JP4354939B2 - アナログ入力信号処理回路 - Google Patents
アナログ入力信号処理回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4354939B2 JP4354939B2 JP2005271853A JP2005271853A JP4354939B2 JP 4354939 B2 JP4354939 B2 JP 4354939B2 JP 2005271853 A JP2005271853 A JP 2005271853A JP 2005271853 A JP2005271853 A JP 2005271853A JP 4354939 B2 JP4354939 B2 JP 4354939B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- signal
- microprocessor
- pulse
- pulse train
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000012545 processing Methods 0.000 title claims description 98
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims description 164
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 67
- 238000012546 transfer Methods 0.000 claims description 49
- 230000003321 amplification Effects 0.000 claims description 24
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 24
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 claims description 24
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 22
- 238000009499 grossing Methods 0.000 claims description 17
- 230000010354 integration Effects 0.000 claims description 14
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 13
- 238000013481 data capture Methods 0.000 claims description 8
- 230000010349 pulsation Effects 0.000 claims description 7
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 claims description 6
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 6
- 230000002265 prevention Effects 0.000 claims description 5
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 claims description 4
- 238000004880 explosion Methods 0.000 claims description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 52
- 230000008569 process Effects 0.000 description 46
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 25
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 14
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 7
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 6
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 3
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 230000008014 freezing Effects 0.000 description 2
- 238000007710 freezing Methods 0.000 description 2
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 2
- 239000002826 coolant Substances 0.000 description 1
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 1
- 230000006870 function Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03M—CODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
- H03M1/00—Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
- H03M1/12—Analogue/digital converters
- H03M1/18—Automatic control for modifying the range of signals the converter can handle, e.g. gain ranging
- H03M1/181—Automatic control for modifying the range of signals the converter can handle, e.g. gain ranging in feedback mode, i.e. by determining the range to be selected from one or more previous digital output values
- H03M1/183—Automatic control for modifying the range of signals the converter can handle, e.g. gain ranging in feedback mode, i.e. by determining the range to be selected from one or more previous digital output values the feedback signal controlling the gain of an amplifier or attenuator preceding the analogue/digital converter
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03M—CODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
- H03M1/00—Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
- H03M1/12—Analogue/digital converters
- H03M1/1205—Multiplexed conversion systems
- H03M1/121—Interleaved, i.e. using multiple converters or converter parts for one channel
- H03M1/1215—Interleaved, i.e. using multiple converters or converter parts for one channel using time-division multiplexing
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Analogue/Digital Conversion (AREA)
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
- Amplifiers (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
例えば、特許文献1の「ゲインコントロール回路」によれば、演算増幅器のゲインを決める抵抗に並列又は直列接続されたスイッチング素子の開閉デューティ比を変更することによってゲインの調整を行うと共に、交流アンプにおけるフィルタの周波数特性の制御を行う概念が提示されている。
例えば、特許文献2の「スイッチング回路およびスイッチドキャパシタフィルタ」によれば、容量C1のコンデンサを可変周期Tsで充放電させることによって抵抗値RがR=Ts/C1で示される等価可変抵抗を得る概念が解説されている。
また、特許文献3の「信号処理装置」によれば、バンドパスフィルタであるスイッチトキャパシタフィルタ回路と可変利得増幅回路とピークホールド回路を用いたエンジンのノック判定装置の概念が提示されている。
その他、特許文献4の「内燃機関用ノッキング検出装置」によれば、帯域フィルタを構成するスイッチトキャパシタフィルタの信号通過周波数帯域を内燃機関の運転状態に応じて調整する概念が提示されている。
また、上記特許文献3や特許文献4による信号処理回路では、フィルタ特性を調整する信号とゲイン特性を調整する信号はそれぞれ分離されていて、制御部は2種類の制御信号を供給する必要がある。
該アナログ入力信号処理回路は少なくともスイッチドキャパシタフィルタ回路とゲイン調整回路とデータ変換回路とを備えると共に、上記マイクロプロセッサと協働する不揮発性プログラムメモリは制御パルス列発生手段となるプログラムを包含している。
上記マイクロプロセッサは、上記制御パルス列発生手段によって上記スイッチドキャパシタフィルタ回路とゲイン調整回路に対して共通の制御信号パルス列を供給するように構成されている。
上記スイッチドキャパシタフィルタ回路は、上記マイクロプロセッサから指令された制御信号パルス列によって開閉制御される開閉素子と充放電コンデンサとを包含して、上記制御信号パルス列のパルス周波数に応動してフィルタ特性が可変制御される回路となっている。
上記データ変換回路は、上記スイッチドキャパシタフィルタ回路とゲイン調整回路を介して得られた可変アナログ信号源の信号電圧に応動した検出現在値を、デジタル論理信号に変換して上記マイクロプロセッサに入力し、該マイクロプロセッサを介して検出データメモリであるRAMメモリに書込みする手段となっている。
また、制御信号パルス列の周期を変更してフィルタ特性を変更してもデューティを変更しなければ入力回路のゲインは変化せず、逆に制御信号パルス列のデューティを変更して入力回路のゲインを変更しても周期を変更しなければフィルタ特性は変化しないので、相互に独立した調整が可能となる。
更に、制御パルス列発生手段を構成するフラグ出力発生手段によって出力されるフラグ出力が制御信号パルス列となるように構成されているので、制御信号パルス列は割り込み動作に基づく高速パルス列になっている。
従って、高速動作の制御信号パルス列を使用することによってスイッチドキャパシタフィルタやゲイン調整回路で使用されるコンデンサを小容量で小型・安価なものにすることができる。
更に、1個の割込み計数手段によってフィルタ特性の変更とゲイン特性の変更が行えるので、マイクロプロセッサの負担を軽減することができる。
なお、各図間において、同一符合は、同一あるいは相当のものであることを表す。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるアナログ入力信号処理回路の全体回路構成を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態によるアナログ入力信号処理回路101は、可変アナログ信号源100a、100bとマイクロプロセッサ110との間に設けられている。
本実施の形態におけるアナログ入力信号処理回路101は、ゲイン調整回路10a、10bとローパスフィルタ回路を構成するスイッチドキャパシタフィルタ回路20a、20bとデータ変換回路であるアナログ比較回路30a、30bによって構成されていて、アナログ信号源100a、100bと比較基準電圧31a、31bとの比較結果はデジタル論理信号DIa、DIbとしてマイクロプロセッサ110に入力されている。
ゲイン調整回路10aは、可変アナログ信号源100aの出力電圧を入力電圧Viとして、入力抵抗11aを介して非反転側入力に接続したアンプ12aと、アンプ12aの出力端子に接続された平滑抵抗13aと平滑コンデンサ14aとの直列回路、アンプ12aの出力端子に接続された分圧抵抗15a・16a、入力信号端子を接地する増幅率調整用開閉素子17a、該開閉素子17aに対して開閉信号を供給するインバータ18aによって構成されていて、分圧抵抗15a・16aの接続点はアンプ12aの反転側入力に接続されていると共に、平滑抵抗13aと平滑コンデンサ14aによって平滑用フィルタ回路19aが構成されている。
このときに充放電コンデンサ22aに蓄積された電荷Q1はQ1=E0×C22aとなる。
ただし、C22aは充放電コンデンサ22aの静電容量である。
開閉素子21aに替わって反転動作する開閉素子23aが導通すると、充放電コンデンサ22aと積分コンデンサ24aとの間で充放電が行われて同一電圧Edになり、このとき充放電コンデンサ22aに残留蓄積されている電荷Q2はQ2=Ed×C22aとなる。
開閉素子21a・23aの開閉周期Taの期間における電荷の移動は、ΔQ=Q1‐Q2=(E0‐Ed)×C22aであり、平滑コンデンサ14aから積分コンデンサ24aに流れた平均電流はI=ΔQ/Ta=(E0‐Ed)×C22a/Taとなる。
従って、開閉素子21a・23aと充放電コンデンサ22aによるスイッチドキャパシタ回路の等価抵抗Raは下記の(1)式で示され、開閉周期Taの値に応じて変化する可変抵抗の役割を持つことになる。
Ra=(E0‐Ed)/I=Ta/C22a・・・・・・・(1)
データ変換回路であるアナログ比較回路30aの非反転入力には積分コンデンサ24aの出力電圧Edが印加され、反転入力には所定電圧Vcの比較基準電圧31aが印加されている。
なお、図1の実施例では開閉素子17aが導通したときには開閉素子21aが不導通となっているが、インバータ18aを廃止して開閉素子17aと開閉素子21aは同時に導通するようにしてもよい。
ゲイン調整回路10bとスイッチドキャパシタフィルタ回路20bとアナログ比較回路30bも、上述のゲイン調整回路10aとスイッチドキャパシタフィルタ回路20aとアナログ比較回路30aと同様に構成されていて、マイクロプロセッサ110が発生する制御信号パルス列CNTbによって制御されるようになっている。
なお、等価変更手段は、制御信号パルス列CNTa・CNTbのパルスデューティα・βを変更してゲイン調整回路10a・10bの入出力比を変更することによって、等価的に変更された比較基準電圧によるアナログ比較回路30a・30bを得る手段である。
マイクロプロセッサ110とバス接続された演算処理用のRAMメモリ120は、アナログ比較回路30a・30bの比較結果を格納したり、後述の演算レジスタとして使用されるようになっている。
なお、プログラムメモリ111で使用されたフラッシュメモリは電気的に書込・読出が行えて停電記憶が可能な大容量不揮発メモリであるが、書込みに当たっては電気的に一括消去を行う必要のあるメモリである。
また、RAMメモリ120は1バイト単位で電気的に高速書込・読出を自由に行うことができるメモリであるが、停電によって記憶情報が消失するものである。
図2(a)は制御信号パルス列CNTaの波形を示したものであり、この波形は周波数faの逆数である周期Taによって論理レベルが交互反転しており、パルスデューティαは論理レベルが「L」となる期間と周期Taとの比率として定義されている。
図2(b)は制御信号パルス列CNTbの波形を示したものであり、この波形は周波数fbの逆数である周期Tbによって論理レベルが交互反転しており、パルスデューティβは論理レベルが「L」となる期間と周期Tbとの比率として定義されている。
図2(c)はアンプ12aの出力電圧V0の波形を示したものであり、制御信号パルス出力CNTaの論理レベルが「L」となって開閉素子17aが不導通であるときにはGa×Viの電圧となり、制御信号パルス出力CNTaの論理レベルが「H」となって開閉素子17aが導通すると0電圧となっている。
但し、ゲインGa=(分圧抵抗15aの抵抗値R15+分圧抵抗16aの抵抗値R16)/分圧
抵抗16aの抵抗値R16)となっている。
図2(d)は平滑用フィルタ回路19aの出力電圧E0の波形を示したものであるが、
(平滑用フィルタ回路19aの積分時定数τs)=(平滑抵抗13aの抵抗値R13)×
(平滑コンデンサ14aの静電容量C14)としたときに、
Ta<<τs=R13×C14であれば出力電圧E0は次式で算出される。
E0≒E2≒E1≒Ga×α×Vi・・・・・・・(2)
但しGa=(R15+R16)/R16
ゲイン調整回路10b側についても同様である
従って、ゲイン調整回路10a・10bの入出力比率(=出力電圧E0/入力電圧Vi)は制御信号パルス列CNTa・CNTbのパルスデューティα・βに比例して変化するようになっている。
各出力電圧波形において、飽和出力電圧の63%の値に到達する経過時間に相当する積分時定数τaは積分コンデンサ24aの静電容量をC24aとしたときに下記の(3)式で算出され、図2(e)の横軸は(経過時間t/積分時定数τa)によって表現されている。
τa=Ra×C24a=Ta×C24a/C22a ・・・・(3)
スイッチドキャパシタフィルタ20bの積分時定数τbも同様である。
従って、ローパスフィルタ回路を構成するスイッチドキャパシタフィルタ20a・20bの
フィルタ特性である積分時定数τa・τbは制御信号パルス列CNTa・CNTbのパルス周期Ta・Tbに比例して変化するようになっている。
図3において、工程300はマイクロプロセッサ110のパルス制御開始工程であり、該開始工程300はマイクロプロセッサ110の用途に応じた制御プログラムの実行過程で時分割処理される通常制御ルーチンの一つとなるものであって、不確定な時間間隔で繰り返し活性化されるようになっている。
工程301は開始工程300に続いて実行される判定工程であり、該判定工程301では電源投入後の初回動作であるかどうかによって後述の第1・第3レジスタD1・D3に対する初期設定を行うかどうかを判定するようになっている。
工程302は工程301の判定が初期設定未完であったときに実行される仮転送工程であり、該仮転送工程302ではプログラムメモリ111に格納されているパルス周期Taの初期値が第4レジスタD4に転送されるようになっている。
転送工程302に続いて実行される転送工程303では、グラムメモリ111に格納されているパルスデューティαの初期値が第5レジスタD5に転送されるようになっている。
転送工程303に続いて実行される転送工程304では、グラムメモリ111に格納されているパルス幅の初期値が第6レジスタD6に転送されるようになっている。
なお、第6レジスタD6に格納されるパルス幅の初期値は第4・第5レジスタD4・D5
に格納されたパルス周期Taの初期値とパルスデューティαの初期値の積に相当した値となっている。
割込禁止工程305に続いて実行される転送工程306では、転送工程302で設定された第4レジスタD4の内容を第1レジスタD1に転送するようになっている。
転送工程306に続いて実行される転送工程307では、転送工程304で設定された第6レジスタD6の内容を第3レジスタD3に転送するようになっている。
△転送工程307に続いて実行される割込禁止解除工程308は、割込禁止工程305による割込み禁止状態を解除してマイクロプロセッサ110が割込み動作を実行できるようにするものである。
なお、工程305から工程308によって構成された工程ブロック309は一括転送手段となるものである。
工程310の判定がパルス周期Taの増減要であったときに実行される補正転送工程311は、第4レジスタD4に格納されているパルス周期Taの値に必要とされた増減値Δtaを代数加算して第4レジスタD4に再格納することによってパルス周期Taの設定値を補正する第一の設定手段となっている。
工程311に続いて実行される判定工程312aと、工程310の判定がパルス周期Taの増減不要であったときに実行される判定工程312bでは、図示しない制御プログラムの実行過程でパルスデューティαの増減が求められているかどうかを判定するようになっている。
工程312a又は工程312bの判定がパルスデューティαの増減要であったときに実行される補正転送工程313は、第5レジスタD5に格納されているパルスデューティαの値に必要とされた増減値Δαを代数加算して第5レジスタD5に再格納することによってパルスデューティαの設定値を補正する第二の設定手段となっている。
工程314に続いて実行される割込禁止工程315は、後述の割込禁止解除工程318が実行されるまでの間はマイクロプロセッサ110が割込み動作を実行しないようにするものである。
割込禁止工程315に続いて実行される転送工程316では、現在時点における第4レジスタD4の内容を第1レジスタD1に転送するようになっている。
転送工程316に続いて実行される転送工程317では、現在時点における第6レジスタD6の内容を第3レジスタD3に転送するようになっている。
転送工程317に続いて実行される割込禁止解除工程318は、割込禁止工程315による割込み禁止状態を解除してマイクロプロセッサ110が割込み動作を実行できるようにするものである。
なお、工程315から工程318によって構成された工程ブロック319は一括転送手段となるものである。
工程320は工程312bの判定がパルスデューティ増減不要であったとき、又は工程318に続いて移行する動作終了工程であり、マイクロプロセッサ110は動作終了工程320で待機して、他の制御プログラムを実行した後に再び動作開始工程300へ循環移行するようになっている。
図4において、工程330はマイクロプロセッサ110の同期動作を行うためのクロック信号を分周して得られる図示しない計時用クロック信号によって定期的に活性化される割込開始工程であり、該割込開始工程330が活性化されると通常制御ルーチンを実行していたマイクロプロセッサ110は応急の演算退避処理を行ったうえで通常制御ルーチンの実行を中断してから工程332へ移行する。
ただし、通常制御ルーチンが割込禁止状態であるときには、割込み動作を待機して割込禁止が解除された時点で工程332へ移行するようになっている。
工程332はRAMメモリ120の中の所定アドレスのメモリであるカウンタの現在値D0を1カウント分だけ増加させる割込み計数手段となっている。
なお、第9レジスタD9は後述の工程349で設定されるものであるが、運転開始時でD9が未設定であるときにはD9の内容は0になっている。
工程333に続いて実行される判定工程334では工程333による比較結果が判定され、
D0<D9ではないとき、即ちカウンタの現在値D0が増加して第9レジスタD9の内容以上になると工程336が実行される。
工程336ではRAMメモリ120の特定のアドレスのメモリである出力フラグFaがセットされ、制御信号パルス列CNTaの論理レベルが「H」となる。
工程ブロック337は工程333と工程334と工程336によって構成されたフラグ出力発生手段となっている。
工程334の判定がD0<D9であったとき、又は工程336に続いて実行される工程343はカウンタの現在値D0と第7レジスタD7の内容とを比較する第二の比較手段となっている。
なお、第7レジスタD7は後述の工程348で設定されるものであるが、運転開始時でD7が未設定であるときにはD7の内容は0になっている。
工程345ではカウンタの現在値D0が0にリセットされ、続く工程346では工程336でセットされた出力フラグFaがリセットされて、制御信号パルス列CNTaの論理レベルが「L」になる。
工程ブロック347は、工程343から工程346によって構成されたリセット手段となっている。
工程346に続いて実行される工程348では第1レジスタD1の内容が第7レジスタD7に転送され、続く工程349では第3レジスタD3の内容が第9レジスタD9に転送される。
工程348と工程349は、1パルスの制御信号パルスを発生する期間中ではパルス周期Taやパルスデューティαの変更を受け付けないように凍結する手段となっている。
工程344の判定がD0<D7であったとき、又は工程349に続いて移行する割込復帰工程350では、工程330が活性化した時点において実行されていた通常制御ルーチンの位置へ復帰して、通常制御ルーチンの実行を再開するようになっている。
なお、フィルタ特性の調整とゲイン特性の調整はそれぞれ異なる目的のものあって、第一・第二の設定手段311・313は図3のように同一制御フローの中で実行されるものとは限らず、むしろ異なる制御フローの中で実行されるのが通常である。
この場合、もしも仮置きレジスタである第4レジスタD4・第5レジスタD5・第6レジスタD6を使用しないで直接的に第1レジスタD1・第2レジスタD2・第3レジスタD3に書込むようにすると、第1レジスタD1の内容が変更されてから第3レジスタD3の内容が変更されるまでの間に工程330による割込み制御が開始したときには工程333で扱われた第3レジスタD3では工程343で扱われた第1レジスタD1よりも古いデータ内容によって算出されたものとなり、新旧データの混用が行われることになる。
しかし、工程314の直後に一括転送手段319によって仮置き情報を一括転送するようにすれば、工程333と工程343で扱われたデータは同一のものとなって新旧データの混用は発生しない。
なお、工程316と工程317を連続して実行するようにすれば、この間に割込みが発生する確率は極めて低く、割込禁止工程315やこれに伴う割込禁止解除工程318は無くても実用上の問題は軽微である。
また、パルス周期Ta・Tbやパルスデューティα・βの初期設定値はプログラムメモリ111に格納されている定数を利用するようにしたが、運転再開時には前回のマイクロプロセッサ110の運転中に学習記憶した値を利用することもできるものである。
上記マイクロプロセッサ110は、上記制御パルス列発生手段によって上記スイッチドキャパシタフィルタ回路20a・20bとゲイン調整回路10a・10bに対して共通の制御信号パルス列CNTa・CNTbを供給するように構成されている。
上記スイッチドキャパシタフィルタ回路20a・20bは、上記マイクロプロセッサ110から指令された制御信号パルス列CNTa・CNTbによって開閉制御される開閉素子21a・23a、21b・23bと充放電コンデンサ22a・22bを包含して、上記制御信号パルス列CNTa・CNTbのパルス周波数に応動してフィルタ特性が可変制御される回路となっている。
上記データ変換回路30a・30bは、上記スイッチドキャパシタフィルタ回路20a・20bとゲイン調整回路10a・10bを介して得られた可変アナログ信号源の信号電圧に応動した検出現在値を、デジタル論理信号に変換して上記マイクロプロセッサ110に入力し、該マイクロプロセッサ110を介して検出データメモリであるRAMメモリ120に書込みする手段となっている。
従って、本実施の形態によれば、信号入力回路に設けた入力フィルタの周波数特性をマイクロプロセッサによって自由に調整できると共に、同一の制御信号を用いて入力回路の全体ゲインの調整も行うことができるので、マイクロプロセッサの出力信号点数が削減できる。
また、制御信号パルス列の周期を変更してフィルタ特性を変更してもデューティを変更しなければ入力回路のゲインは変化せず、逆に制御信号パルス列のデューティを変更して入力回路のゲインを変更しても周期を変更しなければフィルタ特性は変化しないので、相互に独立した調整が可能となる。
更に、フラグ出力発生手段から出力されるフラグ出力が制御信号パルス列となるように構成しているので、制御信号のパルス周期やパルス幅が精確に制御されると共に、高速動作の制御信号パルス列を使用することによってスイッチドキャパシタフィルタやゲイン調整回路で使用されるコンデンサを小容量で小型・安価なものにすることができる。
従って、定時割込み制御ルーチンで実行する必要のあるプログラムが削減され、割込みプログラムの中に乗除算等の複雑な命令が含まれていないので割込み制御プログラムの実行時間が短縮され、マイクロプロセッサの負担を軽減することができる。
従って、前回に変更設定されたパルス周期に基づくパルス周期と新たに設定変更されたパルス周期とが混用されて、不正確な制御信号パルス列が発生しないようにすることができる。
上記アナログ比較回路30a・30bは上記スイッチドキャパシタフィルタ回路20a・20bとゲイン調整回路10a・10bを介して得られたアナログ信号電圧の検出現在値と所定の比較基準電圧31a・31bとを比較して、該比較結果をデジタル論理信号DIa・DIbとして上記マイクロプロセッサ110に入力するものである。
上記等価変更手段は上記制御信号パルス列CNTa・CNTbのパルスデューティを変更してゲイン調整回路10a・10bの入出力比を変更することによって、等価的に変更された比較基準電圧31a・31bによるアナログ比較回路30a・30bを得る手段となっている。
従って、比較基準電圧31a・31bが固定値であっても、ゲイン調整回路10a・10bの増幅率を調整することによって見かけ上の比較基準電圧を変更調整することができる。
従って、信号入力回路に設けたノイズフィルタの周波数特性をマイクロプロセッサ110によって自由に調整できると共に、同一の制御信号パルス列CNTa・CNTbを用いて入力回路の増幅率を独立して調整することができる。
図5は、本発明の実施の形態2によるアナログ入力信号処理回路の全体回路構成を示す図である。
以下、実施の形態1によるアナログ入力信号処理回路との相違点を中心に説明する。
図5に示すように、本実施の形態によるアナログ入力信号処理回路102は、可変アナログ信号源100c・100dとマイクロプロセッサ110との間に設けられている。
マイクロプロセッサ110とバス接続されたフラッシュメモリ等の不揮発性プログラムメモリ112には制御パルス列発生手段、等価変更手段、接続切換信号発生手段となるプログラムのほかに、マイクロプロセッサ110の用途に応じた制御プログラムなどが格納されている。
本実施の形態によるアナログ入力信号処理回路102は、ゲイン調整回路10cとローパスフィルタ回路を構成するスイッチドキャパシタフィルタ回路20cとデータ変換回路である第一・第二の比較回路30c・30dと、マルチプレクサ40cによって構成され、可変アナログ信号源100cと比較基準電圧31c・31dとの比較結果は、デジタル論理信号DI1・DI2としてマイクロプロセッサ110に入力され、RAMメモリ120に比較結果が格納される。
また、本実施の形態は、マルチプレクサ40cを設けていることを特徴とするものであり、マイクロプロセッサ110が発生する接続切換え信号MPXによってマルチプレクサ40cが可変アナログ信号源の接続を100cから100dに切換えると、可変アナログ信号源100dと比較基準電圧31c・31dとの比較結果はデジタル論理信号DI1・DI2としてマイクロプロセッサ110に入力され、RAMメモリ120の異なるアドレス領域に格納される。
等価変更手段は制御信号パルス列CNTのパルスデューティを変更してゲイン調整回路10cの入出力比を変更することによって、等価的に変更された比較基準電圧によるアナログ比較回路30c・30dを得る手段となっている。
ゲイン調整回路10cとローパスフィルタ回路を構成するスイッチドキャパシタフィルタ回路20cの詳細は、図1におけるゲイン調整回路10aとスイッチドキャパシタフィルタ回路20aと同一であるが、ゲイン調整回路10cとスイッチドキャパシタフィルタ回路20cとで構成された回路ブロック130cにはマイクロプロセッサ110から制御信号パルス列CNTが供給されている。
接続切換信号発生手段はマルチプレクサ40cに対して接続切換え信号MPXを順次発生すると共に、データ変換回路である第一・第二の比較器30c・30dとマイクロプロセッサ110を介してRAMメモリ120に書込みされるデータを複数の可変アナログ信号源100c・100dごとに分離書込みする手段となっている。
この実施形態におけるアナログ比較回路は第一・第二の比較回路30c・30dによって構成されていて、第一の比較回路30cで使用される第一の比較基準電圧31cに比べると第二の比較回路30dで使用される第二の比較基準電圧31dの方が大きな値に設定されている。
その結果、マイクロプロセッサ110は可変アナログ信号源100c又は100dの信号電圧レベルを大中小に分別して判定することができる。
このように、多段階レベルの判定を行うことは、図1のような実施形態の場合であればパルスデューティαを大小交互に変更調整しながら比較判定結果を弁別読込みすることによって可能となるものである。
しかし、図5の実施例のように多数のアナログ信号源をマルチプレクサ40cによって接続切換えしながら比較判定を行う用途においては、比較判定の応答性を改善するために多段階のアナログ比較回路を設置しておくことが望ましい。
上記マイクロプロセッサ110は上記制御パルス列発生手段によって上記スイッチドキャパシタフィルタ回路20cとゲイン調整回路10cに対して共通の制御信号パルス列CNTを供給するように構成されている。
上記スイッチドキャパシタフィルタ回路20cは上記マイクロプロセッサ110から指令された制御信号パルス列CNTによって開閉制御される開閉素子と充放電コンデンサを包含して、上記制御信号パルス列CNTのパルス周波数に応動してフィルタ特性が可変制御される回路となっている。
上記データ変換回路30c・30dは上記スイッチドキャパシタフィルタ回路20cとゲイン調整回路10cを介して得られた可変アナログ信号源の信号電圧に応動した検出現在値を、デジタル論理信号DI1・DI2に変換して上記マイクロプロセッサ110に入力し、該マイクロプロセッサ110を介して検出データメモリであるRAMメモリ120に書込みする手段となっている。
従って、実施の形態1と同様に、入力回路に設けた入力フィルタの周波数特性をマイクロプロセッサによって自由に調整できると共に、同一の制御信号を用いて入力回路の全体ゲインの調整も行うことができるので、マイクロプロセッサの出力信号点数が削減できる。
また、制御信号パルス列の周期を変更してフィルタ特性を変更してもデューティを変更しなければ入力回路のゲインは変化せず、逆に制御信号パルス列のデューティを変更して入力回路のゲインを変更しても周期を変更しなければフィルタ特性は変化しないので、相互に独立した調整が可能となる。
更に、フラグ出力発生手段から出力されるフラグ出力が制御信号パルス列となるように構成しているので、制御信号のパルス周期やパルス幅が精確に制御されると共に、高速動作の制御信号パルス列を使用することによってスイッチドキャパシタフィルタやゲイン調整回路で使用されるコンデンサを小容量で小型・安価なものにすることができる。
上記第一・第二の比較回路30c・30dは、上記スイッチドキャパシタフィルタ回路20cとゲイン調整回路10cを介して得られたアナログ信号電圧の検出現在値と所定の比較基準電圧31c・31dとを比較して、該比較結果をデジタル論理信号DI1・DI2として上記マイクロプロセッサ110に入力するものである。
上記等価変更手段は、上記制御信号パルス列CNTのパルスデューティを変更してゲイン調整回路10cの入出力比を変更することによって、等価的に変更された比較基準電圧31c・31dによる第一・第二の比較回路30c・30dを得る手段となっている。
従って、第一・第二の比較基準電圧31c・31dが固定値であってもゲイン調整回路10cの増幅率を調整することによって見かけ上の比較基準電圧を変更調整することができる。
従って、可変アナログ信号源100c・100dの信号電圧を速やかに多段階レベルで判定することができる。
従って、信号入力回路に設けたノイズフィルタの周波数特性をマイクロプロセッサ110によって自由に調整できると共に、同一の制御信号CNTを用いて入力回路の増幅率を独立して調整することができる。
従って、多数の可変アナログ信号源を接続してもスイッチドキャパシタフィルタ20cやゲイン調整回路10cやデータ変換回路である第一・第二の比較回路30c・30dが増加せず、マイクロプロセッサ110の入力点数が2点で良い特徴があると共に、可変アナログ信号源100c・100dの信号電圧の変化が緩慢であって、ローパスフィルタであるスイッチドキャパシタフィルタ20cの積分時定数が比較的に短い場合には、各可変アナログ信号源の最大信号電圧レベルが個々に異なっていても、ゲイン調整回路20cの増幅率を個々に変更することによって、データ変換回路である第一・第二の比較回路30c・30dに入力される最大信号電圧レベルを統一しておくことができる。
図6は、本発明の実施の形態3によるアナログ入力信号処理回路の全体回路構成を示す図である。
以下、実施の形態1によるアナログ入力信号処理回路との相違点を中心に説明する。
図6に示すように、本実施の形態によるアナログ入力信号処理回路103は可変アナログ信号源100a、100bとマイクロプロセッサ110との間に設けられている。
この実施形態におけるアナログ入力信号処理回路103は、ゲイン調整回路10a、10bとローパスフィルタ回路を構成するスイッチドキャパシタフィルタ回路20a、20bとデータ変換回路であるAD変換器50によって構成されていて、アナログ信号源100a、100bからの入力電圧はAD変換器50でデジタル変換されてマイクロプロセッサ110に入力されている。
ゲイン調整回路10a・10bとスイッチドキャパシタフィルタ回路20a・20bの詳細は図1のものと同一であるが、AD変換器50は多数のアナログ入力信号をデジタル変換して順次バッファメモリ51に格納する多チャンネルAD変換器となっていて、マイクロプロセッサ110はチップセレクト信号CSを発生して指定した入力のデジタル変換データDATa又はDATbを取り込んで、RAMメモリ120へ格納するようになっている。
制御信号パルス列CNTa・CNTbの生成手段は図1における制御信号パルス列CNTa・CNTbと同様であり、図3・図4のフロチャートで示すとおりとなっている。
データ処理手段はAD変換器50のデジタル出力を検出デジタル電圧としてRAMメモ
リ120に転送格納すると共に、制御信号パルス列CNTa・CNTbのパルスデューティα・βを変更してゲイン調整回路10a・10bの入出力比を変更することによって、検出デジタル電圧に対する比較基準デジタル電圧を等価的に変更する手段となっている。
上記マイクロプロセッサ110は、上記制御パルス列発生手段によって上記スイッチドキャパシタフィルタ回路20a・20bとゲイン調整回路10a・10bに対して共通の制御信号パルス列CNTa・CNTbを供給するように構成されている。
上記スイッチドキャパシタフィルタ回路20a・20bは、上記マイクロプロセッサ110から指令された制御信号パルス列CNTa・CNTbによって開閉制御される開閉素子21a・23a、21b・23bと充放電コンデンサ22a・22bを包含して、上記制御信号パルス列CNTa・CNTbのパルス周波数に応動してフィルタ特性が可変制御される回路となっている。
上記データ変換回路50は、上記スイッチドキャパシタフィルタ回路20a・20bとゲイン調整回路10a・10bを介して得られた可変アナログ信号源の信号電圧に応動した検出現在値を、デジタル論理信号に変換して上記マイクロプロセッサ110に入力し、該マイクロプロセッサ110を介して検出データメモリであるRAMメモリ120に書込みする手段となっている。
従って、実施の形態1あるいは実施の形態2と同様に、マイクロプロセッサの出力信号点数が削減できと共に、ゲインとフィルタ特性の調整を互に独立して行える。
更に、制御信号のパルス周期やパルス幅を精確に制御できると共に、高速動作の制御信号パルス列を使用することによりスイッチドキャパシタフィルタやゲイン調整回路で使用されるコンデンサを小容量で小型・安価なものにすることができる。
従って、マイクロプロセッサ110は入力されたデジタル変換値と比較基準デジタル電圧との偏差値を算出することができると共に、比較基準デジタル電圧を比較的大きな値にしたままであってもゲイン調整回路10a・10bの増幅率を大きくすることによって見かけ上では等価的には小さな比較基準デジタル電圧を設定したことに相当するので、低出力領域の使用を回避してAD変換器50のデジタル変換精度を向上することができる。
従って、各可変アナログ信号源100a・100bに対する制御信号が各1点であるため、マイクロプロセッサの入力信号点数は可変アナログ信号源100a・100bの点数と同数になって多数の可変アナログ信号源を扱うことができると共に、各可変アナログ信号源100a・100bの最大信号電圧が個々に異なっていても、各可変アナログ信号源の最大電圧とAD変換器50の最大入力電圧とが略等しくなるように各ゲイン調整回路10a・10bの増幅率を調整することによってAD変換器50のデジタル変換精度を向上することができる。
従って、信号入力回路に設けたノイズフィルタの周波数特性をマイクロプロセッサ110によって自由に調整できると共に、同一の制御信号パルス列CNTa・CNTbを用いて入力回路の増幅率を独立して調整することができる。
図7は、本発明の実施の形態4によるアナログ入力信号処理回路の全体回路構成を示す図である。
図7に示すように、本実施の形態によるアナログ入力信号処理回路104は、例えばエンジンの振動を検出するためのノックセンサである可変アナログ信号源100e、100fとエンジン制御装置を構成するマイクロプロセッサ110との間に設けられている。
また、図8は、図7の要部の詳細構成を示す図である。
本実施形態におけるアナログ入力信号処理回路104は、図8においてその詳細構成が示されているマルチプレクサ40e、差動アンプ60a、ゲイン調整回路70aと帯域フィルタ回路80aによる回路ブロック130e、ピークホールド回路90a、データ変換回路であるAD変換器50とが順次接続されていて、帯域フィルタ回路80aはスイッチドキャパシタフィルタによって構成されている。
アナログセンサ131aは、エンジンの冷却水温センサ、外気温センサ、アクセルポジションセンサ、スロットルポジションセンサなどのセンサ群であり、インタフェース回路131bを介して多チャンネルAD変換器50のアナログ入力端子に接続され、順次デジタル変換されたバッファメモリ51に格納されるようになっている。
開閉センサ132aはエンジンのクランク角センサ、回転センサ等の各種ON/OFF動作を行うスイッチ群であり、インタフェース回路132bを介してマイクロプロセッサ110の入力ポートDIに接続されている。
マイクロプロセッサ110とバス接続されたフラッシュメモリ等の不揮発性プログラムメモリ114には後述する制御パルス列発生手段、データ処理手段、データ取込信号発生手段、接続切換信号発生手段となるプログラムのほかに、エンジン制御を行うためのマイクロプロセッサ110の用途に応じた制御プログラムなどが格納されている。
なお、データ処理手段は、AD変換器50のデジタル出力を検出デジタル電圧としてRAMメモリ120に転送格納すると共に、制御信号パルス列CNTのパルスデューティγを変更してゲイン調整回路70aの入出力比を変更することによって、検出デジタル電圧に対する比較基準デジタル電圧を等価的に変更する手段となっている。
更に、接続切換信号発生手段は、マルチプレクサ40eに対して接続切換え信号MPXを順次発生すると共に、データ変換回路であるAD変換器50とマイクロプロセッサ110を介してRAMメモリ120に書込みされるデータを複数の可変アナログ信号源ごとに分離書込みする手段となっている。
マイクロプロセッサ110とバス接続された演算処理用のRAMメモリ120には、AD変換器50によってデジタル変換された各種アナログ入力のデジタル変換値が格納されたり、制御信号パルス列生成手段で使用される演算データが格納されるようになっている。
ゲイン調整回路70aに設けられたアンプ71の反転入力は入力抵抗72・73を介して差動アンプ60aの出力端子に接続され、アンプ71の非反転入力には例えばDC2.5Vのバイアス電圧74が印加されている。
なお、入力抵抗72・73の接続点位置とアンプ71の非反転入力端子間には増幅率調整用開閉素子75が接続され、アンプ71の出力端子と反転入力端子間には積分コンデンサ76と帰還抵抗77とが並列接続されている。
この充放電コンデンサ82は開閉素子83a・84aが導通したときにはアンプ71の出力端子と非反転入力端子間に接続され、開閉素子83bと84bが導通したときにはアンプ81の反転入力端子と非反転入力端子間に接続されるよう構成されている。
なお、増幅率調整用開閉素子75と開閉素子83a・84aはマイクロプロセッサ110が発生する制御信号パルス列CNTが論理レベル「H」であるときに導通し、インバータ85を介して駆動される開閉素子83b・84bは制御信号パルス列CNTが論理レベル「L」であるときに導通するようになっている。
アンプ81の反転入力端子と出力端子間には積分コンデンサ86が接続され、充放電コンデンサ87は制御信号パルス列CNTの論理レベルが「H」であるときに導通する開閉素子88a・89aが導通したときにアンプ81の出力端子とアンプ71の反転入力端子間に接続され、開閉素子88a・89aに替わってインバータ85から駆動される開閉素子88b・89bが導通すると充放電コンデンサ87の両端が短絡されて放電するようになっている。
放電開閉素子であるトランジスタ95はマイクロプロセッサ110が発生する取得タイミング信号WINの論理レベルが「H」であるときには駆動抵抗96を介して導通駆動されて最大値記憶用コンデンサ94を短絡して放電させるが、取得タイミング信号WINが論理レベル「L」となって放電開閉素子95が不導通になってから所定時間後にマイクロプロセッサ110はAD変換器50の出力電圧を読み取るようになっている。
図9(a)は、制御信号パルス列CNTの波形を示したものであり、この波形はパルス周波数fcの逆数であるパルス周期Tc内で論理レベルが「L」から「H」に変化しており、パルスデューティγは論理レベルが「L」となる期間と周期Tcとの比率として定義されている。
図9(b)は、回路ブロック130e全体の入出力比率ΔV2/ΔV1であるゲイン特性を示しており、ゲイン調整回路70a部分のゲインG70とスイッチドキャパシタフィルタ回路80a部分のゲインG80に分解した算式は次式によって表現される。
G130=G70×G80 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
G70=[R77/(R72+R73)]×γ ・・・・・・・・・・(5)
G80=1/√[1+{(f02−f2)/(fb×f)}2] ・・・(6)
f0=√[C82×C87/(C76×C86)]×fc/(2π) ・・・(7)
fb=1/(2πC76×R77) ・・・・・・・・・・・・・・・(8)
算式(7)で明らかなとおり、ゲインG80が最大値となる中心周波数f0は制御信号パルス列CNTのパルス周波数fcに比例しており、パルス周波数fcを変更することによって中心周波数f0をf01にしたりf02にしたときのゲイン特性が曲線900・901や曲線902・903で示されている。
算式(5)で明らかなとおり、各曲線900〜903の値はパルスデューティγに比例して増減するようになっている。
図10において、工程400はマイクロプロセッサ110のパルス制御開始工程であり、該開始工程400はマイクロプロセッサ110の用途に応じた制御プログラムの実行過程で時分割処理される通常制御ルーチンの一つとなるものであって、不確定な時間間隔で繰り返し活性化されるようになっている。
工程401は開始工程400に続いて実行される判定工程であり、該判定工程401では電源投入後の初回動作であるかどうかによって後述の第1・第2レジスタD1・D2に対する初期設定を行うかどうかを判定するようになっている。
工程402は工程401の判定が初期設定未完であったときに実行される転送工程であり、該仮転送工程402ではプログラムメモリ111に格納されているパルス周期Tcの初期値が第1レジスタD1に転送されるようになっている。
転送工程402に続いて実行される転送工程403では、プログラムメモリ111に格納されているパルスデューティγの初期値が第2レジスタD2に転送されるようになっている。
工程410の判定がパルス周期Tcの増減要であったときに実行される補正転送工程411は、第1レジスタD1に格納されているパルス周期Tcの値に必要とされた増減値Δtcを代数加算して第1レジスタD1に再格納することによってパルス周期Tcの設定値を補正する第一の設定手段となっている。
工程411に続いて実行される判定工程412aと、工程410の判定がパルス周期Tcの増減不要であったときに実行される判定工程412bでは、図示しない制御プログラムの実行過程でパルスデューティγの増減が求められているかどうかを判定するようになっている。
工程412a又は工程412bの判定がパルスデューティγの増減要であったときに実行される補正転送工程413は、第2レジスタD2に格納されているパルスデューティγの値に必要とされた増減値Δγを代数加算して第2レジスタD2に再格納することによってパルスデューティγの設定値を補正する第二の設定手段となっている。
工程420は工程412a・412bの判定がパルスデューティ増減不要であったとき、又は工程413に続いて移行する動作終了工程であり、マイクロプロセッサ110は動作終了工程420で待機して、他の制御プログラムを実行した後に再び動作開始工程400へ循環移行するようになっている。
図11において、工程430はマイクロプロセッサ110の同期動作を行うためのクロック信号を分周して得られる図示しない計時用クロック信号によって定期的に活性化される割込開始工程であり、該割込開始工程430が活性化されると通常制御ルーチンを実行していたマイクロプロセッサ110は応急の演算退避処理を行ったうえで通常制御ルーチンの実行を中断してから工程432へ移行する。
工程432はRAMメモリ120の中の所定アドレスのメモリであるカウンタの現在値D0を1カウント分だけ増加させる割込み計数手段となっている。
なお、第9レジスタD9は後述の工程449で設定されるものであるが、運転開始時でD9が未設定であるときにはD9の内容は0になっている。
工程433に続いて実行される判定工程434では工程433による比較結果が判定され、D0<D9ではないとき、即ちカウンタの現在値D0が増加して第9レジスタD9の内容以上になると工程436が実行される。
工程436ではRAMメモリ120の特定のアドレスのメモリである出力フラグFcがセットされ、制御信号パルス列CNTの論理レベルが「H」となる。
工程ブロック437は工程433から工程436によって構成されたフラグ出力発生手段となっている。
工程434の判定がD0<D9であったとき、又は工程436に続いて実行される工程443はカウンタの現在値D0と第7レジスタD7の内容とを比較する第二の比較手段となっている。
なお、第7レジスタD7は後述の工程448で設定されるものであるが、運転開始時でD7が未設定であるときにはD7の内容は0になっている。
工程445ではカウンタの現在値D0が0にリセットされ、続く工程446では工程436でセットされた出力フラグFcがリセットされて、制御信号パルス列CNTの論理レベルが「L」になる。
工程ブロック447は工程443から工程446によって構成されたリセット手段となっている。
工程446に続いて実行される工程448では第1レジスタD1の内容が第7レジスタD7に転送され、続く工程449では第1レジスタD1の内容と第2レジスタD2の内容の積の値が第9レジスタD9に転送され、工程449はパルス幅演算設定手段となるものである。
工程448と工程449は、1パルスの制御信号パルスを発生する期間中ではパルス周期Tcやパルスデューティγの変更を受け付けないように凍結する手段となっている。
工程444の判定がD0<D7であったとき、又は工程449に続いて移行する割込復帰工程450では、工程430が活性化した時点において実行されていた通常制御ルーチンの位置へ復帰して、通常制御ルーチンの実行を再開するようになっている。
なお、この実施形態ではパルス幅演算設定手段449が割込み制御ルーチンの中で処理されているので、図3・図4で示した実施例のような一括転送手段309・319は不要であって、新旧のデータが混用されることは無い。
上記マイクロプロセッサ110は、上記制御パルス列発生手段によって上記スイッチドキャパシタフィルタ回路80aとゲイン調整回路70aに対して共通の制御信号パルス列CNTを供給するように構成されている。
上記スイッチドキャパシタフィルタ回路80aは、上記マイクロプロセッサ110から指令された制御信号パルス列CNTによって開閉制御される開閉素子83a・83b、84a・84b、88a・88b、89a・89bと充放電コンデンサ82・87を包含して、上記制御信号パルス列CNTのパルス周波数に応動してフィルタ特性が可変制御される回路となっている。
上記データ変換回路50は、上記スイッチドキャパシタフィルタ回路80aとゲイン調整回路70aを介して得られた可変アナログ信号源100e・100fの信号電圧に応動した検出現在値を、デジタル論理信号に変換して上記マイクロプロセッサ110に入力し、該マイクロプロセッサ110を介して検出データメモリであるRAMメモリ120に書込みする手段となっている。
従って、実施の形態1〜実施の形態3の場合と同様に、マイクロプロセッサの出力信号点数が削減できと共に、ゲインとフィルタ特性の調整を互に独立して行える。
更に、制御信号のパルス周期やパルス幅を精確に制御できると共に、高速動作の制御信号パルス列を使用することによりスイッチドキャパシタフィルタやゲイン調整回路で使用されるコンデンサを小容量で小型・安価なものにすることができる。
従って、定時割込み制御ルーチンで実行する必要のあるプログラムが削減され、割込み制御プログラムの実行時間が短縮されて、マイクロプロセッサ110の負担を軽減すると共に、前回に変更設定されたパルス周期に基づくパルス周期と新たに設定変更されたパルス周期とが混用されて、不正確な制御信号パルス列CNTが発生しないようにすることができる。
従って、マイクロプロセッサ110は入力されたデジタル変換値と比較基準デジタル電圧との偏差値を算出することができる特徴があると共に、比較基準デジタル電圧を比較的大きな値にしたままであってもゲイン調整回路70aの増幅率を大きくすることによって見かけ上では等価的には小さな比較基準デジタル電圧を設定したことに相当するので、低出力領域の使用を回避してAD変換器50のデジタル変換精度を向上することができる。
上記ピークホールド回路90aは逆流阻止ダイオード92を介して充電される最大値記憶用コンデンサ94と該コンデンサの充電電荷を定期的に放出する放電開閉素子95によって構成されている。
上記データ取込信号発生手段は上記放電開閉素子95を閉路して上記最大値記憶用コンデンサ94の充電電荷を放出した後に該放電開閉素子95を開路して、上記最大値記憶用コンデンサ94が再度充電される所定期間後に当該充電電圧に関連したデジタル論理信号を上記データ変換回路であるAD変換器50とマイクロプロセッサ110を介してRAMメモリ120に転送格納する取得タイミング信号WINを定期的に発生する手段である。
従って、可変アナログ信号源100e・100fの特定周波数における最大脈動電圧を検出するものにおいて、帯域フィルタの中心周波数を信号源の特定周波数に合わせて、該特定周波数における最大脈動電圧を検出することができると共に、フィルタ特性を調整する制御信号パルス列CNTのパルスデューティγを制御することによって入力回路の増幅率を独立して調整することができる。
上記接続切換信号発生手段は上記マルチプレクサ40eに対して接続切換え信号MPXを順次発生すると共に、上記データ変換回路であるAD変換器50とマイクロプロセッサ110を介してRAMメモリ120に書込みされるデータを複数の可変アナログ信号源100e・100fごとに分離書込みする手段である。
従って、多数の可変アナログ信号源100e・100fを接続してもスイッチドキャパシタフィルタ回路80aやゲイン調整回路70aやデータ変換回路であるAD変換器50が増加せず、マイクロプロセッサ110の入力点数が1点で良い特徴があると共に、各可変アナログ信号源100e・100fの最大信号電圧レベルが個々に異なっていても、ゲイン調整回路70aの増幅率を調整することによって、データ変換回路であるAD変換器50に入力される最大信号電圧レベルを統一しておくことができる。
上記マイクロプロセッサ110と協働するプログラムメモリ114はデータ取込信号発生手段と接続切換信号発生手段となるプログラムを包含している。
上記ピークホールド回路90aは逆流阻止ダイオード92を介して充電される最大値記憶用コンデンサ94と該コンデンサの充電電荷を定期的に放出する放電開閉素子95によって構成されている。
上記接続切換信号発生手段は、内燃機関のクランク角センサ132aの検出角度に応動して爆発行程の直前にある気筒に設けられたノックセンサ100e・100fを選択接続するように上記マルチプレクサ40eに接続切換え信号MPXを供給する手段であり、上記データ取込信号発生手段は上記クランク角センサの検出角度に応動してデータの取込みタイミングを決定するものである。
従って、複数のノックセンサ100e・100fを接続しても、ノック検出は順次行えばよいので、スイッチドキャパシタフィルタ回路80aやゲイン調整回路70aやデータ変換回路50が増加せず、マイクロプロセッサ110の入力点数が1点で良い特徴があると共に、エンジン回転速度や負荷条件に応じてフィルタ特性やゲイン調整回路の増幅率を個別に調整し
て、精確なノック判定を行うことができる。
図12は、本発明の実施の形態5によるアナログ入力信号処理回路の全体回路構成を示す図である。
図12において、アナログ入力信号処理回路105は、可変アナログ信号源100g、100hとマイクロプロセッサ110との間に設けられている。
この実施形態におけるアナログ入力信号処理回路105は、図8において詳述したのと同様のマルチプレクサ40f、差動アンプ60b、ゲイン調整回路70bと帯域フィルタ回路80bによる回路ブロック130f、ピークホールド回路90bを備えているが、データ変換回路はAD変換器50に替わって第一・第二のアナログ比較回路30e・30fが使用されていて、各アナログ比較回路には第一・第二の比較基準電圧31e・31fが接続されている。
マイクロプロセッサ110は、ピークホールド回路90bに対して取得タイミング信号WINを供給したり、マルチプレクサ40fに対して接続切換え信号MPXを供給したり、ゲイン調整回路70bと帯域フィルタ回路であるスイッチドキャパシタフィルタ80bに対して制御信号パルス列CNTを供給するようになっている。
また、マイクロプロセッサ110には第一・第二のアナログ比較回路30e・30fの比較判定出力がデジタル論理信号DI1・DI2として入力されている。
マイクロプロセッサ110とバス接続された演算処理用のRAMメモリ120には、第一・第二のアナログ比較回路30e・30fによる比較判定結果や、制御信号パルス列生成手段における演算データが格納されるようになっている。
等価変更手段は、制御信号パルス列CNTのパルスデューティγを変更してゲイン調整回路70bの入出力比を変更することによって、等価的に変更された比較基準電圧によるアナログ比較回路30e・30fを得る手段となっている。
データ取込信号発生手段は、ピークホールド回路90aの放電開閉素子を閉路して最大値記憶用コンデンサの充電電荷を放出した後に該放電開閉素子を開路して、最大値記憶用コンデンサが再度充電される所定期間後に当該充電電圧に関連したデジタル論理信号を上記データ変換回路とマイクロプロセッサを介してRAMメモリに転送格納する取得タイミング信号WINを定期的に発生する手段となっている。
接続切換信号発生手段は、マルチプレクサ40fに対して接続切換え信号MPXを順次発生すると共に、データ変換回路であるAD変換器50とマイクロプロセッサ110を介してRAMメモリ120に書込みされるデータを複数の可変アナログ信号源ごとに分離書込みする手段となっている。
図13において、工程500はマイクロプロセッサ110のパルス制御開始工程であり、該開始工程500はマイクロプロセッサ110の用途に応じた制御プログラムの実行過程で時分割処理される通常制御ルーチンの一つとなるものであって、不確定な時間間隔で繰り返し活性化されるようになっている。
工程501は開始工程500に続いて実行される判定工程であり、該判定工程501では電源投入後の初回動作であるかどうかによって後述の第1・第2レジスタD1・D2に対する初期設定を行うかどうかを判定するようになっている。
工程502は工程501の判定が初期設定未完であったときに実行される転送工程であり、該仮転送工程502ではプログラムメモリ111に格納されているパルス周期Tcの初期値が第1レジスタD1に転送されるようになっている。
転送工程502に続いて実行される転送工程503では、グラムメモリ111に格納されているパルスデューティγの初期値が第2レジスタD2に転送されるようになっている。
工程510の判定がパルス周期Tcの増減要であったときに実行される補正転送工程511は、第1レジスタD1に格納されているパルス周期Tcの値に必要とされた増減値Δtcを代数加算して第1レジスタD1に再格納することによってパルス周期Tcの設定値を補正する第一の設定手段となっている。
工程511に続いて実行される判定工程512aと、工程510の判定がパルス周期Tcの増減不要であったときに実行される判定工程512bでは、図示しない制御プログラムの実行過程でパルスデューティγの増減が求められているかどうかを判定するようになっている。
工程512a又は工程512bの判定がパルスデューティγの増減要であったときに実行される補正転送工程513は、第2レジスタD2に格納されているパルスデューティγの値に必要とされた増減値Δγを代数加算して第2レジスタD2に再格納することによってパルスデューティγの設定値を補正する第二の設定手段となっている。
工程520は工程512a・512bの判定がパルスデューティ増減不要であったとき、又は工程513に続いて移行する動作終了工程であり、マイクロプロセッサ110は動作終了工程520で待機して、他の制御プログラムを実行した後に再び動作開始工程500へ循環移行するようになっている。
図14において、工程530はマイクロプロセッサ110の同期動作を行うためのクロック信号を分周して得られる図示しない計時用クロック信号によって定期的に活性化される割込開始工程であり、該割込開始工程530が活性化されると通常制御ルーチンを実行していたマイクロプロセッサ110は応急の演算退避処理を行ったうえで通常制御ルーチンの実行を中断してから工程531へ移行する。
工程531は後述の工程536で出力フラグFcがセットされているかどうかを判定する工程であり、工程531の判定が未設定であれば工程532へ移行し、セット済みであれば工程542へ移行するようになっている。
工程532はRAMメモリ120の中の所定アドレスのメモリであるカウンタの現在値D0を1カウント分だけ減少させる割込み計数手段となっている。
工程535では第1レジスタD1の内容から第1レジスタD1と第2レジスタD2の積を減じた後半パルス幅の値をカウンタの現在値レジスタD0に転送するようになっている。
工程536ではRAMメモリ120の特定のアドレスのメモリである出力フラグFcがセットされ、制御信号パルス列CNTの論理レベルが「H」となる。
工程ブロック537は工程532から工程536によって構成されたフラグ出力発生手段となっている。
工程534の判定がD0>0であったとき、又は工程536に続いて移行する割込復帰工程550では、工程530が活性化した時点において実行されていた通常制御ルーチンの位置へ復帰して、通常制御ルーチンの実行を再開するようになっている。
工程542に続いて実行される判定工程544では現在値D0が0を超過しているかどうかを判定し、工程542による減算の繰り返し結果D0=0になると工程545が実行される。
工程545では第1レジスタD1と第2レジスタD2の内容の積の値である前半パルス幅の値をカウンタの現在値レジスタD0に転送するようになっている。
工程546では工程536でセットされていた出力フラグFcがリセットされ、制御信号パルス列CNTの論理レベルが「L」となる。
工程ブロック547は工程542から工程546によって構成されたリセット手段となっている。
工程544の判定がD0>0であったとき、又は工程546に続いて移行する割込復帰工程550では、工程530が活性化した時点において実行されていた通常制御ルーチンの位置へ復帰して、通常制御ルーチンの実行を再開するようになっている。
また、この実施形態ではパルス幅演算設定手段535・545が割込み制御ルーチンの中で処理されているので、図3・図4で示した実施例のような一括転送手段309・319は不要であって、新旧のデータが混用されることは無い。
上記マイクロプロセッサ110は、上記制御パルス列発生手段によって上記スイッチドキャパシタフィルタ回路80bとゲイン調整回路70bに対して共通の制御信号パルス列CNTを供給するように構成されている。
上記スイッチドキャパシタフィルタ回路80bは、上記マイクロプロセッサ110から指令された制御信号パルス列CNTによって開閉制御される開閉素子と充放電コンデンサを包含して、上記制御信号パルス列CNTのパルス周波数に応動してフィルタ特性が可変制御される回路となっている。
上記データ変換回路30e・30fは、上記スイッチドキャパシタフィルタ回路80bとゲイン調整回路70bを介して得られた可変アナログ信号源100g・100hの信号電圧に応動した検出現在値を、デジタル論理信号に変換して上記マイクロプロセッサ110に入力し、該マイクロプロセッサ110を介して検出データメモリであるRAMメモリ120に書込みする手段となっている。
従って、実施の形態1〜実施の形態4の場合と同様に、マイクロプロセッサの出力信号点数が削減できと共に、ゲインとフィルタ特性の調整を互に独立して行える。
更に、制御信号のパルス周期やパルス幅を精確に制御できると共に、高速動作の制御信号パルス列を使用することによりスイッチドキャパシタフィルタやゲイン調整回路で使用されるコンデンサを小容量で小型・安価なものにすることができる。
従って、定時割込み制御ルーチンで実行する必要のあるプログラムが削減され、割込み制御プログラムの実行時間が短縮されて、マイクロプロセッサ110の負担を軽減すると共に、前回に変更設定されたパルス周期に基づくパルス周期と新たに設定変更されたパルス周期とが混用されて、不正確な制御信号パルス列が発生しないようにすることができる。
上記第一・第二の比較回路30e・30fは上記スイッチドキャパシタフィルタ回路80bとゲイン調整回路70bを介して得られたアナログ信号電圧の検出現在値と所定の比較基準電圧31e・31fとを比較して、該比較結果をデジタル論理信号DI1・DI2として上記マイクロプロセッサ110に入力するものである。
上記等価変更手段は上記制御信号パルス列CNTのパルスデューティγを変更してゲイン調整回路70bの入出力比を変更することによって、等価的に変更された比較基準電圧31e・31fによる第一・第二の比較回路30e・30fを得る手段となっている。
従って、第一・第二の比較基準電圧31e・31fが固定値であってもゲイン調整回路70bの増幅率を調整することにより見かけ上の各比較基準電圧を変更調整することができる。
従って、可変アナログ信号源の信号電圧を速やかに多段階レベルで判定することができる。
上記ピークホールド回路90bは逆流阻止ダイオードを介して充電される最大値記憶用コンデンサと該コンデンサの充電電荷を定期的に放出する放電開閉素子によって構成され、上記データ取込信号発生手段は上記放電開閉素子を閉路して上記最大値記憶用コンデンサの充電電荷を放出した後に該放電開閉素子を開路して、上記最大値記憶用コンデンサが再度充電される所定期間後に当該充電電圧に関連したデジタル論理信号を上記データ変換回路であるアナログ比較回路30e・30fとマイクロプロセッサ110を介してRAMメモリ120に転送格納する取得タイミング信号WINを定期的に発生する手段である。
従って、可変アナログ信号源の特定周波数における最大脈動電圧を検出するものにおいて、帯域フィルタの中心周波数を信号源の特定周波数に合わせて、該特定周波数における最大脈動電圧を検出することができると共に、フィルタ特性を調整する制御信号パルス列CNTのパルスデューティγを制御することによって入力回路の増幅率を独立して調整することができる。
上記接続切換信号発生手段は上記マルチプレクサ40fに対して接続切換え信号MPXを順次発生すると共に、上記データ変換回路であるアナログ比較回路30e・30fとマイクロプロセッサ110を介してRAMメモリ120に書込みされるデータを複数の可変アナログ信号源100g・100hごとに分離書込みする手段となっている。
従って、多数の可変アナログ信号源100g・100hを接続してもスイッチドキャパシタフィルタ回路80bやゲイン調整回路70bやデータ変換回路であるアナログ比較回路30e・30fが増加せず、マイクロプロセッサ110の入力点数が2点で良い特徴があると共に、各可変アナログ信号源100g・100hの最大信号電圧レベルが個々に異なっていても、ゲイン調整回路70bの増幅率を調整することによって、データ変換回路である第一・第二の比較回路30e・30fに入力される最大信号電圧レベルを統一しておくことができる。
図15は、この発明のその他の変形例におけるアナログ入力信号処理回路の動作を説明するための図(タイムチャート)である。
図15(A)は、図3・図4や図10・図11で示した加算カウンタ方式におけるカウンタの現在値D0の変化を示したものであり、横軸は時間の経過を示し、縦軸は現在値D0の値である。
図15(B)は、制御信号パルス列CNTの波形を示したものであり、この波形の前半パルスは論理レベルが「L」であり、後半パルスは論理レベルが「H」となっている。
前半パルスの幅は第3レジスタD3の値で決定され、前・後半パルス全体の幅は第1レジスタD1の値で決定されるようになっている。
なお、第3レジスタD3の内容はパルス周期Taに相当する第1レジスタD1の内容と、パルスデューティγに相当する第2レジスタD2の内容の積の値となっている。
図15(C)は、図15(B)の波形をインバータによって論理反転したものである。
図15(D)は、図13・図14で示した減算カウンタ方式におけるカウンタの現在値D0の変化を示したものである。
カウンタの現在値D0の初期値は前半パルスの開始時点では第3レジスタD3の値であり、後半パルスの開始時点では第1レジスタD1の内容から第3レジスタD3の内容を減じた値となっている。
この場合に、カウンタの現在値D0は前半パルスの領域で漸増し、第3レジスタD3の値に到達するとリセットされている。
カウンタの現在値D0は後半パルスの領域で再び0から漸増し、第1レジスタD1の内容から第3レジスタD3の内容を減じた値に到達するとリセットされている。
図15(F)は、減算カウント方式で前後半パルスを分割計数しない場合におけるカウンタの現在値D0の変化を示したものである。
この場合、カウンタの現在値D0の初期値は第1レジスタD1の内容で決定され、現在値D0が漸減して第1レジスタD1の内容から第3レジスタD3の内容を減じた値に到達すると出力フラグFcがセットされ、現在値D0が0になると出力フラグFcがリセットされるようになっている。
また、論理レベルが交互に反転する1周期の中で前半パルス幅と後半パルス幅に分割して計数したり、分割しないで計数したりすることが可能であって、要は制御信号パルス列の論理の反転時期が確定できれば良いものである。
17a、17b 増幅率調整用開閉素子
19a、19b 平滑用フィルタ回路
20a、20b、20c スイッチドキャパシタフィルタ回路(ローパスフィルタ回路)
21a、21b 開閉素子
22a、22b 充放電コンデンサ
23a、23b 開閉素子
30a、30b アナログ比較回路(データ変換回路)
30c、30e 第一の比較回路(データ変換回路)
30d、30f 第二の比較回路(データ変換回路)
31a、31b 比較基準電圧
31c、31e 第一の比較基準電圧
31d、31f 第二の比較基準電圧
40c、40e、40f マルチプレクサ
50 AD変換器(データ変換回路)
70a、70b ゲイン調整回路
75 増幅率調整用開閉素子
80a、80b スイッチドキャパシタフィルタ回路(帯域フィルタ回路)
82、87 充放電コンデンサ
83a、83b、84a、84b、88a、88b、89a、89b 開閉素子
90a、90b ピークホールド回路
92 逆流阻止ダイオード
94 最大値記憶用コンデンサ
95 放電開閉素子
100a、100b、100c、100d 可変アナログ信号源
100e、100f 可変アナログ信号源(ノックセンサ)
100g、100h 可変アナログ信号源
101〜105 アナログ入力信号処理回路
110 マイクロプロセッサ
111〜115 プログラムメモリ
120 RAMメモリ
132a 開閉センサ(クランク角センサ)
309 一括転送手段
311、411、511 第一の設定手段
313、413、513 第二の設定手段
314、535 パルス幅演算設定手段
332、432、532、542 割込み計数手段
319 一括転送手段
337、437、537 フラグ出力発生手段
347、447、547 リセット手段
449、545 パルス幅演算設定手段
CNT、CNTa、CNTb 制御信号パルス列
MPX 接続切換え信号
WIN 取得タイミング信号
Claims (13)
- 可変アナログ信号源の信号電圧に関連した信号をマイクロプロセッサに入力するためのアナログ入力信号処理回路であって、
スイッチドキャパシタフィルタ回路とゲイン調整回路とデータ変換回路を備えると共に、上記マイクロプロセッサと協働する不揮発性プログラムメモリは制御パルス列発生手段となるプログラムを包含し、
上記マイクロプロセッサは、上記制御パルス列発生手段によって上記スイッチドキャパシタフィルタ回路とゲイン調整回路に対して共通の制御信号パルス列を供給するように構成されていて、
上記スイッチドキャパシタフィルタ回路は、上記マイクロプロセッサから指令された制御信号パルス列によって開閉制御される開閉素子と充放電コンデンサを包含して、上記制御信号パルス列のパルス周波数に応動してフィルタ特性が可変制御され、
上記ゲイン調整回路は、上記マイクロプロセッサから指令され、上記制御信号パルス列によって開閉制御される増幅率調整用開閉素子を開閉制御して、上記制御信号パルス列のON時間/周期又はOFF時間/周期であるパルスデューティに応動して入力信号電圧に対する増幅率を可変制御し、
上記データ変換回路は、上記スイッチドキャパシタフィルタ回路とゲイン調整回路を介して得られた可変アナログ信号源の信号電圧に応動した検出現在値を、デジタル論理信号に変換して上記マイクロプロセッサに入力し、該マイクロプロセッサを介して検出データメモリであるRAMメモリに書込み、
上記制御パルス列発生手段は、パルス周期の変更設定を行う第一の設定手段と、パルスデューティの変更設定を行う第二の設定手段と、上記第一の設定手段及び第二の設定手段によって変更設定されたパルス周期とパルスデューティの積を算出設定するパルス幅演算設定手段と、所定の時間間隔でカウンタの現在値レジスタの値を増加又は減少させる割込み計数手段と、該割込み計数手段による計数現在値が上記パルス幅演算設定手段による設定値に達したときに、フラグとなるメモリがセットされて上記制御信号パルス列の出力を論理レベル「H」とするフラグ出力発生手段と、上記割込み計数手段による計数現在値が上記第一の設定手段によって可変設定されたパルス周期に達したときに上記計数現在値を初期化して、上記フラグとなるメモリをリセットして、上記制御信号パルス列の出力を論理レベル「L」とするリセット手段とによって構成されていて、
上記フラグ出力発生手段によって出力されるフラグ出力が上記制御信号パルス列となることを特徴とするアナログ入力信号処理回路。 - 上記制御パルス列発生手段において、上記第一の設定手段と第二の設定手段とパルス幅演算設定手段とは、通常制御ルーチンの中で処理されると共に、上記割込み計数手段とフラグ出力発生手段とリセット手段とは、所定時間間隔ごとに上記通常制御ルーチンの実行を中断して実行される定時割込み制御ルーチンの中で実行され、当該定時割込み制御ルーチンが実行されると元の通常制御ルーチンに復帰することを特徴とする請求項1に記載のアナログ入力信号処理回路。
- 上記制御パルス列発生手段は、更に一括転送手段を備え、
該一括転送手段は、上記フラグ出力発生手段で適用されたパルス周期の設定値とリセット手段で適用されたパルス周期の設定値とが同一パルス周期となるように一括書込みされた一対の演算レジスタが適用されることを特徴とする請求項2に記載のアナログ入力信号処理回路。 - 上記制御パルス列発生手段において、上記第一の設定手段と第二の設定手段とは、通常制御ルーチンの中で処理されると共に、
上記割込み計数手段とパルス幅演算設定手段とフラグ出力発生手段とリセット手段とは、所定時間間隔ごとに上記通常制御ルーチンの実行を中断して実行される定時割込み制御ルーチンの中で実行され、当該定時割込み制御ルーチンが実行されると元の通常制御ルーチンに復帰することを特徴とする請求項1に記載のアナログ入力信号処理回路。 - 上記データ変換回路はアナログ比較回路であると共に、上記マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリは比較基準電圧の等価変更手段となるプログラムを包含し、
上記アナログ比較回路は、上記スイッチドキャパシタフィルタ回路とゲイン調整回路を介して得られたアナログ信号電圧の検出現在値と所定の比較基準電圧とを比較して、該比較結果をデジタル論理信号として上記マイクロプロセッサに入力し、
上記等価変更手段は、上記制御信号パルス列のパルスデューティを変更してゲイン調整回路の入出力比を変更することによって、等価的に変更された比較基準電圧によるアナログ比較回路を得ることを特徴とする請求項1に記載のアナログ入力信号処理回路。 - 上記アナログ比較回路は、少なくとも第一及び第二の複数の比較回路を備え、
上記第一の比較回路は、上記スイッチドキャパシタフィルタ回路とゲイン調整回路を介して得られたアナログ信号電圧の検出現在値と第一の比較基準電圧とを比較して、該比較結果を上記マイクロプロセッサに第一の比較結果として入力し、
上記第二の比較回路は、上記スイッチドキャパシタフィルタ回路とゲイン調整回路を介して得られたアナログ信号電圧の検出現在値と上記第一の比較基準電圧よりも大きな値である第二の比較基準電圧とを比較して、該比較結果を上記マイクロプロセッサに第二の比較結果として入力することを特徴とする請求項5に記載のアナログ入力信号処理回路。 - 上記データ変換回路はAD変換器であると共に、上記マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリはデータ処理手段となるプログラムを包含し、
上記AD変換器は、上記スイッチドキャパシタフィルタ回路とゲイン調整回路を介して得られたアナログ信号電圧を複数ビットのデジタルデータに変換して上記マイクロプロセッサに対するデジタル論理信号として入力し、
上記データ処理手段は、上記AD変換器のデジタル出力を検出デジタル電圧としてRAMメモリに転送格納すると共に、上記制御信号パルス列のパルスデューティを変更してゲイン調整回路の入出力比を変更することによって、上記検出デジタル電圧に対する比較基準デジタル電圧を等価的に変更することを特徴とする請求項1に記載のアナログ入力信号処理回路。 - 上記AD変換器は多チャンネルAD変換器であって、
複数の可変アナログ信号源に対し、上記スイッチドキャパシタフィルタ回路とゲイン調整回路と制御信号パルス列はそれぞれの可変アナログ信号源に対して個別に設けられ、
上記AD変換器は複数のアナログ信号電圧を入力として順次デジタル変換を行うことを特徴とする請求項7に記載のアナログ入力信号処理回路。 - 上記スイッチドキャパシタフィルタ回路は高周波ノイズ信号を遮断するためのローパスフィルタ回路を構成すると共に、上記ゲイン調整回路の出力段にはスイッチドキャパシタフィルタの最小積分時定数よりも小さな積分時定数の平滑用フィルタ回路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアナログ入力信号処理回路。
- 上記可変アナログ信号源は、マルチプレクサを介して順次上記スイッチドキャパシタフィルタ回路とゲイン調整回路の最前段部に対して選択接続される複数の可変アナログ信号源を有すると共に、
上記マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリは接続切換信号発生手段となるプログラムを包含し、
上記接続切換信号発生手段は、上記マルチプレクサに対して接続切換え信号を順次発生すると共に、上記データ変換回路とマイクロプロセッサを介してRAMメモリに書込みされるデータを複数の可変アナログ信号源ごとに分離書込みする手段であることを特徴とする請求項9に記載のアナログ入力信号処理回路。 - 上記可変アナログ信号源は脈動信号を発生し、
上記スイッチドキャパシタフィルタ回路は、上記制御信号パルス列のパルス周波数に応動して中心周波数が可変制御される帯域フィルタ回路を構成し、
上記アナログ入力信号処理回路は、更に上記帯域フィルタ回路とデータ変換回路との間に接続されたピークホールド回路を備えていると共に、上記マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリはデータ取込信号発生手段となるプログラムを包含し、
上記ピークホールド回路は、逆流阻止ダイオードを介して充電される最大値記憶用コンデンサと該コンデンサの充電電荷を定期的に放出する放電開閉素子によって構成され、
上記データ取込信号発生手段は、上記放電開閉素子を閉路して上記最大値記憶用コンデンサの充電電荷を放出した後に該放電開閉素子を開路して、上記最大値記憶用コンデンサが再度充電される所定期間後に当該充電電圧に関連したデジタル論理信号を上記データ変換回路とマイクロプロセッサを介してRAMメモリに転送格納する取得タイミング信号を定期的に発生する手段であることを特徴とする請求項1に記載のアナログ入力信号処理回路。 - 上記可変アナログ信号源は、マルチプレクサを介して順次上記スイッチドキャパシタフィルタ回路とゲイン調整回路の最前段部に対して選択接続される複数の可変アナログ信号源を有すると共に、
上記マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリは、接続切換信号発生手段となるプログラムを包含し、
上記接続切換信号発生手段は、上記マルチプレクサに対して接続切換え信号を順次発生すると共に、上記データ変換回路とマイクロプロセッサを介してRAMメモリに書込みされるデータを複数の可変アナログ信号源ごとに分離書込みする手段であることを特徴とする請求項11に記載のアナログ入力信号処理回路。 - 上記可変アナログ信号源は内燃機関の複数気筒に設けられた気筒振動検出用のノックセンサであり、該複数のノックセンサはマルチプレクサを介して順次上記ゲイン調整回路の入力として切換え接続されるものであって、
上記スイッチドキャパシタフィルタ回路は、上記制御信号パルス列のパルス周波数に応動して中心周波数が可変制御される帯域フィルタ回路を構成すると共に、上記データ変換回路であるAD変換器の前段に接続されたピークホールド回路を備えていて、
上記マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリは、データ取込信号発生手段と接続切換信号発生手段となるプログラムを包含し、
上記ピークホールド回路は、逆流阻止ダイオードを介して充電される最大値記憶用コンデンサと該コンデンサの充電電荷を定期的に放出する放電開閉素子によって構成され、
上記データ取込信号発生手段は、上記放電開閉素子を閉路して上記最大値記憶用コンデンサの充電電荷を放出した後に該放電開閉素子を開路して、上記最大値記憶用コンデンサが再度充電される所定期間後に当該充電電圧に関連したデジタル論理信号を上記AD変換器とマイクロプロセッサを介してRAMメモリに転送格納する取得タイミング信号を定期的に発生し、
上記接続切換信号発生手段は、内燃機関のクランク角センサの検出角度に応動して爆発行程の直前にある気筒に設けられたノックセンサを選択接続するように上記マルチプレクサに接続切換え信号を供給し、
上記データ取込信号発生手段は、上記クランク角センサの検出角度に応動してデータの取込みタイミングを決定することを特徴とする請求項1に記載のアナログ入力信号処理回路。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005271853A JP4354939B2 (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | アナログ入力信号処理回路 |
US11/353,052 US7263431B2 (en) | 2005-09-20 | 2006-02-14 | Analog input signal processing circuit |
DE102006016308.7A DE102006016308B4 (de) | 2005-09-20 | 2006-04-06 | Signalverarbeitungsschaltungsanordnung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005271853A JP4354939B2 (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | アナログ入力信号処理回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007088572A JP2007088572A (ja) | 2007-04-05 |
JP4354939B2 true JP4354939B2 (ja) | 2009-10-28 |
Family
ID=37832745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005271853A Expired - Fee Related JP4354939B2 (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | アナログ入力信号処理回路 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7263431B2 (ja) |
JP (1) | JP4354939B2 (ja) |
DE (1) | DE102006016308B4 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4420944B2 (ja) * | 2007-07-27 | 2010-02-24 | 三菱電機株式会社 | 車載エンジン制御装置 |
US8600642B2 (en) * | 2010-12-23 | 2013-12-03 | General Electric Company | Hub unit for a high temperature electronic monitoring system |
JP5678707B2 (ja) * | 2011-02-09 | 2015-03-04 | 横河電機株式会社 | アナログデジタル変換器 |
JP5392337B2 (ja) * | 2011-10-18 | 2014-01-22 | 株式会社デンソー | センサ信号の処理装置 |
JP5561283B2 (ja) * | 2012-01-11 | 2014-07-30 | 株式会社デンソー | センサ信号の処理装置 |
US10025687B2 (en) * | 2016-05-25 | 2018-07-17 | International Business Machines Corporation | Event rate change based hardware performance data collection |
CN117435024B (zh) * | 2023-12-19 | 2024-03-12 | 深圳市七彩虹禹贡科技发展有限公司 | 一种主板的安全供电控制电路 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4255789A (en) | 1978-02-27 | 1981-03-10 | The Bendix Corporation | Microprocessor-based electronic engine control system |
US4257034A (en) * | 1978-02-27 | 1981-03-17 | The Bendix Corporation | Feedback-compensated ramp-type analog to digital converter |
JPS59549A (ja) * | 1982-06-24 | 1984-01-05 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のデジタル制御方法 |
JPS59192838A (ja) * | 1983-04-14 | 1984-11-01 | Nippon Denso Co Ltd | 空燃比制御方法 |
JPH05306645A (ja) | 1992-03-03 | 1993-11-19 | Nippondenso Co Ltd | 内燃機関用ノッキング検出装置 |
JPH11205113A (ja) | 1998-01-09 | 1999-07-30 | Mitsubishi Electric Corp | スイッチング回路およびスイッチドキャパシタフィルタ |
JP2002016460A (ja) | 2000-06-27 | 2002-01-18 | Mitsubishi Electric Corp | ゲインコントロール回路 |
JP2002130043A (ja) | 2000-10-25 | 2002-05-09 | Nec Microsystems Ltd | 信号処理装置 |
JP4627150B2 (ja) * | 2004-05-24 | 2011-02-09 | 三菱電機株式会社 | 信号処理装置 |
JP6314484B2 (ja) | 2014-01-14 | 2018-04-25 | 新日鐵住金株式会社 | 溶銑脱りん方法 |
-
2005
- 2005-09-20 JP JP2005271853A patent/JP4354939B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2006
- 2006-02-14 US US11/353,052 patent/US7263431B2/en active Active
- 2006-04-06 DE DE102006016308.7A patent/DE102006016308B4/de not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20070067090A1 (en) | 2007-03-22 |
US7263431B2 (en) | 2007-08-28 |
DE102006016308A1 (de) | 2007-03-29 |
JP2007088572A (ja) | 2007-04-05 |
DE102006016308B4 (de) | 2021-12-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7078908B2 (en) | Voltage detecting apparatus applicable to a combination battery | |
JP4627150B2 (ja) | 信号処理装置 | |
US8125232B2 (en) | Capacitive sensing device and method | |
JP4354939B2 (ja) | アナログ入力信号処理回路 | |
US4399802A (en) | Ignition energy control method and system | |
KR100763117B1 (ko) | 전압-주파수 변환 장치 및 전압-주파수 변환 장치의 기준전압 변경 방법 | |
US11926235B2 (en) | Charge control device | |
EP0343317A2 (en) | Filter circuit | |
JPWO2016027367A1 (ja) | 車載電子制御装置 | |
CN114911301B (zh) | 最大功率跟踪控制方法、光伏系统及储能设备 | |
CN112230885A (zh) | 真随机数产生器与真随机数产生方法 | |
CN113009854B (zh) | 一种获取模拟输入信号有效值的装置 | |
CN101621291B (zh) | 电容式触控感应电路 | |
KR20100122853A (ko) | A/d변환장치 | |
JP5245739B2 (ja) | 電池の異常判断装置 | |
US9293993B1 (en) | Multiphase buck converter controller without PID compensator or compensated error amplifier in the control loop | |
EP2988422A1 (en) | Semiconductor device, analog-to-digital conversion method, onboard system, and measurement method | |
CN112254726B (zh) | 电流转换电路、惯性导航装置、控制方法及存储介质 | |
US20030085767A1 (en) | Resistance-to-digital converter | |
US8952597B2 (en) | Method for operating an output stage for at least one piezoactuator | |
WO2011127534A1 (en) | Electronic feedback control | |
JP2016142597A (ja) | 電源電圧監視回路およびそれを備えた電源回路 | |
JPS62187905A (ja) | 車両用電子制御装置 | |
CA2458779C (en) | Current driver employing pulse-width modulation | |
JP2019132186A (ja) | 燃料噴射制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081021 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090310 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090722 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090730 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4354939 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130807 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |