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JP4387562B2 - 車両の定速走行制御装置 - Google Patents

車両の定速走行制御装置 Download PDF

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JP4387562B2
JP4387562B2 JP2000162934A JP2000162934A JP4387562B2 JP 4387562 B2 JP4387562 B2 JP 4387562B2 JP 2000162934 A JP2000162934 A JP 2000162934A JP 2000162934 A JP2000162934 A JP 2000162934A JP 4387562 B2 JP4387562 B2 JP 4387562B2
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は車両の定速走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
セットスイッチなどを通じて入力される運転者の指示に応じて目標車速を設定し、検出された車速が目標車速となるように、ブレーキアクチュエータおよびスロットルアクチュエータを動作させて車両を定速走行させる技術は、良く知られている。
【0003】
また、車両が自動変速機を備えるとき、周知のように、予め設定されたギヤシフトスケジューリングマップを検出した車速とスロットル開度から変速比(ギヤ)を検索し、検索した変速比となるようにシフトダウンなどの変速制御が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、自動変速機を備えた車両において上記した定速走行制御が行われる場合、自動変速機の制御装置は、降坂路などにおいて現在の変速比によるエンジンブレーキでは目標車速が保持できないと判断するとき、シフトダウンしてエンジンブレーキ力を増加させ、目標車速を保持するように制御する。
【0005】
しかしながら、スロットル全閉状態でシフトダウンすると、加速度が急変するため、シフトダウン時に変速ショックを招いて運転者に不快感を与えることがあった。また、マニュアル運転では生じないような降坂時のシフトダウンには、運転者が違和感を受けることが多い。
【0006】
従って、この発明の目的は、上記した不都合を解消することにあり、自動変速機を備えた車両の定速走行制御において、降坂路などを走行するときも、適正に車速を制御して運転者に不快感あるいは違和感を与えないようにした車両の定速走行制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1項にあっては、自動変速機を備えた車両の定速走行制御装置において、前記車両の車速を検出する車速検出手段、前記車両のブレーキに接続され、前記ブレーキを作動させるブレーキアクチュエータ、スイッチを通じて入力される運転者の指示に応じて目標車速を設定し、前記検出された車速が設定した目標車速となるように少なくとも前記ブレーキアクチュエータを動作させて前記車両の車速を制御する車速制御手段、および少なくとも前記検出された車速に基づいて前記自動変速機をシフトダウンさせるシフトダウン制御手段を備えると共に、前記車速制御手段は、少なくとも前記検出された車速が前記目標速度を所定値以上超えるとき、前記ブレーキアクチュエータを動作させ、前記ブレーキアクチュエータの動作によって前記車両の加速度が負の値となった判断するとき、前記シフトダウン制御手段にシフトダウンを許可する如く構成した。
【0008】
少なくとも検出された車速が目標速度を所定値以上超えるとき、ブレーキアクチュエータを動作させ、車両の加速度が負の値となった判断するとき、シフトダウンを許可する、換言すれば加速度が負値、即ち、減速度が発生した時点でシフトダウンを実行する如く構成したので、車速を適正に制御することができて変速ショックを効果的に低減することができ、よって運転者に不快感や違和感を与えることがない。
【0009】
また、シフトダウン後のエンジンブレーキ力によって車速を保持することから、ブレーキを長時間作動させることもなく、さらには車速ハンチングも生じることがなく、よって良好な定速走行を実現することができる。
【0010】
請求項2項にあっては、前記車速制御手段は、前記ブレーキに供給される油圧を検出するブレーキ油圧検出手段を備え、少なくとも前記検出された車速が前記目標速度を所定値以上超えるとき、前記ブレーキアクチュエータを動作させ、前記検出されたブレーキ油圧が前記車両の加速度が負の値となったと判断される所定油圧以上となったと、前記シフトダウン制御手段にシフトダウンを許可する如く構成した。
【0011】
少なくとも検出された車速が目標速度を所定値以上超えるとき、ブレーキアクチュエータを動作させ、検出されたブレーキ油圧が車両の加速度が負の値となったと判断される所定油圧以上となったと、シフトダウンを許可する如く構成したので、車両の減速状態を精度良く検出することができ、変速ショックを一層効果的に低減することができる。また、これによって、急勾配(例えば10%以上)の降坂路を走行するときに所定の減速度に中々達しない場合などでも、シフトダウンすることで、ブレーキ制御を長時間継続することがない。
【0012】
請求項3項にあっては、前記車速制御手段は、前記目標車速と前記検出された車速に基づいて前記ブレーキアクチュエータの動作を制御するブレーキ制御で目標とすべきブレーキ目標車速を決定するブレーキ目標車速決定手段を備え、前記決定されたブレーキ制御で目標とすべき目標車速に基づいて前記ブレーキアクチュエータを動作させる如く構成した。
【0013】
目標車速と検出された車速に基づいてブレーキアクチュエータの動作を制御するブレーキ制御で目標とすべき目標車速を決定し、それに基づいてブレーキアクチュエータを動作させる如く構成したので、急制動となるのを防止することができ、よって運転者に違和感を与えることがない。
【0014】
請求項4項にあっては、前記ブレーキ目標車速決定手段は、前記検出された車速に基づいて前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速の初期値を決定する如く構成した。
【0015】
検出された車速、より具体的にはブレーキ制御開始時の現車速に基づいてブレーキ制御で目標とすべき目標車速の初期値を決定する如く構成したので、急制動となるのを一層効果的に防止することができる。
【0016】
請求項5項にあっては、前記ブレーキ目標車速決定手段は、前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速を前記初期値から段階的に減少させる如く構成した。
【0017】
ブレーキ制御で目標とすべき目標車速初期値から段階的に減少させる如く構成したので、ブレーキ制御を開始した後も運転者に滑らかな制動感を与えることができる。
【0018】
請求項6項にあっては、前記ブレーキ目標車速決定手段は、前記シフトダウン制御手段がシフトダウンを許可されてシフトダウンした後、前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速を段階的に増加させる如く構成した。
【0019】
シフトダウンした後、ブレーキ制御で目標とすべき目標車速を段階的に増加させる如く構成したので、シフトダウン後にブレーキを長時間作動させることがないと共に、ブレーキを滑らかに解除することができる。
【0020】
請求項7項にあっては、前記車速制御手段は、前記検出された車速が前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速未満となったとき、前記ブレーキアクチュエータの動作を終了させる如く構成した。
【0021】
検出された車速が前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速未満となったとき、前記ブレーキアクチュエータの動作を終了させる如く構成したので、シフトダウン後に最適のタイミングでブレーキを解除することができる。
【0022】
請求項8項にあっては、前記車速制御手段は、前記車両に搭載される内燃機関のスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度検出手段を備え、前記検出されたスロットルバルブが全閉位置にないとき、前記ブレーキアクチュエータの動作を終了させる如く構成した。
【0023】
検出されたスロットルバルブが全閉位置にないとき、ブレーキアクチュエータの動作を終了させる如く構成したので、シフトダウン後に最適のタイミングでブレーキを解除することができると共に、運転者の加速意思を優先させることができ、運転者の操作と干渉することがない。
【0024】
請求項9項にあっては、前記車速制御手段は、運転者による前記車両のアクセルペダル操作を検出するアクセルペダル操作検出手段を備え、前記アクセルペダル操作が検出されるとき、前記ブレーキアクチュエータの動作を終了させる如く構成した。
【0025】
これによって、同様にシフトダウン後に最適のタイミングでブレーキを解除することができると共に、運転者の加速意思を優先させることができ、運転者の操作と干渉することがない。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に即してこの発明の一つの実施の形態に係る車両の定速走行制御装置を説明する。
【0027】
図1はその車両の定速走行制御装置を全体的に示す概略図である。
【0028】
図1において、符号10は車両を示し、その前部には内燃機関(図に「ENG」と示す。以下「エンジン」という)12が搭載される。エンジン12は火花点火式の多気筒(例えば4気筒)のガソリンエンジンからなる。
【0029】
エンジン12は吸気管14を備え、吸入された空気はスロットルバルブ16で流量を調整されつつ吸気バルブ(図示せず)付近に流れ、インジェクタ(図示せず)で噴射されたガソリン燃料と混合し、各気筒燃焼室(図示せず)に流入する。流入した混合気は点火されて燃焼し、ピストン(図示せず)を駆動する。
【0030】
ピストンの駆動力によって生じたエンジン出力(トルク)は自動変速機(図に「AT」と示し、以下「AT」という)20に入力される。AT20は例えば前進4速、後進1速の有段式変速機からなり、入力したエンジン出力(トルク)を変速し、デォファレンシャル機構およびドライブシャフト(共に図示せず)を介して車輪W、即ち、左右の前輪WFL,WFRを駆動し、左右の後輪(従動輪)WRL,WRRを従動させて車両10を走行させる。
【0031】
各車輪Wにはキャリパ型のディスクブレーキBが装着される。ディスクブレーキBは、ブレーキキャリパBFあるいはBR、即ち、各車輪Wにそれぞれ配置されたブレーキキャリパBFL,BFR,BRL,BRRを備え、それらの制動パッドによってブレーキディスクを押圧し、各車輪Wを制動する。
【0032】
各車輪Wに配置されたディスクブレーキBは、ブレーキアクチュエータ22に接続される。ブレーキアクチュエータ22は後述する如く、運転者の操作とは独立に、自動的にディスクブレーキBを作動させて車両10を制動する。
【0033】
図2はそのブレーキアクチュエータ22の詳細を示す概略図である。
【0034】
図示の如く、ブレーキアクチュエータ22はマスタシリンダ24を備える。マスタシリンダ24は、車両10の運転席床面に配置されたブレーキペダル26に接続されたマスタバック30に接続され、その中のリザーバ(図示せず)から倍力された踏み込み力に応じた制動圧に調圧されたブレーキ油(オイル)が油圧機構に送られる。
【0035】
油圧機構は、図示の如く、切換弁32,34,36などを備え、前記したマスタシリンダ24の一方の室24aは、油路40を介して切換弁32の入力ポートに接続される。
【0036】
通常のブレーキ作動時には3個の切換弁32,34,36のソレノイド32a,34a,36aはオフされて図示の位置にあり、油路40は油路42,44に接続され、マスタシリンダ24内の圧油は油路40,42,44を介して左前輪のブレーキキャリパBFL、右後輪のブレーキキャリパBRRに送られ、左前輪WFL、右後輪WRRを制動する。これにより、運転者がブレーキペダル26を踏み込んだとき、その踏み込み量に応じた制動力(ブレーキ力)が各車輪Wに作用する。
【0037】
尚、マスタシリンダ24の他方の室24bは、油路46を介して同種構造の油路機構を介して右前輪WFR、左後輪WRL用のブレーキキャリパBFR,BRLに送られるが、図示と説明は省略する。
【0038】
説明は省略するが、切換弁32のソレノイド32aをオンすると共に、制動力を作用させるべき車輪のブレーキキャリパ用の切換弁のみをオフし、残余の切換弁をオンすることで、任意の車輪にのみ制動力を与えることができる。言い換えれば、任意の車輪のみから制動力を解除することができる。
【0039】
他方、切換弁32のソレノイド32aがオンされ、切換弁34,36のソレノイド34a,36aがオフされると、車輪WFL,WRRは共に制動される。図示しない油圧機構を介して他方の右前輪WFR、左後輪WRLについても同様の処理がなされると、全輪が制動されて車両10は自動的に制動される。
【0040】
切換弁32,34,36のソレノイド32a,34a,36aは、マイクロコンピュータからなるECU(電子制御ユニット)54に接続され、図示しない駆動回路を介してオン・オフされる。
【0041】
より詳しくは、これらソレノイドはECU54によりデューティ制御され、各々のブレーキキャリパを圧油源であるマスタバック30や油圧ポンプ48に連通される状態とリザーバに連通される状態とを切り換えることにより、加圧もしくは減圧を行うことができ、それによって任意の車輪に任意の制動力が与えられる。このように、ブレーキアクチュエータ22は、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)機能を兼用したアクチュエータとして構成される。
【0042】
尚、ブレーキペダル26の付近などの適宜位置にはブレーキスイッチ56が設けられ、運転者によってブレーキ操作が行われるとき、オン信号を出力すると共に、油路40,46には油圧センサ58,58が配置され、ディスクブレーキB(より具体的にはブレーキキャリパBFあるいはBR)に供給されるブレーキ油圧PRbkに応じた信号を出力する。ブレーキスイッチ56および油圧センサ58,58の出力も、ECU54に送られる。
【0043】
また、スロットルバルブ16は車両10の運転席床面に配置されたアクセルペダル60にリンク機構を介して接続され、運転者のアクセルペダル操作に応じて開閉すると共に、スロットルアクチュエータ(図に「M」と示す)64にも接続され、アクセルペダル60の操作と独立に駆動される。
【0044】
図3および図4は、スロットルアクチュエータ64の詳細を示す説明図である。
【0045】
図示の如く、スロットルアクチュエータ64はDCモータ(電動モータ)64aを備え、DCモータ64aは、減速ギヤ64bと電磁クラッチ64cを介して出力ドラム64dに接続される。出力ドラム64dは、スロットルバルブ16のバルブシャフト16aに固定されたアクチュエータドラム64eにアクチュエータワイヤ64fを介して接続される。
【0046】
また、スロットルバルブ16のバルブシャフト16aには、アクチュエータドラム64eに隣接してアクセルドラム64hが固定される。アクセルドラム64hは、アクセルペダル60(図示せず)にアクセルペダルワイヤ64iを介して接続される。さらに、スロットルバルブ16のバルブシャフト16aには、スロットルアーム64jが取り付けられる。
【0047】
上記した構成において、DCモータ64aの回転が減速ギヤ64bと電磁クラッチ64cを経由して出力ドラム64dに伝えられ、出力ドラム64dを回転させてアクチュエータワイヤ64eを巻き取り、アクチュエータドラム64eを回転させる。他方、運転者のアクセルペダル操作はアクセルペダルワイヤ64iを巻き取り、アクセルドラム64hを回転させる。
【0048】
アクチュエータドラム64eとアクセルドラム64hは独立して作動(回転)し、回転角が大きい方がスロットルアーム64jを押されて開放される。尚、スロットルバルブ16は図示しないリターンスプリングを介して全閉位置に付勢されており、スロットルアーム64jの押圧力がないときは、全閉位置に戻る。
【0049】
図4に良く示す如く、スロットルバルブ16の全閉状態を確保するため、スロットルアクチュエータ64およびアクセルペダル60の非操作時には、スロットルアーム64jとアクチュエータドラム64e(およびアクセルドラム64h)の間には、スロットルバルブ16が全閉位置にあるとき遊び(符合64pで示す)があるように構成される。
【0050】
スロットルバルブ16の付近にはスロットル開度センサ66が設けられ、スロットル開度に応じた信号を出力すると共に、アクセルペダル60の付近にはアクセルペダルスイッチ68が設けられ、運転者によるアクセルペダル操作が行われないときはオフ信号を、アクセルペダル操作が行われたとき、オン信号を出力する。尚、アクセルペダルスイッチ68は、アクセルペダル60の遊びの範囲内にあってもアクセルペダル60が駆動されるときはオン信号を出力する。これらセンサ66,68の出力もECU54に送られる。
【0051】
また、AT20の適宜位置にはシフトポジションスイッチ70が配置され、運転者のセレクタレバー(図示せず)の操作によって選択されたレンジ(P,N,Dなど)に応じた信号を出力する。また、各車輪Wの適宜位置には車速センサ74が設けられ、車両10の走行速度(車速V)に応じた信号を出力する。これらの出力もECU54に送られる。
【0052】
さらに、運転席の付近には定速走行指令を入力するためのメインスイッチ(図に「MAIN」と示す)76、指示車速を入力するためのセットスイッチ(図に「SET」と示す)78、ブレーキ操作などで定速走行指令をキャンセルした後に復帰させるためのリジュームスイッチ(図に「RESUME」と示す)80、および、定速走行指令をキャンセル指令を入力するためのキャンセルスイッチ(図に「CANCEL」と示す)82が配置される。
【0053】
これらスイッチ群の出力もECU54に入力される。ECU54はこれらスイッチ群の入力状態を判断し、ディスプレイ(図に「DISPLAY」と示す)84を介して表示する。
【0054】
ECU54はセットスイッチ78を通じて入力される運転者の指示に応じて目標車速を設定し、検出された車速が目標車速となるように、ブレーキアクチュエータ22およびスロットルアクチュエータ64を動作させて車両10を定速走行させると共に、予め設定されたギヤシフトスケジューリングマップを検出された車速とスロットル開度から変速比(ギヤ)を検索し、検索した変速比となるようにシフトソレノイド86を介してシフトダウンなどの変速制御を行う。
【0055】
さらに、この実施の形態に係る車両の定速走行制御装置は、追従走行機能を備える。即ち、車両10のフロントバンパ(図示せず)の付近にはレーザレーダ90が設けられ、進行方向に向けてレーザ光を照射すると共に、反射光を受信する。レーザレーダ90の出力は処理ECU(図示せず)に送られ、そこで進行方向に位置する前走車などの物体の方位および距離が検出される。処理ECUの出力はECU54に送られる。
【0056】
また車両10の中央の重心位置付近にはヨーレートセンサ92が配置され、車両10に作用するヨーレート(鉛直軸回りの角速度)に応じた信号をすると共に、運転席の付近には車間設定を時間値として入力するための車間設定スイッチ94が配置される。
【0057】
これらの出力もECU54に入力され、ECU54は、必要に応じ、車間設定スイッチ94を通じて指示された車間を維持しながら前走車に追従して走行する追従走行処理を行う。
【0058】
尚、この実施の形態に係る車両の定速走行制御装置は降坂路などにおける定速走行制御に関するので、以下その点に焦点をおいてこの制御装置の動作を説明する。
【0059】
図5は、その動作を示すメインフロー・チャートである。図示のプログラムは、100msecごとにループされる。
【0060】
以下説明すると、S10においてCC非制御中、即ち、定速走行制御が実行されていないか否か判断する。これは、適宜なフラグを参照することで判断する。S10で肯定されるときはS12に進み、タイマ(アップカウンタ)の値tMskBKを零にリセットしてプログラムを終了する。
【0061】
次回以降のプログラムループにおいてS10で否定されるときはS14に進み、ブレーキ制御中か否か判断する。ブレーキ制御は、ブレーキアクチュエータ22を介しての制御を意味し、最初のプログラムループでは通例否定されてS16に進み、イニシャル出力中か否か判断する。
【0062】
前記したように、スロットルアクチュエータ64において定速走行制御が開始されると、アクセルペダル操作によって開放されたスロットル開度までスロットルアクチュエータ64を駆動するイニシャル処理がなされることから、このステップではそのイニシャル処理を行うべく、スロットルアクチュエータ64のDCモータ64aが通電中か否か判断する。
【0063】
最初のプログラムループではS16の判断は通例否定されてS18に進み、VCCtgtが変化したか否か判断する。VCCtgtは定速走行の目標車速を意味する。運転者がキャンセルスイッチ82などを介して指示車速を変更したとき、この判断は肯定されるが、通例は否定されてS20に進み、アクセルペダル操作があったか否か判断する。これは、アクセルペダルスイッチ68の出力がオフからオンに変化したか否か判定することで行う。
【0064】
S20で肯定されるときは運転者の加速意図を優先させるためにS12に進むと共に、否定されるときはS22に進み、前記したタイマ値tMskBKが所定値(所定時間)TOMBを超えたか否か判断し、否定されるときはS24に進み、このタイマ値をインクリメントする。即ち、S10からS20に示す条件が全て成立してからの経過時間を計測する。
【0065】
これは、例えばS14で一旦肯定されてから否定されたとき、所定の時間は制動力が残存することから、その影響を除去するためである。S20などでも同様である。
【0066】
他方、S22で肯定されるときはS26に進み、VCCerrが所定値VBKSを超えると共に、車両10の加速度が零を超え、かつスロットルバルブ16の開度が全閉位置にあるか否か判断する。上記で、VCCerrは車速偏差(検出車速V−目標車速VCCtgt)、VBKSはブレーキ開始判定車速偏差を意味する。また、加速度は検出された車速Vの差分値を算出することで検出する。
【0067】
S26で肯定されるときはS28に進み、検出された車速VをVBKtgtとし、S30に進み、ブレーキ制御を行う。VBKtgtは、ブレーキ制御で目標とすべきブレーキ目標車速を意味する。
【0068】
図6を参照してこの実施の形態を概説すると、この実施の形態においては、特に道路勾配が降坂である場合など、スロットルバルブ16が全閉位置に制御されたにも関わらず、車速Vが目標車速VCCtgtを所定値VBKS以上に上昇し、かつ加速している場合、スロットル制御だけでは目標車速VCCtgtを保持できないと判断し、ブレーキ制御を開始するように構成した。
【0069】
ただし、ブレーキ制御開始時の検出車速Vと目標車速VCCtgtに上記のような差(VBKS)があることから、直ちにブレーキアクチュエータ22を動作させると、急制動となって運転者に違和感を与えるため、現車速Vをブレーキ目標車速VBKtgtの初期値とすると共に、後述する如くブレーキ目標車速VBKtgtを段階的に減少させて急制動を招かないようにする。
【0070】
図7はそのブレーキ制御のサブルーチン・フロー・チャートである。
【0071】
以下説明すると、S100においてブレーキ制御中か否か判断し、否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS102に進み、シフトダウン実行済みか否か判断する。
【0072】
最初のプログラムループではS102の判断は通例否定されてS104に進み、ブレーキ目標車速VBKtgtが、定速走行の目標車速VCCtgtにブレーキ目標車速下限VBKLIMを加算した和を超えるか否か判断し、肯定されるときはS106に進み、ブレーキ目標車速VBKtgtから所定値VBKDN(ブレーキ目標車速低減分)を減算してブレーキ目標車速VBKtgtを減少させる。
【0073】
次いでS108に進み、VBKerrが零未満であるか、かつスロットルバルブ16が全閉位置にないか、かつ運転者によるアクセルペダル操作中か否か判断する。
【0074】
上記で、VBKerrは、ブレーキ制御時車速偏差(検出車速V−ブレーキ目標車速VBKtgt)を意味する。従って、S108の判断の最初は、検出された車速Vがブレーキ目標車速VBKtgt未満となったか否か判断することを意味する。
【0075】
S108において記載される3つの条件で全て否定されるときはS110に進み、ブレーキ出力を決定してブレーキ制御を行う。
【0076】
ブレーキ制御は、具体的には、図2に示すブレーキアクチュエータ22を動作させて自動ブレーキを作動させるようにブレーキ出力を決定することで行う。
【0077】
より具体的には、切換弁32のソレノイド32aがオン、切換弁34,36のソレノイド34a,36aが共にオフされ、各車輪Wの全てが制動されるようにブレーキ出力を決定する。
【0078】
ブレーキ出力は、検出された車速Vとブレーキ目標車速VBKtgtの偏差が減少するように、偏差に比例ゲインおよび積分ゲインを乗じるなどして決定する。
【0079】
他方、S108において記載される3つの条件の1つでも肯定されるときはS112に進み、ブレーキ制御を終了する。
【0080】
また、S102で肯定されるときはS114に進み、シフトダウンから所定時間経過したか否か判断し、否定されるときはS108に進むと共に、肯定されるときはS116に進み、ブレーキ目標車速VBKtgtに所定値VBKUP(ブレーキ目標車速増加分)を加算してブレーキ目標車速VBKtgtを増加させる。
【0081】
図8を参照して説明すると、前記したように、ブレーキ制御開始時の検出車速Vと定速走行の目標車速VCCtgtに差(VBKS)があるため、直ちにブレーキアクチュエータ22を動作させると、急制動となって運転者に違和感を与えることから、現車速Vをブレーキ目標車速VBKtgtの初期値とすると共に、段階的に(徐々に)ある値VCCtgt+VBKLIMまで減少させる。
【0082】
これにより、シフトダウン時の変速ショックをより確実に低減することができる。また、ブレーキ制御開始時の車速偏差は一定ではないが、かく構成することによって一定にすることができ、同様にシフトダウン時の変速ショック低減効果を確実に達成することができる。
【0083】
さらに、シフトダウンから所定時間経過した後、ブレーキ目標車速VBKtgtに所定値VBKUPを加算してブレーキ目標車速VBKtgtを段階的に(徐々に)増加させ、ブレーキ制御時車速偏差VBKerrが零未満となったとき(S108)、ブレーキ制御を終了する(S112)。
【0084】
これにより、シフトダウン後にブレーキを長時間作動させることがないと共に、ブレーキを滑らかに解除することができる。また、スロットルバルブ16の開度が全閉位置にないか、あるいは運転者によるアクセルペダル操作中にあるときもブレーキ制御を終了させることで、運転者の加速意思を優先させることができる。
【0085】
尚、図9に示すように、ブレーキ目標車速VBKtgtを低減する間にシフトダウンが実行されたときは、いずれにしても変速が行われたことから、ブレーキ目標車速VBKtgtの更新は中止する。
【0086】
次いで、図10を参照してシフトダウン判断処理を説明する。尚、図示のプログラムは、ECU54において図5フロー・チャートに示すプログラムと平行して同様のインタバルで実行される。
【0087】
以下説明すると、S200においてCC制御中、即ち、定速走行制御が実行中であると共に、ブレーキ制御も実行中であるか否かを適宜なフラグを参照して判断し、否定されるときは以降の処理をスキップする。
【0088】
他方、S200で肯定されるときはS202に進み、検出されたブレーキ油圧PRbkが所定油圧PSFTD(図6に示す)を超えたか否か判断し、肯定されるときはS204に進み、シフトダウンを許可する。これにより、ECU54が行う変速制御において、車速などのシフトダウン条件が成立していれば、前記したギヤシフトスケジューリングマップで定めるシフトダウン条件が成立していなくても、シフトダウンが実行される。
【0089】
また、S202で否定されるときはS206に進み、加速度が所定値ALSFTD(例えば零)未満か否か、より具体的には車両10が減速しているか否か判断し、肯定されるときはS204に進むと共に、否定されるときはプログラムを終了する。
【0090】
検出されたブレーキ油圧PRbkが所定油圧PSFTDを超えるときは、加速度が所定値ALSFTD未満(車両10が減速している)と等価であることから、S202で肯定されるときはS206に進むことなく、シフトダウンを許可するようにした。
【0091】
この実施の形態は上記の如く、検出された車速が目標速度を所定値以上超えるとき、ブレーキアクチュエータを動作させ、車両の加速度が所定値以下となった判断するとき、シフトダウンを許可する、換言すれば加速度が負値、即ち、減速度が発生した時点でシフトダウンを実行する如く構成した。換言すれば、ブレーキ制御によって車速上昇を抑制し、減速度が発生した時点でシフトダウンを実行するように構成したので、車両を適正に制御することができ、よって運転者に不快感あるいは違和感を与えないことがない。
【0092】
また、シフトダウン後のエンジンブレーキ力によって車速を保持することから、ブレーキを長時間作動させることもなく、さらには車速ハンチングも生じることがなく、よって良好な定速走行を実現することができる。
【0093】
さらに、ブレーキ目標車速を決定してブレーキ制御を行うことから、急制動となることがなく、運転者に違和感を与えることがない。また、現車速Vをブレーキ目標車速の初期値とすると共に、段階的に(徐々に)減少させることで、シフトダウン時の変速ショックをより確実に低減することができる。
【0094】
さらに、シフトダウンから所定時間経過した後は、ブレーキ目標車速を段階的に(徐々に)増加させ、ブレーキ制御時車速偏差VBKerrが零未満となったときにブレーキ制御を終了することにより、シフトダウン後にブレーキを長時間作動させることがないと共に、ブレーキを滑らかに解除することができる。
【0095】
また、スロットルバルブ16の開度が全閉位置にないか、あるいは運転者によるアクセルペダル操作中にあるときもブレーキ制御を終了させることで、運転者の加速意思を優先させることができ、運転者の運転と干渉することがない。
【0096】
第1および第2の実施の形態においては上記の如く、自動変速機(AT20)を備えた車両10の定速走行制御装置において、前記車両の車速Vを検出する車速検出手段(車速センサ74,ECU54)、前記車両のブレーキBに接続され、前記ブレーキを作動させるブレーキアクチュエータ22、スイッチ(セットスイッチ78)を通じて入力される運転者の指示に応じて目標車速VCCtgtを設定し、前記検出された車速Vが設定した目標車速VCCtgtとなるように少なくとも前記ブレーキアクチュエータ22を動作させて前記車両の車速を制御する車速制御手段(ECU54)、および少なくとも前記検出された車速Vに基づいて前記自動変速機をシフトダウンさせるシフトダウン制御手段(ECU54)を備えると共に、前記車速制御手段は、少なくとも前記検出された車速Vが前記目標速度VCCtgtを所定値VBKS(ブレーキ開始判定車速偏差)以上超えるとき、前記ブレーキアクチュエータ22を動作させ(S26,S30)、前記ブレーキアクチュエータの動作によって前記車両の加速度が負の値(ALSFTD未満)となった判断するとき、前記シフトダウン制御手段にシフトダウンを許可する(S206,204)如く構成した。
【0097】
また、前記車速制御手段は、前記ブレーキBに供給される油圧PRbkを検出するブレーキ油圧検出手段(油圧センサ58)を備え、少なくとも前記検出された車速Vが前記目標速度VCCtgtを所定値VBKS(ブレーキ開始判定車速偏差)以上超えるとき、前記ブレーキアクチュエータを動作させ(S26,S30)、前記検出されたブレーキ油圧が前記車両の加速度が負の値となったと判断される所定油圧SFTD以上となったと、前記シフトダウン制御手段にシフトダウンを許可する(S202,S204)如く構成した。
【0098】
また、前記車速制御手段は、前記目標車速VCCtgtと前記検出された車速に基づいて前記ブレーキアクチュエータの動作を制御するブレーキ制御で目標とすべき目標車速VBKtgtを決定するブレーキ目標車速決定手段(ECU54,S28,S104,S106,S114,S116)を備え、前記決定されたブレーキ制御で目標とすべき目標車速VBKtgtに基づいて前記ブレーキアクチュエータ22を動作させる(S108,S110)如く構成した。
【0099】
また、前記ブレーキ目標車速決定手段は、前記検出された車速Vに基づいて前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速VBKtgtの初期値を決定する(S28)ように構成した。
【0100】
また、前記ブレーキ目標車速決定手段は、前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速VBKtgtを前記初期値から段階的に減少させる(S104,S106)如く構成した。
【0101】
また、前記ブレーキ目標車速決定手段は、前記シフトダウン制御手段がシフトダウンを許可されてシフトダウンした後、前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速VBKtgtを段階的に増加させる(S114,S116)如く構成した。
【0102】
また、前記車速制御手段は、前記検出された車速Vが前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速VBKtgt未満となったとき、前記ブレーキアクチュエータ22の動作を終了させる(S108,S112)如く構成した。
【0103】
また、前記車速制御手段は、前記車両に搭載される内燃機関のスロットルバルブ16の開度を検出するスロットル開度検出手段(スロットル開度センサ66,ECU54)を備え、前記検出されたスロットルバルブが全閉位置にないとき、前記ブレーキアクチュエータ22の動作を終了させる(S108,S112)如く構成した。
【0104】
また、前記車速制御手段は、運転者による前記車両のアクセルペダル操作を検出するアクセルペダル操作検出手段(アクセルペダルスイッチ68)を備え、前記アクセルペダル操作が検出されるとき、前記ブレーキアクチュエータの動作を終了させる(S108,S112)如く構成した。
【0105】
尚、上記において図5フロー・チャートのS26の処理においてカッコで示す如く、現在のギヤがTopギヤ(最大変速比)にあるか否かの判断を追加し、それも含めた4つの条件の全てが成立するとき、S28を経てS30に進んでブレーキ制御を行うようにしても良い。即ち、変速比が最大のときにシフトダウンが生じ易く、よって前記した不都合が生じ易いからである。
【0106】
また、図5フロー・チャートのS20においてアクセルペダル操作から運転者の加速意思を判断したが、それに代え、スロットルバルブ16が全閉位置にあるか否か判断して運転者の加速意思を判断しても良い。
【0107】
また、図5フロー・チャートにおいてS10からS20に示す全ての条件が成立してからの経過時間を計測するようにしたが、それに代え、一部のステップの条件が成立するごとに個別に経過時間を計測しても良い。
【0108】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、少なくとも検出された車速が目標速度を所定値以上超えるとき、ブレーキアクチュエータを動作させ、車両の加速度が負の値となった判断するとき、シフトダウンを許可する、換言すれば加速度が負値、即ち、減速度が発生した時点でシフトダウンを実行する如く構成したので、車速を適正に制御することができて変速ショックを効果的に低減することができ、よって運転者に不快感や違和感を与えることがない。
【0109】
また、シフトダウン後のエンジンブレーキ力によって車速を保持することから、ブレーキを長時間作動させることもなく、さらには車速ハンチングも生じることがなく、よって良好な定速走行を実現することができる。
【0110】
請求項2項にあっては、少なくとも検出された車速が目標速度を所定値以上超えるとき、ブレーキアクチュエータを動作させ、検出されたブレーキ油圧が車両の加速度が負の値となったと判断される所定油圧以上となったと、シフトダウンを許可する如く構成したので、車両の減速状態を精度良く検出することができ、変速ショックを一層効果的に低減することができる。また、これによって、急勾配(例えば10%以上)の降坂路を走行するときに所定の減速度に中々達しない場合などでも、シフトダウンすることで、ブレーキ制御を長時間継続することがない。
【0111】
請求項3項にあっては、目標車速と検出された車速に基づいてブレーキ制御で目標とすべき目標車速を決定し、それに基づいてブレーキアクチュエータを動作させる如く構成したので、急制動となるのを防止することができ、よって運転者に違和感を与えることがない。
【0112】
請求項4項にあっては、検出された車速、より具体的にはブレーキ制御開始時の現車速に基づいてブレーキ制御で目標とすべき目標車速の初期値を決定する如く構成したので、急制動となるのを一層効果的に防止することができる。
【0113】
請求項5項にあっては、ブレーキ制御で目標とすべき目標車速初期値から段階的に減少させる如く構成したので、ブレーキ制御を開始した後も運転者に滑らかな制動感を与えることができる。
【0114】
請求項6項にあっては、シフトダウンした後、ブレーキ制御で目標とすべき目標車速を段階的に増加させる如く構成したので、シフトダウン後にブレーキを長時間作動させることがないと共に、ブレーキを滑らかに解除することができる。
【0115】
請求項7項にあっては、検出された車速が前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速未満となったとき、前記ブレーキアクチュエータの動作を終了させる如く構成したので、シフトダウン後に最適のタイミングでブレーキを解除することができる。
【0116】
請求項8項にあっては、検出されたスロットルバルブが全閉位置にないとき、ブレーキアクチュエータの動作を終了させる如く構成したので、シフトダウン後に最適のタイミングでブレーキを解除することができると共に、運転者の加速意思を優先させることができ、運転者の操作と干渉することがない。
【0117】
請求項9項にあっては、同様にシフトダウン後に最適のタイミングでブレーキを解除することができると共に、運転者の加速意思を優先させることができ、運転者の操作と干渉することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る車両の定速走行制御装置を全体的に示す概略図である。
【図2】図1装置の中のブレーキアクチュエータの詳細を示す概略図路図である。
【図3】図1装置の中のスロットルアクチュエータの詳細を示す概略図路図である。
【図4】同様に、図1装置の中のスロットルアクチュエータの詳細を示す概略図路図である。
【図5】図1装置の中の動作を示すメインフロー・チャートである。
【図6】図5フロー・チャートの処理を示すタイム・チャートである。
【図7】図5フロー・チャートのブレーキ制御のサブルーチン・フロー・チャートである。
【図8】図7フロー・チャートの処理を示すタイム・チャートである。
【図9】同様に図7フロー・チャートの処理を示すタイム・チャートである。
【図10】図5フロー・チャートと平行して行われるシフトダウン判断処理を示すサブルーチン・フロー・チャートである。
【符号の説明】
10 車両
12 内燃機関(エンジン)
16 スロットルバルブ
20 自動変速機(AT)
22 ブレーキアクチュエータ
54 電子制御ユニット(ECU)
58 油圧センサ
64 スロットルアクチュエータ
66 スロットル開度センサ(スロットル開度検出手段)
68 アクセルペダルスイッチ(アクセルペダル操作検出手段)
74 車速センサ(車速検出手段)
76 メインスイッチ
78 セットスイッチ
80 リジュームスイッチ
82 キャンセルスイッチ
B ブレーキ
W 車輪

Claims (9)

  1. 自動変速機を備えた車両の定速走行制御装置において、
    a.前記車両の車速を検出する車速検出手段、
    b.前記車両のブレーキに接続され、前記ブレーキを作動させるブレーキアクチュエータ、
    c.スイッチを通じて入力される運転者の指示に応じて目標車速を設定し、前記検出された車速が設定した目標車速となるように少なくとも前記ブレーキアクチュエータを動作させて前記車両の車速を制御する車速制御手段、
    および
    d.少なくとも前記検出された車速に基づいて前記自動変速機をシフトダウンさせるシフトダウン制御手段、
    を備えると共に、前記車速制御手段は、少なくとも前記検出された車速が前記目標速度を所定値以上超えるとき、前記ブレーキアクチュエータを動作させ、前記ブレーキアクチュエータの動作によって前記車両の加速度が負の値となったと判断するとき、前記シフトダウン制御手段にシフトダウンを許可することを特徴とする車両の定速走行制御装置。
  2. 前記車速制御手段は、
    e.前記ブレーキに供給される油圧を検出するブレーキ油圧検出手段、
    を備え、少なくとも前記検出された車速が前記目標速度を所定値以上超えるとき、前記ブレーキアクチュエータを動作させ、前記検出されたブレーキ油圧が前記車両の加速度が負の値となったと判断される所定油圧以上となったと、前記シフトダウン制御手段にシフトダウンを許可することを特徴とする請求項1項記載の車両の定速走行制御装置。
  3. 前記車速制御手段は、
    f.前記目標車速と前記検出された車速に基づいて前記ブレーキアクチュエータの動作を制御するブレーキ制御で目標とすべき目標車速を決定するブレーキ目標車速決定手段、
    を備え、前記決定されたブレーキ制御で目標とすべき目標車速に基づいて前記ブレーキアクチュエータを動作させることを特徴とする請求項1項または2項記載の車両の定速走行制御装置。
  4. 前記ブレーキ目標車速決定手段は、前記検出された車速に基づいて前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速の初期値を決定することを特徴とする請求項3項記載の車両の定速走行制御装置。
  5. 前記ブレーキ目標車速決定手段は、前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速を前記初期値から段階的に減少させることを特徴とする請求項4項記載の車両の定速走行制御装置。
  6. 前記ブレーキ目標車速決定手段は、前記シフトダウン制御手段がシフトダウンを許可されてシフトダウンした後、前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速を段階的に増加させることを特徴とする請求項3項から5項のいずれかに記載の車両の定速走行制御装置。
  7. 前記車速制御手段は、前記検出された車速が前記ブレーキ制御で目標とすべき目標車速未満となったとき、前記ブレーキアクチュエータの動作を終了させることを特徴とする請求項3項から6項のいずれかに記載の車両の定速走行制御装置。
  8. 前記車速制御手段は、
    g.前記車両に搭載される内燃機関のスロットルバルブの開度を検出するスロットル開度検出手段、
    を備え、前記検出されたスロットルバルブが全閉位置にないとき、前記ブレーキアクチュエータの動作を終了させることを特徴とする請求項1項から6項のいずれかに記載の車両の定速走行制御装置。
  9. 前記車速制御手段は、
    h.運転者による前記車両のアクセルペダル操作を検出するアクセルペダル操作検出手段、
    を備え、前記アクセルペダル操作が検出されるとき、前記ブレーキアクチュエータの動作を終了させることを特徴とする請求項1項から6項のいずれかに記載の車両の定速走行制御装置。
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