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JP4327030B2 - 張出し性と耐発銹性に優れた低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼 - Google Patents

張出し性と耐発銹性に優れた低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼 Download PDF

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Description

本発明は、省Ni型のオ−ステナイト系ステンレス鋼であって、軟質で適度な加工硬化性を有し張出し性に優れるとともに,良好な耐発銹性を兼備した低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼に関する。
オ−ステナイト系ステンレス鋼は、JISG4305に規定される300系(SUS304,SUS316,SUS301等)や200系(SUS201,SUS202等)のものがある。
300系のオ−ステナイト系ステンレス鋼は、Mnが2.0質量%以下,Niが6〜15質量%程度含まれる。SUS304に代表されるNi系のオ−ステナイト系ステンレス鋼は、良好な加工性を有し耐食性にも優れる。特に、SUS304は、オ−ステナイト相が準安定であり,成形加工中にマルテンサイト変態を生じて加工硬化が大きくなるために、張出し性が良好である。しかし、SUS304は、高価なNiを多量に含むことから原料コストが高いという欠点がある。
他方、200系のオ−ステナイト系ステンレス鋼は、NiをMnで置換した高Mnステンレス鋼であり、CやNを多く含むために強度が高く非磁性である。また、Ni系のオ−ステナイト系ステンレス鋼と比較して原料コストが安価である。しかし、SUS201やSUS202等に代表される高Mnステンレス鋼は、焼鈍状態において300系と比較して強度が高いために冷間加工性やプレス成形性に劣るという問題がある。
オ−ステナイト系ステンレス鋼の加工性を改善する手段に関し、Mnが3%未満,Niが6%以上を含む300系については従来から多くの検討がなされている。例えば、特許文献1,特許文献2,特許文献3,特許文献4,特許文献5等に開示されているように、プレス成形性等の加工性改善には、Cuの添加が有効に作用することが知られている。
他方、200系のオ−ステナイト系ステンレス鋼は、電子機器用シャフト材,自転車スポ−クス用線,建築,建材用釘等の高強度非磁性が要求される部材への適用が主体である。そのため、高Mnステンレス鋼は、高強度非磁性化の更なる向上に関し、多くの検討がなされている。例えば、特許文献6,特許文献7等には、高強度・非磁性化には、高N化とあわせてMnやCrの増加を抑制してNb,Mo,Pの微量添加が有効に作用することが開示されている。
上述した通り、低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼は、SUS304に代表されるNi系のステンレス鋼が使用されるプレス成形用途へ適応するための加工性の改善を意図したものでない。すなわち、SUS304と同等以上の優れた張出し性を具備した低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼は未だ出現していないのが現状である。
特許第3039838号公報 特許第3398258号公報 特許第3398260号公報 特開平10−102210号公報 特開平10−121207号公報 特許第2618151号公報 特開平06−235048号公報
本発明は、上述した低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼の加工性を改善すべく案出されたものであり、C+NやMn等の元素,オ−ステナイト安定度の指標Md30値(℃),積層欠陥エネルギ−の生成指標SFE(mJ/m2)が特定条件を満足するよう成分設計を行うことにより、SUS304と同等以上の張出し性を具備し,SUS304と遜色ない耐発銹性を有する低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼を提供することを目的とする。
(1)本発明の低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼は、その目的を達成するために、質量%で、C+N:0.03〜0.20%,Si:1%以下,Mn:2〜7%,Cr:10〜16%,Ni:1〜6%,Cu:1〜3%,残部Feおよび不可避的不純物からなり、オ−ステナイト安定度の指標Md30値と積層欠陥エネルギ−の生成指標SFEが下記を満足するように成分設計されていることを特徴とする。
30<Md30<65,40<SFE<70
Md30(℃):497−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−20(Ni+Cu)−18.5Mo
SFE(mJ/m2):6.2Ni+18.6Cu+0.7Cr+3.2Mn+9.3Mo−53
(2)この低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼は、良好な耐発銹性を得るために、S:0.0025質量%以下、P:0.040質量%以下とすることができる。
(3)この低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼は、良好な耐発銹性を得るために、Moを0.3〜3.0質量%含むことができる。
(4)高い加工率で張出し加工ができるプレス成形性を確保するには、C+Nが0.2質量%以下,引張試験で求められる0.2%耐力が300MPa未満,真応力−対数伸び歪曲線で公称歪10%と30%の勾配である加工硬化指数nが0.40〜0.60,伸びを45%以上とする。
本発明の低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼は、C+N:0.03〜0.20%,Mn:2〜7%,30<Md30<65,40<SFE<70とする成分設計を採用しているため、0.2%耐力が300MPa未満の軟質で適度な加工硬化性を有し,高い加工率で張出し加工ができる優れたプレス成形性を有する。必要に応じて、SやPの不純物元素を低減し,Moを添加することにより、更に良好な耐発銹性を兼備することができる。従って、従来の低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼ではなし得なかった成形加工が可能であり、良好な耐発銹性を兼備することから、SUS304に代表されるNi系ステンレス鋼が使用されている成形加工用の材料として広範囲な分野で適用可能である。
本発明の低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼は、C+N,Mn,オ−ステナイト安定度の指標Md30値(℃),積層欠陥エネルギ−の生成指標SFE(mJ/m2)が適正範囲を満足する成分設計を採用することにより、SUS304と同等以上の張出し性を具備している。必要に応じて、SやPの不純物元素を低減し,Moを添加することにより、更に良好な耐発銹性を得ることができる。
以下、本発明の低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼の成分設計に関する作用効果とその限定理由を説明する。
C+N:0.03〜0.20%
CやNは、オ−ステナイト相の安定化やδフェライト相の生成抑制に有効な元素である。他方、これら元素は、固溶強化により鋼材の0.2%耐力を上昇させて加工性を低下させる。そこで、C+Nの上限は0.20%とした。NはCと比較して0.2%耐力を上昇させる作用が大きいために、NはCより低く設計することが好ましい。本発明が目的とする高い加工率で張出し加工などのプレス成形が要求される用途には、C+Nを0.20%以下(N<C)に設計することにより、鋼材の0.2%耐力を300MPa未満に軟質化することが有効である。好ましくは、C+Nを0.15%以下とする。
しかし、C+Nが0.03%未満の場合、オ−ステナイト相を確保することが困難になるばかりでなく,CやNを低減するための製鋼コストの負担を招く。従って、C+Nの下限は0.03%とする。好ましくは0.08%以上とする。
Mn:2〜7%
Mnは溶製時の脱酸剤として使用されることに加え,Niの代替としてのオ−ステナイト形成元素として有効に作用する。本発明では、これらの作用を得るためにMnは2%以上添加する。好ましくは3%以上である。他方、Mnの添加はS系介在物の増加をもたらし,耐発銹性を阻害するという問題がある。さらに、Mnの添加量が多いと、オ−ステナイト相が安定となり、成形加工中のマルテンサイト変態(α‘相の生成)が抑制されて張出し性が低下することが分かった。従って、本発明では、耐発銹性の確保と良好な張出し性を得るために、Mnの上限は7%とする。好ましくは6.5%以下である。
オ−ステナイト安定度の指標:Md30値(℃)
準安定オ−ステナイト系ステンレス鋼はMs点以上の温度でも塑性加工によってマルテンサイト変態を起こす。加工によって変態点を生じる上限温度はMd値と呼ばれる。すなわち、Md値はオ−ステナイトの安定度を示す指標である。そして、引張変形によって30%の歪を与えたとき、50%のマルテンサイトが生じる温度をMd30値という。Md30=497−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−20(Ni+Cu)−18.5Mo と定義するMd30値(℃)を本発明の低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼において30℃〜65℃の範囲に設計することにより、本発明が目的とする張出し性が確保されることを見出した。
Md30値が30℃より小さい場合、オ−ステナイト安定度が高いために鋼材の加工誘起マルテンサイト変態が抑制されて加工硬化が小さくなり張出し性が低下する。他方、Md30値が65℃を越える場合、加工誘起マルテンサイトの生成量(α‘相)が多くなり過度な強度上昇により鋼材の伸びが低下する。そのため、良好な張出し性は得られない。Md30値が30〜65℃の場合,本発明の低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼は、加工誘起マルテンサイト変態により適度な加工硬化能を有し、良好な張出し性を得ることができる。
積層欠陥エネルギ−の生成指標:SFE(mJ/m2
bcc構造の普通鋼に比較して、fcc構造をもつオ−ステナイト系ステンレス鋼は、積層欠陥が生成しやすいために加工硬化が大きい。本発明では、高い加工率で張出し加工などのプレス成形を可能にするために、積層欠陥が生成し難い転位の交差すべりが容易な成分設計を採用している。
近年、ステンレス鋼板は複雑な形状の製品を冷間加工で製造することが多くなっている。このような場合、加工硬化が大きい鋼材は加工の途中に中間焼鈍の工程を挟んで軟化させながら繰り返して大きな加工度を得ることが必要になる。加工硬化が小さい鋼材であれば中間焼鈍の工程を省略して製品加工が可能になり、製品コストの低減に大きく寄与する。本発明者らは、このような観点から、良好な張出し性を得るに必要な加工硬化を担保しつつ,過度な加工硬化を抑制するために、積層欠陥エネルギ−(SFE)に及ぼす成分の影響を検討した。その結果、SFE(mJ/m2):6.2Ni+18.6Cu+0.7Cr+3.2Mn+9.3Mo−53 と定義されるSFEを40〜70の範囲に調整するとき、本発明が目的とする優れた張出し性が発現することを見出した。
SFEが40未満の場合、低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼は積層欠陥が生成しやすく加工硬化が大きくなり、本発明が目的とする張出し性が得られなくなる。このとき、引張試験で求められる加工硬化指数n値(真応力−対数伸び歪曲線で公称歪10%と30%の勾配)は0.60を超える。他方、SFEが70を超える場合、加工硬化が小さくn値は0.40未満となる。このとき、実用のプレス成形では張出し性が低下するという問題がある。従って、本発明では、引張試験で求められるn値は0.40〜0.60の範囲であることが好ましい。
本発明のC+N:0.03〜0.20%,Mn:2〜7%,Md30値:30〜65℃,SFE:40〜70(mJ/m2)に調整された低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼材は、0.2%耐力が300MPa未満の軟質で適度な加工硬化性を有し,高い加工率で張出し加工ができる優れたプレス成形性を有する。また、良好な耐発銹性を兼備している。以下、本発明のCとN,Mnを除く他の合金元素は次の範囲で選定される。
Si:1%以下
Siは溶製時の脱酸剤として有効であり、その効果を得るために0.1%以上添加することが好ましい。より好ましくは0.3%以上である。また、Siは固溶強化およびSFEを低下させて加工硬化を助長する元素である。そのため、本発明の300MPa未満の0.2%耐力を得るために上限は1%以下である。好ましくは0.7%以下である。
Cr:10〜16%
Crはステンレス鋼に要求される耐食性を得るために必要な合金元素であり、10%以上必要である。好ましくは12%以上である。他方、Crは固溶強化およびSFEを低下させて加工硬化を助長する元素である。そのため、本発明の300MPa未満の0.2%耐力,加工硬化指数n値が0.60未満を得るために上限は16%以下である。好ましくは15%以下である。
Ni:1〜6%
Niは高価な元素であり,6%を超える300系のオ−ステナイト系ステンレス鋼は原料コストの上昇を招く。従って、Niは6%以下である。好ましくは5.5%以下である。Niはオ−ステナイト系ステンレス鋼に必要な元素であり、更に,延性を確保するのに有効な元素である。そのため、下限は1%とする。好ましくは2%以上である。
Cu:1〜3%
Cuは、NiやMnの代替としてのオ−ステナイト形成元素として有効に作用する。本発明ではこれらの作用を得るためにCuは1%以上添加する。さらに、Cuは軟質化に有効な元素であり,本発明で定義するMd30値やSFEの調整に有効な合金元素である。本発明ではこれら作用を得るために、好ましくは1.5%以上とする。しかし、過剰量のCu添加は製鋼時のCu汚染や熱間脆性を誘発する問題がある。また、SFEが過度に上昇して張出し性の低下を招く。そのため、Cuの上限は3%以下とする。
Mo:0.3〜3%
必要に応じて添加される元素であり、耐発銹性の向上に有効な元素である。また、本発明で定義するMd30値やSFEの調整にも有効な元素である。これら作用を得るためには、Moは0.3%以上添加することが好ましい。しかし、Moは高価な元素であり、過剰な添加はコスト上昇を招く。また、δフェライトの生成や固溶強化により強度上昇する。そのため、Moの上限は3%以下とすることが好ましい。
S:0.0025%以下
MnS等の介在物を形成する不純物元素であり、耐発銹性を阻害する場合がある。そのため、耐発銹性の要求が高い場合は、Sを0.0025%以下とすることが好ましい。より好ましくは、0.0020%以下である。
P:0.040%以下
Pは不純物元素であり,耐発銹性を低下させる場合がある。そのため、耐発銹性の要求が高い場合は、Pを0.040%以下とすることが好ましい。より好ましくは0.0035%以下である。
表1の化学組成を有するステンレス鋼を溶製し、加熱温度1200℃の熱間圧延により板厚4.0mmの熱延鋼板を製造した。熱延鋼板を1120℃,均熱時間2分で焼鈍し、酸洗後に板厚1.5mmまで冷間圧延し、更に1080℃,均熱時間2分の中間焼鈍を施し、酸洗後,板厚0.7mmの冷延鋼板とし、最終焼鈍を1080℃,均熱時間1分で実施した(焼鈍酸洗材)。
焼鈍酸洗材からJIS13B引張試験片を切り出し,引張試験により0.2%耐力,引張強度,伸び,加工硬化指数nを測定した。加工硬化指数nは、公称歪10%と30%に相当する真歪ε10,ε30における真応力δ10,δ30を求め、次式に従って加工硬化指数n値を算出した。
n値=ln(ε30/ε10)/ln(δ30/δ10
張出し性は、焼鈍酸洗材から90mm角の試験片を切り出し,JISZ2247に規定するエリクセン試験(B法:しわ押さえ圧1ton負荷)により評価した。また、絞り張出し複合成形性は、JISZ2249に準拠したコニカルカップ試験(13型)により評価した。
耐発銹性は、焼鈍酸洗材から100mm角の試験片を切り出し,JISZ2371に準拠するキャス試験(50℃,5%NaCl+0.26g/L CuCl2+CH3COOH,pH3.0,100hr噴霧)により評価した。
焼鈍酸洗材の0.2%耐力,引張強度,伸び,n値,エリクセン値,CCV値,キャス試験の発銹状況を表1に併記して示す。鋼No.1〜6は、本発明で規定した低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼の成分設計条件を満足しており、0.2%耐力が300MPa未満,伸びが45%以上,加工硬化指数nが0.4〜0.6の機械的性質を有し,本発明が目標とするSUS304と同等以上のエリクセン値,CCV値が得られた。さらに、S,Pを低減してMoを添加した鋼No.1,3〜6はSUS304と同等の耐発銹性が得られた。鋼No.7〜14は、Md30値とSFEの片方あるいは両者が本発明の規定する条件から外れるために、本発明が目標とする加工性(SUS304と同等以上のエリクセン値とCCV値)が得られなかったものである。鋼No.15は加工性の比較となるSUS304である。鋼No.16〜26は、本発明が規定する成分範囲を満足しないものであり、目標とする加工性や耐発銹性が得られなかったものである。
Figure 0004327030
鋼材のエリクセン値とCCV値に及ぼすオ−ステナイト安定度の指標Md30値の影響について検討した結果を図1および図2に示す。図1および図2に示すように、30<Md30<65に制御することによって、本発明が目標とするSUS304と同等以上の張出し性が得られることが確認できた。
また、積層欠陥エネルギ−の生成指標SFEと加工硬化指数nとの関係を検討した結果、図3に見られるように、40<SFE<70にすることによって、本発明が目標とするn値が得られることが確認できた。
本発明の低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼は、従来の低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼ではなし得なかった成形加工が可能であり、良好な耐発銹性も兼備することから、SUS304に代表されるNi系ステンレス鋼が使用されている成形加工用の材料として広範囲な分野で適用可能である。
Md30値が鋼材のエリクセン値に及ぼす影響を示したグラフ Md30値が鋼材のCCV値に及ぼす影響を示したグラフ SFEと加工硬化指数nとの関係を示したグラフ

Claims (4)

  1. 質量%で、C+N:0.03〜0.20%,Si:1%以下,Mn:2〜7%,Cr:10〜16%,Ni:1〜6%,Cu:1〜3%,残部Feおよび不可避的不純物からなり、オ−ステナイト安定度の指標Md30値と積層欠陥エネルギ−の生成指標SFEが下記を満足することを特徴とする張出し性と耐発銹性に優れた低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼。
    30<Md30<65,40<SFE<70
    Md30(℃):497−462(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−20(Ni+Cu)−18.5Mo
    SFE(mJ/m2):6.2Ni+18.6Cu+0.7Cr+3.2Mn+9.3Mo−53
  2. 質量%で、S:0.0025%以下、P:0.040%以下とすることを特徴とする請求項1に記載の張出し性と耐発銹性に優れた低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼。
  3. 質量%で、Moを0.3〜3%含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の張出し性と耐発銹性に優れた低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼。
  4. 0.2%耐力が300MPa未満,公称歪10%と30%の勾配である加工硬化指数nが0.40〜0.60,伸びが45%以上である請求項1から3のいずれかに記載の張出し性と耐発銹性に優れた低Niオ−ステナイト系ステンレス鋼。
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