JP4392500B2 - α,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、これらの方法は、毒性の高い副生物の発生、酸化剤の腐食性等の点で環境に与える負荷が大きく、工業的に優れた方法とは言い難い。
これに対して、酸素や過酸化水素は、安価で腐食性がなく、反応後の副生物は皆無又は無害な水であるために環境負荷が小さく、工業的に利用するのに優れた酸化剤ということができる。
酸素を酸化剤として用いた第1級アリルアルコール類からα,β−不飽和アルデヒドを製造する方法としては、酸化コバルト触媒を用いる反応(非特許文献8)が知られているが、この方法はベンゼンを溶媒として使用し、また基質に対して2当量以上の触媒を用いる必要がある。また、酸化白金を触媒(23%)とする合成法も報告されている(非特許文献9)が、この報告ではn−ヘプタンを溶媒として用いる必要があり、収率は47〜77%程度である。銅触媒を用いる反応例(非特許文献10)も報告されているが、この手法ではトルエン溶媒を使用しなければならない。過酸化ルテニウムを触媒(10%)とする酸素による酸化反応も短時間で進行することが報告されているが、塩化メチレン(非特許文献11)またはトルエン(非特許文献12)を溶媒として系中に添加する必要がある。さらに、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシフリーラジカル(TEMPO)(4.5%)存在下、塩化ルテニウムホスフィン錯体触媒(4.5%)により酸化反応が進行することも知られている(非特許文献13)が、この反応では塩化ベンゼンを溶媒として用いなければならない。
また、近年、有機溶媒を使用しない酸素を酸化剤とする第1級アリルアルコール類からのα,β−不飽和アルデヒドの生成反応(非特許文献14)が報告されたがこの手法では30barの酸素が必要であり、系を加圧条件下にしなくてはならならず、また反応が10時間以上かかるため工業的に適した手法であるとは言い難い。
一方、過酸化水素を酸化剤として用いる第1級アリルアルコール類からのα,β−不飽和アルデヒドを製造する方法は殆ど知られていないが、最近、バナジウムを含むモレキュラーシーブ触媒を用いるα,β−不飽和アルデヒド生成反応(非特許文献15)が報告されている。しかしながら、この反応では、副生成物としてエポキシド類が生成する上、極性溶媒としてアセトニトリルを使用する必要があり、更には目的生成物であるα,β−不飽和アルデヒドの収率の更なる向上が求められていた。また、有機溶媒を使用せずに過酸化水素水を酸化剤として2−ペンテン−1−オールの酸化反応から2−ペンテナールが生成する反応が報告されている(非特許文献16)が、エポキシ化も同時に進行しており、α,β−不飽和アルデヒドが選択的に得られる手法ではない。
また、1,3−ジフェニル−2−プロペン−1−オールのような第2級アリルアルコール類を酸化してα,β−不飽和ケトンを製造する方法としては、ベンゼン溶媒中、二酸化マンガンを酸化剤として用いる反応(非特許文献17)、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノベンゾキノン触媒(10%)存在下、過ヨウ素酸を再酸化剤としてベンゼン−塩酸混合溶媒中で行う反応(非特許文献18)、過マンガン酸ナトリウムを酸化剤として、ヘキサン溶媒中で行う手法(非特許文献19)、過マンガン酸銅を酸化剤として塩化メチレン溶媒中で行う手法(非特許文献20)等が知られているが、いずれの反応も環境に与える負荷が大きく、優れた合成法とは言い難い。
これらに対して、環境に調和した酸化剤である酸素や過酸化水素を用いた、第2級アリルアルコール類からのα,β−不飽和ケトンを生成する反応が報告されている。
酸素を酸化剤とする製造法としては、パラジウム錯体触媒(5%)を用いる反応(非特許文献21)が知られているが、この反応はジメチルスルホキシド(DMSO)を溶媒として使用しなければならない。
また、近年、有機溶媒を使用せず、酸素を酸化剤とした第2級アリルアルコール類からのα,β−不飽和ケトンの生成反応(非特許文献14)が報告されているがこの反応は30barの酸素により系を加圧しなくてはならないため、工業的に優れた手法であるとは言い難い。
一方、過酸化水素を酸化剤として用いる第2級アリルアルコール類からのα,β−不飽和ケトンの選択的な製造方法は殆ど知られていない。これは、過酸化水素水によるアリルアルコール類の酸化反応では、アルコール部分ではなく二重結合部分が酸化されてエポキシ化反応が進行しやすく、α,β−不飽和ケトン以外に副生成物としてエポキシ化反応物が生成し、所望とするα,β−不飽和ケトンを収率よく合成できないことによる(非特許文献22)。
このように、非水溶性の第1級及び2級アリルアルコール類の酸化反応においては、酸素を酸化剤とする場合は、酸素を基質に溶解させるために有機溶媒を使用したり、酸素加圧条件下で反応を行う必要があり、また、過酸化水素水溶液を酸化剤として用いる場合は、過酸化水素水溶液にアルコール油性溶液を溶解させて均一溶液とするために、有機溶媒の使用が不可欠とされている。その結果、目的生成物であるα,β−不飽和カルボニル化合物を単離する際に極性有機溶媒の除去手段が必要となり、反応操作や装置が煩雑となる上、有機溶媒自身の環境及び人体への影響・毒性も指摘されるに至っている。
[非特許文献1]J.Org.Chem.,19,1608−1616(1954)
[非特許文献2]J.Org.Chem.,27,1597−1601(1962)
[非特許文献3]Tetrahedron Lett.,4193−4198(1967)
[非特許文献4]Synthesis,394−396(1976)
[非特許文献5]Chem.Lett.,1397−1398(1978)
[非特許文献6]J.Org.Chem.,47,837−842(1982)
[非特許文献7]Bull.Chem.Soc.Jpn.,56,914−917(1983)
[非特許文献8]J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,19,634−635(1970)
[非特許文献9]Tetrahedron,9,67−75(1960)
[非特許文献10]Science,274,2044−2046(1996)
[非特許文献11]J.Chem.Soc.,Perkin Trans.,l,19,3291−3292(1997)
[非特許文献12]J.Am.Chem.Soc.,119,12661−12662(1997)
[非特許文献13]J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,1591−1592(1999)
[非特許文献14]Science,287,1636−1639(2000)
[非特許文献15]Synlett,289−298(1995)
[非特許文献16]Chem.Commun.,325−326(1998)
[非特許文献17]J.Org.Chem.,26,2973−2975(1961)
[非特許文献18]Synthesis,848−849(1978)
[非特許文献19]Tetrahedron Lett.,22,1655−1656(1981)
[非特許文献20]J.Org.Chem.,47,2790−2792(1982)
[非特許文献21]J.Org.Chem.,63,3185−3189(1998)
[非特許文献22]Bull.Chem.Soc.Jpn.,72,2287−2306(1999)
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究した結果、非水溶性のアリルアルコール油性有機溶媒溶液と過酸化水素水溶液との均一溶液で酸化反応を行う従来の反応方法に代えて、特定の触媒下による過酸化水素水溶液と非水溶性のアリルアルコール類の油性溶液との不均一溶液系を用いる反応を選定すると、従来の常識的な技術的知見とは異なり、対応するα,β−不飽和カルボニル化合物が高収率で安全かつ簡便に製造でき、反応後に目的物であるα,β−不飽和カルボニル化合物油性溶液と過酸化水素水溶液とが容易に分離できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
1. 非水溶性のアリルアルコール類の油性溶液と過酸化水素水溶液とを、周期律表第8〜10族の金属化合物を含む触媒の存在下、不均一溶液で反応させることを特徴とするα,β−不飽和カルボニルの製造方法。
2. アリルアルコール類が第1級アリルアルコール類であり、α,β−不飽和カルボニル化合物が、α,β−不飽和アルデヒドであることを特徴とする上記1に記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
3. アリルアルコール類が第2級アリルアルコール類であり、α,β−不飽和カルボニル化合物が、α,β−不飽和ケトンであることを特徴とする上記1に記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
4. 周期律表第8〜10族の金属化合物を含む触媒が0価金属触媒であることを特徴とする上記1乃至3何れかに記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
5. 0価金属触媒が、白金/炭素、白金ブラック、ビス(ジベンジリデンアセトン)白金、パラジウム/炭素、ロジウム/炭素、ルテニウム/炭素である上記4に記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
従来、液液反応においては、原料同士、あるいは原料と酸化剤、反応促進剤などの反応試薬とが相溶性を持たない場合には、反応を円滑に進めるために原料と反応試薬とが相互に溶解する溶媒を用いて、両者の均一な溶液を予め調整し、しかる後反応させるプロセスが選択率、収率などの点で有利であるとされていた。
アリルアルコール類と酸素または過酸化水素との反応によるα,β−不飽和カルボニル化合物の合成反応においても、前記したように、この発想が踏襲され、溶媒を使用して酸素を基質と混合されやすくなるように、また過酸化水素を酸化剤とする場合にはアルコール油性溶液と過酸化水素との均一溶液を予め調整しておき、この均一溶液を触媒の存在下で反応させてα,β−不飽和カルボニル化合物を製造するプロセスが採られている。
本発明者らは、かかる酸化反応を更に効率的にかつ環境・人体の保護の観点から、種々様々な研究、実験、理論的な考察を模索した結果、この過酸化水素を酸化剤とする非水溶性のアリルアルコール類の酸化反応は、従来の技術常識とは異なり、均一溶液系ではなく、非水溶性のアリルアルコール類の油性溶液と過酸化水素水溶液との不均一溶液系で行った場合には、α,β−不飽和カルボニル化合物が収率良く生成し、しかも環境負荷の軽減に著しく貢献することを知見した。このような知見は従来の技術常識では到底予期できるものではなく、本発明者の弛まぬ実験研究の積み重ねによって見いだされた現象である。
本発明における原料であるアリルアルコール類としては、種々のものが使用できるが、通常、下記一般式(1)で示される第1級アリルアルコール類及び一般式(2)で示される第2級アリルアルコール類が用いられる。
この場合、第1級アリルアルコール類からは対応するα,β−不飽和アルデヒドが、第2級アリルアルコール類からはα,β−不飽和ケトンが得られる。
(式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して、水素原子、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基、スルホン酸基、置換基を有していてもよい、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、複素環基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、アミド基、シリル基、ホスホリル基、スルフィニル基、スルホニル基、スルホナート基を示す。また、R1、R2及びR3の何れか二つがそれぞれから水素原子を取り除いた残基で互いに結合して環を形成していても良く、更にはR1、R2及びR3の何れか二つから水素原子を取り除いた残基が2価の原子又は/及び2価の官能基を介して互いに結合して環を形成していても良い。)
(式中R4は、カルボキシル基、シアノ基、置換基を有していてもよい、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、複素環基、アルコキシカルボニル基、アシル基、アミド基を示す。またR5、R6及びR7はそれぞれ独立して、水素原子、カルボキシル基、シアノ基、ニトロ基、スルホン酸基、置換基を有していてもよい、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、複素環基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、アミド基、シリル基、ホスホリル基、スルフィニル基、スルホニル基、スルホナート基を示す。また、R4、R5、R6及びR7の何れか二つがそれぞれから水素原子を取り除いた残基で互いに結合して環を形成していても良く、更にはR4、R5、R6及びR7の何れか二つから水素原子を取り除いた残基が2価の原子又は/及び2価の官能基を介して互いに結合して環を形成していても良い。)
前記一般式(1)において、R1、R2、R3が置換基を有していてもよいアルキル基の場合のアルキル基としては、炭素数は1〜30、好ましくは1〜20の直鎖状又は分岐状のアルキル基が挙げられ、具体例としては例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基、オクチル基等が挙げられる。
R1、R2、R3が置換基を有していてもよいシクロアルキル基の場合のシクロアルキル基としては、例えば、炭素数3〜20、好ましくは3〜10の単環、多環又は縮合環式のシクロアルキル基が挙げられ、より具体的には、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基等が挙げられる。
R1、R2、R3が置換基を有していてもよいアリール基の場合のアリール基としては、例えば炭素数は6〜20、好ましくは6〜14の単環、多環又は縮合環式の芳香族炭化水素基が挙げられ、より具体的には、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、メチルナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、ビフェニル基等が挙げられる。
R1、R2、R3が置換基を有していてもよいアラルキル基の場合のアラルキル基としては、例えば、炭素数は7〜20、好ましくは7〜15の単環、多環又は縮合環式のアラルキル基が挙げられ、より具体的には、例えば、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基等が挙げられる。
R1、R2、R3が置換基を有していてもよい複素環基の場合の複素環基としては、環中に少なくとも1個以上の窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を有する3〜15員環、好ましくは3〜10員環であって、シクロアルキル基、シクロアルケニル基又はアリール基などの炭素環式基と縮合していてもよい飽和又は不飽和の単環、多環又は縮合環式のものが挙げられ、より具体的には、例えば、オキシラニル基、ピリジル基、チエニル基、フェニルチエニル基、チアゾリル基、フリル基、ピペリジル基、ピペラジル基、ピロリル基、イミダゾリル基、キノリル基、ピリミジル基等が挙げられる。
R1、R2、R3が置換基を有していてもよいアルコキシ基の場合のアルコキシ基としては、炭素数1〜20、好ましくは1〜10の直鎖状又は分岐状のアルコキシ基が挙げられ、具体例としては例えば、メトキシ基、エトキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基等が挙げられる。
R1、R2、R3が置換基を有していてもよいアルコキシカルボニル基の場合のアルコキシカルボニル基としては、炭素数1〜30、好ましくは1〜20の直鎖状又は分岐状のアルコキシカルボニル基が挙げられ、具体例としては例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等が挙げられる。
R1、R2、R3が置換基を有していてもよいアシル基の場合のアシル基としては、炭素数1〜30、好ましくは1〜20の直鎖状又は分岐状のアシル基が挙げられ、具体例としては例えば、アセチル基、ベンゾイル基、ヘプタノイル基、シクロヘキサンカルボニル基等が挙げられる。
R1、R2、R3が置換基を有していてもよいアミド基の場合のアミド基としては、炭素数1〜30、好ましくは1〜20の直鎖状又は分岐状のアミド基が挙げられ、具体例としては例えば、メチルアミド基、エチルアミド基、i−プロピルアミド基、テトラデシルアミド基等が挙げられる。
R1、R2、R3が置換基を有していてもよいシリル基の場合のシリル基としては、具体例として、例えばトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリフェニルシリル基等が挙げられる。
R1、R2、R3が置換基を有していてもよいホスホリル基の場合のホスホリル基としては、具体例として、例えばジヒドロキシホスホリル基、ジメトキシホスホリル基等が挙げられる。
R1、R2、R3が置換基を有していてもよいスルフィニル基の場合のスルフィニル基としては、具体例として、メチルスルフィニル基、フェニルスルフィニル基等が挙げられる。
R1、R2、R3が置換基を有していてもよいスルホニル基の場合のスルホニル基としては、具体例として、メチルスルホニル基、フェニルスルホニル基等が挙げられる。
R1、R2、R3が置換基を有していてもよいスルホナート基の場合のスルホナート基としては、具体例として、メチルスルホナート基、フェニルスルホナート基等が挙げられる。
これらのアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、複素環基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、アミド基、シリル基、ホスホリル基、スルフィニル基、スルホニル基、スルホナート基の置換基としては、当該反応に悪影響を及ぼさないものであればどのような置換基でも良いが、例えばメチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、例えばフェニル基、ナフチル基等のアリール基、例えばオキシラニル基、ピリジル基、フリル基等の複素環基、例えばメトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基、ナフチルオキシ基等のアルコキシ基、例えばメトキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、スルホン酸基、シアノ基、ニトロ基、例えばトリメチルシリル基、トリフェニルシリル基等のシリル基、ヒドロキシ基、例えば無置換アミド基、メチルアミド基、プロピルアミド基、テトラデシルアミド基等のアミド基、例えばアセチル基、ベンゾイル基等のアシル基、例えばジヒドロキシホスホリル基、ジメトキシホスホリル基等のホスホリル基、例えばメチルスルフィニル基、フェニルスルフィニル基等のスルフィニル基、例えばメチルスルホニル基、フェニルスルホニル基等のスルホニル基、例えばメチルスルホナート基、フェニルスルホナート基等のスルホナート基等が挙げられる。
また、R1、R2及びR3の何れか二つがそれぞれから水素原子を取り除いた残基で互いに結合して環を形成していても良く、更にはR1、R2及びR3の何れか二つから水素原子を取り除いた残基が2価の原子又は/及び2価の官能基を介して互いに結合して環を形成していても良い。この場合の2価の原子としては、酸素原子、窒素原子、硫黄原子等が、また2価の官能基としてはシリレン基、エチレンジオキシ基、アリーレンジオキシ基、カルボニル基、スルホキシド基、スルホン基等が例示される。
このような第1級アリルアルコール類としては、たとえば、クロチルアルコール、cis−2−ペンテン−1−オール、3−メチル−2−ブテン−1−オール、cis−2−ヘキセン−1−オール、trans−2−ヘキセン−1−オール、trans−2−オクテン−1−オール、trans−2−ドデセン−1−オール、桂皮アルコール、ゲラニオールなどが挙げられる。
また、前記一般式(2)において、R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよいアルキル基の場合のアルキル基としては、炭素数は1〜30、好ましくは1〜20の直鎖状又は分岐状のアルキル基が挙げられ、具体例としては例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基、オクチル基等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよいシクロアルキル基の場合のシクロアルキル基としては、例えば、炭素数3〜20、好ましくは3〜10の単環、多環又は縮合環式のシクロアルキル基が挙げられ、より具体的には、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよいアリール基の場合のアリール基としては、例えば炭素数は6〜20、好ましくは6〜14の単環、多環又は縮合環式の芳香族炭化水素基が挙げられ、より具体的には、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、メチルナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、ビフェニル基等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよいアラルキル基の場合のアラルキル基としては、例えば、炭素数は7〜20、好ましくは7〜15の単環、多環又は縮合環式のアラルキル基が挙げられ、より具体的には、例えば、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよい複素環基の場合の複素環基としては、環中に少なくとも1個以上の窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を有する3〜15員環、好ましくは3〜10員環であって、シクロアルキル基、シクロアルケニル基又はアリール基などの炭素環式基と縮合していてもよい飽和又は不飽和の単環、多環又は縮合環式のものが挙げられ、より具体的には、例えば、オキシラニル基、ピリジル基、チエニル基、フェニルチエニル基、チアゾリル基、フリル基、ピペリジル基、ピペラジル基、ピロリル基、イミダゾリル基、キノリル基、ピリミジル基等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよいアルコキシ基の場合のアルコキシ基としては、炭素数1〜20、好ましくは1〜10の直鎖状又は分岐状のアルコキシ基が挙げられ、具体例としては例えば、メトキシ基、エトキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよいアルコキシカルボニル基の場合のアルコキシカルボニル基としては、炭素数1〜30、好ましくは1〜20の直鎖状又は分岐状のアルコキシカルボニル基が挙げられ、具体例としては例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよいアシル基の場合のアシル基としては、炭素数1〜30、好ましくは1〜20の直鎖状又は分岐状のアシル基が挙げられ、具体例としては例えば、アセチル基、ベンゾイル基、ヘプタノイル基、シクロヘキサンカルボニル基等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよいアミド基の場合のアミド基としては、炭素数1〜30、好ましくは1〜20の直鎖状又は分岐状のアミド基が挙げられ、具体例としては例えば、メチルアミド基、エチルアミド基、i−プロピルアミド基、テトラデシルアミド基等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよいシリル基の場合のシリル基としては、具体例として、例えばトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリフェニルシリル基等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよいホスホリル基の場合のホスホリル基としては、具体例として、例えばジヒドロキシホスホリル基、ジメトキシホスホリル基等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよいスルフィニル基の場合のスルフィニル基としては、具体例として、メチルスルフィニル基、フェニルスルフィニル基等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよいスルホニル基の場合のスルホニル基としては、具体例として、メチルスルホニル基、フェニルスルホニル基等が挙げられる。
R4、R5、R6、R7が置換基を有していてもよいスルホナート基の場合のスルホナート基としては、具体例として、メチルスルホナート基、フェニルスルホナート基等が挙げられる。
これらのアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、複素環基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、アミド基、シリル基、ホスホリル基、スルフィニル基、スルホニル基、スルホナート基の置換基としては、当該反応に悪影響を及ぼさないものであればどのような置換基でも良いが、例えばメチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、例えばフェニル基、ナフチル基等のアリール基、例えばオキシラニル基、ピリジル基、フリル基等の複素環基、例えばメトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基、ナフチルオキシ基等のアルコキシ基、例えばメトキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、スルホン酸基、シアノ基、ニトロ基、例えばトリメチルシリル基、トリフェニルシリル基等のシリル基、ヒドロキシ基、例えば無置換アミド基、メチルアミド基、プロピルアミド基、テトラデシルアミド基等のアミド基、例えばアセチル基、ベンゾイル基等のアシル基、例えばジヒドロキシホスホリル基、ジメトキシホスホリル基等のホスホリル基、例えばメチルスルフィニル基、フェニルスルフィニル基等のスルフィニル基、例えばメチルスルホニル基、フェニルスルホニル基等のスルホニル基、例えばメチルスルホナート基、フェニルスルホナート基等のスルホナート基等が挙げられる。
またR4、R5、R6及びR7の何れか二つがそれぞれから水素原子を取り除いた残基で互いに結合して環を形成していても良く、更にはR4、R5、R6及びR7の何れか二つから水素原子を取り除いた残基が2価の原子又は/及び2価の官能基を介して互いに結合して環を形成していても良い。この場合の2価の原子としては、酸素原子、窒素原子、硫黄原子等が、また2価の官能基としてはシリレン基、エチレンジオキシ基、アリーレンジオキシ基、カルボニル基、スルホキシド基、スルホン基等が例示される。
このような第2級アリルアルコール類としては、例えば、3−オクテン−2−オール、4−メチル−4−ヘプテン−3−オールなどが挙げられる。
本発明においては、上記したように、温和な反応条件下で、非水溶性のアリルアルコール類からα,β−不飽和カルボニル化合物を高収率で得ることができると共に、反応操作が簡便で反応終了後の溶媒除去操作を不要とし、かつ環境や人体への影響・毒性がきわめて小さい、アリルアルコール類と過酸化水素水溶液との反応による安全かつ簡便で効率的なα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法を提供することをその目的としていることから、アリルアルコール類の油性溶液としては、アリルアルコール類それ自体の油性溶液の他、水と相溶しない炭化水素などの非極性溶媒中に溶解させたアリルアルコール類の油性溶媒溶液などを用いることができるが、前記した環境負荷の軽減や溶媒除去操作の観点からみて、アリルアルコール類それ自体の油性溶液を用いることが最も望ましい。
過酸化水素の使用量はアリルアルコール類のヒドロキシ基に対して通常1.0から10モル倍、好ましくは1.0から3.0モル倍の範囲である。過酸化水素の濃度は特に制限はなく、市販の3〜50%水溶液、好ましくは3〜20%水溶液の範囲である。
周期律表8〜10族の金属化合物を含む触媒としては、これらの金属の担持金属、金属粉末、金属錯体が使用できるが、いわゆる0価金属触媒を用いることが好ましい。このような触媒としては、例えば、白金/炭素、白金/シリカ、白金/アルミナ、白金ブラック、ビス(ジベンジリデンアセトン)白金、ビス(1、5−シクロオクタジエン)白金、パラジウム/炭素、パラジウム/シリカ、パラジウム/アルミナ、パラジウムブラック、トリス(ビスジベンジリデンアセトン)二パラジウム、ニッケル/炭素、ニッケル/シリカ、ニッケル/アルミナ、ニッケル粉末、ニッケルブラック、ロジウム/炭素、ロジウム/シリカ、ロジウム/アルミナ、ロジウムブラック、コバルト粉末、ルテニウム/炭素、ルテニウム/シリカ、ルテニウム/アルミナ、ルテニウムブラックなどが挙げられるが、白金/炭素、白金ブラック、ビス(ジベンジリデンアセトン)白金、パラジウム/炭素、ロジウム/炭素、ルテニウム/炭素が好ましい。8〜10族の0価金属触媒類は単独で使用しても、2種類以上を混合使用してもよい。
その使用量は基質のアリルアルコール類に対して通常0.0001〜20モル%、好ましくは0.05〜10モル%の範囲である。
本発明方法の反応条件には、特に制約はないが、通常、反応は30〜120℃、好ましくは50〜100℃の範囲で行われる。反応圧力は常圧、加圧、減圧のいずれでも良いが、常圧で行うことが望ましい。
本発明の好ましい製造方法においては、非水溶性のアリルアルコール類の油性溶液と触媒を混合した溶液を反応実施温度まで加温し、ついで過酸化水素水溶液を徐々に滴下して撹拌しながら反応させる方法が採られる。
本発明方法で得られるα,β−不飽和アルデヒドとしては、前記一般式(1)に対応するアルデヒド類が挙げられる。このようなアルデヒド類としては、たとえば、クロトンアルデヒド、cis−2−ペンテナール、3−メチル−2−ブテナール、cis−2−ヘキセナール、trans−2−ヘキセナール、cis−2−オクテナール、trans−2−オクテナール、trans−2−ドデセナール、桂皮アルデヒド、シトラールなどが例示される。
また、本発明方法で得られるα,β−不飽和ケトンとしては、前記一般式(2)に対応するケトン類が挙げられる。このようなケトン類としては、例えば、3−オクテン−2−オン、4−メチル−4−ヘプテン−3−オンなどが例示される。
生成した目的生成物であるα,β−不飽和カルボニル化合物は、反応終了後に水相から分離して取り出し、再結晶や蒸留、昇華等の通常の方法によって精製することができる。
また、触媒の分離は、反応液のろ過、もしくはデカンテーション等のような通常行われる分離操作により容易に達成され、回収触媒は水で洗浄することによりそのまま繰り返し使用することができる。
比較例1
桂皮アルコールと過酸化水素水溶液が均一相をなすように、あらかじめジオキサン(10mL)を加えた以外は実施例1と同じ条件で反応を行った結果、桂皮アルデヒドの収率は48%であった。
比較例2
3−オクテン−2−オールと過酸化水素水溶液が均一相をなすように、あらかじめジオキサン(10mL)を加えた以外は実施例1と同じ条件で反応を行った結果、3−オクテン−2−オンの収率は29%であった。
Claims (4)
- 非水溶性のアリルアルコール類の油性溶液と過酸化水素水溶液とを、周期律表第8〜10族の白金族金属の0価金属触媒の存在下、不均一溶液で反応させることを特徴とするα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
- アリルアルコール類が第1級アリルアルコール類であり、α,β−不飽和カルボニル化合物が、α,β−不飽和アルデヒドであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
- アリルアルコール類が第2級アリルアルコール類であり、α,β−不飽和カルボニル化合物が、α,β−不飽和ケトンであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
- 0価金属触媒が、白金/炭素、白金ブラック、ビス(ジベンジリデンアセトン)白金、パラジウム/炭素、ロジウム/炭素、および、ルテニウム/炭素からなる群から選ばれた1種類または2種類以上の触媒であることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項何れかに記載のα,β−不飽和カルボニル化合物の製造方法。
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