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JP2005277872A - スピーカー装置 - Google Patents

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JP2005277872A
JP2005277872A JP2004089315A JP2004089315A JP2005277872A JP 2005277872 A JP2005277872 A JP 2005277872A JP 2004089315 A JP2004089315 A JP 2004089315A JP 2004089315 A JP2004089315 A JP 2004089315A JP 2005277872 A JP2005277872 A JP 2005277872A
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damper
diaphragm
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speaker device
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Hiroyuki Kobayashi
博之 小林
Kenichi Kasahara
健一 笠原
Shinichi Hayasaka
伸一 早坂
Toshihiro Hikichi
俊博 引地
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Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Corp
Original Assignee
Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Electronic Corp
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    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
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    • HELECTRICITY
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Abstract

【課題】 振動板との接着強度が高い防水ダンパーを備えるスピーカー装置を提供する。
【解決手段】 スピーカー装置において、中心軸上に支持部材が配置され、支持部材の外周に振動板が設けられ、振動板の上にダンパーが設けられる。好適な例では、ダンパーは防水性を有する。ダンパーは、その内周縁部が振動板より放音面側において支持部材に固定され、その外周縁部が振動板に固定される。ダンパーは、振動板に対する固定位置より外周側に振動板から放音側へ起立した折り返し部を有する。ダンパーの外周端に折り返し部を形成することにより、ダンパーの外周縁部と振動板との接着の際に、そのダンパーの外周縁部が接着剤の溶剤などで変形(膨潤)するのを抑制又は防止できる。これにより、接着部分の膨潤による接着強度の低下も防止できる。また、外周縁部におけるダンパー自体の強度が増加するので、ダンパーと振動板との固定部分の強度を十分に確保することができるとともに、振動系の不要な振動を抑制することもできる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、防水性ダンパーを備えるスピーカー装置の構造に関する。
船舶用スピーカーは、例えば船舶の船首部分あるいは船尾部分に取り付けられる。このため、磁気回路に水や湿水が浸入すると磁気回路が錆びることがある。また、船舶用スピーカーを通じて船体の内部に水が浸入することがある。
このような不具合を解消するため、船舶用スピーカーでは、通常のダンパーの他に、エラストマー材料などからなる防水性のダンパー(以下、「防水ダンパー」とも呼ぶ。)を設けて、水滴が磁気回路系などに入り込むのを阻止するようにしている。例えば、コーン形状の振動板を有する船舶用スピーカーの場合、防水ダンパーの内周縁部は、その船舶用スピーカーの中心軸上に配置された支持部材に固定され、その外周縁部は振動板の放音面に接着剤を介して固定されている。これにより、水滴などが磁気回路系などに侵入するのを阻止するようにしている。
なお、通常のダンパーの他に防塵ダンパーを設けて、その防塵ダンパーの外周縁部とコーン形状の振動板とを接着剤により接着する構造を有するスピーカーが知られている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
防水ダンパーの外周縁部は振動板に固定されるが、振動板はスピーカー装置からの音の再生時に振動するため、防水ダンパーの外周縁部と振動板との間には十分な接着強度が要求される。しかし、防水ダンパーを接着剤により振動板に接着すると、接着剤の溶剤により防水ダンパーの外周縁部がおかされて強度が低下することがある。また、船舶用スピーカーには水滴などが侵入する場合も多いため、水分により接着部分が膨潤し、強度が低下してしまうことがある。このため、音の再生時などに防水ダンパーの外周縁部が振動板から剥離してしまうなどの不具合が生じることがあった。
特開平8−149589号公報 特開平8−163692号公報
本発明が解決しようとする課題としては、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、防水ダンパーを振動板に十分な強度で安定的に取り付けることが可能なスピーカー装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、スピーカー装置であって、当該スピーカー装置の中心軸上に配置された支持部材と、前記支持部材の外周に設けられた振動板と、内周縁部が前記振動板より放音面側において前記支持部材に固定され、外周端が前記振動板に固定されたダンパーと、を備え、前記ダンパーは、前記振動板に対する固定位置より外周側に、前記放音側へ起立した折り返し部を有することを特徴とする。
本発明の好適な実施形態によれば、スピーカー装置は、当該スピーカー装置の中心軸上に配置された支持部材と、前記支持部材の外周に設けられた振動板と、内周縁部が前記振動板より放音面側において前記支持部材に固定され、外周縁部が前記振動板に固定されたダンパーと、を備え、前記ダンパーは、前記振動板に対する固定位置より外周側に、前記放音側へ起立した折り返し部を有する。
上記のスピーカー装置では、中心軸上に支持部材が配置され、支持部材の外周に振動板が設けられ、振動板の上にダンパーが設けられる。好適な例では、ダンパーは防水性を有する。ダンパーは、その内周縁部が振動板より放音面側において支持部材に固定され、その外周縁部が振動板に固定される。ここで、ダンパーは、振動板に対する固定位置より外周側に、振動板上から放音側へ起立した折り返し部を有する。ダンパーの外周端に折り返し部を形成することにより、外周縁部におけるダンパー自体の強度が増加するので、ダンパーと振動板との固定部分の強度を十分に確保することができるとともに、振動系の不要な振動を抑制することもできる。
上記のスピーカー装置の一態様では、前記ダンパーは前記折り返し部より内周側の固定位置において、前記振動板に接着されている。この場合、折り返し部にてダンパーを接着剤により接着する組み立て工程において、この接着剤によりダンパーが溶解したり柔化することによりダンパー外周部が変形することを防止することができる。
上記のスピーカー装置の好適な例では、前記支持部材を保持するフレームと、内周縁部が振動系の部材に固定され、外周端が前記フレームに固定された他のダンパーを備える。この態様では、防水性を有するダンパーの他に、ボイスコイルボビンなどの振動系の部材とフレームとに固定された通常のダンパーを備える。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。本実施例は、防水ダンパーの外周縁部に折り返し部を形成することにより、その外周縁部と振動板との接着の際、接着剤の溶剤などで変形(膨潤)するのを抑制あるいは防止する。
[スピーカー装置の構成]
先ず、図1に、本発明の実施例に係るスピーカー装置100の概略構成を模式的に示す。図1(a)は、スピーカー装置100の中心軸を含む平面を切断したときの断面図を示す。図1(b)は、スピーカー装置100の背面図を示す。なお、本実施例のスピーカー装置100は船舶用スピーカーとして好適に用いることができる。以下、図1(a)及び(b)を参照して、本実施例のスピーカー装置100の構成等について説明する。
スピーカー装置100は、低音再生用のスピーカーユニット50と、高音再生用のスピーカーユニット51と、その他各種の部材を備えている。かかるスピーカー装置100は、いわゆる同軸型(コアキシャル型)の2ウェイスピーカーであり、放音側に高音再生用のスピーカーユニット51を、背面側に低音再生用のスピーカーユニット50を同軸上に配置して構成される。このため、スピーカー装置100は、低域から高域にわたりフラットな音再生を実現できる。なお、低音再生用のスピーカーユニット50は、低音及び中音再生が可能なスピーカーユニットであってもよい。また、高音再生用のスピーカーユニット51は、高音及び中音再生が可能なスピーカーユニットであってもよい。
先ず、低音再生用のスピーカーユニット50の構成について述べる。低音再生用のスピーカーユニット50は、主として、振動板1、ダンパー2、防水ダンパー22、ボイスコイルボビン3、ボイスコイル4、及び樹脂フレーム5を有する振動系10と、ポールピース6、環状のマグネット7、及び環状のプレート8を有する磁気回路系11と、樹脂グリル21とを備えている。
先ず、振動系10の各構成要素について説明する。
振動板1は、いわゆるコーン形状の振動板であり、別体のエッジ部1aを接着するか、あるいはエッジ部1aと一体的に形成される。振動板1には、各種の用途に応じ、紙系、高分子系、金属系などの各種の材料を適用することができる。振動板1の外周縁部、即ちエッジ部1aの下端部は、樹脂フレーム5の上部に位置する第1のフランジ部5a上に固着している。一方、振動板1の内周縁部は、ボイスコイルボビン3の外周壁の上端近傍に固着している。
ダンパー2は、フェーノール樹脂などの熱硬化性樹脂を含侵した布製などの材料などからなり、複数の波型が同心円状に形成されている。ダンパー2は、ボイスコイルボビン3を移動自在に支持する。ダンパー2の内周縁部は、ボイスコイルボビン3の外周壁に固着している。一方、ダンパー2の外周縁部は、樹脂フレーム5の中央部近傍に形成された第2のフランジ部5b上に固着している。
防水ダンパー22は、放音側から磁気回路系11などに水滴などが侵入するのを防止する機能を果たす。このため、防水ダンパー22の材料としては、例えば、熱可塑性エラストマーなどの材料が適している。防水ダンパー22の外周縁部は、振動板1の所定位置に取り付けられており、防水ダンパー22の内周縁部は、後述する支持部材40の連結部40bの外周壁に取り付けられている。
ボイスコイルボビン3は、略円筒状の形状をなす。ボイスコイルボビン3の下端部の外周壁には、ボイスコイル4が巻回されている。また、ボイスコイルボビン3の下端部の外周壁は、環状のプレート8の内周壁と一定の間隔を隔てて対向している。さらに、ボイスコイルボビン3の下端部の内周壁は、ポールピース6の上端部の外周壁と一定の間隔を隔てて対向している。そして、ポールピース6の上端部の外周壁と、プレート8の内周壁との間に空隙(磁気ギャップ33)が形成されている。
ボイスコイル4は、プラス/マイナスのリード端子(図示略)を有している。プラス側のリード端子は、L(又はR)チャンネル信号の入力端子であり、マイナス側のリード端子はグランド(GND:接地)信号の入力端子である。各リード端子は、振動板1の所定位置において、各錦糸線9の一端と電気的に接続されており、各錦糸線9の他端は、接続端子32に電気的に接続されている。ボイスコイル4には、接続端子32及び錦糸線9を介して、図示しないアンプ側から1チャンネル分の電気信号が入力される。
樹脂フレーム5は、樹脂材料からなるフレームである。樹脂フレーム5には、スピーカー装置100の様々な構成部品が固定され、スピーカー装置100を支持する役目を担う。樹脂フレーム5は、上方に開いた鍋状又はつぼ状の形状をなし、振動板1のエッジ部1aを支持する第1のフランジ部5aと、ダンパー2の外周縁部を支持する第2のフランジ部5bと、磁気回路系11を載置する載置部5cとを有する。
第1のフランジ部5aは樹脂フレーム5の上部の位置に形成されており、第2のフランジ部5bは樹脂フレーム5の中央部の位置に形成されている。載置部5cは、樹脂フレーム5の下部側、即ち背面側の位置に形成されている。載置部5cの中心軸近傍は、その下面側から上面側にかけて円錐台形状の窪みが形成されている。載置部5cは、その中心軸上に開口5dを有し、その周縁近傍に段部5j及び孔部5kを有し、その背面側に凹部5e及びスリット5mを有する。段部5j、孔部5k、凹部5e及びスリット5mは、低音再生用のスピーカーユニット50の組み立て時に磁気回路系11と樹脂フレーム5との間の空間内の体積変化による接着剤60の気泡発生を防止する役目を果たす。開口5dには、後述する固定部材41が貫通しており、凹部5eには後述する銘板42が貼付されている。この銘板42は、スピーカー装置100の背面側の見栄えなどを良くしたり、或いは製品情報などをユーザに認知させたりする用途として使用される。
次に、磁気回路系11の各構成要素について説明する。
磁気回路系11は、外磁型の磁気回路系として構成されている。本磁気回路は、ポールピース6と、環状のマグネット7と、環状のプレート8とを有する。
ポールピース6は、断面視すると略逆T字状の形状をなす。ポールピース6は、樹脂フレーム5の載置部5c上に接着剤60を介して固着している。ポールピース6は、フランジ状のヨーク6aと、円筒状の形状をなすセンターポール6bと、センターポール6b内に設けられた開口6c及び6dとを有する。
ヨーク6aは、樹脂フレーム5の載置部5c上に配置されている。センターポール6bの下面側の中心軸近傍には円錐台形状の窪みが形成されている。センターポール6b内に形成された開口6c及び6dは各々直径が異なり、それらの開口は通じている。開口6cは、開口6dよりも直径が若干大きく、センターポール6bの中央部近傍からその上部にかけて形成されている。一方、開口6dは、開口6cの下端側、即ちセンターポール6bの中央部側から下部にかけて形成されている。また、開口6cには、後述する支持部材40の下端部40bcが挿入されて、支持部材40がセンターポール6bに固定されている。さらに、開口6c及び6dには、固定部材41が貫通している。なお、開口6cは、後述する支持部材40の貫通穴40bbを介して固定部材41が貫通している。
環状のマグネット7は、ヨーク6aの上面に重なり合うように配置されていると共に、環状のプレート8は、マグネット7の上面に重なり合うように配置されている。センターポール6bは、環状のマグネット7及びプレート8の中央部の開口内を上方に延びている。プレート8の外周縁部は、補強のため、樹脂フレーム5の内周壁に接着剤60を介して固定されている。
磁気回路系11では、マグネット7、プレート8及びポールピース6により磁気回路を構成し、プレート8の内周壁とポールピース6の外周壁との間に形成される磁気ギャップ33にマグネット7の磁束を集中させている。
樹脂グリル21は、例えば樹脂材料からなり、低音再生用のスピーカーユニット50、及び高音再生用のスピーカーユニット51を保護する機能などを有する。このため、樹脂グリル21は、それらを覆うように樹脂フレーム5に取り付けられている。また、樹脂グリル21の上面側には、図示しないストライプ状の間隙が断続的に形成されており、低音再生用のスピーカーユニット50、及び高音再生用のスピーカーユニット51がその間隙を通じて放音側に音波を放射できるようになっている。
次に、高音再生用のスピーカーユニット51について説明する。高音再生用のスピーカーユニット51は、主として、振動板61、ボイスコイル14、及び上側フレーム15を有する振動系30と、ポールピース16、環状のマグネット17、及び環状のプレート18を有する磁気回路系31と、カバー23とを備えている。
先ず、振動系30の各構成要素について説明する。
振動板61は、いわゆるドーム形状の振動板であり、エッジ部61aと一体的に形成されている。振動板61は、上記振動板1と同様に、各種の用途に応じ、紙系、高分子系、金属系などの各種の材料を適用することができる。振動板61の外周縁部、即ちエッジ部61aの外周縁部の下面は、樹脂フレーム15の上面に固着している。
ボイスコイル14は、略円筒状の形状をなす。ボイスコイル14の外周壁は、環状のプレート18の内周壁と一定の間隔を隔てて対向している。一方、ボイスコイル14の内周壁は、ポールピース16の上端部の外周壁と一定の間隔を隔てて対向している。そして、ポールピース16の外周壁と、プレート18の内周壁との間に空隙(磁気ギャップ34)が形成されている。
また、ボイスコイル14は、プラス/マイナスのリード端子(図示略)を有している。プラス側のリード端子は、L(又はR)チャンネル信号の入力端子であり、マイナス側のリード端子はグランド(GND:接地)信号の入力端子である。各リード端子は、図示しない各錦糸線の一端に電気的に接続されており、図示しない各錦糸線の他端は、図示しない接続端子に電気的に接続されている。ボイスコイル14には、その接続端子及び錦糸線を介して、図示しないアンプ側から1チャンネル分の電気信号が入力される。
上側フレーム15は、樹脂材料からなり、略環状の形状をなす。上側フレーム15は、環状のプレート18の上面に重なり合うように配置されている。上側フレーム15は、振動板61の外周縁部、即ちエッジ61aを支持する。
次に、磁気回路系31の各構成要素について説明する。
磁気回路系31は、外磁型の磁気回路系として構成されている。本磁気回路は、ポールピース16と、環状のマグネット17と、環状のプレート18とを有する。
ポールピース16は、断面視すると略逆T字状の形状をなす。ポールピース16の下面には平坦性が確保されている。ポールピース16は、支持部材40の上端面40baに接着剤60(図示略)を介して固着している。ポールピース16は、フランジ状をなすヨーク16aと、円筒状の形状をなすセンターポール16bと、そのセンターポール16b内に設けられた固定穴16cと、センターポール16bの下端部の外周壁とヨーク16aとの間に形成され断面が階段状の形状をなす段部16dとを有する。
ヨーク16aは、支持部材40の上端面40ba上に配置されている。センターポール16bの下面側の中心軸近傍には円錐台形状の窪みが形成されている。固定穴16cは、例えば、雌ねじであり、固定部材41の先端部(例えば、雄ねじ)が挿入されてねじ止めされる。段部16dの外周壁は、マグネット17の下端部の外周壁と接触している。
環状のマグネット17は、ヨーク16aの上面に重なり合うように配置されている。環状のマグネット17の下端部の内周壁は、上記のように、ポールピース16の段部16dの外周側に配置され、環状のマグネット17はヨーク16a上の所定位置に正確に位置決めされている。環状のプレート18は、マグネット17の上面に重なり合うように配置されている。
磁気回路系31では、マグネット17、プレート18及びポールピース16により磁気回路を構成し、プレート18の内周壁とポールピース16の外周壁との間に形成される磁気ギャップ34にマグネット17の磁束を集中させている。
カバー23は、例えば、樹脂材料からなり、後述する支持部材40のフレーム部40aに取り付けられ、高音再生用のスピーカーユニット51の放音側を覆っている。カバー23は、高音再生用のスピーカーユニット51を保護する機能などを有する。
スピーカー装置100のその他各種の部材としては、支持部材40、固定部材41及び銘板42が挙げられる。
支持部材40は、円筒状の形状をなす連結部40bと、その連結部40bの上端面40baから高音再生用のスピーカーユニット51の周囲を覆うように上方に延在してなるフレーム部40aとを有する。フレーム部40aにはカバー23が装着されており、高音再生用のスピーカーユニット51が覆われている。連結部40bは、低音再生用のスピーカーユニット50と、高音再生用のスピーカーユニット51とを同軸上に配置している。連結部40bの下端部40bcは、上記したように、ポールピース6の開口6cに挿入された状態で固定されている。平坦性の確保された上端面40baには、高音再生用のスピーカーユニット51が接着剤60(図示略)を介して固着している。連結部40b内には、その中心軸上を上下方向に貫通する貫通穴40bbが形成されており、その貫通穴40bbには固定部材41が貫通している。
固定部材41としては、例えば、雄ねじやボルトなどの部材が好適である。固定部材41の先端部には、固定穴16cの雌ねじに対応する雄ねじが形成されている。固定部材41は、スピーカー装置100の背面側から開口5d、6d及び6c、並びに貫通穴40bbに通じて固定穴16cに挿入されている。これにより、低音再生用のスピーカーユニット50と、高音再生用のスピーカーユニット51とが支持部材40を介して同軸上に固定されている。
銘板42は、高分子材料や金属材料などからなり、円板状の形状をなす。銘板42は、上記したように、樹脂フレーム5の凹部5eに粘着剤や接着剤などにより貼り付けられている。銘板42には、製品情報や会社名などが印字されている。
以上に述べたスピーカー装置100において、アンプ側から各錦糸線に電気信号が入力されると、その電気信号はボイスコイル4、14の各リード端子を介して、ボイスコイル4、14へ供給される。これにより、磁気ギャップ33、34内でボイスコイル4、14に夫々駆動力が発生し、振動板1、61をスピーカー装置100の軸方向に振動させる。こうして、スピーカー装置100は放音側に音波を放射する。
[防水ダンパーの構造]
次に、図1及び図2を参照して、本発明の特徴をなす防水ダンパー22の構造について説明する。図2は、円板状の防水ダンパー22の直径を通る切断面による拡大断面図を示す。
防水ダンパー22は、図2に示すように、外周縁部22aと、弾性部22bと、内周縁部22cとを有している。さらに、外周縁部22aは、固定部22abと、折り返し部22acとを有している。
固定部22abは、折り返し部22acと弾性部22bとの間に設けられ、振動板1の放音面に接着剤60により固定される。折り返し部22acは、その固定部22abの一端から外周方向に延在し、上側方向に折り返されてなる。防水ダンパー22が振動板1に固定された状態で、折り返し部22acはスピーカー装置100の放音面側に起立する。
弾性部22bは、断面視すると波型形状をなし、音の再生時に振動板1と共にスピーカー装置100の軸方向に伸縮する。内周縁部22cは、弾性部22bの一端から内周方向に延在してなり、支持部材40の連結部40bの上部に位置する外周壁に接着剤により固定される。
かかる構造の防水ダンパー22を有するスピーカー装置100では、水滴が樹脂グリル21の間隙を通じて振動板1側に侵入したとしても、その水滴は防水ダンパー22によって遮られ、その水滴が磁気回路系11側に侵入することはない。
次に、図3を参照して、本発明の特徴をなす防水ダンパー22の特有の作用効果などについて述べる。以下においては、説明の便宜上、外周縁部に折り返しが形成されていない通常の防水ダンパー70と、本実施例に係る防水ダンパー22とを対比しつつ説明する。
図3(b)は、図1(a)における領域E6(破線により囲まれる領域)を拡大した断面図を示している。一方、図3(a)は、通常の防水ダンパー70の、図3(b)に相当する領域の拡大断面図を示している。また、図3(a)及び(b)は、防水ダンパーの外周縁部が溶剤により侵食/膨潤する仕組みを説明するためのものである。
先ず、通常の防水ダンパー70及び防水ダンパー22の作用効果を説明するのに先立って、それらの構造の相違点について述べる。図3(a)及び(b)を参照して理解されるように、通常の防水ダンパー70と実施例の防水ダンパー22とを比較すると、通常の防水ダンパー70の外周縁部70aには折り返し部分が形成されていない。通常の防水ダンパー70では、外周縁部70aが接着剤60を介して振動板1の放音面に固定されている。一方、実施例の防水ダンパー22では、外周縁部22aの構成要素である固定部22abが接着剤60を介して振動板1の放音面に固定されており、それより外周側に折り返し部22acが設けられている。
防水ダンパー70の外周縁部70a及び防水ダンパー22の外周縁部22aは、それぞれ振動板1に接着剤60により固着する。防水ダンパー70は例えばエラストマーなどの接着剤60に含まれる溶剤成分により変形する部材が用いられる。このため、図3(a)の従来のものでは外周縁部70aを接着した際に接着剤の溶剤成分により防水ダンパー70が変形してしまい正しく接着されない。
これに対して図3(b)に示すように、本発明の実施例では折り返し部22acが接着面(固定部)22abより外側に形成されているため、接着面22abの変形を抑制あるいは防止することができる。
なお、折り返し部22acは防水ダンパー22の一部として成形されるので、この折り返し部22acを形成することによって、防水ダンパー22の製造コストが高くなることはない。
[変形例]
上記の実施例では、同軸型のスピーカー装置100に本発明の防水ダンパー22を適用することとしているが、これに限らず、本発明を他の各種形態のスピーカー装置に防水ダンパー22を適用することは勿論可能である。また、本発明は車載用スピーカー装置にも適用することができる。
本発明の実施例に係るスピーカー装置の構成を断面図及び背面図として示す。 本実施例に係る防水ダンパーの拡大断面図を示す。 通常の防水ダンパー及び本実施例に係る防水ダンパーの外周縁部の構造及作用を説明する拡大断面図である。
符号の説明
1 振動板
21 樹脂グリル
22 防水ダンパー
22a 外周縁部
22ab 固定部
22ac 折り返し部
22b 弾性部
22c 内周縁部
60 接着剤
50、51 スピーカーユニット
100 スピーカー装置

Claims (4)

  1. スピーカー装置であって、
    当該スピーカー装置の中心軸上に配置された支持部材と、
    前記支持部材の外周に設けられた振動板と、
    内周縁部が前記振動板より放音面側において前記支持部材に固定され、外周端が前記振動板に固定されたダンパーと、を備え、
    前記ダンパーは、前記振動板に対する固定位置より外周側に、前記放音側へ起立した折り返し部を有することを特徴とするスピーカー装置。
  2. 前記ダンパーは前記折り返し部より内周側の固定位置において、前記振動板に接着されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカー装置。
  3. 前記ダンパーは防水性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のスピーカー装置。
  4. 前記支持部材を保持するフレームと、
    内周縁部が振動系の部材に固定され、外周端が前記フレームに固定された他のダンパーを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスピーカー装置。

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