JP4340447B2 - 座席および車両 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は座席および車両に関し、さらに詳しくは立体編物をフレームに張設した座席の座部や背部がソフトな表面風合とソフトな弾力感を有し、かつ、耐摩耗性に優れ、長期間使用しても外観変化が少なく、特に自動車、鉄道車両、航空機、チャイルドシート、ベビーカー、車椅子、家具、事務用等に好適な座席およびこれを用いた車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、発泡ウレタンを表皮材で覆ったウレタンシートを備えた座席に対し、リサイクル性、通気性、振動吸収性等の機能を有する座席として、表裏二層の編地と該二層の編地を連結する連結糸で構成された立体編物をフレームに張設して座部および/または背部を形成した座席が提案されている。
例えば、上部メッシュ層と下部メッシュ層をパイル(連結糸)で結合した立体編物をシートフレームに張設した座席が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この座席に用いられる立体編物は、380デニール以上の比較的太い連結糸が用いられ、かつ表側編地に使用されるマルチフィラメント糸の単糸繊度が太いため、耐摩耗性は良好なものの座席としてはソフトな表面風合とソフトな弾力感に欠けるものであった。また編目を構成する糸の合計太さを500デニール以上とし、表編目が1本以上の地編糸と1本以上の締糸とで構成され、連結糸がこの締糸によって地編糸に締め付けられることによって、連結糸の飛び出しを抑えて良好な触感、風合と良好なクッション性を有する立体編物が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、この立体編物は風合と着座者の衣服からの毛抜けは改善されているものの、立体編物の表面風合、ソフトな弾力感、耐摩耗性については不十分なもので、特にフレームに張設された座席におけるこれらの特性については何ら考慮されていないものであった。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−219985号公報
【特許文献2】
特開2001−234456号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記技術の問題点を解決し、立体編物をフレームに張設した座席において、ソフトな表面風合とソフトな弾力感が得られ、かつ耐摩耗性に優れ、長期間使用しても外観変化が少ない座席およびこれを用いた車両を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、座席に用いる立体編物の表側編地の開孔率、編目緻密度、面伸長率、表側編地に用いるマルチ糸の収束度合い、立体編物の圧縮特性等について鋭意検討した結果、特定の単糸繊度を有するマルチ糸を用いた特定の開口率およびテーバ摩耗を有する編地を立体編物の表側編地とすることにより、上記課題を達成できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本願で特許請求される発明は以下の通りである。
【0006】
(1)表裏二層の編地と該二層の編地を連結する連結糸で構成された立体編物がフレームに張設されて座席および/または背部を形成する座席であって、前記立体編物の圧縮弾性率が20〜150N/mmであり、表側編地が単糸繊度1〜10デシテックスのマルチ糸で形成された、開孔率が0〜35%の緻密な組織からなり、表側編地の編目緻密度が4000〜11000であり、かつテーバーロータリアブレッサ法により測定した該表側編地のテーバー摩耗が2〜5級であることを特徴とする座席。
(2)立体編物の連結糸が130〜500デシテックスのモノフィラメントであり、表側編地が50〜2000デシテックスの太さで単糸繊度1〜10デシテックスのポリエチレンテレフタレート繊維マルチ糸であり、9〜28ゲージの経編機で編成された立体編物であることを特徴とする(1)に記載の座席。
(3)前記立体編物の表側編地の面伸長率が1〜20%であることを特徴とする(1)または(2)に記載の座席。
(4)前記立体編物の表側編地のマルチ糸が撚糸、エアー混繊糸または流体噴射加工糸であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の座席。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載の座席を設けたことを特徴とする車両。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、座席の座部および/または背部には立体編地が用いられ、該立体編地は、表裏二層の編地(表側編地と裏側編地)と該二層の編地を連結する連結糸から構成される。
本発明に用いられる立体編地の表側編地は、単糸繊度1〜10デシテックス、好ましくは1〜6デシテックス、より好ましくは3〜6デシテックスのマルチ糸で形成され、開孔率が0〜35%、好ましくは0〜25%、より好ましくは0〜10%の緻密な組織であることが必要である。
【0008】
マルチ糸の単糸繊度が1デシテックス未満では長期使用時に極めて毛羽立ちやすく、外観変化の激しいものとなり、単糸繊度が10デシテックスを超えると編地表面の毛羽立ちや外観変化は少ないものの、表面風合が硬く、肌触りの悪いものとなる。また表側編地の開口率が35%を超えるとメッシュ組織等の組織となり、清涼感、蒸れ防止性は向上するものの、表面がざらざらし、表面風合いが低下し、さらに摩擦等の負荷がメッシュの編目部分に集中するため、長期使用後に毛羽立ちが激しく外観変化が大きくなる。表側編地の開孔率を35%以下に抑えることにより、摩擦等の負荷が編目に集中するのを低減し、長期使用時の毛羽立ち抑えることができる。
【0009】
ここで、マルチ糸とは、フィラメント糸、紡績糸等の多数の単繊維を無撚、有撚状態または交絡、無交絡状態で収束して集合させた繊維をいう。また開孔率とは、編地表面を形成する層における孔の開いた部分の面積率をいう。
表側編地の開孔率を35%以下の緻密な編組織とするためには、ハーフ組織、バックハーフ組織、クインズコード組織、ダブルコード組織、ダブルアトラス組織、シャークスキン組織等の緻密で開孔部をほとんど有さない組織や、小さい開孔を有するメッシュ組織で形成することが好ましく、表側編地に用いるマルチ糸の繊度、編組織、編機ゲージ、機上コース、仕上げ加工時の幅出し等を適正条件に設定する必要がある。また表側編地は、色糸柄、凹凸柄、ジャガード柄や小さい穴開き柄等を付与すると意匠性が向上するのでより好ましい。
【0010】
また、上記立体編物の表側編地は、テーバーロータリアブレッサ法により測定したテーバー摩耗が2級以上、好ましくは3級以上であることが必要である。該テーバー摩耗が2級未満では、毛羽立ち等の外観変化が激しく、長期間の使用が困難となる。
テーバー摩耗を2級以上とするためには、表側編地に使用するマルチ糸の収束性が向上していることが好ましい。収束性を向上する方法としては、糸の段階で撚りを付与する方法、エアー交絡や流体噴射加工等により単繊維交絡する方法、糸や編地の段階での樹脂加工等を施す方法が挙げられる。撚糸の場合、撚係数Kが2000〜10000の範囲にあるのが好ましい。またエアー交絡の場合は50個/m以上の交絡数を有することが好ましい。
なお、撚係数Kは下式で算出される。
K=T×D0.5
(但し、Kは撚係数、Tは撚数(回/m)、Dは繊度(デシテックス))
【0011】
またテーバー摩耗を2級以上とする点から、表側編地は、下式で表される編目1個の締まり具合を示す編目緻密度Mが4000〜11000であることが好ましく、より好ましくは5000〜10000である。編目緻密度が4000未満では、編目を形成するマルチ糸の単糸が摩擦等の外力により動きやすくなり、毛羽立ち易くなる。また11000を超えると、単糸は動きにくくなるものの、ソフトな風合が阻害される。
M=N×D0.5
(但し、Nは6.45cm2 当たりの表側編地の編目数(個)、Dは表側編地の1個の編目を形成するマルチ糸の総繊度(デシテックス))
【0012】
さらにテーバー摩耗性を向上させ、ソフトな弾力感を付与するためには、表側編地の面伸長率を1〜20%にすることが好ましい。ここでいう表側編地の面伸長率は、表側編地の組織変形のしやすさを示し、後述する方法により測定することができる。表側編地の面伸長率が20%を超えると、ソフトな弾力感は得られるものの表側編地が組織変形を起こしやすいため、編地表面に作用する摩擦等の外力が組織変形した表側編地の局部に集中しやすくなり、テーバー摩耗性が低下する。また面伸長率が1%未満では、テーバー摩耗性は向上するものの、表側編地が組織変形しにくいため、ソフトな弾力感が得られなくなる。表側編地の面伸長率は表側編地を形成するマルチ糸の繊度、編組織、編密度、仕上げ加工時の幅出し率等の要因によって調整されるものであり、各要因を適宜設定することが好ましい。
【0013】
本発明に用いられる立体編地の表編地および裏側編地には、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維等のポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリプロピレン系繊維等の合成繊維、綿、麻、ウール等の天然繊維、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン、リヨセル等の再生繊維等の繊維を用いることができる。繊維の断面形状には特に制限はなく、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。繊維の形態には特に制限はなく、原糸、紡績糸、撚糸、仮撚加工糸、エアー交絡糸、流体噴射加工糸等の嵩高加工糸のいずれを用いてもよい。
【0014】
上記したように表側編地には特定の単糸繊度を有するマルチ糸を用いる必要があるが、裏側編地にはマルチ糸またはマルチ糸以外の糸を使用できる。後述する連結糸のモノフィラメント糸が編地表面へ露出しないように被覆率を上げるには、マルチフィラメント糸の仮撚加工糸、紡績糸等の嵩高糸を用いることが好ましい。また表側編地は開口率35%以下の緻密な組織とする必要があるが、裏側編地は任意の編み組織とすることができ、例えば、4角、6角等のメッシュ編地、マーキゼット編地等の複数の開孔部を有する編地にして軽量性、通気性を向上させてもよい。表裏の編地に用いるマルチ糸の繊度は、通常、50〜2000デシテックスの太さのものを用いることができ、フィラメント数は任意に設定することができる。
また、張設した立体編物の圧縮−変位特性の線形性を向上させ、かつヒステリシスロスを低減し、人の体重に左右されずに振動吸収性の良好な座席とするには、少なくとも裏側編地に、編目を形成する組織や編目を形成しない組織でモノフィラメント糸を編み込むことが好ましい。モノフィラメント糸がポリトリメチレンテレフタレート繊維であれば張設された立体編物の圧縮時のヒステリシスロス低減やヘタリの改善につながりより好ましい。
【0015】
立体編物の表裏の編組織は同一である必要はなく、異なる編組織、異なる伸長特性のものであってもよいが、裏側編地の面伸長率が表側編地の面伸長率より小さい方が、人が座った際に連結糸のモノフィラメント糸による弾力感がより加わり、人体へのフィット性も良好となる。この際、立体編物の裏側の編地に、挿入糸をタテ方向またはヨコ方向に直線状に挿入すると、裏側の編地の面伸長回復性を向上させることができるので好ましい。
【0016】
本発明に用いられる立体編物の連結糸繊維には、モノフィラメント糸またはマルチフィラメント糸を使用できるが、立体編物の圧縮弾性率を適度な硬さとし、圧縮回復性を良好にする点からモノフィラメント糸を用いることが好ましい。連結糸に用いる繊維素材としては、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリエステル系エラストマー繊維等、任意の素材の繊維を用いることができる。このうち、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を連結糸の少なくとも50重量%以上に用いると、弾力感のあるクッション性を有し、繰り返しまたは長時間圧縮後のクッション性の耐久性が良好となるので好ましい。繊維の断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型、不定形なものでもよいが、丸型断面が立体編物のクッション性の耐久性を向上させる上で好ましい。また立体編物が圧縮される際に連結糸どうしが擦れ合って発生する耳障りな音を防止するには、連結糸にモノフィラメント糸とマルチフィラメント糸を、交編、糸複合等により併用し、マルチフィラメント糸を緩衝材として利用することが好ましい。
【0017】
連結糸に用いるモノフィラメント糸は任意の繊度が用いられるが、ソフトな弾力感を得るためには130〜500デシテックスの太さのものを用いることが好ましく、より好ましくは200〜400デシテックスである。また編機の針1本にかかるモノフィラメント糸の繊度T(デシテックス)と全マルチ糸の繊度d(デシテックス)の間に、T/d≦0.9の関係がある場合は、モノフィラメント糸をマルチ糸で被覆し、立体編物表面へのモノフィラメント糸の露出を防止し、モノフィラメント糸固有の光沢により、立体編物表面がギラギラと光るギラツキを抑え、表面の風合いを良好にできるので好ましい。
【0018】
立体編物に用いられるモノフィラメント糸は、着色されていることが好ましい。着色方法は、未着色の糸をかせやチーズ状で糸染めする方法(先染め)、紡糸前の原液に顔料、染料等を混ぜて着色する方法(原液着色)、立体編物状で染色したりプリントする方法等が用いられる。立体編物状で染色すると立体形状を維持するのが困難であったり、加工性が悪い場合があるため、先染めおよび原液着色が好ましい。
【0019】
本発明に用いられる立体編物は、相対する2列の針床を有する経編機、丸編機、横編機等により編成され、編機のゲージは9〜28ゲージが好ましく用いられる。
連結糸は、表裏の編地中にループ状の編目を形成してもよく、表裏編地に挿入状態やタック状態で引っかけた構造でもよいが、少なくとも2本の連結糸が表裏の編地を互いに逆方向に斜めに傾斜してクロス状(X状)またはトラス状に連結することが、立体編物の形態安定性を向上させ、座席として良好なクッション感を得る上で好ましい。この際、クロス状、トラス状共に連結糸が2本の連結糸で構成されていてもよく、1本の同一の連結糸が表または裏面で折り返し、見かけ上2本となっている場合であってもよい。
【0020】
立体編物の厚みおよび目付は、目的に応じて任意に設定できるが、厚みは3〜20mmが好ましい。厚みが3mm未満ではクッション性が低下することがあり、20mmを超えると立体編物の編立や仕上げ加工が難しくなることがある。目付は、好ましくは500〜2000g/m2 、より好ましくは600〜1500g/m2 である。
立体編物の仕上げ加工方法は、先染め糸や原液着色糸を使用した立体編物の場合、生機を精練、ヒートセット等の工程を通して仕上げることができる。連結糸または表裏を構成する編地に用いる糸のいずれかが未着色である立体編物の場合、生機をプレセット、精練、染色、ヒートセット等の工程を通して仕上げることができる。
【0021】
仕上げ加工後の立体編物は、溶着、縫製、樹脂加工等の手段で端部を処理したり、熱成形等により所望の形状として座席の座部および/または背部に用いられる。
本発明の座席がソフトな弾力感を有するためには、立体編物の圧縮弾性率が20〜150N/mmであることが好ましい。より好ましくは25〜100N/mm、さらに好ましくは25〜80N/mmである。圧縮弾性率が150を超えるとソフトな弾力感が得られなくなり、20未満では着座時に底付き感が発生しやすくなる。立体編物の圧縮弾性率は立体編物を構成する連結糸の繊度、単位面積当たりの連結糸の本数、連結糸の傾斜角度、立体編物の厚み、仕上げ加工時のヒートセット温度等の要因によって調整されるものであり、これらを適宜設定することが好ましい。
【0022】
本発明の座席は、上記立体編物をフレームに張設して座部および/または背部が形成される。図1には、本発明の一実施例を示す座席の模式図を示す。図1において、座席1は、所定の座席形状に成型されたパイプフレーム3と、座部および背部の所定の形状に裁断された立体編物2と、該立体編物2を座部および背部に張設して固定する押さえ部材4とを有する。
立体編物をフレームに張設する状態には特に限定されるものではなく、立体編物の周囲または少なくとも2辺を、背部または座席のフレームに、緊張状態または弛ませた状態で固定して座席の座部や背部を形成すればよい。フレームへの立体編物の固定方法は任意の方法を用いることができ、例えば、特開2002−219985号公報に記載のように立体編物の末端部に断面略U字状で溝部を有するプレート部材を固着し、該プレート部材の溝部を適宜のフレーム材に係合する方法や、立体編物の末端部にさらにトリム布を連結し、このトリム布に上記のプレート部材を固着して適宜のフレーム材に係合する方法、立体編物の末端部を溶着、縫製、樹脂加工等により処理した後、端部を押さえ部材で押さえてボルト止め等でフレームに固定する方法等を用いることができる。なお、立体編物の下側にさらに2次元の弾性織編物を施設し、バネ感を向上させてもよい。
【0023】
本発明の座席は、その座部および背部がソフトな表面風合とソフトな弾力感を有し、かつ、耐摩耗性に優れ、長期間使用しても外観変化が少ないため、特に自動車、鉄道車両、航空機、チャイルドシート、ベビーカー、車椅子などの車両用の座席に好適に用いることができる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、立体編物の各種物性は下記の方法で測定した。
1)開孔率H(%):立体編物の表側編地における2cm角の拡大写真(5倍)を直角方向から撮影し、写真をイメージスキャーナーでコンピューターに読み込み、高精細画像解析システムIP1000PC(商品名、旭化成社製)の画像解析ソフトを用いて、表側編地(表糸および連結糸を含む)が形成されていない開孔部を領域指定し、全面積(2cm角)に占める開孔部の面積の割合を、次式に示す画素数の割合で算出する。
H(%)=G×100/A
但し、Gは開孔部の画素数、Aは2cm角の画素数
【0025】
2)テーバー摩耗:JASOM403 A法(テーバーロータリアブレッサ法)に準じ、テーバー型摩耗試験機を用い、CS−10の摩耗輪により荷重4.9N、速度70rpmで1000回摩耗する。試験後に試験片の表面の摩耗状態を観察し、以下の等級判定を行う。
5級:表面状態に変化がない
4級:やや毛羽立ちがある
3級:毛羽立ちが多い
2級:毛羽立ちが多く糸が細くなっている
1級:糸切れがある
【0026】
3)面伸長率S(%):立体編物(41cm角)の連結糸をカットし、表側編地を分離する。4隅に高さ15cmの足を取付けた、内径が1辺30cm、外径が1辺41cmの四角形の板状の金属枠(上面に40番のサンドペーパーを貼りつけて滑り止め性を付与)と内径が1辺30cm、外径が1辺41cmの四角形の板状の金属枠(下面に40番のサンドペーパーを貼りつけて滑り止め性を付与)の間に立体編物の表側編地を弛まないように挟み、周囲を万力で固定する。
島津オートグラフAG−B型(島津製作所製)を用い、直径100mmの円盤状圧縮治具により、張設した表側編地の中央部を100mm/分の速度で圧縮し、245Nの荷重時の変位を測定し圧縮撓み量B(mm)とする。さらに次式により表側編地の面伸長率を求める。
S(%)={(1502 +B2 )0.5 −150}×100/150
【0027】
4)圧縮弾性率E(N/mm):島津オートグラフAG−B型(島津製作所製)を用い、直径100mmの円盤状圧縮治具により、剛体面上に置いた15cm角、厚みT0(mm)の立体編物を、10mm/minの速度で250Nの荷重になるまで圧縮し、直ぐに10mm/minの速度で開放する。この際に得られる図2に示す荷重−変位曲線のうち、行き(圧縮)の曲線の立ち上がり部分の略直線領域の傾きを{荷重P(N)}/{変位ε(mm)}の式により算出し、圧縮弾性率E(N/mm)とする。
5)表面風合:図1に示す座部が幅50cm、奥行き50cm、背部が高さ40cmであるパイプフレーム3に4隅をカットした立体編物2を緩まないように張り、押さえ部材4で立体編物の4辺を押さえてボルトで固定した座席を作製する。座席1に張設された立体編物の表面上に指先を軽く滑らせ、表面風合を官能評価により評価する。
◎:非常にソフトで肌触りが良好
○:ソフトでやや肌触りが良好
△:硬くやや肌触りが悪い
×:非常に硬く肌触りが悪い
【0028】
6)弾力感:5)で作製した座席に張設された立体編物を指先(人差し指、中指、薬指)で軽く押さえ、弾力感を官能評価により評価する。
◎:非常にソフトな弾力感でクッション性が良好
○:ソフトな弾力感でややクッション性が良好
△:硬い弾力感でややクッション性が悪い
×:非常に硬い弾力感でクッション性が悪い
7)使用後の見栄えの変化:ジーンズを着用した体重60〜65Kgの男性が5)で作製した座席に座って計50時間のデスクワークを行い、使用後の見栄えの変化を外観評価する。
◎:見栄えが全く変わらない
○:やや毛羽立ちが認められるが見栄えの変化は少ない
△:かなり毛羽立ちが認められ見栄えの変化がやや大きい
×:毛羽立ちが激しく見栄えの変化が激しい
【0029】
また実施例中のポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメント糸は以下の方法により製造した。
固有粘度[η]=0.9のポリトリメチレンテレフタレートを紡糸温度265℃で紡口から吐出した。これを40℃の冷却浴中に導いて、冷却しつつ16.0m/分の速度の第1ロール群によって引張り、細化した未延伸モノフィラメント糸とした。次いで、温度55℃の延伸浴中で5倍に延伸しながら80.0m/分の第2ロール群によって引張り、その後、120℃のスチーム浴中で弛緩熱処理を施しながら、72.0m/分の第3ロール群を経た後、第3ロール群と同速の巻取り機で巻取り、390デシテックスの延伸モノフィラメント糸を製造した。同様にして770デシテックスの延伸モノフィラメント糸を製造した。固有粘度[η](dl/g)は、次式の定義に基づいて求められる値である。
[η]=lim(ηr−1)/C
C→0
定義中のηrは、純度98%以上のo−クロロフェノール溶媒で溶解したポリトリメチレンテレフタレート糸またはポリエチレンテレフタレート糸の稀釈溶液の35℃での粘度を、同一温度で測定した上記溶媒の粘度で除した値であり、相対粘度と定義されているものである。Cは、g/100mlで表されるポリマー濃度である。
【0030】
実施例1
167デシテックス48フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸(Z仮撚糸、黒色先染め糸)を3本合せて100回/mの撚数でS方向に合撚し、500デシテックス144フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数100回/m)を得た。
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間13mmのダブルラッシェル機を用い、表側の編地を形成する筬(L1 、L2 )から前記500デシテックス144フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数100回/m)をオールインの配列で供給し、連結糸を形成する筬(L3 )から参考例で製造した390デシテックスのポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメント糸をオールインの配列で供給し、さらに、裏側の編地を形成する筬(L5 、L6 )から500デシテックス144フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸(167デシテックス48フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸、黒色先染め糸、3本引き揃え)をオールインの配列で供給し、打ち込み13.5コース/2.54cmで、以下に示す編組織で連結糸が部分的にクロス構造(×構造)を形成する表裏が緻密で平坦な立体編物を編成した。得られた立体編物を170℃×2分で乾熱ヒートセットし、表1の物性を有する立体編物を得た。
(編組織)
L1 :2322/1011/
L2 :1011/2322/
L3 :3410/4367/
L5 :1110/0001/
L6 :2210/2234/
【0031】
実施例2
167デシテックス48フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸(Z仮撚糸、黒色先染め糸)を3本合せて200回/mの撚数でS方向に合撚し、500デシテックス144フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数200回/m)を得た。
実施例1において、表編地を形成する筬(L1 、L2 )から前記500デシテックス144フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数200回/m)を供給した以外は、実施例1と同様にして、表1の物性を有する立体編物を得た。
【0032】
実施例3
167デシテックス144フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸(Z仮撚糸、黒色先染め糸)を3本引き揃えてエアー交絡加工し、500デシテックス432フィラメントのポリエチレンテレフタレートエアー交絡糸(交絡数180個/m)を得た。
実施例1において、表編地を形成する筬(L1 、L2 )から前記エアー交絡糸を供給し、連結糸を形成する筬(L3 )から390デシテックスのポリエチレンテレフタレートモノフィラメント糸を供給した以外は、実施例1と同様にして、表1の物性を有する立体編物を得た。
【0033】
実施例4
167デシテックス48フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸(Z仮撚糸、黒色先染め糸)を4本合せて100回/mの撚数でS方向に合撚し、668デシテックス/192フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数100回/m)を得た。
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間13mmのダブルラッシェル機を用い、表側の編地を形成する筬(L1 、L2 )から前記668デシテックス/192フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数100回/m)をL1 ガイドに3イン3アウトの配列で、L2 ガイドに3アウト3インの配列で供給し、連結糸を形成する筬(L3 、L4 )から390デシテックスのポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメント糸をL3 ガイドに3イン3アウトの配列で、L4 ガイドに3アウト3インの配列で供給し、さらに裏側の編地を形成する筬(L5 、L6 )から500デシテックス144フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸(167デシテックス48フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸、黒色先染め糸、3本引き揃え)をオールインの配列で供給し、打ち込み13.5コース/2.54cmで、以下に示す編組織で連結糸が部分的にクロス構造(×構造)を形成し、表に若干の開孔部を有する立体編物を編成した。得られた立体編物を170℃×2分で乾熱ヒートセットし、表1の物性を有する立体編物を得た。
(編組織)
L1 :1022/4355/6755/3422/
L2 :6755/3422/1022/4355/
L3 :1010/4343/6767/3434/
L4 :6767/3434/1010/4343/
L5 :1110/0001/
L6 :2210/2234/
【0034】
実施例5
167デシテックス30フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸(Z仮撚糸、黒色先染め糸)を4本合せて100回/mの撚数でS方向に合撚し、668デシテックス/120フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数100回/m)を得た。
実施例4において、表側の編地を形成する2枚の筬(L1 、L2 )から前記668デシテックス/120フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数100回/m)を供給した以外は、実施例4と同様にして、表1の物性を有する立体編物を得た。
【0035】
実施例6
実施例4においてL1 、L3 のガイドに2イン2アウトで、L2 、L4 のガイドに2アウト2インの配列で供給し、以下の編組織とした以外は実施例4と同様にして、表1の物性を有する立体編物を得た。
(編組織)
L1 :1011/3233/4544/2322/
L2 :4544/2322/1011/3233/
L3 :1010/3232/4545/2323/
L4 :4545/2323/1010/3232/
L5 :1110/0001/
L6 :2210/2234/
【0036】
実施例7
167デシテックス48フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸(黒色先染め糸)を100回/mの撚数でS方向に撚糸し、167デシテックス48フィラメントのポリエチレンテレフタレート撚糸(撚数100回/m)を得た。また、167デシテックス48フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸(Z仮撚糸、黒色先染め糸)を2本合せて100回/mの撚数でS方向に合撚し、334デシテックス96フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数100回/m)を得た。
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間13mmのダブルラッシェル機を用い、表側の編地を形成する筬(L1 )から167デシテックス48フィラメントのポリエチレンテレフタレート撚糸(撚数100回/m)を、筬(L2 、L3 )から334デシテックス96フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数100回/m)をいずれもオールインの配列で供給し、連結糸を形成する筬(L4 )から390デシテックスのポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメント糸をオールインの配列で供給し、さらに裏側の編地を形成する筬(L5 、L6 )から500デシテックス144フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸(167デシテックス48フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸、黒色先染め糸、3本引き揃え)をオールインの配列で供給し、打ち込み13.5コース/2.54cmで、以下に示す編組織で連結糸が部分的にクロス構造(×構造)を形成する表裏が平坦な立体編物を編成した。得られた立体編物を170℃×2分で乾熱ヒートセットし、表1の物性を有する立体編物を得た。
(編組織)
L1 :2322/1011/
L2 :1011/2322/
L3 :1000/0111/
L4 :1043/6734/
L5 :1110/0001/
L6 :2210/2234/
【0037】
比較例1
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間13mmのダブルラッシェル機を用い、表側の編地を形成する2枚の筬(L1 、L2 )および裏側の編地を形成する2枚の筬(L5 、L6 )から実施例4で得た668デシテックス/192フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数100回/m)を、連結糸を形成する二枚の筬(L3 、L4 )から390デシテックスのポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメント糸を、L1 、L3 、L5 ガイドに1イン1アウトの配列で、L2 、L4 、L6 ガイドに1アウト1インの配列で供給し、打ち込み13.5コース/2.54cmで、以下に示す編組織で連結糸が部分的にクロス構造(×構造)を形成する表裏メッシュの立体編物を編成した。得られた立体編物を170℃×2分で幅出しして感熱ヒートセットし、表1の物性を有する立体編物を得た。
【0038】
(編組織)
【0039】
比較例2
実施例4において、打ち込みを10.2コース/インチとした以外は、実施例1と同様にして、表1の物性を有する立体編物を得た。
【0040】
比較例3
167デシテックス300フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸(Z仮撚糸、黒色先染め糸)を4本合せて100回/mの撚数でS方向に合撚し、668デシテックス/1200フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数100回/m)を得た。
実施例4において、表側の編地を形成する2枚の筬(L1 、L2 )から前記668デシテックス/576フィラメントのポリエチレンテレフタレートの合撚糸(撚数100回/m)を供給した以外は、実施例4と同様にして、表1の物性を有する立体編物を得た。
【0041】
比較例4
167デシテックス15フィラメントのポリエチレンテレフタレート仮撚加工糸(Z仮撚糸、黒色先染め糸)を4本合せて100回/mの撚数でS方向に合撚し、668デシテックス/60フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数100回/m)を得た。
実施例4において、表側の編地を形成する2枚の筬(L1 、L2 )から前記668デシテックス/60フィラメントのポリエチレンテレフタレート合撚糸(撚数100回/m)を供給し、連結糸を形成する筬(L3 、L4 )から参考例で製造した770デシテックスのポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメントを供給した以外は、実施例4と同様にして、表1の物性を有する立体編物を得た。
【0042】
【表1】
【0043】
表1から、実施例1〜7で得られた立体編物は、その表側編地の単糸繊度が1〜10デシテックス、開口率が35%以下およびテーバー摩耗が2級以上であるため、優れた表面風合いとクッション感を有し、かつ長期間使用に対する外観変化の少ない座席が得られることが確認された。
これに対し、比較例1では開口率が高すぎるため、表面風合いに劣り、長期使用に対する外観変化が大であった。また比較例2では編目緻密度が4000未満であるため、比較例3では表側編地の単糸繊度が小さすぎるため、長期使用に対する外観変化が大であった。さらに比較例4では表側編地の単糸繊度が大きすぎるため、表面風合いおよびクッション感に劣るものであった。
【0044】
【発明の効果】
本発明の座席は、フレームに特定の特性を有する立体編物が張設されているため、ソフトな表面風合とソフトな弾力感を有し、かつ耐摩耗性に優れ、長期間使用しても外観変化が少なく、従って、家具用、事務用等に使用する座席のみならず、自動車、鉄道車両、航空機、チャイルドシート、ベビーカー、車椅子等の車両用の座席として好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す座席の模式図。
【図2】立体編物の荷重−変位曲線を示す図。
【符号の説明】
1…座席、2…立体編物、3…パイプフレーム、4…押さえ部材。
Claims (5)
- 表裏二層の編地と該二層の編地を連結する連結糸で構成された立体編物がフレームに張設されて座席および/または背部を形成する座席であって、前記立体編物の圧縮弾性率が20〜150N/mmであり、表側編地が単糸繊度1〜10デシテックスのマルチ糸で形成された、開孔率が0〜35%の緻密な組織からなり、表側編地の編目緻密度が4000〜11000であり、かつテーバーロータリアブレッサ法により測定した該表側編地のテーバー摩耗が2〜5級であることを特徴とする座席。
- 立体編物の連結糸が130〜500デシテックスのモノフィラメントであり、表側編地が50〜2000デシテックスの太さで単糸繊度1〜10デシテックスのポリエチレンテレフタレート繊維マルチ糸であり、9〜28ゲージの経編機で編成された立体編物であることを特徴とする請求項1に記載の座席。
- 前記立体編物の表側編地の面伸長率が1〜20%であることを特徴とする請求項1または2に記載の座席。
- 前記立体編物の表側編地のマルチ糸が撚糸、エアー混繊糸または流体噴射加工糸であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の座席。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の座席を設けたことを特徴とする車両。
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