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JP4323364B2 - 蒸発器 - Google Patents

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JP4323364B2 JP2004110291A JP2004110291A JP4323364B2 JP 4323364 B2 JP4323364 B2 JP 4323364B2 JP 2004110291 A JP2004110291 A JP 2004110291A JP 2004110291 A JP2004110291 A JP 2004110291A JP 4323364 B2 JP4323364 B2 JP 4323364B2
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Description

本発明は、熱交換部を風上と風下に並べて配置した蒸発器に関するものである。
例えば特許文献1〜5に開示されるように、従来から2つの熱交換部を風上と風下に並べた蒸発器がある。図19はこの種の2つの熱交換部を風上側と風下側に並列配置した蒸発器の一例であって、特許文献5の蒸発器に類似の構造例である。図19に示す蒸発器100は、上部タンク111および下部タンク112およびこれら両タンク111、112間に連通接続される複数の熱交換通路を備える風下側熱交換部110と、同じく上部タンク121および下部タンク122およびこれら両タンク121、122間に連通接続される複数の熱交換通路を備える風上側熱交換部120と、を送風方向に前後に重なり合うように配置したものである。
風下側熱交換部110では、その上部タンク111の右端に蒸発器入口107が設けられ、上部タンク111が仕切部114によって上部第1タンク部111aおよび上部第2タンク部111bに区画される。これにより、複数多段に積層される熱交換通路群は右から左に向けて順に第1パス110a、第2パス110bに区画されることとなる。蒸発器入口107から風下側熱交換部110に導入される冷媒は、上部第1タンク部111a→第1パス110a→下部タンク112→第2パス110b→上部第2タンク部111bという順で流れる。そして、冷媒は、風下側熱交換部110の最下流部としての上部第2タンク部111bから連通路109を通じて風上側熱交換部120の最上流部としての上部第1タンク部121aに導入される。
一方、風上側熱交換部120では、上部タンク121が仕切部124によって上部第1タンク部121aおよび上部第2タンク部121bに区画されている。これにより、複数多段に積層される熱交換通路群は左から右に向けて順に第1パス120a、第2パス120bに区画されることとなる。連通路109から風上側熱交換部120に導入される冷媒は、上部第1タンク部121a→第1パス120a→下部タンク122→第2パス120b→上部第2タンク部121bという順で流れる。そして、この冷媒は、風上側熱交換部120の最下流部としての上部第2タンク121bの右端に設けられた蒸発器出口108から、蒸発器100外へ導出されるようになっている。なお、図19中の丸数字は、冷媒が流れる順番にそってパスに数字をつけたものである。この蒸発器100では、風上側と風下側とに重ね合わされるパス同士は、その上流下流のタンク部の流れを含めて互いに冷媒の流通方向が逆になっている。
特開平6−74679号公報 特開平10−238896号公報 特開2000−105091号公報 特開2001−74388号公報 実開平7−12778号公報
このように2つの熱交換部110、120を風の流通方向に積層した蒸発器100では、2つの熱交換部110、120で熱交換を互いに補い合えるため、1つの熱交換部からなる蒸発器に比べ温度分布のムラを小さくできる(図20b参照)。しかし、それでもムラができてしまう(図20b参照)。
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、対向する風上側のパスと風下側のパスとで冷媒の流れ方向が逆となるように設定した蒸発器であって、液相冷媒が足りずに吹出温度が高くなる領域を縮小して温度分布のムラを小さくした蒸発器の提供を目的とする。
本発明者が具体的にどの領域が液相冷媒で不足するのかを研究したところ、以下のような領域で液相冷媒が不足することが判明した。図20aは各熱交換部110、120における液相冷媒の分布を示し、図20bはこれを重ね合わせた蒸発器全体としての液相冷媒の分布を示す。
図20aに示すように、流通する冷媒が下降流となる下降流パス110a、120aでは、上部タンクから流れ込む液相冷媒が上部タンク部111a、121aの長手方向下流側に達する前に自重で下降していくため、液相冷媒がタンク長手方向下流側で不足する。例えば図20a中、下降流パス110aを例にとると、上部タンク部111aの長手方向下流側(図20a中左側)で液相冷媒が不足する。
なお、流通する冷媒が上昇流となる上昇流パス110b、120bでは、下部タンク112、122から流れ込む液相冷媒がタンク長手方向下流側に押し込まれて所定の圧力に達したところで上昇流パス110b、120bを上昇するため、液相冷媒がタンク長手方向下流側に偏ってタンク長手方向上流側では不足する。例えば図20aにおいて上昇流パス110bを例にとると、下部タンク112の長手方向下流側(図20a中右側)で冷媒が不足する。
このため、風上側熱交換部120と風下側熱交換部110とを重ね合わせた蒸発器100全体としての液相冷媒の分布は図20bのようになり、2つの熱交換部110、120を重ね合わせたとしても非低温の領域が発生してしまい、温度分布にムラができることが解った。
そこで本発明者は、下降流パスに注目し、下降流パスの上部タンクで液相冷媒がタンク長手方向上流側からそのまま自重で下降していくことで、下降流パス10a、20aの上部タンクのタンク長手方向上流側に液相冷媒が偏ってしまうことを防止する工夫をした。
請求項1の発明は、上下方向に延び且つ内部に冷媒を流す熱交換通路を複数多段に積層するとともにこの複数多段の熱交換通路の上下両端に熱交換通路からの冷媒を合流分配するタンクを設けた熱交換部を備え、前記熱交換部を通風方向に向けて2層に配置した蒸発器において、
対向する熱交換部で冷媒の流通方向が逆となっている蒸発器であって、
蒸発器の第1パスが下降流となるように蒸発器入り口を設け、入り口と第1パスの間に絞りを設けるとともに、すべての下降流パスの上部タンクの入口に、上部タンクの通路断面積よりも通路断面積が小さく設定された絞り部を設けたことを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の蒸発器であって、冷媒が下降流となる下降流パスよりも冷媒が上昇流となる上昇流パスの熱交換通路数を少なく設定したことを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載の蒸発器であって、いずれか一方の熱交換部に流通させた冷媒をそのまま他方の熱交換部に流通させる構造であり、冷媒上流側の熱交換部の最下流部と冷媒下流側の熱交換通路の最上流部とを連通する連通路を、前記熱交換通路の積層方向最外側に付設されて蒸発器の強度補強をするサイドプレートに一体形成したことを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1に記載の蒸発器であって、いずれか一方の熱交換部に流通させた冷媒をそのまま他方の熱交換部に流通させる構造であり、冷媒上流側の熱交換器を風下側に配置し、冷媒下流側の熱交換器を風上側に配置したことを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、蒸発器の第1パスが下降流となるように蒸発器入り口を設け、入り口と第1パスの間に絞りを設けるとともに、下降流パスの上部タンクの入口に絞り部を設けたことで、上部タンクのタンク長手方向下流側に向けて冷媒が勢い良く流通することとなる。このように、下降流パスの上部タンクのタンク長手方向下流側に冷媒を積極的に押し込むことで、下降流パスの上部タンクのタンク長手方向上流側に液相冷媒が偏ってしまうことを防止できる。これにより、蒸発器のすべての下降流パスの冷媒分布が改善され、さらに温度分布ムラが小さい蒸発器となる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、冷媒が下降流となる下降流パスよりも冷媒が上昇流となる上昇流パスの熱交換通路数を少なく設定したため、上昇流となる上昇流パスで、液相冷媒が不足しがちなタンク長手方向上流側の液相冷媒量を増やすことができる。これにより、さらに均一な温度分布にできる。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、冷媒上流側の熱交換部の最下流部と冷媒下流側の熱交換通路の最上流部とを連通する連通路を、熱交換通路の積層方向最外側に付設されて蒸発器の強度補強をするサイドプレートに一体形成したため、連通路用の別に部材を用意する必要がない。そのため、製造コストを低減できる。
請求項4の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、入口側熱交換部を風下側に配置し出口側熱交換部を風上側に配置したため、つまり、まず最初に、出口側熱交換器で通風する空気を冷やし、次にこの冷えた空気を出口側熱交換部よりも温度の低い入口側熱交換部で更に冷やせる。つまり、風上側と風下側の熱交換部で段階的に通風する空気を冷やすことができる。これにより、風上側および風下側の熱交換部を無駄なく効率的に利用でき、さらに熱交換効率を向上できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態:本発明の第1実施形態の蒸発器を図1〜図14を基に説明する。蒸発器1は、内部を流れる冷媒と外側を通過する空気とを熱交換させ、冷媒を蒸発気化させて空気を冷却するものである。この実施形態の蒸発器1は、例えば自動車用空調装置などに用いられる。
「蒸発器の全体構造」
まず、図11〜図14をもとに蒸発器の構造を概略的に説明する。図11は第1実施形態の蒸発器の風下側熱交換器の構造を概略的に示す垂直断面図、図12は同蒸発器の風上側熱交換器の構造を概略的に示す垂直断面図、図13は同蒸発器内の冷媒の流れを概略的に示す斜視図、図14は蒸発器内の液相冷媒の分布を示す概略図である。
蒸発器1は、送風方向に前後に重なり合う風上側熱交換部20と風下側熱交換部10とを備える。
風下側熱交換部10は、図11、図13に示すように上部タンク11および下部タンク12およびこれら両タンク11、12間に連通接続される複数の熱交換通路31を備える。一方、風上側熱交換部20は、図12、図13に示すように、同じく上部タンク21および下部タンク22およびこれら両タンク21、22間に連通接続される複数の熱交換通路31を備える。
風下側熱交換部10では、上部タンク11が仕切部14によって上部第1タンク部11aおよび上部第2タンク部11bに区画される。上部タンク11の右端には蒸発器入口7が設けられ、複数多段に積層される熱交換通路群は右から左に向けて順に第1パス10a、第2パス10bに区画されることとなる。これにより、蒸発器入口7から風下側熱交換部10に導入される冷媒は、上部第1タンク部11a→第1パス10a→下部タンク12→第2パス10b→上部第2タンク部11bという順で流れるようになっている。そして、この冷媒は、風下側熱交換部10の最下流部(上部第2タンク部11b)から、連通路9を通じて風上側熱交換部20の最上流部(上部第1タンク部21a)に導入される。
一方、風上側熱交換部20では、図12、図13に示すように上部タンク21が仕切部24によって上部第1タンク部21aおよび上部第2タンク部21bに区画されている。この仕切部24は仕切部14と対向する位置に設けられている。上部タンク21の右端に蒸発器出口8が設けられ、複数多段に積層される熱交換通路群は左から右に向けて順に第1パス20a、第2パス20bに区画されることとなる。連通路9から風上側熱交換部20に導入される冷媒は、上部第1タンク部21a→第1パス20a→下部タンク部22→第2パス20b→上部第2タンク部21bという順で流れるようになっている。そして、この冷媒は、風上側熱交換部(冷媒下流の熱交換部)20の最下流部としての上部第2タンク部21bの右端に設けられた蒸発器出口8から、蒸発器1から導出される。
この蒸発器1では、両熱交換部10、20の仕切部14、24の枚数を同一にして、両熱交換部10、20で蛇行数(パス数)が同一となるようにしてある。さらに、この蒸発器1では、蒸発器入口7および蒸発器出口8および連通路9および仕切部14,24の設定位置により、風の流通方向からみて対向する両熱交換部10、20で冷媒の流通方向が逆となるようにしてある。具体的には、風上側と風下側とに重ね合わされるパス同士では、その上流下流のタンク部を含めて互いに冷媒の流通方向が逆になっている。
そして、この第1実施形態では、図11〜図13に示すようにすべての下降流パス10a、20aの上部タンク部11a、21aの入口に、上部タンク部11a、21aの通路断面積S0〔=π・(d0/2)2〕よりも通路断面積S1〔=π・(d1/2)2〕、S2〔=π・(d2/2)2〕が小さく設定された絞り部34a、38bを備えている。そのため、下降流パス10a、20aの上部タンク部11a、21aでは、入口34a、38bの絞り作用により冷媒の流通速度が高まり、冷媒がタンク長手方向下流側に向けて勢い良く流れることとなる。このように、下降流パス10a、20aの上部タンク部11a、21aのタンク長手方向下流側に冷媒が積極的に押し込まれることで、図14に示すように下降流パス10a、20aの上部タンク部11a、21aのタンク長手方向上流側に液相冷媒が偏ってしまうことが防止される。これにより、下降流パス10a、20aの冷媒分布が改善され、さらに均一な温度分布が得られる。
またこの第1実施形態では、冷媒上流側の絞り部34aよりも冷媒下流側の絞り部38bのほうが通路断面積が大きく設定されている。つまり、風下側熱交換部10の第1パス10aの入口の絞り部34aの通路断面積d1よりも、風上側熱交換部20の第1パス20aの入口の絞り部38bの通路断面積d2のほうが大きく設定されている。これにより、各絞り部34a、38bは、冷媒の乾き度(湿り度)に合わせた適切な絞り量になる。これは、蒸発器1を流通する冷媒が下流に行くほど乾き、乾いた冷媒ほど重量が軽くなって絞りを小さくしなくても遠くに飛ぶことにに起因する。
「蒸発器の詳細構造」
次に、図1〜図10を参照しつつ、絞り部34a、38bの構造を含めさらに詳細に蒸発器1について説明する。図1は実施形態の蒸発器の風上側から見た正面図、図2は同蒸発器の上面図、図3は同蒸発器の右側面図、図4は同蒸発器の左側面図である。
この実施形態の蒸発器1は、図1〜図4に示すように、一対の金属薄板40A、40Bを最中合わせに接合して形成したチューブ30を、アウターフィン33を介在させつつ複数多段に積層したタイプである。なお、チューブ積層方向最外側(蒸発器幅方向最外側)には最外側の金属薄板34、38および補強用のサイドプレート35およびコネクタ36などを接続してある。
図10はチューブ30の構造を概略的に示す斜視図である。図10bに示すようにチューブ30は、インナーフィン61、61を間に挟み込んだ状態で一対の金属薄板40A、40Bを最中合わせに接合することで構成される。このチューブ30は、内部に冷媒を流して外側を流れる空気との熱交換を行う2列の熱交換通路31、31を備えている。2列の熱交換通路31、31は、チューブ30の中央部に長手方向に沿って形成された仕切部30aによって、風下側熱交換部用の熱交換通路31と風上側熱交換部用の熱交換通路31とに仕切られている。また、チューブ30の長手方向両端部には、各熱交換通路31の両端部から外方に向けて筒状に突設されたタンク部32、32が形成されている。
すなわちチューブ30を構成する各金属薄板40A、40Bは、図10aに示すように、仕切部30aを隔てて並列配置され且つ長手方向に延びる2本の熱交換通路用凹部41、42と、この2本の熱交換通路用凹部41、42の各端部に外側に向けて筒状に突設されたタンク部43、44、45、46と、を備えている。金属薄板40Aと金属薄板40Bは同一形状であり、金属薄板40Aを表裏反転させたものが金属薄板40Bとなり且つ金属薄板40Bを表裏反転されたものが金属薄板40Aである。なお、本発明では一対の金属薄板40A、40Bが同一形状でなくてもよい。
図8はチューブを構成する金属薄板40の詳細図であり、図9は仕切部となる閉塞部51を備える金属薄板50を示す詳細図である。この蒸発器1では、図8に示す金属薄板40に換えて、図9に示す閉塞部51を備える金属薄板50を利用することで、仕切部14、24を構成している。図9の金属薄板50において、図8の金属薄板40と同等の構成については同一の符号を付してある。
図7は蒸発器1の右端の最外側の金属薄板38を示す図である。図7に示すように金属薄板34には、上端部に連通口34a、34bが設けれ、下端部に閉塞部34c、34dが設けられている。閉塞部34c、34dは、図1、12、13中最右端の金属薄板40の下端部のタンク部を閉塞する。連通口34aは、蒸発器入口7に対応する位置に設けられ、配管コネクタ36の入口7と、風下側熱交換部10の最上流部(上部第1タンク部11a)と、を連通する。一方、連通口34bは、蒸発器出口8に対応する位置に設けられ、配管コネクタ36の出口8と、風上側熱交換部20の最下流部(上部第2タンク部21b)と、を連通する。
図6は同蒸発器1の左端の金属薄板38を示す図であり、図5は図6の金属薄板38の更に外側に設けられた補強用のサイドプレート35を示す図である。図6に示すように蒸発器1左端の金属薄板38には、上端部に連通口38a、38bが設けれ、下端部に閉塞部38c、38dが設けられている。閉塞部38c、38dは、図1、12、13中最左端の金属薄板40の下端部のタンク部を閉塞する。連通口38aは、風下側熱交換部10の冷媒出口に相当する。また、連通口38bは、風上側熱交換部20の冷媒入口に相当する。これら連通口38a(風下側熱交換部10の冷媒出口)と連通口38b(風上側熱交換部20の冷媒入口)は、金属薄板38の更に外側(図中左側)に積層されたサイドプレート35(図5)の凹部35a(9)により連通している。なお、図5中符号35bはサイドプレート35に設けられた補強凸部であり、図1〜3中符号37はサイドプレート34と配管コネクタ36との間に配置されるブラケットである。
このような構成の蒸発器1において、下降流パス10aの入口の前記絞り部34aがサイドプレート34の連通口34aで構成され、また、下降流パス20aの入口の前記絞り部38bが金属薄板38の連通口38bで構成されている。
「効果」
以下、この第1実施形態の効果をまとめる。
この第1実施形態の蒸発器1では、第1に、風上側熱交換部20と風下側熱交換部10とで重ね合わされるパス同士(10aと20b)(10bと20a)の冷媒の流通方向が逆になっている構造で、図14aに示すようにすべての下降流パス10a、20aの上部タンク部11a、21aの入口に上部タンク部11a、21aの通路断面積S0〔=π・(d0/2)2〕よりも通路断面積S1〔=π・(d1/2)2〕、S2〔=π・(d2/2)2〕が小さく設定された絞り部34a、38bを備えた構造である。
そのため、下降流パス10a、20aの上部タンク部11a、21aでは、入口の絞り作用により冷媒の流通速度が高まり、冷媒がタンク長手方向下流側に向けて勢い良く流れることとなる。このように、下降流パス10a、20aの上部タンク部11a、21aのタンク長手方向下流側に冷媒が積極的に押し込まれることで、図14に示すように下降流パス10a、20aの上部タンク部11a、21aのタンク長手方向上流側に液相冷媒が偏ってしまうことが防止され、これにより、下降流パス10a、20aの冷媒分布が改善され、さらに均一な温度分布が得られる。
また、この構造では、特開2001−74388号公報に開示されるような蒸発器と異なり下部タンクに絞り部を設けた構造ではないため、冷媒に含まれる潤滑オイルが下部タンクに滞留することを防止できる。
第2に、この第1実施形態では、絞り部34a、38bが冷媒下流側ほ通路断面積S1、S2が大きく設定されている(S1<S2)。これにより、各絞り部34a、38bは、冷媒の乾き度(湿り度)に合わせた適切な絞り量になる。これは、蒸発器1を流通する冷媒が下流に行くほど乾き、乾いた冷媒ほど重量が軽くなって絞りを小さくしなくても遠くに飛ぶことにに起因する。
第3に、この第1実施形態の蒸発器1では、冷媒上流側の熱交換部(この例では風下側熱交換部10)の最下流部11bと冷媒下流側の熱交換通路(この例では風上側熱交換部20)の最上流部21aとを連通する連通路9を、積層方向最外側に付設されて蒸発器1の強度補強をするサイドプレート35に一体にした構造である。そのため、連通路用に別の部材を用意する必要がなくなり、製造コストを低減できる。
第4に、この第1実施形態の蒸発器1では、冷媒上流側の熱交換部10を風下側に配置し冷媒下流側の熱交換部20を風上側に配置した構造である。そのため、まず最初に、冷媒上流側の熱交換部10よりも冷媒温度が高い冷媒下流側の熱交換部20で通風する空気を冷やし、次に、冷媒下流側の熱交換部10よりも冷媒温度が低い冷媒上流側の熱交換部10で、冷えた空気を更に冷やせる。つまり、風上側と風下側の熱交換部20、10で段階的に通風する空気を冷やすことができ、これら風上側および風下側の熱交換部20、10を無駄なく効率的に利用できる。これにより、冷房性能がされに高まる。
以下、本発明のその他の実施形態について説明を加える。なお、第1実施形態と同一または類似の構成については同一の符号を付して構成およびその作用効果の説明を省略する。
第2実施形態:図15は本発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態の蒸発器1Dでは、下降流パス10a、20aの熱交換通路数よりも上昇流パス10b、20bの熱交換通路数を少なく設定したものである。これにより、上昇流パス10b、20bのタンク長手方向サイズは、下降流パス10a、20aよりも小さくなっている。
このような構成により、第1実施形態の効果に加え、上昇流パス10b、20bで液相冷媒が不足しがちなタンク長手方向上流側の液相冷媒量を増やすことができ、上昇流パス10b、20bにおける冷媒分布を改善できる。これにより、風上側熱交換部20と風下側熱交換部10とを重ね合わせることで、さらに均一な冷媒分布が得られる。
第3実施形態:なお、上述の第1および第2実施形態では、各熱交換部10、20が2パスに設定されている蒸発器について説明したが、本発明にあっては、図16に示す第3実施形態の蒸発器1Eのように3パスやそれ以上のパス数に設定してもよい。この場合も、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、この第3実施形態のように蒸発器1Eの積層方向中間部に絞り部を設定する場合、例えば、図17に示すようなタンク部46(その他のタンク部でもよい)に絞り部72を有する金属薄板50Eを、所定の位置に積層することで対応できる。なお、図17に示す金属薄板50Eにおいて、図9に示す金属薄板50と同等の構成については同一の符号を付して説明は省略する。
また、絞り部の位置によっては、図18に示すようなタンク部46(その他のタンク部でもよい)に絞り部71を有する金属薄板40Eを利用することもできる。なお、図18の金属薄板40Eにおいて、図8に示す金属薄板40と同等の構成については同一の符号を付して説明は省略する。
以上要するに、本発明は、二つの熱交換部が通風方向に向けて積層され、対向する風上側熱交換部のパスと風下側熱交換部のパスとで冷媒の流れ方向が逆となるように設定された蒸発器であって、すべての下降流パスの上部タンクの入口に、上部タンクの通路断面積よりも通路断面積が小さく設定された絞り部を備えることを特徴とする。そのため、下降流パスの上部タンクでは、入口の絞り作用により冷媒の流通速度が高まり、冷媒がタンク長手方向下流側に向けて勢い良く流れることとなる。このように、下降流パスの上部タンクのタンク長手方向下流側に冷媒が積極的に押し込まれることで、下降流パスの上部タンクのタンク長手方向上流側に液相冷媒が偏ってしまうことが防止される。これにより、下降流パスの冷媒分布が改善され、さらに均一な温度分布が得られる。
図1は本発明の第1実施形態の蒸発器の風上側から見た正面図。 図2は同蒸発器の上面図。 図3は同蒸発器の右側面図。 図4は同蒸発器の左側面図。 図5は同蒸発器の左端のサイドプレートを示す図。 図6は同蒸発器の左端の最外側の金属薄板を示す図。 図7は同蒸発器の右端の最外側の金属薄板を示す図。 図8は同蒸発器のチューブを構成する金属薄板を示す図。 図9は仕切部を一体に備える金属薄板を示す図。 図10は一対の金属薄板を最中合わせ接合してなるチューブの構造を概略的に示す斜視図。 図11は第1実施形態の蒸発器の風下側熱交換器の構造を概略的に示す垂直断面図。 図12は同蒸発器の風上側熱交換器の構造を概略的に示す垂直断面図。 図13は同蒸発器内の冷媒の流れを概略的に示す斜視図。 図14は蒸発器内の液相冷媒の分布を示す概略図である。 図15は本発明の第2実施形態の蒸発器を概略的に示す図。 図16は本発明の第3実施形態の蒸発器を概略的に示す図。 図17は第3実施形態の蒸発器に用いる、仕切部および絞り部を備える金属薄板の一例を示す図。 仕切部および絞り部を備える金属薄板のその他の例を示す図。 図19は従来の蒸発器の一例を示す概略図。 図20は図19の蒸発器内の液相冷媒の分布を示す概略図。
符号の説明
1、1D、1E…蒸発器
9…連通路
10…風下側の熱交換部(冷媒上流側の熱交換部)
10a…第1パス(下降流パス)
10b…第2パス(上昇流パス)
11…上部タンク
11a…第1タンク部
11b…第2タンク部(熱交換部の最下流部)
12…下部タンク
20…熱交換部
20…風上側熱交換部
20a…第1パス(下降流パス)
20b…第2パス(上昇流パス)
21…上部タンク
21a…第1タンク部(熱交換部の最上流部)
21b…第2タンク部
22…下部タンク
24…仕切部
30…チューブ
30a…仕切部
31、31…熱交換通路
32、32、32、32…タンク部
33…アウターフィン
34…サイドプレート
34a…連通口(絞り部)
35…サイドプレート
35a…凹部(連通部)
38b…連通口(絞り部)
40(40A、40B)…金属薄板
40E…金属薄板
41、42…熱交換通路用凹部
43〜46…タンク部
50…金属薄板
50E…金属薄板
71…絞り部
72…絞り部
S0…通路断面積
S1…通路断面積
S2…通路断面積

Claims (4)

  1. 上下方向に延び且つ内部に冷媒を流す熱交換通路(31、31)を複数多段に積層するとともにこの複数多段の熱交換通路(31、31)の上下両端に熱交換通路からの冷媒を合流分配するタンク(11、12、21、22)を設けた熱交換部(10、20)を備え、
    前記熱交換部(10、20)を通風方向に向けて二層に配置した蒸発器(1、1D、1E)において、
    対向する熱交換部(10、20)で冷媒の流通方向が逆となるように各熱交換部(10、20)を複数のパス(10a、10b、・・)(20a、20b、・・)に分割した蒸発器(1、1D、1E)であって、
    蒸発器(1、1D、1E)の第1パス(10a)が下降流となるように蒸発器入り口(7)を設け、入り口(7)と第1パス(10a)の間に絞りを設けるとともに、すべての下降流パス(10a、20a、・・)の上部タンク(11a、21a、・・)の入口に、上部タンク(11a、21a、・・)の通路断面積(S0)よりも通路断面積(S1、S2)が小さく設定された絞り部(34a、38b、71、72)を設けたことを特徴とする蒸発器(1、1D、1E)。
  2. 請求項1に記載の蒸発器(1D)であって、
    下降流パス(10a、20a)よりも上昇流パス(10b、20b)の熱交換通路数を少なく設定したことを特徴とする蒸発器(1D)。
  3. 請求項1に記載の蒸発器(1、1D、1E)であって、
    いずれか一方の熱交換部(10)に流通させた冷媒をそのまま他方の熱交換部(20)に流通させる構造であり、
    冷媒上流側の熱交換部(10)の最下流部(12b)と冷媒下流側の熱交換部(20)の最上流部(22a)とを連通する連通路(9)を、前記蒸発器(1)の積層方向最外側に付設されて蒸発器(1)の強度補強をするサイドプレート(35)に一体形成したことを特徴とする蒸発器(1、1D、1E)。
  4. 請求項1に記載の蒸発器(1、1D、1E)であって、
    いずれか一方の熱交換部(10)に流通させた冷媒をそのまま他方の熱交換部(20)に流通させる構造であり、
    冷媒上流側の熱交換器(10)を風下側に配置し、冷媒下流側の熱交換器(20)を風上側に配置したことを特徴とする蒸発器(1、1D、1E)。
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