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JP4287620B2 - 呈味改質剤及びそれを用いた飲食品、エキス、医薬品並びに口腔用組成物。 - Google Patents

呈味改質剤及びそれを用いた飲食品、エキス、医薬品並びに口腔用組成物。 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パラチノースを140℃から200℃の温度まで加熱することにより得られるパラチノースの加熱物を有効成分とする呈味改質剤及びその呈味改質剤を用いた飲食品、エキス、医薬品並びに口腔用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
飲食品は人の生命を維持する目的はもちろんではあるが、呈味を楽しむ(味わう)ものである。また、近年は飲食品の機能として人の健康を維持するものが注目されている。しかしながら、飲食品には人によっては好ましくない呈味をもったものも存在し、更に、機能・効能成分を濃縮したエキス、医薬品並びに口腔用組成物の多くは、その効能成分の呈味が好ましくないため摂取し難いものが多く存在している。そのため、これまでにこの好ましくない呈味を改善する試みが多く試されてきた。
【0003】
飲食品、エキス、医薬品並びに口腔用組成物の呈味を改善する試みは大きく二つに分類される。一つは、対象品に対し、より強い呈味をもった添加物(調味料・甘味料・香料等)を加え好ましくない呈味をマスキングする試みである。もう一つは、対象品に組織を改質する添加物(乳化剤・脂質・糖質・タンパク質・ペプチド等)を加える試みである。乳化剤は、好ましくない呈味の原因となる物質を乳化剤が形成するコロイド粒子の中に取り込み、人の感覚器官に直接接しないようにする働きがある。脂質は、乳化剤同様脂質の形成する脂質粒子中に好ましくない呈味の原因となる物質を取り込み、人の感覚器官に直接接しないようにする働きがある。多糖類をはじめとする糖質は、対象品の粘性を高め、好ましくない呈味の原因物質の運動性を低下させ人の感覚器官に接する確率を低下させ、またその原因物質の周辺に偏在し人の感覚器官と原因物質が接するのを妨げる効果がある。タンパク質・ペプチドは、糖質と同様な効果があるといわれている。
【0004】
しかしながら、乳化剤・脂質・糖質・タンパク質・ペプチド等の呈味改質剤は、それら自身に味・臭いがあること、また高価であること等から十分な効果を得るためには使用限度がある。
【0005】
また、パラチノースを加熱して得られる加工食品としては、キャンディやカラメルがあり、さらにパラチノースを加熱して得られる加熱物中に消臭効果をもった化合物の生成が認められ、ニンニク臭、アンモニア臭、たばこ臭等の好ましくない臭いに対し低減効果が確認されている(特開2001−521号公報)が、これらパラチノースの加熱物が呈味を改質することについてはこれまでに認められていない。
【0006】
さらに、カラメルにいたっては、そのもの自身の味・臭いが対象となる飲食品、エキス、医薬品並びに口腔用組成物に影響を及ぼしてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は上記問題点を解決し、安全で味・臭いの少ない、安価な呈味改質剤の開発及びその呈味改質剤を用いて飲食品、エキス、医薬品並びに口腔用組成物の呈味を改質することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、パラチノースを140℃から200℃の温度まで加熱することにより得られるパラチノースの加熱物に呈味改質効果があることを見出した。
【0009】
本発明者等はまた、上記パラチノースの加熱物中の活性物質を特定した結果、下記構造式Iで表される5-[(α-D-グルコピラノシルオキシ)メチル]-2-フランカルボキサルデヒド:
【0010】
【化2】
に最も強い呈味改質効果があることを見出し、本発明を完成させた。
【0011】
即ち、本願の第1の発明は、パラチノースと、パラチノースに対して10〜30重量%の水とのみからなる水溶液を140℃〜200℃まで10分〜2時間煮詰めることにより得られるパラチノース熱分解物である、下記構造式Iで表される5−[(α−D−グルコピラノシルオキシ)メチル]−2−フランカルボキサルデヒド:
【化3】
を有効成分とする、苦味、渋み、収斂味、甘み、辛み、酸味、雑味、後味、魚の風味、アスパルテームの後味、糖アルコールの味質、チアミンの風味からなる味質に対しての、および舌に感じるタバコの刺激に対しての喫煙補助としての呈味改質剤であり、本願の第2の発明は、上記呈味改質剤を含有する植物エキスであり、また更に本願の第3の発明は上記呈味改質剤を含有する医薬品である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の呈味改質剤の原料はパラチノースである。パラチノースは他にイソマルチュロースとも呼ばれている。パラチノースはスクロースに転移酵素を作用させることにより生成する二糖である。スクロースはグルコースとフラクトースがα-1,2結合したものであり、この結合が酵素によりα-1,6結合に転移したものがパラチノースである。
【0013】
本発明の呈味改質剤の調製方法は、パラチノースを原料としたキャンディの製造方法と類似しているが、加熱処理条件が異なるため、キャンディ製造において本発明の温度範囲を適応させると着色してしまいキャンディとしての商品価値が低下する。したがってキャンディ製造では着色、更に糖の分解による甘味の減少を抑制するために低温で加熱処理を行うか、減圧加熱することにより更に低温で処理されている。また、カラメルにおいては、加熱処理の際、より高温で処理するとともにカラメル化を促進させるために触媒として酸・アルカリを加え調製される。
【0014】
本発明の呈味改質剤の加熱条件は、上記キャンディ製造条件(120℃〜140℃程度)とカラメル製造条件(200℃以上)の間に位置し、これまでに検討されたことが無い。呈味改善効果をもつ本発明の呈味改質剤の好ましい調製条件は、煮詰め仕上がり温度が常圧下で140℃から200℃の温度であるが、より好ましくは150℃から180℃である。尚、加圧、減圧、加熱時間等の組み合わせにより、常圧下で調製される本発明の呈味改質剤と同等の物質が得られればその調製条件はこの限りではない。
【0015】
本発明の呈味改質剤を調製する際に均一に加熱するためには、適当量の水が有効であり、加水しないと熱伝導効率が悪く均一な呈味改質剤を得ることが難しく、多量に加えると加熱時間が長くなり経済的でないため、パラチノースに対し30%から10%が好ましい。しかしながら、上記記載の加水量の条件範囲以外であっても、高効率、また均一に加熱処理することができる装置(減圧加熱釜、エクストルーダー等)を用いることにより本発明の呈味改質剤と同等の物質を得ることができれば、加水量はこの限りではない。
【0016】
加熱時間については、加熱温度、仕込量、加水量、圧力、火力等の組み合わせにより厳密には規定することは困難であるが、目的とするパラチノース加熱物が得られれば適宜選択することができ、比較的低温では長時間の加熱が必要となり、高温では短時間でパラチノース加熱物を調製することができる。好ましくは、10分から2時間の範囲で行なうことが良く、カラメル様味、臭いの生成が目立つようになる時間、すなわち2時間を越える時間では本発明の目的には適さない物質が生成する傾向となる。例えば、14Kgのパラチノースに3Kgの水を加えたものを常圧下で170℃まで煮詰める場合は、キャンディ調製用の直火式煮詰め装置を用いると約26分を必要とする。また、8Kgのパラチノースに1.7Kgの水を加えたものを常圧下で170℃まで煮詰める場合は、業務用ガスコンロを用いると約45分を必要とする。
【0017】
なお、本発明のパラチノースを加熱処理して得られる呈味改質剤については、これまでに報告・検討されていない。また、パラチノース加熱物中の活性物質を、各種精製手段、例えばカラムクロマトグラフィ、溶媒抽出等により、呈味改質成分を精製・濃縮して利用することも可能である。
【0018】
本発明者等は、パラチノースの加熱物に含まれている呈味改質活性を有する成分について研究をさらに進めたところ、化合物としてパラチノースの加熱分解物である5-[(α-D-グルコピラノシルオキシ)メチル]-2-フランカルボキサルデヒド(以下GMFと略す)が、強い呈味改質効果を有することを見出した。
【0019】
GMFは、高速液体クロマトグラフィにおいて以下の条件でパラチノースの加熱物を分析すると、20.63分に溶出される化合物である。
【0020】
高速液体クロマトグラフィ条件
カラム:Senshu Pak. PEGASIL ODS (4.6φ×250mm)
カラム温度:40℃
溶出液:水
溶出速度:0.5ml/min.
検出器:UV検出器(280nm)
化合物GMFの構造式、化学式および特徴的スペクトルデータを以下に示す。
【0021】
【化4】
化学式:C12H16O8
1H-NMRスペクトル(δ):9.49(1H, s),7.32(1H, d, J=3.6 Hz), 6.65(1H, d, J=3.6 Hz)
13C-NMRスペクトル(δ):179.6, 159.5, 154.2, 124.4, 113.0
MSスペクトル(CI-MS):289 m/z(M+1)
本発明のGMFは、上記したようにパラチノースを加熱し、液体クロマトグラフィにより調製することができるが、この方法にこだわることなくパラチノースを加熱する以外の他の方法によって調製されたGMFであっても何ら差し障りはない。
【0022】
本発明の呈味改質剤、すなわちパラチノースの加熱物、パラチノースの加熱物より呈味改質成分を精製・濃縮したもの、さらに化合物GMFは、そのまま直接使用してもよいが、一般には適当な液体担体に溶解するか若しくは分散させ、または適当な粉末或いは固体担体と混合するか若しくはこれに吸着、含浸させ、所要の場合にはさらにこれらに乳化剤、分散剤、懸濁剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤、安定剤等を添加し、乳剤、油剤、水和剤、粉剤、錠剤、スプレー剤、固形剤等の製剤として使用される。
【0023】
また、本発明の呈味改質剤は、味・臭いがほとんど無いため、飲食品、エキス、医薬品並びに口腔用組成物に対し味・臭いを付与することなく、それらの青臭さ、苦味、渋味、収斂味、タンパク質臭、粉っぽさ等の好ましくない呈味を改善するという呈味の改質効果が得られる。また本発明の呈味改質剤は、食品本来の物性を損なうことなく対象となる飲食品、エキス、医薬品、並びに口腔用組成物に十分量添加することが可能である。
【0024】
上記本発明の呈味改質剤は、飲食品に用いることにより、その飲食品がもっている好ましくない呈味を改質することができる。例えば、紅茶飲料、ココア飲料、緑茶飲料、ほうじ茶飲料、コーヒー飲料、豆乳、青汁、野菜ジュース、果汁飲料、コラーゲン飲料、チューインガム、キャンディ、ビスケット、ケーキ、チョコレート、アイスクリーム、キムチ、ヨーグルト、納豆、米飯、ハンバーグ、魚、甲殻類、ワサビ、カラシ、唐辛子、餡、塩、食酢、糖アルコール、人工甘味料、乳化材、保存剤、着色料、香料等の好ましくない呈味を改質する効果がある。
【0025】
また、上記本発明の呈味改質剤は、一般食品、健康食品、医薬品等に配合されているエキスに用いることにより、そのエキスがもっている好ましくない呈味を改質することができる。例えば、朝鮮人参エキス、イチョウ葉エキス、ポリフェノールエキス等の好ましくない呈味を改質する効果がある。
【0026】
さらに、上記本発明の呈味改質剤は、医薬品に用いることにより、その医薬品がもっている好ましくない呈味を改質することができる。例えば、胃腸薬、カフェイン、タンニン酸、ナリンギン、アスコルビン酸、塩酸チアミン、グリシン等の好ましくない呈味を改質する効果がある。
【0027】
さらにまた、上記本発明の呈味改質剤は、口腔用組成物に用いることにより、その口腔用組成物がもっている好ましくない呈味を改質することができる。例えば、歯磨剤、洗口剤等の好ましくない呈味を改質する効果があり、喫煙補助剤として用いることにより煙草の呈味改質効果もある。
【0028】
【実施例】
本発明のパラチノースを加熱して得られる呈味改質剤及びそれを用いた飲食品、エキス、医薬品並びに口腔用組成物の実施例、比較例を以下に示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0029】
〔実施例1〕
直火式煮詰め釜にパラチノース14kg、水3kgを入れ、温度が140℃になるまで22分間煮詰め呈味改質剤とした。
【0030】
〔実施例2〕
直火式煮詰め釜にパラチノース14kg、水3kgを入れ、温度が150℃になるまで24分間煮詰め呈味改質剤とした。
【0031】
〔実施例3〕
直火式煮詰め釜にパラチノース14kg、水3kgを入れ、温度が160℃になるまで25分間煮詰め呈味改質剤とした。
【0032】
〔実施例4〕
直火式煮詰め釜にパラチノース14kg、水3kgを入れ、温度が170℃になるまで26分間煮詰め呈味改質剤とした。
【0033】
〔実施例5〕
直火式煮詰め釜にパラチノース14kg、水3kgを入れ、温度が180℃になるまで27分間煮詰め呈味改質剤とした。
【0034】
〔実施例6〕
直火式煮詰め釜にパラチノース14kg、水3kgを入れ、温度が190℃になるまで28分間煮詰め呈味改質剤とした。
【0035】
〔実施例7〕
直火式煮詰め釜にパラチノース14kg、水3kgを入れ、温度が200℃になるまで29分間煮詰め呈味改質剤とした。
【0036】
〔比較例1〕
直火式煮詰め釜にパラチノース14kg、水3kgを入れ、温度が130℃になるまで20分間煮詰め呈味改質剤とした。
【0037】
〔比較例2〕
直火式煮詰め釜にパラチノース14kg、水3kgを入れ、温度が210℃になるまで30分間煮詰め呈味改質剤とした。
【0038】
〔実施例8〕
実施例4のパラチノース加熱物50gをシリカゲルカラムを使用してクロロホルム:メタノール=4:1の溶媒3000mlで溶出させ、さらに1:1の溶媒5000mlで溶出させ、後者の溶出液を濃縮してパラチノース加熱物粗精製物17gを得た。
【0039】
〔実施例9〕
実施例8のパラチノース加熱物粗精製物を水溶液とし、以下のHPLC分取条件で9.2分に溶出される化合物を分取し乾燥させて化合物GMFを得た。
【0040】
高速液体クロマトグラフィ条件
カラム:Senshu Pak. ODS 5251-SH (20φ×250mm)
カラム温度:室温
溶出液:20% メタノール水溶液
溶出速度:10.0ml/min.
検出器:UV検出器(280nm)
〔実施例10〕紅茶飲料
紅茶葉6gに沸騰水500mlを入れ3分間抽出したものに、実施例1〜7及び比較例1〜2記載の方法で処理した呈味改質剤をそれぞれ0.2%になるように加えパネラー10人で官能評価した。官能評価は以下の表1に示した方法で行った。結果を表2に示した。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
仕上げ温度160〜180℃で調製された呈味改質剤は、紅茶に対し呈味の改質効果が認められた。仕上げ温度200℃を越える温度では呈味改質剤の風味が紅茶に影響を及ぼし高い評価は得られなかった。
【0043】
〔実施例11〕ココア飲料
ココアパウダーを沸騰水に4%になるように加え、実施例4の呈味改質剤を0.05、0.1、0.2、04、0.8%になるように加えココア飲料とし、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表3に示した。
【0044】
【表3】
実施例4の呈味改質剤の添加量0.1〜0.4%ではココア飲料の呈味改質効果が認められたが、0.8%添加ではココア自体の風味が減少し他の添加品に比べ評価が低くなった。
【0045】
〔実施例12〕緑茶飲料
緑茶葉6gに沸騰水500mlを入れ3分間抽出したものに、実施例4記載の呈味改質剤を0.2%になるように加え実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表4に示した。
【0046】
【表4】
実施例4の呈味改質剤は、緑茶飲料に対しその呈味改質効果が認められた。
【0047】
〔実施例13〕ほうじ茶飲料
ほうじ茶葉6gに沸騰水500mlを入れ3分間抽出したものに、実施例4記載の呈味改質剤を0.2%になるように加え実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表5に示した。
【0048】
【表5】
実施例4の呈味改質剤は、ほうじ茶飲料に対しその呈味改質効果が認められた。
【0049】
〔実施例14〕烏龍茶飲料
烏龍茶葉6gに沸騰水500mlを入れ3分間抽出したものに、実施例4記載の呈味改質剤を0.2%になるように加え実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表6に示した。
【0050】
【表6】
実施例4の呈味改質剤は、烏龍茶飲料に対しその呈味改質効果が認められた。
【0051】
〔実施例15〕コーヒー飲料
粉末レギュラーコーヒー10gを沸騰水500mlでドリップしコーヒー飲料とし、実施例4記載の呈味改質剤を0.2%になるように加え実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表7に示した。
【0052】
【表7】
実施例4の呈味改質剤は、コーヒー飲料に対しその呈味改質効果が認められた。
【0053】
〔実施例16〕豆乳
豆乳に実施例4の呈味改質剤を0.2%になるよう加え実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表8に示した。
【0054】
【表8】
実施例4の呈味改質剤は、豆乳に対しその呈味改質効果が認められた。
【0055】
〔実施例17〕青汁
市販青汁に実施例4の呈味改質剤を0.2%になるよう加え実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表9に示した。
【0056】
【表9】
実施例4の呈味改質剤は、青汁に対しその呈味改質効果が認められた。また、生セロリ、ゴーヤ50%ジュースにおいても同様の傾向が認められた。
【0057】
〔実施例18〕グレープフルーツ果汁飲料
生グレープフルーツより調製した100%グレープフルーツ果汁飲料に実施例4の呈味改質剤を0.2%になるよう加え実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表10に示した。
【0058】
【表10】
実施例4の呈味改質剤は、グレープフルーツ果汁飲料に対しその呈味改質効果が認められた。
【0059】
〔実施例19〕コラーゲン飲料
市販コラーゲンペプチドを0.5%になるように水に溶かし、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加えコラーゲン飲料とした。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表11に示した。
【0060】
【表11】
実施例4の呈味改質剤は、コラーゲン飲料に対しその呈味改質効果が認められた。
【0061】
〔実施例20〕濃縮還元オレンジジュース
市販の濃縮還元オレンジジュースに実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加えた。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表12に示した。
【0062】
【表12】
実施例4の呈味改質剤は、濃縮還元オレンジジュースに対しその呈味改質効果が認められた。
【0063】
〔実施例21〕チューインガム
砂糖60部、ガムベース17部、水飴10部、ブドウ糖10部、グリセリン2部、ミント香料1部に実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加えガムミキサーで混練しチューインガムとした。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表13に示した。
【0064】
【表13】
実施例4の呈味改質剤は、チューインガムに対しその呈味改質効果が認められた。
【0065】
〔実施例22〕シューガーレスハードキャンディ
マルチトール50部、水添デキストリン49.6部、水30部、香料0.2、実施例4の呈味改質剤0.2部を135℃まで煮詰めスタンピング成形によりハードキャンディとした。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表14に示した。
【0066】
【表14】
実施例4の呈味改質剤は、ハードキャンディに対しその呈味改質効果が認められた。また、キシリトール等他の糖アルコール及び糖質を主原料としたハードキャンディにおいても同様の効果が認められた。
【0067】
〔実施例23〕グミキャンディ
豚皮粉末ゼラチン25部に熱湯50部を加えゼラチン溶液を調製し、砂糖80部を実施例4の呈味改質剤が仕上がり固形分に足し0.2%になるようにした水溶液40部に溶解した後に水飴80部を加え116℃まで加熱攪拌し、70℃まで冷却した後にゼラチン溶液を加え、スターチモールドに分注し成形しグミキャンディとした。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表15に示した。
【0068】
【表15】
実施例4の呈味改質剤は、グミキャンディに対しその呈味改質効果が認められた。
【0069】
〔実施例24〕ハードビスケット
小麦粉(薄力粉)100部、砂糖25部、バター15部、実施例4の呈味改質剤2部、ソーダ0.5部、アンモニア0.5部、バニラ香料0.02部、水25部の配合で常法に従いハードビスケットとした。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表16に示した。
【0070】
【表16】
実施例4の呈味改質剤は、ハードビスケットに対しその呈味改質効果が認められた。
【0071】
〔実施例25〕スポンジケーキ
小麦粉(薄力粉)100部、卵100部、砂糖100部の配合で常法に従いスポンジケーキを調製した。実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表17に示した。
【0072】
【表17】
実施例4の呈味改質剤は、スポンジケーキに対しその呈味改質効果が認められた。
【0073】
〔実施例26〕チョコレート
カカオマス50部、ココアバター10部、砂糖40部、レシチン0.3部、バニラ0.1部に実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、常法に従いビターチョコレートとした。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表18に示した。
【0074】
【表18】
実施例4の呈味改質剤は、チョコレートに対し、その呈味改質効果が認められた。
【0075】
〔実施例27〕ラクトアイスクリーム
砂糖12部、植物性油脂5部、脱脂粉乳6部、水飴5部、増粘多糖類0.5部、乳化剤0.1部、バニラ香料0.1部、水75部に実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、常法に従いラクトアイスクリームとした。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表19に示した。
【0076】
【表19】
実施例4の呈味改質剤は、アイスクリームに対しその呈味改質効果が認められた。
【0077】
〔実施例28〕キムチ
市販のキムチに0.2%になるように実施例4の呈味改質剤を加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表20に示した。
【0078】
【表20】
実施例4の呈味改質剤は、キムチに対しその呈味改質効果が認められた。
【0079】
〔実施例29〕ヨーグルト
プレーンタイプヨーグルトに実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表21に示した。
【0080】
【表21】
実施例4の呈味改質剤は、ヨーグルトに対しその呈味改質効果が認められた。
【0081】
〔実施例30〕納豆
市販の納豆に実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表22に示した。
【0082】
【表22】
実施例4の呈味改質剤は、納豆に対しその呈味改質効果が認められた。
【0083】
〔実施例31〕米飯
研いでいない米400gに実施例4の呈味改質剤を2g加えた水600gを加え、20分間静置した後に家庭用炊飯器を用い炊飯し米飯とした。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表23に示した。
【0084】
【表23】
実施例4の呈味改質剤は、米飯に対しその呈味改質効果が認められた。
【0085】
〔実施例32〕合い挽き肉ハンバーグ
合い挽き肉(牛:豚=1:1)50gに実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え粘りが出るようになるまで手で捏ね球状に成形した。次にホットプレート上に薄く延ばし加熱し合い挽き肉ハンバーグとした。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表24に示した。
【0086】
【表24】
実施例4の呈味改質剤は、合い挽き肉ハンバーグに対しその呈味改質効果が認められた。
【0087】
〔実施例33〕鶏肉ハンバーグ
鳥挽き肉50gに実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え粘りが出るようになるまで手で捏ね球状に成形した。次にホットプレート上に薄く延ばし加熱し鶏肉ハンバーグとした。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表25に示した。
【0088】
【表25】
実施例4の呈味改質剤は、鳥肉ハンバーグに対しその呈味改質効果が認められた。
【0089】
〔実施例34〕鰯ペースト
鰯の身50gに実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、包丁で細かく刻みペースト状とし、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表26に示した。
【0090】
【表26】
実施例4の呈味改質剤は、鰯ペーストに対しその呈味改質効果が認められた。
【0091】
〔実施例35〕エビペースト
冷凍剥きエビ50gに実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、粘りが出るまで包丁で刻みペースト状とし、ホットプレート上に薄く延ばし加熱し、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表27に示した。
【0092】
【表27】
実施例4の呈味改質剤は、エビペーストに対しその呈味改質効果が認められた。
【0093】
〔実施例36〕ワサビ
市販粉末ワサビを0.5%になるように水に溶かし、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表28に示した。
【0094】
【表28】
実施例4の呈味改質剤は、ワサビに対しその呈味改質効果が認められた。
【0095】
〔実施例37〕カラシ
市販粉末カラシを0.5%になるように水に溶かし、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表29に示した。
【0096】
【表29】
実施例4の呈味改質剤は、カラシに対しその呈味改質効果が認められた。
【0097】
〔実施例38〕唐辛子
市販唐辛子パウダー2gに水200mlを加え沸騰させることにより唐辛子エキスを調製し、本エキスを20倍に水で希釈し実施例4の呈味改質剤を0.1%になるように加えた。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表30に示した。
【0098】
【表30】
実施例4の呈味改質剤は、唐辛子に対しその呈味改質効果が認められた。
【0099】
〔実施例39〕餡
市販のこし餡に実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表31に示した。
【0100】
【表31】
実施例4の呈味改質剤は、餡に対しその呈味改質効果が認められた。
【0101】
〔実施例40〕食塩水
海水塩を3.5%水溶液にし、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表32に示した。
【0102】
【表32】
実施例4の呈味改質剤は、食塩水に対しその呈味改質効果が認められた。
【0103】
〔実施例41〕食酢
食用米酢を5%水溶液とし、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表33に示した。
【0104】
【表33】
実施例4の呈味改質剤は、食酢に対しその呈味改質効果が認められた。
【0105】
〔実施例42〕糖アルコール
糖アルコール水溶液(5%キシリトール、10%ソルビトール、5%エリスリトール、5%マルチトール、10%トレハロース)に0.2%のなるように実施例4の呈味改質剤を加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表34に示した。
【0106】
【表34】
実施例4の呈味改質剤は、糖アルコールに対しその呈味改質効果が認められた。
【0107】
〔実施例43〕アスパルテーム
0.1%アスパルテーム水溶液に、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表35に示した。
【0108】
【表35】
実施例4の呈味改質剤は、アスパルテームに対しその呈味改質効果が認められた。また、他の人工甘味料ステビア、アセスルファムK、サッカリン(ナトリウム)、スクラロース、グリチルリチン等に対しても同様の効果が認められた。
【0109】
〔実施例44〕朝鮮人参エキス
濃縮朝鮮人参エキスを0.2%になるように水で希釈し朝鮮人参エキスとし、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表36に示した。
【0110】
【表36】
実施例4の呈味改質剤は、朝鮮人参エキスに対しその呈味改質効果が認められた。
【0111】
〔実施例45〕イチョウ葉エキス
イチョウ葉エキスを0.1%になるように水溶液とし、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表37に示した。
【0112】
【表37】
実施例4の呈味改質剤は、イチョウ葉エキスに対しその呈味改質効果が認められた。
【0113】
〔実施例46〕胃腸薬
市販の胃腸薬に実施例4の呈味改質剤を0.2%加え水と一緒に摂取した。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表38に示した。
【0114】
【表38】
実施例4の呈味改質剤は、胃腸薬に対しその呈味改質効果が認められた。
【0115】
〔実施例47〕カフェイン
カフェインを0.05%になるように水溶液とし、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表39に示した。
【0116】
【表39】
実施例4の呈味改質剤は、カフェインに対しその呈味改質効果が認められた。
【0117】
〔実施例48〕タンニン酸
タンニン酸を0.05%になるように水溶液とし、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表40に示した。
【0118】
【表40】
実施例4の呈味改質剤は、タンニン酸に対しその呈味改質効果が認められた。
【0119】
〔実施例49〕ナリンギン
ナリンギンを0.02%水溶液とし、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表41に示した。
【0120】
【表41】
実施例4の呈味改質剤は、ナリンギンに対しその呈味改質効果が認められた。
【0121】
〔実施例50〕アスコルビン酸
アスコルビン酸を0.5%水溶液とし、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表42に示した。
【0122】
【表42】
実施例4の呈味改質剤はアスコルビン酸に対し、その呈味改質効果が認められた。また、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、乳酸においても同様の効果が認められた。
【0123】
〔実施例51〕塩酸チアミン
塩酸チアミンを0.01%水溶液とし、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表43に示した。
【0124】
【表43】
実施例4の呈味改質剤は、塩酸チアミンに対しその呈味改質効果が認められた。
【0125】
〔実施例52〕グリシン
グリシンを0.032%水溶液とし、実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表44に示した。
【0126】
【表44】
実施例4の呈味改質剤は、グリシンに対しその呈味改質効果が認められた。
【0127】
〔実施例53〕歯磨剤
市販歯磨剤に実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表45に示した。
【0128】
【表45】
実施例4の呈味改質剤は、歯磨剤に対しその呈味改質効果が認められた。
【0129】
〔実施例54〕洗口剤
市販の洗口剤に実施例4の呈味改質剤を0.2%になるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表46に示した。
【0130】
【表46】
実施例4の呈味改質剤は、洗口剤に対しその呈味改質効果が認められた。
【0131】
〔実施例55〕喫煙補助剤
実施例4の呈味改質剤を予め口に含みゆっくり食しながら喫煙した。実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表47に示した。
【0132】
【表47】
実施例4の呈味改質剤は、煙草に対しその呈味改質効果が認められた。また、煙草のフィルター部に実施例4の呈味改質剤を挿入し喫煙しても同様な効果が認められた。
【0133】
〔実施例56〕GMFのキシリトール水溶液に対する呈味改質効果
キシリトールを5.0%水溶液とし、実施例9のGMFを100ppmとなるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表48に示した。
【0134】
【表48】
実施例9のGMFはキシリトール水溶液に対し、その呈味改質効果が認められた。
【0135】
〔実施例57〕GMFのクエン酸水溶液に対する呈味改質効果
クエン酸を0.2%水溶液とし、実施例9のGMFを100ppmとなるように加え、実施例10の表1記載の評価方法に従いパネラー10人で官能評価した。結果を表49に示した。
【0136】
【表49】
実施例9のGMFはクエン酸水溶液に対し、その呈味改質効果が認められた。
【0137】
【発明の効果】
本発明の呈味改質剤は、パラチノースを140℃から200℃の温度まで加熱することで製造できるので、安全で味・臭いが少なく、しかも簡単に安価に製造できる。また、本発明の呈味改質剤は、優れた呈味改質効果を有するので、これを飲食品、エキス、医薬品並びに口腔用組成物に添加することによりそれらのもっている好ましくない呈味(青臭さ、苦味、渋味、収斂味、タンパク質臭、粉っぽさ等)を改善することができる。

Claims (3)

  1. パラチノースと、パラチノースに対して10〜30重量%の水とのみからなる水溶液を140℃〜200℃まで10分〜2時間煮詰めることにより得られるパラチノース熱分解物である、下記構造式Iで表される5−[(α−D−グルコピラノシルオキシ)メチル]−2−フランカルボキサルデヒド:
    を有効成分とする、苦味、渋み、収斂味、甘み、辛み、酸味、雑味、後味、魚の風味、アスパルテームの後味、糖アルコールの味質、チアミンの風味からなる味質に対しての、および舌に感じるタバコの刺激に対しての喫煙補助としての呈味改質剤。
  2. 請求項1に記載の呈味改質剤を含有する植物エキス。
  3. 請求項1に記載の呈味改質剤を含有する医薬品。
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