JP4398070B2 - 工作機械の数値制御装置および溝加工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械の数値制御装置および溝加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
金型の自由曲面の加工は、たとえば、マシニングセンタ等のCNC工作機械に装着したエンドミル等の切削工具を用いて高速ミーリングにより行われている。
このような金型の自由曲面の加工においては、自由曲面に沿って所定の断面形状をもつ、たとえば、リブ用の溝を加工する場合も多々ある。
金型の自由曲面に沿って溝を加工するには、ワークに対して切削工具を溝の両端部間で往復させて行うが、このワークに対する切削工具の経路をすべて記述したプログラムを作成する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、上記のような溝加工用プログラムは、プログラムサイズが大きくなるという不利益が存在した。すなわち、加工する溝の全体を加工するための切削工具の全ての経路を直線補間したNCデータを作成する必要があるため、プログラムサイズが膨大となる。特に、溝を加工するワークの表面が自由曲面となっている場合には、NCデータの量が膨大になる。
プログラムサイズが大きいと、プログラムミスも発生しやすく、切削工具の経路を間違ったり、切削工具の速度を間違ったりして、溝の加工面精度が低下する等の問題があった。
【0004】
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであって、溝加工用のプログラムの作成を容易で迅速に行うことができ、かつ、プログラムサイズを縮小化できる工作機械の数値制御装置および溝加工方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の工作機械の数値制御装置は、工具によるワークの加工手順を規定する加工プログラムを解析実行し、工作機械を駆動する制御指令を生成する解析実行部を備えた工作機械の数値制御装置であって、前記解析実行部は、ワークの表面に沿った所定の断面形状の溝の加工を指令する溝加工用指令コードを解析し、当該溝加工用指令コードに付加された、ワークに加工する溝の基準経路を特定するための基準経路プログラムと、前記溝の右側面及び左側面の傾きを含む前記溝の断面形状を特定するための断面形状データと、前記溝を加工するための加工条件データとに基づいて、前記溝の全加工に必要なワークと工具との相対運動を指令する制御指令を生成し、前記解析実行部は、前記断面形状データと前記加工条件データとに基づいて、工具と溝の側面との間に干渉が発生しないかをチェックする。
【0006】
前記解析実行部は、前記基準経路プログラムから前記溝の基準経路を逆上る逆経路を特定するための逆経路プログラムを作成し、当該基準経路プログラムと逆経路プログラムとを用いて前記溝の全加工に必要な制御指令を生成する。
【0007】
本発明の工作機械の数値制御装置は、前記逆経路プログラムを記憶保持する記憶手段を有する。
【0008】
好適には、前記解析実行部は、前記逆経路を移動する工具の送り速度が、前記基準経路を移動する工具の送り速度と一致するように前記逆経路を移動する工具の送り速度データを生成する。
【0009】
前記解析実行部は、前記基準経路プログラムと前記逆経路プログラムとを交互に用いて、ワークに対する工具の移動経路を前記基準経路または逆経路に対して溝の幅方向にオフセットしつつ溝内の同一面を所定の切り込み量で加工する制御指令を生成する。
【0011】
前記解析実行部は、前記断面形状データと前記加工条件データとに基づいて、工具が溝の側面に接するための溝の幅方向の工具のオフセット量を算出する。
【0012】
前記断面形状データは、溝の開口部の幅と、溝の底部の幅と、溝の各側面の傾きと、溝の加工初期位置とを含んでいる。
【0013】
前記加工条件データは、工具の溝の深さ方向の切り込み量と、工具の溝の幅方向のオフセット量を特定するためのオフセット情報と、工具の刃先の種別を特定する刃先情報と、工具径情報とを含んでいる。
【0014】
前記ワークの表面は自由曲面となっている。
【0015】
本発明の工作機械による溝加工方法は、加工プログラムにしたがって工作機械を駆動してワークの加工を実行する数値制御装置を備えた工作機械による溝加工方法であって、ワークの表面に沿った所定の断面形状の溝の加工を指令する溝加工用指令コードに、ワークに加工する溝の基準経路を特定するための基準経路プログラムと、前記溝の右側面及び左側面の傾きを含む前記溝の断面形状を特定するための断面形状データと、前記溝を加工するための加工条件データとを付加して溝加工用プログラムを作成するプログラム作成ステップと、前記溝加工用プログラムを前記数値制御装置にダウンロードし、この溝加工用プログラムを解析し、前記溝の全加工に必要なワークと工具との相対運動を指令する制御指令を生成し、当該溝加工を行う実行ステップと、を有し、前記実行ステップは、前記断面形状データと前記加工条件データとに基づいて、工具と溝の側面との間に干渉が発生しないかをチェックする。
【0016】
前記実行ステップは、前記基準経路プログラムから前記溝の基準経路を逆上る逆経路を特定するための逆経路プログラムを作成し、当該基準経路プログラムと逆経路プログラムとを用いて前記溝の全加工に必要な制御指令を生成する。
【0017】
本発明の工作機械による溝加工方法は、前記生成した逆経路プログラムを前記数値制御装置の具備する記憶手段に記憶保持する。
【0018】
好適には、前記実行ステップは、前記逆経路を移動する工具の送り速度が、前記基準経路を移動する工具の送り速度と一致するように前記逆経路を移動する工具の送り速度データを生成する。
【0019】
前記実行ステップは、前記基準経路プログラムと前記逆経路プログラムとを交互に用いて、ワークに対する工具の移動経路を前記基準経路または逆経路に対して溝の幅方向にオフセットしつつ溝内の同一面を所定の切り込み量で加工する制御指令を生成する。
【0021】
前記実行ステップは、前記断面形状データと前記加工条件データとに基づいて、工具が溝の側面に接するための溝の幅方向の工具のオフセット量を算出する。
【0022】
前記断面形状データは、溝の開口部の幅と、溝の底部の幅と、溝の各側面の傾きと、溝の加工初期位置とを含んでいる。
【0023】
前記加工条件データは、工具の溝の深さ方向の切り込み量と、工具の溝の幅方向のオフセット量を特定するためのオフセット情報と、工具の刃先の種別を特定する刃先情報と、工具径情報とを含んでいる。
【0024】
本発明の溝加工方法は、自由曲面をもつワークに溝を加工する。
【0025】
本発明では、ワークの表面に沿って溝を加工する際に、溝加工用指令コードに、溝の基準経路を特定する基準経路プログラムと、断面形状を特定するための断面形状データと、加工条件データとを付加して溝加工用プログラムを作成する。この溝加工用プログラムを数値制御装置にダウンロードして解析、実行すると、溝の全加工に必要なワークと工具との相対運動を指令する制御指令が生成され、溝の加工が行われる。
このように、本発明では、溝加工のためにワークと工具との相対運動の全てを記述したプログラムを作成するのではなく、溝加工用指令コードにおいて溝の基準経路、溝の断面形状および加工条件を指定するのみで、溝の全加工が行われる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の数値制御装置によって駆動される工作機械としてのマシニングセンタの一例を示す構成図である。
図1に示すマシニングセンタは、いわゆる門型のマシニングセンタであって、門型のコラム38の各軸によって両端部を移動可能に支持されたクロスレール37を備え、このクロスレール37上に移動可能に支持されたサドル44を介してラム45が鉛直方向(Z軸方向)に移動可能に設けられている。
【0027】
サドル44には、水平方向にクロスレール37内を通じて図示しないナット部を備え、このナット部にボールねじ41が螺合している。ボールねじ41の端部には、X軸サーボモータ18が設けられており、ボールねじ41はX軸サーボモータ18によって回転駆動される。
ボールねじ41の回転駆動によって、サドル44はX軸方向に移動可能となり、これによってラム45のX軸方向の移動が行われる。
【0028】
さらに、サドル44には、鉛直方向に方向に図示しないナット部を備えており、このナット部にボールねじ42が螺合している。ボールねじ42の端部には、Z軸サーボモータ20が設けられている。Z軸サーボモータ20によってボールねじ42が回転駆動され、これによりサドル44に移動可能に設けられたラム45のZ軸方向の移動が行われる。
【0029】
ラム45内には、主軸モータ31が内蔵され、主軸モータ31は、ラム45の先端に設けられるエンドミルなどの切削工具Tを回転駆動する。
ラム45の下方には、Y軸テーブル35がY軸方向に移動可能に設けられている。Y軸テーブル35は、図示しないナット部を備えており、このナット部にY軸方向に沿って設けられた図示しないボールねじが螺合しており、このボールねじにY軸サーボモータ19が接続されている。
Y軸テーブル35は、Y軸サーボモータ19の回転駆動によってY軸方向の移動が行われる。
【0030】
なお、上記のX軸サーボモータ18、Y軸サーボモータ19およびZ軸サーボモータ20の駆動制御は、NC装置1によって行われる。
また、門型コラム38には、図示しない雌ねじ部がそれぞれ形成されており、これに螺合するボールねじ32aをクロスレール昇降用モータ32によって回転駆動することによりクロスレール37は昇降する。
さらに、切削工具Tは自動工具交換装置(ATC)39によって種々のものに交換可能になっており、各種アタッチメントの交換も自動交換装置(AAC)40によって種々のものに交換可能になっている。
【0031】
図2は、本発明の数値制御装置の一実施形態に係るNC装置1の基本構成を示す説明図である。
図2において、NC装置1は、プログラム記憶部2と、プログラム解析実行部3と、X軸サーボ制御部12、Y軸サーボ制御部13およびZ軸サーボ制御部14と、X軸サーボドライバ15、Y軸サーボドライバ16およびZ軸サーボドライバ17とを有している。
また、X軸サーボドライバ15、Y軸サーボドライバ16およびZ軸サーボドライバ17には、X軸サーボモータ18、Y軸サーボモータ19およびZ軸サーボモータ20が接続されている。X軸サーボモータ18、Y軸サーボモータ19およびZ軸サーボモータ20には、たとえば、光学式のロータリエンコーダなどの回転位置検出器18a,19aおよび20aがそれぞれ備わっている。
【0032】
プログラム記憶部2は、工具によるワークの加工手順を規定するNCプログラムを記憶保持する。
プログラム解析実行部3は、例えば、ワークを加工する工具の加工手順を所定の言語でプログラミングした加工プログラムを解析し、得られた工具の速度情報をもつ軌跡データを各制御軸に対する速度指令(制御指令)に変換し、これを各制御軸に分配する。なお、プログラム解析実行部3の具体的構成については後述する。
【0033】
X軸サーボ制御部12、Y軸サーボ制御部13およびZ軸サーボ制御部14は、位置ループ、速度ループおよび電流ループから構成される。
位置ループは、たとえば、プログラム解析実行部3から入力された各制御軸の位置指令(移動量)を受けて、これらの移動量と各サーボモータ18〜20の回転位置を検出する回転位置検出器18a〜20aからの位置フィードバック信号との偏差に比例動作を施して(位置ループゲインω0 をかける)、これを速度ループに対する速度指令として出力する。
速度ループは、たとえば、前記速度指令と回転位置検出器18a〜20aからの位置フィードバック信号のサンプリング時間毎の差分値(速度フィードバック信号)との偏差に比例動作および積分動作を施してトルク指令とし、これを電流ループに出力する。
電流ループは、たとえば、各サーボモータ18〜20の駆動電流から換算した各サーボモータ18〜20の出力トルク信号と上記トルク指令との偏差に比例動作を施して電流指令とし、これをサーボドライバ15〜17に所定の電気信号に変換して出力する。
X,Y,Z軸サーボ制御部12〜14は、本実施形態ではソフトウエアによって実現されるが、ハードウエアによっても実現可能である。
【0034】
X軸サーボドライバ15、Y軸サーボドライバ16およびZ軸サーボドライバ17は、X,Y,Z軸サーボ制御部12〜14からの電流指令を増幅した駆動電流をX,Y,Zサーボモータ18〜20に出力する。
X,Y,Z軸サーボモータ18〜20は駆動電流に応じて駆動され、X,Y,Z軸サーボモータ18〜20に備わった回転位置検出器18a〜20aは、X,Y,Z軸サーボモータ18〜20の回転量に応じた検出パルスをX,Y,Z軸サーボ制御部12〜14に対して出力する。
回転位置検出器18a〜20aとしては、例えば、インクリメンタル方式のロータリエンコーダまたはアブソリュート方式のロータリエンコーダを用いることができる。インクリメンタル方式のロータリエンコーダを用いた場合には、当該ロータリエンコーダは1回転毎の位置信号を回転パルス信号として出力することから、回転パルス信号の数をX,Y,Z軸サーボ制御部12〜14において管理することにより、X,Y,Z軸サーボモータ18〜20の絶対位置が管理できる。
【0035】
なお、上記の各機能は、一般的なNC装置に本来的に備わった機能である。また、NC装置に使用される加工プログラムは、一般的には、CADシステムや自動プログラミングシステム、CAMシステム等によって自動的に作成され、所定の記憶媒体を介して、または、通信手段によってNC装置1にダウンロードされる。
【0036】
図3は、図2に示したNC装置1のハードウエア構成の一例を示す図である。
図2に示したNC装置1の各機能は、たとえば、図3に示すような構成のハードウエアによって実現される。
図3において、マイクロプロセッサ21は、ROM(Read Only Memory) 22、RAM(Random Access Memory) 23、インターフェース回路24、グラフィック制御回路25、表示装置26、キーボード28、ソフトウエアキー27等とバスを介して接続されている。
マイクロプロセッサ21は、ROM22に格納されたシステムプログラムにしたがって、NC装置1全体を制御する。
【0037】
ROM22には、上記したプログラム解析実行部3、X,Y,Z軸サーボ制御部12〜14などを実現するプログラムや、NC装置1全体を制御するためのシステムプログラムが格納される。
RAM23は、ROM22に格納されたプログラムがダウンロードされたり、各種のNCプログラム、データなどが格納され、例えば、後述する補正量データ等が格納される。
【0038】
グラフィック制御回路25は、ディジタル信号を表示用の信号に変換し、表示装置26に与える。
表示装置26には、例えば、CRT表示装置や液晶表示装置が使用される。表示装置26は、ソフトウエアキー27またはキーボード28を用いてオペレータが対話形式でマニュアル操作によって加工プログラムを作成していくときに、形状、加工条件および生成された加工プログラム等を表示する。
オペレータは、表示装置26に表示される内容(対話形データ入力画面)にしたがってデータを入力することにより、加工プログラムを作成することができる。
表示装置26の画面には、その画面で受けられる作業またはデータがメニュー形式で表示される。メニューのうちどの項目を選択するかは、メニューの下のソフトウエアキー27を押すことにより行う。
キーボード28は、NC装置1に必要なデータを入力するのに使用される。
【0039】
インターフェース回路24は、マイクロプロセッサ21から出力された位置指令等の指令を所定の信号に変換してX〜Z軸サーボドライバ15〜17に出力する。
また、インターフェース回路24は、X〜Z軸サーボモータ18〜20に備わった位置検出器18a〜20aからの、たとえば検出パルスを逐次カウントし、所定のディジタル信号に変換してマイクロプロセッサ21に出力する。
【0040】
次に、上記したプログラム解析実行部3の具体的構成について説明する。
プログラム解析実行部3は、ワークの表面に沿った所定の断面形状の溝の加工を指令する溝加工用指令コードを解読可能となっている。
ここで、溝加工用指令コードのフォーマットの一例を以下に示す。
【0041】
G182 X Y Z R I J K1 K2 Q P D E F $
【0042】
この溝加工用指令コードG182は、たとえば、図4に示すように、自由曲面FSをもつワークWに、エンドミルを用いて溝TRを加工するためのコードである。
【0043】
溝加工用指令コードG182において、$は、図4に示す溝TRの一端の点P1から他端の点P2に向かう基準経路BLを特定するための基準経路プログラムである。
具体的には、基準経路プログラム$は、たとえば、X、YおよびZ軸方向の座標を特定した点列である。
【0044】
XおよびYは、X軸方向の加工初期位置である。なお、Z軸方向の加工初期位置は現在位置である。
【0045】
Zは、図4に示すように、ワークWの自由曲面FSに沿って溝TRの開口の中心を通る基準経路BLの一端の点P1のZ軸方向の座標である。
Rは、図5に示すように、溝TRのZ軸方向(深さ方向の)のR点(加工開始点)の座標である。
【0046】
Iは、図5に示すように、溝TRの開口の幅である。なお、溝TRは基準経路BLに関して左右が均等な溝であるとする。
Jは、溝TRの開口から底部までの深さである。すなわち、点P1から溝TRの底部までの距離である。
【0047】
K1 は、溝TRの進行方向に関して左側面TRaの傾きであり、K2 は溝TRの進行方向に関して右側面TRbの傾きである。
なお、K1 ,K2 の一方のみが指定されている場合には、K1 =K2 とみなし、K1 ,K2 のいずれも指定されていない場合には、K1 =K2 =0とみなす。
【0048】
Qは、工具TのZ軸方向の一回あたりの切り込み量である。切り込み量Qは、溝TRの深さJとの間で、Q≦Jの関係を満たすように設定する。また、|R−Z|≦Qを満たすように設定する。
【0049】
Pは、溝TRの幅方向の工具のオフセット率である。このオフセット率Pは、0<P≦100%の範囲で設定される。
Dは、工具径補正番号である。この工具径補正番号は、工具の直径である。
したがって、D×P/100が工具のオフセット量となる。
【0050】
Eは、工具の刃先を指定するパラメータであり、E=0の場合は工具がボールエンドミルであり、E=1の場合はフラットエンドミルである。
Fは、工具を溝TRの幅方向に移動させるとき、および、Z軸方向に移動させるときの送り速度である。
【0051】
ここで、上記の基準経路プログラム$は本発明の基準経路プログラム実施態様であり、溝TRの開口幅I,深さJ,側面TRa,TRbの傾きK1 ,K2 は本発明の断面形状データを構成しており、初期位置X,Y、加工開始位置R、点P1のZ軸方向の座標Z,切り込み量Q、オフセット率P、工具補正番号D、工具刃先指定パラメータE、送り速度Fは本発明の加工条件データを構成している。
【0052】
プログラム解析実行部3は、溝加工用指令コードG182に付加された、基準経路プログラム$と、溝TRの開口幅I,深さJ,側面TRa,TRbの傾きK1 ,K2 と、初期位置X,Y、加工開始位置R、点P1のZ軸方向の座標Z,切り込み量Q、オフセット率P、工具補正番号D、工具刃先指定パラメータE、送り速度Fとに基づいて、溝TRの全加工に必要なワークと工具との相対運動を指令する制御指令を生成する。
【0053】
逆経路プログラム生成機能
具体的には、プログラム解析実行部3は、図4に示すように、基準経路プログラム$から溝TRの基準経路BLを逆上る逆経路INLを特定するための逆経路プログラムIPRを作成する。すなわち、逆経路プログラムIPRは、基準経路BLの他端部P2から一端部P1に向かう経路INLを特定するプログラムである。
【0054】
また、プログラム解析実行部3は、逆経路プログラムIPRを生成する際には、逆経路INLを移動する工具の送り速度が、基準経路BLを移動する工具の送り速度と一致するように逆経路INLを移動する工具の送り速度データを生成する。
基準経路BLを移動する工具の送り速度は、その情報が基準経路プログラム$に含まれている場合もあり、あるいは、Fコードによって加工プログラムで指定されている場合もある。
プログラム解析実行部3は、逆経路プログラムIPRを生成すると、この逆経路プログラムIPRを、図2に示したように、プログラム記憶部2に出力し、逆経路プログラムIPRは一時的に記憶保持される。
【0055】
往復動作指令生成機能
プログラム解析実行部3は、基準経路プログラム$と逆経路プログラムIPRとを用いて溝TRの全加工に必要な制御指令を生成する。
ここで、図6および図7を参照してプログラム解析実行部3の制御指令の生成方法について説明する。
図6に示すように、工具TをR点から切り込み量Qで切り込み、▲1▼の開始位置Paまで移動する。
プログラム解析実行部3は、この位置Paから、図7に示すように、経路T1に沿って工具Tを位置Pbまで移動させる制御指令を生成する。この経路T1は、基準経路プログラム$で特定される基準経路BLを切り込み方向(Z軸方向)に所定のオフセット量で補正したものである。
【0056】
プログラム解析実行部3は、位置Pbまで移動する制御指令を生成したら、工具Tを溝TRの幅方向に移動させる指令、すなわち、位置Pbから位置Pcに移動させる指令を生成する。
この位置Pbから位置Pcへの移動指令は、上記したオフセット率Pおよび工具補正番号Dから特定されるオフセット量と送り速度Fとから生成される。
【0057】
プログラム解析実行部3は、位置Pcまで移動する制御指令を生成したら、経路T2に沿って工具Tを位置Pdまで移動させる制御指令を生成する。この経路T2は、逆経路プログラムIPRで特定される逆経路INLを切り込み方向(Z軸方向)および溝TRの幅方向に所定のオフセット量で補正したものである。なお、経路T2と上記の経路T1とは同一面内に存在する。
【0058】
プログラム解析実行部3は、位置Pdまで移動する制御指令を生成したら、工具Tを溝TRの幅方向に移動させる指令、すなわち、位置Pdから位置Peに移動させる指令を生成する。
この位置Pdから位置Peへの移動指令は、上記したオフセット率Pおよび工具補正番号Dから特定されるオフセット量と送り速度Fとから生成される。
【0059】
プログラム解析実行部3は、位置Peまで移動する制御指令を生成したら、経路T3に沿って工具Tを位置Pfまで移動させる制御指令を生成する。この経路T3は、基準経路プログラム$で特定される基準経路BLを切り込み方向(Z軸方向)および溝TRの幅方向に所定のオフセット量で補正したものである。なお、経路T3と上記の経路T1およびT2とは同一面内に存在する。
【0060】
プログラム解析実行部3は、位置Pfまで工具Tを移動させる指令を生成したら、工具Tをこの位置Pfから上記の位置Pbに移動させる指令を生成する。
さらに、プログラム解析実行部3は、切り込み量QでZ軸方向の位置Pgに工具Tを移動させ、上記▲1▼〜▲3▼の位置で溝TR内の同一面を所定の切り込み量Qで加工する指令と同様の指令を生成する。すなわち、図6に示すように、工具Tを▲4▼、▲5▼および▲6▼の位置にオフセットしつつ溝TR内の同一面を所定の切り込み量Qで加工する指令を生成する。
【0061】
プログラム解析実行部3は、図6に示すように、工具Tを▲7▼、▲8▼および▲9▼の位置に移動させて、溝TRの底部まで加工したら工具Tを初期位置に移動させる指令を生成する。
【0062】
干渉チェック機能
プログラム解析実行部3は、溝TRの断面形状データと加工条件データとに基づいて、工具Tと溝TRの側面TRa,TRbとの間に干渉が発生しないかをチェックする。
すなわち、プログラム解析実行部3は、工具Tを切り込み量QでZ軸方向に移動し、かつ、溝幅方向にオフセットさせたときに、工具Tが溝TRの両側面TRa,TRbに食い込まずに接する工具Tのオフセット量を算出する。
【0063】
ここで、溝TRの両側面TRa,TRbの位置は、次の方程式(1)で表すことができる。なお、mは両側面TRa,TRbの傾きであり上記のK1 ,K2 から決定される。また、bは定数である。
【0064】
【数1】
y=mx+b …(1)
【0065】
工具Tの位置は、次の方程式(2)で表すことができる。なお、P0 は工具Tの溝方向の位置であり、R0 は所定の円の直径であり、Q0 は切り込み方向(Z軸方向)の工具Tの位置である。
【0066】
【数2】
R0 2 =(x−P0 )2 +(y−Q0 )2 …(2)
【0067】
(2)式のyに(1)式を代入すると、次の方程式(3)が得られる。
【0068】
【数3】
R0 2 =(x−P0 )2 +(mx+b−Q0 )2
=x2 −2xP0 +P0 2 +m2 x2 +2m(b−Q0 )+(b−Q0)2
=(m2 +1)x2 +(2m(b−Q0 )−2P0 )x+P0 2 +(b−Q0 )2 (m2 +1)x2 +(2m(b−Q0 )−2P0 )x
+P0 2 +(b−Q0 )2 −R0 2 =0 …(3)
【0069】
工具Tと溝TRの両側面TRa,TRbとが接するためには、上記の(3)式の判別式D0 が零となればよい。このことから次式(4)が得られる。
【0070】
【数4】
D0 =m2 P0 2 +2m(b−Q0 )P0 +b2 −2bQ0
+Q0 2 −m2 R0 2 −R0 2 =0 …(4)
【0071】
(4)式において、偶数解の公式でP0 について解くと、次式(5)に示す解が得られる。
【0072】
【数5】
P0 ={−(b−Q0 )±R0 (m2 +1)1/2 }/2 …(5)
【0073】
ここで、P0 の解は2つ存在する。これらのうち、{−(b−Q0 )−R0 (m2 +1)1/2 }/2が工具Tと溝TRの一方の側面とが接するときの溝幅方向の交点位置であり、{−(b−Q0 )+R0 (m2 +1)1/2 }/2が工具Tと他方の側面とが接するときの溝幅方向の交点位置である。
【0074】
プログラム解析実行部3では、上述した手順で工具Tと溝TRの側面との接する位置を求めて、工具Tが溝TRの側面に干渉するのを防ぐ。
【0075】
次に、上記構成のマシニングセンタによる溝加工方法の一例について図8に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、上述した溝加工用指令コードG182を用いて、溝加工用のNCプログラムを作成する(ステップS1)。すなわち、メイン加工プログラムMPR中に、溝加工用指令コードG182に基準経路プログラム$、溝TRの断面形状データおよび溝TRを加工するための加工条件データを付加したプログラムを埋め込む。
【0076】
次いで、作成したNCプログラムをNC装置1にダウンロードし、このNCプログラムをプログラム記憶部2に記憶する(ステップS2)。
次いで、NC装置1のプログラム解析実行部3では、プログラム記憶部2に記憶されたNCプログラムを読み出し、このNCプログラムに含まれる溝加工用指令コードG182およびこれに付加された情報を解析し、上記した逆経路プログラムIPRを生成する(ステップS3)。
このとき、逆経路INLを移動する工具Tの送り速度が、基準経路BLを移動する工具の送り速度と一致するように逆経路INLを移動する工具Tの送り速度データを生成される。
生成された逆経路プログラムIPRは、プログラム記憶部2に記憶される。
【0077】
次いで、プログラム解析実行部3では、工具Tを上記したR点へ移動させる制御指令を生成する(ステップS4)。これにより、工具TはR点に移動する。
【0078】
次いで、Z軸方向に切り込み量Qだけワークに対して工具Tを移動させ(ステップS5)、同一面内で、工具Tと加工する溝TRの各側面TRa,TRbとが接する溝幅方向の位置P0 を、上記した式(1)〜(5)に基づいて算出する(ステップS6)。
【0079】
次いで、プログラム解析実行部3では、基準経路プログラム$または逆経路プログラムIPRで規定される基準経路BLまたは逆経路INLを補正するための溝幅方向のオフセット量を算出する(ステップS7)。
次いで、算出したオフセット量で基準経路BLまたは逆経路INLをオフセットさせた補正した基準経路プログラム$または逆経路プログラムIPRを実行する(ステップS8)。
これらのプログラムの実行により、工具Tを所定の経路でワークに移動させる制御指令が生成され、各軸のサーボ制御部に出力される。この結果、工具Tはワークに対して往復動作し、同一面内での溝加工が行われる。
【0080】
この往復動作中に、算出された位置P0 を用いて工具Tが溝TRの各側面TRa,TRbに達したかを判断する(ステップS9)。
工具Tが溝TRの各側面TRa,TRbに達している場合には、この面内の加工は完了しているので、プログラム解析実行部3は、基準位置である溝中心に工具Tを移動させる指令を生成する(ステップS10)。
【0081】
次いで、工具Tが加工した深さが溝TRの底部まで達しているかを判断する(ステップS11)。
溝TRの底部まで加工されていない場合には、工具Tをさらに切り込み量QでZ軸方向に切り込む指令を生成し(ステップS12)、上記した溝両側面と工具が接触する点を算出し、溝幅方向にオフセットしつつ往復動作によって溝TRを加工するシーケンスを繰り返し行う。
【0082】
溝TRの底部まで加工されている場合には、加工開始点に移動し(ステップS13)、溝加工を終了する。
【0083】
上述した各ステップにより、工具Tは、たとえば、図6に示す▲1▼〜▲9▼の各位置に順次移動し、ワークの表面から深い位置まで段々に溝TRが加工される。
【0084】
以上のように、本実施形態によれば、溝加工用指令コードG182に、基準経路プログラム$、加工条件データおよび溝断面形状データを付加するだけで、溝TRの加工が全て行われる。このため、溝加工用のプログラムの作成が容易となり、また、工具経路をすべて記述する場合に比べて、プログラムサイズも大幅に縮小することができる。また、プログラミングミスを極力防ぐことができ、工具の経路や速度の間違えの発生がほとんどなくなる。
また、本実施形態では、基準経路プログラム$から逆経路プログラムIPRを自動生成する際に、送り速度が基準経路と逆経路とで同じになうように送り速度情報を生成するので、速度の違いによる加工面の乱れが発生することがない。
さらに、本実施形態では、加工する溝の側面と工具との干渉をチェックするので、加工された溝の寸法が要求される溝の寸法と異なることがない。
【0085】
なお、上述した実施形態では、ワークの自由曲面FSに溝を加工する場合について説明したが、本発明はワークの平面に溝を加工する場合にも当然適用可能である。
また、工作機械としては、マシンニングセンタ限らず、他の工作機械に適用可能である。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、溝加工用プログラムの作成を迅速かつ容易に行うことができる。
また、本発明によれば、溝加工用プログラムのプログラムサイズを縮小化することができ、プログラミングミスの発生を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される工作機械の一例を示す構成図である。
【図2】NC装置1の基本構成を示す図である。
【図3】NC装置1のハードウエア構成を示す図である。
【図4】溝加工するワークの一例の外観を示す斜視図である。
【図5】溝の断面形状および加工条件を説明するための図である。
【図6】溝加工する工具の移動経路を示す断面図である。
【図7】溝加工する工具の移動経路を示す斜視図である。
【図8】本発明の工作機械による溝加工方法の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…NC装置
2…プログラム記憶部
3…プログラム解析実行部
Claims (18)
- 工具によるワークの加工手順を規定する加工プログラムを解析実行し、工作機械を駆動する制御指令を生成する解析実行部を備えた工作機械の数値制御装置であって、
前記解析実行部は、ワークの表面に沿った所定の断面形状の溝の加工を指令する溝加工用指令コードを解析し、当該溝加工用指令コードに付加された、ワークに加工する溝の基準経路を特定するための基準経路プログラムと、前記溝の右側面及び左側面の傾きを含む前記溝の断面形状を特定するための断面形状データと、前記溝を加工するための加工条件データとに基づいて、前記溝の全加工に必要なワークと工具との相対運動を指令する制御指令を生成し、
前記解析実行部は、前記断面形状データと前記加工条件データとに基づいて、工具と溝の側面との間に干渉が発生しないかをチェックする
工作機械の数値制御装置。 - 前記解析実行部は、前記基準経路プログラムから前記溝の基準経路を逆上る逆経路を特定するための逆経路プログラムを作成し、当該基準経路プログラムと逆経路プログラムとを用いて前記溝の全加工に必要な制御指令を生成する
請求項1に記載の工作機械の数値制御装置。 - 前記逆経路プログラムを記憶保持する記憶手段を有する
請求項2に記載の工作機械の数値制御装置。 - 前記解析実行部は、前記逆経路を移動する工具の送り速度が、前記基準経路を移動する工具の送り速度と一致するように前記逆経路を移動する工具の送り速度データを生成する
請求項2または3に記載の工作機械の数値制御装置。 - 前記解析実行部は、前記基準経路プログラムと前記逆経路プログラムとを交互に用いて、ワークに対する工具の移動経路を前記基準経路または逆経路に対して溝の幅方向にオフセットしつつ溝内の同一面を所定の切り込み量で加工する制御指令を生成する
請求項2〜4のいずれかに記載の工作機械の数値制御装置。 - 前記解析実行部は、前記断面形状データと前記加工条件データとに基づいて、工具が溝の側面に接するための溝の幅方向の工具のオフセット量を算出する
請求項1〜5いずれかに記載の工作機械の数値制御装置。 - 前記断面形状データは、溝の開口部の幅と、溝の底部の幅と、溝の各側面の傾きと、溝の加工初期位置とを含んでいる
請求項1〜6のいずれかに記載の工作機械の数値制御装置。 - 前記加工条件データは、工具の溝の深さ方向の切り込み量と、工具の溝の幅方向のオフセット量を特定するためのオフセット情報と、工具の刃先の種別を特定する刃先情報と、工具径情報とを含んでいる
請求項1〜7のいずれかに記載の工作機械の数値制御装置。 - 前記ワークの表面は自由曲面となっている
請求項1〜8のいずれかに記載の工作機械の数値制御装置。 - 加工プログラムにしたがって工作機械を駆動してワークの加工を実行する数値制御装置を備えた工作機械による溝加工方法であって、
ワークの表面に沿った所定の断面形状の溝の加工を指令する溝加工用指令コードに、ワークに加工する溝の基準経路を特定するための基準経路プログラムと、前記溝の右側面及び左側面の傾きを含む前記溝の断面形状を特定するための断面形状データと、前記溝を加工するための加工条件データとを付加して溝加工用プログラムを作成するプログラム作成ステップと、
前記溝加工用プログラムを前記数値制御装置にダウンロードし、この溝加工用プログラムを解析し、前記溝の全加工に必要なワークと工具との相対運動を指令する制御指令を生成し、当該溝加工を行う実行ステップと、を有し、
前記実行ステップは、前記断面形状データと前記加工条件データとに基づいて、工具と溝の側面との間に干渉が発生しないかをチェックする
工作機械による溝加工方法。 - 前記実行ステップは、前記基準経路プログラムから前記溝の基準経路を逆上る逆経路を特定するための逆経路プログラムを作成し、当該基準経路プログラムと逆経路プログラムとを用いて前記溝の全加工に必要な制御指令を生成する
請求項10に記載の工作機械による溝加工方法。 - 前記生成した逆経路プログラムを前記数値制御装置の具備する記憶手段に記憶保持する
請求項11に記載の工作機械による溝加工方法。 - 前記実行ステップは、前記逆経路を移動する工具の送り速度が、前記基準経路を移動する工具の送り速度と一致するように前記逆経路を移動する工具の送り速度データを生成する
請求項11または12に記載の工作機械による溝加工方法。 - 前記実行ステップは、前記基準経路プログラムと前記逆経路プログラムとを交互に用いて、ワークに対する工具の移動経路を前記基準経路または逆経路に対して溝の幅方向にオフセットしつつ溝内の同一面を所定の切り込み量で加工する制御指令を生成する
請求項11〜13のいずれかに記載の工作機械による溝加工方法。 - 前記実行ステップは、前記断面形状データと前記加工条件データとに基づいて、工具が溝の側面に接するための溝の幅方向の工具のオフセット量を算出する
請求項10〜14に記載の工作機械による溝加工方法。 - 前記断面形状データは、溝の開口部の幅と、溝の底部の幅と、溝の各側面の傾きと、溝の加工初期位置とを含んでいる
請求項10〜15のいずれかに記載の工作機械による溝加工方法。 - 前記加工条件データは、工具の溝の深さ方向の切り込み量と、工具の溝の幅方向のオフセット量を特定するためのオフセット情報と、工具の刃先の種別を特定する刃先情報と、工具径情報とを含んでいる
請求項10〜16のいずれかに記載の工作機械による溝加工方法。 - 自由曲面をもつワークに溝を加工する
請求項10〜17のいずれかに記載の工作機械による溝加工方法。
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