JP4377533B2 - 利用者案内システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の行動に合わせた案内情報を逐次提供する利用者案内システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、利用者に対し交通案内情報等を提供するシステムとして、ナビゲーションシステムが知られている。
ナビゲーションシステムは、予め記憶された地図情報等から利用者の位置に応じた情報を読み出し、表示装置に地図等を表示することによって、利用者に交通案内情報を提供する。
【0003】
また、ナビゲーションシステムは、利用者が設定した表示事項(コンビニエンスストア、ガソリンスタンド等)を表示装置に表示された地図上に重ねて表示し、利用者に案内情報として提供する。
【0004】
一方、鉄道等の交通機関において、利用者が予め座席等の予約を行う予約システムが知られている。
この予約システムにおいて、利用者は自己の移動計画に基づいて、出発地から目的地までの行程において必要となる座席等をそれぞれの交通手段、路線毎に予約する。
そして、利用者は、実際の移動に際し、予約した内容に従って自ら判断・遂行しながら、移動計画に基づく移動を実行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のナビゲーションシステムには、以下のような問題があった。
従来のナビゲーションシステムは、出発地から目的地まで、連続的に継ぎ目なく案内情報を提供することができなかった。例えば、現在、最も盛んに利用されている自動車用ナビゲーションシステムにおいて、自動車を利用する区間の出発地から目的地の間における交通案内は可能である。しかし、利用者が他の交通機関を利用する場合、情報端末は自動車に設置されているため、自動車以外の交通機関(徒歩を含む)による移動行程においては交通案内が行えず、移動行程の全てを通じて、連続的に継ぎ目なく交通案内情報の提供を受けることができなかった。
【0006】
また、利用者が情報端末を携帯するポータブルナビゲーションシステムは、出発地から目的地まで交通案内情報の提供を受けることが可能である。しかし、ポータブルナビゲーションシステムは、一般に、GPS(Global Positioning System)を利用して利用者の位置を把握し、案内情報を提供する。そのため、GPSの周回衛星からの識別信号が受信できない地下等においては、原則として案内情報の提供が適切に行えず、移動行程の全てを通じて、連続的に継ぎ目なく交通案内情報の提供を受けることができなかった。
【0007】
また、従来のナビゲーションシステムは、記憶媒体に記憶された情報に基づいて利用者に交通案内情報を提供するため、例えば、新しい道路や新たなランドマークが建設されたといった場合に対して、最新の情報を提供することが困難であった。
【0008】
さらに、従来のナビゲーションシステムにおいて、地図上に重ねて表示される表示事項は、設定を変更しない限り利用者が設定した表示事項に固定されるため、利用者の要求あるいは移動状況に合わせた表示事項を柔軟に切り換えて表示することができなかった。
【0009】
また、従来の予約システムにおいて、利用者が座席等を予約した場合、実際の移動に際し、利用者は、予約内容に従って自ら判断・遂行しなければならず、予約内容に応じた案内等は行われていなかった。
【0010】
本発明の課題は、出発地から目的地まで、連続的に継ぎ目なく案内情報を提供でき、予約内容の遂行を含め、利用者の行動に合わせた適切な案内情報を提供できる利用者案内システムを実現することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、移動及び旅行に関する情報を含む、利用者に対する案内情報を管理・提供する制御管理装置(例えば、図1の制御管理装置2)と、利用者が制御管理装置と情報通信を行うとともに位置情報を前記制御管理装置に発信する(例えば、図1の携帯情報端末4)と、前記携帯情報端末と前記制御管理装置の情報通信を中継する、各地に設置された複数の基地局(例えば、図1の基地局3−1〜3−n)とを含む利用者案内システムであって、前記制御管理装置は、前記携帯情報端末またはインターネットに接続された情報端末から送信された少なくとも発着場所の情報を含んだ行程作成要求の情報に適合する移動行程案を作成するとともに、該移動行程案を前記携帯情報端末に送信して前記利用者に提示する行程作成機能ブロックと、前記位置情報を受信して利用者の移動行程を管理する行程管理機能ブロックと、交通機関の運行管理システムから最新の運行状況情報を取得するとともに、取得した運行状況情報および過去の運行の乱れにおいて復旧までに要した時間を含む情報に基づき以後の運行状況の予測を行う運行予測機能ブロックとを備え、前記行程管理機能ブロックは、前記運行予測機能ブロックから運行情報を取得して運行の乱れがあった場合に、前記行程作成機能ブロックに移動行程案の再作成を要求する手段を有し、前記行程作成機能ブロックは、前記移動行程案の再作成の要求がなされたら、前記運行予測機能ブロックから交通機関の最新の運行状況である運行情報と、今後の運行状況の予測情報である運行予測情報とを取得して、これらの運行情報および運行予測情報に基づき移動行程案を決定する手段と、前記再作成された移動行程案を前記携帯情報端末に送信して前記利用者に提示する手段とを有することを特徴としている。
【0012】
ここで、行程に係る案内情報とは、例えば、交通機関の乗り換え案内や駅構内の誘導案内といった行程に直接的に関連する情報の他、駅弁の紹介や地理案内といった間接的に行程に関わる情報を含む意である。
【0013】
請求項1記載の発明によれば、設置場所に応じて定められた搬送波によって携帯情報端末と通信を行う基地局が各地に設置されるため、利用者は、行程中、連続的に案内情報の提供を受けることができ、利便性の高い利用者案内システムを実現することができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の利用者案内システムにおいて、前記行程管理機能ブロックは、前記携帯情報端末から発信される位置情報に基づき利用者の現在位置を取得して、前記行程作成機能ブロックにより作成されて利用者に選択された前記移動行程案に従った予定到達地点と前記現在位置とが一致しているか判別する手段と、前記現在位置が前記予定到達地点に一致していないと判定された場合に、前記行程作成機能ブロックに移動行程案の再作成を要求する手段とを有することを特徴としている。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の利用者案内システムにおいて、前記制御管理装置は、前記携帯情報端末またはインターネットに接続された情報端末から送信された、当該携帯情報端末を所有する利用者の嗜好情報を含む利用者プロフィール情報を記録するデータ蓄積機能ブロックを備え、前記利用者プロフィールには、早く着きたいか或いは座りたいかを示す嗜好情報が含まれ、前記行程作成機能ブロックは、前記データ蓄積機能ブロックから前記利用者プロフィール情報を受信するとともに、前記利用者プロフィール情報に含まれる早く着きたいか或いは座りたいかを示す嗜好情報を満たすように前記移動行程案を作成することを特徴としている。
【0020】
なお、好ましくは、前記制御管理装置は、前記携帯情報端末またはインターネットに接続された情報端末から送信された行程情報(例えば、出発地、目的地、移動経路に関する情報、現在位置、移動に関する条件等)から手配が必要な行程単位(例えば、鉄道の路線、航空便等)を抽出し、予約システム(例えば、図1の座席予約システム)に予約要求を送信するようにしても良い。
【0021】
このように構成することで、利用者の要求する移動行程に応じて制御管理装置が必要な予約要求を送信するため、利用者は、要求する行程に係る行程情報を送信するだけで、行程中の必要な交通機関の予約が行える。
【0022】
また、好ましくは、前記制御管理装置が、予め行程情報を得ていた場合には、前記制御管理装置は、当該行程情報に基づく案内情報を、前記基地局を介して前記携帯情報端末に送信するようにしても良い。
【0023】
このように構成することで、制御管理装置は、利用者の行程情報を予め得ているため、利用者が移動を開始する前であっても、移動中であっても、確実に、利用者に対して的確な案内情報を提供することができる。具体的には、例えば、ダイヤ改正による新たな経路が生じた場合の案内や、目的地における催事案内といった案内情報を、確実かつ的確に提供することができる。
【0024】
また、好ましくは、前記基地局には、設置場所の周囲の医療機器(例えば、心臓ペースメーカ等)に影響を与えない程度の微弱電波を搬送波とする基地局が含まれるようにしても良い。
【0025】
このように構成することで、電車内等の混雑する場所においても、基地局から携帯情報端末に案内情報を送信することができるため、利用者は、行程中の各基地局の通信エリア内において連続的に案内情報の提供を受けることができる。
【0026】
また、好ましくは、前記携帯情報端末は、前記微弱電波を搬送波とする基地局および前記微弱電波でない電波を搬送波とする基地局の双方と通信可能な場合、前記微弱電波でない電波を搬送波とする基地局との通信を制限し、前記微弱電波を搬送波とする基地局と優先的に通信するようにしても良い。
【0027】
このように構成することで、携帯情報端末は、微弱電波による通信を優先的に行うため、周囲の心臓ペースメーカ等の医療機器に対する安全性がより向上する。
【0030】
また、好ましくは、前記制御管理装置は、利用者の移動行程中に生じる所定事項に応じて、前記基地局を介して、前記携帯情報端末に注意喚起信号(例えば、実施の形態におけるリマインダー信号や不具合情報)を送信し、前記携帯情報端末は、前記注意喚起信号を受信した場合、当該注意喚起信号が示す内容または当該注意喚起信号の事実を報知するようにしても良い。
【0031】
このように構成することで、利用者の移動行程において生じる種々の事項に関して、利用者に対して注意を喚起し、また、その内容を報知できるため、利用者は、移動行程において必要となる行動(乗り換え等)を確実に行うことができる。
【0032】
また、好ましくは、前記所定事項は、利用者の移動行程中に発生した移動に関わる不具合であるようにしても良い。
【0033】
ここで、移動に関わる不具合とは、交通機関の不通や遅れといった、利用者が移動する際の交通に関する不具合の他、乗り遅れや乗り過ごし、乗り間違いといった利用者側の不適切な行動に起因する不具合も含む意である。上記のように構成することで、利用者は、移動行程中に偶発的に生じる種々の事項(交通機関の不通、遅れ等)に対しても迅速に対処できる。
【0034】
また、好ましくは、前記制御管理装置は、前記携帯情報端末または前記携帯情報端末を所有する利用者毎に、前記行程に関わる軌跡情報(通過駅、乗車した列車、着席した座席、立ち寄った店等を含む実際の移動経路)を記録するようにしても良い。
【0035】
このように構成することで、利用者または携帯情報端末毎に、移動した軌跡情報を記録できるため、利用者等の移動に関する詳細な特徴を把握することができる。
【0036】
また、好ましくは、前記制御管理装置は、前記携帯情報端末または前記携帯情報端末を所有する利用者毎に、前記行程に関わる関連情報を履歴情報(軌跡情報、移動目的等)として蓄積するようにしても良い。
【0037】
このように構成することで、利用者等の移動に関して、より広範な特徴を把握することができる。
【0038】
また、好ましくは、前記制御管理装置は、前記履歴情報を分析し、利用者の嗜好を推定するようにしても良い。
【0039】
このように構成することで、各利用者の嗜好を把握することができる。
【0040】
また、好ましくは、前記制御管理装置は、前記履歴情報及び/又は前記行程情報に基づいて、前記携帯情報端末を所有する利用者の嗜好に応じたコンテンツを、前記基地局を介して前記携帯情報端末に送信する/送信可能な構成としても良い。
【0041】
このように構成することで、各利用者の嗜好に合わせた広告情報や関連情報を提供すること等が可能となるため、各利用者に対し、より適切な情報を効果的に提供することができる。
【0042】
また、好ましくは、前記コンテンツには、前記制御管理装置を介して他の情報源から発信されるコンテンツが含まれるようにしても良い。
【0043】
このように構成することで、利用者案内システム以外の種々の情報源から取得した情報が提供されるため、多様な情報の提供が可能となる。
【0044】
また、好ましくは、前記制御管理装置は、前記基地局を介して受信した、前記携帯情報端末からの情報要求信号に応じて、情報を提供するようにしても良い。
【0045】
このように構成することで、利用者の要求に応じて種々の情報を提供することが可能となる。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る利用者案内システムの実施の形態を詳細に説明する。
【0051】
図1は、本発明を適用した利用者案内システム1のシステム構成図である。
図1において、利用者案内システム1は、制御管理装置2、基地局3−1〜3−n(n:基地局の総数、以下、包括的に基地局3という。)、携帯情報端末4、対列車無線通信装置5a,5b、および情報端末6を含む。
【0052】
図1において、制御管理装置2は、利用者案内システム1の通信ネットワークおよびインターネットと接続され、また、座席予約システム、運行管理システム、利用料金課金システム等の外部システムと接続されている。なお、通信ネットワークは、専用ネットワークでも、インターネットワークでもよい。通信ネットワークには、基地局および対列車無線通信装置の地上装置5aが接続されている。この対列車無線通信装置は、地上装置5aと列車に設置された車上装置5bとの間で無線通信可能であり、車上装置5bには、列車の各車両内を通信エリアとする複数の基地局が接続されている。したがって、利用者は、列車内で携帯情報端末4を利用し、制御管理装置2と通信することによって、案内情報の提供を受けるといったことが可能である。
【0053】
また、制御管理装置2は、携帯情報端末4あるいはインターネットを介して接続された情報端末6から各種情報の案内、予約等の要求が送信された場合、記憶している情報あるいは外部システムから取得した情報に基づいて、所定情報を携帯情報端末4あるいは情報端末6に送信する。なお、本処理については、図5〜図14を参照して詳細に後述する。
【0054】
次に、基地局3の構成について説明する。
各基地局3は、携帯電話、PHS(Personal Handy-phone System)等、一般の移動体通信網の基地局(以下、「基地局A」という。)あるいは利用者案内システム1のために設けられた専用基地局(以下、「基地局B」という。)であり、交通施設内、地下あるいは街中等、利用者の行動範囲であると予想される場所を通信エリアとしてカバーするように設置される。そして、基地局3は、当該基地局の通信エリア内の携帯情報端末4から送信される各種信号を受信し、制御管理装置2に送信する。また、基地局3は、制御管理装置2から送信される各種信号を当該基地局の通信エリア内の携帯情報端末4に送信する。即ち、基地局3は、当該基地局の通信エリア内の携帯情報端末4と制御管理装置2の情報通信を中継する。
【0055】
なお、基地局3のうち、専用基地局(基地局B)は、列車内等の混雑する場所あるいは利用者の位置をより正確に把握する必要がある場所等に設置され、微弱電波を用いた通信方法によって携帯情報端末4と無線通信を行う。この微弱電波の電力は、心臓ペースメーカ等の医療機器に影響を与えない程度の電力である。なお、専用基地局において用いられる通信方法は、微弱電波によるものの他、赤外線通信等、他の通信方法によることとしてもよい。
【0056】
また、図2は、利用者案内システム1全体の機能ブロック構成を示す図である。
図2において、利用者案内システム1は、行程作成機能ブロック2a、運行予測機能ブロック2b、行程管理機能ブロック2c、誘導案内機能ブロック2d、位置検知機能ブロック2e、情報個別化機能ブロック2f、データ蓄積・分析機能ブロック2gから構成される。
【0057】
さらに、これらの機能ブロックのうち、行程作成機能ブロック2a、運行予測機能ブロック2b、行程管理機能ブロック2c、情報個別化機能ブロック2f、データ蓄積・分析機能ブロック2gの各機能は、制御管理装置2により実現され、誘導案内機能ブロック2dの機能は、携帯情報端末4によって実現され、さらに、位置検知機能ブロック2eの機能は、基地局3によって実現される。
【0058】
次に、各機能ブロックについて、各機能ブロックの動作フローを示す図を参照して説明する。尚、図5〜図12に示す各フローチャートは、簡明のため、動作開始のきっかけ(例えば、信号の受信)をそのまま当該動作の開始ステップとして表している。
【0059】
初めに、制御管理装置2により実現される機能ブロックである行程作成機能ブロック2a、運行予測機能ブロック2b、行程管理機能ブロック2c、情報個別化機能ブロック2f、データ蓄積・分析機能ブロック2gについて説明する。
【0060】
行程作成機能ブロック2aは、主に図5に示す行程作成処理を行う機能ブロックである。
図5は、行程作成機能ブロック2aが行程データ(図16参照)を作成する際に行う行程データ作成処理を示すフローチャートである。
図5において、行程作成機能ブロック2aは、利用者によって携帯情報端末4あるいは情報端末6(携帯情報端末4等という。)から送信された行程作成要求を受信すると(ステップS101)、データ蓄積・分析機能ブロック2gに当該利用者についての「利用者プロフィール」の送信要求を送信することによって、「利用者プロフィール」を受信する(ステップS102)。
【0061】
次に、行程作成機能ブロック2aは、行程作成要求において指定された条件に適合する移動行程案を1つ以上検索し、携帯情報端末4等に検索した移動行程案を送信する(ステップS103)。なお、この際、運行予測機能ブロック2bから、交通機関の最新の運行状況である運行情報と、今後の運行状況の予測情報である運行予測情報とを取得して、総合的な考慮を行った上で、移動行程案を決定する。また、移動行程案中に、予約が必要な行程単位がある場合には、予約システムとインターフェースを取ることによって座席の仮予約を行う。
【0062】
次いで、利用者によって携帯情報端末4等から送信された移動行程案に対する選択結果を受信すると(ステップS104)、行程作成機能ブロック2aは、選択結果に利用者の要求を満たす移動行程案の選択が含まれているか否かの判定を行う(ステップS105)。
【0063】
ステップS105において、選択結果に利用者の要求を満たす移動行程案の選択が含まれていると判定した場合、行程作成機能ブロック2aは、利用者によって選択された移動行程案に基づいて「行程データ」を作成し、行程管理機能ブロック2cに「行程データ」を送信する(ステップS106)。また、ステップS103において、予約システムに対して仮予約を行っていた場合には、仮予約を本予約とする。そして、行程作成機能ブロック2aは、行程データ作成処理を終了する。
【0064】
また、ステップS105において、選択結果に利用者の要求を満たす移動行程案の選択が含まれていないと判定した場合、行程作成機能ブロック2aは、ステップS103に移行し、新たな移動行程案を検索する。またこの際、予約システムに対する仮予約を行っていた場合には、当該仮予約を解除する。
【0065】
なお、行程作成機能ブロック2aが、行程管理機能ブロック2cから行程再作成要求を受信した場合(ステップS107)、ステップS103に移行し、以後、上記と同様の処理を行う。
【0066】
また、携帯情報端末4等から送信される行程作成要求には、行程作成要求を送信した利用者を識別する「利用者ID」が含まれる。また、データ蓄積・分析機能ブロック2gには、各利用者毎に「利用者プロフィール」が「利用者ID」と対応づけて記憶されている。そして、行程作成機能ブロック2aは、データ蓄積・分析機能ブロック2gに、この「利用者ID」に適合する「利用者プロフィール」の送信を要求することによって、行程作成要求を送信した利用者の「利用者プロフィール」を受信する。
【0067】
運行予測機能ブロック2bは、主に図6に示す運行予測処理を行う機能ブロックである。
図6は、運行予測機能ブロック2bが各交通機関の運行予測を行う際に実行する運行予測処理を示すフローチャートである。
図6において、運行予測機能ブロック2bは、各交通機関の運行管理システムから最新の運行状況情報を取得する(ステップS201)。
【0068】
次に、運行予測機能ブロック2bは、取得した運行状況情報および過去の運行の乱れにおいて復旧までに要した時間等に基づいて、復旧時刻の推定を含めた、以後の運行状況の予測を行う(ステップS202)。そして、運行情報および運行予測情報を行程作成機能ブロック2a及び行程管理機能ブロック2cに送信する(ステップS203)。次いで、運行予測機能ブロック2bは、運行予測処理を終了する。
【0069】
行程管理機能ブロック2cは、注意喚起信号である不具合情報およびリマインダー信号の送信に係る、移動行程管理処理を主に行う機能ブロックである。
【0070】
図7は、行程管理機能ブロック2cが利用者の移動行程を管理する際に行う移動行程管理処理を示すフローチャートである。
図7において、行程管理機能ブロック2cは、行程作成機能ブロック2aから送信された行程データを受信すると(ステップS301)、情報個別化機能ブロック2fに当該行程データを送信し(ステップS302)、位置検知機能ブロック2eから送信された利用者の位置情報を受信する(ステップS303)。
【0071】
そして、行程管理機能ブロック2cは、行程データおよび位置情報に基づいて、移動行程における現在位置の設定(移動行程における現在位置の把握)を行うとともに、利用者の軌跡情報として、この現在位置情報を行程データ中に随時蓄積・記憶させる(ステップS304)。
次いで、行程管理機能ブロック2cは、現在位置がリマインダー信号を送信する必要がある位置であるか否かの判定を行う(ステップS305)。
【0072】
ステップS305において、現在位置がリマインダー信号を送信する必要がある位置であると判定した場合、行程管理機能ブロック2cは、誘導案内機能ブロック2dにリマインダー信号を送信する(ステップS306)。
【0073】
ステップS305において、現在位置がリマインダー信号を送信する必要がない位置であると判定した場合およびステップS306の後、行程管理機能ブロック2cは、現在位置が目的位置と一致するか否か、即ち、利用者が目的位置に到達したか否かの判定を行う(ステップS307)。
【0074】
ステップS307において、現在位置が目的位置と一致すると判定した場合、行程管理機能ブロック2cは、利用料金課金システムおよびデータ蓄積・分析機能ブロック2gに行程データを送信し、移動行程管理処理を終了する。
また、ステップS307において、現在位置が目的位置と一致していないと判定した場合、行程管理機能ブロック2cは、現在位置が移動行程における予定到達地点と一致しているか否かの判定を行う(ステップS309)。
【0075】
ステップS309において、現在位置が予定到達地点と一致していると判定した場合、行程管理機能ブロック2cは、運行予測機能ブロック2bから利用者の移動行程に関わる交通機関の運行情報を取得し(ステップS310)、当該交通機関の運行に乱れ(遅れ、不通区間の発生等)が発生しているか否かの判定を行う(ステップS311)。
【0076】
ステップS311において、当該交通機関の運行に乱れが発生していないと判定した場合、行程管理機能ブロック2cは、ステップS303に移行する。
また、ステップS311において、当該交通機関の運行に乱れが生じていると判定した場合およびステップS309において、現在位置が予定到達地点と一致していないと判定した場合、行程管理機能ブロック2cは、交通機関の乱れあるいは現在位置と予定到達地点の不一致を「不具合情報」として誘導案内機能ブロック2dに送信する(ステップS312)。
【0077】
次に、行程管理機能ブロック2cは、行程再作成要求を行程作成機能ブロック2aに送信し(ステップS313)、再作成された新しい行程データを情報個別化機能ブロック2fおよびデータ蓄積・分析機能ブロック2gに送信する(ステップS314)。そして、行程管理機能ブロック2cは、ステップS303に移行する。
【0078】
情報個別化機能ブロック2fは、主に図8に示す情報検索処理を行う機能ブロックである。
図8は、情報個別化機能ブロック2fが各種情報源から種々の情報を検索する場合に実行する情報検索処理を示すフローチャートである。
図8において、情報個別化機能ブロック2fは、誘導案内機能ブロック2dから問い合わせ要求を受信すると(ステップS501)、当該問い合わせ要求に関わる必要な情報の検索要求を作成し(ステップS502)、インターネット等の各種情報源に、当該検索要求を送信する(ステップS503)。
【0079】
次に、インターネット等の各種情報源から検索結果を受信すると(ステップS504)、情報個別化機能ブロック2fは、受信した検索結果を個別の問い合わせ要求に応じて編集し(ステップS505)、編集した検索結果を誘導案内機能ブロック2dに送信し(ステップS506)、情報検索処理を終了する。
【0080】
尚、情報個別化機能ブロック2fが検索要求割込み信号を受信した場合においても(ステップS507)、ステップS503以降の処理が実行される。この検索要求割込み信号は、行程管理機能ブロックから取得する行程データに基づいて、情報個別化機能ブロック2fが内部的に発生させる(例えば、内部タイマによる一定時間間隔で発生させる)信号である。即ち、この検索要求割込み信号により、利用者が明示的な要求を発行せずとも、利用者が興味を持ちそうな情報を自動的に検索し、提供する仕組みが構成される。
【0081】
データ蓄積・分析機能ブロック2gは、主に図9に示すデータ蓄積・分析処理を行う機能ブロックである。
図9は、データ蓄積・分析機能ブロック2gが行程データを受信した場合に実行するデータ蓄積・分析処理を示すフローチャートである。
図9において、データ蓄積・分析機能ブロック2gは、行程管理機能ブロック2cから行程データを受信すると(ステップS601)、受信した行程データを履歴情報として移動履歴データベースに蓄積記憶する(ステップS602)。
【0082】
次に、データ蓄積・分析機能ブロック2gは、蓄積記憶した利用者の履歴情報を分析し、利用者の嗜好を推定する(ステップS603)。そしてその推定結果を当該利用者の利用者プロフィールに反映させて、利用者プロフィールの内容を更新する(ステップS604)。
そして、データ蓄積・分析機能ブロック2gは、データ蓄積・分析処理を終了する。
【0083】
ここで、「利用者プロフィール」は、利用者を識別する「利用者ID」、利用者の通常の歩行速度を示す「標準歩行速度」、利用者に特有の制約(視覚等の障害、理解できる言語、識字レベル等)を示す「移動制約条件」、携帯情報端末4を識別する「デバイスID」等の情報(図15参照)から構成される。
【0084】
また、図示しないが、データ蓄積・分析機能ブロック2gは、行程作成機能ブロック2aから「利用者ID」が送信された場合、「利用者ID」によって識別される利用者の「利用者プロフィール」を行程作成機能ブロック2aに送信する。
【0085】
次に、携帯情報端末4により実現される機能ブロックである誘導案内機能ブロック2dについて説明する。
誘導案内機能ブロック2dは、主に図10に示す通信システム切換処理と、図11に示す問い合わせ要求処理と、図12に示すリマインダー信号受信処理とを行う機能ブロックである。
【0086】
図10は、誘導案内機能ブロック2d(携帯情報端末4)が微弱電波システムおよび他の通信システムとの通信を切り換える際に実行する通信システム切換処理を示すフローチャートである。
図10において、誘導案内機能ブロック2dは、携帯情報端末4の電源がONにされると(ステップS701)、基地局B(微弱電波システム)との通信が可能であるか否かの判定を行う(ステップS702)。
【0087】
そして、基地局Bとの通信が可能でないと判定した場合、他の通信システム(携帯電話システム等)の端末としての動作を行う(ステップS703)。また、基地局Bとの通信が可能であると判定した場合、誘導案内機能ブロック2dは、基地局Bとの間に通信リンク(回線)を確立する(ステップS704)。
【0088】
次に、誘導案内機能ブロック2dは、微弱電波システム以外の通信システムによる通信を抑制し(ステップS705)、基地局Bとの間で双方向通信を行う(ステップS706)。
【0089】
続いて、誘導案内機能ブロック2dは、基地局Bとの通信が引き続き可能であるか否かの判定を行う(ステップS707)。そして、基地局Bとの通信が引き続き可能であると判定した場合、誘導案内機能ブロック2dは、ステップS706を繰り返す。また、基地局Bとの通信が可能でなくなったと判定した場合、誘導案内機能ブロック2dは、微弱電波システム以外の通信システムによる通信の抑制を解除し(ステップS708)、基地局Bとの双方向通信を停止する(ステップS709)。
【0090】
次に、誘導案内機能ブロック2dは、通信システム切換処理の終了が指示されたか否かの判定を行う(ステップS710)。そして、通信システム切換処理の終了が指示されていないと判定した場合、ステップS702に移行し、通信システム切換処理の終了が指示されたと判定した場合、通信システム切換処理を終了する。
【0091】
図11は、誘導案内機能ブロック2d(携帯情報端末4)が利用者からの問い合わせ要求が行われた場合に実行する問い合わせ要求処理を示すフローチャートである。
図11において、誘導案内機能ブロック2dは、利用者から携帯情報端末4を介して問い合わせ要求を受信すると(ステップS801)、受信した問い合わせ要求を情報個別化機能ブロック2fに送信する(ステップS802)。
【0092】
そして、誘導案内機能ブロック2dは、情報個別化ブロック2fから問い合わせ要求に対する各種案内情報を受信すると(ステップS803)、受信した案内情報の内容(案内メッセージ等)を利用者に報知し(ステップS804)、問い合わせ要求処理を終了する。
【0093】
図12は、誘導案内機能ブロック2d(携帯情報端末4)がリマインダー信号を受信した場合に実行するリマインダー信号受信処理を示すフローチャートである。
図12において、誘導案内機能ブロック2dは、行程管理機能ブロック2cからリマインダー信号を受信すると(ステップS901)、リマインダー信号の内容(乗り換え案内の内容等)を示すメッセージを表示する(ステップS902)。
【0094】
次に、誘導案内機能ブロック2dは、警告音を発生させ、あるいは、携帯情報端末4を振動させて、利用者に注意を喚起する(ステップS903)。
そして、誘導案内機能ブロック2dは、利用者によって確認操作がなされたか否かの判定を行い(ステップS904)、確認操作が行われていないと判定した場合、ステップS903に移行し、確認操作が行われたと判定した場合、リマインダー信号受信処理を終了する。
【0095】
次に、基地局3によって実現される位置検知機能ブロック2eについて説明する。
位置検知機能ブロック2eは、主に図13に示す位置検知処理と、図14に示す位置情報送信処理とを行う機能ブロックである。
図13は、位置検知機能ブロック2e(基地局3)が携帯情報端末4の位置を検出する際に実行する位置検知処理を示すフローチャートである。
図13において、位置検知機能ブロック2eは、基地局3の電源がオンにされる(ステップP101)と、当該基地局の通信エリア内に通信可能な携帯情報端末4が存在するか否かの判定を行う(ステップP102)。
【0096】
そして、当該基地局の通信エリア内に通信可能な携帯情報端末4が存在すると判定した場合、当該携帯情報端末4(以下、「携帯情報端末X」という。)との間に通信リンク(回線)を確立し(ステップP103)、行程管理機能ブロック2c(制御管理装置2)に携帯情報端末Xの位置情報を送信する(ステップP104)。
【0097】
ステップP102において、当該基地局の通信エリア内に通信可能な携帯情報端末4が存在しないと判定した場合およびステップP104の後、位置検知機能ブロック2eは、当該基地局の通信エリア内から携帯情報端末Xが退出したか否かの判定を行う(ステップP105)。
【0098】
そして、当該基地局の通信エリア内から携帯情報端末Xが退出していないと判定した場合、位置検知機能ブロック2eは、ステップP102に移行し、当該基地局の通信エリア内から携帯情報端末Xが退出したと判定した場合、位置検知機能ブロック2eは、携帯情報端末Xが当該基地局の通信エリア内から退出した旨を行程管理機能ブロック2cに送信する(ステップP106)。
【0099】
次に、位置検知機能ブロック2eは、位置検知処理の終了が指示されたか否かの判定を行い(ステップP107)、位置検知処理の終了が指示されていないと判定した場合、ステップP102に移行し、位置検知処理の終了が指示されたと判定した場合、位置検知処理を終了する。
【0100】
図14は、位置検知機能ブロック2eが行程管理機能ブロック2cの要求に応じて、携帯情報端末4の位置情報を送信する際に実行する位置情報送信処理を示すフローチャートである。
図14において、位置検知機能ブロック2eは、利用可能な全ての情報源(PHSシステム、携帯電話システム、微弱電波システム、GPS等)から携帯情報端末4の位置に関する情報を取得し(ステップP201)、当該携帯情報端末4に関する位置情報を作成する(ステップP202)。
【0101】
次に、位置検知機能ブロック2eは、行程管理機能ブロック2cから位置情報の送信が必要であるか否かの判定を行う(ステップP203)。
そして、位置情報の送信が必要であると判定した場合、行程管理機能ブロック2cに当該携帯情報端末4の位置情報を送信する(ステップP204)。
【0102】
ステップP203において、行程管理機能ブロック2cから位置情報の送信が必要でないと判定した場合およびステップP204の後、位置検知機能ブロック2eは、微弱電波システムから携帯電話システム等の通信に対する抑制を指示する信号(以下、「抑制信号」という。)が送信されているか否かの判定を行う(ステップP205)。
【0103】
ステップP205において、微弱電波システムから抑制信号が送信されたと判定した場合、位置検知機能ブロック2eは、携帯電話システム等に、当該携帯情報端末4の携帯電話システム等における通信を制限する旨の指示(オフライン指示)を送信する(ステップP206)。
【0104】
ここで、抑制信号とオフライン指示について具体的に説明する。
抑制信号とは、微弱電波システムから送信される位置検知機能ブロック2eに対して送信される信号であり、位置検知機能ブロック2e(基地局B)から携帯情報端末4に送信されるものがオフライン指示である。従って、携帯情報端末4が微弱電波による通信を行う基地局(基地局B)の通信エリア内に進入した場合、基地局Bから当該携帯情報端末4に、携帯電話システム等による通信の制限を指示する旨の信号(オフライン指示)が送信される。
【0105】
また、ステップP205において、抑制信号が送信されていないと判定した場合およびステップP206の後、位置検知機能ブロック2eは、位置情報送信処理の終了が指示されたか否かの判定を行う(ステップP207)。
そして、位置情報送信処理の終了が指示されていないと判定した場合、位置検知機能ブロック2eは、ステップP201に移行し、位置情報送信処理の終了が指示されたと判定した場合、位置検知機能ブロック2eは位置情報送信処理を終了する。
【0106】
なお、制御管理装置2によって実現される機能ブロックの各機能は、複数の機能ブロックの機能をまとめて1つの処理装置内に備えることとして説明したが、それぞれの機能を専用の処理装置(サーバ等)によって実現することとしてもよい。
【0107】
次に、本発明を実現する基地局3および携帯情報端末4の内部構成について説明する。
図3は、基地局3の内部構成を示す概略図である。
図3において、制御部3aは、通信部3bを介して携帯情報端末4から受信した携帯情報端末4の位置情報、行程作成要求および問い合わせ要求等の各種情報に対する所定処理を施し(例えば、プロトコル変換等)、通信部3bを介して、所定の通信回線によって接続された制御管理装置2に送信する。また、制御部3aは、通信部3bを介して制御管理装置2から受信した移動行程案、各種案内情報、リマインダー信号および不具合情報等の各種情報に対する所定処理を施し、通信部3bを介して携帯情報端末4に送信する。
【0108】
通信部3bは、無線通信回線を通じて携帯情報端末4との通信が可能であり、また、利用者案内システム1の通信ネットワークを介して制御管理装置2との通信が可能に構成されている。そして、通信部3bは、無線通信回線を通じて携帯情報端末4から送信された位置情報、行程作成要求および問い合わせ要求等の各種情報を受信し、制御部3aに出力する。また、通信部3bは、制御部3aから入力された移動行程案、各種案内情報、リマインダー信号および不具合情報等の各種情報を無線通信回線を通じて携帯情報端末4に送信する。
さらに、通信部3bは、制御部3aから入力された位置情報、行程作成要求および問い合わせ要求等の各種情報を通信ネットワークを介して制御管理装置2に送信する。また、通信部3bは、通信ネットワークを介して制御管理装置2から送信された移動行程案、各種案内情報、リマインダー信号および不具合情報等の各種情報を受信し、制御部3aに主力する。
【0109】
携帯情報端末4は、利用者に携帯され、利用者が入力した案内要求、行程作成要求等の各種情報を当該携帯情報端末4の現在位置を通信エリアとする基地局3に送信する。また、携帯情報端末4は、所定の基地局3を介して、自らの存在位置に関する情報(位置情報)を制御管理装置2に定期的に送信する。但し、基地局3側が携帯情報端末4の位置を常時監視・把握している場合にあっては、携帯情報端末4が自発的に位置情報を送信する必要がないことは言うまでもない。
【0110】
なお、携帯情報端末4が、基地局A(一般の移動体通信網の基地局)と基地局B(専用基地局)の通信エリアの重複する領域に位置する場合、携帯情報端末4は、制御管理装置2からの指示に従って、基地局Bとの通信を優先的に行う。具体的には、基地局Aとの通信に用いる電波の送信を停止するか、あるいは、心臓ペースメーカ等の医療機器に影響を与えない程度に送信電力を引き下げることによって、基地局Bとの優先的な通信を実現する。
【0111】
また、携帯情報端末4は、基地局3を介して制御管理装置2から送信された案内情報、行程計画案等の各種情報を受信し、表示部4bに表示する。さらに、基地局3を介して制御管理装置2からリマインダー信号あるいは不具合情報を受信した場合、携帯情報端末4は、リマインダー信号あるいは不具合情報が示す内容を表示部4bに表示すると共に、警告音あるいは振動を発生することによって、利用者に注意を喚起する。
【0112】
ここで、携帯情報端末4の内部構成について、図4を参照して説明する。
携帯情報端末4は、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話機といった機器として実現されるものである。
図4は、携帯情報端末4の内部構成を示すブロック図である。
【0113】
図4において、制御部4aは、記憶部4eに記憶された携帯情報端末4の各種制御プログラムを読み出し、実行することによって、携帯情報端末4の有する各種機能を実現する。また、制御部4aは、通信部4dが微弱電波とそれ以外の電波を受信した場合、微弱電波システムの基地局Bから送信される抑制指示に従って、微弱電波以外の電波の送信を停止するか、送信電力を一定レベル以下に引き下げ、微弱電波による通信を優先的に行う。
【0114】
また、制御部4aは、通信部4dを介してリマインダー信号を受信した場合、リマインダー信号の内容に基づいて、表示部4bにメッセージを表示すると共に、音声出力部4fから警告音を出力し、あるいは、不図示の振動発生部によって携帯情報端末4を振動させることによって、利用者の注意を喚起する。
【0115】
表示部4bは、制御部4aが各種制御プログラムを実行する際に、必要な情報を表示すると共に、案内情報や、行程計画案、不具合情報といった制御管理装置2から送信される各種情報の他、利用者案内システム1において提供される種々の情報を表示する。また、表示部4bは、制御管理装置2から送信されるリマインダー信号が示す内容(注意喚起の内容)を表示する。
【0116】
入力部4cは、文字キー、数字キー等により構成され、操作されたキーに対応する操作信号を制御部4aに出力する。
【0117】
通信部4dは、一般の携帯電話システム等の基地局(基地局A)に利用される電波および利用者案内システム1の専用基地局(基地局B)との通信に利用される微弱電波双方の送受信が可能である。また、通信部4dが、双方の電波によって通信が可能な場合、制御部4aから微弱電波による通信を優先的に行うよう指示される。このとき、通信部4dは、上述のごとく、携帯電話システムの電波の送信を停止するか、あるいは、携帯電話システムの電波の送信電力を一定レベル以下に引き下げることにより、微弱電波による通信を実現する。
【0118】
記憶部4eは、制御部4aによって実行される各種制御プログラムや、これらのプログラムに関わる各種データを記憶する。
【0119】
音声出力部4fは、携帯情報端末4が携帯電話機等として使用される場合には、通話のためのスピーカとして機能する。また、携帯情報端末4が制御管理装置2から各種案内情報等を受信した場合、音声出力部4fは、これらの案内情報等に対応する音声案内を適宜出力し、さらに、携帯情報端末4が、リマインダー信号を受信した場合には、音声出力部4fは、警告音等を適宜出力する。
【0120】
音声入力部4gは、携帯情報端末4が携帯電話機等として使用される場合に、通話のためのマイクとして機能する。
【0121】
以上のように、本実施の形態における利用者案内システム1は、一般の携帯電話システム等および利用者案内システム1専用の微弱電波システムを組み合わせて利用者の携帯する携帯情報端末4に案内情報等、種々の情報を提供する。
【0122】
したがって、利用者が出発地から目的地に至るまで、利用する交通手段、移動中の場所等に制限されることなく、連続的に案内情報を提供することができる。
【0123】
また、本実施の形態における利用者案内システム1は、利用者の移動に関する情報を蓄積記憶する。したがって、利用者の嗜好等を分析し、各利用者に合わせた情報を提供できるため、利用者の利便性が向上する。また、各利用者の嗜好に合わせた広告情報を送信することにより、効果的に宣伝・広告を行うことができる。
【0124】
さらに、本実施の形態における利用者案内システム1は、利用者の行程に交通機関の予約が含まれている場合、当該予約の内容が遂行されるように案内情報を逐次提供する。したがって、利用者は、予約内容を自ら判断・遂行する必要がなく、予約内容を容易に遂行できる。
【0125】
なお、本実施の形態において、携帯情報端末4が微弱電波および微弱電波以外の電波によって通信可能となった場合、位置検知機能ブロック2eからの指示に従って、携帯情報端末4が微弱電波システム以外の通信システムによる通信を抑制することとして説明したが、微弱電波および微弱電波以外の電波によって通信可能となった場合、携帯情報端末4が自動的に微弱電波システムによる通信を優先的に行うこととしてもよい。
【0126】
具体的には、図10を参照して説明したように、携帯情報端末4が基地局Bとの通信が可能かどうかを判定し、可能であれば、微弱電波システムによる通信を優先的に行うこととしたり、図14を参照して説明したように、位置検知機能ブロック2e(基地局B)から送信されるオフライン信号に基づいて、携帯情報端末4が微弱電波システムによる通信を優先的に行うといった方法により実現できる。
【0127】
また、本実施の形態において、利用者が行程を移動し、駅等の改札を通過する場合に、携帯情報端末4を携帯した利用者が改札を通過したことを利用者案内システム1が検知し、検知した情報に基づいて、利用料金を課金することとしてもよい。また、この場合に、利用者案内システム1と改札システムを接続することとし、利用者案内システム1の携帯情報端末4を携帯していない旅客等が改札を通過しようとすると、改札機の門扉が閉鎖されることとしてもよい。
【0128】
また、本実施の形態における携帯情報端末4は、進行方向を示す振動部を設け、所定位置を握った場合に、振動する振動部の方向に進むことにより、視覚障害等を有する利用者を誘導案内できる構成としてもよい。
【0129】
【発明の効果】
本発明によれば、設置場所に応じて定められた搬送波によって携帯情報端末と通信を行う基地局が各地に設置されるため、利用者の行程中、連続的に継ぎ目のない案内情報の提供を行うことができる。また、利用者の行程やプロフィール等に合わせた適切な案内情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】利用者案内システム1のシステム構成図である。
【図2】利用者案内システム1全体の機能ブロック構成を示す図である。
【図3】基地局3の内部構成を示す概略図である。
【図4】携帯情報端末4の内部構成を示すブロック図である。
【図5】行程作成機能ブロック2aが行程データを作成する際に行う行程データ作成処理を示すフローチャートである。
【図6】運行予測機能ブロック2bが各交通機関の運行予測を行う際に実行する運行予測処理を示すフローチャートである。
【図7】行程管理機能ブロック2cが利用者の移動行程を管理する際に行う移動行程管理処理を示すフローチャートである。
【図8】情報個別化機能ブロック2fが各種情報源から種々の情報を検索する場合に実行する情報検索処理を示すフローチャートである。
【図9】データ蓄積・分析機能ブロック2gが行程データを受信した場合に実行するデータ蓄積・分析処理を示すフローチャートである。
【図10】誘導案内機能ブロック2d(携帯情報端末4)が微弱電波システムおよび他の通信システムとの通信を切り換える際に実行する通信システム切換処理を示すフローチャートである。
【図11】誘導案内機能ブロック2d(携帯情報端末4)が利用者からの問い合わせ要求が行われた場合に実行する問い合わせ要求処理を示すフローチャートである。
【図12】誘導案内機能ブロック2d(携帯情報端末4)がリマインダー信号を受信した場合に実行するリマインダー信号受信処理を示すフローチャートである。
【図13】位置検知機能ブロック2e(基地局3)が携帯情報端末4の位置を検出する際に実行する位置検知処理を示すフローチャートである。
【図14】位置検知機能ブロック2eが行程管理機能ブロック2cの要求に応じて、携帯情報端末4の位置情報を送信する際に実行する位置情報送信処理を示すフローチャートである。
【図15】利用者プロフィールの内容を示す図である。
【図16】行程データの内容を示す図である。
【符号の説明】
1 利用者案内システム
2 制御管理装置
3 基地局
3a 制御部
3b 通信部
4 携帯情報端末
4a 制御部
4b 表示部
4c 入力部
4d 通信部
4e 記憶部
4f 音声出力部
4g 音声入力部
5 対列車無線通信装置
5a 地上装置
5b 車上装置
6 情報端末
Claims (3)
- 移動及び旅行に関する情報を含む、利用者に対する案内情報を管理・提供する制御管理装置と、
利用者が前記制御管理装置と情報通信を行うとともに位置情報を前記制御管理装置に発信する携帯情報端末と、
前記携帯情報端末と前記制御管理装置の情報通信を中継する、各地に設置された複数の基地局とを含む利用者案内システムであって、
前記制御管理装置は、
前記携帯情報端末またはインターネットに接続された情報端末から送信された少なくとも発着場所の情報を含んだ行程作成要求の情報に適合する移動行程案を作成するとともに、該移動行程案を前記携帯情報端末に送信して前記利用者に提示する行程作成機能ブロックと、
前記位置情報を受信して利用者の移動行程を管理する行程管理機能ブロックと、
交通機関の運行管理システムから最新の運行状況情報を取得するとともに、取得した運行状況情報および過去の運行の乱れにおいて復旧までに要した時間を含む情報に基づき以後の運行状況の予測を行う運行予測機能ブロックと、
を備え、
前記行程管理機能ブロックは、
前記運行予測機能ブロックから運行情報を取得して運行の乱れがあった場合に、前記行程作成機能ブロックに移動行程案の再作成を要求する手段を有し、
前記行程作成機能ブロックは、
前記移動行程案の再作成の要求がなされたら、前記運行予測機能ブロックから交通機関の最新の運行状況である運行情報と、今後の運行状況の予測情報である運行予測情報とを取得して、これらの運行情報および運行予測情報に基づき移動行程案を決定する手段と、
前記再作成された移動行程案を前記携帯情報端末に送信して前記利用者に提示する手段と、
を有することを特徴とする利用者案内システム。 - 前記行程管理機能ブロックは、
前記携帯情報端末から発信される位置情報に基づき利用者の現在位置を取得して、前記行程作成機能ブロックにより作成されて利用者に選択された前記移動行程案に従った予定到達地点と前記現在位置とが一致しているか判別する手段と、
前記現在位置が前記予定到達地点に一致していないと判定された場合に、前記行程作成機能ブロックに移動行程案の再作成を要求する手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の利用者案内システム。 - 前記制御管理装置は、
前記携帯情報端末またはインターネットに接続された情報端末から送信された、当該携帯情報端末を所有する利用者の嗜好情報を含む利用者プロフィール情報を記録するデータ蓄積機能ブロックを備え、
前記利用者プロフィールには、早く着きたいか或いは座りたいかを示す嗜好情報が含まれ、
前記行程作成機能ブロックは、前記データ蓄積機能ブロックから前記利用者プロフィール情報を受信するとともに、前記利用者プロフィール情報に含まれる早く着きたいか或いは座りたいかを示す嗜好情報を満たすように前記移動行程案を作成することを特徴とする請求項1記載の利用者案内システム。
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