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JP4390134B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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JP4390134B2
JP4390134B2 JP2003375095A JP2003375095A JP4390134B2 JP 4390134 B2 JP4390134 B2 JP 4390134B2 JP 2003375095 A JP2003375095 A JP 2003375095A JP 2003375095 A JP2003375095 A JP 2003375095A JP 4390134 B2 JP4390134 B2 JP 4390134B2
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Description

本発明は、ステアリング装置に関し、特に運転者の運転姿勢等に応じて、ステアリングホイールの傾斜角度及びその軸線方向位置を調整できるチルト・テレスコピック式のステアリング装置に関する。
車両用のステアリング装置として、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールの傾斜角度を調整できると共に、ステアリングホイールの軸線方向位置を調整できるチルト・テレスコピック式のステアリング装置が知られている。
ここで、運転者の膝近傍におけるスペースを確保するために、チルト・テレスコピック式のステアリング装置の構成部品を、なるべくステアリングシャフトに近い側に配置しようとする考えがある。これに対し、特許文献1には、外側コラム管内に配置された舵取り軸を支持するヨークを、一対のブラケット部に形成された垂直溝に沿って変位させることで、舵取り軸のチルト角調整を行うようになっているステアリング装置が開示されている。
特表平10−512826号公報
ところで、上述した従来例によれば、外側コラム管と舵取り軸との間にヨークを設けているために、かかる構造によりテレスコ調整を実現しようとすると、外側コラム管とは別に、軸線方向に長孔を有する内側コラム管をヨークの径方向外側に設ける必要がある。ところが、ヨークの外側に内側コラム管を設けることで、装置が大型化するという問題がある。又、かかる場合、内側コラム管とヨークとの間には、調整時に相対摺動を許容する一定のスキマを設ける必要があるが、これが大きいとガタの原因となり、小さいと摺動抵抗が大となるため、その寸法管理を厳格に行わなくてはならないという問題もある。さらに内側コラム管と外側コラム管との間にも、相対摺動のためのスキマを設ける必要があるため、同様の問題の他、加工の手間もかかってしまう。
このような問題を解決するために、本発明者は、インナーコラムを軸線方向移動可能に内包する少なくとも一部が円筒状のアウタージャケットを設け、アウタージャケットの一部を縮径することで、インナーコラムとの間に作用する摩擦力を利用して、インナーコラムを固定するステアリング装置を開発した。しかるに、アウタージャケットを半径方向外方から押圧することで容易に縮径させるには、その外周面にスリットを形成すると良いが、スリットの形成により、前記アウタージャケットの応力集中などが生じ、組み付け時や車両の2次衝突時に、アウタージャケットが折損する恐れがあることが判明した。これを防止するためには、アウタージャケットの剛性を高めることが考えられるが、それによりステアリング装置が重く大型化すると共に、チルト時等に大きな操作力も必要になるという新たな問題が生じた。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、アウタージャケットの剛性のバランスを最適化したステアリング装置を提供することを目的とする。
第1の本発明のステアリング装置は、
ステアリングシャフトを回転自在に支持するインナーコラムと、
前記インナーコラムを軸線方向変位可能に内包する少なくとも一部が円筒状のアウタージャケットと、
前記インナーコラムを付勢する付勢部材と、を有するステアリング装置であって、
前記アウタージャケットは、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記付勢部材により付勢される押圧部と、前記アウタージャケットの端部から、前記押圧部を越えて軸線方向に延在するスリットと、前記押圧部を越えて延在した前記スリットにつながる切欠とを有し、
前記アウタージャケットを前記付勢部材の付勢方向から見たときに、前記切欠は、その開口側に向かって広がるテーパ状を有していることを特徴とする。
第2の本発明のステアリング装置は、
ステアリングシャフトを回転自在に支持するインナーコラムと、
前記インナーコラムを軸線方向変位可能に内包する少なくとも一部が円筒状のアウタージャケットと、
前記インナーコラムを付勢する付勢部材と、を有するステアリング装置であって、
前記アウタージャケットは、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記付勢部材により付勢される押圧部と、前記アウタージャケットの端部から、前記押圧部を越えて軸線方向に延在するスリットと、前記押圧部を越えて延在した前記スリットにつながる切欠と、前記スリットに対し軸線を挟んで反対側の外周面において軸線方向に延在するリブとを有することを特徴とする。
第3の本発明のステアリング装置は、
ステアリングホイールを取り付けるステアリングシャフトを軸線方向変位自在に支持するステアリング装置において、
前記ステアリングシャフトを回転自在に支持するインナーコラムと、
車体に取り付けられ、前記ステアリングシャフトの軸線に対してそれぞれ対向する位置に配置された一対のブラケット部と、
前記一対のブラケット部の間に延設されたテンション部材と、
前記一対のブラケット部の外部から前記テンション部材を固定する2つの固定部材と、
前記テンション部材と前記固定部材との間に配設され、操作レバーの動きと連動して前記ブラケット部と前記固定部材との間に相対変位を付与する付与部材と、
前記テンション部材と前記ブラケット部と前記固定部材との連結によって車体に保持され、少なくとも前記一対のブラケット部間において、ブラケット部の相対変位によって外周が前記一対の両ブラケット部と接触するフランジ部を持ち、かつ前記インナーコラムの外周を包持する内周面を持つ円筒状のアウタージャケットとを有し、
前記付与部材により付与された変位により前記一対のブラケット部が接近し、それにより前記アウタージャケットのフランジ部を介して前記インナーコラムに対して押圧力が付与され、且つ前記インナーコラムが前記アウタージャケットを介して前記ブラケット部に対して、その軸方向位置を保持されるようになっており、
前記アウタージャケットは、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記ブラケット部により押圧されるフランジ部と、前記アウタージャケットの端部から、前記フランジ部を横切って軸線方向に延在するスリットと、前記フランジ部を横切って延在した前記スリットにつながる切欠とを有し、
前記アウタージャケットを前記ブラケット部側から見たときに、前記切欠は、その開口側に向かって広がるテーパ状を有していることを特徴とする。
第4の本発明のステアリング装置は、
ステアリングホイールを取り付けるステアリングシャフトを軸線方向変位自在に支持するステアリング装置において、
前記ステアリングシャフトを回転自在に支持するインナーコラムと、
車体に取り付けられ、前記ステアリングシャフトの軸線に対してそれぞれ対向する位置に配置された一対のブラケット部と、
前記一対のブラケット部の間に延設されたテンション部材と、
前記一対のブラケット部の外部から前記テンション部材を固定する2つの固定部材と、
前記テンション部材と前記固定部材との間に配設され、操作レバーの動きと連動して前記ブラケット部と前記固定部材との間に相対変位を付与する付与部材と、
前記テンション部材と前記ブラケット部と前記固定部材との連結によって車体に保持され、少なくとも前記一対のブラケット部間において、ブラケット部の相対変位によって外周が前記一対の両ブラケット部と接触するフランジ部を持ち、かつ前記インナーコラムの外周を包持する内周面を持つ円筒状のアウタージャケットとを有し、
前記付与部材により付与された変位により前記一対のブラケット部が接近し、それにより前記アウタージャケットのフランジ部を介して前記インナーコラムに対して押圧力が付与され、且つ前記インナーコラムが前記アウタージャケットを介して前記ブラケット部に対して、その軸方向位置を保持されるようになっており、
前記アウタージャケットは、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記ブラケット部により押圧されるフランジ部と、前記アウタージャケットの端部から、前記フランジ部を横切って軸線方向に延在するスリットと、前記フランジ部を横切って延在した前記スリットにつながる切欠と、前記スリットに対し軸線を挟んで反対側の外周面において軸線方向に延在するリブとを有することを特徴とする。
第5の本発明のステアリング装置は、
ステアリングシャフトを回転自在に支持するインナーコラムと、
前記インナーコラムを軸線方向変位可能に内包するアウタージャケットと、
前記インナーコラムを付勢する付勢部材と、を有するステアリング装置であって、
前記アウタージャケットは、
前記インナーコラムを内包する側の端部近傍に形成され、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記付勢部材により付勢される押圧部と、
前記アウタージャケットの少なくとも前記押圧部において軸線方向に延在するスリットと、前記アウタージャケットの端部側から前記押圧部を超えて延在した前記スリットにつながる切欠とを有し、
前記切欠の幅は前記スリットの幅よりも大きいことを特徴とする。


第1の本発明のステアリング装置は、前記アウタージャケットが、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記付勢部材により付勢される押圧部と、前記アウタージャケットの端部から、前記押圧部を越えて軸線方向に延在するスリットと、前記押圧部を越えて延在した前記スリットにつながる切欠とを有し、前記アウタージャケットを前記付勢部材の付勢方向から見たときに、前記切欠は、その開口側に向かって広がるテーパ状を有しているので、前記スリットを設けることで、前記アウタージャケットの剛性を弱めて縮径しやすくし、更に、前記付勢部材により前記押圧部を付勢された場合における応力集中を、前記切欠を設けることで緩和し、前記アウタージャケットの破損を抑制している。加えて、前記切欠を、その開口側に向かって広がるテーパ状を有する形状としているので、前記アウタージャケットが大きく変形した場合でも、より破損の可能性を抑えることができる。
第2の本発明のステアリング装置は、前記アウタージャケットが、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記付勢部材により付勢される押圧部と、前記アウタージャケットの端部から、前記押圧部を越えて軸線方向に延在するスリットと、前記押圧部を越えて延在した前記スリットにつながる切欠と、前記スリットに対し軸線を挟んで反対側の外周面において軸線方向に延在するリブとを有するので、前記スリットを設けることで、前記アウタージャケットの剛性を弱めて縮径しやすくし、更に、前記付勢部材により前記押圧部を付勢された場合における応力集中を、前記切欠を設けることで緩和し、前記アウタージャケットの破損を抑制している。加えて、前記スリットに対し軸線を挟んで反対側の外周面において軸線方向に延在するリブを設けることで、応力に対して脆弱となる部位を補強することにより、より破損の可能性を抑えることができる。
前記アウタージャケットの軸線に直交する断面において、前記スリットの中心を0度としたときに、前記切欠は、前記スリットの中心から±90度以内の範囲に形成されていると、より破損の可能性を抑えることができる。
第3の本発明のステアリング装置は、前記アウタージャケットが、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記ブラケット部により押圧されるフランジ部と、前記アウタージャケットの端部から、前記フランジ部を横切って軸線方向に延在するスリットと、前記フランジ部を横切って延在した前記スリットにつながる切欠とを有し、前記アウタージャケットを前記ブラケット部側から見たときに、前記切欠は、その開口側に向かって広がるテーパ状を有しているので、前記スリットを設けることで、前記アウタージャケットの剛性を弱めて縮径しやすくし、更に、前記ブラケット部により前記フランジ部を押圧された場合における応力集中を、前記切欠を設けることで緩和し、前記アウタージャケットの破損を抑制している。加えて、前記切欠を、その開口側に向かって広がるテーパ状を有する形状としているので、前記アウタージャケットが大きく変形した場合でも、より破損の可能性を抑えることができる。
第4の本発明のステアリング装置は、前記アウタージャケットが、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記ブラケット部により押圧されるフランジ部と、前記アウタージャケットの端部から、前記フランジ部を横切って軸線方向に延在するスリットと、前記フランジ部を横切って延在した前記スリットにつながる切欠と、前記スリットに対し軸線を挟んで反対側の外周面において軸線方向に延在するリブとを有するので、前記スリットを設けることで、前記アウタージャケットの剛性を弱めて縮径しやすくし、更に、前記ブラケット部により前記押圧部を押圧された場合における応力集中を、前記切欠を設けることで緩和し、前記アウタージャケットの破損を抑制している。加えて、前記スリットに対し軸線を挟んで反対側の外周面において軸線方向に延在するリブを設けることで、応力に対して脆弱となる部位を補強することにより、より破損の可能性を抑えることができる。
前記アウタージャケットの軸線に直交する断面において、前記スリットの中心を0度としたときに、前記切欠は、前記スリットの中心から±90度以内の範囲に形成されていると、より破損の可能性を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態に係るチルト・テレスコピック式のステアリング装置を、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るチルト・テレスコピック式のステアリング装置10の側面図である。図2は、図1に示したステアリング装置10の下面図である。図3は、図1のステアリング装置10を分解した状態で示す斜視図であるが、巻きばね30は省略している。図4は、図1の構成をIV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。
図2に示すように、取り付けブラケット12は、車体B(図4)に対してボルト28(図4)により取り付けるための一対の車体取り付け孔12c(それが設けられた面が車体取付面12e)を有し、且つ互いに平行に延在すると共に鉛直上下方向に延在する板部材であるブラケット部12a、12aを、連結板12dで連結した構成を有しており、1枚の板材を折り曲げて形成されている。各ブラケット部12aの板厚は同一であり、形状は垂直線に対して線対称となっている。
図4に示すように、ブラケット部12a、12aの間には、テンション部材13が配置されている。テンション部材13は、下部が開放してなる断面がコ字状の本体13aと、本体13aの両側壁下端間に架橋され、且つ内挿されたボルト14で本体13aに固定されるチューブ13bとからなり、アウタージャケット21の端部外周を挟むように取り付けられている。即ち、テンション部材13は、本体13aとチューブ13bとに分割可能であり実車搭載時における組付性に優れ、一方、ボルト14により固定された状態では、周方向に連続した環状となり剛性が高くなる。このような構成であれば部品点数が少なくて済み、又、ボルト14は標準品を用いることができ、更に、チューブ13bは、円管を所定長さに切断するだけで製造できるため、より低コスト化が図れる。尚、チューブ13bは、板材を丸めて溶接したものでも良い。
図1,2に示すように、アウタージャケット21は、円筒部21aと、円筒部21aの端部外周において、軸線方向にテンション部材13を挟んで隔置配置された一対の板状の(端部に近い側の)第1フランジ部21c及び(端部から遠い側の)第2フランジ部21dを有している。アウタージャケット21は、円筒部21aの図1で左端上部に耳部21hを形成し、耳部21hには貫通孔21iが形成されており、この貫通孔21iに挿通されて車体に固定されたボルト(不図示)により、アウタージャケット21は車体に対して揺動自在に取り付けられている。アウタージャケット21の下面で、フランジ部21c、21dよりも車両前方側に図1に示す方向から見て略三角形状の切欠21fを有する円筒部21aは、インナーコラム11を内包保持しており、貫通孔21iの軸線と一致する枢動点Oを介して、不図示の車体に対して(図1で上下方向に)枢動可能に支持されている。押圧部としてのフランジ部21c、21dの間には、テンション部材13が配置される。尚、円筒部21aの下部には、図2に示すように、その端部から、少なくともフランジ部21c、21dを横切って軸線方向に延在するようにして、スリット21eが形成されている。又、本実施の形態にこだわらず、固定部材16,17の中心を結ぶ線が、インナーコラム11の軸線と交差するようにしても良い。
アウタージャケット21に内包される円筒状のインナーコラム11の中には、ステアリングシャフトSが挿通され、軸受29(図1)を介してインナーコラム11に対して回転自在に支持されている。尚、インナーコラム11に、ステアリングシャフトSの軸線と平行に、テレスコストッパとしての長孔を形成し、これにアウタージャケット21に植設したボルト等を係合させても良いが、これは必須の構成ではない。
各ブラケット部12aには、枢動点Oを中心とした円弧の一部となるチルト溝12bが形成されている。チルト溝12bは、図1からみて、ステアリングシャフトSの軸線に近い高さに配置された車体取付部であるブラケット12の車体取り付け孔12cに対して、インナーコラム11の軸線方向にずれた位置に配置されている(図1,2参照)。チルト溝12bを貫通するようにして、図4の左側からは固定部材16が挿通され、図4の右側からは固定部材17が挿通されている。尚、車体取り付け孔12c側から見てチルト溝12b側の、ブラケット部12a側における端部は、折り曲げられていてもよい。
頭付きボルトである固定部材16は、図4で左側のチルト溝12bの幅よりも大径で工具係合孔を有する円盤状の頭部16aと、チルト溝12bに係合して案内される円筒状のチルト案内部16bと、テンション部材13の本体13aに形成されたネジ孔13cに螺合し、固着される雄ネジ部16cとを有している。
これに対し、固定部材17は、工具を係合させる六角頭部17aと、第1ねじ部17bと、円筒状の軸部17cと、小フランジ17dと、第2ねじ部17eとを有している。第2ねじ部17eは、テンション部材13の本体13aに形成されたネジ孔13dに螺合することで、テンション部材13に固着されており、このとき小フランジ17dが本体13aの表面に当接するようになっている。軸部17cの周囲には、チルト溝12bの幅に係合するような略小判型断面のチルト案内部18a及びそれより大径の固定カム部18bを備えた固定カム18と、固定カム部18bに係合するカム面を有する可動カム19と、可動カム19と一体的に回動する操作レバー20と、スラストベアリング(転がり軸受でも滑り軸受でも良い)22が配置され、第1ねじ部17bに螺合固着するナット23により取り付けられている。尚、固定カム18と,可動カム19と、ブラケット部12a、12aとが請求項の付勢部材を構成し、固定カム18と,可動カム19とが請求項の付与部材を構成し、固定部材17とナット23、及び固定部材16が請求項の固定部材を構成する。
インナーコラム11を取り巻き、且つ各ブラケット部12aに端部30aをそれぞれ係止するようにして、巻きばね30が配置されている。巻きばね30は、両側に一対のコイル部30bを有し、中央の当接部30cを、アウタージャケット21の切欠21fから露出したインナーコラム11の下面に当接させている。従って、インナーコラム11の下面は、巻きばね30の付勢力により、常に上方に付勢されていることとなる。尚、切欠21fの最下部に突起21kを設けて、巻きばね30の脱落防止機能を持たせている。
図5は、アウタージャケット21のフランジ部側を側方(付勢部材の付勢方向)から見た側面図であり、図6は、アウタージャケット21のフランジ部側を下方から見た下面図であり、図7は、図5の構成をVII-VII線で切断して矢印方向に見た図である。図5,6に示すように、第2フランジ部21dに隣接して形成された切欠21fは、第2フランジ部21dを超えて延在するスリット21eにつながっている。
図5に示す状態で、切欠21fは、開口側(下側)に向かうにつれて広がるテーパ形状を有している。この場合、図5に示す面に、アウタージャケット21を投影した場合において、切欠21fの最も高い点P1から最も低い位置点P2まで直線Laを引いたとき、かかる直線Laと鉛直線Vとのなす角度θ1は、45度より大きくてもよい。
図7に示す状態では、アウタージャケット21の軸線Mとスリット21eの中心とを、鉛直線Vが通過しているものとする(ただし、実機搭載時とは異なる)。図7に示す断面で、切欠21fの最も高い点P1から軸線Mまで直線Lbを引いたとき、かかる直線Lbと鉛直線Vとのなす角度θ2は、90度より小さければよいが、角度θ2があまり小さいと応力集中緩和効果が薄くなる。本実施の形態では、70〜80度としている。
次に、本実施の形態のステアリング装置の調整動作について説明する。操作者が操作レバー20を締付方向に回動させると、固定部材17における固定カム18の固定カム部18bの凸部と、可動カム19の凸部同士が係合しあい、互いに離隔する方向に力を発生する。このとき、固定カム18により押圧された図4で右側のブラケット部12aは、左方へ変位する。一方、可動カム19により右方に押圧された固定部材17は、テンション部材13を右方へと変位させる。それに伴って、固定部材16も右方へ移動するので、アウタージャケット21のフランジ部21c、21dの側部に、ブラケット部12aのチルト溝12bの内側を押し当て、適切な押圧力を付与するため、ブラケット部12aに対してアウタージャケット21は固定され、それによりインナーコラム11のチルト方向の変位も阻止されることとなる。
一方、操作レバー20の締付方向への回動に基づき、固定カム18により押圧された図4で右側のブラケット部12aは、左方へ変位することで、フランジ部21c、21dの右半部に当接して、これらを同様に左方に変位させる。更に、テンション部材13に付与された力は、反対側の固定部材16に伝達され、それにより押圧された図4で左側のブラケット部12aは、右方へ変位する。左側のブラケット部12aが右方へ変位すると、フランジ部21c、21dの左半部に当接して、これらを同様に右方に変位させ、アウタージャケット21の外周面に押圧力を付与する。アウタージャケット21が両側から押圧されることで、スリット21eが閉じるように変形するため、アウタージャケット21の内径は縮径し、インナーコラム11を適切な力で保持することができる。以上の操作により、ブラケット12における一対のブラケット部12aは閉じるように変形する。
本実施の形態によれば、2つのブラケット部12aの形状・板厚が略等しく、すなわち曲げ弾性係数(従って剛性)が略等しくなっていることから、操作レバー20の締め付け操作によって、ブラケット部12aが互いに近接する方向に力を受け、略等しい量で変位するため、インナーコラム11は、フランジ部21c、21dにより、図4で左右両側から押圧力を受けて、ブラケット部12a間距離を2分する位置にその中心が一致するように固定され、それによりテレスコ方向の変位を阻止しながらも、ステアリングシャフトSの心ズレを抑制できることとなる。
固定部材を構成するボルト28の軸線は、ステアリングシャフトSの軸線の高さ方向における近傍に配置されている。
これに対し、操作者が操作レバー20を緩め方向に回動すると、図4において、固定カム18と可動カム19の凸部同士が係脱し、両者は近接可能となるため、両ブラケット部12aは互いに離隔し、それによりアウタージャケット21は両ブラケット部12aに対してフリーな状態となるため、固定部材16のチルト案内部16b及び固定カム18のチルト案内部18aを、ブラケット部12aのチルト溝12bに沿って案内されつつ変位させることができ、更にアウタージャケット21の締め付け力低下によりインナーコラム11の軸線方向変位が可能となる(軸線方向変位可能状態となる)ため、チルト方向及びテレスコ方向の調整を任意に行えるようになっている。
このとき、テレスコピック調整を行うためには、アウタージャケット21の内周面と、インナーコラム11の外周面との間にある程度のスキマが必要になる。ところが、このスキマの存在が、操作レバー20を緩め方向に回動したときに、ステアリングホイールのガタとなって操作者に伝わるので、操作者に違和感を与える恐れがある。これに対し本実施の形態によれば、ブラケット部12aに両端を係止された巻きばね30の付勢力により、インナーコラム11は常時上方に付勢されているので、かかる付勢力によって、インナーコラム11の外周上面がアウタージャケット21の内周上面に押しつけられ、それによりガタ排除を行えるようになっているため、操作者に違和感を与えることを回避できる。尚、巻きばね30は、その付勢力を利用して、チルト調整時にステアリングホイール(不図示)の自重でステアリングシャフトSが急激に下方に揺動しないよう、チルト中段位置に釣り合わせる機能も有する。
更に、本実施の形態においては、アウタージャケット21にスリット21eを設けることで、アウタージャケット21の端部剛性を弱めて縮径しやすくし、それによりインナーコラム11の保持力を高めている。又、図5〜7に示すように、適切な形状の切欠21fを設けているので、ブラケット12a、12aによりフランジ部21c、21dを付勢された場合における応力集中を緩和し、アウタージャケット21の破損を効果的に抑制できる。
図8は、本実施の形態に係るチルト・テレスコピック式のステアリング装置を組み付けた状態で図3の矢印VIII方向に見た図である。本実施の形態においては、固定部材16,17の中心を結ぶ線が、インナーコラム11の軸線Xと離隔している。より具体的には、固定部材16,17により与えられるインナーコラム11の保持に必要な押圧力をF1とした場合、固定部材16,17の中心を結ぶ線Rが、インナーコラム11の軸線Xより、図8で下方に距離Δだけシフトした本実施の形態における、固定部材16,17により与えられるインナーコラム11の保持に必要な押圧力F2は、
F2=(L1/(L1+Δ))・F1
{但しL1は、点P3からインナーコラム11の軸線Xまでの距離}
で表せる。ここで、L1<L1+Δであるから、本実施の形態によれば、てこの原理により、より小さな押圧力F2でインナーコラム11を保持することが可能となる。
図9は、変形例にかかるアウタージャケット21’を示す図5と同様な側面図である。本変形例においては、図5に示す実施の形態に対し、切欠21f’の形状のみが異なる。より具体的には、アウタージャケット21’を側方から見たときに、切欠21f’の斜面は折れ曲がっており、なだらかな部分21fa’と、急な部分21fb’とから形成されている。ただし、本変形例においても、図9に示す面に、アウタージャケット21’を投影した場合において、切欠21f’の最も高い点P1’から最も低い位置点P2’まで直線La’を引いたとき、かかる直線La’と鉛直線Vとのなす角度θ1’は、45度より大きくなっている。
図10は、別な変形例にかかるアウタージャケット21”を示す図5と同様な側面図である。本変形例においては、図5に示す実施の形態に対し、切欠21f”の形状のみが異なる。より具体的には、アウタージャケット21”を側方から見たときに、切欠21f”の斜面は複数の円弧から形成されてなるただし、本変形例においても、図10に示す面に、アウタージャケット21”を投影した場合において、切欠21f”の最も高い点P1”から最も低い位置点P2”まで直線La”を引いたとき、かかる直線La”と鉛直線Vとのなす角度θ1”は、45度より大きくなっている。
尚、アウタージャケットの切欠としては、以上の形状に拘らない。例えば、図11に示すアウタージャケット21’”の下面図において、切欠21f’”を、スリット21e’”の延長と考えることもできる。しかしながら、かかる場合、上述した実施の形態より切欠21f’”の応力緩和機能が低くなるので、切欠21f’”は、極力長くすることが望ましい。場合によっては、アウタージャケット21’”の全長にわたっていてもよい。
図12は、第2の実施の形態にかかるアウタージャケット121のフランジ部側を側方から見た側面図であり、図13は、第2の実施の形態にかかるアウタージャケット121のフランジ部側を下方から見た下面図であり、図14は、図11の構成をXIV方向から見た図である。
本実施の形態においては、スリット121eにつながる切欠121fは、上述の実施の形態と異なり、軸線方向幅が狭い形状となっている。しかしながら、スリット121eに対向するアウタージャケット121の外周面に、軸線方向に延在するリブ121rを設けている。このようにリブ121rを設けることで、切欠121fを幅が狭い形状としたことによる応力集中に対して、応力に対して脆弱となる部位を補強することにより、より破損の可能性を抑えることができる。リブ121rは、図5,9,10等に示す形状の切欠と同時に用いてもよい。尚、本実施の形態ではリブ121rの断面形状は、図14に示すように台形状としたが、矩形状、半円形状など、周辺部品との干渉を抑えた任意の形状にすることができる。それ以外の構成については、上述した実施の形態と同様であるので説明を省略する。
図15は、第3の実施の形態に係るチルト・テレスコピック式のステアリング装置における上面図であり、図16は、第3の実施の形態に係るチルト・テレスコピック式のステアリング装置における側面図であり、図17は、図16の構成をXVII-XVII線で切断して矢印方向に見た図である。
図15において、不図示の車体に、ブラケット212を介して取り付けられたアウタージャケット221内に、軸線方向に変位自在なインナーコラム11が配置され、更にインナーコラム11内にステアリングシャフトSが配置されている。ステアリングシャフトSの図15で右端には、ステアリングホイールHが取り付けられ、ステアリングシャフトSの左端は、図示していないが、自在継手等を介して、操舵装置のラック軸に噛合するピニオンに連結されている。尚、アウタージャケット221内には、電動モータの補助動力をステアリングシャフトへ出力することで、操舵力をアシストするパワーユニットが内蔵されていてもよい。
図15〜17に示すように、取り付けブラケット212は、車体(不図示)に取り付けるための一対の車体取り付け孔212c(それが設けられた面が車体取付面212e)を有し、且つ互いに平行に延在すると共に鉛直上下方向に延在する板部材であるブラケット部212a、212aを、連結板212dで連結した構成を有しており、1枚の板材を折り曲げてもしくは複数の板材を溶接して形成されている。各ブラケット部212aの板厚は同一であり、形状は垂直線に対して線対称となっている。各ブラケット部212aには、アウタージャケット221の枢動点(不図示)を中心とした円弧の一部となるチルト溝212bが形成されている。尚、図15に示すように、車体取り付け孔212cは、後述する固定部材217の軸線に対して、インナーコラム11の軸線方向にずれており、更に、車体取り付け孔212c側から見てチルト溝212b側の、ブラケット部212a側における端部212fは、折り曲げられて剛性向上が図られている。
図17において、ブラケット部212a、212aの間には、アウタージャケット221が配置されている。アウタージャケット221は、下部に軸線方向に延在するスリット221eを形成し、且つスリット221eを横切るようにして貫通孔221nを形成している。
ブラケット部212aのチルト溝212bに対し、図17の左側から挿通された頭部を有する固定部材217は、図17の左側のブラケット部212a及びアウタージャケット221の貫通孔221nを貫通し、反対側のチルト溝212bより突出する。
固定部材217の突出した部位の周囲には、チルト溝212bの幅に係合するような略小判型断面のチルト案内部218a及びそれより大径の固定カム部218bを備えた固定カム218と、固定カム部218bに係合するカム面を有する可動カム219と、可動カム219と一体的に回動する操作レバー220と、スラストベアリング(転がり軸受でも滑り軸受でも良い)222が配置され、固定部材217のねじ部217bに螺合固着するナット223により取り付けられている。尚、固定カム218と,可動カム219と、ブラケット部212a、212aとが請求項の付勢部材を構成している。
図18は、アウタージャケット221を側方から見た側面図であり、図19は、アウタージャケット221を下方から見た下面図である。図18,19及び17を参照して、アウタージャケット221は、図18で右端側(ステアリングホイール側)に、アウタージャケット221の円筒部221a外周面下半部から半径方向に延在し且つブラケット部212a、212aに当接する押圧部221cを有している。押圧部221cに隣接して形成された切欠221fは、押圧部221cを超えて延在するスリット221eにつながっている。
図18に示す状態で、切欠221fは、開口側(下側)に向かうにつれて広がるテーパ形状を有している。かかる切欠221fの形状は、図5に示す実施の形態と同様の形状である。
次に、本実施の形態のステアリング装置の調整動作について説明する。操作者が操作レバー220を締付方向に回動させると、上述した実施の形態と同様に固定カム部218と可動カム219の相互作用により、ブラケット部212aを介してアウタージャケット221が、スリット221eの閉じる方向に付勢される。それにより、その内径が縮径してインナーコラム11を挟持するため、インナーコラム11のチルト方向の移動及びテレスコ方向への移動が阻止される(軸線方向変位調整不能状態となる)こととなる。
一方、操作者が操作レバー220を緩め方向に回動させると、上述とは逆にアウタージャケット221が、スリット221eの開く方向に変形するため、その内径が拡径し、インナーコラム11のテレスコ方向の移動を許容する(軸線方向変位調整可能状態となる)。又、ブラケット部212aとアウタージャケット221間の摩擦力も低下するため、インナーコラム211のチルト溝212bに沿ったチルト方向の移動も許容する。
本実施の形態によれば、アウタージャケット221にスリット221eを設けることで、アウタージャケット221の端部剛性を弱めて縮径しやすくし、それによりインナーコラム11の保持力を高めている。又、図18,19に示すように、適切な形状の切欠221fを設けているので、ブラケット212a、212aにより押圧部221cを付勢された場合における応力集中を緩和し、アウタージャケット221の破損を効果的に抑制できる。
図20は、第4の実施の形態にかかるアウタージャケット321を側方から見た側面図であり、図21は、第4の実施の形態にかかるアウタージャケット321を下方から見た下面図であり、図22は、図20の構成をXXII方向から見た図である。
本実施の形態においては、図18,19に示す実施の形態と異なり、切欠321fは軸線方向幅が狭い形状となっており、スリット321eは、切欠321fを横切って軸線方向に延在している。又、スリット321eに対向するアウタージャケット321の外周面に、軸線方向に延在するリブ321rを設けている。このようにリブ321rを設けることで、切欠321fを幅が狭い形状としたことによる応力集中に対して、応力に対して脆弱となる部位を補強することにより、より破損の可能性を抑えることができる。リブ321rは、図18等に示す形状の切欠と同時に用いてもよい。尚、本実施の形態ではリブ321rの断面形状は、図22に示すように台形状としたが、矩形状、半円形状など、周辺部品との干渉を抑えた任意の形状にすることができる。それ以外の構成については、図15〜19に示す実施の形態と同様であるので説明を省略する。
更に、アウタージャケットの切欠としては、以上の形状に拘らない。例えば、図23に示すアウタージャケット321’の下面図において、切欠321f’を、スリット321e’の延長と考えることもできる。しかしながら、かかる場合、上述した実施の形態より切欠321f’の応力緩和機能が低くなるので、切欠321f’は、極力長くすることが望ましい。場合によっては、アウタージャケット321’の全長にわたっていてもよい。
以上、実施の形態を参照して本発明を詳細に説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきでなく、その趣旨を損ねない範囲で適宜変更、改良可能であることはもちろんである。たとえば、本実施の形態では、スリットを下側に配置した例を示したが、スリットは上側にあってもよい。かかる場合には、フランジの断面形状は、本実施の形態に対して上下逆となる。さらに、ロア側にアウタージャケット、アッパ側にインナコラムの例を示したが、ロア側にインナコラム、アッパ側にアウタージャケットを設けたレイアウトでもよい。
本発明の実施の形態に係るチルト・テレスコピック式のステアリング装置10の側面図である。 図1に示したステアリング装置10の下面図である。 図1のステアリング装置10を分解した状態で示す斜視図である。 図1の構成をIV-IV線で切断して矢印方向に見た図である。 アウタージャケット21のフランジ部側を側方から見た側面図である。 アウタージャケット21のフランジ部側を下方から見た下面図である。 図5の構成をVII-VII線で切断して矢印方向に見た図である。 本実施の形態に係るチルト・テレスコピック式のステアリング装置を組み付けた状態で図3の矢印VIII方向に見た図である。 変形例にかかるアウタージャケット21’を示す図5と同様な側面図である。 別な変形例にかかるアウタージャケット21”を示す図5と同様な側面図である。 アウタージャケット21’”の下面図である。 第2の実施の形態にかかるアウタージャケット121のフランジ部側を側方から見た側面図である。 第2の実施の形態にかかるアウタージャケット121のフランジ部側を下方から見た下面図である。 図12の構成をXIV方向から見た図である。 第3の実施の形態に係るチルト・テレスコピック式のステアリング装置における上面図である。 第3の実施の形態に係るチルト・テレスコピック式のステアリング装置における側面図である。 図16の構成をXVII-XVII線で切断して矢印方向に見た図である。 アウタージャケット221を側方から見た側面図である。 アウタージャケット221を下方から見た下面図である。 第4の実施の形態にかかるアウタージャケット321を側方から見た側面図である。 第4の実施の形態にかかるアウタージャケット321を下方から見た下面図である。 図20の構成をXXII方向から見た図である。 アウタージャケット321’の下面図である。
符号の説明
11 インナーコラム
12 取り付けブラケット
13 テンション部材
16,17、217固定部材
20 操作レバー
21、121,221,321 アウタージャケット
S ステアリングシャフト

Claims (7)

  1. ステアリングシャフトを回転自在に支持するインナーコラムと、
    前記インナーコラムを軸線方向変位可能に内包する少なくとも一部が円筒状のアウタージャケットと、
    前記インナーコラムを付勢する付勢部材と、を有するステアリング装置であって、
    前記アウタージャケットは、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記付勢部材により付勢される押圧部と、前記アウタージャケットの軸線方向に延在するスリットと、前記押圧部を越えて延在した前記スリットにつながる切欠とを有し、
    前記アウタージャケットを前記付勢部材の付勢方向から見たときに、前記切欠は、その開口側に向かって広がるテーパ状を有していることを特徴とするステアリング装置。
  2. ステアリングシャフトを回転自在に支持するインナーコラムと、
    前記インナーコラムを軸線方向変位可能に内包する少なくとも一部が円筒状のアウタージャケットと、
    前記インナーコラムを付勢する付勢部材と、を有するステアリング装置であって、
    前記アウタージャケットは、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記付勢部材により付勢される押圧部と、前記アウタージャケットの軸線方向に延在するスリットと、前記押圧部を越えて延在した前記スリットにつながる切欠と、前記スリットに対し軸線を挟んで反対側の外周面において軸線方向に延在するリブとを有することを特徴とするステアリング装置。
  3. 前記アウタージャケットの軸線に直交する断面において、前記スリットの中心を0度としたときに、前記切欠は、前記スリットの中心から±90度以内の範囲に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のステアリング装置。
  4. ステアリングホイールを取り付けるステアリングシャフトを軸線方向変位自在に支持するステアリング装置において、
    前記ステアリングシャフトを回転自在に支持するインナーコラムと、
    車体に取り付けられ、前記ステアリングシャフトの軸線に対してそれぞれ対向する位置に配置された一対のブラケット部と、
    前記一対のブラケット部の間に延設されたテンション部材と、
    前記一対のブラケット部の外部から前記テンション部材を固定する2つの固定部材と、
    前記テンション部材と前記固定部材との間に配設され、操作レバーの動きと連動して前記ブラケット部と前記固定部材との間に相対変位を付与する付与部材と、
    前記テンション部材と前記ブラケット部と前記固定部材との連結によって車体に保持され、少なくとも前記一対のブラケット部間において、ブラケット部の相対変位によって外周が前記一対の両ブラケット部と接触するフランジ部を持ち、かつ前記インナーコラムの外周を包持する内周面を持つ円筒状のアウタージャケットとを有し、
    前記付与部材により付与された変位により前記一対のブラケット部が接近し、それにより前記アウタージャケットのフランジ部を介して前記インナーコラムに対して押圧力が付与され、且つ前記インナーコラムが前記アウタージャケットを介して前記ブラケット部に対して、その軸方向位置を保持されるようになっており、
    前記アウタージャケットは、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記ブラケット部により押圧されるフランジ部と、前記アウタージャケットの端部から、前記フランジ部を横切って軸線方向に延在するスリットと、前記フランジ部を横切って延在した前記スリットにつながる切欠とを有し、
    前記アウタージャケットを前記ブラケット部側から見たときに、前記切欠は、その開口側に向かって広がるテーパ状を有していることを特徴とするステアリング装置。
  5. ステアリングホイールを取り付けるステアリングシャフトを軸線方向変位自在に支持するステアリング装置において、
    前記ステアリングシャフトを回転自在に支持するインナーコラムと、
    車体に取り付けられ、前記ステアリングシャフトの軸線に対してそれぞれ対向する位置に配置された一対のブラケット部と、
    前記一対のブラケット部の間に延設されたテンション部材と、
    前記一対のブラケット部の外部から前記テンション部材を固定する2つの固定部材と、
    前記テンション部材と前記固定部材との間に配設され、操作レバーの動きと連動して前記ブラケット部と前記固定部材との間に相対変位を付与する付与部材と、
    前記テンション部材と前記ブラケット部と前記固定部材との連結によって車体に保持され、少なくとも前記一対のブラケット部間において、ブラケット部の相対変位によって外周が前記一対の両ブラケット部と接触するフランジ部を持ち、かつ前記インナーコラムの外周を包持する内周面を持つ円筒状のアウタージャケットとを有し、
    前記付与部材により付与された変位により前記一対のブラケット部が接近し、それにより前記アウタージャケットのフランジ部を介して前記インナーコラムに対して押圧力が付与され、且つ前記インナーコラムが前記アウタージャケットを介して前記ブラケット部に対して、その軸方向位置を保持されるようになっており、
    前記アウタージャケットは、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記ブラケット部により押圧されるフランジ部と、前記アウタージャケットの軸線方向に延在するスリットと、前記フランジ部を横切って延在した前記スリットにつながる切欠と、前記スリットに対し軸線を挟んで反対側の外周面において軸線方向に延在するリブとを有することを特徴とするステアリング装置。
  6. 前記アウタージャケットの軸線に直交する断面において、前記スリットの中心を0度としたときに、前記切欠は、前記スリットの中心から±90度以内の範囲に形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のステアリング装置。
  7. ステアリングシャフトを回転自在に支持するインナーコラムと、
    前記インナーコラムを軸線方向変位可能に内包するアウタージャケットと、
    前記インナーコラムを付勢する付勢部材と、を有するステアリング装置であって、
    前記アウタージャケットは、
    前記インナーコラムを内包する側の端部近傍に形成され、その外周面より軸線から遠ざかる方向へと延在し、前記付勢部材により付勢される押圧部と、
    前記アウタージャケットの少なくとも前記押圧部において軸線方向に延在するスリットと、前記アウタージャケットの端部側から前記押圧部を超えて延在した前記スリットにつながる切欠とを有し、
    前記切欠の幅は前記スリットの幅よりも大きいことを特徴とするステアリング装置。
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