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JP4398513B1 - 配線基板ユニットおよび試験装置 - Google Patents

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Abstract

試験装置の接続端子を被試験デバイスの被接続端子に接続する配線基板ユニットであって、被接続端子に対応する接点を一方の面に有する配線基板と、配線基板の一方の面に配され、接続端子を有するコネクタを配線基板に案内すると共に、コネクタを配線基板に向かって引き付けるコネクタガイドとを備える。上記配線基板ユニットにおいて、コネクタガイドは、接続端子の側方においてコネクタを配線基板に向かって付勢してもよい。また、上記配線基板ユニットにおいて、配線基板は、コネクタガイドに結合され、コネクタガイドを配線基板に向かって付勢する基板フレームを更に備えてもよい。
【選択図】図24

Description

本発明は、配線基板ユニットおよび試験装置に関する。
下記の特許文献1には、一枚のウエハに形成された複数の半導体集積回路を一括して検査する検査装置が記載されている。これによりウエハ一枚当たりの検査時間を短縮して生産性を向上させている。
特開2006−278949号公報
集積度の向上並びに基板の大型化に伴い、基板単位で試験をする場合の試験対象の規模も巨大になっている。これに対して、半導体集積回路の数と同数の試験回路および接触端子を設けると、試験装置の規模も大きくなる。このため、試験装置は大型且つ高価になり、半導体装置の製造コストにも影響を与えている。
上記課題を解決すべく、本発明の第1態様として、試験装置の接続端子を被試験デバイスの被接続端子に接続する配線基板ユニットであって、被接続端子に対応する接点を一方の面に有する配線基板と、配線基板の一方の面に配され、接続端子を有するコネクタを配線基板に案内すると共に、コネクタを配線基板に向かって引き付けるコネクタガイドとを備える配線基板ユニットが提供される。
また、本発明の第2態様として、ウエハ上の被試験デバイスを試験する試験装置であって、被試験デバイスの被接続端子に試験回路を接続する接続端子を有するコネクタと、接続端子を被接続端子に電気的に接続する配線基板ユニットとを備え、配線基板ユニットは、被接続端子に対応する接点を一方の面に有する配線基板と、配線基板の一方の面に配され、コネクタを配線基板に案内すると共に、コネクタを配線基板に向かって引き付けるコネクタガイドとを有する試験装置が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これら特徴群のサブコンビネーションも発明となり得る。
試験装置100の正面図である。 試験装置100の部分縦断面図である。 試験装置100の部分水平断面図である。 アライメントユニット400の部分縦断面図である。 テストヘッド200の断面図である。 プローブカード300の分解図である。 メンブレンユニット370の部分拡大断面図である。 PCRシート340、360の部分拡大断面図である。 インタポーザ350の部分断面図である。 配線基板320の平面図である。 コンタクタ202の部分分解斜視図である。 コンタクタ202の拡大断面図である。 コンタクタハウジング280における信号配列を示す図である。 テストヘッド200およびプローブカード300の断面図である。 テストヘッド200およびプローブカード300の断面図である。 試験実行領域103を示す平面図である。 試験実行領域103を示す平面図である。 ガイドユニット330周辺の分解斜視図である。 プローブカード300の平面図である。 コンタクタ202の動作を示す模式図である。 コンタクタ202周辺の他の構造を示す斜視図である。 コンタクタ202の側面図である。 プローブカード300の平面図である。 プローブカード300の部分拡大斜視図である。 コンタクタ202の更に他の構造を示す側面図である。
100 試験装置、101 ウエハ、102 素子領域、103 試験実行領域、105 試験非実行領域、110 EFEM(Equipment Front End Module)、112 シグナルランプ、114 EMO(EMergency Off)、115、402、422 レール、116 ロボットアーム、117 コラム、118 プリアライナ、120 操作部、122 ディスプレイ、124 アーム、126 入力装置、130 ロードユニット、132 ロードテーブル、134 ロードゲート、140 チラー、150 FOUP(Front Opening Unified Pod)、160 メインフレーム、200 テストヘッド、201、401 筐体、202 コンタクタ、210 ピンエレクトロニクス、220 マザーボード、222、226 アングルコネクタ、224 中継コネクタ、228 小基板、230 フラットケーブル、232 コネクタハウジング、234 コンタクトピン、240 支持基板、250 三次元アクチュエータ、260 コンタクタ基板、270 サブ基板、271 絶縁シート、272、273、277、282、296、313、315、317、327、336 ネジ穴、274 実装部品、275 補強部材、276、292 レセプタクル、278、321、323、351、353、371 コンタクトパッド、279、298、316、319、329、339 ネジ、280 コンタクタハウジング、281 通過部、283 傾斜部、284 ハウジング穴、285 水平部、286 スプリングピン、287 電源ライン、288 グランドライン、289 信号ライン、290 ソケット、294 係合ピン、295 ガイドピン、299 バネ、300 プローブカード、309 枠部、310 スティフナ、311 結合部、312 上部フレーム、314 下部フレーム、318 クロスメンバ、320 配線基板、324 パッド群、328 非貫通孔、330 ガイドユニット、331 長穴、332 チャネル部材、333 ローラ、334 連結部、335 作動バー、337 スピンドル、340、360 PCRシート(sensitive Conductive Ruber Sheet)、341、361 貫通電極、343、363 弾性支持部、342、362 フレーム、344、346、354、364、366、374 貫通穴、350 インタポーザ、352 基板、355、375 スルーホール、357 配線層、370 メンブレンユニット、372 弾性シート、373 バンプ、376 フレーム、380 ガイドバー、381 段差、382 溝カム、386 ガイド穴、387 端部、400 アライメントユニット、410 アライメントステージ、420 ステージキャリア、430 マイクロスコープ、440 ハンガフック、450 ウエハトレイ、452、454 流路、456 ダイヤフラム、510、520 減圧源、512、522 バルブ
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、試験装置100全体を示す正面図である。試験装置100は、EFEM110、操作部120、ロードユニット130、チラー140を備える。
EFEM110は、試験対象となる基板を試験装置100の内部で搬送する機構を内蔵する。試験装置100のなかでEFEM110は寸法が最も大きいので、試験装置100の動作状態を示すシグナルランプ112と、試験装置100を非常停止させる場合に操作するEMO114とが、EFEM110前面の高い位置に配される。
操作部120も、EFEM110に支持される。操作部120は、ディスプレイ122、アーム124および入力装置126を有する。アーム124は、一端をEFEM110に結合され、他端においてディスプレイ122および入力装置126を移動自在に支持する。
ディスプレイ122は、例えば液晶表示装置等を含み、試験装置100の動作状態、入力装置126からの入力内容のエコーバック等を表示する。入力装置126は、キーボード、マウス、トラックボール、ジョグタイヤル等を含み得、試験装置100の設定、操作等を受け付ける。
ロードユニット130は、ロードテーブル132およびロードゲート134を有する。ロードテーブル132は、試験の対象となる半導体ウエハを収容した容器が載せられる。ロードゲート134は、試験装置100に半導体ウエハを搬入または搬出する場合に開閉する。これにより、試験装置100内部の清浄度を低下させることなく、外部から半導体ウエハをロードできる。
チラー140は、試験装置100における試験により温度が上昇したウエハを、搬出前に冷却する。このため、半導体ウエハの搬出にも与るロードユニット130と、試験を実行するテストヘッドとの間に配される。また、EFEM110はチラー140への半導体ウエハの搬入および搬出も担うので、チラー140はEFEM110に隣接して配される。
図2は、試験装置100の部分縦断面図である。図1と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。試験装置100は、ロードユニット130、EFEM110、メインフレーム160、アライメントユニット400、プローブカード300およびテストヘッド200を備える。この図ではチラー140の図示は省いた。
この試験装置100においては、ロードユニット130、EFEM110およびメインフレーム160が、前面(図中の左側)から後方(図中の右側)に向かって順次隣接して配される。また、アライメントユニット400、プローブカード300およびテストヘッド200は、メインフレーム160の上に積層される。
ロードユニット130のロードテーブル132には、FOUP150が載せられている。FOUP150は、試験対象となるウエハ101を複数格納する。また、試験終了後のウエハ101を回収する場合にも、FOUP150にウエハが収納される。
EFEM110は、ロボットアーム116を内蔵する。ロボットアーム116は、レール115に沿って走行するコラム117に搭載され、ロードユニット130およびアライメントユニット400の間でウエハを搬送する。このため、ロードユニット130とEFEM110、アライメントユニット400とEFEM110は、それぞれ内部で気密に連通し、これらの内部は高い清浄度を保たれる。
メインフレーム160は、試験装置100全体の動作を制御する。例えば、操作部120に接続されて、入力装置126から入力を受け付け、それを試験装置100の各部に反映させる。また、試験装置100の動作状態を反映させた表示内容を生成して、ディスプレイ122に表示させる。
更に、メインフレーム160は、ロードユニット130、EFEM110およびアライメントユニット400の動作を同期させて、ウエハ101を相互に受け渡しさせる。また更に、EMO114が操作された場合は、試験装置100各部の動作を直ちに停止させる。これらの動作は、試験の対象となるウエハ101の種類、試験の内容に関わらず求められるので、メインフレーム160は試験装置100に恒常的に装備される。
アライメントユニット400は、アライメントステージ410を有する。換言すれば、プローブカード300を交換することにより、レイアウトの異なるウエハ101に試験装置100を対応させることができる。
アライメントステージ410は、ウエハトレイ450およびウエハ101を搭載してレール402に沿って走行する。また、アライメントステージ410は、垂直方向に伸縮して、搭載したウエハ101を上昇または降下させることができる。これにより、プローブカード300に対してウエハ101を位置合わせした後、ウエハ101を上方のプローブカード300に押し付ける。
プローブカード300は、試験装置100において試験を実行する場合に、テストヘッド200とウエハ101との間に介在して、テストヘッド200およびウエハ101を電気的に接続する配線基板ユニットとして用いられる。ウエハ101に対して試験を実行する場合は、プローブカード300により、テストヘッド200とウエハ101との間に電気的な信号経路が形成される。
テストヘッド200は、複数のピンエレクトロニクス210を格納する。ピンエレクトロニクス210は、試験の対象および試験の内容に応じて求められる電気回路を実装される。テストヘッド200は、下面に装着されたコンタクタ202を介して、プローブカード300に対して電気的に接続される。
上記のような試験装置100において、試験に供するウエハ101は、FOUP150に収容された状態で、ロードテーブル132に搭載される。ロボットアーム116は、ロードゲート134を通してウエハ101を1枚ずつ取り出して、アライメントユニット400に搬送する。
アライメントユニット400において、ウエハ101は、アライメントステージ410上のウエハトレイ450に搭載される。アライメントステージ410は、搭載されたウエハ101をプローブカード300に対して位置合わせした後、プローブカード300に対して下方から押し付ける。以後の動作については後述する。
図3は、試験装置100の部分水平断面図である。図1および図2と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。試験装置100は、4基のロードユニット130と、4基のテストヘッド200とを備える。また、ロードユニット130の各々には、FOUP150が装填される。
EFEM110およびアライメントユニット400は1基ずつ配される。また、アライメントユニット400は、単一のアライメントステージ410を備える。
EFEM110において、ロボットアーム116を支持するコラム117は、レール115に沿って、EFEM110の略全幅にわたって移動する。従って、ロボットアーム116は、4基のロードユニット130および4基のテストヘッドの全てにウエハ101を搬送できる。
なお、EFEM110内部の、チラー140と反対側の端部に、プリアライナ118が配される。プリアライナ118は、ロボットアーム116に対するウエハ101の搭載位置を、テストヘッド200が要求する精度よりは低いが相当に高い精度で調整する。
これにより、ロボットアーム116がウエハトレイ450にウエハ101を搭載する場合の初期位置精度が向上され、プローブカード300に対する位置合わせに要する時間が短縮される。また、試験装置100のスループットを向上させることができる。
アライメントユニット400は、レール402、422、ステージキャリア420、アライメントステージ410およびマイクロスコープ430を有する。レール402は、筐体401底面の略全幅にわたって配される。ステージキャリア420は、レール402に沿って、筐体401の長手方向に移動する。
ステージキャリア420は、筐体401のレール402に直行するレール422を上面に有する。アライメントステージ410は、レール422の上を筐体401の短手方向に移動する。
マイクロスコープ430の一部は、テストヘッド200の各々に対応して、プローブカード300の各々の直近に配される。これらのマイクロスコープ430は、筐体401の天井面に、下方に向かって配される。
また、一対のマイクロスコープ430が、アライメントステージ410と共に、ステージキャリア420に搭載される。この一対のマイクロスコープ430は、アライメントステージ410と共に移動する。また、これらのマイクロスコープ430は、上方に向かって配される。
これらのマイクロスコープ430を用いることにより、プローブカード300に対してアライメントステージ410上のウエハ101を位置合わせすることができる。即ち、アライメントステージ410上の上に搭載された段階では、ウエハ101の位置は、プリアライメントの精度で位置決めされている。そこで、下方を向いたマイクロスコープ430でウエハ101の例えば縁部を検出することにより、ウエハ101の位置を正確に検出することができる。
一方、筐体401に配されたマイクロスコープのプローブカード300に対する相対位置は既知である。これにより、ウエハ101の位置とプローブカード300の位置との差分を検出して、それが補償されるようにアライメントステージ410を移動させて、ウエハ101およびプローブカード300を位置合わせすることができる。
なお、ウエハ101の検出は、縁部の検出に限られるわけではない。例えば、ディスプレイ122にマイクロスコープ430の映像を表示して、手動で位置合わせしてもよい。
図4は、アライメントユニット400の構造を示す部分縦断面図である。図1から図3と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。アライメントユニット400は、筐体401、アライメントステージ410およびハンガフック440を備える。
筐体401は、複数のテストヘッド200、例えば4基のテストヘッド200に応じた幅を有する。また、筐体401の上面には、テストヘッド200の各々に対応して4枚のプローブカード300が装着される。更に、筐体401内部の天井面には、テストヘッド200の各々に対応する位置に、開閉するハンガフック440がそれぞれ配される。
ハンガフック440は、閉じた場合にはウエハトレイ450を懸下して、プローブカード300の直下に保持する。ハンガフック440が開いた場合、ウエハトレイ450は開放される。これにより、アライメントユニット400は、テストヘッド200およびプローブカード300の各々の直下に、それぞれウエハトレイ450を待機させる。
アライメントステージ410は、筐体401の底面に配されたレール402に沿って、いずれのテストヘッド200の下方にも移動できる。また、アライメントステージ410は、垂直方向に伸縮して、搭載したウエハトレイ450等を上昇または降下させることができる。
上記のような構造を有するアライメントユニット400において、ハンガフック440に保持されたウエハトレイ450は、下方からアライメントステージ410を上昇させることにより、いったん、単独でアライメントステージ410に搭載される。続いて、ハンガフック440を開いて開放した状態でアライメントステージ410を降下させることにより、ウエハトレイ450をハンガフック440から開放する。
更に、アライメントステージ410の降下により上面を開放されたウエハトレイ450に、EFEM110のロボットアーム116がウエハ101を搭載する。こうして、アライメントステージ410は、ウエハトレイ450に載せられた状態でウエハ101を搭載できる。
次に、アライメントステージ410は、プローブカード300に対してウエハ101を位置合わせしつつ、ウエハトレイ450を上昇させて、プローブカード300の下面に押し付ける。プローブカード300は、押し付けられたウエハトレイ450およびウエハ101を吸着する。プローブカード300がウエハ101およびウエハトレイ450を吸着する構造については後述する。
アライメントステージ410は、ウエハ101およびウエハトレイ450を残して移動して、他のウエハ101を搬送する。こうして、ウエハ101を、テストヘッド200に対して装填できる。
なお、試験を終えたウエハ101を回収する場合は、上記一連の操作を逆の順序で実行すればよい。これにより、ロボットアーム116によりウエハ101を搬出できると共に、ウエハトレイ450は、テストヘッド200の直下で待機する。
図示の例では、図上で右側のテストヘッド200の直下で、ウエハトレイ450およびウエハ101が、プローブカード300に吸着されている。ハンガフック440は閉じているが、ウエハトレイ450には接していない。
右から2番目のテストヘッド200の直下では、アライメントステージ410が、搭載したウエハトレイ450およびウエハ101を押し上げて、プローブカード300の下面に密着させている。他のテストヘッド200の下方では、ハンガフック440がウエハトレイ450を保持して待機している。
このように、アライメントユニット400においては、4基のテストヘッド200の各々に対応してウエハトレイ450が装備される。これにより、テストヘッド200の各々が個別にウエハ101を試験できる。
なお、複数のテストヘッド200は、互いに同じ種類の試験を実行してもよいし、互いに異なる種類の試験を実行してもよい。また、後者の場合、時間のかかる試験を複数のテストヘッドに担わせることにより、試験装置100のスループットを向上させることもできる。
このように、試験装置100においては、単一のアライメントステージ410およびロボットアーム116を、複数のテストヘッド200に対して用いる。これにより、試験を実行している期間は不要なアライメントステージ410およびロボットアーム116の利用効率を向上させることができる。
図5は、テストヘッド200の断面図である。図1から図4と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。テストヘッド200は、筐体201、コンタクタ202、ピンエレクトロニクス210、マザーボード220およびフラットケーブル230を備える。
筐体201の内部には、複数の中継コネクタ224を有するマザーボード220が水平に配される。中継コネクタ224は、マザーボード220の上面側および下面側にそれぞれレセプタクルを有して、マザーボード220を貫通する信号経路を形成する。
マザーボード220の上面において、中継コネクタ224の各々には、アングルコネクタ222を介してピンエレクトロニクス210が装着される。このような構造により、試験対象の仕様および試験内容に応じてピンエレクトロニクス210を交換することができる。
複数のピンエレクトロニクス210は、互いに同じ仕様である場合も、互いに異なる仕様である場合もある。また、一部の中継コネクタ224に、ピンエレクトロニクス210が装着されない場合もある。
マザーボード220の下面において、中継コネクタ224の各々には、アングルコネクタ226を介して小基板228が接続される。小基板228には、フラットケーブル230の一端が接続される。これにより、筐体201内部のピンエレクトロニクス210と、後述するコンタクタ202とを、フラットケーブル230を介して接続できる。
筐体201の下面には、コンタクタ202が装着される。コンタクタ202は、支持基板240、三次元アクチュエータ250、コンタクタ基板260、サブ基板270およびコンタクタハウジング280を有する。
支持基板240は、上面を筐体201に対して固定されると共に、下面において、三次元アクチュエータ250の上端を支持する。三次元アクチュエータ250の下端は、コンタクタ基板260を支持する。更に、コンタクタ基板260の下面には、サブ基板270およびコンタクタハウジング280が固定される。
三次元アクチュエータ250は、支持基板240の下面に沿って水平方向に移動し得ると共に、垂直方向にも伸縮する。これにより、コンタクタ基板260を、三次元的に移動させることができる。コンタクタ基板260が移動した場合、コンタクタ基板260と共に、サブ基板270およびコンタクタハウジング280も移動する。
なお、フラットケーブル230の下端は、コンタクタハウジング280に保持された端子、例えばスプリングピンに結合される。これにより、ピンエレクトロニクス210は、テストヘッド200の最下面まで電気的に接続される。また、ここでは一例としてスプリングピンを挙げたが、容量結合、光接続等、スプリングピンを用いない接続を含む構造も採り得る。
図6は、プローブカード300の分解図である。プローブカード300は、配線基板320、PCRシート340、360、インタポーザ350およびメンブレンユニット370を備える。
配線基板320は、比較的機械強度の高い絶縁基板、例えばポリイミド板により形成される。配線基板320の周縁部は、互いに積層してネジ316により締結された、それぞれが枠状の上部フレーム312および下部フレーム314に挟まれる。これにより、配線基板320の機械的強度は更に向上される。
また、配線基板320は、上面にガイドユニット330を複数有する。ガイドユニット330は、コンタクタ202が配線基板320に当接する場合に、コンタクタ202を案内して位置決めするコネクタガイドとして機能する。
更に、配線基板320の下面には、接触により電気的接続を得られる複数のコンタクトパッド323が配される。コンタクトパッド323は、配線基板320の上面において、ガイドユニット330の内側に配された、図示されていないコンタクトパッドに電気的に接続される。
PCRシート340は、表裏を貫通する貫通電極341を有する。また、PCRシート340の貫通電極341は、配線基板320下面のコンタクトパッド323と同じレイアウトを有する。これにより、配線基板320とPCRシート340とが密接して積層された場合、コンタクトパッド323および貫通電極341は、互いに電気的に接続される。
インタポーザ350は、上面および下面に、それぞれコンタクトパッド351、353を有する。上面のコンタクトパッド351は、PCRシート340の貫通電極341と同じレイアウトを有する。これにより、PCRシート340とインタポーザ350とが密接して積層された場合、貫通電極341およびコンタクトパッド351は、互いに電気的に接続される。
インタポーザ350下面のコンタクトパッド353は、上面のコンタクトパッド351と異なるレイアウトを有する。このため、インタポーザ350の表裏では、コンタクトパッド351、353のピッチが異なっている。ただし、下面のコンタクトパッド353には、対応する上面のコンタクトパッド351があり、対応するコンタクトパッド351、353は互いに電気的に接続される。
PCRシート360は、表裏を貫通する貫通電極361を有する。また、PCRシート360の貫通電極361は、インタポーザ350下面のコンタクトパッド353と同じレイアウトを有する。これにより、インタポーザ350とPCRシート360とが密接して積層された場合、コンタクトパッド353および貫通電極361は、互いに電気的に接続される。
メンブレンユニット370は、弾性シート372、コンタクトパッド371、バンプ373およびフレーム376を有する。弾性シート372は、弾性を有する絶縁材料により形成される。
コンタクトパッド371は、PCRシート360下面における貫通電極361と同じレイアウトで、弾性シート372の上面に配される。従って、PCRシート340とメンブレンユニット370とが密接して積層された場合、貫通電極361およびコンタクトパッド371は互いに電気的に接続される。
バンプ373は、弾性シート372の下面に配される。フレーム376は、弾性シート372の周縁部を把持して、弾性シート372を平坦な状態に維持する。
なお、PCRシート340、360、インタポーザ350およびメンブレンユニット370の各々は、表裏を貫通する貫通穴344、354、364、374を有する。貫通穴344、354、364、374は、相互に概ね同じ位置にレイアウトされる。これにより、PCRシート340、360、インタポーザ350およびメンブレンユニット370を積層した場合に貫通穴344、354、364、374が連通して、部材相互の間の排気を助ける。
図7は、メンブレンユニット370の部分拡大断面図である。メンブレンユニット370において、バンプ373は、試験対象となるウエハ101上の回路の試験パッドと同じレイアウトに配される。試験パッドは、ウエハ101上のデバイスの試験を実行する場合に、被試験デバイスに対する信号に入出力、電力の供給等に用いる電気接点をなす。
また、バンプ373は、ウエハ101上の個々の回路に対応して複数のバンプ373を含むセットを形成し、更に、当該セットが、ウエハ101上の回路の数と同数形成される。更に、バンプ373の各々は、下方に向かって中央が突出した形状を有する。これにより、バンプ373は、プローブカード300の最下面において、ウエハ101に対する接触端子として機能する。
また、バンプ373のそれぞれは、弾性シート372に埋設されたスルーホール375を介して、コンタクトパッド371のいずれかに電気的に接続される。既に説明した通り、コンタクトパッド371は、PCRシート360の貫通電極361、および、インタポーザ350下面のコンタクトパッド353と同じレイアウトを有する。従ってメンブレンユニット370、PCRシート360およびインタポーザ350が相互に積層された場合、バンプ373からインタポーザ350に至る電気的接続が形成される。
図8は、PCRシート340、360の部分拡大断面図である。PCRシート340、360は、貫通電極341、361、フレーム342、362および弾性支持部343、363を有する。
フレーム342、362は、金属等の剛性の高い材料で形成され、貫通電極341、361の外径よりも大きな内径を有する貫通穴346、366を複数有する。貫通電極341、361の各々は、フレーム342、362に形成された貫通穴346、366の内側において、弾性支持部343、363を介してフレーム362から支持される。
弾性支持部343、363は、シリコンゴム等の柔軟な材料により形成される。また、貫通電極341、361は、フレーム362の厚さよりも大きな長さを有する。これにより、PCRシート340、360がインタポーザ350および配線基板320の間、あるいは、インタポーザ350およびメンブレンユニット370の間に挟まれた場合、各部材の凹凸のばらつきを吸収して、良好な電気的接合を形成する。
図9は、インタポーザ350の部分断面図である。インタポーザ350の基板352は、基板352を表裏に貫通する複数のスルーホール355を有する。スルーホール355の各々は、配線層357を介して、コンタクトパッド351、353に接続される。これにより、基板352の表裏のコンタクトパッド351、353が電気的に接続される。
また、スルーホール355とコンタクトパッド351、353との間に配線層357が介在するので、上面のコンタクトパッド351と裏面のコンタクトパッド353とに異なるレイアウトを与えることができる。従って、インタポーザ350下面のコンタクトパッド353を、試験対象となるウエハ101の試験パッドに一致させた場合でも、インタポーザ350上面のコンタクトパッド351を任意にレイアウトできる。
より具体的には、ウエハ101の試験パッドは、集積回路に造り込まれているので、それぞれの面積も、試験パッド相互のピッチも小さい。しかしながら、インタポーザ350下面のコンタクトパッド353のピッチP2を試験パッドに合わせる一方、インタポーザ350上面のコンタクトパッド351のピッチP1をより大きくすることにより、インタポーザ350の上側に積層されるPCRシート340および配線基板320においては、貫通電極341およびコンタクトパッド323のピッチを大きくすることができる。
また、インタポーザ350の上面におけるコンタクトパッド351の面積を、下面のコンタクトパッド353の面積よりも大きくすることにより、インタポーザ350、PCRシート340および配線基板320に相互の位置精度要求を緩和できる。また、接触抵抗等に起因する電気特性も改善できる。
このように、プローブカード300上面に配されたコンタクトパッド321のピッチは、メンブレンユニット370のバンプ373よりも広い。また、コンタクトパッド321の面積は、バンプ373よりも広くすることができる。これにより、コンタクタ202とプローブカード300との接続を容易且つ確実にできる。
図10は、配線基板320平面図である。配線基板320は、点線で示すウエハ101に外接する矩形よりもわずかに大きな矩形の平面形状を有する。スティフナ310は、配線基板320の外側を包囲する。また、スティフナ310は、配線基板320を横切るクロスメンバ318を有する。
クロスメンバ318は、枠状のスティフナ310に対して高剛性に取り付けられる。これにより、スティフナ310と一体化された配線基板320全体の曲げ剛性が向上されると共に、ねじれ剛性も高くなる。従って、配線基板320の反り等の変形も抑制できる。
ガイドユニット330は、スティフナ310およびクロスメンバ318の間で、配線基板320の上面に互いに並行に多数配される。また、ガイドユニット330の各々の内側には、配線基板320上面の複数のコンタクトパッドが集まってパッド群324を形成する。このように、プローブカード300の複数のコンタクトパッド321は、互いに同一の信号配列を含むnセットのパッド群324により形成してもよい。
パッド群324は、互いに同じ配置を有する。パッド群324を形成するコンタクトパッドの各々は、配線基板320下面のコンタクトパッド321のいずれかに電気的に接続されるが、パッド群324相互では、個々のコンタクトバッドに対する信号配列が共通している。
このように、コンタクタ202による一回の接続において試験対象となるパッド群324は、ウエハ101において互いに同一の信号配列を有する試験パッドに対応した配列にしてもよい。これにより、仕様の同じコンタクタ202を用いてパッド群324に電気的接続を形成できる。また、ひとつのコンタクタ202を移動させて、複数のパッド群324に対して電気的接続を形成することもできる。
配線基板320は、ウエハ101と重なる領域にもコンタクパッドが配され、ウエハ101に近い占有面積を有する。従って、配線基板320を含むプローブカード300の小型化に寄与すると共に、試験装置100の省スペース化にも寄与する。
図11は、コンタクタ202の部分分解斜視図である。コンタクタ202は、サブ基板270およびコンタクタハウジング280を有する。サブ基板270は、コンタクタハウジング280の長手方向の寸法に略等しい長さと、コンタクタハウジング280の幅よりも大きな幅を有する。
また、サブ基板270は、自身を厚さ方向に貫通するネジ穴272およびレセプタクル276を有する。ネジ穴272は、後述するコンタクタハウジング280のネジ穴282と同じ配置を有して、ネジ279を挿通し得る内径を有する。
レセプタクル276は、コネクタハウジング232から下方に突出するコンタクトピン234と相補的な形状を有する。コネクタハウジング232は、フラットケーブル230の下端に装着され、コンタクトピン234の各々は、フラットケーブル230の各素線に電気的に接続される。
また、レセプタクル276は、サブ基板270の図示していない配線に接続される。これにより、コンタクトピン234がレセプタクル276に挿された場合、フラットケーブル230とサブ基板270の配線とが電気的に接続される。
サブ基板270の上面には、絶縁シート271、補強部材275および実装部品274が配される。絶縁シート271および補強部材275は、それぞれコンタクタハウジング280と略同じ占有面積を有する。また、絶縁シート271および補強部材275は、サブ基板270のネジ穴272と同じ配置を有して、それぞれが厚さ方向に貫通するネジ穴273、277を有する。
絶縁シート271は、誘電体材料により形成され、サブ基板270および補強部材275の間に間挿される。これにより、サブ基板270の上面に回路を形成した場合でも、補強部材275として導電性の金属等を用いることができる。
実装部品274は、例えばバイパスコンデンサ等の電気素子であり得る。この種の素子をサブ基板270に実装することにより、ウエハ101の直近においてノイズを抑制できる。
コンタクタハウジング280は、上面に開口する多数のハウジング穴284と、側面に形成され、傾斜部283および水平部285を含む段差とを有する。ハウジング穴284は、コンタクタハウジング280を高さ方向に貫通する。水平部285および傾斜部283は、コンタクタハウジング280の高さ方向について中程に配され、長手方向の一部は段差のない通過部281をなす。
補強部材275および絶縁シート271とコンタクタハウジング280とは、間にサブ基板270を挟んだ状態でネジ279により締結される。これにより、サブ基板270、絶縁シート271、補強部材275は相互に一体化され、高い機械的強度を発揮する。
ガイドユニット330は、チャネル部材332、ローラ333、作動バー335およびスピンドル337を有する。チャネル部材332は、一対の垂直壁の両端を、水平な一対の連結部334により結合した形状を有する。連結部334の中央にはネジ穴336が配される。
長穴331は、チャネル部材332の垂直壁を貫通して、チャネル部材332の長手方向に延在する。ローラ333は、長穴331に挿通されたスピンドル337の一端に支持され、チャネル部材332の内側に配される。スピンドル337の他端は、作動バー335により連結される。
これにより、作動バー335が、チャネル部材332の長手方向に移動した場合、複数のローラ333も一斉に移動する。なお、ガイドユニット330は、ネジ穴336に挿通されたネジ339により、配線基板320の上面に取り付けられる。
図12は、コンタクタ202の拡大断面図である。他の図と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
コンタクタハウジング280は、ハウジング穴284のそれぞれにスプリングピン286を内蔵してコネクタの一例を形成する。スプリングピン286は伸長する方向に両端が付勢されている。従って、コンタクタハウジング280がサブ基板270に装着された段階で、スプリングピン286の上端は、サブ基板270下面のコンタクトパッド278に押し付けられ、サブ基板270の配線に電気的に接続される。
試験装置100において試験が実行される場合、コンタクタハウジング280は、ガイドユニット330の内側に入り込む。ガイドユニット330のローラ333の間隔は、段差よりも上の部分では、コンタクタハウジング280の幅に略等しい。従って、通過部281を通過したローラ333が段差の上側に到達した段階で作動バー335を移動させることにより、ローラ333を段差に沿って移動させることができる。
通過部281から傾斜部283を通過したローラ333は、やがて水平部285の上に乗り上げる。この過程で、コンタクタハウジング280は、配線基板320に向かって押し下げられる。これにより、スプリングピン286の各々の下端は、配線基板320の上面のコンタクトパッド321に押し付けられる。こうして、配線基板320を含むプローブカード300から、コンタクタ202およびフラットケーブル230を介して、テストヘッドまでの信号経路が形成される。
なお、コンタクタハウジング280は、ガイドユニット330単位で個々に引きつけられて配線基板320に押し付けられる。従って、コンタクタ202全体に大きな圧力をかけなくとも、確実な電気的結合が得られる。また、コンタクタハウジング280およびガイドユニット330が個々に引き合うので、プローブカード300全体に大きな圧力をかけることなく電気的結合が得られる。
更に、コンタクタハウジング280の押し付けはガイドユニット330が担うので、テストヘッド200は、コンタクタ202全体をプローブカード300に押し付ける大きな押圧力を発生しなくてもよい。従って、三次元アクチュエータ250は、コンタクタ202を位置合わせに移動させる駆動力を発揮すれば足り、小型で廉価な仕様を選択できる。
図13は、コンタクタハウジング280におけるスプリングピン286の信号配列を示す図である。ひとつのコンタクタハウジング280には、3つの群をなすハウジング穴284が配される。この各群に挿入されたスプリングピン286の信号配列を相互に一定とすることにより、仕様の同じコンタクタ202を用いてパッド群324に電気的接続を形成できる。また、ひとつのコンタクタ202を移動させて、複数のパッド群324に対して電気的接続を形成することもできる。
図示の例では、コンタクタハウジング280の端部に位置するスプリングピン286に電源ラインを287、コンタクタハウジング280の中程のスプリングピン286に信号ライン289を割り当て、両者の間にグランドライン288を配している。このような配列により、電源ライン287を共通化して、スプリングピン286の数を低減している。また、電源ライン287から信号ライン289へのノイズの飛び込みを抑制している。
図14は、テストヘッド200およびプローブカード300の断面図である。他の図と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
ウエハトレイ450は、流路452、454と、ダイヤフラム456とを有する。流路452は、ウエハトレイ450の上面においてウエハ101を搭載する領域に一端を開口する。流路452の他端は、バルブ512を介して減圧源510に結合される。これにより、ウエハ101を搭載した状態でバルブ512を連通させると、ウエハトレイ450はウエハ101を吸着して保持する。
ウエハトレイ450の流路454は、ウエハトレイ450の上面においてウエハ101を搭載する領域の外側に開口する。流路454の他端は、バルブ522を介して減圧源520に結合される。
また、ダイヤフラム456は、弾性を有する材料により形成され、流路454の開口の更に外側でウエハトレイ450の周縁部に気密に取り付けられる。アライメントステージ410が上昇してウエハ101がプローブカード300の下面に押し付けられた場合、ダイヤフラム456の上端もプローブカード300の下面に接して、ウエハトレイ450およびプローブカード300の間を気密に封止する。これにより、ウエハ101を搭載した状態でバルブ522を連通させると、ウエハトレイ450はプローブカード300の下面に吸いついて、保持したウエハ101をプローブカード300に押し付ける。
更に、プローブカード300の最下面に位置するメンブレンユニット370の弾性シート372には、貫通穴374が設けられている。従って、プローブカード300およびウエハトレイ450の間の空間が減圧された場合、プローブカード300の内部も減圧される。これにより、プローブカード300の配線基板320、PCRシート340、360、インタポーザ350およびメンブレンユニット370は相互に押し付けられ、ウエハ101からテストヘッド200に至る信号経路を確実に形成する。
このように、ウエハ101に形成された複数のデバイスを試験する試験装置100であって、ウエハ101に重ね合わされるプローブカード300の下面において複数の試験パッドにそれぞれ接続され、プローブカード300の上面に対応する複数のコンタクトパッド321が配されるプローブカード300と、プローブカード300の複数のコンタクトパッド321のうちの一部分ずつに順次、接続するコンタクタ202とを備えた試験装置100が形成される。
図15は、テストヘッド200およびプローブカード300の断面図である。この図は、コンタクタ202のコンタクタ基板260およびコンタクタハウジング280が移動して、図14の場合とは異なるガイドユニット330に嵌合している点を除いて、図14と変わらない。そこで、共通の要素に同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
ガイドユニット330の作動バー335を移動させてローラ333を通過部281の位置まで移動させることにより、コンタクタハウジング280をガイドユニット330から上昇させることができるようになる。この状態で、コンタクタ202において、三次元アクチュエータ250を動作させることにより、コンタクタ基板260、サブ基板270およびコンタクタハウジング280を引き上げて、コンタクタハウジング280をガイドユニット330から引き抜くことができる。
更に、三次元アクチュエータ250を動作させることにより、コンタクタ基板260、サブ基板270およびコンタクタハウジング280を水平に移動して(図示の例では右側)、他の位置で再び降下させることにより、図14の状態では空いていたガイドユニット330にコンタクタハウジング280を挿入できる。他のガイドユニット330の内部においても、ローラ333による引きつけ機構と、コンタクトパッド321に対する信号配列は共通なので、同じテストヘッド200を用いて、他のガイドユニット330において同じ試験を実行することができる。
図16は、ウエハ101において試験を実行される領域を示す平面図である。コンタクタ202およびプローブカード300が図14に示すように接続された場合に、例えば、ウエハ101の複数の素子領域102のうち、左端の列から1列おきの素子領域102が、図中に斜線で示すように、試験を実施される試験実行領域103となる。
また、その余の素子領域102は、コンタクタ202が接続されていないガイドユニット330に対応して、試験を実行しない試験非実行領域105となる。
図17も、ウエハ101において試験を実行される領域を示す平面図である。ただし、図17は、コンタクタ202が変位して図15に示すようにコンタクタ202およびプローブカード300が接続された場合を示す。
この場合、図16では試験実行領域103であった素子領域102が試験非実行領域105となる。また、図16で試験非実行領域105であった領域は、試験実行領域103となる。
このように、プローブカード300上のパッド群324の各々が、ウエハ101において隣接した素子領域102に順次、接続されていてもよい。これにより、コンタクタ202を移動させることにより、2回に分けてウエハ101全体を試験することができる。換言すれば、ウエハ101全体を1回で試験する場合に比較すると、テストヘッド200の規模を半分にすることができる。
また、コンタクタ202は、コンタクトパッド321のピッチおよび面積が拡大されたプローブカード300の上面に対して当接、離間する構造なので、ウエハ101に対して直接にコンタクタ202を当接させる構造に比較してコンタクタ202の位置決め精度に余裕がある。これにより、コンタクタ202の昇降および移動を高速にでき、試験装置100のスループットを向上させることができる。
なお、部分毎に試験してウエハ101全体を試験する場合の回数は2回に限られるわけではなく、ウエハ101上の配列におけるn個毎の複数の素子領域102に対応する複数のスプリングピン286を含むコンタクタ202を順次、接続することにより、例えばn回に分けてウエハ101全体を試験できる。一枚のウエハ101に対する試験の実行をn回に分けた場合は、プローブカード300にコンタクタ202を押し付ける力は1/nになり、試験装置100の強度および動力源に余裕が生じる。
また、プローブカード300等の強度にも余裕が生じると共に、ウエハ101に反りを生じるような大きな負荷をかけずに試験できる。更に、そのような小さな押し付け力でコンタクタ202を押し付けても、コンタクタ202とプローブカード300との電気的な接続が確実に得られる。
また更に、試験実行領域103および試験非実行領域105の配置も図示の例に限られるわけではない。例えば、試験実行領域103が一松模様を描くようにして、試験による素子領域102の発熱をウエハ101に均一に分布させてもよい。
このように、ウエハ101上に配列された多数の素子領域102のうちの一部に対応した複数のコンタクタ202を有して、プローブカード300を介してウエハ101に順次、接続することにより、何回かに分けて試験を実行してもよい。これにより、コストへの影響が高い電気接点の数およびピンエレクトロニクスの数を減らして、試験装置100を小型化、低コスト化できる。
なお、上記実施形態では、固定されたプローブカード300に対してコンタクタ202を動かして、異なるパッド群324にコンタクタ202を接続する構造とした。しかしながら、試験装置100の構造がこれに限定されるわけではなく、コンタクタ202を固定して、プローブカード300、ウエハ101およびウエハトレイ450を一体的に移動させる構造とすることもできる。
図18は、他の構造を有するガイドユニット330周辺の分解斜視図である。なお、以下に説明する部分を除いた部分については、これまでに説明した試験装置100と同じ構造を有するので、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
この図では、テストヘッド200側をコンタクタハウジング280単独で示す。また、プローブカード300側を、スティフナ310、配線基板320およびガイドユニット330により示す。
コンタクタハウジング280は、図11に示したものと略同じ構造を有するが、側面に形成された段差の傾斜部283および水平部285が短くなっている。ただし、通過の位置と幅は変わらない。
スティフナ310は、クロスメンバ318を有する。クロスメンバ318は、両端にネジ穴317を有する。また、クロスメンバ318には、ガイドユニット330の配列間隔と等しい間隔で2種のネジ穴315、327が配される。更に、スティフナ310の上面には、クロスメンバ318の端部と相補的な形状を有する結合部311が形成される。更に、結合部311には、ネジ穴313が形成される。
クロスメンバ318は、ネジ穴317に挿通されて、ネジ穴313に螺入されたネジ319により、スティフナ310に対して高剛性に結合される。これにより、スティフナ310およびクロスメンバ318は一体となり、高い剛性を発揮する。ネジ穴327の用途については後述する。
ガイドユニット330は、チャネル部材332、ローラ333および連結部334を一体的に有する。チャネル部材332は、上面および下面が開放され、互いに平行な一対の側壁を有する。複数のローラ333は、チャネル部材332の側壁内側に、等間隔で配される。ローラ333の各々は、スピンドル337により回転自在に取り付けられている。このガイドユニット330では、ローラ333は移動しない。
連結部334は、ガイドユニット330の長手方向両端の外側に配され、それぞれ、ネジ穴336を有する。ネジ穴336にネジ339を挿通してクロスメンバ318のネジ穴315に螺入することにより、ガイドユニット330をクロスメンバ318に固定することができる。
配線基板320は、上面に複数のパッド群324を有する。ただし、図中で右方にややオフセットして配置されている。このように、配線基板320は、ガイドユニット330に結合され、ガイドユニット330を配線基板320の方向へ付勢するスティフナ310およびクロスメンバ318を更に備えてもよい。
図19は、プローブカード300の平面図である。プローブカード300は、スティフナ310、配線基板320およびガイドユニット330を有する。
スティフナ310は、矩形の枠体をなす。スティフナ310の上辺および下辺と平行に、2本のクロスメンバ318がスティフナ310に組み付けられる。クロスメンバ318の両端は、スティフナ310の結合部311にそれぞれネジ319によりネジ止めされる。
更に、クロスメンバ318と直交して、複数のガイドユニット330が配される。一対のクロスメンバ318の間に配されたガイドユニット330は、両端の連結部334をクロスメンバ318に、ネジ339によりネジ止めされる。
また、スティフナ310の上辺または下辺とクロスメンバ318との間に配されたガイドユニット330は、一方の連結部334をスティフナ310に、他方の連結部334をクロスメンバ318に、それぞれネジ339によりネジ止めされる。なお、このため、スティフナ310の上辺および下辺には、ガイドユニット330の連結部334を対象とした結合部311が形成される。
スティフナ310およびクロスメンバ318に対して固定されたガイドユニット330の内側には、それぞれ、パッド群324が位置する。ここで、パッド群324は、ガイドユニット330の長手方向の一方、図中では上方にオフセットして配される。
このようにして、試験装置100側のコンタクタ202をウエハ101の試験パッドに電気的に接続するプローブカード300であって、試験パッドに対応するパッド群324を上面に有する配線基板320と、配線基板320の一方の面に配され、コンタクタ202を配線基板320に案内すると共に、コンタクタ202のスプリングピン286を配線基板320のパッド群324に押圧するガイドユニット330とを備えるプローブカード300が形成される。
図20は、上記のようなプローブカード300に対するコンタクタ202の動作を示す模式図である。プローブカード300の上面をなす配線基板320は、スティフナ310またはクロスメンバ318のネジ穴327に挿通されたネジ329によりネジ止めされる。
ここで、配線基板320には、ネジ329が螺入されるネジ穴として非貫通孔328が形成される。このように、ネジ穴を非貫通孔328とすることによりネジ穴を通じて配線基板320の表裏が連通することが防止され、プローブカード300の内部が気密に封止される。
上記のようなプローブカード300に対して電気的接続を形成する場合、コンタクタ202は、ローラ333がコンタクタハウジング280の通過部281を通過する位置で、図中に点線で示すように、配線基板320に向かって垂直に降下する。コンタクタハウジング280の下面に突出したスプリングピン286の下端が配線基板320の上面に当接するまで降下したコンタクタハウジング280は、ガイドユニット330に案内されつつ、配線基板320の表面に沿って水平に移動する。
ここで、ローラ333が傾斜部283の上を通過して水平部285に至るようにコンタクタハウジング280を水平に摺動させることにより、ガイドユニット330は、スプリングピン286を収容したコンタクタハウジング280の側面において、配線基板320に向かって押し付けられる。
やがて、スプリングピン286は、オフセットして配置されたパッド群324のうちの対応するコンタクトパッド321に接する。これにより、プローブカード300からコンタクタ202への電気信号の経路が形成される。また、スプリングピン286の配線基板320に対する摺動によるセルフクリーニング効果で、スプリングピン286およびコンタクトパッド321の酸化皮膜等が除去されるので、スプリングピン286およびコンタクトパッド321の間には、良好な接続が得られる。
なお、図11および図18に示した例では、それぞれ、側面に段差を有するコンタクタハウジング280と、ローラ333を有するガイドユニット330により、スプリングピン286をコンタクトパッド321に押し付ける構造であった。これに対して、以下に示す例では、コンタクタハウジング280の側面に係合ピンが、プローブカード300側に溝カムが、それぞれ形成される。
図21は、試験装置100のテストヘッド200におけるコンタクタ202周辺の他の構造を示す斜視図である。コンタクタ202は、コンタクタハウジング280およびソケット290を含む。
コンタクタハウジング280は、ハウジング穴284とネジ穴282とを有する。ハウジング穴284は、コンタクタハウジング280を高さ方向に貫通して多数配される。ハウジング穴284の各々には、スプリングピン286が挿通される。ネジ穴282も、コンタクタハウジング280を厚さ方向に貫通する。ネジ穴282には、ネジ298が下から挿通される。
ソケット290は、レセプタクル292、係合ピン294およびネジ穴296を有する。レセプタクル292は、フラットケーブル230の下端に装着されたコネクタハウジング232と相補的な形状を有する。
ネジ穴296は、ソケット290を高さ方向に貫通する。ネジ穴296には、コンタクタハウジング280のネジ穴282に挿通されたネジ298の先端が更に挿通される。ネジ298の上端は、テストヘッド200の三次元アクチュエータ250に結合される。これにより、コンタクタハウジング280がテストヘッド200に装着されると共に、三次元アクチュエータ250の動作に応じて昇降または水平移動する。
また、コンタクタハウジング280およびソケット290は密着して積層され、図示されていない配線により、電気的に結合される。これにより、テストヘッド200側に結合されたフラットケーブル230の一端が、コンタクタハウジング280のスプリングピン286に電気的に結合される。
係合ピン294は、ソケット290の側面から垂直に突出する。係合ピン294の機能については後述する。
図22は、コンタクタ202の側面図である。なお、図21と共通の要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省く。
図示のように、コンタクタハウジング280の下面には、下方に向かって突出する複数のガイドピン295が配される。ガイドピン295は、後述する配線基板320の上面に形成されたガイド穴386と嵌合して、配線基板320上におけるコンタクタハウジング280の位置を位置決めする。
図23は、上記コンタクタ202に対応したプローブカード300の平面図である。プローブカード300は、スティフナ310、配線基板320およびガイドバー380を備える。
配線基板320は、試験対象となるウエハ101に略外接する矩形の形状を有する。また、配線基板320の上面には、複数のパッド群324とガイド穴386とが規則的に配される。スティフナ310は、配線基板320を全体に包囲する枠部309と、枠部309の平行な一対の辺を結合する2本のクロスメンバ318とが一体に形成される。
ガイドバー380は、クロスメンバ318と直交する方向に、コンタクタハウジング280の幅と同じ間隔で複数平行に配される。ガイドバー380の各々は、段差381および溝カム382を有する。段差381は、スティフナ310に隣接する部分においてガイドバー380の高さを減じるように形成される。溝カム382は、ガイドバー380の側面に配される。
また、クロスメンバ318の各々は、後述するように、スティフナ310の奥行き(図中の高さ)よりも大きな長さを有して、スティフナ310の枠部309およびクロスメンバ318を貫通する。このため、枠部309の下端から、ガイドバー380の端部387が突出する。
突出した端部387がガイドバー380の長手方向に押された場合、ガイドバー380は押された方向に移動する。これにより、ガイドバー380の端部387はスティフナ310の枠部309に入り込み、ガイドバー380の上端がスティフナ310の上端から突出する。
図24は、プローブカード300の一部を抜き出して示す部分拡大斜視図である。図23と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
スティフナ310の外側において、ガイドバー380の端部387は、スティフナ310の枠部309から左下方に突出する。一方、スティフナ310の内側においては、端部387と反対側において、スティフナ310のクロスメンバ318の手前でガイドバー380の高さが減じられた段差が位置する。これにより、端部387が押された場合、段差381の立ち上がり面がクロスメンバ318に当接するまで、ガイドバー380が移動する。
ガイドバー380お各々側面には、L字型の溝カム382が配される。溝カム382の各々は、ソケット290の側面に配された係合ピン294の径よりも大きな幅を全長にわたって有する。また、溝カム382内側の下向きの面は、溝カム382の奥に行くにつれて降下する傾斜を有する。なお、段差381と重なる領域に配された溝カム382は垂直部分が省かれているが、水平部分の形状は他の溝カム382と変わらない。
上記のようなガイドバー380の間にコンタクタ202が降下した場合、コンタクタハウジング280はガイドバー380およびスティフナ310に側面を案内されつつ降下して、やがて、ガイドピン295の下端がガイド穴386に入り込む。ガイドピン295がガイド穴386に案内されることにより、コンタクタハウジング280に保持されたスプリングピン286の下端とパッド群324とが正確に位置合わせされる。
また、ソケット290の側面に配された係合ピン294は、ガイドバー380の溝カム382の内部に入り込む。係合ピン294が溝カム382の底面に当たるまでコンタクタ202が降下すると、図示していないアクチュエータにより、ガイドバー380の端部387が、その長手方向に一斉に押される。これにより、溝カム382も変位して、その上面の傾斜に従って係合ピン294を下方に押し下げる。このような動作に鑑みて、係合ピン294は、ローラ333のように回転する構造であってもよい。
ガイドバー380は、スティフナ310および配線基板320に挟まれて支持されているので、上記の動作により、ソケット290およびコンタクタハウジング280は、配線基板320に向かって引き付けられる。こうして、コンタクタハウジング280に保持されたスプリングピン286の各々は、パッド群324を形成するパッドに対して押し付けられ、パッドおよびスプリングピン286の間に良好な電気的接続が形成される。
図21から図24までに示した構造は、ガイドバー380がコンタクタハウジング280の案内と引き付けを両方担う。このため、図11および図12並びに図18から図20までに示した構造に比較すると、部品点数が少なく、構造が簡単になる。しかしながら、他の形態と同等の機能を有している。
図25は、コンタクタ202の更に他の構造を示す側面図である。図24までに示した例では、複数のパッド群324に対応するスプリングピン286が、単一のコンタクタハウジング280に保持されていた。
これに対して、図25に示す例では、パッド群324毎に、個別のコンタクタハウジング280が配される。また、コンタクタハウジング280およびソケット290の各々は、三次元アクチュエータ250から、バネ299を介して個別に支持される。
これにより、コンタクタハウジング280の各々が、ガイドピン295に個別に案内されて個別に位置決めされるので、配線基板320側の不可避な寸法誤差と、コンタクタ202側の不可避な寸法誤差とが重畳されることが防止される。従って、配線基板320の全ての領域において高い位置精度が保たれ、良好な電気的接続が形成される。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
請求の範囲、明細書、および図面において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップおよび段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。

Claims (12)

  1. 試験装置の接続端子を被試験デバイスの被接続端子に接続する配線基板ユニットであって、
    前記被接続端子に対応する接点を一方の面に有する配線基板と、
    前記配線基板の前記一方の面に配され、前記接続端子を有するコネクタを前記配線基板に案内すると共に、前記コネクタを前記配線基板に向かって引き付けるコネクタガイドと
    を備える配線基板ユニット。
  2. 前記コネクタガイドは、前記接続端子の側方において前記コネクタを前記配線基板に向かって付勢する請求項1に記載の配線基板ユニット。
  3. 前記配線基板は、前記コネクタガイドに結合され、前記コネクタガイドを前記配線基板に向かって付勢するスティフナを更に備える請求項1または請求項2に記載の配線基板ユニット。
  4. 前記配線基板は、前記スティフナを結合するネジを螺入する非貫通孔を有する請求項3に記載の配線基板ユニット。
  5. 前記配線基板ユニットは、
    前記配線基板の前記一方の面の裏面に表面を接して、厚さ方向に限って導電性を有する第1異方性導電シートと、
    前記第1異方性導電シートの裏面に表面を接して、前記一方の面における前記接点のレイアウトを前記被接続端子のレイアウトに変換するインタポーザと、
    前記インタポーザの裏面に接して、厚さ方向に限って導電性を有する第2異方性導電シートと、
    前記第1異方性導電シート、前記インタポーザおよび前記第2異方性導電シートを、前記配線基板に向かって付勢する、表裏を貫通する貫通電極を有する弾性導電シートと
    を更に有する請求項1から請求項4までのいずれかに記載の配線基板ユニット。
  6. 前記コネクタガイドは、前記配線基板ユニットが前記被試験デバイスに接する領域の裏面に相当する領域に向かって前記コネクタを引き付ける請求項1から請求項5までのいずれかに記載の配線基板ユニット。
  7. ウエハ上の被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    被試験デバイスの被接続端子に試験回路を接続する接続端子を有するコネクタと、
    前記接続端子を前記被接続端子に電気的に接続する配線基板ユニットと
    を備え、
    前記配線基板ユニットは、
    前記被接続端子に対応する接点を一方の面に有する配線基板と、
    前記配線基板の前記一方の面に配され、前記コネクタを前記配線基板に案内すると共に、前記コネクタを前記配線基板に向かって引き付けるコネクタガイドと
    を有する試験装置。
  8. 前記コネクタガイドは、前記接続端子の側方において前記コネクタを前記配線基板に向かって付勢する請求項7に記載の試験装置。
  9. 前記配線基板は、前記コネクタガイドに結合され、前記コネクタガイドを前記配線基板に向かって付勢するスティフナを更に備える請求項7または請求項8に記載の試験装置。
  10. 前記配線基板は、前記スティフナを結合するネジを螺入する非貫通孔を有する請求項9に記載の試験装置。
  11. 前記配線基板ユニットは、
    前記配線基板の前記一方の面の裏面に表面を接して、厚さ方向に限って導電性を有する第1異方性導電シートと、
    前記第1異方性導電シートの裏面に表面を接して、前記一方の面における前記接点のレイアウトを前記被接続端子のレイアウトに変換するインタポーザと、
    前記インタポーザの裏面に接して、厚さ方向に限って導電性を有する第2異方性導電シートと、
    前記第1異方性導電シート、前記インタポーザおよび前記第2異方性導電シートを、前記配線基板に向かって付勢する、表裏を貫通する貫通電極を有する弾性導電シートと
    を更に有する請求項7から請求項10までのいずれかに記載の試験装置。
  12. 前記コネクタガイドは、前記配線基板ユニットが前記被試験デバイスに接する領域の裏面に相当する領域に向かって前記コネクタを引き付ける請求項7から請求項11までのいずれかに記載の試験装置。
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