JP4306349B2 - 車両情報端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両診断に利用できるドライブレコーダ機能を持つ車載情報端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車などの車両には、エンジン・駆動系・ブレーキなど随所に電子制御装置が搭載されており、特に高い信頼性を要求される。そのため、各電子制御装置には、車両の各部位を診断するための自己診断システムを搭載して、信頼性の向上を図っている。しかし、これだけでは故障時の解析データとして不十分のため、特開平07−190895号公報に示されているように、車両診断の精度を高めるために走行中に車載された記録装置に車両情報を記録するドライブレコーダ機能を持つ車載端末装置が考案されている。ここで言う車両情報は、エンジンの回転数,水温,吸気温,車速,噴射時間など前述した車載の各電子制御装置が計測した車両状態に関する情報のことである。
【0003】
また、近年ナビゲーション装置のような車載情報端末装置の記録装置として、車載向けのハードディスクを搭載する車両も増えてきており、特開2003−87234号公報に示すドライブレコーダの構成では、前述した車両情報を記録する対象の装置としてハードディスクのような車載向け大容量記録装置を用いている構成が開示されている。
【0004】
【技術文献1】
特開平07−190895号公報
【技術文献2】
特開2003−87234号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のハードディスクような大容量の記録装置に大量の情報を蓄えた状態でディーラーなどの整備工場へ運び込んで診断する場合においては、記録装置から取得した車両情報のデータから解析対象となる不具合発生の関連対象データを特定する作業が大変になり、その分整備作業に時間を要するという問題が生じる。
【0006】
本発明では、記憶装置に蓄えた不具合発生状況について整備者が容易に把握できる情報管理機能および情報伝達機能をもつ車載端末装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の車載情報端末装置は、車両に搭載され、該車両を制御する制御プログラムと該車両各部の診断を行うことができる自己診断プログラムとを有した一つまたは複数の車両電子制御装置と、車載に搭載され、前記車両電子制御装置だけでは得られない車両の状態を取得可能なセンサと、車両に搭載され、ハードディスクのように大容量の情報を蓄積できる記録装置と、モニタ装置など情報を表示できる情報出力手段と、リモコンなどユーザが該車載情報端末装置を操作するための操作入力手段と接続される。
【0008】
また、該車載情報端末装置は、自己診断結果を含め前記車両電子制御装置や前記センサから取得可能な車両情報を前記記録装置に蓄積することができる。
【0009】
また、該車載情報端末装置は、内部メモリを有し、該内部メモリに前記車両電子制御装置や前記センサから取得した特定の車両情報を逐次蓄え、特定の車両不具合を検知した場合は、該車両不具合の検知時刻から一定時間さかのぼった該内部メモリ内の車両情報を前記記憶装置に複写して蓄積し、その蓄積状況を不具合検知情報別に不具合検知リスト情報として管理する。
【0010】
また、該車載情報端末装置は、車外にある診断装置と通信する通信手段を備え、不具合検知リストの情報を基に前記情報出力手段にリスト表示して不具合検知状況を出力することができ、利用者が前記操作入力手段を用いて該リストから選択した一つあるいは複数の該車両情報を該車外診断装置に写すことができる。
【0011】
また、該車載情報端末装置は、車外にある診断装置と通信する通信手段を備え、前記不具合検知リストの情報を基に前記情報出力手段にリスト表示して不具合検知状況を出力することができ、利用者が前記操作入力手段を用いて前記リストの中から指定した不具合項目について、前記車外診断装置から該不具合の種類を示す不具合コードと該不具合に関する原因や対応策などの情報を取得し、前記情報出力手段に該情報を表示するとともに前記記録装置に該情報を蓄積する。
【0012】
また、該車載情報端末装置は、任意の地点の地図が表示できる地図表示機能を有し、利用者が前記操作入力手段を用いて前記リストの中から指定した不具合項目に対し、不具合を検知した場所と不具合に至るまでの走行経路や不具合の発生していた区間を前記情報出力手段に地図表示する。
【0013】
また、該車両情報端末装置は、前記記憶装置に記録する場合、あるいは、前記車外診断装置に車両情報を写す場合、あるいは、前記車外診断装置から不具合コードと該不具合に関する原因や対応策などの情報を取得する場合に、前記情報出力手段内にそれら処理の最中であることを記すアイコン画像の表示を行う。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明における車両診断システムの構成図である。本実施例の車両診断システムは、車両1と車外診断装置2からなり、車両1は内部に車載情報端末装置100と車両電子制御装置101と情報出力手段103と操作入力手段104と記録装置105を備えている。本実施例では、情報出力手段103は、液晶パネルのようなモニタ装置への表示を前提としているが、このようなモニタ装置への表示と音声出力を組み合わせる形態でも良い。操作入力手段104は、赤外線リモコンを用いるものでもよいし、タッチパネルにより出力画面を直接触るものでもよいし、また音声入力によるものでもよい。車両1において、車両電子制御装置101は少なくとも1つあるいは複数個設けられており、各車両電子制御装置は、例えばエンジン制御を司るものやトランスミッション制御を司るものなどのように各々機能を分担して車両を制御するための制御プログラムと、自身の制御機能から車両状態の診断を行う自己診断プログラムを内蔵している。また、車両電子制御装置101が複数個存在する場合は、各々がCAN(Controller Area Network)のような車両内通信バス102で接続されているものとする。
【0015】
本実施例では、これら車両電子制御装置101と車載情報端末装置100も車両内通信バス102によって接続される。ただし、本発明としては車両電子制御装置101の情報を取得できるように車載情報端末装置100と車両電子制御装置101とをつなぐ構成でもよく、例えば車載情報端末装置100と車両電子制御装置101を直接接続するような、車両内通信バス102以外の接続手段によってお互いを接続する形態でも良い。また、車両内通信バス102から得られる情報以外に、車載センサ109を車載情報端末装置100に装着して、車両電子制御装置101からは得られない車両情報を取得する構成でも良い。
【0016】
記録装置105には、地図データ107や車両情報蓄積データ106を格納する。車両情報蓄積データ106は、車両電子制御装置101や車載センサ109にて計測された、エンジンの回転数,水温,吸気温,車速,噴射時間などの様々な車両制御情報や車両状態情報(以下、車両情報)と、これまでの検知した不具合の履歴情報をまとめた不具合検知リスト108が記録される。車外診断装置2は、車両に搭載された車載情報端末装置100と接続することで取得した各車両の車両情報を蓄積した車両情報データベース111と、サポートする車両の車種に関する不具合全般の具体的内容や対処方法などの情報を収めた不具合データベース112を持つ。
【0017】
図2は、本発明における車両情報端末装置100の構成ブロック図である。車両情報端末装置100は、演算処理部であるプロセッサ201と、内部メモリ202と、GPS衛星の電波を受信して車両の現在位置を算出するGPS受信部203と、車両1と車外診断装置2とを接続し情報の送受信を行うための通信インタフェース204と、モニタなど情報出力手段103と接続する情報出力手段インタフェース205と、リモコンなどの操作入力手段104と接続する操作入力手段インタフェース206と、車両内通信バス102と接続する車両内通信バスインタフェース207と、各種車載センサ101やスイッチなどのI/O機器を接続するためのI/O入力インタフェース210と、記録装置105に接続する外部メモリインタフェース208とで構成され、各々のブロックを内部バス209で接続している。
【0018】
プロセッサ201では、内部メモリ202内にて記述される車外データ通信処理や地図表示処理やナビゲーション処理や車両情報取得処理などの処理を実行する。通信インタフェース204では、図示しない通信デバイスを用いて通信を実行する必要があるが、ここではIEEEg802.11b等のような無線通信の規格に準ずる通信を行っても良いし、携帯電話を用いて通信を行っても良いし、有線接続による通信を行っても良い。
【0019】
図3は、走行時における車両情報収集処理フローを示す図である。イグニッションキーなどにより車両1の電源がONになると、車両情報端末装置100の電源もONになり(S31)、プロセッサ201は内部メモリ202内に格納されている起動シーケンスに従い初期化処理を実行する(S32)。その初期化処理の後に車両情報取得処理が開始され、車両内通信バスインタフェース207を経由して各車両電子制御装置101の情報を取得して、内部メモリ202に割り当てられた所定領域に定められた書式で順次格納する(S33)。同様にして、GPS受信部203から算出される車両位置情報や現在の時刻情報を取得して、内部メモリ202に割り当てられた所定領域に定められた書式で順次格納する(S34,S35)。内部メモリ202で割り当てられる領域は利用できる容量が大きいものではないため、せいぜい数時間程度の情報しか蓄積できない。そのため、割り当てられたメモリ領域いっぱいに記録すると、以後は記録の古い情報から順に新しい情報を上書きして記録する。
【0020】
そして各車両電子制御装置が内蔵する自己診断プログラムにより車両内の自己診断を行った結果、不具合発生が検出されているか調べ(S36)、もし車両内の自己診断による不具合が検出された場合は、その不具合の検出時から予め指定していた規定時間遡って内部メモリ202内の蓄積情報を抜き出し、外部の記録装置105に1つの車両情報ファイルデータ400として複写する(S37)。そして検出した不具合が連続する場合には、内部メモリ202への情報蓄積は続けるが、記録装置105への複写は行わない。その後、不具合が解消されたことを検知した場合は、同様に不具合解消の検出時から予め指定していた規定時間遡って内部メモリ202内の蓄積情報を抜き出し、外部の記録装置105に1つの車両情報ファイルデータとして複写する。また、不具合に伴う車両情報ファイルデータを記録装置105に蓄積する度に、後に説明する不具合状況を確認するために管理している不具合検知リスト108を更新する(S38)。
【0021】
このようにして、記録装置105には、不具合の発生,解消に伴う単位での車両情報ファイルデータのみが蓄積される。なお、不具合の発生から解消への期間が短い場合は、不具合解消したという情報のみ記録し、それに付随する遡った車両情報は多くが不具合発生時のものと重複するため記録しなくてもよい。この処理は、車両情報端末装置100の電源がONの間は反復して続行される。なお、車両情報や位置情報の取得する周期は、不具合検出の対象となる車両情報の種類毎に予め設定された周期に従い各々の情報を取得するものとする。
【0022】
図4は、記録装置105に蓄積される車両情報蓄積データ106の1つである車両情報ファイルデータ400の内容例である。車両情報ファイルデータ400は、車両電子制御装置101の自己診断結果に基づき定められる不具合コード401と、各車両情報を取得した時刻402と、その時刻における車両位置403と、得られた各種の車両情報404が、前述した処理の結果として不具合発生から一定時間分遡って記録されている。
【0023】
次に、車両1をディーラーなどの整備工場へ持ち込んだ際の、記録装置105に蓄積した情報の把握方法について説明する。整備者は、操作入力手段104により車載情報端末装置100に指示を出して整備メニューを呼び出し、情報出力手段103であるモニタ装置に表示させた車両情報蓄積データ106内の不具合検知リスト108を参照して、これまで検知した不具合情報を出力するように指示する。
【0024】
図5は、記録装置105内に蓄積した車両情報の不具合検知リストの画面出力例である。図のように、不具合の発生または解消の事象毎に分けた項目としてリスト表示する。この不具合発生リストは、不具合コードを表示する列501と、不具合の発生/解消を区別する情報を示す列502と、不具合検知日時を示す列503と、後で説明する関連情報ファイルをアップロード対象として指定するための列504と、後で説明する詳細を見る車両情報の対象を指定するための列505と、後で説明する不具合発生箇所を地図で示す対象を指定するための列506とで構成される。
【0025】
整備者は、操作入力手段104を用いてこのリストの列506の各項目を選択することにより、対応する事象が発生した箇所を地図に表示して、さらにその位置に至るまでの経路を表示することができる。図6は、不具合発生リストの一項目の不具合発生事象に関する地図表示例である。この図では、地点601が不具合発生地点を示し、区間602がそこから一定時刻さかのぼって示される不具合発生地点に至るまでの経路である。画面上には、不具合検知の日時(2003/2/17 10:30)や不具合コード(00683)および関連情報ファイルのサイズなど先のリストの該当する項目の情報をウィンドウ603に表示する。
【0026】
また地図上での不具合検知状況の表示は、リスト中において同一の不具合コードについて不具合発生の区間を地図表示することもできる。図11は、不具合発生していた区間の地図表示例である。不具合の発生地点と解消地点の各々の地点を結ぶ区間1101が、不具合が発生していた区間である。この区間の始点,終点が不具合の発生箇所,解消箇所に相当し、それら不具合の発生箇所,解消箇所に該当する不具合リストの項目の情報を対応がわかるように各々ウィンドウ1102,1103に表示する。
【0027】
上記した、不具合発生地点に至るまでの経路や不具合発生区間の表示においては、わかりやすい表示のため、各始点,終点が同一の画面で表示できるように地図表示の縮尺を自動で変更するようにしても良い。
【0028】
本実施例では、整備者は、図5に示す各々の項目に対する不具合コードについて具体的な不具合内容を取得することができる。図7は、不具合発生の詳細情報を取得する場合の本車両診断システムの構成図であり、図8は、画面中での不具合詳細情報の表示例である。この図7のように、不具合コードに対応する不具合データベース701を予め記録装置105内に保持しておくことにより、記録装置105の中からその不具合コードに対応する不具合内容を検索し、図8に示すウィンドウ801のように画面に検索結果を表示することができる。また、もし記録装置105内の不具合データベース701内に不具合コードに対応する不具合内容が存在しない場合は、車載情報端末装置100の通信インタフェース204を介して車外診断装置2に接続し、車外診断装置2内に持つ不具合データベース112に問い合わせて対応する不具合内容を取得し表示することができる。この時、以後は車外診断装置2に接続しなくても不具合内容を表示できるように、取得した不具合内容は新たな情報として不具合データベース701に追加してもよい。
【0029】
また、本実施例では、車両1内の車両情報蓄積データ106として不具合発生・解消単位で管理している関連情報のファイルデータを、車外診断装置2内で管理する車両情報データベース111に写すことができる。具体的には、図5の不具合発生リスト表示の際に、車外診断装置2へ送りたい項目を列504から選択してから画面中のボタン507を押して車外診断装置2へのアップロードを指示すると、車載情報端末装置100は通信インタフェース204を介して車外診断装置2に接続し、自身の車両種別を示す情報とともに車両情報蓄積データ106の中の該当ファイルデータを車外診断装置2に送信し、車両情報データベース111へ登録することができる。これらは対象項目を複数選択することで複数のファイルデータを送ることもできるし、列504から送信対象とする事象を選択しなくてもリスト画面でのボタン508を押して全件のアップロードを指示することで、蓄積情報全てを一度に車外診断装置2へ送ることもできる。このようにして車外に写した車両情報は、別の機会に詳細に分析して、不具合原因の追求や対応策の検討に利用する。これにより、車外診断装置2の不具合データベース112の情報自身もより充実したものに更新することができる。
【0030】
このようにして車外で解析した新しい不具合原因や対応策に関する情報を、車載端末装置で受信して車両内の不具合データベースを更新することができるため、以後は同様の不具合が発生した時に車外の診断装置に通信をしなくても迅速な対応が可能となる。
【0031】
一方、車両1において、車外診断装置2に送信したファイルデータはそのまま記録装置105に保持しても良いが、記録装置105の領域を確保するために送信後に消去しても良い。また、列504で項目を選択した上で画面中のボタン509を押すことで、手動で車両情報蓄積データ106から選択項目のファイルデータを消去することができる。またボタン510を押すことで、ここの削除対象を指定しなくとも車両情報蓄積データ106内の蓄積したファイルデータを全て消去することができる。また、関連ファイルデータを消去した場合は不具合検知リストから除外しても良いし、関連ファイルデータを消去した後でも、不具合検知リストとしては送信済みまたは消去済みであることを明示して、リスト上での不具合検知の記録は履歴として残すようにしても良い。図9は特定項目が送信済み、消去済みであることを明示した表示例である。この場合、関連情報ファイルのデータを消去した項目に関しては、情報が車両情報蓄積データ106に存在しなくなるため、これらの項目については表示を変更すると共に、車両情報詳細や発生位置表示の機能は選択できないようにする。
【0032】
本実施例では、列505で項目を選択すると、車両情報蓄積データ106内の該当する関連情報のファイルデータのさらに詳細な記録内容を参照することができる。図12は、リスト表示画面から詳細情報を呼び出す表示例である。図のように、列505で表示する事象の項目を選択すると、該当する関連情報のファイルデータに記録されている車両情報の種別をウィンドウ1201内にリスト表示する。本発明の車載情報端末装置100は、ウィンドウ1201内のリスト中から選んだ項目に対し、別画面にてグラフ表示などにより詳細に数値の変化状況を画面に表示し確認する機能を有する。
【0033】
前述した記録装置105からのデータの記録や車外へのデータの送信時には、ドライバや整備者がその動作状況を確認できる手段を持つことが望ましい。図10は、画面上に記録装置105へのアクセス状況を示すアイコンの表示例とそのアイコン種別を示す例である。図のように、画面上では、アクセス状況を示すアイコン1001は画面の比較的目立たない定位置に配置される。内部メモリ202から記録装置105に車両情報データが複写される時にはアイコン1002に示す画像が表示され、これにより不具合発生または解消が検知されたことを知ることができる。また、アイコン1003に示す画像は記録装置105から車外へ車両情報が送信されていることを表し、アイコン1004に示す画像は車外から記録装置105に不具合データベースの情報を受信していることを表す。これにより情報の送信作業が作業中であるか、作業終了であるか確認することができる。本実施例では地図表示時におけるアイコン表示例を示しているが、アイコン表示は特に地図表示時のみに限定するものではなく、なんらかの情報を画面に表示している状態においてアイコン表示可能である。
【0034】
本実施例では、整備者が不具合の詳細情報取得を行うものとして説明したが、車両ユーザ自身が不具合発生時に直面した場面で不具合検知リストを呼び出して詳細情報取得を行っても構わない。
【0035】
また、車両に蓄積した車両情報蓄積データ106を全て車外診断装置2の車両情報データベース111に送って、整備者が車外診断装置2において管理している車両単位で図5,図6のような不具合検知リストや地図の表示を行い、整備者が不具合の解析を行う際の参考として利用方法でもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、車両内の記録装置に車両にて検知された不具合の状況および不具合に至るまでの車両情報を蓄え、その不具合検知状況について整備者が容易に把握できるように画面にリスト表示し、また不具合検出地点,不具合発生区間や不具合に至る走行経路を地図上に表示することで、不具合解析情報の分析が行い易くなり、整備作業時間の短縮の効果がある。
【0037】
また、リストから項目を指定して蓄えた不具合の状況および不具合に至るまでの関連する車両情報を車外の診断装置に送ることができるため、車外において別の機会にて詳細に分析して車両で起こった不具合原因の追求や対応策の検討に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における車両診断システムの構成図である。
【図2】本発明における車両情報端末装置の構成ブロック図である。
【図3】走行時における車両情報収集処理フローを示す図である。
【図4】記録装置に蓄積される車両情報蓄積データである車両情報ファイルデータの例である。
【図5】記録装置内に蓄積した車両情報の不具合検知リストの画面出力例である。
【図6】不具合発生リストの一項目の不具合発生情報に対する地図表示例である。
【図7】不具合発生の詳細情報を取得する場合の本車両診断システムの構成図である。
【図8】不具合検知リスト表示時における、画面中での不具合詳細情報の表示例である。
【図9】不具合検知リスト表示時における、特定項目が送信済み,消去済みであることを明示した表示例である。
【図10】画面上に記録装置へのアクセス状況を示すアイコン表示例とそのアイコン種別を示す例である。
【図11】不具合発生していた区間を示す地図表示例である。
【図12】リスト表示画面から詳細情報を呼び出す表示例である。
【符号の説明】
1…車両、2…車外診断装置、100…車載情報端末装置、101…車両電子制御装置、102…車両内通信バス、103…情報出力手段、104…操作入力手段、105…記録装置、106…車両情報蓄積データ、107…地図データ、108…不具合検知リスト、111…車両情報データベース、112…不具合データベース、201…プロセッサ、202…内部メモリ、203…GPS受信部、204…通信インタフェース、205…情報出力手段インタフェース、206…操作入力手段インタフェース、207…車両内通信バスインタフェース、208…外部メモリインタフェース、209…内部バス、210…I/O入力インタフェース、400…車両情報ファイルデータ、401…不具合コード、402…車両情報取得時刻、403…車両位置、404…車両情報、501〜506…表示リスト列、507〜510…ボタン、601…不具合発生地点、602…不具合発生地点に至るまでの区間、603,801,1102,1103,1201…ウィンドウ、701…不具合データベース、1001〜1004…アイコン、1101…区間。
Claims (2)
- 車両制御プログラムと車両各部の診断を行う診断プログラムとを有した一つまたは複数の車両電子制御装置と、車両の状態を取得するセンサと、情報を蓄積する記録装置と、情報を表示する情報出力手段と、ユーザからの操作入力を受け付けるための操作入力手段が接続され、前記診断プログラムによる自己診断結果を含む前記車両電子制御装置及び前記センサから取得可能な車両情報を前記記録装置に蓄積する車載情報端末装置において、
該車載情報端末装置は、
車外にある車外診断装置と通信する通信手段と、
前記車両電子制御装置及び前記センサから取得した車両情報を逐次蓄える内部メモリを有し、
前記記録装置は、不具合コードに対応して不具合に関する原因や対応策を含む不具合内容を記憶する不具合データベースを保持し、
前記診断プログラムによる自己診断の結果、車両の不具合発生が検知された場合、または車両の不具合解消が検知された場合には、該車両の不具合発生または不具合解消が検知された時刻から所定時間前の前記内部メモリ内の車両情報を前記記憶装置に複写して、対象となる不具合の種類を示す不具合コードと対応付けた車両情報蓄積データとして蓄積し、
前記車両情報蓄積データとして蓄積された車両情報とこの車両情報に対応付けられた不具合コードとを前記情報出力手段にリスト表示し、利用者が前記操作入力手段を用いて該リスト表示の中から選択した少なくとも一つの該車両情報を前記車外診断装置に送信し、
更に、利用者が前記リスト表示の中から選択した不具合コードについて、前記不具合データベースから対応する不具合内容を検索し、前記不具合データベースに当該不具合コードに対応する不具合内容が存在した場合には、検索した不具合内容を前記情報出力手段に出力し、当該不具合コードに対応する不具合内容が存在しない場合には、当該不具合コードに対応する不具合情報を前記車外診断装置から取得し、前記情報出力手段に該取得した不具合情報を表示し、該取得した不具合情報により前記不具合データベースを更新すること
を特徴とする車載情報端末装置。 - 請求項1に記載の車載情報端末装置において、
該車両情報端末装置は、前記記憶装置に車両情報を記録する場合、あるいは、前記車外診断装置に車両情報を送信する場合、あるいは、前記車外診断装置から不具合情報を取得する場合に、前記情報出力手段内に該当する処理を実行中であることを記すアイコン画像の表示を行う
ことを特徴とする車載情報端末装置。
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