JP4380177B2 - スラスト滑り軸受 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スラスト滑り軸受、特に四輪自動車におけるストラット型サスペンション(マクファーソン式)の滑り軸受として組込まれて好適なスラスト滑り軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ストラット型サスペンションは、主として四輪自動車の前輪に用いられ、主軸と一体となった外筒の中に油圧式ショックアブソーバを内蔵したストラットアッセンブリにコイルばねを組合せたものである。斯かるサスペンションは、ストラットの軸線に対してコイルばねの軸線を積極的にオフセットさせ、該ストラットに内蔵されたショックアブソーバのピストンロッドの摺動を円滑に行わせる構造のものと、ストラットの軸線に対してコイルばねの軸線を一致させて配置させる構造のものとがある。いずれの構造においても、ステアリング操作によりストラットアッセンブリがコイルばねと共に回転する際、当該回転を円滑に行わせるべく車体の取付部材とコイルばねの上部ばね座との間にスラスト軸受が配されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−303873号公報
【特許文献2】
特開2002−257146号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このスラスト軸受には、ボール若しくはニードルを使用したころがり軸受又は合成樹脂製の滑り軸受が使用されている。しかしながら、ころがり軸受は、微少揺動及び振動荷重等によりボール若しくはニードルに疲労破壊を生ずる虞があり、円滑なステアリング操作を維持し難いという問題がある。滑り軸受は、ころがり軸受に比べて摩擦トルクが高いので、スラスト荷重が大きくなると摩擦トルクが大きくなり、ステアリング操作を重くする上に、合成樹脂の組合せによっては、スティックスリップ現象を生じ、往々にして当該スティックスリップ現象に起因する摩擦音を発生するという問題がある。
【0005】
また滑り軸受にはグリース等の潤滑剤が適用されるのであるが、斯かる潤滑剤が摺動面に所望に介在する限りにおいては、上記のような摩擦音は殆ど生じないのであるが、長期の使用による潤滑剤の消失等で摩擦音が生じ始める場合もあり得る。
【0006】
なお、上記の問題は、ストラット型サスペンションに組込まれるスラスト滑り軸受に限って生じるものではなく、一般のスラスト滑り軸受においても同様に生じ得るのである。
【0007】
本発明は前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、グリース等の潤滑剤を長期に亘って摺動面に介在させることができる上に、斯かる潤滑剤をスラスト荷重受けにも利用でき、而して、スラスト荷重が大きくなっても摩擦トルクはほとんど変わらず、低い摩擦トルクをもって摺動面を構成できて、長期の使用でも斯かる低い摩擦係数を維持できる上に、摺動面での摩擦音の発生がなく、しかも、ストラット型サスペンションにスラスト滑り軸受として組込んでもころがり軸受と同等の滑らかなステアリング操作を確保し得るスラスト滑り軸受を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様のスラスト滑り軸受は、環状面を有した第一の軸受体と、この第一の軸受体に当該第一の軸受体の軸心の回りで回転自在となるように重ね合わされると共に第一の軸受体の環状面に対面した環状面を有する第二の軸受体と、両環状面間に介在されている環状のスラスト滑り軸受片とを具備しており、ここで、スラスト滑り軸受片は、環状板部と、この環状板部の一方の面に一体的に形成されていると共に第一の軸受体の環状面に当該環状面に対して摺動自在であって当該環状面と協働して環状空間を形成するように接触する小径及び大径の環状突起部と、第一の軸受体の環状面に撓んで接触するように小径の環状突起部の角部に一体的に設けられた小径環状リップ部と、第一の軸受体の環状面に撓んで接触するように大径の環状突起部の角部に一体的に設けられた大径環状リップ部とを具備しており、環状空間には潤滑剤が充填されている。
【0009】
第一の態様のスラスト滑り軸受によれば、小径及び大径の環状突起部により形成された環状空間に潤滑剤が充填されているために、潤滑剤を小径及び大径の環状突起部と第一の軸受体の環状面との間の摺動面に必要微小量だけ供給でき、しかも、環状空間の潤滑剤でもってもスラスト荷重を受けることができるために、第一の軸受体の環状面に接する潤滑剤の面もまた第一の軸受体に対する第二の軸受体の回転での摺動面となる上に、環状空間の密閉性を小径環状リップ部と大径環状リップ部とで確保できるために、環状空間から外部への潤滑剤の漏出を好ましく防止でき、而して、低い摩擦トルクをもって摺動面を構成できて、摺動面での摩擦音の発生がなく、ころがり軸受と同等の滑らかなステアリング操作を確保できる上に、環状空間に配された潤滑剤を長期に亘って維持できる。
【0010】
好ましくは、本発明の第二の態様のスラスト滑り軸受のように、小径環状リップ部は、小径の環状突起部の外周側の角部に一体的に設けられており、大径環状リップ部は、大径の環状突起部の内周側の角部に一体的に設けられている。スラスト滑り軸受片は、小径環状リップ部及び大径環状リップ部に加えて、本発明の第三の態様のスラスト滑り軸受のように、第一の軸受体の環状面に撓んで接触するように小径の環状突起部の角部に一体的に設けられた第二の小径環状リップ部と、第一の軸受体の環状面に撓んで接触するように大径の環状突起部の角部に一体的に設けられた第二の大径環状リップ部とを更に具備していてもよく、斯かる第二の小径及び大径環状リップ部を有したスラスト滑り軸受では、本発明の第四の態様のスラスト滑り軸受のように、第二の小径環状リップ部は、小径の環状突起部の内周側の角部に一体的に設けられており、第二の大径環状リップ部は、大径の環状突起部の外周側の角部に一体的に設けられているとよい。
【0011】
本発明におけるスラスト滑り軸受片は、その環状板部の他方の面で第二の軸受体の環状面に直接接触していてもよいのであるが、本発明の第五の態様のスラスト滑り軸受のように、環状板部の他方の面に一体的に形成されていると共に第二の軸受体の環状面に当該環状面に対して摺動自在であって当該環状面と協働して他の環状空間を形成するように接触する他の小径及び大径の環状突起部と、第二の軸受体の環状面に撓んで接触するように他の小径の環状突起部の角部に一体的に設けられた他の小径環状リップ部と、第二の軸受体の環状面に撓んで接触するように他の大径の環状突起部の角部に一体的に設けられた他の大径環状リップ部とを更に具備していてもよく、この場合にも、他の環状空間には潤滑剤が充填されているとよい。
【0012】
第五の態様のスラスト滑り軸受によれば、環状板部の他方の面側においても、潤滑剤を他の小径及び大径の環状突起部と第二の軸受体の環状面との間に必要微小量だけ供給でき、しかも、他の環状空間の潤滑剤でもってもスラスト荷重を受けることができるために、第二の軸受体の環状面に接する潤滑剤の面もまた第一の軸受体に対する第二の軸受体の回転での摺動面となり得る上に、他の環状空間の密閉性を他の小径環状リップ部と大径環状リップ部とで確保できるために、他の環状空間から外部への潤滑剤の漏出を好ましく防止でき、環状板部の他方の面でも更に低い摩擦トルクをもって摺動面を構成できて、而して、斯かる摺動面での摩擦音の発生がなく、ころがり軸受と同等の滑らかなステアリング操作を確保できる上に、他の環状空間に配された潤滑剤を長期に亘って維持できる結果、環状板部の一方の面で上記の特性を有する摺動面を何らかの原因で得られない場合には、環状板部の他方の面で上記の好ましい特性を有する摺動面を得ることができ、フェールセーフなスラスト滑り軸受とし得る。
【0013】
好ましくは、本発明の第六の態様のスラスト滑り軸受のように、他の小径環状リップ部は、他の小径の環状突起部の外周側の角部に一体的に設けられており、他の大径環状リップ部は、他の大径の環状突起部の内周側の角部に一体的に設けられている。スラスト滑り軸受片は、他の小径環状リップ部及び大径環状リップ部に加えて、本発明の第七の態様のスラスト滑り軸受のように、第二の軸受体の環状面に撓んで接触するように他の小径の環状突起部の角部に一体的に設けられた第二の他の小径環状リップ部と、第二の軸受体の環状面に撓んで接触するように他の大径の環状突起部の角部に一体的に設けられた第二の他の大径環状リップ部とを更に具備していてもよく、斯かる他の第二の小径及び大径環状リップ部を有したスラスト滑り軸受では、本発明の第八の態様のスラスト滑り軸受のように、第二の他の小径環状リップ部は、他の小径の環状突起部の内周側の角部に一体的に設けられており、第二の他の大径環状リップ部は、他の大径の環状突起部の外周側の角部に一体的に設けられているとよい。
【0014】
潤滑剤は、好ましくは本発明の第九の態様のスラスト滑り軸受のように、スラスト荷重下で環状空間を隙間なしに満たしており、場合により、本発明の第十の態様のスラスト滑り軸受のように、スラスト無荷重下で環状空間を隙間なしに満たしていてもよい。
【0015】
潤滑剤は、本発明の第十一の態様のスラスト滑り軸受のように、グリース及び潤滑油のうちの少なくとも一つを含んでおり、好ましくは本発明の第十二の態様のスラスト滑り軸受のように、シリコーン系グリースからなる。
【0016】
本発明のスラスト滑り軸受では、両軸受体及びスラスト滑り軸受片は合成樹脂製であることが好ましく、両軸受体間に収容されるスラスト滑り軸受片を構成する合成樹脂は、特に自己潤滑性を有することが好ましく、両軸受体を構成する合成樹脂は、耐摩耗性、耐衝撃性、耐クリープ性等の摺動特性及び剛性等の機械的特性に優れていることが好ましく、具体的には、本発明の第十三の態様の滑り軸受のように、両軸受体は、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂及びフッ素樹脂のうちの少なくとも一つを含む合成樹脂からなっているとよく、また、スラスト滑り軸受片は、本発明の第十四の態様の滑り軸受のように、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂及びフッ素樹脂のうちの少なくとも一つを含む合成樹脂からなっているとよい。第一及び第二の軸受体の夫々には、スラスト滑り軸受片を構成する合成樹脂と同様の合成樹脂が使用され得るが、特にスラスト滑り軸受片に使用される合成樹脂と摩擦特性の良好な組合わせの合成樹脂が使用され、その望ましい組合わせについて例示すると、スラスト滑り軸受片と第一及び第二の軸受体とに対して、ポリアセタール樹脂とポリアミド樹脂との組合わせ、ポリオレフィン樹脂、特にポリエチレン樹脂とポリアセタール樹脂との組合わせ、ポリアセタール樹脂と熱可塑性ポリエステル樹脂、特にポリブチレンテレフタレート樹脂との組合わせ及びポリアセタール樹脂とポリアセタール樹脂との組合わせがある。
【0017】
本発明のスラスト滑り軸受では、好ましくはその第十五の態様の滑り軸受のように、第一の軸受体は、その径方向の外周縁部で第二の軸受体に当該第二の軸受体の径方向の外周縁部において弾性嵌着されるようになっており、また、本発明の第十六の態様の滑り軸受のように、両軸受体のその径方向の外周縁部及び内周縁部のうちの少なくとも一方における両軸受体間にはラビリンスが形成されるようになっており、スラスト滑り軸受片を装着した第一及び第二の軸受体間の空間への塵埃、泥水等の侵入を斯かるラビリンスにより好ましく阻止できるようになる。
【0018】
本発明の第十七の態様の滑り軸受では、第二の軸受体は、その環状面に一体的に形成された大径及び小径の環状突起を有しており、スラスト滑り軸受片は、大径の環状突起よりも径方向の内側に配されていると共に小径の環状突起よりも径方向の外側に配されており、斯かる一対の環状突起によりスラスト滑り軸受片を径方向に関して位置決めできる上に、スラスト滑り軸受片を本発明の第十八の態様の滑り軸受のように径方向の外周面及び内周面で第二の軸受体の大径及び小径の環状突起の夫々に摺動自在に接触させると、スラスト滑り軸受片の径方向に関する位置決めをより確実に行い得る。
【0019】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい例を参照して説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1から図3において、本例の四輪自動車におけるストラット型サスペンションに用いるためのスラスト滑り軸受1は、環状面2を有すると共に合成樹脂製、例えばポリアセタール樹脂製の第一の軸受体としての上ケース3と、上ケース3に当該上ケース3の軸心Oの回りでR方向に回転自在となるように重ね合わされると共に上ケース3の環状面2に対面した環状面4を有する合成樹脂製、例えばポリアセタール樹脂製の第二の軸受体としての環状の下ケース5と、両環状面2及び4間に介在されている環状のスラスト滑り軸受片6とを具備している。
【0021】
内周面11によって規定された貫通孔12を有する環状の上ケース3は、環状面2を有した円環状の上ケース本体部13と、上ケース本体部13の環状面2に一体に形成されていると共に下ケース5に向かって垂下した最内周側円筒状垂下部14と、最内周側円筒状垂下部14の径方向の外側に配されていると共に環状面2に一体に形成されており、しかも、下ケース5に向かって垂下した内周側円筒状垂下部15と、上ケース本体部13の径方向の外周縁に一体に形成された円筒状垂下係合部16と、円筒状垂下係合部16の径方向の内側であって内周側円筒状垂下部15の径方向の外側に配されていると共に環状面2に一体に形成されており、しかも、下ケース5に向かって垂下した外周側円筒状垂下部17と、円筒状垂下係合部16の径方向の内周面に形成された係合フック部18と、上ケース本体部13の径方向の内周側において当該上ケース本体部13の外面19に一体に形成されている円筒部20とを備えて、一体形成されている。
【0022】
貫通孔12と同心、同径であって内周面21によって規定された貫通孔22を有した環状の下ケース5は、環状面4を有した円環状の下ケース本体部23と、下ケース本体部23の径方向の内周縁に一体に形成されていると共に最内周側円筒状垂下部14の径方向の内側に配されるように上ケース3に向かって突出した最内周側円筒状突出部24と、最内周側円筒状突出部24の径方向の外側に配されていると共に環状面4に一体に形成されており、しかも、最内周側円筒状垂下部14及び内周側円筒状垂下部15間に配されるように上ケース3に向かって突出した内周側円筒状突出部25と、内周側円筒状突出部25の径方向の外側に配されていると共に環状面4に一体に形成されており、しかも、内周側円筒状垂下部15の径方向の外側に配されるように上ケース3に向かって突出した小径の環状突起26と、下ケース本体部23の径方向の外周縁に一体に形成されていると共に、円筒状垂下係合部16及び外周側円筒状垂下部17間に配されるように上ケース3に向かって突出した円筒状突出係合部27と、円筒状突出係合部27の径方向の内側であって環状突起26の径方向の外側に配されていると共に環状面4に一体に形成されており、しかも、外周側円筒状垂下部17の径方向の内側に配されるように上ケース3に向かって突出していると共に環状突起26よりも大径の環状突起28と、円筒状突出係合部27の径方向の外周面に形成されていると共に係合フック部18に係合する係合フック部29とを備えて、一体形成されている。
【0023】
上ケース3は、その径方向の外周縁部の円筒状垂下係合部16の係合フック部18で下ケース5における径方向の外周縁部の円筒状突出係合部27の係合フック部29にスナップフィット式に弾性係合して下ケース5に弾性嵌着されるようになっている。
【0024】
上ケース3及び下ケース5のその径方向の外周縁部及び内周縁部のうちの少なくとも一方、本例では両縁部において、上ケース3及び下ケース5間には、上ケース本体部13、最内周側円筒状垂下部14及び内周側円筒状垂下部15と下ケース本体部23、最内周側円筒状突出部24、内周側円筒状突出部25及び環状突起26とによりラビリンス(迷路)31が、上ケース本体部13、円筒状垂下係合部16及び外周側円筒状垂下部17と下ケース本体部23、円筒状突出係合部27及び環状突起28とによりラビリンス32が夫々形成されるようになっており、斯かる内周縁部のラビリンス31及び外周縁部のラビリンス32により上ケース本体部13と下ケース本体部23との間のスラスト滑り軸受片6を装着した環状空間33への外部からの塵埃、泥水等の侵入が防止されている。
【0025】
合成樹脂製、例えばポリアセタール樹脂製のスラスト滑り軸受片6は、その径方向の環状の内周面41及び外周面42で環状突起26及び28の夫々に摺動自在に接触して、環状突起28よりも径方向の内側に配されていると共に環状突起26よりも径方向の外側に配されている。
【0026】
スラスト滑り軸受片6は、環状板部45と、環状板部45の一方の環状の面46に径方向において離間して一体的に形成されていると共に上ケース3の環状面2に当該環状面2に対して摺動自在に接触する環状面を有しており、且つ、環状面2と協働して環状空間47を形成する同心の小径及び大径の環状突起部48及び49と、スラスト荷重下で上ケース3の環状面2に径方向の外方に撓んで接触するように小径の環状突起部48の外周側の角部51に一体的に設けられた小径環状リップ部52と、スラスト荷重下で上ケース3の環状面2に径方向の内方に撓んで接触するように大径の環状突起部49の内周側の角部53に一体的に設けられた大径環状リップ部54と、環状板部45の他方の環状の面55に径方向において離間して一体的に形成されていると共に下ケース5の環状面4に当該環状面4に対して摺動自在に接触する環状面を有しており、且つ、環状面4と協働して他の環状空間56を形成する同心の小径及び大径の環状突起部57及び58と、スラスト荷重下で下ケース5の環状面4に径方向の外方に撓んで接触するように小径の環状突起部57の外側の角部59に一体的に設けられた小径環状リップ部60と、スラスト荷重下で下ケース5の環状面4に径方向の内方に撓んで接触するように大径の環状突起部58の内側の角部61に一体的に設けられた大径環状リップ部62とを具備している。
【0027】
小径環状リップ部52及び60並びに大径環状リップ部54及び62は、スラスト無荷重下では図3に示すように撓まないで斜立しており、スラスト荷重下では図1に示すように弾性的に撓んで環状面2及び4の夫々に接触するようになっている。
【0028】
環状空間47及び56にはスラスト無荷重下でこれら環状空間47及び56を隙間なしに満たす量のシリコーン系グリースからなる潤滑剤65が充填されており、斯かる量の潤滑剤65は、スラスト荷重下でも環状空間47及び56を隙間なしに満たす量となり、環状空間47及び56に隙間なしに満たされた潤滑剤65並びに環状突起部48及び49並びに環状突起部57及び58は、スラスト荷重下で、環状面2及び4の夫々に接触する潤滑剤65の面、環状突起部48及び49並びに57及び58の環状面で当該スラスト荷重を受けるようになっている。
【0029】
以上のスラスト滑り軸受1は、図4に示すようなストラット型サスペンションアセンブリにおけるコイルばね71の上部ばね座72と、油圧ダンパのピストンロッド73が固着される車体側の取付部材74との間に装着されて用いられる。この場合、貫通孔12及び22にピストンロッド73の上部が上ケース3及び下ケース5に対して軸心Oの回りでR方向に回転自在になるようにして挿通される。
【0030】
図4に示すようにスラスト滑り軸受1を介して装着されたストラット型サスペンションアセンブリでは、ステアリング操作に際してはコイルばね71を介する上部ばね座72の軸心Oの回りでの相対的なR方向の回転は、上ケース3の環状面2と環状突起部48及び49並びに環状空間47の潤滑剤65との間の摺動面及び下ケース5の環状面4と環状突起部57及び58並びに環状空間56の潤滑剤65との間の摺動面のうちの摩擦抵抗の少ない摺動面での同方向の相対的な回転で滑らかに行われる。
【0031】
スラスト滑り軸受1によれば、環状突起部48及び49により形成された環状空間47に潤滑剤65が充填されているために、潤滑剤65を環状突起部48及び49と上ケース3の環状面2との間の摺動面に必要微小量だけ供給でき、しかも、環状空間47の潤滑剤65でもってもスラスト荷重を受けることができるために、上ケース3の環状面2に接する潤滑剤65の面もまた上ケース3に対する下ケース5の回転での摺動面となる上に、環状空間47の密閉性を小径環状リップ部52と大径環状リップ部54とで確保できるために、環状空間47から外部への潤滑剤65の漏出を好ましく防止できる一方、環状突起部57及び58により形成された環状空間56に潤滑剤65が充填されているために、潤滑剤65を環状突起部57及び58と下ケース5の環状面4との間の摺動面に必要微小量だけ供給でき、しかも、環状空間56の潤滑剤65でもってもスラスト荷重を受けることができるために、下ケース5の環状面4に接する潤滑剤65の面もまた上ケース2に対する下ケース5の回転での摺動面となる上に、環状空間56の密閉性を小径環状リップ部60と大径環状リップ部62とで確保できるために、環状空間56から外部への潤滑剤65の漏出を好ましく防止でき、而して、上ケース3の環状面2と環状突起部48及び49並びに環状空間47の潤滑剤65との間の摺動面において上ケース3に対する下ケース5の相対的な回転が行われる場合及び下ケース5の環状面4と環状突起部57及び58並びに環状空間56の潤滑剤65との間の摺動面において上ケース3に対する下ケース5の相対的な回転が行われる場合のいずれの場合にも、低い摩擦トルクをもって摺動面を構成できて、摺動面での摩擦音の発生がなく、ころがり軸受と同等の滑らかなステアリング操作を確保できる上に、環状空間47及び56の夫々に配された潤滑剤65を長期に亘って維持できる。
【0032】
またスラスト滑り軸受1によれば、スラスト滑り軸受片6を環状突起26よりも径方向の外側であって環状突起28よりも径方向の内側に配しているため、斯かる一対の環状突起26及び28によりスラスト滑り軸受片6を径方向に関して位置決めできる上に、スラスト滑り軸受片6を径方向の内周面41及び外周面42で環状突起26及び28の夫々に摺動自在に接触させているために、スラスト滑り軸受片6の径方向に関する位置決めをより確実に行い得る。
【0033】
スラスト滑り軸受1では、環状突起部48及び57の外周側の角部51及び59の夫々に一体的に設けられた小径環状リップ部52及び60と、環状突起部49及び58の内周側の角部53及び61の夫々に一体的に設けられた大径環状リップ部54及び62とを具備してスラスト滑り軸受片6を構成したが、これらに加えて、図5に示すように、上ケース3の環状面2に径方向の内方に撓んで接触するように環状突起部48の内周側の角部81に一体的に設けられた小径環状リップ部82と、上ケース3の環状面2に径方向の外方に撓んで接触するように環状突起部49の外周側の角部83に一体的に設けられた大径環状リップ部84と、下ケース5の環状面4に径方向の内方に撓んで接触するように環状突起部57の内周側の角部85に一体的に設けられた小径環状リップ部86と、下ケース5の環状面4に径方向の外方に撓んで接触するように環状突起部58の外周側の角部87に一体的に設けられた大径環状リップ部88とを具備してスラスト滑り軸受片6を構成してもよく、スラスト荷重下で径方向の内方に撓んで上ケース3の環状面2及び下ケース5の環状面4に夫々接触する小径環状リップ部82及び86と、スラスト荷重下で径方向の外方に撓んで上ケース3の環状面2及び下ケース5の環状面4に夫々接触する大径環状リップ部84及び88とを具備したスラスト滑り軸受片6では、環状空間47及び56の夫々の密閉性をこれら小径環状リップ部82及び86並びに大径環状リップ部84及び88によっても確保できるために、環状空間47及び56の夫々から外部への潤滑剤65の漏出を更に好ましく防止でき、環状空間47及び56の夫々に配された潤滑剤65を更に長期に亘って維持できる。
【0034】
上記のスラスト滑り軸受1では、環状面2側と環状面4側との両方に環状空間47及び56を形成するスラスト滑り軸受片6を用いたが、これに代えて、図6に示すように、例えば、環状面2側のみに環状空間47を形成するスラスト滑り軸受片6を用いてもよく、図6に示すスラスト滑り軸受片6は、環状板部45の面55で下ケース5の環状面4に接触するようになっている。図6に示すスラスト滑り軸受片6を用いたスラスト滑り軸受1では、上ケース3の環状面2と環状突起部48及び49並びに環状空間47の潤滑剤65との間の摺動面において上ケース3に対する下ケース5の相対的なR方向の回転が行われることになる。
【0035】
更に図7に示すように、環状突起部48及び49に加えて、径方向において環状突起部48及び49間であって環状板部45の面46に一体的に形成されていると共に上ケース3の環状面2に当該環状面2に対して摺動自在であって環状空間47を分割して当該環状面2並びに環状突起部48及び49と協働して複数(本例では二つ)の互いに分離された分割環状空間91及び92を形成するように接触する中間環状突起部93を具備してスラスト滑り軸受片6を構成してもよく、この場合にも上記と同様に、分割環状空間91及び92の夫々に隙間なしに潤滑剤65を充填する。斯かる中間環状突起部93にも、小径環状リップ部52及び大径環状リップ部54と同様の環状リップ部をその径方向の角部に一体的に設けて、分割環状空間91及び92相互に対する密閉性を高めるようにしてもよい。また環状空間47に加えて環状空間56を形成するスラスト滑り軸受片6を用いる場合(図3及び図5に示すスラスト滑り軸受片6の場合)、環状空間56を分割して複数の分割環状空間を形成するように中間環状突起部93と同様の中間環状突起部を環状板部45の面55に設けてもよい。
【0036】
図7に示すスラスト滑り軸受1では、スラスト荷重を中間環状突起部93でも分散して受けることになる結果、環状突起部48及び49自体の撓み変形の生起を確実に回避できる上に、分割環状空間91及び92のうちの一方の分割環状空間に充填された潤滑剤65が多量に漏出したとしても、この漏出が他方の分割環状空間に影響することを阻止して、残る他方の分割環状空間で上記の作用を行わせることができる結果、フェールセーフなものとなる。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、グリース等の潤滑剤を長期に亘って摺動面に介在させることができる上に、斯かる潤滑剤をスラスト荷重受けにも利用でき、而して、スラスト荷重が大きくなっても摩擦トルクはほとんど変わらず、低い摩擦トルクをもって摺動面を構成できて、長期の使用でも斯かる低い摩擦係数を維持できる上に、摺動面での摩擦音の発生がなく、しかも、ストラット型サスペンションにスラスト滑り軸受として組込んでもころがり軸受と同等の滑らかなステアリング操作を確保し得るスラスト滑り軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の好ましい一例の断面図である。
【図2】図1に示す例の下ケース及びスラスト滑り軸受片の平面図である。
【図3】図1に示す例のスラスト滑り軸受片のスラスト無荷重下における拡大断面図である。
【図4】図1に示す例をストラット型サスペンションに組込んだ例の説明図である。
【図5】本発明のスラスト滑り軸受に用いることができるスラスト滑り軸受片の他の例の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の好ましい他の例の一部の断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の好ましい更に他の例の一部の断面図である。
【符号の説明】
1 スラスト滑り軸受
2、4 環状面
3 上ケース
5 下ケース
6 スラスト滑り軸受片
45 環状板部
46 面
47 環状空間
48、49 環状突起部
51、53 角部
52 小径環状リップ部
54 大径環状リップ部
Claims (9)
- 環状面を有した第一の軸受体と、この第一の軸受体に当該第一の軸受体の軸心の回りで回転自在となるように重ね合わされると共に第一の軸受体の環状面に対面した環状面を有する第二の軸受体と、両環状面間に介在されている環状のスラスト滑り軸受片とを具備しており、スラスト滑り軸受片は、環状板部と、この環状板部の一方の面に一体的に形成されていると共に第一の軸受体の環状面に当該環状面に対して摺動自在に接触する環状面を有しており、且つ、当該第一の軸受体の環状面と協働して環状空間を形成する小径及び大径の環状突起部と、スラスト荷重下で第一の軸受体の環状面に撓んで接触するように小径の環状突起部の環状面の角部に一体的に設けられた小径環状リップ部と、スラスト荷重下で第一の軸受体の環状面に撓んで接触するように大径の環状突起部の環状面の角部に一体的に設けられた大径環状リップ部とを具備しており、環状空間には、スラスト荷重下で当該環状空間が隙間なしに潤滑剤で満たされるように当該潤滑剤が充填されており、小径及び大径の環状突起部並びに環状空間に充填された潤滑剤は、スラスト荷重下で、第一の軸受体の環状面に接触する当該小径及び大径の環状突起部の環状面並びに当該潤滑剤の面で当該スラスト荷重を受けるようになっているスラスト滑り軸受。
- 小径環状リップ部は、小径の環状突起部の外周側の角部に一体的に設けられており、大径環状リップ部は、大径の環状突起部の内周側の角部に一体的に設けられている請求項1に記載のスラスト滑り軸受。
- スラスト滑り軸受片は、スラスト荷重下で第一の軸受体の環状面に撓んで接触するように小径の環状突起部の角部に一体的に設けられた第二の小径環状リップ部と、スラスト荷重下で第一の軸受体の環状面に撓んで接触するように大径の環状突起部の角部に一体的に設けられた第二の大径環状リップ部とを更に具備している請求項1又は2に記載のスラスト滑り軸受。
- 第二の小径環状リップ部は、小径の環状突起部の内周側の角部に一体的に設けられており、第二の大径環状リップ部は、大径の環状突起部の外周側の角部に一体的に設けられている請求項3に記載のスラスト滑り軸受。
- スラスト滑り軸受片は、環状板部の他方の面に一体的に形成されていると共に第二の軸受体の環状面に当該環状面に対して摺動自在であって当該環状面と協働して他の環状空間を形成するように接触する他の小径及び大径の環状突起部と、スラスト荷重下で第二の軸受体の環状面に撓んで接触するように他の小径の環状突起部の角部に一体的に設けられた他の小径環状リップ部と、スラスト荷重下で第二の軸受体の環状面に撓んで接触するように他の大径の環状突起部の角部に一体的に設けられた他の大径環状リップ部とを更に具備しており、他の環状空間には潤滑剤が充填されている請求項1から4のいずれか一項に記載のスラスト滑り軸受。
- 他の小径環状リップ部は、他の小径の環状突起部の外周側の角部に一体的に設けられており、他の大径環状リップ部は、他の大径の環状突起部の内周側の角部に一体的に設けられている請求項5に記載のスラスト滑り軸受。
- スラスト滑り軸受片は、スラスト荷重下で第二の軸受体の環状面に撓んで接触するように他の小径の環状突起部の角部に一体的に設けられた第二の他の小径環状リップ部と、スラスト荷重下で第二の軸受体の環状面に撓んで接触するように他の大径の環状突起部の角部に一体的に設けられた第二の他の大径環状リップ部とを具備している請求項5又は6に記載のスラスト滑り軸受。
- 第二の他の小径環状リップ部は、他の小径の環状突起部の内周側の角部に一体的に設けられており、第二の他の大径環状リップ部は、他の大径の環状突起部の外周側の角部に一体的に設けられている請求項7に記載のスラスト滑り軸受。
- 潤滑剤は、スラスト無荷重下で環状空間を隙間なしに満たしている請求項1から8のいずれか一項に記載のスラスト滑り軸受。
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