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JP4309771B2 - 多管式貫流ボイラ - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼室を有するボイラ、特に、複数の水管及びヒレから成る二つの環状の水冷壁を同心円状に配設して内側の水冷壁と外側の水冷壁との間に環状の燃焼室を形成するようにした多管式貫流ボイラに係り、低NOx化、低CO化及び水冷壁等への熱吸収率の向上を図れるようにした多管式貫流ボイラに関するものである。
一般に、先混合拡散燃焼バーナを搭載した多管式貫流ボイラに於いては、燃焼用空気を多段に分割して供給する方法や排ガスの一部をバーナへ再循環させる排ガス再循環方法等によって、NOxの排出を抑えることが行われて来た。特に、ガスを燃料とするガス焚き拡散燃焼に於いては、燃料噴射ノズルの多岐化による濃淡燃焼方式を採用して低NOx化を図り、又、油を燃料とする油焚き拡散燃焼に於いては、油燃料の微粒化噴霧等により低NOx化を図っている。
これらの拡散燃焼方式では、バーナのノズルから噴出させた燃料の周囲へ燃焼用空気を圧送して両者を強制混合させ、燃焼用空気と混合された燃料を燃焼室内で燃焼させるようにしているため、バーナのノズルから噴出された燃料が燃え切るまでの対流距離を確保する必要があり、大きな燃焼室を必要とする。又、火炎の形状から燃焼室の形状が制約されたり、燃焼用空気の整流や火炎の安定化機構を必要とする。その結果、先混合拡散燃焼バーナを搭載した多管式貫流ボイラに於いては、必然的にボイラ自体が大型化すると云う問題があった。
ところで、貫流ボイラの分野に於いては、小型化が益々進んでおり、最近では蒸発量が2t/hクラスの小型貫流ボイラの場合、火炉負荷が5000kW/m3hにも達している。これに加えて、燃焼ガスが水管群を通過する対流伝熱部では、燃焼ガスの流速が50m/sec以上にも達している。これらの圧力損失との兼ね合いから、これ以上の火炎の短炎化を図ろうとすると、より高圧の空気を供給できる送風機が必要になるが、動力やコスト面、送風機の大型化等の問題から先混合拡散燃焼バーナを採用できなくなって来ている。
これに対して、予混合表面燃焼バーナを搭載した多管式貫流ボイラの場合、予混合表面燃焼バーナは、ガス燃料と燃焼用空気を予混合させて成る予混合ガスがセラミック等の多孔質材等により形成された予混合ガス分割プレートに供給され、予混合ガス分割プレートに均一に拡散されてその表面で燃焼を行うようにしているため、火炎が予混合ガス分割プレートの表面に分散され、微小な分割火炎が多数形成されることになる。その結果、予混合表面燃焼バーナは、先混合拡散燃焼バーナに比較して短炎化を図れると共に、NOxの排出量も大幅に抑えることができる等の利点を有するものであり、多管式貫流ボイラの小型化に適したバーナである。
従って、近年貫流ボイラに於いては、小型化を図るために予混合表面燃焼バーナが搭載されるようになって来ている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
然し乍ら、予混合表面燃焼バーナを搭載した多管式貫流ボイラに於いては、燃料がガス燃料のみに限られるうえ、比較的低い空気比(空気過剰率)で予混合ガスを燃焼させた場合に予混合ガス分割プレートの表面が加熱され、NOxの排出量が急激に増加すると云う問題があった。
又、予混合ガスの予混合ガス分割プレートへの供給が不均一になった場合でも、燃焼温度が安定せず、表面燃焼領域に於いて局部的な高温を生じることになり、その結果、サーマルNOxが発生し、NOxの低減を図れないと云う問題があった。
更に、予混合ガス分割プレートが一般的にセラミック等の多孔質材により形成されているため、予混合ガス分割プレート上に生じる温度差によって予混合ガス分割プレートに歪やクラックが発生したり、或いは目詰まりを引き起こしたりすると云う問題もあった。
特開平7−12301号公報 特開平11−294702号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は低NOx化及び低CO化を図れると共に、水冷壁等の単位面積当たりの熱吸収量を増加させてボイラ自体の小型化を図れるようにした多管式貫流ボイラを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の発明は、複数の水管及びヒレから成る二つの環状の水冷壁を同心円状に配設して内側の水冷壁と外側の水冷壁との間に環状の燃焼室を形成し、両水冷壁の各水管の上下端部を上部ヘッダー及び下部ヘッダーに夫々連通状に接続して成る多管式貫流ボイラであって、前記外側の水冷壁の上端部に燃焼室の上端部側に開口する焚き口を形成し、又、内側の水冷壁の下端部にガス通過口を形成し、前記焚き口から燃焼室内にガス燃料と燃焼用空気又はガス燃料と燃焼用空気を混合させて成る予混合ガスを燃焼室壁面に沿ってその接線方向へ噴出して燃焼させ、燃焼室内に燃焼室壁面に沿うサイクロン火炎を形成すると共に、燃焼ガスを燃焼室内で旋回させながら燃焼室内を上方から下方へ向かって流すようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項2の発明は、環状の燃焼室内に燃焼室の上端部側から下端部側へ向かう螺旋状の旋回促進用ガイド体を配設し、当該旋回促進用ガイド体により燃焼室内を流れる燃焼ガスの旋回を促進させるようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項3の発明は、内側の水冷壁の一部に燃焼室内を旋回しながら流れる燃焼ガスの一部を燃焼室の下流側にあるガス通路へ導く圧力損失緩和用ガス通過口を形成し、燃焼室内の燃焼ガスの一部を前記圧力損失緩和用ガス通過口からガス通路へショートパスさせるようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項4の発明は、内側の水冷壁で囲まれた空間内に上下端部が上部ヘッダー及び下部ヘッダーに夫々連通状に接続された複数本の伝熱水管から成る伝熱水管群を配設すると共に、前記伝熱水管群と内側の水冷壁との隙間及び伝熱水管群の隙間に煙道へ連通するガス通路を形成し、又、内側の水冷壁の下端部に燃焼室内の下方へ流れた燃焼ガスを前記ガス通路へ均一に流入させる複数のガス通過口を形成したことに特徴がある。
本発明の請求項5の発明は、外側の水冷壁の上端部に燃焼室の上端部側に開口する複数の焚き口を形成し、各焚き口から燃焼室内にガス燃料と燃焼用空気又はガス燃料と燃焼用空気を混合させて成る予混合ガスを燃焼室壁面に沿ってその接線方向へ噴出して燃焼させるようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項6の発明は、焚き口の下流側位置で且つ外側の水冷壁の上端部に燃焼室の上端部側に開口する二次燃焼用空気の空気供給口を少なくとも一つ形成し、前記焚き口から燃焼室内に噴出されるガス燃料と燃焼用空気又は予混合ガスを空気比1以下の条件下で燃焼させて焚き口の下流側領域に一次燃焼ゾーンを形成し、又、前記空気供給口から燃焼室内に二次燃焼用空気を燃焼室壁面に沿ってその接線方向へ噴出して一次燃焼ゾーンで発生した一次燃焼ガスと撹拌混合すると共に、当該一次燃焼ガスを全空気比1.1〜1.5の条件下で燃焼させて空気供給口の下流側領域に二次燃焼ゾーンを形成するようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項7の発明は、少なくとも伝熱水管群を形成する各伝熱水管の外周面に、複数のフィンを相対する伝熱水管に対して交互に且つ伝熱水管の長手方向に垂直に取り付け、ガス通過口からガス通路内に流入した燃焼ガスがガス通路の一端部側から他端部側へジグザグ状に流れるようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項8の発明は、少なくとも伝熱水管群を形成する各伝熱水管の外周面に、複数のフィンを隣接する伝熱水管に対して階段状に且つ伝熱水管の長手方向に垂直に取り付け、ガス通過口からガス通路内に流入した燃焼ガスがガス通路の一端部側から他端部側へ旋回しながら流れるようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項9の発明は、少なくとも伝熱水管群を形成する各伝熱水管の外周面に、複数のフィンを放射状に且つ伝熱水管の長手方向に平行に取り付け、ガス通過口からガス通路内に流入した燃焼ガスがガス通路の一端部側から他端部側へフィンと接触しながら流れるようにしたことに特徴がある。
本発明の請求項1の多管式貫流ボイラは、環状の水冷壁を同心円状に配設して内側の水冷壁と外側の水冷壁との間に環状の燃焼室を形成すると共に、外側の水冷壁に燃焼室に開口する焚き口を形成し、当該焚き口から燃焼室内にガス燃料と燃焼用空気又はガス燃料と燃焼用空気を混合させて成る予混合ガスを燃焼室壁面に沿ってその接線方向へ噴出して燃焼させ、燃焼室内に燃焼室壁面に沿うサイクロン火炎を形成すると共に、燃焼ガスを燃焼室内で旋回させながら流すようにしている。前記サイクロン火炎は、表面積が大きく、サイクロン火炎が遠心力により外側の水冷壁内面を嘗めるように延びるため、放射特性が良くなってサイクロン火炎が冷却されることなり、火炎温度が比較的低い温度に保たれる。その結果、本発明の請求項1の多管式貫流ボイラは、燃焼室内のNOxの発生が抑制されることになる。然も、燃焼ガスの一部が環状の燃焼室内を周回して焚き口に戻るため、燃焼ガスによる排ガス再循環作用が得られることになり、NOxの発生がより一層抑制されることになる。
又、本発明の請求項1の多管式貫流ボイラは、サイクロン火炎による輻射伝熱によって内側の水冷壁と外側の水冷壁の両方に熱を与えると共に、サイクロン火炎が遠心力により外側の水冷壁内面を嘗めることによる接触伝熱によっても外側の水冷壁へ熱を与えるため、水冷壁への熱吸収率が大幅に向上する。その結果、ボイラ自体の小型化を図れる。
更に、本発明の請求項1の多管式貫流ボイラは、サイクロン火炎が燃焼室内を旋回する長い火炎であり、焚き口から噴出されたガス燃料が燃焼室内で燃え切るまでの対流距離を稼げるため、COの発生を抑制することができる。
加えて、本発明の請求項1の多管式貫流ボイラは、燃焼室内で発生した燃焼ガスが燃焼室内を旋回しながら流れるため、燃焼ガスと水冷壁との接触時間が長くなって燃焼ガスから熱を確実且つ良好に回収することができる。
本発明の請求項2乃至請求項9の多管式貫流ボイラは、上記効果に加えて更に次のような効果を奏することができる。
即ち、本発明の請求項2の多管式貫流ボイラは、燃焼室内に螺旋状の旋回促進用ガイド体を配設し、この旋回促進用ガイド体により燃焼室内を流れる燃焼ガスの旋回を促進させ、燃焼ガスが燃焼室内を所定の旋回数だけ旋回するようにしているため、内側の水冷壁及び外側の水冷壁への熱伝達が促進されることになる。
本発明の請求項3の多管式貫流ボイラは、内側の水冷壁の一部に燃焼室内の燃焼ガスの一部を燃焼室の下流側にあるガス通路へ導く圧力損失緩和用ガス通過口を形成し、この圧力損失緩和用ガス通過口から燃焼室内の燃焼ガスの一部をガス通路へショートパスさせるようにしているため、燃焼室内の燃焼ガスの旋回数に比例して増加する圧力損失を緩和することができ、送風機の大型化等を防止することができる。
本発明の請求項4の多管式貫流ボイラは、内側の水冷壁で囲まれた空間内に複数本の伝熱水管から成る伝熱水管群を配設し、伝熱水管群と内側の水冷壁との隙間及び伝熱水管群の隙間に燃焼室内を通過した燃焼ガスが流れるガス通路を形成しているため、燃焼ガスから熱をより一層確実且つ良好に回収することができる。
本発明の請求項5の多管式貫流ボイラは、外側の水冷壁に複数の焚き口を形成し、各焚き口から燃焼室内にガス燃料と燃焼用空気又はガス燃料と燃焼用空気を混合させて成る予混合ガスを燃焼室壁面に沿ってその接線方向へ噴出して燃焼させるようにしているため、燃焼ガスの旋回流強さを促進させることができると共に、ターンダウン燃焼時の切り替えを良好に行える。
本発明の請求項6の多管式貫流ボイラは、外側の水冷壁に焚き口と空気供給口を夫々形成し、焚き口から燃焼室内に噴出されるガス燃料と燃焼用空気又は予混合ガスを空気比1以下の条件下で燃焼させて焚き口の下流側領域に火炎温度が1500℃以下の還元燃焼領域となる一次燃焼ゾーンを形成し、又、空気供給口から燃焼室内に二次燃焼用空気を噴出して一次燃焼ゾーンで発生した一次燃焼ガスと撹拌混合すると共に、当該一次燃焼ガスを全空気比1.1〜1.5の条件下で燃焼させて空気噴出口の下流側領域に二次燃焼ゾーンを形成するようにしているため、サーマルNOxの発生を抑制することができると共に、一次燃焼ガスが二次燃焼ゾーンで完全燃焼されてCOの発生が抑制されることになる。
本発明の請求項7乃至請求項9の多管式貫流ボイラは、伝熱水管群を形成する複数本の伝熱水管に多数のフィンを取り付けているため、伝熱面積が広くなって燃焼ガスから熱を良好に回収することができる。特に、燃焼ガスがガス通路内をジグザグ状に又は旋回しながら流れるように、複数本の伝熱水管にフィンを取り付けた場合には、伝熱水管と燃焼ガスとの接触時間が長くなり、燃焼ガスから熱をより一層確実且つ良好に回収することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の第1の実施形態に係る多管式貫流ボイラを示し、当該多管式貫流ボイラは、複数の水管1a及びヒレ1bから成る横断面形状が円形の内側の水冷壁1と、内側の水冷壁1の外周位置に同心円状に配設されて複数の水管2a及びヒレ2bから成る横断面形状が円形の外側の水冷壁2と、内側の水冷壁1と外側の水冷壁2との間に形成された環状の燃焼室3と、外側の水冷壁2に形成した焚き口4に接続されたガス燃料供給管5及び燃焼用空気供給管6と、両水冷壁1,2の各水管1a,2aの上端部及び下端部に夫々連通状に接続された上部ヘッダー7及び下部ヘッダー8と、内側の水冷壁1で囲まれた空間内に配設されて上下端部が上部ヘッダー7及び下部ヘッダー8に夫々連通状に接続された複数の伝熱水管9aから成る伝熱水管群9と、伝熱水管群9と内側の水冷壁1との隙間及び伝熱水管群9の隙間に形成された燃焼ガスGのガス通路10等から構成されており、ガス燃料Fと燃焼用空気Aを焚き口4から燃焼室3内に燃焼室3壁面に沿ってその接線方向へ噴出して拡散燃焼させ、燃焼室3内に燃焼室3壁面に沿うサイクロン火炎Cを形成すると共に、燃焼ガスGを旋回させながら燃焼室3内を一端側から他端側へ向かって流した後、ガス通路10内へ流入させるようにしたものである。
この多管式貫流ボイラに於いては、内側の水冷壁1の水管1a内を流れるボイラ水への熱吸収は、燃焼室3内のサイクロン火炎Cによる輻射伝熱と、燃焼室3内を流れる燃焼ガスGによる接触伝熱(対流伝熱)とによって行われ、又、外側の水冷壁2の水管2a内を流れるボイラ水への熱吸収は、燃焼室3内のサイクロン火炎Cによる輻射伝熱と、サイクロン火炎Cが遠心力により外側の水冷壁2内面を嘗めることによる接触伝熱と、燃焼室3内を流れる燃焼ガスGによる接触伝熱とによって行われ、更に、伝熱水管群9の伝熱水管9a内を流れるボイラ水への熱吸収は、ガス通路10内を流れる燃焼ガスGによる接触伝熱のみによって行われることになる。
具体的には、前記内側の水冷壁1は、複数本の水管1aを環状に並列配置して隣接する水管1aを上下方向へ延びる帯板状のヒレ1bで連結することにより形成されており、横断面形状が円形の気密構造に構成されている。この内側の水冷壁1で囲まれた空間には、空間内に伝熱水管群9を配設することによって、燃焼ガスGが通過するガス通路10が形成される。
又、内側の水冷壁1の下端部には、ヒレ1bの下端部を切り欠くことにより燃焼室3内の燃焼ガスGをガス通路10内へ均一に流入させる複数のガス通過口11が形成されていると共に、内側の水冷壁1の上端部には、ガス通路10を通過した燃焼ガスGを煙道12へ導く燃焼ガス出口13が形成されている。
前記外側の水冷壁2は、内側の水冷壁1と同様に複数本の水管2aを環状に並列配置して隣接する水管2aを上下方向に延びる帯板状のヒレ2bで連結することにより形成されており、横断面形状が円形の気密構造に構成されている。この外側の水冷壁2は、内側の水冷壁1の外周位置に内側の水冷壁1と同心円状に配置されており、内側の水冷壁1との間で環状の燃焼室3を形成するようになっている。
又、外側の水冷壁2の上端部には、環状の燃焼室3の一端部(上端部)に開口する焚き口4が形成されており、当該焚き口4に連通状に接続したガス燃料供給管5及び燃焼用空気供給管6からガス燃料Fと燃焼用空気Aを供給し、これらを焚き口4から燃焼室3内に噴出できるようになっている。このとき、焚き口4、ガス燃料供給管5及び燃焼用空気供給管6の向きは、焚き口4から燃焼室3内にガス燃料Fと燃焼用空気Aを燃焼室3壁面に沿ってその接線方向へ噴出できるように設定されている。
更に、外側の水冷壁2の上端部には、煙道12と内側の水冷壁1に形成した燃焼ガス出口13に夫々連通する燃焼ガス出口14が形成されており、ガス通路10内の燃焼ガスGが両水冷壁1,2に形成した燃焼ガス出口13,14から煙道12へ流れるようになっている。
尚、内側の水冷壁1に形成した燃焼ガス出口13と外側の水冷壁2に形成した燃焼ガス出口14との間には、燃焼ガスGが燃焼室3内へ流入しないように両燃焼ガス出口13,14と燃焼室3とを区画する耐火物15が設けられている。
前記上部ヘッダー7及び下部ヘッダー8は、何れも中空構造に形成されており、内側の水冷壁1及び外側の水冷壁2の各水管1a,2aの上下端部に連通状に接続されている。この上部ヘッダー7には、気水分離器等を備えた蒸気管が接続されていると共に、下部ヘッダー8には給水ポンプ等を備えた給水管が接続されている(何れも図示省略)。又、上部ヘッダー7の下面側及び下部ヘッダー8の上面側は、耐火物15が内張りされており、高温の燃焼ガスGから保護されている。
前記伝熱水管群9は、内側の水冷壁1で囲まれた空間内に配設されており、上下端部が上部ヘッダー7及び下部ヘッダー8に夫々連通状に接続された複数本の伝熱水管9aから成る。この伝熱水管群9を形成する複数の伝熱水管9aは、内側の水冷壁1で囲まれた空間内に一定のピッチで配設されている。従って、伝熱水管群9と内側の水冷壁1との隙間及び伝熱水管群9の隙間には、燃焼室3及び煙道12へ連通するガス通路10が形成されることになる。
尚、前記多管式貫流ボイラには、図示していないがパイロットバーナが設けられている。このパイロットバーナは、そのパイロット炎が焚き口4に臨むように設けられており、焚き口4から燃焼室3内に噴出される燃焼ガスG及び燃焼用空気Aに着火させるようになっている。
以上のように構成された多管式貫流ボイラによれば、ガス燃料供給管5及び燃焼用空気供給管6を経て焚き口4に供給されたガス燃料Fと燃焼用空気Aは、焚き口4から燃焼室3内に燃焼室3壁面に沿ってその接線方向へ噴出されて強制混合されると共に、パイロットバーナにより着火されて拡散燃焼を行う。即ち、ガス燃料Fと燃焼用空気Aが焚き口4から燃焼室3内に燃焼室3壁面に沿ってその接線方向へ噴出されることから、燃焼室3内には燃焼室3壁面に沿うサイクロン火炎Cが形成される。このとき、焚き口4から噴出された燃焼ガスGと燃焼用空気Aは、燃焼室3壁面(内側の水冷壁1外面及び外側の水冷壁2内面)が水管1a,2aとヒレ1b,2bとにより凹凸状に形成されているため、水管1,2の下流側に発生する渦流により混合が促進されることになる。
前記サイクロン火炎Cは、表面積が大きく、サイクロン火炎Cが遠心力により外側の水冷壁2内面を嘗めるように延びるため、放射特性が良くなって冷却されることになり、火炎温度が比較的低い温度に保たれる。その結果、燃焼室3内のNOxの発生が抑制されることになる。然も、燃焼ガスGの一部が環状の燃焼室3内を周回して焚き口4に戻るため、燃焼ガスGによる排ガス再循環作用によりNOxの発生がより一層抑制されることになる。
又、サイクロン火炎Cは、輻射伝熱に加えて火炎が遠心力により外側の水冷壁2内面を嘗めることによる接触伝熱により外側の水冷壁2へ熱を放出する。即ち、外側の水冷壁2の水管内2aを流れるボイラ水への熱吸収は、サイクロン火炎Cによる輻射伝熱に加えてサイクロン火炎Cとの接触による接触伝熱とによって行われるため、外側の水冷壁2への熱吸収が促進される。然も、サイクロン火炎Cは、輻射伝熱によって内側の水冷壁1へも熱を放出し、内側の水冷壁1の水管1a内を流れるボイラ水へも熱を与える。
更に、サイクロン火炎Cは、燃焼室3内を旋回しながら下降する長い火炎であり、焚き口4から噴出されたガス燃料Fが燃焼室3内で燃え切るまでの対流距離を稼げるため、COの発生を抑制することができる。
そして、拡散燃焼により発生した燃焼ガスGは、燃焼室3内を旋回しながら上方から下方へ向かって流れ、燃焼室3内を下降する間に接触伝熱により内側の水冷壁1と外側の水冷壁2に熱を与えつつ、内側の水冷壁1に形成したガス通過口11からガス通路10内に均一に流入する。
ガス通路10内に流入した燃焼ガスGは、伝熱水管群9と内側の水冷壁1に接触しながらガス通路10内を下方から上方へ向かって流れ、ガス通路10内を上昇する間に接触伝熱により伝熱水管群9を形成する複数の伝熱水管9aと内側の水冷壁1とに熱を与え、その後燃焼ガス出口13,14を通って煙道12からボイラ外部へ排出される。
図3及び図4は本発明の第2の実施形態に係る多管式貫流ボイラを示し、当該多管式貫流ボイラは、上述した構造の多管式貫流ボイラ(図1及び図2に示すもの)に改良を加えたものであり、外側の水冷壁2の上端部に形成した焚き口4にガス燃料Fと燃焼用空気Aを混合させて成る予混合ガスF′を供給する予混合ガス供給管16を接続し、予混合ガスF′を焚き口4から燃焼室3内に燃焼室3壁面に沿ってその接線方向へ噴出して予混合燃焼させ、燃焼室3内に燃焼室3壁面に沿うサイクロン火炎Cを形成すると共に、燃焼ガスGを旋回させながら燃焼室3内を上方から下方へ向かって流した後、ガス通路10内へ流入させるようにしたものである。
尚、この多管式貫流ボイラは、焚き口4に予混合ガス供給管16を接続したこと以外は、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様構造に構成されており、図1及び図2の多管式貫流ボイラと同じ部位・部材には同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
又、焚き口4へ供給される予混合ガスF′は、ガス燃料Fと燃焼用空気Aとの混合が充分に行われており、混合ムラのない高い混合精度の予混合ガスF′であることは勿論である。
この多管式貫流ボイラは、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様の作用効果を奏することができる。
図5は本発明の第3の実施形態に係る多管式貫流ボイラを示し、当該多管式貫流ボイラは、外側の水冷壁2の一部に燃焼室3の一端部(上端部)に開口する複数の焚き口4を形成し、各焚き口4から燃焼室3内にガス燃料Fと燃焼用空気Aを燃焼室3壁面に沿ってその接線方向へ噴出して燃焼させるようにしたものである。
即ち、この多管式貫流ボイラは、外側の水冷壁2の上端部に二つの焚き口4を燃焼室3周方向に180°間隔を隔てた状態で且つ対向状に形成すると共に、各焚き口4にガス燃料供給管5と燃焼用空気供給管6を夫々接続し、ガス燃料Fと燃焼用空気Aを二つの焚き口4から燃焼室3内に同一の周方向で且つ燃焼室3壁面の接線方向へ噴出して拡散燃焼させ、燃焼室3内に燃焼室3壁面に沿うサイクロン火炎Cを形成すると共に、燃焼ガスGを旋回させながら燃焼室3室内を上方から下方へ向かって流した後、ガス通路10内へ流入させるようにしたものである。
尚、この多管式貫流ボイラは、外側の水冷壁2に二つの焚き口4を対向状に形成し、各焚き口4にガス燃焼供給管5及び燃焼用空気供給管6を夫々接続したこと以外は、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様構造に構成されており、図1及び図2の多管式貫流ボイラと同じ部位・部材には同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
この多管式貫流ボイラは、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様の作用効果を奏することができる。然も、この多管式貫流ボイラは、二つの焚き口4を設けているため、燃焼ガスGの旋回流強さを促進させることができると共に、ターンダウン燃焼時の切り替えを良好に行える。
図6は本発明の第4の実施形態に係る多管式貫流ボイラを示し、当該多管式貫流ボイラは、外側の水冷壁2の上端部に二つの焚き口4を燃焼室3周方向に180°間隔を隔てた状態で且つ対向状に形成すると共に、各焚き口4に予混合ガス供給管16を夫々接続し、予混合ガスF′を二つの焚き口4から燃焼室3内に同一の周方向で且つ燃焼室3壁面の接線方向へ噴出して予混合燃焼させ、燃焼室3内に燃焼室3壁面に沿うサイクロン火炎Cを形成すると共に、燃焼ガスGを旋回させながら燃焼室3室内を上方から下方へ向かって流した後、ガス通路10内へ流入させるようにしたものである。
尚、この多管式貫流ボイラは、外側の水冷壁2に二つの焚き口4を対向状に形成し、各焚き口4に予混合ガス供給管16を夫々接続したこと以外は、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様構造に構成されており、図1及び図2の多管式貫流ボイラと同じ部位・部材には同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
この多管式貫流ボイラは、図5に示す多管式貫流ボイラと同様の作用効果を奏することができる。
図7は本発明の第5の実施形態に係る多管式貫流ボイラを示し、当該多管式貫流ボイラは、燃焼ガスGと燃焼用空気Aを噴出する焚き口4の下流側位置で且つ外側の水冷壁2の一部に燃焼室3の一端部(上端部)に開口する二次燃焼用空気A′の空気供給口17を形成し、前記焚き口4から燃焼室3内にガス燃料Fと燃焼用空気Aを噴出させて焚き口4の下流側領域で一次燃焼させ、又、前記空気供給口17から燃焼室3内に二次燃焼用空気A′を噴出させて焚き口4の下流側領域で発生した一次燃焼ガスと撹拌混合し、当該一次燃焼ガスを空気供給口17の下流側領域で完全燃焼させるようにしたものである。
即ち、この多管式貫流ボイラは、外側の水冷壁2の上端部に焚き口4と空気供給口17を燃焼室3周方向に180°間隔を隔てた状態で且つ対向状に形成し、焚き口4にガス燃料供給管5と燃焼用空気供給管6を夫々接続すると共に、空気供給口17に二次燃焼用空気供給管6′を接続したものであり、ガス燃料Fと燃焼用空気Aを焚き口4から燃焼室3内に燃焼室3壁面に沿ってその接線方向へ噴出して空気比(空気過剰率)1以下の条件下で拡散燃焼させ、焚き口4の下流側領域に一次燃焼ゾーンZ1(還元燃焼領域)を形成し、又、二次燃焼用空気A′を空気供給口17から燃焼室3内に燃焼室3壁面に沿ってその接線方向へ噴出して一次燃焼ゾーンZ1で発生した一次燃焼ガスと撹拌混合し、当該一次燃焼ガスを全空気比(空気過剰率)1.1〜1.5の条件下で燃焼させて空気噴出口17の下流側領域に二次燃焼ゾーンZ2(完全燃焼領域)を形成するようにしたものである。
尚、この多管式貫流ボイラは、外側の水冷壁2に空気供給口17を焚き口4と対向状に形成し、空気供給口17に二次燃焼用空気供給管6′を夫々接続したこと以外は、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様構造に構成されており、図1及び図2の多管式貫流ボイラと同じ部位・部材には同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
この多管式貫流ボイラは、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様の作用効果を奏することができる。然も、この多管式貫流ボイラは、焚き口4から噴出されるガス燃料Fと燃焼用空気Aを空気比1以下の条件で燃焼させて焚き口4の下流側領域に火炎温度が1500℃以下の一次燃焼ゾーンZ1(還元燃焼領域)を形成しているため、サーマルNOxの発生を抑制することができるうえ、一次燃焼ゾーンZ1で発生した一次燃焼ガスを空気供給口17から噴出される二次燃焼用空気A′と撹拌混合し、これを全空気比1.1〜1.5の条件で二次燃焼させて空気供給口17の下流側領域に二次燃焼ゾーンZ2(完全燃焼領域)を形成しているため、一次燃焼ガスが二次燃焼ゾーンZ2で完全燃焼されてCOの発生が抑制されることになる。
図8及び図9は本発明の第6の実施形態に係る多管式貫流ボイラを示し、当該多管式貫流ボイラは、内側の水冷壁1を形成する水管1aのガス通路10に対向する面と、伝熱水管群9を形成する各伝熱水管9aの外周面とに、略円弧状の複数のフィン18と三角形状の複数のフィン18を相対する伝熱水管9aに対して交互に且つ伝熱水管9aの長手方向に垂直に取り付け、ガス通過口11からガス通路10内に流入した燃焼ガスGがガス通路10内を下方から上方へ向かってジグザグ状に流れるようにしたものである。
尚、この多管式貫流ボイラは、内側の水冷壁1の水管1aと伝熱水管群9の各伝熱水管9aにフィン18を取り付けたこと以外は、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様構造に構成されており、図1及び図2の多管式貫流ボイラと同じ部位・部材には同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
この多管式貫流ボイラは、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様の作用効果を奏することができる。然も、この多管式貫流ボイラは、フィン18により伝熱面積が広くなっているうえ、燃焼ガスGがガス通路10内をジグザグ状に流れて伝熱水管9a等の接触時間が長くなるため、燃焼ガスGから熱を確実且つ良好に回収することができる。
図10及び図11は本発明の第7の実施形態に係る多管式貫流ボイラを示し、当該多管式貫流ボイラは、内側の水冷壁1を形成する水管1aのガス通路10に対向する面と、伝熱水管群9を形成する各伝熱水管9aの外周面とに、略円弧状の複数のフィン18と三角形状の複数のフィン18を隣接する伝熱水管9aに対して階段状に且つ伝熱水管9aの長手方向に垂直に取り付け、ガス通過口11からガス通路10内に流入した燃焼ガスGがガス通路10を下方から上方へ向かって旋回しながら流れるようにしたものである。
尚、この多管式貫流ボイラは、内側の水冷壁1の水管1aと伝熱水管群9の伝熱水管9aにフィン18を取り付けたこと以外は、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様構造に構成されており、図1及び図2の多管式貫流ボイラと同じ部位・部材には同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
この多管式貫流ボイラは、図8及び図9に示す多管式貫流ボイラと同様の作用効果を奏することができる。
図12及び図13は本発明の第8の実施形態に係る多管式貫流ボイラを示し、当該多管式貫流ボイラは、内側の水冷壁1を形成する水管1aのガス通路10に対向する面と、伝熱水管群9を形成する各伝熱水管9aの外周面とに、帯板状のフィン18を放射状に且つ伝熱水管9aの長手方向に平行に取り付け、ガス通過口11からガス通路10内に流入した燃焼ガスGがガス通路10内を下方から上方へ向かってフィン18と接触しながら流れるようにしたものである。
尚、この多管式貫流ボイラは、内側の水冷壁1の水管1aと伝熱水管群9の伝熱水管9aにフィン18を取り付けたこと以外は、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様構造に構成されており、図1及び図2の多管式貫流ボイラと同じ部位・部材には同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
この多管式貫流ボイラは、図8及び図9に示す多管式貫流ボイラと同様の作用効果を奏することができる。
図14乃至図17は本発明の第9及び第10の実施形態に係る多管式貫流ボイラを示し、当該多管式貫流ボイラは、燃焼ガスGが燃焼室3内で所定の旋回数だけ旋回するように燃焼ガスGの旋回を促進させると共に、燃焼室3内の燃焼ガスGの旋回数に比例して増加する圧力損失を緩和させるためのものであり、環状の燃焼室3内に燃焼室3の一端部側から他端部側へ向かう螺旋状の旋回促進用ガイド体19を配設し、当該旋回促進用ガイド体19により燃焼室3内を流れる燃焼ガスGの旋回を促進させ、又、内側の水冷壁1の一部に燃焼室3内を旋回しながら流れる燃焼ガスGの一部を燃焼室3の下流側にあるガス通路10へ導く圧力損失緩和用ガス通過口20を形成し、燃焼室3内の適量の燃焼ガスGを前記圧力損失緩和用ガス通過口20からガス通路10へショートパスさせ、燃焼室3内の燃焼ガスGの旋回数に比例して増加する圧力損失を緩和させるようにしたものである。
即ち、本発明の第9の実施形態に係る多管式貫流ボイラは、図14及び図15に示す如く、内側の水冷壁1外面及び外側の水冷壁2内面に、耐熱性金属材又はセラミック材等により形成された帯板状のヒレから成る旋回促進用ガイド体19を燃焼室3の上端部側から下端部側へ向かって螺旋状に取り付け、又、内側の水冷壁1のヒレ1bに、燃焼室3内の燃焼ガスGの一部をガス通路10内へ短絡的に流入させる圧力損失緩和用ガス通過口20を所定の間隔毎に複数形成したものである。
前記旋回促進用ガイド体19は、高温の燃焼ガスGからの吸熱による熱応力や旋回促進用ガイド体19の水冷壁1,2への取付け部の熱負荷の集中によって、各水冷壁1,2の水管1a,2aが破損を起こさないような形状に形成されている。
又、圧力損失緩和用ガス通過口20を設ける位置は、圧力損失緩和用ガス通過口20を通過する燃焼ガスGが燃焼室3内を通過する際に水冷壁1,2に熱を奪われ、その燃焼ガスGの温度が燃焼室3の下端部に設けたガス通過口11からガス通路10内へ流入する燃焼ガスGの温度と等しくなるような位置に設けるのが望ましい。
尚、この多管式貫流ボイラは、水冷壁1,2に旋回促進用ガイド体19を取り付けたこと及び内側の水冷壁1に圧力損失緩和用ガス通過口20を形成したこと以外は、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様構造に構成されており、図1及び図2の多管式貫流ボイラと同じ部位・部材には同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
この多管式貫流ボイラは、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様の作用効果を奏することができる。然も、この多管式貫流ボイラは、燃焼室3内に螺旋状の旋回促進用ガイド体19を配設して燃焼室3内を流れる燃焼ガスGの旋回を促進させ、燃焼ガスGが燃焼室3内を所定の旋回数だけ旋回するようにしているため、内側の水冷壁1及び外側の水冷壁2への熱伝達がより一層促進されることになる。又、この多管式貫流ボイラは、内側の水冷壁1の一部に燃焼室3内の燃焼ガスGを適量だけガス通路10へショートパスさせる圧力損失緩和用ガス通過口20を形成しているため、燃焼室3内の燃焼ガスGの旋回数に比例して増加する圧力損失を緩和することができ、送風機の大型化等を防止することができる。
一方、本発明の第10の実施形態に係る多管式貫流ボイラは、図16及び図17に示す如く、燃焼室3内に、水管19a(又は給水管)及び水管19aの外周面に長手方向に沿って取り付けられた帯板状のヒレ19bから成る旋回促進用ガイド体19を燃焼室3の上端部側から下端部側へ向かって螺旋状に配置し、当該旋回促進用ガイド体19の水管19aの上下端部を上部ヘッダー7及び下部ヘッダー8に夫々連通状に接続し、又、内側の水冷壁1のヒレ1bに、燃焼室3内の燃焼ガスGの一部をガス通路10内へ短絡的に流入させる圧力損失緩和用ガス通過口20を所定の間隔毎に複数形成したものである。
前記旋回促進用ガイド体19のヒレ19bは、耐熱性金属材やセラミック材等により形成されていることは勿論である。
尚、この多管式貫流ボイラは、燃焼室3内に水管19a及びヒレ19bから成る旋回促進用ガイド体19を配置したこと及び内側の水冷壁1に圧力損失緩和用ガス通過口20を形成したこと以外は、図1及び図2に示す多管式貫流ボイラと同様構造に構成されており、図1及び図2の多管式貫流ボイラと同じ部位・部材には同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
この多管式貫流ボイラは、図14及び図15に示す多管式貫流ボイラと同様の作用効果を奏することができる。
尚、上記各実施の形態に係る多管式貫流ボイラに於いては、多管式貫流ボイラの構造を呈しているが、燃焼室3を水冷壁で形成したボイラであれば、他の構造を呈するボイラとしても良い。例えば、本発明は、自然循環ボイラや強制循環ボイラ等の構造にしても良い。
上記第5の実施形態に係る多管式貫流ボイラ(図7に示すもの)に於いては、焚き口4にガス燃料供給管5及び燃焼用空気供給管6を接続し、焚き口4からガス燃料Fと燃焼用空気Aを燃焼室3内に噴出させて一次燃焼させた後、空気供給口17から二次燃焼用空気A′を燃焼室3内に噴出させて一次燃焼ガスを二次燃焼させるようにしたが、他の実施形態に係る多管式還流ボイラに於いては、焚き口4に予混合ガスF′を供給する予混合ガス供給管16を接続し、焚き口4から予混合ガスF′を燃焼室3内に噴出させて一次燃焼させた後、空気供給口17から二次燃焼用空気A′を燃焼室3内に噴出させて一次燃焼ガスを二次燃焼させるようにしても良い。
上記第5の実施形態に係る多管式貫流ボイラ(図7に示すもの)に於いては、焚き口4の下流側領域に空気供給口17を一つだけ形成する二段燃焼構造としているが、他の実施形態に係る多管式還流ボイラに於いては、焚き口4の下流側領域に複数の空気供給口17を形成し、燃焼用空気Aを多段に吹き込んで燃焼させる多段燃焼構造としても良い。
上記第6、第7、第8、第9及び第10の実施形態に係る多管式貫流ボイラ(図8、図10、図12、図14及び図16に示すもの)に於いては、焚き口4を一つだけ形成し、当該焚き口4にガス燃料供給管5及び燃焼用空気供給管6を接続するようにしたが、他の実施形態に係る多管式還流ボイラに於いては、ガス燃料供給管5及び燃焼用空気供給管6に替えて焚き口4に予混合ガス供給管16を接続しても良く、又、焚き口4を複数形成しても良く、或いは焚き口4と空気供給口17の両方を形成するようにしても良い。
上記第6、第7及び第8の実施形態に係る多管式貫流ボイラ(図8、図10及び図12に示すもの)に於いては、伝熱水管9a等に略円弧状のフィン18、三角形状のフィン18、帯板状のフィン18を適宜の配置で取り付けるようにしたが、フィン18の形状や取り付け位置、取り付け方法等は、熱交換率の向上を図ることができれば如何なるものであっても良い。
上記第9の実施形態に係る多管式貫流ボイラ(図14及び図15に示すもの)に於いては、内側の水冷壁1及び外側の水冷壁2の両方にヒレ状の旋回促進用ガイド体19を取り付けるようにしたが、他の実施形態に係る多管式貫流ボイラに於いては、内側の水冷壁1及び外側の水冷壁2の何れか一方にヒレ状の旋回促進用ガイド体19を取り付けるようにしても良い。
上記第10の実施形態に係る多管式貫流ボイラ(図16及び図17に示すもの)に於いては、燃焼室3内にヒレ19b付の水管19aから成る旋回促進用ガイド体19を配置するようにしたが、他の実施形態に係る多管式貫流ボイラに於いては、水管19aの直径が大きく、この水管19aを燃焼室3内に配置したときに内側の水冷壁1と外側の水冷壁2との間の隙間が小さくなる場合には、ヒレ19を省略するようにしても良い。即ち、旋回促進用ガイド体19を水管19a(又は給水管)のみから形成し、これを燃焼室3内に螺旋状に配置するようにしても良い。
上記第9の実施形態に係る多管式貫流ボイラ(図14及び図15に示すもの)に於いては、両水冷壁1,2にヒレ状の旋回促進用ガイド体19を取り付け、又、上記第10の実施形態に係る多管式貫流ボイラ(図16及び図17に示すもの)に於いては、燃焼室3内にヒレ19b付の水管19aから成る旋回促進用ガイド体19を配置するようにしたが、他の実施形態に係る多管式貫流ボイラに於いては、燃焼室3内にヒレ状の旋回促進用ガイド体19と水管19aから成る旋回促進用ガイド体19の両方を配設するようにしても良い。
上記第9及び第10の実施形態に係る多管式貫流ボイラ(図14乃至図17に示すもの)に於いては、伝熱水管群9の各伝熱水管9aにフィン18を設けていないが、他の実施形態に係る多管式貫流ボイラに於いては、各伝熱水管9aの外周面と内側の水冷壁1を形成する水管1aのガス通路10に対向する面に、略円弧状のフィン18、三角形状のフィン18、帯板状のフィン18を適宜の配置で取り付けるようにしても良い。
本発明の第1の実施形態に係る多管式貫流ボイラの概略縦断面図である。 図1に示す多管式貫流ボイラの概略横断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る多管式貫流ボイラの概略縦断面図である。 図3に示す多管式貫流ボイラの概略横断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る多管式貫流ボイラの概略横断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る多管式貫流ボイラの概略横断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る多管式貫流ボイラの概略横断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る多管式貫流ボイラの概略縦断面図である。 図8に示す多管式貫流ボイラの概略横断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る多管式貫流ボイラの概略縦断面図である。 図10に示す多管式貫流ボイラの概略横断面図である。 本発明の第8の実施形態に係る多管式貫流ボイラの概略縦断面図である。 図12に示す多管式貫流ボイラの概略横断面図である。 本発明の第9の実施形態に係る多管式貫流ボイラの概略縦断面図である。 図14に示す多管式貫流ボイラの概略横断面図である。 本発明の第10の実施形態に係る多管式貫流ボイラの概略縦断面図である。 図16に示す多管式貫流ボイラの概略横断面図である。
符号の説明
1は内側の水冷壁、1aは水管、1bはヒレ、2は外側の水冷壁、2aは水管、2bはヒレ、3は燃焼室、4は焚き口、7は上部ヘッダー、8は下部ヘッダー、9は伝熱水管群、9aは伝熱水管、10はガス通路、11はガス通過口、17は空気供給口、18はフィン、19は旋回促進用ガイド体、20は圧力損失緩和用ガス通過口、Aは燃焼用空気、A′は二次燃焼用空気、Cはサイクロン火炎、Fはガス燃料、F′は予混合ガス、Gは燃焼ガス、Z1は一次燃焼ゾーン、Z2は二次燃焼ゾーン。

Claims (9)

  1. 複数の水管及びヒレから成る二つの環状の水冷壁を同心円状に配設して内側の水冷壁と外側の水冷壁との間に環状の燃焼室を形成し、両水冷壁の各水管の上下端部を上部ヘッダー及び下部ヘッダーに夫々連通状に接続して成る多管式貫流ボイラであって、前記外側の水冷壁の上端部に燃焼室の上端部側に開口する焚き口を形成し、又、内側の水冷壁の下端部にガス通過口を形成し、前記焚き口から燃焼室内にガス燃料と燃焼用空気又はガス燃料と燃焼用空気を混合させて成る予混合ガスを燃焼室壁面に沿ってその接線方向へ噴出して燃焼させ、燃焼室内に燃焼室壁面に沿うサイクロン火炎を形成すると共に、燃焼ガスを燃焼室内で旋回させながら燃焼室内を上方から下方へ向かって流すようにしたことを特徴とする多管式貫流ボイラ。
  2. 環状の燃焼室内に燃焼室の上端部側から下端部側へ向かう螺旋状の旋回促進用ガイド体を配設し、当該旋回促進用ガイド体により燃焼室内を流れる燃焼ガスの旋回を促進させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の多管式貫流ボイラ。
  3. 内側の水冷壁の一部に燃焼室内を旋回しながら流れる燃焼ガスの一部を燃焼室の下流側にあるガス通路へ導く圧力損失緩和用ガス通過口を形成し、燃焼室内の燃焼ガスの一部を前記圧力損失緩和用ガス通過口からガス通路へショートパスさせるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多管式貫流ボイラ。
  4. 内側の水冷壁で囲まれた空間内に上下端部が上部ヘッダー及び下部ヘッダーに夫々連通状に接続された複数本の伝熱水管から成る伝熱水管群を配設すると共に、前記伝熱水管群と内側の水冷壁との隙間及び伝熱水管群の隙間に煙道へ連通するガス通路を形成し、又、内側の水冷壁の下端部に燃焼室内の下方へ流れた燃焼ガスを前記ガス通路へ均一に流入させる複数のガス通過口を形成したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の多管式貫流ボイラ。
  5. 外側の水冷壁の上端部に燃焼室の上端部側に開口する複数の焚き口を形成し、各焚き口から燃焼室内にガス燃料と燃焼用空気又はガス燃料と燃焼用空気を混合させて成る予混合ガスを燃焼室壁面に沿ってその接線方向へ噴出して燃焼させるようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の多管式貫流ボイラ。
  6. 焚き口の下流側位置で且つ外側の水冷壁の上端部に燃焼室の上端部側に開口する二次燃焼用空気の空気供給口を少なくとも一つ形成し、前記焚き口から燃焼室内に噴出されるガス燃料と燃焼用空気又は予混合ガスを空気比1以下の条件下で燃焼させて焚き口の下流側領域に一次燃焼ゾーンを形成し、又、前記空気供給口から燃焼室内に二次燃焼用空気を燃焼室壁面に沿ってその接線方向へ噴出して一次燃焼ゾーンで発生した一次燃焼ガスと撹拌混合すると共に、当該一次燃焼ガスを全空気比1.1〜1.5の条件下で燃焼させて空気供給口の下流側領域に二次燃焼ゾーンを形成するようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の多管式貫流ボイラ。
  7. 少なくとも伝熱水管群を形成する各伝熱水管の外周面に、複数のフィンを相対する伝熱水管に対して交互に且つ伝熱水管の長手方向に垂直に取り付け、ガス通過口からガス通路内に流入した燃焼ガスがガス通路の一端部側から他端部側へジグザグ状に流れるようにしたことを特徴とする請求項4、請求項5又は請求項6に記載の多管式貫流ボイラ。
  8. 少なくとも伝熱水管群を形成する各伝熱水管の外周面に、複数のフィンを隣接する伝熱水管に対して階段状に且つ伝熱水管の長手方向に垂直に取り付け、ガス通過口からガス通路内に流入した燃焼ガスがガス通路の一端部側から他端部側へ旋回しながら流れるようにしたことを特徴とする請求項4、請求項5又は請求項6に記載の多管式貫流ボイラ。
  9. 少なくとも伝熱水管群を形成する各伝熱水管の外周面に、複数のフィンを放射状に且つ伝熱水管の長手方向に平行に取り付け、ガス通過口からガス通路内に流入した燃焼ガスがガス通路の一端部側から他端部側へフィンと接触しながら流れるようにしたことを特徴とする請求項4、請求項5又は請求項6に記載の多管式貫流ボイラ。
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