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JP4391872B2 - 免震建物用エレベーター装置 - Google Patents

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JP4391872B2 JP2004116523A JP2004116523A JP4391872B2 JP 4391872 B2 JP4391872 B2 JP 4391872B2 JP 2004116523 A JP2004116523 A JP 2004116523A JP 2004116523 A JP2004116523 A JP 2004116523A JP 4391872 B2 JP4391872 B2 JP 4391872B2
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Description

この発明は、基部建築体に免震装置を介して免震建築体が支持され、また基部建築体及び免震建築体に形成された昇降路に案内レールが縦通して立設されて、地震時に免震装置対応箇所において案内レールが弾性変形して傾斜する免震建物用エレベーター装置に関する。
従来の免震建物用エレベーター装置においては、基部建築体の上に免震装置を介して支持され、地震時に基部建築体に対して水平方向に相対変位する免震建築体が設けられる。そして、基部建築体及び免震建築体のそれぞれに設けられて互いに縦貫して配置されたエレベーターの昇降路が形成される。また、昇降路に互いに離れて平行に立設されてエレベーターのかごの昇降を案内するかご用案内レール及びエレベーターのつり合おもりの昇降を案内するつり合おもり用案内レールが縦通して設けられる。
なお、かご用案内レール及びつり合おもり用案内レールは、地震時に免震建築体が基部建築体に対して水平方向に相対変位するので、これに伴って免震装置対応箇所において弾性変形して傾斜する。
また、ロ字状をなすレール保持枠がかご用案内レール及びつり合おもり用案内レールを囲んで設けられて、かご用案内レール等がそれぞれ内側に締結されて、かご用案内レール等を水平方向においてそれぞれ所定位置に保持する。
そして、レール保持枠は昇降路における免震装置対応箇所に配置されて、免震装置に近接した位置において昇降路に設けられた建築体側乗場の床及び天井対向位置にそれぞれ配置される。また、これら上下のレール保持枠の相互間に昇降路側乗場装置が設けられて建築体側乗場に対向して配置され、建築体側乗場と昇降路側乗場装置の間に可動式乗降通路が設けられる。
従来の免震建物用エレベーター装置は上記のように構成され、地震時に基部建築体に対して免震装置の機能によって免震建築体が水平方向に相対変位する。このため、かご用案内レール等が免震装置対応箇所において地震時に弾性変形して傾斜する。そして、地震時に傾斜するかご用案内レール等を、レール保持枠によってそれぞれ水平方向におけるそれぞれの所定位置に保持するように構成されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−209018号公報(要約、図2)
従来の免震建物用エレベーター装置では、かご用案内レール及びつり合おもり用案内レールがそれぞれレール保持枠に固定的に締結され、また、上側レール保持枠のかご用案内レール締結部と下側レール保持枠の反かご用案内レール側の端部との間に斜め控えが設けられる。これによって、上下のレール保持枠、かご用案内レール等によって枠組み構造体が構成される。
そして、地震時にレール保持枠等によって構成されて、昇降路の免震装置対応箇所に形成された枠組み構造体が傾斜する。なお、地震時における枠組み構造体の傾斜角は、地震による基部建築体と免震建築体との水平方向に相対変位量と、上下のレール保持枠の相互間隔によって決まる。また、地震時にレール保持枠がかご用案内レール等の傾斜に従って水平面に対して傾斜し上下方向に変位する。
このため、地震時におけるレール保持枠の傾斜、上下変位によって、建築体側乗場と昇降路側乗場装置の間に設けられる可動式乗降通路に過大な負荷が作用したり、モーメントが発生したりする。このため、可動式乗降通路の構造部材において地震時のレール保持枠の傾斜等に追随した変位動作が不円滑になり、また可動式乗降通路の構造部材に変形が発生する恐れがあるという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、昇降路の免震装置対応箇所に配置された建築体側乗場と昇降路側乗場装置の間に設けられた可動式乗降通路の構成部材に対して、地震時におけるレール保持枠の変位による過大負荷、モーメントが作用しない免震建物用エレベーター装置を得ることを目的とする。
この発明に係る免震建物用エレベーター装置においては、基部建築体の上に免震装置を介して支持されて地震時に基部建築体に対して水平方向に相対変位する免震建築体、基部建築体及び免震建築体のそれぞれに設けられて互いに縦貫して配置されたエレベーターの昇降路と、この昇降路に互いに離れて平行に立設されてエレベーターのかごの昇降を案内し、地震時に免震装置対応箇所において弾性変形して傾斜するかご用案内レール及び昇降路に互いに離れて平行に立設されてエレベーターのつり合おもりの昇降を案内し、地震時に免震装置対応箇所において弾性変形して傾斜するつり合おもり用案内レールと、水平投影面においてロ字状をなし免震装置対応箇所に設けられて、内側にそれぞれ締結されたかご用案内レール及びつり合おもり用案内レールを水平方向においてそれぞれ所定位置に保持し、免震装置に近接した位置において昇降路に設けられた建築体側乗場の床対向位置に配置された下側レール保持枠及び建築体側乗場の天井対向位置に配置された上側レール保持枠と、下側レール保持枠及び上側レール保持枠の保持枠部材の間に設けられて建築体側乗場に対向して配置され、昇降路側の乗場出入口が設けられた乗場枠及び乗場の戸装置が設けられて、下縁部が下側レール保持枠に水平枢着軸線を介して枢着され上縁部は上側レール保持枠に水平枢着軸線、上下方向摺動機構及び水平方向摺動機構を介して係合された昇降路側乗場装置と、この昇降路側乗場装置の下縁部に水平枢着軸線を介して枢着されて建築体側乗場の床面に重合して配置された昇降路側可動床面板と、複数枚の板体が縁部を相互に重合して並列に配置され、かつ連動機構によって互いに係合されて昇降路の奥行き方向に伸縮自在に構成され、一側が昇降路側乗場装置の上縁部に水平枢着軸線を介して枢着され、他側は建築体側乗場の天井部に水平枢着軸線を介して係合された可動天井面板と、複数枚の板体が縁部を相互に重合して並列に配置され、かつ連動機構によって互いに係合されて昇降路の奥行き方向に伸縮自在に構成され、一側が昇降路側乗場装置の乗場出入口の側縁部に鉛直枢着軸線を介して枢着され、他側は建築体側乗場の開口部の側縁部に鉛直枢着軸線を介して枢着された乗場出入口側板と、建築体側乗場の床の要部を構成し反昇降路側の縁部が水平枢着軸線を介して建築体側乗場の床に枢着され、昇降路側の縁部は昇降路側可動床面板と重合して配置された建築体側可動床面板とが設けられる。
この発明による免震建物用エレベーター装置は、地震の発生時に免震装置の機能によって免震建築体が基部建築体に対して揺動し水平方向に相対変位する。このときに、かご用案内レール及びつり合おもり用案内レールが揺動し弾性変形して傾斜し、下側レール保持枠及び上側レール保持枠の双者はそれぞれ水平方向に変位する。そして、地震の発生時の上記双者に変位に対して、昇降路側乗場装置と建築体側出入口枠との間に乗降通路を構成する部材が屈曲等の変形を伴うことなく変位して対応する。
すなわち、昇降路側乗場装置、昇降路側可動床面板、建築体側可動床面板、可動天井面板及び両側の乗場出入口側板が、屈曲等の変形を伴うことなく変位して対応する。したがって、地震の発生時に昇降路側乗場装置等の関連部材に過大な負荷が作用したり、モーメントが発生したりすることがなく、昇降路側乗場装置等の乗降通路関連部材の構造を簡易化し、また軽薄化することができて製作費を節減する効果がある。
実施の形態1.
図1〜図11は、この発明の実施の形態を示す図で、図1は免震建物用エレベーター装置を概念的に示す縦断面図、図2は図1の建築体側乗場の正面図、図3は図1のA部拡大図、図4は図3のB部拡大図、図5は図3における昇降路側乗場装置の右側面図、図6は図3のC−C線断面図、図7は図3の要部平面図、図8は図3においてレール保持枠が昇降路の奥行き方向に変位した状態を示す図、図9は図8の平面図、図10は図5においてレール保持枠が昇降路の間口方向に変位した状態を示す図、図11は図10に対応する図6相当図である。
図において、大地に建設された基部建築体1の上に免震装置2を介して免震建築体3が支持されて地震時に免震装置2の機能によって基部建築体1に対して免震建築体3が水平方向に相対変位する。そして、基部建築体1及び免震建築体3のそれぞれに昇降路4が設けられて互いに縦貫して配置される。また、かご用案内レール5が昇降路4に互いに水平方向に離れて平行に縦貫して立設されてエレベーターのかご6の昇降を案内する。
また、つり合おもり用案内レール7が昇降路4に互いに水平方向に離れて平行に縦貫して立設されてエレベーターのつり合おもり8の昇降を案内する。そして、基部建築体1及び免震建築体3のそれぞれに昇降路4に開口した建築体側乗場9が設けられる。また、免震装置2に近接した位置における昇降路4に設けられた建築体側乗場9よりも上方及び下方の昇降路4では、かご用案内レール5及びつり合おもり用案内レール7がブラケット10によって昇降路4に支持される。
また、水平投影面においてロ字状をなす下側レール保持枠11が、免震装置2対応箇所に設けられて免震装置2に近接した位置において昇降路4に設けられた建築体側乗場9における床面対向位置に配置される。また、水平投影面においてロ字状をなす上側レール保持枠12が、免震装置2対応箇所に設けられて免震装置2に近接した位置において昇降路4に設けられた建築体側乗場9における天井面対向位置に配置される。
そして、免震装置2に近接した建築体側乗場9対応箇所において下側レール保持枠11及び上側レール保持枠12のレール保持枠の内側に、かご用案内レール5及びつり合おもり用案内レール7が締結されて、水平方向に対してそれぞれ所定位置に保持される。また、上側レール保持枠12のかご用案内レール5締結部と下側レール保持枠11の反かご用案内レール5側の端部との間に斜め控え13が設けられる。
また、下側レール保持枠11及び上側レール保持枠12の間に建築体側乗場9に対向して、次に述べる昇降路側乗場装置14が設けられる。すなわち、下側レール保持枠11に敷居15が装備されて長手が昇降路4の間口方向に沿って配置され長手方向には変位不能に装着され、また長手が水平に配置されて水平枢着軸線を形成する下側ピン16によって枢着される。そして、敷居15に昇降路4側乗場出入口17が設けられた乗場枠18が立設される。なお、図5、図8に示すJは乗場出入口17の幅寸法である。
そして、乗場枠18の上縁部にハンガーケース19が装着されて、ハンガーケース19に装着された戸のレールに乗場の戸20が吊設され、乗場の戸20の動作によって乗場口17が開閉される。また、ハンガーケース19の上側にハンガーケース19の長手に沿って桁部材21が配置され、桁部材21に案内棒22が立設されて長手が鉛直方向に配置される。
そして、ハンガーケース19の上面に立設された取付金具23に、案内棒22に空隙を形成して嵌合されて、上下方向摺動機構を形成する摺動片24が設けられる。また、桁部材21の上面に水平方向摺動機構を形成する摺動体25が設けられて昇降路4の奥行き方向における両面に係合溝が凹設される。そして、摺動体25の上側に枢動片26が配置され、下面に溝状凹所が設けられてこの溝状凹所の開口部に突出部が形成され、この突出部が摺動体25の係合溝に空隙を形成して嵌合される。
また、上側レール保持枠12の建築体側乗場9との対向端部に設けられた取付片27と枢動片26の上端部とが、長手が昇降路4の間口方向に沿って配置され長手が水平に配置されて水平枢着軸線を形成する上側ピン28によって枢着される。
なお、免震建築体3上部の機械室に設置された巻上機29に主索30が巻掛けられ、主索30の両端にそれぞれかご6、つり合おもり8が連結される。
また、基部建築体1における昇降路4のピットに緩衝器31が立設され、かご6、つり合おもり8のそれぞれに対向して配置される。
そして、昇降路側乗場装置14の下縁部に下側連結ピン32からなる水平枢着軸線を介して昇降路側可動床面板33の一側の縁部が枢着され、他側は建築体側乗場9の床面に重合して配置される。
また、建築体側乗場9の床の要部をなす建築体側可動床面板34が設けられ、反昇降路4側の縁部が蝶番35からなる水平枢着軸線を介して、建築体側乗場9の床に枢着される。そして、建築体側可動床面板34の昇降路4側の縁部は昇降路側可動床面板33と重合して配置される。また、建築体側乗場9に昇降路側乗場装置14と対向する建築体側出入口枠36が設けられる。
そして、昇降路側乗場装置14の乗場枠18上縁部と建築体側出入口枠36の上縁部との間に、次に述べる可動天井面板37が設けられる。すなわち、可動天井面板37は昇降路4の奥行き方向に伸縮自在に構成され、短冊状の板体38が長手を昇降路4の間口方向に沿って配置され、また昇降路4の奥行き方向に複数枚が配置され幅方向の縁部を互いに重合させて配置される。
そして、それぞれの板体38は相互にパンタグラフ機構からなる連動機構39によって係合されて可動天井面板37の伸縮時に、昇降路4の奥行き方向に所定間隔を保って移動する。なお、連動機構39は二本のリンクがX字形に相互に枢着され、そのX字形リンク体の枢着部が板体38に枢着される。そして、二本のリンクの回動端がそれぞれ隣接した板体38に設けられたX字形リンク体のリンクの回動端に枢着されて連動機構39が構成される。
また、連動機構39は可動天井面板37の昇降路4の間口方向に互いに離れて二組が設けられる。そして、可動天井面板37は建築体側出入口枠36の上縁部に対してピンからなる水平枢着軸線を介して枢着され、また昇降路側乗場装置14側の縁部は、詳細は後述するが昇降路側乗場装置14の上縁部に対して水平枢着軸線を形成する枢着機構40によって枢着される。
すなわち枢着機構40は、昇降路側乗場装置14の乗場枠18上縁部から建築体側乗場9側へ突設された取付腕41、可動天井面板37における昇降路側乗場装置14の乗場枠18の縁部側に設けられて乗場枠18上縁部の取付腕41と重合して配置された取付板42並びに取付腕41及び取付板42に設けられた水平に長い溝孔に挿通されたピン43によって構成される。
そして、昇降路側乗場装置14の乗場枠18側縁部と建築体側出入口枠36の側縁部との間に、次に述べる乗場出入口側板44が設けられる。すなわち、乗場出入口側板44は昇降路4の奥行き方向に伸縮自在に構成され、短冊状の板体45が長手を鉛直方向に沿って配置され、また昇降路4の奥行き方向に複数枚が配置され幅方向の縁部を互いに重合させて配置される。
そして、それぞれの板体45は相互に前述の連動機構39と同様な連動機構46によって係合されて乗場出入口側板44の伸縮時に、昇降路4の奥行き方向に所定間隔を保って移動する。また、連動機構46は乗場出入口側板44の鉛直方向に互いに離れて二組が設けられる。
そして、乗場出入口側板44の昇降路側乗場装置14側の縁部は、昇降路側乗場装置14の乗場枠18側縁部にピン47からなる鉛直枢着軸線を介して枢着される。また、乗場出入口側板44の建築体側出入口枠36側の縁部は、建築体側出入口枠36の側縁部にピン48からなる鉛直枢着軸線を介して枢着される。
上記のように構成された免震建物用エレベーター装置では、昇降路4の免震装置2対応箇所に設けられた建築体側乗場9の床面対応位置に下側レール保持枠11が配置され、また下側レール保持枠11が対向して設けられた建築体側乗場9における天井面の上方に対応した位置に上側レール保持枠12が配置される。そして、立設されたかご用案内レール5及びつり合おもり用案内レール7が、昇降路4の免震装置2対応箇所において下側レール保持枠11及び上側レール保持枠12の内側に締結されて、水平方向においてそれぞれ所定位置に保持される。
また、下側レール保持枠11及び上側レール保持枠12の保持枠部材の間に昇降路側乗場装置14が配置され、下縁部が下側レール保持枠11に下側ピン16による水平枢着軸線を介して枢着される。そして昇降路側乗場装置14の上縁部は、上側レール保持枠12に、摺動片24による上下方向摺動機構及び摺動体25による水平方向摺動機構によって変位可能に係合されると共に、上側ピン28による水平枢着軸線を介して枢着される。
また、昇降路側乗場装置14の下縁部に昇降路側可動床面板33が、下側連結ピン32による水平枢着軸線を介して枢着されて、回動端側が建築体側乗場9の床面に重合して配置される。そして、建築体側乗場9の床に建築体側可動床面板34が、蝶番35からなる水平枢着軸線を介して枢着されて、回動端側が昇降路側可動床面板33と重合して配置される。
また、可動天井面板37の一側が昇降路側乗場装置14の乗場枠18上縁部に枢着され、他側は建築体側出入口枠36の上縁部に枢着されて、可動天井面板37が乗場枠18と建築体側出入口枠36の上縁部相互間に設けられる。そして、乗場出入口側板44が昇降路側乗場装置14の乗場枠18側縁部と建築体側出入口枠36の側縁部との間に設けられる。
また、乗場出入口側板44の一側は昇降路側乗場装置14の乗場枠18側縁部にピン47からなる鉛直枢着軸線を介して枢着され、また他側は建築体側出入口枠36の側縁部にピン48からなる鉛直枢着軸線を介して枢着される。そして、建築体側出入口枠36と昇降路側乗場装置14の間に昇降路側可動床面板33、建築体側可動床面板34、可動天井面板37及び両側の乗場出入口側板44によって乗降通路が形成される。
このような構成の免震建物用エレベーター装置において、地震の無い通常時に免震建築体3が基部建築体1の直上位置に配置されて、基部建築体1及び免震建築体3それぞれの昇降路4は一つの鉛直線上に配置され、かご用案内レール5及びつり合おもり用案内レール7がそれぞれ鉛直に配置される。
そして、建築体側出入口枠36と昇降路側乗場装置14はそれぞれ鉛直姿勢に配置され、かつ互いに正対して配置される。また、下側レール保持枠11、上側レール保持枠12、昇降路側可動床面板33及び建築体側可動床面板34は水平姿勢に配置され、また乗場出入口側板44は鉛直姿勢に配置される。これによって、地震の無い通常時には図1〜図7に示す状態に免震建物用エレベーター装置の昇降路4関連機器が配置される。
そして、地震が発生して昇降路4の奥行き方向の揺れが発生した場合に、免震装置2の機能によって免震建築体3が基部建築体1に対して昇降路4の奥行き方向に水平方向に変位する。このときには、かご用案内レール5及びつり合おもり用案内レール7がそれぞれ弾性変形し、また下側レール保持枠11、上側レール保持枠12は昇降路4の奥行き方向に変位する。
この状態で、昇降路側乗場装置14は下縁部が下側ピン16により下側レール保持枠11側に、また上縁部が上側ピン28により上側レール保持枠12に枢持されているので、鉛直線に対して屈曲等の変形を伴うことなく傾斜する。また、昇降路側乗場装置14は摺動片24による上下方向摺動機構を介して上側レール保持枠12に連結されているので、下側レール保持枠11、上側レール保持枠12の相互間隔の変化に対して屈曲等の変形を伴うことなく対応する。
そして、下側レール保持枠11の昇降路4の奥行き方向に変位によって、昇降路側可動床面板33及び建築体側可動床面板34の両者は相互に摺動して変位する。また、昇降路側可動床面板33が下側レール保持枠12側に下側連結ピン32によって枢着され、建築体側可動床面板34は建築体側乗場9の床に蝶番35によって枢着されている。このため、上記両者は下側レール保持枠11の上下変位に対して枢動して屈曲等の変形を伴うことなく対応する。
また、可動天井面板37は伸縮自在に構成されて一側が昇降路側乗場装置14側に枢着され、他側は建築体側出入口枠36側に枢着され、昇降路側乗場装置14の乗場枠18と建築体側出入口枠36の上縁部相互間に設けられる。これにより、昇降路側乗場装置14の傾斜に伴う乗場枠18の上下変位に対して屈曲等の変形を伴うことなく変位する。
そして、乗場出入口側板44は伸縮自在に構成されているので、昇降路側乗場装置14の昇降路4の奥行き方向に変位に対して屈曲等の変形を伴うことなく対応する。これによって、地震が発生して昇降路4の奥行き方向に下側レール保持枠11等が変位したときには図8、図9に示す状態となる。
また、地震が発生して昇降路4の間口方向の揺れが発生した場合には、免震装置2の機能によって免震建築体3が基部建築体1に対して昇降路4の間口方向に水平方向に変位する。そして、下側レール保持枠11及び上側レール保持枠12が昇降路4の間口方向に水平方向に変位する。また、昇降路側乗場装置14は下縁部が下側レール保持枠11側において昇降路4の間口方向に対しては固定的に装着される。
そして、昇降路側乗場装置14は上縁部が上側レール保持枠12に対して、摺動片24による上下方向摺動機構及び摺動体25による水平方向摺動機構によって係合されている。このため、昇降路側乗場装置14は下側レール保持枠11と共に、昇降路4の間口方向において屈曲等の変形を伴うことなく水平方向に変位する。また、下側レール保持枠11、上側レール保持枠12の双者が、昇降路4の間口方向に水平方向に相対変位したときの上記双者の相互位置の変化に対しても、昇降路側乗場装置14は屈曲等の変形を伴うことなく対応する。
そして、下側レール保持枠11の建築体側出入口枠36に対する昇降路4の間口方向に変位によって、昇降路側可動床面板33は下側レール保持枠11と共に昇降路4の間口方向に変位する。また、このときに昇降路側可動床面板33は建築体側可動床面板34に対して摺動して屈曲等の変形を伴うことなく変位する。また、可動天井面板37は伸縮自在に構成されているので、上側レール保持枠12の昇降路4の間口方向に変位に対して屈曲等の変形を伴うことなく対応する。
また、乗場出入口側板44は伸縮自在に構成されていて、一側が昇降路側乗場装置14の乗場枠18側縁部にピン47からなる鉛直枢着軸線を介して枢着され、また他側は建築体側出入口枠36の側縁部にピン48からなる鉛直枢着軸線を介して枢着される。このため、下側レール保持枠11と建築体側出入口枠36の相互間に発生した昇降路4の間口方向変位に対して屈曲等の変形を伴うことなく対応する。これによって、地震が発生して昇降路4の奥行き方向に下側レール保持枠11等が変位したときには図10、図11に示す状態となる。
以上説明したように、地震の発生時に免震装置2の機能によって免震建築体3が基部建築体1に対して揺動し水平方向に相対変位する。このときに、かご用案内レール5及びつり合おもり用案内レール7が揺動し弾性変形して傾斜し、下側レール保持枠11及び上側レール保持枠12の双者はそれぞれ図8等に示すように水平方向に変位する。そして、地震の発生時の上記双者に変位に対して、昇降路側乗場装置14と建築体側出入口枠36との間に乗降通路を構成する部材が屈曲等の変形を伴うことなく変位して対応する。
すなわち、昇降路側乗場装置14、昇降路側可動床面板33、建築体側可動床面板34、可動天井面板37及び両側の乗場出入口側板44が、屈曲等の変形を伴うことなく変位して対応する。したがって、地震の発生時に昇降路側乗場装置14等の関連部材に過大な負荷が作用したり、モーメントが発生したりすることがなく、昇降路側乗場装置14等の乗降通路関連部材の構造を簡易化でき、また軽薄な材料によって製作することができて製作費を節減することができる。
この発明の実施の形態1を示す図で、免震建物用エレベーター装置を概念的に示す縦断面図。 図1の建築体側乗場の正面図。 図1のA部拡大図。 図3のB部拡大図。 図3における昇降路側乗場装置の右側面図。 図3のC−C線断面図。 図3の要部平面図。 図3において、レール保持枠が昇降路の奥行き方向に変位した状態を示す図。 図8の平面図。 図5において、レール保持枠が昇降路の間口方向に変位した状態を示す図。 図10に対応する図6相当図。
符号の説明
1 基部建築体、2 免震装置、3 免震建築体、4 昇降路、5 かご用案内レール、6 かご、7 つり合おもり用案内レール、8 つり合おもり、9 建築体側乗場、11 下側レール保持枠、12 上側レール保持枠、14 昇降路側乗場装置、16 下側ピン(水平枢着軸線)、17 乗場出入口、18 乗場枠、20 乗場の戸、24 摺動片(上下方向摺動機構)、25 摺動体(水平方向摺動機構)、28 上側ピン(水平枢着軸線)、32 下側連結ピン(水平枢着軸線)、33 昇降路側可動床面板、34 建築体側可動床面板、35 蝶番(水平枢着軸線)、37 可動天井面板、38 板体、39 連動機構、40 枢着機構(水平枢着軸線)、44 乗場出入口側板、45 板体、46 連動機構、47 ピン(鉛直枢着軸線)、48 ピン(鉛直枢着軸線)。

Claims (1)

  1. 基部建築体の上に免震装置を介して支持されて地震時に上記基部建築体に対して水平方向に相対変位する免震建築体、
    上記基部建築体及び免震建築体のそれぞれに設けられて互いに縦貫して配置されたエレベーターの昇降路と、
    この昇降路に互いに離れて平行に立設されて上記エレベーターのかごの昇降を案内し、地震時に上記免震装置対応箇所において弾性変形して傾斜するかご用案内レール及び上記昇降路に互いに離れて平行に立設されて上記エレベーターのつり合おもりの昇降を案内し、地震時に上記免震装置対応箇所において弾性変形して傾斜するつり合おもり用案内レールと、
    水平投影面においてロ字状をなし上記免震装置対応箇所に設けられて、内側にそれぞれ締結された上記かご用案内レール及びつり合おもり用案内レールを水平方向においてそれぞれ所定位置に保持し、上記免震装置に近接した位置において上記昇降路に設けられた建築体側乗場の床対向位置に配置された下側レール保持枠及び上記建築体側乗場の天井対向位置に配置された上側レール保持枠と、
    上記下側レール保持枠及び上側レール保持枠の保持枠部材の間に設けられて上記建築体側乗場に対向して配置され、上記昇降路側の乗場出入口が設けられた乗場枠及び乗場の戸装置が設けられて、下縁部が上記下側レール保持枠に水平枢着軸線を介して枢着され上縁部は上記上側レール保持枠に水平枢着軸線、上下方向摺動機構及び水平方向摺動機構を介して係合された昇降路側乗場装置と、
    この昇降路側乗場装置の下縁部に水平枢着軸線を介して枢着されて上記建築体側乗場の床面に重合して配置された昇降路側可動床面板と、
    複数枚の板体が縁部を相互に重合して並列に配置され、かつ連動機構によって互いに係合されて上記昇降路の奥行き方向に伸縮自在に構成され、一側が上記昇降路側乗場装置の上縁部に水平枢着軸線を介して枢着され、他側は上記建築体側乗場の天井部に水平枢着軸線を介して係合された可動天井面板と、
    複数枚の板体が縁部を相互に重合して並列に配置され、かつ連動機構によって互いに係合されて上記昇降路の奥行き方向に伸縮自在に構成され、一側が上記昇降路側乗場装置の乗場出入口の側縁部に鉛直枢着軸線を介して枢着され、他側は上記建築体側乗場の開口部の側縁部に鉛直枢着軸線を介して枢着された乗場出入口側板と、
    上記建築体側乗場の床の要部を構成し反上記昇降路側の縁部が水平枢着軸線を介して上記建築体側乗場の床に枢着され、上記昇降路側の縁部は上記昇降路側可動床面板と重合して配置された建築体側可動床面板とを備えた免震建物用エレベーター装置。
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