JP4330277B2 - 回転型ガイドブッシュ - Google Patents
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Description
本発明は、旋削加工中の棒材をその被加工部位近傍で支持するガイドブッシュに関し、特に、回転軸線を包囲する中空筒状の棒材支持部を備え、棒材支持部に支持した棒材と共に回転する回転型ガイドブッシュに関する。さらに本発明は、そのような回転型ガイドブッシュを備えた自動旋盤に関する。
背景技術
NC旋盤等の、種々の自動旋削加工を実施できる工作機械(以下、自動旋盤と総称する)の分野において、工具による加工作業位置の近傍で旋盤機台上に設置され、回転主軸に掴持された棒状の被加工素材(以下、棒材と称する)を、その先端の被加工部位の近傍で支持する補助支持装置としてのガイドブッシュが知られている。ガイドブッシュは、旋削加工中に棒材をその被加工部位に振れが生じないように支持し、それにより比較的細長い棒材から製品を高精度に加工成形することを可能にするものである。従来、この種のガイドブッシュでは、回転する棒材に対して固定的に配置される固定型のガイドブッシュと、棒材と共に回転可能に配置される回転型のガイドブッシュとが、適宜選択して使用されている。固定型ガイドブッシュは、すり割り構造を有する棒材支持部を備え、棒材支持部の円筒状の内周面がすべり軸受面として摺動式に棒材外局面を支持する。回転型ガイドブッシュは、同様にすり割り構造の棒材支持部を備え、棒材支持部の内周面を棒材外周面に当接した状態で棒材と共に回転する。
ところで、製品となる棒材先端の加工長さ部分を加工作業位置に供給するため、及び加工途上でそのような加工長さ部分の長手方向所望位置に工具刃先を配置するために、棒材を掴持した回転主軸が軸線方向へ移動する構成を有した自動旋盤は周知である。この自動旋盤では、ガイドブッシュは、固定型及び回転型のいずれの形式においても、棒材を心出し支持(すなわち棒材軸線を回転軸線に合致させる支持)した状態で、回転主軸の軸線方向移動により軸線方向へ送られる棒材を摺動可能に支持できることが要求される。そこで従来のガイドブッシュでは、加工対象の棒材を加工作業開始前にガイドブッシュに挿入して、棒材支持部の内周面の径寸法を棒材外径寸法に合わせて予め微調整し、棒材の心出し支持と軸線方向摺動支持との双方を達成できるようにしている。
旋盤で加工される棒材として、所定径に引抜き加工された引抜き材(九棒)をそのまま使用する場合と、引抜き材の外周面を研削加工して外径寸法精度を向上させた研削材を使用する場合とがある。一般に引抜き材は、そのままでは外径寸法精度が低く、1本の引抜き材における外径寸法の長手方向へのばらつきや、同一名目径の多数の引抜き材相互間の外径寸法のばらつきが大きいだけでなく、長手方向に沿ってうねりや曲がりを生じているものもある。しかし、コスト上の制約がある場合には、研削材に比較して安価な引抜き材がしばしば使用される。また、棒材の材質によっては研削加工が困難なもの(例えばアルミニウム材、銅材等)があり、その場合は必然的に引抜き材が使用される。
ガイドブッシュを備えた自動旋盤において、棒材として上記した引抜き材を使用する場合、幾つかの問題が生じている。まず、ガイドブッシュの棒材支持部の内周面の径寸法を予め所定径に調整していても、引抜き材の長手方向への外径寸法のばらつきや曲がりに起因して、棒材を軸線方向へ送る間に、ガイドブッシュの棒材支持部の内周面が棒材外周面に圧着ないし食い込んで多大な摩擦抵抗が棒材に加わることがある。この摩擦抵抗によって、棒材送り中に、回転主軸先端に設置した棒材掴持用のチャック(いわゆるコレットチャック)と棒材との間に軸線方向への滑りが生じた場合には、棒材の送り距離が設定通りに得られなくなり、加工成形された製品の長さ寸法の誤差が大きくなる。このとき、引抜き材の外径寸法のばらつきや曲がりは一定ではないので、棒材の送り工程が極めて不安定になり、結果として同一製品の間で長さ寸法のばらつきが生じる。さらに、摩擦抵抗が極端に過大になると、棒材の送りが不能になり、旋削加工を継続できなくなる場合もある。
棒材として引抜き材を使用した場合に、回転主軸のチャックと棒材との間の軸線方向への滑りを防止し、かつガイドブッシュによる摩擦抵抗に抗して棒材を設定通りに送ることを可能にするために、従来、チャックの掴持力を増強する対策が採られている。しかしこの対策では、ガイドブッシュによる摩擦抵抗自体を軽減することはできないので、チャックの掴持力を最大限に増強しても、棒材の送りが不能になる場合がある。しかも、多大な摩擦抵抗に抗して棒材を送るので、ガイドブッシュ構成部品の損耗、劣化が早まる懸念がある。またチャック構成部品に関しても、強大な掴持力の下での応力集中により、さらにはそのような掴持力下でもチャックと棒材との間に滑りが生じれば一層のこと、損耗、劣化が早まる懸念が生じる。
反対に、予め調整したガイドブッシュの棒材支持部の内周面の径寸法よりも小径の部分を棒材が有していた場合には、その小径部分で棒材外周面と棒材支持部の内周面との間に不要な隙間が生じ、その結果、ガイドブッシュによる棒材の支持が不安定になって、製品を高精度に加工成形することが困難となる傾向がある。そして、上記した諸問題は、特に棒材支持部の内周面と棒材外局面との間の隙間を可及的に削減することが望まれる回転型のガイドブッシュにおいて、棒材の供給時の送り及び加工途上での送りを実施する際の解決すべき大きな課題となっている。
発明の開示
したがって本発明の目的は、自動旋盤に設置される回転型ガイドブッシュにおいて、外径寸法精度の低い引抜き材を棒材として使用する場合にも、棒材送り時に棒材支持部と棒材外周面との間に生じる摩擦抵抗を軽減し、また棒材支持部と棒材外局面との間に生じ得る不要な隙間を排除して、製品の高精度な加工成形を実現できる回転型ガイドブッシュを提供することにある。
本発明の他の目的は、ガイドブッシュ自体や回転主軸のチャックの構成部品の損耗、劣化を抑制して、部品寿命を増加させるとともに、メンテナンスに関するコストを削減することができる回転型ガイドブッシュを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、そのような極めて有利な機能を有するとともに、安価に製造できる回転型ガイドブッシュを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、そのような回転型ガイドブッシュを備え、棒材として引抜き材を使用する場合にも製品を高精度に加工成形できる高性能の自動旋盤を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、回転軸線を包囲する中空筒状の棒材支持部を具備する回転型ガイドブッシュにおいて、棒材支持部の内周面に局所的に形成される突起を具備し、突起が、内周面から離隔した位置に棒材を支持することを特徴とする回転型ガイドブッシュを提供する。
このような構成を有するガイドブッシュでは、従来のガイドブッシュにおける棒材支持部の円筒状内周面と棒材外周面との接触面積に比較して、突起と棒材外周面との間の十分に小さな接触面積の下で棒材を支持することができる。したがって、ガイドブッシュに支持された棒材を棒材支持部に沿って軸線方向へ送る間に、棒材が本質的に有する長手方向への外径寸法のばらつきや撓曲に起因して、突起が棒材外周面に圧力下で食い込むようなことがあったとしても、そのときに突起から棒材が受ける摩擦抵抗は、従来のガイドブッシュにおける円筒状内周面から受ける摩擦抵抗に比較して、著しく軽減される。
本発明の好適な態様では、棒材支持部の内周面に埋設される少なくとも1つの支持部材をさらに具備し、突起が、支持部材の、内周面から突出する突出部分によって構成される回転型ガイドブッシュが提供される。このような構成によれば、突起を比較的容易に形成することができる。
本発明の一実施形態によれば、支持部材が略円柱形状を有し、突出部分が内周面上で回転軸線に沿って連続的に形成される回転型ガイドブッシュが提供される。この構成では、略円柱形状の支持部材の突出部分は、棒材外周面に接触することにより、棒材を回転軸線に沿って案内することができる。
この場合、突出部分は、内周面の回転軸線方向略全長に渡って延設されることが好ましい。それにより、突出部分の棒材案内作用を一層向上させることができる。
また、棒材支持部の内周面に、支持部材を部分的に収容する凹部が設けられ、凹部が、略弓形の断面形状を有して、回転軸線に沿って連続的に延設される構成とすることができる。それにより、凹部に支持部材を挿入するだけで、回転軸線に沿って連続的に延設される突出部分を形成することができる。
本発明の他の実施形態によれば、支持部材が略球形状を有し、突出部分が内周面上で回転軸線に沿って局所的に形成される回転型ガイドブッシュが提供される。この構成では、略球形状の支持部材の突出部分が棒材外周面に接触することにより、突出部分と棒材外周面との接触面積を一層削減することができる。
この場合、回転軸線方向に互いに離間して整列配置される複数の支持部材を備えることが好ましい。それにより、支持部材の突出部分が回転軸線方向に整列配置されるので、棒材を回転軸線に沿って案内することができる。
また、棒材支持部の内周面に、支持部材を部分的に収容する凹部が設けられ、凹部が、略円形の断面形状を有して、回転軸線を中心に放射状に延設される構成とすることができる。それにより、凹部に支持部材を挿入するだけで、突出部分を局所的に形成することができる。
いずれの実施形態でも、内周面における凹部の開口部に、開口部の中心に向かって延びる突縁が形成され、支持部材が突縁によって凹部内に保持される構成が有利である。それにより、凹部に支持部材を挿入するだけで、支持部材を径方向へ固定的に保持することができる。
本発明のさらに他の実施形態によれば、支持部材が、回転軸線に略直交する方向へ延びる軸線に関して回動自在なローラからなる回転型ガイドブッシュが提供される。この構成では、支持部材が棒材外周面の送りに伴って回動することにより、支持部材の突出部分と棒材外局面との間の摩擦抵抗を実質的に排除することができる。
いずれの実施形態でも、周方向に互いに離間して配置される複数の支持部材を備えることができる。それにより、棒材の心出し支持作用を向上させることができる。
また、棒材支持部が、回転軸線方向に延びる複数のスリットによって複数の縦割り部分に分割される構成において、それら縦割り部分の各々に少なくとも1個の支持部材を設置することもできる。それにより、棒材の外径寸法に合わせて、支持部材の突出部分が画成する仮想円筒面の内径寸法を最適に調節することができる。
本発明の他の好適な態様では、突起が、棒材支持部の内周面上で回転軸線方向へ延設される突条からなる回転型ガイドブッシュが提供される。
本発明はさらに、上記した特徴を有する回転型ガイドブッシュを、棒材の加工作業位置近傍に設置してなる自動旋盤を提供する。この自動旋盤では、ガイドブッシュの棒材支持部の内周面と棒材外周面との間に生じ得る不要な隙間を排除して、製品を高精度に加工成形することができるとともに、ガイドブッシュ自体や回転主軸のチャックの構成部品の損耗、劣化を抑制することができる。
発明を実施するための最良の形態
図面を参照すると、図1及び図2は、本発明の第1の実施形態による回転型ガイドブッシュ10(以下、単にガイドブッシュ10と称する)を、それぞれ縦断面図及び端面図で示す。ガイドブッシュ10は、工具による加工作業位置の近傍で旋盤機台上に回転可能に設置され、回転主軸に掴持された棒材をその先端の被加工部位の近傍で支持する中空筒状の補助支持装置である。
ガイドブッシュ10は、回転軸線10aと、自動旋盤で加工される棒材W(九棒、図5参照)を受容、包囲する段付き円筒状の内面12とを備える。ガイドブッシュ10の軸線方向前端(図1で左端)側には、回転軸線10aを包囲する中空筒状の棒材支持部14が形成される。棒材支持部14は、内面12の小径部分を構成する内周面16を有する。
棒材支持部14には、ガイドブッシュ10の筒状の壁を径方向へ貫通する3個のスリット18が、周方向略等間隔配置で、回転軸線10aを中心として放射状に形成される。各スリット18は、ガイドブッシュ10の軸線方向前端面20から軸線方向略中央まで延設される。それにより棒材支持部14に、筒状壁を3分割した3個の縦割り部分22が形成される。各縦割り部分22は、棒材支持部14の内周面16を3分割した内周面部分17を有する。
それら縦割り部分22に径方向内方への外力を加えると、各縦割り部分22が弾性変形して棒材支持部14の内周面16が縮径する。その状態から各縦割り部分22への径方向外力を弱めると、各縦割り部分22が復元して内周面16が拡径する。このようにガイドブッシュ10では、棒材支持部14に径方向内方へ加える外力すなわち押圧力を調節することによって、棒材支持部14の内周面16の径寸法を調節することができる。棒材支持部14の各縦割り部分22の外周面には、径方向内方への外力を受けるためのテーパ面24が設けられる。
ガイドブッシュ10はさらに、棒材支持部14の内周面16に局所的に形成される突起として、各縦割り部分22の内周面部分17の周方向略中央位置に1つずつ、合計3個の支持部材26を備える。各支持部材26は、略円柱形状を有し、その一部分28を内周面部分17から突出させた状態で、各縦割り部分22に固定的に埋設される。それら支持部材26は、互いに略同一の寸法及び形状を有し、後述するように互いに協働して、内周面16から離隔した位置に棒材Wを支持する。
棒材支持部14の各縦割り部分22の内周面部分17には、半円よりも大きな略弓形の断面形状を有する凹部30が凹設される。それら凹部30は、互いに略同一の寸法及び形状を有して、回転軸線10aに略平行に連続的に延設される。また各凹部30は、各支持部材26をがたつき無く受容可能な寸法及び形状を有する。
3個の支持部材26の各々は、その中心軸線26aを回転軸線10aに略平行に配置して、それら凹部30の各々に個別に固定的かつ部分的に収容される。その結果、内周面部分17から突出するそれら支持部材26の突出部分28は、互いに略同一の寸法及び形状を付与され、内周面部分17上で回転軸線10aに略平行な方向に連続的に、かつ内周面16の回転軸線方向略全長に渡って形成される。
さらに特定すれば、各支持部材26の突出部分28の、棒材支持部14の径方向内端に位置する頂点領域は、内周面16の軸線方向略全長に渡って、回転軸線10aに略平行に直線状に延設される。3個の支持部材26のこのような頂点領域は、棒材支持部14の各縦割り部分22が弾性変形していない状態で、ガイドブッシュ10の回転軸線10aを中心とする仮想円筒面32上に周方向へ略等間隔に分散して配置される。その状態から、各縦割り部分22を一様に弾性変形させて内周面16及び仮想円筒面32の径寸法を調節することにより、各支持部材26がその突出部分28の頂点領域で、棒材支持部14に供給された棒材W(図5)の外周面に一様に密着する。したがってガイドブッシュ10では、棒材支持部14の3個の支持部材26により、ガイドブッシュ10と共に回転する棒材Wを振れが生じないように確実に心出し支持することができる。
上記構成を有するガイドブッシュ10では、従来のガイドブッシュにおける棒材支持部の円筒状内周面と棒材外周面との接触面積に比較して、3個の支持部材26の突出部分28の頂点領域と棒材Wの外周面との合計接触面積が相当に縮小されている。したがって、後述するように回転主軸が棒材を掴持したまま軸線方向へ移動する構成を有した自動旋盤でガイドブッシュ10を使用する場合、ガイドブッシュ10に支持された棒材Wを棒材支持部14に沿って軸線方向へ送る間に、棒材Wが本質的に有する長手方向への外径寸法のばらつきや撓曲に起因して、各支持部材26の突出部分28が棒材外周面に過度の圧力下で係合することがあったとしても、そのときに各突出部分28から棒材Wが受ける摩擦抵抗の合計値は、従来のガイドブッシュにおける円筒状内周面から受ける摩擦抵抗に比較して、著しく軽減されることになる。その結果、前述した予調節時に、各突出部分28の頂点領域と棒材外周面との間の隙間を可及的に削減することができ、また棒材Wの外径寸法のばらつきや曲がりが大きいときには各突出部分28の頂点領域が画成する仮想円筒面32の径寸法を最適化することができる。
次に図3A〜図3Eを参照して、ガイドブッシュ10の製造方法を説明する。
まず、回転軸線10aを中心とした円筒内面34を有する中空円筒状のブランク36を加工、作製する(図3A)。このときブランク36には、円筒内面34の反対側の外周面に、完成時にテーパ面24(図1)を構成する円錐面(図示せず)を形成しておく。次に、円筒内面34の周囲に、ブランク36の軸線方向前端面38から回転軸線10aに略平行に、支持部材26の外径寸法に対応する内径寸法を有する互いに独立した3個の円筒穴40を凹設する(図3B)。それら円筒穴40の中心軸線40aは、回転軸線10aを中心とする共通の仮想円筒面上に周方向へ略等間隔に配置される。
続いて、円筒内面34を、各円筒穴40が回転軸線10a側に開口するまで旋削加工して、棒材支持部14の内周面16を形成するとともに、3個の凹部30を形成する(図3C)。このようにして形成した凹部30の各々に、別工程で例えば超硬材や焼入材から作製した3個の支持部材26の各々を個別に、軸線方向前端面38側から挿入して、例えばろう付けにより固定する(図3D)。この状態で、各支持部材26の一部分が内周面16から突出して、突出部分28を構成する。最後に、ブランク36に3個のスリット18を切削加工して、棒材支持部14の3個の縦割り部分22を形成することにより、ガイドブッシュ10が完成する(図3E)。
このように、ガイドブッシュ10によれば、ブランク36に円筒内面34及び円筒穴40を形成する工程、並びに円筒内面34を旋削して棒材支持部14の内周面16及び凹部30を形成する工程を、いずれも穴明け、中ぐり等の、比較的簡単な制御で十分な寸法精度を獲得可能な加工作業によって実施でき、しかも支持部材26を凹部30に挿入するだけで、棒材を支持するための突出部分28を形成できる。したがってガイドブッシュ10は、比較的安価に製造することができる。
上記構成を有するガイドブッシュ10では、棒材支持部14に設けた各凹部30の断面形状から理解されるように、内周面16における各凹部30の開口部に、開口部の中心に向かって延びる一対の対向突縁42が形成される(図2)。したがって、各凹部30に収容される各支持部材26は、それら突縁42によって凹部30内に径方向へ固定的に保持される。他方、各支持部材26は、各凹部30内でろう付けや接着剤等の固着手段によって軸線方向及び回転方向へ固定的に保持される。
しかしこのような構成では、ガイドブッシュ10の軸線方向後端から棒材支持部14に棒材Wを挿入する際に、棒材Wの軸線方向前端面がいずれかの支持部材26の軸線方向後端面に衝突すると、棒材Wの挿入に伴い、ろう付け等の接着手段が破壊されて当該支持部材26が凹部30から押出されてしまう場合がある。そのような不都合を排除するために、図1に示すように、棒材支持部14の棒材挿入端44に隣接する側の各支持部材26の軸線方向端部に、円錐台状に縮径するテーパ状外周面46を形成することが望ましい。テーパ状外周面46は、ガイドブッシュ10の軸線方向後端から棒材支持部14に棒材Wを挿入する際の、棒材Wの軸線方向前端面と支持部材26の軸線方向後端面との衝突を効果的に防止できる。
さらに、図4に変形例として示すように、ガイドブッシュ10の各支持部材26の突出部分28の頂点領域を、支持対象の棒材Wの外周面形状に対応する凹面形状に加工して、棒材Wの外周面に密着可能な支持面48を各支持部材26に形成することもできる。それら支持面48は、棒材支持部14の各縦割り部分22が弾性変形していない状態で、ガイドブッシュ10の回転軸線10aを中心とする仮想円筒面50上に周方向へ略等間隔に分散して配置される。その状態から、各縦割り部分22を一様に弾性変形させて内周面16及び仮想円筒面50の径寸法を調節することにより、各支持部材26がその支持面48で、棒材支持部14に供給された棒材Wの外周面に一様に密着する。
このような構成は、前述した各支持部材26がその突出部分28の頂点領域で棒材Wを支持する構成に比べて、棒材支持部14に設けた支持部材26による棒材Wの心出し支持機能を一層向上させるものであり、自動旋盤で棒材Wを超精密加工する際に特に有効に使用できる。なお、各支持面48は、図3を参照して説明したガイドブッシュ10の製造方法において、各支持部材26を凹部30に固定した後に、例えば研磨加工により形成できる。
図5は、上記したガイドブッシュ10を組込んで備えたNC旋盤等の自動旋盤の主要部分を断面図で示す。ガイドブッシュ10は、スリーブ部材52、軸受装置54及びフランジ部材56を介して、旋盤機台上に設定された工具58による加工作業位置の近傍で、機台上のコラム60に回転可能に設置される。ガイドブッシュ10は、スリーブ部材52の前端(図で左端)領域に軸線方向へ摺動可能にかつ相対回転不能に収納される。スリーブ部材52の内周面前端には、ガイドブッシュ10の棒材支持部14の外周面に設けたテーパ面24に接触可能な対応テーパ面62が形成される。スリーブ部材52の後端(図で右端)領域には、ガイドブッシュ10の軸線方向後端に設けた雄ねじ部64(図1)に螺合する雌ねじ部を有した調節ナット66が、軸線方向へ固定して回転可能に収納される。それにより、調節ナット66が回転すると、ガイドブッシュ10がスリーブ部材52内で軸線方向へ移動する。
スリーブ部材52の外周面の後端領域には、キー68を介して被動歯車70が取付けられる。被動歯車70は、図示しない動力伝達機構を介して図示しないガイドブッシュ駆動源に連結され、ガイドブッシュ駆動源により、自動旋盤の回転主軸72の回転速度と同一の回転速度で回転駆動される。その結果、被動歯車70、調節ナット66、スリーブ部材52及びガイドブッシュ10が、フランジ部材56の内部で一体的に、回転主軸72の回転速度と同一の回転速度で回転する。フランジ部材56は、例えばボルト74によりコラム60に固定される。このように、ガイドブッシュ10、スリーブ部材52、フランジ部材56、調節ナット66及び被動歯車70は、予め組立てたガイドブッシュ装置として、自動旋盤のコラム60の所定位置に取付けられる。
回転主軸72は、旋削加工すべき棒材Wを掴持して、図示しない主軸駆動源により回転駆動される。回転主軸72は中空筒状の構造を有し、その前端領域に、棒材Wを掴持可能な開閉式のチャック76が収容される。チャック76は、先端にすり割り部を有したいわゆるコレットチャックであり、すり割り部に径方向内方への外力すなわち押圧力が加わることにより、先端の棒材掴持孔78が縮径してチャック76が閉じ、棒材Wを固定的に掴持するようになっている。すり割り部への径方向外力が解除されると、すり割り部が復元して棒材掴持孔78が拡径し、チャック76が開いて棒材Wを解放する。チャック76のすり割り部外周には、径方向内方への外力を受けるためのテーパ面80が設けられる。
回転主軸72にはさらに、中空筒状の作動部材82が軸線方向へ移動可能に収容される。作動部材82はその前端領域にチャック76を収容し、チャック76の外周に設けたテーパ面80に当接可能な対応テーパ面84を前端に備える。図示しないチャック駆動源により、作動部材82を軸線方向前方(図で左方)へ移動することによって、対応テーパ面84がチャック76のテーパ面80に当接され、テーパ面80を介してチャック76のすり割り部に径方向内方への押圧力が加わり、チャック76が閉じられる。その状態から、作動部材82を軸線方向後方(図で右方)へ移動すれば、対応テーパ面84がチャック76のテーパ面80から脱離して、チャック76が開かれる。
なお、回転主軸72の構成は上記に限定されるものではない。例えばチャック76の開閉作動機構として、チャック後端に連結した作動部材をチャックとともに軸線方向後方へ移動することにより、チャックのテーパ面に径方向内方への押圧力を加える構成を採用することもできる。
上記構成を有する自動旋盤において、ガイドブッシュ10を有効に機能させるための予調節の手順を以下に説明する。まず上記したガイドブッシュ装置の、旋削加工対象の棒材Wの外径に相当する名目径寸法(つまり3個の支持部材26の突出部分28が画成する仮想円筒面32、50の名目径寸法)を有したガイドブッシュ10を、棒材支持部14に径方向内方への外力が加わらない初期状態に置き、旋削加工対象の棒材Wを棒材支持部14に挿入する。その状態から、調節ナット66を回してガイドブッシュ10を軸線方向後方へ移動し、棒材支持部14の外周面のテーパ面24をスリーブ部材52の対応テーパ面62に当接する。それにより、ガイドブッシュ10の3個の支持部材26の突出部分28を、棒材Wの外周面に一様に密着させる。
ここでガイドブッシュ10によれば、上記したように棒材支持部14と棒材Wとの相互接触面が3個の支持部材26の突出部分28のみによって構成され、棒材送り時に相互接触面間に生じる摩擦抵抗が著しく小さくなっている。したがって、3個の支持部材26の突出部分28と棒材外周面との間の隙間を可及的に削減すべく調節できるだけでなく、それら突出部分28が棒材Wの外周面に対して積極的にしまりばめの状態を呈するまで縮径、調節することができる。
このようにして、ガイドブッシュ10の、3個の支持部材26の突出部分28が画成する仮想円筒面32、50の径寸法を調節した後、ガイドブッシュ装置を自動旋盤のコラム60に取付ける。それとともに棒材Wを、所定の加工長さだけチャック76から突出させた状態で回転主軸72に掴持して、回転主軸72の軸線方向移動により棒材Wをガイドブッシュ10の棒材支持部14に後方(図で右方)から挿入する。次いで、ガイドブッシュ10により棒材Wの被加工部位近傍を支持しつつ、例えば工具58により旋削加工を実施する。
ガイドブッシュ10によれば、旋削加工の進行に伴い、工具58に対し棒材Wを軸線方向へ送る間に、各突出部分28から棒材Wが受ける摩擦抵抗は、従来のガイドブッシュにおける棒材支持部の円筒状内周面から受ける摩擦抵抗に比較して、著しく軽減されることになる。例えば棒材Wが外径寸法精度の低い引抜き材である場合に、棒材Wの長手方向への外径寸法のばらつきや曲がりに起因して、しまりばめ状態に調節された各支持部材26の突出部分28が、軸線方向へ送られる棒材Wの外周面に食い込むことがあったとしても、そのときに各突出部分28から棒材Wが受ける摩擦抵抗は極めて小さいものになる。
したがって、回転主軸72のチャック76と棒材Wとの間の滑りの発生が防止され、棒材Wが設定値通りに正確に送られるようになるので、棒材の送り工程が安定し、加工成形された製品の長さ寸法の誤差及びばらつきが可及的に低減される。当然ながら、過大な摩擦抵抗により棒材の送りが不能になって旋削加工を継続できなくなるような不具合は、ガイドブッシュ10では回避される。
また、ガイドブッシュ10と棒材Wとの間の摩擦抵抗が軽減されたことにより、回転主軸72のチャック76の掴持力を通常の範囲に設定することができる。したがって、ガイドブッシュ10及びチャック76の各構成部品の損耗、劣化を遅らせて部品寿命を延ばすことができるとともに、構成部品のメンテナンスや交換のサイクルを延長して、メンテナンスに関するコストを削減することができる。
しかも、棒材支持部14の3個の支持部材26の突出部分28が画成する仮想円筒面32、50の径寸法を、棒材Wの外径に対してしまりばめ状態に調節することにより、棒材Wが仮想円筒面32、50の径寸法よりも小径の部分を有していた場合にも、その小径部分に各突出部分28が確実に接触して棒材Wを安定的に支持することができる。したがってこのようなしまりばめ状態の調節は、加工成形された製品の外径精度(寸法値、寸法公差、真円度、円筒度を含む)を著しく向上させる効果を奏する。
さらにガイドブッシュ10では、上記したしまりばめ状態の調節が可能になったことにより、外径寸法のばらつきや曲がりが一様でない1本又は複数の引抜き材に対し、しめしろの変動をかなりの範囲で許容できる。その結果、従来のガイドブッシュで、棒材支持部の円筒状内周面と棒材外周面との密着度合いが変動する度に行っていた内径調節の実施回数を、ガイドブッシュ10では著しく削減することができ、ガイドブッシュ10の内径調節時間を効果的に短縮することができる。
図6及び図7は、本発明の第2の実施形態による回転型ガイドブッシュ90(以下、単にガイドブッシュ90と称する)を、それぞれ縦断面図及び端面図で示す。ガイドブッシュ90は、棒材支持部14の内周面16に局所的に形成される突起として、内周面16に部分的に埋設される略球形状の支持部材92を備える。ガイドブッシュ90は、この支持部材92の構成以外は、前述したガイドブッシュ10と実質的に同一の構成を有するので、同一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
ガイドブッシュ90の棒材支持部14は、3個のスリット18によって分割形成された各縦割り部分22の内面94にそれぞれ固定される円筒切片状の3個の取付部材96を備える。それら取付部材96は、互いに略同一の形状及び寸法を有し、回転軸線90aに対向する側にそれぞれ凹状表面98が設けられる。したがってガイドブッシュ90では、棒材支持部14の内周面16は、3個の取付部材96の凹状表面98によって構成される。
棒材支持部14にはさらに、各縦割り部分22における内周面16すなわち各取付部材96の凹状表面98の周方向略中央位置に、回転軸線方向へ互いに離間して2つずつ、略球形状の支持部材92がその一部分100を凹状表面98から突出させた状態に固定的に埋設される。計6個の支持部材92は、互いに略同一の寸法及び形状を有し、後述するように互いに協働して、内周面16から離隔した位置に棒材Wを支持する。
各取付部材96の凹状表面98には、略円形の断面形状を有する2個の凹部102が凹設される。計6個の凹部102は、互いに略同一の寸法及び形状を有して、回転軸線90aを中心に放射状に延設される。また各凹部102は、各支持部材92をがたつき無く受容可能な寸法及び形状を有する。さらに、図8に拡大して示すように、凹状表面98における各凹部102の開口部には、開口部の中心に向かって延びる環状の突縁104が形成される。
6個の支持部材92の各々は、それら凹部102の各々に個別に部分的に収容される。このとき各支持部材92は、突縁104及び棒材支持部14の内面94によって各凹部102内に固定的に保持される。その結果、棒材支持部14の内周面16すなわち各取付部材96の凹状表面98から突出するそれら支持部材92の突出部分100は、互いに略同一の寸法及び形状を付与されて、凹状表面98上で回転軸線方向へ互いに離間して局所的に形成される。
さらに特定すれば、計6個の支持部材92の突出部分100の、棒材支持部14の径方向内端に位置する頂点領域は、棒材支持部14の各縦割り部分22が弾性変形していない状態で、ガイドブッシュ90の回転軸線90aを中心とする仮想円筒面106上に、周方向へ略等間隔に分散して、かつ回転軸線方向へ離間、整列して配置される。その状態から、各縦割り部分22を一様に弾性変形させて内周面16及び仮想円筒面106の径寸法を調節することにより、各支持部材92がその突出部分100の頂点領域で、棒材支持部14に供給された棒材W(図5)の外周面に一様に密着する。したがってガイドブッシュ90では、棒材支持部14の6個の支持部材92により、ガイドブッシュ90と共に回転する棒材Wを振れが生じないように確実に心出し支持することができる。
上記構成を有するガイドブッシュ90によっても、図1〜図4に示すガイドブッシュ10と同等の作用効果が奏されることは理解されよう。またガイドブッシュ90は、図5に示す自動旋盤に組込んで使用することができ、それにより前述した種々の顕著な作用効果を奏する。
特にガイドブッシュ90では、略円柱形状の支持部材26の代わりに略球形状の支持部材92を使用して、その突出部分100を回転軸線90aに沿って局所的に形成する構成としたので、各突出部分100の頂点領域と棒材Wの外周面との合計接触面積が一層縮小されることになる。その結果、ガイドブッシュ90に支持された棒材Wを棒材支持部14に沿って軸線方向へ送る間に、棒材Wが本質的に有する長手方向への外径寸法のばらつきや撓曲に起因して、各支持部材92の突出部分100が棒材外周面に圧着係合することがあったとしても、そのときに各突出部分100から棒材Wが受ける摩擦抵抗の合計値は一層顕著に軽減される。
なお、略球形状の支持部材92は、棒材支持部14の各縦割り部分22において、凹状表面98の所望中心角度位置で回転軸線方向の1箇所のみに配置してもよい。また、凹状表面98の所望中心角度位置に、3個以上の支持部材92を回転軸線方向へ整列配置することもできる。
次に図9及び図10を参照して、ガイドブッシュ90の製造方法を説明する。まず図9に示すように、回転軸線90aを中心とした内面12及び円筒内面108を有する中空円筒状のブランク110を加工、作製する。このときブランク110には、円筒内面108の反対側の外周面に、完成時にテーパ面24(図6)を構成する円錐面112を形成しておく。さらに、内周面16を有する中空円筒状の取付部材ブランク114を別工程で加工、作製する。取付部材ブランク114には、回転軸線90aを中心として放射状に、支持部材92の外径寸法に対応する内径寸法を有する互いに独立した6個の凹部102を凹設しておく。
続いて、取付部材ブランク114のそれら凹部102の各々に、別工程で例えば超硬材や焼入材から作製した6個の支持部材92の各々を個別に外周面側から挿入し、その状態で取付部材ブランク114を、ブランク110の円筒内面108に沿って軸線方向前端側から挿入して、例えばろう付けや接着剤等の固着手段により円筒内面108に固定する(図10)。この状態で、各支持部材92の一部分が内周面16から突出して、突出部分100を構成する。最後に、ブランク110及び取付部材ブランク114に、3個のスリット18を切削加工して、棒材支持部14の3個の縦割り部分22を形成することにより、図6に示すガイドブッシュ90が完成する。なお、完成後に支持部材92の交換を可能にする場合は、各縦割り部分22の内面94にそれぞれ取付部材96がボルト(図示せず)により着脱可能に固定されるように構成することができる。
このように、ガイドブッシュ90によれば、ブランク110に円筒内面108を形成する工程、並びに取付部材ブランク114に内周面16及び凹部102を形成する工程を、いずれも穴明け、中ぐり等の、比較的簡単な制御で十分な寸法精度を獲得可能な加工作業によって実施でき、しかも支持部材92を凹部102に挿入するとともに、取付部材ブランク114をブランク110の円筒内面108に沿って挿入するだけで、棒材を支持するための突出部分100を形成できる。したがってガイドブッシュ90は、比較的安価に製造することができる。
図11に変形例として示すように、ガイドブッシュ90においても、各支持部材92の突出部分100の頂点領域を、支持対象の棒材Wの外周面形状に対応する凹面形状に加工して、棒材Wの外周面に密着可能な支持面116を各支持部材92に形成することもできる。それら支持面116は、棒材支持部14の各縦割り部分22が弾性変形していない状態で、ガイドブッシュ90の回転軸線90aを中心とする仮想円筒面118上に周方向へ略等間隔に分散して配置される。その状態から、各縦割り部分22を一様に弾性変形させて内周面16及び仮想円筒面118の径寸法を調節することにより、各支持部材92がその支持面116で、棒材支持部14に供給された棒材Wの外周面に一様に密着する。
このような構成は、前述した各支持部材92がその突出部分100の頂点領域で棒材Wを支持する構成に比べて、棒材支持部14に設けた支持部材92による棒材Wの心出し支持機能を一層向上させるものであり、自動旋盤で棒材Wを超精密加工する際に特に有効に使用できる。なお、各支持面116は、図9及び図10を参照して説明したガイドブッシュ90の製造方法において、各支持部材92を凹部102に収容した取付部材ブランク114をブランク36の円筒内面108にろう付けした後に、例えば研磨加工により形成できる。
図12及び図13は、本発明の第3の実施形態による回転型ガイドブッシュ120(以下、単にガイドブッシュ120と称する)を、それぞれ縦断面図及び端面図で示す。ガイドブッシュ120は、棒材支持部14の内周面16に局所的に形成される突起として、内周面16に部分的に埋設されるローラからなる支持部材122を備える。ガイドブッシュ120は、この支持部材122の構成以外は、前述したガイドブッシュ10と実質的に同一の構成を有するので、同一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
ガイドブッシュ120の棒材支持部14には、3個のスリット18によって分割形成された各縦割り部分22の内周面部分17の周方向略中央位置に1つずつ、略円板形状の支持部材122が、その一部分124を内周面部分17から突出させた状態に埋設される。それら支持部材122は、互いに略同一の寸法及び形状を有するローラとして形成され、後述するように互いに協働して、内周面16から離隔した位置に棒材Wを支持する。なお各支持部材122は、図14に示すように、角を丸めた円板形状を有することもできる。
棒材支持部14の各縦割り部分22には、内周面部分17とテーパ面24との間を貫通する凹部126が、回転軸線120aを中心として放射状に形成される。各凹部126は、ガイドブッシュ120の軸線方向前端面20に開口する。それら凹部126は、互いに略同一の寸法及び形状を有するとともに、各支持部材122をがたつき無く回動自在に受容可能な寸法及び形状を有する。各縦割り部分22にはさらに、回転軸線120a及び棒材支持部14の半径線14a(図13)に略直交する方向へ延びる一対の貫通孔128が、凹部126を中心に互いに同軸に整列して形成される。各一対の貫通孔128には、支持部材122を回動自在に支持する支軸130が固定的に受容される。
各支持部材122は、各凹部126に個別に部分的に収容され、各支軸130によって、回転軸線120a及び半径線14aに略直交する方向へ延びる軸線122aに関して回動自在に支持される。その結果、3個の支持部材122の突出部分124は、回動中も変化することなく常に互いに略同一の寸法及び形状を有して、内周面部分17から突出する。なお、支持部材122及び支軸130は、好ましくは超硬材や焼入材から形成される。
さらに特定すれば、各支持部材122の突出部分124の、棒材支持部14の径方向内端に位置する頂点領域は、棒材支持部14の各縦割り部分22が弾性変形していない状態で、ガイドブッシュ120の回転軸線120aを中心とする仮想円筒面132上に周方向へ略等間隔に分散して配置される。その状態から、各縦割り部分22を一様に弾性変形させて内周面16及び仮想円筒面132の径寸法を調節することにより、各支持部材122がその突出部分124の頂点領域で、棒材支持部14に供給された棒材W(図5)の外周面に一様に密着する。したがってガイドブッシュ120では、棒材支持部14の3個の支持部材122により、ガイドブッシュ120と共に回転する棒材Wを振れが生じないように確実に心出し支持することができる。
上記構成を有するガイドブッシュ120によっても、図1〜図4に示すガイドブッシュ10、及び図6〜図11に示すガイドブッシュ90と同等の作用効果が奏されることは理解されよう。またガイドブッシュ120は、図5に示す自動旋盤に組込んで使用することができ、それにより前述した種々の顕著な作用効果を奏する。
特にガイドブッシュ120では、軸線122aに関して回動自在な略円板形状のローラからなる支持部材122を使用したので、ガイドブッシュ120に支持された棒材Wを棒材支持部14に沿って軸線方向へ送る間に、棒材Wが本質的に有する長手方向への外径寸法のばらつきや撓曲に起因して、各支持部材122の突出部分124が棒材外周面に圧着係合することがあったとしても、各支持部材122が棒材Wの送りに伴って回動することにより、各突出部分124と棒材Wとの間の摩擦抵抗を実質的に排除することができる。
ガイドブッシュ120のこのような作用効果は、棒材Wが例えばジルコニウム等の比較的軟質の材料からなる場合に、特に有効である。前述したガイドブッシュ10、90をこのような軟質材料の棒材Wに対して使用すると、心出し支持された棒材Wを棒材支持部14に沿って軸線方向へ送る間に、各支持部材26、92が比較的容易に棒材外周面を削って棒材Wに食い込み、それにより摩擦抵抗が急激に上昇して棒材Wを安定的に送ることが困難になる傾向がある。これに対し、ガイドブッシュ120では、各支持部材122が回動することによりそのような削り込みを確実に回避できるので、軟質材料からなる棒材Wであっても正確かつ安定的に送ることが可能になる。また、ガイドブッシュ内に棒材Wの削りかすが溜まることを未然に防止できる。
なお、ガイドブッシュ120においても、軟質材料の棒材Wに対しては、各支持部材122による押付け跡が棒材外周面に溝状に形成される場合がある。そこで、図15に示すように、棒材Wの外径寸法との相対関係において、比較的幅の広いローラからなる支持部材122を使用すれば、そのような溝状の押付け跡を排除することができる。
図16及び図17は、本発明の第4の実施形態による回転型ガイドブッシュ140(以下、単にガイドブッシュ140と称する)を、それぞれ縦断面図及び端面図で示す。ガイドブッシュ140は、棒材支持部14の内周面16に局所的に形成される突起として、回転軸線140aに沿って延びる突条142を備える。ガイドブッシュ140は、内周面16に部分的に埋設される支持部材26に代えてこの突条142を備える点以外は、前述したガイドブッシュ10と実質的に同一の構成を有するので、同一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
ガイドブッシュ140の棒材支持部14には、3個のスリット18によって分割形成された各縦割り部分22の内周面部分17の周方向略中央位置に1つずつ、軸線方向へ延びる突条142が内周面部分17から径方向内方へ突設される。それら突条142は、互いに略同一の寸法及び形状を有し、後述するように互いに協働して、内周面16から離隔した位置に棒材Wを支持する。
3個の突条142は、ガイドブッシュ140の回転軸線140aに略平行に連続的に、かつ内周面16の回転軸線方向略全長に渡って形成される。各突条142の突出方向先端すなわち径方向内端には、棒材支持部14に供給された棒材W(図5)の外周面に接触して棒材Wを支持する支持面144が形成される。図18に拡大して示すように、各突条142の支持面144は、支持対象の棒材Wの外周面形状に対応する凹面形状を有する。
さらに特定すれば、3個の突条142の支持面144は、棒材支持部14の各縦割り部分22が弾性変形していない状態で、ガイドブッシュ140の回転軸線140aを中心とする仮想円筒面146上に周方向へ略等間隔に分散して配置される。その状態から、各縦割り部分22を一様に弾性変形させて内周面16及び仮想円筒面146の径寸法を調節することにより、各突条142がその支持面144で棒材Wの外周面に一様に密着する。したがってガイドブッシュ140では、棒材支持部14の3個の突条142により、ガイドブッシュ140と共に回転する棒材Wを振れが生じないように確実に心出し支持することができる。
上記構成を有するガイドブッシュ140によっても、前述したガイドブッシュ10、90、120と同等の作用効果が奏されることは理解されよう。またガイドブッシュ140は、図5に示す自動旋盤に組込んで使用することができ、それにより前述した種々の顕著な作用効果を奏する。
なお、ガイドブッシュ140は、回転軸線140aを中心とした円筒内面148を軸線方向前端に有する中空円筒状のブランクに対し、内周面16及び突条142を有する中空円筒状の部材150を例えばろう付けにより円筒内面148に固定した後、3個のスリット18を切削加工して棒材支持部14の3個の縦割り部分22を形成することにより作製することができる。この場合、好ましくは部材150は、超硬材や焼入材から形成される。
或いは図19Aに示すように、ガイドブッシュ140の突条142を、図1のガイドブッシュ10と同様に、角柱状の支持部材152によって構成することもできる。この場合、棒材支持部14の各縦割り部分22の内周面部分17に、軸線方向へ延びる矩形溝154が刻設され、矩形溝154に、超硬材や焼入材から別工程で成形された角柱状の支持部材152を部分的に嵌入、固定することにより、支持面144を有した突条142が形成される。なお支持面144は、支持部材154を矩形溝152に固定した後に、研磨工程により形成できる。
さらに、図19Bに示すように、支持部材152によって形成された突条142の支持面144を含む表面を、DLC(ダイアモンドライクカーボン)被膜156で覆うこともできる。DLC被膜156は、主に炭素と水素とから構成される非晶質のカーボン硬質膜であり、ダイアモンドに極めて近い結晶構造及び特性を有する。このような構成によれば、棒材送り時の各突条142の支持面144と棒材外周面との間の摩擦抵抗を一層効果的に軽減することができる。
以上、本発明を幾つかの好適な実施形態に関連して説明したが、本発明は請求の範囲の開示内で様々な変更及び修正を為し得るものである。
例えば、棒材支持部の内周面に形成される突起は、棒材を正確に心出し支持するためには、上記各実施形態におけるように内周面の周方向へ等間隔に離間した少なくとも3箇所に設置することが有利である。しかし、棒材支持部の内周面自体の形状を非対称にすれば、内周面の周方向へ少なくとも1箇所に支持部材を配置する構成によっても、棒材を正確に心出し支持することができる。また、棒材支持部の内周面の周方向へ離間した4箇所以上に突起を設けることもできるが、この場合は、棒材を軸線方向へ送る際に各突起と棒材外周面との間に生じる摩擦抵抗が過大にならないこと、つまり前述した従来技術における問題と同様の問題が生じないことに留意して、個数を選定することが望ましい。
産業上の利用可能性
本発明は、自動旋盤に搭載されることにより、製品を高精度に加工成形することを可能にする回転型ガイドブッシュを提供するものである。本発明による回転型ガイドブッシュは、棒材送り時にガイドブッシュの棒材支持部と棒材外周面との間に生じる摩擦抵抗を軽減するとともに、棒材支持部と棒材外周面との間に生じ得る不要な隙間を排除することができる。また、ガイドブッシュやチャックの構成部品の損耗、劣化を抑制することができるだけでなく、ガイドブッシュの内径寸法の調節時間を短縮することもできる。したがって特に、外径寸法精度の低い引抜き材を棒材として使用する場合に好適に適用できる。
【図面の簡単な説明】
本発明の上記並びに他の目的、特徴及び利点は、添付図面に関連した以下の好適な実施例の説明により一層明らかになろう。同添付図面において、
図1は、本発明の第1の実施形態による回転型ガイドブッシュの、図2の線I−Iに沿った縦断面図、
図2は、図1のガイドブッシュを矢印IIから見た端面図、
図3A〜図3Eは、図1のガイドブッシュの製造工程の各段階を順に示す図2に対応する端面図、
図4は、図1のガイドブッシュの変形例を示す図2に対応する端面図、
図5は、図1のガイドブッシュを組込んだ自動旋盤の部分縦断面図で、旋削加工対象の棒材をガイドブッシュに挿入した状態を示す図、
図6は、本発明の第2の実施形態による回転型ガイドブッシュの、図7の線VI−VIに沿った縦断面図、
図7は、図6のガイドブッシュを矢印VIIから見た端面図、
図8は、図6のガイドブッシュの支持部材及び凹部の拡大断面図、
図9は、図6のガイドブッシュの製造工程の一段階を示す分解縦断面図、
図10は、図6のガイドブッシュの製造工程の他の段階を示す縦断面図、
図11は、図6のガイドブッシュの変形例を示す図7に対応する端面図、
図12は、本発明の第3の実施形態による回転型ガイドブッシュの、図13の線XII−XIIに沿った縦断面図、
図13は、図12のガイドブッシュを矢印XIIIから見た端面図、
図14は、図12のガイドブッシュに使用されるローラの変形例の図、
図15は、図13のガイドブッシュの変形例を示す部分図端面図
図16は、本発明の第4の実施形態による回転型ガイドブッシュの、図17の線XVI−XVIに沿った縦断面図、
図17は、図16の回転型ガイドブッシュを矢印XVIIから見た端面図、
図18は、図16の回転型ガイドブッシュにおける突条の拡大部分端面図、並びに
図19A及び図19Bは、突条の変形例を示す図18に対応した拡大部分端面図である。
Claims (11)
- 回転軸線を包囲する中空筒状の棒材支持部を具備する回転型ガイドブッシュにおいて、
前記棒材支持部の前記内周面に埋設される少なくとも1つの支持部材を具備し、該支持部材の、該内周面から突出する突出部分が、該内周面に局所的に形成される突起であって、該内周面から離隔した位置に棒材を支持する突起を構成し、
前記支持部材が略円柱形状を有し、前記突出部分が前記内周面上で前記回転軸線に沿って連続的に形成されること、
を特徴とする回転型ガイドブッシュ。 - 前記突出部分が前記内周面の回転軸線方向略全長に渡って延設される請求項1に記載の回転型ガイドブッシュ。
- 前記棒材支持部の前記内周面に、前記支持部材を部分的に収容する凹部が設けられ、該凹部が、略弓形の断面形状を有して、前記回転軸線に沿って連続的に延設される請求項1又は2に記載の回転型ガイドブッシュ。
- 回転軸線を包囲する中空筒状の棒材支持部を具備する回転型ガイドブッシュにおいて、
前記棒材支持部の前記内周面に埋設される少なくとも1つの支持部材を具備し、該支持部材の、該内周面から突出する突出部分が、該内周面に局所的に形成される突起であって、該内周面から離隔した位置に棒材を支持する突起を構成し、
前記支持部材が略球形状を有し、前記突出部分が前記内周面上で前記回転軸線に沿って局所的に形成されること、
を特徴とする回転型ガイドブッシュ。 - 回転軸線方向に互いに離間して整列配置される複数の前記支持部材を備える請求項4に記載の回転型ガイドブッシュ。
- 前記棒材支持部の前記内周面に、前記支持部材を部分的に収容する凹部が設けられ、該凹部が、略円形の断面形状を有して、前記回転軸線を中心に放射状に延設される請求項4又は5に記載の回転型ガイドブッシュ。
- 前記内周面における前記凹部の開口部に、該開口部の中心に向かって延びる突縁が形成され、前記支持部材が該突縁によって該凹部内に保持される請求項3又は6に記載の回転型ガイドブッシュ。
- 回転軸線を包囲する中空筒状の棒材支持部を具備する回転型ガイドブッシュにおいて、
前記棒材支持部の前記内周面に埋設される少なくとも1つの支持部材を具備し、該支持部材の、該内周面から突出する突出部分が、該内周面に局所的に形成される突起であって、該内周面から離隔した位置に棒材を支持する突起を構成し、
前記支持部材が、前記回転軸線に略直交する方向へ延びる軸線に関して回動自在なローラからなること、
を特徴とする回転型ガイドブッシュ。 - 周方向に互いに離間して配置される複数の前記支持部材を備える請求項1〜8のいずれか1項に記載の回転型ガイドブッシュ。
- 前記棒材支持部が、回転軸線方向に延びる複数のスリットによって複数の縦割り部分に分割され、それら縦割り部分の各々に少なくとも1個の前記支持部材が設置される請求項9に記載の回転型ガイドブッシュ。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の回転型ガイドブッシュを、棒材の加工作業位置近傍に設置してなる自動旋盤。
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