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JP4350326B2 - 多層相変化型光記録媒体 - Google Patents

多層相変化型光記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザーなどの光により情報の記録・再生などを行なう光記録媒体に関し、特に多層相変化型光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD−RやCD−RWなどの光ディスクは、ポリカーボネートなどのプラスチックからなる円形基板の上に記録層を設け、更にその上にアルミニウム、金、銀などの金属を蒸着又はスパッタリングして反射層を形成したもので、基板面側からレーザー光を入射して、信号の記録・再生を行なう。
近年、コンピューター等で扱う情報量が増加したことから、DVD−RAM、DVD−RWのような光ディスクの信号記録容量の増大、及び信号情報の高密度化が進んでいる。現在、CDの記録容量は650MB程度、DVDは4.7GB程度であるが、更なる高記録密度化が要求されている。
このような高記録密度媒体を実現する手段として、使用するレーザー波長を青色光領域まで短波長化することが提案されている。また、記録・再生用ピックアップに用いる対物レンズの開口数を大きくすることにより、光記録媒体に照射されるレーザー光のスポットサイズを小さくすれば高記録密度が可能となる。
しかし、レーザーの短波長化や対物レンズの開口数の増大などによりスポットサイズを小さくして記録密度を高める方法には限界があるため、情報記録層を片面に2層設けることによって容量を高める技術が、特許第2702905号公報などで提案されている。
【0003】
しかしながら、上記2層相変化型光ディスクには多くの課題があり、まだ実用化には至っていない。例えば、レーザー光照射側から見て手前に位置する記録層がレーザー光を十分に透過できなければ、奥側に位置する記録層の記録・再生はできない。そこでレーザー光を十分に透過させるためにAgやAlなどの反射膜をなくすか、極薄にしなければならない。
一般に相変化型光記録では、記録膜にレーザー光を照射させて急冷することにより非晶質マークを形成するが、反射膜のない記録層では熱拡散が小さいためにマークを形成することが困難になる。特に、消去比がよく、CD−RWなどの相変化型光ディスクに用いられているAg−In−Sb−Te四元系記録材料においては、急冷構造が必要なため、反射膜がないことによる不都合は尚更である。そこで熱拡散効果を高めるために、保護膜にAlNを用いることが、特開2000−21016号公報で提案されている。
しかしながら、AlNを用いた光ディスクの場合、AlNのスパッタ膜は結晶であって膜応力が大きいし、また、AlN膜は加水分解を起こしてアンモニアを発生する可能性があり、更に硬くて脆いため保存特性が劣化するといった問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題点を解決し、大容量かつ消去比に優れた多層構造の相変化型光記録媒体の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、次の1)〜)の発明(以下、本発明1〜という。)によって解決される。
1) 光照射による結晶状態と非晶質状態との相変化によって情報が記録される記録膜とこれに隣接する保護膜を有する情報記録層を複数備えた光記録媒体において、光入射側からみて最も奥側に位置する情報記録層以外の少なくとも1層の情報記録層が、光入射側から見て記録膜の奥側又は手前側に、次の組成式で表される材料からなる保護膜を有し、
(Al 100−a Si 100−x (40≦x≦60、1≦a≦10)
奥側の保護膜の膜厚は3〜50nmであり、手前側の保護膜の膜厚は30〜170nmであることを特徴とする相変化型光記録媒体。
2) 光入射側から見て最も奥側に位置する情報記録層以外の少なくとも1層が、Ag−In−Sb−Te四元系合金からなる記録膜を有することを特徴とする1)記載の多層相変化型光記録媒体。
3) 光入射側から見て最も奥側に位置する情報記録層以外の情報記録層の少なくとも1層に厚さが1〜10nmの反射膜を設けたことを特徴とする1)又は2)記載の相変化型光記録媒体。
【0006】
以下、上記本発明について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わる2層光記録媒体の概略断面図である。
光透過層3の上に、第1情報記録層1、透明層4、第2情報記録層2、保護基板5を順次積層した構造からなるものである。
第1情報記録層1は、第1下部保護膜11、第1記録膜12、第1上部保護膜13からなり、第2情報記録層2は、第2下部保護膜21、第2記録膜22、第2上部保護膜23、反射膜24からなる。
光透過層3、透明層4、保護基板5の材料は、通常ガラス、セラミックス又は樹脂であり、成形性、コストの点で樹脂基板が好適である。
樹脂の例としては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられるが、成形性、光学特性、コストの点で優れたポリカーボネートやポリメチルメタクリレート(PMMA)などのアクリル樹脂が好ましい。
【0007】
光透過層3又は透明層4には、射出成形又はフォトポリマー法によって案内溝などの凹凸パターンが形成されている。
透明層4の厚さは、記録・再生を行なう際に、ピックアップが第1情報記録層と第2情報記録層とを識別し、光学的に分離できる30〜50μmとすることが好ましい。50μmより厚いと、第2情報記録層を記録・再生する際に、球面収差が発生し、記録・再生が困難になってしまう。
記録膜12、22の材料としては、Ge−Te系、Ge−Te−Sb系、Ge−Sn−Te系等のカルコゲン系合金薄膜を用いることが多いが、記録(アモルファス化)感度・速度、及び消去比が極めて良好なことから、Ag−In−Sb−Te四元系合金薄膜が好ましい。また、記録膜12、22に同一組成の合金を用いても構わない。
これらの記録膜材料には更なる性能向上、信頼性向上などを目的として他の元素や不純物を添加することもできる。
無機材料を用いた記録膜の形成方法としては、各種気相成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などが挙げられるが、中でもスパッタリング法が量産性、膜質等に優れているので好ましい。
【0008】
反射膜24としては、Al、Au、Ag、Cu、Taなどの金属材料、又はそれらの合金などを用いることができる。また、添加元素としては、Cr、Ti、Si、Pdなどが使用される。
このような反射膜は、各種気相成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などによって形成でき、中でもスパッタリング法が、量産性、膜質等に優れているので好ましい。
反射膜の膜厚は、50〜200nm、好ましくは80〜150nmとする。
50nmより薄くなると反射率が小さくなり、200nmより厚くなると感度の低下を生じるので好ましくない。
また、図には示されていないが、第1上部保護膜13と透明層4の間に、前述と同様の材料を用いた反射膜14を設けることも出来る。反射膜14を設けることにより、記録時の第1記録膜12の熱が、第1上部保護膜13を介して反射膜14に拡散されるので、より冷却速度が速くなる。また、光学シミュレーションによれば、結晶部の反射率と非晶質の反射率の差を大きくすることができるので、大きな再生信号振幅を得られる。
しかしながら、第2情報記録層へ透過するレーザー光の量を考慮すると、反射膜14の膜厚は1〜10nmであることが好ましい。10nmより厚いと、透過率が減少し、第2情報記録層の記録・再生が困難になる。
【0009】
保護膜11、13、21、23は、記録膜12、22の劣化変質を防ぎ、記録膜12、22の接着強度を高め、かつ記録特性を高めるなどの目的で設けられるもので、その融点は記録膜よりも高いことが必要である。
その材料としては、SiO、SiO、ZnO、SnO、Al、TiO、In、MgO、ZrOなどの金属酸化物;Si、AlN、TiN、BN、ZrNなどの窒化物;ZnS、In、TaSなどの硫化物;SiC、TaC、BC、WC、TiC、ZrCなどの炭化物;ダイヤモンド状カーボン等が挙げられる。
これらの材料は、単体で保護膜とすることもできるが、互いの混合物としてもよい。また、必要に応じて不純物を含んでもよい。
このような保護膜は、各種気相成長法、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、プラズマCVD法、光CVD法、イオンプレーティング法、電子ビーム蒸着法などによって形成できる。中でもスパッタリング法が、量産性、膜質等に優れているので好ましい。
【0010】
更に、前記保護膜11、13、21、23のうち、第1下部保護膜11及び/又は第1上部保護膜13の材料として熱伝導度の大きいものを用いること、具体的にはAl、Si、Nを構成元素とする材料を用いることが本発明の特徴である。
前述のように、透過率の観点から第1情報記録層に反射膜を設けることは難しく、設けたとしても1〜10nmの厚さなのでアモルファスマーク形成時の熱拡散効果が十分に得られない。そこでこの問題を解決するため保護膜に熱伝導度の大きな材料を用いる。熱伝導度の大きな誘電体としてはAlNが挙げられるが、AlN保護膜は、スパッタ法で製膜を行なうと、結晶膜となり膜応力が大きい。また、加水分解を起こしてアンモニアを発生する可能性があり記録膜を劣化させてしまう。更に、硬くて脆いといった性質から保存特性がよくないという問題がある。
本発明者らは、AlNにSiを添加すれば、膜応力が小さくなり、加水分解も生じ難くなるため、保存特性が改善されることを見出した。
特に、記録材料として消去比の優れたAg−In−Sb−Te四元系合金を用いる場合、急冷構造かつ保存性の優れた構造を実現できるので本発明による効果は大きい。
【0011】
AlNにSiを添加した保護膜材料の組成式を(Al100−aSi100−xとした場合、40≦x≦60、1≦a≦10とする
xが40未満になると、吸収係数kが大きくなり、透過率が低下してしまう。xが60より大きいと、生産が困難になる上に非常に脆い膜になってしまい保存特性がよくない。また、aが1未満になると、本発明の機能を果さなくなるし、10を越えると、熱伝導度が低下し高記録密度でのジッターが上昇してしまう。
上記組成の材料を用いた第1上部保護膜13の厚さは3〜50nm、好適には5〜30nmとする。50nmを越えると繰り返し記録性能が低下してしまうし、3nm未満になると、本発明としての機能を果たさなくなる。
上記組成の材料を用いた第1下部保護膜11の厚さは30〜170nmとする。30nm未満では、記録した際に熱が基板に影響を与え、基板が変形してしまう恐れがある。また、170nmを越えると、量産性の優れた光記録媒体(ディスク)を製造するのが困難になる。
【0012】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0013】
実施例1〜8、比較例1〜6
表面に連続溝状のトラッキングガイド用凹凸を持つ直径12cm、厚さ0.6mmのポリカーボネート基板上に、第1下部保護膜、AgInSb70Te22からなる膜厚6nmの第1記録膜、第1上部保護膜を順に製膜し、第1情報記録層を作成した。各実施例及び比較例における第1下部保護膜、第1上部保護膜の組成及び膜厚は表1に示す通りである。
各膜の製膜方法は何れもスパッタ法を採用し、ZnS・SiOからなる保護膜及び第1記録膜についてはArガス雰囲気中で、(Al100−aSi100−xからなる保護膜についてはAl100−aSiターゲットを用い、成膜時にArガス雰囲気中に窒素ガスを導入した。なお、膜中の窒素濃度は、保護膜形成時の窒素ガス導入量を調整することによって変えることが出来る。
このようにして作成した第1情報記録層の透過率を測定した。結果を表1に示す。
次に、第1情報記録層上に、2P(photo polymarization)法によって、連続溝状のトラッキングガイド用凹凸を持つ膜厚40μmの透明層を形成した。
更に、その上に、ZnS・SiOからなる膜厚40nmの第2下部保護膜、AgInSb70Te22からなる膜厚12nmの第2記録膜、ZnS・SiOからなる膜厚15nmの第2上部保護膜、AlTiからなる膜厚150nmの反射膜を順に製膜し、第2情報記録層を形成した。各膜の製膜方法はArガス雰囲気中のスパッタ法である。
続いて、第2情報記録層上に、スピンコーターを用いてオーバーコート層を設け、2層相変化型光ディスクを作成した。
最後に、大口径の半導体レーザーを有する初期化装置によって、光ディスクの記録層の初期化処理を行なった。
【0014】
上記のようにして作成した各光ディスクについて、下記の条件で記録した後、線密度0.20μm/bitでの第1情報記録層のジッター、及び100回記録後のジッターを測定した。結果を表1に示す。
・レーザー波長=407nm
・NA(開口率)=0.65
・線速=6.5m/s
・トラックピッチ=0.40μm
次に、各光ディスクを80℃、85%RHの環境下で100時間保存した後、アーカイバル特性評価として、ジッターの測定を行なった。評価基準は次の通りである。結果を表1に示す。
○…透過率45%以上、ジッター14%未満
×…透過率45%未満、ジッター14%以上
また、実施例1〜3及び比較例1、2の、保存前後のジッターのSi濃度依存性を示したのが図2であり、a(Siの量)が1未満になると保存後のジッターが悪くなり、10を越えると保存前の初期ジッターが悪くなることが判る。
窒素濃度は、40未満になると透過率が悪くなり、60を越えた場合には成形することができなかった。
更に、(Al100−aSi100−xからなる上部保護膜の膜厚が3nm未満、又は50nmを越えると、初期ジッターが悪くなることが判った。
また、(Al100−aSi100−xからなる下部保護膜の膜厚が30nm未満になると、熱による基板の変形が見られ、初期ジッターが良好ではなかった。
【0015】
実施例9〜10、比較例7
第1情報記録層上にAgからなる反射膜を形成した点以外は、実施例1と同様にして2層相変化型光ディスクを作成し、実施例1の場合と同様にして記録、評価を行なった。結果を表1に示す。
表1から判るように、Agを10nm以下の膜厚で設けたディスクでは、透過率が50%以上になり、保存前後のジッターも良好であった。これに対し、Agを膜厚20nm設けたディスクでは、透過率が20%となり、第2情報記録層への記録・再生が行なえなかった。
【0016】
実施例11
表面に連続溝状のトラッキングガイド用凹凸を持つ直径12cm、厚さ0.6mmのポリカーボネート基板上に、ZnS・SiOからなる膜厚150nmの第1下部保護膜、AgInSb70Te22からなる膜厚6nmの第1記録膜、(Al100−aSi100−xからなる膜厚40nmの第1上部保護膜の順に製膜し、第1記録層を形成した。
各膜の製膜方法は何れもスパッタ法を採用し、ZnS・SiOからなる保護膜及び第1記録膜についてはArガス雰囲気中で、(Al100−aSi100−xからなる保護膜についてはAl100−aSiターゲットを用い、成膜時にArガス雰囲気中に窒素ガスを導入した。なお、膜中の窒素濃度は、保護膜形成時の窒素ガス導入量を調整することによって変えることが出来る。
次に、第1記録層上に、2P(photo polymarization)法によって、連続溝状のトラッキングガイド用凹凸を持つ膜厚30μmの透明層を形成した。
更にその上に、ZnS・SiOからなる膜厚150nmの第2下部保護膜、AgInSb70Te22からなる膜厚6nmの第2記録膜、(Al100−aSi100−xからなる膜厚40nmの第2上部保護膜を順に製膜し、第2記録層を形成した。製膜方法は第1記録層の場合と同様である。
次に、第2記録層上に、2P法により、連続溝状のトラッキングガイド用凹凸を持つ膜厚30μmの透明層を形成した。
次に、その上に、ZnS・SiOからなる膜厚50nmの第2下部保護膜、AgInSb70Te22からなる膜厚12nmの第2記録膜、ZnS・SiOからなる膜厚15nmの第2上部保護膜、AlTiからなる膜厚150nmの反射膜を順に製膜し、第3記録層を形成した。
続いて、その上に、スピンコーターを用いてオーバーコート層を設け、3層相変化型光ディスクを作成した。
最後に、大口径の半導体レーザーを有する初期化装置によって、光ディスクの記録層の初期化処理を行なった。
【0017】
この光ディスクの第1、2記録層に対して、実施例1の場合と同様の条件で記録、評価を行なった。結果を表1に示す(ジッター値は、第1情報記録層、第2情報記録層の順番に記してある)。
表から判るように、第1情報記録層、第2情報記録層共に、保存前後のジッターは良好であった。
【表1】
Figure 0004350326
【0018】
【発明の効果】
本発明1によれば、保護膜にAl、Si、Nを構成元素とする材料を用いたので、保存後の特性が改善された多層相変化型光記録媒体を提供できる。
また、保護膜の材料組成を特定したので、透過率が高く、生産性に優れ、保存前後の特性がより改善された多層相変化型光記録媒体を提供できる。
また、(Al100−aSi100−xからなる上部保護膜の膜厚範囲を特定したので、記録消去の繰り返し特性の優れた多層相変化型光記録媒体を提供できる。
また、(Al100−aSi100−xからなる下部保護膜の膜厚範囲を特定したので、記録特性がよく、量産性のよい多層相変化型光記録媒体を提供できる。
本発明によれば、記録層の構成元素を特定したので、消去比に優れ、保存前後の特性がよい多層相変化型光記録媒体を提供できる。
本発明によれば、最も奥側に位置する情報記録層以外の情報記録層の少なくとも1層に特定の膜厚範囲の反射層を設けたので、透過率を大きく下げることなく、再生信号振幅の大きい多層相変化型光記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる2層光記録媒体の概略断面図。
【図2】保存前後のジッターのSi濃度依存性を示す図。
【符号の説明】
1 第1情報記録層
2 第2情報記録層
3 光透過層
4 透明層
5 保護基板
11 第1下部保護膜
12 第1記録膜
13 第1上部保護膜
21 第2下部保護膜
22 第2記録膜
23 第2上部保護膜
24 反射膜

Claims (3)

  1. 光照射による結晶状態と非晶質状態との相変化によって情報が記録される記録膜とこれに隣接する保護膜を有する情報記録層を複数備えた光記録媒体において、光入射側からみて最も奥側に位置する情報記録層以外の少なくとも1層の情報記録層が、光入射側から見て記録膜の奥側又は手前側に、次の組成式で表される材料からなる保護膜を有し、
    (Al 100−a Si 100−x (40≦x≦60、1≦a≦10)
    奥側の保護膜の膜厚は3〜50nmであり、手前側の保護膜の膜厚は30〜170nmであることを特徴とする相変化型光記録媒体。
  2. 光入射側から見て最も奥側に位置する情報記録層以外の少なくとも1層が、Ag−In−Sb−Te四元系合金からなる記録膜を有することを特徴とする請求項記載の多層相変化型光記録媒体。
  3. 光入射側から見て最も奥側に位置する情報記録層以外の情報記録層の少なくとも1層に厚さが1〜10nmの反射膜を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の相変化型光記録媒体。
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