパッキン13の上面に取り付ける際には、まず、緩衝部材14の両端14a及び14bを図中の矢印の方向に湾曲させ、両端面14cと14dが相互に近接するようにして略リング状に変形させる。そして、図4(b)に示すように、リング状に変形した緩衝部材14をパッキン13の上面に貼り付ける。この際、緩衝部材14の両端面14cと14dとが、幅広連結部として機能するリブ13aの上に位置するように、リング状に変形させた緩衝部材14をパッキン13の上面に貼り付ける。具体的には、図6に示すように、破線で示す緩衝部材14の端面14c及び14dがパッキン13の幅広のリブ13a上で当接するように、緩衝部材14がパッキン13に貼り付けられる。
なお、緩衝部材14の貼り付けは、例えば緩衝部材14のパッキンとの貼り合わせ面に両面テープなどを貼り付けておくことより行うことができる。また、緩衝部材14の貼り合わせ面又はパッキン13の上端面に接着剤などを塗布して緩衝部材14を貼り付けてもよい。
このように、緩衝部材14の両端面14c及び14dの合わせ目部分を幅広連結部であるリブ13a上に配置するのは、主として緩衝部材14の端部14a又は14bがリブ13a及び13bの間の空間13cに落ち込むことを防止するためである。端部14a及び14bの合わせ目部分以外では緩衝部材14は連続しているので、緩衝部材14が部分的にリブ13b間の空間13cに落ち込む可能性は低い。これに対し、端部14a及び14bの合わせ目部分は、端面14cと14とを接着して完全なリング形状としない限り、端部14a及び14b(特にその角部分)が空間14c内に落ち込んだり、端面14cと14dの位置がパッキン13の径方向にずれたりしやすくなる。そこで、緩衝部材14の両端部14a及び14bの合わせ目が、幅広連結部であるリブ13a上に位置するように緩衝部材14をパッキン13上に貼り付ける。言い換えれば、緩衝部材14の端部14aと14bの合わせ目を、幅広の連結部であるリブ13aにより確実に支持する。
こうすることにより、スピーカ装置100を例えば車両側のグリルなどの取付箇所に取り付けたときに、緩衝部材14の端部14a又は14bがリブ間の空間13c内に落ち込んだり、各々の位置がずれたりして緩衝部材14の貼り付け状態の不良個所ができ、密閉効果が低下して音質が劣化するなどの不具合を防止できる。また、幅広であるリブ13a上に緩衝部材14の端部14a及び14bの合わせ目を配置するので、パッキン13に対する緩衝部材の貼り付け作業が容易となり、作業性が向上する。
なお、上記の例では、1本の棒状緩衝部材14をリング状に変形し、それをパッキン13上に貼り付ける例を示したが、複数の棒状緩衝部材14でリング形状を形成することとしてもよい。例えば、2本の棒状緩衝部材のそれぞれで半円弧を形成し、それらを2カ所でつないでリング状の緩衝部材を形成してもよい。その場合には、幅広連結部としてのリブ14aを、パッキン13上の対応する2カ所に設ければよい。即ち、複数の棒状緩衝部材を利用する場合には、少なくともそれらの合わせ目の数に相当する数の幅広のリブ13aをパッキン13の対応する位置に設ければよい。なお、棒状緩衝部材の合わせ目に対応しない箇所にも幅広のリブ13aを周期的に形成してもよい。これは、幅広のリブ13aの部分では緩衝部材14の取付面とパッキン13の上端面との接着面積が大きくなるので、緩衝部材をより確実に固定できるという利点があるからである。
次に、リブ13aの形状の他の例について説明する。図7にリブ13aの他の例を示す。図7の例では、パッキン13の内周壁13e及び外周壁13dの近傍で幅広のリブ13aの面積を拡大し、拡大支持部40(破線で示す)を形成している。この例では、拡大支持部40は円弧状の断面形状とする(即ちアール(R)を有する)。拡大支持部40は、内周壁13e及び外周壁13dの、特に空間13cの角に対応する位置でリブ13aの面積を拡大し、より広い面積で緩衝部材14の端部14a及び14bを支持する。具体的には、図7に示すように、リブ13aは、パッキン13の内周壁13eと外周壁13dとの略中央付近における幅d1より、内周壁13e及び外周壁13dの近傍における幅d2の方が大きくなっている。つまり、緩衝部材14の端部14a及び14bの、特に角部をより広い面積で支持する構造となっている。これにより、緩衝部材14の端部14a及び14bの合わせ目における落ち込みや位置ずれをより確実に防止することができる。
図8に、リブ13aのさらに他の例を示す。図8の例では、内周壁13e及び外周壁13dの近傍に矩形の拡大支持部42を形成している。これによっても、緩衝部材14の端部14a及び14bが空間13cに落ち込むことがより確実に防止される。
[パッキンの変形例]
次に、パッキンの変形例について説明する。
(第1の変形例)
図9にパッキンの第1の変形例の平面図を示し、図10(a)に図9のX−X’断面図を示す。また、図11(a)に図9の破線Dで示す部分の斜視図を示す。図示のように、パッキン13の第1の変形例は、幅広連結部としてのリブ13aの位置において、外周壁13dの外側に凸部(凸状リブ)13xが設けられる。図10(a)及び図11(a)に示すように、凸部13xは、パッキン13の外周壁13dの上側、即ち緩衝部材14が配置される側に部分的に形成される。
凸部13xは、幅広連結部としてのリブ13aの位置を示す目印としての機能を有する。前述のように、緩衝部材14は、その両端面14c及び14dの合わせ目が、幅広連結部であるリブ13bの上に配置されるようにして、パッキン13の上面に貼り付けられる。よって、スピーカ装置を製作する作業者は、緩衝部材14をパッキン13に貼り付ける際に、パッキン13のリブ13bの位置を見つける必要がある。しかし、パッキン13に何も目印が無いと、作業者はパッキン13に複数形成されているリブ13a及び13bの中から、幅広連結部としてのリブ13aを見つけだす必要があり、緩衝部材14をパッキン13に貼り付ける工程に時間を要してしまう。そこで、第1の変形例では、幅広連結部としてのリブ13aに対応する位置において、パッキン13の外周壁14dに凸部13xを設ける。これにより、作業者は視覚的に、又は、パッキン13の外周壁14dを指で触ることにより、幅広連結部であるリブ13aを容易に見つけることができ、緩衝部材14をパッキン13に貼り付ける作業を迅速に行うことが可能となる。
(第2の変形例)
パッキンの第2の変形例の平面形状は、図9に示す第1の変形例の平面形状と同一である。図10(b)に図9のX−X’断面によるパッキンの第2の変形例の断面図を示す。図11(b)に図9の破線Dで示す部分の斜視図を示す。図示のように、第2の変形例は、幅広連結部であるリブ13aの位置に、凸部(凸状リブ)13yが設けられる。図11(b)に示すように、凸部13yは、パッキン13の外周壁13dの下側、即ちフレーム8側に部分的に形成される。
第2の変形例による凸部13yは3つの機能を有する。第1の機能は、第1の変形例と同様に、幅広連結部であるリブ13aの目印としての機能である。即ち、作業者は凸部13yを見つけることにより、容易かつ迅速にリブ13aを見つけることができる。
第2の機能は、パッキン13とフレーム8との間のガタつきを防止する機能である。パッキン13をフレーム8上に貼り付けた際、パッキン13の外側にはフレーム8の外周縁の起立壁8aが位置する。ここで、凸部13yはフレーム8の起立壁8aの内壁面に当接し、パッキン13をフレーム8内に固定する機能を有する。図9の最も下に示した凸部13yの部分に示すように、フレーム8上に貼り付けられた状態で、パッキン13の外側にはフレーム8の起立壁8aが位置する。よって、凸部13yはパッキン13の外周壁13dと、フレーム8の起立壁8aとの間に挟まって、パッキン13のガタつきを防止する。
第3の機能は、パッキン13とフレーム8との接着面積を増大する機能である。図10(b)からわかるように、凸部13yの底面と、パッキン13の底面とは面一(同一平面)となっている。つまり、凸部13yの底面の分だけ、パッキン13とフレーム8との接着面積が増加するので、その分両者の接着強度を高めることができる。特に、フレーム8が鉄又はアルミ製である場合、金属より樹脂の熱収縮、膨張が大きいので、経年変化でパッキンがフレームから剥がれることがある。この点、凸部13yにより接着面積が増大するので、接着強度を向上させることができる。
(第3の変形例)
パッキンの第3の変形例の平面形状は、図9に示す第1の変形例の平面形状と同一である。図10(c)に図9のX−X’断面によるパッキンの第3の変形例の断面図を示す。図11(c)に図9の破線Dで示す部分の斜視図を示す。図示のように、第3の変形例は、幅広連結部であるリブ13aの位置に、凸部(凸状リブ)13zが設けられる。図11(c)に示すように、凸部13zは、パッキン13の外周壁13dの上端から下端にわたって連続的に形成される。
第3の変形例による凸部13zは、第2の変形例と同じ3つの機能を有する。即ち、幅広連結部13aの目印としての機能、パッキン13とフレーム8との間のガタつきを防止する機能、及び、パッキン13とフレーム8との接着面積を増大する機能である。
(第4の変形例)
パッキンの第4の変形例の平面形状を図12に示す。第4の変形例は、まず第3の変形例と同様に、幅広連結部であるリブ13aの位置に、パッキン13の上端から下端にわたって連続的に形成された凸部13zを有する。これに加え、パッキン13の他のリブ13bの位置において、第2の変形例と同様の凸部13yを有する。
よって、第4の変形例も、第2及び第3の変形例と同じ3つの機能を有する。まず、リブ13aの位置に設けられた凸部13zが幅広連結部であるリブ13aの目印として第1の機能を果たす。なお、第4の変形例では、幅広連結部であるリブ13aのみならず、リブ13bの位置にも凸部13yが設けられているが、リブ13aの位置に設けられた凸部13zはパッキンの上端面から下端面にわたって連続的に形成されており、リブ13bの位置に設けられた凸部13yとは形状が異なる。具体的には、凸部13zは凸部13より長い。よって、作業者は凸部13zを見つけることにより、幅広連結部であるリブ13aを容易かつ迅速に見つけることができる。
また、複数の凸部13z及び凸部13yが、パッキン13とフレーム8との間のガタつきを防止する第2の機能、及び、パッキン13とフレーム8との接着面積を増大させる第3の機能を有する。特に第4の変形例では、多数の凸部13yがパッキン13に設けられるので、第2及び第3の機能がより効果的に発揮されることになる。
本発明の実施例に係るスピーカ装置の構成を示す図であり、図1(a)は真上から見た平面図、図1(b)は図1(a)におけるスピーカ装置の切断線A−A’に沿った断面図を示す。 本発明の実施例に係るスピーカ装置の構成を示す図であり、図2(a)は背面図であり、図2(b)は図1(a)におけるスピーカ装置の矢印B方向からの側面図を示す。 スピーカ装置への電気信号の供給方法を示す図である。 パッキンの形状を示す平面図及び断面図である。 緩衝部材の形状を示す斜視図、及び取付時の変形方法を示す。 幅広のリブと緩衝部材の合わせ目の位置関係を示す図である。 幅広のリブの他の例を示す図である。 幅広のリブのさらに他の例を示す図である。 第1乃至第3の変形例に係るパッキンの形状を示す平面図である。 第1乃至第3の変形例に係るパッキンの断面図である。 第1乃至第3の変形例に係る、パッキンに設けられた凸部の斜視図である。 第4の変形例に係るパッキンの平面図である。
符号の説明
1 振動板
4 ボイスコイル
5 ヨーク
8 フレーム
13 パッキン
14 緩衝部材
15 ワイヤーハーネス
100 スピーカ装置

Claims (11)

  1. フレームと、
    前記フレームの外周上に固定された絶縁体からなる円環状のパッキンと、
    変形自在の棒状緩衝部材を前記パッキンの取付面上に取り付けてなる緩衝部と、を備え、
    前記パッキンは、内周壁と、外周壁と、前記内周壁と前記外周壁とを連結する複数の連結部と、を有し、
    前記複数の連結部は、前記パッキンの周方向における幅が他の連結部より大きい幅広連結部を含み、前記棒状緩衝部材の両端は前記幅広連結部上に取り付けられていることを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記幅広連結部は、前記内周壁及び前記外周壁との連結部分における幅が、前記内周壁と前記外周壁との間の略中央における幅よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記幅広連結部は、前記内周壁及び前記外周壁との連結部分に、前記内周壁と前記外周壁との間の空間に張り出した拡大支持部を有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  4. 前記複数の連結部は前記パッキンの径方向に延在して前記内周壁及び前記外周壁とを連結していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスピーカ装置。
  5. 前記棒状緩衝部材の両端面は、前記幅広連結部上で相互に接触していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のスピーカ装置。
  6. 前記パッキンは樹脂材料からなり、前記内周壁、前記外周壁及び前記複数の連結部は前記樹脂材料により一体成型されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のスピーカ装置。
  7. 前記パッキンは、前記外周壁に凸部を有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  8. 前記凸部は、前記幅広連結部の位置における前記外周壁に設けられていることを特徴とする請求項7に記載のスピーカ装置。
  9. 前記凸部は、前記幅広連結部の位置及び他の位置において前記外周壁に設けられており、前記幅広連結部の位置に設けられた凸部と、前記他の位置に設けられた凸部とは形状が異なることを特徴とする請求項7に記載のスピーカ装置。
  10. 前記フレームは前記パッキンの外周壁の外側に起立した起立壁を有し、前記凸部は前記起立壁の内壁面に当接していることを特徴とする請求項8又は9に記載のスピーカ装置。
  11. 前記凸部の底面は前記パッキンの底面と面一であることを特徴とする請求項7に記載のスピーカ装置。

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