JP4357753B2 - 高耐圧半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁ゲート構造を有する高耐圧半導体装置、特に、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:以下、単にIGBTと称する)に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、IGBTは、MOSFETの高速スイッチング特性とバイポーラトランジスタの高出力特性とを兼ね備えた電圧駆動素子で、近年、インバータやスイッチング電源などのパワーエレクトロニクスの分野で多く利用されている。
【0003】
ここで、従来のIGBTについて、一例として縦型nチャンネルIGBTを挙げ、その構造について図14及び図15を用いて説明する。この種のIGBTは、半導体基板の周縁端部(接合終端領域に相当)を除いた中央領域にIGBTの単位セルの集合体が短冊状に配列されているが、ここでは、説明を簡単化するため、IGBTの要部について説明する。
図14は、IGBTの要部を模式的に示す断面図、図15は、図14のA―A’線に沿う平面図を示す。
【0004】
この種のIGBTでは、図14に示すように、n−型ベース層101の表面には、p型ベース層102が拡散形成されている。前記p型ベース層102内には、n+型エミッタ層103が拡散形成されている。前記n−型ベース層101、前記p型ベース層102、前記n+型エミッタ層103の表面上には、ゲート絶縁膜107を介してゲート電極106が形成されている。また、前記n+型エミッタ層103及び前記p型ベース層102に跨ってエミッタ電極109が形成されている。
【0005】
一方、前記n型ベース層101の反対側の裏面には、n型バッファ層104を介してp+型エミッタ層105が形成されている。前記p+型エミッタ層105上には、コレクタ電極110が形成されている。
【0006】
そして、図15に示すように、前記周縁端部領域には、p+型リング層111が、素子領域及びIGBT単位セルの集合体Sを取囲むように形成されている。また、前記周縁端部には、該周縁端部に沿ってリング状のn+型拡散層114が形成され、且つ前記n+型拡散層114上には、リング状の電極115が形成され、前記n+型拡散層114と前記電極115とでリング状の等電位層116が構成されている。また、前記p+型リング層111と前記n+拡散層114との間には、前記p+型リング層111と接してp−型リサーフ層112が形成されている。図中、108は、絶縁保護被膜を示す。
【0007】
上記IGBTの動作について説明する。
【0008】
まず、ターンオン時の動作について説明する。即ち、前記コレクタ電極110と前記エミッタ電極109間に、正バイアス(コレクタ電極110がプラス)が印加された状態で、前記エミッタ電極109に対して前記ゲート電極106に、正の電圧(正バイアス)を印加すると、前記p型ベース層102と前記ゲート絶縁膜107の界面付近にn型の反転層が形成され(図示せず)、前記n+型エミッタ層103から前記n型ベース層101中に電子が注入される。この電子の注入量に応じて正孔が前記p+型エミッタ層105から前記n−型ベース層101中に注入され、前記n−型ベース層101中にキャリアが充満して伝導度変調を起こし、前記n−型ベース層101の抵抗が低下してIGBTがターンオン状態になる。
【0009】
次に、ターンオフ時の動作について説明する。即ち、上記ターンオン状態において、前記ゲート電極106に負バイアスを印加すると、前記p型ベース層102と前記ゲート絶縁膜107との界面付近のn型反転層が消失し、前記n+型エミッタ層103から前記n−型ベース層101中への電子の注入が停止する。その結果、前記p+型エミッタ層105中から前記n−型ベース層101中への正孔の注入が止まる。その後、前記n−型ベース層101中に充満したキャリアは排出され、前記p型ベース層102と前記n型ベース層101との接合から空乏層が広がり、IGBTは阻止状態となる。
【0010】
ターンオフ動作中に前記n−型ベース層101中に蓄積された正孔は、前記p型ベース層102を通って前記エミッタ電極109に排出されると共に前記p+型リング層111を通って前記エミッタ電極109に排出されるが、前記p+型リング層111は通常面積をかなり広く取るため、正孔電流は、前記p+型リング層111と前記エミッタ電極109とのコンタクト部に集中する。更に、前記コンタクト部で流しきれなくなった過剰な正孔電流は、隣接する前記p型ベース層102に集中して流れるようになる。この集中した電流によって前記p型ベース層102の電位が上昇し、前記n+型エミッタ層103との間の接合電位(通常0.7V程度)以上に上昇すると、前記n+型エミッタ層103から前記n−型ベース層101中へ電子が直接注入されるラッチアップ状態に移行する。この結果、ラッチアップした部分に電流が、更に、集中し、IGBTの熱破壊を起こすに至るという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来のIGBTでは、p+型リング層に集中した電流が隣接するp型ベース層に流れ込んでラッチアップを引き起こしやすくなるという問題があった。
【0012】
本発明は、上記課題に鑑みなされたもので、その目的とするところは、装置周辺からの電流集中によるラッチアップを防ぎ、高破壊耐量を実現し得る高耐圧半導体装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明(請求項1)に係る高耐圧半導体装置は、対向する第1及び第2主面と周縁端部とを有する第1導電型の第1ベース層と、前記第1ベース層の前記第1主面内に選択的に形成された第2導電型の第2ベース層と、前記第2ベース層内に選択的に形成された第1導電型の第1エミッタ層と、前記第1ベース層、前記第2ベース層及び前記第1エミッタ層表面にゲート絶縁膜を介して設置されたゲート電極と、前記第1ベース層の第1主面内に、前記第2ベース層と離間して近接配置された第2導電型のリング層と、前記第2ベース層、前記第1エミッタ層及び前記リング層に電気的に接続された第1主電極と、前記第1ベース層の前記第2主面に形成された第2導電型の第2エミッタ層または第1導電型のドレイン層と、前記第2エミッタ層または前記ドレイン層に形成された第2主電極とを具備し、前記第1ベース層から前記リング層を通して前記第1主電極に流れる前記リング層内の電流通路に、前記第1主電極と同種金属からなり、当該リング層より低抵抗を有する低抵抗領域を設けたことを特徴としている。
【0014】
また、上記目的を達成するために、第2の発明(請求項2)に係わる高耐圧半導体装置では、対向する第1主面及び第2主面と周縁端部とを有する第1導電型の第1ベース層と、前記第1ベース層の前記第1主面内に選択的に形成された第2導電型の第2ベース層と、前記第2ベース層内に選択的に形成された第1導電型の第1エミッタ層と、前記第1ベース層、前記第2ベース層及び前記第1エミッタ層表面にゲート絶縁膜を介して設置されたゲート電極と、前記第2ベース層と前記第1ベース層の周縁端部間の前記第1ベース層の前記第1主面内に形成された第2導電型のリング層と、前記リング層と前記第1ベース層の周縁端部間の前記第1主面上に形成された絶縁保護被膜と、前記第2ベース層、前記第1エミッタ層及び前記リング層に電気的に接続された第1主電極と、前記第1ベース層の前記第2主面に形成された第2導電型の第2エミッタ層または第1導電型のドレイン層と、前記第2エミッタ層または前記ドレイン層に形成された第2主電極とを具備し、前記第1ベース層から前記リング層を通して前記第1主電極に流れる前記リング層内の電流通路に、前記第1主電極と同種金属からなり、当該リング層より低抵抗を有する低抵抗領域を設けたことを特徴としている。
【0015】
上記構成の第1及び第2の発明によれば、前記第1ベース層から前記リング層を通して前記第1主電極に流れる前記リング層内の電流通路に、当該リング層より低抵抗を有する低抵抗領域を設けているため、前記リング層に集中する正孔電流を、より多く、前記低抵抗領域を通じて前記第1主電極に流すことができる。
【0016】
そのため、隣接する第2ベース層の電位上昇を防ぐことができ、装置の破壊耐量を向上させることができる。
【0017】
上記第2の発明に係わる高耐圧半導体装置においては、絶縁保護被膜として、半絶縁性物質、例えばSIPOSを用いることが好ましい。この構成によれば、外部からの電界の影響SIPOSにより遮断することができる。
【0018】
また、前記ゲート絶縁膜は、前記第1ベース層上における膜厚が前記第2ベース層と前記第1エミッタ層との間における膜厚より厚く形成されてもよい。
【0019】
更に、上記目的を達成するために、第3の発明(請求項4)に係わる高耐圧半導体装置では、対向する第1主面及び第2主面と周縁端部とを有する第1導電型の第1ベース層と、前記第1ベース層の前記第1主面に間隔をもって埋め込まれた絶縁ゲートと、前記絶縁ゲートで挟まれた前記第1ベース層内に、前記絶縁ゲートと接して形成された第2導電型の第2ベース層と、前記第2ベース層内に選択的に設けられ、且つ前記絶縁ゲートと接して形成された第1導電型の第1エミッタ層と、最外側の前記絶縁ゲートと前記第1ベース層の周縁端部と間の第1主面内に、前記絶縁ゲートと接して形成された第2導電型のリング層と、前記第2ベース層、前記第1エミッタ層及び前記リング層に電気的に接続された第1主電極と、前記第1ベース層の前記第2主面に形成された第2導電型の第2エミッタ層と、前記第2エミッタ層に形成された第2主電極とを具備し、前記第1ベース層から前記リング層を通して前記第1主電極に流れる前記リング層内の電流通路に、前記第1主電極と同種金属からなり、当該リング層より低抵抗を有する低抵抗領域を設けたことを特徴としている。
【0020】
上記第3の発明によれば、前記第1ベース層から前記リング層を通して前記第1主電極に流れる前記リング層内の電流通路に、当該リング層より低抵抗を有する低抵抗領域を設けているため、前記リング層に集中する正孔電流を、より多く、前記低抵抗領域を通じて前記第1主電極に流すことができる。そのため、隣接する第2ベース層の電位上昇を防ぐことができ、装置の破壊耐量を向上させることができる。
【0021】
上記第3の発明に係わる高耐圧半導体装置において、好ましい実施形態としては、次のものが挙げられる。
(1)前記第1主電極は、全ての前記絶縁ゲート間の前記第2べース層及び前記第1エミッタ層に電気的接続されてなること。
(2)前記第1主電極は、全ての前記絶縁ゲート間のうち、選択された絶縁ゲート間の前記第2べース層及び前記第1エミッタ層のみに電気的接続されてなること。
【0022】
また、上記第1乃至第3の発明に係わる高耐圧半導体装置において、次のように構成してもよい。
(1)前記第1ベース層の周縁端部に、第1導電型の等電位層を形成してもよい。
(2)前記リング層と前記第1ベース層の周縁端部間の前記第1主面内に、前記リング層と同導電型で、且つ低不純物濃度の第2導電型のリサーフ層を、前記リング層から前記第1ベース層の周縁端部に向かって延在形成してもよい。
(3)前記絶縁保護被膜上に、一端部が前記第1主電極と電気的に接続され、且つ他端部が前記第1ベース層の周縁端部方向に延在するフィールドプレートを形成してもよい。
(4)前記リング層と前記第1ベース層の周縁端部間の前記第1主面内に、前記リング層と同導電型で、且つ高不純物濃度を有する少なくとも1条のガードリング層を形成してもよい。
(5)前記第1主電極と前記第2ベース層及び前記第1エミッタ層との電気的接続は、各当該層表面より下方に位置する層内部にて行ってもよい。
(6)前記第1主電極と前記第2ベース層、前記第1エミッタ層及び前記リング層内の前記低抵抗領域との電気的接続は、各当該層表面より下方に位置する層内部にて行ってもよい。
(7)前記低抵抗領域は、導電性物質からなることが好ましい。
(8)前記導電性物質は、前記第1主電極と同種金属、又は前記リング層と同導電型で、且つ高不純物濃度のを有する半導体からなることが好ましい。
(9)前記低抵抗領域は、前記リング層の中央部より前記第2ベース層側に配置されてなることが好ましい。
(10)前記低抵抗領域は、前記リング層内に設けられたトレンチと、前記トレンチ内部に形成され、且つ前記第1主電極と電気的に接続された導電性物質とから構成されてなることが好ましい。
【0023】
更にまた、上記目的を達成するために、第4の発明(請求項16)に係わる高耐圧半導体装置では、対向する第1及び第2主面を有する第1導電型の第1ベース層と、前記第1ベース層の前記第1主面内に、互いに離間して選択的に形成された複数の第2導電型の第2ベース層と、各前記第2ベース層内に選択的に形成された第1導電型の第1エミッタ層と、隣接する前記第2ベース層間の前記第1ベース層の第1主面内に、前記第2ベース層と離間して形成された第2導電型のリング層と、前記第1ベース層、前記第2ベース層及び前記第1エミッタ層上に、各々、ゲート絶縁膜を介して設置されたゲート電極と、前記第2ベース層及び前記第1エミッタ層の各々と電気的に接続され、且つ前記リング層内の当該第2ベース層側において、電気的に接続された第1主電極と、前記第1ベース層の前記第2主面に形成された第2導電型の第2エミッタ層または第1導電型のドレイン層と、前記第2エミッタ層または前記ドレイン層に形成された第2主電極とを具備し、前記第1ベース層から前記リング層を通して前記第1主電極に流れる前記リング層内の電流通路に、前記第1主電極と同種金属からなり、当該リング層より低抵抗を有する低抵抗領域を設けたことを特徴としている。
【0024】
上記第4の発明によれば、前記第1ベース層から前記リング層を通して前記第1主電極に流れる前記リング層内の電流通路に、当該リング層より低抵抗を有する低抵抗領域を設けているため、前記リング層に集中する正孔電流を、より多く、前記低抵抗領域を通じて前記第1主電極に流すことができる。
【0025】
そのため、隣接する第2ベース層の電位上昇を防ぐことができ、装置の破壊耐量を向上させることができる。
【0026】
上記第4の発明に係わる高耐圧半導体装置において、好ましい実施形態としては、次のものが挙げられる。
(1)前記低抵抗領域が、導電性物質からなること。
(2)前記導電性物質が、前記第1主電極と同種の金属、又は前記第2導電型リング層と同導電型で、且つ高不純物濃度のを有する半導体からなること。
(4)前記低抵抗領域が、前記第2導電型リング層の中央部より前記第2ベース層側に配置されてなること。
(5)前記低抵抗領域は、前記リング層内に設けられたトレンチと、前記トレンチ内部に形成され、且つ前記第1主電極と電気的に接続された導電性物質とから構成してなること。
(6)前記トレンチは、前記リング層の中央部より前記第2ベース層側に配置されてなること。
(7)前記導電性物質は、前記トレンチ内部に埋め込まれてなること。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下、実施形態と称する)について、図面を参照して説明する。
【0028】
なお、高耐圧半導体装置では、半導体基板の周縁端部領域(接合終端領域に相当)を除いた中央領域に装置の単位セルの集合体が短冊状に配列されてなるが、以下、各実施形態としては、説明を簡単化するため、装置の要部について説明する。また、以下の説明において、第1導電型をn型、第2導電型をp型とする。
【0029】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係わるIGBTについて、図1及び図2を用いて説明する。図1は、そのIGBTの主要部分を模式的に示す断面図、図2は、図1のA−A’に沿う平面図である。
【0030】
この半導体装置においては、図1に示すように、n−型ベース層(第1ベース層)1は、対向する第1主面(上面)及び第2主面(裏面)を有しており、前記主面はIGBTの単位セルの集合体が配列される中央領域とその中央領域を取り囲む周縁端部領域を有している。前記n−型ベース層1上面の中央領域には、複数個のストライプ状のp型ベース層(第2ベース層)2が選択的に拡散形成されている。
【0031】
各p型ベース層2内には、2個のストライプ状のn+型エミッタ層(第1エミッタ層)3が選択的に拡散形成されている。隣接する一方の前記p型ベース層2内の前記n+型エミッタ層3及び他方の前記p型ベース層3内の前記n+型エミッタ層3間には、ゲート絶縁膜7を介してゲート電極6が形成されている。
【0032】
そして、各p型ベース層2内において、前記p型ベース層2及び前記n+型エミッタ層3に跨ってエミッタ電極(第1主電極)9がオーミックコンタクトされている。
【0033】
一方、前記n−型ベース層1の反対側の裏面には、n型バッファ層4を介してp+型エミッタ層5(第2エミッタ層)が形成されている。前記p+型エミッタ層5上には、コレクタ電極(第2主電極)10がオーミックコンタクトされている。
【0034】
そして、図2に示すように、前記周縁端部領域には、p+型リング層11が、中央領域(素子領域)及びIGBT単位セルの集合体Sを取囲むように形成されている。また、前記周縁端部には、該周縁端部に沿ってリング状のn+型拡散層14が形成され、且つ前記n+型拡散層14上には、リング状の電極15が形成され、前記n+型拡散層14と前記電極15とでリング状の等電位層16が構成されている。
【0035】
また、前記p+型リング層11と前記n+拡散層14との間には、前記p+型リング層11と接してp−型リサーフ層12が形成されている。また、前記p+型リング層11と最外側の前記p型ベース層2内の前記n+型エミッタ層3との間にも、前記ゲート絶縁膜7を介して前記ゲート電極6が形成されてる。
【0036】
そして、前記p+型リング層11内には、該p+型リング層より低抵抗の低抵抗領域13が各セル集合体Sにおける最外側の前記p型ベース層3に沿って形成されている。また、前記低抵抗領域13は、前記エミッタ電極9に電気的に接続されている。
【0037】
ここで、本実施形態では、前記低抵抗領域13は、トレンチ13aと前記トレンチ13a内に埋め込まれた導電物質13bとから構成されている。
前記導電物質13bとしては、前記エミッタ電極9と同種金属、例えば通常用いられるアルミニウム(Al)を用いると前記エミッタ電極との接触抵抗が無視できるため好ましいが、後工程における熱処理を考慮する必要がある場合には、高融点金属、例えばMo,Ti,Wを用いることが好ましい。また、前記導電性物質としては、金属に限らず、前記p+型リング層11と同導電型で、且つ高不純物濃度を有する半導体、例えばポリシリコンを用いてもよい。
【0038】
更に、前記低抵抗領域13は、前記n−型ベース層1と前記p+型リング層11とのpn接合に接近させて形成すれば、前記p+型リング層11に集中する正孔電流を速やかに前記エミッタ電極9に流すことができる。
【0039】
また、前記低抵抗領域13を、前記p+型リング層11の中央部より前記p型ベース層2側に変移させて配置すれば、前記p型ベース層2に流れる正孔電流をより少なくできる。なお、図中、8は、絶縁保護被膜を示す。
【0040】
次に、上記実施形態のIGBTの動作について説明するが、動作は従来のIGBTと同じであり、ここでは、簡単に説明する。
【0041】
まず、ターンオン時の動作は、前記コレクタ電極10と前記エミッタ電極9間に、正バイアスを印加した状態で、前記エミッタ電極9に対して前記ゲート電極6に、正の電圧を印加するこにより、前記p型ベース層2と前記ゲート絶縁膜7の界面付近にn型反転層が形成され、前記n+型エミッタ層3から前記n−型ベース層1中に電子が注入され、前記p+型エミッタ層3から前記n−型ベース層1中に正孔が注入されて、前記n−型ベース層1中にキャリアが充満して伝導度変調を起し、前記n−型ベース層1の抵抗が低下してIGBTがターンオン状態になる。
【0042】
一方、ターンオフ時の動作は、上記ターンオン状態において、前記ゲート電極6に負バイアスを印加することにより、前記n型反転層が消失し、前記n+型エミッタ層3から前記n−型ベース層1中への電子の注入が停止し、その結果、前記p+型エミッタ層5中から前記n−型ベース層1中への正孔の注入が止まり、その後、前記n−型ベース層1中に蓄積された正孔は、前記p+型リング層11中の前記低抵抗領域13を通って前記エミッタ電極9に排出されると共に前記p型ベース層2を通って前記エミッタ電極9に排出され、前記p型ベース層2と前記n−型ベース層1との接合から空乏層が広がり、IGBTはターンオフ状態となる。
【0043】
上記実施形態のIGBTによれば、p+型リング層11中に低抵抗領域13を設け、前記p+型リング層11に集中する正孔電流を前記低抵抗領域13を通してエミッタ電極9に、より多く、流すことができる。そのため、隣接する第2導電型ベース層の電位上昇を防ぐことができ、装置の破壊耐量を向上させることができる。
【0044】
更に、p+型リング層11とn−型ベース層1との間のpn接合と低抵抗領域13との間の距離を、IGBTのターンオフ状態の静耐圧保持時おいて前記pn接合から前記p+型リング層11内に伸びる空乏層が達する距離にすることによって、IGBTに過電圧が掛かった時の保護装置として利用することができる。
【0045】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施形態に係わるIGBTについて、図3を用いて説明する。図3は、そのIGBTの主要部分を模式的に示す断面図である。ここでは、上記第1の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0046】
本実施形態が上記第1の実施形態と異なる点は、上記第1の実施形態における前記p−型リサーフ層12の代わりに、フィールドプレート17が形成されていることである。即ち、前記フィールドプレート17が、前記絶縁保護被膜8上に形成され、その一端部が前記低抵抗領域13及び前記エミッタ電極9に電気的に接続され、且つ他端部が前記n−型ベース層1の周端縁部方向に延在されてなる。
【0047】
この実施形態によれば、前記p+型リング層11中に前記低抵抗領域13を設けているので、IGBTの破壊耐量を向上させることができることは勿論、上記第1の実施形態における前記p−型リサーフ層12と同様に、前記フィールドプレート17は、ターンオフ状態において、等電位面を横方向に広げる機能を有しており、電界集中を緩和でき、耐圧向上を図ることができる。
【0048】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施形態に係わるIGBTについて、図4を用いて説明する。図4は、そのIGBTの主要部分を模式的に示す断面図である。ここでは、上記第1の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0049】
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、上記第1の実施形態における前記p−型リサーフ層12の代わりに、複数条のp+型ガードリング層18が形成されていることである。即ち、前記p+型リング層11と前記n−型ベース層1の周縁端部間の前記n−型ベース層1上面に、前記p+リング層11と同導電型で、且つ高不純物濃度を有する複数条の前記p+型ガードリング層18が形成されてなる。そして、この実施形態では、前記p+型ガードリング層18の間隔は、前記周縁端部に向かうにしたがって、大きくなっている。
【0050】
この実施形態によれば、前記p+型リング層11中に前記低抵抗領域13を設けているので、IGBTの破壊耐量を向上させることができることは勿論、IGBTのターンオフ状態において、前記p+型ガードリング層18は、前記p+型リング層11から前記等電位層16に向かうにしたがって電位が徐々に上昇するので、上記第1の実施形態における前記p−型リサーフ層12と同様に、等電位面を横方向に広げる働きがあり、電界集中を緩和でき、耐圧向上を図ることができる。また、前記p+型ガードリング層18の個数を変えることにより、耐圧を制御できる。
【0051】
(第3の実施形態の変形例)
上記第3の実施形態に係わるIGBTの変形例について、図5を用いて説明する。図5は、そのIGBTの主要部分を模式的に示す断面図である。ここでは、上記第3の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0052】
本変形例が第3の実施形態と異なる点は、上記第3の実施形態において、周縁端部領域上に形成した前記絶縁保護被膜としての酸化膜8の代わりに、例えば、SIPOSのような半絶縁性物質等の高抵抗膜19を設けた点にある。
【0053】
本変形例によれば、前記p+型リング層11中に前記低抵抗領域13を設けているので、IGBTの破壊耐量を向上させることができることは勿論、前記高抵抗膜19により、IGBT外部の電荷の影響を設けにくくなり、IGBTの耐圧劣化を防止することができる。
【0054】
(第3の実施形態の別の変形例)
上記第3の実施形態に係わるIGBTの別の変形例について、図6を用いて説明する。図6は、そのIGBTの主要部分を模式的に示す断面図である。ここでは、上記第3の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0055】
本変形例が上記第3の実施形態と異なる点は、前記エミッタ電極9と前記p型ベース層2及び前記n+型エミッタ層3、並びに前記低抵抗領域13とのコンタクト構造である。即ち、前記p型ベース層2及び前記n+型エミッタ層3において、前記エミッタ電極9とのコンタクト部分の表面をエッチングして、約1.0μmのトレンチ20を形成し、前記トレンチ20内で、前記p型ベース層2及び前記n+型エミッタ層3と前記エミッタ電極9とを接続している。
【0056】
また、前記低抵抗領域13においても、前記導電性物質13bの上部を前記トレンチ20と同じ深さエッチングし、前記エミッタ電極9との接続も、前記p+型リング層11表面より下方に位置する層内部にて接続している点である。
【0057】
この本変形例によれば、前記p+型リング層11中に前記低抵抗領域13を設けているので、IGBTの破壊耐量を向上させることができることは勿論、前記トレンチ20内において前記p型ベース層2と前記エミッタ電極9を接続しているので、コンタクト性が増加すると共に、前記n−型ベース層1と前記エミッタ電極9との距離が短くなり、前記p型ベース層2の横方向抵抗が小さくなるため、ラッチアップを引き起こす電流値を向上させることができる。即ち、更に、ラッチアップ耐量を向上できる。
【0058】
なお、本変形例においては、前記低抵抗領域13と前記トレンチ20を別に設けたが、前記トレンチ20内に埋め込み形成された前記エミッタ電極9を前記低抵抗領域13の代わりに使用しても同様の効果が得られる。即ち、別途前記低抵抗領域13を設けなくても良い。
【0059】
(第3の実施形態の更に別の変形例)
上記第3の実施形態に係わるIGBTの、更に別の変形例について、図7を用いて説明する。図7は、そのIGBTの主要部分を模式的に示す断面図である。ここでは、上記第3の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0060】
本変形例が上記第3の実施形態と異なる点は、ゲート絶縁膜21について、前記ゲート電極6直下の前記ゲート絶縁膜7のうち前記p型ベース層2と接する部分以外の部分を厚くしたことである。即ち、前記n−型ベース層1と前記n+型エミッタ層3とに挟まれた前記p型ベース層3上のゲート絶縁膜部分21aの膜厚に比べて、前記p型ベース層2間の前記n−型ベース層1上のゲート絶縁膜部分21bの前記ゲート絶縁膜21の膜厚を厚く形成している点である。
【0061】
本変形例によれば、前記p+型リング層11中に前記低抵抗領域13を設けているので、IGBTの破壊耐量を向上させることができることは勿論、ゲート・コレクタ間の容量を低減させることができ、IGBTの動作の均一性および高速性を向上させることができる。
【0062】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係わるトレンチゲート型IGBTについて、図8を用いて説明する。 図8は、そのトレンチゲート型IGBTの主要部分の構成を模式的に示す断面図、図9は、図8のA−A’に沿う平面図である。
【0063】
このIGBTにおいては、図8に示すように、前記n−型ベース層(第1ベース層)31は、対向する第1主面(上面)及び第2主面(裏面)を有しており、前記主面はIGBTの単位セルの集合体が配列される中央領域とその中央領域を取り囲む周縁端部領域を有している。前記n−型ベース層31上面の中央領域には、複数個のストライプ状のp型ベース層(第2ベース層)32が選択的に拡散形成されている。前記n−型ベース層31及び前記p型ベース層32内には、前記p型ベース層32を貫通し、前記n−型ベース層31の途中まで達する深さの複数個のトレンチ45が形成されている。前記トレンチ45内には、ゲート絶縁膜47を介してゲート電極46が埋め込み形成されている。前記トレンチ45、ゲート絶縁膜47及び前記ゲート電極46によって、トレンチゲート44が形成される。
【0064】
前記p型ベース層32の表面内には、前記トレンチゲート44の側面に接してn+エミッタ層(第1エミッタ層)33が選択的に拡散形成されている。
【0065】
そして、隣接する各トレンチゲート44間において、前記p型ベース層32及び前記n+型エミッタ層33に跨って第1主電極としてのエミッタ電極39がオーミックコンタクトされている。
【0066】
一方、前記n−型ベース層31の反対側の裏面には、n型バッファ層34を介してp+型エミッタ層(第2エミッタ層)35が形成されている。前記p+型エミッタ層35上には、第2主電極としてのコレクタ電極40がオーミックコンタクトされている。
【0067】
そして、図9に示すように、前記周縁端部領域には、p+型リング層41が、中央領域(素子領域)及びIGBT単位セルの集合体Sを取囲むように形成されている。前記p+型リング層41は、最外側のトレンチゲート44と接して形成されている。また、前記周縁端部には、該周縁端部に沿ってリング状のn+型拡散層54が形成され、且つ前記n+型拡散層54上には、リング状の電極55が形成され、前記n+型拡散層54と前記電極55とでリング状の等電位層56が構成されている。また、前記p+型リング層41と前記n+拡散層54との間には、前記p+型リング層41と接してp−型リサーフ層42が形成されている。
【0068】
そして、前記p+型リング層41内には、該p+型リング層41より低抵抗の低抵抗領域43が各セル集合体Sにおける最外側の前記p型ベース層32に沿って形成されている。また、前記低抵抗領域43は、前記エミッタ電極39に電気的に接続されている。
【0069】
本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様に、前記低抵抗領域43は、前記トレンチ43aと前記トレンチ43a内に埋め込まれた導電物質43bとから構成されている。
【0070】
前記導電物質43bとしては、前記エミッタ電極39と同種金属、例えば通常用いられるアルミニウム(Al)を用いると前記エミッタ電極39との接触抵抗が無視できるため好ましいが、後工程における熱処理を考慮する必要がある場合には、高融点金属、例えばMo,Ti,Wを用いることが好ましい。また、前記導電性物質としては、金属に限らず、前記p+型リング層41と同導電型で、且つ高不純物濃度を有する半導体、例えばポリシリコンを用いてもよい。
【0071】
更に、前記低抵抗領域43は、前記n−型ベース層31と前記p+型リング層41とのpn接合に接近させて形成すれば、前記p+型リング層41に集中する正孔電流を速やかに前記エミッタ電極39に流すことができる。
【0072】
また、前記低抵抗領域43を、前記p+型リング層41の中央部より前記p型ベース層32側に変移させて配置すれば、前記p型ベース層32に流れる正孔電流をより少なくできる。なお、図中、38は、絶縁保護被膜を示す。
【0073】
この実施形態のトレンチゲート型IGBTの動作は、上記第1の実施形態とのIGBTと同様であるので、説明は省略する。
【0074】
上記実施形態のトレンチゲート型IGBTによれば、上記第1の実施形態と同様に、前記p+型リング層41中に前記低抵抗領域43を設け、前記p+型リング層41に集中する正孔電流を前記低抵抗領域43を通して前記エミッタ電極39に、より多く、流すことができる。そのため、隣接する前記第2ベース層32の電位上昇を防ぐことができ、装置の破壊耐量を向上させることができる。
【0075】
(第4の実施形態の変形例)
上記第4の実施形態に係わるトレンチゲート型IGBTの変形例について、図10を用いて説明する。図10は、そのトレンチゲート型IGBTの主要部分を模式的に示す断面図である。ここでは、上記第4の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0076】
本変形例が上記第4の実施形態と異なる点は、上記第4の実施形態では、各トレンチゲート44間において、前記エミッタ電極39をオーミックコンタクトさせたが、本実施形態では、選択されたトレンチゲート44間でエミッタ電極59をオーミックコンタクトさせ、間引き領域58を設けた点にある。
【0077】
即ち、図10に示すように、ここでは、エミッタ電極59を、1つ置きの前記トレンチゲート44間において、前記p型ベース層32及び前記n+型エミッタ層33とオーミックコンタクトさせて、1つ置きに間引き領域58を設けている。
【0078】
本変形例によれば、前記p+型リング層41中に前記低抵抗領域43を設けているので、トレンチゲート型IGBTの破壊耐量を向上させることができることは勿論、前記間引き部分58が実質的にトレンチゲート44と同じ働きをするので、幅の広いトレンチゲート44を設けたことと同じになる。その結果、前記p型ベース層32を通って前記エミッタ電極59に排出される正孔の抵抗が高くなるので、前記n型ベース層31のキャリア密度が高くなり、更に、抵抗が低減される効果がある。
【0079】
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態に係わるIGBTについて、図11及び図12を用いて説明する。図11は、そのIGBTの主要部の構成を模式的に示す断面図、図12は、図11のA−A’線に沿う平面図である。
【0080】
一般に、大面積のIGBTでは、ゲート信号の遅延を防ぐためにエミッタ電極をいくつかの領域に区切り、ゲート配線をエミッタ電極の周囲に配置することがある。このような構造のIGBTでは、耐圧劣化を防ぐために。p型リング層をゲート配線下に配置することが多い。
【0081】
本実施形態では、本発明をこのような構造のIGBTに適用した例を示す。即ち、この半導体装置においては、図11及び図12に示すように、n−型ベース層(第1ベース層)61は、対向する第1主面(上面)及び第2主面(裏面)を有しており、前記主面において、周縁端部に取囲まれた中央領域には、IGBTの単位セルの集合体Sが短冊状に配列されている。
【0082】
各IGBT単位セルでは、前記n−型ベース層61上面に、複数個のストライプ状のp型ベース層(第2ベース層)62が選択的に拡散形成されている。各p型ベース層62内には、2個のストライプ状のn+型エミッタ層(第1エミッタ層)63が選択的に拡散形成されている。隣接する一方の前記p型ベース層62内の前記+型エミッタ層63及び他方の前記p型ベース層63内の前記n+型エミッタ層63間には、ゲート絶縁膜67を介してゲート電極66が形成されている。
【0083】
そして、各p型ベース層62内において、前記p型ベース層62及び前記n+型エミッタ層63に跨ってエミッタ電極(第1主電極)69がオーミックコンタクトされ、各エミッタ電極69は、絶縁保護被膜68を介して前記ゲート電極66上に配設されている。
【0084】
一方、前記n−型ベース層61の反対側の裏面には、n型バッファ層64を介してp+型エミッタ層(第2エミッタ層)65が形成されている。前記p+型エミッタ層65上には、コレクタ電極(第2主電極)70がオーミックコンタクトされている。
【0085】
そして、図12に示すように、各IGBT単位セルの集合体S間の前記n−型ベース層61の主面には、p+型リング層71が、前記IGBT単位セルの集合体Sを取囲むように形成されている。また、前記p+型リング層71と該p+型リング層71に隣接する前記p型ベース層62内の前記n+型エミッタ層63との間にも、前記ゲート絶縁膜67を介して前記ゲート電極66が形成されてる。
【0086】
そして、前記p+型リング層71内には、該p+型リング層71より低抵抗の低抵抗領域73が各セル集合体Sに沿って形成されている。前記低抵抗領域73は、前記絶縁保護被膜68上に配設された前記エミッタ電極69に電気的に接続されている。
【0087】
本実施形態では、前記低抵抗領域73は、トレンチ73aと前記トレンチ73a内に埋め込まれた導電物質73bとから構成されている。
【0088】
前記導電物質73bとしては、前記エミッタ電極69と同種金属、例えば通常用いられるアルミニウム(Al)を用いると前記エミッタ電極69との接触抵抗が無視できるため好ましいが、後工程における熱処理を考慮する必要がある場合には、高融点金属、例えばMo,Ti,Wを用いることが好ましい。また、前記導電性物質73bとしては、金属に限らず、前記p+型リング層71と同導電型で、且つ高不純物濃度を有する半導体、例えばポリシリコンを用いてもよい。
【0089】
更に、前記低抵抗領域73は、前記n−型ベース層61と前記p+型リング層71とのpn接合に接近させて形成すれば、前記p+型リング層71に集中する正孔電流を速やかに前記エミッタ電極69に流すことができる。
【0090】
また、前記低抵抗領域73を、前記p+型リング層71の中央部より前記p型ベース層62側に変移させて配置すれば、前記p型ベース層62に流れる正孔電流をより少なくできる。
【0091】
そして、前記p+型リング層71上には、各IGBT集合体Sを取囲むように前記絶縁保護被膜68を介して前記ゲート電極66に電位を供給するゲート配線74が配設されている。
【0092】
次に、上記実施形態のIGBTの動作について説明するが、動作は従来のIGBTと同じであり、ここでは、簡単に説明する。
【0093】
まず、ターンオン時の動作は、前記コレクタ電極70と前記エミッタ電極69間に、正バイアスを印加した状態で、前記エミッタ電極69に対して前記ゲート電極66に、正の電圧を印加するこにより、前記p型ベース層62と前記ゲート絶縁膜67の界面付近にn型反転層が形成され、前記n+型エミッタ層63から前記n−型ベース層61中に電子が注入され、前記p+型エミッタ層65から前記n−型ベース層61中に正孔が注入されて、前記n−型ベース層61中にキャリアが充満して伝導度変調を起こし、前記n−型ベース層61の抵抗が低下してIGBTがターンオン状態になる。
【0094】
一方、ターンオフ時の動作は、上記ターンオン状態において、前記ゲート電極66に負バイアスを印加することにより、前記n型反転層が消失し、前記n+型エミッタ層63から前記n−型ベース層61中への電子の注入が停止し、その結果、前記p+型エミッタ層65中から前記n−型ベース層61中への正孔の注入が止まり、その後、前記n−型ベース層61中に蓄積された正孔は、前記p+型リング層71中の前記低抵抗領域73を通って前記エミッタ電極69に排出されると共に前記p型ベース層62を通って前記エミッタ電極69に排出され、前記p型ベース層62と前記n−型ベース層61との接合から空乏層が広がり、IGBTはターンオフ状態となる。
【0095】
上記実施形態のIGBTによれば、前記p+型リング層71中に前記低抵抗領域73を設け、前記p+型リング層71に集中する正孔電流を前記低抵抗領域73を通して前記エミッタ電極69に、より多く、流すことができる。そのため、隣接するp型ベース層62の電位上昇を防ぐことができ、装置の破壊耐量を向上させることができる。
【0096】
更に、前記p+型リング層71と前記n−型ベース層61との間のpn接合と前記低抵抗領域73との間の距離を、IGBTのターンオフ状態の静耐圧保持時おいて前記pn接合から前記p+型リング層71内に伸びる空乏層が達する距離にすることによって、IGBTに過電圧が掛かった時の保護装置として利用することができる。
【0097】
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態に係わるパワーMOSFETについて、図13を用いて説明する。図13は、そのパワーMOSFETの主要部の構成を模式的に示す断面図である。
【0098】
この半導体装置においては、図13に示すように、n−型ベース層(第1ベース層)81は、対向する第1主面(上面)及び第2主面(裏面)を有しており、前記主面はMOSFETの単位セルの集合体が配列される中央領域とその中央領域を取り囲む周縁端部領域を有している。前記n−型ベース層81上面の中央領域には、複数個のストライプ状のp型ベース層(第2ベース層)82が選択的に拡散形成されている。各p型ベース層82内には、2個のストライプ状のn+型エミッタ層(第1エミッタ層)83が選択的に拡散形成されている。隣接する一方の前記p型ベース層82内の前記+型エミッタ層83及び他方の前記p型ベース層82内の前記n+型エミッタ層83間には、ゲート絶縁膜87を介してゲート電極86が形成されている。
【0099】
そして、各p型ベース層82内において、前記p型ベース層82及び前記n+型エミッタ層83に跨ってエミッタ電極(第1主電極)89がオーミックコンタクトされている。
【0100】
一方、前記n−型ベース層81の反対側の裏面には、n+型ドレイン層99が形成されている。前記n+型ドレイン層99上には、コレクタ電極(第2主電極)90がオーミックコンタクトされている。
【0101】
そして、前記周縁端部領域には、p+型リング層91が、中央領域(素子領域)及びMOSFET単位セルの集合体Sを取囲むように形成されている。また、前記周縁端部には、該周縁端部に沿ってリング状のn+型拡散層94が形成され、且つ前記n+型拡散層94上には、リング状の電極95が形成され、前記n+型拡散層94と前記電極95とでリング状の等電位層96が構成されている。
【0102】
また、前記p+型リング層91と前記n+拡散層94との間のn−型ベース層81上面には、前記p+リング層91と同導電型で、且つ高不純物濃度を有する複数条のp+型ガードリング層98が形成されてなる。そして、この実施形態では、前記p+型ガードリング層98の間隔は、前記周縁端部に向かうにしたがって、大きくなっている。
【0103】
前記p+型リング層91と最外側の前記p型ベース層82内の前記n+型エミッタ層83との間にも、前記ゲート絶縁膜87を介して前記ゲート電極86が形成されてる。
【0104】
そして、前記p+型リング層91内には、該p+型リング層91より低抵抗の低抵抗領域93が各セル集合体における最外側の前記p型ベース層82に沿って形成されている。また、前記低抵抗領域93は、前記エミッタ電極89に電気的に接続されている。
【0105】
本実施形態では、前記低抵抗領域93は、トレンチ93aと前記トレンチ93a内に埋め込まれた導電物質93bとから構成されている。
【0106】
前記導電物質93bとしては、前記エミッタ電極89と同種金属、例えば通常用いられるアルミニウム(Al)を用いると前記エミッタ電極89との接触抵抗が無視できるため好ましいが、後工程における熱処理を考慮する必要がある場合には、高融点金属、例えばMo,Ti,Wを用いることが好ましい。また、前記導電性物質93bとしては、金属に限らず、前記p+型リング層91と同導電型で、且つ高不純物濃度を有する半導体、例えばポリシリコンを用いてもよい。
【0107】
更に、前記低抵抗領域93は、前記n−型ベース層81と前記p+型リング層91とのpn接合に接近させて形成すれば、前記p+型リング層91に集中する正孔電流を速やかに前記エミッタ電極89に流すことができる。
【0108】
また、前記低抵抗領域93を、前記p+型リング層91の中央部より前記p型ベース層82側に変移させて配置すれば、前記p型ベース層82に流れる正孔電流をより少なくできる。なお、図中、88は、絶縁保護被膜を示す。
【0109】
次に、上記実施形態のパワーMOSFETの動作について説明する。
まず、ターンオン時の動作は、前記コレクタ電極90と前記エミッタ電極89間に、正バイアスを印加した状態で、前記エミッタ電極89に対して前記ゲート電極86に、正の電圧を印加するこにより、前記p型ベース層82と前記ゲート絶縁膜87の界面付近にn型反転層が形成され、前記n+型エミッタ層83から前記n−型ベース層81中に電子が注入される。この電子が前記n−型ベース層81から前記n+型ドレイン層99に流れ込み、装置がターンオン状態になる。
【0110】
一方、ターンオフ時の動作は、上記ターンオン状態において、前記ゲート電極86を、前記エミッタ電極89に対して0バイアス、或いは負バイアスを印加することにより、前記n型反転層が消失し、ターンオフ状態となる。
【0111】
このMOSFETでは、ターンオン状態においては、正孔電流が発生しないので、正孔電流の集中によるラッチアップに起因する破壊は生じない。しかしながら、通常の使用用途であるインバータ回路においては、前記p型ベース層82、前記n型ドレイン層99からなる寄生ダイオードが動作する。すなわち、前記エミッタ電極89に前記コレクタ電極90に対して正バイアスが印加される状態が生じ、前記p型ベース層82から正孔が、前記n型ドレイン層99からは電子が前記n型ベース層81中のそれぞれ注入され、寄生ダイオードがオン状態となる。
【0112】
この状態からバイアスが反転する、即ち、前記エミッタ電極89が前記コレクタ電極90に対して負バイアス状態になると、前記n型ベース層81中に蓄積された正孔が前記エミッタ電極89を通って装置外に排出されることになる。この動作状態で、正孔電流が前記p+型リング層91に集中する。
【0113】
従って、上記実施形態のMOSFETによれば、前記p+型リング層91中に前記低抵抗領域93を設け、前記p+型リング層91に集中する正孔電流を前記低抵抗領域93を通して前記エミッタ電極89に、より多く、流すことができる。そのため、隣接するp型ベース層82の電位上昇を防ぐことができ、装置の破壊耐量を向上させることができる。
【0114】
MOSFETのターンオフ状態において、前記p+型ガードリング層98は、前記p+型リング層91から前記等電位層96に向かうにしたがって電位が徐々に上昇するので、上記第1の実施形態における前記p−型リサーフ層12と同様に、等電位面を横方向に広げる働きがあり、電界集中を緩和でき、耐圧向上を図ることができる。また、前記p+型ガードリング層98の個数を変えることにより、耐圧を制御できる。
【0115】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々、変形し実施できることは勿論である。
【0116】
例えば、図5に示す上記第3の実施形態の変形例による発明は、上記各実施形態と組合わせて実施することができる。
【0117】
また、図6に示す第3の実施形態の別の変形例による発明も、上記各実施形態と組合わせて実施することができる。
【0118】
更に、図7に示す第3の実施形態の更に別の変形例による発明は、上記第1、2、3、5及び第6の実施形態と組合わせて実施することができる。
【0119】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、破壊耐量の高い高耐圧半導体装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係わるIGBTの主要部の構成を模式的に示す断面図である。
【図2】図2は、図1のA−A’に沿う平面図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施形態に係わるIGBTの主要部の構成を模式的に示す断面図である。
【図4】図4は、本発明の第3の実施形態に係わるIGBTの主要部の構成を模式的に示す断面図である。
【図5】図5は、本発明の第3の実施形態に係わるIGBTの変形例を示す断面図である。
【図6】図6は、本発明の第3の実施の形態に係わるIGBTの別の変形例を示す断面図である。
【図7】図7は、本発明の第3の実施形態に係わるIGBTの更に別の変形例を示す断面図である。
【図8】図8は、本発明の第4の実施の形態に係わるトレンチゲート型IGBTの主要部の構成を模式的に示す断面図である。
【図9】図9は、図8のA−A’線に沿う平面図である。
【図10】図10は、本発明の第4の実施形態に係わるIGBTの変更例を示す断面図である。
【図11】図11は、本発明の第5の実施の形態に係わるIGBTの主要部の構成を模式的に示す断面図である。
【図12】図12は、図11のA−A’線に沿う平面図である。
【図13】図13は、本発明の第6の実施の形態に係わるパワーMOSFETの主要部の構成を模式的に示す断面図である。
【図14】図14は、従来のIGBTの主要部の構成を模式的に示す断面図である。
【図15】図15は、図14のA−A’線に沿う平面図である。
【符号の説明】
1、31、61、81、101…n−型ベース層(第1ベース層)
2、32、62、82、102…p型ベース層(第2ベース層)
3、33、63、83、103…n+型エミッタ層(第1エミッタ層)
4、34、64、104…n型バッファ層
5、35、65、105…p+型エミッタ層(第2エミッタ層)
6.46、66、86、106…ゲート電極
7、21、47、67、87、107…ゲート絶縁膜
8、38、68、88、108…絶縁保護被膜
9、39、59、69、89、109…エミッタ電極(第1主電極)
10、40、70、90、110…コレクタ電極(第2主電極)
11、41、71、91、111…p+型リング層(リング層)
12、42、112…p−型リサーフ層(リサーフ層)
13、43、73、93…低抵抗領域
13a、43a、45、73a、93a…トレンチ
13b、43b、73b、93b…導電性物質
14、54、94、114…n+型拡散層
15、55、95、115…電極
16、56、96、116…等電位層
17…フィールドプレート
18…p+型ガードリング層
19…高抵抗膜
20…トレンチ
21a…膜厚の薄い部分
21b…膜厚の厚い部分
44…トレンチゲート
58…間引き領域
74…ゲート配線
99…n+型ドレイン層
Claims (20)
- 対向する第1及び第2主面と周縁端部とを有する第1導電型の第1ベース層と、
前記第1ベース層の前記第1主面内に選択的に形成された第2導電型の第2ベース層と、
前記第2ベース層内に選択的に形成された第1導電型の第1エミッタ層と、
前記第1ベース層、前記第2ベース層及び前記第1エミッタ層表面にゲート絶縁膜を介して設置されたゲート電極と、
前記第1ベース層の第1主面内に、前記第2ベース層と離間して近接配置された第2導電型のリング層と、
前記第2ベース層、前記第1エミッタ層及び前記リング層に電気的に接続された第1主電極と、
前記第1ベース層の前記第2主面に形成された第2導電型の第2エミッタ層または第1導電型のドレイン層と、
前記第2エミッタ層または前記ドレイン層に形成された第2主電極とを具備し、
前記第1ベース層から前記リング層を通して前記第1主電極に流れる前記リング層内の電流通路に、前記第1主電極と同種金属からなり、当該リング層より低抵抗を有する低抵抗領域を設けたことを特徴とする高耐圧半導体装置。 - 対向する第1主面及び第2主面と周縁端部とを有する第1導電型の第1ベース層と、
前記第1ベース層の前記第1主面内に選択的に形成された第2導電型の第2ベース層と、
前記第2ベース層内に選択的に形成された第1導電型の第1エミッタ層と、
前記第1ベース層、前記第2ベース層及び前記第1エミッタ層表面にゲート絶縁膜を介して設置されたゲート電極と、
前記第2ベース層と前記第1ベース層の周縁端部間の前記第1ベース層の前記第1主面内に形成された第2導電型のリング層と、
前記リング層と前記第1ベース層の周縁端部間の前記第1主面上に形成された絶縁保護被膜と、
前記第2ベース層、前記第1エミッタ層及び前記リング層に電気的に接続された第1主電極と、
前記第1ベース層の前記第2主面に形成された第2導電型の第2エミッタ層または第1導電型のドレイン層と、
前記第2エミッタ層または前記ドレイン層に形成された第2主電極とを具備し、
前記第1ベース層から前記リング層を通して前記第1主電極に流れる前記リング層内の電流通路に、前記第1主電極と同種金属からなり、当該リング層より低抵抗を有する低抵抗領域を設けたことを特徴とする高耐圧半導体装置。 - 前記絶縁保護被膜は、半絶縁性物質からなることを特徴とする請求項2に記載の高耐圧半導体装置。
- 対向する第1主面及び第2主面と周縁端部とを有する第1導電型の第1ベース層と、
前記第1ベース層の前記第1主面に間隔をもって埋め込まれた絶縁ゲートと、
前記絶縁ゲートで挟まれた前記第1ベース層内に、前記絶縁ゲートと接して形成された第2導電型の第2ベース層と、
前記第2ベース層内に選択的に設けられ、且つ前記絶縁ゲートと接して形成された第1導電型の第1エミッタ層と、
最外側の前記絶縁ゲートと前記第1ベース層の周縁端部と間の第1主面内に、前記絶縁ゲートと接して形成された第2導電型のリング層と、
前記第2ベース層、前記第1エミッタ層及び前記リング層に電気的に接続された第1主電極と、
前記第1ベース層の前記第2主面に形成された第2導電型の第2エミッタ層と、
前記第2エミッタ層に形成された第2主電極とを具備し、
前記第1ベース層から前記リング層を通して前記第1主電極に流れる前記リング層内の電流通路に、前記第1主電極と同種金属からなり、当該リング層より低抵抗を有する低抵抗領域を設けたことを特徴とする高耐圧半導体装置。 - 前記第1主電極は、全ての前記絶縁ゲート間の前記第2ベース層及び前記第1エミッタ層に電気的接続されてなることを特徴とする請求項4に記載の高耐圧半導体装置。
- 前記第1主電極は、全ての前記絶縁ゲート間のうち、選択された絶縁ゲート間の前記第2ベース層及び前記第1エミッタ層のみに電気的接続されてなることを特徴とする請求項4に記載の高耐圧半導体装置。
- 前記第1ベース層の周縁端部には、第1導電型の等電位層が形成されてなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の高耐圧半導体装置。
- 前記リング層と前記第1ベース層の周縁端部間の前記第1主面内には、前記リング層と同導電型で、且つ低不純物濃度の第2導電型のリサーフ層が、前記リング層から前記第1ベース層の周縁端部に向かって延在して形成されてなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の高耐圧半導体装置。
- 前記絶縁保護被膜上に、一端部が前記第1主電極と電気的に接続され、且つ他端部が前記第1ベース層の周縁端部方向に延在するフィールドプレートが形成されてなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の高耐圧半導体装置。
- 前記リング層と前記第1ベース層の周縁端部間の前記第1主面内には、前記リング層と同導電型で、且つ高不純物濃度を有する少なくとも1条のガードリング層が形成されてなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の高耐圧半導体装置。
- 前記第1主電極と前記第2ベース層及び前記第1型エミッタ層との電気的接続は、各当該層表面より下方に位置する層内部にて行われてなることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の高耐圧半導体装置。
- 前記第1主電極と前記第2ベース層、前記第1エミッタ層及び前記リング層内の前記低抵抗領域との電気的接続は、各当該層表面より下方に位置する層内部にて行われてなることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の高耐圧半導体装置。
- 前記ゲート絶縁膜は、前記第1ベース層上における膜厚が前記第2ベース層と前記第1エミッタ層との間における膜厚より厚く形成されてなること特徴とする請求項1、2、3、7、8、9、10、11または12に記載の高耐圧半導体装置。
- 前記低抵抗領域が、前記リング層の中央部より前記第2ベース層側に配置されてなることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の高耐圧半導体装置。
- 前記低抵抗領域は、前記リング層内に設けられたトレンチと、前記トレンチ内部に形成され、且つ前記第1主電極と電気的に接続されたことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の高耐圧半導体装置。
- 対向する第1及び第2主面を有する第1導電型の第1ベース層と、
前記第1ベース層の前記第1主面内に、互いに離間して選択的に形成された複数の第2導電型の第2ベース層と、
各前記第2ベース層内に選択的に形成された第1導電型の第1エミッタ層と、
隣接する前記第2ベース層間の前記第1ベース層の第1主面内に、前記第2ベース層と離間して形成された第2導電型のリング層と、
前記第1ベース層、前記第2ベース層及び前記第1エミッタ層上に、各々、ゲート絶縁膜を介して設置されたゲート電極と、
前記第2ベース層及び前記第1エミッタ層の各々と電気的に接続され、且つ前記リング層内の当該第2ベース層側において、電気的に接続された第1主電極と、
前記第1ベース層の前記第2主面に形成された第2導電型の第2エミッタ層または第1導電型のドレイン層と、
前記第2エミッタ層または前記ドレイン層に形成された第2主電極とを具備し、
前記第1ベース層から前記リング層を通して前記第1主電極に流れる前記リング層内の電流通路に、前記第1主電極と同種金属からなり、当該リング層より低抵抗を有する低抵抗領域を設けたことを特徴とする高耐圧半導体装置。 - 前記低抵抗領域が、前記リング層の中央部より前記第2ベース層側に配置されてなることを特徴とする請求項16に記載の高耐圧半導体装置。
- 前記低抵抗領域は、前記リング層内に設けられたトレンチと、前記トレンチ内部に形成され、且つ前記第1主電極と電気的に接続されたことを特徴とする請求項16に記載の高耐圧半導体装置。
- 前記トレンチは、前記リング層の中央部より前記第2ベース層側に配置されてなることを特徴とする請求項18に記載の高耐圧半導体装置。
- 前記導電性物質は、前記トレンチ内部に埋め込まれてなることを特徴とする請求項18又は19に記載の高耐圧半導体装置。
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