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JP4278644B2 - 電動式パワーステアリング制御装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング制御装置 Download PDF

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JP4278644B2
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Description

この発明は、電動モータ(以下、単に「モータ」という)の回転力により車両の操舵系(ハンドル)に対して補助付勢力を与える電動式パワーステアリング制御装置に関し、特にモータの駆動制御音を低減するための新規な技術に関するものである。
従来から、操舵系(ハンドル)の操舵トルクを検出し、操舵トルクの検出値に応じてモータの駆動電流を制御することにより、操舵系に対する補助トルクを発生する電動式パワーステアリング制御装置は種々提案されている。
この種の電動式パワーステアリング制御装置の場合、モータ電流指令値が変動した場合に、モータから制御音が発生することが知られている。
一般的に、モータから発生する制御音の原因としては、電源の時間高調波による振動や、モータの回転子のアンバランスによる振動などが考えられ、この振動成分は、特にモータのアンバランスにより増幅されて耳障りな音となる。
そこで、モータから発生する制御音の防止を目的とした電動式パワーステアリング制御装置が種々提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された従来装置では、操舵トルクに応じた補助トルクを操舵系に与えるためのモータ電流指令値を算出する際に、時系列に(1msec周期で)サンプリングされた操舵トルク検出信号の今回検出値と、1サンプリング前の検出値との平均値を求めて、モータ電流指令値としている。これにより、モータ電流指令値の変動を抑制して、実際のモータ電流の変動も抑制し、モータの制御音の発生を防止している。
特開平5−301578号公報
従来の電動式パワーステアリング制御装置では、特許文献1に記載されたように、モータ電流指令値を算出する際に、所定のサンプリング周期(1msec)で検出される操舵トルクの今回値と1サンプリング前の値との平均値を求めているので、実際のモータ電流指令値も1msec周期で変動し、モータの制御音が1kHzで推移することになる。
しかし、1kHzの音域は、人間にとって特に異音と感じる高レベルの周波数(等ラウドネスレベル)であることから、モータ電流指令値の変動が大きい場合には、モータから発生する1kHzの異音を十分に抑制することができないという課題があった。
一方、制御全体の処理周期(サンプリング周期)を1msecよりも短い周期に設定して、モータ電流指令値の変動を抑制するとともに、モータの制御音を人間に聞こえにくい高周波側に移行させることにより、異音レベルを低減させることも考えられるが、サンプリング数の増大によってCPUの演算負荷が増加することから、安価なCPUによる制御を実現することができず、コストアップを招くという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、最終的な目標電流(モータ電流指令値)の制御周期のみを短く設定することにより、CPUの演算負荷を軽減しつつ、モータの制御音の発生を低減させた電動式パワーステアリング制御装置を得ることを目的とする。
この発明による電動式パワーステアリング制御装置は、ハンドルを含む操舵系と、操舵系に印加される操舵トルクをトルク情報として検出するトルクセンサと、操舵系に対して補助トルクを発生するモータと、トルク情報に基づいてモータに対するモータ電流指令値を所定のサンプリング周期毎に算出する演算手段と、モータ電流指令値に基づいてモータを駆動制御するモータ電流制御手段とを備えた電動式パワーステアリング制御装置において、モータに通電されているモータ電流情報を検出する電流検出回路と、モータ電流情報をモータ電流制御手段に入力する電流情報入力手段とをさらに備え、演算手段は、トルクセンサから時系列に検出されるトルク情報に基づき、サンプリング周期に対応した第1の制御周期で第1の目標電流を算出する第1の目標電流演算手段と、第1の制御周期よりも短くかつ4kHzの周期よりも短い第2の制御周期で、第1の目標電流に追従するように、第2の目標電流を算出する第2の目標電流演算手段とを含み、モータ電流制御手段は、第2の目標電流とモータ電流情報との電流偏差に基づいてモータ電流指令値を算出し、モータ電流指令値によってモータを制御することにより、第1の制御周期で発生するモータの制御音を、第2の制御周期に対応した4kHz以上の高周波領域に移行させるものである。
この発明によれば、制御全体の第1の制御周期(サンプリング周期)を変更することなく、第1の制御周期よりも短い第2の制御周期で目標電流(モータ電流指令値)を算出することにより、モータ電流制御手段(CPU)の演算負荷の増加を抑制してコストアップを回避し、モータの制御音を人間に聞こえにくい高周波側に移行させるとともに、目標電流の変動レベルを低減させて異音の発生レベルを低減させることができる。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る電動式パワーステアリング制御装置を概要的に示すブロック構成図である。
図1において、自動車のハンドル1は、ドライバによる手動の操舵回転力(操舵トルク)を受ける。ステアリングシャフト2は、ハンドル1に一体的に設けられて、ハンドル1とともに回転する。
トルクセンサ3は、ハンドル1に加えられた操舵トルクに応じた電気信号をトルク情報TRQとして出力する。
車速センサ4は、自動車の走行速度に応じた電気信号を車速情報VSPとして出力する。
コントロールユニット(以下、「ECU」という)5は、ステアリング系を制御するための演算手段およびモータ電流制御手段を含み、トルク情報TRQおよび車速情報VSPに基づいて、モータ6に対する駆動制御信号PWMを生成する。
モータ6は、ECU5からの駆動制御信号PWMに応じて動作し、ハンドル1およびステアリングシャフト2を含むステアリング系に補助トルクを発生する。
減速機7は、モータ6から出力される補助トルクを減速してステアリングシャフト2に伝達する。
ステアリングシャフト2に印加された操舵トルクおよび補助トルクは、ラックおよびピニオンギヤ8を介して、車両の左右の前輪9に伝達される。
次に、図2のブロック図を参照しながら、ECU5の内部構成について説明する。
図2において、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
ECU5は、CPU(マイクロコンピュータ)10と、モータ駆動回路11と、モータ6に通電されているモータ電流情報idを検出する電流検出回路12とを備えている。
モータ駆動回路11は、CPU10からのモータ電流指令値に応じたデューティ比DUTYに基づいて、PWM信号からなる駆動制御信号PWMをモータ6に出力する。
次に、図3〜図6を参照しながら、ECU5内のCPU10の処理機能について具体的に説明する。
図3はCPU10の具体的構成例を示す機能ブロック図である。
また、図4は図3内の第1の目標電流演算手段103による演算特性を示す説明図であり、図5は図3内の第2の目標電流演算手段104による移動平均処理手段を概念的に示す機能ブロック図であり、図6は図3内のモータ電流制御手段105によるPI演算処理手段を概念的に示す機能ブロック図である。
図3において、CPU10は、トルク情報入力手段101と、車速情報入力手段102と、第1の目標電流演算手段103と、第2の目標電流演算手段104と、モータ電流制御手段105と、電流情報入力手段106とを備えている。
トルク情報入力手段101は、トルクセンサ3からのトルク情報TRQを第1の目標電流演算手段103に入力する。
車速情報入力手段102は、車速センサ4からの車速情報VSPを第1の目標電流演算手段103に入力する。
第1の目標電流演算手段103は、トルク情報TRQおよび車速情報VSPを用いて、図4に示す演算特性に基づき第1の目標電流io1を算出する。
図4において、第1の目標電流io1は、トルク情報TRQ(横軸)と車速情報VSP(実線、1点鎖線、破線、・・・)とに基づくマップデータによって決定される。
また、図3内の第2の目標電流演算手段104は、第1の目標電流io1に対して、図5に示すような移動平均処理を実行することにより、モータ電流指令値となる第2の目標電流io2を算出する。
図5において、第2の目標電流演算手段104は、複数のメモリ104a〜104gと、総和演算器104hと、1/8の割り算を行う除算器104iとからなる移動平均処理手段を備えている。
メモリ104a〜104gは、直列配置されており、第1の目標電流演算手段103から所定のサンプリング周期(第1の制御周期T1)で入力される第1の目標電流io1の時系列データ値を順次に記憶する。この場合、7回サンプリング前から今回サンプリングまでの8回サンプリング分の第1の目標電流io1の値が時系列に取得される。
総和演算器104hは、今回サンプリング値と、メモリ104a〜104g内の各サンプリング値とをすべて加算し、除算器104iは、総和演算器104hからの総和値を「8」で除算して、第2の目標電流io2をモータ電流指令値として算出する。
このとき、第2の目標電流演算手段104による演算処理は、第1の制御周期T1(たとえば、1msec)よりも短い第2の制御周期T2(たとえば、T1/8=0.125msec)で実行される。
また、図3内の電流情報入力手段106は、電流検出回路12からのモータ電流情報idをモータ電流制御手段105に入力する。
モータ電流制御手段105は、第2の目標電流io2およびモータ電流情報id(検出値)に基づいて、図6に示すような一般的なPI演算処理を実行することにより、モータ6をPWM駆動するためのデューティ比DUTYを算出する。
図6において、モータ電流制御手段105は、減算器105aと、P項演算部105bと、I項演算部105cと、加算器105dとからなるPI演算処理手段を備えている。
減算器105aは、第2の目標電流演算手段104からの第2の目標電流io2と、電流情報入力手段106からのモータ電流情報idとの電流偏差Δiを算出する。
P項演算部105bは、電流偏差Δiに基づいてP項(比例)演算処理を実行し、I項演算部105cは、電流偏差Δiに基づいてI項(積分)演算処理を実行する。
加算器105dは、P項演算部105bおよびI項演算部105cの各演算結果を加算し、PWM駆動用のデューティ比DUTYとしてモータ駆動回路11に入力する。
以下、モータ駆動回路11は、前述のように、デューティ比DUTYにしたがう駆動制御信号PWMによりモータ6をPWM駆動する。
図3において、トルク情報入力手段101、車速情報入力手段102および第1の目標電流演算手段103は、第1の制御周期T1(=1msec)で入力処理および演算処理を実行する。
また、第2の目標電流演算手段104、モータ電流制御手段105および電流情報入力手段106は、第2の制御周期T2(=0.125ms)で入力処理、演算処理および制御処理を実行する。
次に、図1〜図6とともに、図7および図8のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1によるCPU10の具体的な動作について説明する。
図7は第1の目標電流演算手段103に関連した処理ルーチンを示しており、サンプリング周期に対応した第1の制御周期T1(1msec)毎に実行される。
図8は第2の目標電流演算手段104およびモータ電流制御手段105に関連した処理ルーチンを示しており、第1の制御周期T1よりも短い第2の制御周期T2(0.125msec)毎に実行される。
図7において、CPU10内の第1の目標電流演算手段103は、まず、トルク情報入力手段101を介して、トルクセンサ3からのトルク情報TRQを読み込み(ステップS101)、車速情報入力手段102を介して、車速センサ4からのトルク情報TRQを読み込む(ステップS102)。
続いて、第1の目標電流演算手段103は、ステップS101で取得したトルク情報TRQと、ステップS102で取得した車速情報VSPとから、図4に示す演算特性にしたがって、第1の目標電流io1を算出し(ステップS103)、図7の処理ルーチンを抜け出る。
以後、第1の制御周期T1(1msec)毎に、ステップS101〜S103の処理を繰り返し実行する。
一方、図8において、まず、第2の目標電流演算手段104は、第1の目標電流io1に対して移動平均処理(図5参照)を実行し、第2の目標電流io2を算出する(ステップS201)。
また、モータ電流制御手段105は、電流情報入力手段106を介してモータ電流情報idを読み込む(ステップS202)。
続いて、モータ電流制御手段105は、ステップS201で算出された第2の目標電流io2(モータ電流指令値)と、ステップS202で取得したモータ電流情報idとを用いて、図6に示すPI演算処理を実行し(ステップS203)、デューティ比DUTYを算出してモータ駆動回路11に入力する。
最後に、モータ駆動回路11は、ステップS203で算出されたデューティ比DUTYにしたがって、駆動制御信号PWMをモータ6に出力し、モータ6を駆動する(ステップS204)。
以後、第2の制御周期T2(0.125msec)毎に、ステップS201〜S204の処理を繰り返し実行する。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、操舵系(ハンドル1およびステアリングシャフト2)に印加される操舵トルク(トルク情報TRQ)を検出するトルクセンサ3と、トルク情報TRQに応じた補助トルクを操舵系に出力するモータ6と、トルク情報TRQに基づいてモータ6に対するモータ電流指令値を所定のサンプリング周期毎に算出する演算手段と、モータ電流指令値に基づいてモータ6を駆動制御するモータ電流制御手段105とを備えている。
また、演算手段は、第1および第2の目標電流演算手段103、104を含み、第1の目標電流演算手段103は、トルクセンサ3から時系列に入力される検出信号値(トルク情報TRQ)に基づいて、サンプリング周期に対応した第1の制御周期T1(1msec)で第1の目標電流io1を算出する。
第2の目標電流演算手段104は、第1の目標電流io1に基づいて、第1の制御周期T1よりも短い第2の制御周期T2(たとえば、0.125msec)で第2の目標電流io2を算出し、モータ電流制御手段105は、モータ電流指令値として第2の目標電流io2を用いてモータ6を制御する。
すなわち、第1の制御周期T1に基づく第1の演算手段103の演算結果から、第2の制御周期T2に基づく第2の演算手段104の演算処理を実行して、最終的なモータ電流指令値(第2の目標電流io2)の更新周期を短くし、モータ電流制御手段10は、第2の目標電流io2に基づいてモータ6を制御する。
このように、第2の目標電流io2(モータ電流指令値)に関する第2の制御周期T2を、第1の目標電流io1に関する第1の制御周期T1よりも短く設定することにより、モータ6の制御音を人間に聞こえにくい高周波側に移行させることができるとともに、モータ6の制御音に含まれる異音レベルを低減させることができる。
また、この場合、第2の目標電流io2を算出するための具体的手段として、移動平均処理手段(図5参照)を用いており、これにより、モータ電流指令値の変動を抑制して、モータ6の制御音の発生を低減することができる。
また、図7の処理ルーチンを実行するための第1の制御周期T1(1msec)に関しては変更することなく(従来のサンプリング周期に設定したままで)、図8内の演算ステップS201のみが追加されているので、CPU10の演算負荷をほとんど増加させることなく、モータ6の制御音に含まれる異音を低減させることができる。
なお、ここでは、モータ6の制御音(異音)の周波数が8kHzとなるように第2の制御周期T2を設定した場合を例にとって説明したが、人間の可聴音が最大レベルとなる周波数(1kHz〜3kHz)よりも大きい周波数帯域(たとえば、4kHz以上)に設定すればよく、これにより同等の作用効果を奏することは言うまでもない。
ここで、図9の説明図を参照しながら、この発明の実施の形態1による上記効果について、さらに具体的に説明する。
図9はモータ電流指令値の時間変化(増加する場合)をタイミングチャートで示しており、図9において、横軸は時間、縦軸は第1の目標電流io1および第2の目標電流io2のレベルを示している。
図9から明らかなように、第2の目標電流io2の第2の制御周期T2(0.125msec)毎の変化量Δi2は、第1の目標電流io1の第1の制御周期T1(1msec)毎の変化量Δi1に比べて1/8に低減され、モータ6の制御音に含まれる異音のレベルも1/8に低減される。
また、モータ6の制御音に含まれる異音の周波数は、1kHz(1/1msec)から人間に聞こえ難い8kHz(1/0.125msec)に変化するので、異音の発生を低減させることができる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、第2の目標電流演算手段104として、移動平均処理手段を用いたが、ローパスフィルタを用いてもよい。
以下、図1〜図4、図6〜図8とともに、図10および図11を参照しながら、ローパスフィルタを用いたこの発明の実施の形態2に係る電動式パワーステアリング制御装置について説明する。
図10はこの発明の実施の形態2による第2の目標電流演算手段を示すブロック図であり、図示されない構成については、前述(図1〜図3参照)と同様である。
図11は図10のローパスフィルタ処理により算出される第2の目標電流io2を第1の目標電流io1と関連付けて示す説明図である。
なお、この場合の装置全体構成は、図1〜図3に示した通りである。また、CPU10内の処理は、図7および図8に示した通りであり、図8内のステップS201の処理内容が前述と異なるのみである。
図10において、第2の目標電流演算手段は、ローパスフィルタ104Aからなり、ローパスフィルタ処理を実行することにより、第1の目標電流io1から第2の目標電流io2を算出する。
この結果、図11のように、変化量Δi2が低減された第2の目標電流io2が、第2の制御周期T2(0.125msec)毎に得られる。
すなわち、この発明の実施の形態2によれば、モータ6の制御音に含まれる異音の周波数が1kHzから8kHzに変化するとともに、変化量Δi2(ステップ幅)も小さくなるので、異音の低減を図ることができる。
したがって、前述と同様に、モータ電流指令値の変動を抑制して、モータ6の制御音の発生を低減することができる。
また、この場合も、図7の実行周期(1msec)は変更せずに、図8内のステップS201が追加されているのみなので、CPU10の演算負荷をほとんど増加させることなく異音を低減させることができる。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態2では、第2の目標電流演算手段として、ローパスフィルタ104Aを用いたが、連続して算出される第1の目標電流io11、io12に対して補間処理を実行する補間処理手段を用いてもよい。
以下、図1〜図4、図6〜図8とともに、図12および図13を参照しながら、補間処理手段を用いたこの発明の実施の形態3に係る電動式パワーステアリング制御装置について説明する。
図12はこの発明の実施の形態3による第2の目標電流演算手段104の処理ルーチンを示すフローチャートである。
また、図13は図12の補間処理により算出される第2の目標電流io2を第1の目標電流io11、io12と関連付けて示す説明図である。
なお、この場合の装置全体構成は、図1〜図3に示した通りである。また、CPU10の処理ルーチンは、図7および図8に示した通りであり、図8内の演算ステップS201の処理内容が異なるのみである。
図12においては、第1の目標電流io1を、今回値io11と前回値io12とで区別して示している。
また、第1の目標電流io1の前回値io12は、初期値として「0」が設定されているものとする。
また、第1の制御周期T1(サンプリング周期:1msec)を8分割した第2の制御周期T2(0.125msec)が1msecに達したことを検出するために、初期値「0」のカウンタCNTが設定されている。
図12において、まず、第1の目標電流演算手段103は、第1の目標電流io1の今回値io11を算出する(ステップS301)。
続いて、第2の目標電流演算手段104は、第1の目標電流io1の今回値io11および前回値io12を用いて、以下の式(1)のように第2の目標電流io2を算出する(ステップS302)。
io2=(io11−io12)×CNT/8+io12
次に、カウンタCNTの値をインクリメントし(ステップS303)、カウンタCNTの値が「8」に達したか否かを判定する(ステップS304)。
ステップS304において、CNT<8(すなわち、NO)と判定されれば、第2の目標電流io2の演算開始から1msecが経過していないので、直ちに図12の処理ルーチンを抜け出る。
一方、ステップS304において、CNT=8(すなわち、YES)と判定されれば、カウンタCNTの値を「0」にクリアし(ステップS305)、今回値io11を前回値io12として更新登録して(ステップS306)、図12の処理ルーチンを抜け出る。
更新後の第1の目標電流io1の前回値io12は、次回の第2の目標電流io2の算出(ステップS302)で用いられる。
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、第1の目標電流io1の今回値io11と前回値io12との間の補間演算により第2の目標電流io2を算出することにより、図13に示すように、第1の目標電流io1の変化量Δi1を8分割した変化量Δi2からなる第2の目標電流io2を、第2の制御周期T2(0.125msec)毎に取得することができる。
したがって、補間処理手段(図12の処理ルーチン)を用いて第2の目標電流io2を算出することにより、前述と同様に、モータ電流指令値の変動を抑制して、モータ6の制御音の発生を低減することができる。
また、異音の周波数が1kHzから8kHzに変化するとともに、変化量Δi1(ステップ幅)も小さくなるので、異音を低減させることができる。
また、図7の実行周期(1msec周期)を変更せずに、図8内のステップS201を追加したのみなので、CPU10の演算負荷をほとんど増加させることなく異音を低減させることができる。
この発明の実施の形態1〜3に係る電動式パワーステアリング制御装置を概略的に示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1〜3に係るECUの内部構成を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1〜3に係るCPUの具体的構成例を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1〜3に係る第1の目標電流演算手段の演算特性を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る第2の目標電流演算手段に適用された移動平均処理手段を概念的に示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1〜3に係るモータ電流制御手段に適用されたPI演算処理手段を概念的に示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1〜3に係るCPUによる第1の制御周期毎の処理ルーチンを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1〜3に係るCPUによる第2の制御周期毎の処理ルーチンを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1により算出される第2の目標電流の演算結果を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る第2の目標電流演算手段に適用されたローパスフィルタを示すブロック図である。 この発明の実施の形態2により算出される第2の目標電流の演算結果を示す説明図である。 この発明の実施の形態3に係る第2の目標電流演算手段による補間処理ルーチンを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3により算出される第2の目標電流の演算結果を示す説明図である。
符号の説明
1 ハンドル、2 ステアリングシャフト、3 トルクセンサ、4 車速センサ、5 ECU、6 モータ、10 CPU、11 モータ駆動回路、12 電流検出回路、103 第1の目標電流演算手段、104 第2の目標電流演算手段、104A ローパスフィルタ、105 モータ電流制御手段、id モータ電流情報、io1、io11、io12 第1の目標電流、io2 第2の目標電流(モータ電流指令値)、PWM 駆動制御信号、VSP 車速情報、S302 補間処理により第2の目標電流を算出するステップ、T1 第1の制御周期、T2 第2の制御周期、TRQ トルク情報。

Claims (4)

  1. ハンドルを含む操舵系と、
    前記操舵系に印加される操舵トルクをトルク情報として検出するトルクセンサと、
    前記操舵系に対して補助トルクを発生するモータと、
    前記トルク情報に基づいて前記モータに対するモータ電流指令値を所定のサンプリング周期毎に算出する演算手段と、
    前記モータ電流指令値に基づいて前記モータを駆動制御するモータ電流制御手段と
    を備えた電動式パワーステアリング制御装置において、
    前記モータに通電されているモータ電流情報を検出する電流検出回路と、
    前記モータ電流情報を前記モータ電流制御手段に入力する電流情報入力手段とをさらに備え、
    前記演算手段は、
    前記トルクセンサから時系列に検出される前記トルク情報に基づき、前記サンプリング周期に対応した第1の制御周期で第1の目標電流を算出する第1の目標電流演算手段と、
    前記第1の制御周期よりも短くかつ4kHzの周期よりも短い第2の制御周期で、前記第1の目標電流に追従するように、第2の目標電流を算出する第2の目標電流演算手段とを含み、
    前記モータ電流制御手段は、前記第2の目標電流と前記モータ電流情報との電流偏差に基づいて前記モータ電流指令値を算出し、前記モータ電流指令値によって前記モータを制御することにより、前記第1の制御周期で発生する前記モータの制御音を、前記第2の制御周期に対応した4kHz以上の高周波領域に移行させることを特徴とする電動式パワーステアリング制御装置。
  2. 前記第2の目標電流演算手段は、移動平均処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の電動式パワーステアリング制御装置。
  3. 前記第2の目標電流演算手段は、ローパスフィルタ処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の電動式パワーステアリング制御装置。
  4. 前記第2の目標電流演算手段は、補間処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の電動式パワーステアリング制御装置。
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